JP2002088330A - 水性エマルジョン型接着剤 - Google Patents

水性エマルジョン型接着剤

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐水性及び耐温水性に優れ、低温時の粘
度上昇が小さく、低温作業性が良く、且つ酸性亜硫酸
塩等の安定剤を用いなくとも、改善された保存性を有す
る、一液タイプの水性エマルジョン型接着剤を提供する
ことを目的とする。 【解決手段】 保護コロイドとして、(a)アセトアセ
チル化変性ポリビニルアルコール及び(b)エチレン変
性ポリビニルアルコールを用い、アセトアセチル化変性
エチレン酢酸ビニル共重合体エマルジョンに、酢酸ビニ
ル及びアセトアセチル化変性(メタ)アクリル酸エステ
ルをシード重合して得られる合成樹脂エマルジョン接着
剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐水接着力及び
耐温水接着力(以下、耐水性及び耐温水性という。)に
優れ、低温時においても粘度上昇が小さく低温作業性
が良く、且つ高温下での貯蔵安定性も良好な、一液タ
イプの水性エマルジョン型接着剤に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリビニールアルコールを保護コロイド
にして、酢酸ビニルをエマルジョン重合して得られた接
着剤は、建築や家具、紙工関係で多く使用されている。
その特徴は、接着強度が強く手についても安全で、接着
に使用した道具の清掃も容易にできる簡便さなどにあ
る。しかしながら、その反面、耐水性が低いという固有
の欠点を有している。
【0003】一方、耐水性の優れた接着剤として、尿素
樹脂、フェノール樹脂、レゾルシノール樹脂系接着剤が
ある。これらの接着剤は主に合板を製造するのに用いら
れているが、ホルマリン成分を含有することから、近年
この合板から放出されるホルマリンの有害性が大きく社
会問題として取り上げられてきている。即ち、最近の戸
建て住宅やマンションには、建築内装材として合板が数
多く使用されている一方、これらの住宅は、空調、防音
性能を良くするために、気密性がよくなってきている。
その結果、合板から放出されるホルマリンが家のなかに
こもって、居住する人の健康に害を及ぼすことが次第に
明らかになってきた。以上の理由から、ホルマリン成分
を全く含まない、耐水性に優れた一液タイプで水性系の
接着剤に対する要望が高まってきた。これに答えるもの
として、例えば、特開平7−138305号公報に記載
されているように、アセトアセチル化変性ポリビニルア
ルコール(以下、「AA化PVA」という。)を保護コ
ロイドとして、酢酸ビニルモノマー単独又はそれと他の
モノマーとを重合したエマルジョンタイプの接着剤が開
発された。
【0004】しかしながら、この接着剤も耐水性はほぼ
満足できるものの、耐温水性が極めて乏しく、しかも低
温時における粘度上昇が大で、低温時の作業性が悪く、
加えて保存性にも難点があり時間の経過とともにゲル化
する等の問題がある。そして、同公報には保存性を確保
するために、安定剤の酸性亜硫酸塩を添加することが紹
介されているが、この方法でも十分ではなく安定保存期
間が短い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、耐水性及
び耐温水性に優れ、低温時の粘度上昇が小さく、低温
作業性が良く、且つ酸性亜硫酸塩等の安定剤を用いな
くとも、改善された保存性を有する、一液タイプの水性
エマルジョン型接着剤を提供することを目的とするもの
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記の課
題を解決すべく鋭意検討を行った結果、(I)保護コロ
イドとして、(a)AA化PVAの外に、(b)エチレ
ン変性ポリビニルアルコール(以下、「エチレン変性P
VA」という。)を用い、且つ(II)アセトアセチル
化変性エチレン酢酸ビニル共重合体(以下、「AA化E
VA」という。)エマルジョンをシード(種)とし、酢
酸ビニル及びアセトアセチル化変性(メタ)アクリル酸
エステル(以下、「AA化(メタ)アクリル酸エステ
ル」という。)を重合することにより、従来の一液タイ
プの水性エマルジョン型接着剤の欠点を悉く改良するこ
とができることを発見し、本発明を完成するに至った。
【0007】即ち、本発明は、保護コロイドとして、
(a)AA化PVA及び(b)エチレン変性PVAを用
い、AA化EVAエマルジョンに、酢酸ビニル及びAA
化(メタ)アクリル酸エステルをシード重合して得られ
る合成樹脂エマルジョン接着剤をその構成とするもので
ある。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の各構成について
詳しく説明する。 (1)保護コロイドについて (a)AA化PVA AA化PVAは、PVAとジケテンとを公知の方法で反
応して得られる。例えば、PVAを酢酸溶媒中に分散さ
せておき、これにジケテンを添加する方法、PVAをジ
メチルホルムアミド、またはジオキサンなどの溶媒にあ
らかじめ溶解しておき、これにジケテンを添加する方法
である。またPVAにジケテンガスまたは液状ジケテン
を直接接触させてAA化PVAを得る方法もある。
【0009】AA化PVAの平均重合度は、200〜2
600、好ましくは500〜2000であり、又、平均
ケン化度は80〜99モル%、特に84〜99モル%の
範囲が好ましい。平均ケン化度が80モル%未満ではエ
マルジョンの粘度が高くなり過ぎて実用性に乏しくな
り、一方99モル%超ではエマルジョンの低温時の粘度
安定性や低温流動性が劣る。AA化PVAのAA化度
は、0.1〜20モル%、好ましくは2〜10モル%の
範囲が適当である。AA化度が0.1モル%未満ではエ
マルジョンの耐水性、安定性及び増粘性への寄与が少な
く、一方AA化度が20モル%を越えると、乳化重合の
途中で分散系が破壊されて均質な乳濁状態が得られない
か、又は得られてもエマルジョンの安定性が劣り、実用
上の製品として好ましくない。
【0010】このAA化PVAは、市販されており市販
品をそのまま用いることができる。市販品としては、例
えば、商品名Z100、Z200、Z210、Z320
(日本合成化学工業(株)製)を挙げることができる。
AA化PVAの使用量は、生成するエマルジョンの固形
分中にAA化PVAが1〜15重量%となる程度が好ま
しい。1重量%より少ないと重合の際の重合安定性が低
下し、又得られる合成樹脂エマルジョン接着剤の耐温水
性の改善が充分でなく、一方、15重量%より多くして
も重合安定性や、耐温水性はそれ以上向上しない。
【0011】(b)エチレン変性PVA エチレン変性PVAは、分子内にエチレン基を1〜10
モル%含有するPVAからなり、その平均重合度は、2
00〜4000、好ましくは500〜2500程度であ
り、鹸化度は、90〜99.5モル%、好ましくは95
〜99モル%程度である。エチレン変性PVAは、市販
されており市販品をそのまま用いることができる。市販
品としては、例えばRS−105、RS−110、RS
−113、RS−117、RS−613、RS−617
等のクラレRSポリマー((株)クラレ製)を挙げるこ
とができる。また、エチレン変性PVAの使用量は、生
成するエマルジョンの固形分中にエチレン変性PVAが
1〜15重量%となる程度が好ましい。1重量%より少
ないと重合の際の重合安定性が低下し、又得られる合成
樹脂エマルジョン接着剤の低温時の粘度安定性が充分で
なく、一方、15重量%より多くしても重合安定性や、
低温時の粘度安定性はそれ以上向上しない。以上の保護
コロイドは、重合する際に生成するエマルジョンの安定
性を保つ作用をするとともに、その組み合わせにより、
得られる合成樹脂エマルジョン接着剤の耐水性、耐温水
性、低温時の粘度安定性及び保存性を改善する。
【0012】前記保護コロイド(a)〜(b)の合計使
用量は、生成するエマルジョンの固形分に対して1.1
〜35重量%、好ましくは5〜20重量%である。前記
保護コロイド液は、例えば、攪拌機、コンデンサー、滴
下装置、温度計、窒素気流装置などを備えた常圧重合装
置に水を仕込み、所望量の(a)AA化PVA及び
(b)エチレン変性PVAを配合し、均質溶液となるま
で加熱溶解して調製される。
【0013】(2)AA化EVAエマルジョンについて シード重合に使用されるAA化EVAエマルジョンは、
エチレン/酢酸ビニル/アセト酢酸アリルエステルを、
例えば、夫々8.7重量部/100.0重量部/1.0
重量部の割合で共重合させて得られる。AA化EVAの
AA化度は、0.1〜10が好ましい。AA化度が0.
1未満では耐水性が悪くなり、又10超えると安定性の
点で好ましくない。また、AA化EVA中のエチレン含
有量は、ビニルエステル単位100重量部に対し、5〜
70重量部であるものが好ましい。AA化EVAエマル
ジョンの固形分は25〜75重量%程度で、好ましくは
30〜70重量%である。
【0014】AA化EVAは、市販されており市販品を
そのまま用いることができる。市販品としては、例え
ば、商品名住化480(住友化学工業(株)製)を挙げ
ることができる。そして、AA化EVAエマルジョンの
使用量は、生成するエマルジョンの固形分中にAA化E
VA樹脂が15〜40重量%となる程度が好ましい。こ
のAA化EVAエマルジョンのシード(種)を使用する
ことにより、得られる合成樹脂エマルジョン接着剤の耐
温水性が向上し、且つ成膜温度が下がり、低温粘度安定
性が改善される。
【0015】(3)シード重合モノマーについて 重合に使用するモノマーは、酢酸ビニル及びAA化(メ
タ)アクリル酸エステルであるが、その他にこれらと共
重合することが可能な公知のモノマー、例えば、プロピ
オン酸ビニル、バーサチック酸ビニル、マレイン酸エス
テル、フマル酸エステル等を、生成する合成樹脂エマル
ジョン接着剤の物性を損なわない範囲で少量併用するこ
とができる。酢酸ビニル及びAA化(メタ)アクリル酸
エステルの使用量は、生成するエマルジョンの固形分に
対して、夫々10〜70重量%、0.1〜10重量%と
なる程度が好ましい。酢酸ビニルが10重量%より少な
いと、エマルジョンの粘度が低くなり、又70重量%を
超えると、エマルジョンの粘度が高くなり、安定性に欠
けるので好ましくない。一方、AA化(メタ)アクリル
酸エステルが0.1重量%より少ないと、耐温水性の点
で好ましくなく、又10重量%を超えるとこれ以上の耐
温水性の向上が望めなく、しかも粘度が高くなり安定性
の点でも好ましくない。
【0016】(4)シード重合方法について 重合を行うには、重合容器に水と保護コロイドを入れ、
次いでこの溶解液にAA化EVAエマルジョンと通常の
ラジカル重合に使用される重合開始剤を加え、続いて酢
酸ビニル及びAA化(メタ)アクリル酸エステルを添加
しながら重合することができる。この場合、モノマーの
1部又は全部を重合開始前に水と保護コロイドと一緒に
重合容器に添加してもよい。
【0017】重合温度は使用する反応開始剤の種類によ
り異なるが、例えば、過硫酸アンモニウム、過硫酸カリ
ウムなどを用い、反応開始剤が熱分解することにより重
合を進めるような場合には70℃以上が適当である。あ
るいは過酸化物と還元剤の組み合わせにより重合を進め
る場合には70℃より低い温度が適当である。重合して
得られるエマルジョン中に含まれる樹脂の濃度は、固形
分として25〜65重量%、好ましくは30〜60重量
%である。25重量%未満では接着剤とした場合に粘度
が低すぎ、逆に65重量%を越えると粘度が高くなりす
ぎたり、あるいは重合が円滑に進まなくなる。前記濃度
になるよう保護コロイド、シード(種)、モノマー、そ
して水の量を調整するとよい。
【0018】本発明の合成樹脂エマルジョンは、そのま
までも各種用途、特に好適には木工用接着剤として使用
することができるが、必要に応じて、充填材、溶剤、顔
料、染料、防腐剤、消泡剤、水溶性ポリマー等が添加さ
れる。
【0019】
【実施例】以下に、実施例をもって本発明を更に具体的
に説明するが、本発明はこれらに限定されないことはい
うまでもない。 (実施例1)攪拌付きのセパラブルフラスコに、水42
8重量部、エチレン変性PVA〔RS117(ケン化度
99モル%、重合度1700、(株)クラレ製)30重
量部+RS617H(ケン化度95〜97モル%、重合
度1700、(株)クラレ製)20重量部〕50重量
部、AA化PVA〔Z200(ケン化度99モル%、重
合度1700、日本合成化学工業(株)製)〕10重量
部、酒石酸1重量部を添加し、90°Cで60分間攪拌
して溶解した。次いで、この溶解液に、シード重合用A
A化EVAエマルジョン〔#480(不揮発分53〜5
5%、ガラス転移点(Tg)0°C、住友化学工業
(株)製)〕200重量部を添加した。続いて、この溶
液を80°Cに温度調整した後、これに触媒として過酸
化水素水(35%)1重量部を加えて、酢酸ビニル30
0重量部とAA化エチルメタクリレート10重量部との
混合物を滴下して重合した。
【0020】(実施例2)AA化PVA(Z200)の
量を20重量部(Z200:+10重量部)とする以外
は実施例1と同様にしてエマルジョンを生成した。 (実施例3)エチレン変性PVA(RS617)の量を
10重量部(RS合計:−10重量部)とする以外は実
施例1と同様にしてエマルジョンを生成した。 (実施例4)エチレン変性PVA(RS117)の量を
40重量部(RS合計:+10重量部)とする以外は実
施例1と同様にしてエマルジョンを生成した。
【0021】(実施例5)シード重合用AA化EVAエ
マルジョン(#480)の量を250重量部(#48
0:+50重量部)とする以外は実施例1と同様にして
エマルジョンを生成した。 (実施例6)シード重合用AA化EVAエマルジョン
(#480)の量を150重量部(#480:−50重
量部)とする以外は実施例1と同様にしてエマルジョン
を生成した。
【0022】(比較例1)エチレン変性PVA(RS)
50重量部に代えて、完全ケン化PVA(商品名K11
7、重合度1700、(株)クラレ製)50重量部を用
いる以外は実施例1と同様にしてエマルジョンを生成し
た。 (比較例2)AA化PVA(Z200)10重量部に代
えて、完全ケン化PVA(商品名K117、重合度17
00、(株)クラレ製)10重量部を用いる以外は実施
例1と同様にしてエマルジョンを生成した。 (比較例3)シード重合用AA化EVAエマルジョン
(#480)200重量部に代えて、非変性EVAエマ
ルジョン(商品名#400、不揮発物55%、ガラス転
位点(Tg)0℃、住友化学工業(株)製))200重
量部を用いる以外は実施例1と同様にしてエマルジョン
を生成した。 (比較例4)AA化PVA(Z200)10重量部を使
用せず、エチレン変性PVA(RS117)を10重量
部増加(RS:+10重量部)した以外は実施例1と同
様にしてエマルジョンを生成した。
【0023】(比較例5)エチレン変性PVA(RS)
50重量部を使用せず、AA化PVA(Z200)を5
0重量部増加(Z200:+50重量部)して用いた以
外は実施例1と同様にしてエマルジョンを生成した。 (比較例6)シード重合用AA化EVAエマルジョン
(#480)200重量部(固形物換算:110重量
部)を使用せず、酢ビモノマーを110重量部増加(酢
ビモノマー:+110重量部)して用いた以外は実施例
1と同様にしてエマルジョンを生成した。 (比較例7)AA化エチルメタクリレート(以下、AA
化モノマーと略記する)10重量部を使用せず、酢ビモ
ノマーを10重量部増加(酢ビモノマー:+10重量
部)して用いた以外は実施例1と同様にしてエマルジョ
ンを生成した。
【0024】次に、以上の実施例1〜6、比較例1〜7
で得られたエマルジョンについて、以下の性能評価を行
った。 〈性能評価〉 (a)耐水性 接着剤として実施例、比較例の樹脂エマルジョンを、試
験片としてカバ材/カバ材を用いて試験体を作製し、こ
れを30°Cの水中に3時間、次いで冷水中に10分間
浸漬し、濡れたままで圧縮せん断強さ(Kgf/c
2 )(JIS K6852準拠)(N/mm 2 )を測
定し、耐水性を次の指標で評価(◎〜○が実用性あり)
した。 ◎:120Kgf/cm2 (11.8N/mm 2 )以上 ○:100Kgf/cm2 ( 9.8N/mm 2 )以上 △: 50Kgf/cm2 ( 4.9N/mm 2 )以上 ×: 50Kgf/cm2 ( 4.9N/mm 2 )未満 (b)耐温水性 前記試験体を60°Cの温水中に3時間浸漬し、冷水中
に10分間入れ、濡れたままで圧縮せん断強さ(Kgf
/cm2 )(JIS K 6852準拠)(N/m
2 )を測定し、耐温水性を次の指標で評価(◎〜○が
実用性あり)した。 ◎:10Kgf/cm2 (1.0N/mm2 )以上 ○: 5Kgf/cm2 (0.5N/mm2 )以上 △: 1Kgf/cm2 (0.1N/mm2 )以上 ×: 1Kgf/cm2 (0.1N/mm2 )未満
【0025】(c)低温粘度安定性(低温作業性) 実施例、比較例の樹脂エマルジョンを0℃で7日間養生
後、BH型粘度計(4回転)で0℃の粘度を測定し、次
いでそれらの23℃おける粘度との比(0℃/23℃)
を求め、低温粘度安定性(低温作業性)を次の指標で評
価(◎〜○が実用性あり)した。 ◎: 5倍以下 ○:10倍以下 △:15倍以下 ×:15倍以上 (d)高温粘度安定性(保存性) 実施例、比較例の樹脂エマルジョンを50℃で7日間養
生後、BH型粘度計(10回転)で50℃の粘度を測定
し、次いでそれらの23℃おける粘度との比(50℃/
23℃)を求め、高温粘度安定性(保存性)を次の指標
で評価(◎〜○が実用性あり)した。 ◎:1.5倍以下 ○:2.0倍以下 △:3.0倍以下 ×:3.0倍以上 以上の実施例1〜6、比較例1〜7の重合組成の特徴と
上記各種の評価は、次の表1に示されている。
【0026】
【表1】 表1の結果からみて、実施例1〜6は、比較例1〜7
(耐温水性及び低温粘度安定性(低温作業性)は全て不
良で、実用性なし))に対し、耐水性及び耐温水性、
低温粘度安定性(低温作業性)、高温粘度安定性
(保存性)の全てにおいて優れていることが判る。
【0027】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明によれば、保
護コロイドとして(a)AA化変性PVA及び(b)エ
チレン変性PVAを用い、AA化EVAエマルジョン
に、酢酸ビニル及びAA化(メタ)アクリル酸エステル
をシード重合することにより、従来のAA化PVAを保
護コロイドとする酢酸ビニル重合体エマルジョンの欠点
を全て改良した、特に木工用接着剤として好適な合成樹
脂エマルジョン接着剤を提供することができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 保護コロイドとして、(a)アセトアセ
    チル化変性ポリビニルアルコール及び(b)エチレン変
    性ポリビニルアルコールを用い、アセトアセチル化変性
    エチレン酢酸ビニル共重合体エマルジョンに、酢酸ビニ
    ル及びアセトアセチル化変性(メタ)アクリル酸エステ
    ルをシード重合して得られる合成樹脂エマルジョン接着
    剤。
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