JP2002107796A - Ｃｇ画像との合成写真を作る方法及びカメラ装置 - Google Patents
Ｃｇ画像との合成写真を作る方法及びカメラ装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ＣＧ画像と、被写体の通常写真撮影画像との
合成写真を作る方法及び同方法の実施に使用されるカメ
ラ装置を提供する。 【解決手段】 カメラで被写体の通常の写真撮影を行
う。同一位置、同一姿勢、同一向きの前記カメラにアン
グル・ファインダーを装着し、前記通常撮影画像面上に
合成用グリッド画像を多重露光する。３次元ＣＧにて被
写体のＣＧ画像及び同アングルによる合成用グリッド画
像を制作する。画像合成ソフトウエアにより前記通常撮
影の合成用グリッド画像と、前記ＣＧによるＣＧ画像の
合成用グリッド画像とを各々のグリッドが一致するよう
に位置、大きさを合わせるマッチングを行う。前記ＣＧ
画像の合成用グリッド画像を外し、前記通常撮影画像と
の通常の写真合成作業を行う。
合成写真を作る方法及び同方法の実施に使用されるカメ
ラ装置を提供する。 【解決手段】 カメラで被写体の通常の写真撮影を行
う。同一位置、同一姿勢、同一向きの前記カメラにアン
グル・ファインダーを装着し、前記通常撮影画像面上に
合成用グリッド画像を多重露光する。３次元ＣＧにて被
写体のＣＧ画像及び同アングルによる合成用グリッド画
像を制作する。画像合成ソフトウエアにより前記通常撮
影の合成用グリッド画像と、前記ＣＧによるＣＧ画像の
合成用グリッド画像とを各々のグリッドが一致するよう
に位置、大きさを合わせるマッチングを行う。前記ＣＧ
画像の合成用グリッド画像を外し、前記通常撮影画像と
の通常の写真合成作業を行う。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、コンピューター
・グラフィック画像（以下、単にＣＧ画像と云う場合が
ある。）と、被写体の通常写真撮影画像（以下、単に写
真又は通常写真画像と言う場合がある。）との合成写真
を作る方法、及び同方法の実施に使用されるカメラ装置
の技術分野に属する。
・グラフィック画像（以下、単にＣＧ画像と云う場合が
ある。）と、被写体の通常写真撮影画像（以下、単に写
真又は通常写真画像と言う場合がある。）との合成写真
を作る方法、及び同方法の実施に使用されるカメラ装置
の技術分野に属する。
【０００２】
【従来の技術】従来、画像の合成を行う画像合成の技術
ないし画像合成装置は、例えば特開平１０−３１９５２
１号公報に記載されて公知であり、画像の合成処理、或
いはＣＧ画像と通常写真画像の合成処理などは、必要に
応じて種々行われている。また、実開昭６３−１１５１
２９号公報には、ポジ画像フィルムにダイレクトプリン
トする部屋と、ポジ画像以外の部分に普通撮影を実施す
る部屋の二つを備えた合成写真可能のカメラが開示され
ている。
ないし画像合成装置は、例えば特開平１０−３１９５２
１号公報に記載されて公知であり、画像の合成処理、或
いはＣＧ画像と通常写真画像の合成処理などは、必要に
応じて種々行われている。また、実開昭６３−１１５１
２９号公報には、ポジ画像フィルムにダイレクトプリン
トする部屋と、ポジ画像以外の部分に普通撮影を実施す
る部屋の二つを備えた合成写真可能のカメラが開示され
ている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】従来、画像の合成処理
に必要な写真情報であるところの（ａ）画角、（ｂ）注
視点、（ｃ）シフト値（量）、をそれぞれ正確に知る技
術は無いに等しかった。例えば、従来レンズの注視点を
把握する手法としては、シフトを零に戻した画面のセン
ターを注視点として把握していた。レンズ光軸に関して
は、従来、カメラは水平にセットしてあることが前提
で、画面の水平を実際の水平とみなしていた。従来、シ
フト値（量）に関しては、カメラの目盛りを読んで記録
しているに過ぎなかった。
に必要な写真情報であるところの（ａ）画角、（ｂ）注
視点、（ｃ）シフト値（量）、をそれぞれ正確に知る技
術は無いに等しかった。例えば、従来レンズの注視点を
把握する手法としては、シフトを零に戻した画面のセン
ターを注視点として把握していた。レンズ光軸に関して
は、従来、カメラは水平にセットしてあることが前提
で、画面の水平を実際の水平とみなしていた。従来、シ
フト値（量）に関しては、カメラの目盛りを読んで記録
しているに過ぎなかった。
【０００４】そのため従来は合成写真のアングル精度を
向上することに困難をきたし、結局は曖昧なアングル精
度の合成写真によるプレゼンテーションを行うほか無か
った。したがって、例えば建築、土木の写真モンタージ
ュに関しては、制作された建築見取り写真（完成予想
図）の曖昧さ故に顧客、行政、住民などとの景観アクセ
ス業務等において問題が発生する危険性をはらんでい
る。
向上することに困難をきたし、結局は曖昧なアングル精
度の合成写真によるプレゼンテーションを行うほか無か
った。したがって、例えば建築、土木の写真モンタージ
ュに関しては、制作された建築見取り写真（完成予想
図）の曖昧さ故に顧客、行政、住民などとの景観アクセ
ス業務等において問題が発生する危険性をはらんでい
る。
【０００５】例えば、７５mmの４×５カメラ用レンズで
１度乃至３度のブレは、４０階建て程度の建物外観で
は、０．５階乃至２階分相当がズレとなって表れるか
ら、その問題は大きい。
１度乃至３度のブレは、４０階建て程度の建物外観で
は、０．５階乃至２階分相当がズレとなって表れるか
ら、その問題は大きい。
【０００６】その上、従来の技術では、把握した写真情
報が不正確であるために、通常写真画像の制作、ＣＧ画
像の制作に試行錯誤が多く発生し、作業の手間、工数が
例えば１アングル当たり１日乃至２日と異常に多くかか
り、その割には合成写真のアングル精度が向上しないと
いう大きな問題点があった。
報が不正確であるために、通常写真画像の制作、ＣＧ画
像の制作に試行錯誤が多く発生し、作業の手間、工数が
例えば１アングル当たり１日乃至２日と異常に多くかか
り、その割には合成写真のアングル精度が向上しないと
いう大きな問題点があった。
【０００７】したがって、本発明の目的は、画角精度の
向上と、レンズ注視点の把握、レンズ光軸を中心とした
画像の傾きの把握、及びシフト値（量）を求めることを
容易に可能ならしめ、アングル合せの所要時間を数分の
一程度に短縮できるように改良した、ＣＧ画像との合成
写真を作る方法を提供することである。
向上と、レンズ注視点の把握、レンズ光軸を中心とした
画像の傾きの把握、及びシフト値（量）を求めることを
容易に可能ならしめ、アングル合せの所要時間を数分の
一程度に短縮できるように改良した、ＣＧ画像との合成
写真を作る方法を提供することである。
【０００８】本発明の次の目的は、上記方法を実施する
ためのハードウエアとして、カメラのレンズ前方に上述
した画角のほか、水平・垂直線、ターゲット中心、がそ
れぞれ正確にわかる照準（グリッド板）を設置したアン
グル・ファインダーを設置して、被写体画像に重なった
（多重露光した）測定用画像（合成用グリッド画像）を
撮影できるように開発したカメラ装置を提供することで
ある。
ためのハードウエアとして、カメラのレンズ前方に上述
した画角のほか、水平・垂直線、ターゲット中心、がそ
れぞれ正確にわかる照準（グリッド板）を設置したアン
グル・ファインダーを設置して、被写体画像に重なった
（多重露光した）測定用画像（合成用グリッド画像）を
撮影できるように開発したカメラ装置を提供することで
ある。
【０００９】本発明の更なる目的は、建築や土木の分野
における写真モンタージュの制作、その他航空写真、測
量、医学、美容、アミューズメント、宇宙開発、スポー
ツ分野などにおいて利用可能な、３次元ＣＧ画像と写真
の合成を高精度に、高効率に行える方法を提供すること
である。
における写真モンタージュの制作、その他航空写真、測
量、医学、美容、アミューズメント、宇宙開発、スポー
ツ分野などにおいて利用可能な、３次元ＣＧ画像と写真
の合成を高精度に、高効率に行える方法を提供すること
である。
【００１０】本発明の他の目的は、合成用グリッド画像
を制作し、双方のグリッド画像によりグリッドが一致す
るようにマッチングを行い、その後グリッド画像を外す
ことによってＣＧ画像とのアングル精度が高い合成写真
を作る方法、及び同方法に使用する、合成用グリッド画
像の制作に適するカメラ装置を提供することである。
を制作し、双方のグリッド画像によりグリッドが一致す
るようにマッチングを行い、その後グリッド画像を外す
ことによってＣＧ画像とのアングル精度が高い合成写真
を作る方法、及び同方法に使用する、合成用グリッド画
像の制作に適するカメラ装置を提供することである。
【００１１】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ための手段として、請求項１に記載した発明に係るＣＧ
画像との合成写真を作る方法は、カメラで被写体の通常
の写真撮影を行う段階と、同一位置、同一姿勢、同一向
きの前記カメラにアングル・ファインダーを装着して、
前記通常撮影画像面上に合成用グリッド画像を多重露光
する段階と、３次元コンピューター・グラフィックにて
被写体のコンピューター・グラフィック画像及び同アン
グルによる合成用グリッド画像を制作する段階と、画像
合成ソフトウエアにより前記通常撮影の合成用グリッド
画像と、前記コンピューター・グラフィックによるコン
ピューター・グラフィック画像の合成用グリッド画像と
を各々のグリッドが一致するように位置、大きさを合わ
せるマッチングを行う段階と、前記コンピューター・グ
ラフィック画像の合成用グリッド画像を外し、前記通常
撮影画像との通常の写真合成作業を行う段階と、から成
ることを特徴とする。
ための手段として、請求項１に記載した発明に係るＣＧ
画像との合成写真を作る方法は、カメラで被写体の通常
の写真撮影を行う段階と、同一位置、同一姿勢、同一向
きの前記カメラにアングル・ファインダーを装着して、
前記通常撮影画像面上に合成用グリッド画像を多重露光
する段階と、３次元コンピューター・グラフィックにて
被写体のコンピューター・グラフィック画像及び同アン
グルによる合成用グリッド画像を制作する段階と、画像
合成ソフトウエアにより前記通常撮影の合成用グリッド
画像と、前記コンピューター・グラフィックによるコン
ピューター・グラフィック画像の合成用グリッド画像と
を各々のグリッドが一致するように位置、大きさを合わ
せるマッチングを行う段階と、前記コンピューター・グ
ラフィック画像の合成用グリッド画像を外し、前記通常
撮影画像との通常の写真合成作業を行う段階と、から成
ることを特徴とする。
【００１２】請求項２記載の発明に係るカメラ装置は、
合成用グリッド画像を通常撮影画像面上に多重露光する
カメラ装置であって、支持手段によって撮影位置と姿
勢、向きを固定される通常撮影用カメラと、前記カメラ
の前部フレームへ着脱可能に強固に取り付けられる補強
枠体と、前記補強枠体の筒部先端へ光軸が同一の一連的
配置で着脱可能に取り付けられるアングル・ファインダ
ーとから成り、前記アングル・ファインダーは、その前
面に、外面を光拡散板に保護されたグリッド板を備え、
後部には前記グリッド板に焦点を合わせた接写レンズユ
ニットを備えていることを特徴とする。
合成用グリッド画像を通常撮影画像面上に多重露光する
カメラ装置であって、支持手段によって撮影位置と姿
勢、向きを固定される通常撮影用カメラと、前記カメラ
の前部フレームへ着脱可能に強固に取り付けられる補強
枠体と、前記補強枠体の筒部先端へ光軸が同一の一連的
配置で着脱可能に取り付けられるアングル・ファインダ
ーとから成り、前記アングル・ファインダーは、その前
面に、外面を光拡散板に保護されたグリッド板を備え、
後部には前記グリッド板に焦点を合わせた接写レンズユ
ニットを備えていることを特徴とする。
【００１３】請求項３記載の発明は、請求項２に記載し
たカメラ装置において、補強枠体は、通常撮影用カメラ
の前部フレームの下辺部に用意された受け部と、同上辺
部に用意したロックレバーとでカメラの前部フレームへ
着脱可能に強固に取り付けられ、アングル・ファインダ
ーは、その筒部外周に用意された雌ネジリングと、前記
補強枠体の筒部の前部外周に形成された雄ネジ部とをネ
ジ接合して光軸が同一の一連的配置で着脱可能に取り付
けられる構成であることを特徴とする。
たカメラ装置において、補強枠体は、通常撮影用カメラ
の前部フレームの下辺部に用意された受け部と、同上辺
部に用意したロックレバーとでカメラの前部フレームへ
着脱可能に強固に取り付けられ、アングル・ファインダ
ーは、その筒部外周に用意された雌ネジリングと、前記
補強枠体の筒部の前部外周に形成された雄ネジ部とをネ
ジ接合して光軸が同一の一連的配置で着脱可能に取り付
けられる構成であることを特徴とする。
【００１４】
【発明の実施形態】図１に、請求項１に記載した発明に
係るＣＧ画像との合成写真を作る方法の主な工程フロー
を示し、図２は、同方法における通常の写真撮影の実施
形態を概念的に示している。
係るＣＧ画像との合成写真を作る方法の主な工程フロー
を示し、図２は、同方法における通常の写真撮影の実施
形態を概念的に示している。
【００１５】図２においては、周知の専用大判カメラ２
のレンズ４（例えば４×５カメラ用レンズ）で被写体３
（例えば建築物など）の通常の写真撮影を行って、ファ
インダー５に写った通常写真画像６をも示している。カ
メラ２は、支持手段の一例として採用した専用の三脚７
で位置、姿勢、向きを完全に固定して支持されている。
のレンズ４（例えば４×５カメラ用レンズ）で被写体３
（例えば建築物など）の通常の写真撮影を行って、ファ
インダー５に写った通常写真画像６をも示している。カ
メラ２は、支持手段の一例として採用した専用の三脚７
で位置、姿勢、向きを完全に固定して支持されている。
【００１６】図３は、合成用グリッド画像８を制作する
段階を概念的に示している。前記三脚７により同一位
置、同一姿勢、同一向きに支持されたままの前記カメラ
２におけるレンズ４の前部に、アングル・ファインダー
９（アタッチメントレンズとも呼ばれる）を装着して、
ファインダー５の前記通常撮影画像面上に合成用グリッ
ド画像を多重露光し、もって制作された合成用グリッド
画像８を示している。
段階を概念的に示している。前記三脚７により同一位
置、同一姿勢、同一向きに支持されたままの前記カメラ
２におけるレンズ４の前部に、アングル・ファインダー
９（アタッチメントレンズとも呼ばれる）を装着して、
ファインダー５の前記通常撮影画像面上に合成用グリッ
ド画像を多重露光し、もって制作された合成用グリッド
画像８を示している。
【００１７】この合成用グリッド画像８は、図２に示し
た通常撮影写真画像６と同じ被写体３の面上に、レンズ
の注視点（ターゲットセンター）１０において直交する
水平線１１と垂直線１２、及び前記ターゲットセンター
１０を中心とする同心円１３とから成る合成用グリッド
画像を多重露光して制作されている。したがって、図３
の合成用グリッド画像８を見れば、写真合成に必要な写
真情報である照準、即ち、画角、ターゲットの中心、水
平・垂直線がわかり、ひいては注視点、シフト値（量）
を正確に知ることができる。
た通常撮影写真画像６と同じ被写体３の面上に、レンズ
の注視点（ターゲットセンター）１０において直交する
水平線１１と垂直線１２、及び前記ターゲットセンター
１０を中心とする同心円１３とから成る合成用グリッド
画像を多重露光して制作されている。したがって、図３
の合成用グリッド画像８を見れば、写真合成に必要な写
真情報である照準、即ち、画角、ターゲットの中心、水
平・垂直線がわかり、ひいては注視点、シフト値（量）
を正確に知ることができる。
【００１８】ここで上記合成用グリッド画像８を制作す
るために開発したカメラ装置（請求項２、３の発明）の
実施形態を、図４〜図６に基いて説明する。
るために開発したカメラ装置（請求項２、３の発明）の
実施形態を、図４〜図６に基いて説明する。
【００１９】このカメラ装置は、上述した合成用グリッ
ド画像１０〜１３を通常撮影画像面上に多重露光するカ
メラ装置であり、通常写真撮影用のカメラ２に、アング
ル・ファインダー９（アタッチメントレンズ）を装着し
て構成されている。
ド画像１０〜１３を通常撮影画像面上に多重露光するカ
メラ装置であり、通常写真撮影用のカメラ２に、アング
ル・ファインダー９（アタッチメントレンズ）を装着し
て構成されている。
【００２０】前記アングル・ファインダー９は、その前
面に、外面を光拡散板１６に保護されたグリッド板１７
を備え、後部には前記グリッド板１７に焦点を合わせた
接写レンズユニット１５（合成用グリッド画像の多重露
光用レンズユニット）を備えており、かなり重い。そこ
で、このアングル・ファインダー９を、支持手段として
の上記三脚７によって撮影位置と姿勢、向きを固定され
た前記通常撮影用カメラ２へ迅速に正確に着脱可能に強
固に取り付ける手段として、図７の補強枠体２０が開発
され使用されている。
面に、外面を光拡散板１６に保護されたグリッド板１７
を備え、後部には前記グリッド板１７に焦点を合わせた
接写レンズユニット１５（合成用グリッド画像の多重露
光用レンズユニット）を備えており、かなり重い。そこ
で、このアングル・ファインダー９を、支持手段として
の上記三脚７によって撮影位置と姿勢、向きを固定され
た前記通常撮影用カメラ２へ迅速に正確に着脱可能に強
固に取り付ける手段として、図７の補強枠体２０が開発
され使用されている。
【００２１】即ち、前記カメラ２の前部フレーム２ａへ
レンズ４の外周を取り囲んで保護する形態の補強枠体２
０が着脱可能に強固に取り付けられ、この補強枠体２０
の筒部先端へ、アングル・ファインダー９がその接写レ
ンズユニット１５とカメラ２のレンズ４の光軸が同一の
一連的配置となるように着脱可能に取り付けられる。
レンズ４の外周を取り囲んで保護する形態の補強枠体２
０が着脱可能に強固に取り付けられ、この補強枠体２０
の筒部先端へ、アングル・ファインダー９がその接写レ
ンズユニット１５とカメラ２のレンズ４の光軸が同一の
一連的配置となるように着脱可能に取り付けられる。
【００２２】そのため補強枠体２０は、カメラ２の前部
フレーム２ａの前面へ当てがわれる取付け用平板部２０
ａと、取付け用平板部２０ａから前方へ延びてカメラ２
の前記レンズ４を保護する円筒部２０ｂとから成り、円
筒部２０ｂの前部外周に雄ネジ２０ｃが形成されてい
る。
フレーム２ａの前面へ当てがわれる取付け用平板部２０
ａと、取付け用平板部２０ａから前方へ延びてカメラ２
の前記レンズ４を保護する円筒部２０ｂとから成り、円
筒部２０ｂの前部外周に雄ネジ２０ｃが形成されてい
る。
【００２３】この補強枠体２０は、その取付け用平板部
２０ａを、カメラ２の前部フレーム２ａの下辺部に用意
した上向きに溝形を成す受け部２ｄの内側へ下辺を差し
込み、上辺部は、前部フレーム２ａの上辺部にピン軸２
ｆを中心に回転するように用意した回転カム式のロック
レバー２ｅで前面を締め付ける操作により着脱可能に強
固に取り付けられている。
２０ａを、カメラ２の前部フレーム２ａの下辺部に用意
した上向きに溝形を成す受け部２ｄの内側へ下辺を差し
込み、上辺部は、前部フレーム２ａの上辺部にピン軸２
ｆを中心に回転するように用意した回転カム式のロック
レバー２ｅで前面を締め付ける操作により着脱可能に強
固に取り付けられている。
【００２４】一方、前記アングル・ファインダー９は、
その筒部外周に回転自在に用意された雌ネジリング２１
を、前記補強枠体２０の前部外周に形成された前記雄ネ
ジ部２０ｃとをネジ接合して光軸が同一の一連的配置で
着脱可能に取り付けられている。図４中の符号２２は水
準器である。
その筒部外周に回転自在に用意された雌ネジリング２１
を、前記補強枠体２０の前部外周に形成された前記雄ネ
ジ部２０ｃとをネジ接合して光軸が同一の一連的配置で
着脱可能に取り付けられている。図４中の符号２２は水
準器である。
【００２５】したがって、三脚７によって支持され撮影
位置と姿勢、及び向きを固定された前記通常撮影用カメ
ラ２で通常の写真撮影を行ったあと、その撮影位置と姿
勢、向きを固定したままのカメラ２へ、アングル・ファ
インダー９を、その接写レンズユニット１５とカメラ２
のレンズ２ｂの光軸が同一の一連的配置に取り付けられ
るから、そのままで、先の図２に示す通常撮影写真画像
６の面上に、グリッド板１７の合成用グリッド画像を多
重露光して図３の合成用グリッド画像８を制作すること
ができるのである。
位置と姿勢、及び向きを固定された前記通常撮影用カメ
ラ２で通常の写真撮影を行ったあと、その撮影位置と姿
勢、向きを固定したままのカメラ２へ、アングル・ファ
インダー９を、その接写レンズユニット１５とカメラ２
のレンズ２ｂの光軸が同一の一連的配置に取り付けられ
るから、そのままで、先の図２に示す通常撮影写真画像
６の面上に、グリッド板１７の合成用グリッド画像を多
重露光して図３の合成用グリッド画像８を制作すること
ができるのである。
【００２６】再びＣＧ画像との合成写真を作る方法の説
明に戻る。
明に戻る。
【００２７】上記合成用グリッド画像８を制作する工程
とは別途に、図１に示したように、３次元コンピュータ
ー・グラフィックにて、合成しようとする被写体のコン
ピューター・グラフィック画像及び同アングルによる合
成用グリッド画像を制作する。ここに云う合成用グリッ
ド画像は、先に説明した多重露光による図３の合成用グ
リッド画像８に対応するものである。
とは別途に、図１に示したように、３次元コンピュータ
ー・グラフィックにて、合成しようとする被写体のコン
ピューター・グラフィック画像及び同アングルによる合
成用グリッド画像を制作する。ここに云う合成用グリッ
ド画像は、先に説明した多重露光による図３の合成用グ
リッド画像８に対応するものである。
【００２８】以上の用意が全て整った段階で、次には画
像合成ソフトウエアにより前記通常撮影の合成用グリッ
ド画像と、前記コンピューター・グラフィックによるコ
ンピューター・グラフィック画像の合成用グリッド画像
とを、各々のグリッドが一致するように位置、大きさを
合わせるマッチングを行う。
像合成ソフトウエアにより前記通常撮影の合成用グリッ
ド画像と、前記コンピューター・グラフィックによるコ
ンピューター・グラフィック画像の合成用グリッド画像
とを、各々のグリッドが一致するように位置、大きさを
合わせるマッチングを行う。
【００２９】この場合、合成用グリッド画像には、グリ
ッドによって、写真情報として重要なレンズの注視点１
０、画角、水平線１１・垂直線１２が正確に表れている
ので、そうしたグリッドが一致するように位置、大きさ
を合わせるマッチングを行うと、合成写真のアングル精
度を可及的に高めることができるし、マッチングにさし
て時間がかからない。
ッドによって、写真情報として重要なレンズの注視点１
０、画角、水平線１１・垂直線１２が正確に表れている
ので、そうしたグリッドが一致するように位置、大きさ
を合わせるマッチングを行うと、合成写真のアングル精
度を可及的に高めることができるし、マッチングにさし
て時間がかからない。
【００３０】即ち、画角精度は従前の１０倍〜３０倍の
精度が得られる（最高で、０．１度までの測定とマッチ
ングが可能になった。）。勿論、レンズの注視点をター
ゲットセンター１０として正確に把握できるし、レンズ
光軸を中心とした画像の傾きを把握できるようにもなっ
た。カメラ２のシフト値（量）を求めることも可能とな
ったので、結局はアングル合せの時間が従前の１／８乃
至１／６程度に短縮され、従来１日かかった作業が１時
間以内にできるなど、非常に効率の良い仕事ができるよ
うになった。
精度が得られる（最高で、０．１度までの測定とマッチ
ングが可能になった。）。勿論、レンズの注視点をター
ゲットセンター１０として正確に把握できるし、レンズ
光軸を中心とした画像の傾きを把握できるようにもなっ
た。カメラ２のシフト値（量）を求めることも可能とな
ったので、結局はアングル合せの時間が従前の１／８乃
至１／６程度に短縮され、従来１日かかった作業が１時
間以内にできるなど、非常に効率の良い仕事ができるよ
うになった。
【００３１】最終的には、前記コンピューター・グラフ
ィック画像の合成用グリッド画像を外し、前記通常撮影
画像との通常の写真合成作業を行う段階を経て、ＣＧ画
像と写真画像との合成写真の制作が完成するのである。
ィック画像の合成用グリッド画像を外し、前記通常撮影
画像との通常の写真合成作業を行う段階を経て、ＣＧ画
像と写真画像との合成写真の制作が完成するのである。
【００３２】
【発明が奏する効果】請求項１記載の発明に係る方法に
よれば、ＣＧ画像との合成写真を作るにあたり、画角精
度の向上と、レンズ注視点の把握、レンズ光軸を中心と
した画像の傾きの把握、及びシフト値（量）を求めるこ
とを容易に可能ならしめ、アングル合せの所要時間を数
分の一程度に短縮できる。即ち合成写真のアングル精度
を向上して、しかも効率的な仕事が進められるのであ
る。
よれば、ＣＧ画像との合成写真を作るにあたり、画角精
度の向上と、レンズ注視点の把握、レンズ光軸を中心と
した画像の傾きの把握、及びシフト値（量）を求めるこ
とを容易に可能ならしめ、アングル合せの所要時間を数
分の一程度に短縮できる。即ち合成写真のアングル精度
を向上して、しかも効率的な仕事が進められるのであ
る。
【００３３】本発明はまた、合成用グリッド画像を制作
し、双方のグリッド画像によりグリッドが一致するよう
にマッチングを行い、その後グリッド画像を外すことに
よってＣＧ画像とのアングル精度の高い合成写真を作る
方法、及び同方法に使用する、合成用グリッド画像の制
作に適するカメラ装置を提供する。
し、双方のグリッド画像によりグリッドが一致するよう
にマッチングを行い、その後グリッド画像を外すことに
よってＣＧ画像とのアングル精度の高い合成写真を作る
方法、及び同方法に使用する、合成用グリッド画像の制
作に適するカメラ装置を提供する。
【００３４】請求項２、３記載の発明に係るカメラ装置
によれば、上記方法を実施するために、カメラのレンズ
前方に上述した画角のほか、水平・垂直線、ターゲット
中心、がそれぞれ正確にわかる照準（グリッド板）を設
置したアングル・ファインダーを設置して、被写体画像
に重なった（多重露光した）測定用画像（合成用グリッ
ド画像）を撮影できる。
によれば、上記方法を実施するために、カメラのレンズ
前方に上述した画角のほか、水平・垂直線、ターゲット
中心、がそれぞれ正確にわかる照準（グリッド板）を設
置したアングル・ファインダーを設置して、被写体画像
に重なった（多重露光した）測定用画像（合成用グリッ
ド画像）を撮影できる。
【００３５】本発明は、建築や土木の分野における写真
モンタージュの制作、その他航空写真、測量、医学、美
容、アミューズメント、宇宙開発、スポーツ分野などに
おいて利用可能な、３次元ＣＧ画像と写真の合成を高精
度に、高効率に行えるのである。
モンタージュの制作、その他航空写真、測量、医学、美
容、アミューズメント、宇宙開発、スポーツ分野などに
おいて利用可能な、３次元ＣＧ画像と写真の合成を高精
度に、高効率に行えるのである。
【図１】本発明に係るＣＧ画像との合成写真を作る方法
の枢要な工程フロー図である。
の枢要な工程フロー図である。
【図２】通常の写真撮影の実施形態図である。
【図３】合成用グリッド画像制作の実施形態図である。
【図４】本発明に係るカメラ装置の平面図である。
【図５】カメラ装置の前面図である。
【図６】カメラ装置の半分断面の正面図である。
【図７】補強枠体の実施形態を示した斜視図である。
２ カメラ ６ 通常の写真画像 ９ アングル・ファインダー ８ 合成用グリッド画像 ７ 三脚（支持手段） ２０ 補強枠体 １６ 光拡散板 １７ グリッド板 １５ 接写レンズユニット ２ａ 前部フレーム ２ｄ 受け部 ２ｅ ロックレバー ２１ 雌ネジリング ２０ｃ 雄ネジ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｈ０４Ｎ 5/225 Ｈ０４Ｎ 5/225 Ｂ
Claims (3)
- 【請求項１】カメラで被写体の通常の写真撮影を行う段
階と、 同一位置、同一姿勢、同一向きの前記カメラにアングル
・ファインダーを装着して、前記通常撮影画像面上に合
成用グリッド画像を多重露光する段階と、 ３次元コンピューター・グラフィックにて被写体のコン
ピューター・グラフィック画像及び同アングルによる合
成用グリッド画像を制作する段階と、 画像合成ソフトウエアにより前記通常撮影の合成用グリ
ッド画像と、前記コンピューター・グラフィックによる
コンピューター・グラフィック画像の合成用グリッド画
像とを各々のグリッドが一致するように位置、大きさを
合わせるマッチングを行う段階と、 前記コンピューター・グラフィック画像の合成用グリッ
ド画像を外し、前記通常撮影画像との通常の写真合成作
業を行う段階と、から成ることを特徴とする、ＣＧ画像
との合成写真を作る方法。 - 【請求項２】合成用グリッド画像を通常撮影画像面上に
多重露光するカメラ装置であって、 支持手段によって撮影位置と姿勢、向きを固定される通
常撮影用カメラと、前記カメラの前部フレームへ着脱可
能に強固に取り付けられる補強枠体と、前記補強枠体の
筒部先端へ光軸が同一の一連的配置で着脱可能に取り付
けられるアングル・ファインダーとから成り、 前記アングル・ファインダーは、その前面に、外面を光
拡散板に保護されたグリッド板を備え、後部には前記グ
リッド板に焦点を合わせた接写レンズユニットを備えて
いることを特徴とする、カメラ装置。 - 【請求項３】補強枠体は、通常撮影用カメラの前部フレ
ームの下辺部に用意された受け部と、同上辺部に用意し
たロックレバーとでカメラの前部フレームへ着脱可能に
強固に取り付けられ、アングル・ファインダーは、その
筒部外周に用意された雌ネジリングと、前記補強枠体の
筒部の前部外周に形成された雄ネジ部とをネジ接合して
光軸が同一の一連的配置で着脱可能に取り付けられる構
成であることを特徴とする、請求項２に記載したカメラ
装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000294933A JP4523136B2 (ja) | 2000-09-27 | 2000-09-27 | Ｃｇ画像との合成写真を作る方法及びカメラ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000294933A JP4523136B2 (ja) | 2000-09-27 | 2000-09-27 | Ｃｇ画像との合成写真を作る方法及びカメラ装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002107796A true JP2002107796A (ja) | 2002-04-10 |
| JP4523136B2 JP4523136B2 (ja) | 2010-08-11 |
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|---|---|---|---|
| JP2000294933A Expired - Fee Related JP4523136B2 (ja) | 2000-09-27 | 2000-09-27 | Ｃｇ画像との合成写真を作る方法及びカメラ装置 |
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|---|---|
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Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012208756A (ja) * | 2011-03-30 | 2012-10-25 | Dainippon Printing Co Ltd | 画像合成方法、画像合成装置、プログラム、及び、記録媒体 |
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-
2000
- 2000-09-27 JP JP2000294933A patent/JP4523136B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Publication date |
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| JP4523136B2 (ja) | 2010-08-11 |
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