JP2002098596A - 貼付式体温計 - Google Patents

貼付式体温計

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JP2002098596A
JP2002098596A JP2000287221A JP2000287221A JP2002098596A JP 2002098596 A JP2002098596 A JP 2002098596A JP 2000287221 A JP2000287221 A JP 2000287221A JP 2000287221 A JP2000287221 A JP 2000287221A JP 2002098596 A JP2002098596 A JP 2002098596A
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thermometer
temperature
sticking
adhesive layer
support
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Takayuki Oka
孝之 岡
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 体温変化を常時監視でき、かつ、皮膚に貼付
可能な体温計であって、体温変化を俊敏に感知し、さら
に、外気温の影響を受けにくい体温計を提供する。 【解決手段】 支持体の片面に粘着剤層が設けられてい
る貼付式体温計であって、該粘着剤層に体温変化に応じ
て色が変化する可逆性サーモトロピック材料が含有され
ていることを特徴とする貼付式体温計。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は体温変化を測定する
体温計に関し、特に人体表面に貼付して体温変化を監視
することのできる体温計に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、体温を測定する検温装置として
は、被測定者の脇または口に挟んで使用する水銀体温計
あるいは電子デジタル式の体温計などが知られている。
かかる従来の体温計では、脇のくぼみの中央に体温計の
先端をあて、体の内部の温度が反映されて温められるま
で脇をしっかりと閉じ、3〜5分間保持して測定する。
ただし、正確な検温を行うためには、10分以上保持す
ることが必要とされる。また、口で測定する場合は、舌
下の一番奥にある舌小帯の両側に体温計の先端があたる
ように差し入れ、口をしっかりと閉じ、3〜5分間保持
する必要がある。
【0003】しかし、従来の体温計は、被測定者の脇や
口に挟んで一定時間保持する必要があるため、乳幼児、
老人、重症患者等の身体を不動に保つことが難しい場合
には、正確な検温が行えない場合があった。また、この
ような場合、測定者が被測定者に対し、検温装置の装着
および保持を補助することになり、検温中、測定者が付
き添っていなければならず、時間と手間がかかるという
欠点があった。特に、脇に挟んで検温する場合は、脱衣
など被測定者への負担が伴うという問題もあった。
【0004】近年、新たな検温装置として耳体温計が開
発された。耳体温計は、耳に挿入したプローブ部が鼓膜
の赤外線を検知して体温を測定する装置であり、検温時
間が短く、かつ、脱衣の必要がないため、乳幼児などに
適している。しかしながら、耳体温計は、耳への入れ方
や外気温の影響で検温値がばらつくなどの問題がある。
【0005】また、特定の疾患では、発熱に応じて解熱
剤投与などの処置を施すため、体温変化を常に監視する
ことが望まれる。しかしながら、従来の体温計では、体
温を監視すること、すなわち、長時間連続して使用する
ことは困難である。
【0006】また、特開平7−103829号公報に
は、人体各部の皮膚表皮温度を測定する体温計であっ
て、測定時間中における最高温度及び測定即時の温度の
両方を表示することのできる体温計が開示されている。
しかしながら、従来の示温材の検温への適用を考えた場
合、被着体の温度変化に対する俊敏性が低いため、体温
変化のような小さい温度変化を素早く感知することが困
難である。すなわち、従来の示温材の温度変化に対する
俊敏性を高める必要がある。特に、発熱に応じて解熱剤
を投与する必要がある患者の場合、体温変化に対する俊
敏性が低いと処置が遅れるなどの問題が生じる。
【0007】また、従来の示温材では、検温対象である
被着体温度を感知する際、測定環境、例えば、外気温な
どが影響するなどの問題がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述の問題
点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところ
は、体温変化を常時監視でき、かつ、皮膚に貼付可能な
体温計であって、体温変化を俊敏に感知し、さらに、外
気温の影響を受けにくい体温計を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
支持体の片面に粘着剤層が設けられている貼付式体温計
であって、該粘着剤層に体温変化に応じて色が変化する
可逆性サーモトロピック材料が含有されていることを特
徴とする貼付式体温計である。
【0010】請求項2記載の発明は、前記可逆性サーモ
トロピック材料が、電子供与性呈色性有機化合物と、電
子受容性化合物と、融点が30〜42℃の温度調整剤と
を含む組成物を、マイクロカプセルに内包させてなるも
のであることを特徴とする請求項1記載の貼付式体温計
である。
【0011】請求項3記載の発明は、前記温度調整剤
が、3℃以下のΔT(融点−曇点)を示す脂肪族エステ
ルであることを特徴とする請求項2記載の貼付式体温計
である。
【0012】請求項4記載の発明は、前記支持体が、熱
伝導率3×10-3J・cm-1・sec-1・℃ -1以下の透明なフィ
ルムまたはシートで構成され、該支持体の厚みが、20
μm以上であることを特徴とする請求項1〜3のいずれ
か一項に記載の貼付式体温計である。
【0013】本発明に用いられる可逆性サーモトロピッ
ク材料とは、特定温度で可逆的に発色消色若しくは変色
する材料である。例えば、無機系では金属錯塩等が、有
機系では縮合芳香環置換エチレン誘導体、液晶、染料系
組成物等が挙げられる。これらの中でも、電子供与性呈
色性有機化合物と、電子受容性化合物と、融点が30〜
42℃の温度調整剤とを含む染料系組成物は、温度調整
剤の選定によって、呈色反応温度を体温変化の対象とな
る30〜42℃の温度範囲に容易に調整できるため好適
である。かかる少なくとも3成分を含有する染料系組成
物においては、電子供与性呈色性有機化合物は色調を、
電子受容性化合物は色濃度を、温度調整剤は変色温度を
主として決定するため、これらの組み合わせにより、色
の種類、濃淡、変色温度などの示温特性を自在に制御す
ることができる。
【0014】上記電子供与性呈色性有機化合物として
は、クリスタルバイオレットラクトン(青)、3,6−
ジメトキシフルオラン(黄)、3−ジエチルアミノ−6
−メチル−7−クロロフルオラン(朱)、ローダミンB
ラクタム(赤)、3−ジエチルアミノ−7−ベンジルア
ミノフルオラン(緑)、3−ジエチルアミノ−6−メチ
ル−7−アニリドフルオラン(黒)などが挙げられる。
【0015】上記電子受容性化合物としては、t-ブチル
フェノール、p-オキシ安息香酸メチル、没食子酸プロピ
ルなどフェノール性水酸基を有する化合物やそれらの金
属塩、マレイン酸、フマール酸、酢酸、プロピオン酸な
ど芳香族カルボン酸及び炭素数2〜5の脂肪族カルボン
酸やそれらの金属塩、メチルアシッドホスフェート、エ
チルアシッドホスフェート、フェニルアシッドホスフェ
ートなど酸性リン酸エステルやそれらの金属塩、1,
2,3−トリアゾール、4−ヒドロキシ−1,2,3−
トリアゾール、5,5’−ビス(1,2,3−トリアゾ
ール)など1,2,3−トリアゾール及びその誘導体か
ら選ばれる化合物が挙げられる。
【0016】上記融点が30〜42℃の温度調整剤とし
ては、ミリスチルアルコール、セチルアルコールなどの
アルコール類、ステアリル酸メチルなどのエステル類、
エーテル類、ケトン類の有機極性化合物が挙げられる。
より好ましくは、発色及び消色のヒステリシス幅が小さ
くなるように、3℃以下のΔT(融点−曇点)を示す脂
肪族エステルが用いられ、かかる脂肪族エステルとして
は、例えばエルカ酸ステアリル、ベヘン酸2−メチルブ
チル、ベヘン酸3−メチルブチルなどが挙げられる。本
発明における温度調整剤としては、上記に例示した物質
を単独で用いてもよいし、2種以上を適宜組み合わせて
用いてもよい。
【0017】本発明では、上記可逆性サーモトロピック
材料は、好ましくはマイクロカプセルに内包させて用い
られる。マイクロカプセル化の方法については特に限定
されるものではなく、従来マイクロカプセルの製造にお
いて慣用されている方法、例えば、界面重合法、in−
situ法、コアセルベーション法、液中乾燥法などを
用いることができる。
【0018】上記マイクロカプセル化された可逆性サー
モトロピック材料の粒径は、特に限定されるものでな
く、例えば、1〜100μmの範囲で調製される。
【0019】本発明では、マイクロカプセルに内包され
た可逆性サーモトロピック材料は、1種または2種以上
を併用しても良い。例えば、34℃、36℃、38℃、
40℃で発色あるいは変色する組成物を内包したマイク
ロカプセルを混合し、30〜42℃の範囲で多段階に変
色するように調整することもできる。
【0020】本発明で用いられる粘着剤は、特に限定さ
れるものではなく、(メタ)アクリル酸アルキルエステ
ルを主体とする共重合体からなるアクリル系粘着剤、ス
チレン−イソプレン−スチレン共重合体などを主成分と
するゴム系粘着剤、ポリジメチルシロキサンなどのシリ
コーン系粘着剤、ウレタン粘着剤、ポリビニルアルコー
ルやポリビニルピロリドンなどを主成分とする水溶性型
粘着剤などが挙げられる。その中でも、被着体が人体で
あるため、皮膚への刺激性の少ない医療用途に用いられ
る粘着剤が好ましい。
【0021】本発明で用いられる支持体は、粘着剤層に
含有する可逆性サーモトロピック材料の呈色反応が目視
できるように、透明性を有するフィルムまたはシートで
あれば特に限定されるものではない。該フィルムまたは
シートの素材としては、例えば、ポリエチレンテレフタ
レート、ポリブチレンテレフタレートなどのポリエステ
ル系(共)重合体;ポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リブタジエン、ポリブテン、エチレン−酢酸ビニル共重
合体、エチレン−アルキル(メタ)アクリレート共重合
体などのポリオレフィン系(共)重合体;スチレン−イ
ソプレン−スチレン共重合体、スチレン−ブタジエン−
スチレン共重合体及びこれらの水添物などのスチレン系
(共)重合体;ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−エチレン
共重合体、塩化ビニル−アルキル(メタ)アクリレート
共重合体などの塩化ビニル系(共)重合体;シリコン樹
脂;ポリウレタン;ポリアミドなどの単体もしくは積層
体が挙げられる。好ましくは、外気温など測定環境の影
響が及びにくい、熱伝導率3×10-3J・cm-1・sec-1・℃
-1以下の素材で構成される。該素材としては、ポリエチ
レンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポ
リプロピレン、ポリブテン、シリコン樹脂、ポリアミド
などが挙げられる。
【0022】上記支持体の厚みは、薄くなると外気温の
影響を受けやすくなり、厚くなると皮膚に貼付したとき
の違和感が大きくなったり、貼付端部の引っ掛かりによ
って剥がれやすくなるため、10〜1000μm、より
好ましくは、20〜200μmである。
【0023】本発明の貼付式体温計の製造方法は、使用
する粘着剤の種類により製法は異なるが、例えば、溶剤
型アクリル系粘着剤を用いる場合、アクリル系粘着剤溶
液に可逆性サーモトロピック材料を内包するマイクロカ
プセルを加え、攪拌分散させる。この溶液を溶剤塗工法
により剥離紙上に塗工し、粘着剤層を形成させた後、支
持体をラミネートして本発明の体温計を調製する。
【0024】上記粘着剤を支持体に塗工する場合には、
バーコーダー、グラビア塗工等、通常の粘着剤塗工方法
が用いられる。上記粘着剤層の厚みは、特に限定されな
いが、被着体の温度変化を俊敏に感知するため、通常
は、20〜500μmである。
【0025】上記支持体の粘着剤側には、必要に応じ
て、接着性を高めるために、あらかじめ下塗り加工、コ
ロナ放電処理、薬品酸化処理、オゾン処理などの前処理
が施されていてもよい。
【0026】上記剥離紙は、粘着剤層を保護する目的で
使用されるものであり、通常、ポリエチレンテレフタレ
ート、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル
などのプラスチックフィルムの単層もしくは積層体の表
面にシリコーン等で離型処理を施したものが使用され
る。この剥離紙の厚みは、通常10〜300μmであ
る。
【0027】[作用]本発明の貼付式体温計では、粘着
剤層に可逆性サーモトロピック材料が含有される構成で
あるため、可逆性サーモトロピック材料を被着体である
人体に接触、または、極めて近い距離に存在させること
ができ、この結果、被着体の温度変化、すなわち、体温
変化を俊敏に感知することが可能である。
【0028】
【実施例】次に、実施例、比較例を挙げて本発明を詳し
く説明するが、本発明はこれらの実施例にのみ限定され
るものではない。
【0029】[実施例1]クリスタルバイオレットラク
トン 6g、ビスフェノールA 12g、ミリスチルア
ルコール 150gを加熱溶解して均一化した後にエポ
キシ樹脂及びアミン硬化剤による界面重合反応によりエ
ポキシ樹脂皮膜で内包されたマイクロカプセル状の可逆
性サーモトロピック材料を調製した。得られたサーモト
ロピック材料は、37℃付近で青色から無色に色調が変
化することを確認した。続いて、上記可逆性サーモトロ
ピック材料20gをアクリル酸2−エチルヘキシル−ビ
ニルピロリドン共重合体の固形分比36%酢酸エチル溶
液(積水化学社製 医療用粘着剤)180gに均一混合
して、塗工液を調製した。上記塗工液を、シリコン処理
した厚さ35μmのポリエステルフィルム上に厚みが5
0μmになるように塗工し、乾燥させて粘着剤層を得
た。得られた粘着剤層に、厚さ15μmのポリエステル
フィルムと厚さ5μmのエチレン−酢酸ビニル共重合体
樹脂フィルムの積層体からなる支持体をラミネートして
本発明の貼付式温度計を作製した。
【0030】[実施例2]クリスタルバイオレットラク
トン 6g、没食子酸プロピル 18g、ベヘン酸2−
メチルブチル 60g、ベヘン酸3−メチルブチル 4
0gを加熱溶解して均一化した後にエポキシ樹脂及びア
ミン硬化剤による界面重合反応によりエポキシ樹脂皮膜
で内包させ、マイクロカプセル状の可逆性サーモトロピ
ック材料を調製した。得られたサーモトロピック材料
は、38℃で青色から無色に色調が変化することを確認
した。上記可逆性サーモトロピック材料を用いた以外
は、実施例1と同様にして本発明の貼付式体温計を作製
した。
【0031】[実施例3]厚さ45μmのポリエステル
フィルムと厚さ5μmのエチレン−酢酸ビニル共重合体
樹脂フィルムの積層体からなる支持体を用いた以外は実
施例1と同様にして貼付式体温計を作製した。
【0032】[比較例1]実施例1で用いた、アクリル
酸2−エチルヘキシル−ビニルピロリドン共重合体の固
形分比36%酢酸エチル溶液(積水化学社製 医療用粘
着剤)を、シリコン処理した厚さ35μmのポリエステ
ルフィルム上に厚みが50μmになるように塗工し、乾
燥させて粘着剤層を得た。得られた粘着剤層に実施例2
で用いた支持体をラミネートして粘着シートを作製し
た。実施例1の可逆性サーモトロピック材料10gをエ
チレン−酢酸ビニル共重合エマルジョン 40g、アル
ギン酸ナトリウム 2g、水16gからなるビヒクル中
に均一分散し、これを上記粘着シートの支持体側にシル
クスクリーンで印刷し、さらに印刷部を10μm厚のポ
リエステルフィルムでラミネートを施し、貼付式体温計
を作製した。
【0033】[比較例2]比較例1と同様にして粘着シ
ートを作製した。実施例2の可逆性サーモトロピック材
料を用いた以外は、比較例1と同様にして貼付式体温計
を作製した。
【0034】[評価]10℃の環境下で、実施例1〜3
及び比較例1、2の貼付式体温計を温度30℃に設定し
たホットプレート上に貼付した。体温計を貼付後、10
分間保持し、続いて10秒間に1℃づつ温度を上げ、4
2℃まで昇温した。さらに、10秒間に1℃づつ温度を
下げ、30℃まで降温した。各温度における体温計の色
調の変化を目視で観察した。色調は、可逆性サーモトロ
ピック材料の室温での色である濃い青色を3とし、薄い
青色を2、無色を1として記録した。また、35℃の環
境下でも同様にして、体温計の色調の変化を観察した。
【0035】評価結果を表1に示す。実施例1、2は被
着体温度が2℃変化する間に、また実施例3では被着体
温度が1℃変化する間に、濃い青色から無色へと変化す
ることが認められた。一方、比較例1では、実施例1と
同じ可逆性マイクロカプセルを用いているにも関わら
ず、濃い青色から無色へと変化するのに、被着体の温度
変化は3〜4℃要することが認められた。以上のことか
ら、本発明の貼付式体温計は、被着体温度への俊敏性が
高いことが確認された。
【0036】また、実施例は、いずれも、変色が始まる
温度が、10℃、35℃の異なる温度の環境下において
も同じであった。一方、比較例の変色が始まる温度は、
10℃の環境下の方が35℃の環境下に比べ1〜2℃高
いことが認められた。従来の示温材の構成である比較例
では、測定環境温度の影響を受けているのに対し、本発
明の体温計は、環境温度の影響が及ばないことが示唆さ
れた。
【0037】
【表1】
【0038】なお、夜間就寝期間中、実施例3の体温計
をボランティアの額に貼付したところ、早朝まで、剥が
れることなく付いていた。また、剥離後の皮膚刺激性は
認められず、安全性の面からは、人体への適用に問題が
ないと考えられる。
【0039】
【発明の効果】本発明の体温計は、粘着剤層に可逆性サ
ーモトロピック材料が含有される構成であるため、可逆
性サーモトロピック材料を人体に接触、あるいは、極め
て近い距離に存在させることができ、この結果、被測定
者の体温変化を俊敏かつ正確に感知することができる。
また、用いられる可逆性サーモトロピック材料が電子供
与性呈色性有機化合物と、電子受容性化合物と、融点が
30〜42℃の温度調整剤とを含む組成物がマイクロカ
プセルに内包されている場合、さらには、温度調整剤が
3℃以下のΔT(融点−曇点)を示す脂肪族エステルで
ある場合は、より微小な体温変化に対しても素早く変色
する体温計を提供することができる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体の片面に粘着剤層が設けられてい
    る貼付式体温計であって、該粘着剤層に体温変化に応じ
    て色が変化する可逆性サーモトロピック材料が含有され
    ていることを特徴とする貼付式体温計。
  2. 【請求項2】 前記可逆性サーモトロピック材料が、電
    子供与性呈色性有機化合物と、電子受容性化合物と、融
    点が30〜42℃の温度調整剤とを含む組成物を、マイ
    クロカプセルに内包させてなるものであることを特徴と
    する請求項1記載の貼付式体温計。
  3. 【請求項3】 前記温度調整剤が、3℃以下のΔT(融
    点−曇点)を示す脂肪族エステルであることを特徴とす
    る請求項2記載の貼付式体温計。
  4. 【請求項4】 前記支持体が、熱伝導率3×10-3J・c
    m-1・sec-1・℃-1以下の透明なフィルムまたはシートで構
    成され、該支持体の厚みが、20μm以上であることを
    特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の貼付式
    体温計。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006184228A (ja) * 2004-12-28 2006-07-13 Nichiyu Giken Kogyo Co Ltd 可逆性温度管理インジケータ
JP2012510047A (ja) * 2008-11-25 2012-04-26 アジェンデ・キミケ・リウニテ・アンジェリニ・フランチェスコ・ア・チ・エレ・ア・エフェ・ソシエタ・ペル・アチオニ 医薬品用の包装材料
WO2023127235A1 (ja) * 2021-12-28 2023-07-06 株式会社Moresco 示温材含有粘着剤組成物およびそれを用いた皮膚貼付体温計

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