JP2002037096A - 電動式パワーステアリング装置 - Google Patents

電動式パワーステアリング装置

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JP2002037096A
JP2002037096A JP2000220404A JP2000220404A JP2002037096A JP 2002037096 A JP2002037096 A JP 2002037096A JP 2000220404 A JP2000220404 A JP 2000220404A JP 2000220404 A JP2000220404 A JP 2000220404A JP 2002037096 A JP2002037096 A JP 2002037096A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】低コストでありながら、ボールスクリューナッ
トより軸受の抜け止めを図れる耐衝撃性に優れた電動式
パワーステアリング装置、及び調整の容易なガタ調整方
法を提供する。 【解決手段】例えばステアリングストッパ衝接時など、
ラック軸22に大きな衝撃力が生じ、抑え部材30の玉
軸受25に対する軸力がゼロとなったときでも、薄板部
30bにおけるカシメcにより抑え部材30の回動が阻
止されるため、抑え部材30はゆるむことがなく、衝撃
力が消失したときには、再び玉軸受25に対して所定の
軸力を付与することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電動モータを用い
た車両のパワーステアリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両の電動式パワーステアリング装置の
一形式として、ラック・アンド・ピニオン式ステアリン
グ装置のラック軸が挿通されたボールスクリューナット
を、ラック軸と同軸の電動モータにより回転させ、その
回転出力を、ボールねじ機構を介してラック軸の長手方
向推力に変換するようにしたものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】かかる電動式パワース
テアリング装置においては、ボールスクリューナットを
ハウジングに対して回転自在に支持するために、軸受が
用いられている。かかる軸受は、ボールスクリューナッ
トの両端に配置されているが、更にボールスクリューナ
ットから軸受が抜け出ることを防止するために、抑え部
材が設けられている。
【0004】抑え部材は、ボールスクリューナットの外
周に形成された雄ねじに螺合する雌ねじを有し、ボール
スクリューナットに螺合されることによって、軸受の抜
け落ちを防止するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、例えば一般
的な電動式パワーステアリング装置において、ステアリ
ングホイールを回していくと最終的にステアリングスト
ッパの当接が生じ、それ以上の回転が阻止されるように
なっているが、運転者が勢い良くステアリングホイール
を回したような場合には、ステリングストッパの過大な
衝接が生じることがある。かかる場合、ラック軸には、
最大で略98.1kN(10トン)近い衝撃力が生じる
恐れがある。
【0006】このような強い衝撃力が生じると、ボール
スクリューナットに対して軸受の抜け落ちを防止する抑
え部材の初期軸力を超えることがあるが、これに走行時
の振動が加わると、抑え部材がゆるむ恐れがある。
【0007】抑え部材のゆるみを防止するために、初期
軸力を上げるべく強いトルクで抑え部材をボールスクリ
ューナットに螺合させると、ボールスクリューナット内
部に形成されているボール転動路などを変形させてしま
い、ボールスクリューナットの機能を損なう恐れがあ
る。
【0008】一方、ボールスクリューナットとボールス
クリュー軸との間に形成された転動路内のボールのガタ
を、いかなる態様で調整するかも問題となっている。
【0009】このような問題点に鑑み、本発明は、低コ
ストでありながら、ボールスクリューナットより軸受の
抜け止めを図れる耐衝撃性に優れた電動式パワーステア
リング装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成すべ
く、本発明の電動式パワーステアリング装置は、ハウジ
ングと、前記ハウジング内を延在し、操舵機構に連結さ
れたボールスクリュー軸と、回転子を有するモータと、
前記モータの回転子に連結され、前記回転子の回転力を
軸線方向力に変換して前記ボールスクリュー軸に伝達す
るボールスクリューナットと、前記ボールスクリューナ
ットを前記ハウジングに対して回転自在に支持する軸受
と、前記ボールスクリューナットに螺合されることによ
って、前記ボールスクリューナットに対して前記軸受を
抑える抑え部材とを有し、前記抑え部材は、前記抑え部
材と前記ボールスクリューナットとを相対回転不能に連
結する連結手段を含むものである。
【0011】
【作用】本発明の電動式パワーステアリング装置は、ハ
ウジングと、前記ハウジング内を延在し、操舵機構に連
結されたボールスクリュー軸と、回転子を有するモータ
と、前記モータの回転子に連結され、前記回転子の回転
力を軸線方向力に変換して前記ボールスクリュー軸に伝
達するボールスクリューナットと、前記ボールスクリュ
ーナットを前記ハウジングに対して回転自在に支持する
軸受と、前記ボールスクリューナットに螺合されること
によって、前記ボールスクリューナットに対して前記軸
受を抑える抑え部材とを有し、前記抑え部材は、前記抑
え部材と前記ボールスクリューナットとを相対回転不能
に連結する連結手段を含むので、例えばステアリングス
トッパ衝接時など、ボールスクリュー軸に大きな衝撃力
が生じ、前記抑え部材の軸受に対する軸力がゼロとなっ
たときでも、前記抑え部材の回動が阻止されるため、前
記抑え部材はゆるむことがなく、衝撃力が消失したとき
には、再び軸受に対して所定の軸力を付与することがで
きる。
【0012】更に、前記連結手段は、樹脂材の剪断力を
用いて、前記抑え部材と前記ボールスクリューナットと
を相対回転不能に連結すると好ましい。
【0013】又、前記連結手段は、摩擦力を用いて、前
記抑え部材と前記ボールスクリューナットとを相対回転
不能に連結すると好ましい。
【0014】更に、前記抑え部材は、前記ボールスクリ
ューナットに螺合されることにより、前記ボールスクリ
ューナット内のボールのガタを調整するようになってい
るので、別個にガタとり手段を設ける必要がなく、低コ
ストな電動式パワーステアリング装置が提供される。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の第1の実施の形
態を図面を参照して以下に詳細に説明する。図1は、本
発明の実施の形態にかかる電動式パワーステアリング装
置を示す概略構成図である。図1において、ステアリン
グホイール1は、ステアリングシャフト2の上端に連結
されている。
【0016】ステアリングシャフト2の下端は、ユニバ
ーサルジョイント4を介してロアシャフト5の上端に連
結され、さらに、ロアシャフト5の下端は、ユニバーサ
ルジコイント6を介してピニオンシャフト7の上端に連
結されている。ピニオンシャフト7の下端には、不図示
のピニオンが連結されており、かかるピニオンは、ボー
ルスクリュー軸すなわちラック軸22(図2)のラック
歯に噛合している。ラック軸22が挿通されたラックハ
ウジング8には、ラック軸同軸型5相矩形波駆動式ブラ
シレスモータ23が後述する態様で配置されている。
【0017】トルクセンサ3は、ピニオンシャフト7の
近傍に配設され、ピニオンシャフト7に伝達された操舵
トルクを検出するようになっている。トルクセンサ3
は、例えば、2分割したピニオンシャフト7の間に介挿
したトーションバー(不図示)のネジレ角変位に変換
し、このネジレ角変位を、磁気的又は機械的に検出する
ように構成されており、従って操作者がステアリングホ
イール1を操舵操作することによって、操舵力の大きさ
と方向とに応じたアナログ電圧からなるトルク検出信号
Tvを、コントローラ13に出力するようになってい
る。
【0018】すなわち、トルクセンサ3は、例えば、ス
テアリングホイール1が中立状態にある場合には、所定
の中立電圧をトルク検出信号Tvとして出力し、これよ
りステアリングホイール1を右旋した場合には、そのと
きの操舵トルクに応じて中立電圧より増加する電圧を、
左旋した場合には、そのときの操舵トルクに応じて中立
電圧より減少する電圧を出力するようになされている。
【0019】モータ23を駆動制御し、操舵系への操舵
補助力の制御を行うため、コントローラ13が設けられ
ている。コントローラ13は、車載のバッテリ16から
電源供給されることによって作動するようになされてい
る。バッテリ16の負極は接地され、その正極はエンジ
ン始動を行うイグニッションスイッチ14及びヒューズ
15aを介してコントローラ13に接続されると共に、
ヒューズ15bを介してコントローラ13に直接接続さ
れており、このヒューズ15bを介して供給される電源
は例えば、メモリバックアップ用に使用される。コント
ローラ13は、トルクセンサ3からのトルク検出信号T
vと、例えば、図示しない変速機の出力軸に配設された
車速センサ17からの車速検出信号Vpとに基づきブラ
シレスモータ23を駆動制御することができる。
【0020】図2は、第1の実施の形態にかかるラック
軸同軸型ブラシレスモータ周辺の軸線方向断面図であ
る。ハウジングすなわちラックハウジング8は、ブラケ
ット21により図示しない車体に固定されている。ラッ
クハウジング8内にラック軸22が挿通され、ラック軸
22はその両端において、タイロッド9(図1),10
に連結されている。タイロッド9,10は、図示しない
操向機構に連結されている。
【0021】ラックハウジング8内には円管状の固定子
23aが固定されており、また、固定子23aの一部を
巻回する複数のセグメントからなるコイル23bが設け
られている。固定子23aに挿通するようにして、細長
い薄肉円管状の回転子23cが設けられている。回転子
23cの外周には、固定子23aに対向するようにし
て、円筒状の駆動用磁石23dが設けられている。駆動
用磁石23dは、円周方向にN極とS極とを交互に形成
するよう磁化されている。回転子23c内をラック軸2
2が延在するようになっている。尚、固定子23aと、
コイル23bと、回転子23cと、駆動用磁石23dと
で、ブラシレスタイプの電動モータ23を構成してい
る。
【0022】回転子23cは、玉軸受26及び不図示の
軸受により、ラックハウジング8に対して回転自在に支
持されている。尚、図示していないが、回転子23cの
外周には、位相検知用のロータが取り付けられている。
このロータは、駆動用磁石23dの極性を検知するた
め、その極性とある相関関係を有するように設置されて
いる。この極性位相は、位置検知用の磁石に隣接配置さ
れたレゾルバR(図6)により検知され、かかる極性位
相を示す電気信号が、コントローラ13へと出力される
ようになっている。
【0023】コントローラ13は、回転方向に分割され
た各コイル23bのセグメントに順次電流を供給分配
し、その結果、ブラシレスモータ23は所定の回転出力
を発生するように駆動制御される。
【0024】回転子23cの左方端は、略円管状のボー
ルスクリューナット29の右方端に連結されている。ボ
ールスクリューナット29は、内側に螺旋状の内ねじ溝
29bを有し、内ねじ溝29bは、ラック軸22の左方
部に形成された外ねじ溝22aに対向して転動路を形成
し、該転動路内に複数のボール30が収容されている。
【0025】ボール30は、ボールスクリューナット2
9とラック軸22が相対回転する際に生じる摩擦力軽減
のために用いられる。なお、ボールスクリューナット2
9は、循環路29cを有し、ボールスクリューナット2
9の回転時に、循環路29cを介してボール30は循環
可能となっている。
【0026】ボールスクリューナット29の左方端は、
アンギュラコンタクトタイプの玉軸受25によりラック
ハウジング8に対して回転自在に支持されている。
【0027】図3は、図2の構成をII-II線で切断して
矢印方向に見た図であり、図4は、図2の構成のIV部を
拡大して示す図である。図4に示すように、ボールスク
リューナット29の左端外周には、雄ねじ29aが形成
されている。雄ねじ29aに螺合する雌ねじ31aを形
成した筒状の抑え部材31は、その左端を軸受25の内
輪に当接させている。
【0028】抑え部材31の末端(図4の左端)には、
軸線方向外方に向かって延在する薄筒部31bが形成さ
れている。尚、図3に示すように、抑え部材31の外周
には、周方向に等間隔に4つの切り欠き31cが形成さ
れている。切り欠き31cは、工具(不図示)を係合さ
せて、抑え部材31を回転させるときに用いる。
【0029】次に、図面を参照して本実施の形態の動作
を説明する。図1において、車両が直進状態にあり、ス
テアリングホイール1からラック軸22へ操舵力が入力
されていない場合、トルクセンサ3から出力されるトル
ク検出信号Tvは、ゼロもしくは低い値であるため、コ
ントローラ13はブラシレスモータ23を回転駆動しな
い。従って、この電動式パワーステアリング装置は補助
操舵力を出力しない状態にある。
【0030】一方、車両がカーブを曲がろうとする場合
には、ステアリングホイール1が操舵されて操舵力がラ
ック軸22へ伝達されるため、トルクセンサ3からは、
操舵トルクに応じたトルク検出信号Tvが出力され、速
度センサ17からの検出信号Vpを考慮して、コントロ
ーラ13は、適切なトルクでブラシレスモータ23の回
転子23cを回転させる。回転子23cが回転するとボ
ールスクリューナット29も回転し、それによりラック
軸22を左もしくは右方向に移動させて補助操舵力を発
生させるようになっている。
【0031】ところで、ボールスクリューナット29か
ら、玉軸受25の抜け止めを図るため、抑え部材31が
ボールスクリューナット29に螺合されているが、抑え
部材31のゆるみを防止するために、初期軸力を上げる
べく強いトルクで抑え部材31を締め付けると、ボール
スクリューナット29内部に形成されている循環路29
cなどを変形させてしまい、ボールスクリューナット2
9の機能を損なう恐れがある。
【0032】かかる問題に対し、本実施の形態によれ
ば、循環路29cなどを変形させない程度のトルクで、
抑え部材31をボールスクリューナット29に螺合さ
せ、その後抑え部材31の薄筒部31bを半径方向にカ
シメ(C)て、ボールスクリューナット29の雄ねじ部
20aに対して強く押しつけられるよう変形させる。そ
れにより抑え部材31は、ボールスクリューナット29
に対して相対回動不能に連結され、ラック軸22から強
い力が伝達された場合でもゆるむことはない。本実施の
形態においては、カシメCが阻止手段を構成する。
【0033】一方、本実施の形態を用いて、ボールスク
リューナット29内の転送路におけるボール30のガタ
調整も容易に行える。例えば玉軸受25をボールスクリ
ューナット29に組み込んだ後、抑え部材31をボール
スクリューナット29の端部に螺合させ、適切な予圧が
付与されるまで、不図示の工具により抑え部材31を回
転させる。
【0034】適切な予圧量が付与されたとき、抑え部材
31の薄筒部31bを半径方向にカシメ(C)る。それ
により抑え部材31は、ボールスクリューナット29に
対して相対回動不能に連結され、もってボールスクリュ
ーナット29内のボール30のガタを安定して維持でき
る。
【0035】図5は、本実施の形態の変形例を示すボー
ルスクリューナットの端部断面図である。図5において
は、抑え部材131及びボールスクリューナット129
を半径方向に貫通する孔131a、129aが形成され
ている。抑え部材131に薄筒部は形成されていない。
その他の点については、上述した実施の形態と同様であ
るので、説明を省略する。
【0036】本変形例においては、抑え部材131を回
転させて、適切な予圧を付与した後、孔131a、12
9aに溶融した樹脂132を充填する。阻止手段である
樹脂132が固化すれば、抑え部材31は、ボールスク
リューナット29に対して固定されることとなり、その
剪断力と摩擦力とにより、ラック軸22から強い力が伝
達された場合でもゆるむことはなく、それによりボール
スクリューナット29内のボール30のガタを安定して
維持できる。
【0037】尚、玉軸受25の分解を所望する場合は、
強い力で抑え部材131を回転させると、樹脂132が
剪断するので、抑え部材131及び玉軸受25をボール
スクリューナット129より取り外すことができる。再
組み付けの際には、孔129a、139aから樹脂13
2を取り除き、同様な工程で組付けを行えばよい。
【0038】図6は、第2の実施の形態にかかる電動式
パワーステアリング装置によるラック軸同軸型ブラシレ
スモータ周辺の軸線方向断面図である。本実施の形態に
おいては、ボールスクリューナット周辺の構成が異なる
のみであるので、かかる構成を中心に説明し、第1の実
施の形態と同様な構成については同一符号を付して説明
を省略する。小径部208aと大径部208bとからな
るラックハウジング208は、不図示のブラケットによ
り、図示しない車体に固定されている。ラックハウジン
グ208の大径部208a内にラック軸22が挿通さ
れ、ラック軸22はその両端において、タイロッド9
(図1)、10に連結されている。タイロッド9,10
は、図示しない操舵機構に連結されている。
【0039】ラックハウジング208内に挿通されたブ
ラシレスモータ123の回転子123cは、軸受226
により、ラックハウジング208に対して回転自在に支
持されている。回転子123cの左方端は、略円管状の
ボールスクリューナット229の右方端に対してスプラ
イン歯同士による係合がなされて、両者は一体的に回転
するが、軸線方向には相対移動可能となっている。かか
る結合を行う、ボールスクリューナット229(又は回
転子123c)に形成された雌スプライン229d、及
び回転子123c(又はボールスクリューナット22
9)に形成された雄スプライン123dの歯面の少なく
とも一方に、樹脂をコーティングすることにより、ステ
アリングストッパ衝接時など衝撃力が付与された場合な
どに、かかる樹脂コーティングが衝撃力を吸収し、それ
により打音防止などが図れる。ボールスクリューナット
229は、内側に螺旋状の内ねじ溝229bを有し、内
ねじ溝229bは、ラック軸22の左方部に形成された
外ねじ溝22aに対向して転動路を形成し、該転動路内
に複数のボール30が収容されている。
【0040】ボール30は、ボールスクリューナット2
29とラック軸22が相対回転する際に生じる摩擦力軽
減のために用いられる。なお、ボールスクリューナット
229は、その内部に循環路229cを有し、ボールス
クリューナット229の回転時に、循環路を介してボー
ル30は循環可能となっている。
【0041】ラックハウジング208の小径部208a
の内周には、薄い円筒状の滑りブッシュ231を介し
て、ボールスクリューナット229を回転自在に支持す
るアンギュラコンタクトタイプの軸受251が配置され
ている。軸受251は、外輪251aと、一対の内輪2
51b、251cと、両輪間に配置された2列のボール
251dとから構成されている。
【0042】軸受251の外輪251aの両端に当接す
るようにして、断面がL字状の芯金252a、252b
が一対配置され、更に左方の芯金252aと、小径部2
08aに取り付けられた間座252cとの間には、リン
グ状の弾性部材235aが配置され、一方左方の芯金2
52bと、小径部208aに螺合するナット233との
間には、リング状の弾性部材235bが配置されてい
る。
【0043】軸受251の内輪251b、251cは、
ボールスクリューナット229の左端外周に螺合取り付
けされたナット227により、ボールスクリューナット
229に対して取り付けられている。
【0044】本実施の形態によれば、循環路229cな
どを変形させない程度のトルクで、ナット227をボー
ルスクリューナット229に螺合させ、その後ナット2
27から軸線方向に延在する薄筒部227bを半径方向
にカシメて、ボールスクリューナット229の外周に対
して強く押しつけられるよう変形させている。それによ
りナット227は、ボールスクリューナット229に対
して相対回動不能に連結され、ラック軸22から強い力
が伝達された場合でもゆるむことはない。
【0045】本実施の形態によれば、例えばステアリン
グストッパ衝接時など、ボールスクリュー軸としてのラ
ック軸22に大きな衝撃力が生じた場合には、滑りブッ
シュ231に支援されて、軸受251と共にボールスク
リューナット129の軸線方向移動が許容されるが、か
かる場合、上述したスプライン歯の樹脂コーティングの
効果に加え、弾性部材235a、235bが衝撃力を効
果的に吸収出来、打音などの発生を抑制できる。
【0046】以上、本発明を実施の形態を参照して説明
してきたが、本発明は上記実施の形態に限定して解釈さ
れるべきではなく、適宜変更・改良が可能であることは
もちろんである。例えば、抑え部材のゆるみ止めを達成
する阻止手段は、雄ねじと雌ねじとの間に塗布されて、
ねじ間の摩擦力を増大させる充填剤であっても良い。
【0047】
【発明の効果】本発明の電動式パワーステアリング装置
は、ハウジングと、前記ハウジング内を延在し、操舵機
構に連結されたボールスクリュー軸と、回転子を有する
モータと、前記モータの回転子に連結され、前記回転子
の回転力を軸線方向力に変換して前記ボールスクリュー
軸に伝達するボールスクリューナットと、前記ボールス
クリューナットを前記ハウジングに対して回転自在に支
持する軸受と、前記ボールスクリューナットに螺合され
ることによって、前記ボールスクリューナットに対して
前記軸受を抑える抑え部材とを有し、前記抑え部材は、
前記抑え部材と前記ボールスクリューナットとを相対回
転不能に連結する連結手段を含むので、例えばステアリ
ングストッパ衝接時など、ボールスクリュー軸に大きな
衝撃力が生じ、前記抑え部材の軸受に対する軸力がゼロ
となったときでも、前記抑え部材の回動が阻止されるた
め、前記抑え部材はゆるむことがなく、衝撃力が消失し
たときには、再び軸受に対して所定の軸力を付与するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態にかかる電動式パワーステア
リング装置を示す概略構成図である。
【図2】本実施の形態にかかるラック軸同軸型ブラシレ
スモータ周辺の軸線方向断面図である。
【図3】図2の構成をII-II線で切断して矢印方向に見
た図である。
【図4】図2の構成のIV部を拡大して示す図である。
【図5】本実施の形態の変形例を示すボールスクリュー
ナットの端部断面図である。
【図6】第2の実施の形態にかかる電動式パワーステア
リング装置によるラック軸同軸型ブラシレスモータ周辺
の軸線方向断面図である。
【符号の説明】
1 ステアリングホイール 2 ステアリングシャフト 3 トルクセンサ 4、6 ユニバーサルジョイント 5 ロアシャフト 7 ピニオンシャフト 8 ラックハウジング 9,10 タイロッド 13 コントローラ 14 イグニッションスイッチ 15a、15b ヒューズ 16 バッテリ 17 車速センサ 21 ブラケット 22 ラック軸 23、123 ブラシレスモータ 25,26、251 玉軸受 29、129 ボールスクリューナット 30 ボール 31、231 抑え部材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングと、 前記ハウジング内を延在し、操舵機構に連結されたボー
    ルスクリュー軸と、 回転子を有するモータと、 前記モータの回転子に連結され、前記回転子の回転力を
    軸線方向力に変換して前記ボールスクリュー軸に伝達す
    るボールスクリューナットと、 前記ボールスクリューナットを前記ハウジングに対して
    回転自在に支持する軸受と、 前記ボールスクリューナットに螺合されることによっ
    て、前記ボールスクリューナットに対して前記軸受を抑
    える抑え部材とを有し、 前記抑え部材は、前記抑え部材と前記ボールスクリュー
    ナットとを相対回転不能に連結する連結手段を含む電動
    式パワーステアリング装置。
  2. 【請求項2】 前記連結手段は、樹脂材の剪断力を用い
    て、前記抑え部材と前記ボールスクリューナットとを相
    対回転不能に連結する請求項1に記載の電動式パワース
    テアリング装置。
  3. 【請求項3】 前記連結手段は、摩擦力を用いて、前記
    抑え部材と前記ボールスクリューナットとを相対回転不
    能に連結する請求項1に記載の電動式パワーステアリン
    グ装置。
  4. 【請求項4】 前記抑え部材は、前記ボールスクリュー
    ナットに螺合されることにより、前記ボールスクリュー
    ナット内のボールのガタを調整するようになっている請
    求項1乃至3のいずれかに記載の電動式パワーステアリ
    ング装置。
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