JP2002075869A - 薄膜形成装置 - Google Patents

薄膜形成装置

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JP2002075869A
JP2002075869A JP2000268847A JP2000268847A JP2002075869A JP 2002075869 A JP2002075869 A JP 2002075869A JP 2000268847 A JP2000268847 A JP 2000268847A JP 2000268847 A JP2000268847 A JP 2000268847A JP 2002075869 A JP2002075869 A JP 2002075869A
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thin film
forming apparatus
electrode
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JP2000268847A
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Tomomi Murakami
智美 村上
Morimasa Miyazaki
守正 宮崎
Koichi Nakajima
孝一 中島
Satoshi Takeda
聡 武田
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Nippon Steel Corp
Ulvac Inc
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Sumitomo Metal Industries Ltd
Ulvac Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウェ−ハの品質評価のために新たにMOSの
作製ラインを作る場合であっても、多額の設備投資、広
い設置スペ−スを必要とせず、また、径の異なる複数種
のウェ−ハを処理する場合であっても複数種の装置・シ
ステムを保有する必要をなくし、また搬送系・試料台な
どの改装を必要としない薄膜形成装置を提供すること。 【解決手段】 ウェ−ハの品質評価のために作製される
MOSの電極形成工程において使用される薄膜形成装置
であって、シリコンウェ−ハ2を載置する試料台4と、
電極形状の開口部1aを有し、試料台4に載置されるシ
リコンウェ−ハ2上に配置されるパタ−ニング手段1
と、薄膜形成材料を供給するためのタ−ゲット6とを装
備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は薄膜形成装置に関
し、特にウェ−ハの品質評価のために作製されるMOS
の電極形成工程において使用される薄膜形成装置であっ
て、スパッタリング装置、真空蒸着装置、又はプラズマ
CVD装置等と呼称される薄膜形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】MOS酸化膜耐圧法(Gate Oxide Integ
rity(GOI)法)は、ウェ−ハの品質評価方法の一つ
として従来からよく用いられている方法である。これ
は、ウェ−ハに熱酸化処理を施した後、電極を形成して
ウェ−ハにMOSを作製し、このMOSに電気的ストレ
スを与え、あらかじめ設定しておいた判定値による良品
率や、酸化膜絶縁破壊に至るまでに該酸化膜に注入され
た総電荷量から該酸化膜の膜質を判定し、熱酸化処理前
のウェ−ハの Light Point Defect (LPD)、加工欠
陥、汚染度等を相対的に評価する方法である。
【0003】前記電極の形成には、低抵抗化した n+ po
ly Si を用いるのが一般的である。この電極の形成工程
は、通常、特開平10-242230 号における実施例にも記載
されているように、Chemical Vapor Deposition (CV
D)法による多結晶シリコンの成膜プロセスと、フォト
リソグラフィにより所定面積、所定個数の電極をパタ−
ニングするプロセスとを含んでいる。
【0004】これらプロセスのさらなる詳細は図5のフ
ロ−チャ−トに示したように、減圧CVD法により pol
y Si をウェ−ハ全面に堆積させる工程、P(リン)を
拡散させて低抵抗化する工程、リングラスを除去する工
程、フォトリソグラフィ(感光性樹脂(レジスト)塗布
・露光・現象処理、エッチング処理)によるパタ−ニン
グ工程、裏面酸化膜の除去工程、エッチングマスク(レ
ジスト)の除去工程を含んで成立している。
【0005】poly Si 以外の低抵抗材料(導電性材料)
をCVD法、スパッタリング法、真空蒸着法などにより
ウェ−ハの全面に形成する場合には、P(リン)の拡散
工程は不要となるが、フォトリソグラフィによるパタ−
ニング工程、エッチングマスクの除去工程は必要であ
る。
【0006】また、ウェ−ハの各種処理装置はある特定
の径のウェ−ハを対象にしたものが多く、これら径の異
なるウェ−ハの処理に際しては、同一の工程であっても
対象とするウェ−ハ径のものを複数台保有、もしくは処
理ウェ−ハの径に合わせて搬送系・ステ−ジなどの改装
を必要としていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、ウェ
−ハの品質評価のために作製されるMOSの電極形成工
程では、前記成膜プロセスと前記パタ−ニングプロセス
とから所望の電極パタ−ンを形成するが、これらプロセ
スは工程数が多く、複数の装置・システムを必要とす
る。必要とされる装置・システムは、例えば n+ poly S
i を電極材料とする場合、poly Si CVD 炉、リン拡散
炉、リンガラス除去システム、レジストコ−タ−、露光
機、現像装置、poly Si エッチングシステム、レジスト
除去システムである。
【0008】新たにMOS作製ラインを作ろうとする
と、上記したような複数の装置・システムを必要とし、
多額の設備投資、広い設置スペ−スが要求されるといっ
た課題があった。さらに各々の装置・システムにおいて
必要となる原材料、保守にもコスト、労力を必要とされ
るといった課題があった。また、径の異なるウェ−ハの
処理に際しては、同一の工程であっても対象とするウェ
−ハ径に合わせて設備を複数台保有するか、ウェ−ハ径
に合わせて搬送系・試料台などを改装していたため、設
備数の増大に伴うコストの増大を招く、あるいは改装作
業に手間取るといった課題があった。また、MOS酸化
膜耐圧評価結果のウェ−ハ製造工程への迅速なフィ−ド
バックが、電極作製工程に時間を要するために、阻害さ
れるといった課題もあった。
【0009】本発明は上記課題に鑑みなされたものであ
って、ウェ−ハの品質評価のために新たにMOSの作製
ラインを構成する場合であっても、多額の設備投資、広
い設置スペ−スを必要とせず、また、径の異なる複数種
のウェ−ハを処理する場合であっても複数種の装置・シ
ステムを保有する必要をなくし、また搬送系・試料台な
どの改装を必要としない、さらには、MOS酸化膜耐圧
評価結果のウェ−ハ製造工程への迅速なフィ−ドバック
を可能にする薄膜形成装置を提供することを目的として
いる。
【0010】
【課題を解決するための手段及びその効果】上記目的を
達成するために本発明に係る薄膜形成装置(1)は、ウ
ェ−ハの品質評価のために作製されるMOSの電極形成
工程において使用される薄膜形成装置であって、ウェ−
ハを載置する試料台と、電極形状の開口部を有し、前記
試料台に載置されるウェ−ハ上に配置されるパタ−ニン
グ手段と、薄膜形成材料を供給するための供給手段とを
備えていることを特徴としている。
【0011】上記薄膜形成装置(1)によれば、前記パ
タ−ニング手段が電極形状の開口部を有しているので、
このパタ−ニング手段を反応室内の前記試料台上に置か
れた酸化膜の形成されたウェ−ハに接して配置させた
後、前記供給手段から薄膜形成材料を供給すれば、前記
酸化膜上には前記電極形状の開口部にのみ電極材料膜を
形成することができる(マスク成膜法)。このように上
記薄膜形成装置(1)によれば、成膜と同時にパタ−ニ
ング処理を施すことができることとなるので、従来パタ
−ニングに必要とされていた種々の装置・システムを不
要のものとすることができ、ウェ−ハの品質評価のため
に新たにMOSの作製ラインを構成する場合であって
も、多額の設備投資、広い設置スペ−スを必要としなく
なる。
【0012】また、本発明に係る薄膜形成装置(2)
は、上記薄膜形成装置(1)において、ウェ−ハを真空
状態で搬送する搬送系が装備されていることを特徴とし
ている。上記薄膜形成装置(2)によれば、前記試料台
上に置かれたウェ−ハの交換を前記搬送系を構成する搬
送ロボットによって真空状態のままで行うことができる
ので、ウェ−ハの連続処理が可能になる。
【0013】また、本発明に係る薄膜形成装置(3)
は、上記薄膜形成装置(2)において、前記パタ−ニン
グ手段に昇降機構が装備され、ウェ−ハの交換時、前記
パタ−ニング手段が前記試料台に載置された前記ウェ−
ハから離れて上方に移動し、前記搬送系を構成する搬送
ロボットにより真空状態を維持したままでウェ−ハの交
換が行われ、枚葉式で連続処理可能に構成されているこ
とを特徴としている。
【0014】上記薄膜形成装置(3)によれば、前記パ
タ−ニング手段が昇降機構を備えているので、ウェ−ハ
の交換時、前記パタ−ニング手段を前記試料台に載置さ
れた前記ウェ−ハから離れた上方に移動させておくこと
ができ、前記搬送ロボットにより真空状態を維持したま
までのウェ−ハの交換が行われ、枚葉式での連続処理が
可能となり、大量・中量のウェ−ハの処理にも支障を来
すことがない。また、MOS酸化膜耐圧評価結果のウェ
−ハ製造工程への迅速なフィ−ドバックを可能にする。
【0015】また、本発明に係る薄膜形成装置(4)
は、上記薄膜形成装置(1)〜(3)のいずれかにおい
て、スパッタリング装置、真空蒸着装置、又はプラズマ
CVD装置の中から選択された装置であることを特徴と
している。本発明はスパッタリング装置にのみ適用可能
なものではなく、その他、真空蒸着装置、プラズマCV
D装置等種々の薄膜形成装置に適用することができる。
【0016】また、本発明に係る薄膜形成装置(5)
は、上記薄膜形成装置(1)〜(4)のいずれかにおい
て、装置が本来処理対象としているウェ−ハよりも小径
のウェ−ハを保持可能な保持手段を備え、前記小径のウ
ェ−ハを処理する場合には、前記小径のウェ−ハを前記
保持手段に保持させた状態で供給することにより、径の
異なる複数種のウェ−ハであっても同時処理可能に構成
されていることを特徴としている。
【0017】上記薄膜形成装置(5)によれば、装置が
本来処理対象としているウェ−ハよりも小径のウェ−ハ
を処理する場合、小径のウェ−ハを前記保持手段に保持
させて処理を施すことにより、装置が本来処理対象とし
ているウェ−ハよりも小径のウェ−ハであっても、同一
の装置で処理することが可能となり、径の異なる複数種
のウェ−ハを処理する場合においても複数種の異なる装
置を用意する必要をなくすことができる、あるいは装置
の改装を必要としなくなる。従って、径の異なる複数種
のウェ−ハを処理する場合におけるコストを大幅に削減
することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る薄膜形成装置
の実施の形態を図面に基づいて説明する。本実施の形態
では、薄膜形成装置としてマグネトロンスパッタリング
装置を例に挙げて説明する。図1はマグネトロンスパッ
タリング装置の全体を模式的に示した平面部分断面図で
あり、図2はスパッタリング室(反応室)の要部を示す
断面図である。
【0019】図中10はロ−ドロック室を示しており、
これら2つのロ−ドロック室10にはカセット(図示せ
ず)に収容された酸化処理後のウェ−ハ2(図2)が供
給されるようになっている。これらロ−ドロック室10
はアライナ室11を介してどちらかが搬送室12に接続
されるようになっており、搬送室12にはウェ−ハ2を
把持する搬入用把持部14a、搬出用把持部14bを備
えた水平搬送ロボット14が装備されている。搬送室1
2のアライナ室11と対向する部分にはスパッタリング
室13が接続されている。これらロ−ドロック室10、
アライナ室11、水平搬送ロボット14が装備された搬
送室12を含んでウェ−ハ2を真空状態で搬送する搬送
系が構成されており、試料台4上に置かれたウェ−ハ2
の交換を前記搬送系を構成する水平搬送ロボット14に
よって真空状態のままで行うことができるようになって
いる。このため、ウェ−ハ2の枚葉式連続処理が可能に
なっている。
【0020】スパッタリング室13には試料台4が配置
され、この試料台4上にはウェ−ハ2が載置されるよう
になっている。また試料台4に対向して試料台4の上方
には平板状の電極形成材料で構成されたタ−ゲット6が
配置され、このタ−ゲット6には直流電源5が接続され
ている。このタ−ゲット6の上方にはさらにマグネット
7が配置され、放電空間には電場と磁場とを同時にかけ
ることができるようになっており、また、スパッタリン
グ室13内にはタ−ゲット6をスパッタするためのAr
ガスの供給系(図示せず)が接続されている。
【0021】試料台4上に載置されたウェ−ハ2上には
さらにウェ−ハ2に形成するMOS電極形状の開口部1
aを有するパタ−ニング手段(マスク)1が載置される
ようになっており、パタ−ニング手段1の周囲には下部
防着シ−ルド3が配設され、下部防着シ−ルド3の外周
部に昇降機構9が接続されている。下部防着シ−ルド3
の内周部にはパタ−ニング手段1の外周部に係合する鍔
部3aが形成されており、昇降機構9の駆動により下部
防着シ−ルド3が上下動し、下部防着シ−ルド3の上下
動に伴いパタ−ニング手段1が下部防着シ−ルド3に保
持されて上下動するように構成されている。
【0022】パタ−ニング手段1の詳細は図3に示され
ており、パタ−ニング手段1はセラミック、あるいはS
US、インコネル等の金属を材料として構成されてお
り、パタ−ニング手段1にはウェ−ハ2に形成するMO
Sの電極形状に合わせて多数の開口部1aが形成されて
おり、開口部1aの周辺部にはスパッタされた成膜材料
粒子8のウェ−ハ2への到達を阻害しないようにテ−パ
−部1bが形成されている。
【0023】また、ロ−ドロック室10に供給されるカ
セットには、例えば13枚単位でウェ−ハ2の収容が可
能になっており、このカセットには通常1種類のウェ−
ハ2、例えば300mm径のウェ−ハ2しか収容できる
ようになっておらず、例えば200mm径のウェ−ハ2
を一緒に収容可能にはなっていない。
【0024】しかしながら、実施の形態に係るマグネト
ロンスパッタリング装置には図4に示すウェ−ハ2より
も小径のウェ−ハを保持させるための保持手段16が装
備されており、この保持手段16は装置が本来処理対象
としているウェ−ハ2(例えば300mm径)よりも小
径(例えば200mm径)のウェ−ハを保持可能な保持
部16aを備え、その外径は300mm径に設定されて
いる。また、保持手段16の中央部には保持手段16か
ら小径のウェ−ハを回収するための透孔16cが形成さ
れ、保持手段16の外周部の1箇所にはウェ−ハ2に形
成されるノッチに合わせてノッチ16bが形成されてい
る。
【0025】このように実施の形態に係るマグネトロン
スパッタリング装置においては、300mm径のウェ−
ハ2と同時に200mm径のウェ−ハを処理する必要が
ある場合にも、前記小径のウェ−ハを保持手段16の保
持部16aに保持させた状態で前記カセットに収納して
供給することにより、複数台の異なる装置を用意するこ
となく、あるいは改装することなく処理を施すことがで
きる構成となっている。
【0026】次に、実施の形態に係る300mm径用の
DCマグネトロンスパッタリング装置を使用してウェ−
ハ品質評価用MOSを作製する場合の作製工程を説明す
る。
【0027】まず大気に開放された状態のロ−ドロック
室10に、酸化膜2aの形成された300mm径ウェ−
ハ2を、300mm径ウェ−ハ専用カセットに13枚セ
ットした後配置し、次にロ−ドロック室10を真空状態
にまで排気する。ロ−ドロック室10以外のアライナ室
11や搬送室12等は通常、常に真空状態に維持されて
いる。
【0028】ロ−ドロック室10が真空状態になると、
水平搬送ロボット14は搬入用把持部14aをアライナ
室11を介して伸ばし、1枚目のウェ−ハ2をカセット
から取り出し、アライナ室11でウェ−ハ2のセンタリ
ングおよび角度補正を行った後、ウェ−ハ2をスパッタ
リング室13内の試料台4上に供給する。この時、スパ
ッタリング室13内に設置されているパタ−ニング手段
1は、昇降機構9の上昇に伴い、下部防着シ−ルド3の
鍔部3aに支持されて試料台4から離れて試料台4の上
方位置で保持されており、水平搬送ロボット14による
ウェ−ハ2の試料台4上への搬入を妨げることはない。
【0029】ウェ−ハ2が試料台4上に載置されると、
昇降機構9が駆動して下降し、パタ−ニング手段1を保
持していた下部防着シ−ルド3も、鍔部3aがウェ−ハ
2の高さ位置よりも低い位置になるまで下降するため、
パタ−ニング手段1はウェ−ハ2上に載置されることと
なる。
【0030】この後、スパッタリングプロセスが開始さ
れると、Ar粒子のタ−ゲット6に対するスパッタに伴
い、タ−ゲット6の表面から成膜材料粒子8が飛び出
し、ウェ−ハ2の方向に向かって飛び出した成膜材料粒
子8がウェ−ハ2上に堆積して成膜が進行する。ウェ−
ハ2の表面はパタ−ニング手段1により覆われているの
で、ウェ−ハ2の表面で成膜材料粒子8が堆積できる部
分はパタ−ニング手段1の開口部1aに限られる。この
ため、MOSの電極形状にパタ−ニングされた状態で成
膜が行われることとなり、従来の成膜工程とパタ−ニン
グ工程とが同時に行われることとなる。
【0031】スパッタリングプロセスが終了すると、昇
降機構9が駆動して上昇し、この上昇に伴い下部防着シ
−ルド3がパタ−ニング手段1を支持しながら上昇し、
パタ−ニング手段1は試料台4から離れて試料台4の上
方位置で保持されることとなる。このパタ−ニング手段
1の上昇に伴い、水平搬送ロボット14によるウェ−ハ
2の搬出が可能になり、水平搬送ロボット14の搬出用
把持部14bは、処理の終了した試料台4上にあるウェ
−ハ2をスパッタリング室13から搬出し、保持する。
先のウェ−ハ2の処理の間に、次に処理するウェ−ハ2
が搬入用把持部14aを用いてカセットから取り出さ
れ、アライナ室11でアライメント後、待機状態にあ
り、このウェ−ハ2がスパッタリング室13にすぐに搬
入される。その後、処理の終了した先のウェ−ハ2がロ
−ドロック室10にあるカセットに収納される。
【0032】次のウェ−ハ2が試料台4上に載置される
と、再び昇降機構9が駆動して下降し、パタ−ニング手
段1を保持していた下部防着シ−ルド3も、鍔部3aが
ウェ−ハ2の高さ位置よりも低い位置になるまで下降
し、パタ−ニング手段1はウェ−ハ2上に載置され、ス
パッタリングプロセスが開始されることとなる。これら
の動作は一連の動作として行われ、すべて制御システム
(図示せず)によって制御され、複数枚のウェ−ハ2の
処理が連続的に行われる。
【0033】そして、片方のロ−ドロック室10にある
カセットに収納されたウェ−ハ2の処理が終了すると、
その後、他方のロ−ドロック室10にあるカセットに収
納されたウェ−ハ2の処理が引き続いて行われ、その間
に、先に処理が終了したウェ−ハ2が収容されたロ−ド
ロック室10が大気圧にパ−ジされ、ウェ−ハ2の入れ
替えが行われ、真空に排気される。従って、スパッタリ
ング室13の待機時間がなく連続して効率よく、複数の
ロット処理が行えることとなる。
【0034】上記した実施の形態に係るマグネトロンス
パッタリング装置によれば、パタ−ニング手段1が電極
形状の開口部1aを有しているので、このパタ−ニング
手段1をスパッタリング室13内の試料台4上に置かれ
た酸化膜2aの形成されたウェ−ハ2上に接して配置さ
せた後、Arガスをスパッタリング室13内に供給して
タ−ゲット6をスパッタさせ、ウェ−ハ2に成膜材料粒
子8を供給すれば、酸化膜2a上には電極形状の開口部
1aにのみ電極材料膜を形成することができる(マスク
成膜法)。
【0035】このように上記実施の形態に係るマグネト
ロンスパッタリング装置を使用すれば、電極材料膜の成
膜と同時にパタ−ニング処理を施すことができるので、
従来例えば n+ poly Si 電極作製の場合に必要とされて
いた poly Si CVD 炉、リン拡散炉、リンガラス除去シ
ステム、レジストコ−タ−、露光機、現像装置、polySi
エッチングシステム、レジスト除去システムなどの種
々の装置・システムを一切不要のものとすることができ
る。このため、ウェ−ハの品質評価のために新たにMO
Sの作製ラインを構成する場合であっても、多額の設備
投資、広い設置スペ−スを必要としなくなる。また、フ
ットプリントを抑制することができ、かつ、パタ−ニン
グ処理の各工程において必要とされていた原材料を不要
のものにすることができ、装置の保守点検項目も大幅に
削減することができる。さらに電極形成工程が大幅に短
縮できることから、MOS耐圧評価結果をウェ−ハ製造
工程へ迅速にフィ−ドバックすることが可能になる。
【0036】また、上記実施の形態に係るマグネトロン
スパッタリング装置には、ウェ−ハ2を真空状態で搬送
する搬送系が装備されているので、試料台4上に置かれ
たウェ−ハ2の交換を前記搬送系を構成する水平搬送ロ
ボット14によって真空状態のままで行うことができ、
ウェ−ハ2の枚葉式連続処理が可能になる。
【0037】また、上記実施の形態に係るマグネトロン
スパッタリング装置によれば、パタ−ニング手段1に昇
降機構9が装備されているので、ウェ−ハ2の交換時、
パタ−ニング手段1を試料台4に載置されたウェ−ハ2
から離れた上方に移動させておくことができ、水平搬送
ロボット14により真空状態を維持したままでウェ−ハ
2の交換を自動的に行わせることができ、大量・中量の
ウェ−ハ2の処理にも支障を来すことをなくすことがで
きる。
【0038】また、上記実施の形態に係るマグネトロン
スパッタリング装置によれば、装置が本来処理対象とし
ているウェ−ハ2よりも小径のウェ−ハを保持手段16
に保持させて処理を施すことにより、装置が本来処理対
象としているウェ−ハ2よりも小径のウェ−ハであって
も、同一の装置で処理することができ、径の異なる複数
種のウェ−ハ2を処理する場合においても複数種の異な
る装置を用意する必要がなくなり、あるいは装置の改装
を必要としなくなり、大幅なコスト削減を図ることがで
きる。
【0039】上記した実施の形態に係る薄膜形成装置で
は、薄膜形成装置としてマグネトロンスパッタリング装
置を例に挙げて説明したが、本発明に係る薄膜形成装置
は何らマグネトロンスパッタリング装置に限定されるも
のではなく、その他のスパッタリング装置、真空蒸着装
置、あるいはプラズマCVD装置等、種々の薄膜形成装
置にも同様に適用することができる。
【0040】
【実施例および比較例】以下、本発明に係る薄膜形成装
置を使用して耐圧評価用MOSの電極形成を行った場合
の実施例および比較例を説明する。実施例1 図1に示した300mm径用のDCマグネトロンスパッ
タリング装置を使用してシリコンウェ−ハ2の品質評価
のための耐圧評価用MOSの電極形成を行った。
【0041】電極形成を以下に示す手順で行なった。大
気に開放状態のロ−ドロック室10に、熱酸化膜2aを
形成済のシリコンウェ−ハ2を13枚セットした300
mm径ウェ−ハ専用カセットを供給した後、ロ−ドロッ
ク室10を真空状態に排気。この後は自動制御により、
電極の形成を行った。自動制御においては、まず水平搬
送ロボット14の搬入用把持部14aが1枚目のシリコ
ンウェ−ハ2をカセットから取り出し、アライナ室11
でシリコンウェ−ハ2のセンタリングおよび角度補正を
行う。
【0042】その後、シリコンウェ−ハ2をスパッタリ
ング室13に搬入。この時、スパッタリング室13内に
配置されているパタ−ニング手段1は、試料台4の上方
位置にあり、水平搬送ロボット14の搬入用把持部14
aによるシリコンウェ−ハ2の搬入を妨げることはなか
った。シリコンウェ−ハ2が試料台4上に載置される
と、下部防着シ−ルド3が下降し、パタ−ニング手段1
は、シリコンウェ−ハ2上にセットされた。この後、ス
パッタリングプロセスが開始され、Al−1%Si−
0.5%Cuのタ−ゲット6表面から成膜材料粒子8が
供給され、開口部1aからの成膜が進行した。
【0043】スパッタリングプロセスが終了すると、下
部防着シ−ルド3が上昇してパタ−ニング手段1も同時
に上昇し、水平搬送ロボット14が、処理の終了したシ
リコンウェ−ハ2をスパッタリング室13から搬出し、
その後次に処理するシリコンウェ−ハ2を搬入した。こ
のシリコンウェ−ハ2が試料台4上に載置されると、再
び下部防着シ−ルド3が下降してパタ−ニング手段1が
シリコンウェ−ハ2上に載置されてスパッタリングプロ
セスが開始された。これら一連の動作はすべて自動制御
によって行われ、複数枚のシリコンウェ−ハ2の枚葉式
連続的処理がおこなわれた。
【0044】実施例2 また、図4に示した外径300mm径の保持手段16を
セラミックを材料として作製した。保持手段16の外周
部には、シリコンウェ−ハ2のノッチと同一形状のノッ
チ16bを作り、200mm径シリコンウェ−ハ用に2
00.5mm径の窪みの保持部16aを形成した。20
0mm径シリコンウェ−ハを保持手段16の保持部16
aに乗せた状態で、300mm径シリコンウェ−ハ専用
カセットにセットし、上記実施例1の場合と同様の手順
で電極の形成を実施した。
【0045】この結果、水平搬送ロボット14によっ
て、300mm径シリコンウェ−ハ2の場合と同様に、
保持手段16ごと200mm径シリコンウェ−ハが搬送
され、一連の処理が同様に実施された。このように、3
00mm径シリコンウェ−ハ2の専用カセットに、保持
手段16に乗せた、200mm径シリコンウェ−ハが混
在していても、処理は連続して行われることを確認する
ことができた。
【0046】実施例3及び比較例 次に、3種類の品質のシリコンウェ−ハ2を用いて、従
来の装置を使用して図5に示した従来の方法に従い pol
y Si電極MOSを形成し、耐圧良品率(a)を求めた。
また、上記実施例1に係る装置を使用して実施例1に係
る手法でAl−1%Si−0.5%Cu電極MOSを形
成し、同様に耐圧良品率(b)を求めた。MOSの作製
手順は図5に示すフロ−チャ−トに従い行った。酸化膜
2aの形成は950℃のドライ酸化で行い、膜厚は25
nm、MOS面積は8mm2 に設定した。測定は0.5V
ステップで、各ステップでの電圧印加時間は0.5sec
の条件で行い、1mAでの電界が11MV/cm以上の
ものを良品と判定する Step Voltage (SV)法で評価し
た。これにより得られた良品率の相関関係を図6に示し
た。この結果から、簡素化された実施例に係る装置を使
用しても、従来と同等にシリコンウェ−ハの品質評価が
できることが実証された。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るスパッタリング装置
の全体を模式的に示した平面部分断面図である。
【図2】実施の形態に係るスパッタリング装置のスパッ
タリング室の要部を模式的に示した断面図である。
【図3】実施の形態に係るスパッタリング装置のパタ−
ニング手段を示した平面図である。
【図4】実施の形態に係るスパッタリング装置の保持手
段を示した平面図である。
【図5】従来法によるMOS作製フロ−と本発明に係る
装置を使用したMOS作製フロ−との比較を示すフロ−
チャ−トである。
【図6】従来法と本発明の実施例に係る方法で得られた
MOSの耐圧良品率の比較結果を示すグラフである。
【符号の説明】
1 パタ−ニング手段 1a 開口部 2 ウェ−ハ 3 下部防着シ−ルド 4 試料台 5 直流電源 6 タ−ゲット 7 マグネット 8 成膜材料粒子 9 昇降機構 10 ロ−ドロック室 11 アライナ室 12 搬送室 13 スパッタリング室 14 水平搬送ロボット 16 保持手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/205 H01L 21/205 21/28 21/28 C (72)発明者 宮崎 守正 佐賀県杵島郡江北町大字上小田2201番地 住友金属工業株式会社シチックス事業本部 内 (72)発明者 中島 孝一 静岡県裾野市須山1220−14 日本真空技術 株式会社富士裾野工場内 (72)発明者 武田 聡 静岡県裾野市須山1220−14 日本真空技術 株式会社富士裾野工場内 Fターム(参考) 4K029 AA24 BB03 BD01 DC34 DC39 HA03 KA01 4K030 BB14 CA04 CA12 DA05 GA12 4M104 AA01 BB03 CC05 DD37 DD39 HH20 5F045 AA08 AA18 AA19 AB03 AF03 AF08 BB08 CB10 DB02 DB06 EB08 EN04 5F103 AA08 BB14 BB44 BB49 BB60 DD16 GG02 HH03 HH04 RR08

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウェ−ハの品質評価のために作製される
    MOSの電極形成工程において使用される薄膜形成装置
    であって、 ウェ−ハを載置する試料台と、 電極形状の開口部を有し、前記試料台に載置されるウェ
    −ハ上に配置されるパタ−ニング手段と、 薄膜形成材料を供給するための供給手段と、 を備えていることを特徴とする薄膜形成装置。
  2. 【請求項2】 ウェ−ハを真空状態で搬送する搬送系が
    装備されていることを特徴とする請求項1記載の薄膜形
    成装置。
  3. 【請求項3】 前記パタ−ニング手段に昇降機構が装備
    され、ウェ−ハの交換時、前記パタ−ニング手段が前記
    試料台に載置された前記ウェ−ハから離れて上方に移動
    し、前記搬送系を構成する搬送ロボットにより真空状態
    を維持したままでウェ−ハの交換が行われ、枚葉式で連
    続処理可能に構成されていることを特徴とする請求項2
    記載の薄膜形成装置。
  4. 【請求項4】 スパッタリング装置、真空蒸着装置、又
    はプラズマCVD装置の中から選択された装置であるこ
    とを特徴とする請求項1〜3のいずれかの項に記載の薄
    膜形成装置。
  5. 【請求項5】 装置が本来処理対象としているウェ−ハ
    よりも小径のウェ−ハを保持可能な保持手段を備え、前
    記小径のウェ−ハを処理する場合には、前記小径のウェ
    −ハを前記保持手段に保持させた状態で供給することに
    より、径の異なる複数種のウェ−ハであっても同時処理
    可能に構成されていることを特徴とする請求項1〜4の
    いずれかの項に記載の薄膜形成装置。
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