JP2002075860A - 電子線露光装置用片持ちレチクルステージ - Google Patents

電子線露光装置用片持ちレチクルステージ

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JP2002075860A JP2001240189A JP2001240189A JP2002075860A JP 2002075860 A JP2002075860 A JP 2002075860A JP 2001240189 A JP2001240189 A JP 2001240189A JP 2001240189 A JP2001240189 A JP 2001240189A JP 2002075860 A JP2002075860 A JP 2002075860A
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guide beam
stage
vacuum chamber
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Douglas C Watson
シー.ワトソン ダグラス
Michael Kovalerchik
コバレルチク ミヒャエル
W Thomas Novak
ノバック ダブリュ.トーマス
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    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電子線露光装置内で磁場を乱すことなく、レチ
クルを短時間で精度良く位置決めすることのできるレチ
クルステージ並びに電子線露光装置を提供する。 【解決手段】第1のガイドビームは第1の真空チャンバ
と第2の真空チャンバを含み、移動部材は第1のガイド
ビーム対して直線的に動くようになっており、第1のガ
イドビームは少なくとも部分的には移動部材内に配置さ
れており、移動部材は第1のエアベアリングとレチクル
プレートを含み、第1のエアベアリングは第1の真空チ
ャンバと第2の真空チャンバに通気している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はリソグラフィーに関
し、詳細には、電子線露光システムに使用するレチクル
ステージに関する。
【0002】
【従来の技術】露光プロセス、例えば光露光プロセスは
半導体チップを製造するためのものである。リソグラフ
ィに用いられる従来のシステムには、光リソグラフィシ
ステムと電子線露光システムが含まれる。多くの電子線
露光システムは直接ウエハに描くプロセスを用いる場合
があるが、直接ウエハに描くプロセスは時間がかかるプ
ロセスである。
【0003】ウエハに描かれる速度を上昇させるために、光
リソグラフィシステム同様、電子線露光システムは限ら
れた領域のパターンを通じてビームを投射するようにす
ることもできる。そのパターンは一般にレチクルに形成
されており、ウエハに対してはマスクとして働く。電子
線露光システムにおいては、比較的広い幅の電子線が集
光されレチクルに照射される。レチクルはシリコンウエ
ハ、例えばステンシルタイプのウエハであっても良い。
典型的には、パターンはビームを吸収するよりは、電子
がウエハ上に像を結ぶのを妨げるようにビームの一部を
散乱させるものである。
【0004】図1は電子線露光システムのレンズシステムの
全体を表す模式図である。図示したように、レンズシス
テム102は照明レンズ110、例えば照明コラム、そ
して投影レンズ114、例えば投影コラムを含む。電子
線は照明レンズ110を通過しレチクル122に達する
ようになっている。ビームがレチクル122に達する
と、ビームの一部はレチクル122を通過し、一方、ビ
ームの他の部分はレチクル122を通過するのを妨げら
れる。例えば、ビームの他の部分は散乱され上は118
上に像を結ぶことができないようになっている。即ち、
レチクル122はマスクとして働き、ビームの一部を遮
蔽する。つまり、電子のパターンはレチクル122を通
過することになる。投影レンズ114は電子のパターン
をウエハ118上に投影するようになっている。
【0005】一般に、間隙124、つまり照明レンズ110
と投影レンズ114の間の空間は限られている。例を挙
げると、間隙124はおよそ高さ、つまりZ軸に沿って
60mmである。そのため、レチクル122はレチクル
122を支えるどのような構造物と同様、間隙124内
に収容できるようにしなければならない。
【0006】従来の光システムでは、ステージ(図示せず)
が照明レンズ110、レチクル122、投影レンズ11
4の下でウエハ118を位置決めするのに用いられる。
そのようなステージ、つまりウエハステージは従来より
ステップとリピート動作に使用されるようになってい
る。換言すれば、ウエハステージはZ軸126に沿っ
て、投影レンズ114の下でX軸130に沿ってウエハ
ステージが動ける高さになるまで垂直に位置決めされ
る。ウエハステージを再度位置決めする必要がある時
は、ウエハステージはX軸130に沿って、投影レンズ
114の下から出て、ステップし、Y軸128に沿って
ステップし、そしてX軸130に沿ってステップして投
影レンズ114の下に戻っても良い。あるいは、ウエハ
ステージはX軸130とY軸128のみに沿ってステッ
プしても良い。
【0007】電子線露光システムはしばしば光システムの代
わりとして用いられる。これは、電子線露光システムの
レンズシステムはステージに追従して動かすことができ
るようになっているからであり、光システムでは一般に
不可能なことである。加えて、電子線露光システムは相
対的なステージの位置の誤差を修正することができる
が、光システムでは一般に不可能である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】電子線露光システムの
スループットは一般に限られている。これは少なくと
も、電子線露光システムが真空中で作動させることによ
る。更に、電子線露光システムでは、ステップとスキャ
ン動作は難しい。特に、レチクルをスキャンするステー
ジ、例えばレチクルステージのステップとスキャン動作
は難しい。これは、電子線露光システムは典型的な光リ
ソグラフィシステムには要求されない特別な要求事項が
あるからである。例を挙げると、電子線露光システムは
一般に高真空環境で作動させなければならない。更に、
電子線露光システムは動く磁石を含んではならない。と
いうのは、動いている磁石は電子線露光システムの磁場
を変化させるからである。電子線露光システムは動く鉄
製の部材を持たないようにしても良い。これは、動いて
いる鉄は電子線の周囲の静的な磁場を変化させるからで
ある。また、電子線露光システムは動く金属を持たない
ものであっても良い。これは渦電流が発生し、静的磁場
中に変動磁場を生じさせるからである。
【0009】それゆえ、必要とされるのは、電子線露光シス
テム内でレチクルを効率的に位置決めすることのできる
方法と装置である。つまり、望まれるのは電子線露光装
置の一部としてレチクルをステップ、スキャンすること
のできる方法と装置である。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は電子線露光シス
テムに使用するのに好適な高機能レチクルステージに関
するものである。本発明のよると、電子線露光システム
に使用するのに好適なスキャン用の装置は第1のガイド
ビームと並進部材を持つものである。第1のガイドビー
ムは第1の真空チャンバと第2の真空チャンバを持ち、
それらは並進部材の一部である第1のエアベアリングと
通気している。並進部材は第1のガイドビームに関して
直線的に動くようになっており、少なくとも並進部材の
内部に部分的に配置されている。一例として、第1のガ
イドビームは4面の接触面を持ち、第1のエアベアリン
グは4面のそれぞれに実質的に接触するエアパッドを含
むようになっている。
【0011】別の例としては、少なくとも2面、例えば4面
を持つ第2のガイドビームを含むスキャン用装置であ
る。第2のガイドビームは第1のガイドビームに実質的
に直交しているが、第1のビームとは直接接触するよう
にはなっていない。そのような例においては、第2のガ
イドビームは少なくとも部分的には、第1のガイドビー
ムに固定的または可撓的に係合されている第2のエアベ
アリングの内部で処理されている。第2のエアベアリン
グは第2のガイドビームの4面の内2つの対向する面に
実質的に接触するエアパッドを含んでいる。
【0012】本発明の他の面に関して言えば、電子線露光シ
ステムは照明コラム、照明コラムから離れて配置されて
いる投影コラムとステージを含むものである。ステージ
は操作される載物台と載物台に機械的に係合されている
エアベアリングを含むものである。載物台は少なくとも
1つのレチクルを支えるようになっている。このレチク
ルを通通して電子線が照明コラムから投影コラムへと通
過するようになっている。エアベアリングにより載物台
がスキャンされるようになっている。一例として、載物
台はレチクルプレートで、エアベアリングからは片持ち
で支えられているものである。そのような例において
は、レチクルプレートは中空のセラミックス製でできて
いても良い。
【0013】他の実施例においては、電子線露光システムは
ガイド部材、マグネットトラック、コイルを含むもので
ある。コイルはエアベアリングに係合され、コイルがマ
グネットトラック内を動く時、コイルは実質的に常にマ
グネットトラック内にあり、コイルの動きにより、エア
ベアリングはガイド部材の上を動くようになっていても
良い。そのような例においては、コイルの動きにより載
物台がスキャンするように動かされる。
【0014】本発明のもう1つの側面においては、真空環境
で作動する電子線露光システム内でスキャンするのに好
適なステージであって、第1のガイドビーム、第1エア
ベアリングと片持ちレチクルプレートを含む並進部材、
とリニアモータを持つものである。リニアモータは第1
エアベアリングに係合し、リニアモータにより並進部材
が第1ガイドビームの上をスキャンする時に電子線露光
システムの磁場を変化させない。リニアモータは更にス
テージの重心を駆動するようになっている。
【0015】一例として、ステージは、第1のガイドビーム
に固く係合されている第2のエアベアリングだけでな
く、少なくとも2側面を持ち第1のガイドビームに実質
的に直交する第2のガイドビームを含む。第2のエアベ
アリングは第2のガイドビームの4面の内、天底の2面
のみにだけ実質的に接触するエアパッドを含む。そのよ
うな例においては、ステージは更に第3のガイドビーム
と、第3のガイドビームに関して動く第3のエアベアリ
ングを含む。第3のエアベアリングは第1のガイドビー
ムに係合され、並進部材はヨー回転をしても構わない。
【0016】本発明のこれらの利点及び他の利点は、以下の
詳細な記述を読み、図を見ることにより明らかとなる。
【0017】
【実施例】電子線露光装置内で使われるスキャン用レチ
クルステージは一般に高真空環境、つまり、およそ10
−6Torr台の真空環境で作動できるようにしなければな
らない。一般に、電子線投影システム内でのスキャン用
に好適なレチクルステージは電子線の軌道における磁場
への妨害を最小限にするようにされている。これから、
レチクルステージは、磁場を妨害する動く磁石と鉄の量
を最小にすべきである。
【0018】金属のような他の導体が、照明レンズと投影レ
ンズの間の磁場中で動くが、これは磁場に大きな影響を
与えるものではない。つまり、動いている導体はその導
体内に渦電流を作り、さらにそれが磁場を作るのである
が、他の導体は磁場に二次的な影響しか与えない。一般
に、これらの付加的な磁場が影響を与える程度は、磁場
の強さとその磁場の電子線軌道への近さだけでなく、そ
の大きさ、方向、速度と導体の導電性によって決まる。
磁場への二次的な影響に関して考慮すべきことは、真空
チャンバの電子線コラムによる磁場シールドをも含むが
これに限定されるものではない。
【0019】一例として、レチクルステージは、複数のレチ
クルを保持しレチクルステージをスキャンすることので
きるエアベアリングに係合されている片持ちテーブルを
含んでも良い。このテーブルは照明レンズコラムと投影
レンズコラムの間に収容できる大きさにしても良い。更
に、テーブルはセラミックスでできていても良い。一般
に、セラミックスを用いたテーブルの使用に加えて、エ
アベアリングを使用することは、動ごいている金属材料
に係わる問題を著しく減少させる。動いている金属材料
の影響を更に減少させるためには、テーブルは非常に小
さい金属製のねじによって固定されるようにしても良
い。
【0020】レチクルステージを動かすためのリニアモータ
はマグネットトラックが実質的に固定されていても良
い。これにより、動いている磁石に係わる問題が効果的
に解決される。リニアモータはさらに、可動部材例えば
レチクルステージの中心を駆動するようになっていても
良い。可動部分が加速される時にステージ全体に生じる
望ましくないモーメントを最小限にすることができるな
ど多くの点で、重心をドライブするのが望ましい。一
方、リニアモータコイルは比較的大きな導体であり、リ
ニアモータコイルは電子線コラムから比較的離れて置か
れていても良い。また、リニアモータのマグネットトラ
ックからシールドされていても良い。更に、スキャンす
るため励磁された時、リニアモータのコイルは比較的大
きな磁場を発生させるが、加速に使われる電流の量は小
さく、その結果、電子線にはほとんど影響を与えない。
【0021】図2は電子線露光システムに使用するのに好適
なスキャン用レチクルステージを模式的に表したもので
あり、これを参照しつつ、本発明の実施例を以下に述べ
る。スキャン用レチクルステージ208は照明レンズ2
10と投影レンズ214との間の空隙224でレチクル
222をスキャンするようになっている。一例として、
レチクル222は一方向例えばY軸228に沿ってスキ
ャンされ、次に他の方向例えばX軸236に沿ってステ
ップするように、レチクルステージ208が配置されて
いても良い。電子は照明レンズ210とレチクル22
2、投影レンズ214を通過し、レチクル222上のパ
ターンがウエハ218上に形成されるようにウエハ21
8上の投影されても構わない。
【0022】レチクルステージ208は複数のレチクル、例
えば2枚または3枚のレチクルを収容するようになって
いても構わない。これは、ウエハ218上に形成される
全回路の補完用パターンをも含むものである。一例とし
て、およそ25mm×33mmの大きさのチップ上に全
回路が形成されても良い。レチクル片持ち部材301の
大きさはY軸228に沿ってのレチクルステージ208
の大きさ同様、比較的大きい。例を挙げると、Y軸22
8に沿ってのストロークの長さはおよそ600mm以内
であり、同様に、X軸230にそってのレチクルステー
ジ228のストロークの長さも比較的大きくて構わな
い。例えばX軸に沿ってのストロークの長さはおよそ1
70mmまでである。ストロークの長さは典型的には、
レチクルの大きさと形状によっている。とりわけ、レチ
クルステージ208によって保持されるレチクルは複数
のスキャン用ストライプを持っていることから、レチク
ルステージ208のストロークはスキャン用ストライプ
をカバーするのに十分なストロークを要求される。
【0023】レチクルステージ208は図3に示すように、
片持ち部材を含むように構成しても良い。図3は本発明
の第1の実施例による片持ちのスキャン用レチクルテー
ブルを保持するレチクルステージを模式的に表したもの
である。レチクルステージ208は片持ち部材あるいは
スキャン用Yステージ301を含むものである。片持ち
部材あるいはスキャン用Yステージ301はプレート3
00、例えばレチクル(図示せず)を収納するのに必要
な大きさの開口302を含むテーブルあるいは片持ち部
材を含むものである。プレート300は3個の開口30
2あるいはチャックを持つものとして示されているが、
プレート300は一般にどのような開口の個数、例えば
2個を持つものでも良い。開口302の数は、例えばパ
ターン領域の大きさとウエハ上のチップに必要なパター
ンの数によって決めても良い。典型的には、開口302
はX軸330に沿って移動するのが実質的に最小となる
ようにレチクルがスキャン方向、つまり、Y軸328に
沿う方向に配置しても良い。しかしながら、開口302
の配置は大きく異なるものでも構わない。例えば、開口
302は四個所に配置されても良い。
【0024】テーブル300を含む片持ち部材301は、比
較的高い真空度での許容されるアウトガス特性を持つ非
金属材料で構成しても良い。例を挙げると、片持ち部材
301はセラミックスで作られていても良い。セラミッ
クスで作られた片持ち部材301は電子線露光システム
の磁場に大きな影響を与えずに電子線露光システム内を
動くことができる。片持ち部材301の剛性―自重比を
実質的に最大にするためには、テーブル300は中空の
セラミックスで構成されていても良い。
【0025】一般に、プレート300の少なくとも1つの側
面または2つの側面と前端344は鏡面、つまりレチク
ルステージミラーを含んでも良い。鏡面化された表面に
より、レーザ干渉計のビームは、側面340と前端34
4から反射され、プレート300、もっと一般的には、
片持ち部材301の位置計測ができる。例えば、前端3
44はX方向330のステージの位置を計測するのに用
いられても良く、同様に、Y軸328とZ軸326、つま
り、Y軸回りの回転であるθy352(以下θx、θy、θ
zはX軸、Y軸、Z軸回りの回転を表すものとする)、θz
350回り回転の計測に使われても良い。同様に、側面
340はY軸に沿ってのステージ208の位置とZ軸32
6回り、つまりθz350とX軸330回り、つまりθx
356の回転位置を計測するのに用いても良い。
【0026】上述の如く、片持ち部材301はビームガイド
310に沿ってスキャン方向、つまり、Y方向328に
動くエアベアリングボックス306を含んでいる。特
に、プレート300はエアベアリングボックス306に
係合しているおり、エアベアリング306の動きにより
プレート300は、例えば照明レンズと投影レンズの間
においてスキャンをする。エアベアリングボックス30
6、より詳細にはYベアリングボックス306は図5を
参照しつつ説明される。非真空環境で作動しているエア
ベアリングステージと比べると、レチクルステージ20
8が収納されている真空チャンバの中へエアベアリング
ボックス306から漏れるガスを最小にするという特徴
があることに注意を払うべきである。ガス漏れを最小限
にすることにより、達成可能な真空度が大きく下がるこ
とを防止することができる。
【0027】一般に、Yエアベアリングボックス306から
の排気はビーム310の内部を通じて排気しても構わな
い。上述したように、Yベアリングボックス306はY軸
328に沿ってビーム310上をスライドするようにな
っている。Y軸328に沿って動くのは自由であるが、X
軸330、Z軸326に沿っては制限されている。更
に、Yベアリングボックス306はガイドビーム310
に対しての回転が制限されている。換言すると、Yベア
リングボックス306はX軸330、Y軸328、Z軸3
26回りに回転しなくても良いことになる。ガイドビー
ム310は以下に図7を参照しつつ説明される。
【0028】スペーサ314はYベアリングボックス306
に関して、リニアモータ用のコイル部組318を保持
し、コイル部組318によりYベアリングボックス30
6がスキャンするようになっている。一例として、コイ
ル部組318は2つのコイルを含むが、コイル部組31
8に含まれるコイルの数はいくつでも良い。一つのコイ
ルはYベアリング306の上に、もう一つのコイルはY
ベアリング306の下に配置されているコイル部組31
8の2つのコイルを用いることでYベアリング306に
加わる正味の駆動力が片持ち部材310とビーム310
の重心に近くすることができる。少なくとも部分的にコ
イル部組318を取り巻くコイル部組318とスペーサ
314とマグネットトラック(図示せず)によって、コ
イル部組318の中のコイルが、ステージ208のXス
トローク、つまりX軸330に沿って、Y軸328に沿
って比較的定常的な力を維持している間、マグネットト
ラックの中を動くようになっている。
【0029】ビーム310はエアベアリングボックス34
8、つまりXベアリングボックス348aと348bの
上に載っている。Xベアリングボックス348はYベア
リングボックス306と構造が類似になっている。一般
に、Xエアベアリングボックス348はエアパッド35
0を含む。エアパッド350は、Xビーム(図示せず)
に実質的に接触し、Xベアリングボックス348がXビ
ームに沿ってX方向330にスライドすることができる
ようになっている。エアパッド350はXベアリングボ
ックス348bつまり、エアパッド350dと350e
の上部と下部の内表面に備えられている。上述の実施例
で、Xベアリングボックス348aには上部と下部の内
表面、例えばXベアリング348aのエアパッド350
aと350b、同様に側面内表面、例えばXベアリング
ボックス348aのエアパッド350cを含むものであ
る。エアパッド350は図4〜6を参照しつつ説明され
る。
【0030】Xベアリングボックス348はリニアモータに
係合されており、リニアモータは一般に固定磁石と動く
コイル353を含む。リニアモータは、エアベアリング
ボックス348をXビーム(図示せず)あるいは、X軸
と平行な軸を持つビームに沿って動かすようになってい
る。典型的には、それぞれのモータは異なる増幅器とモ
ータを用いて、等しい力で駆動される。しかしながら、
ヨー回転例えばステージ208の角度θz350を制御
するには、2つのモータが一致することが必要であるこ
とを理解すべきである。
【0031】典型的には、リニアモータコイル353からの
正味の力はステージ208、ビーム310、コイル35
3、エアベアリングボックス348とカップラ354の
重心と同じ平面上にある。更に、リニアモータコイル3
52と対応する磁石の間の隙間により、コイル343と
それぞれのマグネットトラック、例えば、以下で記述さ
れる図14のトラック614との間での接触無しで、Z
方向326に沿って十分な距離を動くことができる。
【0032】Xベアリングボックス348bは一般にカプラ
354を通じてビーム310を支持しても良い。カプラ
354はビーム310とXベアリングボックス348b
の双方に係合しており、ビーム310とXエアベアリン
グボックス348bとの間の排気が流れる開口を一般に
含んでも良い。Xベアリングボックス348bの内面上
のエアパッド350が無いと、Xベアリングボックス3
48bはX方向330とθz350回りに動くようにな
っている。換言すると、Xエアベアリング348aは効
果的にX軸330とθz350回りにのみ動くようにな
っている。
【0033】上述の実施例において、ステージ208がヨー
回転、例えばZ軸326回りに回転するためには、Xエ
アベアリングボックス348aは可撓部材356に係合
されていても良い。更には、Xエアベアリングボックス
348aのそれぞれの内表面上のエアパッド350を含
んでいても良い。ヨー可撓部材356は1方向の回転自
由度を持つ1自由度のジョイントと一般に考えても良
い。上述の実施例では、ヨー可撓部材356はθz35
0回りにのみに動くことができるようになっているが、
θx356およびθy352回りの回転は制限されてい
る。同様に、X軸330、Y軸328、Z軸326に沿
っての動きは制限されている。つまり、ヨー可撓部材3
56はガイドビームとXエアベアリングボックス348
bがXエアベアリングボックス348aに対してヨー回
転できるようになっていることになる。
【0034】一般にヨー可撓部材356は可撓部材と剛性部
材の両方からなり、比較的コンパクトになっている。可
撓部材と剛性部材は別の部材でも良く、つまりヨー可撓
部材346は複数の部品から作られていても良い。しか
しながら、一実施例として、ヨー可撓部材は単体、例え
ば一つの部品からできているものでも良い。ヨー可撓部
材は一般に、金属、セラミックスを含むどのような物質
から出来ていても良い。
【0035】ヨー可撓部材356は実質的にはヒンジであ
り、リニアモータ352によって制御することができ
る。ヨー可撓部材356が無い場合には、Xエアベアリ
ングボックス348aのヨー回転はXベアリングボック
ス348、更に具体的にはXエアベアリングボックス3
48aによって制限される。それゆえ、ヨー回転運動は
止まり、あるいはヨー回転が全く不可能になる。一般
に、ステージ208のヨー回転角はコイル353に係わ
るリニアモータの差動コントロールによっても構わな
い。そのような差動制御は例えばリニアモータを僅かに
異なる速度で作動させることにより達成しても構わな
い。
【0036】コイル353は一般にX方向330に加えてY
方向328の力を生み出し、レチクルステージ208の
位置を制御する。特に、レチクルステージ208の位置
を制御する位置検出センサを使用と共に、Y方向328
のへの力の生成により、サーボ用のフィードバックルー
プをつくることができる。
【0037】図4〜6を参照しつつ、本発明の実施例である
Yエアベアリング310について説明する。前に述べた
ように、Xベアリングボックス348aはYエアベアリ
ングボックス310に構造が似ている。一方、Xエアベ
アリングボックス348bは一般に、Xエアベアリング
ボックス348bが内側面のそれぞれでエアパッドを持
たない点で、Yエアベアリングボックス310とは異な
る。Yエアベアリングボックス310は、作動時、例え
ば図3のビーム310に沿って動く際、高剛性、低ノイ
ズ、そして実質的に摩擦が無い。これより、Yエアベア
リングボックス310は電子線露光システムにおける真
空環境での使用に好適なものである。
【0038】図4〜6に示したように、Yエアベアリングボ
ックス306はエアパッド350を含む。一般に、エア
パッド350はチャンネル404に囲まれている。エア
パッド350は典型的にはエア供給源に接続されてい
る。複数のチャンネル404を使用することにより、電
子線露光システムの真空チャンバに放出されるガスの量
を減らすことができ、その結果ポンプで引かなければな
らない量が減る。それゆえ、真空環境はYエアベアリン
グボックス310によるエアに実質的に影響を受けない
ようになる。
【0039】チャンネル404aは、それぞれのエアパッド
350を直接取り囲むものであるが、これは大気圧のガ
スを保つようになっており、それぞれのエアパッド35
0が真空環境ではない環境、つまり、空気中で作動して
いるかのように作動する。更に、それぞれのエアパッド
350は真空チャンバの外、例えば、ポートからホース
を通じて通気がある。一例として、比較的弱い真空がホ
ースの一端に加えられているため、流れの制限は補償さ
れる。流れの制限を補償することにより、チャンネル4
04aの圧力は、およそ大気圧、例えば、およそ100
Torrから800Torrの間に保たれる。
【0040】島408はチャンネル404aを低真空排気溝
であるチャンネル404bから隔てるようになってい
る。一般に、島408は、エアパッド350と実質的に
同じ高さを持っている。例えば、図6のエアパッド35
0cに近い島408のZ方向326の高さはエアパッド
350gのZ方向326の高さと実質的に同じである。
同様に、エアパッド350とガイドビームの間の間隙は
島408とガイドビームの間の間隙と実質的に同じであ
る。島408はその間隙とで大気圧チャンネル404a
から低真空チャンネル404bへの漏れを制限する。
【0041】低真空チャンネル404bはポート、例えば、
図3のガイドビーム310の低真空トランスファポート
とダクトを通してポンプのような装置へと排気される。
ガイドビームのダクトはエア供給ホースにつながれてい
ても良い。エア供給ホースは、ポンプと通気があるケー
ブルループにつながれていても良い。上述の実施例で
は、図5に示した低真空排気溝422は低真空チャンネ
ル404bと通気があり、更に、実質的に低真空チャン
ネル404bと接している。排気溝422はガイドビー
ムの排気ポートを通じてポンプと通気していても良い。
一例として、排気溝422はガイドビームの排気ポート
と重なっていても良く、これは、以下に図7を参照しつ
つ説明されるのであるが、排気ポートを通じて低真空フ
ローはポンプにより排出されても良い。
【0042】排気溝422の大きさはシステムの要求によっ
て大きく変化しても良い。一般に、排気溝422は十分
深く、例えば、Z軸326に沿っての排気溝422の長
さは十分大きく、低真空のガイドビームの排気ポートへ
の流れが十分流れ易いようになっている。排気溝422
の長さ、つまり、X軸330に沿って排気溝412の大
きさはガイドビームの排気ポートの幅を加えたYエアベ
アリングボックス306の行程より大きいか実質的に等
しい大きさでも良い。換言すると、排気溝422はガイ
ドビーム310の排気ポートが常に実質的に排気溝41
2によってまたがっているような大きさになっている。
島418はチャンネル404bと排気溝422から部分
426を隔てるようになっている。排気溝420はガイ
ドビームの排気ポートと重なるようになっている。例え
ば、排気溝420の高真空フローは高真空トランスファ
ポートを通じてポンプ装置に排気するようになってい
る。高真空フローと低真空フローの両方をガイドビーム
に排気するために、ガイドビームは2つのダクトを含
み、一つは高真空フロー、もう一つは低真空フロー用に
なっていることに注意すべきである。これは、以下に図
7を参照しつつ記述される。このようなダクトは可撓性
ホースを含むいかなる装置を用いて真空ポンプにつなが
れていても良い。溝416が実質的に常に高真空トラン
スファポートをまたぐようにするには、Yベアリングボ
ックス306のストロークは一般にYエアベアリングボ
ックス306のY軸328に沿っての長さより小さい。
【0043】図7はガイドビーム、つまり、本発明の実施例
である図3のガイドビーム310を三次元的に表したも
のである。ガイドビーム310は低真空部分460と高
真空部分462とを含むものである。低真空部分460
は低真空フローを漏らすポート(図示せず)を含み、高
真空部分462は高真空フローを漏らすポート(図示せ
ず)を含むものである。
【0044】ガイドビーム310は実質的にどのような材料
より作られていても構わない。更に、壁464の厚さは
システムの要求によって大きく変わっても構わない。一
例を挙げると、壁464はおよそ15mmの厚さを持っ
ていても構わない。上記に示したように、ガイドビーム
310は2つの主だった部分466より構成される。こ
れは、エポキシを用いて接合ライン468で接合しても
構わない。ガイドビーム310には強度を保つため補強
リブ470を含んでいても構わない。一般に、補強リブ
470はガイドビーム310の突起部474にエポキシ
等を用いて接着される。これにより、Yベアリングボッ
クス306に曲げが生じた時にガイドビームとYエアベ
アリングボックス306にダンパー効果が加わるように
なっている。
【0045】図8は図3のコイル部組318と片持ち部材3
01とを横から見たものである。コイル部組318は片
持ち部材301がスキャンする際、マグネットトラック
502のなかでコイルが動くようになっている。マグネ
ットトラック502は電子線露光システムに関しては実
質的に固定されている。コイル部組318はマグネット
トラック502より外には動かないようになっている。
つまり、マグネットトラック502はスキャン方向には
比較的長く、コイル部組318は実質的に常にマグネッ
トトラック502内をスキャンできるようになってい
る。
【0046】片持ち部材301の大きなヨー回転を防ぐた
め、コイル部組318はコイル部組318の中心線31
8が片持ち部材301の重心に一致するようになってい
る。一例としては、片持ち部材301の重心と中心線5
06とを一致させるためには、マグネットトラック50
2の形を変形させることが必要になる場合があることは
理解されるべきである。一例として、マグネットトラッ
ク502の形は中心線506の位置を調整するために、
厚くしても良い。
【0047】図9を参照しつつ、本発明の実施例のXエアベ
アリングボックス348bがその上を動くガイドビーム
の構造について記述する。ガイドビーム510は低真空
側512と高真空側514を含む。低真空側512は低
真空ポートを含むものでで、低真空ポートはXエアベア
リングボックス348bとカプラ354とガイドビーム
310の間から低真空フローを漏れるようにしている。
同様に、高真空再度512は高真空ポートを含むもの
で、高真空ポートはXエアベアリングボックス348b
とカプラ354とガイドビーム310の間から高真空フ
ローが漏れるようになっている。
【0048】ガイドビーム510はXエアベアリングボック
ス348dに合うようになっており、両側、つまり、ガ
イドビーム510の右側と左側の間の間隙519はおよ
そ2mm以下になっている。そのような間隙519はX
エアベアリングボックス348dがX軸330に沿って
動く動く時に、少なくとも小さなヨー回転、つまり、X
軸326回りの回転を示すことができるようになってい
る。更に、間隙519はXエアベアリングボックス34
8dをY軸328に関して少なくともわずかだけ動かせ
るようになっている。
【0049】図10は本発明の実施例のXエアベアリングボ
ックス、例えば図3のXベアリングボックス348bを
三次元的に表した図である。Xエアベアリングボックス
348bはエアパッド350を含むものである。図4〜
8に関して述べたYエアベアリングボックス306に似
たものである。空気の供給装置(図示せず)に係合され
ているエアパッド350dと350eを直接取り囲むも
のは溝524aであり、これを通じて大気圧の空気が流
れるようになっている。大気圧の空気はエアパッド35
0d、350eが実質的に非真空環境に置かれているか
かのように作動することができる。島526は大気圧溝
524aを低真空溝524bから分離するようになって
いる。
【0050】低真空域530は示したように低真空溝524
bに係合されている。低真空域530と低真空溝524
bは低真空フローが低真空トランスファポート536と
低真空域530の間を通るようになっている。低真空フ
ローが生じるように、図9に示したように、Xエアベア
リングボックス348dのストローク中に、ガイドビー
ム510のポート516はポート516が常に効果的に
低真空域530の範囲内をまたぐようになっている。
【0051】島527は高真空溝524cから低真空溝52
4bを隔てている。高真空域532は高真空排気溝52
4cと通気があり、高真空フローが高真空域532と図
9に示したガイドビーム510のポート518と、高真
空トランスファポート534の間を通過するようになっ
ている。Xエアベアリングボックス348dのストロー
クの間、高真空域532により高真空フローが高真空ト
ランスファポート534と高真空域532間を流れるよ
うに、ポート518は実質的に通気または接することに
より、高真空域をまたぐようになっている。
【0052】図11は本発明の実施例による、カプラあるい
はビームコネクタ、例えば図3のカプラ354を三次元
的に示した図である。カプラ354は低真空チャンネル
540と高真空チャンネル544を含むものである。低
真空チャンネル540は図5のガイドビーム310の低
真空部分460及び図10の真空トランスファポート5
36と通気している。同様に、高真空チャンネル544
はガイドビーム310の高真空部分462及び図10の
高真空トランスファポート534と通気している。換言
すれば、カプラ354により、ガイドビーム310とX
ベアイングボックス348bの間で真空フローが生じる
ようになっている。
【0053】次に図12と13を参照しつつ、内表面に設け
られたエアパッドを備えたエアベアリングボックスとX
エアベアリングボックスに使うのに好適なガイドビーム
について記述する。とりわけ、図3のXベアリングボッ
クス348aに関して好適な本発明によるガイドビーム
の実施例が記述される。Xエアベアリングボックス34
8aがその上を動くガイドビーム570は、低真空域部
分572と高真空部分574とを含んでもの良い。低真
空部分572は低真空排気ポート576を含み、それを
通して低真空フローが流れる。同様に、高真空部分57
4は高真空排気ポートを含み、それを通じて高真空フロ
ーが流れる。
【0054】Xエアベアリングボックス348aは4面にエ
アパッドを含む。それゆえ、Xエアベアリングボックス
358aは効果的に運動を制限されており、X軸330
に沿ってのみ実質的に動くようになっている。Xベアリ
ングボックス348aのヨー回転を若干許すために、ヨ
ー可撓部材356がXエアベアリングボックス348a
に係合されている。エアパッド350a、350cは一
般に空気供給源に係合されており、溝582aに取り囲
まれている。溝582aを通じて空気は大気圧で流れ
る。上述したように、溝582aにより、エアパッド3
50a、350cは真空環境にないかのように作動す
る。
【0055】溝582aは島588により低真空溝582b
より隔てられている。溝582bの低真空フローは島5
90により高真空溝582cから隔てられている。溝5
82bは部分586に接している。つまり、溝582b
の低真空フローは部分586に関連するものである。一
例として、低真空ポート576は常に部分586と通気
がある。これより、Xエアベアリングボックス348a
のストロークは低真空排気ポート576が部分586に
重なるようになっている。溝582cは高真空域584
に接しており、高真空域584は、Xエアベアリングボ
ックス348aのストロークの間、高真空排気ポート5
78により、重なるようになっている。
【0056】図14は、本発明の実施例によるレチクルステ
ージ208、片持ち部材301を含むスキャニングシス
テムを三次元的に表した図である。図示したように、ス
キャニングシステム602において、片持ち部材301
はビーム310を実質的に覆うYベアリングボックス3
06を含んでいる。ビーム310はXエアベアリングボ
ックス348aとヨー可撓部材356により係合されて
おり、Xエアベアリングボックス348aは2つのチャ
ンバを持つビーム570に沿ってスキャンするようにな
っている。ビーム310はXエアベアリングボックス3
48bにも係合されており、Xエアベアリングボックス
は上述されたように、カプラ354により2つのチャン
バを持ったビーム510に沿ってスキャンするようにな
っている。
【0057】一般に、Yエアベアリングボックス306はマ
グネットトラック502に対して動くが、マグネットト
ラック502はYベアリングボックス306に係合され
たコイル(図示せず)と共に効果的にリニアモータを形
成する。図9〜13を参照しつつ、上記で述べたよう
に、コイルはマグネットトラック502内を動く。同様
に、Xエアベアリングボックス348はマグネットトラ
ック614内で動くコイル352を持ち、Xエアベアリ
ングボックス348をビーム510、570に沿ってス
キャンさせる。
【0058】レチクルプレート208をZ方向326にステ
ップさせるために、ビーム510、570は係合しても
良い。例えば、前端部で昇降機構630に係合しても良
い。昇降機構630は一般に、ビーム510、570を
昇降させるもので、その結果レチクルプレート208は
Z方向326に昇降する。昇降機構630は実質的にど
のような形状も可能である。例を挙げると、昇降機構6
30はスキャニングシステム600の重量を相殺するた
めのエアスプリングまたは機械的スプリングを用いたア
クチュエータを含んでも良い。アクチュエータはしばし
ば、ボイスコイルモータまたはEIコアモータである。
【0059】レチクルステージを含むスキャニングシステム
の全体設計はいろいろと変化する。例えば、図2のヨー
可撓部材356のようなヨー可撓部材は使用しなくても
構わない。ヨー可撓部材を使用しないと、スキャニング
方向に沿ってのレチクルの位置を制御するためにサーボ
モータを配置しても良く、ヨー可撓部材の不使用を補う
ためにXベアリングボックスを変更しても良い。図15
を参照しつつ、本発明の実施例であるヨー可撓部材の無
いスキャニングシステムを説明する。スキャニングシス
テム702はYエアばベアリングボックス710とレチ
クルプレート712を持つステージ708を含んでい
る。Yエアベアリングボックス710はYエアベアリング
ボックス306と実質的に同じであり、Yエアベアリン
グボックス306は図4〜8を参照しつつ詳細に説明を
した。レチクルプレート712は図3のレチクルプレー
ト300に似ており、ウエハを支え、保持するように設
けられた2つの開口714を含む。しかしながら、レチ
クルプレート712の開口714の数は大きく替えても
構わないことに注意すべきである。
【0060】Yエアベアリングボックス710はビーム71
1に沿ってY方向728にスキャンするようになってい
る。Yエアベアリングボックス710に係合されたコイ
ル(図示せず)はマグネットトラック732内を動くよ
うになっていても構わない。コイルとマグネットトラッ
ク732とはリニアモータを構成することに注意すべき
である。マグネットトラック732は、一例では、可撓
部材735に懸架されている。マグネットトラック73
2は可撓部材735に懸架されているとはいえ、動いて
実質的にスキャニングシステム702の全体的な磁場を
乱すようにはなっていない。
【0061】ビーム711はXベアリングボックス718に
係合されており、Xベアリングボックス718は、カプ
ラ722を通じて2つのチャンバを含むビーム720に
沿ってスキャンするようになっている。以上で説明した
実施例ではヨー可撓部材は使われていない。ヨー回転は
レチクルプレート712をX軸730に沿って動かすモ
ータ724の使用により実質的に制御するようにしても
良い。特に、モータ724は追加のモータ、例えばY軸
728に沿って動きを制御するコイルとマグネットと共
にX軸730に沿って動きを生じさせるリニアモータで
ある。
【0062】Xエアベアリングボックス718は形状におい
て図9,13のXエアベアリングボックス348bに似
ている。つまり、Xエアベアリングボックス718の内
側面上にはエアパッドはない。そのような形状はXエア
ベアリングボックス718にも適用しても構わない。と
いうのは、Y方向328に沿ってのXエアベアリングボ
ックス718には実質的に制限するものはなく、ビーム
720に対してのXエアベアリングボックス718の位
置決めはヨー可撓部材がスキャニングシステム602に
含まれていた場合よりも重要ではないからである。
【0063】一般に、Yエアベアリングボックス306はマ
グネットトラック502に対して動く。マグネットトラ
ック502はYエアベアリングボックス306に係合さ
れたコイル(図示せず)と共に効果的にリニアモータを
構成する。図9〜13を参照しつつ上述したように、コ
イルはマグネットトラック502内で動く。同様に、X
エアベアリングボックス348はコイル352を持ち、
コイル352はマグネットトラック614内を動き、X
エアベアリングボックス348がビーム510、570
に沿ってスキャンするようにさせる。
【0064】昇降機構734は一般にレチクルプレート71
2をZ方向726にステップさせるようになっており、
ボイスコイルモータやEIコアモータのようなアクチュ
エータを含んでも良い。これらは、エアスプリングまた
は他の機械的スプリングを用いスキャニングシステム7
02の自重を補償する。スキャニングシステム702は
結合部材740をも含む。結合部材740は反力を消去
するようになっている。反力はリニアモータにより生じ
る駆動力に対応して生じる。
【0065】スキャニングシステム702はスキャニングシ
ステム702の各部の位置を計測するための任意の数の
センサを含んで良い。表面732,733,736,7
48はレーザ変位計を用いて各部の相対位置を計測する
ために鏡面化されている。一例とし、レーザ干渉計の光
線は表面744で反射され、X軸730に沿ってのレチ
クルテーブル712の位置を測るようにしても良い。同
様に、Y軸728とZ軸726回りの回転を計測するよ
うしても良い。レーザ干渉計の光線はまた、表面746
で反射され、Y軸728に沿ってのレチクルテーブル7
12の位置及びZ軸726、X軸730回りの位置を計
測するようにしても良い。
【0066】表面742、748はビーム712の位置を計
測するために使用しても良い。例えば、レーザ干渉計の
光線は表面742、748で反射しX軸730に沿って
のビーム712の位置及びZ軸726に関するビーム7
12の回転を計測するようにしても構わない。
【0067】ビーム712のY軸728に関して位置を計測
するためには、位置センサはビーム712の先端または
後端の少なくとも一方に配置しても良い。更に、オート
フォーカスセンサをレチクルプレート712に下に加え
てZ軸726に沿ってレチクルプレート712の位置を
計測するようにしても良い。いくつかの実施例では、昇
降機構734内のスプリングの伸び、例えばZ軸726
に沿っての伸びを計測するように、センサを配置しても
良い。
【0068】図16は本発明の第2の実施例によるスキャニ
ングシステム702の裏側を三次元的に示したものであ
る。示されているように、結合部材740は反力リンク
802に係合されており、反力リンク802はスキャニ
ングシステム702の真空による力のバランスをとるよ
うに蛇腹(図示せず)の中に配置してもよい。一般に、
反力リンク802、反力リンク804はリニアモータ7
24に係合して、スキャニングシステム702内の反力
を実質的に消滅させるか、あるいはスキャニングシステ
ム702から排除するようにされていても良い。
【0069】ケーブルループ810,820は動力をリニア
モータに供給するようになっている。特に、ケーブルル
ープ810はリニアモータ724に電力を供給するよう
になっており、一方、ケーブルループ820がマグネッ
トトラック732を含むリニアモータに電力を供給する
ようになっている。ケーブルトラック822はケーブル
ループ810,822が電力を供給するように配置され
ている。
【0070】本発明の数少ない実施例のみが述べられたが、
本発明の趣旨から外れることなく本発明は、他の多くの
実施形態があることを理解すべきである。例を挙げる
と、レチクルステージは中空のセラミックスでできた構
造にしても良く、レチクルステージは他の種種の材料で
作られても良い。好ましい材料にはプラスチックと木が
含まれるが、これに限られるわけではない。
【0071】本発明のスキャニングシステムに使用するエア
ベアリングはエアパッドと真空フローのためのチャンネ
ルを含むものと記述されたが、上述のエアベアリングの
形状は比較的高い真空環境で使うのに好適なエアベアリ
ングの一例であることに注意すべきである。更に、エア
ベアリングの設計は、本発明の趣旨から外れることのな
い範囲で上述の設計から異なるものであっても良い。
【0072】本発明のガイドビームは一般に2つのチャンバ
を持っている。2つのチャンバを持ったビームの設計と
大きさは大きく異なっても構わない。例を挙げると、Y
軸に沿って位置決めされるビーム、例えば、Yビームは
およそ15mmの壁厚を持ち、上のチャンバは低真空フ
ローを下のチャンバは高真空フローを扱うものであって
も良い。Yビームはエポキシを用いてYビームに接着さ
れたリブにより補強されたものでも良い。リブは、Yエ
アベアリングボックスのエアパッドがYビームに接触す
る個所の下に配置される。ヨー可撓部材を含まないスキ
ャニングシステムのXビームは並んだ高真空チャンバと
低真空チャンバを持つものでも良く、それによって、カ
プラを通じてYビームとXビームとの間を流れるように
なっている。
【0073】片持ちレチクルプレートは電子線露光システム
の部品として使用するのに好適であると述べたが、片持
ちレチクルプレートは一般に実質的にどのようなものに
も適用することができることに注意を払うべきである。
例えば、片持ちレチクルプレートは従来からの光露光シ
ステムに使われても構わない。それゆえ、本実施例は実
例を示したに過ぎず、それらに制限されるべきものでは
ない。また、本発明はここで示された細部に限定される
ものではなく、特許請求の範囲の趣旨から外れない範囲
で替えても良い。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、短時間に精度良く位置決めすることのできるレチク
ルステージを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は電子線露光システムのレンズシステムの
全体構成を示す模式図である。
【図2】図2は本発明の実施例である電子線露光システ
ムのレンズシステムの全体構成を示す模式図である。
【図3】図3は本発明の第1の実施例による片持ちレチ
クル部材によるステージを示す図である。
【図4】図4は本発明の実施例による片持ちレチクル部
材、例えば、図3の片持ち部材208を示す図である。
【図5】図5は本発明の実施例によるエアベアリングボ
ックス、例えば図3のYエアベアリングボックス306
を三次元的に示した図である。
【図6】図6は本発明の実施例によるエアベアリングボ
ックス、例えば図3のYエアベアリングボックスのエア
パッドの断面を示した図である。
【図7】図7は本発明の実施例によるビーム、例えば図
3のビーム310を三次元的に示した図である。
【図8】図8は本発明の実施例による片持ち部材、例え
ば図3のレチクル片持ち部材208とマグネットトラッ
クの断面を示す図である。
【図9】図9は本発明の実施例によるエアベアリングボ
ックス、例えば図3のXエアベアリングボックス348
を三次元的に示した図である。
【図10】図10は本発明の実施例によるエアベアリン
グボックス、例えば図3のXエアベアリングボックス3
48bを三次元的に示した図である。
【図11】図11は本発明の実施例によるカプラ、例え
ば図3のカプラ354を示した図である。
【図12】図12は本発明の実施例によるエアベアリン
グボックス、例えば図3のXエアベアリングボックス3
48aの三次元的に示した図である。
【図13】図13は本発明の実施例によるエアベアリン
グボックス、例えば図3のXエアベアリングボックス3
48aを三次元的に示した図である。
【図14】図14は本発明の実施例によるレチクル片持
ち部材、例えば図3のレチクル片持ち部材208を含む
スキャニングシステムを三次元的に示した図である。
【図15】図15は本発明の実施例による、レチクル片
持ち部材を含むスキャニングシステムを三次元的に示し
た図である。
【図16】図16は本発明の第2の実施例による、スキ
ャニングシステムの背面、例えば図15のスキャニング
システム702を三次元的に示した図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/30 541S (72)発明者 ダブリュ.トーマス ノバック アメリカ合衆国.94010 カリフォルニア ヒルスボロー,レイクビュー ドライブ 1205 Fターム(参考) 2H097 AA03 AB09 BA10 CA16 GB01 KA03 KA28 KA38 LA10 5F031 CA02 CA07 HA02 HA03 HA42 HA53 JA01 JA06 JA14 JA17 JA32 KA06 KA07 KA08 LA03 LA07 LA08 NA05 5F056 AA22 AA40 EA12 EA14 FA10

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1のガイド部材と移動部材からなり電子
    線露光装置に使用されるスキャン装置であって、前記第
    1のガイドビームは第1の真空チャンバと第2の真空チ
    ャンバを含み、前記移動部材は前記第1のガイドビーム
    対して直線的に動くようになっており、前記第1のガイ
    ドビームは少なくとも部分的には前記移動部材内に配置
    されており、前記移動部材は第1のエアベアリングとレ
    チクルプレートを含み、前記第1のエアベアリングは前
    記第1の真空チャンバと前記第2の真空チャンバに通気
    していることを特徴とするスキャン装置。
  2. 【請求項2】前記第1のガイドビームは4面の接触面を
    持ち、前記第1のエアベアリングは前記4面の接触面の
    それぞれに実質的に接触するエアパッドを含むものであ
    ることを特徴とする請求項1に記載のスキャン装置。
  3. 【請求項3】前記第1のガイドビームは少なくとも部分
    的には前記第1のエアベアリング内に配置されているこ
    とを特徴とする請求項1に記載のスキャン装置。
  4. 【請求項4】コイルとマグネットトラックを含むリニア
    モータを含むことを特徴とする請求項3に記載のスキャ
    ン装置。
  5. 【請求項5】前記コイルは前記第1のエアベアリングに
    係合されており、前記コイルは前記マグネットトラック
    内を動き、前記移動部材が前記第1のガイドビームに対
    して直線的に動くことを特徴とする請求項4に記載のス
    キャン装置。
  6. 【請求項6】前記コイルは第1の部分と第2の部分を含
    み、前記第1の部分は前記第1のエアベアリングの上に
    配置され、前記第2の部分は前記第1のエアベアリング
    の下に配置され、前記第1の部分と前記第2の部分間の
    前記コイルの中心線は実質的に前記移動部材の重心を通
    過することを特徴とする請求項5に記載のスキャン装
    置。
  7. 【請求項7】前記レチクルプレートはセラミックスから
    なっていることを特徴とする請求項1記載のスキャン装
    置。
  8. 【請求項8】第2のガイドビームと第2のエアベアリン
    グを含むスキャン装置であって、前記第2のガイドビー
    ムは4面を持ち、前記第1のガイドビームに実質的に直
    交しており、前記第2のガイドビームは前記第1のガイ
    ドビームに直接接触はしないものであり、前記第2のガ
    イドビームは前記第2のエアベアリング内で少なくとも
    部分的に配置されてものであり、前記第2のエアベアリ
    ングは更に前記第1のガイドビームに固く係合されてお
    り、前記第2のエアベアリングは前記第2のガイドビー
    ムの4面の内の2面に実質的に接触するエアパッドを含
    むものであり、前記2面は前記第2のガイドビームの対
    向する面であることを特徴とする請求項1に記載のスキ
    ャン装置。
  9. 【請求項9】第3のガイドビームと第3のエアベアリン
    グを含むスキャン装置であって、前記第3のガイドビー
    ムは少なくとも4面を持ち、前記第2のガイドビームに
    実質的に直交しており、前記第3のガイドビームは前記
    第3のエアベアリング内に少なくとも部分的には配置さ
    れており、前記第3のエアベアリングは前記移動部材が
    ヨー回転をするように前記第1のガイドビームに係合さ
    れていることを特徴とする請求項8に記載のスキャン装
    置。
  10. 【請求項10】前記第3のエアベアリングは第1のガイ
    ドビームに実質的に固く係合されており、第3のエアベ
    アリングは前記第3のガイドビームの4面の内2面に接
    触するエアパッドを含み、前記2面は前記第3のガイド
    ビームの対向する面であることを特徴とする請求項9に
    記載のスキャン装置。
  11. 【請求項11】前記第3のエアベアリングは3自由度を
    持つジョイントで前記第1のガイドビームに係合され、
    前記第3のガイドビームの4面の夫々に接触するエアパ
    ッドをを含むことを特徴とする請求項9に記載のスキャ
    ン装置。
  12. 【請求項12】前記3自由度を持つジョイントはヨー可
    撓部材であることを特徴とする請求項11に記載のスキ
    ャン装置。
  13. 【請求項13】前記第2のガイドビームは第3の真空チ
    ャンバと第4の真空チャンバを含み、前記第3の真空チ
    ャンバは前記第2のエアベアリングを通じて前記第1の
    ガイドビームの前記第1の真空チャンバと通気があり、
    前記第4の真空チャンバは前記第1のガイドビームの前
    記第2の真空チャンバと通気があることを特徴とする請
    求項9に記載のスキャン装置。
  14. 【請求項14】前記第3のガイドビームは第5の真空チ
    ャンバと第六の真空チャンバを含み、前記第5の真空チ
    ャンバは前記第3のエアベアリングを通じて前記第1の
    ガイドビームの前記第1の真空チャンバと通気があり、
    前記第六の真空チャンバは前記第1のガイドビームの前
    記第2の真空チャンバと通気があることを特徴とする請
    求項13に記載のスキャン装置。
  15. 【請求項15】照明コラムと投影コラムとステージから
    なる電子線露光システムであって、前記投影コラムは前
    記照明コラムから離れて配置され、前記ステージは、所
    定距離を動く載物台を含み、前記載物台は少なくとも1
    つのレチクルを保持し、電子線は前記照明コラムより前
    記レチクルを通過して前記投影コラムへ照射され、前記
    ステージは前記載物台に係合されたエアベアリングを含
    むものであり、前記エアベアリングにより前記載物台は
    所定距離をスキャンするようになっていることを特徴と
    する電子線露光システム。
  16. 【請求項16】前記載物台は前記エアベアリングから片
    持ちで支えられているレチクルプレートであることを特
    徴とする請求項15に記載の電子線露光システム。
  17. 【請求項17】前記レチクルプレートは実質的に中空の
    セラミックスからなるものであることを特徴とする請求
    項16に記載の電子線露光システム。
  18. 【請求項18】ガイド部材とマグネットトラックとコイ
    ルを含む電子線露光システムであって、前記コイルは前
    記エアベアリングに係合され、コイルはマグネットトラ
    ック内を直線的に動き、前記コイルはマグネットトラッ
    ク内に実質的に常にあり、前記コイルの動きにより前記
    エアベアリングは前記ガイド部材上を直線的に動くこと
    を特徴とする請求項15に記載の電子線露光システム。
  19. 【請求項19】前記コイルの動きにより前記載物台が所
    定距離をスキャンすることを特徴とする請求項18に記
    載の電子線露光システム。
  20. 【請求項20】第2のガイド部材と第3のガイド部材を
    含む電子線露光システムであって、前記第2のガイド部
    材は前記第1のガイド部材に係合しており、前記第1の
    ガイド部材は前記第2のガイド部材に対して並進的に可
    動であり、前記第3のガイド部材は前記第1のガイド部
    材に係合しており、前記第3のガイド部材は前記第1の
    ガイド部材の並進運動とヨー回転を支えるようになって
    おり、前記ガイド部材は前記第1のガイド部材であるこ
    とを特徴とする請求項18に記載の電子線露光システ
    ム。
  21. 【請求項21】第1のエアベアリングボックスと第2の
    エアベアリングボックスとヒンジ機構と第1のガイドビ
    ームとレチクルステージを含む電子線露光システムであ
    って、前記第2のガイド部材は前記第1のエアベアリン
    グボックスを通じて前記第1のガイド部材に係合されて
    おり、前記第1のエアベアリングボックスは前記第1の
    ガイド部材に実質的に固く係合されており、前記第3の
    ガイド部材は前記第2のエアベアリングボックスと前記
    ヒンジ機構を通して前記第1のガイド部材に係合してお
    り、前記第1のガイドビームは第1の真空チャンバと第
    2の真空チャンバを含み、前記レチクルステージは前記
    第1のガイドビームに対して直線的に動き、前記第1の
    ガイドビームは少なくとも部分的には前記レチクルステ
    ージ内に配置され、前記レチクルステージは第1のエア
    ベアリングとレチクルプレートを含み、前記第1のエア
    ベアリングは前記第1真空チャンバと前記第2真空チャ
    ンバと通気していることを特徴とする請求項20に記載
    の電子線露光システム。
  22. 【請求項22】第1のガイドビームと並進部材とリニア
    モータからなる、真空環境下で作動する電子線露光シス
    テムでのスキャンに好適なステージであって、前記第1
    のガイドビームは第1の真空チャンバと第2の真空チャ
    ンバを含み、前記並進部材は前記第1のガイドビームに
    対して直線的に動き、前記第1のガイドビームは前記並
    進部材内に少なくとも部分的には配置されており、前記
    並進部材は第1のエアベアリングと片持ちのレチクルプ
    レートを含み、前記第1のエアベアリングは前記第1の
    真空チャンバと前記第2の真空チャンバと通気してお
    り、前記リニアモータは前記第1のエアベアリングに係
    合しており、前記リニアモータにより並進部材が前記第
    1のガイドビーム上をスキャンする時に前記リニアモー
    タは前記電子線露光システムの磁場を変化させず、前記
    リニアモータは前記ステージの重心を駆動することを特
    徴とする電子線露光システム。
  23. 【請求項23】前記第1のガイドビームは4つの接触面
    を含み、前記第1のエアベアリングは前記4つの接触面
    のそれぞれに実質的に接触するエアパッドを含むもので
    あることを特徴とする請求項22に記載のステージ。
  24. 【請求項24】第2のガイドビームと第2のエアベアリ
    ングを含むステージであって、前記第2のガイドビーム
    は4面を含み、前記第2のガイドビームは前記第1のガ
    イドビームに実質的に直交し、前記第2のガイドビーム
    は前記第1のガイドビームに直接接触することはなく、
    前記第2のエアベアリングは前記第1のガイドビームに
    実質的に固く係合されており、第2のエアベアリングは
    前記第2のガイドビームの4側面の内、天面と底面のみ
    実質的に接触するエアパッドを含むものであることを特
    徴とする請求項23に記載のステージ。
  25. 【請求項25】第3のガイドビームと第3のエアベアリ
    ングを含むステージであって、前記第3のガイドビーム
    は4面を含み、前記第3のガイドビームは前記第2のガ
    イドビームに実質的に平行であり、第3のエアベアリン
    グは第3のガイドビームに対して並進的に動き、前記第
    3のエアベアリングは前記並進部材がヨー回転をするよ
    うに前記第1のガイドビームに係合されていることを特
    徴とする請求項24に記載のステージ。
  26. 【請求項26】前記第3のエアベアリングは前記第1の
    ガイドビームに実質的に固く係合しており、前記第3の
    エアベアリングは前記第3のエアベアリングが並進的に
    動く時に前記第3のガイドビームの4面に接触するエア
    パッドを含むことを特徴とする請求項25に記載のステ
    ージ。
  27. 【請求項27】前記第3のエアベアリングは前記第1の
    ガイドビームに実質的に可撓的に係合しており、前記第
    3のエアベアリングは前記第3のエアベアリングが並進
    的に動く時に前記第3のガイドビームの4側面の内、天
    面と底面のみに実質的に接触するエアパッドを含むこと
    を特徴とする請求項25に記載のステージ。
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