JP2002066353A - 穀粒処理装置 - Google Patents

穀粒処理装置

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JP2002066353A
JP2002066353A JP2000259356A JP2000259356A JP2002066353A JP 2002066353 A JP2002066353 A JP 2002066353A JP 2000259356 A JP2000259356 A JP 2000259356A JP 2000259356 A JP2000259356 A JP 2000259356A JP 2002066353 A JP2002066353 A JP 2002066353A
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Kazuoki Sugawara
万起 菅原
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東芝テック株式会社
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P60/00Technologies relating to agriculture, livestock or agroalimentary industries
    • Y02P60/14Measures for saving energy, e.g. in green houses

Abstract

(57)【要約】 【課題】精米に伴い処理容器内に分離された糠の糠溜め
容器への排出性能を向上できる精米機を得ることにあ
る。 【解決手段】処理容器21内に収容された分離かご31内で
かき回し具41を回転させることにより、かご31内の玄米
から分離されて、かご31の分離孔に通して容器21とかご
31との間に排出された糠を、容器21の底部に配置したフ
ァンの回転により生じる気流で容器21外の糠溜め容器61
に排出する精米機を前提とする。容器21と容器61とを接
続する糠出口86内に隔壁90を設け、その両側に糠排出通
路91と気流戻り通路92とを設ける。容器21とかご31間の
空隙SGに形成される気流を糠排出通路91に通して糠溜め
容器61に導入し、この気流を、容器61内面に当てて向き
を変えながら糠を落して気流戻り通路92に通して、空隙
SG内に戻し、両容器21、61間に気流を循環させることを
特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、玄米、白米、麦、
蕎麦等の穀粒の糠(胚芽や糠層及びでん粉層のうち穀粒
から剥離したもの、又は種皮等の混ざった微紛物等)を
乾式構造によって取り去る家庭用精米機等の穀粒処理装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】処理容器内に収容された分離かご内でか
き回し具を回転させることにより、分離かご内の玄米か
ら分離される糠を、分離かごに形成されている多数の分
離孔に通して処理容器と分離かごとの間の空隙に排出す
る精米機において、特開平11−333306号公報に示される
ように、処理容器の底部と連通してこの容器の外側に箱
形の糠溜め容器を設けるとともに、処理容器の底壁と分
離かごの底壁との間に配置されてかき回し具とともに回
転されるファンを設けて、このファンの回転に伴い処理
容器内の糠を糠溜め容器に排出できる精米機が知られて
いる。
【0003】このように糠を強制排出できる精米機の糠
溜め容器は、実質的に閉じられた密閉構造であり、単一
の糠排出通路により処理容器の内部と連通されている。
そのため、処理容器内の糠は、前記ファンの回転に伴う
遠心力及び風圧により糠排出通路を通って糠溜め容器に
至る排出作用を受けるといえども、単に糠排出通路を通
って糠溜め容器内へ至り、糠溜め容器から処理容器内に
戻ろうとする気流が生じにくい。そのため、処理容器内
の糠がうまく糠溜め容器内に排出されないことがある。
特に、精米量が多くかき回し具が受ける負荷が増える
と、かき回し具及びファンの回転が低下して前記排出作
用も低下することに加えて、分離かごから処理容器内へ
の糠の排出量が増加するために、糠溜め容器への排出不
良を生じ易くなる。
【0004】この点を改善するために、ファンを大きく
してその送風力を強めることも検討されたが、このよう
にする場合には、強い気流に乗って流動する糠が、糠排
出通路と糠溜め容器との互いに嵌合している部分の微小
な隙間を通って外部に漏れやすくなるとともに、少量精
米時には強い気流が分離かご内の米を必要以上に舞い上
げて、米の割れや欠けを生じ易くなる。したがって、こ
の対策は実用的に好ましいものではない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、処理容器内に分離された糠の糠溜め容器へ
の排出性能を向上できる穀粒処理装置を得ることにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、処理容器内に
収容された分離かご内でかき回し具を回転させることに
より、分離かご内の穀粒から分離される糠を、分離かご
に形成されている多数の分離孔に通して処理容器と分離
かごとの間の空隙に排出し、この排出された糠を、処理
容器の底壁と分離かごの底壁との間に配置されてかき回
し具とともに回転されるファンの回転により、処理容器
と連通してこの容器の外側に設けられた糠溜め容器に排
出する穀粒処理装置を前提とする。
【0007】そして、前記課題を解決するために、請求
項1に係る発明は、前記処理容器及び前記糠溜め容器を
連通する糠排出通路を、糠溜め容器を基準として前記フ
ァンの回転に伴い前記処理容器内に形成される気流の回
転方向上流側に設けるとともに、前記処理容器及び前記
糠溜め容器を連通する気流戻り通路を、前記糠溜め容器
を基準として前記気流の回転方向下流側に前記糠排出通
路から独立して設けたことを特徴としている。
【0008】この発明及び以下の各発明において、装置
本体に設けられる処理容器は、装置本体に一体的に設け
てもよく、又、装置本体とは別体であって装置本体に着
脱可能に取付けてもよい。又、この発明及び以下の各発
明において、糠排出通路及び気流戻り通路は、互いに独
立して設けられていればよく、請求項3の発明のように
隔壁を挟んで背合わせ状態に設ける構成には制約されな
い。又、この発明及び以下の各発明において、糠排出通
路及び気流戻り通路は、処理容器又は糠受け容器に一体
に形成して設けてもよく、又、請求項3の発明のように
処理容器とは別の介装リングに設けることもできるもの
であり、処理容器に設ける場合には、処理容器の底部又
は上部或はこれらの中間部に設けることができる。又、
この発明及び以下の各発明において、糠溜め容器は、処
理容器に着脱可能であっても、取外し不能例えば一体に
設けられていてもよいが、前者の場合には溜められた糠
の片付け等の取扱いを容易にできる点で優れている。
又、この発明及び以下の各発明において、蓋体には通気
孔はあってもなくてもよく、又、かき回し具は、分離か
ご内において穀粒をかき回すことができればよいもので
あって、実施形態で説明するブレードは必ずしも必要と
するものではない。
【0009】この請求項1の発明においては、かき回し
具とともにファンが回転されることにより、分離かご内
から処理容器内に排出された糠を、ファンの回転に伴う
遠心力及び風圧により搬送して、処理容器外の糠溜め容
器内に排出できる。この場合、ファンにより生起されて
処理容器の内周面に沿って回転しつつ糠を搬送する気流
は、糠溜め容器を基準として、気流の回転方向上流側に
位置している糠排出通路を通って糠溜め容器に流入し、
この容器内で流れ方向を変えて前記気流の回転方向下流
側に位置している気流戻り通路を通って処理容器内に戻
される。このように糠溜め容器に対する糠搬送気流の入
口と出口とが分かれていることにより、処理容器内の糠
搬送気流を糠溜め容器内を経由して循環させることがで
き、この循環において既述のように糠を含んだ糠搬送気
流が糠溜め容器内で方向転換するに伴い、この気流に乗
っている糠が分離されて、この糠は糠溜め容器内に溜め
られる。
【0010】請求項2に係る発明は、請求項1の発明に
記載の糠排出通路を形成している通路壁のうち、前記気
流の回転方向下流側に位置する通路壁部が、上方から見
て前記処理容器内に突出する導入ガイドを有しているこ
とを特徴とするものである。
【0011】この発明においては、ファンにより生起さ
れ処理容器と分離かごとの間の空隙を流動する糠搬送気
流を妨げるように配置されている導入ガイドにより、前
記気流を円滑に糠排出口に導入させて、糠溜め容器内で
の既述の糠分離を伴う気流循環を実現できる。
【0012】請求項3に係る発明は、請求項1又は2の
発明に記載の処理容器及び糠溜め容器を接続する糠出口
を有した介装リングを、前記処理容器と前記蓋体との間
に着脱可能に配置し、前記糠出口内に、前記糠排出通路
及び前記気流戻り通路を形成するとともにこれら通路を
仕切る隔壁を設けたことを特徴とするものである。
【0013】この発明においては、処理容器の底部で前
記ファンにより生起された糠搬送気流が、処理容器の内
周面と処理容器と分離かごの外周面との間の空隙を旋回
しながら上昇した後に、処理容器と蓋体との間に挟まれ
た介装リングの糠出口が有する糠排出通路を通って糠溜
め容器内に排出される。こうして排出された気流は、糠
溜め容器内で流れ方向を変えて、前記糠出口が有する気
流戻り通路を通って処理容器内に戻される。そのため、
処理容器に糠排出通路及び気流戻り通路を形成する必要
がなく、処理容器及び糠溜め容器の両者にわたる気流循
環を実現できる。
【0014】請求項4に係る発明は、請求項3の発明に
記載の糠出口が、前記介装リングの径方向と略平行に延
びる両端壁を有して、前記介装リングの周方向に延びる
横長形状をなして外方に突出されているとともに、前記
糠排出通路の出口の開口幅を前記気流戻り通路の入口の
開口幅より大きくしたことを特徴とするものである。
【0015】この発明においては、糠を含んだ気流が糠
排出通路を通る際に、この糠排出通路に臨んだ一方の端
壁の内面側に渦ができ易い関係で、前記端壁内面には気
流に含まれている糠の一部が付着して成長する。しか
し、糠排出通路の糠溜め容器に臨んだ出口の開口幅は予
め広く形成されているから、この開口幅が、前記付着に
伴い狭まっても、大きさが限られている糠出口におい
て、糠排出通路と背合わせの気流戻り通路の糠溜め容器
に臨んだ入口の開口幅よりも狭められることを抑制でき
る。それにより、糠排出通路の実際の流路断面積が気流
戻り通路の流路断面積よりも小さくなって、処理容器及
び糠溜め容器の両者にわたる気流循環を低下させること
を防止できる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態に係る
精米機について図1〜図10を参照して説明する。この
精米機は、装置本体1と、これに着脱される穀粒処理ア
タッチメント20を備えて形成される。
【0017】図1及び図2中1は合成樹脂製の装置本体
である。装置本体1は、ボディケース1aと、ボトムケ
ース1bと、トップカバー1cとを連結して組立てられ
ている。図2に示されるように装置本体1内には金属製
の支持板2が水平な姿勢で配置されている。装置本体1
は台状をなす処理容器載置部3を有し、この載置部3か
ら外れた位置にはトップカバー1cで上方から覆われる
駆動モータ4が内蔵され、このモータ4は支持板2に取
付けられている。
【0018】図2に示されるように支持板2にはこれに
連結された軸受ホルダ6を介して軸受7が取付けられ、
軸受7にはこれを貫通する出力軸8が垂直な姿勢で回転
自在に支持されている。出力軸8の上端部は、上面が開
口された処理容器載置部3の凹部3a内中央部に突出さ
れ、この上端部には駆動側カップリング9が取付けられ
ている。
【0019】駆動モータ4のモータ軸4aの下端部は支
持板2を下方に貫通しており、このモータ軸4aと出力
軸8とは伝動手段を介して連結されている。装置本体1
に内蔵された駆動モータ4、出力軸8、及び伝動手段
は、駆動機構10をなしている。前記伝動手段は、例え
ばモータ軸4aに固定された駆動プーリ11と、出力軸
8の下端部に固定された減速用従動プーリ12と、これ
ら両プーリ11、12にわたって巻き掛けられた伝動ベ
ルト13とから形成されている。
【0020】図1に示されるようにトップカバー1cの
上面壁は操作パネルとして用いられており、この壁には
タイマースイッチ14と洗米スイッチ15とが取付けら
れている。精米される玄米の量に応じた精米時間を設定
するタイマースイッチ14はダイアル操作されるもので
あり、このスイッチ14が操作されたときに出力軸8は
前記駆動機構10を介して例えば2400rpm〜3000rpmで回
転される。洗米スイッチ15は押圧されている時間に限
って駆動モータ4を運転させる押し釦式のフラッシュス
イッチであって、これを押圧操作したときには、前記駆
動モータ4への通電回路が切換わって前記出力軸8は前
記駆動機構10を介して例えば3500rpmで回転される。
なお、図1中16は玄米の量と精米時間との目安及び白
米量と洗米時間との目安を示したスイッチ設定表であ
り、この表16にしたがってタイマースイッチ14の目
盛り合せがされるとともに、洗米スイッチ15の押圧回
数が指定されるようになっている。
【0021】図1のようにトップカバー1cの上面壁に
は処理容器載置部3側に寄せて中空のスイッチ凸部17
が上方へ突出して一体に形成されて、この凸部17の上
端部側面には開口17aが開けられている。この開口1
7aに臨んでスイッチ凸部17内には図示しないスイッ
チ連動部材が収容されていて、この連動部材は、前記開
口に挿入される後述のスイッチ操作凸部により押し動か
され、それに伴い装置本体1に内蔵された図示しない常
開の安全スイッチをオンさせるものである。この安全ス
イッチがオンした状態でのみ前記両スイッチ14、15
の操作が有効となり、駆動モータ4への通電が実現され
る。なお、図2中18はモータ軸4aの上端部に連結さ
れたモータ冷却用ファンを示している。
【0022】次に、穀粒処理アタッチメント(以下アタ
ッチメントと略称する。)20について説明する。この
アタッチメント20は図2及び図4等に示されるように
処理容器21、分離かご31、かき回し具41、蓋体5
1、糠溜め容器61、糠用ファン71、及び介装リング
81を備えている。
【0023】すなわち、図2に示されるように処理容器
載置部3上には、上端が開口された有底円筒状の処理容
器21が、その下側に取付けられた下端開放の短い円筒
状の処理容器台22を、前記凹部3aに着脱可能に嵌合
して取付けられている。処理容器21は内部を透視可能
な合成樹脂又はガラスで形成されている。この処理容器
21の内面、つまり、内底面及び内周面は、リブや凹凸
を有していない滑らかな連続面で形成されており、それ
により、後述の気流の流れの円滑化及び容器内面の清掃
の容易化を図っている。処理容器台22は、図示の場合
処理容器21とは別体であるが、一体に形成することも
できる。
【0024】図3及び図4に示すように処理容器21
は、その上端開口に向けて多少開き気味の周壁21aの
外周面に、例えば側面視コ字状をなして突設された把手
23を有しているとともに、この把手23から180°
離れた開口縁に、径方向外側に突出する注ぎ口24を有
している。注ぎ口24の先端部下面は図4に示されるよ
うに平面で形成されている。
【0025】図2及び図4に示されるように処理容器2
1の底壁21bの中央部には、これを貫通して軸受ホル
ダ25が取付けられ、このホルダ25の下端部には処理
容器台22が連結されている。軸受ホルダ25に内蔵さ
れた軸受26には、その中央部を垂直な回転軸27が上
下方向に貫通して支持されている。回転軸27は処理容
器21の中央部に配置されており、その下端部には、処
理容器載置部3への処理容器21の着脱に伴って前記カ
ップリング9に着脱自在に噛み合い係合する被動側カッ
プリング28が取付けられている。回転軸27の軸受2
6より上側部分は駆動軸部27aをなしている。処理容
器21の底部は水密構造とするために、処理容器21の
底壁21bと軸受ホルダ25との間に環状の防水パッキ
ング29が挟み込まれているとともに、軸受ホルダ25
の上端部内面と軸受26と回転軸27との間に、回転軸
27が摺接する環状の防水パッキング30が設けられて
いる。
【0026】処理容器21の上端にはゴム製のシールリ
ング82が装着された合成樹脂製の介装リング81が着
脱可能に設置されている。図5〜図9等に示されるよう
に介装リング81は、リング部85と、このリング部8
5から径方向外側に一体に突設された糠出口86とを備
えている。このリング部85は、その外周面に周方向に
途切れることなく連続する設置段部83を有するととも
に、内周面にも途切れることなく連続する内向きフラン
ジ84を有している。
【0027】リング部85の設置段部83より下側部分
は処理容器21の上端開口縁21cの内側に嵌入され、
かつ、設置段部83より上側部分の外径は処理容器21
の上端開口縁21cの外径と略等しく形成されている。
このリング部85の設置部83より上側部分において、
後述の糠出口86から略90°ずれた位置には、注ぎ口
24上に重ねられる凸部85aが径方向外側に向けて一
体に突設されている。
【0028】内向きフランジ84の根元には、凸部85
aと対応して下向きリブ87が一体に突設されている。
内向きフランジ84の一部にはテーパ部84aが設けら
れている。このテーパ部84aは、糠出口86の片側、
正確には、糠出口86を基準として後述の糠搬送気流の
回転方向下流側の側方に連続して形成されている。テー
パ部84aは、後述の気流戻り通路92から流出した気
流を処理容器21の底部側に導くように、糠出口86か
ら離れるほど下がって傾斜されている。それにより、後
述の空隙での気流を乱すことを抑制しつつ糠溜め容器6
1から処理容器21内への空気の還流の円滑化を図って
いる。
【0029】糠出口86は、この出口86の幅方向中央
を通るリング部85の半径線R(図3参照)が延びる方
向(径方向)と略平行に延びる両端壁86a、86bを
有して、リング部85の周方向に延びる横長形状をなし
て外方に一体に突出されている。糠出口86を正面から
見た外形形状は図4及び図6等に示されるように横長の
長四角筒状をなしている。この糠出口86の突出基部
(根元部)の上面と下面とには、図5及び図7に示され
るように夫々円弧状に凹まされている。上面の円弧状凹
み88はリング部85の上面の一部をなしており、下面
の円弧状凹み89は設置段部83の一部をなしている。
【0030】図3、図4、及び図6等に示されるように
糠出口86内の長手方向(幅方向)中間部には隔壁90
が一体に設けられている。この隔壁90と前記一方の端
壁86aとの間には糠排出通路91が形成されていると
ともに、隔壁90と前記他方の端壁86bとの間には気
流戻り通路92が形成されている。このように隔壁90
により仕切られて互いに独立している両通路91、92
のうち、糠排出通路91は糠出口86を基準として、正
確には隔壁90を基準とし後述の糠搬送気流の回転方向
上流側に設けられ、かつ、気流戻り通路92は前記気流
の回転方向下流側に設けられている。図3及び図6等に
示すように糠溜め容器61内に臨んだ糠排出通路91の
出口の開口幅Aは、糠溜め容器61内に臨んだ気流戻り
通路92の入口の開口幅Bよりも大きく形成されてい
る。
【0031】前記開口幅A>Bの関係を得るために本実
施形態では、図3及び図8に示すように前記一方の端壁
86aに対向する隔壁90の一側面を傾斜面90aで形
成するとともに、他方の端壁86bに対向する隔壁90
の他側面を端壁86bと略平行としてある。隔壁90が
傾斜面90aは後述の周部空隙SGの遠心方向に略沿う
ように傾斜されており、このような傾斜面90aは、糠
排出通路91を通る気流の流れを円滑にする上で有効で
ある。端壁86a及び隔壁90はいずれも糠排出通路9
1を形成している通路壁であり、隔壁90は後述の糠搬
送気流の回転方向下流側に位置している。
【0032】図9等に示されるように糠出口86と反対
側に突出している内向きフランジ84の下面には、隔壁
90に対応して下向きリブ93が一体に突設されてい
る。下向きリブ93は、内向きフランジ84の内周縁に
沿って湾曲するリブベース93aと、このベース93a
の前記糠排出通路91の入口に対向する側縁から斜めに
折り曲げられるように設けられた導入ガイド93bとか
らなる。導入ガイド93bは隔壁90の傾斜面90aと
同じ角度で傾斜されて、このガイド93bの上部93b
uと傾斜面90aとは面一に連続している。導入ガイド
93bの下部は、処理容器21上に介装リング81を載
置した状態で処理容器21の内側に斜めに突出されてい
る。本発明において、導入ガイド93bは前記上部93
buのみで形成されていてもよい。
【0033】前記シールリング82は、図2〜図4に示
されるように糠出口86以外のリング部85の外周面
と、リング部85の上面、及びリング部85の設置段部
83にわたって被せて取付けられる。このリング82
は、図9に示すように糠出口86が貫通する嵌合孔98
を有している。この孔98の上側孔縁部98aは前記凹
み88に嵌合され、かつ、下側孔縁部98bは前記凹み
89に嵌合されている。それにより、両孔縁部98a、
98bを保形しつつ、処理容器21の上端開口縁21c
との間のシール性、及び介装リング81と後述の張出し
フランジ34との間のシール性を確保できるようになっ
ている。
【0034】処理容器21の外側には例えば合成樹脂製
の糠溜め容器61が着脱可能に取付けられている。糠溜
め容器61は、上端が開口された容器本体62と、この
本体62の上端開口に開閉可能に取付けられる蓋63と
から形成されている。図10に示すように容器本体62
は、その上端部内側面に、糠出口86の外周に着脱自在
に嵌合される接続口64を有している。蓋63は糠出口
86の上面に重ねられる重なり片63aを有しており、
この片63aには上向きのストッパ凸部65が設けられ
ている。
【0035】図2に示されるように処理容器21に出し
入れ自在な分離かご31は、上面が開口された金属製の
かご本体32と、合成樹脂製の中心筒体33とから形成
されている。かご本体32は、円筒形状のかご周壁32
aの下端にかご底壁32bを一体に設け、かつ、かご周
壁32aの上端開口縁にその周方向に連続しかつ外側に
向けて水平状に張り出す環状の張出しフランジ34を一
体に設けて形成されている。
【0036】このかご本体32の張出しフランジ34を
除いたかご主部は、処理容器21よりも小径であるとと
もに、処理容器21の深さよりも短い有底円筒形状をな
している。張出しフランジ34は、介装リング81のリ
ング部85の上面にシーリリング82を挟んで上側から
被さる大きさに形成されている。この張出しフランジ3
4の一部は前記凸部85aに倣ってこの凸部85aに被
さる凸部(図示しない)を有している。
【0037】分離かご31のかご周壁32aにはその略
全域にわたり多数の分離孔(図示しない)が開けられて
いるとともに、分離かご31のかご底壁32bにもその
略全域にわたり多数の分離孔(図示しない)が開けられ
ている。これら分離孔はいずれも分離かご31内に収容
されて精白された穀粒例えば白米の通過を妨げる大きさ
の小穴からなる。
【0038】前記中心筒体33は分離かご31のかご底
壁32bの中央部を貫通してかご底壁32bにリベット
止めされている。中心筒体33の上下両端はいずれも開
放されているが、この筒体33の高さは、精米後に分離
かご31を傾けて内部の米を流出させるときにも、米が
中心筒体33内に入り込まないような高さに設定されて
いる。
【0039】図2及び図4に示されるように処理容器2
1内に位置した前記駆動軸部27aの下部周面には、フ
ァン取付け部38が設けられている。ファン取付け部3
8は分離かご31のかご底壁32bの下側、正確には、
かご底壁32bと処理容器21の底壁21bとの間に位
置されている。このファン取付け部38には前記ファン
71が上方から着脱可能に嵌合して取付けられている。
従って、このファン71はかご底壁32bと処理容器2
1の底壁21bとの間の底部空隙に設けられる。回転軸
27と一緒に回転されるファン71は合成樹脂の一体成
形品であり、放射状に突設された複数の羽根72を有し
ている。このファン71は取付け状態から上方へ引上げ
ることによって、駆動軸部27aから取外すことができ
る。
【0040】図2及び図3に示されるように処理容器2
1内において回転軸27の駆動軸部27aには、これに
上方から着脱可能に嵌合されて回転軸27とともに回転
されるかき回し具41が取付けられている。かき回し具
41は、合成樹脂の一体成形品からなるかき回し具本体
42と、この本体42に内蔵された合成樹脂製又は軽金
属製の軸係合部材43と、一枚以上例えば一対のブレー
ド44とを備えている。かき回し具本体42は上端が閉
じられるとともに下端が開口された筒状をなし、その上
端壁の中央部内面から一体に突設された中央筒部42a
の下端部に軸係合部材43が連結されている。この部材
43は、駆動軸部27aに軸方向から挿脱自在に嵌合さ
れるとともに、周方向には相対回転することなく駆動軸
部27aに引っ掛るものである。したがって、かき回し
具41は分離かご31内でこのかご31の中央部に配置
されている駆動軸部27aに取付けられて、回転軸27
と一緒に回転される。
【0041】一対のブレード44は、その長手方向と直
交する断面がコの字形をなすように金属板例えば耐摩耗
性に優れるステンレスの薄板を折り曲げてなる。これら
のブレード44は、その根元部を、かき回し具本体42
の外周面下端部から一体に張り出して設けられたブレー
ド連結部45に複数のリベット46により固定して、夫
々かき回し具本体42に片持ち支持されている。これら
一対のブレード44は、図3に示されるように分離かご
31内に配置された状態で上方から見て、分離かご31
の中央部からかご周壁32a側に行くほどかご周壁32
aの内周面に次第に近付けられるように、例えば、円弧
状に形成されている。
【0042】図2及び図3に示されるように処理容器2
1の上側には、この容器21の上面開口縁との間に介装
リング81を挟んで蓋体51が開閉可能に取付けられて
いる。透明な合成樹脂からなる略円形の蓋体51は、処
理容器21に着脱されるものであって、その外周部に
は、図1及び図4に示されるように互いに180°離れ
て把手引掛け部52と注ぎ口引掛け部53とが夫々設け
られているとともに、この注ぎ口引掛け部53側に寄せ
てL字状のスイッチ操作凸部54(図1参照)が一体に
突設されている。
【0043】把手引掛け部52は、弾性に富む合成樹脂
材の成形品であって、蓋体51に一体に形成された部材
取付け部51aに嵌着して取付けられている。この引掛
け部62は前記把手23の上部に着脱可能に弾性係合す
る相対向する一対の弾性挟持片52aを有している。分
離かご31及び介装リング81の回り止めとなる注ぎ口
引掛け部53は、蓋体51と一体に成形されており、平
面視コ字形であって、その中央部は図4に示されるよう
に断面L形の引掛け部位53aをなしている。
【0044】この蓋体51を処理容器21に取付けるに
は、まず、ファン71が収容された処理容器21の上端
開口縁21cに、シールリング82付きの介装リング8
1を載置した後、分離かご31の張出しフランジ34を
介装リング81に引掛けるとともに、この分離かご31
を処理容器21内に収容し、更に、分離かご31内にか
き回し具41を収容した状態で行う。つまり、注ぎ口引
掛け部53が前下がりとなる斜めの姿勢で、その引掛け
部位53aを処理容器21の注ぎ口24の下面に引掛け
てから、この注ぎ口24を支点として把手係合体52側
が下がるように押し下げて回動させればよい。それによ
り、把手係合体52の弾性挟持片52aの弾性変形を伴
って、その下端部側が把手23の上部側面を通過し、そ
の通過終了とともに弾性挟持片52aが互いに近付くよ
うに弾性復帰して、蓋体51を下方に呼び込む力を与え
ながら把手23の上部を弾性的に挟持するものであり、
こうして蓋体51が取付けられる。こうした蓋体51の
取付けによって、処理容器21の上端開口縁21cと蓋
体51の周部内面との間には前記張出しフランジ34と
ともに介装リング81が挟まれる。又、以上の取付け手
順と逆に、把手係合体52を押上げて把手23から外し
た後、注ぎ口引掛け部53を注ぎ口24から外すことに
より、蓋体51を処理容器21から取外すことができ
る。
【0045】蓋体51には、その周部を除く全域にわた
って、言い換えれば、分離かご31の内側と対向する領
域全体にわたり、米等の穀粒が通過できない程度の小さ
な多数の通気孔55が開けられている。又、図2中56
は、蓋体51の周部内面に途切れることなく連続して突
設されて、張出しフランジ34の根元部上面に当接され
るたリング状の押さえリブである。更に、図2及び図1
0中57はストッパ係合部である。この係合部57は、
前記ストッパ凸部65に引っ掛って、糠溜め容器61が
糠出口86から不用意に抜け落ちることを防止するため
に設けられている。
【0046】次に、穀粒の精穀の一例として例えば玄米
を精米する場合を説明する。
【0047】まず、装置本体1に載置された状態又は装
置本体1から外れた状態の処理容器21内に、その上端
の開口を通してファン71を収容し、このファン71を
回転軸27の駆動軸部27aに嵌合して取付けてから、
シールリング82付きの介装リング81を、適正な姿勢
で、その設置段部83が処理容器21の上端開口縁21
cに載置されるように嵌合して、処理容器21上に載せ
る。次に、分離かご31を、このかご31の張出しフラ
ンジ34が介装リング81に上方から引っ掛るまで処理
容器21内に収容する。この分離かご31の収容に伴
い、その中心筒体33内には回転軸27の駆動軸部27
aが挿入される。
【0048】こうしてファン71及び分離かご31が処
理容器21に収容された状態においては、図2に示され
るようにかご本体32のかご底壁32bが処理容器21
の底壁21bの内面から離れて配置され、これら両底壁
32b、21b間には底部空隙BGが形成されるととも
に、かご本体32のかご周壁32aが処理容器21の周
壁21aの内周面から離れて配置され、これら両側壁3
2a、21a間には平面視リング状をなす周部空隙SG
が形成される。周部空隙SGの下端は底部空隙BGに連
通されている。かご底壁32bに開けられた多数の図示
しない分離孔を通じてかご本体32内に連通されている
底部空隙BGには、前記ファン71が配置されている。
【0049】かご周壁32aに開けられた多数の図示し
ない分離孔を通じてかご本体32内に連通されている周
部空隙SGの上端は、かご周壁32aに接近する内向き
フランジ84で実質的に閉じられているとともに、この
空隙SGの上部には、介装リング81のリブ93の下部
が挿入して配置されている。この配置状態で、リブ93
のリブベース93aはかご周壁32aの上部外周面に沿
うように近接されるとともに、リブ93の導入ガイド9
3bの上部93buは図3に示されるように上方からみ
て周部空隙SG内に突出されている。言い換えれば、前
記上部93buは、周部空隙SGの上部に沿って周方向
に回転しようとする気流の流れを妨げるように配置され
ている。しかも、前記配置状態で周部空隙SGは、前記
糠出口86の糠排出通路91の入口及び気流戻り通路9
2の出口と、介装リング81の内側において夫々連通さ
れているとともに、これら通路91、92に出入りする
気流が交じり合うことは前記上部93buで妨げられて
いる。
【0050】次に、分離かご31内にその上端開口を通
してかき回し具41を収容して、その中央筒部42aを
回転軸27の駆動軸部27aに嵌合して取付ける。この
後、所望量の玄米を分離かご31内に収容する。又、こ
の状態に至るまでに、若しくは分離かご31に玄米を収
容した後に、処理容器21の外側に、その糠出口86に
嵌合して糠溜め容器61の容器本体62を取付け、次い
で、この本体62に蓋63を被せる。
【0051】次いで、介装リング81上に、処理容器2
1の把手23及び注ぎ口24を利用して蓋体51を既述
の取付け手順により被着する。それにより、分離かご3
1の上端開口が閉じられ、かつ、蓋体51と処理容器2
1の上端開口縁21cとの間に、シールリング82付き
の介装リング81が挟着されるとともに、このかご31
の張出しフランジ34も介装リング81と蓋体51の押
さえリブ56との間に挟着される。こうした施蓋によっ
て、張出しフランジ34の図示しない前記凸部で覆われ
た処理容器21の注ぎ口24には、蓋体51の注ぎ口引
掛け部53が引掛けられるので、分離かご31及び介装
リング81は周方向に回り止めされるとともに、前記シ
ールリング82により、処理容器21と介装リング81
との間、及びこのリング81と蓋体51との間がシール
される。
【0052】以上の手順で組立てられたアタッチメント
20を、装置本体1に取付ける。この場合、予め装置本
体1の処理容器載置部3に処理容器21が載置してある
場合にも、又、装置本体1から外れた状態でアタッチメ
ント20を組立てた場合でも、はじめは、アタッチメン
ト20を、その糠溜め容器61が装置本体1のトップカ
バー1cとは逆側に位置し、かつ、蓋体51のスイッチ
操作凸部54が装置本体1のスイッチ突部17の手前側
に位置する姿勢で処理容器載置部3に載せた後に、図1
中矢印C方向にアタッチメント20全体を回動させるこ
とにより、装置本体1への取付けが行われる。この取付
け状態では、駆動側カップリング9と被動側カップリン
グ28とが互いに噛み合わされて、装置本体1側からか
き回し具41への動力伝達が可能な状態に接続されると
ともに、前記凹部3aの内周面に突設された凸部と前記
処理容器台22の外周面に設けられた凹部とが引っ掛っ
て処理容器21が処理容器載置部3の上方へ抜け出すこ
とが防止される。又、蓋体51のスイッチ操作凸部54
が、スイッチ凸部17の開口17aに入り込んで、図示
しない安全スイッチがオン状態に保持される。
【0053】そして、以上のセット完了後に、分離かご
31内に投入された玄米の量に応じて精米スイッチ、つ
まり、タイマースイッチ14のタイマ時間を設定するこ
とにより、以下のような乾式構造による糠の分離、つま
り、精米(精穀)ないしは研米(研穀)が実施される。
【0054】すなわち、装置本体1内の駆動機構10が
動作され、その出力軸8の回転がカップリング9、28
を介して回転軸27に伝達されて、この軸27とともに
かき回し具41が分離かご31内で回転(その回転方向
を図3中点線矢印Dで示す)される。そのため、かき回
し具41の一対のブレード44によって、分離かご31
内の玄米は、回転力を受けながらかご周壁32aに向け
て押出される。それにより、玄米は、遠心力の作用によ
って静止状態の分離かご31のかご周壁32aの内周面
に押付けられながら回転しつつ、かご周壁32aの内周
面の上部側に向けて移動した後、重力によって分離かご
31の中央部側においてかご底壁32b方向に移動され
るから、分離かご31内の米は上下方向に対流しながら
まんべんなくかき回される。
【0055】こうしたかき回しに伴う玄米同士の擦れ合
い、及び玄米と分離かご31及びかき回し具41との擦
れ合いにより、はじめに玄米の糠層が取除かれる精米が
行われ、この後に引続いて精白された米(白米)に対す
る前記糠取り(研米)が行われる。同時に、生成された
糠がかご周壁32a及びかご底壁32bの各分離孔を通
過して周部空隙SG及び底部空隙BGに排出されるとと
もに、このような糠の分離に伴って、分離かご31内に
は糠が取り去られた米が残される。
【0056】以上の精米時には、底部空隙BGにおいて
回転軸27に接続されたファン71が回転軸27と共に
回転されるので、このファン71はその各羽根74によ
る送風を行う。この送風により、ファン71の上側が吸
込み側となり、ファン71の外周側が排気側となる。
【0057】そのため、外気が蓋体51の各通気孔55
から吸込まれて分離かご31内の玄米層(穀類層)を通
過して、かご底壁32bの分離孔を通って底部空隙BG
に至り、更に、この底部空隙BGからファン71を経由
した後に、周部空隙SGを旋回しながら上昇する。この
気流は、介装リング81側において、このリング81の
導入ガイド93bにより流れ方向を上向きに変えられる
とともに、その上部93bu及びこれに面一的に連続す
る糠出口86の隔壁90の傾斜面90aに沿って糠排出
通路91内に導入される。そして、前記気流は、糠排出
通路91を流通して糠溜め容器61内に至り、この容器
61の内面に当って流動方向を処理容器21側に向けて
変えられた後に、前記通路91と隣り合っている気流戻
り通路92を通って介装リング81の内向きフランジ8
4の下側に戻される。こうして戻された気流は、前記通
路92の出口に連なる内向きフランジ84のテーパ部8
4aの下面に沿って下方向に流動して、周部空隙SGに
戻され、この空隙SGに臨んでいるかご周壁32aの上
部の分離孔を通して分離かご31内に戻される。以上の
ような旋回気流及び糠出口86を通る気流を図3及び図
4中実線及び二点鎖線の矢印で示す。
【0058】このため、かご底壁32b及びかご周壁3
2aの分離孔から排出される糠を、前記空隙BG、SG
に排出される傍から、既述の気流に乗せて搬送できる。
そして、こうして搬送された糠は、糠出口86との接続
部以外が閉じている糠溜め容器61の内面に既述のよう
に気流が当って方向転換されることに伴い、この気流か
ら分離されて糠溜め容器61内の下部に溜められる。こ
のような糠の自動搬出により、玄米から分離された糠が
底部空隙BGに溜まることがなくなり、この糠を処理容
器21外の温度条件が低い糠溜め容器61に排出して溜
めることができる。
【0059】以上の糠処理においては、既述のように隔
壁90を介して糠排出通路91と気流戻り通路92とが
分けられており、言い換えれば、糠溜め容器61に対す
る糠搬送気流の入口と出口とが分かれていることによ
り、前記気流が処理容器21側から糠溜め容器61内に
流入する勢いで、糠溜め容器61内から処理容器21側
に戻ろうとする気流が流れが妨げられることがなくな
る。そのため、処理容器21内で生成された糠搬送気流
を円滑に糠溜め容器61内を経由して循環させることが
でき、それに伴って前記糠搬送気流に乗っている糠を、
容易かつ確実に糠溜め容器61内に搬入して、そこで分
離して溜めることができる。
【0060】前記糠排出通路91を仕切っている隔壁9
0には、これ連続する導入ガイド93bの上部93bu
を設けられていて、この上部93buが、ファン71に
より生起され処理容器21の内面と分離かご31との間
の周部空隙SGを旋回しつつ流動する糠搬送気流を妨げ
るように配置されているから、この導入ガイド93bの
上部93buにより、前記気流を円滑に糠排出通路91
に導入させることができる。加えて、本実施形態では上
部93buにより前記気流が糠排出通路91に隣接する
気流戻り通路92に吹込むことも防止できる。そのた
め、糠溜め容器61内での既述の糠分離を伴う気流循環
を円滑かつ確実に実現できる。
【0061】その上、本実施形態では前記上部93bu
が傾斜されているので、気流を乱すことが少なく、より
円滑に前記気流を糠溜め容器61内に導入できる。な
お、周部空隙SB内を旋回する気流は前記上部93bu
を有するリブ93に導かれて、既述のように糠排出通路
91に導入されるので、こうしたリブ93がない場合に
比較して、糠を含んだ前記気流を更に容易に導入できる
ことは勿論である。
【0062】又、糠出口86は、介装リング81の径方
向と略平行に延びる両端壁86a、86bを有して、介
装リング81の周方向に延びる横長形状をなして外方に
突出されているから、この糠出口86への糠溜め容器6
1の着脱を、処理陽気21の半径方向外側から挿脱操作
で容易にできる。その反面、糠を含んだ気流が糠排出通
路91を通る際に、この糠排出通路91に臨んだ端壁8
6aの内面側には渦ができる。その関係で、端壁86a
の内面には前記気流に含まれている糠の一部が付着して
成長する。なお、既述のように糠排出通路91に臨んだ
隔壁90の傾斜面90aは、糠排出通路91を通る気流
の流れ方向に沿っているから、そこへの糠の付着は殆ど
無視できる程度に少ない。
【0063】しかし、前記糠出口86の糠排出通路91
の糠溜め容器61に臨んだ出口の開口幅Aを気流戻り通
路92の糠溜め容器61に臨んだ入口の開口幅Bより大
きく形成してあるから、糠排出通路91の出口の実質的
な開口幅が前記付着に伴い狭まっても、その開口幅が気
流戻り通路92の入口の開口幅Bよりも狭められること
を抑制できる。それにより、糠排出通路91の実際の流
路断面積が気流戻り通路92の流路断面積よりも小さく
なって、処理容器21及び糠溜め容器61の両者にわた
る前記気流循環を低下させることを防止できる。したが
って、糠溜め容器61内での既述の糠分離を伴う気流循
環を確実に持続させることができる。なお、糠排出通路
91に臨んだ隔壁90を傾斜面90aとすることは、糠
出口86において前記開口幅A、Bの大きさに差を持た
せるのに有効である。
【0064】以上のような循環気流により、米から分離
された糠を処理容器21外の糠溜め容器61に排出する
から、精米量が多い場合であっても、処理容器21内に
糠が残ることを実質的になくすことができる。そのた
め、糠が処理容器21の内底部に溜まる場合のように、
糠の温度上昇に伴い、処理容器21の内底部に糠がべと
つき張り付いて残ることがないので、使用後における処
理容器21内の掃除等を容易に行うことができる。又、
糠溜め容器61は処理容器21の外部にあって外気に晒
されているから、その内部に排出された糠の温度が高ま
って糠がべとつくことはないとともに、この糠溜め容器
61を処理容器21から取外すことにより、糠溜め容器
62内に溜められた糠を容易に出すことができる。した
がって、この精米機は、以上のように糠の処理が容易で
あるから、使い勝手がよい。
【0065】そして、以上のように糠を糠溜め容器61
に自動排出できるので、周部空隙SBを狭く、つまり、
処理容器21を小径としてその周壁21aをかご周壁3
2aに近付けても、分離かご31から排出された糠が周
部空隙SBに詰まって、分離かご31の分離孔を目詰ま
りさせることがなく、よって、処理容器21を小形に作
ることもできる。
【0066】既述の処理容器21側と糠溜め容器61内
とにわたる気流循環は、精米量が多く、ファン71の回
転が低下しても、同様になされる。そのため、糠の量が
増えるにも拘らず、その糠溜め容器61への排出不良を
防止できる。それに伴い、糠の排出不良を防止するため
に、ファン71を大きくして送風力を高める必要がない
ので、アタッチメント20の背丈が高くなる等に伴う大
形化を招くことがないだけではなく、前記送風力の向上
に伴う過大な風圧が糠出口86と糠溜め容器61との嵌
合部、及び容器本体62と蓋63との嵌合部に加わっ
て、これら嵌合部を通して糠が外部に漏れる恐れも防止
できる。
【0067】又、以上の精米動作においては、既述のよ
うに蓋体51を通して外気が導入されるので、かき回さ
れて摩擦熱を発している玄米をはじめとして、前記気流
が接する部分(ブレート44、分離かご31等)を積極
的に冷却できる。そのため、かき回されている玄米及び
分離された糠の温度上昇を有効に抑制できる。よって、
既述の精米に伴う米の乾燥度を低下させることができ、
それにより、炊飯時における米の割れを少なくして、食
味を向上させる上で有効である。
【0068】なお、本実施形態の精米機は、前記精米後
に洗米(洗穀)を行なうことができる。この洗米は、処
理容器21外に取外された分離かご31内の白米を軽く
水で濡らして水切りをした後、再び分離かご31を処理
容器21内にセットするとともに、既述の組立手順でア
タッチメント20を組立てて装置本体1にセットして行
われる。
【0069】この洗米運転においては、タイマースイッ
チ14は使用されず、分離かご31内の白米量に応じて
洗米スイッチ15を数回瞬間的に押して駆動モータ4が
断続運転される。それにより、かき回し具41が白米を
実質的に削り過ぎることなくかき回して、洗米が行われ
る。そして、この後には、既述の取外し手順にしたがっ
て、白米ごと分離かご31を取出して、分離かご31を
水に浸した状態で、分離かご31内からかき回し具41
を取外して、軽く白米を濯ぎ洗いすることにより洗米作
業が完了する。この洗米作業において、水切りが充分で
はなく、処理容器21内にセットされた状態で、分離か
ご31から処理容器21内に余剰水がしずくとなって落
ちることが考えられる。しかし、糠出口86は処理容器
21の底部はなく上端開口縁21c側に設けられている
ので、前記余剰水が糠出口86を通って糠溜め容器61
内に流出するおそれがない。
【0070】既述のような米の処理によれば、精米ない
しは研米において糠が米から分離されるので、前記精米
機を用いた洗米作業によらずに手作業で洗米をする場合
にも、又、前記精米機を用いて既述のように洗米作業を
する場合にも、濯ぎ水に含まれる糠量が極めて少ないの
で、洗米において溶けた糠を含んだ水を米が吸込んで米
が糠臭くなることを抑制できる。したがって、この後に
おける炊飯により米をおいしく炊くことができる。
【0071】又、既述のように糠出口86を有した介装
リング81を、処理容器21と蓋体51との間に配置し
て用いることにより、処理容器21には糠排出通路91
及び気流戻り通路92を設ける必要がない。そのため、
例えば、既存又は駆動モータの回転数を調理用と精米用
とに切換え得るスイッチを有する新たなフードプロセッ
サに、前記構成のアタッチメント20を取付けても、既
述の精米及び糠取りができるので、このようにする場合
にはフードプロセッサの汎用性を高めることができると
ともに、処理容器21を精米用とフードプロセッサ用と
に共用できる。
【0072】又、前記精米機においては、糠溜め容器6
1に代えて別途用意されるビニールや紙等からなる袋を
糠出口86に取付けて、既述のように排出される糠を受
けることができる。この場合には、前記袋毎簡便に糠を
廃棄するなど容易に取扱うことができる。
【0073】なお、本発明は前記実施形態に制約される
ものではなく、米以外の穀粒に対して精米と同様の処理
を行なう精穀ないしは研穀を実施することが可能であ
り、又、洗米スイッチ15は省略してもよい。
【0074】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0075】請求項1の発明によれば、処理容器とその
外側の糠溜め容器とを連通して設けた互いに独立の糠排
出通路と気流戻り通路とを通して、処理容器内の糠搬送
気流を糠溜め容器内に円滑に経由させて循環させること
ができるから、ファンの送風力を高める等糠が外部に漏
れる可能性が高まる手段を講じることなく、処理容器内
に分離された糠の糠溜め容器への排出性能を向上できる
穀粒処理装置を提供できる。
【0076】請求項2の発明によれば、糠排出通路が有
する導入ガイドによる糠搬送気流の糠排出通路への円滑
な導入作用を得て、糠溜め容器内での糠分離を伴う気流
循環を円滑に実現させて、本発明の課題を解決できる。
【0077】請求項3の発明によれば、糠排出通路及び
気流戻り通路が形成された糠出口を有する介装リング
を、処理容器と蓋体との間に着脱可能に配置したので、
処理容器に糠排出通路及び気流戻り通路を形成する必要
なく、処理容器及び糠溜め容器の両者にわたるとともに
糠溜め容器内での糠分離を伴う気流循環を実現して、本
発明の課題を解決できる。
【0078】請求項4の発明によれば、糠排出通路に臨
んだ一方の端壁が内面に糠の一部が付着するにも拘ら
ず、糠排出通路の実際の流路断面積が気流戻り通路の流
路断面積よりも小さくなることを防止できるから、処理
容器及び糠溜め容器の両者にわたるとともに糠溜め容器
内での糠分離を伴う気流循環を確実に実現して、本発明
の課題を解決できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る精米機を示す斜視
図。
【図2】図1の精米機を示す断面図。
【図3】図2中Z−Z線に沿って示す精米機の断面図。
【図4】図1の精米機が備える穀類処理アタッチメント
を示す断面図。
【図5】図1の精米機が備える介装リングを示す平面
図。
【図6】図5中矢印Y方向から介装リングを見て示した
図。
【図7】図5の介装リングを示す裏面図。
【図8】図6中矢印X−X線に沿って示す介装リングの
糠出口の断面図。
【図9】図5に介装リングとこれに装着されるシールリ
ングとを互いに分離した状態で斜視図。
【図10】図1の精米機の糠出口と糠溜め容器と蓋体と
の相互関係を分解して示す斜視図。
【符号の説明】
1…装置本体 10…駆動機構 20…穀類処理アタッチメント 21…処理容器 21a…処理容器の周壁 21b…処理容器の底壁 27…回転軸 31…分離かご 32a…かご周壁 32b…かご底壁 41…かき回し具 51…蓋体 61…糠溜め容器 71…ファン 81…介装リング 86…糠出口 86a、86b…糠出口の端壁(通路壁) 90…隔壁(通路壁) 91…糠排出通路 92…気流戻り通路 A…糠排出通路の出口の開口幅 B…気流戻り通路の入口の開口幅 93…リブ 93b…導入ガイド 93bu…導入ガイドの上部 BG…底部空隙 SG…周部空隙

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸を回転させる駆動機構が内蔵され
    た装置本体と、 この装置本体に設けられた上端開口の処理容器と、 かご底壁及びかご周壁を有し、少なくとも前記かご底壁
    に多数の分離孔が設けられているとともに、前記処理容
    器内に出し入れ可能に収容される分離かごと、 この分離かごを覆って前記処理容器に着脱可能に取付け
    られる蓋体と、 前記処理容器内の中央部に配設される前記回転軸に着脱
    可能に取付けられて前記分離かご内で回転され、この分
    離かご内に収容された穀粒をかき回すかき回し具と、 前記処理容器の底壁と前記かご底壁との間の空隙に配置
    して前記回転軸に取付けられるファンと、 前記処理容器の外側に設けられた糠溜め容器と、 この糠溜め容器を基準として前記ファンの回転に伴い前
    記処理容器内に形成される気流の回転方向上流側に設け
    られ、前記処理容器及び前記糠溜め容器を連通する糠排
    出通路と、 前記糠溜め容器を基準として前記気流の回転方向下流側
    に前記糠排出通路から独立して設けられ、前記処理容器
    及び前記糠溜め容器を連通する気流戻り通路と、を具備
    したことを特徴とする穀粒処理装置。
  2. 【請求項2】 前記糠排出通路を形成している通路壁の
    うち、前記気流の回転方向下流側に位置する通路壁部
    が、上方から見て前記処理容器内に突出する導入ガイド
    を有していることを特徴とする請求項1に記載の穀粒処
    理装置。
  3. 【請求項3】 前記処理容器及び前記糠溜め容器を接続
    する糠出口を有した介装リングを、前記処理容器と前記
    蓋体との間に着脱可能に配置し、前記糠出口内に、前記
    糠排出通路及び前記気流戻り通路を形成するとともにこ
    れら通路を仕切る隔壁を設けたことを特徴とする請求項
    1又は2に記載の穀粒処理装置。
  4. 【請求項4】 前記糠出口が、前記介装リングの径方向
    と略平行に延びる両端壁を有して、前記介装リングの周
    方向に延びる横長形状をなして外方に突出されていると
    ともに、前記糠排出通路の出口の開口幅を前記気流戻り
    通路の入口の開口幅より大きくしたことを特徴とする請
    求項3に記載の穀粒処理装置。
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