JP2002029753A - Bi系強誘電体薄膜形成用材料、Bi系強誘電体素子、およびBi系強誘電体素子の製造方法 - Google Patents

Bi系強誘電体薄膜形成用材料、Bi系強誘電体素子、およびBi系強誘電体素子の製造方法

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JP2002029753A
JP2002029753A JP2000216353A JP2000216353A JP2002029753A JP 2002029753 A JP2002029753 A JP 2002029753A JP 2000216353 A JP2000216353 A JP 2000216353A JP 2000216353 A JP2000216353 A JP 2000216353A JP 2002029753 A JP2002029753 A JP 2002029753A
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based ferroelectric
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ferroelectric thin
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Yoshimi Sato
善美 佐藤
Atsushi Kawakami
敦史 川上
Tomoya Kumagai
智弥 熊谷
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Tokyo Ohka Kogyo Co Ltd
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Tokyo Ohka Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低温焼成条件、または急速加熱処理法による
短時間焼成条件下で、飽和特性に優れ、角形比の良いヒ
ステリシス曲線を有し、分極値(Pr値)が高い、ヒス
テリシス特性の改善したBi系強誘電体素子を製造可能
な材料、および該材料を用いたBi系強誘電体素子、並
びにその製造方法を提供する。 【解決手段】 ハロゲン元素を含有することを特徴とす
るBi系強誘電体薄膜形成用材料、およびこれを適用し
て形成したBi系強誘電体薄膜、並びに該薄膜を用いて
急速加熱処理法により製造するBi系強誘電体素子の製
造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はBi系強誘電体薄膜
形成用材料、該材料を用いたBi系強誘電体素子、およ
びその製造方法に関する。本発明は特に不揮発性の強誘
電体メモリ等に好適に利用される。
【0002】
【従来の技術】近年、(Bi222+(Am-1
m3m+12-〔ただし、Aは1、2、3価のイオン(例
えば、Bi、Pb、Ba、Sr、Ca、Na、K、およ
び希土類元素)およびこれらのイオンの組み合わせを示
し;Bは4、5、6価のイオン(例えば、Ti、Nb、
Ta、W、Mo、Fe、Co、Cr等の金属元素)およ
びこれらのイオンの組み合わせを示し;m=1〜5の整
数である〕の一般式で表される層状構造を有するBi系
強誘電体(BLSF)薄膜は、P−Eヒステリシスの抗
電界が小さく、分極反転に伴う膜の疲労性が少ないなど
の特性を有することから、半導体メモリ用およびセンサ
用の材料として脚光を浴びており(竹中正 「ビスマス
層状構造強誘電体と粒子配向」;(社)応用物理学会
応用電子物性分科会研究報告、1994年11月22日、pp.1-
8;「セラミックス」Vol.30、No.6、pp.499-503(199
5))、中でもSrBi2Ta29系、すなわち(Bi2
22+(SrTa272-のBLSF薄膜(SBT薄
膜)は、これらの特性をよく示す材料として注目されて
いる。
【0003】Bi系強誘電体薄膜の形成方法としては、
スパッタ法、CVD法、塗布型被膜形成法等が挙げられ
るが、薄膜を構成する金属酸化物成分が多いことから、
スパッタ法やCVD法による薄膜形成法は、高価な装置
を必要としてコストがかかること、所望の誘電体膜組成
制御とその管理が難しいことなどの理由により、特に大
口径の基板への適用には困難とされている。これに対し
塗布型被膜形成法は、高価な装置を必要とせず、成膜コ
ストが比較的安価で、しかも所望の誘電体膜組成制御や
その管理も容易なため有望視されている。
【0004】この塗布型被膜形成法に使用されるBi系
強誘電体薄膜形成用材料としては、2−エチルヘキサン
酸などの中鎖炭化水素基を有するカルボン酸と当該薄膜
の構成金属元素との塩や、エタノール、メトキシエタノ
ール、エトキシプロパノールなどのアルコールと当該薄
膜の構成金属元素とからなる金属アルコキシド化合物等
の有機金属化合物を、有機溶媒に溶解してなる有機系の
塗布液が知られている。
【0005】中でも、金属アルコキシド化合物を含有す
る塗布液は、金属アルコキシド化合物の複合化処理や加
水分解処理により、塗布液中の金属組成比を安定化させ
ることができ、薄膜形成時に昇華性の高い金属(Biな
ど)が焼失して薄膜中の金属組成比が変化する現象を抑
制することができるとして注目されている(特開平10
−258252号、特開平10−259007号公報、
等)。
【0006】ところで、Bi系強誘電体薄膜を利用し
て、膜疲労が少なく、電気特性に優れたBi系強誘電体
メモリ等の素子を製造するには、800℃若しくはそれ
以上の高温で30〜120分間程度の長時間加熱処理
(膜の結晶化処理)を行う工程が必要とされていた。し
かしながら、このような長時間高温加熱処理は、一方
で、集積回路や基板の熱損傷等を引き起こしやすいとい
う問題がある。特に、近年の半導体装置の高密度化、大
容量化への急速な進展に伴い、これら半導体装置に用い
られる強誘電体素子の製造においては、加熱処理による
熱損傷等の影響をできるだけ受けないような製造プロセ
スが以前にもまして強く求められている。そのため、低
温で結晶化が可能な薄膜形成用材料や、短時間加熱で結
晶化が可能な薄膜形成用材料の開発が求められている。
【0007】特に、短時間加熱で結晶化が可能な薄膜形
成用材料はスループット向上の点からも望ましく、その
ためRTA(=Rapid Thermal Annealing)法やRTP
(=Rapid Thermal Processing)法と呼ばれる急速加熱
処理法に適した薄膜形成用材料の開発が望まれている。
強誘電体薄膜の形成プロセスにおける加熱処理温度も8
00℃よりも低い温度、例えば750℃程度以下とする
ことが望まれていた。
【0008】さらに、技術の進展が著しい今日のBi系
強誘電体メモリの実用化のためには、Bi系強誘電体薄
膜形成用材料として、低温焼成条件、または急速加熱処
理法による短時間焼成条件下で、飽和特性に優れ、角形
比のよいヒステリシス曲線を有し、分極値(Pr値)の
高いBi系強誘電体素子を製造可能な材料であることが
強く望まれている。
【0009】特開平10−144142号公報、特開平
10−177816号公報等には、Na、K、Li等の
アルカリ金属含量が1ppm以下のBi系強誘電体薄膜
形成用塗布液から形成したBi系強誘電体薄膜、また
は、Na、K、Li等のアルカリ金属含量が1ppm以
下のBi系強誘電体薄膜は、リーク電流が低減化され、
絶縁性に優れたBi系強誘電体薄膜であることが報告さ
れている。しかしながら、強誘電体特性に優れる素子を
形成するために800℃で1時間程度の加熱処理を必要
とし、このような高温かつ長時間の加熱処理は、実際の
強誘電体メモリの製造工程に適用することは難しい。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、低温
焼成条件、または急速加熱処理法による短時間焼成条件
下で、飽和特性に優れ、角形比の良いヒステリシス曲線
を有し、分極値(Pr値)が高い、ヒステリシス特性の
改善したBi系強誘電体素子を製造可能な材料を提供す
ることにある。また、当該材料を用いたBi系強誘電体
素子、およびその製造方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明者らは鋭意研究を重ねた結果、Bi系強誘電体
薄膜形成用材料にハロゲン元素を配合することにより、
上記の課題を解決することを見出し、本発明を完成する
に至った。
【0012】すなわち本発明は、ハロゲン元素を含有す
ることを特徴とするBi系強誘電体薄膜形成用材料に関
する。
【0013】上記においてハロゲン元素が塩素であるの
が好ましい。
【0014】また本発明は、基板上に下部電極、Bi系
強誘電体薄膜、および上部電極が順次積層したBi系強
誘電体素子であって、上記Bi系強誘電体薄膜が、上記
のBi系強誘電体薄膜形成用材料を用いて形成してなる
Bi系強誘電体素子に関する。
【0015】また本発明は、(I)基板上に下部電極を
設ける工程、(II)下部電極上に上記のBi系強誘電体
薄膜形成用材料を適用後、加熱処理してBi系強誘電体
薄膜を形成する工程、および(III)Bi系強誘電体薄
膜上に上部電極を設ける工程を含み、かつ、上記(II
I)工程が、Bi系強誘電体薄膜上に上部電極を設けた
後、急速加熱処理法により10℃/s以上の昇温速度で
400℃以上の温度まで昇温する工程を含むことを特徴
とするBi系強誘電体素子の製造方法に関する。
【0016】なお、本発明でいう「急速加熱処理法」と
は、昇温速度をコントロールし、所定の温度まで直線的
かつ急速に昇温する手段をいう。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明について添付図面を
参照しながら詳述する。
【0018】本発明において、ヒステリシス特性とは、
おもに飽和特性、分極値の高さ、および角形比を総合し
て評価されるものを意味する。
【0019】ここで飽和特性とは、印加電圧に対し、素
子が飽和分極値に達するまでの立ち上がりの早さをい
い、低い印加電圧時において高い分極値で飽和する性質
をいう。なお、低い印加電圧時に高い分極値を示して
も、印加電圧量に比例して分極値が大きく変化するよう
な素子は飽和特性に劣る。例えば図9において、のケ
ースは飽和分極値に達するまでの立ち上がりが早く、低
い印加電圧で飽和分極値に達し、かつ該飽和分極値を維
持し続け、飽和特性に優れる。これに対しのケースで
は、飽和分極値が低く、飽和分極値に達するまでの立ち
上がりが遅く、飽和分極値に達する印加電圧がに比べ
高く、飽和特性に劣る。またのケースでは、に比べ
飽和分極値に達するまでの立ち上がりが早く、飽和分極
値に達する印加電圧が低いが、印加電圧が上昇するにつ
れ分極量が変化し一定せず、飽和特性に劣る。
【0020】角形比とは、ヒステリシス曲線がどれだけ
長方形に近い形状を呈しているかを表すものであり、ヒ
ステリシス曲線が長方形に近い形状ほど角形比がよいと
される。例えば図10において、のケースは角形比が
良好であるが、のケースは角形比が悪い。
【0021】本発明のBi系強誘電体薄膜形成用材料
は、ハロゲン元素を含有することを特徴とする。
【0022】本発明に用いられるBi系強誘電体薄膜形
成用材料としては、特に限定されるものではなく、塗布
法、スパッタ法、CVD法等の方法に適した材料が用い
られ得るが、薄膜の構成元素である金属の組成比の制御
のしやすさ等の点から、塗布液型が好ましい。
【0023】かかる塗布液型のBi系強誘電体薄膜形成
用材料としては、下記一般式(I)
【0024】
【化3】 (Bi222+(Am-1m3m+12- (I)
【0025】(式中、AはBi、Pb、Ba、Sr、C
a、Na、K、および希土類金属元素の中から選ばれる
少なくとも1種の金属元素を表し;BはTi、Nb、T
a、W、Mo、Fe、Co、およびCrの中から選ばれ
る少なくとも1種の金属元素を表し;mは1〜5の整数
を表す)で表されるBi層状化合物を含む強誘電体薄膜
を形成するための塗布液が好ましい。
【0026】中でも下記一般式(II)
【0027】
【化4】 Sr1-xBi2+y(Ta2-z、Nbz)O9+ α (II)
【0028】(x、y、αは、それぞれ独立に0以上1
未満の数を表し;zは0以上2未満の数を表す)で表さ
れるBi層状化合物を含む強誘電体薄膜を形成するため
の塗布液がより好ましい。
【0029】本発明では、Bi系強誘電体薄膜形成用塗
布液として、上記Bi系強誘電体薄膜を構成する金属元
素を含む有機金属化合物を含有するものが好ましく用い
られる。このようなBi系強誘電体薄膜を構成する金属
元素を含む有機金属化合物としては、2−エチルヘキサ
ン酸などの中鎖炭化水素基を有するカルボン酸と該Bi
系強誘電体薄膜の構成金属元素との塩や、エタノール、
メトキシエタノール、メトキシプロパノールなどのアル
コールと該Bi系強誘電体薄膜の構成金属元素とからな
る金属アルコキシド化合物等の有機金属化合物が挙げら
れる。本発明では、少なくとも1つのアルコキシル基が
結合されている金属アルコキシド化合物のほうが、アル
コキシドの交換等により、種々の変性がより容易である
ことから好ましく用いられる。
【0030】このような金属アルコキシド化合物として
は、Biアルコキシド、A金属アルコキシド(ただし、
AはBi、Pb、Ba、Sr、Ca、Na、K、および
希土類金属元素の中から選ばれる少なくとも1種の金属
元素を表す)、およびB金属アルコキシド(ただし、B
はTi、Nb、Ta、W、Mo、Fe、Co、およびC
rの中から選ばれる少なくとも1種の金属元素を表す)
を含むものが好ましいものとして挙げられる。
【0031】該金属アルコキシド化合物は、その金属元
素にアルコキシル基以外の複数の異なる基が結合してい
てもよく、例えばカルボキシル基等が結合していてもよ
い。
【0032】本発明では特に、上記A金属アルコキシ
ド、B金属アルコキシド、Biアルコキシドのうち、少
なくとも2種の異種金属アルコキシドが複合金属アルコ
キシドを形成しているのが好ましい。このように2種以
上の異種金属アルコキシドを複合化することにより、単
独の金属元素の析出(偏析)、焼失を抑制することがで
き、もってリーク電流の発生をより効果的に抑制するこ
とができる。
【0033】上記Bi系強誘電体薄膜形成用塗布液に含
有される金属アルコキシドの態様は、具体的には以下の
(a)〜(e)が例示される。 (a)A−Bi複合金属アルコキシド、およびB金属ア
ルコキシド。 (b)Bi−B複合金属アルコキシド、およびA金属ア
ルコキシド。 (c)A−B複合金属アルコキシド、およびBi金属ア
ルコキシド。 (d)A−Bi−B複合金属アルコキシド。 (e)A金属アルコキシド、B金属アルコキシド、およ
びBiアルコキシド。
【0034】本発明でいう複合金属アルコキシドは、例
えば異種金属アルコキシドどうしを溶媒中で20〜10
0℃程度の温度条件下で、1〜15時間程度反応させる
ことにより得られる。このようにして得られた複合金属
アルコキシドは、「ゾル・ゲル法によるガラス・セラミ
ックスの製造技術とその応用」(応用技術出版(株)、
1989年6月4日発行)のpp.46〜47に定義されているもの
であると考えられ、具体的には、ABi(OR2k(O
33、BBi(OR4n(OR33、AB(OR2k
(OR4n、ABBi(OR2k(OR4n(O
33、(ここで、A、Bは上記で定義したとおりであ
り;kはA金属元素の原子価であり;nはB金属元素の
原子価であり;R2、R3、R4はそれぞれ独立に炭素原
子数1〜6のアルキル基を表す)で表されるものである
と考えられる。中でも、昇華性が高いといわれるBiを
複合化したABi(OR2k(OR33、BBi(OR
4n(OR33、ABBi(OR2k(OR4n(OR
33、すなわち、上記例示した態様のうち(a)、
(b)、および(d)のものを用いるのが好ましい。
【0035】なお、上記金属アルコキシド、複合金属ア
ルコキシドを形成するアルコールとしては、下記一般式
(III)
【0036】
【化5】R5OH (III)
【0037】(式中、R5は炭素原子数1〜6の飽和ま
たは不飽和の炭化水素基を表す)が好ましく用いられ
る。これらアルコール類としては、具体的には、メタノ
ール、エタノール、プロパノール、ブタノール、アミル
アルコール、シクロヘキサノール等が例示される。
【0038】また、上記のアルコール以外のアルコール
類としては、R5がさらに炭素原子数1〜6のアルコキ
シル基で置換されたものが挙げられ、具体的には、メト
キシメタノール、メトキシエタノール、エトキシメタノ
ール、エトキシエタノール、メトキシプロパノール、エ
トキシプロパノール等が例示される。
【0039】本発明では、上記Bi系強誘電体薄膜形成
用塗布液が、上記複合金属アルコキシドと、無水カルボ
ン酸類、ジカルボン酸モノエステル類、β−ジケトン
類、およびグリコール類の中から選ばれる少なくとも1
種の化合物(安定化剤)とを反応させて得られる生成物
を含有するものが好ましく用いられる。
【0040】また、上記Bi系強誘電体薄膜形成用塗布
液が、水、または水と触媒を用いて加水分解・部分重縮
合処理されたゾル−ゲル液であるものが好ましく用いら
れる。
【0041】さらに、上記安定化剤との反応と、上記加
水分解・部分縮重合処理の両者を併用してもよい。
【0042】すなわち本発明では、(1)上記塗布液
(前駆体溶液)を、水、または水と触媒を用いて加水分
解・部分重縮合処理することによってゾル−ゲル液とす
る、(2)上記塗布液を、水、または水と触媒を用いて
加水分解・部分重縮合処理してゾル−ゲル液とした後、
安定化剤を加えて液中の複合金属アルコキシドと反応さ
せる、(3)上記複合金属アルコキシドを、安定化剤と
反応させる、(4)上記塗布液中の複合金属アルコキシ
ドを安定化剤と反応させた後、水、または水と触媒を用
いて加水分解・部分重縮合処理してゾル−ゲル液とす
る、等の態様が好ましい例として挙げられる。
【0043】上記安定化剤は、塗布液の保存安定性を向
上させるためのものであり、特に加水分解後の塗布液の
増粘、ゲル化を抑制するものである。
【0044】上記安定化剤において、無水カルボン酸類
としては、下記一般式(IV)
【0045】
【化6】R6(CO)2O (IV)
【0046】(式中、R6は2価の炭素原子数1〜6の
飽和または不飽和の炭化水素基を表す)で表される無水
カルボン酸の中から選ばれる少なくとも1種が好適に用
いられる。
【0047】このような無水カルボン酸類としては、具
体的には、例えば無水マレイン酸、無水シトラコン酸、
無水イタコン酸、無水コハク酸、無水メチルコハク酸、
無水グルタル酸、無水α−メチルグルタル酸、無水α,
α−ジメチルグルタル酸、無水トリメチルコハク酸等を
挙げることができる。
【0048】また、ジカルボン酸モノエステル類として
は、下記一般式(V)
【0049】
【化7】R7OCOR8COOH (V)
【0050】(式中、R7は炭素原子数1〜6の飽和ま
たは不飽和の炭化水素基を表し;R8は2価の炭素原子
数1〜6の飽和または不飽和の炭化水素基を表す)で表
されるジカルボン酸モノエステル類の中から選ばれる少
なくとも1種が好ましく用いられる。
【0051】このようなジカルボン酸モノエステル類と
しては、具体的には、例えば2塩基酸のカルボン酸とア
ルコールとを反応させてハーフエステル化したものを用
いることができ、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グル
タル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スペリン酸、アゼリ
ン酸、セバシン酸、マレイン酸、シトラコン酸、イタコ
ン酸、メチルコハク酸、α−メチルグルタル酸、α,α
−ジメチルグルタル酸、トリメチルグルタル酸等の2塩
基酸のカルボン酸の少なくとも1種と、メチルアルコー
ル、エチルアルコール、プロピルアルコール、ブチルア
ルコール、アミルアルコール、ヘキシルアルコール、エ
チレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリ
コールモノメチルエーテル等の少なくとも1種とを公知
の方法によりエステル化反応させて合成することができ
る。
【0052】β−ジケトン類としては、下記一般式(V
I)
【0053】
【化8】R9COCR10HCOR11 (VI)
【0054】(式中、R9は炭素原子数1〜6の飽和ま
たは不飽和の炭化水素基を表し;R10はHまたはCH3
を表し;R11は炭素原子数1〜6のアルキル基またはア
ルコキシル基を表す)で表されるβ−ケトエステルを含
むβ−ジケトンの中から選ばれる少なくとも1種が好適
に用いられる。
【0055】本発明で用いられるβ−ジケトン類として
は、具体的には、例えばアセチルアセトン、3−メチル
−2、4−ペンタンジオン、ベンゾイルアセトン等を挙
げることができる。またβ−ケトエステルとしては、例
えばアセト酢酸エチル、マロン酸ジエチル等を挙げるこ
とができる。これ以外の錯体形成剤も適用可能ではある
が、焼成後、金属ハロゲン化物を形成するヘキサフルオ
ロアセチルアセトンなどの錯体形成剤は、昇華性または
揮発性の高い金属錯体を形成するため、本発明の塗布液
への使用は不適当である。
【0056】グリコール類としては、下記一般式(VI
I)
【0057】
【化9】HOR12OH (VII)
【0058】(式中、R12は2価の炭素原子数1〜6の
飽和または不飽和の炭化水素基を表す)で表されるグリ
コールの中から選ばれる少なくとも1種が好適に用いら
れる。
【0059】本発明で用いられるグリコール類として
は、具体的には、1,2−エタンジオール、1,3−プ
ロパンジオール、1,2−プロパンジオール、2,3−
ブタンジオール、ジエチレングリコール、1,5−ペン
タンジオール、2,2−ジメチル−1,3−プロパンジ
オール、2−メチル−2,4−ペンタンジオール、1,
4−シクロヘキサンジオール、ジプロピレングリコー
ル、2,2−ジエチル−1,3−プロパンジオール、
2,5−ジメチル−2,5−ヘキサンジオール、2−エ
チル−1,3−ヘキサンジオール、テトラエチレングリ
コール等を例示的に挙げることができる。
【0060】以上の安定化剤は、いずれも炭素原子数が
1〜6の短鎖のものであることが、金属化合物の極性、
塗布後の無機性を高める点で好ましい。
【0061】なお、酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸
等の低級モノカルボン酸類も、所望により安定化剤とし
て用いることができる。
【0062】また、上記Bi系強誘電体形成用塗布液を
加水分解・部分重縮合させる場合において、加水分解・
部分重縮合反応は、塗布液中に水、または水と触媒を添
加し、20〜50℃で数時間〜数日間撹拌して行われ
る。触媒としては、金属アルコキシドの加水分解反応用
として公知のもの、例えば塩酸、硫酸、硝酸等の無機
酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸等の有機酸などの酸触媒
や、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アンモニア、
モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、テトラメ
チルアンモニウムヒドロキシド等の無機・有機アルカリ
触媒などを挙げることができるが、本発明では、被膜特
性の点から酸触媒を用いることが特に好ましい。
【0063】上述のように複合金属アルコキシドを安定
化剤と反応させてカルボキシル化、β−ジケトン化、キ
レート化等の処理をすることにより、極性を有し、しか
も安定性に優れた生成物(有機金属化合物)を得ること
ができ、加水分解性が向上するとともに、実用的な極性
溶媒の適用が可能となる。その結果、塗布液中でゾル−
ゲル法による縮合重合反応を十分に進行させることがで
き、Bi−O−Bi、Bi−O−Ta、Bi−O−S
r、Ta−O−Bi−O−Sr等の無機結合(メタロキ
サン結合)の生成により、さらにBi等の特定の金属元
素の析出(偏析)量、焼失量を低減することができると
ともに、塗布液全体の無機化を高めることができる。
【0064】上記Bi系強誘電体薄膜形成用塗布液の溶
媒としては、飽和脂肪族系溶媒、芳香族系溶媒、アルコ
ール系溶媒、グリコール系溶媒、エーテル系溶媒、ケト
ン系溶媒、エステル系溶媒等を挙げることができる。中
でも、酸素原子を分子中に有するアルコール系溶媒、グ
リコール系溶媒、エーテル系溶媒、ケトン系溶媒、エス
テル系溶媒等は、加水分解型のゾル−ゲル液を調製する
場合に好適に用いられる。
【0065】アルコール系溶媒としては、メタノール、
エタノール、プロパノール、ブタノール、アミルアルコ
ール、シクロヘキサノール、メチルシクロヘキサノール
等が例示される。
【0066】グリコール系溶媒としては、エチレングリ
コールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノア
セテート、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、
ジエチレングリコールモノアセテート、プロピレングリ
コールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノ
エチルエーテル、プロピレングリコールジエチルエーテ
ル、プロピレングリコールジプロピルエーテル、プロピ
レングリコールモノアセテート、ジプロピレングリコー
ルモノエチルエーテル、3−メトキシ−1−ブタノー
ル、3−メトキシ−3−メチルブタノール、3,3’−
ジメチルブタノール等が例示される。
【0067】エーテル系溶媒としては、メチラール、ジ
エチルエーテル、ジプロピルエーテル、ジブチルエーテ
ル、ジアミルエーテル、ジエチルアセタール、ジヘキシ
ルエーテル、トリオキサン、ジオキサン等が例示され
る。
【0068】ケトン系溶媒としては、アセトン、メチル
エチルケトン、メチルプロピルケトン、メチルイソブチ
ルケトン、メチルアミルケトン、メチルシクロヘキシル
ケトン、ジエチルケトン、エチルブチルケトン、トリメ
チルノナノン、アセトニトリルアセトン、ジメチルオキ
シド、ホロン、シクロヘキサノン、ダイアセトンアルコ
ール等が例示される。
【0069】エステル系溶媒としては、ギ酸エチル、酢
酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸シクロヘキシ
ル、プロピオン酸メチル、酪酸エチル、オキシイソ酪酸
エチル、アセト酢酸エチル、乳酸エチル、メトキシブチ
ルアセテート、シュウ酸ジエチル、マロン酸ジエチル、
クエン酸トリエチル、クエン酸トリブチル等が例示され
る。
【0070】これら溶媒は、単独若しくは2種以上を混
合した形で用いることができる。
【0071】本発明では、このBi系強誘電体薄膜形成
用材料中にハロゲン元素を含むが、ハロゲン元素の含有
量は特に制限されるものではない。ただし、ハロゲン元
素含有量が微量であると結晶化温度の低温化効果に薄
れ、また分極値(Pr値)が低下し、一方、過剰である
とリーク電流の増加や耐圧性の低下を招き、飽和特性の
低い素子となる傾向がある。そのため、薄膜形成時の結
晶促進化や、素子での高い分極量(Pr)などの点から
みるとハロゲン元素を高配合することが望ましく、薄膜
形成用材料中、全固形分に対して上限10000ppm
程度が好ましいが、上限2000ppm程度、さらには
上限800ppm程度でもよい。また、飽和特性の向上
や、所定電圧(例えば6V程度)を超える印加電圧下に
おける素子のリーク電流発生を防止し、耐圧性を高める
などの点からみると、ハロゲン元素濃度が低いほどこれ
ら効果が得られることから、薄膜形成用材料中、全固形
分に対して下限0.5ppm程度が好ましいが、さらに
は下限10ppm、下限40ppm程度でもよい。
【0072】なお、上記「全固形分」とは、当該薄膜形
成用材料の金属酸化物換算重量であり、例えば、金属酸
化物換算重量で10重量%の薄膜形成用材料(100g
の該材料を、乾燥、加熱し、当該材料中の有機成分を除
いたとき、得られる金属酸化物の重量が10gになる材
料)において、全固形分に対して1000ppmのハロ
ゲン元素を含有する薄膜形成用材料100g中には、当
該金属酸化物10gの1000ppmに相当する0.0
1gが配合されているということを示す。
【0073】なお、後述の素子の製造方法において説明
するように、上部電極形成後に急速加熱処理法(RTA
法)を利用した加熱手段を行うことにより、飽和特性を
改善することができるので、ハロゲン元素の配合量は、
素子の製造方法に応じて適宜選択することができる。
【0074】ハロゲン元素としては、特に塩素が好まし
く、結晶化温度の低温化効果に優れる。
【0075】ハロゲン元素の配合手段としては、特に限
定されるものではないが、例えば、HCl等の塩化物
や、Bi系強誘電体薄膜構成金属のハロゲン化物(Bi
Cl3、TaCl5など)をBi系強誘電体薄膜形成用材
料(塗布液など)に添加する手段が挙げられる。
【0076】なお、Bi系強誘電体薄膜形成用材料の原
料に用いるBiブトキシドやTaエトキシドなどは、金
属塩化物経由で合成されることが多いため、これら原料
の精製度合を調整したうえで、Bi系強誘電体薄膜形成
用材料を製造することにより、ハロゲン元素の含有した
材料を得ることもできる。
【0077】上記のBi系強誘電体薄膜形成用材料を適
用して、例えば図1に示すような本発明のBi系強誘電
体素子を製造することができる。
【0078】図1は本発明Bi系強誘電体素子の構成の
一例を示す模式図である。該Bi系強誘電体素子は、好
ましくは以下の製造方法により製造される。
【0079】すなわち、まず(I)工程として、基板2
上に下部電極4を設ける。
【0080】基板2は、通常、半導体装置や集積回路等
の基板として使用できるものであれば特に限定されるも
のではない。例えば、シリコン等の半導体基板、ガラス
基板等、形成しようとする素子の種類、用途等により適
宜、選択することができる。
【0081】下部電極4は、基板2上に直接設けてもよ
く、あるいは、例えばシリコンウェーハ等の基板上部を
酸化してSi酸化膜3等を形成して、その上に設けても
よい。あるいは、絶縁層、下層配線、層間絶縁層等を形
成した基板上に設けてもよい。
【0082】下部電極4はスパッタリング、蒸着等の公
知の方法により形成することができ、またその膜厚も特
に限定されるものではない。下部電極材料としては、導
電性を示す材料であればよく、特に制限されるものでな
く、例えばPt、Ir、Ru、Re、Os等の金属、お
よびその金属酸化物である導電性金属酸化物等を用いる
ことができる。
【0083】次に(II)工程として、下部電極4上に上
記本発明のBi系強誘電体薄膜形成用材料を適用後、加
熱処理してBi系強誘電体薄膜5を形成する。
【0084】本発明製造方法の(II)工程では上記Bi
系強誘電体薄膜形成用材料を下部電極上に適用、乾燥し
て被膜を形成し、これを加熱処理(結晶化処理)して被
膜中の有機物を焼成除去し、酸化膜を形成する。(II)
工程は結晶化されたBi系強誘電体薄膜の形成を行うこ
とができる限り、本発明では特に方法が限定されるもの
でなく、従来からの方法を任意に適用することが可能で
ある。
【0085】したがって(II)工程における加熱手段と
しては特に制限されるものでなく、赤外線照射などによ
り、昇温速度をコントロールし、所定の温度まで直線的
かつ急速に昇温することのできるいわゆるRTA(急速
加熱処理)法や、それ以外のホットプレートやファーネ
ス(炉)を用いた加熱処理法などを適用することができ
る。なお、加熱処理中の雰囲気は、酸素中、大気中、窒
素等の不活性ガス中等、いずれも適用可能で、目的に応
じて適宜、選択することが可能である。
【0086】(II)工程ではこの塗布→乾燥→加熱処理
を数回繰り返して所望の膜厚のBi系強誘電体薄膜を形
成するのが好ましい。良好な電気特性を得るために必要
な膜厚は、80〜300nm程度であり、その膜厚に達
するまで、塗布から加熱処理までの操作を繰り返し行う
(通常2〜5回)。本発明ではこの加熱処理を、ファー
ネス法やホットプレート法により、例えば1回につき4
00〜800℃程度、より好ましくは500〜750℃
程度の温度で、それぞれ1〜90分間程度、より好まし
くは3〜60分間程度行ってもよい。あるいは、RTA
法により、例えば昇温温度10℃/s程度以上、好まし
くは20℃/s程度以上の昇温速度で400〜800℃
程度まで昇温する処理を行ってもよく、さらにその温度
範囲で30分間以内程度の加熱処理、好ましくはその温
度範囲で10〜300秒間程度の加熱処理をしてもよ
い。
【0087】その後、所望により、さらなる薄膜結晶化
のために、加熱処理を行ってもよい。この場合の加熱温
度は、ファーネス法の場合、600〜800℃程度、特
には650〜750℃程度加熱処理を行うのが好まし
い。
【0088】続いて、(III)工程として、Bi系強誘
電体薄膜5上に上部電極7を設ける。上部電極7として
は、下部電極用材料として挙げた金属、金属酸化物等を
用いることができ、これら材料をスパッタ法、蒸着法等
の公知の方法により強誘電体薄膜5上に形成し、強誘電
体素子10を作製する。このとき、上部電極7として
は、下部電極4と異なる材料を用いてもよく、例えば、
下部電極4にIrを用い、上部電極7にRuを用いても
よい。
【0089】本発明では、この(III)工程において、
上部電極を設けた後、急速加熱処理法により10℃/s
以上昇温速度で、400℃以上の温度まで昇温する工程
を含む。このように急速加熱処理を行うことにより、飽
和特性の改善に加え、分極値(Pr値)の向上をも実現
される。
【0090】なお上記(III)工程においては、上部電
極を設けた後、所望により加熱処理(リカバリーアニー
ル)を行い、次いで上記急速加熱処理の工程を行っても
よい。
【0091】上記リカバリーアニールは、上部電極形成
後、上部電極形成時にBi系強誘電体薄膜に与えたダメ
ージを回復させるため、また上部電極とBi系強誘電体
薄膜との界面を安定化させ、素子の特性を向上させるた
めに行う加熱処理である。またこの加熱処理により、結
晶粒子の成長や、Bi系強誘電体薄膜と上部電極との界
面が安定化するなどして、Bi系強誘電体素子の電気特
性がより一層向上され、より良好な形状のヒステリシス
曲線を得ることができ、十分な強誘電体特性を示すこと
ができる。
【0092】リカバリーアニールの手段としては、上記
したように、Bi系強誘電体薄膜のダメージを回復する
に十分な温度、時間であれば特に方法は問うものでな
く、RTA法、ファーネス法、ホットプレート法等、従
来からの加熱手段を用いることができる。
【0093】本発明では、上記ダメージ回復の点から、
リカバリーアニールを行う場合、ファーネス法やホット
プレート法により600〜800℃程度の温度で5〜6
0分間程度行うのが好ましい。
【0094】なお、リカバリーアニールを、RTA法に
より10℃/s以上の昇温速度で400〜800℃程度
まで昇温する処理を行ってもよいし、さらにその温度範
囲で30分間以内の加熱処理、特にはその温度範囲で1
0〜300秒間程度の加熱処理を行ってもよい。
【0095】リカバリーアニール後、RTA処理を行う
が、昇温速度は10℃/s以上であり、好ましくは30
〜250℃/s、特に好ましくは50〜200℃/sで
ある。
【0096】(III)工程のRTA処理において、加熱
温度が高いほど角形比の向上がみられ、素子特性向上の
点から、本発明では少なくとも400℃以上の温度で加
熱処理を行うが、好ましくは500℃以上、特には65
0℃以上が好ましい。また加熱温度上限は、800℃程
度に抑えるのが好ましく、特には750℃程度である。
なお、製造プロセスの点からは、近年の高集積化に従い
許容される温度が下がってきており、低温であるほど有
利である。素子特性向上と製造プロセスの両者の観点か
ら、許容される温度と加熱時間との中において高温のほ
うが好ましい。
【0097】急速加熱処理法による昇温後の加熱時間と
しては、0時間でもよいが、昇温後の温度範囲におい
て、30分間以内程度の加熱処理を行うのが好ましく、
特には10〜300秒間程度行うことが好ましい。
【0098】加熱雰囲気は、特に制限はなく、大気中、
窒素ガスなどの不活性ガス雰囲気、酸素分圧雰囲気、酸
素雰囲気など、各種雰囲気下で行うことができる。
【0099】このように、上部電極形成後、所望により
リカバリーアニールを行い、次いで、昇温速度10℃/
s以上のRTAを行うことにより、高い分極値(Pr
値)を維持したまま、素子の飽和特性が向上し、角形比
の良いヒステリシス曲線を有し、ヒステリシス特性の改
善したBi系強誘電体素子を効率よく製造することがで
きる。
【0100】なお、上記の加熱処理後、さらにホットプ
レート法、ファーネス法、RTA法等による加熱手段を
所望により複数回行ってもよい。
【0101】
【実施例】[合成例1] ハロゲン元素濃度55.4p
pm(全固形分中)のSBT塗布液(塗布液1)の合成 室温(25℃)において、2−メトキシプロパノール7
00gをかき混ぜながら、これにSrイソプロポキシド
0.09モル、Taエトキシド0.20モル、Biブト
キシド0.21モルを添加し、均一に溶解するまで攪拌
を続けた。
【0102】次いで、脱ハロゲン用イオン交換樹脂(オ
ーブンで乾燥処理を行い含有水分を除いたもの)100
gを混合し、室温(25℃)にて2時間撹拌を行い、そ
の後イオン交換樹脂をろ別除去することで、脱ハロゲン
処理を行った。この脱ハロゲン化された液を、液温が6
0℃になるまで加温し、この温度を維持したまま7時間
攪拌した。
【0103】その後、加温を止め、液温が室温になるま
で攪拌を続けた後、水0.2モルを少量ずつ添加し、添
加終了後、2時間攪拌を行い複合金属アルコキシド溶液
を得た。
【0104】次いで、2−メトキシプロパノールで希釈
して、SBT(ストロンチウムビスマスタンタレート)
酸化物換算で6.5重量%濃度の塗布液を調製した。こ
のときのSBT塗布液(塗布液1)のハロゲン元素濃度
は55.4ppm(全固形分中)であった。
【0105】なお、ハロゲン元素濃度の測定は、イオン
クロマト分析法により行った。
【0106】[合成例2] ハロゲン元素濃度500.
0ppm(全固形分中)のSBT塗布液(塗布液2)の
合成 合成例1と同様にして調製したハロゲン元素濃度55.
4ppm(全固形分中)のSBT塗布液(SBT酸化物
換算で6.5重量%濃度)2000gに、BiCl3
0.20g添加し、BiCl3が溶解するまで室温(2
5℃)で攪拌を行い、ハロゲン元素濃度500.0pp
m(全固形分中)のSBT塗布液(塗布液2。SBT酸
化物換算で6.5重量%濃度)を得た。
【0107】[合成例3] ハロゲン元素濃度100
0.0ppm(全固形分中)のSBT塗布液(塗布液
3)の合成 合成例2においてBiCl3の添加量を0.20gから
0.41gに代えた以外は合成例2と同様にして合成を
行い、ハロゲン元素濃度1000.0ppm(全固形分
中)のSBT塗布液(塗布液3。SBT酸化物換算で
6.5重量%濃度)を合成した。
【0108】[合成例4] ハロゲン元素濃度283
7.0ppm(全固形分中)のSBT塗布液(塗布液
4)の合成 合成例2においてBiCl3の添加量を0.20gから
1.16gに代えた以外は合成例2と同様にして合成を
行い、ハロゲン元素濃度2837.0ppm(全固形分
中)のSBT塗布液(塗布液4。SBT酸化物換算で
6.5重量%濃度)を合成した。
【0109】[実施例1] 750℃焼成条件で形成し
た薄膜のXRD測定 膜厚100nmのSiO2酸化膜が形成された直径6イ
ンチのSi基板上に、RFマグネトロンスパッタリング
法によって、膜厚60nmのPt下部電極を形成した。
【0110】スピンコーターを用いて、Pt下部電極上
に上記合成例1〜4で調製した塗布液1〜4を、それぞ
れ2000rpmで塗布し、150℃、5分間の乾燥を
行い、次いで、500℃、5分間の加熱処理(第一加熱
処理)を行い、続いて酸素雰囲気中、750℃、30分
間の加熱処理(第二加熱処理)を行った。
【0111】上記の塗布から第二加熱処理までの工程を
5回繰り返し、最後に酸素雰囲気中、750℃、60分
間の加熱処理(第三加熱処理)を行って、膜厚200n
mのBi系強誘電体薄膜を形成した。この薄膜のX線回
折(XRD)測定を行い、XRD曲線を得た。結果を図
2に示す。
【0112】図2より、750℃の低温焼成条件におい
ても、各薄膜が、a軸配向およびb軸配向と結晶性を示
す(115)面のピーク強度が大きく、a軸配向および
b軸配向の結晶性に優れることがわかった。またハロゲ
ン元素濃度の高い塗布液ほど(115)面のピーク強度
が大きく成長し、結晶成長が促進されていることがわか
った。
【0113】[実施例2] 700℃焼成条件で形成し
た薄膜のXRD測定 実施例1において、第二加熱処理、および第三加熱処理
を750℃から700℃に代えた以外は実施例1と同様
にして薄膜を形成した。この薄膜のX線回折(XRD)
測定を行い、XRD曲線を得た。結果を図3に示す。
【0114】図3より、700℃の低温焼成条件におい
ても、各薄膜が、a軸配向およびb軸配向と結晶性を示
す(115)面のピーク強度が大きく、a軸配向および
b軸配向の結晶性に優れることがわかった。またハロゲ
ン元素濃度の高い塗布液ほど(115)面のピーク強度
が大きく成長し、結晶成長が促進されていることがわか
った。
【0115】[実施例3] 素子のヒステリシス特性、
飽和特性、リーク特性 実施例2で形成した各薄膜に対して、メタルマスクを介
し、直径200μm、膜厚300nmのPt上部電極
を、RFマグネトロンスパッタリング法により形成し
た。
【0116】次いで、酸素雰囲気中、700℃、30分
間のリカバリーアニール(第四加熱処理)を行った。リ
カバリーアニール後のヒステリシス曲線を図4に、飽和
曲線を図5に、リーク電流測定結果を図6に、それぞれ
示す。
【0117】図4から、塗布液1〜4を用いて形成した
素子は、いずれも良好なヒステリシス特性を示した。
【0118】図5から、塗布液1〜4を用いて形成した
素子はいずれも良好な飽和特性を示し、特にハロゲン元
素濃度が高くなるに従い、高い分極値(Pr値)を示す
ことがわかった。
【0119】図6から、塗布液1〜4を用いて形成した
素子は、印加電圧0〜6V付近においては10-7A・c
-2程度の良好なリーク特性を示すことがわかった。な
お、6Vを超える印加電圧下においては、ハロゲン元素
濃度の低い塗布液ほど良好なリーク特性を示し、耐圧性
に優れることがわかった。
【0120】[実施例4] RTA処理後の素子のヒス
テリシス特性、飽和特性 実施例3において、リカバリーアニール後、100℃/
sの昇温速度で700℃まで昇温し、この温度を保持し
たまま、大気中、1分間のRTA加熱処理を行った。R
TA加熱処理後のヒステリシス曲線を図7に示し、飽和
曲線を図8に示す。
【0121】図4と図7との比較から、RTA処理を行
うことにより角形比が良好なヒステリシス曲線を示すこ
とがわかった。なお、ハロゲン元素濃度の高い塗布液
は、高い分極値(Pr値)維持しているのがわかった。
【0122】図5と図8との比較から、RTA処理を行
うことにより飽和特性が向上することがわかった。な
お、ハロゲン元素濃度の高い塗布液は、立ち上がりが早
く、高い分極値(Pr値)で飽和することがわかった。
【0123】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、低
温焼成条件、または急速加熱処理法による短時間焼成条
件下で、飽和特性に優れ、角形比の良いヒステリシス曲
線を有し、分極値(Pr値)が高い、ヒステリシス特性
の改善したBi系強誘電体素子を製造可能な材料、およ
び該材料を用いたBi系強誘電体素子、およびその製造
方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で得られるBi系強誘電体素子の構成の
一態様を示す模式図である。
【図2】実施例1における各薄膜のXRD曲線を示すグ
ラフである。
【図3】実施例2における各薄膜のXRD曲線を示すグ
ラフである。
【図4】実施例3における各素子のヒステリシス曲線を
示すグラフである。
【図5】実施例3における各素子の飽和曲線を示すグラ
フである。
【図6】実施例3における各素子のリーク電流測定結果
を示すグラフである。
【図7】実施例4における各素子のヒステリシス曲線を
示すグラフである。
【図8】実施例4における各素子の飽和曲線を示すグラ
フである。
【図9】飽和特性の良否について説明するグラフであ
る。
【図10】角形比の良否について説明するグラフであ
る。
【符号の説明】
2 基板 3 Si酸化膜 4 下部電極 5 Bi系強誘電体薄膜 7 上部電極 10 Bi系強誘電体素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 熊谷 智弥 神奈川県川崎市中原区中丸子150番地 東 京応化工業株式会社内 Fターム(参考) 4G048 AA04 AA05 AA06 AA08 AB02 AC02 AC08 AD02 5F058 BA11 BC03 BC04 BF02 BF12 BF27 BF46 BH01 BH20 5F083 FR01 JA17 JA38 PR23 PR33 PR34 5G303 AA10 AB15 BA07 BA12 CA01 CA09 CA11 CB03 CB05 CB06 CB09 CB10 CB13 CB14 CB20 CB21 CB25 CB32 CB33 CB35 CB37 CB43 CD04 DA02

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハロゲン元素を含有することを特徴とす
    るBi系強誘電体薄膜形成用材料。
  2. 【請求項2】 ハロゲン元素を10000ppm(全固
    形分中)以下の割合で含む、請求項1記載のBi系強誘
    電体薄膜形成用材料。
  3. 【請求項3】 ハロゲン元素を2000ppm(全固形
    分中)以下の割合で含む、請求項1記載のBi系強誘電
    体薄膜形成用材料。
  4. 【請求項4】 ハロゲン元素を800ppm(全固形分
    中)以下の割合で含む、請求項1記載のBi系強誘電体
    薄膜形成用材料。
  5. 【請求項5】 ハロゲン元素を0.5ppm(全固形分
    中)以上の割合で含む、請求項1記載のBi系強誘電体
    薄膜形成用材料。
  6. 【請求項6】 ハロゲン元素を10ppm(全固形分
    中)以上の割合で含む、請求項1記載のBi系強誘電体
    薄膜形成用材料。
  7. 【請求項7】 ハロゲン元素を40ppm(全固形分
    中)以上の割合で含む、請求項1記載のBi系強誘電体
    薄膜形成用材料。
  8. 【請求項8】 ハロゲン元素が塩素である、請求項1〜
    7のいずれか1項に記載のBi系強誘電体薄膜形成用材
    料。
  9. 【請求項9】 上記Bi系強誘電体薄膜形成用材料が、
    Biアルコキシド、A金属アルコキシド(ただし、Aは
    Bi、Pb、Ba、Sr、Ca、Na、K、および希土
    類金属元素の中から選ばれる少なくとも1種の金属元素
    を表す)、およびB金属アルコキシド(ただし、BはT
    i、Nb、Ta、W、Mo、Fe、Co、およびCrの
    中から選ばれる少なくとも1種の金属元素を表す)を含
    有する、請求項1〜8のいずれか1項に記載のBi系強
    誘電体薄膜形成用材料。
  10. 【請求項10】 上記Biアルコキシド、A金属アルコ
    キシド、およびB金属アルコキシドのうち、少なくとも
    2種の金属アルコキシドが複合金属アルコキシドを形成
    する、請求項9記載のBi系強誘電体薄膜形成用材料。
  11. 【請求項11】 上記Bi系強誘電体薄膜形成用材料
    が、上記複合金属アルコキシドと、無水カルボン酸類、
    ジカルボン酸モノエステル類、β−ジケトン類、および
    グリコール類の中から選ばれる少なくとも1種の化合物
    とを反応させて得られる生成物を含有する、請求項10
    記載のBi系強誘電体薄膜形成用材料。
  12. 【請求項12】 上記Bi系強誘電体薄膜形成用材料
    が、水、または水と触媒を用いて加水分解・部分重縮合
    処理されたゾル−ゲル液である、請求項1〜11のいず
    れか1項に記載のBi系強誘電体薄膜形成用材料。
  13. 【請求項13】 上記Bi系強誘電体薄膜形成用材料
    が、下記一般式(I) 【化1】 (Bi222+(Am-1m3m+12- (I) (式中、AはBi、Pb、Ba、Sr、Ca、Na、
    K、および希土類金属元素の中から選ばれる少なくとも
    1種の金属元素を表し;BはTi、Nb、Ta、W、M
    o、Fe、Co、およびCrの中から選ばれる少なくと
    も1種の金属元素を表し;mは1〜5の整数を表す)で
    表されるBi層状化合物を含有する薄膜を形成するため
    の材料である、請求項1〜12のいずれか1項に記載の
    Bi系強誘電体薄膜形成用材料。
  14. 【請求項14】 上記Bi系強誘電体薄膜形成用材料
    が、下記一般式(II) 【化2】 Sr1-xBi2+y(Ta2-z、Nbz)O9+ α (II) (x、y、αは、それぞれ独立に0以上1未満の数を表
    し、zは0以上2未満の数を表す)で表されるBi層状
    化合物を含有する薄膜を形成するための材料である、請
    求項13記載のBi系強誘電体薄膜形成用材料。
  15. 【請求項15】 基板上に下部電極、Bi系強誘電体薄
    膜、および上部電極が順次積層したBi系強誘電体素子
    であって、 上記Bi系強誘電体薄膜が、請求項1〜14のいずれか
    1項に記載のBi系強誘電体薄膜形成用材料を用いて形
    成してなる、Bi系強誘電体素子。
  16. 【請求項16】 (I)基板上に下部電極を設ける工
    程、(II)下部電極上に請求項1〜15のいずれか1項
    に記載のBi系強誘電体薄膜形成用材料を適用後、加熱
    処理してBi系強誘電体薄膜を形成する工程、および
    (III)Bi系強誘電体薄膜上に上部電極を設ける工程
    を含み、かつ、上記(III)工程が、Bi系強誘電体薄
    膜上に上部電極を設けた後、急速加熱処理法により10
    ℃/s以上の昇温速度で400℃以上の温度まで昇温す
    る工程を含むことを特徴とする、Bi系強誘電体素子の
    製造方法。
  17. 【請求項17】 上記(III)工程が、Bi系強誘電体
    薄膜上に上部電極を設けた後、加熱処理(リカバリーア
    ニール)を行う工程と、次いで急速加熱処理法により1
    0℃/s以上の昇温速度で400℃以上の温度まで昇温
    する工程を含む、請求項16記載のBi系強誘電体素子
    の製造方法。
  18. 【請求項18】 上記(III)工程における急速加熱処
    理法により昇温する工程が、昇温後に、その温度を維持
    して30分間以内の加熱処理を行う工程を含む、請求項
    16または17記載のBi系強誘電体素子の製造方法。
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JP2007145672A (ja) * 2005-11-29 2007-06-14 Seiko Epson Corp 複合金属酸化物用原料組成物

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