JP2002030761A - 鉄筋の定着金物および定着構造 - Google Patents

鉄筋の定着金物および定着構造

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JP2002030761A JP2000214393A JP2000214393A JP2002030761A JP 2002030761 A JP2002030761 A JP 2002030761A JP 2000214393 A JP2000214393 A JP 2000214393A JP 2000214393 A JP2000214393 A JP 2000214393A JP 2002030761 A JP2002030761 A JP 2002030761A
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Tomoyasu Kato
友康 加藤
Satoru Nagai
覚 永井
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Kajima Corp
Tokyo Tekko Co Ltd
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Kajima Corp
Tokyo Tekko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 施工性と鉄筋の定着力の向上を可能とした鉄
筋の定着金物および定着構造を提供する。 【解決手段】 梁2と梁3にそれぞれ配筋された上端筋
4と下端筋5を貫通させることが可能なスリーブ状に形
成されている。また、グラウト材7を充填するための充
填孔6cと外周に定着フランジ6bがそれぞれ形成され
ている。また、内周にねじ状または節状のリブ6aが形
成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は鉄筋の定着金物お
よび定着構造に関し、例えばRC構造の梁に主筋として
配筋される鉄筋を柱と梁との接合部に定着する場合など
にに利用されるものである。
【0002】
【従来の技術】RC構造の建物において、例えば梁に主
筋として配筋された鉄筋を柱と梁との接合部に定着板を
介して定着すると、柱と梁とからなる骨組の復元力特性
がスリップ型から安定した紡錘型になることが知られて
いる。これは、主筋として配筋された鉄筋を定着板を介
して定着することで、柱・梁接合部における鉄筋の定着
力が定着板によって高められ、柱・梁接合部からの鉄筋
の抜け出しが阻止されるためである。
【0003】ところで、定着板を利用したこれまでの鉄
筋の定着方法においては、定着板は鉄筋にその両側から
ナットで締め付けたり、あるいは定着板としてプレート
ナット(貫通型)を使用する方法が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような定
着方法は、鉄筋としてねじ鉄筋を使用する場合にのみ可
能であり、一般の異形鉄筋や丸鋼には利用できないもの
であった。また、定着板の取り付けに際し、ナットやプ
レートナットを回す作業があるため、ナットやプレート
ナットが多数あると、作業が煩わしくなり、また定着板
が何枚も使用されると、コンクリートの充填性が落ちる
等の課題があった。
【0005】この発明は、以上の課題を解決するために
なされたもので、施工性と定着力の向上を可能した鉄筋
の定着金物および定着構造を提供することを課題とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めの手段として、この発明に係る鉄筋の定着金物は、請
求項1として、RC構造の躯体コンクリート内に配筋さ
れる鉄筋を貫通させることが可能なスリーブ状をなし、
かつグラウト材を充填するための充填孔と外周に定着フ
ランジをそれぞれ有して形成されている。定着フランジ
は、原則として一枚形成され、必要に応じて複数形成さ
れていてもよい。
【0007】請求項2として、請求項1の定着金物にお
いて、内周にねじ状または節状のリブが形成されてい
る。
【0008】請求項3として、請求項1または2の定着
金物において、外周にねじ状または節状のリブが形成さ
れている。
【0009】この発明に係る鉄筋の定着構造は、請求項
4として、RC構造の柱とその両側に接合されたRC構
造の梁とからなる柱・梁接合部において、梁の主筋とし
て梁から柱・梁接合部に連続して配筋された鉄筋に、請
求項1、2または3の定着金物を、これに鉄筋を貫通さ
せて取り付け、かつ前記定着金物内にグラウト材を充填
してなる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1(a),(b)と図2(a)
〜(c)は、この発明に係る鉄筋の定着金物および定着
構造の一例を示し、RC構造の躯体として、図示するよ
うなRC構造の柱1とRC構造の梁2および梁3とから
なる柱・梁接合部(以下「仕口部」という)aにおい
て、柱1の両側に梁2と梁3が同一軸線上で接合されて
いる。
【0011】仕口部aには、梁2および梁3の主筋とし
て上端筋4と下端筋5が複数、梁2と梁3側からそれぞ
れ連続し、かつ仕口部aを水平に貫通して配筋され、さ
らに各上端筋4と下端筋5にはそれぞれ、定着金物6が
仕口部aのほぼ中央に位置して取り付けられている。
【0012】定着金物6は、鋳造によって上端筋4およ
び下端筋5の外径より一回り大きい内径を有する筒状
(スリーブ状)に形成されている。また、その内周には
エポキシ樹脂やモルタル等のグラウト材7が充填された
際、その付着力を高めるべく軸方向に連続するねじ状
(スパイラル状)または単なる節状のリブ6aが形成さ
れ、さらに外周には周囲コンクリートの付着力を高める
べく、定着フランジ6bが円形の鍔状に形成されてい
る。定着フランジ6bは原則としてほぼ中央に一枚、必
要に応じて図2(b)に図示するように軸方向に所定間
隔おきに複数形成されている。
【0013】さらに、定着金物6の中央には、定着金物
6内にグラウト材7を充填するための充填孔6cが形成
されている。
【0014】なお、定着金物6の外周には、必要に応じ
て定着フランジ6bの他に軸方向に連続するねじ状(ス
パイラル状)または節状のリブが形成されていてもよ
い。また、定着金物6の長さLは、例えば上端筋4およ
び下端筋5として異形鉄筋を、グラウト材7としてエポ
キシ樹脂をそれぞれ使用した場合、鉄筋公称径dの4〜
4.5倍程度あれば充分な定着効果があることが、実験
の結果わかった。
【0015】このように形成された定着金物6は、各上
端筋4と下端筋5に上端筋4と下端筋5を貫通させて取
り付けられている。そして、各定着金物6の充填孔6c
から定着金物6内の上端筋4の周囲、下端筋5の周囲に
グラウト材7がそれぞれ充填され、そして、定着金物6
内でグラウト材7が完全に硬化することで、各定着金物
6は上端筋4と下端筋5に固着されている。
【0016】また、各定着金物6の定着フランジ6bが
周囲のコンクリート内に突出していることで、上端筋4
と下端筋5は仕口部a内に強固に定着されている。
【0017】図3(a),(b)は、この発明の他の例
を示し、図示するようなRC構造の柱・梁接合部(仕口
部)aにおいて、柱1の両側に梁2と梁3が同一軸線上
で接合されている。
【0018】梁2と梁3には、梁の主筋として上端筋4
と下端筋5がそれぞれ複数配筋され、また仕口部aには
接合筋8が複数、上端筋4および下端筋5と同じ高さで
水平に配筋されている。
【0019】そして、各上端筋4と下端筋5の端部はそ
れぞれ、仕口部aの表層部に梁主筋の継手金物として設
置された定着金物6を介して接合筋8と接合されてい
る。その際、定着金物6の一端側に各上端筋4および下
端筋5の端部が、他端側に接合筋8の端部がそれぞれ挿
入され、かつ各定着金物6の充填孔6cから定着金物6
内の上端筋4および接合筋8の周囲、下端筋5および接
合筋8の周囲にグラウト材7がそれぞれ充填され、定着
金物6内でグラウト材7が完全に硬化することで、各定
着金物6は上端筋4と下端筋5に固着されている。こう
して梁2と梁3の上端筋4どうし、下端筋5どうしは、
仕口部aにおいて定着金物6と接合筋8を介して互いに
接合されている。
【0020】なお、鉄筋の継手金物として使用する場合
の定着金物6の長さLは、接合される梁の主筋として異
形鉄筋を、グラウト材7としてエポキシ樹脂をそれぞれ
使用した場合、片側の主筋につき鉄筋公称径dの4〜
4.5倍程度あればよく、したがって両側の鉄筋につき
その倍の8〜9倍程度あれば鉄筋どうしを確実に接合で
きることがわかった。
【0021】図4と図5も同じく、この発明の他の例を
示し、図4(a)〜(c)に図示するものは、特に定着
金物6のフランジ6bが両端部に突設されている例を示
し、また図5(a)〜(d)に図示するものは、定着金
物6のフランジ6bが一端部に突設されている例を示し
たものである。
【0022】
【発明の効果】この発明は以上説明した通りであり、特
に定着金物の外周に定着フランジが鍔状に形成されてい
るので、この定着金物によって例えば梁の主筋を仕口部
に定着すれば、仕口部における主筋の定着力は著しく高
められ、その結果として柱と梁とからなる全体の骨組の
復元力特性を大幅に改善できる。
【0023】また、ねじ式ではなく充填方式によって鉄
筋に取り付けることがてきるので、取り付けがきわめて
簡単なだけでなく、異形鉄筋や丸鋼の定着金物としても
使用できるので施工性も大幅に改善される。
【図面の簡単な説明】
【図1】RC構造の柱・梁接合部(仕口部)を示し、
(a)は横断面図、(b)は縦断面図である。
【図2】鉄筋の定着金物を示し、(a)は平面図、
(b)は縦断面図、(c)は縦断面図である。
【図3】RC構造の柱・梁接合部(仕口部)を示し、
(a)は横断面図、(b)は縦断面図である。
【図4】(a)はRC構造の柱・梁接合部(仕口部)を
示す縦断面図、(b)は鉄筋の定着金物の正面図、
(c)はその側面図である。
【図5】(a)はRC構造の柱・梁接合部(仕口部)を
示す縦断面図、(b)は鉄筋の定着金物の正面図、
(c),(d)はその側面図である。
【符号の説明】
1 RC構造の柱 2 RC構造の梁 3 RC構造の梁 4 上端筋 5 下端筋 6 定着金物 6a リブ 6b 定着フランジ 6c 充填孔 7 グラウト材 8 接合筋 a 仕口部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永井 覚 東京都調布市飛田給2丁目19番1号 鹿島 建設株式会社技術研究所内 Fターム(参考) 2E164 AA02 AA25 BA12 BA23 BA25

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 RC構造の躯体コンクリート内に配筋さ
    れた鉄筋を定着するための定着金物であって、前記鉄筋
    を貫通させることが可能なスリーブ状をなし、かつグラ
    ウト材を充填するための充填孔と外周に定着フランジを
    それぞれ有することを特徴とする鉄筋の定着金物。
  2. 【請求項2】 内周にねじ状または節状のリブを有する
    ことを特徴とする請求項1記載の鉄筋の定着金物。
  3. 【請求項3】 外周にねじ状または節状のリブを有する
    ことを特徴とする請求項1または2記載の鉄筋の定着金
    物。
  4. 【請求項4】 RC構造の柱とその両側にそれぞれ接合
    されたRC構造の梁とからなる柱・梁接合部において、
    前記梁の主筋として前記梁から柱・梁接合部に連続して
    配筋された鉄筋に、請求項1、2または3の定着金物を
    前記鉄筋を貫通させて取り付け、かつ前記定着金物内に
    グラウト材を充填してなることを特徴とする鉄筋の定着
    構造。
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