JP2002037650A - セメント混和材及びセメント組成物 - Google Patents

セメント混和材及びセメント組成物

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JP2002037650A
JP2002037650A JP2000224807A JP2000224807A JP2002037650A JP 2002037650 A JP2002037650 A JP 2002037650A JP 2000224807 A JP2000224807 A JP 2000224807A JP 2000224807 A JP2000224807 A JP 2000224807A JP 2002037650 A JP2002037650 A JP 2002037650A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 膨張性能に優れるばかりでなく、貯蔵安定性
が良好であり、長期に亘って高い品質を保つことができ
るセメント混和材、及びそれを含有しなるセメント組成
物を提供すること。 【解決手段】 CaO原料、Al23 原料、Fe23
料、SiO2 原料及びCaSO4 原料を熱処理して得られ
る物質であって、遊離石灰、カルシウムアルミノフェラ
イト、カルシウムシリケート及び無水セッコウを含有し
てなる膨張物質と、脂肪酸及び/又はそれらの塩類とを
含有してなるセメント混和材であり、膨張物質の珪酸率
が1.0未満であることを特徴とする該セメント混和材
であり、セメントと、該セメント混和材とを含有してな
るセメント組成物である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主に、土木・建築
業界において使用されるセメント混和材及びセメント組
成物に関する。
【0002】
【従来の技術】セメントは安価であり、大きな構造物を
任意の形に造れる優れた材料である。このセメントに、
さらに、セメント混和材を併用することによって、造ら
れた構造物の強度や耐久性を向上させることが可能であ
る。セメント混和材は数多く提案されているが、最も使
用頻度が高いものとしては、コンクリート構造物に膨張
性を付与するセメント混和材が挙げられる。ここで、コ
ンクリートとは、セメント、モルタル及びコンクリート
を総称するものである。
【0003】コンクリート構造物に膨張性を付与するセ
メント混和材としては、例えば、CaO-Al23-SO
3系化合物を有効成分とするものが知られている(特公昭
42-21840号公報、特公昭4219473-号公報、特公昭53-160
07号公報等)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
CaO-Al23-SO3系化合物を有効成分とするセメ
ント混和材は、SO3含有量が高く、これを製造する際
に大気中へ放出されるSOXが問題視されていた。ま
た、最近では、膨張性を付与するセメント混和材に要求
される性能は益々高まってきている。即ち、混和率が少
なくても優れた膨張性能を付与できるセメント混和材の
開発が待たれているのが実状である。また、従来の膨張
性を付与するセメント混和材は、貯蔵によって膨張性能
が大きく低下するという課題を有していた。これは、水
濡れや破袋に起因する風化が大きな原因であるが、比較
的貯蔵状態が良好であっても、貯蔵期間が6ヶ月程度に
なると膨張性能は低下してしまうのである。本発明者ら
は、このような状況を鑑み、前記課題を解消すべく種々
検討した結果、特定の膨張物質と脂肪酸及び/又はそれ
らの塩類を配合することによって、膨張性能に優れ、し
かも貯蔵安定性も良好なセメント混和材とすることが可
能であることを知見し、本発明を完成するに至った。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、(1)
CaO原料、Al23原料、Fe23原料、SiO2
料及びCaSO4原料を熱処理して得られる物質であっ
て、遊離石灰、カルシウムアルミノフェライト、カルシ
ウムシリケート及び無水セッコウを含有してなる膨張物
質と、脂肪酸及び/又はそれらの塩類とを含有してなる
セメント混和材、(2)膨張物質の珪酸率が1.0未満
であることを特徴とする(1)のセメント混和材、
(3)セメントと、(1)又は(2)のセメント混和材
とを含有してなるセメント組成物である。
【0006】以下、本発明を詳細に説明する。
【0007】本発明の膨張物質とは、遊離石灰、カルシ
ウムアルミノフェライト、カルシウムシリケート及び無
水セッコウを含有してなるものであり、その割合につい
ては特に限定されるものではないが、セメント混和材1
00部中、遊離石灰は30〜70部が好ましく、40〜
60部がより好ましい。また、カルシウムアルミノフェ
ライトは5〜22.5部が好ましく、10〜15部がよ
り好ましい。カルシウムシリケートは5〜22.5部が
好ましく、10〜15部がより好ましい。さらに、無水
セッコウは5〜30部が好ましく、10〜25部がより
好ましい。セメント混和材中の各化合物の組成割合が前
記の範囲にないと、優れた膨張性能が得られない場合が
ある。なお、本発明で使用する部、%は質量単位を表
す。
【0008】本発明の遊離石灰とは、通常、f−CaO
と呼ばれるものである。本発明のカルシウムアルミノフ
ェライトとは、CaO−Al23−Fe23系化合物を
総称するものであり、特に限定されるものではないが、
一般的に、CaOをC、Al 23をA、Fe23をFと
すると、C4AFやC62F等の化合物がよく知られて
いる。通常は、C4AFとして存在していると考えて良
い。本発明では、カルシウムアルミノフェライトを以
下、C4AFと略記する。本発明のカルシウムシリケー
トとは、CaO−SiO2系化合物を総称するものであ
り、特に限定されるものではないが、一般的に、CaO
をC、SiO2をSとすると、C3SやC2S等の化合物
がよく知られている。
【0009】本発明のセメント混和材を製造する際、C
aO原料、Al23原料、Fe23原料、SiO2原料
及びCaSO4原料を熱処理して、遊離石灰、C4AF、
カルシウムシリケート及び無水セッコウからなる膨張物
質を製造することがこの好ましい。即ち、遊離石灰、C
4AF、カルシウムシリケート及び無水セッコウを別々
に合成し、これらを混合したものや、CaO原料、Al
23原料及びFe23原料を熱処理して、遊離石灰とC
4AFからなる物質を合成し、これにカルシウムシリケ
ートと無水セッコウを混合して製造したものや、CaO
原料、Al23原料、Fe23原料及びSiO2原料を
熱処理して、遊離石灰、C4AF及びカルシウムシリケ
ートからなる物質を合成して、これに無水セッコウを混
合して製造したもの等は、貯蔵することにより膨張性能
が低下し易い。
【0010】CaO原料、 Al23原料、Fe23
料、SiO2原料及びCaSO4原料を熱処理して、遊離
石灰、C4AF、カルシウムシリケート及び無水セッコ
ウからなる膨張物質を合成してこれを粉砕して製造され
たものか否かを確認する方法としては、例えば、セメン
ト混和材の粗粒子、具体的には100μmよりも大きな
粒子を顕微鏡(SEM−EDX)等により観察して組成
分析を行い、粒子中に遊離石灰、C4AF、カルシウム
シリケート及び無水セッコウが混在していることを確認
することによって容易に判別できる。
【0011】本発明のセメント混和材を製造する際の熱
処理温度であるが、1100〜1600℃の範囲が好ま
しく、1200〜1500℃の範囲がより好ましい。1
100℃未満では、得られたセメント混和材の膨張性能
が十分でなく、1600℃を超えると無水セッコウが分
解する場合がある。
【0012】CaO原料としては石灰石や消石灰等が挙
げられ、Fe23原料としては銅カラミ、鉄粉及び市販
の酸化鉄等が、Al23原料としてはボーキサイトやア
ルミ残灰等が、SiO2原料としては珪石、粘土等が挙
げられ、CaSO4原料としては二水セッコウ、半水セ
ッコウ及び無水セッコウ等が挙げられる。
【0013】本発明の膨張物質には不純物が存在する。
その具体例としては、MgO、TiO 2、P25、Na2
O、K2O、フッ素、塩素等が挙げられ、本発明の目的
を実質的に阻害しない範囲では特に問題とはならない。
膨張物質中の成分のうちで、特にSiO2は珪酸率で
1.0未満の範囲であることが好ましい。珪酸率が1.
0以上では優れた膨張性能が得られない場合がある。本
発明でいう珪酸率とは、膨脹物質中のSiO2量、Al2
3量及びFe23量より次式から算出される。 珪酸率=SiO2/(Al23+Fe23) また、膨張物質中のSiO2量は、5.0%以下が好ま
しく、3.0%以下がより好ましい。5.0%を超える
と優れた膨張性能が得られない場合がある。
【0014】本発明の脂肪酸とは、一般に、RCOOH
(Rは飽和または不飽和の炭化水素基)で表される化合
物を総称するものであり、特に限定されるものではない
が、その具体例としては、例えば、ラウリン酸、ミリス
チン酸、ステアリン酸、オレイン酸、ベヘニン酸、パル
ミチン酸等が挙げられる。また、本発明では、これら脂
肪酸の塩類も使用可能であり、その具体例としては、ナ
トリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、マグネシウム
塩、アルミニウム塩等が挙げられる。さらに、脂肪酸は
天然油脂として入手することもでき、その具体例として
は、例えば、大豆油、ヤシ油、パーム油、オリーブ油、
アマニ油、綿実油、ナタネ油、キリ油、ヒマシ油、牛
脂、スクワラン、ラノリン、硬化油などが挙げられる。
本発明ではこれらのうちの1種又は2種以上が使用可能
である(以下、脂肪酸類という)。中でも、本発明で
は、ステアリン酸を使用した場合が最も好ましい。
【0015】セメント混和材中の膨張物質と脂肪酸類の
配合割合は、特に限定されるものではないが、通常、膨
張物質はセメント混和材100部中、95〜99.99
5部が好ましく、99〜99.95部がより好ましい。
95部未満では、強度発現性が悪くなる場合があり、9
9.995部を超えると貯蔵安定性が悪くなる場合があ
る。脂肪酸類の配合割合は、0.005〜5部が好まし
く、0.05〜1部がより好ましい。0.005部未満
では、貯蔵安定性が悪くなる場合があり、5部を超える
と強度発現性が悪くなる場合がある。
【0016】本発明のセメント混和材の粒度は、特に限
定されるものではないが、通常、ブレーン比表面積で1
500〜6000cm2/gが好ましく、2500〜4
000cm2/gがより好ましい。1500cm2/g未
満では、強度発現性が悪くなる場合があり、6000c
2/gを超えると優れた膨張性能が得られない場合が
ある。
【0017】本発明のセメント混和材の使用量は、特に
限定されるものではないが、通常、セメントとセメント
混和材からなるセメント組成物100部中、3〜12部
が好ましく、5〜9部がより好ましい。3部未満では本
発明の効果が十分に得られない場合があり、12部を超
えて使用すると、強度発現性が悪くなる場合がある。
【0018】本発明のセメント組成物とは、本発明のセ
メント混和材と、JIS R 5210に規定される各種ポルトラ
ンドセメント、JIS R 5211、JIS R 5212、JIS R 5213に
規定される各種混合セメント、JISに規定された以上の
混和材混合率にて作製した高炉セメント、フライアッシ
ュセメント及びシリカセメント、石灰石粉末等を混合し
たフィラーセメント、並びにアルミナセメント等のうち
の1種又は2種以上とを併用したものである。
【0019】本発明では、本発明のセメント混和材とセ
メント組成物に、砂、砂利等の骨材の他、減水剤、AE減
水剤、高性能減水剤、高性能AE減水剤、消泡剤、増粘
剤、防錆剤、防凍剤、収縮低減剤、高分子エマルジョ
ン、凝結調整剤、セメント急硬材、ベントナイトやゼオ
ライト等の粘土鉱物、ハイドロタルサイト等のイオン交
換体等のうちの1種又は2種以上を、本発明の目的を実
質的に阻害しない範囲で使用することが可能である。
【0020】本発明において、各材料の混合方法は特に
限定されるものではなく、それぞれの材料を施工時に混
合しても良いし、予め一部を、或いは全部を混合してお
いても差し支えない。混合装置としては、既存の如何な
る装置も使用可能であり、例えば、傾胴ミキサ、オムニ
ミキサ、ヘンシェルミキサ、V型ミキサ及びナウターミ
キサ等の使用が可能である。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例に基づいて説明する。
【0022】実施例1 CaO原料、Al23原料、Fe23原料、SiO2
料及びCaSO4原料を配合して、電気炉中にて135
0℃で2時間熱処理することによって、表1に示すよう
な様々な組成の膨張物質を製造した。これら膨張物質9
9.5部と、脂肪酸a0.5部とをポット式ボールミル
を用いて混合粉砕してブレーン比表面積3500±30
0cm2/gのセメント混和材とした。
【0023】セメント混和材の貯蔵安定性を確認するた
めに、セメント混和材を紙袋に入れてミシン縫いで閉袋
して温度20℃、相対湿度80%の試験室内で貯蔵し
た。セメントとセメント混和材からなるセメント組成物
100部中、セメント混和材を7部使用し、水/セメン
ト組成物比=50%、セメント組成物/砂比=1/3の
モルタルを調製して膨張率の測定を行い、セメント混和
材の貯蔵期間と長さ変化率の関係を確認することによっ
てセメント混和材の貯蔵安定性を評価した。
【0024】なお、セメント混和材を粉末X線回折法
(XRD)により同定し、遊離石灰、C4AF、カルシ
ウムシリケート及び無水セッコウを主要な構成化合物と
することを確認した。また、化学組成は化学分析により
求め、化合物組成は化学分析の結果より、計算によって
算出した。
【0025】長さ変化率の測定結果を表2に示した。比
較のため、遊離石灰、C4AF、カルシウムシリケート
及び無水セッコウを別々に合成して混合したものに脂肪
酸類aを配合したものや、市販の膨張材に脂肪酸類aを
配合しないものについて、同様の実験を行った。
【0026】<使用材料> 脂肪酸類a:市販のステアリン酸 セメント:市販の普通ポルトランドセメント 水:水道水 砂:ISO679準拠、標準砂 CaO原料:試薬1級炭酸カルシウム Al23原料:試薬1級酸化アルミニウム Fe23原料:試薬1級酸化鉄 SiO2原料:試薬1級二酸化珪素 CaSO4原料:試薬1級無水セッコウ 遊離石灰:CaO原料を1350℃で3時間焼成し合成
したもの。 C4AF:CaO原料4モル、Al23原料1モル、F
23原料1モルを混合し、1350℃で3時間焼成し
合成したもの。 C3S:CaO原料3モル、SiO2原料1モルを混合
し、1600℃で3時間焼成し合成したもの。 無水セッコウ:CaSO4原料を1350℃で3時間焼
成したもの。 膨張材:市販のカルシウムサルホアルミネート系膨張
材 膨張材:市販の石灰系膨張材
【0027】<測定方法> 化学分析:JIS R 5202に準じて測定。 化合物組成:先ず、遊離石灰含有量をJIS R 5202に準じ
て測定し、それ以外の化合物については計算によって求
めた。即ち、Fe23量又はAl23量からC4AF量
を算出し、次に、SiO2量からカルシウムシリケート
を算出し、SO3量から無水セッコウ量を算出した。 長さ変化率:JIS A 6202に準じて測定。
【0028】
【表1】
【0029】
【表2】
【0030】表1、表2より、本発明のセメント混和材
は、従来の膨張材と比べ、優れた膨張性能を示すと共
に、貯蔵期間が長くても膨張性能の低下が極めて少ない
ことが判る。
【0031】実施例2 実施例1の膨張物質Dを使用し、脂肪酸類の種類とセメ
ント混和材中の配合割合を表3に示すように変えたこと
以外は、実施例1と同様に行った。結果を表3に併記す
る。
【0032】<使用材料> 脂肪酸類b:市販のオレイン酸 脂肪酸類c:市販のラウリン酸 脂肪酸類d:市販のヤシ油 脂肪酸類e:市販のパーム油 脂肪酸類f:市販の牛脂 脂肪酸類g:市販のステアリン酸ナトリウム 脂肪酸類h:市販のオレイン酸ナトリウム 脂肪酸類i:脂肪酸類aと脂肪酸類dの等量混合物 脂肪酸類j:脂肪酸類aと脂肪酸類dと脂肪酸類hの等
量混合物
【0033】
【表3】
【0034】表3より、本発明のセメント混和材のよう
に脂肪酸類を配合したものは、貯蔵期間が長くても膨張
性能の低下が極めて少ないことが判る。
【0035】実施例3 実施例1の表1の膨張物質Dを99.5部と脂肪酸類a
0.5部からなるセメント混和材を使用し、セメント組
成物100部中のセメント混和材の使用量を表4に示す
ように変えたこと以外は、実施例1と同様に行った。結
果を表4に併記する。
【0036】
【表4】
【0037】表4より、本発明のセメント混和材の使用
量が増加するに従い、膨張性能が向上し、貯蔵期間が長
くても膨張性能の低下が極めて少ないことが判る。
【0038】
【発明の効果】本発明のセメント混和材は、膨張性能に
優れるばかりでなく、貯蔵安定性が良好であり、長期に
亘って高い品質を保つことができる。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年9月5日(2000.9.5)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 セメント混和材及びセメント組成物
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主に、土木・建築
業界において使用されるセメント混和材及びセメント組
成物に関する。
【0002】
【従来の技術】セメントは安価であり、大きな構造物を
任意の形に造れる優れた材料である。このセメントに、
さらに、セメント混和材を併用することによって、造ら
れた構造物の強度や耐久性を向上させることが可能であ
る。セメント混和材は数多く提案されているが、最も使
用頻度が高いものとしては、コンクリート構造物に膨張
性を付与するセメント混和材が挙げられる。ここで、コ
ンクリートとは、セメント、モルタル及びコンクリート
を総称するものである。
【0003】コンクリート構造物に膨張性を付与するセ
メント混和材としては、例えば、CaO-Al23 -SO
3 系化合物を有効成分とするものが知られている(特公昭
42-1840号公報、特公昭4219473-号公報、特公昭53-1600
7号公報等)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
CaO-Al23 -SO3 系化合物を有効成分とするセメ
ント混和材は、SO3 含有量が高く、これを製造する際
に大気中へ放出されるSOX が問題視されていた。ま
た、最近では、膨張性を付与するセメント混和材に要求
される性能は益々高まってきている。即ち、混和率が少
なくても優れた膨張性能を付与できるセメント混和材の
開発が待たれているのが実状である。また、従来の膨張
性を付与するセメント混和材は、貯蔵によって膨張性能
が大きく低下するという課題を有していた。これは、水
濡れや破袋に起因する風化が大きな原因であるが、比較
的貯蔵状態が良好であっても、貯蔵期間が6ヶ月程度に
なると膨張性能は低下してしまうのである。本発明者ら
は、このような状況を鑑み、前記課題を解消すべく種々
検討した結果、特定の膨張物質と脂肪酸及び/又はそれ
らの塩類を配合することによって、膨張性能に優れ、し
かも貯蔵安定性も良好なセメント混和材とすることが可
能であることを知見し、本発明を完成するに至った。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、(1)
CaO原料、Al23 原料、Fe23 原料、SiO2
料及びCaSO4 原料を熱処理して得られる物質であっ
て、遊離石灰、カルシウムアルミノフェライト、カルシ
ウムシリケート及び無水セッコウを含有してなる膨張物
質と、脂肪酸及び/又はそれらの塩類とを含有してなる
セメント混和材、(2)膨張物質の珪酸率が1.0未満
であることを特徴とする(1)のセメント混和材、
(3)セメントと、(1)又は(2)のセメント混和材
とを含有してなるセメント組成物である。
【0006】以下、本発明を詳細に説明する。
【0007】本発明の膨張物質とは、遊離石灰、カルシ
ウムアルミノフェライト、カルシウムシリケート及び無
水セッコウを含有してなるものであり、その割合につい
ては特に限定されるものではないが、セメント混和材1
00部中、遊離石灰は30〜70部が好ましく、40〜
60部がより好ましい。また、カルシウムアルミノフェ
ライトは5〜22.5部が好ましく、10〜15部がよ
り好ましい。カルシウムシリケートは5〜22.5部が
好ましく、10〜15部がより好ましい。さらに、無水
セッコウは5〜30部が好ましく、10〜25部がより
好ましい。セメント混和材中の各化合物の組成割合が前
記の範囲にないと、優れた膨張性能が得られない場合が
ある。なお、本発明で使用する部、%は質量単位を表
す。
【0008】本発明の遊離石灰とは、通常、f−CaO
と呼ばれるものである。本発明のカルシウムアルミノフ
ェライトとは、CaO−Al23 Fe23 系化合物を
総称するものであり、特に限定されるものではないが、
一般的に、CaOをC、Al 23 をA、Fe23 をFと
すると、4AF62等の化合物がよく知られて
いる。通常は、4AFとして存在していると考えて良
い。本発明では、カルシウムアルミノフェライトを以
下、4AFと略記する。本発明のカルシウムシリケー
トとは、CaO−SiO2 系化合物を総称するものであ
り、特に限定されるものではないが、一般的に、CaO
をC、SiO2 をSとすると、32等の化合物
がよく知られている。
【0009】本発明のセメント混和材を製造する際、C
aO原料、Al23 原料、Fe23 原料、SiO2 原料
及びCaSO4 原料を熱処理して、遊離石灰、4AF
カルシウムシリケート及び無水セッコウからなる膨張物
質を製造することがこの好ましい。即ち、遊離石灰、
4AF、カルシウムシリケート及び無水セッコウを別々
に合成し、これらを混合したものや、CaO原料、Al
23 原料及びFe23 原料を熱処理して、遊離石灰と
4AFからなる物質を合成し、これにカルシウムシリケ
ートと無水セッコウを混合して製造したものや、CaO
原料、Al23 原料、Fe23 原料及びSiO2 原料を
熱処理して、遊離石灰、4AF及びカルシウムシリケ
ートからなる物質を合成して、これに無水セッコウを混
合して製造したもの等は、貯蔵することにより膨張性能
が低下し易い。
【0010】CaO原料、Al23 原料、Fe23
料、SiO2 原料及びCaSO4 原料を熱処理して、遊離
石灰、4AF、カルシウムシリケート及び無水セッコ
ウからなる膨張物質を合成してこれを粉砕して製造され
たものか否かを確認する方法としては、例えば、セメン
ト混和材の粗粒子、具体的には100μmよりも大きな
粒子を顕微鏡(SEM−EDX)等により観察して組成
分析を行い、粒子中に遊離石灰、4AF、カルシウム
シリケート及び無水セッコウが混在していることを確認
することによって容易に判別できる。
【0011】本発明のセメント混和材を製造する際の熱
処理温度であるが、1100〜1600℃の範囲が好ま
しく、1200〜1500℃の範囲がより好ましい。1
100℃未満では、得られたセメント混和材の膨張性能
が十分でなく、1600℃を超えると無水セッコウが分
解する場合がある。
【0012】CaO原料としては石灰石や消石灰等が挙
げられ、Fe23 原料としては銅カラミ、鉄粉及び市販
の酸化鉄等が、Al23 原料としてはボーキサイトやア
ルミ残灰等が、SiO2 原料としては珪石、粘土等が挙
げられ、CaSO4 原料としては二水セッコウ、半水セ
ッコウ及び無水セッコウ等が挙げられる。
【0013】本発明の膨張物質には不純物が存在する。
その具体例としては、MgO、TiO2 25 Na2
2、フッ素、塩素等が挙げられ、本発明の目的
を実質的に阻害しない範囲では特に問題とはならない。
膨張物質中の成分のうちで、特にSiO2 は珪酸率で
1.0未満の範囲であることが好ましい。珪酸率が1.
0以上では優れた膨張性能が得られない場合がある。本
発明でいう珪酸率とは、膨脹物質中のSiO2 量、Al2
3 量及びFe23 量より次式から算出される。 珪酸率=SiO2 /(Al23 Fe23 ) また、膨張物質中のSiO2 量は、5.0%以下が好ま
しく、3.0%以下がより好ましい。5.0%を超える
と優れた膨張性能が得られない場合がある。
【0014】本発明の脂肪酸とは、一般に、RCOOH
(Rは飽和または不飽和の炭化水素基)で表される化合
物を総称するものであり、特に限定されるものではない
が、その具体例としては、例えば、ラウリン酸、ミリス
チン酸、ステアリン酸、オレイン酸、ベヘニン酸、パル
ミチン酸等が挙げられる。また、本発明では、これら脂
肪酸の塩類も使用可能であり、その具体例としては、ナ
トリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、マグネシウム
塩、アルミニウム塩等が挙げられる。さらに、脂肪酸は
天然油脂として入手することもでき、その具体例として
は、例えば、大豆油、ヤシ油、パーム油、オリーブ油、
アマニ油、綿実油、ナタネ油、キリ油、ヒマシ油、牛
脂、スクワラン、ラノリン、硬化油などが挙げられる。
本発明ではこれらのうちの1種又は2種以上が使用可能
である(以下、脂肪酸類という)。中でも、本発明で
は、ステアリン酸を使用した場合が最も好ましい。
【0015】セメント混和材中の膨張物質と脂肪酸類の
配合割合は、特に限定されるものではないが、通常、膨
張物質はセメント混和材100部中、95〜99.99
5部が好ましく、99〜99.95部がより好ましい。
95部未満では、強度発現性が悪くなる場合があり、9
9.995部を超えると貯蔵安定性が悪くなる場合があ
る。脂肪酸類の配合割合は、0.005〜5部が好まし
く、0.05〜1部がより好ましい。0.005部未満
では、貯蔵安定性が悪くなる場合があり、5部を超える
と強度発現性が悪くなる場合がある。
【0016】本発明のセメント混和材の粒度は、特に限
定されるものではないが、通常、ブレーン比表面積で1
500〜6000cm2/gが好ましく、2500〜4
000cm2/gがより好ましい。1500cm2/g未
満では、強度発現性が悪くなる場合があり、6000c
2/gを超えると優れた膨張性能が得られない場合が
ある。
【0017】本発明のセメント混和材の使用量は、特に
限定されるものではないが、通常、セメントとセメント
混和材からなるセメント組成物100部中、3〜12部
が好ましく、5〜9部がより好ましい。3部未満では本
発明の効果が十分に得られない場合があり、12部を超
えて使用すると、強度発現性が悪くなる場合がある。
【0018】本発明のセメント組成物とは、本発明のセ
メント混和材と、JIS R 5210に規定される各種ポルトラ
ンドセメント、JIS R 5211、JIS R 5212、JIS R 5213に
規定される各種混合セメント、JISに規定された以上の
混和材混合率にて作製した高炉セメント、フライアッシ
ュセメント及びシリカセメント、石灰石粉末等を混合し
たフィラーセメント、並びにアルミナセメント等のうち
の1種又は2種以上とを併用したものである。
【0019】本発明では、本発明のセメント混和材とセ
メント組成物に、砂、砂利等の骨材の他、減水剤、AE減
水剤、高性能減水剤、高性能AE減水剤、消泡剤、増粘
剤、防錆剤、防凍剤、収縮低減剤、高分子エマルジョ
ン、凝結調整剤、セメント急硬材、ベントナイトやゼオ
ライト等の粘土鉱物、ハイドロタルサイト等のイオン交
換体等のうちの1種又は2種以上を、本発明の目的を実
質的に阻害しない範囲で使用することが可能である。
【0020】本発明において、各材料の混合方法は特に
限定されるものではなく、それぞれの材料を施工時に混
合しても良いし、予め一部を、或いは全部を混合してお
いても差し支えない。混合装置としては、既存の如何な
る装置も使用可能であり、例えば、傾胴ミキサ、オムニ
ミキサ、ヘンシェルミキサ、V型ミキサ及びナウターミ
キサ等の使用が可能である。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例に基づいて説明する。
【0022】実施例1 CaO原料、Al23 原料、Fe23 原料、SiO2
料及びCaSO4 原料を配合して、電気炉中にて135
0℃で2時間熱処理することによって、表1に示すよう
な様々な組成の膨張物質を製造した。これら膨張物質9
9.5部と、脂肪酸a0.5部とをポット式ボールミル
を用いて混合粉砕してブレーン比表面積3500±30
0cm2/gのセメント混和材とした。
【0023】セメント混和材の貯蔵安定性を確認するた
めに、セメント混和材を紙袋に入れてミシン縫いで閉袋
して温度20℃、相対湿度80%の試験室内で貯蔵し
た。セメントとセメント混和材からなるセメント組成物
100部中、セメント混和材を7部使用し、水/セメン
ト組成物比=50%、セメント組成物/砂比=1/3の
モルタルを調製して膨張率の測定を行い、セメント混和
材の貯蔵期間と長さ変化率の関係を確認することによっ
てセメント混和材の貯蔵安定性を評価した。
【0024】なお、セメント混和材を粉末X線回折法
(XRD)により同定し、遊離石灰、4AF、カルシ
ウムシリケート及び無水セッコウを主要な構成化合物と
することを確認した。また、化学組成は化学分析により
求め、化合物組成は化学分析の結果より、計算によって
算出した。
【0025】長さ変化率の測定結果を表2に示した。比
較のため、遊離石灰、4AF、カルシウムシリケート
及び無水セッコウを別々に合成して混合したものに脂肪
酸類aを配合したものや、市販の膨張材に脂肪酸類aを
配合しないものについて、同様の実験を行った。
【0026】<使用材料> 脂肪酸類a:市販のステアリン酸 セメント:市販の普通ポルトランドセメント 水:水道水 砂:ISO679準拠、標準砂 CaO原料:試薬1級炭酸カルシウムAl23 原料:試薬1級酸化アルミニウムFe23 原料:試薬1級酸化鉄SiO2 原料:試薬1級二酸化珪素CaSO4 原料:試薬1級無水セッコウ 遊離石灰:CaO原料を1350℃で3時間焼成し合成
したもの。 C4AF:CaO原料4モル、Al23原料1モル、F
23原料1モルを混合し、1350℃で3時間焼成し
合成したもの。 C3S:CaO原料3モル、SiO2原料1モルを混合
し、1600℃で3時間焼成し合成したもの。 無水セッコウ:CaSO4原料を1350℃で3時間焼
成したもの。 膨張材:市販のカルシウムサルホアルミネート系膨張
材 膨張材:市販の石灰系膨張材
【0027】<測定方法> 化学分析:JIS R 5202に準じて測定。 化合物組成:先ず、遊離石灰含有量をJIS R 5202に準じ
て測定し、それ以外の化合物については計算によって求
めた。即ち、Fe23 量又はAl23 量から4AF
を算出し、次に、SiO2 量からカルシウムシリケート
を算出し、SO3 量から無水セッコウ量を算出した。 長さ変化率:JIS A 6202に準じて測定。
【0028】
【表1】
【0029】
【表2】
【0030】表1、表2より、本発明のセメント混和材
は、従来の膨張材と比べ、優れた膨張性能を示すと共
に、貯蔵期間が長くても膨張性能の低下が極めて少ない
ことが判る。
【0031】実施例2 実施例1の膨張物質Dを使用し、脂肪酸類の種類とセメ
ント混和材中の配合割合を表3に示すように変えたこと
以外は、実施例1と同様に行った。結果を表3に併記す
る。
【0032】<使用材料> 脂肪酸類b:市販のオレイン酸 脂肪酸類c:市販のラウリン酸 脂肪酸類d:市販のヤシ油 脂肪酸類e:市販のパーム油 脂肪酸類f:市販の牛脂 脂肪酸類g:市販のステアリン酸ナトリウム 脂肪酸類h:市販のオレイン酸ナトリウム 脂肪酸類i:脂肪酸類aと脂肪酸類dの等量混合物 脂肪酸類j:脂肪酸類aと脂肪酸類dと脂肪酸類hの等
量混合物
【0033】
【表3】
【0034】表3より、本発明のセメント混和材のよう
に脂肪酸類を配合したものは、貯蔵期間が長くても膨張
性能の低下が極めて少ないことが判る。
【0035】実施例3 実施例1の表1の膨張物質Dを99.5部と脂肪酸類a
0.5部からなるセメント混和材を使用し、セメント組
成物100部中のセメント混和材の使用量を表4に示す
ように変えたこと以外は、実施例1と同様に行った。結
果を表4に併記する。
【0036】
【表4】
【0037】表4より、本発明のセメント混和材の使用
量が増加するに従い、膨張性能が向上し、貯蔵期間が長
くても膨張性能の低下が極めて少ないことが判る。
【0038】
【発明の効果】本発明のセメント混和材は、膨張性能に
優れるばかりでなく、貯蔵安定性が良好であり、長期に
亘って高い品質を保つことができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // C04B 103:60 C04B 103:60 (72)発明者 高橋 光男 新潟県西頸城郡青海町大字青海2209番地 電気化学工業株式会社青海工場内 Fターム(参考) 4G012 MA00 MB01 MB23 PA01 PB03 PB06 PB11 PB18 PC09 PC14

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 CaO原料、Al23原料、Fe23
    料、SiO2原料及びCaSO4原料を熱処理して得られ
    る物質であって、遊離石灰、カルシウムアルミノフェラ
    イト、カルシウムシリケート及び無水セッコウを含有し
    てなる膨張物質と、脂肪酸及び/又はそれらの塩類とを
    含有してなるセメント混和材。
  2. 【請求項2】 膨張物質の珪酸率が1.0未満であるこ
    とを特徴とする請求項1に記載のセメント混和材。
  3. 【請求項3】 セメントと、請求項1又は2に記載のセ
    メント混和材とを含有してなるセメント組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS4894725A (ja) * 1972-03-17 1973-12-06
JPH0948614A (ja) * 1995-08-02 1997-02-18 Okayama Pref Gov Kyodo Sekkai Kk 表面改質生石灰と表面改質法及び製造装置
WO1999007647A1 (fr) * 1997-08-11 1999-02-18 Maeta Techno-Research, Inc. Composition de ciment et procede de production de beton, et beton prefabrique obtenu

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