JP2002064283A - 電子機器用筐体電子機器用筐体 - Google Patents

電子機器用筐体電子機器用筐体

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JP2002064283A
JP2002064283A JP2001147875A JP2001147875A JP2002064283A JP 2002064283 A JP2002064283 A JP 2002064283A JP 2001147875 A JP2001147875 A JP 2001147875A JP 2001147875 A JP2001147875 A JP 2001147875A JP 2002064283 A JP2002064283 A JP 2002064283A
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less
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casing
liquid crystal
crystal display
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Application number
JP2001147875A
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English (en)
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Hiroshi Watanabe
洋 渡辺
Atsuhito Seki
篤人 関
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Proterial Ltd
Original Assignee
Hitachi Metals Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 肉厚を薄くして電気・電子部品の実装容積を
増すことができ、また押釦嵌合孔を形成する工程を簡略
化し、かつ仕上面精度を向上して後工程での手仕上作業
を少なくし、更に相手先電話番号や絵や文字などの液晶
表示部を大きくできる携帯電話用筐体などの電子機器用
筐体を得る。 【解決手段】 アルミニウム素材又はアルミニウム合金
からなる圧延薄板素材に鍛造加工が施され、主要部肉厚
が0.2〜1.5mmの筐体である。この筐体は操作押
釦の嵌合孔が打ち抜きで成形されており、液晶表示部の
係合孔を有し、この係合孔の面積が筐体の投影面積比で
35%以上である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内部に電子機器を
実装すると共に押釦嵌合孔や液晶表示部の係合孔などを
有する携帯電話用筐体などの電子機器用筐体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯電話に代表される携帯通信端
末などの電子機器は、各種の付加サービス機能が充実さ
れるにつれ、その普及率が急速に延びてきている。図1
1は、特開平10−52832号公報に従来技術として
開示される、携帯電話の実装ケースを開いた状態の組立
展開図である。図11で、51は合成樹脂で成形された
フロントケースで、52は相手先電話番号やメニュー選
択などに押下する押釦、53は相手先電話番号や絵や文
字などを表示する液晶表示部、54はマイク54aを内
蔵すると共に、閉じているとき上記押釦52を保護する
フリップである。55は上記フロントケース51と同じ
合成樹脂で成形され、開口縁部に凹部55aが形成され
たリアケースで、ねじ56a〜56dの装入孔57a〜
57dおよびアンテナの装入孔59が設けられている。
58はアンテナで上記リアケース55に設けた装入孔5
9にアンテナパッキン58bを介して装入し、ねじ部5
8aを装入孔59にねじ込むことにより装入固定されて
いる。60は各種電子部品を装着した回路基板で、ねじ
56a〜56dの装入孔61a〜61dが設けられてい
る。62はリアケース55の凹部に装着されるパッキン
であり、ねじ56a〜56dの装入孔62a〜62dが
設けられている。
【0003】従来、図11に示すフロントケース51や
リヤケース55などの筐体は、特開平10−52382
号公報に開示のとおり、合成樹脂などプラスチック材料
により成形されたものが殆どである。プラスチック材料
は、密度が0.8〜1.4g/cm3 と比較的小さいた
め、携帯電話など電子機器の筐体での軽量化をはかるこ
とができる。また、プラスチック材料は、一般的に圧縮
成形、射出成形、射出−圧縮成形、ブロー成形等の方法
によって成形されるが、その中でも射出成形法は量産性
に優れているため低価格化を図ることができるので、最
も多く用いられている。
【0004】近年、携帯電話などの携帯通信端末におい
ては、移動体通信手段としての機能が一層増加するに伴
い、筐体に実装する容積が大きくなり、また押釦の数も
増加し、更に液晶表示部の割合が次第に大きくなってき
ている。人間が携帯用として持ち歩くのに適した物の重
さは100〜300g前後であることから、携帯通信端
末を小型軽量化するためには、部品の点数削減及び小型
軽量化、高密度実装技術による回路部品の小型軽量化、
2次電池の小型軽量化などを図ることが必須である。そ
して、部品を実装する筐体は携帯通信端末全体に占める
質量のウエイトが高いため、携帯通信端末を小型軽量化
するには筐体を更に小型軽量化、即ち薄肉化することが
望まれている。
【0005】しかし、前述したプラスチック材料は、金
属材料に比べて、一般的に引張り強さ、弾性率、衝撃強
度などの機械的特性が劣る。このため、筐体内側にリブ
などを付けて補強する必要があり、実装できる容積が小
さくなって小型軽量化の阻害要因ともなる。また、プラ
スチック材料により筐体を薄肉に成形すると残留応力が
発生し、変形などが起こり熱的信頼性が低下し易い。プ
ラスチック材料同士をブレンド、或いは炭素繊維、ガラ
ス繊維を充填して繊維強化プラスチック(FRP)にし
たりして機械的特性や熱的信頼性を向上はできるが、繊
維強化プラスチックによる筐体でも、実装容積確保のた
め、1.5mm以下と薄肉にすることは難しい。図11
のフロントケース51、リアケース55においても主要
部肉厚は1〜2mm程度である。ここで、主要部肉厚と
は、肉厚変動のない部分を指し、突起部などがある部分
は含めない。
【0006】一方、最近では、プラスチック材料に代わ
り、アルミニウム合金を用いた筐体が使用されはじめて
いる。アルミニウム合金は、密度が約2.7g/cm3
とプラスチック材料に比較して大きいが、弾性率が約6
倍、引張強さが約1.7倍と大きい。従って、アルミニ
ウム合金は、比強度(引張強さ/比重)、比剛性(弾性
率/比重)はプラスチックを大きく上回り、薄肉化が可
能となって軽量効果を生むとされる。
【0007】アルミニウム合金から成形体を得る方法と
しては、従来からダイカスト鋳造法が知られている。し
かしながら、溶解炉、保持炉や給湯炉など大がかりな装
置を必要とし、更にできあがった成形体に鋳造欠陥が発
生する場合もある。特に、電子機器用筐体の場合には、
表面に湯流れ跡が見えて美観を損なうこともあるし、ま
た実装する電気・電子部品を取り付けるためのボルト孔
やネジ孔を形成するボスが必要であるが、主要部の肉厚
を薄くしかつボスを厚肉にすると、肉厚の差が大きくな
って、ボスにヒケやピンホールなどの鋳造欠陥が更に発
生し易くなる。
【0008】アルミニウム合金を半凝固状態で鋳造する
ことで、鋳造欠陥の発生を少なくする技術の開発も行な
われてきている。例えば、アルミニウム合金のチクソモ
ールディング法は、アルミニウム合金を完全液相から数
10%の固相率を混在させた半凝固状態で鋳造する方法
である。このチクソモールディング法で得られた成形品
は一般鋳造品に見られるデンドライトが殆どなく、微細
な組織が得られ、ダイカスト法で得られた成形品と比較
しても気孔が少なく高密度で、成形後の熱処理も可能で
ある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、アルミ
ニウム合金のチクソモールディング法は、金型に半凝固
状態の溶湯が流れる隙間が必要のため、筐体の薄肉化に
限界があり、主要部肉厚が最小でも1.5mmを超え、
これを更に小型軽量化するには困難を伴う。
【0010】図11の携帯電話では押釦52が21個
と、電子機器用筐体に形成される押釦の数は多い。チク
ソモールディング法で押釦嵌合孔を形成しようとする
と、金型の見切り部、特に押釦嵌合孔を成形する見切り
部から、いわゆるバリが発生し易い。このバリを手作業
で除去する場合には工数がかかり、また仕上面の精度に
おいても問題となることがある。
【0011】また、携帯電話に占める液晶表示部の割合
が大きくなってくると、プラスチック材料の筐体では剛
性が不足し、チクソモールディング法によるアルミニウ
ム合金製筐体では軽量化するには限界がある。
【0012】ところで、閉じているときに押釦を保護す
るフリップは、使用者が携帯電話を鞄の中などに入れて
移動する場合などに、鞄の他の内容物との接触により押
釦が押し下げられて誤動作するのを防止するために用い
られる。そして、フリップと本体との掛止は、専用のフ
ック部により行われることもあるが、本体の押釦を覆う
形でふたのように形成され、縁部に設けた凹凸により係
止される場合もある。このためフリップには、柔軟性、
つまり伸びが必要とされる。また、フリップと内部の押
釦との間に隙間が形成されている場合には、鞄内で他の
物との接触により変形する場合がある。このためにもフ
リップには、柔軟性、つまり伸びが必要とされている。
しかし、従来のダイカスト鋳造法、チクソモールディン
グ法で成形したアルミニウム合金製の筐体では、伸びが
低いため、フリップは筐体とは異なる材料で形成せざる
を得ない。
【0013】本発明は、上記従来の課題に鑑みてなされ
たものであって、主要部肉厚を薄くして電気・電子部品
の実装容積を増すことができ、また押釦嵌合孔を形成す
る工程を簡略化し、かつ仕上面精度を向上して後工程で
の手仕上作業を少なくし、更に相手先電話番号や絵や文
字などの液晶表示部を大きくできる携帯電話用筐体など
の電子機器用筐体を得ることにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、アルミニ
ウム素材又はアルミニウム合金素材に、鍛造加工を施す
ことで、主要部の肉厚が0.2〜1.5mmと薄肉にな
っても、従来の鋳造法によるアルミニウム合金製の筐体
に比べて強度の高い電子機器用筐体が得られるとの知見
を得、本発明に想到した。
【0015】即ち、本発明の電子機器用筐体は、アルミ
ニウム素材又はアルミニウム合金素材に鍛造加工が施さ
れ、主要部肉厚が0.2〜1.5mmであることを特徴
とする。電子機器用筐体は、電気・電子部品を取り付け
るボスなどの凸部があり肉厚変動が激しいので、冷間鍛
造、温間鍛造、又は熱間鍛造を施して成形する。例え
ば、比較的小型の電子機器用筐体には純アルミニウムに
近い組成のアルミニウム素材に温間鍛造を施し、比較的
中大型の電子機器用筐体にはアルミニウム合金組成の素
材に温間鍛造を施すことで、素材状態からの強度向上が
著しく、伸びは変わらないが、引張強さ、耐力ともに向
上する。なお、主要部肉厚が0.2mm未満では筐体の
剛性が不足する。一方、主要部肉厚が1.5mmを超え
ると、外形寸法を規定した場合に実装容積を確保できな
いことがある。従って、主要部肉厚は、0.2〜1.5
mm,好ましくは0.3〜1.0mmである。
【0016】本発明の筐体においては、前記アルミニウ
ム素材又はアルミニウム合金素材が圧延薄板素材である
ことが好ましい。筐体に用いられるアルミニウム素材又
はアルミニウム合金素材は、欠陥を有せず、組織が均一
の材料が好ましいので、例えば、押し出し材、引き抜き
材、圧延材などが良い。更に好ましくは、筐体を薄肉と
するために、加工のし易さ、素材の均一性、価格などを
考慮すると、圧延薄板素材が良い。圧延薄板素材は、成
形される筐体の主要部肉厚にもよるが、鍛造加工時の圧
下率を考慮すると5mm以下、好ましくは3mm以下が
良い。また、圧延薄板素材には素材中に殆ど欠陥が無い
ことから、鍛造加工された筐体に欠陥を起因とする強度
低下の問題も少なくなる。更に伸びが5%以上あれば、
携帯電話のフリップなどにも適用できる。
【0017】本発明の筐体は携帯通信端末用筐体であ
り、特に携帯電話用筐体であることが好ましい。前述の
とおり、本発明の筐体は、主要部肉厚が薄いので電気・
電子部品の実装容積を増すことができ、また後述するよ
うに、押釦嵌合孔が打ち抜きで成形されていて、工程が
簡略化かつ仕上面精度が向上され、更に相手先電話番号
や絵や文字などの液晶表示部を大きくできるので、携帯
電話用ほか携帯通信端末用に好適となる。
【0018】本発明の筐体は、押釦嵌合孔を有し、該押
釦嵌合孔が打ち抜きで成形されているのが好ましい。こ
れにより、工程が簡略化されかつ仕上面精度が向上す
る。
【0019】本発明の筐体は、液晶表示部の係合孔を有
し、該係合孔の面積が前記筐体の投影面積比で35%以
上であることが好ましい。アルミニウム素材又はアルミ
ニウム合金素材に鍛造加工を施して主要部肉厚を0.2
〜1.5mmとしても高剛性であるので、液晶表示部の
係合孔の面積が筐体の投影面積比で35%以上となって
も、相手先電話番号や絵や文字などの表示機能に問題が
起こることが少ない。
【0020】本発明の筐体は、化学成分が、質量比で、
Si+Fe:1.0%以下、Cu:0.2%以下、M
n:0.05%以下、Zn:0.1%以下、又は更にT
i:0.05%以下で、Al:99%以上のアルミニウ
ムからなることが好ましい。このような組成としては、
例えば(JIS H 4140)合金番号1100、1
200などが挙げられ、比較的小型の電子機器用で、強
度が小さくても済むものに適用できる。
【0021】また本発明の筐体は、化学成分が、質量比
で、Si:0.25%以下、Fe:0.4%以下、C
u:0.05%以下、Mn:0.05%以下、Mg:
0.05%以下、Zn:0.05%以下、Ti:0.0
3%以下で、Al:99.5%以上のアルミニウムから
なることが好ましい。このような組成としては、例えば
(JIS H 4000)合金番号1070、1050
などの純アルムニウムが挙げられ、比較的小型の電子機
器用で、成形性、溶接性、耐食性が要求され、強度が小
さくても済むものに適用できる。
【0022】また本発明の筐体は、化学成分が、質量比
で、Si:0.5%以下、Fe:0.5%以下、Cu:
0.1%以下、Mn:1%以下、Mg:2〜5%、C
r:0.05〜0.4%、Zn:0.3%以下、又は更
にTi:0.2%以下を含むアルミニウム合金からなる
ことが好ましい。このような組成としては、例えば(J
IS H 4140)合金番号5052、5056、5
083などが挙げられ、比較的中大型の電子機器用で、
強度が必要なものに適用できる。
【0023】また本発明の筐体は、化学成分が、質量比
で、Si:0.1〜1.5%、Fe:0.1〜1.5
%、Cu:1〜7%以下、Mn:0.1〜1%、Mg:
2%以下、Cr:0.1%以下、Zn:0.3%以下、
必要に応じ、Ni:0.6〜2.5%、(Zr,Zr+
Ti,V):0.3%以下を含むアルミニウム合金から
なることが好ましい。このような組成としては、例えば
(JIS H 4140)合金番号2014、201
7、2018、2218、2219、2025、261
8,2N01などが挙げられ、強度や耐熱性、又は更に
人が直接手に触れる携帯用としての耐食性や滅菌性を得
るものに適用できる。
【0024】また本発明の筐体は、化学成分が、質量比
で、Si:1.2%以下、Fe:1%以下、Cu:0.
4%以下、Mn:0.2%以下、Mg:0.4〜1.2
%、Cr:0.04〜0.4%、Zn:0.3%以下、
Ti:0.2%以下を含むアルミニウム合金からなるこ
とが好ましい。このような組成としては、例えば(JI
S H 4140)合金番号6151、6061などが
挙げられ、延性や靱性、耐食性を得るものに適用でき
る。
【0025】また本発明の筐体は、化学成分が、質量比
で、Si:0.4%以下、Fe:0.5%以下、Cu:
0.2%以下、Mn:0.2〜0.7%、Mg:1〜2
%、Cr:0.3%以下、Zn:4〜5%、V:0.1
%以下、Zr:0.25%以下、Ti:0.2%以下を
含むアルミニウム合金からなることが好ましい。このよ
うな組成としては、例えば(JIS H 4140)合
金番号7N01などが挙げられ、高強度で耐食性、更に
溶接性を得るものに適用できる。
【0026】
【発明の実施の形態】次に、本発明での実施の形態を詳
細に説明する。 (実施の形態1)図1は、実施の形態1に係る電子機器
のひとつの携帯電話の正面図であり、(a)はフリップ
4を折り畳んだ状態の正面図、(b)フリップ4を開い
た状態の正面図である。図1の携帯電話は、フリップ4
を折り畳んだ状態で、全幅60mm×全高さ125mm
×全厚さ20mmである。図1で、1は筐体であるフロ
ントケース、3はフロントケースの係合孔3aに装着さ
れ各種電子部品に接続された液晶表示部、4は前述した
筐体の一つのフリップ、2はフリップ4の押釦嵌合孔2
aに嵌合する16個の押釦、4aは押釦2の反対側に設
けられたマイク、8はアンテナである。図示しないが、
この携帯電話も、前述した図11と同じく数本のねじ
で、フロントケース1とリヤケース(筐体の一つ、図に
は現れず)、またフリップ4とマイクカバー7を固定し
ている。
【0027】フロントケース1、リヤケース、およびフ
リップ4は(JIS H 4140)合金番号5052
のアルミニウム合金を温間鍛造で成形しており、主要部
肉厚をフロントケース1は0.6mm、リヤケースは
0.8mm、フリップ4は0.4mmとしている。そし
て、フリップ4の16個の押釦嵌合孔2aは温間鍛造後
の冷間で、プレスにより打ち抜きで成形している。ま
た、フロントケース1の液晶表示部の係合孔3aはフロ
ントケース1の投影面積比で38%であり、これも温間
鍛造後の冷間で、プレスにより打ち抜きで成形してい
る。
【0028】以下、フロントケース1、リヤケース、お
よびフリップ4をまとめ、実施の形態1の筐体につい
て、その製造方法を図6から図10に基づき説明する。
なお、具体的には主としてフロントケース1を例に説明
する。 (1)薄板素材の準備 化学成分が、質量比で、Si:0.25%以下、Fe:
0.4%以下、Cu:0.1%以下、Mn:0.1%以
下、Mg:2.2〜2.8%、Cr:0.15〜0.3
5%、Zn:0.1%以下を含む(JIS H 414
0)合金番号5052のアルミニウム合金圧延材から、
板厚(t)2.5mm×幅90×奥行200mmの平板
状の薄板素材を準備する。 (2)荒鍛造 荒鍛造に先立ち、薄板素材を電気式加熱炉内に装入し、
100℃以上に均一加熱し保持する。続いて、荒鍛造プ
レス(図示せず)に取り付けられた金型に載置して大気
中で荒鍛造を行う。
【0029】なお、荒鍛造前および後述する仕上鍛造前
の素材の加熱は、大気中で行うと表面が酸化して、鍛造
性,耐食性,外観などに悪影響を及ぼすおそれが場合
は、アルゴンガスや窒素ガスなどの不活性ガス雰囲気で
行い、また雰囲気の制御がしやすい電気式加熱炉を用い
ることが好ましい。
【0030】図6は薄板素材10を荒鍛造前の金型の要
部断面図である。図6で、12は下金型であり、この下
金型12には凹状のダイ部12aを形成している。13
は上金型であり、この上金型13には凸状のポンチ部1
3aを形成している。またポンチ部13aには、携帯電
話用筐体となる隅部や周壁部にあるボスに相当する位置
に、窪み13bを設けている。そして、上・下金型とも
100℃以上に加熱保持している。
【0031】荒鍛造の条件としては、例えば成形荷重1
00kN/cm2、鍛造速度200〜500mm/sで
行う。図7は、荒鍛造中の金型の要部断面図である。荒
鍛造することで、主要部肉厚1mm×幅61mm×奥行
126mm×高さ5mmで、底部11aおよびボス11
bを持つ荒鍛造筐体素材11とする。また、荒鍛造で
は、ダイ部12とポンチ部13の角部13dのRを選択
して、荒鍛造筐体素材11の角隅部11dをR0.5程
度に小さくしている。
【0032】(3)仕上鍛造 仕上鍛造に先立ち、荒鍛造で得られた荒鍛造筐体素材1
1を電気式加熱炉内に装入し、100℃以上に均一加熱
し保持する。続いて、仕上鍛造プレス(図示せず)に取
り付けられた金型に載置して大気中で仕上鍛造を行う。
図8は仕上鍛造中の金型の要部断面図である。仕上鍛造
の金型は、最終製品となる寸法に仕上がるよう、仕上
代、削り代などを付加した寸法としている。図8で、2
2は下金型であり、この下金型22には凹状のダイ部2
2aを形成している。更に、中央付近に小突出面部22
cを形成している。23は上金型であり、この上金型2
3には凸状のポンチ部23aを形成している。またポン
チ部23aには、筐体の隅部や周壁部のボス21bに相
当する位置に、窪み23bを設けている。そして、上・
下金型とも100℃以上に加熱保持している。
【0033】仕上鍛造の条件としては、例えば成形荷重
150kN/cm2、鍛造速度200〜500mm/s
で行う。仕上鍛造することにより、主要部肉厚0.6m
m×幅60mm×奥行125mm×高さ5mmで、底部
21a、ボス21b、および小へこみ面部21cを持つ
仕上鍛造筐体素材21となる。また、仕上鍛造では、ダ
イ部22とポンチ部23の角部23dのRを選択して、
仕上鍛造筐体素材21の角隅部21dをR0.2程度に
小さくしている。
【0034】なお、荒鍛造又は仕上鍛造での、薄板素材
10,荒鍛造薄板素材11及び上・下型の金型の加熱温
度が100℃未満の温度では鍛造時のメタルフローが円
滑に得られず、ダイ部22とポンチ部23から構成され
る空間部に展伸しないので、薄肉化が困難であると共
に、隅部や周壁部のボスを良好に形成することが難し
い。一方、薄板素材10,荒鍛造薄板素材11、上・下
型の金型の加熱温度が400℃を超えると結晶粒の粗大
化を招く。好ましくは加熱温度は220〜320℃であ
る。なお、前述した(JIS H 4140)合金番号
1100、1200や(JIS H 4000)合金番
号1070、1050など成形性の良い素材の荒鍛造及
び/又は仕上鍛造は、冷間で行うことも可能である。
【0035】また、図7での金型の隅部13dやボス1
3b、また図8の隅部23dやボス23bへのメタルフ
ローを十分にするには、中央部のアルミニウム合金をこ
れらに流すようにすれば良い。このため、荒鍛造での下
金型12又は上金型13、仕上鍛造での下金型22又は
上金型23での、中央部付近の何れか一方又は双方を凸
部に形成し、中央部付近のアルミニウム合金を強制的に
隅部13d,23dやボス13b,23bなどに向けメ
タルフローさせている。なお、メタルフローが多くなっ
て、隅部13d,23dやボス13b、23bを形成し
難い場合は、ボス13b、23b近傍の下金型12及び
上金型13の見切り部を密着させるのが良い。
【0036】(4)トリミング 仕上鍛造により得られた仕上鍛造筐体素材21には、通
常、周辺にバリが発生しているので、仕上鍛造後の冷間
で、プレスでバリを除去するトリミングを行う。そし
て、トリミング後の筐体素材とする。
【0037】(5)液晶表示部の係合孔の打ち抜き 図9は、仕上鍛造後の冷間で、プレス(図示せず)によ
り液晶表示部の係合孔3aを打ち抜き中の金型の要部断
面図である。なお図9は、図7および図8と異なる断面
である。図9で、32は下金型であり、この下金型32
には、液晶表示部の係合孔3aに相当した開口部32a
を設けている。33は上金型であり、この上金型33に
は、開口部32aに対応し、せん断部34aを形成した
打ち抜きポンチ34を、上金型33内に摺動自在に介装
している。抜きポンチ34を下降(矢印で示す)するこ
とで、トリミング後の筐体素材31の液晶表示部の係合
孔3aをせん断部34aで打ち抜く。そして、液晶表示
部の係合孔3aは、完成した筐体の投影面積比で35%
以上となる。
【0038】(6)押釦嵌合孔の打ち抜き 図10は、仕上鍛造後の冷間で、プレス(図示せず)に
より押釦嵌合孔2aを打ち抜き中の金型の要部断面図で
ある。なお図10は、図7、図8および図9とは異なる
断面である。図10で、42は下金型であり、この下金
型42には、押釦嵌合孔2aに相当した複数の開口部4
2aを設けている。43は上金型であり、この上金型4
3には、開口部42aに対応し、せん断部44aを形成
した打ち抜きポンチ44を、上金型43内に摺動自在に
介装している。打ち抜きポンチ44を下降(矢印で示
す)することで、せん断部44aによりトリミング後筐
体素材31の押釦嵌合孔2aを打ち抜く。打ち抜きによ
り、押釦嵌合孔2aは、形成工程が簡略化され、また仕
上面精度が向上して後工程での手仕上作業が少なくな
る。
【0039】なお、上記(4)トリミング、(5)液晶
表示部の係合孔、(6)押釦嵌合孔の成形は、冷間での
プレスによるものを示したが、前述した(2)仕上鍛造
工程直後の、冷間、温間又は熱間で行うことも可能であ
る。
【0040】(7)表面処理 実施の形態1の筐体は、上記工程の後、機械加工、又は
更に、表面の仕上げ、脱脂、スケール除去、電解研磨、
化成皮膜などの前処理を行い、その後、めっき、化成処
理、陽極酸化、塗装などの表面処理を施す。めっきに
は、亜鉛酸塩浴で、アルミニウム合金製成形体上に亜鉛
を置換してからめっきする置換めっき法を用いることが
できる。化成処理には、炭酸ソーダ、クロム酸ソーダを
主としたアルカリクロメート法や、クロム酸、りん酸を
主とした酸性クロメート法を用いることができる。ま
た、陽極酸化は、アルミニウム合金製成形体を陽極とし
て電気化学的に強靱な酸化被膜を生成させ、耐食性を持
たせ外観を美しくかつ硬さも増す。また塗装には、電着
塗装・焼付を用いることができる。
【0041】実施の形態1の筐体は、薄肉のため電気・
電子部品の実装容積を増すことができ、この筐体を他の
部品と共に組み立てて得られた携帯電話は全質量が約1
25gと軽量になる。また、押釦嵌合孔は、打ち抜きに
より、形成工程が簡略化されまた後工程での手仕上作業
が少なくなる。また、液晶表示部の係合孔の面積比が3
8%であるが、剛性があるので表示に問題が起こること
が少ない。この液晶表示部の係合孔の面積比は最大で8
0%まで可能である。
【0042】(実施の形態2)図2は、実施の形態2に
係るフリップを開いた状態の携帯電話の斜視図である。
図2で図1と同機能の部位は同符号で示す。図2で、1
は筐体であるフロントケース、3はフロントケースの係
合孔3aに装着され各種電子部品に接続された液晶表示
部、4はフリップ、2はフリップ4の押釦嵌合孔2aに
嵌合する18個の押釦、4aはマイク、8はアンテナで
ある。図示しないが、この携帯電話も、前述した図11
と同じく数本のねじで、フロントケース1とリヤケース
5、またフリップ4とカバー9を固定している。
【0043】フロントケース1およびフリップ4は、化
学成分が、質量比で、Si:0.2〜0.8%、Fe:
0.7%以下、Cu:3.5〜4.5%、Mn:0.4
〜1%、Mg:0.4〜0.8%、Cr:0.1%以
下、Zn:0.25%以下、(Zr+Ti):0.2%
以下でTi:0.15%以下を含む(JIS H 41
40)合金番号2017のアルミニウム合金圧延材から
薄板素材を準備し、これを温間鍛造で成形しており、主
要部の肉厚をフロントケース1は0.6mm、フリップ
4は0.5mmとしている。そして、フロントケース1
の液晶表示部の係合孔3aはフロントケース1の投影面
積比で40%であり、プレスで打ち抜きして成形してい
る。また、フリップ4の18個の押釦嵌合孔2aもプレ
スで打ち抜きして成形している。
【0044】実施の形態2のフロントケース1およびフ
リップ4、およびその他のカバーも前述の実施の形態1
と同様に、(1)薄板素材の準備、(2)荒鍛造、
(3)仕上鍛造、(4)トリミング、(5)液晶表示部
の係合孔の打ち抜き、(6)押釦嵌合孔の打ち抜き、
(7)表面処理などの製造工程を選択又は組み合わせて
得ることができる。
【0045】実施の形態2の筐体は、薄肉のため電気・
電子部品の実装容積を増すことができ、この筐体を他の
部品と共に組み立てて得られた携帯電話は全質量が約1
20gと軽量になる。また、押釦嵌合孔は、形成工程が
簡略化されかつ後工程での手作業が少なくなる。また、
押釦嵌合孔は、打ち抜きにより成形工程が簡略化され、
また仕上面精度が向上して後工程での手仕上作業が少な
くなる。また、液晶表示部の係合孔の面積比が40%で
あるが、剛性があるので表示に問題が起こることが少な
い。この液晶表示部の係合孔の面積比は最大で80%ま
で可能である。更に、人が直接手に触れる携帯用として
の耐食性や滅菌性がある。
【0046】(実施の形態3)図3は、実施の形態3に
係る携帯電話の正面図である。図3で図1と同機能の部
位は同符号で示す。図3で、1は筐体であるフロントケ
ース、3はフロントケースの係合孔3bに装着され各種
電子部品に接続された液晶表示部、2はフロントケース
1の押釦嵌合孔2bに嵌合する3個の押釦、4aはマイ
ク、8はアンテナである。図示しないが、この携帯電話
も、前述した図11と同じく数本のねじで、フロントケ
ース1とリアケース(図示せず)を固定している。
【0047】フロントケース1およびリアケース(図示
せず)は、化学成分が、質量比で、Si:0.3%以
下、Fe:0.4%以下、Cu:0.1%以下、Mn:
0.05〜0.2%、Mg:4.5〜5.6%、Cr:
0.05〜0.2%、Zn:0.1%以下を含む(JI
S H 4140)合金番号5056のアルミニウム合
金を温間鍛造で成形しており、主要部の肉厚をフロント
ケース1は0.7mm、リアケースは0.5mmとして
いる。そして、フロントケース1の液晶表示部の係合孔
3aはフロントケース1の投影面積比で60%であり、
プレスで打ち抜きして成形している。また、3個の押釦
嵌合孔2aもプレスで打ち抜きして成形している。
【0048】実施の形態3のフロントケース1およびリ
アケースも前述の実施の形態1と同様に、(1)薄板素
材の準備、(2)荒鍛造、(3)仕上鍛造、(4)トリ
ミング、(5)液晶表示部の係合孔の打ち抜き、(6)
押釦嵌合孔の打ち抜き、(7)表面処理などの製造工程
を選択又は組み合わせて得ることができる。
【0049】実施の形態3の筐体は、薄肉のため電気・
電子部品の実装容積を増すことができ、この筐体を他の
部品と共に組み立てて得られた携帯電話は全質量が約1
10gと軽量である。また、押釦嵌合孔は、打ち抜きに
より成形工程が簡略化され、また仕上面精度が向上して
後工程での手仕上作業が少なくなる。液晶表示部の係合
孔3aの面積比は60%であるが、剛性があるので表示
に問題が起こることが少ない。この液晶表示部の係合孔
3aの面積比は最大で80%まで可能である。
【0050】(実施の形態4)図4は、実施の形態4に
係る携帯電子メール端末の正面図である。図4で図1と
同機能の部位は同符号で示す。図4で、1は筐体である
フロントケース、3はフロントケースの係合孔3aに装
着され各種電子部品に接続された液晶表示部、2はフロ
ントケース1の押釦嵌合孔2bに嵌合する4個の押釦で
ある。図示しないが、この携帯電子メール端末も、前述
した図11と同様に数本のねじで、フロントケース1と
リアケース(筐体の一つ、図には現れず)を固定してい
る。
【0051】フロントケース1及びリアケース(図示せ
ず)は、化学成分が、質量比で、Si+Fe:1%以
下、Cu:0.05〜0.2%、Mn:0.05%以
下、Zn:0.1%以下で、Al:99%以上の(JI
S H 4140)合金番号1100により冷間鍛造で
成形し、主要部の肉厚をフロントケース1は0.75m
m、リアケースは0.5mmとしている。そして、フロ
ントケース1の液晶表示部の係合孔3aはフロントケー
ス1の投影面積比で45%であり、プレスで打ち抜きし
て成形している。また、4個の押釦との押釦嵌合孔2a
もプレスで打ち抜きして成形している。
【0052】実施の形態4のフロントケース1およびリ
アケースも前述の実施の形態1と同様に、(1)薄板素
材の準備、(2)荒鍛造、(3)仕上鍛造、(4)トリ
ミング、(5)液晶表示部の係合孔の打ち抜き、(6)
押釦嵌合孔の打ち抜き、(7)表面処理などの製造工程
を選択又は組み合わせて得ることができる。
【0053】実施の形態4の筐体は、薄肉のため電気・
電子部品の実装容積を増すことができ、この筐体を他の
部品と共に組み立てて得られた携帯通信端末は全質量が
約155gと軽量である。また、押釦嵌合孔は、打ち抜
きにより成形工程が簡略化され、また仕上面精度が向上
して後工程での手仕上作業が少なくなる。液晶表示部の
係合孔の面積比は45%であるが、剛性があるので表示
に問題が起こることが少ない。この液晶表示部の係合孔
3aの面積比は最大で60%まで可能である。
【0054】(実施の形態5)図5は、実施の形態5に
係る携帯電子メール端末の表示部を開いた状態の斜視図
である。図5で図1と同機能の部位は同符号で示す。図
5で、1−1及び1−2は筐体である各フロントケー
ス、3はフロントケース1−1の係合孔3aに装着され
各種電子部品に接続された液晶表示部、2はフロントケ
ース1−2の押釦嵌合孔2aに嵌合する44個の押釦で
ある。図示しないが、この携帯電子メール端末も、前述
した図11と同様に数本のねじで、各フロントケース1
−1、1−2と各リヤケース(符号では示してない)を
固定している。
【0055】フロントケース1、リヤケースは、化学成
分が、質量比で、Si:0.4〜0.8%、Fe:0.
7%以下、Cu:0.15〜0.4%、Mn:0.15
%以下、Mg:0.8〜1.2%、Cr:0.04〜
0.35%、Zn:0.25%以下、Ti:0.15%
以下を含む(JIS H 4140)合金番号6061
のアルミニウム合金を温間鍛造で成形しており、主要部
の肉厚をフロントケース1−1は0.8mm、フロント
ケース1−2は1.0mm、としている。そして、フロ
ントケース1−1の液晶表示部の係合孔3aはフロント
ケース1−1の投影面積比で52%であり、プレスで打
ち抜きして成形している。また、フロントケース1−2
の44個の押釦嵌合孔2aもプレスで打ち抜きして成形
している。
【0056】実施の形態5の各フロントケース1−1、
1−2も前述の実施の形態1と同様に、(1)薄板素材
の準備、(2)荒鍛造、(3)仕上鍛造、(4)トリミ
ング、(5)液晶表示部の係合孔の打ち抜き、(6)押
釦嵌合孔の打ち抜き、(7)表面処理などの製造工程を
組み合わせて得ることができる。
【0057】実施の形態5の筐体は、薄肉のため電子機
器部品の実装容積を増すことができ、この筐体を他の部
品と共に組み立てて得られた携帯電子メール端末は全質
量が約300gと軽量である。また、押釦嵌合孔は、打
ち抜きにより成形工程が簡略化され、また仕上面精度が
向上して後工程での手仕上作業が少なくなる。また、液
晶表示部の係合孔の面積比が52%であるが、剛性があ
るので表示に問題が起こることが少ない。この液晶表示
部の係合孔の面積比は最大で70%まで可能である。
【0058】
【発明の効果】以上、詳細に説明のとおり、本発明の電
子機器用筐体は、薄肉のため電気・電子部品の実装容積
を増すことができ、更に押釦嵌合孔が打ち抜き成形され
ていて工程が簡略化かつ仕上面精度が向上され、また相
手先電話番号や絵や文字などを表示する液晶表示部を大
きくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1に係る携帯電話の正面図であり、
(a)はフリップを折り畳んだ状態の正面図、(b)フ
リップを開いた状態の正面図である。
【図2】実施の形態2に係る携帯電話のフリップを開い
た状態の斜視図である。
【図3】実施の形態3に係る携帯電話の正面図である。
【図4】実施の形態4に係る携帯電子メール端末の正面
図である。
【図5】実施の形態5に係る携帯電子メール端末の表示
部を開いた状態の斜視図である。
【図6】薄板素材を荒鍛造前の金型の要部断面図であ
る。
【図7】薄板素材を荒鍛造中の金型の要部断面図であ
る。
【図8】荒鍛造筐体素材を仕上鍛造中の金型の要部断面
図である。
【図9】トリミング後筐体素材の液晶表示部の係合孔を
打ち抜き中の金型の要部断面図である。
【図10】トリミング後筐体素材の押釦嵌合孔を打ち抜
き中の金型の要部断面図である。
【図11】特開平10−52832号公報に従来技術と
して開示する、携帯電話の実装ケースを開いた状態の組
立展開図である。
【符号の説明】
1,51:フロントケース(筐体) 2,52:押釦 2a:押釦嵌合孔 3,53:液晶表示部 3a:液晶表示部の係合孔、 4,54:フリップ(筐体) 4a,54a:マイク 5,9,55:リアケース(筐体) 8,58:アンテナ 10:薄板素材 11:荒鍛造筐体素材 11a,21a:底部 11b,21b:ボス 11d,13d,23d:隅部 12,22,32,43:下金型 12a,22a:ダイ部 13,23,33,42:上金型 13a,23a:ポンチ部 13b,23b:窪み 21:仕上鍛造筐体素材 21c:小へこみ部 21d:角隅部 22c:小突起部 31:トリミング後筐体素材 32a,42a:開口部 34,44:打ち抜きポンチ 34a,44a:せん断部
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C22C 21/12 C22C 21/12 H04M 1/02 H04M 1/02 C // H04B 1/38 H04B 1/38

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミニウム素材又はアルミニウム合金
    素材に鍛造加工が施され、主要部肉厚が0.2〜1.5
    mmであることを特徴とする電子機器用筐体。
  2. 【請求項2】 前記アルミニウム素材又はアルミニウム
    合金素材が圧延薄板素材であることを特徴とする請求項
    1に記載の電子機器用筐体。
  3. 【請求項3】 前記筐体が携帯通信端末用筐体であるこ
    とを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電子機器
    用筐体。
  4. 【請求項4】 前記携帯通信端末用筐体が携帯電話用筐
    体であることを特徴とする請求項3に記載の電子機器用
    筐体。
  5. 【請求項5】 前記筐体は押釦嵌合孔を有し、該押釦嵌
    合孔が打ち抜きで成形されていることを特徴とする請求
    項1乃至請求項4何れかに記載の電子機器用筐体。
  6. 【請求項6】 前記筐体は液晶表示部の係合孔を有し、
    該係合孔の面積が前記筐体の投影面積比で35%以上で
    あることを特徴とする請求項1乃至請求項5何れかに記
    載の携帯通信端末用筐体。
  7. 【請求項7】前記筐体は、化学成分が、質量比で、Si
    +Fe:1%以下、Cu:0.2%以下、Mn:0.0
    5%以下、Zn:0.1%以下、又は更にTi:0.0
    5%以下で、Al:99%以上のアルミニウムからなる
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項6何れかに記載の
    電子機器用筐体。
  8. 【請求項8】前記筐体は、化学成分が、質量比で、S
    i:0.25%以下、Fe:0.4%以下、Cu:0.
    05%以下、Mn:0.05%以下、Mg:0.05%
    以下、Zn:0.05%以下、Ti:0.03%以下
    で、Al:99.5%以上を含むことを特徴とする請求
    項1乃至請求項6何れかに記載の電子機器用筐体。
  9. 【請求項9】 前記筐体は、化学成分が、質量比で、S
    i:0.5%以下、Fe:0.5%以下、Cu:0.1
    %以下、Mn:1%以下、Mg:2〜5%、Cr:0.
    05〜0.4%、Zn:0.3%以下、又は更にTi:
    0.2%以下を含むアルミニウム合金からなることを特
    徴とする請求項1乃至請求項6何れかに記載の電子機器
    用筐体。
  10. 【請求項10】 前記筐体は、化学成分が、質量比で、
    Si:0.1〜1.5%、Fe:0.1〜1.5%、C
    u:1〜7%、Mn:0.1〜1%、Mg:2%以下、
    Cr:0.1%以下、Zn:0.3%以下、必要に応
    じ、Ni:0.6〜2.5%、Ti:0.2%以下を含
    むアルミニウム合金からなることを特徴とする請求項1
    乃至請求項6何れかに記載の電子機器用筐体。
  11. 【請求項11】 前記筐体は、化学成分が、質量比で、
    Si:1.2%以下、Fe:1%以下、Cu:0.4%
    以下、Mn:0.2%以下、Mg:0.4〜1.2%、
    Cr:0.04〜0.4%、Zn:0.3%以下、T
    i:0.2%以下を含むアルミニウム合金からなること
    を特徴とする請求項1乃至請求項6何れかに記載の電子
    機器用筐体。
  12. 【請求項12】 前記筐体は、化学成分が、質量比で、
    Si:0.4%以下、Fe:0.5%以下、Cu:0.
    2%以下、Mn:0.2〜0.7%、Mg:1〜2%、
    Cr:0.3%以下、Zn:4〜5%、V:0.1%以
    下、Zr:0.25%以下、Ti:0.2%以下を含む
    アルミニウム合金からなることを特徴とする請求項1乃
    至請求項6何れかに記載の通信機器用筐体。
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