JP2002073916A - 収益分配装置および収益分配方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンテンツ販売に係る収益金を容易に、かつ
確実に分配する。 【解決手段】 コンテンツ制作事業責任者は、端末３に
より、ネットワーク４を介してビジネスルールをビジネ
スルールデータベース２に登録する。コンテンツ完成
後、コンテンツ販売に係わる収益をコンテンツ制作事業
責任者に代わり、サービス事業者が受け取る。ビジネス
ルールサーバ１は、ビジネスルールデータベース２に記
述されたビジネスルールに基づいて、収益をコンテンツ
制作関係者に分配する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、コンテンツ販売収
益金をコンテンツ制作関係者に分配する収益分配装置お
よび収益分配方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】例えば、映像コンテンツの制作には、原
案提供者、制作監督、シナリオライタ、撮影技術者、音
響技術者、照明技術者など、多くの専門スタッフの共同
作業によりなされる。収益の分配は、コンテンツ制作の
法人や著作権管理団体などが行っていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところで、近年のイン
ターネット、パーソナルコンピュータなどの発展によ
り、コンテンツ制作が法人等を中心にしなくとも、個人
ないしは非常に小さな規模の企業同士の連携（コラボレ
ーション）によっても十分に行うことができるようにな
ってきた。

【０００４】このため、例えば、ＤＶＤを用いてコンテ
ンツを販売する場合、または放送、インターネット放送
等によりコンテンツを販売する場合、従来ならコンテン
ツ制作法人等が行っていた収益金の分配業務を、個人や
小規模の企業が行わなければならず、負担が大きくなる
という問題がある。あるいは、一部の企業あるいは個人
のみに収益が入る構造となり、制作活動に参加した他の
者の権利を守ることができなくなるという問題がある。

【０００５】そこで本発明は、コンテンツ販売に係る収
益金を容易に、かつ確実に分配することができる収益分
配装置および収益分配方法を提供することを目的とす
る。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、請
求項１記載の発明による収益分配装置は、ネットワーク
を介して端末からアクセス可能な収益分配装置であっ
て、前記端末からネットワークを介して登録される、コ
ンテンツ制作関係者に対する収益金の分配ルールを記憶
しておく記憶手段と、コンテンツ完成後、前記記憶手段
に記憶されている分配ルールに基づいて、コンテンツ販
売に係る収益金をコンテンツ制作関係者に分配する分配
手段とを具備することを特徴とする。

【０００７】また、上記目的達成のため、請求項２記載
の発明による収益分配方法は、端末からコンテンツ制作
関係者に対する収益金の分配ルールをネットワークを介
して記憶しておき、コンテンツ完成後、前記記憶手段に
記憶されている分配ルールに基づいて、コンテンツ販売
に係る収益金をコンテンツ制作関係者に分配することを
特徴とする。

【０００８】また、好ましい態様として、例えば請求項
３記載のように、請求項２記載の収益分配方法におい
て、前記分配ルールは、前記端末により、随時、改編す
るようにしてもよい。

【０００９】この発明では、前記端末からコンテンツ制
作関係者に対する収益金の分配ルールをネットワークを
介して記憶手段に記憶しておき、コンテンツ完成後、分
配手段により、前記記憶手段に記憶されている分配ルー
ルに基づいて、コンテンツ販売に係る収益金をコンテン
ツ制作関係者に分配する。したがって、コンテンツ販売
に係る収益金を容易に、かつ確実に分配することが可能
となる。

【００１０】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を参照して説明する。 Ａ−１．実施形態の構成 図１は、本発明の実施形態のシステム構成を示すブロッ
ク図である。ビジネスルールサーバ１は、サービス事業
者によりインターネットなどのネットワーク４上に構築
されており、ビジネスルールを格納するデータベース２
を備えている。ビジネスルールデータベース２には、図
２に示すように、コンテンツ制作プロジェクト名、関連
法人、個人のリストならびに収益分配のルール等からな
るビジネスルールを記憶する。ビジネスルールサーバ１
は、コンテンツ完成後、コンテンツ販売に係わる収益
を、コンテンツ制作事業責任者に代わり、ビジネスルー
ルデータベース２に記述されたビジネスルールに基づい
てコンテンツ制作関係者に分配する。

【００１１】端末３は、インターネットなどのネットワ
ーク４に接続可能な機能を有し、コンテンツ制作事業責
任者により用いられるものである。コンテンツ制作事業
責任者は、端末３を用いてネットワーク４を介してビジ
ネスルールサーバ１にアクセスし、上述したビジネスル
ールをビジネスルールデータベース２に格納するもので
ある。

【００１２】Ａ−２．実施形態の動作 次に、上述した実施形態の動作について図３を参照して
説明する。コンテンツ制作事業責任者は、端末３によ
り、ネットワーク４を介してビジネスルールをビジネス
ルールデータベース２に登録する。このとき、ビジネス
ルールデータベース２に、コンテンツ制作関係者間の契
約資料などを付帯情報として格納するようにしてもよ
い。

【００１３】コンテンツ完成後、コンテンツ販売に係わ
る収益をコンテンツ制作事業責任者に代わり、サービス
事業者が受け取る。ビジネスルールサーバ１は、ビジネ
スルールデータベース２に記述されたビジネスルールに
基づいて、収益を関係者（コンテンツ権利者）に分配す
る。金銭のやりとりは、銀行口座振替など、現在利用さ
れている手段により実施する。これにより、コンテンツ
制作者は、本来の業務に専念することができ、より良質
のコンテンツを制作することが可能となる。

【００１４】サービス事業者は、コンテンツ制作事業責
任者、ないしは制作関係者からサービス維持にかかわる
対価（登録手数料、システム維持管理手数料）を受け取
ることが考えられる。あるいは、コンテンツ販売収益の
一部で、コンテンツ制作事業責任者と合意された金額を
手数料（分配手数料）として受け取ることが考えられ
る。

【００１５】なお、上述した実施形態において、ビジネ
スルールに変更があった場合、コンテンツ制作事業責任
者がネットワーク４を介してビジネスルールデータベー
ス２の内容を改編できるようにしてもよい。

【００１６】

【発明の効果】請求項１記載の発明によれば、前記端末
からコンテンツ制作関係者に対する収益金の分配ルール
を、ネットワークを介して記憶手段に記憶しておき、コ
ンテンツ完成後、分配手段により、前記記憶手段に記憶
されている分配ルールに基づいて、コンテンツ販売に係
る収益金をコンテンツ制作関係者に分配するようにした
ので、コンテンツ販売に係る収益金を容易に、かつ確実
に分配することができるという利点が得られる。

【００１７】また、請求項２記載の発明によれば、端末
からコンテンツ制作関係者に対する収益金の分配ルール
を、ネットワークを介して記憶しておき、コンテンツ完
成後、前記記憶手段に記憶されている分配ルールに基づ
いて、コンテンツ販売に係る収益金をコンテンツ制作関
係者に分配するようにしたので、コンテンツ販売に係る
収益金を容易に、かつ確実に分配することができるとい
う利点が得られる。

【００１８】また、請求項３記載の発明によれば、前記
分配ルールは、前記端末により、随時、改編可能とした
ので、コンテンツ販売に係る収益金を容易に、かつ確実
に分配することができるという利点が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施形態のシステム構成を示すブロッ
ク図である。

【図２】ビジネスルールの一例を示す概念図である。

【図３】本実施形態の動作を説明するための概念図であ
る。

【符号の説明】

１……ビジネスルールサーバ（分配手段）、２……ビジ
ネスルールデータベース（記憶手段）、３……端末、４
……ネットワーク

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ネットワークを介して端末からアクセス
   可能な収益分配装置であって、 前記端末からネットワークを介して登録される、コンテ
   ンツ制作関係者に対する収益金の分配ルールを記憶して
   おく記憶手段と、 コンテンツ完成後、前記記憶手段に記憶されている分配
   ルールに基づいて、コンテンツ販売に係る収益金をコン
   テンツ制作関係者に分配する分配手段とを具備すること
   を特徴とする収益分配装置。
2. 【請求項２】 端末からコンテンツ制作関係者に対する
   収益金の分配ルールをネットワークを介して記憶してお
   き、 コンテンツ完成後、前記記憶手段に記憶されている分配
   ルールに基づいて、コンテンツ販売に係る収益金をコン
   テンツ制作関係者に分配することを特徴とする収益分配
   方法。
3. 【請求項３】 前記分配ルールは、前記端末により、随
   時、改編可能であることを特徴とする請求項２記載の収
   益分配方法。