JP2002047358A - シュリンクフィルム - Google Patents
シュリンクフィルムInfo
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- JP2002047358A JP2002047358A JP2001138655A JP2001138655A JP2002047358A JP 2002047358 A JP2002047358 A JP 2002047358A JP 2001138655 A JP2001138655 A JP 2001138655A JP 2001138655 A JP2001138655 A JP 2001138655A JP 2002047358 A JP2002047358 A JP 2002047358A
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
- Transition And Organic Metals Composition Catalysts For Addition Polymerization (AREA)
Abstract
フィルムに匹敵する透明性、光沢度を有すると共に、塩
素を含有せず、廃棄焼却時に塩化水素ガス、ダイオキシ
ンなどの有害物質の発生の恐れのない地球環境に優しい
シュリンクフィルムの提供。 【解決手段】 下記の(1)及び(2)を満たすプロピ
レン重合体〔I〕1〜99質量%、 (1)メソペンタッド分率(mmmm)が0.2〜0.
6である (2)ラセミペンタッド分率(rrrr)と(1−mm
mm)が下記の関係を満たす [rrrr/(1−mmmm)]≦0.1 及びオレフィン系重合体〔II〕99〜1質量%からな
る樹脂組成物から形成されてなる延伸シュリンクフィル
ム。
Description
使用されるシュリンクフィルムに関し、特に塩素を含ま
ず、環境にやさしく、安全性、透明性、光沢度などに優
れると共に、低温収縮包装性、特に被包装物品の強度が
比較的弱い場合であっても被包装物品の変形がなく外観
良好に包装することができるシュリンクフィルムに関す
るものである。
クフィルム)を用いて、被包装体を包んだ後、加熱炉を
通して該フィルムを収縮させることで被包装体に密着、
または複数からなる被包装体を結束する熱収縮包装は、
カップ麺の外装、ノート、ティッシュペーパーなどの集
積包装などに多用されている。
ュリンクフィルムとしては、ポリ塩化ビニル(PV
C)、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)などのポリ塩化
ビニル系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系
樹脂などからなる延伸フィルムが用いられている。シュ
リンクフィルムには、包装作業時の熱収縮性、耐溶融破
袋性、熱溶断シール性、ホットスリップ性、包装後の透
明性、高光沢性、機械的強度、包装後の外観(皺なく耳
などがきれいに密着すること)などが求められる。これ
らの特性を満足するものとしてポリ塩化ビニル系樹脂か
らなるシュリンクフィルムが一般的に使用されてきた。
C)、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)などのポリ塩化
ビニル系樹脂は、分子構造中に塩素を含有しているた
め、使用後廃棄された後の焼却処理により塩素に由来す
る塩化水素、ダイオキシンなどの有害物質を発生させる
ことが環境面から問題視されてきている。さらに、シュ
リンクフィルムとしての軟質化のために多量に配合され
ている可塑剤の溶出も安全性の観点から問題視されてい
る。また、ポリ塩化ビニル系樹脂は熱収縮包装時の収縮
工程での加熱時に悪臭が発生するなど包装作業環境面か
らも改善が求められている。
レン系フィルムやポリプロピレン系フィルムを用いる試
みもなされ実用化されている。しかしながら、ポリエチ
レン系フィルムは低温特性はよいものの耐熱性が低く、
耐溶融破袋性に劣り、また、ポリプロピレン系フィルム
は耐熱性は高いものの低温特性に劣り、収縮工程での加
熱温度が高くなると共に、熱収縮応力により被包装体の
変形により包装後の外観が悪化し商品価値が低下するな
どの問題点が指摘されている。さらに、透明性、光沢な
どの点でポリ塩化ビニル系樹脂に見劣りし、その使用分
野は制限されているのが実情である。
ュリンクフィルムの改良が各種提案されている。例え
ば、特開平7−304882号公報には、ポリブテン
成分が0.01〜5質量%、ポリプロピレン成分が1〜
70質量%、プロピレン−エチレンランダム共重合体成
分が25〜98.99質量%であり、該プロピレン−エ
チレンランダム共重合体成分はエチレンに基づく単量体
単位を10〜40モル%、プロピレンに基づく単量体成
分を90〜60モル%含むランダム共重合体からなる特
定の物性を有するポリオレフィン系樹脂延伸シュリンク
フィルムが提案されている。
は、オルトジクロルベンゼンを溶媒とした温度上昇溶離
分別法による溶出曲線のピーク温度が90〜110℃、
該溶出曲線より算出される溶出積算質量分率が、20℃
以下で0〜10質量%、20〜100℃で60〜80質
量%、100〜130℃で10〜40質量%である結晶
性ポリプロピレンを主成分とするシュリンクフィルムが
提案されている。この結晶性ポリプロピレンは、具体的
には、(a)ポリプロピレン成分、または、プロピレン
に基づく単量体単位を90モル%より多く含むプロピレ
ン系ランダム共重合体1〜70質量%と(b)エチレン
に基づく単量体単位が10〜40モル%であるランダム
共重合体30〜99質量%を含むブロック共重合体を用
いるものである。
報には、プロピレンとエチレンとのランダム共重合体で
あって、共重合体のエチレン単位の含有量、メルトイン
デックス、沸騰ジエチルエーテル抽出量、融点などが特
定の関係を満足し、アイソタクチックトライアット分率
が、98mol%以上であるプロピレン系ランダム共重
合体を用いる延伸フィルムが開示されている。
にしても、プロピレンと他のα−オレフィンとの共重合
体を主成分とするものであり、延伸温度の低下、すなわ
ち、収縮包装時の加熱温度は低くできるという点では改
良されている。しかしながら、各公報の実施例の記載よ
り明らかなように、透明性や光沢が依然として十分でな
く包装物品の商品価値の観点からは、従来多用されてい
るポリ塩化ビニル系樹脂のレベルには及ばないものであ
る。
フィルムとして要求される良好な熱収縮性を有し、低温
での収縮が可能であると共に、従来のポリプロピレン系
樹脂が有する透明性、光沢などが更に改良されたポリ塩
化ビニル系樹脂に匹敵する特性を有すると共に、塩素を
含有せず、廃棄焼却時に塩化水素、ダイオキシンなどの
有害物質の発生の恐れのない地球環境に優しいオレフィ
ン系樹脂からなるシュリンクフィルムを提供することを
目的とするものである。
を達成するために鋭意検討を重ねた結果、特定のプロピ
レン重合体とオレフィン系重合体からなる樹脂組成物を
製膜してなるフィルムを延伸して得られた延伸フィルム
が、本目的を達成できることを見出し、本発明を完成す
るに至った。即ち、本発明は、 〔1〕 下記の(1)及び(2)を満たすプロピレン重
合体〔I〕1〜99質量%、 (1)メソペンタッド分率(mmmm)が0.2〜0.
6である (2)ラセミペンタッド分率(rrrr)と(1−mm
mm)が下記の関係を満たす [rrrr/(1−mmmm)]≦0.1 及びオレフィン系重合体〔II〕99〜1質量%からな
る樹脂組成物から形成されてなる延伸シュリンクフィル
ム。 〔2〕 プロピレン重合体〔I〕が下記の(3)を満た
すプロピレン重合体である〔1〕記載のシュリンクフィ
ルム。 (3)テトラリン中135℃にて測定した極限粘度
[η] が1〜3デシリットル/gである 〔3〕 プロピレン重合体〔I〕が下記の(4)を満た
すプロピレン重合体である〔1〕または〔2〕記載のシ
ュリンクフィルム。 (4)昇温クロマトグラフィーにおける25℃以下で溶
出する成分量(W25)が20〜100質量%である 〔4〕 プロピレン重合体〔I〕が2個の架橋基を介し
て架橋構造を形成してなる遷移金属化合物と助触媒から
なるメタロセン触媒を用いて重合されたものである
〔1〕〜〔3〕のいずれかに記載のシュリンクフィル
ム。 〔5〕 オレフィン系重合体〔II〕がプロピレン系重
合体である〔1〕〜〔4〕のいずれかに記載のシュリン
クフィルム。 〔6〕 〔1〕〜〔5〕のいずれかに記載の樹脂組成物
からなる層を少なくとも1層有する多層シュリンクフィ
ルムである。
特定のプロピレン重合体〔I〕99〜1質量%及びオレ
フィン系重合体〔II〕1〜99質量%からなる樹脂組
成物から形成されてなる延伸フィルムからなるものであ
る。本発明のシュリンクフィルムは、この特定のプロピ
レン重合体を必須成分として含有する樹脂組成物を製膜
して原反フィルムとし、この原反フィルムを延伸するこ
とにより得られる延伸シュリンクフィルムである。以
下、本発明のシュリンクフィルムについて詳しく説明す
る。
特定のプロピレン重合体〔I〕は、下記の(1)及び
(2)を満たすものである。 (1)メソペンタッド分率(mmmm)が0.2〜0.
6である (2)ラセミペンタッド分率(rrrr)と(1−mm
mm)が下記の関係を満たす [rrrr/(1−mmmm)]≦0.1 本発明におけるプロピレン重合体〔I〕としては、前記
範囲を満たせばよいが、メソペンタッド分率(mmm
m)が0.3〜0.5であることが好ましく、ラセミペ
ンタッド分率(rrrr)と(1−mmmm)が、[r
rrr/(1−mmmm)]≦0.08であることが好
ましく、[rrrr/(1−mmmm)]≦0.06で
あることがより好ましく、[rrrr/(1−mmm
m)]≦0.05であることが特に好ましい。
ンタッド分率(mmmm)が0.6を超える場合、及び
(2)ラセミペンタッド分率(rrrr)と(1−mm
mm)の関係が満たされない場合は、シュリンクフィル
ムの熱収縮により被包装体の変形が生じ易く、熱収縮包
装後の外観に劣るものとなり易く、場合によっては被包
装体の破損の原因となる場合がある。また、(1)メソ
ペンタッド分率(mmmm)が0.2未満の場合は製膜
安定性、添加剤のブリードによるトラブル発生、強度の
低下などからシュリンクフィルムとして適当でなくな
る。
特定する、メソペンタッド分率(mmmm)とは、エイ
・ザンベリ(A.Zambelli)等により「Mac
romolecules,6,925(1973)」で
提案された方法に準拠し、13C−NMRスペクトルのメ
チル基のシグナルにより測定されるポリプロピレン分子
鎖中のペンタッド単位でのメソ分率である。これが大き
くなると、立体規則性が高くなることを意味する。前記
プロピレン重合体のメソペンタッド分率(mmmm)が
0.2未満では、フィルムのべたつき性により製膜が困
難となる場合がある。また、0.6を超えると柔軟性の
低下により包装性が十分とならない場合がある。
とは、ポリプロピレン分子鎖中のペンタッド単位でのラ
セミ分率である。[rrrr/(1−mmmm)]は、
上記のペンタッド単位の分率から求められ、プロピレン
重合体の立体規則性分布の均一さを表す指標である。こ
の値が大きくなると立体規則性分布が広がり、既存触媒
系を用いて製造される従来のポリプロピレンのように高
立体規則性ポリプロピレン(PP)と非晶性ポリプロピ
レン(APP)の混合物となり、べたつきが増し製膜性
が悪化すると共に透明性が低下することを意味する。前
記プロピレン重合体〔I〕の[rrrr/(1−mmm
m)]が0.1を超えるとべたつきの原因となる。
エイ・ザンベリ(A.Zambelli)等により「M
acromolecules,8,687(197
5)」で提案されたピークの帰属に従い、下記の装置及
び条件にて行う。
0型13C−NMR装置 方法:プロトン完全デカップリング法 濃度:220mg/ミリリットル 溶媒:1,2,4−トリクロロベンゼンと重ベンゼンの
90:10(容量比)混合溶媒 温度:130℃ パルス幅:45° パルス繰り返し時間:4秒 積算:10,000回 本発明で用いられる特定のプロピレン重合体〔I〕とし
ては、前記要件の他に、 (3)テトラリン溶媒中135℃にて測定した極限粘度
[η] が1〜3デシリットル/gのものが好ましい。こ
の極限粘度 [η] は、フィルムの製膜性、延伸性に関係
し、テンター二軸延伸成形法、チューブラ二軸延伸成形
法のいずれの場合においても、 [η] が1.5〜3.0
デシリットル/gの範囲がより好ましい。ここにおいて
[η] が、1デシリットル/g未満では、製膜性が低下
し、3デシリットル/gを超えると、溶融粘度が高く流
動性が低下し同様に製膜性が低下することになる。
件の他に、 (4)昇温クロマトグラフィーにおける25℃以下で溶
出する成分量(W25)が20〜100質量%であるこ
とが好ましく、更に50〜100質量%がより好まし
い。W25とは、実施例において述べる操作法、装置構
成及び測定条件の昇温クロマトグラフィーにより測定し
て求めた溶出曲線におけるTREFのカラム温度25℃
において充填剤に吸着されないで溶出する成分の量(質
量%)である。W25は、プロピレン重合体が軟質であ
るか否かを表す指標である。この値が大きくなると弾性
率の低い成分が多くなったり、及び/又は立体規則性分
布の不均一さが広がっていることを意味する。本発明に
おいては、W25が20%未満では、柔軟性などがなく
なり好ましくない。
体〔I〕は、さらに下記の要件を有するものが好まし
い。 ゲルパーミエイション(GPC)法により測定した分
子量分布(Mw/Mn)が4以下が好ましく、Mw/M
nが3.5以下がより好ましい。分子量分布(Mw/M
n)が4を超えると製膜性が低下する場合がある。 なお、上記分子量分布(Mw/Mn)は、実施例におい
て述べるゲルパーミエーションクロマトグラフ(GP
C)法により求められる。
J/g以下であることが好ましい。このΔHは、軟質で
あるかないかを表す指標でこの値が大きくなると弾性率
が高く、軟質性が低下していることを意味する。 融点(Tm)はあってもなくてもよいが、軟質性の点
からないこと或いは低い値、特にTmが100℃以下で
あることが好ましい。なお、ΔH、Tmは、実施例にお
いて述べるDSC測定により求める。
〔I〕としては、前記特定要件である(1)、(2)を
満足するものであればよく、プロピレン以外のコモノマ
ーを2質量%以下共重合させたものであっても構わな
い。コモノマーとしては、エチレン,1−ブテン,1−
ペンテン,4−メチル−1−ペンテン,1−ヘキセン,
1−オクテン,1−デセン,1−ドデセン,1−テトラ
デセン,1−ヘキサデセン,1−オクタデセン,1−エ
イコセンなどが挙げられこれらの一種又は二種以上を用
いて共重合することにより得られた共重合体であっても
よい。
〔I〕の製造方法としては、前記(1)、(2)の要件
を満足するものであれは特に限定はない。たとえば、2
個の架橋基を介して架橋構造を形成している遷移金属化
合物(A)と助触媒(B)を組み合わせて得られるメタ
ロセン触媒を用いてプロピレンを重合または共重合する
方法が好ましい。具体的に例示すれば、一般式(1)
ンタノイド系列の金属元素を示し、E 1 及びE2 はそれ
ぞれ置換シクロペンタジエニル基,インデニル基,置換
インデニル基,ヘテロシクロペンタジエニル基,置換ヘ
テロシクロペンタジエニル基,アミド基,ホスフィド
基,炭化水素基及び珪素含有基の中から選ばれた配位子
であって、A1 及びA2 を介して架橋構造を形成してお
り、またそれらはたがいに同一でも異なっていてもよ
く、Xはσ結合性の配位子を示し、Xが複数ある場合、
複数のXは同じでも異なっていてもよく、他のX,
E1 ,E2 又はYと架橋していてもよい。Yはルイス塩
基を示し、Yが複数ある場合、複数のYは同じでも異な
っていてもよく、他のY,E1 ,E2 又はXと架橋して
いてもよく、A1 及びA2 は二つの配位子を結合する二
価の架橋基であって、炭素数1〜20の炭化水素基、炭
素数1〜20のハロゲン含有炭化水素基、珪素含有基、
ゲルマニウム含有基、スズ含有基、−O−、−CO−、
−S−、−SO2 −、−Se−、−NR1 −、−PR1
−、−P(O)R1 −、−BR1 −又は−AlR1 −を
示し、R1 は水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜20
の炭化水素基又は炭素数1〜20のハロゲン含有炭化水
素基を示し、それらは互いに同一でも異なっていてもよ
い。qは1〜5の整数で〔(Mの原子価)−2〕を示
し、rは0〜3の整数を示す。〕
(B)としての、該(A)成分の遷移金属化合物又はそ
の派生物と反応してイオン性の錯体を形成し得る化合物
(B−1)及びアルミノキサン(B−2)から選ばれる
助触媒成分を含有する重合用触媒の存在下、プロピレン
の単独重合、またはプロピレンと少量の他のα−オレフ
ィンとを共重合させる方法が挙げられる。
具体例としては、(1,2' −ジメチルシリレン)
(2,1' −ジメチルシリレン)ビス(3−n−ブチル
インデニル)ジルコニウムジクロリド,(1,2' −ジ
メチルシリレン)(2,1' −ジメチルシリレン)ビス
(3−トリメチルシリルメチルインデニル)ジルコニウ
ムジクロリド,(1,2' −ジメチルシリレン)(2,
1' −ジメチルシリレン)ビス(3−フェニルインデニ
ル)ジルコニウムジクロリド,(1,2' −ジメチルシ
リレン)(2,1' −ジメチルシリレン)ビス(4,5
−ベンゾインデニル)ジルコニウムジクロリド,(1,
2' −ジメチルシリレン)(2,1' −ジメチルシリレ
ン)ビス(4−イソプロピルインデニル)ジルコニウム
ジクロリド,(1,2' −ジメチルシリレン)(2,
1' −ジメチルシリレン)ビス(5,6−ジメチルイン
デニル)ジルコニウムジクロリド,(1,2' −ジメチ
ルシリレン)(2,1' −ジメチルシリレン)ビス
(4,7−ジ−i−プロピルインデニル)ジルコニウム
ジクロリド,(1,2' −ジメチルシリレン)(2,
1' −ジメチルシリレン)ビス(4−フェニルインデニ
ル)ジルコニウムジクロリド,(1,2' −ジメチルシ
リレン)(2,1' −ジメチルシリレン)ビス(3−メ
チル−4−i−プロピルインデニル)ジルコニウムジク
ロリド,(1,2' −ジメチルシリレン)(2,1' −
ジメチルシリレン)ビス(5,6−ベンゾインデニル)
ジルコニウムジクロリド,(1,2' −ジメチルシリレ
ン)(2,1' −イソプロピリデン)−ビス(インデニ
ル)ジルコニウムジクロリド,(1,2' −ジメチルシ
リレン)(2,1' −イソプロピリデン)−ビス(3−
メチルインデニル)ジルコニウムジクロリド,(1,
2' −ジメチルシリレン)(2,1' −イソプロピリデ
ン)−ビス(3−i−プロピルインデニル)ジルコニウ
ムジクロリド,(1,2' −ジメチルシリレン)(2,
1' −イソプロピリデン)−ビス(3−n−ブチルイン
デニル)ジルコニウムジクロリド,(1,2' −ジメチ
ルシリレン)(2,1' −イソプロピリデン)−ビス
(3−トリメチルシリルメチルインデニル)ジルコニウ
ムジクロリド,など及びこれらの化合物におけるジルコ
ニウムをチタン又はハフニウムに置換したものを挙げる
ことができる。
しての、該(A)成分の遷移金属化合物又はその派生物
と反応してイオン性の錯体を形成し得る化合物の具体例
としては、テトラフェニル硼酸トリエチルアンモニウ
ム,テトラフェニル硼酸トリ−n−ブチルアンモニウ
ム,テトラフェニル硼酸トリメチルアンモニウム,テト
ラフェニル硼酸テトラエチルアンモニウム,テトラフェ
ニル硼酸メチル(トリ−n−ブチル)アンモニウム,テ
トラフェニル硼酸ベンジル(トリ−n−ブチル)アンモ
ニウムなどを挙げることができる。(B−1)は一種用
いてもよく、また二種以上を組み合わせて用いてもよ
い。
は、メチルアルミノキサン、エチルアルミノキサン、イ
ソブチルアルミノキサン等が挙げられる。これらのアル
ミノキサンは一種用いてもよく、二種以上を組み合わせ
て用いてもよい。
と(B)成分に加えて(C)成分として有機アルミニウ
ム化合物を用いることができる。ここで、(C)成分の
有機アルミニウム化合物としては、トリメチルアルミニ
ウム,トリエチルアルミニウム,トリイソプロピルアル
ミニウム,トリイソブチルアルミニウム,ジメチルアル
ミニウムクロリド,ジエチルアルミニウムクロリド,メ
チルアルミニウムジクロリド,エチルアルミニウムジク
ロリド,ジメチルアルミニウムフルオリド,ジイソブチ
ルアルミニウムヒドリド,ジエチルアルミニウムヒドリ
ド,エチルアルミニウムセスキクロリド等が挙げられ
る。これらの有機アルミニウム化合物は一種用いてもよ
く、二種以上を組合せて用いてもよい。
媒成分の少なくとも一種を適当な担体に担持して用いる
こともできる。該担体の種類については特に制限はな
く、無機酸化物担体、それ以外の無機担体及び有機担体
のいずれも用いることができるが、特に無機酸化物担体
あるいはそれ以外の無機担体が好ましい。
法,気相重合法,塊状重合法,溶液重合法,懸濁重合法
などのいずれの方法を用いてもよいが、塊状重合法,溶
液重合法が特に好ましい。
00〜250℃、好ましくは−50〜200℃、より好
ましくは0〜130℃である。また、反応原料に対する
触媒の使用割合は、原料モノマー/上記(A)成分(モ
ル比)が好ましくは1〜10 8 、特に100〜105 と
なることが好ましい。さらに、重合時間は通常5分〜1
0時間、反応圧力は通常、常圧〜20MPa(gaug
e)さらに好ましくは常圧〜10MPa(gauge)
である。
の樹脂組成物の他の成分について説明する。他の成分で
ある、オレフィン系重合体〔II〕としては、ポリプロ
ピレン、プロピレン−α−オレフィン共重合体、プロピ
レン−エチレン−ジエン共重合体、高圧法低密度ポリエ
チレン、高密度ポリエチレン、密度が850〜940k
g/m3 のエチレン−α−オレフィン共重合体、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体、水素添加スチレン系エラスト
マー等が挙げられる。中でもポリプロピレン、プロピレ
ン−α−オレフィン共重合体、密度が850〜940k
g/m3 のエチレン−α−オレフィン共重合体が好まし
く、特にプロピレン系重合体が好ましい。これらのオレ
フィン系重合体は複数用いることもできる。
脂組成物は、前記プロピレン重合体〔I〕1〜99質量
%とオレフィン系重合体〔II〕99〜1質量%からな
る。好ましくは、前記プロピレン重合体〔I〕20〜9
6質量%とオレフィン系重合体〔II〕80〜4質量%
からなる。さらに好ましくは、前記プロピレン重合体
〔I〕30〜94質量%とオレフィン系重合体〔II〕
70〜6質量%、最も好ましくは、前記プロピレン重合
体〔I〕40〜92質量%とオレフィン系重合体〔I
I〕60〜8質量%からなるものである。
成比が少ない場合は、フィルムの熱収縮により被包装体
の変形や破損が起こり易く、包装外観などのシュリンク
フイルムとしての性能が低下し、また、逆に多い場合に
は、製膜安定性、延伸性に劣り生産性よく安定してシュ
リンクフィルムを製造することが困難となる場合があ
る。したがって、その配合比率は、用いるプロピレン重
合体〔I〕の、たとえばメソペンタッド分率、極限粘度
[η] などや、オレフィン系重合体〔II〕の種類、分
子量、溶融粘度などを考慮して、主として包装性、製膜
性、延伸性を基に適宜選定することができる。
にあっては、樹脂組成物に所望により、公知の各種添加
剤や他の重合体を配合することもできる。所望に応じて
用いられる各種添加剤としては、酸化防止剤、中和剤、
スリップ剤、アンチブロッキング剤、防曇剤、滑剤、造
核剤又は帯電防止剤等が挙げられる。これらの添加剤
は、1種用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いて
もよい。例えば、酸化防止剤としては、リン系酸化防止
剤、フェノール系酸化防止剤及びイオウ系酸化防止剤等
が挙げられる。
スノニルフェニルホスファイト、トリス(2,4−ジ−
t−ブチルフェニル)ホスファイト、ジステアリルペン
タエリスリトールジホスファイト、ビス(2,4−ジ−
t−ブチルフェニル)ペンタエリスリトールホスファイ
ト、ビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニ
ル)ペンタエリスリトールホスファイト、2,2−メチ
レンビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)オクチル
ホスファイト、テトラキス(2,4−ジ−t−ブチルフ
ェニル)−4,4−ビフェニレン−ジ−ホスホナイト、
アデカスタブ1178(旭電化(製))、スミライザー
TNP(住友化学(製))、JP−135(城北化学
(製))、アデカスタブ2112(旭電化(製))、J
PP−2000(城北化学(製))、Weston61
8(GE(製))、アデカスタブPEP−24G(旭電
化(製))、アデカスタブPEP−36(旭電化
(製))、アデカスタブHP−10(旭電化(製))、
SandstabP−EPQ(サンド(製))、フォス
ファイト168(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ
(製))等が挙げられる。
は、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール、
n−オクタデシル−3−(3' ,5' −ジ−t−ブチル
−4'−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、テトラ
キス〔メチレン−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−
ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕メタン、トリス
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)
イソシアヌレート、4,4' −ブチリデンビス−(3−
メチル−6−t−ブチルフェノール)、トリエチレング
リコール−ビス〔3−(3−t−ブチル−4−ヒドロキ
シ−5−メチルフェニル)プロピオネート〕、3,9−
ビス{2−〔3−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−
5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ〕−1,1−
ジメチルエチル}−2,4,8,10−テトラオキサス
ピロ〔5,5〕ウンデカン、スミライザーBHT(住友
化学(製))、ヨシノックスBHT(吉富製薬
(製))、アンテージBHT(川口化学(製))、イル
ガノックス1076(チバ・スペシャルティ・ケミカル
ズ(製))、イルガノックス1010(チバ・スペシャ
ルティ・ケミカルズ(製))、アデカスタブAO−60
(旭電化(製))、スミライザーBP−101(住友化
学(製))、トミノックスTT(吉富製薬(製))、T
THP(東レ(製))、イルガノックス3114(チバ
・スペシャルティ・ケミカルズ(製))、アデカスタブ
AO−20(旭電化(製))、アデカスタブAO−40
(旭電化(製))、スミライザーBBM−S(住友化学
(製))、ヨシノックスBB(吉富製薬(製))、アン
テージW−300(川口化学(製))、イルガノックス
245(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ(製))、
アデカスタブAO−70(旭電化(製))、トミノック
ス917(吉富製薬(製))、アデカスタブAO−80
(旭電化(製))、スミライザーGA−80(住友化学
(製))等が挙げられる。
ラウリル−3,3' −チオジプロピオネート、ジミリス
チル−3,3' −チオジプロピオネート、ジステアリル
−3,3' −チオジプロピオネート、ペンタエリスリト
ールテトラキス(3−ラウリルチオプロピオネート)、
スミライザーTPL(住友化学(製))、ヨシノックス
DLTP(吉富製薬(製))、アンチオックスL(日本
油脂(製))、スミライザーTPM(住友化学
(製))、ヨシノックスDMTP(吉富製薬(製))、
アンチオックスM(日本油脂(製))、スミライザーT
PS(住友化学(製))、ヨシノックスDSTP(吉富
製薬(製))、アンチオックスS(日本油脂(製))、
アデカスタブAO−412S(旭電化(製))、SEE
NOX 412S(シプロ化成(製))、スミライザー
TDP(住友化学(製))等が挙げられる。
0:物質名:ペンタエリスリチル−テトラキス[ 3−
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)
プロピオネート] 、イルガフォス168:物質名:トリ
ス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)フォスファイ
ト、イルガノックス1076:物質名:オクタデシル−
3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオネート、イルガノックス1330:物質
名:1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)
ベンゼン、イルガノックス3114:物質名:トリス
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)
イソシアヌレイト、P−EPQ:物質名:テトラキス
(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)4,4' −ビフェ
ニレン−ジ−フォスファイトが特に好ましい。
は、前記樹脂組成物100質量部に対し酸化防止剤を
0.001〜1質量部程度添加すればよい。これによ
り、黄変等を防ぐことができて好ましい。
れば、 例1:イルガノックス1010 1,000ppm PEP−Q 1,000ppm 例2:イルガノックス1076 1,200ppm PEP−Q 600ppm イルガフォス168 800ppm 例3:イルガノックス1010 400〜1,000ppm イルガフォス168 700〜1,500ppm 等が挙げられる。
シウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウ
ム、ハイドロタルサイト(DHT−4A):組成式:M
g4.5Al2 (OH)13CO3 ・3.5H2 O、〔水沢
化学(製)のミズカラックH−1〕:組成式:Li2 A
l4 (OH)12CO3 ・3H2 Oが特に好ましい。
シア(製)の「サイリシア」:合成シリカ系や水澤化学
工業(製)の「ミズカシル」:合成シリカ系等が特に好
ましい。
レイン酸アミド、ステアリン酸アミド、ベヘニン酸アミ
ド、エチレンビスステアリン酸アミド、エチレンビスオ
レイン酸アミド、ステアリルエルカアミド、オレイルパ
ルミトアミドが特に好ましい。
(ジ、トリ)オレート、(ジ)グリセリンモノ(ジ、ト
リ)ステアレート、(ジ)グリセリンモノ(ジ)パルミ
テート、(ジ)グリセリンモノ(ジ)ラウレートなどの
グリセリン脂肪酸エステル化合物、ソルビタンラウレー
ト、ソルビタンパルミテート、ソルビタン(トリ)スチ
アレート、ソルビタン(トリ)オレートなどのソルビタ
ン脂肪酸エステル化合物、ポリオキシエチレンアルキル
(フェニル)エーテル、ポリオキシエチレンソルビタン
モノオレート、ポリオキシエチレングリセリンモノステ
アレートなどのエチレンオキサイド付加物などを挙げる
ことができる。
通常、プロピレン重合体〔I〕とオレフィン系重合体か
らなる樹脂組成物に対して10ppm以上であり、好ま
しくは10〜10,000ppmの範囲であり、より好
ましくは10〜5,000ppmの範囲であり、さらに
好ましくは10〜2,500ppmである。
脂組成物は、前記特定のプロピレン重合体〔I〕とオレ
フィン系重合体〔II〕および所望により加えられる各
種添加剤、他の重合体を所定量加えて、通常の方法、た
とえば押出成形機、バンバリーミキサーなどの溶融混練
機によりペレット化する方法で製造することができる。
にして得られた組成物ペレットを用い、公知の溶融押出
成形方法により延伸用フィルム原反を製膜し、次いで、
この原反フィルムを縦横二方向に延伸することで得るこ
とができる。この溶融押出製膜方法としては、一般にT
ダイキャスト製膜法又はインフレーション製膜法が採用
され、厚みが100〜700μm、好ましくは200〜
500μmの範囲の延伸用フィルム原反を製膜する。原
反フィルムの成形方法においては、成形樹脂温度を19
0〜270℃程度に樹脂を加熱して押し出し、冷却して
製膜する。なお、冷却方法としては空冷、水冷のどちら
を採用することもできる。
キャストト製膜法が採用された場合は、テンター法で、
インフレーション製膜法が採用された場合は、チューブ
ラー法により縦横二方向、すなわち、二軸延伸される。
この二軸延伸にあっては、テンター法の場合には、縦横
二方向に同時に二軸延伸してもよいし、縦方向と横方向
の延伸を別々に行う多段二軸延伸法であってもよい。な
お、縦横の延伸倍率は、それぞれ1.5〜20倍、好ま
しくは2〜17倍、より好ましくは3〜15倍である。
延伸時の加熱条件、延伸速度などの条件は、プロピレン
重合体〔I〕の各種物性、オレフィン系重合体〔II〕
の各種物性、両重合体の配合割合、組成物の溶融特性、
さらには延伸用フィルム原反厚み、延伸倍率などを考慮
して適宜選定される。なお、本発明のシュリンクフィル
ムは、二軸延伸後に必要により、適度の条件で加熱処理
をすることもできる。
組成物からなる単層フィルムを基準とするものである
が、この樹脂組成物からなる層を少なくとも一層有する
多層フィルムとすることもできる。多層フィルムとして
は、本発明で用いる特定のプロピレン重合体〔I〕の要
件の範囲内での多層フィルムの場合であってもよく、ま
た、要件、組成比が同じで添加剤処方が異なる樹脂組成
物からなる多層フィルムでもよい。
する樹脂組成物層と他のオレフィン系樹脂から適宜選ば
れた一層以上からなる多層フィルムとすることもでき
る。この場合には、特定のプロピレン重合体〔I〕を含
む樹脂組成物からなる層の比率は1〜99%、好ましく
は20〜80%の範囲であり、また、この層が少なくと
も片外層にくることが、本発明の特徴を生かすことがで
き好ましい。なお、多層フィルムの他のオレフィン系樹
脂としては、前記樹脂組成物でのオレフィン系樹脂〔I
I〕で詳述したオレフィン系樹脂から適宜選択して用い
ることができる。
クフィルムは、熱収縮性、熱融断シール性、ホットスリ
ップ性、安全性、柔軟性、収縮包装外観性、透明性、被
包装物の耐破損性などが良好であると共に、廃棄焼却時
に塩素に由来する有害物質の排出がなく、地球環境にも
優しいものである。したがって、本発明のシュリンクフ
ィルムは、カップ麺などの個別食品の包装、容器入りヨ
ーグルト、果物加工食品、乳製品などの複数一括包装、
缶ビール、缶ジュースなどの複数一括包装、ノートなど
の文房具など各種物品の熱収縮包装に好適に用いること
ができる。
体的に説明するが、本発明はこれらの実施例により何ら
制限されるものではない。
シリレン)−ビス(3−トリメチルシリルメチルインデ
ニル)ジルコニウムジクロライドの合成 シュレンク瓶に(1,2' −ジメチルシリレン)(2,
1' −ジメチルシリレン)−ビス(インデン)のリチウ
ム塩の3.0g(6.97mmol)をTHF50mL
に溶解し−78℃に冷却する。ヨードメチルトリメチル
シラン2.1mL(14.2mmol)をゆっくりと滴
下し室温で12時間攪拌する。溶媒を留去しエーテル5
0mLを加えて飽和塩化アンモニウム溶液で洗浄する。
分液後、有機相を乾燥し溶媒を除去して(1,2' −ジ
メチルシリレン)(2,1' −ジメチルシリレン)−ビ
ス(3−トリメチルシリルメチルインデン)を3.04
g(5.88mmol)を得た。(収率84%)
前記で得られた(1,2' −ジメチルシリレン)(2,
1' −ジメチルシリレン)−ビス(3−トリメチルシリ
ルメチルインデン)を3.04g(5.88mmol)
とエーテル50mLを入れる。−78℃に冷却しn−B
uLi(ヘキサン溶液1.54M)を7.6mL(1
1.7mmol)加えた後、室温で12時間攪拌する。
溶媒を留去し、得られた固体をヘキサン40mLで洗浄
することによりリチウム塩をエーテル付加体として3.
06g(5.07mmol)を得た。(収率73%)1 H−NMR(90MHz,THF−d8 )による測定
の結果は、: δ 0.04(s,18H,トリメチル
シリル),0.48(s,12H,ジメチルシリレ
ン),1.10(t,6H,メチル),2.59(s,
4H,メチレン),3.38(q,4H,メチレン),
6.2−7.7(m,8H,Ar−H)であった。
トルエン50mLに溶解する。−78℃に冷却し、ここ
へ予め−78℃に冷却した四塩化ジルコニウム1.2g
(5.1mmol)のトルエン(20mL)懸濁液を滴
下する。滴下後、室温で6時間攪拌する。その反応溶液
の溶媒を留去する。得られた残渣をジクロロメタンより
再結晶化することにより(1,2' −ジメチルシリレ
ン)(2,1' −ジメチルシリレン)−ビス(3−トリ
メチルシリルメチルインデニル)ジルコニウムジクロラ
イドを0.9g(1.33mmol)を得た。(収率2
6%)1 H−NMR(90MHz,CDCl3 )による測定の
結果は、: δ 0.0(s,18H,トリメチルシリ
ル),1.02,1.12(s,12H,ジメチルシリ
レン),2.51(dd,4H,メチレン),7.1−
7.6(m,8H,Ar−H)であった。
クレーブにn−ヘプタン4リットル、トリイソブチルア
ルミニウム2ミリモル、さらに、メチルアルミノキサン
(アルベマール社製)2ミリモルと、前記で得た(1,
2' −ジメチルシリレン)(2,1' −ジメチルシリレ
ン)−ビス(3−トリメチルシリルメチルインデニル)
ジルコニウムジクロライド2マイクロモルを、順次投入
した。次いで、水素を0.06MPa(gauge)ま
で導入し、60℃まで温度を上昇させながら、全圧で
0.8MPa(gauge)になるまでプロピレンガス
を導入し、重合を開始した。重合中、全圧が0.8MP
a(gauge)になるように調圧器によりプロピレン
ガスを連続的に供給した。温度60℃で、30分間重合
を行なった後、内容物を取り出し、減圧下、乾燥するこ
とにより、プロピレン重合体〔I〕を得た。
トラリン溶媒中135℃において測定した。
℃以下で溶出する成分量 以下のようにして、溶出曲線におけるTREFのカラム
温度25℃において充填剤に吸着されないで溶出する成
分の量W25(質量%)を求めた。 (a)操作法 試料溶液を温度135℃に調節したTREFカラムに導
入し、次いで降温速度5℃/時間にて徐々に0℃まで降
温し、30分間ホールドし、試料を充填剤に吸着させ
る。その後、昇温速度40℃/時間にてカラムを135
℃まで昇温し、溶出曲線を得た。
7)を用い、試料10mgを窒素雰囲気下220℃で3
分間溶融した後、1℃/分で−40℃まで降温したとき
に得られる結晶化発熱カーブの最大ピークのピークトッ
プを結晶化温度:Tcとした。さらに、−40℃で3分
間保持した後、10℃/分で昇温させることにより得ら
れる融解吸熱量をΔHとした。また、このときに得られ
る融解吸熱カーブの最大ピークのピークトップを融点:
Tmとした。 .メルトフローレート(MFR):JIS K 72
10に準拠〔温度:230℃、荷重:21.18N)
〔rrrr:0.024〕 (3)極限粘度 [η] :1.5デシリットル/g (4)昇温クロマトグラフィーにおける25℃以下で溶
出する成分量(W25):91質量% (5)分子量分布(Mw/Mn):2.0 (6)融点:81℃ (7)融解吸熱量(ΔH):25J/g (8)メルトフローレート(MFR):6g/10分 実施例1〜4、比較例1、2
系酸化防止剤:イルガノックス1010(チバ・スペシ
ャルティ・ケミカルズ(株)製):1,000ppm、
リン系酸化防止剤:P−EPQ(チバ・スペシャルティ
・ケミカルズ(株)製):500ppmを添加し、単軸
押出成形機(TLC35−20型、塚田樹機製作所製)
を用いて、樹脂温度:200℃で押出成形してペレット
を得た。
IDEMITSUPP F−300S(メルトフロー
レート:3g/10分)、特開平10−152531号
公報の実施例−1のプロピレン系ランダム共重合体 R
−PP(メルトフローレート:2.3g/10分、エチ
レン含有量:4.2質量%、融点:137.2℃)を、
第1表に示す比率〔質量%〕でドライブレンドした。次
いで、40mmφ押出機3台、及び50mmφ環状ダイ
スからなる1種3層下吹き水冷フィルム製膜装置を用い
て、ダイ出口温度230℃で、厚み240μmのチュー
ブ状の原反フィルムを製造した。
に予熱器、本加熱器からなる加熱炉を設けたチューブラ
ー型同時二軸延伸製膜機を用いて、前記(ロ)で得られ
た原反フィルムを、100〜120℃の延伸温度、延伸
倍率(縦:6倍、横:5倍)で同時二軸延伸し、延伸フ
ィルムを製造した。さらに、得られた延伸フィルムは、
前記延伸装置を用い、70℃、10秒間熱処理を行いフ
ィルム厚みが12μmのシュリンクフィルムを得た。シ
ュリンクフィルムを下記方法で評価した、評価結果を第
1表に示す。
℃、湿度50±10%で16時間以上状態調節を行い、
同じ温度、湿度下で下記項目を評価した。評価結果を第
1表に示す。
前記で得られたシュリンクフィルムで包装し、開口部を
熱溶断シールした。これをコンベアの上に置き、協和電
気社製NS−350型熱風循環式加熱炉内を通過させ
て、フィルムを収縮させた。熱収縮後の角立ち上がり部
の大きさ、コーナー部の皺の発生量を目視で評価した。
の包装物をお互いにくっつけた場合のブロッキングの有
無、くっつけてコンベアに流したときの通過し易さによ
り評価した。
ルムで包装した以外は同様に行い包装体を得た。次い
で、目視観察し容器の変形が起こらない場合を○、それ
以外を×と評価した。
として、出光石油化学(株)製、IDEMITSU P
P F−300S単独で製膜した。比較例2では、実施
例3、4で用いた、R−PP単独で製膜した。
含まないため、廃棄焼却時に塩素由来の、塩化水素ガ
ス、ダイオキシンなどの有毒ガス等の発生する恐れがな
く、また、可塑剤を用いないため使用時の可塑剤の溶出
によるトラブル発生もなく、安全性、地球環境に優し
い。また包装作業時の熱収縮性、低温収縮性、耐溶剤破
袋性、熱溶断シール性、ホットスリップ性、および包装
後の包装外観(皺の発生がなく、耳などもきれいに密着
する)に優れる。さらに、従来のポリオレフィン系樹脂
シュリンクフィルムよりも、透明性、光沢度のレベルが
著しく高く、商品価値にすぐれたシュリンク包装体を得
ることが可能になりその応用分野が一段と拡大すること
が期待される。
Claims (6)
- 【請求項1】 下記の(1)及び(2)を満たすプロピ
レン重合体〔I〕1〜99質量%、 (1)メソペンタッド分率(mmmm)が0.2〜0.
6である (2)ラセミペンタッド分率(rrrr)と(1−mm
mm)が下記の関係を満たす [rrrr/(1−mmmm)]≦0.1 及びオレフィン系重合体〔II〕99〜1質量%からな
る樹脂組成物から形成されてなる延伸シュリンクフィル
ム。 - 【請求項2】 プロピレン重合体〔I〕が下記の(3)
を満たすプロピレン重合体である請求項1記載のシュリ
ンクフィルム。 (3)テトラリン中135℃にて測定した極限粘度
[η] が1〜3デシリットル/gである - 【請求項3】 プロピレン重合体〔I〕が下記の(4)
を満たすプロピレン重合体である請求項1または2記載
のシュリンクフィルム。 (4)昇温クロマトグラフィーにおける25℃以下で溶
出する成分量(W25)が20〜100質量%である - 【請求項4】 プロピレン重合体〔I〕が2個の架橋基
を介して架橋構造を形成してなる遷移金属化合物と助触
媒からなるメタロセン触媒を用いて重合されたものであ
る請求項1〜3のいずれかに記載のシュリンクフィル
ム。 - 【請求項5】 オレフィン系重合体〔II〕がプロピレ
ン系重合体である請求項1〜4のいずれかに記載のシュ
リンクフィルム。 - 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の樹脂組
成物からなる層を少なくとも1層有する多層シュリンク
フィルム。
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