JP2002033421A - 放熱器 - Google Patents

放熱器

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JP2002033421A
JP2002033421A JP2000213664A JP2000213664A JP2002033421A JP 2002033421 A JP2002033421 A JP 2002033421A JP 2000213664 A JP2000213664 A JP 2000213664A JP 2000213664 A JP2000213664 A JP 2000213664A JP 2002033421 A JP2002033421 A JP 2002033421A
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radiator
radiating
louver
fin
heat
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Takehiko Aibe
武彦 相部
Kazuo Oikawa
和夫 老川
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SHINOZAKI SEISAKUSHO KK
Original Assignee
SHINOZAKI SEISAKUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた放熱特性を発揮する構造を備え、小型
であっても、十分にCPU等の電子部品から発生する熱
を放熱させることのできる放熱器を実現する。 【解決手段】 放熱基板12と、該放熱基板12の表面12a
から立設された複数の板状の放熱フィン14とを備え、各
放熱フィン14には、放熱フィン14の一面14aから突出
し、空気流の流れ方向Aと対向する開口部15及び放熱フ
ィン14の他面14bから突出し、上記放熱フィンの一面14
aの開口部15とは、その開口方向が反対と成された開口
部15とを備えたルーバ16と、上記ルーバ16の形成位置の
放熱フィン面14に形成され、上記ルーバ16の開口部15と
連通するスリット18が複数設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、放熱器に係り、
特に、CPU等の電子部品から発生する熱を効率良く放
熱することのできる放熱器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、CPU(中央処理装置)のよ
うな発熱の大きい電子部品には、熱による故障や誤作動
を防止するため、放熱器を取付けて電子部品から発生す
る熱を逃がすことが行われている。図17及び図18
は、CPUの熱を放熱させるために用いられている従来
の放熱器50を示すものであり、該放熱器50は、放熱基板
52と、該放熱基板52の表面から立設された複数の板状の
放熱フィン54とを備えている。上記放熱フィン54は、隣
接する放熱フィン54と所定の間隔を設けて平行配置され
ている。上記放熱器50は、放熱基板52の裏面をCPUに
接触させた状態で、図示しないファンを作動させて、放
熱フィン54,54間に空気流を流すことによって使用され
る。而して、CPUから発生する熱は、放熱基板52を通
って放熱フィン54に伝わり、さらに放熱フィン54,54間
を流れる空気流によって外部へと放熱されるようになっ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の放熱器50にあっては、空気流が放熱フィン54,54間
を直線的に進むので、空気流と放熱フィン54との接触性
を十分に確保することができず、このため、近年ますま
す高速化され発熱量が増大しているCPU等の熱を確実
に放熱させるためには、放熱フィンの枚数を増加して放
熱面積を確保するか、放熱表面積の大きい大型の放熱器
を使用する必要があり、これがCPU等を組み込んだ電
子機器の小型化の実現を阻む一因となっていた。
【0004】この発明は、従来の上記問題点に鑑みて案
出されたものであり、その目的とするところは、優れた
放熱特性を発揮する構造を備え、小型であっても、十分
にCPU等の電子部品から発生する熱を放熱させること
のできる放熱器を実現することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明に係る放熱器は、放熱基板の一面に、板状
の放熱フィンを複数立設して成る放熱器であって、上記
放熱フィンには、放熱フィンの少なくとも一面から突出
し、空気流の流れ方向と対向する開口部を備えた複数の
ルーバと、該ルーバの形成位置の放熱フィン面に形成さ
れ、上記ルーバの開口部と連通される複数のスリットと
が設けられていることを特徴とする。
【0006】上記放熱器にあっては、放熱基板の他面を
発熱性の電子部品に接触させた状態で、ファンを作動さ
せて放熱フィン間に空気流を流すと、各放熱フィンに
は、空気流の流れ方向と対向する開口部を備えたルーバ
と、該ルーバの開口部と連通されるスリットが形成され
ているため、放熱フィン間を流通する空気流の一部は、
各ルーバと接触した後、該ルーバの開口部及びスリット
を通って蛇行しながら進む。このため、放熱フィン間を
空気流が直線的に進む場合に比べ、空気流と放熱フィン
との接触性が良好となる。また、空気流は、ルーバと接
触しながら進むこととなるので、いわゆる前縁効果によ
って空気流の境界層の発達が阻止され、放熱フィンの熱
伝達性が向上する。
【0007】上記複数の放熱フィンは、例えば、隣接す
る放熱フィンと所定の間隔を設けて平行配置される。こ
の場合、放熱フィンに、該放熱フィンと一体的に形成さ
れ、放熱フィンの下端部から水平方向に延設された底部
を備えさせ、該底部と上記放熱基板とが接続されるよう
構成すれば、放熱基板と放熱フィンとの接続面積を大き
く確保することができ、従って、放熱基板からの熱を放
熱フィンに効率的に伝えることができる。
【0008】また、複数の放熱フィンを、隣接する放熱
フィンと所定の間隔を設けて平行配置した場合におい
て、放熱フィンの一面に形成する複数のルーバの中に、
その開口部の開口方向が他のルーバと反対と成されたル
ーバを形成するようにしても良い。このように、各放熱
フィンの一面に形成する複数のルーバの中に、その開口
部の開口方向が他のルーバと反対と成されたルーバを形
成することにより、当該ルーバに接触する空気流の進行
方向を、他のルーバと接触する空気流の進行方向とは異
なる方向へ変えることができる。この結果、空気流がよ
り一層蛇行して進むようになるため、空気流と放熱フィ
ンとの接触性が更に良好となる。
【0009】上記複数の放熱フィンは、放熱基板の略中
央から外方に向けて所定角度を設けて放射状に配置して
も良い。このように、放熱フィンを放熱基板の略中央か
ら外方に向けて放射状に配置した場合、ファンを作動さ
せて放熱器の上方より放熱器に向かって空気流を流す
と、放熱器に当たった空気流は、放熱基板の中央から外
方に向かって放熱フィン間を放射状に流れることとなる
が、各放熱フィンには、空気流の流れ方向と対向する開
口部を備えたルーバと、該ルーバの開口部と連通される
スリットが形成されているため、放熱フィン間を流通す
る空気流の一部は、各ルーバと接触した後、該ルーバの
開口部及びスリットを通って蛇行しながら進む。この
際、上記の通り、複数の放熱フィンは所定角度を設けて
放射状に配置した結果、放熱フィンに形成されたルーバ
は、隣方向の他の放熱フィンに行くに従って、上記所定
角度で徐々に回転した状態で配置されることとなるの
で、略渦巻き状の空気流を生じ、空気流と放熱フィンと
の接触性が良好となる。また、空気流は、ルーバと接触
しながら進むこととなるので、前縁効果によって空気流
の境界層の発達が阻止され、放熱フィンの熱伝達性が向
上する。
【0010】上記の如く、放熱フィンを放熱基板の略中
央から外方に向けて放射状に配置した場合においては、
放射状に配置された複数の放熱フィンを、ルーバの開口
部及びスリットを通って進む空気流の流れ方向と略同方
向に向かって円弧状に湾曲させるのが望ましい。このよ
うに、放熱フィンを円弧状に湾曲させれば、空気流が放
熱フィンの円弧面に沿って円弧状に導かれるため、略渦
巻き状の空気流が一層生じやすくなり、空気流と放熱フ
ィンとの接触性が更に向上する。
【0011】また、放熱フィンを放熱基板の略中央から
外方に向けて放射状に配置した場合、放熱フィンにおけ
る、放熱基板の中央側の一端に、円弧部を設けても良
い。この円弧部を設けることにより、ファンの作動によ
り放熱器の上方から放熱器に向かう空気流の流れ方向
を、放熱基板の中央から外方に向かう空気流に円滑に変
えることができると共に、斯かる空気流の流れ方向の変
換時におけるエネルギ損失を少なくすることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1乃至図3は、本発明に係る第
1の放熱器10を示すものであり、該第1の放熱器10は、
銅より成る放熱基板12と、該放熱基板12の表面12aから
立設されたアルミニウムより成る複数の板状の放熱フィ
ン14とを備えている。上記放熱基板12の表面12aと各放
熱フィン14の底面とは、ハンダを介して接続されている
ものである。上記複数の放熱フィン14は、隣接する放熱
フィン14と所定の間隔を設けて平行配置されている。
【0013】また、上記各放熱フィン14には、放熱フィ
ン14の一面14aから突出し、空気流の流れ方向Aと対向
する開口部15及び放熱フィン14の他面14bから突出し、
上記放熱フィンの一面14aの開口部15とは、その開口方
向が反対と成された開口部15とを備えたルーバ16と、上
記ルーバ16の形成位置の放熱フィン面14に形成され、上
記ルーバ16の開口部15と連通するスリット18が複数設け
られている。尚、上記各ルーバ16は、放熱フィン14面か
ら斜め方向に傾斜して延びる傾斜部16aと、該傾斜部16
aの両端から延び、放熱フィン面14と平行な平行部16b
とを有している(図3)。放熱フィン14に設けられた上
記複数のルーバ16とスリット18は、放熱フィン14の長手
方向に所定間隔で並列配置されている。
【0014】上記第1の放熱器10は、放熱基板12の裏面
12bをCPU等の発熱性の電子部品に接触させた状態
で、図示しないファンを作動させ、矢印Aの方向より放
熱フィン14,14間に空気流を流すことによって使用され
る。而して、上記の通り、放熱フィン14の一面14a側に
は、空気流の流れ方向Aと対向する開口部15を備えたル
ーバ16と、該ルーバ16の開口部15と連通されるスリット
18が形成されているため、放熱フィン14,14間を流通す
る空気流の一部は、各ルーバ16と接触した後、該ルーバ
16の開口部15及びスリット18を通って、ルーバの傾斜部
16a面及び平行部16b面に沿うようにして、放熱フィン
14の他面14b側へ蛇行しながら進む(図3)。このた
め、従来の放熱器50の如く、放熱フィン間を空気流が直
線的に進む場合に比べ、空気流と放熱フィン14との接触
性が良好となる。また、空気流は、ルーバ16と接触しな
がら進むこととなるので、いわゆる前縁効果によって空
気流の境界層の発達が阻止され、放熱フィン14の熱伝達
性が向上する。このように、本発明の放熱器10は、放熱
フィン14にルーバ16及びスリット18を形成したことによ
り、空気流と放熱フィン14との接触性、及び、放熱フィ
ン14の熱伝達性が良好となり、その放熱特性が向上す
る。従って、放熱器10を小型化した場合であても、従来
の放熱器50と同じ放熱性能を実現することができ、放熱
器の小型化が可能となる。
【0015】図4及び図5は、第2の放熱器20を示すも
のであり、この第2の放熱器20は、放熱フィンの前方か
ら1乃至3個目までのルーバ16の開口部15の開口方向
と、4個目以降のルーバの開口部15の開口方向とが反対
と成されている点に特徴を有するものであり、それ以外
の構成は上記第1の放熱器10と実質的に同一である。す
なわち、放熱フィン14の前方から1乃至3個目までのル
ーバ16は、放熱フィン14の一面14a側の開口部15が、空
気流の流れ方向Aと対向する方向に開口し、他面14b側
の開口部15が空気流の流れ方向Aと同じ方向に開口して
いるのに対し、放熱フィン14の前方から4個目以降のル
ーバ16は、放熱フィン14の一面14a側の開口部15が、空
気流の流れ方向Aと同じ方向に開口し、他面14b側の開
口部15が空気流の流れ方向Aと対向する方向に開口して
いる。
【0016】而して、この第2の放熱器20にあっては、
図6に示すように、放熱フィン14の一面14a側におい
て、放熱フィン14の前方から1乃至3個目までのルーバ
16に接触した空気流は、該ルーバ16の開口部15及びスリ
ット18を通ってルーバ16の他面14b側に進むのに対し、
放熱フィン14の前方から4個目以降のルーバ16に接触し
た空気流は、ルーバ面に沿って右隣の放熱フィン14側へ
進むこととなる。すなわち、各放熱フィン14に形成する
複数のルーバ16の中に、その開口部15の開口方向が他の
ルーバ16と反対と成されたルーバ16を形成することによ
り、当該ルーバ16に接触する空気流の進行方向を、他の
ルーバ16と接触する空気流の進行方向とは異なる方向へ
変えることができる。この結果、空気流がより一層蛇行
して進むようになる。しかも、放熱フィン14の前方から
4個目以降のルーバ16は、放熱フィンの他面14b側の開
口部15が空気流の流れ方向Aと対向する方向に開口して
いるので、放熱フィン14の他面14b側において、放熱フ
ィン14の前方から4個目以降のルーバ16に接触した空気
流は、該ルーバ16の開口部15及びスリット18を通ってル
ーバ16の一面14a側に進むこととなる。この結果、放熱
フィン14の一面14a及び他面14bを蛇行状に流れる空気
流が生じることとなり、放熱フィン14と空気流との接触
性が良好となる。
【0017】図7及び図8は、第3の放熱器22を示すも
のであり、この第3の放熱器22は、各放熱フィン14に、
該放熱フィン14と一体的に形成され、放熱フィン14の下
端部から水平方向に延設された底部24を備えている点に
特徴を有するものであり、それ以外の構成は上記第1の
放熱器10と実質的に同一である。この第3の放熱器22の
場合には、放熱フィン14と放熱基板12との接続は、上記
底部24を放熱基板12の表面12aにハンダ付けすることに
より行われている。而して、この第3の放熱器22の場合
には、各放熱フィン14と一体的に形成され、放熱フィン
14の下端部から水平方向に延設された底部24と、放熱基
板12とを接続していることから、上記第1の放熱器10の
如く、放熱基板12と各放熱フィン14の底面とを接続する
場合に比べて、放熱基板12との接続面積を大きく確保す
ることができ、従って、放熱基板12からの熱を放熱フィ
ン14に効率的に伝えることができる。
【0018】図9及び図10は、第4の放熱器26を示す
ものであり、この第4の放熱器26は、各放熱フィン14
に、該放熱フィン14と一体的に形成され、放熱フィン14
の下端部から水平方向に延設された底部24を備えている
点に特徴を有するものであり、それ以外の構成は上記第
2の放熱器20と実質的に同一である。この第4の放熱器
26における放熱フィン14と放熱基板12との接続は、上記
底部24を放熱基板12の表面12aにハンダ付けすることに
より行われている。而して、この第4の放熱器22の場合
には、各放熱フィン14と一体的に形成され、放熱フィン
14の下端部から水平方向に延設された底部24と、放熱基
板12とを接続していることから、上記第2の放熱器20の
如く、放熱基板12と各放熱フィン14の底面とを接続する
場合に比べて、放熱基板12との接続面積を大きく確保す
ることができ、従って、放熱基板12からの熱を放熱フィ
ン14に効率的に伝えることができる。
【0019】図11乃至図13は、第5の放熱器28を示
すものであり、この放熱器28は、放熱基板12と、該放熱
基板12の表面12aから立設され、放熱基板12の略中央か
ら外方に向かって所定角度を設けて放射状に配置された
複数の板状の放熱フィン14とを備えている。上記放熱基
板12と各放熱フィン14の底面とは、ハンダを介して接続
されている。上記各放熱フィン14には、放熱フィン14の
一面14aから突出し、空気流の流れ方向Bと対向する開
口部15及び放熱フィン14の他面14bから突出し、上記放
熱フィン14の一面の開口部15とは、その開口方向が反対
と成された開口部15とを備えたルーバ16と、上記ルーバ
16の形成位置の放熱フィン面14に形成され、上記ルーバ
16の開口部15と連通するスリット18が複数設けられてい
る。尚、上記各ルーバ16は、上記第1乃至第4の放熱器
の場合と異なり、放熱フィン14面から斜め方向に傾斜し
て延びる傾斜部16aのみを有している(図13)。放熱
フィン14に設けられた上記複数のルーバ16とスリット18
は、放熱フィン14の長手方向に所定間隔で並列配置され
ている。また、上記の通り、複数の放熱フィン14が所定
角度を設けて放射状に配置されていることから、放熱フ
ィン14に形成されたルーバ16は、隣方向の他の放熱フィ
ン14に行くに従って、上記所定角度で徐々に回転した状
態で配置されることとなる。
【0020】上記第5の放熱器28は、放熱基板12の裏面
12bをCPU等の発熱性の電子部品に接触させた状態
で、図示しないファンを作動させ、放熱器28の上方より
放熱器28に向かって空気流を流すことによって使用され
る。放熱器28に当たった空気流は、放熱基板12の中央か
ら外方に向かって放熱フィン14,14間を放射状に流れる
こととなるが、各放熱フィン14には、空気流の流れ方向
Bと対向する開口部15を備えたルーバ16と、該ルーバ16
の開口部15と連通されるスリット18が形成されているた
め、放熱フィン14,14間を流通する空気流の一部は、各
ルーバ16と接触した後、該ルーバの開口部15及びスリッ
ト18を通って、ルーバ面に沿うように蛇行しながら進
む。この際、上記の通り、放熱フィン14に形成されたル
ーバ16は、隣方向の他の放熱フィン14に行くに従って、
所定角度で徐々に回転した状態で配置されているため、
略渦巻き状の空気流を生じることとなり、空気流と放熱
フィン14との接触性が良好となる。また、この第5の放
熱器28のルーバ16は、上記の通り、放熱フィン14面から
斜め方向に傾斜して延びる傾斜部16aのみを有している
ので、ルーバ16と接触した空気流は傾斜部16a面に沿っ
て斜め方向に導かれるため、略渦巻き状の空気流が生じ
やすいものとなっている。また、空気流は、ルーバ16に
接触しながら進むこととなるので、前縁効果によって空
気流の境界層の発達が阻止され、放熱フィン14の熱伝達
性も向上する。
【0021】図14及び図15は、第6の放熱器30を示
すものであり、この放熱器30は、放射状に配置された複
数の放熱フィン14を、ルーバ16の開口部15及びスリット
18を通って進む空気流の流れ方向と略同方向に向かって
円弧状に湾曲させた点に特徴を有するものであり、それ
以外の構成は上記第5の放熱器28と実質的に同一であ
る。而して、この第6の放熱器30にあっては、放熱フィ
ン14が円弧状と成されていることから、空気流が放熱フ
ィン14の円弧面に沿って円弧状に導かれることとなるた
め、上記第5の放熱器28に比べ、略渦巻き状の空気流が
生じやすく、空気流と放熱フィン14との接触性が更に向
上するものである。
【0022】尚、上記第5の放熱器28及び第6の放熱器
30においては、各放熱フィン14における、放熱基板12の
中央側の一端に、円弧部32を設けるようにしても良い
(図16参照)。この円弧部32は、放熱フィン14の一端
を、ルーバ16の開口部15及びスリット18を通って進む空
気流の流れ方向と略同方向に向かって湾曲させて形成さ
れるものである。このように、放熱基板12の中央側の放
熱フィン14の一端に上記円弧部32を設けることにより、
図示しないファンの作動により放熱器28の上方から放熱
器28に向かう空気流の流れ方向を、放熱基板12の中央か
ら外方に向かう空気流に円滑に変えることができると共
に、斯かる空気流の流れ方向の変換時におけるエネルギ
損失を少なくすることができる。
【0023】上記においては、ルーバ16を放熱フィン14
の両面(一面14a及び他面14b)から突出形成した場合
について説明したが、放熱フィン14の片面のみに突出形
成するようにしても良い。しかしながら、ルーバ16を放
熱フィン14の両面に突出形成した場合の方が、ルーバ16
と空気流との接触頻度が高まるため、空気流と放熱フィ
ン14との接触性が向上すると共に、前縁効果による放熱
フィン14の熱伝達性の向上を図ることができる。
【0024】また、上記においては、放熱基板12と放熱
フィン14とを異なる材料(銅とアルミニウム)で構成し
た場合について説明したが、同一材料で構成することも
勿論可能である。また放熱基板12と放熱フィン14とを同
一材料で構成する場合には、放熱基板12と放熱フィン14
とを一体的に形成しても良い。
【0025】
【発明の効果】本発明に係る放熱器にあっては、各放熱
フィンに、空気流の流れ方向と対向する開口部を備えた
ルーバと、該ルーバの開口部と連通されるスリットが形
成されているため、放熱フィン間を流通する空気流の一
部は、各ルーバと接触した後、該ルーバの開口部及びス
リットを通って蛇行しながら進む。このため、放熱フィ
ン間を空気流が直線的に進む場合に比べ、空気流と放熱
フィンとの接触性が良好となる。また、空気流は、ルー
バと接触しながら進むこととなるので、いわゆる前縁効
果によって空気流の境界層の発達が阻止され、放熱フィ
ンの熱伝達性が向上する。従って、本発明の放熱器は小
型化した場合であっても、従来の放熱器と同じ放熱性能
を実現することができ、放熱器の小型化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の放熱器を示す斜視図であ
る。
【図2】本発明に係る第1の放熱器を示す平面図であ
る。
【図3】第1の放熱器のルーバ及びスリットの部分断面
図である。
【図4】本発明に係る第2の放熱器を示す斜視図であ
る。
【図5】本発明に係る第2の放熱器を示す平面図であ
る。
【図6】第2の放熱器のルーバ及びスリットの部分断面
図である。
【図7】本発明に係る第3の放熱器を示す斜視図であ
る。
【図8】本発明に係る第3の放熱器を示す平面図であ
る。
【図9】本発明に係る第4の放熱器を示す斜視図であ
る。
【図10】本発明に係る第4の放熱器を示す平面図であ
る。
【図11】本発明に係る第5の放熱器を示す部分斜視図
である。
【図12】本発明に係る第5の放熱器を示す平面図であ
る。
【図13】第5の放熱器のルーバ及びスリットの部分断
面図である。
【図14】本発明に係る第6の放熱器を示す平面図であ
る。
【図15】第6の放熱器のルーバ及びスリットの部分断
面図である。
【図16】第5の放熱器の放熱フィンに、円弧部を設け
た状態を示す部分斜視図である。
【図17】従来の放熱器を示す斜視図である。
【図18】従来の放熱器を示す平面図である。
【符号の説明】 10 第1の放熱器 12 放熱基板 14 放熱フィン 15 開口部 16 ルーバ 18 スリット 20 第2の放熱器 22 第3の放熱器 24 底部 26 第4の放熱器 28 第5の放熱器 30 第6の放熱器 32 円弧部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放熱基板の一面に、板状の放熱フィンを
    複数立設して成る放熱器であって、上記放熱フィンに
    は、放熱フィンの少なくとも一面から突出し、空気流の
    流れ方向と対向する開口部を備えた複数のルーバと、該
    ルーバの形成位置の放熱フィン面に形成され、上記ルー
    バの開口部と連通される複数のスリットとが設けられて
    いることを特徴とする放熱器。
  2. 【請求項2】 上記複数の放熱フィンは、隣接する放熱
    フィンと所定の間隔を設けて平行配置されていることを
    特徴とする請求項1に記載の放熱器。
  3. 【請求項3】 上記放熱フィンは、該放熱フィンと一体
    的に形成され、放熱フィンの下端部から水平方向に延設
    された底部を備えており、該底部と上記放熱基板とが接
    続されていることを特徴とする請求項2に記載の放熱
    器。
  4. 【請求項4】 放熱フィンの一面に形成する複数のルー
    バの中に、その開口部の開口方向が他のルーバと反対と
    成されたルーバを形成したことを特徴とする請求項2又
    は3に記載の放熱器。
  5. 【請求項5】 上記複数の放熱フィンは、放熱基板の略
    中央から外方に向けて所定角度を設けて放射状に配置さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載の放熱器。
  6. 【請求項6】 上記複数の放熱フィンが、ルーバの開口
    部及びスリットを通って進む空気流の流れ方向と略同方
    向に向かって円弧状に湾曲せしめられていることを特徴
    とする請求項5に記載の放熱器。
  7. 【請求項7】 上記放熱フィンにおける、放熱基板の中
    央側の一端に、円弧部を設けたことを特徴とする請求項
    5又は6に記載の放熱器。
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