JP2002093444A - 燃料電池発電装置 - Google Patents

燃料電池発電装置

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JP2002093444A
JP2002093444A JP2000279888A JP2000279888A JP2002093444A JP 2002093444 A JP2002093444 A JP 2002093444A JP 2000279888 A JP2000279888 A JP 2000279888A JP 2000279888 A JP2000279888 A JP 2000279888A JP 2002093444 A JP2002093444 A JP 2002093444A
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Japan
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fuel cell
power
external load
power generation
cell power
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JP2000279888A
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English (en)
Inventor
Kazuhiro Tajima
一弘 田島
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 燃料電池の発電電力を外部負荷を運転するこ
とによる省エネ効率及び燃料電池の運転効率の向上を図
る。 【解決手段】 燃料電池発電装置12のコントローラ1
00には、マイコン102と通信I/F110が設けら
れている。また、外部負荷26のそれぞれには、マイコ
ン112と通信I/F114が設けられており、通信I
/Fがネットワーク配線116を介して接続され、LA
N118が形成されている。マイコン102は、LAN
を介して外部負荷のそれぞれから消費電力を含む運転情
報を読込むと、この運転情報に基づいて予測した消費電
力に応じた発電電力を得るように燃料電池36を用いた
発電を制御する。これにより、消費電力の変化に応じた
発電電力を得ることができ、省エネと共に燃料電池発電
装置の運転効率の向上が図られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、改質器からの改質
ガスを燃料電池に導入して発電する燃料電池発電装置に
係り、詳細には、発電した電力を系統電源に接続されて
いる外部負荷に供給する燃料電池発電装置に関する。
【0002】
【従来の技術】リン酸型、溶融炭酸塩型、固体電解質型
(固体酸化物型、固体高分子型)等の燃料電池は、天然
ガス、メタノール等を燃料ガスとして用い、この燃料ガ
スを改質して生成した水素と空気中の酸素を反応させる
ことにより発電する。このときの水素は、天然ガスやメ
タノール等の燃料から改質装置等を用いて生成される。
【0003】このような燃料電池発電装置によって発電
された電力は、系統連系用インバータ等を介して例えば
家電機器などの商用電源(系統電源)に接続されている
負荷(外部負荷)の運転に用いることができる。このと
き、系統連系用インバータは、燃料電池発電装置によっ
て発電した直流電力を、電圧、周波数、位相等を商用電
源に整合させた交流電力に変換して外部負荷へ供給する
ようにしている。これにより、外部負荷を運転するとき
に、系統電源の電力消費を抑えて、省エネを図ることが
できる。
【0004】ところで、外部負荷は、運転状態が時々刻
々と変動する。すなわち、外部負荷による消費電力は、
一定ではなく刻々と変化している。このために、外部負
荷の消費する電力を、燃料電池によって発電した電力で
まかなうためには、外部負荷の消費電力に応じた電力を
燃料電池によって発電する必要がある。
【0005】燃料電池発電装置は、発電電力を制御する
ときに、燃料の供給量を制御することになる。このと
き、外部負荷による消費電力が急激に増加し、この外部
負荷の消費電力の増加に合わせて燃料電池の発電電力を
増加させようとすると、燃料ガスの供給が間に合わず、
燃料電池内で水素ガスが不足するガス欠状態となるなど
して出力電圧が低下する。
【0006】すなわち、燃料電池発電装置では、外部負
荷の変動が緩やかであれば、この外部負荷の変動に合わ
せた発電電力の制御が可能であるが、外部負荷の変動が
大きいと、発電する電力を追従させることが困難とな
る。このために、省エネ効率が低下したり、発電電力が
余剰となる運転効率の低下が生じる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実に鑑
みてなされたものであり、外部負荷が系統電源の電力を
消費するのを抑えて省エネを図るときの、省エネ効率や
運転効率を向上させることができる燃料電池発電装置を
提案することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、発電した電力を外部負荷へ供給可能とされ
る燃料電池発電装置であって、燃料ガスの供給量に応じ
た電力を発電する燃料電池発電部と、前記外部負荷のそ
れぞれと少なくとも外部負荷の消費電力を含む運転情報
を読込み可能に接続する接続手段と、前記燃料電池発電
部の作動を制御すると共に、前記接続手段を介して入力
される前記外部負荷の運転情報に基づいて燃料電池発電
部の発電電力を制御する発電制御手段と、を含むことを
特徴とする。
【0009】この発明によれば、外部負荷のそれぞれと
ネットワーク接続する接続手段を備え、この接続手段を
介して、少なくとも外部負荷の消費電力を含む運転情報
が入力されるようになっている。
【0010】例えばエアコンは勿論、テレビ、冷蔵庫、
洗濯機、炊飯器等の一般的家電製品には、マイクロコン
ピュータが設けられており、ネットワーク接続が容易な
環境にある。ここで、これらの外部負荷とネットワーク
接続することにより、それぞれの外部負荷の運転情報を
容易に検出することができる。
【0011】このようにネットワーク等の接続手段を介
して入力される運転情報に基づいて燃料電池発電部の発
電電力を制御することにより、外部負荷の消費電力に合
わせた電力の発電が可能となる。
【0012】請求項2に係る発明は、前記発電制御手段
が、前記接続手段を介して入力される前記外部負荷のそ
れぞれの運転状態に基づいて、外部負荷の消費電力を予
測し、該予測結果に基づいて発電電力を制御することを
特徴とする。
【0013】この発明によれば、運転情報に基づいて外
部負荷の消費電力の変化を予測する。例えば、エアコン
などのようにタイマー運転される外部負荷では、タイマ
ーの設定時間等に基づいて電力の消費量を予測すること
ができる。この予測結果に基づいて燃料電池発電部の発
電電力を制御することにより、外部負荷の消費電力に合
わせて円滑に発電電力を制御し、外部負荷の消費電力に
応じた電力の発電が可能となる。
【0014】これにより、燃料電池発電部の発電電力が
不足したために、外部負荷が系統電源の電力を使用して
運転するのを抑えて、省エネを図ることができる。ま
た、外部負荷の消費電力に対して発電電力が大きくなっ
てしまうのを抑えて、運転効率の向上を図ることができ
る。
【0015】請求項3前記燃料電池発電部の発電電力と
予測した前記外部負荷の消費電力から外部負荷の運転制
限が必要か否かを判断する判断手段と、前記判断手段が
前記外部負荷の運転制限が必要と判断したときに運転制
限が可能と外部負荷を選択して運転制限を指示する制限
手段と、を含むことを特徴とする。
【0016】また、請求項4に係る発明は、前記運転制
限が不要と判断されたときに、前記制限手段が前記選択
した外部負荷の運転制限を解除することを特徴とする。
【0017】この発明によれば、予測した消費電力に基
づいて発電電力を増加するときに、例えば発電電力に対
して予測した消費電力が大きい時には、消費電力の抑え
ることが可能な外部負荷を選択して、選択した外部負荷
に対して消費電力を抑えるように指示する。
【0018】これにより、消費電力と発電電力の差によ
って生じる系統電源の電力消費を抑え、省エネ効率が低
下するのを防止することができる。
【0019】また、発電電力が予測した消費電力に達す
るなどしときは、この運転制限を解除することにより、
運転効率が低下するのを防止することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照しながら本発明
の実施の形態を説明する。図1には、本実施の形態に適
用した燃料電池発電システム10の概略構成を示してい
る。この燃料電池発電システム10は、燃料電池発電装
置12と、系統連系用インバータ14によって形成され
ている。
【0021】系統連系用インバータ14は、解列コンダ
クタ(図示省略)等を介して、例えば家庭用の配電盤1
6に設けている配線用遮断器等の開閉器18に接続して
いる。この配電盤16には、開閉器(主開閉器)20を
介して商用電源である系統電源22に接続している。ま
た、配電盤16には、複数の開閉器(負荷開閉器)24
が設けられており、それぞれに外部負荷26が接続して
いる。これにより、外部負荷26のそれぞれが、系統電
源22から供給される電力によって運転可能となってい
る。
【0022】燃料電池発電装置12は、所定電圧の直流
電力を出力するようになっており、系統連系用インバー
タ14は、この直流電力を系統電源22の電圧、周波
数、位相等に整合させた交流電力に変換して出力する。
これにより、燃料電池発電装置12が発電した電力によ
って外部負荷26が運転可能となっている。
【0023】図2には、一例として固体高分子型燃料電
池を用いた燃料電池発電装置12の概略構成を示してい
る。なお、燃料電池は、固体高分子型に限らず、リン酸
塩型等の従来公知の種々の構成を用いることができる。
【0024】燃料電池発電装置12は、改質器30、C
O変成器32、CO除去器34、燃料電池36を備えて
いる。改質器30には、ポンプ38が作動することによ
り脱硫器40を介して天然ガス、メタノール等の原燃料
(原燃ガス)が供給される。この原燃ガスは、脱硫器4
0を通過することにより、硫黄分が除去されて改質器3
0に供給される。
【0025】改質器30には、改質器バーナ42が設け
られており、脱硫器40を通過した原燃ガスの一部がこ
の改質器バーナ42に供給可能となっている。また、改
質器バーナ42には、ポンプ44の作動によって原燃ガ
スの燃焼用の空気が供給される。これにより、改質器バ
ーナー42は、原燃ガスを燃焼させて、改質器30の触
媒容器を加熱し、触媒容器内の改質触媒の温度を反応温
度まで上昇させる。
【0026】また、燃料電池発電装置12には、水タン
ク46が設けられており、ポンプ48が作動することに
より水タンク46内の水が熱交換器50へ送られ、熱交
換器50を通過するときに、改質器バーナ42によって
加熱された排ガスの熱によって蒸発され、水蒸気として
原燃ガスと共に改質器30に導入される。
【0027】改質器30内では、この原燃ガスと共に供
給される水蒸気が混合し、改質器バーナ42によって改
質反応温度まで昇温されている改質触媒により改質反応
(吸熱反応)が生じる。これにより、原燃ガスが水素に
富んだ改質ガスが生成される。
【0028】改質器30を通過した原燃ガス(改質ガ
ス)は、CO変成器32、CO除去器34を通過して燃
料電池36へ送られる。このCO変成器32内では、改
質反応によって水素と共にに生成される一酸化炭素と水
(水蒸気)を反応させる一酸化炭素変成反応(発熱反
応)が生じる。これにより改質ガス中で二酸化炭素と共
に水素が生成される。
【0029】CO除去器34は、CO変成器32を通過
した改質ガスが供給されることにより低温での一酸化炭
素変成反応が生じる。これにより、改質ガス中の一酸化
炭素濃度をさらに低下させる。すなわち、改質ガスは、
CO変成器32及びCO除去器34を通過することによ
り、高温・低温の2段階で一酸化炭素濃度が低減され、
水素に富むガスに改質、変成されて燃料電池36へ送ら
れる。
【0030】また、改質器30とCO変成器32の間、
CO変成器32とCO除去器34の間及びCO除去器3
4と燃料電池36の間には、熱交換器52A、52B、
52Cが設けられている。熱交換器52A〜52Cのそ
れぞれには、ポンプ54A、54B、54Cによって水
タンク46内の水が循環され、これにより、改質ガスが
熱交換器52A〜52Cを通過するときに冷却される。
【0031】さらに、熱交換器52Cの改質ガス排気側
には、バルブ56A、56Bが設けられている。燃料電
池発電装置12では、改質器30、CO変成器32、C
O除去器34の各触媒の温度が安定するまでは、バルブ
56Aを閉じると共にバルブ56Bを開いている。これ
により、改質ガスは、CO除去器34からプロセスガス
バーナ(PGバーナ)58へ送られ、ポンプ60からP
Gバーナ58へ送り込まれる空気と共に燃焼された後、
熱交換器62を通過して、排ガスとして排出される。
【0032】また、燃料電池発電装置12には、排熱利
用のための貯湯タンク64が設けられており、ポンプ6
6によって貯湯タンク64と熱交換器62の間で循環さ
れる水が、PGバーナ58によって加熱される。
【0033】燃料電池発電装置12は、CO変成器32
及びCO除去器34の各触媒の温度が安定した段階で、
バルブ56Aを開いて、改質ガスを燃料電池36へ送り
こむ。燃料電池36は、アノード70とカソード72を
備えている。また、燃料電池36には、ポンプ68によ
って空気が供給される。なお、改質ガスはアノード70
に供給され、空気がカソード72に供給される。
【0034】燃料電池36では、アノード70に供給さ
れる改質ガス中の水素を燃料とし、カソード72に供給
される空気中の酸素を酸化剤とする電極反応が起り、ア
ノード70とカソード72の間に起電力が生じる。燃料
電池36は、この起電力によって電力が取出し可能とな
る。なお、燃料電池36内には、冷却部74が設けられ
ており、ポンプ76によって水タンク46内の水が循環
されて、ポンプ76によって循環されることにより冷却
される。
【0035】燃料電池36のアノード70からの排ガス
出力側には、バルブ78A、78Bが設けられている。
燃料電池発電装置12では、燃料電池36の温度が安定
するまでバルブ78Aを閉じてバルブ78Bを開き、未
反応水素ガスを含む排ガスをPGバーナ58へ供給す
る。
【0036】また、燃料電池発電装置12では、燃料電
池36が安定した定常運転可能な状態に達すると、バル
ブ78Bを閉じると共にバルブ78Aを開く。これによ
り、アノード70を通過した未反応ガスは、改質器バー
ナ40へ供給される。なお、改質器バーナ42では、燃
料電池36が安定した運転状態に達して、アノード70
から排出される未反応ガスが供給されることにより、主
にこの未反応ガスを燃焼させるが、これだけで改質器3
0内の触媒の温度を改質反応温度に保つことができない
ときに、脱硫器40を通過した原燃ガスを改質器バーナ
42に供給するようにしている。
【0037】前記した如く、本実施の形態に適用した燃
料電池発電装置12は、排熱利用の給湯機能を備えてお
り、熱交換器52A〜52C及び燃料電池36の冷却部
74を循環されることにより加熱された水タンク46内
の水を、ポンプ80Aによって熱交換器82へ送る。こ
の熱交換器82には、ポンプ80Bによって貯湯タンク
64内の水(お湯)が循環されるようになっており、こ
れにより、熱交換が行われて、水タンク46内の水が冷
却されると共に、貯湯タンク64内の水が加熱される。
【0038】改質器30から排出されて熱交換器50を
通過した排気ガスは、さらに熱交換器84を通過する。
貯湯タンク64内の水は、ポンプ86によってこの熱交
換器84内を循環されることにより加熱される。また、
燃料電池36のカソード72から排出される排ガスは、
熱交換器88を通過する。この熱交換器88では、ポン
プ90によって貯湯タンク64内の水が循環されること
により加熱される。
【0039】このように、燃料電池発電装置12では、
排ガス等の熱を用いて貯湯タンク64の水を加熱するこ
とにより排熱回収を行い、回収した熱によって加熱した
お湯を、給湯用として貯湯タンク64に貯えるようにし
ている。
【0040】一方、図1に示すように、燃料電池発電装
置12には、コントローラ100が設けられている。こ
のコントローラ100には、マイクロコンピュータ(マ
イコン102)と共に、入出力インターフェイス、各種
ドライバ回路(図示省略)が設けられており、前記した
燃料電池発電装置12に設けられている各種ポンプ、バ
ルブと共に、温度センサや圧力センサ等の各種センサが
接続されている。
【0041】これにより、コントローラ100は、改質
器30、CO変成器32、CO除去器34及び燃料電池
36等の各部の温度、圧力を検出し、この検出結果に基
づいて各種ポンプの作動、バルブの開閉等の制御を行う
ことにより、燃料電池発電装置36を用いた発電を制御
している。
【0042】例えば、コントローラ100は、燃料電池
36の発電電力を増加するときには、改質器30へ供給
する原燃ガスの量を徐々に増加させる。これにより、燃
料電池36へ供給される改質ガスの量が増加し、この改
質ガスの増加に合わせて空気の供給量を増加することに
より、燃料電池36内の発電反応が促進され、発電電力
が徐々に大きくなる。また、改質器30へ供給する原燃
ガスの量を徐々に減少させることにより、燃料電池36
へ供給される改質ガスの量が減少し、燃料電池36での
発電電力が抑えられる。
【0043】燃料電池発電装置12には、操作スイッチ
104が設けられており、この操作スイッチ104がコ
ントローラ100に接続している。コントローラ100
は、操作スイッチ104によって運転/停止の操作がな
され運転開始が指示されると、燃料電池発電装置12の
運転を開始し、停止操作がなされることにより燃料電池
発電装置12の運転を停止する。また、燃料電池発電装
置12では、操作スイッチ104の操作によって発電電
力の設定がなされると、設定された電力を発電するよう
に、燃料電池発電装置12の運転を制御する。
【0044】ところで、燃料電池発電装置12のコント
ローラ100には、ネットワーク通信を可能とする通信
インターフェイス(通信I/F110)が設けられてい
る。コントローラ100に設けられているマイコン10
2は、この通信I/F110を介して接続される機器と
通信が可能となっている。
【0045】一方、本実施の形態では、外部負荷26と
して一般家庭に用いられるテレビ(外部負荷26A)、
冷蔵庫(外部負荷26B)、エアコン(外部負荷26
C)等の家電製品が接続されている。これらの外部負荷
26のそれぞれには、マイコン112(マイコン112
A、112B、112C)が設けられており、これらの
マイコン112によってそれぞれの運転が制御されてい
る。
【0046】一方、外部負荷26のそれぞれには、ネッ
トワーク通信を可能とする通信インターフェイス(通信
I/F114A、114B、114C、以下総称すると
きは通信I/F114とする)が設けられている。これ
により、外部負荷26のそれぞれでは、この通信I/F
114を介して種々の情報の授受が可能となっている。
【0047】燃料電池発電システム10では、燃料電池
発電装置12に設けている通信I/F110と、外部負
荷26のそれぞれに設けている通信I/F114の間が
ネットワーク配線116によって接続している。これに
より、燃料電池発電装置12と外部負荷26の間に家庭
内LAN(LAN118)が形成されている。
【0048】燃料電池発電装置12のマイコン102
は、このLAN118を用いて外部負荷26のそれぞれ
に設けているマイコン112から、それぞれから消費電
力や運転状態等の運転情報を読込むことができるように
なっている。
【0049】燃料電池発電装置12に設けられているマ
イコン102は、LAN118を介して、外部負荷26
のマイコン112から入力される外部負荷26毎の消費
電力や、タイマー運転が設定されているか否か、タイマ
ー運転が設定されているときの運転開始ないし運転停止
時刻等の種々の運転情報から、外部負荷26の運転に必
要な電力を予測し、この予測結果に基づいて発電電力を
制御するようになっている。
【0050】このように構成されている燃料電池発電シ
ステム10では、燃料電池発電装置12が運転される
と、この燃料電池発電装置12によって発電した電力を
系統連系用インバータ14へ供給する。系統連系用イン
バータ14は、燃料電池発電装置12が運転を開始して
直流電力が出力されると、この直流電力を系統電源22
に整合させた交流電力に変換して出力する。
【0051】これにより、燃料電池発電装置12で発電
された電力は、系統連系用インバータ14を介して配電
盤16から外部負荷26へ供給される。このとき、外部
負荷26が、この燃料電池発電装置12によって発電し
た電力を用いて運転することにより、外部負荷26によ
る系統電源22の電力消費を抑えて省エネが図られる。
【0052】ここで、図3を参照しながら、LAN11
8を用いた発電電力の制御の概略を説明する。このフロ
ーチャートは、操作スイッチ104のスイッチ操作によ
って、外部負荷26の消費電力に合わせた電力を発電し
て、系統電源22の消費電力の削減(省エネ)を図る自
動運転モードが設定されると実行され、最初のステップ
200では、LAN118を介して各外部負荷26から
入力される運転情報を読込む。
【0053】次のステップ202では、読込んだ運転情
報に基づいて外部負荷26の運転に必要な電力、すなわ
ち、外部負荷26の消費電力を予測する。この消費電力
の予測は、例えば、タイマーによる運転開始が設定され
ているときには、運転開始時刻に外部負荷26が消費す
る電力から、該当時刻で必要な発電電力を予測する。
【0054】また、タイマーによる運転停止が設定され
ているときには、運転停止時刻に減少するる消費電力か
ら該当時刻での発電電力を予測する。さらに、冷蔵庫
(外部負荷26B)などでは、夜間の消費電力が減少す
ることから、この時刻に必要とする発電電力を予測す
る。
【0055】このようにして外部負荷の消費電力を予測
すると、次のステップ204では、予測した消費電力と
発電電力が略等しいか否か、すなわち、発電電力を増減
させる必要があるか否かを判断し、発電電力の変更が必
要とないと判断されるときには(ステップ204で否定
判定)、ステップ206へ移行して発電電力の現状維持
を行う。また、ステップ208では、自動モードでの運
転を終了するか否かを確認し、継続するときには、所定
のタイミング(例えば一定時間毎)で最初のステップ2
00へ移行する。
【0056】これに対して、発電電力の変更が必要とな
ると、ステップ204で肯定判定されてステップ210
へ移行する。このステップ210では、発電電力と予測
した消費電力から発電電力を増加するか減少させるかを
判定する。
【0057】ここで、発電電力が消費電力の予測よりも
高い時には、ステップ212へ移行して発電電力を減少
させるように、燃料電池36の発電制御を開始する。ま
た、発電電力が予測した消費電力よりも低い時には、ス
テップ214へ移行して、発電電力を増加させるよう
に、燃料電池36の発電制御を開始する。
【0058】このように、外部負荷26のそれぞれから
入力される運転情報から消費電力の変化を予測し、この
予測結果に基づいて発電電力を制御することにより、外
部負荷26の運転に応じた電力の発電が可能となり、外
部負荷26が系統電源22の電力を使用することにより
省エネ効果が低下してしまうのを防止できる。また、発
電電力が余剰となることにより燃料電池発電装置12の
運転効率が低下してしまうのを防止することができる。
すなわち、省エネ効率と運転効率の向上を図ることがで
きる。
【0059】一方、発電電力を増加させるように制御を
開始したにもかかわらず、消費電力の急激な増加等のた
めに、発電電電力の増加が消費電力の増加に追いつかな
い場合が考えられる。このために、ステップ216で
は、外部負荷26の運転制限が必要か否かを判断し、外
部負荷26の運転制限が必要と判断したとき(ステップ
216で肯定判定)には、ステップ218へ移行して、
外部負荷26の運転制御(運転制限)を行う。
【0060】図4には、外部負荷26の運転制御の設定
の概略を示している。このフローチャートは、外部負荷
26の運転制御が必要と判断すると実行され、最初のス
テップ230では、運転制限を行う外部負荷26の選択
を行う。この外部負荷26の選択は、例えば、エアコン
(外部負荷26C)などのように運転能力が制御可能な
ものを選択する。
【0061】次のステップ232では、選択した外部負
荷26に対して消費電力を減少させるように指示する。
すなわち、LAN118を介して選択した外部負荷26
に、消費電力の削減を指示する指示信号を出力する。こ
れにより、例えば、エアコン(外部負荷26C)が選択
されたときには、この外部負荷26Cに設けているマイ
コン112Cが、消費電力を抑えるように運転能力を制
限する。
【0062】このようにして、外部負荷26の運転能力
を制限することにより、発電電力と消費電力の差から外
部負荷26が系統電源22の電力を消費するのを抑える
ことができる。
【0063】一方、ステップ234では、運転制限の解
除が可能か否かを判断する。すなわち、増加するように
制御されている発電電力が消費電力に達したか否かか
ら、外部負荷26の運転制限の解除が可能となったか否
かを確認する。
【0064】ここで、外部負荷26の消費電力を制限し
ながら発電電力を増加することにより、発電電力が消費
電力に達すると、ステップ234で肯定判定されて、ス
テップ236へ移行する。このステップ236では、運
転を制限している外部負荷26に対して、運転制限の解
除を行う。すなわち、運転制限を指示した外部負荷26
に対して、運転制限を解除する指示信号を送出する。こ
れにより、例えば、エアコン(外部負荷26C)が運転
制限を行ったいるときには、運転制限を解除し、通常の
空調能力での運転を開始する。
【0065】このように、必要に応じて外部負荷26の
運転制限を行うことにより、消費電力が発電電力を上回
るのを抑えることができる。
【0066】このように燃料電池発電装置12と外部負
荷26をネットワーク接続して、外部負荷26の運転情
報から予測した消費電力に基づいて発電電力を制御する
と共に、必要に応じて外部負荷26の運転制限を行うこ
とにより、省エネ効率の一層の向上を図ることができ
る。
【0067】なお、外部負荷26には、時刻によって消
費電力が変化するものがある。このために、本実施の形
態では、外部負荷26から入力される運転情報に基づい
て消費電力及び消費電力の変化を予測したが、外部負荷
26の運転状態から消費電力を予測するときに、時刻に
応じた消費電力の変化を予め予測値として求め、この予
測値を加味して消費電力を予測しても良く、好ましい。
【0068】すなわち、コントローラ100には、EE
PROM等の不揮発性メモリや、バックアップ電源によ
ってデータが保護されたメモリと、時刻を計測するタイ
マーを設け、ネットワーク通信によって外部負荷26の
マイコン112から入力される運転情報から時刻毎の消
費電力を読込んで、時刻毎の消費電力の平均をメモリに
記憶する。
【0069】ここから、外部負荷26の消費電力及び消
費電力の変化を予測するときに、メモリに記憶している
時刻変化に応じた消費電力の変化を用いる。これによ
り、外部負荷26の消費電力及び消費電力の変化をより
適切に予測することが可能となる。このとき、季節に応
じて外部負荷26の運転状態が変化するときには、季節
毎の消費電力の変化を記憶し、季節に応じて消費電力を
予測するようにしても良く、また、温度センサによって
外気温度を検出し、この外気温度から消費電力を予測す
るようにしても良い。
【0070】また、以上説明した本実施の形態は、本発
明の一例を示すものであり、本発明の構成を限定するも
のではない。例えば、本発明は、図2に示す燃料電池発
電装置12に限らず、原燃ガスの供給量に応じた電力を
発電する任意の構成の燃料電池発電装置に適用すること
ができる。
【0071】さらに、本実施の形態では、系統電源22
を配電盤16に接続し、系統電源22から供給される電
力によって外部負荷26が運転可能となっている例を用
いて説明したが、系統電源を用いずに電力電池発電装置
によって発電した電力によって外部負荷が運転される構
成であっても良い。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、接
続手段を用いて外部負荷とネットワーク接続することに
より、このネットワークを介して外部負荷の運転情報か
ら消費電力を予測し、この予測に基づいて発電電力を制
御することができる。これにより、省エネ効率の向上を
図ると共に、運転効率の向上を図ることができるという
優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に適用した燃料電池発電シ
ステムの概略構成図である。
【図2】本発明が適用される燃料電池発電装置の一例を
示す概略構成図である。
【図3】自動運転モードの一例を示す流れ図である。
【図4】外部負荷の運転制御の一例を示す流れ図であ
る。
【符号の説明】
10 燃料電池発電システム 12 燃料電池発電装置 14 系統連系用インバータ 22 系統電源 26(26A、26B、26C) 外部負荷 30 改質器(燃料電池発電部) 32 CO変成器(燃料電池発電部) 34 CO除去器(燃料電池発電部) 36 燃料電池(燃料電池発電部) 100 コントローラ(発電制御手段、判断手段、制
限手段) 102 マイコン(発電制御手段、判断手段、制限手
段) 104 操作スイッチ(入力手段) 110 通信I/F(接続手段) 112(112A、112B、112C) マイコン 114(114A、114B、114C) 通信I/
F(接続手段) 116 ネットワーク配線(接続手段) 118 LAN(接続手段)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発電した電力を外部負荷へ供給可能とさ
    れる燃料電池発電装置であって、 燃料ガスの供給量に応じた電力を発電する燃料電池発電
    部と、 前記外部負荷のそれぞれと少なくとも外部負荷の消費電
    力を含む運転情報を読込み可能に接続する接続手段と、 前記燃料電池発電部の作動を制御すると共に、前記接続
    手段を介して入力される前記外部負荷の運転情報に基づ
    いて燃料電池発電部の発電電力を制御する発電制御手段
    と、 を含むことを特徴とする燃料電池発電装置。
  2. 【請求項2】 前記発電制御手段が、前記接続手段を介
    して入力される前記外部負荷のそれぞれの運転状態に基
    づいて、外部負荷の消費電力を予測し、該予測結果に基
    づいて発電電力を制御することを特徴とする請求項1に
    記載の燃料電池発電装置。
  3. 【請求項3】 前記燃料電池発電部の発電電力と予測し
    た前記外部負荷の消費電力から外部負荷の運転制限が必
    要か否かを判断する判断手段と、 前記判断手段が前記外部負荷の運転制限が必要と判断し
    たときに運転制限が可能と外部負荷を選択して運転制限
    を指示する制限手段と、 を含むことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の
    燃料電池発電装置。
  4. 【請求項4】 前記運転制限が不要と判断されたとき
    に、前記制限手段が前記選択した外部負荷の運転制限を
    解除することを特徴とする請求項3に記載の燃料電池発
    電装置。
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