JP2002054232A - 鉄骨建物のブレース配置方法 - Google Patents

鉄骨建物のブレース配置方法

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JP2002054232A
JP2002054232A JP2000243734A JP2000243734A JP2002054232A JP 2002054232 A JP2002054232 A JP 2002054232A JP 2000243734 A JP2000243734 A JP 2000243734A JP 2000243734 A JP2000243734 A JP 2000243734A JP 2002054232 A JP2002054232 A JP 2002054232A
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JP
Japan
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wall
brace
wall surfaces
braces
arrangement
Prior art date
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Application number
JP2000243734A
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English (en)
Inventor
Takayuki Abe
高之 阿部
Fumihiko Kaneko
文彦 金子
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Taisei Corp
Original Assignee
Taisei Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】地震動などによる水平力によって柱脚に掛かる
引き抜き力等の荷重の負担を分散することが可能な鉄骨
建物のブレース配置方法を提供する。 【解決手段】2層分(2階、3階部分)の壁面におい
て、それぞれブレース1が配置された補強壁面2が3ス
パンずつ左右方向に連続する場合に、上側の補強壁面2
の列と下側の補強壁面2の列とを相対的に1スパンだけ
左右にずらすように、ブレース1を配置する壁面2を選
択する。これによって、補強壁面2からなる壁面群Tの
左右両端部の補強壁面2aは上下方向に連続して並ばな
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄骨造の多層壁架
構へのブレースの配置方法に関する。
【0002】
【従来の技術】スーパーの立体駐車場など、鉄骨建物に
おける多層の壁架構に対し補強のためにブレースを配置
する場合には、図1や図2に示すように、ブレース1を
配置した壁面2が上下に連続して並ぶように、ブレース
1を配置する壁面2が選択される。
【0003】ここで、以下の説明では、ブレース1が配
置された壁面を、補強壁面2と呼んで、ブレース1が配
置されていない壁面3と区別する。また、図中、符号1
0は壁躯体を形成する柱を、符号11は壁躯体を形成す
る梁をそれぞれ表す。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のブレース1
の配置では、補強壁面2が上下左右に連続して並んで形
成される各壁面群Tの外周輪郭が矩形状、つまり当該壁
面群Tにおける左右両端部に位置する補強壁面2aは上
下に連続して並んでいるために、地震動などによって鉄
骨建物に水平力Qが入力されると、当該水平力Qに対し
壁面群Tは一体的に変形するため、各壁面群Tの左右両
端の下側に位置する一階柱脚4で、当該壁面群Tへの水
平力Qに対する荷重F(引き抜き力及び圧縮力)を集中
して負担する。
【0005】このため、上記各壁面群Tの左右両端の下
側に位置する一階柱脚4で十分に上記荷重F(引き抜き
力及び圧縮力)が負担できるように計算して、全ての柱
脚4、4、5、6について上記荷重Fに対向できるだけ
の強度を確保するように施工しようとすると、各柱脚4
のアンカボルトが過大となったり、根巻きRC柱脚4の
配筋を多くして根巻きが大きくなって必要以上に柱脚4
の占める空間が大きくなるなど、柱脚4が不経済かつ納
まりの悪いものとなる。
【0006】本発明は、上記のような問題点に着目した
もので、地震動などによる水平力に対する引き抜き力等
の荷重の負担を分散することが可能な鉄骨建物のブレー
ス配置方法を提供することを課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、上下左右に柱梁が並んで多層の壁架構を
構築することで隣り合う柱梁で囲まれた壁面が上下左右
に連続し、ブレースを配置した壁面が、横方向に1又は
2以上のスパン並び且つ上下方向に2以上並ぶことで一
塊りのブレースを配置した壁面群を形成する鉄骨建物の
ブレース配置方法において、その壁面群における左右方
向端部に位置する壁面の少なくとも一部が上下に連続し
て並ばないように、上記ブレースを配置する壁面を選択
することを特徴とする鉄骨建物のブレース配置方法を提
供するものである。
【0008】ここで、壁面が上下に連続して並ばないと
は、上下に連続する2つの補強壁面が、上下方向に垂直
に並ぶことなく、一方が他方に対し相対的に横方向に1
スパンずれることで、上記2つの補強壁面が上下方向に
沿って互い違いに配置されることをいう。本発明によれ
ば、補強壁面が上下左右に連続して形成される一塊りの
壁面群について、その左右両端部に位置する補強壁面の
少なくとも一部が連続して上下に並ばないことから、当
該壁面群の左右両端の下方に位置する柱脚に主として入
力されていた荷重(引き抜き力など)の負担を、上記壁
面群の下方に位置する他の柱脚にも分散可能となり、上
記壁面群の左右両端の下方に位置する柱脚が負担する荷
重を低減できる。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明の第1実施形態につ
いて図面を参照しつつ説明する。なお、上記従来例と同
様な部材などについては同一の符号を付して説明する。
図3は、本第1実施形態におけるブレース1の配置例を
示す図である。本実施形態は、図1に示す従来のブレー
ス1の配置に対して本発明を適用したものであって、ブ
レース1が配置された補強壁面2が上下左右に連続して
なる一塊りの壁面群Tについて、左右両端部に位置する
各補強壁面2aの列が上下に並ばないように、下側の左
右方向に並ぶ補強壁面2の列を、上側の補強壁面2の列
に対し左側に1スパンだけずれるように、ブレース1を
配置する補強壁面2を選択したものである。
【0010】このように、一つの壁面群Tにおける左右
両端部の補強壁面2aが上下に連続して並ばないので、
水平入力Qに対する引き抜きを生じる支点が分散され
て、上記壁面群Tの左右両端の下方に位置する柱脚4へ
の荷重F(引き抜き力等)が低減する。すなわち、入力
された水平力Qによる荷重F(引き抜き力や圧縮力)が
上記壁面群Tの下側に配置される複数の柱脚4、5で分
散して受けるので、経済的且つ納まりの良い柱脚4が可
能となる。
【0011】次に、第2実施形態について図面を参照し
つつ説明する。図4は、本第2実施形態におけるブレー
ス1の配置例を示す図である。本第2実施形態は、上記
図2に示す従来のブレース1の配置に対して本発明を適
用したものであって、ブレース1が配置された補強壁面
2が上下に連続してなる2つの壁面群Tについて、それ
ぞれ各壁面群Tを構成する補強壁面2が上下に並ばない
ように、それぞれ上下方向に沿って互い違いにブレース
1を配置する壁面を選択した例である。
【0012】本実施形態では、各壁面群Tにおける下側
の各補強壁面2を、互いに他方の壁面群T側にずれるよ
うにブレース1を配置する壁面を選択したので、2つの
壁面群Tが1つの壁面群Tに合体したようなブレース1
の配置構成となっている。すなわち、本実施形態の配置
構成は、図5に示すような従来の配置構成において、上
側の2つの補強壁面2位置を互いに反対方向にずらした
ブレース1の配置構成とも見ることもできる。
【0013】上記ブレース1の配置構成でも、壁面群T
の左右両端部に位置する壁面が連続して上下に並ばない
結果、上記第1実施形態と同様な効果を得る。次に、第
3実施形態について図面を参照しつつ説明する。図6
は、本第3実施形態におけるブレース1の配置例を示す
図である。本実施形態では、3層の壁面位置にブレース
1を配置する場合の例であって、壁面群Tの左右両端部
に位置する補強壁面2aが上下に連続して並ばないよう
に、正面視で、ブレース1が配置される補強壁面2の並
びを三角形形状の分布となるようにブレース1を配置す
る壁面2を選択したものである。
【0014】これによって、上記と同様に、壁面群Tの
下方に位置する複数の柱脚4、5に対して水平力Qに対
する荷重Fが分散して、上記実施形態と同様な作用・効
果を得ることができる。ここで、上記全実施形態のブレ
ース1の配置は一例であり、上下左右に連続する補強壁
面2からなる一塊りの壁面群Tにおける左右両端部に位
置する補強壁面2aが上下に連続して垂直に配置しない
ように、ブレース1を配置する壁面を選択すれば、上記
各実施形態とは異なるブレース1の配置構成であっても
良い。
【0015】また、壁面群Tにおける左右両端部に位置
する壁面2aの全てについて、上下に連続して並ばない
ように設計する必要はなく、壁面群Tにおける左右両端
部において、少なくとも一部の補強壁面2aが上下に連
続して垂直方向に並ばないように、ブレース1を配置す
る壁面を選択すればよい。また、本実施形態で使用する
ブレース1の架設形状としては、X形やK形のように左
右対称なブレース1の架設形状がもっとも有効である。
【0016】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明のブレ
ースの配置構成を採用すると、地震動等による水平力が
鉄骨建物の多層壁架構に入力されても、当該壁躯体を支
持する複数の柱脚への水平力に対する荷重の負担を分散
できるため、当該柱脚への根巻き配筋が抑えられたりア
ンカボルトが過大となることが抑えられて、経済的且つ
納まりの良い柱脚とすることができて、多層の壁架構の
設計がその分、楽になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来に係るブレースの配置構成図である。
【図2】従来に係るブレースの配置構成図である。
【図3】本発明に基づく第1実施形態に係るブレースの
配置構成図である。
【図4】本発明に基づく第2実施形態に係るブレースの
配置構成図である。
【図5】従来に係るブレースの配置構成図である。
【図6】本発明に基づく第3実施形態に係るブレースの
配置構成図である。
【符号の説明】
1 ブレース 2 補強壁面 2a 端部の補強壁面 3 壁面 4 柱脚 5、6 柱脚 10 柱 11 梁 T 壁面群 Q 水平力 F 荷重

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下左右に柱梁が並んで多層の壁架構を
    構築することで隣り合う柱梁で囲まれた壁面が上下左右
    に連続し、ブレースを配置した壁面が、横方向に1又は
    2以上のスパン並び且つ上下方向に2以上並ぶことで一
    塊りのブレースを配置した壁面群を形成する鉄骨建物の
    ブレース配置方法において、 その壁面群における左右方向端部に位置する壁面の少な
    くとも一部が上下に連続して並ばないように、上記ブレ
    ースを配置する壁面を選択することを特徴とする鉄骨建
    物のブレース配置方法。
JP2000243734A 2000-08-11 2000-08-11 鉄骨建物のブレース配置方法 Pending JP2002054232A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008231767A (ja) * 2007-03-20 2008-10-02 Keihin Kenchiku Sekkei Jimusho:Kk 立体駐車場の補強構造

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008231767A (ja) * 2007-03-20 2008-10-02 Keihin Kenchiku Sekkei Jimusho:Kk 立体駐車場の補強構造
JP4536079B2 (ja) * 2007-03-20 2010-09-01 株式会社京浜建築設計事務所 立体駐車場の補強構造

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