JP2002055647A - データ線駆動回路、走査線駆動回路、電気光学パネルおよび電子機器 - Google Patents

データ線駆動回路、走査線駆動回路、電気光学パネルおよび電子機器

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JP2002055647A
JP2002055647A JP2000241353A JP2000241353A JP2002055647A JP 2002055647 A JP2002055647 A JP 2002055647A JP 2000241353 A JP2000241353 A JP 2000241353A JP 2000241353 A JP2000241353 A JP 2000241353A JP 2002055647 A JP2002055647 A JP 2002055647A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液晶表示パネルの長寿命化を図る。 【解決手段】 Xシフトレジスタ1510は転送開始パ
ルスDXを高速のクロック信号XCLKと反転クロック信号
XCLKinvに従って順次シフトしてシフトパルスC1〜Cn
+1を生成する。論理演算部1520はシフトパルスC1
〜Cn+1に基づいて低電圧サンプリング信号S1'〜S
n'を生成する。Xシフトレジスタ1510および論理
演算部1520は第1高電位側電圧VGG1によって動作す
る一方、レベルシフト部1530は第2高電位側電圧VG
G2によって動作し、低電圧サンプリング信号S1'〜S
n'を高電圧サンプリング信号S1〜Snに変換する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、データ線駆動回
路、走査線駆動回路、および、これらを用いた電気光学
パネル、ならびにこの電気光学パネルを表示手段に適用
した電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電気光学パネル、例えば、アクテ
ィブマトリクス方式の液晶表示パネルは、主に、マトリ
クス状に配列した画素電極の各々にスイッチング素子が
設けられた素子基板と、カラーフィルタなどが形成され
た対向基板と、これら両基板との間に充填された液晶と
から構成される。このような構成において、走査線を介
してスイッチング素子に走査信号(選択電圧)を印加す
ると、当該スイッチング素子が導通状態となる。この導
通状態の際に、データ線を介して画素電極に画像信号を
印加すると、当該画素電極および対向電極(共通電極)
の間の液晶層に所定の電荷が蓄積される。電荷蓄積後、
非選択電圧を印加して、当該スイッチング素子をオフ状
態としても、液晶層の抵抗が十分に高ければ、当該液晶
層における電荷の蓄積が維持される。このように、各ス
イッチング素子を駆動して蓄積させる電荷の量を制御す
ると、画素毎に液晶の配向状態が変化して、所定の情報
を表示することが可能となる。
【0003】この際、各画素の液晶層に電荷を蓄積させ
るのは、一部の期間で良いため、第1に、走査線側駆動
回路によって、各走査線を順次選択するとともに、第2
に、走査線の選択期間において、データ線側駆動回路に
よって、1本または複数本のデータ線を選択し、第3
に、選択されたデータ線に画像信号をサンプリングして
供給する構成により、走査線およびデータ線を複数の画
素について共通化した時分割マルチプレックス駆動が可
能となる。
【0004】さて、走査線側駆動回路やデータ線側駆動
回路は、一般に、同様な構成である。例えば、従来のデ
ータ線側駆動回路は、図21に示されるように、単位回
路を複数段縦続接続して構成されたシフトレジスタ回路
1600からなり、水平走査期間の最初に供給される転
送開始パルスDXを、クロック信号XCLKおよびその反転
クロック信号XCLKinvによって順次転送して、各段の単
位回路からデータ信号のサンプリング信号S1〜Snを
順次出力する構成となっている。また、走査線側駆動回
路にあっては、転送開始パルスDXの替わりに、垂直走
査期間の最初に転送開始パルスDYが供給されるととも
に、クロック信号XCLKおよびその反転クロック信号XCLK
invの替わりに、水平走査期間毎に、クロック信号YCLK
およびその反転クロック信号YCLKinvが供給される構成
となる。
【0005】ここで、アクティブマトリクス方式の液晶
表示パネルのスイッチング素子として薄膜トランジスタ
(Thin Film Transistor:以下、TFTと称する)を用
い、画素のTFTと同一基板上にこれらのTFTを駆動
する駆動回路を、同じくTFTにより構成するドライバ
内蔵型の液晶表示パネルにおいては、15V程度の比較
的高い動作電圧が要求されるため、クロック信号に同期
して論理動作を実行する走査線側駆動回路やデータ線側
駆動回路にも同程度の動作電圧が必要となる。これに対
し、液晶表示パネルにクロック信号を供給するタイミン
グジェネレータ(図21においては図示省略)は、一般
にCMOS回路で構成されるため、その出力電圧は5V
程度である。このため、従来のデータ線側駆動回路15
8には、図21に示されるように、その入力段におい
て、0〜5V程度の低論理振幅の信号を0〜15V程度
の高論理振幅の信号に変換するレベルシフタ(レベル変
換回路)1610、1620がクロックインターフェイ
スとして設けられていた。すなわち、従来の走査線側駆
動回路やデータ線側駆動回路は、タイミングジェネレー
タで生成された低論理振幅の信号をレベルシフタによっ
て高論理振幅の信号に変換して、シフトレジスタ回路1
600の各単位回路に供給する構成となっていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ドライバ内
蔵型の液晶表示パネルは、その経年変化によって生じる
画質劣化がブラウン管に比較して大きく、また寿命が短
いことが知られている。これは、主としてデータ線側駆
動回路の誤動作に起因している。具体的には、液晶表示
パネルの使用時間が長くなるに従って、データ線側駆動
回路で生成されるサンプリング信号のタイミングが本来
のタイミングからずれ、最終的には、サンプリング信号
のパルス幅が大幅に大きくなったり、あるいは、サンプ
リング信号の発生自体が停止してしまう。一方、走査線
側駆動回路にあっても、使用時間が長くなると、走査線
信号にサンプリング信号と同様の現象が現れるが、その
発生時期がデータ線駆動回路に比較して遅い。
【0007】また、近年、液晶表示パネルを用いたモニ
タやビデオプロジェクタといった表示装置にあっては、
大画面化・高精細化の傾向にあるが、データ線の本数が
増える程、上述した問題が深刻となる。
【0008】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは、特に、長寿命
化を図ることができるデータ線駆動回路、走査線駆動回
路、および、これらを用いた電気光学パネル、ならび
に、この電気光学パネルを表示手段に適用した電子機器
を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明のデータ駆動回路にあっては、複数の走査線
と、複数のデータ線と、前記走査線と前記データ線との
交差に対応して配置されたスイッチング素子と画素電極
とを有する電気光学パネルのデータ線駆動回路であっ
て、入力信号をクロック信号に従って順次シフトして低
電圧サンプリング信号を生成するシフトレジスタ部と、
前記低電圧サンプリング信号を高電圧サンプリング信号
に変換するレベル変換部とを備え、前記シフトレジスタ
部は前記高電圧サンプリング信号の高論理レベルよりも
低い低電源電圧の給電を受けて動作することを特徴とす
る。
【0010】この発明によれば、クロック信号に同期し
て動作するシフトレジスタ部を高電圧サンプリング信号
の高論理レベルよりも低い低電源電圧で動作させる一
方、レベル変換部によって低電圧サンプリング信号が高
電圧サンプリング信号に変換される。したがって、高速
で入力信号をシフトさせるシフトレジスタ部を低電源電
圧を用いて動作させることができる。
【0011】ここで、前記レベル変換部は前記低電源電
圧より高電圧の高電源電圧の供給を受けて動作するもの
であってもよいし、あるいは、チャージポンプ回路を用
いて前記低電圧サンプリング信号を昇圧して前記高電圧
サンプリング信号を生成するものであってもよい。
【0012】また、このデータ線駆動回路は、最大振幅
が前記低電源電圧から前記高電圧サンプリング信号の高
論理レベルまでの範囲にある画像信号を前記高電圧サン
プリング信号に基づいてサンプリングし、サンプリング
して得られた信号を前記データ線に供給するサンプリン
グ部を備えるものであってもよい。この場合、高電圧サ
ンプリング信号の高論理レベルは画像信号の最大振幅レ
ベルよりも高いので、画像信号を十分サンプリングする
ことが可能である。
【0013】くわえて、前記シフトレジスタ部および前
記レベル変換部は、同一基板上に同一プロセスで形成さ
れた薄膜トランジスタにより構成されることが好まし
い。薄膜トランジスタには、長時間使用するとホットキ
ャリア現象によって閾値電圧が変化し、その変化度合い
は印加電圧と印加時間の積と高い相関がある。このた
め、シフトレジスタ部のように高速で動作する部分は薄
膜トランジスタの寿命が短い。本発明によれば、高速で
入力信号をシフトさせるシフトレジスタ部を低電源電圧
で動作させる一方、そこで得られた低電圧サンプリング
信号をレベル変換部によって高電圧サンプリング信号に
変換するので、データ線駆動回路の長寿命化を図ること
ができる。さらに、各部の集積化により、データ線駆動
回路全体の低コスト化や省スペース化等が図られること
となる。なお、前記シフトレジスタ部は前記入力信号を
双方向に転送可能に構成されることが望ましい。これに
より、用途に応じて選択方向を変更可能でき、左右の反
転像の表示が容易となる。
【0014】次に、本発明に係る走査線駆動回路は、複
数の走査線と、複数のデータ線と、前記走査線と前記デ
ータ線との交差に対応して配置されたスイッチング素子
と画素電極とを有する電気光学パネルに用いられるもの
であって、低電源電圧が給電され、入力信号をクロック
信号に従って順次シフトして低電圧走査線信号を生成す
るシフトレジスタ部と、前記低電圧走査線信号を高電圧
走査線信号に変換するレベル変換部とを備え、前記シフ
トレジスタ部は前記高電圧走査線信号の高論理レベルよ
りも低い低電源電圧の給電を受けて動作することを特徴
とする。
【0015】この発明によれば、クロック信号に同期し
て動作するシフトレジスタ部を高電圧走査線信号の高論
理レベルよりも低い低電源電圧で動作させる一方、レベ
ル変換部によって低電圧走査線信号が高電圧走査線信号
に変換される。したがって、高速で入力信号をシフトさ
せるシフトレジスタ部を低電源電圧を用いて動作させる
ことができる。
【0016】より具体的には、前記レベル変換部は前記
低電源電圧より高電圧の高電源電圧の供給を受けて動作
することが好ましい。
【0017】この走査線駆動回路において、前記シフト
レジスタ部および前記レベル変換部は、同一基板上に同
一プロセスで形成された薄膜トランジスタにより構成さ
れていることが望ましい。シフトレジスタ部のように高
速で動作する部分は薄膜トランジスタの寿命が短い。本
発明によれば、高速で入力信号をシフトさせるシフトレ
ジスタ部を低い電源電圧で動作させる一方、そこで得ら
れた低電圧走査線をレベル変換部によって高電圧走査線
信号に変換するので、走査線駆動回路の長寿命化を図る
ことができる。さらに、各部の集積化により、走査線駆
動回路全体の低コスト化や省スペース化等が図られるこ
ととなる。
【0018】次に、本発明に係る電気光学パネルは、複
数の走査線と、複数のデータ線と、前記走査線と前記デ
ータ線との交差に対応して配置されたスイッチング素子
と画素電極とを有する画像表示部と、入力信号をクロッ
ク信号に従って順次シフトして各低電圧サンプリング信
号を生成するシフトレジスタ部と、前記低電圧サンプリ
ング信号を高電圧サンプリング信号に変換するレベル変
換部と、最大振幅が前記低電源電圧から前記高電圧サン
プリング信号の高論理レベルまでの範囲にある画像信号
を前記高電圧サンプリング信号に基づいてサンプリング
し、サンプリングして得られた信号を前記データ線に供
給するサンプリング部と、前記各走査線を駆動するため
の各走査線信号を生成する走査線駆動回路とを備え、前
記シフトレジスタ部は前記高電圧サンプリング信号の高
論理レベルよりも低い低電源電圧の給電を受けて動作す
ることを特徴とする。
【0019】この発明によれば、最も高速で動作するシ
フトレジスタ部を前記高電圧サンプリング信号の高論理
レベルよりも低い低電源電圧によって動作させることが
できる。
【0020】ここで、前記走査線駆動回路は、前記画像
信号の最大振幅よりも高電圧の電源電圧の給電をうけて
動作するシフトレジスタを備え、当該シフトレジスタの
出力信号に基づいて前記走査線信号を生成することが好
ましい。この場合には、データ線駆動回路のシフトレジ
スタ部だけが低電源電圧で動作することになるが、当該
シフトレジスタ部の駆動周波数は、走査線駆動回路の駆
動周波数として高いので、電気光学パネル全体として見
たときの寿命を大幅に延ばすことができるとともに、走
査線駆動回路にはレベル変換部を設けなくてもよいか
ら、構成を簡易なものにすることができる。
【0021】ここで、前記スイッチング素子、前記シフ
トレジスタ部、前記レベル変換部、前記サンプリング
部、および前記走査線駆動回路は、同一基板上に同一プ
ロセスで形成された薄膜トランジスタにより構成される
ことが好ましい。
【0022】この場合、電気光学パネルを構成する薄膜
トランジスタのうち最も高速で動作するのは、シフトレ
ジスタ部に用いられるものであるが、シフトレジスタ部
は低電源電圧で動作するので、そこに用いられる薄膜ト
ランジスタの寿命を延ばすことができる。したがって、
従来は、画像表示部や走査線駆動回路が正常に動作する
にもかかわらず、シフトレジスタ部の誤動作によって寿
命が決まっていた電気光学パネルの寿命を大幅に延ばす
ことができる。
【0023】くわえて、本発明における電子機器は、こ
の電気光学パネルを表示手段に用いたことを特徴として
いる。
【0024】
【発明の実施の形態】<1.第1実施形態>以下、本発
明の実施形態について図面を参照して説明する。
【0025】<1−1:電気光学装置の全体構成>ま
ず、第1実施形態にかかる駆動回路が適用される電気光
学装置の一例として、液晶表示装置を例示して説明す
る。図1は、その液晶表示装置の電気的構成を示すブロ
ック図である。この図に示されるように、液晶表示装置
は、液晶表示パネル100と、タイミングジェネレータ
200と、画像信号処理回路300とを備えている。こ
のうち、タイミングジェネレータ200は、各部で使用
されるタイミング信号(必要に応じて後述する)を出力
するものである。また、画像信号処理回路300内部に
おける相展開回路302は、一系統の画像信号VIDを
入力すると、これをN相(図においてはN=6)の画像
信号に展開して並列に出力するものであって、画像信号
をN個並列の信号に変換する直並列変換回路に相当す
る。ここで、画像信号をN相に展開する理由は、後述す
るサンプリング回路によって、スイッチング素子として
機能する各TFTのソース電極における画像信号の印加
時間を長くして、サンプル&ホールド時間および充放電
時間を十分に確保するためである。
【0026】一方、増幅・反転回路304は、相展開さ
れた画像信号のうち、反転が必要となるものを反転さ
せ、この後、適宜、増幅して画像信号VID1〜VID
6として液晶表示パネル100に並列的に供給するもの
である。なお、反転するか否かについては、一般には、
データ信号の印加方式が走査線単位の極性反転である
か、データ信号線単位の極性反転であるか、画素単
位の極性反転であるかに応じて定められ、その反転周期
は、1水平走査期間またはドットクロック周期に設定さ
れる。
【0027】また、相展開された画像信号VID1〜V
ID6の液晶表示パネル100への供給タイミングは、
図1に示される液晶表示装置では同時とするが、ドット
クロックに同期して順次ずらしてもよく、この場合は後
述するサンプリング回路にてN相の画像信号を順次サン
プリングすればよい。
【0028】<1−2:液晶表示パネルの構成>次に、
液晶表示パネル100の概略構成について図2および図
3を参照して説明する。ここで、図2は、液晶表示パネ
ル100の構造を説明するための斜視図であり、図3
は、液晶表示パネル100の構造を説明するための一部
断面図である。これらの図に示されるように、液晶表示
パネル100は、画素電極118等が形成されたガラス
や半導体等の素子基板101と、共通電極108等が形
成されたガラス等の透明な対向基板102とが、スペー
サSが混入されたシール材105によって一定の間隙を
保って、互いに電極形成面が対向するように貼り合わせ
られ、この間隙に液晶106が封入された構造となって
いる。
【0029】また、素子基板101の対向面であってシ
ール材105の外側には、後述する走査線側駆動回路1
30、サンプリング回路140、及びデータ線側駆動回
路150等の駆動回路群120が形成されている。ま
た、そこには、外部接続電極(図示省略)が形成され
て、タイミングジェネレータ200および画像信号処理
回路300からの各種信号を入力するようになってい
る。なお、対向基板102の共通電極108は、素子基
板101との貼合部分における4隅のうち、少なくとも
1箇所において設けられた導通材によって、素子基板1
01の外部接続電極から延在する配線と電気的に導通が
図られている。
【0030】ほかに、対向基板102には、液晶表示パ
ネル100の用途に応じて、例えば、第1に、ストライ
プ状や、モザイク状、トライアングル状等に配列したカ
ラーフィルタが設けられ、第2に、例えば、クロムやニ
ッケルなどの金属材料や、カーボンやチタンなどをフォ
トレジストに分散した樹脂ブラックなどのブラックマト
リクスが設けられ、第3に、液晶表示パネル100に光
を照射するバックライトが設けられる。特に色光変調の
用途の場合には、カラーフィルタは形成されずにブラッ
クマトリクスが対向基板102に設けられる。くわえ
て、素子基板101および対向基板102の対向面に
は、それぞれ所定の方向にラビング処理された配向膜な
どが設けられる一方、その各背面側には貼付け又は間隙
をもって配向方向に応じた偏光板103、104がそれ
ぞれ設けられる。ただし、液晶108として、高分子中
に微小粒として分散させた高分子分散型液晶を用いれ
ば、前述の配向膜、偏光板等が不要となる結果、光利用
効率が高まるので、高輝度化や低消費電力化などの点に
おいて有利である。
【0031】さて、説明を再び図1に戻して、液晶表示
パネル100の電気的構成について説明する。液晶表示
パネル100の素子基板101にあっては、画像表示領
域AAが形成されている。そこには、図においてX方向
に沿って平行に複数本の走査線112が配列して形成さ
れ、また、これと直交するY方向に沿って平行に複数本
のデータ線114が形成されている。そして、これらの
走査線112とデータ線114との各交点においては、
TFT116のゲート電極が走査線112に接続される
一方、TFT116のソース電極がデータ線114に接
続されるとともに、TFT116のドレイン電極が画素
電極118に接続されている。そして、各画素は、画素
電極118と、対向基板102に形成された共通電極1
08と、これら両電極間に挟持された液晶106とによ
って構成される結果、走査線112とデータ線114と
の各交点に対応して、マトリクス状に配列することとな
る。なお、このほかに、各画素毎に、蓄積容量(図示省
略)が設けられて、電気的にみて画素電極118と共通
電極108とに挟持された液晶層に対して並列となって
いる。
【0032】次に、駆動回路群120は、走査線側駆動
回路130、サンプリング回路140、およびデータ線
側駆動回路150からなり、上述のように素子基板10
1上に形成されるものである。これらの回路は、画素の
TFTと共通の製造プロセス(例えば、高温ポリシリコ
ンプロセス)を用いてTFTで形成されている。これに
より、集積化や製造コストの面などにおいて有利とな
る。なお、この例では、データ線側駆動回路150とサ
ンプリング回路140を別体として説明するが、両者を
一体としてデータ線114を駆動するデータ線駆動回路
と捉えてもよいことは勿論である。
【0033】さて、走査線側駆動回路130は、シフト
レジスタを有し、タイミングジェネレータ200からの
クロック信号YCLKや、その反転クロック信号YCLKinv、
転送開始パルスDY等に基づいて、高電圧走査線信号Y
1、Y2、…、Ymを各走査線112に対して順次出力
するものであり、シフトレジスタにおいてクロック信号
に応じてパルスDYをシフトするタイミングで高電圧走
査線信号Y1、Y2、…、Ymを出力する。
【0034】一方、サンプリング回路140は、6本の
データ線114を1群とし、これらの群に属するデータ
線114に対し、高電圧サンプリング信号S1〜Snに
したがって画像信号VID1〜VID6をぞれぞれサン
プリングして供給するものである。詳細には、サンプリ
ング回路140には、TFTからなるスイッチ141が
各データ線114の一端に設けられるとともに、各スイ
ッチ141のソース電極は、画像信号VID1〜VID
6のいずれかが供給される信号線に接続され、また、各
スイッチ141のドレイン電極は1本のデータ線114
に接続されている。さらに、各群に属するデータ線11
4に接続された各スイッチ141のゲート電極は、その
群に対応して高電圧サンプリング信号S1〜Snが供給
される信号線のいずれかに接続されている。前述したよ
うに画像信号VID1〜VID6は同時に供給されるの
で、サンプリング信号S1により同時にサンプリングさ
れることとなる。なお、画像信号VID1〜VID6が
順次ずれたタイミングで供給される場合には、高電圧サ
ンプリング信号S1、S2、…、Snにより順次サンプ
リングされることとなる。
【0035】ここで、画像信号VID1〜VID6と高
電圧サンプリング信号S1、S2…とのレベル関係は以
下のように設定してある。すなわち、スイッチ141を
構成するTFTにおいて支障なくサンプリングが行える
ように高電圧サンプリング信号S1、S2、…、Snの
高論理レベルは、画像信号VID1〜VID6の最大振
幅レベルよりも高電圧にしてある。また、画像表示領域
AAに設けられたTFT116においてもサンプリング
された画像信号を支障なく画素に取り込めるように、高
電圧走査線信号Y1、Y2、…、Ymの高論理レベル
は、画像信号VID1〜VID6の最大振幅レベルより
も高電圧にしてある。
【0036】また、データ線側駆動回路150は、タイ
ミングジェネレータ200からのクロック信号XCLKや、
その反転クロック信号XCLKinv、転送開始パルスDX等
に基づいて、高電圧サンプリング信号S1〜Snを順次
出力するものである。なお、データ線側駆動回路150
の詳細については後述する。
【0037】<1−3:TFTの特性>次に、TFTの
特性について説明する。図4は、PチャネルTFTにお
ける閾値電圧の時間変化を示すグラフである。この図に
おいて縦軸は閾値電圧のエンハンスメント側へのシフト
量、横軸は電圧印加時間である。この試験にあっては、
ドレイン電極とソース電極に同一電圧を印加し、ゲート
電圧を変化させて行った。V1〜V5は、ゲート・ソー
ス間の電圧であって、V1<V2<V3<V4<V5の
関係にある。
【0038】この図から明らかなように、印加電圧時間
が長くなると、PチャネルTFTの閾値電圧のシフト量
が大きくなる。また、その程度はゲート・ソース間の電
圧が大きくなる程、大きくなる。閾値電圧がエンハンス
メント側にシフトするということは、TFTの動作速度
が遅くなることを意味する。
【0039】閾値電圧がシフトする理由については、ホ
ットキャリア現象によるゲート酸化膜の正電荷の捕獲が
考えられる。これは電流の担い手であるキャリアによっ
て、ゲート酸化膜の界面に、キャリア自身を捕らえる場
所(界面準位)が徐々に形成されていくと説明することが
できる。このホットキャリア現象には、チャネルホット
キャリア注入現象やドレインアバレンシェホットキャリ
ア注入現象等で説明がされる。
【0040】まず、チャネルホットキャリア注入現象に
ついて図5を参照して説明する。図5に示すようにソー
ス電極に対してゲート電極及びドレイン電極を低電位に
設定し、かつ、ゲート電圧Vgがドレイン電圧Vdより
大きな場合を考える。チャネル内のホールはソース電極
からドレイン電極に移動するが、このときのチャネル方
向の電界によりゲート酸化膜との界面のエネルギー障壁
より大きなエネルギーを得たホットホールを一部で発生
する。このホットホールが高いゲート電位に引っ張ら
れ、ゲート酸化膜に注入される現象である。これによ
り、ゲート酸化膜が劣化し、しきい値電圧が変化する。
【0041】また、ドレインアバレンシュホットキャリ
ア注入現象について図6を参照して説明する。この現象
は、ドレイン電圧Vdがゲート電圧Vgよりも高い場合
に発生する。この場合には、ドレイン近傍においてホー
ルが高いドレイン電圧により加速され、格子の衝突電離
またはアバランシュ倍増によって電子−正孔対を発生
し、それらがホットとなりゲート酸化膜中に注入され
る。これによってゲート酸化膜が劣化する。
【0042】さらに、本願発明者らは、各種の実験を行
って、TFTの閾値電圧のシフト量が、印加電圧と貫通
電流との積と高い相関関係があることを見いだした。貫
通電流はドレイン・ソース間を流れる電流であるから、
TFTを用いて構成した論理回路において、単位時間当
たりの論理レベルの反転回数が多い程、その値が大きく
なる。これを、データ線側駆動回路150と走査線側駆
動回路130に当てはめて考えると、そのクロック周波
数が高い程、TFTの寿命が短いことになる。上述した
相展開回路302によって、データ線側駆動回路150
のクロック周波数を下げることができるが、それでも走
査線側駆動回路130のクロック周波数に比較すると遙
かに高い。したがって、長時間使用すると、最も高速で
動作するデータ線側駆動回路150が最初に誤動作を起
こすことになり、解決すべき課題の欄で説明した現実の
問題点と一致する。
【0043】本実施形態は、このような知見に基づいて
なされたものであり、高速で動作する部分については、
TFTの劣化原因の一つである印加電圧を下げることに
よって閾値電圧のシフトを抑圧し、液晶表示パネル10
0の長寿命化を図るものである。
【0044】<1−4:データ線側駆動回路>次に、デ
ータ線側駆動回路150について説明する。図7はデー
タ線側駆動回路の全体構成を示すブロック図であり、図
8はデータ線側駆動回路の各種の信号波形を示すタイミ
ングチャートである。図7に示すように、データ線側駆
動回路150は、Xシフトレジスタ1510、論理演算
部1520およびレベルシフト部1530を備えてい
る。このうち、Xシフトレジスタ1510および論理演
算部1520には、第1高電位側電圧VGG1(低電源電
圧)と低電位側電圧VSSとが給電される一方、レベルシ
フト部1520には第2高電位側電圧VGG2(高電源電
圧)と低電位側電圧VSSとが給電されるようになってい
る。ここで、低電位側電圧VSSの値は0Vに設定してあ
る。また、第1高電位側電圧VGG1の値は、Xシフトレジ
スタ1510の寿命が十分長くなるように設定されてお
り、例えば、3V〜5Vである。一方、第2高電位電圧
VGG2の値は、サンプリング回路140のスイッチ141
たるTFTを駆動できるように設定されており、例え
ば、15Vである。すなわち、VGG1<VGG2となるように
設定してある。
【0045】Xシフトレジスタ1510は、図8に示す
転送開始パルスDXをクロック信号XCLKおよび反転クロ
ック信号XCLKinvに従ってシフトしてn+1個のシフト
パルスC1、C2、…、Cn+1を順次生成する。これら
のシフトパルスC1、C2、…、Cn+1の1周期はクロ
ック信号XCLKの1周期と一致し、また、隣り合うシフト
パルス同士のアクティブ期間は、クロック信号XCLKの1
/2周期だけ重複する。ここで、Xシフトレジスタ15
10は、第1高電位側電圧VGG1と低電位側電圧VSSとが
給電されているから、シフトパルスC1、C2、…、C
n+1の論理レベルは、図8に示すようにLレベルがVSSと
なる一方、HレベルがVGG1となる。
【0046】次に、論理演算部1520は、n個のNA
ND回路A1〜Anとn個のインバータB1〜Bnを備
えている。第j番目のNAND回路Ajは、第j番目の
シフトパルスCjと第j+1番目のシフトパルスCj+1と
の論理積の反転を出力し、第j番目のインバータBjは
これを反転して低電圧サンプリング信号Sj'として出力
するようになっている。これにより、アクティブ期間の
重複を無くすことができる。また、論理演算部1520
も、Xシフトレジスタ1510と同様に第1高電位側電
圧VGG1と低電位側電圧VSSとが給電されているから、低
電圧サンプリング信号S1'、S2'、…Sn'の論理レ
ベルは、図8に示すようにLレベルがVSSとなる一方、
HレベルがVGG1となる。
【0047】次に、レベルシフト部1530は、n個の
レベルシフトユニットU1〜Unを備えている。各レベ
ルシフトユニットU1〜Unの構成については後述する
が、これらによって、低電圧サンプリング信号S1'、
S2'、…、Sn'が高電圧サンプリング信号S1、S
2、…、Snに変換される。高電圧サンプリング信号S
1、S2、…、Snの論理レベルは、図8に示すように
LレベルがVSSとなる一方、HレベルがVGG2となる。
【0048】このように、データ線側駆動回路150に
あっては、画像信号VIDをサンプリングするために必
要とされる高電圧サンプリング信号S1〜Snを生成す
るのに、まず、第1高電位側電圧VGG1をXシフトレジス
タ1510と論理演算部1520に給電して低電圧サン
プリング信号S1'〜Sn'を生成し、この後、第2高電
位側電圧VGG2をレベルシフト部1530に給電してLレ
ベルがVSS、HレベルがVGG2となる高電圧サンプリング
信号S1〜Snを生成した。換言すれば、レベルシフト
部1530によってレベル変換を行うことにより、Xシ
フトレジスタ1510および論理演算部1520を、高
電圧サンプリング信号S1〜Snの高論理レベルVGG2よ
り低電圧の第1高電位側電圧VGG1を用いて動作させ、こ
れによりTFT特性の経年変化を抑圧するようにしてあ
る。
【0049】<1−4−1:Xシフトレジスタ>次に、
Xシフトレジスタの詳細な構成について説明する。本実
施形態の液晶表示装置は、必要に応じて画像の上下ある
いは左右を反転して表示させる反転表示モードを有して
いる。Xシフトレジスタ1510は反転表示モードに対
応できるようになっている。Xシフトレジスタ1510
の構成例については各種のものが考えられるが、ここで
は、2つの態様について説明する。
【0050】図9は第1の態様に係るXシフトレジスタ
の主要構成を示す回路図である。まず、データ線側駆動
回路150において、高電圧サンプリング信号をS1、
S2、…、Snという順番で出力する場合、転送開始パ
ルスDX(R)を右(R)方向に転送する一方、高電圧
サンプリング信号をSn、Sn−1、…、S1という順
番で出力する場合、転送開始パルスDX(L)を左
(L)方向に転送する。図9に示されるように、Xシフ
トレジスタ1510は、n+2段の単位回路を縦続して
接続した構成となっている。このうち、各段の単位回路
は、制御信号がHレベルの場合に入力信号を反転するク
ロックドインバータ1511と、制御信号XRがアクテ
ィブの場合に入力信号を反転するインバータ1514
と、制御信号がHレベルの場合にインバータ1514に
よる反転信号を反転するクロックドインバータ1512
と、制御信号XLがアクティブの場合に入力信号を反転
するインバータ1513とからなる。これらのクロック
ドインバータ1511、1512およびインバータ15
13、1514は、PチャネルおよびNチャネル型のT
FTを組み合わせて構成される。
【0051】ここで、制御信号XRは、転送開始パルス
DX(R)をR方向に転送する場合にアクティブとなる
信号であり、また、制御信号XLは、転送開始パルスD
X(L)をL方向に転送する場合にアクティブとなる信
号である。すなわち、制御信号XL、XRは互いに排他
的にアクティブとなる信号である。
【0052】また、クロック信号XCLKは、左から右方向
にみた場合における奇数段目の単位回路のクロックドイ
ンバータ1511および偶数段目の単位回路のクロック
ドインバータ1512に、各制御信号としてそれぞれ供
給される。また、反転クロック信号XCLKinvは、偶数段
目の単位回路のクロックドインバータ1511および奇
数段目の単位回路のクロックドインバータ1512に、
各制御信号としてそれぞれ供給される。すなわち、偶数
段目の単位回路におけるクロックドインバータ151
1、1512の各制御信号は、奇数段目の単位回路にお
けるクロックドインバータ1511、1512の各制御
信号を入れ替えた関係にある。
【0053】このような構成において、転送開始パルス
DX(R)をR方向に転送する場合には、インバータ1
514の出力がクロックドインバータ1512の入力に
帰還される一方、クロックドインバータ1512の出力
がインバータ1514の入力に帰還される構成となって
おり、各段のインバータ1514の出力信号がシフトパ
ルスC1、C2、…、Cn+1として出力される。一方、
転送開始パルスDX(L)をL方向に転送する場合に
は、インバータ1513の出力がクロックドインバータ
1511の入力に帰還される一方、クロックドインバー
タ1511の出力がインバータ1513の入力に帰還さ
れる構成となっており、各段のインバータ1513の出
力信号がシフトパルスCn+1、Cn、…、C1として出
力される。
【0054】次に、第2の態様について説明する。図1
0は、第2の態様に係るXシフトレジスタの主要構成を
示す回路図である。この図に示すようにXシフトレジス
タ1510は、制御信号XRが供給されるn+1個のト
ランスミッションゲート1501と、制御信号XRが供
給されるn+1個のトランスミッションゲート1502
を備えている。トランスミッションゲート1501は制
御信号XRのアクティブ期間にのみオン状態となる一
方、トランスミッションゲート1502は制御信号XL
のアクティブ期間にのみオン状態となる。したがって、
R方向に転送開始パルスDX(R)を転送する場合に
は、図中実線の矢印で示す経路で転送開始パルスDX
(R)が転送される一方、L方向に転送開始パルスDX
(L)を転送する場合には、図中点線の矢印で示す経路
で転送開始パルスDX(L)が転送されることになる。
【0055】また、Xシフトレジスタ1510は、n+
1個の単位回路を備えており、各単位回路はクロックド
インバータ1503,1504と、インバータ150
5,1506を備えている。そして奇数段の単位回路に
あっては、クロックドインバータ1503に反転クロッ
ク信号XCLKinvが供給されるとともにクロックドインバ
ータ1504にクロック信号XCLKが供給されるようにな
っている。一方、偶数段の単位回路にあっては、クロッ
クドインバータ1503にクロック信号XCLKが供給され
るとともにクロックドインバータ1504に反転クロッ
ク信号XCLKinvが供給されるようになっている。
【0056】これにより、シフトパルスC1、C2、
…、Cn+1は、隣り合うシフトパルス同士でアクティブ
期間がクロック信号XCLKの1/2周期だけ重複すること
になる。
【0057】<1−4−2:レベルシフトユニット>次
に、レベルシフト部1530を構成するレベルシフトユ
ニットU1〜Unについて詳細に説明する。各レベルシ
フトユニットU1〜Unは同一の構成であり、それらの
構成例については各種のものが考えられるが、ここで
は、2つの態様について説明する。
【0058】まず、第1の態様に係るレベルシフトユニ
ットは、カレントミラータイプのものである。図11は
第1の態様に係るレベルシフトユニットの主要構成を示
す回路図である。なお、このレベルシフトユニットUa
は、j番目のユニットでありそこにはj番目の低電圧サ
ンプリング信号Sj'が供給されるようになっている。
【0059】この図に示すようにカレントミラータイプ
のレベルシフトユニットUaは、第2高電位側電圧VGG2
が給電される高電位側電源ラインLaと低電位側電圧VS
Sが給電される低電位側電源ラインLbを備えている。
そして、高電位側電源ラインLaと低電位側電源ライン
Lbとの間に直列接続されたPチャネルTFTP1とN
チャネルTFTN1とによって、電圧Vc(=(VGG2+VSS)
/2)を生成し、これをPチャネルTFTP2,P6お
よびNチャネルTFTN8の各ゲートに供給し、これに
よりカレントミラー回路が構成されている。また、Pチ
ャネルTFTP3,P5およびNチャネルTFTN3,
N5は差動増幅回路を構成しており、さらにPチャネル
TFTP7およびNチャネルTFTN7はインバータを
構成している。
【0060】以上の構成において、低電圧サンプリング
信号Sj’がLレベル(=VSS)になると、NチャネルTF
TN2,N5がオフ状態となる一方、PチャネルTFT
P5がオン状態となる。したがって、PチャネルTFT
P7およびNチャネルTFTN7のゲート電圧がHレベ
ル(=VGG2)となり、Lレベル(=VSS)の高電圧サンプリン
グ信号Sjがサンプリング部140に供給される。一
方、低電圧サンプリング信号Sj'がHレベル(=VGG1)に
なると、NチャネルTFTN2,N5がオン状態となる
一方、PチャネルTFTP5がオフ状態となる。したが
って、PチャネルTFTP7およびNチャネルTFTN
7のゲート電圧がLレベル(=VSS)となり、Hレベル(=VG
G2)の高電圧サンプリング信号Sjがサンプリング部1
40に供給される。
【0061】これにより、低電位側電圧VSSと第1高電
位側電圧VGG1との間で振れる低電圧サンプリング信号S
j'が、低電位側電圧VSSと第2高電位側電圧VGG2との間
で振れる高電圧サンプリング信号Sjに変換される。カ
レントミラータイプのレベルシフトユニットUaは、ゲ
ート数が多く消費電力が大ききものの、高速動作が可能
であるといった利点がある。
【0062】次に、第2の態様に係るレベルシフトユニ
ットは、フリップフロップタイプのものである。図12
は第2の態様に係るレベルシフトユニットの主要構成を
示す回路図である。なお、このレベルシフトユニットU
bは、j番目のユニットでありそこにはj番目の低電圧
サンプリング信号Sj'が供給されるようになってい
る。
【0063】この図に示すようにフリップフロップタイ
プのレベルシフトユニットUbは、低電圧サンプリング
信号Sj'とこれをインバータINV1によって反転し
た信号とにしたがって、第2高位側電圧VGG2または低位
側電圧VSSのいずれかで安定する構成となっており、こ
のうち、信号線の電位がインバータを介して高電圧サ
ンプリング信号Sjとして取り出されるようになってい
る。
【0064】具体的には、低電圧サンプリング信号S
j'がHレベル(=VGG1)の場合には、PチャネルTFTP
11がオン状態となるので、信号線の電位が低位側電
圧VSSとなるとともに、これにより、NチャネルTFT
N14がオン状態となる。また、低電圧サンプリング信
号Sj'がインバータINV1で反転される結果、Nチ
ャネルTFTN2のゲートがLレベルとなるため、当該
トランジスタN2もオンするので、信号線の電位が第
2高位側電圧VGG2となる。この結果、NチャネルTFT
N13がオフ状態となり、また、低電圧サンプリング信
号Sj'がHレベル(=VGG1)であるため、NチャネルTF
TN11もオフ状態になるので、信号線の電位は、第
2高位側電圧VGG2から完全に切り離されて、低位側電圧
VSSで安定する。一方、低電圧サンプリング信号Sj'が
インバータINV1で反転される結果、PチャネルTF
TP12のゲートがLレベルとなるため、当該トランジ
スタP12がオフ状態となるので、信号線の電位は、
低位側電圧VSSから完全に切り離されて、第2高位側電
圧VGG2で安定することとなる。
【0065】反対に、低電圧サンプリング信号Sj'が
Lレベルであれば、各TFTP11、P12、N11〜
N14のオン・オフがすべて逆になるので、信号線の
電位は第2高位側電圧VGG2で安定する一方、信号線の
電位は低位側電圧VSSで安定することとなる。そして、
信号線の電位はインバータINV2,INV3を介し
て高電圧サンプリング信号Sjとして取り出される。
【0066】これにより、低電位側電圧VSSと第1高電
位側電圧VGG1との間で振れる低電圧サンプリング信号S
j'が、低電位側電圧VSSと第2高電位側電圧VGG2との間
で振れる高電圧サンプリング信号Sjに変換される。フ
リップフロップタイプのレベルシフトユニットUbは、
前述したレベルシフトタイプのものに比較して動作速度
が遅いものの、ゲート数が少なくかつ低消費電力である
といった利点がある。
【0067】このように、レベルシフトユニットUa,
Ubは、低電圧サンプリング信号S1'〜Sn'をレベル
変換して高電圧サンプリング信号S1〜Snを生成し
た。この場合、高電圧サンプリング信号S1〜Snの高
論理レベルは、サンプリング回路140において画像信
号VID1〜VID6を支障なくサンプリングできるよ
うに設定されている。この例のように、サンプリング回
路140をTFT141を用いて構成する場合には、画
像信号VID1〜VID6の最大振幅レベルよりも高電
圧サンプリング信号S1〜Snの高論理レベルが高いこ
とが必要である。仮に、画像信号VID1〜VID6の
最大振幅レベルが第1高電位側電圧VGG1より低ければ、
レベルシフト部1510を用いる必要がない。換言すれ
ば、画像信号画像信号VID1〜VID6の最大振幅レ
ベルは、第1高電位側電圧VSS1から第2高電位側電圧VG
G2(高電圧サンプリング信号の高論理レベル)までの範
囲内にある。
【0068】<1−5:走査線駆動回路>次に、走査線
側駆動回路130について説明する。図13は走査線側
駆動回路の全体構成を示すブロック図であり、図14は
走査線側駆動回路の各種の信号波形を示すタイミングチ
ャートである。走査線側駆動回路130の基本構成は、
上述したデータ線側駆動回路150と同様である。
【0069】図13に示すように、走査線側駆動回路1
30は、Yシフトレジスタ1310、論理演算部132
0およびレベルシフト部1330を備えている。このう
ち、Yシフトレジスタ1310はXシフトレジスタ15
10に、論理演算部1320は論理演算部1520に、
レベルシフト部1530はレベルシフト部1330に各
々対応しており、データ線側駆動回路150がn個の高
電圧サンプリング信号S1〜Snを生成するのに対し、
走査線側駆動回路130はm個の高電圧走査線信号Y1
〜Ymを生成する。
【0070】Yシフトレジスタ1310および論理演算
部1320には、第1高電位側電圧VGG1と低電位側電圧
VSSとが給電される一方、レベルシフト部1320には
第2高電位側電圧VGG2と低電位側電圧VSSとが給電され
るようになっている。
【0071】Yシフトレジスタ1310の単位回路は、
図9または図10に示すものと同じである。Yシフトレ
ジスタ1310は、図14に示す転送開始パルスDYを
クロック信号YCLKおよび反転クロック信号YCLKinvに従
ってシフトしてm+1個のシフトパルスC1、C2、
…、Cm+1を順次生成する。シフトパルスC1、C2、
…、Cm+1の論理レベルは、図14に示すようにLレベ
ルがVSSとなる一方、HレベルがVGG1となる。
【0072】また、論理演算部1320は上述した論理
演算部1520と同様に構成されており、単位回路の段
数のみが相違する。この論理演算部1320には第1高
電位側電圧VGG1と低電位側電圧VSSとが給電されるの
で、その出力信号たる低電圧走査線信号Y1'〜Ym'
は、図14に示すようにLレベルがVSSとなる一方、H
レベルがVGG1となる。
【0073】次に、レベルシフト部1330はm個のレ
ベルシフトユニットU1〜Umを備えており、各レベル
ユニットは図11または図12に示すものと同様に構成
されている。したがって、レベルシフト部1330によ
って、低電圧走査線信号Y1'、Y2'、…、Yn'が高
電圧走査線信号Y1、Y2、…、Ymに変換される。高
電圧走査線信号Y1、Y2、…、Ymの論理レベルは、
図14に示すようにLレベルがVSSとなる一方、Hレベ
ルがVGG2となる。
【0074】このように、走査線側駆動回路130にあ
っては、画素を構成するTFT116において画像信号
VIDを支障なく取り込めるように高電圧走査線信号Y
1〜Ymを生成するのに、まず、第1高電位側電圧VGG1
をYシフトレジスタ1310と論理演算部1320に給
電して低電圧走査線信号Y1'〜Ym'を生成し、この
後、第2高電位側電圧VGG2をレベルシフト部1330に
給電してLレベルがVSS、HレベルがVGG2となる高電圧
走査線信号Y1〜Ymを生成した。換言すれば、レベル
シフト部1330によってレベル変換を行うことによ
り、Yシフトレジスタ1310および論理演算部132
0を、高電圧走査線信号Y1〜Ymの高論理レベルVGG2
より低電圧の第1高電位側電圧VGG1を用いて動作させて
いる。これにより、走査線側駆動回路130を構成する
TFT素子の劣化を抑えることができ、長時間使用して
も誤動作しない駆動回路を提供することができる。
【0075】<1−6:液晶表示パネルの全体動作>次
に、上述した構成にかかる液晶表示パネルの動作につい
て説明する。まず、走査線側駆動回路130において、
垂直走査期間の最初に転送開始パルスDYが供給され
る。この転送開始パルスDYは、走査線側駆動回路13
0において、クロック信号YCLKおよびその反転クロック
信号YCLKinvによって順次シフトされて、各走査線11
2に出力される。これにより、複数の走査線112が1
本ずつ線順次に選択されることとなる。
【0076】一方、データ線線側駆動回路150におい
て、転送開始パルスDXが供給されると、上述のよう
に、転送開始パルスDXは、データ線側駆動回路150
において、クロック信号XCLKおよびその反転クロック信
号XCLKinvの半周期毎に順次シフトされて、サンプリン
グ信号S1〜Snとして出力される。
【0077】ここで、サンプリング信号S1が出力され
ると、この群に属する6本のデータ線114に、それぞ
れ画像信号VID1〜VID6がサンプリングされて、
これらの画像信号VID1〜VID6が現時点で選択さ
れた走査線と交差する6個の画素に、当該TFT116
によってそれぞれ書き込まれることとなる。この後、サ
ンプリング信号S2が出力されると、今度は、次の6本
のデータ線114にそれぞれ画像信号VID1〜VID
6がサンプリングされ、これらの画像信号VID1〜V
ID6がその時点で選択された走査線と交差する6個の
画素に、当該TFT116によってそれぞれ書き込まれ
ることとなる。
【0078】以下同様にして、サンプリング信号S3、
S4、……、Snが順次出力されると、各サンプリング
信号に属する6本のデータ線114にそれぞれ画像信号
VID1〜VID6がサンプリングされ、これらの画像
信号VID1〜VID6がその時点で選択された走査線
と交差する6個の画素にそれぞれ書き込まれることとな
る。そして、この後、次の走査線が選択され、再び、デ
ータ線114がプリチャージされ、サンプリング信号S
1〜Snが順次出力されて、同様な書き込みが繰り返し
実行されることとなる。
【0079】このような駆動方式では、サンプリング回
路140におけるスイッチ141を駆動制御するデータ
線側駆動回路150の段数が、各データ線114を点順
次で駆動する方式と比較して1/6に低減される。さら
に、データ線側駆動回路150に供給すべきクロック信
号YXCLKおよびその反転クロック信号YXCLKinvの周波数
も各データ線114を点順次で駆動する方式と比較する
と1/6で済むので、段数の低減化と併せて低消費電力
化も図られることとなる。さらに、液晶表示パネル10
0において最も高い周波数のクロック信号XCLKおよびそ
の反転クロック信号XCLKinvが供給されるデータ線側駆
動回路150にあっては、Xシフトレジスタ1510を
比較的低い電圧で動作させる一方、レベルシフト部15
30において低電圧サンプリング信号S1'〜Sn'のレ
ベルを変換して高電圧サンプリング信号S1〜Snを生
成したので、大振幅の画像信号をサンプリング部140
おいて支障無くサンプリングしつつ、データ線側駆動回
路150を構成するTFT素子の劣化を防止することが
できる。また、走査線側駆動回路130にあってもYシ
フトレジスタ1310の後段にレベルシフト部1320
を設けたので、走査線側駆動回路130を構成するTF
T素子の劣化を防止することができる。この結果、長時
間使用しても誤動作しないデータ線側駆動回路150と
走査線駆動回路130を実現でき、液晶表示パネル10
0の寿命を大幅に長くすることができる。
【0080】<1−7:第1実施形態の変形例>上述し
た液晶表示装置にあっては、データ側駆動回路150の
みならず、走査線側駆動回路130においても、論理演
算部1320の後段にシフトレジスタ部1330を設け
て低電圧走査線信号Y1'〜Ym'を高電圧走査線信号Y
1〜Ymに変換した。しかしながら、レベルシフト部1
330は、各低電圧走査線信号Y1'〜Ym'に対応して
m個のレベルシフトユニットU1〜Umを設ける必要が
あるので、走査線側駆動回路130の占有面積が大きく
なる。一方、データ線側駆動回路150のXクロック信
号XCLKの周波数は、走査線駆動回路130のYクロック
信号YCLKに比較して遙かに高い。したがって、同一
の電源電圧で動作させるとすれば、データ側駆動回路1
50の方が走査線側駆動回路130よりも速く誤動作を
起こす。このため、データ側駆動回路150のみにレベ
ルシフト部1530を設け、走査線側駆動回路130で
はレベルシフト部1330を削除して、Yシフトレジス
タ1310、論理演算部1320を第2高電位側電圧VG
G2で動作させるようにしてもよい。この場合には、走査
線側駆動回路130の回路規模が大きくなく、しかもデ
ータ線側駆動回路150の長寿命化を図ることができる
ので、液晶表示パネル100のコスト上昇を抑制しつ
つ、その寿命を大幅に延ばすことができる。
【0081】<2.第2実施形態>第2実施形態に係る
液晶表示装置の全体構成は図1に示す第1実施形態の液
晶表示装置と同様であり、データ線側駆動回路の詳細な
構成が第1実施形態と相違する。
【0082】図15は第2実施形態に用いるデータ線側
駆動回路のブロック図である。この図に示すようにデー
タ線側駆動回路150'は、Xシフトレジスタ1540
とレベルシフト部1550とを備えている。
【0083】Xシフトレジスタ1550の基本構成は、
図9または10に示す第1実施形態のものと同様であ
り、第1高電位側電圧VGG1と低電位側電圧VSSとが給電
されている。一方、第1実施形態のXシフトレジスタ1
510がn+1個のシフトパルスC1〜Cn+1を生成
するのに対し、第2実施形態のXシフトレジスタ154
0はn+3個のシフトパルスを生成する。このため、X
シフトレジスタ1540は単位回路の段数がXシフトレ
ジスタ1510と比較して2段だけ多い。
【0084】また、レベルシフト部1550はn個のレ
ベルシフトユニットU1'〜Un'を備えている。これら
のレベルシフトユニットU1'〜Un'は、後述するよう
にチャージポンプ回路を用いて構成されており、第2高
電位側電圧VSS2や第1高電位側電圧VSS1が給電されない
点で、第1実施形態のレベルシフト部1530と相違し
ている。
【0085】図16はレベルシフトユニットの回路図で
あり、図17はそのタイミングチャートである。なお、
各レベルシフトユニットは同様に構成されているので、
ここでは、j番目のレベルシフトユニットUj'につい
て説明する。
【0086】図に示すようにレベルシフトユニットU
j'は、NチャネルTFTN20〜N24、Pチャネル
TFTP1,P2、およびキャパシタンスCP1,CP
2を備えている。そして、キャパシタンスCP2の端子
X4の電圧がサンプリング信号Sjとして取り出される
ようになっている。なお、この例では、第1高電位側電
圧VGG1を5V、第2高電位側電圧VGG2を15Vとし、ま
た、端子X1の電圧をv1、端子X2の電圧をv2で表
すことにする。
【0087】図17に示すように期間T1および期間T
2にあっては、シフトパルスCjがHレベルであるか
ら、PチャネルTFTP21はオフ状態となる。このた
め、キャパシタンスCP1およびCP2は分離されてお
り、独立して充電動作が行われることになる。
【0088】まず、期間T1および期間T2にあって
は、NチャネルTFTN20およびN22がオン状態と
なるので、キャパシタンスCP2の端子X1は接地され
る一方、端子X2にはシフトパルスCj+1が給電され
る。また、当該期間において、NチャネルTFTN21
およびN23はオン状態となるから、キャパシタンスC
P1の端子X3には「0V」が印加される一方、端子X
4にはシフトパルスCj+1が給電される。
【0089】ここで、期間T1において、シフトパルス
Cj+1はLレベルであるから、その間、キャパシタン
スCP1およびCP2には電荷が充電されないことにな
る。したがって、期間T1における電圧v1、電圧v2
およびサンプリング信号Sjは「0V」となる。一方、
期間T2にあってはシフトパルスCj+1が「5V」と
なるので、電圧v2およびサンプリング信号Sjは「5
V」となる。なお、端子X1は期間T2においてNチャ
ネルTFTN20を介して「0V」が印加されているか
ら、当該期間の電圧v1は「0V」となる。
【0090】次に、期間T3にあっては、シフトパルス
CjがLレベルとなり、PチャネルTFTP20がオン
状態となる一方、NチャネルTFTN20がオフ状態と
なるから、キャパシタンスCP2の端子X1にはシフト
パルスCj+1が給電される。したがって、当該期間の
電圧v1は「5V」となる。さらに、NチャネルTFT
N21およびN22はオフ状態となるから、端子X2の
電圧v2は、シフトパルスCj+1の電圧に期間T2に
おいてキャパシタンスCP2に充電された電圧を加算し
たものとなる。この結果、期間T3の電圧v2は「10
V」となる。くわえて、当該期間において、Pチャネル
TFT21がオン状態となるので、キャパシタンスCP
1およびCP2は接続される一方、NチャネルTFTは
オフ状態となる。したがって、期間T3におけるサンプ
リング信号Sjの電圧は、電圧v2に期間T2において
キャパシタンスCP1に充電された電圧を加算したもの
となる。この結果、期間T3のサンプリング信号Sjの
電圧は「15V」となる。
【0091】次に、期間T4にあっては、Cj+3がH
レベルとなるのでNチャネルTFTN24がオン状態と
なる。このため、キャパシタンスCP1およびCP2に
充電された電荷がNチャネルTFTN24を介して放電
され、これにより、サンプリング信号Sjの電圧が「0
V」になる一方、キャパシタンスCP1およびCP2の
状態がリセットされる。
【0092】ここで、サンプリング信号Sj−1は、サ
ンプリング信号Sjと同様に生成されるから、期間T2
においてSj−1とSjは重複することになる。サンプ
リング信号のアクティブ期間が重複すると、表示画面に
おいてゴーストが現れることがあるが、液晶表示パネル
100の用途によっては、若干のゴーストがあっても事
足りるものもある。第2実施形態に係る液晶表示装置は
そのような用途に適している。
【0093】以上、説明したように第2実施形態に係る
液晶表示装置によれば、Xシフトレジスタ1540に第
1高電位側電圧VGG1と低電位側電圧VSSとを給電して動
作させるので、TFT素子の劣化を抑圧することがで
き、データ線側駆動回路150'の長寿命化を図ること
ができる。また、レベルシフト部1550にチャージポ
ンプタイプのものを使用したので、第2高電位側電圧VG
G2を給電する必要がないといった利点がある。
【0094】<3.応用例>次に、上述した各実施形態
及び変形例で説明した液晶表示装置の応用例について説
明する。
【0095】<3−1:プロジェクタ>まず、この液晶
表示装置をライトバルブとして用いたプロジェクタにつ
いて説明する。図19は、プロジェクタの構成例を示す
平面図である。
【0096】この図に示されるように、プロジェクタ1
100内部には、ハロゲンランプ等の白色光源からなる
ランプユニット1102が設けられている。このランプ
ユニット1102から射出された投射光は、ライトガイ
ド1104内に配置された4枚のミラー1106および
2枚のダイクロイックミラー1108によってRGBの
3原色に分離され、各原色に対応するライトバルブとし
ての液晶パネル1110R、1110Bおよび1110
Gに入射される。
【0097】液晶パネル1110R、1110Bおよび
1110Gの構成は、上述した液晶パネル100と同等
であり、画像信号処理回路(図示省略)から供給される
R、G、Bの原色信号でそれぞれ駆動されるものであ
る。そして、これらの液晶パネルによって変調された光
は、ダイクロイックプリズム1112に3方向から入射
される。このダイクロイックプリズム1112において
は、RおよびBの光が90度に屈折する一方、Gの光が
直進する。したがって、各色の画像が合成される結果、
投射レンズ1114を介して、スクリーン等にカラー画
像が投写されることとなる。
【0098】ここで、各液晶パネル1110R、111
0Bおよび1110Gによる表示像について着目する
と、液晶パネル1110Gによる表示像は、液晶パネル
1110R、1110Bによる表示像に対して左右反転
することが必要となる。
【0099】なお、液晶パネル1110R、1110B
および1110Gには、ダイクロイックミラー1108
によって、R、G、Bの各原色に対応する光が入射する
ので、カラーフィルタを設ける必要はない。
【0100】<3−2:モバイル型コンピュータ>次
に、この液晶パネル100を、モバイル型のパーソナル
コンピュータに適用した例について説明する。図20
は、このパーソナルコンピュータの構成を示す斜視図で
ある。図において、コンピュータ1200は、キーボー
ド1202を備えた本体部1204と、液晶表示ユニッ
ト1206とから構成されている。この液晶表示ユニッ
ト1206は、先に述べた液晶パネル1005の背面に
バックライトを付加することにより構成されている。
【0101】<3−3:携帯電話>さらに、この液晶パ
ネル100を、携帯電話に適用した例について説明す
る。図21は、この携帯電話の構成を示す斜視図であ
る。図において、携帯電話1300は、複数の操作ボタ
ン1302とともに、反射型の液晶パネル1005を備
えるものである。この反射型の液晶パネル100にあっ
ては、必要に応じてその前面にフロントライトが設けら
れる。
【0102】なお、図19〜図21を参照して説明した
電子機器の他にも、液晶テレビや、ビューファインダ
型、モニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲ
ーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロ
セッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、
タッチパネルを備えた装置等などが挙げられる。そし
て、これらの各種電子機器に適用可能なのは言うまでも
ない。
【0103】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、高
速で動作するシフトレジスタ部を低電圧で動作させる一
方、その出力信号をレベル変換したので、シフトレジス
タ部を長寿命化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係る液晶表示装置の
電気的構成を示すブロック図である。
【図2】 同装置における液晶表示パネルの構造を説明
するための斜視図である。
【図3】 同液晶表示パネルの構造を説明するための一
部断面図である。
【図4】 同液晶表示パネルにおけるPチャネルTFT
における閾値電圧の時間変化を示すグラフである。
【図5】 同液晶表示パネルにおけるTFTのチャネル
ホットキャリア注入現象を示す説明図である。
【図6】 同液晶表示パネルにおけるTFTのドレイン
アバレンシェホットキャリア注入現象を示す説明図であ
る。
【図7】 同液晶表示パネルにおけるデータ線側駆動回
路の全体構成を示すブロック図である。
【図8】 同データ線側駆動回路の動作を説明するため
のタイミングチャートである。
【図9】 第1の態様に係るXシフトレジスタの主要構
成を示す回路図である。
【図10】 第2の態様に係るXシフトレジスタの主要
構成を示す回路図である。
【図11】 第1の態様に係るレベルシフトユニットの
主要構成を示す回路図である。
【図12】 第2の態様に係るレベルシフトユニットの
主要構成を示す回路図である。
【図13】 同液晶表示パネルにおける走査線側駆動回
路の全体構成を示すブロック図である。
【図14】 同走査線側駆動回路の動作を説明するため
のタイミングチャートである。
【図15】 本発明の第2実施形態に用いられるデータ
線側駆動回路の全体構成を示すブロック図である。
【図16】 同データ線側駆動回路に用いられるレベル
シフトユニットの回路図である。
【図17】 同レベルシフトユニットの動作を説明する
ためのタイミングチャートである。
【図18】 同液晶表示装置を適用した電子機器の一例
たる液晶プロジェクタの構成を示す断面図である。
【図19】 同液晶表示装置を適用した電子機器の一例
たるパーソナルコンピュータの構成を示す正面図であ
る。
【図20】 液晶表示装置を適用した電子機器の一例た
る携帯電話の構成を示す斜視図である。
【図21】 従来のデータ線側駆動回路の構成を示すブ
ロック図である。
【符号の説明】
100……液晶表示パネル 101……素子基板 102……対向基板 112……走査線 114……データ線 116……TFT 130……走査線側駆動回路 140……サンプリング回路 150……データ線側駆動回路 1310……Yシフトレジスタ 1510、1540……Xシフトレジスタ 1520……論理演算部 1330,1530……レベルシフト部 S1'〜Sn'……低電圧サンプリング信号 S1〜Sn……高電圧サンプリング信号 Y1'〜Ym' ……低電圧走査線信号 Y1〜Ym……高電圧走査線信号
フロントページの続き Fターム(参考) 2H093 NA16 NA43 NC02 NC09 NC13 NC16 NC22 NC23 NC34 ND39 ND60 NE06 NF11 5C006 BB16 BC03 BC12 BC20 BF03 BF11 BF46 FA33 5C080 AA10 BB05 DD29 FF11 JJ02 JJ03 JJ04 JJ05 JJ06

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の走査線と、複数のデータ線と、前
    記走査線と前記データ線との交差に対応して配置された
    スイッチング素子と画素電極とを有する電気光学パネル
    のデータ線駆動回路であって、 入力信号をクロック信号に従って順次シフトして低電圧
    サンプリング信号を生成するシフトレジスタ部と、 前記低電圧サンプリング信号を高電圧サンプリング信号
    に変換するレベル変換部とを備え、 前記シフトレジスタ部は前記高電圧サンプリング信号の
    高論理レベルよりも低い低電源電圧の給電を受けて動作
    することを特徴とするデータ線駆動回路。
  2. 【請求項2】 前記レベル変換部は前記低電源電圧より
    高電圧の高電源電圧の供給を受けて動作することを特徴
    とする請求項1に記載のデータ線駆動回路。
  3. 【請求項3】 前記レベル変換部は、チャージポンプ回
    路を用いて前記低電圧サンプリング信号を昇圧して前記
    高電圧サンプリング信号を生成することを特徴とする請
    求項1に記載のデータ線駆動回路。
  4. 【請求項4】 最大振幅が前記低電源電圧から前記高電
    圧サンプリング信号の高論理レベルまでの範囲にある画
    像信号を前記高電圧サンプリング信号に基づいてサンプ
    リングし、サンプリングして得られた信号を前記データ
    線に供給するサンプリング部を備えたことを特徴とする
    請求項1に記載のデータ線駆動回路。
  5. 【請求項5】 前記シフトレジスタ部および前記レベル
    変換部は、同一基板上に同一プロセスで形成された薄膜
    トランジスタにより構成されてなることを特徴とする請
    求項1に記載のデータ線駆動回路。
  6. 【請求項6】 複数の走査線と、複数のデータ線と、前
    記走査線と前記データ線との交差に対応して配置された
    スイッチング素子と画素電極とを有する電気光学パネル
    の走査線駆動回路であって、 低電源電圧が給電され、入力信号をクロック信号に従っ
    て順次シフトして低電圧走査線信号を生成するシフトレ
    ジスタ部と、 前記低電圧走査線信号を高電圧走査線信号に変換するレ
    ベル変換部とを備え、前記シフトレジスタ部は前記高電
    圧走査線信号の高論理レベルよりも低い低電源電圧の給
    電を受けて動作することを特徴とする走査線駆動回路。
  7. 【請求項7】 前記レベル変換部は前記低電源電圧より
    高電圧の高電源電圧の供給を受けて動作することを特徴
    とする請求項6に記載の走査線駆動回路。
  8. 【請求項8】 前記シフトレジスタ部および前記レベル
    変換部は、同一基板上に同一プロセスで形成された薄膜
    トランジスタにより構成されてなることを特徴とする請
    求項6に記載の走査線駆動回路。
  9. 【請求項9】 複数の走査線と、複数のデータ線と、前
    記走査線と前記データ線との交差に対応して配置された
    スイッチング素子と画素電極とを有する画像表示部と、 入力信号をクロック信号に従って順次シフトして各低電
    圧サンプリング信号を生成するシフトレジスタ部と、 前記低電圧サンプリング信号を高電圧サンプリング信号
    に変換するレベル変換部と、 最大振幅が前記低電源電圧から前記高電圧サンプリング
    信号の高論理レベルまでの範囲にある画像信号を前記高
    電圧サンプリング信号に基づいてサンプリングし、サン
    プリングして得られた信号を前記データ線に供給するサ
    ンプリング部と、 前記各走査線を駆動するための各走査線信号を生成する
    走査線駆動回路とを備え、 前記シフトレジスタ部は前記高電圧サンプリング信号の
    高論理レベルよりも低い低電源電圧の給電を受けて動作
    することを特徴とする電気光学パネル。
  10. 【請求項10】 前記走査線駆動回路は、前記画像信号
    の最大振幅よりも高電圧の電源電圧の給電をうけて動作
    するシフトレジスタを備え、当該シフトレジスタの出力
    信号に基づいて前記走査線信号を生成することを特徴と
    する請求項9に記載の電気光学パネル。
  11. 【請求項11】 前記スイッチング素子、前記シフトレ
    ジスタ部、前記レベル変換部、前記サンプリング部、お
    よび前記走査線駆動回路は、同一基板上に同一プロセス
    で形成された薄膜トランジスタにより構成されてなるこ
    とを特徴とする請求項9に記載の電気光学パネル。
  12. 【請求項12】 請求項9に記載の電気光学パネルを表
    示手段に用いたことを特徴とする電子機器。
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