JP2002072247A - 液晶表示装置の製造方法 - Google Patents

液晶表示装置の製造方法

Info

Publication number
JP2002072247A
JP2002072247A JP2000252782A JP2000252782A JP2002072247A JP 2002072247 A JP2002072247 A JP 2002072247A JP 2000252782 A JP2000252782 A JP 2000252782A JP 2000252782 A JP2000252782 A JP 2000252782A JP 2002072247 A JP2002072247 A JP 2002072247A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
insulating layer
organic insulating
forming
liquid crystal
region
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000252782A
Other languages
English (en)
Inventor
Daisuke Miyazaki
大輔 宮崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2000252782A priority Critical patent/JP2002072247A/ja
Publication of JP2002072247A publication Critical patent/JP2002072247A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)
  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】製造工程数を削減して製造コストを低減するこ
とが可能な液晶表示装置の製造方法を提供すること。 【解決手段】この液晶表示装置の製造方法は、基板10
1上にスイッチング素子121を形成する第1工程と、
スイッチング素子121を覆うように基板101上に有
機絶縁層130を形成する第2工程と、有機絶縁層13
0の表面に凹凸部130A及び130Bを形成し、同時
に、有機絶縁層130にスイッチング素子121まで貫
通するスルーホール118を形成する第3工程と、凹凸
部が形成された有機絶縁層130の表面に、スルーホー
ル118を介してスイッチング素子121に接続された
画素電極151を形成する第4工程と、を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、液晶表示装置の
製造方法に係り、特に、液晶表示装置に適用されるアレ
イ基板の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、反射型液晶表示装置は、スイッチ
ング素子を覆う有機絶縁層上に金属反射電極としての画
素電極を備えたアレイ基板と、カラーフィルタ層上に透
明電極としての対向電極を備えた対向基板と、アレイ基
板と対向基板との間に挟持された液晶層とを備えて構成
されている。
【0003】画素電極は、有機絶縁層に形成されたスル
ーホールを介してスイッチング素子に電気的に接続され
ている。また、この画素電極は、視野角を拡大するため
に凹凸を有する有機絶縁層の表面に形成されている。
【0004】このような構造の反射型液晶表示装置で
は、有機絶縁層が以下の工程によって形成されている。
すなわち、まず、スイッチング素子を形成した基板上に
アクリル樹脂からなるポジ型レジストを塗布し、このポ
ジ型レジストの表面に凹凸を形成するための所定のフォ
トマスクを介して露光する。次に、このポジ型レジスト
にスイッチング素子まで貫通するスルーホールを形成す
るためにスルーホール部を露光する。そして、このポジ
型レジストをpH12.5のアルカリ水溶液で現像した
後、焼成することによって有機絶縁層を形成する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の製造方法では、有機絶縁層の表面に凹凸を形成する工
程と、スイッチング素子まで貫通するスルーホールを形
成する工程とがそれぞれ別個に必要となり、製造コスト
の増大を招いていた。
【0006】また、同一の有機絶縁層を用いて、柱状ス
ペーサ、画素電極が配置される平坦部などを形成する場
合でも、同様に、それぞれを形成する工程が別個に必要
となり、製造コストの増大を招いていた。
【0007】この発明は、上述した問題点に鑑みなされ
たものであって、その目的は、製造工程数を削減して製
造コストを低減することが可能な液晶表示装置の製造方
法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決し目的を
達成するために、請求項1に記載の液晶表示装置の製造
方法は、一対の基板間に液晶層を挟持した液晶表示装置
の製造方法において、一方の基板上にスイッチング素子
を形成する第1工程と、前記スイッチング素子を覆うよ
うに前記基板上に有機絶縁層を形成する第2工程と、前
記有機絶縁層の表面に凹凸を形成し、同時に、前記有機
絶縁層に前記スイッチング素子まで貫通するスルーホー
ルを形成する第3工程と、凹凸が形成された前記有機絶
縁層の表面に、前記スルーホールを介して前記スイッチ
ング素子に接続された画素電極を形成する第4工程と、
を備えたことを特徴とする。
【0009】請求項3に記載の液晶表示装置の製造方法
は、一対の基板間に液晶層を挟持した液晶表示装置の製
造方法において、一方の基板上にスイッチング素子を形
成する第1工程と、前記スイッチング素子を覆うように
前記基板上に有機絶縁層を形成する第2工程と、前記有
機絶縁層により他方の基板との間に所定のギャップを形
成するための柱状スペーサを形成し、同時に、前記有機
絶縁層に前記柱状スペーサより薄い厚さの平坦部を形成
し、同時に、前記有機絶縁層に前記スイッチング素子ま
で貫通するスルーホールを形成する第3工程と、前記有
機絶縁層の平坦部に、前記スルーホールを介して前記ス
イッチング素子に接続された画素電極を形成する第4工
程と、を備えたことを特徴とする。
【0010】請求項4に記載の液晶表示装置の製造方法
は、一対の基板間に液晶層を挟持した液晶表示装置の製
造方法において、一方の基板上にスイッチング素子を形
成する第1工程と、前記スイッチング素子を覆うように
前記基板上に有機絶縁層を形成する第2工程と、前記有
機絶縁層により他方の基板との間に所定のギャップを形
成するための柱状スペーサを形成し、同時に、前記有機
絶縁層の表面に凹凸を形成し、同時に、前記有機絶縁層
に前記スイッチング素子まで貫通するスルーホールを形
成する第3工程と、凹凸が形成された前記有機絶縁層の
表面に、前記スルーホールを介して前記スイッチング素
子に接続された画素電極を形成する第4工程と、を備え
たことを特徴とする。
【0011】請求項9に記載の液晶表示装置の製造方法
は、一対の基板間に液晶層を挟持した液晶表示装置の製
造方法において、一方の基板上に有機絶縁層を形成する
工程と、前記有機絶縁層を、少なくとも3つの異なる透
過率を有する領域を備えたフォトマスクを介して露光す
る工程と、露光された前記有機絶縁層を現像することに
より、前記有機絶縁層に少なくとも3つの異なる厚さの
領域を形成する工程と、を備えたことを特徴とする。
【0012】請求項10に記載の液晶表示装置の製造法
は、一対の基板間に液晶層を挟持した液晶表示装置の製
造方法において、一方の基板上に有機絶縁層を形成する
工程と、前記有機絶縁層を、最も高い第1透過率を有す
る第1領域、前記第1透過率より低い第2透過率を有す
る第2領域、及び、前記第2透過率より低い第3透過率
を有する第3領域を備えたフォトマスクを介して露光す
る工程と、露光された前記有機絶縁層を現像することに
より、前記第1領域に対応して最も厚さの薄い第1有機
絶縁層領域、前記第2領域に対応して前記第1有機絶縁
層領域より厚い第2有機絶縁層領域、及び、前記第3領
域に対応して前記第2有機絶縁層領域より厚い第3有機
絶縁層領域を形成する工程と、を備えたことを特徴とす
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明の液晶表示装置の
製造方法の一実施の形態について図面を参照して説明す
る。
【0014】図1に示すように、この発明の一実施の形
態に係る液晶表示装置は、アクティブマトリクスタイプ
の液晶表示装置であって、図1に示すような液晶表示パ
ネル10を備えている。
【0015】なお、第1の実施の形態では、図3に示し
たような断面構造を有する反射型液晶表示装置について
説明する。
【0016】液晶表示パネル10は、図1乃至図3に示
すように、第1基板としてのアレイ基板100と、この
アレイ基板100に対向配置された第2基板としての対
向基板200と、アレイ基板100と対向基板200と
の間に配置された液晶組成物300とを備えている。こ
のような液晶表示パネル10において、画像を表示する
表示エリア102は、アレイ基板100と対向基板20
0とを貼り合わせるシール材106によって囲まれた領
域内に形成され、表示エリア102内から引出された各
種配線パターンを有する周辺エリア104は、シール材
106の外側の領域に形成されている。
【0017】アレイ基板100は、図2及び図3に示す
ように、透明な絶縁性基板、例えば厚さが0.7mmの
ガラス基板101上にマトリクス状に配置されたmxn
個の画素電極151、これら画素電極151の行方向に
沿って形成されたm本の走査線Y1〜Ym、これら画素
電極151の列方向に沿って形成されたn本の信号線X
1〜Xn、mxn個の画素電極151に対応して走査線
Y1〜Ymおよび信号線X1〜Xnの交差位置近傍に非
線形スイッチング素子として配置されたmxn個の薄膜
トランジスタすなわちTFT121、走査線Y1〜Ym
を駆動する走査線駆動回路18、これら信号線X1〜X
nを駆動する信号線駆動回路19を有している。
【0018】走査線Y及び信号線Xの配線部は、アルミ
ニウムやモリブデン−タングステン合金などの遮光性を
有する低抵抗材料によって形成されている。
【0019】画素電極151は、走査線Y及び信号線X
によって区画された画素領域に設けられているとともに
TFT121を介して信号線Xに接続されたアルミニウ
ムなどの金属製の反射膜によって形成されている。
【0020】TFT121は、ガラス基板101上に配
置された、チャネル領域112C、ソース領域112
S、及び、ドレイン領域112Dを有するポリシリコン
薄膜112と、ゲート絶縁膜113を介して走査線Yか
らチャネル領域112C上に延出されたゲート電極11
4と、ゲート絶縁膜113及び層間絶縁膜115を貫通
してポリシリコン薄膜112のドレイン領域112Dに
コンタクトするとともに信号線Xと一体に形成されたド
レイン電極116Dと、ゲート絶縁膜113及び層間絶
縁膜115を貫通してポリシリコン薄膜112のソース
領域112Sにコンタクトするソース電極116Sと、
を備えている。
【0021】また、アレイ基板100は、層間絶縁膜1
15上、及びTFT110などの配線部上に、アクリル
樹脂などによって形成された有機絶縁層130を備えて
いる。この有機絶縁層130は、その表面に視野角を改
善するために形成された微細な凹凸を有している。この
凹凸は、例えば有機絶縁層130全体の膜厚を約2μm
とした場合、約1μmの高さを有するとともに、約12
μmのピッチで形成されている。
【0022】画素電極151を構成する反射膜は、凹凸
状に形成された有機絶縁膜の表面上に設けられている。
この画素電極151は、有機絶縁膜130を貫通するス
ルーホール118を介してTFT121のソース電極1
16Sに電気的に接続されている。
【0023】画素電極151の表面は、対向基板200
との間に介在される液晶組成物300を配向させるため
の配向膜141によって覆われている。
【0024】各TFT121は、それぞれ対応する走査
線によって駆動され、信号線X1〜Xnの電位を画素電
極151に印加するスイッチング素子として用いられ
る。
【0025】走査線駆動回路18は、所定の水平走査期
間で順次走査線Y1〜Ymに走査電圧を供給し、信号線
駆動回路19は、各水平走査期間内に画素信号電圧を信
号線X1〜Xnに供給する。
【0026】アレイ基板100の表示エリア102及び
周辺エリア104(X、Y)における非画素部、すなわ
ち信号線X及び走査線Yなどの配線パターン、TFT1
21、周辺額縁部などの上には、アレイ基板100と対
向基板200と間に所定幅のギャップを形成するための
スペーサ400が配置されている。このスペーサ400
は、10μm角の柱状の単一層の樹脂によって形成さ
れ、5μmの高さを有している。
【0027】これにより、アレイ基板100と対向基板
200との間のギャップは、約5μmに設定されてい
る。
【0028】対向基板200は、図2及び図3に示すよ
うに、透明な絶縁性基板、例えば厚さが0.7mmのガ
ラス基板201上に配設されたカラーフィルタ203を
備えている。このカラーフィルタ203は、対向基板2
00の画素電極151に対向する領域であって、赤画素
(R)領域、緑画素(G)領域、青画素(B)領域のそ
れぞれに対応する領域に配置されている。このカラーフ
ィルタ203は、例えば、各色成分の顔料を分散させた
樹脂によって形成されている。
【0029】このカラーフィルタ203の表面は、画素
電極151との間で容量を形成する透明導電性部材、例
えばインジウム−ティン−オキサイドすなわちITOに
よって形成された対向電極204によって覆われてい
る。また、この対向電極204の表面は、アレイ基板1
00との間に介在される液晶組成物300を配向させる
ための配向膜207によって覆われている。
【0030】これらのアレイ基板100及び対向基板2
00は、スペーサ400によって所定のギャップを形成
した状態でシール材106によって貼り合わされる。液
晶層300は、このアレイ基板100と対向基板200
との間に形成された所定のギャップに封入される。
【0031】対向電極204は、複数の画素電極151
に対向して基準電位に設定される。基板の周囲に配置さ
れた電極転移材すなわちトランスファとしての銀ペース
トは、アレイ基板100から対向基板200へ電圧を供
給するために設けられ、対向電極204は、トランスフ
ァを介して接続された対向電極駆動回路20により駆動
される。
【0032】画素電極151と、対向電極204との間
に挟持された液晶層300により、液晶容量CLを形成
する。
【0033】アレイ基板100は、液晶容量CLと電気
的に並列に補助容量CSを形成するための一対の電極を
備えている。すなわち、補助容量CSは、画素電極15
1と同電位の補助容量電極61と、所定の電位に設定さ
れた補助容量線52との間に形成される電位差によって
形成される。
【0034】この液晶表示パネル10の表裏面、すなわ
ちガラス基板201の外面には、液晶表示装置の表示モ
ードや、液晶組成物のツイスト角などに応じて偏光面が
選択された偏光板210が配設されている。
【0035】次に、この液晶表示装置の第1の実施の形
態に係る製造方法について説明する。
【0036】すなわち、図4の(a)に示すように、厚
さ0.7mmの透明なガラス基板101上に、成膜とパ
ターニングとを繰り返し、走査線や信号線などの配線
部、絶縁膜、ポリシリコン薄膜の半導体層を有するTF
T121、などを形成する。なお、図4の(a)では、
TFT121のみを図示している。
【0037】続いて、図4の(b)に示すように、スピ
ンナーを用いて、感光性の樹脂、例えば紫外線硬化型ア
クリル樹脂レジストからなるポジ型レジストを基板全面
に2.0μmの膜厚で塗布する。そして、このポジ型レ
ジストを、90℃で2分間乾燥する。これにより、有機
絶縁層130を成膜する。
【0038】続いて、図4の(c)に示すように、フォ
トマスク500を介して有機絶縁層130を露光する。
ここで用いられる、このフォトマスク500は、ガラス
基板上に所定のクロムパターンによって透過率を制御し
た領域を有している。
【0039】すなわち、このフォトマスク500は、ス
ルーホール118を形成する領域に対応した透過率10
0%の第1領域501と、有機絶縁層130の凹部を形
成する領域に対応した透過率12.5%の第2領域50
2と、有機絶縁層130の凸部を形成する領域に対応し
た透過率0%の第3領域503とを有している。第3領
域503では、透過率0%を達成するために、ガラス基
板上に所定のクロムパターンを形成することにより完全
に遮光している。第2領域502では、透過率12.5
%を達成するために、ガラス基板上に形成された所定の
クロムパターンに、例えば約2.0μm径の島状の抜き
パターンが所定間隔で形成されている。第1領域501
では、ガラス基板上にクロムパターンが形成されていな
い。
【0040】このようなフォトマスク500を介して、
高圧水銀ランプにより、400mJ/cmの露光量で
有機絶縁層130を露光する。この高圧水銀ランプは、
約435nmを中心波長とする第1ピーク(g線)、約
405nmを中心波長とする第2ピーク(h線)、約3
65nmを中心波長とする第3ピーク(i線)などを含
んでいる。
【0041】これにより、有機絶縁層130におけるス
ルーホール118に対応した領域は、フォトマスク50
0の第1領域501を介して400mJ/cmの露光
量で露光される。また、有機絶縁層130における凹部
130Aに対応した領域は、フォトマスク500の第2
領域502を介して50mJ/cmの露光量で露光さ
れる。有機絶縁層130における凸部130Bに対応し
た領域は、フォトマスク500の第3領域503を介し
て遮光される。
【0042】続いて、図4の(d)に示すように、露光
された有機絶縁層130を、pH12.5のアルカリ水
溶液により所定時間現像する。これにより、露光量が多
い領域ほど厚い有機絶縁層が除去される。すなわち、4
00mJ/cmの露光量で露光された領域は、完全に
有機絶縁層が除去され、TFT121に貫通するスルー
ホールを形成する。また、50mJ/cmの露光量で
露光された領域は、僅かな膜厚の有機絶縁層が除去さ
れ、凹部130Aを形成する。露光されなかった領域
は、有機絶縁層が除去されることなく残留し、凸部13
0Bを形成する。
【0043】続いて、図4の(e)に示すように、この
基板を120℃で2分間、仮焼成した後、220℃で約
1時間焼成する。これにより、有機絶縁層130の一部
がメルトし、滑らかな波型の凹凸部130A及び130
Bを形成する。
【0044】続いて、図4の(f)に示すように、スパ
ッタリング法により、反射性の金属膜、例えばアルミニ
ウム膜を成膜し、所定の画素パターンにパターニングす
る。画素パターンのパターニングは、例えば、ウエット
エッチングにより行う。これにより、各画素のスルーホ
ール118を介してTFT121にコンタクトした膜厚
約100nmの画素電極151を形成する。
【0045】続いて、基板全面に、配向膜材料を500
オングストロームの膜厚で塗布し、焼成した後、ラビン
グ処理を行い、配向膜を形成する。
【0046】一方、厚さ0.7mmのガラス基板201
上に、対向電極203と、配向膜207とを備えた対向
基板200を形成する。
【0047】続いて、対向基板200の配向膜207の
周辺に沿ってシール材を注入口を除いて印刷し、アレイ
基板100から対向電極204に電圧を印加するための
電極転移材をシール材の周辺の電極転移電極上に形成す
る。
【0048】続いて、それぞれの配向膜160及び20
7が対向するように、且つ、それぞれのラビング方向が
90度となるように、アレイ基板100及び対向基板2
00を配置し、加熱してシール材を硬化させ、両基板を
貼り合わせる。
【0049】続いて、注入口から液晶組成物を注入し、
この注入口を紫外線硬化樹脂によって封止する。
【0050】このようにして、液晶表示装置を製造す
る。
【0051】上述したように、この第1の実施の形態に
係る製造方法では、有機絶縁層130に、TFT121
まで貫通するスルーホール118、膜厚約1μmの凹部
130A、及び膜厚約2μmの凸部130Bを形成する
場合に、同一のフォトマスク500に形成された異なる
透過率を有する領域を介して有機絶縁層130を露光す
ることにより、有機絶縁層130のそれぞれの領域を異
なる露光量で露光することが可能となる。このため、同
一工程で有機絶縁層130に異なる厚さの領域を同時に
形成することが可能となる。
【0052】次に、この液晶表示装置の第2の実施の形
態に係る製造方法について説明する。なお、この第2の
実施の形態は、図3で示したような反射型液晶表示装置
のほかに、透過型液晶表示装置にも適用することが可能
である。また、この実施の形態で製造される液晶表示装
置は、スペーサ400を有機絶縁層130と共に一体に
形成するものとする。
【0053】すなわち、図5の(a)に示すように、厚
さ0.7mmの透明なガラス基板101上に、成膜とパ
ターニングとを繰り返し、走査線や信号線などの配線部
170、絶縁膜、ポリシリコン薄膜の半導体層を有する
TFT121、などを形成する。なお、図5の(a)で
は、配線部170及びTFT121を図示している。
【0054】続いて、図5の(b)に示すように、スピ
ンナーを用いて、感光性の樹脂、例えば紫外線硬化型ア
クリル樹脂レジストを含むポジ型レジストを基板全面に
7.0μmの膜厚で塗布する。そして、このポジ型レジ
ストを、90℃で2分間乾燥する。これにより、有機絶
縁層130を成膜する。
【0055】続いて、図5の(c)に示すように、フォ
トマスク600を介して有機絶縁層130を露光する。
ここで用いられる、このフォトマスク600は、ガラス
基板上に所定のクロムパターンによって透過率を制御し
た領域を有している。
【0056】すなわち、このフォトマスク600は、ス
ルーホール118を形成する領域に対応した透過率10
0%の第1領域601と、有機絶縁層130の平坦部を
形成する領域に対応した透過率12.5%の第2領域6
02と、有機絶縁層130によってスペーサを形成する
領域に対応した透過率0%の第3領域603とを有して
いる。第3領域603では、透過率0%を達成するため
に、ガラス基板上に所定のクロムパターンを形成するこ
とにより完全に遮光している。第2領域602では、透
過率12.5%を達成するために、ガラス基板上に形成
された所定のクロムパターンに、例えば約2.0μm径
の島状の抜きパターンが所定間隔で形成されている。こ
のような抜きパターンは、露光機の解像度以下で形成さ
れている。これにより、透過光が低減され、抜きパター
ン自体が投影されることを防止している。第1領域60
1では、ガラス基板上にクロムパターンが形成されてい
ない。
【0057】このようなフォトマスク600を介して、
高圧水銀ランプにより、400mJ/cmの露光量で
有機絶縁層130を露光する。
【0058】これにより、有機絶縁層130におけるス
ルーホール118に対応した領域は、フォトマスク60
0の第1領域601を介して400mJ/cmの露光
量で露光される。また、有機絶縁層130における平坦
部130Cに対応した領域は、フォトマスク600の第
2領域602を介して50mJ/cmの露光量で露光
される。スペーサ400に対応した領域は、フォトマス
ク500の第3領域603を介して遮光される。
【0059】続いて、図5の(d)に示すように、露光
された有機絶縁層130を、pH12.5のアルカリ水
溶液により所定時間現像する。これにより、露光量が多
い領域ほど厚い有機絶縁層が除去される。すなわち、4
00mJ/cmの露光量で露光された領域は、完全に
有機絶縁層が除去され、TFT121に貫通するスルー
ホール118を形成する。また、50mJ/cmの露
光量で露光された領域は、僅かな膜厚の有機絶縁層が除
去され、平坦部130Cを形成する。露光されなかった
領域は、有機絶縁層が除去されることなく残留し、スペ
ーサ400を形成する。
【0060】続いて、図5の(e)に示すように、この
基板を120℃で2分間、仮焼成した後、220℃で約
1時間焼成する。これにより、有機絶縁層130の一部
がメルトし、高さ約5μmのスペーサ400及び膜厚約
2μmの平坦部130Cを形成する。
【0061】続いて、図5の(f)に示すように、スパ
ッタリング法により、アルミニウムなどの反射性の金属
膜、または、ITO(インジウム−ティン−オキサイ
ド)などの透明金属膜を成膜し、所定の画素パターンに
パターニングする。画素パターンのパターニングは、例
えば、ウエットエッチングにより行う。これにより、各
画素のスルーホール118を介してTFT121にコン
タクトした膜厚約100nmの画素電極151を形成す
る。
【0062】続いて、基板全面に、配向膜材料を500
オングストロームの膜厚で塗布し、焼成した後、ラビン
グ処理を行い、配向膜を形成する。
【0063】このようにしてアレイ基板100が形成さ
れる。
【0064】以下、上述した第1の実施の形態と同様の
製造工程により、液晶表示装置を製造する。
【0065】上述したように、この第2の実施の形態に
係る製造方法では、有機絶縁層130に、TFT121
まで貫通するスルーホール118、膜厚約2μmの平坦
部130C、及び膜厚約2μmの平坦部130C上に高
さ約5μmのスペーサ400を形成する場合に、同一の
フォトマスク600に形成された異なる透過率を有する
領域を介して有機絶縁層130を露光することにより、
有機絶縁層130のそれぞれの領域を異なる露光量で露
光することが可能となる。このため、同一工程で有機絶
縁層130に異なる厚さの領域を同時に形成することが
可能となる。
【0066】なお、上述した第1の実施の形態では、有
機絶縁層上の凹凸部とスルーホールとを同時に形成し、
第2の実施の形態では、スペーサと、平坦部と、スルー
ホールとを同時に形成したが、透過率の異なる4つ以上
の領域を有するフォトマスクを用いることにより、これ
らの実施の形態を組み合わせることも可能である。例え
ば、スペーサと、凹凸部と、スルーホールとを同時に形
成しても良い。
【0067】以上説明したように、この液晶表示装置の
製造方法によれば、基板上に有機絶縁層を形成し、この
有機絶縁層を、少なくとも透過率の異なる3つの領域を
有するフォトマスクを介して同時に露光する。すなわ
ち、フォトマスクは、最も高い第1透過率を有する第1
領域、前記第1透過率より低い第2透過率を有する第2
領域、及び、前記第2透過率より低い第3透過率を有す
る第3領域を備えている。このようなフォトマスクを介
して露光された有機絶縁層を現像することにより、第1
領域に対応して最も厚さの薄い第1有機絶縁層領域、第
2領域に対応して第1有機絶縁層領域より厚い第2有機
絶縁層領域、及び、第3領域に対応して第2有機絶縁層
領域より厚い第3有機絶縁層領域を同時に形成する。
【0068】これにより、従来と比較して製造工程数を
削減することが可能となり、製造コストを大幅に削減す
ることが可能となる。したがって、安価な液晶表示装置
を提供することが可能となる。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、製造工程数を削減して製造コストを低減することが
可能な液晶表示装置の製造方法を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明の液晶表示装置の製造方法で
製造される液晶表示装置の一例を概略的に示す斜視図で
ある。
【図2】図2は、図1に示した液晶表示装置の構成を概
略的に示す等価回路図である。
【図3】図3は、図1に示した液晶表示装置の構造を概
略的に示す断面図である。
【図4】図4の(a)乃至(f)は、この発明の第1の
実施の形態に係る液晶表示装置の製造方法を説明するた
めの図である。
【図5】図5の(a)乃至(f)は、この発明の第2の
実施の形態に係る液晶表示装置の製造方法を説明するた
めの図である。
【符号の説明】
100…アレイ基板 121…TFT 118…スルーホール 130…有機絶縁層 151…画素電極 170…配線部 200…対向基板 300…液晶組成物 400…スペーサ 500…フォトマスク 600…フォトマスク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09F 9/30 338 G09F 9/30 348A 348 G02F 1/136 500 Fターム(参考) 2H091 FA16Y FB08 GA02 GA08 GA13 2H092 HA04 HA05 JA25 JA34 JA46 JB08 JB63 KA13 MA05 MA14 MA17 MA22 NA27 5C094 AA43 AA44 AA47 AA48 BA03 BA43 CA19 CA24 DA12 DA13 DA15 DB01 DB04 DB10 EA04 EA06 EA07 EA10 EB02 EC03 ED03 ED11 ED13 FA01 FA02 FB01 FB12 FB14 FB15 GB10 5G435 AA17 BB12 BB15 CC09 CC12 FF03 FF06 FF13 GG12 HH03 HH12 HH13 HH14 KK05 KK10

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一対の基板間に液晶層を挟持した液晶表示
    装置の製造方法において、 一方の基板上にスイッチング素子を形成する第1工程
    と、 前記スイッチング素子を覆うように前記基板上に有機絶
    縁層を形成する第2工程と、 前記有機絶縁層の表面に凹凸を形成し、同時に、前記有
    機絶縁層に前記スイッチング素子まで貫通するスルーホ
    ールを形成する第3工程と、 凹凸が形成された前記有機絶縁層の表面に、前記スルー
    ホールを介して前記スイッチング素子に接続された画素
    電極を形成する第4工程と、 を備えたことを特徴とする液晶表示装置の製造方法。
  2. 【請求項2】前記画素電極は、反射型電極であることを
    特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置の製造方法。
  3. 【請求項3】一対の基板間に液晶層を挟持した液晶表示
    装置の製造方法において、 一方の基板上にスイッチング素子を形成する第1工程
    と、 前記スイッチング素子を覆うように前記基板上に有機絶
    縁層を形成する第2工程と、 前記有機絶縁層により他方の基板との間に所定のギャッ
    プを形成するための柱状スペーサを形成し、同時に、前
    記有機絶縁層に前記柱状スペーサより薄い厚さの平坦部
    を形成し、同時に、前記有機絶縁層に前記スイッチング
    素子まで貫通するスルーホールを形成する第3工程と、 前記有機絶縁層の平坦部に、前記スルーホールを介して
    前記スイッチング素子に接続された画素電極を形成する
    第4工程と、 を備えたことを特徴とする液晶表示装置の製造方法。
  4. 【請求項4】一対の基板間に液晶層を挟持した液晶表示
    装置の製造方法において、 一方の基板上にスイッチング素子を形成する第1工程
    と、 前記スイッチング素子を覆うように前記基板上に有機絶
    縁層を形成する第2工程と、 前記有機絶縁層により他方の基板との間に所定のギャッ
    プを形成するための柱状スペーサを形成し、同時に、前
    記有機絶縁層の表面に凹凸を形成し、同時に、前記有機
    絶縁層に前記スイッチング素子まで貫通するスルーホー
    ルを形成する第3工程と、 凹凸が形成された前記有機絶縁層の表面に、前記スルー
    ホールを介して前記スイッチング素子に接続された画素
    電極を形成する第4工程と、 を備えたことを特徴とする液晶表示装置の製造方法。
  5. 【請求項5】前記画素電極は、反射型電極であることを
    特徴とする請求項4に記載の液晶表示装置の製造方法。
  6. 【請求項6】前記有機絶縁層は、ポジ型のアクリル樹脂
    によって形成されたことを特徴とする請求項1、3また
    は4のいずれか1項に記載の液晶表示装置の製造方法。
  7. 【請求項7】前記第3工程は、少なくとも3つの異なる
    透過率を有する領域を備えたフォトマスクを用いること
    を特徴とする請求項1、3または4のいずれか1項に記
    載の液晶表示装置の製造方法。
  8. 【請求項8】前記フォトマスクにおける中間の透過率を
    有する領域は、露光機の解像度以下のパターンによって
    形成されたことを特徴とする請求項7に記載の液晶表示
    装置の製造方法。
  9. 【請求項9】一対の基板間に液晶層を挟持した液晶表示
    装置の製造方法において、 一方の基板上に有機絶縁層を形成する工程と、 前記有機絶縁層を、少なくとも3つの異なる透過率を有
    する領域を備えたフォトマスクを介して露光する工程
    と、 露光された前記有機絶縁層を現像することにより、前記
    有機絶縁層に少なくとも3つの異なる厚さの領域を形成
    する工程と、 を備えたことを特徴とする液晶表示装置の製造方法。
  10. 【請求項10】一対の基板間に液晶層を挟持した液晶表
    示装置の製造方法において、 一方の基板上に有機絶縁層を形成する工程と、 前記有機絶縁層を、最も高い第1透過率を有する第1領
    域、前記第1透過率より低い第2透過率を有する第2領
    域、及び、前記第2透過率より低い第3透過率を有する
    第3領域を備えたフォトマスクを介して露光する工程
    と、 露光された前記有機絶縁層を現像することにより、前記
    第1領域に対応して最も厚さの薄い第1有機絶縁層領
    域、前記第2領域に対応して前記第1有機絶縁層領域よ
    り厚い第2有機絶縁層領域、及び、前記第3領域に対応
    して前記第2有機絶縁層領域より厚い第3有機絶縁層領
    域を形成する工程と、 を備えたことを特徴とする液晶表示装置の製造方法。
JP2000252782A 2000-08-23 2000-08-23 液晶表示装置の製造方法 Pending JP2002072247A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000252782A JP2002072247A (ja) 2000-08-23 2000-08-23 液晶表示装置の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000252782A JP2002072247A (ja) 2000-08-23 2000-08-23 液晶表示装置の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002072247A true JP2002072247A (ja) 2002-03-12

Family

ID=18741976

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000252782A Pending JP2002072247A (ja) 2000-08-23 2000-08-23 液晶表示装置の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002072247A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004153171A (ja) * 2002-10-31 2004-05-27 Sony Corp 透明導電膜のパターニング方法
JP2010069537A (ja) * 2009-11-11 2010-04-02 Sony Corp 透明導電膜を有する基板の製造方法、レーザパターニング装置およびパターニング方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004153171A (ja) * 2002-10-31 2004-05-27 Sony Corp 透明導電膜のパターニング方法
JP2010069537A (ja) * 2009-11-11 2010-04-02 Sony Corp 透明導電膜を有する基板の製造方法、レーザパターニング装置およびパターニング方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3680730B2 (ja) 液晶表示装置
US7212262B2 (en) Liquid crystal display device and method of fabricating the same
US6031593A (en) Method of manufacturing spacing layer for liquid crystal display using light shielding layer as a mask
TWI341937B (en) Upper substrate, liquid crystal display apparatus having the same and method of fabricating the same
US7821612B2 (en) Color filter array panel and liquid crystal display including the same
US8400606B2 (en) Liquid crystal display apparatus and method of manufacturing the same
US8488086B2 (en) Light reflecting structure in a liquid crystal display panel
KR101430610B1 (ko) 액정표시패널 및 이의 제조 방법
JP2000267081A (ja) 液晶表示装置
JP4220231B2 (ja) 表示パネル用基板製造方法
JPH10186349A (ja) 液晶表示素子及びその製造方法
JP2003029269A (ja) 液晶表示装置及び液晶表示装置の製造方法
JP2002148609A (ja) 反射型液晶表示装置及びその製造方法
KR20060070873A (ko) 액정표시장치와 그 제조방법
KR100603669B1 (ko) 액정표시장치 및 그 제조방법
JP2002072247A (ja) 液晶表示装置の製造方法
JP2000122096A (ja) 反射型液晶表示装置およびその製造方法
JPH11109366A (ja) 液晶表示装置
JPH10221712A (ja) 液晶表示装置の製造方法
JPH11109367A (ja) 液晶表示装置
JP2005084231A (ja) 液晶表示装置及びその製造方法
JP4360068B2 (ja) 電気光学装置、その製造方法及び電子機器
JPH09101544A (ja) 液晶表示装置
JP2002072222A (ja) 液晶表示装置及び液晶表示装置の製造方法
KR101080133B1 (ko) 플라스틱 기판을 이용한 씨오티구조 액정표시장치 및 그제조 방법