JP2002053290A - ジブクレーン - Google Patents

ジブクレーン

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JP2002053290A JP2000241341A JP2000241341A JP2002053290A JP 2002053290 A JP2002053290 A JP 2002053290A JP 2000241341 A JP2000241341 A JP 2000241341A JP 2000241341 A JP2000241341 A JP 2000241341A JP 2002053290 A JP2002053290 A JP 2002053290A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吊荷を吊上げる地切り時や吊荷の設置時に、
吊荷が移動することがないようにする。 【解決手段】 トラス構造を有するジブ18が、吊点1
4と支持ピン6とを結ぶ荷重作用線19に対して上側に
張出した上弦材20と、下側に張出した下弦材21とを
有し、ジブ18が長手方向中間部に取付けた起伏ロープ
8により起伏可能に支持されており、荷重作用線19に
対する上弦材20の張出偏心長さEuと下弦材21の張
出偏心長さElに応じて上弦材20の断面積Auと下弦
材21の断面積Alを決定して、最大荷重の吊上げ時に
ジブ18の上部がクレーン本体側に反るようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ジブクレーンに関
し、特に吊荷を吊上げる地切り時や吊荷の設置時に、吊
荷が移動しないようにしたジブクレーンに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】図5はジブクレーンの一例を示す側面図
であり、1は走行式や定置式(図示の場合は走行式)の
支持架台、2は支持架台1の上部に旋回台3を介して旋
回自在に載置された旋回フレームであり、上記支持架台
1と旋回フレーム2とによりクレーン本体4が構成され
ている。
【0003】クレーン本体4における旋回フレーム2の
前部には、ジブ5が支持ピン6を中心に起伏自在に取付
けられている。また、旋回フレーム2上に設置した起伏
ウインチ7により巻取り繰出しされる起伏ロープ8は、
旋回フレーム2上のAフレーム9の頂部のシーブ10
a、ジブ5先端のシーブ10b、及び再びシーブ10a
を介して旋回フレーム2に固定されており、起伏ウイン
チ7によって起伏ロープ8を巻取り繰出しすることによ
り、ジブ5を起伏できるようにしている。
【0004】また、旋回フレーム2上に設置した巻上ウ
インチ11により巻取り繰出しされる吊上ロープ12
は、Aフレーム9の頂部のシーブ13に掛けられ、更に
該シーブ13とジブ5の頂部のシーブ14(吊点)との
間、及び該シーブ14とフックブロック15のシーブ1
6との間に掛け回し、吊上ロープ12の終端は、起伏ウ
インチ7に連動する図示しない引込みドラムに、巻取り
方向が逆になるように巻付けている。巻上ウインチ11
を駆動すると、フックブロック15に吊下げた吊荷17
の吊上げ吊下げが行えるようになっている。
【0005】また、前記起伏ウインチ7により起伏ロー
プ8を巻取ってジブ5が起立する時には引込みドラムに
より吊上ロープ12を繰出し、ジブ5が起立状態から水
平に近い状態に寝る時には引込みドラムにより吊上ロー
プ12を巻取ることにより、吊荷17の高さを変えない
で水平引込みが行えるようにしている。また、このと
き、吊点14とフックブロック15のシーブ16との間
に吊上ロープ12を懸け回す回数に対して、吊点14と
Aフレーム9上端のシーブ13との間に懸け回す回数を
例えば2倍とすることにより、吊上ロープ12による負
荷がジブ5の起伏の抵抗にならないようにして、ジブ5
の起伏を容易にし、吊荷17の水平引き込みがスムーズ
に行えるようにしている。
【0006】図5は、ジブクレーンのジブ5が最も起立
した状態を示しており、この状態のときには最大荷重
(或いは定格荷重)の吊荷17を吊上げることができ
る。図5の状態からジブ5が水平に近い状態に寝てくる
と、モーメント荷重の増加の関係から、吊上げることが
できる吊荷17の大きさは減少する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来のジブク
レーンは、一般に次のような問題を有していた。図5の
実線は、吊荷17を吊っていないときのジブクレーンの
状態を示しており、この状態から最大過重の吊荷17を
吊上げると、クレーン本体4及びジブ5が仮想線で示す
ように前傾する方向に撓むようになる。このために、ジ
ブ5先端の吊点14が前方移動距離+Xだけ前方へ移動
するようになり、よって吊荷17の吊位置が予想される
位置から前方移動距離+Xだけ移動することになる。上
記クレーン本体4及びジブ5の撓みは、ジブ5を起立状
態にして最大荷重の吊荷17を吊上げた時が最も大き
く、ジブ5の角度が水平に近付いた場合には、吊上げる
ことができる吊荷17の荷重が小さくなること、及びジ
ブ5の水平面よりの起伏角θの関係からジブ5の先端の
前方移動距離+Xは減少する。
【0008】図5のジブクレーンにおいて、フックブロ
ック15を吊荷17の重心位置に合わせて、地上に設置
した最大荷重の吊荷17を吊上げる地切り時には、前記
したようにクレーン本体4が仮想線の状態に前傾し、吊
荷17が前方移動距離+Xだけ前方に振り出されること
になり、このために吊上げた吊荷17が前後に振れると
いう問題が生じる。
【0009】また、図5のジブクレーンによって仮想線
のように最大荷重の吊荷17を吊上げた状態から、所定
位置に据付けるために吊荷17を所定の位置に合わせて
吊下げると、吊荷17が設置位置に接した瞬間に吊荷1
7の荷重が軽減されることにより、前傾していたクレー
ン本体4が実線で示すように起き上がることになり、こ
のために吊荷17が前方移動距離+Xの分だけ後方に引
きずり込まれるようになる。
【0010】このように、吊荷17の地切り時及び吊荷
17の設置時に吊荷17が移動するために、吊荷17が
近傍の構造物等に衝突するといった問題を生じる可能性
がある。また、鋼製ブロック等の吊荷17を吊上げて移
動し、溶接対象物に位置決めして設置するような場合に
も、鋼製ブロックが溶接対象物に設置される瞬間に移動
してしまうために、正確な位置決めが難しく、位置決め
作業に長時間を要するといった問題を有していた。
【0011】本発明は、上記実情に鑑みてなしたもの
で、吊荷を吊上げる地切り時や吊荷の設置時に、吊荷が
移動することがないようにしたジブクレーンを提供する
ことを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、クレーン本体
にジブが支持ピンにより起伏自在に取付られ、ジブの先
端に掛けられた吊上ロープにより吊荷の吊上げ吊下げを
行うようにしているジブクレーンであって、前記ジブが
長手方向中間部に取付けた起伏ロープにより起伏可能に
支持されており、且つトラス構造を有しているジブが、
吊点と支持ピンとを結ぶ荷重作用線に対して上側に張出
した上弦材と、下側に張出した下弦材とを有し、最大荷
重の吊上げ時にジブ先端から荷重作用線に沿う荷重が
P、起伏ロープの取付点におけるジブの上下幅がH、起
伏ロープの取付点における荷重作用線に対する上弦材の
張出偏心長さがEu、荷重作用線に対する下弦材の張出
偏心長さがEl、上弦材の断面積がAu、下弦材の断面
積がAlであるとき、
【数2】P(El/H・Au)>P(Eu/H・Al) を満足するように、上弦材の張出偏心長さEuと下弦材
の張出偏心長さElに応じて上弦材の断面積Auと下弦
材の断面積Alを決定し、最大荷重の吊上げ時にジブの
上部がクレーン本体側に反るようにしたことを特徴とす
るジブクレーン、に係るものである。
【0013】上記手段において、最大荷重の吊上げ時に
クレーン本体が前傾することによりジブ先端が水平方向
前方へ移動する前方移動距離と、最大荷重の吊上げ時に
ジブがクレーン本体側へ反ることによりジブ先端が水平
方向後方へ移動する後方移動距離とが略同一になるよう
にすることが好ましい。
【0014】また、最大荷重の吊り上げ時にジブの荷重
作用線に対して略直角になるようにジブに対して起伏ロ
ープを取付けることが好ましい。
【0015】上記本発明によれば、以下のように作用す
る。
【0016】最大荷重の吊上げ時に、クレーン本体が前
傾することによるジブ先端の前方移動距離と、ジブが反
るように変形することによるジブ先端の後方移動距離と
が相殺されることにより、ジブクレーンにより吊荷を吊
上げる地切り時や、吊荷の設置等を行う際に、吊荷が不
意に動くという問題を防止することができる。
【0017】従って、吊荷を正確な位置に位置決めする
作業が容易となり、よって鋼製ブロックの位置決め、溶
接等の作業性を大幅に向上させることができる。また、
吊荷の地切り時や設置時等に吊荷が不意に動くことを防
止できるので、作業の安全性も向上できる。
【0018】また、ジブに対する起伏ロープの取付点
を、最大荷重の吊上げ時に荷重作用線に対して略直角に
なる位置とすることにより、起伏ロープによる引き込み
荷重が、ジブが反ることによる変形に影響を与えるとい
う問題を防止でき、よってジブの変形を確実に行わせる
ことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を図面に基づき説明する。図1は本発明の一実施形態に
係るジブクレーンの一例を示したものであり、図1中図
5と同一のものについては同一の符号を付して説明を省
略し、本発明の特徴部分についてのみ詳細に説明する。
【0020】図1の旋回フレーム2の前部には、図2、
図3に示すような構成を有するジブ18が、支持ピン6
より起伏自在に取付けられており、起伏ウインチ7から
繰り出されて旋回フレーム2上のAフレーム9の上端の
シーブ22に掛けられた起伏ロープ8が、ジブ18の長
手方向中間部に設けたシーブ24(取付点)に掛けられ
ており、起伏ウインチ7の作動によりジブ18の起伏が
行われるようになっている。
【0021】ジブ18は、図2〜図4に示すように、上
弦材20と下弦材21とを有するトラス構造を備えてい
る。上弦材20は、ジブ18先端の吊点14と支持ピン
6とを結ぶ荷重作用線19に対して、起伏ロープ8の取
付点24が最も大きくなるように上側に大きな偏心長さ
で張出した細い一本のパイプからなっており、また、下
弦材21は、荷重作用線19に対して、起伏ロープ8の
取付点24が最も大きくなるように下側に小さな偏心長
さで張出した太い二本のパイプからなっている。
【0022】また、巻上ウインチ11から巻き出された
吊上ロープ12は、Aフレーム9上端のシーブ13を経
てジブ18先端のシーブ14(吊点)に掛けられてフッ
クブロック15により吊荷17を吊上げ吊下げるように
している。このとき、吊荷17によりジブ18先端に作
用する荷重は、上弦材20と下弦材21とに分担されて
あたかも荷重作用線19を通って支持ピン6に作用する
ようになる。このように、ジブ18への荷重はほぼ荷重
作用線19に沿って作用することになるため、ジブ18
先端の吊点14は、吊上ロープ12によって拘束される
ことがなく、従って、起伏ロープ8はジブ18の自重の
みを支持しており、起伏ロープ8の巻取り繰り出しによ
りジブ18を容易に起伏させることができる。
【0023】前記起伏ロープ8のジブ18に対する取付
点24は、図4に示すように、ジブ18が最も起立した
最大荷重の吊上げ時における引込方向が、前記荷重作用
線19に対して略直角の方向となる位置としている。
【0024】上記において、図4に示すように、最大荷
重の吊荷17によってジブ18の荷重作用線19にかか
る荷重をP、起伏ロープ8の取付点24におけるジブ1
8の上下の幅をH、起伏ロープ8の取付点24における
荷重作用線19に対する上弦材20の張出偏心長さをE
u、同じく荷重作用線19に対する下弦材21の張出偏
心長さをEl、一本からなる上弦材20の断面積をA
u、二本からなる下弦材21の断面積の合計をAlとす
ると、上弦材20の応力σuは、σu=P(El/H・
Au)であり、下弦材21の応力σlは、σl=P(E
u/H・Al)である。
【0025】上記において、σu=σlであれば、ジブ
18はほぼ図4中実線で示す状態を保持する。
【0026】一方、σu>σlになるように、即ち、
【数3】 P(El/H・Au)>P(Eu/H・Al)・・・(1) を満足するように、上弦材20の張出偏心長さEuと下
弦材21の張出偏心長さElに応じて、上弦材20の断
面積Auと下弦材21の断面積Alを決定する。
【0027】即ち、図2、図3に示すように、上弦材2
0の張出偏心長さEuを大きく、下弦材21の張出偏心
長さElを小さくして偏心長さの比を大きくした場合に
は、上弦材20の断面積Auを小さくし、下弦材21の
断面積Alを大きく設定する。また、上弦材20の張出
偏心長さEuを、下弦材21の張出偏心長さElに近付
けて同程度の偏心長さとした場合には、下弦材21の断
面積Alに対して上弦材20の断面積Auが小さくなる
ように設定する。
【0028】上記したように、上弦材20の張出偏心長
さEuと下弦材21の張出偏心長さElに応じて、上弦
材20の断面積Auと下弦材21の断面積Alを設定す
ることにより、式(1)が満足されるようにすると、最
大荷重の吊上げ時に、ジブ18は、起伏ロープ8の取付
点24を中心に、その上部が図4中破線で示すように、
クレーン本体4側に反るように変形する。これにより、
ジブ18先端の吊点14は、水平方向後方へ向かって後
方移動距離−Xだけ移動することになる。
【0029】さらに、このとき、ジブ18に対する起伏
ロープ8の取付点24が、図4に示すように、ジブ18
が起立した最大荷重の吊上げ時に荷重作用線19に対し
て略直角となるようにして、起伏ロープ8による引込み
荷重がジブ18の変形に影響を与えないようにしてい
る。
【0030】以下に、上記形態の作用を説明する。
【0031】例えば最大荷重200トン(定格荷重であ
ってもよい)の吊荷17を吊上げる図5に示したクレー
ンにおいて、この吊荷17を吊上げた時に、クレーン本
体4が前傾すること及びジブ5が変形することによっ
て、ジブ5先端が水平方向前方へ移動する前方移動距離
+Xを予め求めておく。
【0032】一方、図1に示した例えば最大荷重200
トンのクレーンにおいて、最大荷重の吊荷17を吊上げ
時に、ジブ18の上部がクレーン本体4側へ反るよう
に、式(1)
【数4】 P(El/H・Au)>P(Eu/H・Al)・・・(1) の上弦材20の張出偏心長さEuと下弦材21の張出偏
心長さEl、及び上弦材20の断面積Auと下弦材21
の断面積Alを設定する。
【0033】このとき、式(1)中の張出偏心長さEl
の値を大きくするか張出偏心長さEuの値を小さくす
る、または、断面積Auの値を小さくするか断面積Al
を大きくする、或いはこれらを同時に行うことにより、
式(1)の左辺の応力σuが右辺の応力σlより大きく
なるようにする。これによって、最大荷重の吊荷17を
吊上げたときに、ジブ18は必ずクレーン本体4側に向
かって反るように変形されることになり、ジブ18の変
形を一方向に方向付けすることができる。
【0034】そして、最大荷重の吊荷17の吊上げによ
ってクレーン本体4が前傾することによりジブ18先端
が水平方向前方へ移動する前方移動距離+Xと、ジブ1
8がクレーン本体4側へ反るように変形してジブ18先
端が水平方向後方へ移動する後方移動距離−Xの大きさ
の絶対値が略同一になるようにする。これにより、ジブ
18先端の移動はキャンセルされて、移動距離は最小と
なる。
【0035】上記したように、最大荷重の吊荷17を吊
上げた際における前方移動距離+Xと後方移動距離−X
とが相殺されるようにしているので、最大荷重に近い種
々の荷重の吊荷17を吊上げる際にも、ジブ18先端が
移動するのを最小限に抑えることができる。
【0036】従って、ジブクレーンにより吊荷17を吊
上げる際の地切り時や吊荷17を所定位置に設置する際
に、吊荷17が不意に移動することを確実に防止するこ
とができる。
【0037】またこのとき、ジブ18に対する起伏ロー
プ8の取付点24を、図4に示すようにジブ18が起立
した最大荷重の吊上げ時に荷重作用線19に対して略直
角となる位置としているので、起伏ロープ8による引き
込み荷重が、ジブ18が反る変形に影響を与えることを
防止でき、よってジブ18の変形を確実に行わせること
ができる。
【0038】本発明の図1のジブクレーンの作用を確認
するために、実機データに基づいてジブクレーンの変形
のシュミレーションを実施し、その結果を図5に示した
従来のジブクレーンの場合と比較した。
【0039】図1に示した本発明のジブクレーンは、ジ
ブ旋回半径(旋回台3中心からジブ先端の吊点までの距
離)が27.5m、吊荷の最大荷重Pが200トンであ
り、上弦材20の断面積Auがパイプ外径406.6m
m×厚み7.9mm=5000mm2、下弦材21の断
面積Alがパイプ外径812.8mm×厚み12mm×
2本=30416mm2、上弦材20の張出偏心長さE
uが4300mm、下弦材21の張出偏心長さElが1
200mmである。
【0040】一方、図5に示した従来のジブクレーン
は、ジブ旋回半径が27.5m、吊荷の最大荷重が20
0トンである。
【0041】上記本発明のジブクレーンと、従来のジブ
クレーンにおいて、夫々200トンの吊荷を吊り上げた
ときのジブ先端の移動量を求めた。その結果を、表1に
示した。表1中、プラス(+)はクレーン前方への移動
を表し、マイナス(−)はクレーン後方への移動を表
す。
【0042】
【表1】
【0043】表1における本発明のジブクレーンでは、
クレーン本体が前傾することによる吊点の前方への移動
量が、ジブが後方へ反る変形によって相殺され、よって
全移動量は僅か35mmとなる。これに対し、従来のジ
ブクレーンにおける吊点の全移動量は392mmであ
り、両者を比較すると35/392≒0.089とな
り、本発明のジブクレーンによれば、従来のジブクレー
ンに対して、吊荷の移動量を約11.2分の1の非常に
小さな移動量に減少させることができた。
【0044】上記したように、最大荷重の吊上げ時に、
クレーン本体4が前傾することによるジブ18先端の前
方移動距離+Xと、ジブ18が反るように変形すること
によるジブ18先端の後方移動距離−Xとが相殺される
ようにしたことにより、ジブクレーンにより吊荷17を
吊上げる地切り時や、吊荷17の設置等を行う際に、吊
荷17が不意に大きく動くという問題を確実に防止する
ことができた。
【0045】従って、吊荷17を正確な位置に位置決め
する作業が容易となり、よって鋼製ブロックの位置決
め、溶接等の作業性を大幅に向上させることができる。
また、吊荷17の地切り時や設置時等に吊荷17が不意
に動くことが防止されるので、作業の安全性も向上でき
るようになる。
【0046】尚、本発明は上記形態例にのみ限定される
ものではなく、ジブクレーンの構成、ジブの形状、寸法
等は図示例にのみ限定されることなく種々変更し得るこ
と、その他本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種
々変更を加え得ること、等は勿論である。
【0047】
【発明の効果】本発明によれば、最大荷重の吊上げ時
に、クレーン本体が前傾することによるジブ先端の前方
移動距離と、ジブが反るように変形することによるジブ
先端の後方移動距離とが相殺されるようにしたことによ
り、ジブクレーンにより吊荷を吊上げる地切り時や、吊
荷の設置等を行う際に、吊荷が不意に動くという問題を
防止できる効果がある。
【0048】従って、吊荷を正確な位置に位置決めする
作業が容易となり、よって鋼製ブロックの位置決め、溶
接等の作業性を大幅に向上させることができる効果があ
る。また、吊荷の地切り時や設置時等に吊荷が不意に動
くことを防止できるので、作業の安全性も向上できる効
果がある。
【0049】また、ジブに対する起伏ロープの取付点
が、ジブの最大荷重の吊上げ時に荷重作用線に対して略
直角となるようにしたことにより、起伏ロープによる引
き込み荷重が、ジブが反ることによる変形に影響を与え
るという問題を防止して、ジブの変形を確実に行わせる
ことができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のジブクレーンの形態の一例を示す側面
図である。
【図2】図1に示したジブの側面図である。
【図3】図2のジブの平面図である。
【図4】本発明におけるジブの作用を説明するための線
図である。
【図5】従来のジブクレーンの一例を示す側面図であ
る。
【符号の説明】
4 クレーン本体 6 支持ピン 8 起伏ロープ 12 吊上ロープ 14 シーブ(吊点) 17 吊荷 18 ジブ 19 荷重作用線 20 上弦材 21 下弦材 24 シーブ(取付点) +X 前方移動距離 −X 後方移動距離 Al 断面積 Au 断面積 El 張出偏心長さ Eu 張出偏心長さ H 上下幅 P 荷重

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クレーン本体にジブが支持ピンにより起
    伏自在に取付られ、ジブの先端に掛けられた吊上ロープ
    により吊荷の吊上げ吊下げを行うようにしているジブク
    レーンであって、前記ジブが長手方向中間部に取付けた
    起伏ロープにより起伏可能に支持されており、且つトラ
    ス構造を有しているジブが、吊点と支持ピンとを結ぶ荷
    重作用線に対して上側に張出した上弦材と、下側に張出
    した下弦材とを有し、最大荷重の吊上げ時にジブ先端か
    ら荷重作用線に沿う荷重がP、起伏ロープの取付点にお
    けるジブの上下幅がH、起伏ロープの取付点における荷
    重作用線に対する上弦材の張出偏心長さがEu、荷重作
    用線に対する下弦材の張出偏心長さがEl、上弦材の断
    面積がAu、下弦材の断面積がAlであるとき、 【数1】P(El/H・Au)>P(Eu/H・Al) を満足するように、上弦材の張出偏心長さEuと下弦材
    の張出偏心長さElに応じて上弦材の断面積Auと下弦
    材の断面積Alを決定し、最大荷重の吊上げ時にジブの
    上部がクレーン本体側に反るようにしたことを特徴とす
    るジブクレーン。
  2. 【請求項2】 最大荷重の吊上げ時にクレーン本体が前
    傾することによりジブ先端が水平方向前方へ移動する前
    方移動距離と、最大荷重の吊上げ時にジブがクレーン本
    体側へ反ることによりジブ先端が水平方向後方へ移動す
    る後方移動距離とが略同一になるようにしたことを特徴
    とする請求項1記載のジブクレーン。
  3. 【請求項3】 最大荷重の吊り上げ時にジブの荷重作用
    線に対して略直角になるようにジブに対して起伏ロープ
    を取付けたことを特徴とする請求項1又は2記載のジブ
    クレーン。
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