JP2002068844A - 快削性窒化珪素質焼結体及びその製造方法 - Google Patents

快削性窒化珪素質焼結体及びその製造方法

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JP2002068844A
JP2002068844A JP2000261831A JP2000261831A JP2002068844A JP 2002068844 A JP2002068844 A JP 2002068844A JP 2000261831 A JP2000261831 A JP 2000261831A JP 2000261831 A JP2000261831 A JP 2000261831A JP 2002068844 A JP2002068844 A JP 2002068844A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】緻密、低熱膨張率、軽量の特性を有しつつ、被
研削性の優れた快削性の窒化珪素質焼結体を提供する。 【解決手段】β−窒化珪素を主成分とし、熱膨張率が2
×10-6/℃以下の材料を含み、気孔率が2%以下、最
大ボイド径が100μm以下の焼結体からなることを特
徴とする

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、緻密、低熱膨張
率、軽量、高剛性の特性を有しつつ、被研削性能を向上
し、加工コストを低減した精密加工装置、半導体製造装
置又は分析装置等に使用される快削性窒化珪素質焼結体
及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来技術】従来から、窒化珪素質焼結体は、耐熱性、
耐熱衝撃性および耐酸化性に優れることからエンジニア
リングセラミックス、特にターボロータやガスタービン
エンジン用部品等の熱機関用として応用が積極的に進め
られている。
【0003】また、近年は、窒化珪素質焼結体の低熱膨
張性、高耐熱衝撃性、高耐久性、耐食性又は絶縁性等の
特性を利用して真空容器や薄膜製造を含む精密加工装
置、半導体製造装置又は分析装置等に使用されている。
【0004】例えば、特開平4−77365号には、半
導体製造装置用部品として窒化珪素質焼結体を使用する
ことが記載されている。この窒化珪素焼結体は、軽量、
低熱膨張率に加えて、高純度かつ高強度であり、半導体
製造装置用部品として提案されている。
【0005】このような窒化珪素焼結体は、一般に焼結
助剤としてY23等の周期律表第3a族酸化物や、所望
により酸化アルミニウム等との組み合わせにより、その
焼結性が高められ、高密度化され、それにより、強度及
び破壊靭性の高い焼結体が得られる。しかし、その反
面、これらの焼結体の被研削性が悪くなり、加工コスト
が高くなるという問題があった。
【0006】ところで、半導体製造装置用部品等におい
ては強度、靭性の特性はさほど重要ではなく、むしろ低
熱膨張率、軽量などの特性が重要である場合が多い。ま
た、これらの部品は大型複雑形状であるためコスト面か
ら被研削性のよいことが強く要求されている。
【0007】そこで、例えば、特開平9−165264
号公報では、窒化珪素質焼結体の剛性、靱性を低下させ
て、被研削性の改善が行われている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】近年、製品の価格破壊
が顕著に進み、デバイスに対しても低価格化が強く望ま
れており、そのために、製造コスト削減が進められてい
る。従って、装置およびそれを構成する部材に対して
も、低価格の要求が強まっている。
【0009】しかしながら、窒化珪素焼結体は、難削材
であり、加工費の削減が難しく、また、被研削性を改善
した特開平9−165264号公報に報告されている窒
化珪素焼結体においてはある程度の快削性が得られる
が、細かいボイドを残しているため、このボイドに異物
が混入しやすくなったり、剛性が低くなるため、半導体
製造用には不向きであった。
【0010】従って、本発明の目的は、ボイドが少な
く、低熱膨張率、軽量の特性を有しつつ、被研削性の優
れた快削性窒化珪素質焼結体及びその製造方法を提供す
ることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の快削性窒化珪素
質焼結体は、粒界相に熱膨張率の低い相を生成させるこ
とによりβ−窒化珪素粒子に引張応力を生じさせ、これ
によりボイドが少ない状態で靭性を低下させ、研削抵抗
を低くするという知見に基づくものである。
【0012】即ち、本発明の快削性窒化珪素質焼結体
は、β−窒化珪素を主成分とし、熱膨張率が2×10-6
/℃以下の粒界相を含み、気孔率が2%以下、最大ボイ
ド径が100μm以下、及び破壊靭性が5MPa・m
1/2以下の焼結体からなることを特徴とし、緻密、低熱
膨張率、軽量の特性を有しつつ研削加工時における抵抗
を低減し、被研削性を改善するとともに、加工用消耗部
品の消耗を抑制し、低コスト化を実現するものである。
【0013】特に、前記粒界相がコージェライト結晶で
あることが好ましい。これにより、さらに粒界相の熱膨
張率を下げ、窒化珪素粒子にかかる応力を増加し、靭性
を下げることができ、その結果さらなる快削性を達成で
きる。
【0014】また、前記焼結体中に窒化珪素が60〜9
4重量%、周期律表第3a族元素のうち少なくとも1種
が酸化物換算で1〜10重量%、コージェライトが5〜
30重量%含まれることが好ましく、これにより、緻密
で被研削性に優れた窒化珪素質焼結体を実現できる。
【0015】また、本発明の快削性窒化珪素質焼結体の
製造方法は、平均粒径が0.3〜1μmの窒化珪素粉末
60〜94重量%と、平均粒径が10μm以下の周期律
表第3a族元素のうち少なくとも1種の酸化物粉末1〜
10重量%と、平均粒径が10μm以下のコージェライ
ト粉末5〜30重量%とからなる成形体を1600〜1
900℃の窒素を含む不活性雰囲気中で焼成することを
特徴とするものである。この方法により、低熱膨張率の
粒界相を析出させることができ、本発明の快削性窒化珪
素質焼結体を得ることができる。
【0016】特に、焼成後、1200〜1500℃の温
度で0.1時間以上の熱処理を行うことが好ましい。ま
た、焼成後、熱処理として1200〜1500℃の温度
範囲を10℃/分以下の冷却速度で冷却することが好ま
しい。これにより、コージェライトを窒化珪素結晶の粒
界に結晶析出することが容易にできる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の快削性窒化珪素質焼結体
は、β−窒化珪素を主成分とし、熱膨張率が2×10-6
/℃以下の粒界相を含むことが重要である。即ち、α−
窒化珪素が残ると硬度が向上するため研削性が悪くな
る。
【0018】そして、粒界相に熱膨張率が2×10-6
℃以下の化合物を存在させ、粒界相の熱膨張率が窒化珪
素の熱膨張率よりも小さくすることによって、焼成後の
冷却時に残留応力が窒化珪素結晶粒子と粒界相との間で
発生し、靭性を下げ、研削時の衝撃で容易に窒化珪素結
晶粒子と粒界相とを除去することができる。
【0019】なお、上記の熱膨張率は40〜400℃の
値を用いている。
【0020】特に、上記粒界相がコージェライト結晶で
あることが望ましい。コージェライトを結晶化させるこ
とにより、焼結性を阻害することなくより低熱膨張の粒
界相を生成できるため、さらに粒界相の熱膨張率を下げ
て窒化珪素粒子にかかる応力を増加させ、より研削抵抗
が少なく、快削性の窒化珪素質焼結体を実現できる。
【0021】ここで、β−窒化珪素が主成分とは、全量
中の重量成分において過半数を占めることを意味する。
また、粒界相の熱膨張率は、直接測定することは困難な
ため、X線回折により結晶粒界相を確認し、その結晶相
の材料物性値で判断する。さらに、非晶質粒界相を特定
するため、X線マイクロアナライザによる元素分析を行
い、必要に応じてラマン分光分析や透過型電子顕微鏡
(TEM)等を用いて調べることができる。
【0022】また、窒化珪素質焼結体の気孔率は2%以
下であることが重要で、特に1%以下、さらには0.5
%以下であることが好ましい。さらに、最大ボイド径が
100μm以下であることが重要で、特に70μm以
下、さらには50μm以下であることが好ましい。これ
は、気孔率を2%以下と小さくすることにより表面ボイ
ドを低減し、異物の混入を低減でき、最大ボイド径が1
00μm以下とすることにより機械的特性の劣化を抑
え、その結果、測定架台、真空容器、精密加工装置、分
析装置又は半導体製造装置として信頼性の高い部材を実
現することができる。
【0023】また、破壊靭性が5MPa・m1/2以下で
あることが重要で、特に4MPa・m1/2以下、さらに
は3.5MPa・m1/2以下であることが好ましい。破
壊靭性が5MPa・m1/2より高いとクラックが進展し
にくくなるため、切削抵抗が大きくなって被削性が低下
する。
【0024】さらに、焼結体中に、窒化珪素が60〜9
4重量%、特に72〜87重量%、周期律表第3a族元
素のうち少なくとも1種が酸化物換算で1〜10重量
%、特に3〜8重量%、コージェライトが5〜30重量
%、特に10〜20重量%含まれることが好ましい。こ
の組成にすることにより、窒化珪素の特性をある程度維
持すると共に、緻密で、かつコージェライトの添加によ
り窒化珪素結晶粒子と粒界相の間の残留応力を大きくし
て被研削性を高めると共に、耐熱衝撃性に優れた部材を
供給できる。
【0025】なお、本発明に用いられる周期律表第3a
族元素としては、Y、Ce、Er、Yb、Lu、Sm等
が挙げられる。特性に有意差は認められないが、容易に
入手できる点でY、安価な点でCe及びSm、易焼結性
の点でYb、Lu及びErが好ましい。
【0026】また、上記の組成成分に加えて、周期律表
第4a、5a、6a族元素金属や、それらの炭化物、窒
化物、珪化物又は酸化物等を分散粒子、ウィスカー、板
状粒子又は繊維として本発明の焼結体に存在させても、
気孔率、最大ボイド径及び快削性を劣化させるような影
響が少ないことから、これらを周知技術の基づき、適量
添加して複合材料として特性の改善を行うことも当然可
能である。
【0027】以上のように構成された本発明の快削性窒
化珪素質焼結体は、緻密で低熱膨張率、軽量の特性を有
しつつ、被研削性を向上し、その結果加工コストを低減
できるため、安価な部材を供給でき、特に、精密加工装
置、半導体製造装置又は分析装置等の部品として好適に
用いることができる。
【0028】次に、本発明の窒化珪素質焼結体を作製す
る方法について説明する。
【0029】まず、出発原料として、窒化珪素原料は
α、βのいずれでもかまわないが、α率が低く、特に粒
径の荒い窒化珪素粉末の方が、緻密化を促進させると同
時に、組織の針状化を抑制し、強度、破壊靭性値の向上
を防ぐことができるため好ましい。珪素以外の金属元素
不純物の総量が1重量%以下、好ましくは0.5重量%
以下であり、平均粒径が0.3〜1μm、好ましくは
0.5〜0.8μmの窒化珪素粉末を準備する。
【0030】また、平均粒径が10μm以下、特に5μ
m以下、さらに3μm以下、より好適には1μm以下の周
期律表第3a族元素のうち少なくとも1種の酸化物粉
末、及び平均粒径が10μm以下、特に5μm以下、さ
らに3μm以下、より好適には1μm以下のコージェライ
ト粉末を準備する。
【0031】そして、窒化珪素粉末を60〜94重量
%、好ましくは72〜87重量%と、周期律表第3a族
元素のうち少なくとも1種が酸化物換算で1〜10重量
%、好ましくは3〜8重量%、コージェライトが5〜3
0重量%、好ましくは10〜20重量%を含有させる。
【0032】なお、この窒化珪素粉末の少なくとも一部
を、珪素以外の金属元素の含有量が1重量%以下、好ま
しくは0.5重量%以下、平均粒径が10μm以下、好
ましくは5μm以下の珪素粉末を40〜90重量%、好
ましくは50〜80重量%の割合で置換し、焼成温度の
達する前に窒化処理をすることができる。
【0033】ここで、窒化珪素粉末と珪素粉末とを上記
のような混合組成にすることにより、珪素の窒化が容易
になるとともに、低温焼成によっても緻密化が促進され
やすい。また、破壊靭性を5MPa・m1/2以下にする
ことも容易となり、研削量を小さくすることが容易とな
る。
【0034】なお、成形体の作製には、上記組成を満足
するように配合された混合粉末をボールミルなどにより
十分混合粉砕した後、所望の成形手段、例えば、金型プ
レス、鋳込成形、冷間静水圧成形、押出し成形等の手法
により成形することができる。
【0035】これらの成形体を1600〜1900℃の
温度域、より好適には1700〜1800℃で窒素を含
む不活性雰囲気中において焼成及び所望により窒化を行
う。これにより気孔率2%以下、最大ボイド径100μ
m以下の焼結体を得ることができる。
【0036】焼成温度が1600℃より低いと十分に緻
密化せず、1900℃より高いとコージェライトの分解
が促進し、ボイドが多くなるとともに硬度、靭性が高く
なり、被研削性が劣化する。焼成方法としては、例え
ば、ホットプレス方法、常圧焼成、窒素ガス圧力焼成、
さらには、これらの焼成後に1000気圧以上の高圧下
で熱間静水圧焼成することにより、気孔率1%以下、特
に0.5%以下の緻密体を実現することができる。
【0037】さらに、焼成後、熱処理を1200〜15
00℃の温度で0.1時間以上の熱処理を行うことが好
ましい。この温度範囲で熱処理を行うことによって低熱
膨張材料、特にコージェライトを容易に析出させること
ができる。
【0038】この熱処理は、1200℃〜1500℃の
温度範囲において温度を保持することが好ましい。これ
により、低熱膨張材料、特にコージェライトが析出し、
快削性窒化珪素質焼結体が得られやすい。また、この温
度範囲で10℃/分以下の冷却速度で冷却することによ
っても同様の効果が得られる。
【0039】なお、これらの熱処理は、焼成を終了して
室温に戻し、再度温度を1200〜1500℃まで昇温
して処理を行っても良いが、焼成後の冷却時に行うこと
ができ、さらなる低コスト化が図れる。
【0040】
【実施例】表1に示す原料を調合し、混合後に1t/c
2で金型成形を行った。次に、成形体を炭化珪素質焼
結体からなる匣鉢に入れ、表1の条件で焼成及び熱処理
を行った。尚、試料No.34はα率99%(β率1
%)の窒化珪素を使用し、それ以外はα率90%(β率
10%)の窒化珪素を用い、得られた焼結体は試料N
o.34がαを主体とする窒化珪素質焼結体、それ以外
の試料がβを主体とする窒化珪素質焼結体であった。
【0041】得られた焼結体は、まずアルキメデス法か
ら嵩密度をもとめた後、焼結体を粉砕してJISR16
20に基づいたヘリウム置換法によって得られた真密度
と比較し、相対密度を算出した。そして、100%と相
対密度の差として気孔率を算出した。
【0042】また、焼結体の最大ボイド径は、焼結体表
面を鏡面研磨処理した後、光学顕微鏡で撮影した100
倍の写真観察で1mm×1mmの任意の面5ケ所におけ
る最大ボイド径の平均を求めた。
【0043】次に、JIS−R1607に基づいて室温
での破壊靭性値(KIc)を求めた。また、焼結体のX
線回折から粒界結晶相を調べた。
【0044】最後に、被研削性は、得られた焼結体の研
削時に砥石の研削抵抗により評価した。研削抵抗が大き
くなると砥石に加わる負荷が大きくなり、そのために砥
石に加える電力が増えるため、加工機の使用する電流値
を測定した。研削には、#140のダイヤ砥石を使用
し、研削条件は、切り込み0.1mm、砥石の回転数2
000rpm、送り5mm/revであった。結果を表
1に示した。
【0045】
【表1】
【0046】本発明の試料No.1〜3、6〜8、11
〜12、15〜19、21、23、25〜32は、気孔
率が2%以下、最大ボイド径が100μm以下、破壊靭
性が5MPa・m1/2以下の特性を有し、切削時の電流
値が3A以下で、快削性の窒化珪素質焼結体を得た。
【0047】一方、気孔率が2%を越え最大ボイド径が
100μmを越える本発明の範囲外の試料No.5、
9、14、20、22、24は、研削時の電流値が1A
と研削抵抗が小さいものの、研削中に破損したため、製
品としての信頼性に欠けるものであった。
【0048】また、焼成温度が高いために、5.3MP
a・m1/2と靭性が高く、気孔率が2%を越え最大ボイ
ド径が100μmを越える本発明の範囲外の試料No.
13は、研削抵抗が7Aと大きく、被研削性の悪い焼結
体であった。
【0049】さらに、周期律表第3a族酸化物の添加量
が10重量%を越える本発明の範囲外の試料No.10
及びコージェライトの添加量が少なく本発明の範囲外の
No.4は、いずれも破壊靭性が5MPa・m1/2を越
えるため、研削時の電流値が6Aと研削抵抗が大きく被
研削性の悪い焼結体であった。
【0050】さらにまた、コージェライトが添加されて
おらず、粒界相が熱膨張率が2×10-6/℃を越えるダ
イシリケートからなり、本発明の範囲外の試料No.3
3は、破壊靭性が6.1MPa・m1/2、研削抵抗が9
Aといずれも高く、被研削性の悪い焼結体であった。
【0051】さらにまた、α−窒化珪素からなり、本発
明の範囲外の試料No.34は、研削抵抗が6Aと高
く、被研削性の悪い焼結体であった。
【0052】
【発明の効果】本発明の快削性窒化珪素質焼結体は、粒
界相に熱膨張率の小さな材料を用いることで、緻密で低
熱膨張率、軽量の特性を有しつつ、被研削性の優れた快
削性窒化珪素質焼結体を安価に製造することができる。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】β−窒化珪素を主成分とし、熱膨張率が2
    ×10-6/℃以下の粒界相を含み、気孔率が2%以下、
    最大ボイド径が100μm以下、及び破壊靭性が5MP
    a・m1/2以下の焼結体からなることを特徴とする快削
    性窒化珪素質焼結体。
  2. 【請求項2】前記粒界相がコージェライト結晶であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の快削性窒化珪素質焼結
    体。
  3. 【請求項3】前記焼結体中に窒化珪素が60〜94重量
    %、周期律表第3a族元素のうち少なくとも1種が酸化
    物換算で1〜10重量%、コージェライトが5〜30重
    量%含まれることを特徴とすることを特徴とする請求項
    1又は2記載の快削性窒化珪素質焼結体。
  4. 【請求項4】平均粒径が0.3〜1μmの窒化珪素粉末
    60〜94重量%と、平均粒径が10μm以下の周期律
    表第3a族元素のうち少なくとも1種の酸化物粉末1〜
    10重量%と、平均粒径が10μm以下のコージェライ
    ト粉末5〜30重量%とからなる成形体を1600〜1
    900℃の窒素を含む不活性雰囲気中で焼成することを
    特徴とする快削性窒化珪素質焼結体の製造方法。
  5. 【請求項5】焼成後、熱処理として1200〜1500
    ℃の温度で0.1時間以上保持することを特徴とする請
    求項4記載の快削性窒化珪素質焼結体の製造方法。
  6. 【請求項6】焼成後、熱処理として1200〜1500
    ℃の温度範囲を10℃/分以下の冷却速度で冷却するこ
    とを特徴とする請求項4記載の快削性窒化珪素質焼結体
    の製造方法。
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