JP2002073625A - 放送番組に同期した情報提供の方法、サーバ及び媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 情報端末装置と放送受信機との間で装置とし
ての一体化をせずに、或いは、制御ケーブルや有線若し
くは無線のネットワークによる接続なしに、通常のパー
ソナルコンピュータのような汎用の情報端末装置を使っ
てユーザが簡便かつ迅速に放送中の放送番組関連のネッ
トワーク上のコンテンツやデータ情報を取得できる方法
及び装置・媒体を提供する。 【解決手段】 ネットワーク上の情報提供サーバにおい
て、情報端末装置から指定された時刻、日付などの指定
情報に対し、どのネットワーク上のコンテンツ或いはデ
ータ情報を提供するかを記述する指定情報−提供コンテ
ンツ対応データベースを用意し、そのデータベースを使
って、指定された時刻などの指定情報に基づきコンテン
ツやデータ情報、或いは、コンテンツやデータ情報を参
照するのに必要な情報を情報端末装置へ送信する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、インターネットな
どのネットワークにおいてコンテンツを提供する方法及
びサーバ・記録媒体に関するものであり、特にテレビや
ラジオなどの放送番組に関連したコンテンツを放送日時
に連動させて提供する方法及びサーバ・記録媒体、更に
これらのコンテンツを簡便な表記法を使って利用者が選
択できるサービスを提供する方法及びサーバ・記録媒体
に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、放送番組と時間的に連動したデー
タ情報提供を行うシステムとしては、文字放送などのよ
うにテレビジョン放送などの放送波の中にデータ配信に
使用する信号を挿入し放送として配信し、受信装置とし
て、放送受信機と一体化もしくは受信機と制御ケーブル
などによって結合された情報処理装置によって放送波か
ら切り出された情報を取り出し提示する方式が用いられ
ている。この方式では、情報提示装置と放送受信機との
一体化、または、両機能を持つ機器間での制御ケーブル
や有線もしくは無線のネットワークによる接続が不可欠
になっていて不便である。このため、従来技術では、放
送に同期した情報提示のためには、放送システム及び受
信機の仕様に合わせた情報端末装置を構成する必要があ
り、端末装置が複雑で高価格になる。また、放送局側に
おいても、配信するデータを放送波に重畳させるために
放送システムの一部として実現する必要があったため費
用がかかる。

【０００３】また、放送番組のコンテンツやデータ情報
をインターネット上のウェブページなどで提供する仕組
みでは、放送局のウェブサーバなどのコンテンツ提供シ
ステムに置かれた多くのコンテンツの中から、現在放送
中の番組に関連するコンテンツを利用者自身が案内ペー
ジなどの画面中から探し出し選択する必要があるため、
放送番組中の案内によってすぐに閲覧したいと思ったネ
ットワーク上のコンテンツを情報端末装置に提示させる
までに、複数段の選択といった手間がかかり、その手間
が大きいほど放送番組関連のコンテンツそのものの利用
度数が減少する状況になっている。

【０００４】インターネット上のウェブページなどのコ
ンテンツは、通常ＵＲＬに代表される文字列による指定
子（例えばhttp://AAA.BBB.CCC/index.html）によって
特定することで、データを要求することができる。従っ
て、実際にユーザがＵＲＬを使ってコンテンツを閲覧す
るには、 １．ユーザがＵＲＬ表記そのものを手動でブラウザなど
の情報閲覧ソフトウェアに入力する直接的な入力方法か ２．ＵＲＬが電子的に記述されたブラウザのブックマー
ク、或いはウェブページ上のハイパーリンクなどをマウ
スなどで選択する間接的な入力方法かで行われる。

【０００５】しかし、１の方法では、利用者がＵＲＬを
紙媒体などで一度見て記憶するか、書き移してこれらを
思い出すか、参照しながら入力するかといった煩雑な作
業が必要である。また、２の方法では、多数のコンテン
ツの中から特定のコンテンツを選択するためには、多数
のＵＲＬ記述が並んだ情報の中から利用者が希望するコ
ンテンツを探し出して選択するか、ハイパーリンクで階
層構造をなすように構成された多数のウェブページ群に
おいて、複数段のハイパーリンクを辿る必要があり、い
ずれの場合にも、利用者がコンテンツを指定するために
は、選択の対象となるコンテンツとはあまり関係のない
多くの情報を閲覧し、その中から該当コンテンツを見つ
け出すという大きな手間を要していた。

【０００６】従って、利用者が望むコンテンツに到達す
る前に諦める確率が増加するため、コンテンツの延べ利
用者数、利用回数を減少させて、コンテンツ提供者やコ
ンテンツサービス提供者にとっても問題となっている。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、情報
端末装置と放送受信機との間で装置としての一体化をせ
ずに、或いは、制御ケーブルや有線若しくは無線のネッ
トワークによる接続なしに、通常のパーソナルコンピュ
ータのような汎用の情報端末装置を使ってユーザが簡便
かつ迅速に放送中の放送番組関連のネットワーク上のコ
ンテンツやデータ情報を取得できる方法及び装置・媒体
を提供することである。

【０００８】また、本発明の他の目的は、放送番組に関
連したインターネットコンテンツをＵＲＬなどの指定子
で特定する場合に、ＵＲＬを記憶したりせずに、或い
は、書き移したりする手間や該当するコンテンツ以外の
コンテンツ上に用意されたハイパーリンクを多段に辿る
手間なしに、利用者が直接指定することのできるコンテ
ンツ指定子を用いて、放送番組関連のインターネットコ
ンテンツを簡便かつ迅速に取得できる方法及び装置・媒
体を提供することである。

【０００９】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、ネットワーク上の情報提供サーバにおいて、情報
端末装置から指定された時刻、日付、曜日、放送局名な
どの指定情報に対し、どのネットワーク上のコンテンツ
或いはデータ情報を提供するかを記述する指定情報−提
供コンテンツデータベースを用意し、そのデータベース
を使って、前記指定情報に基づきコンテンツやデータ情
報、或いは、コンテンツやデータ情報を参照するのに必
要な情報を情報端末装置へ送信する。

【００１０】即ち、本発明では、情報提供サーバがネッ
トワークを介して情報端末装置へ放送番組に関連するコ
ンテンツまたはコンテンツ所在情報を提供する方法にお
いて、放送番組に関連する特定時刻、日付、曜日、放送
局名、放送チャンネル番号、所定の長さの時間間隔で区
切った時間枠のいずれかもしくは複数含んだ指定情報及
び指定情報によって特定される放送番組に関連する提供
コンテンツまたは提供コンテンツの所在情報の対応を表
す指定情報−提供コンテンツデータベースを格納する格
納ステップと、前記情報端末装置から、前記指定情報を
有するコンテンツ要求を受け取る受け取りステップと、
前記受け取ったコンテンツ要求に含まれる指定情報に基
づき、前記対応する一つの提供コンテンツまたは提供コ
ンテンツ所在情報を前記データベースから自動選択する
自動選択ステップと、前記自動選択した一つの提供コン
テンツまたは提供コンテンツ所在情報を、前記コンテン
ツ要求を出した情報端末装置へ送出する送出ステップ
と、を含むことを特徴とする方法を提供する。

【００１１】また、情報端末装置から時刻、日付を指定
される代わりに「現在」という指定があった場合には、
情報提供サーバが持つ時刻発生装置によって得られる現
在時刻、日付を指定される時刻、日付情報として上記と
同じ処理を行う。

【００１２】上記の他の目的を達成するために、放送
日、放送曜日、放送開始時刻などの放送番組を特定して
視聴するために必要な情報から簡単に推測できる表記の
指定子を定義し、その指定子によって放送番組関連コン
テンツを直接特定できるようにする。これによって、従
来のように、コンテンツのＵＲＬなどの指定子記述をそ
のまま正確に記憶したりすることなしに、或いは、書き
移したりすることなしに、コンテンツを容易に直接指定
することができるようになる。

【００１３】即ち、本発明では、情報提供サーバがネッ
トワークを介して情報端末装置へ放送番組に関連するコ
ンテンツまたはコンテンツ所在情報を提供する方法にお
いて、前記情報端末装置から、放送番組に関連する特定
時刻、日付、曜日、放送局名、放送チャンネル番号、所
定の長さの時間間隔で区切った時間枠をそれぞれ文字列
データとして表記したもののいずれかもしくは複数を組
み合わせた形式で、番組の放送に関する情報から利用者
が推測することのできる形式の文字列によるＵＲＬ表記
による指定情報を含んだコンテンツ要求を受け取る受け
取りステップを含むことを特徴とする方法を提供する。

【００１４】この番組関連のインターネットコンテンツ
を指定する指定子の記述として利用する、放送局、放送
日、放送曜日、放送開始時刻といった放送番組に付随す
る情報は、日常的に決まったテレビやラジオの番組を定
期的に視聴している視聴者にとってはインターネット上
のコンテンツの指定の仕組みとは関係なしに、予め記憶
している可能性が高く、インターネット上の放送番組関
連コンテンツを指定するために新しい情報を覚える必要
がないことから、利用者にとってコンテンツ指定の手間
が軽減される。

【００１５】上記のような表記による放送番組関連コン
テンツの指定方法で、利用者が情報端末装置からコンテ
ンツをサーバに要求できるようにするには、その表記に
対応する放送番組関連コンテンツが同じサーバやインタ
ーネット上の他のサーバの他の場所に所在する場合、コ
ンテンツの要求を受けたサーバが上記の表記から、放送
番組関連コンテンツの所在場所を示すＵＲＬなどへの変
換をサーバが行い、この変換されたＵＲＬなどで指定さ
れているインターネット上の場所からサーバが該当のコ
ンテンツを取得し情報端末装置に送信する、或いは、Ｕ
ＲＬなどで指定されているインターネット上の場所情報
を情報端末装置に送り、情報端末装置においてその場所
にコンテンツを再度要求する。

【００１６】更に、放送局、放送日、放送曜日、放送開
始時刻といった放送番組に付随する情報から、その放送
番組に関連したＵＲＬに変換を簡便に行うための専用の
ユーザインターフェイスを情報端末装置に用意する。こ
れによって利用者の利便性を更に向上させることができ
る。

【００１７】

【発明の実施の形態】以下、添付図面を用いて、本発明
の具体的な実施例を説明する。初めに、本発明の実施態
様について説明する。図１は、本発明の実施態様による
方法を説明するフローチャートである。格納ステップＰ
１では、放送番組に関連する特定時刻、日付、曜日、放
送局名、放送チャンネル番号、所定の長さの時間間隔で
区切った時間枠のいずれかまたは複数含んだ指定情報及
び指定情報により特定される放送番組に関連して提供さ
れるコンテンツまたは提供コンテンツの所在情報の対応
を表わす指定情報−提供コンテンツデータベースを格納
する。受け取りステップＰ２では、前記情報端末装置か
ら、放送番組に関連する特定時刻、日付、曜日、放送局
名、放送チャンネル番号、所定の長さの時間間隔で区切
った時間枠のいずれかまたは複数含んだ指定情報を有す
るコンテンツ要求を受け取る。自動選択ステップＰ３で
は、前記受け取りステップで受け取ったコンテンツ要求
に含まれる指定情報に基づき、前記指定情報−提供コン
テンツデータベースから、対応する一つの提供コンテン
ツまたは提供コンテンツ所在情報を自動選択する。送出
ステップＰ４では、前記自動選択した一つの提供コンテ
ンツまたは提供コンテンツ所在情報を前記コンテンツ要
求を出した情報端末装置へ送出する。

【００１８】図２は、本発明の実施態様によるネットワ
ークの構成図である。図２において、１は情報端末装
置、４はネットワークであり、このネットワーク４には
情報端末装置１が接続されている。ネットワーク４に
は、情報提供サーバ５と、外部情報提供サーバ１０とが
接続されている。情報端末装置１は、ネットワーク４に
接続するネットワーク部２と、情報の表示を行う表示部
または装置の外部に表示データを出力するためのデータ
出力部３を具え、ネットワーク部２を介して、ネットワ
ーク４上のサーバに情報を要求し、サーバが要求に応じ
て送信した情報をネットワーク部２で受け取り、表示部
またはデータ出力部３へ出力するものである。情報端末
装置１は、一般的なパーソナルコンピュータ、モデムや
ＴＡ、ウェブブラウザで構成することができる。

【００１９】情報端末装置１は、この装置上で動作する
ウェブブラウザを通して、情報提供サーバに対して、利
用者が要求を行った時刻を表わす「現在」、或いは「１
９：００」といった特定の時刻をのいずれかを指定する
時刻の指定情報を付加してコンテンツを要求する。

【００２０】更に、時刻の指定情報以外のデータ情報、
例えば「日時」「Ａ放送局」、「東京地区」といった別
の指定情報を付加して指定することもできる。

【００２１】前述した情報端末装置１からの時刻の指定
情報は、コンテンツ要求の際に、情報提供サーバ５を示
すネットワーク上の識別子であるＵＲＬの一部として時
刻などを指定する情報を含んだ表現を用いてコンテンツ
要求を行うか（例えば１９：００が指定情報である場
合、http://AAA.BBB.CCC.DDD/1900/index.htmlのような
ＵＲＬ形式になる）、ＵＲＬに付随してサーバに送られ
るＣＧＩ用のパラメータとして直接埋め込み送信するか
（例えば、http://AAA.BBB.CCC.DDD/cgi-bin/sample.cg
i?time=1900のようなＵＲＬ形式になる）、或いは、送
信データ内に格納して送信するかによって、指定する情
報を情報提供サーバ５に伝える。このようなＣＧＩ用の
パラメータの受け渡し方法は一般的なものであるため、
本明細書では詳細は説明しない。

【００２２】情報提供サーバ５は、ネットワーク４を介
して情報端末装置１からの指定情報を含むコンテンツ要
求を受け取る。この情報提供サーバ５は、受け取ったコ
ンテンツ要求から抽出した指定情報に基づき、情報端末
装置１に提供するコンテンツやデータ情報を決定する情
報選択部６と、現在の時刻、日付を決定するための時刻
発生部７と、情報端末装置１提供するデータ情報を格納
した情報格納部８と、どのような指定情報に対して、ど
のデータ情報を提供するかというデータを格納した指定
情報−提供コンテンツデータベース９を具える。

【００２３】情報端末装置１から受け取った時刻や日付
の指定情報が、特定の時刻、日付ではなく「現在」とい
う形式で時刻指定がなされた場合、情報選択部６は、現
在時刻、日付を時刻発生部７から取得し、その取得した
時刻、日付を指定情報に用いる。

【００２４】情報選択部６は、情報端末装置１から受け
取った特定の指定情報と、特定の指定情報に対してどの
データ情報を提供するかを格納した指定情報−提供コン
テンツデータベース９とに基づき、情報端末装置１に提
供するコンテンツやデータ情報を選択する。

【００２５】指定情報−提供コンテンツデータベース９
は、情報提供サーバ５内の記録媒体上に図３のようなフ
ァイル／ディレクトリ階層を構成することで実現するこ
とができる。以下では、サーバ内の記録媒体上のあるデ
ィレクトリをデータベースのトップノードとし、その下
の階層にテレビ放送の番組に対応して提供するコンテン
ツや提供コンテンツの所在を表わすデータ情報を格納す
る形式を用いたデータベースの実現例を示す。

【００２６】まず、トップノードの直下に、放送局を区
別するディレクトリ群を配置した階層を設け、それぞれ
のディレクトリ名として、テレビのＶＨＦ放送のチャン
ネル番号１〜１２などのように、放送局が持つメディア
のチャンネル番号を割り当てる。

【００２７】上記の放送局を区別するディレクトリ階層
の下に、放送番組の放送日を区別するディレクトリ群を
配置した階層を設け、それぞれのディレクトリ名を、西
暦の年号下２桁と、２桁の月（１桁の月の場合は上位の
桁を０で埋める）と、２桁の日（１桁の日の場合は上位
の桁を０で埋める）とを表わす数字をつなげた６桁の数
字からなる文字列として名付ける。これによって、日付
を一意に区別できるディレクトリ名を得ることができ
る。

【００２８】上記の放送番組の日付を区別するディレク
トリ階層の下に、放送番組の放送時間枠を区別するディ
レクトリ群の階層を設ける。

【００２９】この放送時間枠を示すディレクトリは、３
０分など決められた長さの時間によって一日を分け、１
時０分など、その時間枠の先頭の時刻を０１００など４
桁の数字で表わした名前をつける。

【００３０】上記の放送時間枠を示す各ディレクトリ内
に、そのディレクトリのトップノードからのパスが示
す、放送局のチャンネル番号、放送日、放送時間枠で指
定される指定情報に対応して、提供するコンテンツ、ま
たは提供するコンテンツの所在に誘導するためのデータ
情報を格納したindex/htmlなどの決まった名前のファイ
ルを配置する。

【００３１】上記のようなファイル／ディレクトリ階層
構成をとることによって、例えば、テレビの２チャンネ
ルで２０００年６月２日の１時からの時間枠で放送され
る番組に関連した提供コンテンツまたは提供コンテンツ
の所在を示す情報を得るためには、それらの指定情報を
上記階層構造を辿るパスに変換し、トップノードから2/
000602/0100/index.htmlというように相対パス指定され
るファイル内容を読み込めば良い。すなわち指定情報か
ら、提供コンテンツもしくは提供コンテンツの所在を示
す情報への変換を行う指定情報−提供コンテンツデータ
ベースとして機能することができる。

【００３２】情報選択部６によって、情報端末装置１に
提供するコンテンツやデータ情報が選択された後、その
コンテンツの所在に応じて、同じ情報提供サーバ内に用
意された情報格納部８や外部の情報提供サーバ１０内の
情報格納部１１から提供するネットワークコンテンツや
データ情報を取り出し、情報端末装置１へ送信すること
で、指定された指定情報に応じたデータ情報の提供が行
われる。

【００３３】情報提供サーバ５は、前述したように提供
するネットワークコンテンツやデータ情報そのものを情
報端末装置に送るかわりに、指定情報−提供コンテンツ
データベースから取り出した提供するコンテンツのネッ
トワーク上の所在情報即ちＵＲＬを情報端末装置１へ送
っても良い。この場合、情報端末装置１は受け取ったコ
ンテンツの所在情報をユーザに提示して再度選択を促す
ウェブページとして提示したり、自動的にコンテンツの
所在情報を使ってコンテンツ要求を実行したりすること
ができる。

【００３４】前述したような情報端末装置１側での処理
を行わせるには、情報提供サーバ５の情報選択部６にお
いて、選択された情報に基づき、端末が自動的に処置を
行うようなプログラム記述（例えばJavaでの記述）を内
蔵したウェブページを情報端末装置１に対して送信する
ことで実現することができる。この場合、情報端末装置
１では、本発明に依存した特別な専用端末や専用ソフト
ウェアは不必要であり、市販されている一般的なパーソ
ナルコンピュータ、モデムやＴＡなどの通信装置、ウェ
ブブラウザの組み合わせにより利用することができる。

【００３５】このようにして、本発明の実施態様によれ
ば、情報端末装置と放送受信機との装置として一体化せ
ずに、或いは、制御ケーブルや有線及び無線媒体による
ネットワーク結合をせずに、放送番組に同期した情報を
インターネットなどのネットワークから取得、提示する
ことができるようになる。また、本発明の実施態様によ
れば、放送受信機には依存しない一般のパーソナルコン
ピュータや情報端末などを用いることができるため、利
用者が専用端末の導入無しに放送番組に連動して提供さ
れるネットワークコンテンツやデータ情報を、現在行わ
れている番組に対応するコンテンツをインターネット上
などで意識して探す手間をかけずに簡便に利用すること
ができるようになり、その結果、放送番組に連動したコ
ンテンツの利用度数を高めることができる。

【００３６】前記の指定情報−提供コンテンツデータベ
ースを構成するファイル／ディレクトリ階層を、情報提
供サーバ５のウェブサーバで提供するファイル／ディレ
クトリ階層の一部として配置することで、利用者はチャ
ンネル番号、日付、時間枠といった指定情報をＵＲＬの
一部として構成した指定子によって、その指定情報に対
応した番組関連コンテンツまたはコンテンツの所在情報
を、指定情報−提供コンテンツデータベースから直接ウ
ェブブラウザなどを使って読み出すことができる。例え
ば、図３のファイル／ディレクトリ階層のトップノード
がhttp://AAA.BBB.CCC.DDD/EEE/というＵＲＬで表わせ
る場合に、２チャンネル、２０００年６月２日の１時か
らの時間枠に対応するコンテンツもしくはコンテンツの
所在を表わすデータ情報が格納されたＵＲＬはhttp://A
AA.BBB.CCC.DDD/EEE/2/000602/0100/index.htmlと表わ
すことができる。

【００３７】これにより、利用者はトップノードのＵＲ
Ｌと放送局、日付、時間枠の記述形式を事前に知ってい
れば、個々の放送番組関連コンテンツを指定する際に
は、放送局と日時がわかれば、該当するＵＲＬを簡単か
つ明解に推測できる。番組個別のＵＲＬを一つ一つ覚え
る必要無しに、前記のようなＵＲＬを推測し、ウェブブ
ラウザのＵＲＬ入力欄に入力することで、このコンテン
ツもしくはデータ情報を得ることができる。

【００３８】また、上記のファイル／ディレクトリ構成
のように、放送番組関連コンテンツを３０分単位などの
きりの良い時間枠に格納することで、１つの枠に格納で
きるコンテンツは一つに限られるという問題はあるが、
その場合は、そのウェブページに、更に下位の階層への
ハイパーリンクの記述を設ければ複数のウェブコンテン
ツに分割することもできる。また、３０分などのきりの
良い時間枠にすることによって、利用者が１分単位の正
確な放送開始の時刻がわからなくても、だいたい３０分
単位で何時頃放送されているのかだけ利用者が知ってい
ればコンテンツを指定するためのＵＲＬが推測しやすく
なり、利用者にとっての利便性が向上する。

【００３９】放送番組関連コンテンツを指定するＵＲＬ
が利用者にとって簡単に推測できるようになることは、
放送関連番組コンテンツを利用する際に、他の案内用の
ウェブページをハイパーリンクを使って多段にわたって
辿って行く必要がなくなり、利用者が番組コンテンツを
見たい時に余計なプロセスを経ずに迅速かつ明快に放送
番組関連コンテンツに到達することができるようにな
る。

【００４０】また、上記の放送番組コンテンツを指定す
るＵＲＬを利用者が直接推測する代わりに、利用者が放
送局、日付、時間枠を選択すれば、自動的にＵＲＬを生
成したり、さらにそのＵＲＬにあるコンテンツを自動的
に参照する図４に示されるようなユーザインターフェイ
スを、ウェブページの形式などで提供する。これによっ
て、利用者は、直接ＵＲＬを打つ手間がなくなり、更に
利便性が向上することとなる。

【００４１】図４に示すように、このユーザインタフェ
イスでは、利用者はＡ〜Ｅの各欄（チャンネル選択欄
Ａ、年選択欄Ｂ、月選択欄Ｃ、日選択欄Ｄ、時間枠選択
欄Ｅ）の上向きまたは下向きの矢印ボタンを押すこと
で、チャンネル番号、年、月、日、及び時間枠の増減を
行い、所望の放送番組のチャンネル番号、放送日時に相
当する値に調整する。調整した放送局、放送日時に対応
した放送番組関連コンテンツのＵＲＬはＵＲＬ表示欄Ｆ
に表示され、利用者はそのＵＲＬを確認することもでき
る。利用者が所望するコンテンツの値に調整が終了した
後、決定ボタンＧを押すことで当該ＵＲＬで示されるコ
ンテンツ要求を行うことことができる。

【００４２】図４のような対話的なインターフェイスを
用いると、利用者は放送局や日時を指定する際に、どの
ような形式でこれらをＵＲＬとして記述するのかを知る
必要なく、放送番組関連のコンテンツのＵＲＬを指定す
ることができる。

【００４３】また、図４のようなウェブページによるイ
ンターフェイスの代わりに、専用の外部プログラムによ
るウィンドウを用いるインターフェイスとしても良い。
更に、入力する項目に対応したキーボードや押しボタン
などの物理的な入力装置でユーザインターフェイスを実
現することもできる。例えば、図５のようなキー配列を
持った入力措置で、数字キーと各項目キーとを順番に押
していくことで、何チャンネルの何月何日、何時何分と
いう指定をすることもできる。

【００４４】上記のファイル／ディレクトリ構成のう
ち、時間枠の区別を行うディレクトリの階層では、前記
の３０分ごとなどの決まった長さの時間枠を使用する代
わりに、各番組の放送開始時刻を使った指定子で、放送
番組関連コンテンツを指定するＵＲＬを定義することも
できる。例えば１時５分から開始される番組に対応する
ＵＲＬは、http://AAA.BBB.CCC.DDD/EEE/2/000602/0105
/index.htmlと記述することができる。この場合、放送
番組関連のコンテンツを指定するには、利用者がその対
応する番組の放送開始時刻を１分単位で正確に知る必要
があるが、新聞などの放送番組表などに掲載されている
情報から、簡単にＵＲＬを推測できる。

【００４５】このようにして、本発明の実施態様によれ
ば、利用者が放送番組に関連して提供される個々のＵＲ
Ｌを一度も見ていなくても、放送局と放送日時とさえ知
っていれば、ＵＲＬを簡単かつ明快に推測し、ウェブブ
ラウザにおいてそのＵＲＬをキーボードなどから入力す
るか、前記ＵＲＬの入力を代用する入力インターフェイ
ス手段により、コンテンツを直接選択できる方法が実現
できる。従って、利用者がＵＲＬを覚える手間やコンテ
ンツに到達するために多段のハイパーリンクを選択する
手間なく迅速に利用できるようになり、結果的にコンテ
ンツの利用率の向上が期待される。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の実施態様による方法を説明するフロ
ーチャートである。

【図２】 本発明の実施形態による情報端末装置及び情
報提供サーバの構成を示すブロック図である。

【図３】 本発明の実施態様による指定情報−提供コン
テンツデータベースを実現するファイル／ディレクトリ
の構成図である。

【図４】 本発明の実施態様による番組関連コンテンツ
を選択するためのユーザインターフェイスの画面構成図
である。

【図５】 本発明の実施態様を実現する番組関連コンテ
ンツを選択するためのハードウェアによるユーザインタ
ーフェイスのボタン構成図である。

【符号の説明】

１ 情報端末装置 ２ ネットワーク部 ３ 表示部またはデータ出力部 ４ ネットワーク ５ 情報提供サーバ ６ 情報選択部 ７ 時刻発生部 ８ 情報格納部 ９ 指定情報−提供コンテンツデータベース １０ 外部情報提供サーバ １１ 情報格納部 Ａ チャンネル選択欄 Ｂ 年選択欄 Ｃ 月選択欄 Ｄ 日選択欄 Ｅ 時間枠選択欄 Ｆ ＵＲＬ表示欄 Ｇ 決定ボタン

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Ｆターム(参考） 5B075 ND12 NK43 PQ05 UU34 5C063 AA01 AB03 AC01 CA36 DA07 DA13 5C064 BA01 BB05 BC04 BC18 BC20 BD02 BD07 BD14

Claims (12)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 情報提供サーバがネットワークを介して
   情報端末装置へ放送番組に関連するコンテンツまたはコ
   ンテンツ所在情報を提供する方法において、 放送番組に関連する特定時刻、日付、曜日、放送局名、
   放送チャンネル番号、所定の長さの時間間隔で区切った
   時間枠のいずれかまたは複数含んだ指定情報及び指定情
   報により特定される放送番組に関連して提供されるコン
   テンツまたは提供コンテンツの所在情報の対応を表わす
   指定情報−提供コンテンツデータベースを格納する格納
   ステップと、 前記情報端末装置から、前記指定情報を有するコンテン
   ツ要求を受け取る受け取りステップと、 前記受け取りステップで受け取ったコンテンツ要求に含
   まれる指定情報に基づき、前記指定情報−提供コンテン
   ツデータベースから、対応する一つの提供コンテンツま
   たは提供コンテンツ所在情報を自動選択する自動選択ス
   テップと、 前記自動選択した一つの提供コンテンツまたは提供コン
   テンツ所在情報を前記コンテンツ要求を出した情報端末
   装置へ送出する送出ステップと、を含むことを特徴とす
   る方法。
2. 【請求項２】 前記受け取りステップにおいて受け取る
   指定情報で、特定時刻、日付、曜日の代わりに現在とい
   う指定をすることにより、 前記自動選択ステップが、現在時刻を取得し、この取得
   した現在時刻に基づき、前記指定情報−提供コンテンツ
   データベースから、対応する一つの提供コンテンツまた
   は提供コンテンツ所在情報を自動選択する、ことを特徴
   とする請求項１に記載のコンテンツまたはコンテンツ所
   在情報を提供する方法。
3. 【請求項３】 前記受け取りステップにおいて、放送番
   組に関連する特定時刻、日付、曜日、放送局名、放送チ
   ャンネル番号、所定の長さの時間間隔で区切った時間枠
   をそれぞれ文字列データとして表記したもののいずれか
   または複数を含み、それらの情報から簡単に利用者が組
   み立て前記情報端末装置において入力することのできる
   文字列形式のデータを有する指定情報を受け取る、こと
   を特徴とする請求項１に記載のコンテンツまたはコンテ
   ンツ所在情報を提供する方法。
4. 【請求項４】 ネットワークを介して情報端末装置へ放
   送番組に関連するコンテンツまたはコンテンツ所在情報
   を提供する情報提供サーバにおいて、 前記指定情報及び指定情報により特定される放送番組に
   関連して提供されるコンテンツまたは提供コンテンツの
   所在情報の対応を表す指定情報−提供コンテンツデータ
   ベースを格納する格納手段と、 前記情報端末装置から、前記指定情報を含むコンテンツ
   要求を受け取る受け取り手段と、 前記受け取りステップで受け取ったコンテンツ要求に含
   まれる指定情報に基づき、前記指定情報−提供コンテン
   ツデータベースから、対応する一つの提供コンテンツま
   たは提供コンテンツ所在情報を自動選択する自動選択手
   段と、 前記自動選択した一つの提供コンテンツまたは提供コン
   テンツ所在情報を前記コンテンツ要求を出した情報端末
   装置へ送出する送出手段と、を具えることを特徴とする
   情報提供サーバ。
5. 【請求項５】 前記受け取り手段において受け取る指定
   情報で、特定時刻、日付、曜日の代わりに現在という指
   定をすることにより、 前記自動選択手段が、現在時刻を取得し、この取得した
   現在時刻に基づき、前記指定情報−提供コンテンツデー
   タベースから、対応する一つの提供コンテンツまたは提
   供コンテンツ所在情報を自動選択する、ことを特徴とす
   る請求項４に記載のコンテンツまたはコンテンツ所在情
   報を提供する情報提供サーバ。
6. 【請求項６】 前記受け取り手段において、放送番組に
   関連する特定時刻、日付、曜日、放送局名、放送チャン
   ネル番号、所定の長さの時間間隔で区切った時間枠をそ
   れぞれ文字列データとして表記したもののいずれかまた
   は複数を含み、それらの情報から簡単に利用者が組み立
   て前記情報端末装置において入力することのできる文字
   列形式のデータを有する指定情報を受け取る、ことを特
   徴とする請求項４または５に記載のコンテンツまたはコ
   ンテンツ所在情報を提供する情報提供サーバ。
7. 【請求項７】 情報提供サーバがネットワークを介して
   情報端末装置へ放送番組に関連するコンテンツまたはコ
   ンテンツ所在情報を提供する方法において、 前記指定情報及び指定情報により特定される放送番組に
   関連して提供されるコンテンツまたは提供コンテンツの
   所在情報の対応を表わす指定情報−提供コンテンツデー
   タベースを格納する格納ステップと、 前記情報端末装置から、前記指定情報を有するコンテン
   ツ要求を受け取る受け取りステップと、 前記受け取りステップで受け取ったコンテンツ要求に含
   まれる指定情報に基づき、前記指定情報−提供コンテン
   ツデータベースから、対応する一つの提供コンテンツま
   たは提供コンテンツ所在情報を自動選択する自動選択ス
   テップと、 前記自動選択した一つの提供コンテンツまたは提供コン
   テンツ所在情報を前記コンテンツ要求を出した情報端末
   装置へ送出する送出ステップと、を含むことを特徴とす
   る方法を実行するプログラムを記録したコンピュータ読
   み取り可能な記録媒体。
8. 【請求項８】 前記受け取りステップにおいて受け取る
   指定情報で、特定時刻、日付、曜日の代わりに現在とい
   う指定をすることにより、 前記自動選択ステップが、現在時刻を取得し、この取得
   した現在時刻に基づき、前記指定情報−提供コンテンツ
   データベースから、対応する一つの提供コンテンツまた
   は提供コンテンツ所在情報を自動選択する、ことを含む
   ことを特徴とする方法を実行するプログラムを記録した
   コンピュータ読み取り可能な記録媒体。
9. 【請求項９】 前記受け取りステップにおいて、放送番
   組に関連する特定時刻、日付、曜日、放送局名、放送チ
   ャンネル番号、所定の長さの時間間隔で区切った時間枠
   をそれぞれ文字列データとして表記したもののいずれか
   または複数を含み、それらの情報から簡単に利用者が組
   み立て前記情報端末装置において入力することのできる
   文字列形式のデータを有する指定情報を受け取る、を含
   むことを特徴とする方法を実行するプログラムを記録し
   たコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
10. 【請求項１０】 ウェブページ、外部ソフトウェア、ま
    たは、物理的入力手段によって番組を特定する複数の情
    報を選択する選択ステップと、 前記ユーザインターフェイスを用いて選択された情報に
    基づき、前記指定子を自動生成し、この自動生成した指
    定子により前記情報提供サーバへコンテンツを要求する
    コンテンツ要求ステップと、を含むことを特徴とする前
    記情報端末装置がネットワークを介して前記情報提供サ
    ーバへコンテンツを要求する方法。
11. 【請求項１１】 ウェブページ、外部ソフトウェア、ま
    たは、物理的入力手段によって番組を特定する複数の情
    報を選択できるユーザインターフェイスと、 前記ユーザインターフェイスを用いて選択された情報に
    基づき、前記指定子を自動生成し、この自動生成した指
    定子により前記情報提供サーバへコンテンツを要求する
    コンテンツ要求手段と、を具えることを特徴とする前記
    情報端末装置。
12. 【請求項１２】 ウェブページ、外部ソフトウェア、ま
    たは、物理的入力手段によって番組を特定する複数の情
    報を選択する選択ステップと、 前記ユーザインターフェイスを用いて選択された情報に
    基づき、前記指定子を自動生成し、この自動生成した指
    定子により前記情報提供サーバへコンテンツを要求する
    コンテンツ要求ステップと、を含むことを特徴とする前
    記情報端末装置からネットワークを介して前記情報提供
    サーバへコンテンツを要求する方法を実行するプログラ
    ムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。