JP2002050293A - 陰極線管の製造装置および製造方法 - Google Patents

陰極線管の製造装置および製造方法

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JP2002050293A
JP2002050293A JP2000234030A JP2000234030A JP2002050293A JP 2002050293 A JP2002050293 A JP 2002050293A JP 2000234030 A JP2000234030 A JP 2000234030A JP 2000234030 A JP2000234030 A JP 2000234030A JP 2002050293 A JP2002050293 A JP 2002050293A
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ray tube
cathode ray
pallet
tube support
support
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Yoshiyuki Shichino
芳幸 七野
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Sony Corp
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  • Manufacture Of Electron Tubes, Discharge Lamp Vessels, Lead-In Wires, And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 陰極線管を陰極線管支持具で支持して所定処
理を行う場合に、陰極線管との間で接触不良等の不具合
が生じた陰極線管支持具を直ちに抽出し得るようにす
る。 【解決手段】 個別の識別情報が付された複数の陰極線
管支持具を循環的に搬送する搬送手段10と、その搬送
経路上にて各陰極線管支持具に支持された陰極線管に所
定処理を施す処理手段12と、その所定処理の結果を測
定するとともに測定対象となった陰極線管を支持する陰
極線管支持具の識別情報を認識する検査手段13と、そ
の測定結果から各陰極線管支持具の消耗度合いの高い陰
極線管支持具を抽出するモニタ管理手段18とを備え
て、陰極線管の製造装置を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、陰極線管(CR
T;Cathode Ray Tube)の製造工程にて用いられる製造
装置および製造方法に関し、特に例えばノッキング処理
やエージング処理といった陰極線管のステム部から高電
圧を印可する必要のある工程に用いて好適な陰極線管の
製造装置および製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、陰極線管の製造工程では、陰極
線管の高品質化のために、ノッキングおよびエージング
を行うことが不可欠である。ノッキングとは、陰極線管
に高電圧を印可することで、その陰極線管の耐圧性を向
上させるために行う処理である。また、エージングと
は、電子銃に定格より高い電圧を印可することで、電子
銃のカソードを活性化させるために行う処理である。
【0003】これらの処理は、その処理効率の向上およ
び省力化に対応すべく、通常、以下に述べるように行わ
れている。すなわち、ノッキングおよびエージングを行
うのにあたっては、先ず、ループしたコンベアによって
循環的に搬送されるパレット上に処理対象となる陰極線
管を搭載する。このとき、処理対象となる陰極線管は、
そのステム部が、パレットに設けられたステムソケット
に嵌入された状態となっている。そして、コンベアの搬
送経路中に配されたノッキング処理部およびエージング
処理部にて、パレットへの給電を行ってそのパレットの
ステムソケットを介して陰極線管のステム部に高電圧を
印可し、その陰極線管に対するノッキングおよびエージ
ングを行う。その後、陰極線管は、パレット上から取り
出されて後工程に送られる。一方、陰極線管が取り出さ
れた後のパレットは、コンベアに搬送され、再び陰極線
管に対するノッキングおよびエージングのために用いら
れる。
【0004】ところで、陰極線管を搭載するパレット
は、繰り返して陰極線管のノッキングおよびエージング
に用いられる。そのため、長期にわたって継続して使用
していると、パレットに設けられたステムソケットが摩
耗して、陰極線管のステム部との接触不良を起こしてし
まう可能性がある。このような接触不良は、ノッキング
・エージングの処理不良(再処理の必要性)を招いてし
まい、結果として製造工程における歩留まり低下や陰極
線管の品質低下等に繋がってしまう。したがって、パレ
ットについては、ステムソケットを定期的にメンテナン
スすることによって、摩耗によるステム部との接触不良
を回避する必要がある。
【0005】従来、パレットに対するメンテナンスは、
そのパレット上にメンテナンス日を記録しておくことに
よって管理されている。すなわち、メンテナンスを行う
保守員等は、コンベア上からパレットを抜き出してその
ステムソケットをメンテナンスした後、そのパレットに
メンテナンス日を記入したシール等を貼り付けてコンベ
ア上に戻す。そして、そのメンテナンス日から所定期間
が経過した後に、再びそのパレットに対するメンテナン
スを行う。このようにして、保守員等は、パレットの定
期的なメンテナンスを行う。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、コンベ
ア上には、ノッキング・エージングのスループットの向
上を図るべく、通常、多数(例えば数百)のパレットが
存在しているが、上述した従来の手法では、多数のパレ
ットの中から目的のパレットを抽出することが非常に困
難である。そのため、目的のパレットを抽出するため
に、多くの検索時間を要したり、保守員等に多大な負担
を強いてしまう可能性がある。また、全てのパレットを
同時期にメンテナンスすれば抽出の必要はなくなるが、
その場合には一旦ノッキング・エージング処理を完全に
中断しなければならないので、著しい処理効率の低下を
招いてしまう。さらには、例えば何らかの理由により所
定期間を経過する前に接触不良が生じてしまったパレッ
トが存在しても、そのパレットについてはメンテナンス
が行われないことも考えられる。
【0007】そこで、本発明は、接触不良等の不具合が
生じたものについてはこれを直ちに抽出することで、陰
極線管に対する処理不良の発生を回避し得るようにし、
陰極線管の製造工程における歩留まり低下や陰極線管の
品質低下等を招くことのない陰極線管の製造装置および
製造方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために案出された陰極線管の製造装置で、陰極線管
を支持する際にその陰極線管の一部が嵌入されるソケッ
ト部を有するとともに、予め個別の識別情報が付された
複数の陰極線管支持具と、これら複数の陰極線管支持具
を循環的に搬送する搬送手段と、この搬送手段による搬
送経路上にて各陰極線管支持具に支持された陰極線管に
所定処理を施す処理手段と、前記搬送手段による搬送経
路上にて、前記処理手段での所定処理後の陰極線管から
その所定処理の結果を測定するとともに、その測定対象
となった陰極線管を支持する陰極線管支持具からその陰
極線管支持具に付された識別情報を認識する検査手段
と、前記検査手段での測定結果から各陰極線管支持具に
おけるソケット部の消耗度合いを判定し、その消耗度合
いが予め定められた基準に合致しない陰極線管支持具
を、前記検査手段での認識結果により特定して前記複数
の陰極線管支持具の中から抽出するモニタ管理手段とを
備えることを特徴とするものである。
【0009】また、本発明は上記目的を達成するために
案出された陰極線管の製造方法で、陰極線管に対する所
定処理を施す際に用いられる陰極線管の製造方法であっ
て、前記陰極線管の一部が嵌入されるソケット部を有
し、かつ、予め個別の識別情報が付された複数の陰極線
管支持具を循環的に搬送し、各陰極線管支持具に前記所
定処理の対象となる陰極線管をその陰極線管の一部が前
記ソケット部に嵌入される状態で支持させ、各陰極線管
支持具に支持された陰極線管に対し前記所定処理を施
し、前記所定処理を経た後の陰極線管からその所定処理
の結果を測定するとともに、その測定対象となった陰極
線管を支持している陰極線管支持具からその陰極線管支
持具に付された識別情報を認識し、前記所定処理の測定
結果から各陰極線管支持具におけるソケット部の消耗度
合いを判定して、その消耗度合いが予め定められた基準
に合致しない陰極線管支持具についての識別情報を抽出
し、識別情報が抽出された陰極線管支持具については、
その陰極線管支持具からの陰極線管の取り出し後、循環
的に搬送する前記複数の陰極線管支持具の中から排除す
ることを特徴とする。
【0010】上記構成の製造装置および上記手順の製造
方法によれば、各陰極線管支持具に支持された陰極線管
に対する所定処理が終了すると、その所定処理を経た後
の陰極線管からは、陰極線管支持具に支持された状態の
ままで、その所定処理の結果が測定される。このとき、
処理対象となった陰極線管を支持する陰極線管支持具の
ソケット部が消耗していると、所定処理の測定結果は、
予め定められた基準に合致しない可能性が高い。そのた
め、測定結果が基準に合致しない場合には、その陰極線
管を支持している陰極線管支持具のソケット部の消耗度
合いが高いと判定し、その陰極線管支持具を識別情報に
よって特定して抽出する。したがって、抽出された陰極
線管支持具をメンテナンスの対象とすれば、メンテナン
ス対象の抽出が容易かつ迅速に行われるようになる。ま
た、そのメンテナンス対象を循環的に搬送する複数の陰
極線管支持具の中から排除すれば、ソケット部の消耗に
起因する陰極線管への処理不良の発生を回避し得るよう
になる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明に係る
陰極線管の製造装置および製造方法について説明する。
【0012】先ず、はじめに、本発明に係る陰極線管の
製造装置の概要について説明する。図1は本発明に係る
陰極線管の製造装置の一例を示す概略構成図であり、図
2はその製造装置の要部を示す概略構成図である。
【0013】図1に示すように、本実施形態で説明する
陰極線管の製造装置は、ループしたコンベア10を備え
ている。そして、そのコンベア10上には、多数(例え
ば数百)のパレットが配置されている。
【0014】各パレットは、陰極線管を搭載し得るよう
に構成されたものである。詳しくは、図2に示すよう
に、各パレット30は、陰極線管20のステム部が嵌入
されるステムソケット31を有しており、そのステムソ
ケット31にステム部が嵌入された状態で、陰極線管2
0を搭載(支持)するようになっている。また、各パレ
ット30には、外部からの給電を受けるための給電ブラ
シ(ただし不図示)が設けられている。この給電ブラシ
は、ステムソケット31と互いに導通している。さら
に、各パレット30には、それぞれを識別するためのパ
レット(ソケット)番号が予め個別に付されている。こ
のパレット番号は、バーコード32によって表されてい
る。
【0015】パレット30上への陰極線管の搭載は、図
1に示すように、コンベア10上の所定箇所に設けられ
たCRT投入部11で行われる。CRT投入部11で
は、例えば陰極線管の自動移載機が、前工程から送られ
てきた陰極線管20を、そのステム部がステムソケット
31に嵌入するようにパレット30上に載置する。
【0016】CRT投入部11よりもパレット30の搬
送方向下流側のコンベア10上には、ノッキング・エー
ジング部12が設けられている。ノッキング・エージン
グ部12では、コンベア10に沿って配設された給電レ
ール(ただし不図示)と、コンベア10上のパレット3
0の給電ブラシとを接触させることにより、そのパレッ
ト30への給電を行う。これにより、ノッキング・エー
ジング部12では、パレット30上に搭載された陰極線
管20のステム部に対して、そのパレット30のステム
ソケット31を介して高電圧を印可して、その陰極線管
20に対するノッキングおよびエージングを行うことに
なる。なお、ノッキングおよびエージングの処理自体に
ついては、従来と全く同様であるため、ここではその説
明を省略する。
【0017】ノッキング・エージング部12よりも搬送
方向下流側には、エージングモニタシステム測定ポジシ
ョン(以下、単に「測定ポジション」という)13が設
けられている。測定ポジション13には、その測定ポジ
ション13に到達したパレット30から、そのパレット
30に付されたバーコード32を読み取るバーコードリ
ーダー(以下「BCR」と略す)13aが設けられてい
る。さらには、ノッキング・エージング部12でのノッ
キングおよびエージングの処理結果を測定するために、
パレット30上の陰極線管20にステムソケット31を
介して電圧を印可して、その陰極線管20から各種電
圧、電流、抵抗値等のデータを収集する測定部・電源部
13bが設けられている。なお、測定ポジション13で
は、バーコード読み取り1ポジション、電圧印可3ポジ
ション、データ収集1ポジションの計5ポジションから
構成されている。
【0018】測定ポジション13よりも搬送方向下流側
には、CRT取出部14が設けられている。CRT取出
部14では、例えば陰極線管の自動移載機が、パレット
30上から陰極線管20を取り出して、後工程へ送り出
すようになっている。
【0019】CRT取出部14よりも搬送方向下流側に
は、リジェクト前ポジション15が設けられている。リ
ジェクト前ポジション15には、そのリジェクト前ポジ
ション15に到達したパレット30から、そのパレット
30に付されたバーコード32を読み取るBCR15a
が設けられている。さらに、リジェクト前ポジション1
5には、搬送方向分岐機構(ただし不図示)が設けられ
ている。
【0020】搬送方向分岐機構は、後述する物流機器制
御部からの指示に従って、リジェクト前ポジション15
に到達したパレット30を、リジェクトポジション16
へ向けて搬送するか、あるいは再びCRT投入部11へ
向けて搬送するかを切り替えるものである。リジェクト
ポジション16とは、パレット30をコンベア10上か
ら排除するためのポジションである。したがって、リジ
ェクトポジション16ではなく、CRT投入部11へ向
けて搬送されるパレット30については、コンベア10
上で循環的に搬送されることになる。
【0021】このようなコンベア10上におけるパレッ
ト30の搬送スピードや搬送タイミング(間欠搬送周
期)等は、コンベア10に付随して設けられたプログラ
マブルコントローラ(以下「PLC」と略す)等からな
る物流機器制御部17によって制御される。なお、搬送
制御自体については、従来と全く同様であるため、ここ
ではその説明を省略する。
【0022】また、コンベア10の近傍には、本実施形
態における陰極線管の製造装置の中核をなすコンピュー
タ部18が配設されている。コンピュータ部18は、図
2に示すように、デジタルI/O、アナログI/O、R
S232C等の各種インターフェースを有しており、こ
れらのインターフェースを通じて、測定ポジション13
のBCR13aおよび測定部・電源部13b、リジェク
ト前ポジション15のBCR15a、並びに、コンベア
10に付随する物流機器制御部17との間で、各種情報
の授受を行うようになっている。
【0023】次に、以上のように構成された陰極線管の
製造装置における処理動作例、すなわち本発明に係る陰
極線管の製造方法について説明する。図3は測定ポジシ
ョンにおける処理動作の一例を示すフローチャートであ
り、図4はコンピュータ部にて表示されるメニュー画面
の一具体例を示す説明図であり、図5はコンピュータ部
にて表示されるモニタ画面の一具体例を示す説明図であ
り、図6はリジェクトポジションにおける処理動作の一
例を示すフローチャートである。
【0024】本実施形態における陰極線管の製造装置で
は、前工程からノッキングおよびエージングの処理対象
となる陰極線管20が送られてくると、その陰極線管2
0をCRT投入部11にてパレット30上に搭載し、コ
ンベア10の搬送によってその陰極線管20をノッキン
グ・エージング部12に移動させる。そして、ノッキン
グ・エージング部12での陰極線管20に対するノッキ
ングおよびエージングの後に、その陰極線管20は、パ
レット30上に搭載された状態のまま、測定ポジション
13へ送られる。
【0025】測定ポジション13では、図3に示すよう
に、陰極線管20を搭載したパレット30の到着がある
と(ステップ101、以下ステップを「S」と略す)、
BCR13aがバーコード読み取りポジションに到着し
たパレット30から、そのパレット30に付されたバー
コード32を読み取る(S102)。この読み取り結果
は、コンピュータ部18へ通知される。
【0026】そして、BCR13aによるバーコード3
2の読み取り後、陰極線管20を搭載したパレット30
が電圧印可ポジションに移動すると、測定部・電源部1
3bは、そのパレット30上の陰極線管20にステムソ
ケット31を介して電圧を印可して(S103)、その
パレット30がデータ収集ポジションに移動するまでの
間で、そのパレット30上の陰極線管20から各種電
圧、電流、抵抗値等のデータを収集する(S104)。
ここで収集した各種データも、バーコード32の読み取
り結果と同様に、コンピュータ部18へ通知される。
【0027】コンピュータ部18では、測定部・電源部
13bが収集したデータを受け取ると、それらのデータ
が予め定められた判定基準値と合致するか否かを判断
し、その判断結果からノッキングおよびエージングの処
理結果がOKであるか、あるいはNGであるかを判断す
る(S105)。そして、その判断結果に応じて、コン
ピュータ部18は、コンピュータ部18内で管理してい
る各パレットに関する管理ファイルの内容を更新する。
例えば、判断結果がOKであれば、コンピュータ部18
は、BCR13aでの読み取り結果に該当するパレット
番号の管理ファイルに、OKのカウント回数および履歴
を書き込む(S106)。一方、判断結果がNGであれ
ば、コンピュータ部18は、BCR13aでの読み取り
結果から、該当するパレット番号の管理ファイルに、N
Gのカウント回数および履歴を書き込む(S107)。
【0028】しかも、コンピュータ部18は、このよう
な判断処理を行う際に、必要に応じて、測定部・電源部
13bから受け取ったデータ等をディスプレイ表示す
る。例えば、コンピュータ部18では、運用開始時に図
4に示すようなメニュー画面を表示するが、そのメニュ
ー画面中から所定項目(例えば、F1.計測開始)が選
択されると、図5に示すように、各パレットについての
電圧、電流、抵抗値等の測定結果を、各パレットから読
み取ったバーコードの内容(パレット番号)と関連付け
て表示する。
【0029】これにより、ノッキング処理およびエージ
ング処理の測定結果が判定基準値に合致しないパレッ
ト、すなわちステムソケット31の消耗の度合いが高い
と考えられるパレットが特定され、コンベア10上に存
在する多数のパレット30の中から抽出される。
【0030】このとき、コンピュータ部18は、その測
定結果に対するOK/NGの判断基準となる判定基準値
(その上限値および下限値)を合わせて表示してもよ
い。この判定基準値は、コンピュータ部18を操作する
ことで、任意に設定し得るものとする。また、判定基準
値は、判断対象となる陰極線管の種類別に、複数種類の
値が設定されていてもよい。
【0031】また、コンピュータ部18は、上述した各
種の表示を、測定ポジション13上にあるパレット30
のみならず、他のパレット30について行うようにする
こともできる。すなわち、コンベア10上では各パレッ
ト30の順番が入れ替わることはないので、上述の測定
結果を記憶保持することで、コンピュータ部18は、コ
ンベア10上の各パレット30についての各種情報表示
を行うようにしてもよい。このように、測定ポジション
13を通過したパレット30に関する情報を記憶保持し
ておけば、抽出対象となるパレット30がコンベア10
上の何処にあるかが分かり、コンベア10上の各ポジシ
ョンへの到着時間を予想するといったことも可能とな
る。
【0032】その後、陰極線管20を搭載したパレット
30が測定ポジション13からCRT取出部14へ送ら
れると、このポジションで陰極線管20はパレット30
上から取り出され、後工程(例えば最終検査工程)へ送
り出される。そして、陰極線管20が取り出された後の
パレット30は、CRT取出部14からリジェクト前ポ
ジション15へ送られる。
【0033】リジェクト前ポジション15では、図6に
示すように、パレット30の到着があると(S20
1)、BCR15aが到着したパレット30から、その
パレット30に付されたバーコード32を読み取る(S
202)。この読み取り結果は、コンピュータ部18へ
通知される。
【0034】コンピュータ部18では、BCR15aに
よる読み取り結果を受け取ると、その読み取り結果か
ら、リジェクト前ポジション15にあるパレット30が
リジェクト対象パレットであるか否かを判断する(S2
03)。リジェクト対象パレットとは、リジェクトポジ
ション16へ送り出すことでコンベア10上から排除す
べきパレットのことをいう。
【0035】リジェクト対象パレットであるか否かの判
断は、例えば以下のようにして行えばよい。すなわち、
コンピュータ部18は、以下に述べるそれぞれの場合の
いずれかに該当すれば、リジェクト前ポジション15上
のパレット30がリジェクト対象パレットであるかと判
断することが考えられる。具体的には、コンベア10上
を循環的に搬送されるパレット30について、測定ポジ
ション13でのNGである旨の判断結果が予め定めてお
いた指定回数に達した場合、少なくとも2回連続してN
Gである旨の判断がなされた場合、循環回数が予め定め
ておいた最大使用回数に達した場合、コンピュータ部1
8での手動入力によりリジェクト指定された場合等が挙
げられる。
【0036】このような判断の結果、リジェクト前ポジ
ション15上のパレット30がリジェクト対象パレット
であれば、コンピュータ部18は、そのパレット30を
リジェクト前ポジション15からリジェクトポジション
16へ送るように、物流機器制御部17に対してリジェ
クト要求信号を出力する(S204)。このリジェクト
要求信号を受けて、物流機器制御部17は、リジェクト
前ポジション15の搬送方向分岐機構に対して、リジェ
クト前ポジション15上のパレット30をリジェクトポ
ジション16へ向けて搬送するように指示を与える。こ
れにより、リジェクト前ポジション15上のパレット3
0は、リジェクトポジション16へ送られることにな
る。
【0037】リジェクトポジション16へ送られたパレ
ット30は、リジェクト対象パレット、すなわち測定ポ
ジション13での判断結果がNGであったもの等である
ことから、ステムソケット31が摩耗して陰極線管20
のステム部との接触不良を起こしている可能性が高い。
したがって、そのパレット30については、例えばステ
ムソケット31を交換するといったように、保守員等に
よるメンテナンスを受けた後に、保守員等が再びコンベ
ア10上へ戻す。ただし、リジェクトポジション16
は、コンベア10上におけるパレット30の循環的な搬
送に影響を与えてしまうことがない。したがって、リジ
ェクトポジション16へ送られたパレット30のメンテ
ナンスは、ある程度の数のパレット30が溜まった時点
で行うようにすることもできる。
【0038】一方、リジェクト前ポジション15上のパ
レット30がリジェクト対象パレットでなければ、コン
ピュータ部18は、そのパレット30をリジェクト前ポ
ジション15からCRT投入部11へ送るように、物流
機器制御部17に対して通過OK信号を出力する(S2
05)。この通過OK信号を受けて、物流機器制御部1
7は、リジェクト前ポジション15の搬送方向分岐機構
に対して、リジェクト前ポジション15上のパレット3
0をCRT投入部11へ向けて搬送するように指示を与
える。これにより、リジェクト前ポジション15上のパ
レット30は、CRT投入部11へ送られて、再び新た
な陰極線管20が搭載されることになる。
【0039】以上のように、本実施形態の陰極線管の製
造装置および製造方法によれば、測定ポジション13で
の各種測定結果が判定基準値に合致しないパレット30
については、ステムソケット31の消耗の度合いが高い
と考えられることから、そのパレット30をバーコード
32によって表されるパレット番号によって特定して抽
出するようになっているので、その抽出されたパレット
30を例えばメンテナンス対象の候補とすれば、そのメ
ンテナンス対象の抽出を容易かつ迅速に行えるようにな
る。
【0040】つまり、接触不良等の不具合が生じた可能
性の高いパレット30を自動(無人)的に抽出すること
ができるので、コンベア10上に多数のパレット30が
存在している場合であっても、その中からメンテナンス
対象とするパレット30を容易かつ迅速に抽出すること
ができ、メンテナンス(不良パレット検索)工数の大幅
削減が期待できる。しかも、その抽出を測定ポジション
13での各種測定結果に基づいて行っているため、接触
不良等の不具合が生じた可能性の高いパレット30につ
いては、その使用期間等にかかわらずに確実に抽出する
ことができる。さらには、コンピュータ部18がコンベ
ア10上の各パレット30をパレット番号(バーコー
ド)で管理しているので、各種測定結果が判定基準値に
合致しないパレット30のみならず、使用回数の多いパ
レット30をも抽出(検索)することができる。
【0041】このように、本実施形態の陰極線管の製造
装置および製造方法を用いれば、各パレット30につい
てのメンテナンス情報を、容易かつ迅速に、しかも確実
に保守員等に提供することが可能となる。したがって、
接触不良等の不具合が生じたものについてはこれを直ち
に抽出することで、パレット30の機能を維持、管理す
ることが可能となり、陰極線管20に対する処理不良の
発生を回避し得るようになるので、結果として陰極線管
の製造工程における歩留まりや品質等の向上を図ること
ができる。
【0042】また、本実施形態の陰極線管の製造装置お
よび製造方法によれば、測定ポジション13での各種測
定結果等を基に、接触不良等の不具合が生じた可能性の
高いパレット30については、これをリジェクト対象パ
レットとしてリジェクトポジション16へ送ることで、
コンベア10上を循環的に搬送されるパレット30の中
から自動的に排除することができる。したがって、コン
ベア10上における各パレット30の流れに影響を与え
ることなくリジェクト対象パレットを排除できるので、
そのためにノッキング・エージング処理を中断する必要
がない。つまり、著しい処理効率の低下を招いてしまう
ことなく、接触不良等に起因する陰極線管20への処理
不良の発生を回避し得るようになる。
【0043】さらに、本実施形態では、各パレット30
を識別するためのパレット番号をバーコード32によっ
て表しているので、例えばIDカード等のメモリを直接
パレット30に搭載する場合に比べて、ノッキング(高
電圧印加工程)による故障やデータ消失の心配がなく、
しかも取扱いが非常に容易化する。
【0044】なお、本実施形態では、処理対象となる陰
極線管20をパレット30上に搭載する、いわゆるパレ
ット搬送方式に本発明を適用した場合を例に挙げて説明
したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例え
ば陰極線管の支持をいわゆるハンガー(吊り下げ)方式
で行う場合であっても、全く同様に適用することが可能
である。
【0045】また、本実施形態では、陰極線管20に対
する処理としてノッキングおよびエージングを行う場合
を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるも
のではない。すなわち、ソケット部等の消耗部品を使用
して陰極線管に対する処理を行う工程であれば、他の工
程であっても応用可能である。
【0046】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明に係る陰
極線管の製造装置および製造方法では、所定処理の測定
結果が基準に合致しない場合に、その陰極線管を支持し
ている陰極線管支持具のソケット部の消耗度合いが高い
と判定し、その陰極線管支持具を識別情報によって特定
して抽出するようになっている。したがって、多数の陰
極線管支持具が存在している場合であっても、各陰極線
管支持具についてのメンテナンス情報を、容易かつ迅速
に、しかも確実に提供することが可能となり、メンテナ
ンス(不良陰極線管支持具の検索)工数の大幅削減が期
待できる。また、接触不良等の不具合が生じたものにつ
いてはこれを直ちに抽出することで、陰極線管支持具の
機能を維持、管理することが可能となり、陰極線管に対
する処理不良の発生を回避し得るようになるので、結果
として陰極線管の製造工程における歩留まりや品質等の
向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る陰極線管の製造装置の一例を示す
概略構成図である。
【図2】図1の製造装置の要部を示す概略構成図であ
る。
【図3】図1の製造装置における測定ポジションでの処
理動作の一例を示すフローチャートである。
【図4】図1の製造装置におけるコンピュータ部にて表
示されるメニュー画面の一具体例を示す説明図である。
【図5】図1の製造装置におけるコンピュータ部にて表
示されるモニタ画面の一具体例を示す説明図である。
【図6】図1の製造装置におけるリジェクトポジション
での処理動作の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10…コンベア、11…CRT投入部、12…ノッキン
グ・エージング部、13…測定ポジション、13a,1
5a…BCR、13b…測定部・電源部、14…CRT
取出部、15…リジェクト前ポジション、16…リジェ
クトポジション、17…物流機器制御部、18…コンピ
ュータ部、20…陰極線管、30…パレット、31…ス
テムソケット、32…バーコード

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陰極線管を支持する際に該陰極線管の一
    部が嵌入されるソケット部を有するとともに、予め個別
    の識別情報が付された複数の陰極線管支持具と、 前記複数の陰極線管支持具を循環的に搬送する搬送手段
    と、 前記搬送手段による搬送経路上にて各陰極線管支持具に
    支持された陰極線管に所定処理を施す処理手段と、 前記搬送手段による搬送経路上にて、前記処理手段での
    所定処理後の陰極線管から該所定処理の結果を測定する
    とともに、その測定対象となった陰極線管を支持する陰
    極線管支持具から該陰極線管支持具に付された識別情報
    を認識する検査手段と、 前記検査手段での測定結果から各陰極線管支持具におけ
    るソケット部の消耗度合いを判定し、該消耗度合いが予
    め定められた基準に合致しない陰極線管支持具を、前記
    検査手段での認識結果により特定して前記複数の陰極線
    管支持具の中から抽出するモニタ管理手段とを備えるこ
    とを特徴とする陰極線管の製造装置。
  2. 【請求項2】 前記モニタ管理手段によって抽出された
    陰極線管支持具を、前記搬送手段が循環的に搬送する複
    数の陰極線管支持具の中から排除する排除手段を備える
    ことを特徴とする請求項1記載の陰極線管の製造装置。
  3. 【請求項3】 前記陰極線管支持具には、バーコードで
    表された識別情報が付されていることを特徴とする請求
    項1記載の陰極線管の製造装置。
  4. 【請求項4】 陰極線管に対する所定処理を施す際に用
    いられる陰極線管の製造方法であって、 前記陰極線管の一部が嵌入されるソケット部を有し、か
    つ、予め個別の識別情報が付された複数の陰極線管支持
    具を循環的に搬送し、 各陰極線管支持具に前記所定処理の対象となる陰極線管
    を該陰極線管の一部が前記ソケット部に嵌入される状態
    で支持させ、 各陰極線管支持具に支持された陰極線管に対し前記所定
    処理を施し、 前記所定処理を経た後の陰極線管から該所定処理の結果
    を測定するとともに、その測定対象となった陰極線管を
    支持している陰極線管支持具から該陰極線管支持具に付
    された識別情報を認識し、 前記所定処理の測定結果から各陰極線管支持具における
    ソケット部の消耗度合いを判定して、該消耗度合いが予
    め定められた基準に合致しない陰極線管支持具について
    の識別情報を抽出し、 識別情報が抽出された陰極線管支持具については、該陰
    極線管支持具からの陰極線管の取り出し後、循環的に搬
    送する前記複数の陰極線管支持具の中から排除すること
    を特徴とする陰極線管の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2009040914A1 (ja) * 2007-09-27 2009-04-02 Fujitsu Limited パレット監視システム及びパレット監視方法

Cited By (2)

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WO2009040914A1 (ja) * 2007-09-27 2009-04-02 Fujitsu Limited パレット監視システム及びパレット監視方法
JPWO2009040914A1 (ja) * 2007-09-27 2011-01-13 東芝ストレージデバイス株式会社 パレット監視システム及びパレット監視方法

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