JP2002026094A - 半導体結晶測定法 - Google Patents
半導体結晶測定法Info
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Abstract
晶ウエハの結晶品質を室温、かつ非破壊で評価するとと
もに、電気的特性に優れた半導体素子の作製に適した半
導体エピタキシャル結晶ウエハを容易に選別することが
できる半導体結晶測定法を提供する。 【解決手段】 光励起による過剰な電子・正孔の生成に
伴う内部電界変調に起因した反射率差強度(ΔR/R)
をフォトリフレクタンス(Photoreflectance:PR)法
により測定し、InP系HBT構造の半導体エピタキシ
ャル結晶ウエハのエミッタ−ベース空乏層、ベース−コ
レクタ空乏層からの反射率差信号強度(106ΔR/
R)と、同ウエハを用いて作製したヘテロ接合バイポー
ラトランジスタ(HBT)の電流利得(hFE)との間
に正相関があることを見出し、所定範囲の反射率差信号
強度(106ΔR/R)を有するInP系HBT構造の
半導体エピタキシャル結晶ウエハを選別することによ
り、所望の電流利得(hFE)のヘテロ接合バイポーラ
トランジスタ(HBT)を作製できる可能性がある。
Description
ャル結晶ウエハのバンドギャップ近傍で光励起による過
剰な電子・正孔の生成・消滅により生ずる最大振幅の反
射率差強度により結晶品質を判定する半導体結晶測定法
であり、室温、非破壊で容易な結晶品質測定が可能な半
導体結晶測定法に関する。
導体素子の作製プロセスの複雑化に伴い、半導体素子の
作製に用いられる半導体エピタキシャル結晶ウエハの結
晶品質の非破壊測定法、および半導体エピタキシャル結
晶ウエハの非破壊選別法が強く求められている。
用いた半導体素子の作製において、半導体素子の特性を
決定する主な要因には、半導体エピタキシャル結晶ウエ
ハの品質と、半導体素子の作製プロセスがあるが、半導
体素子の電気的特性は、作製プロセスを経た後でなけれ
ば評価することができない。
ピタキシャル結晶ウエハを非破壊で選別することが可能
ならば、電気的特性の低い半導体素子を作製するという
不要な作製プロセスを省くことができる。
結晶品質から半導体素子の電気的特性を予測して評価す
ることが可能ならば、長時間の半導体素子作製プロセス
を経る必要がなくなり、半導体素子作製に要する経費と
工数を大幅に低減することができる。
信システムの超高速化、大容量化および低消費電力化の
要請が急速に高まる傾向に伴い、ヘテロ接合バイポーラ
トランジスタ(HBT:Heterojunction Bipolar Trans
istor)が不可欠な半導体素子となりつつある。
接合バイポーラトランジスタ(HBT)は、エピタキシ
ャル結晶成長技術を用いて作製される。このため、多様
な半導体材料を選択して任意の層構造を形成することが
可能であるとともに、優れた電気的特性の実現が可能と
なるため、様々なシステムへの応用が期待されている。
(HBT)構造を有する半導体エピタキシャル結晶ウエ
ハにおいては、エミッタ、ベース、コレクタのHBT構
造を形成する各層の結晶品質が半導体素子の電気的特性
に大きな影響を及ぼす。
て、再結合中心(recombination center)として作用す
る欠陥の密度が高い場合には、再結合電流が増加するこ
とによってトランジスタの電流利得(コレクタ電流とベ
ース電流との比:hFE)を低下させる原因となる。そ
こで、ヘテロ接合バイポーラトランジスタ(HBT)の
作製に際しては、欠陥密度の低いエピタキシャル結晶を
デバイス作製プロセスの前に選別することが望ましい。
質の非破壊評価法としては、従来からフォトルミネッセ
ンス(PL:Photoluminescence)法が用いられてお
り、フォトルミネッセンス(PL)信号の強度を比較す
ることによって再結合中心密度を評価することができる
とともに、バンドギャップ、不純物の同定および濃度の
定量測定が可能である。
導体エピタキシャル結晶ウエハにフォトルミネッセンス
(PL)法を適用した場合、エミッタ−ベース接合、ベ
ース−コレクタ接合近傍の空乏層領域では、電子と正孔
とが強い電界によって分離されてしまうため、発光再結
合の効率が低下する。
ォトルミネッセンス(PL)信号が雑音に埋もれてしま
い、PL信号の検出はほとんど不可能になる課題があ
る。
が可能となるが、励起光の照射自体によって半導体エピ
タキシャル結晶ウエハに損傷を与える虞があり、非破壊
評価法として無意味になってしまう課題がある。
に、ベース層からPL信号を検出することが望ましい
が、III−V族化合物半導体を用いたHBT構造にお
いては、ベース層は通常コレクタ層と同じ半導体を用い
ており、かつベース層はコレクタ層と比較して層厚が薄
いため、ベース層からのPL信号をコレクタ層からのP
L信号と分離して測定することも、室温では困難であ
る。
有する半導体エピタキシャル結晶ウエハのフォトルミネ
ッセンス(PL)法を用いた測定は、通常、半導体エピ
タキシャル結晶ウエハを液体窒素温度や液体ヘリウム温
度の低温で冷却して行われる。そして、低温で測定され
たフォトルミネッセンス(PL)スペクトルと、各層の
結晶品質または電気的特性との関係について報告されて
いる。
の半導体エピタキシャル結晶ウエハの非破壊選別を行う
ために、大きな口径を有する半導体エピタキシャル結晶
ウエハ全体を均一の低温に冷却することは困難な課題が
ある。
結晶ウエハを低温に冷却して測定し、測定後に室温まで
戻す作業は、著しく煩雑になり、実用上好ましくない課
題がある。
なされたもので、その目的はHBT構造を有する半導体
エピタキシャル結晶ウエハの結晶品質を室温、非破壊で
評価するとともに、電気的特性に優れた半導体素子の作
製に適した半導体エピタキシャル結晶ウエハを容易に選
別することができる半導体結晶測定法を提供することに
ある。
この発明に係る半導体結晶測定法は、光励起による過剰
な電子・正孔の生成・消滅により生ずる前記半導体エピ
タキシャル結晶ウエハのバンドギャップ近傍で最大振幅
となる反射率差強度に基づいて結晶品質を判定すること
を特徴とする。
ほど優れていると判定することを特徴とする。
は、ヘテロ接合バイポーラトランジスタ構造を有するこ
とを特徴とする。
構造を有する前記半導体エピタキシャル結晶ウエハは、
エミッタ層およびコレクタ層のバンドギャップエネルギ
ー近傍において、光励起により発生する最大振幅の反射
率差強度を測定することによって結晶品質を判定するこ
とを特徴とする。
タ構造を有する前記半導体エピタキシャル結晶ウエハを
用いて作製されるヘテロ接合バイポーラトランジスタの
電流利得を反射率差強度から予測することを特徴とす
る。
T)構造を有する半導体エピタキシャル結晶ウエハにお
いて、エミッタ−ベース空乏層、ベース−コレクタ空乏
層およびベース層中で再結合中心として作用する欠陥密
度が増加することにより、光励起による過剰な電子・正
孔の生成・消滅によって生じる内部電界の変調に起因し
た結晶のバンドギャップ近傍の反射率差強度(ΔR/
R)が減少することを見出した。これにより、反射率差
強度(ΔR/R)が大きいと、半導体エピタキシャル結
晶ウエハの結晶品質が優れていることを立証した。
反射率差強度(ΔR/R)と、この半導体エピタキシャ
ル結晶ウエハを用いて作製したヘテロ接合バイポーラト
ランジスタ(HBT)の電流利得との間にリニアーな相
関があることを見出したので、反射率差強度(ΔR/
R)から電流利得を予測することができる。
る過剰な電子・正孔の発生・消滅による内部電界変調を
利用した変調分光法を半導体エピタキシャル結晶ウエハ
の非破壊評価に適用してきたが、最近、ヘテロ接合バイ
ポーラトランジスタ(HBT)構造を有する半導体エピ
タキシャル結晶ウエハにおいて、エミッタおよびコレク
タを形成する半導体のバンドギャップ近傍の反射率差強
度(ΔR/R)と、この半導体エピタキシャル結晶ウエ
ハを用いて作製されたヘテロ接合バイポーラトランジス
タ(HBT)の電流利得(hFE)との間に所定の相関
があることを初めて見出した。
の生成に伴う内部電界変調に起因した反射率差強度(Δ
R/R)の測定は、一般的にはフォトリフレクタンス
(Photoreflectance:PR)法と呼ばれ、これまではも
っぱら結晶のバンドギャップ、組成または内部電界強度
の測定に適用されてきた。
シャル結晶ウエハのエミッタ−ベース空乏層、ベース−
コレクタ空乏層からの反射率差信号強度(ΔR/R)の
スペクトル図である。図1にInP(001)基板に格子
整合したn−InPエミッタ層、p+−InGaAsベ
ース層、i−InGaAsコレクタ層を有するInP系
HBT構造の半導体エピタキシャル結晶ウエハのエミッ
タ−ベース空乏層、ベース−コレクタ空乏層からの反射
率差信号強度(ΔR/R)の光子エネルギー(eV)に
対するスペクトルを示す。なお、反射率差信号強度(Δ
R/R)は、実際に測定した値に106倍した値106
ΔR/Rで表す。
ッタ層であるInPのバンドギャップエネルギー近傍に
反射率差信号強度(ΔR/R)のピークが現れ、さらに
光子エネルギーの高い範囲に強度振動が現れる。
ュ(Franz−Keldysh:FK)振動と呼ばれるもので、エ
レクトロリフレクタンス(Electroreflectance:ER)
法やPR法等の電界変調スペクトルに現れる特有のスペ
クトルであり、振動の周期から内部電界強度を測定する
ことが可能である。
振動の最大振幅に着目し、トライアンドエラーの実験と
考察を行った結果、後述する最大振幅強度(反射率差信
号強度ΔR/R)と結晶中の再結合中心密度の相関を導
いた。さらに、HBT構造の半導体エピタキシャル結晶
ウエハの試料からの反射率差信号強度(ΔR/R)と、
この試料から作製したヘテロ接合バイポーラトランジス
タ(HBT)の電流利得(hFE)との間に相関がある
ことを初めて見出した。
結晶ウエハの試料からの反射率差信号強度(ΔR/R)
と、この試料から作製したヘテロ接合バイポーラトラン
ジスタ(HBT)の電流利得(hFE)の関係図であ
る。図2にInP(001)基板に格子整合したn−In
Pエミッタ層、p+−InGaAsベース層、i−In
GaAsコレクタ層を有するInP系HBT構造の半導
体エピタキシャル結晶ウエハのエミッタ−ベース空乏層
(●印)、ベース−コレクタ空乏層(▲印)からの反射
率差信号強度(106ΔR/R)と、同ウエハを用いて
作製したヘテロ接合バイポーラトランジスタ(HBT)
の電流利得(h FE)の関係を示す。
は、有機金属気相成長法により形成したもので、同一層
構造を有するが成長条件を変えて異なる結晶品質とした
ものである。
ス空乏層領域に起因した反射率差信号強度(●印)と、
ベース−コレクタ空乏層に起因した反射率差信号強度
(▲印)は、いずれも電流利得(hFE)との間に正相
関を示す。
スペクトル測定(図1参照)において、反射率差信号強
度(ΔR/R)の最大振幅強度値を抽出し、所定のしき
い値以上の反射率差信号強度(ΔR/R)を選定するこ
とにより、半導体素子(例えば、HBT)を作製した時
に、優れた電気特性(例えば、電流利得)をもたらす
(図2参照)結晶品質の優れた半導体エピタキシャル結
晶ウエハを選別することができる。
明の発明者は、HBT構造を有する半導体エピタキシャ
ル結晶ウエハでは、エミッタ−ベース空乏層またはベー
ス−コレクタ空乏層で再結合中心となる欠陥密度と反射
率差信号強度(ΔR/R)の間に以下の関係があること
を明らかにした。
示すように、励起光照射によってエミッタ−ベース接合
やベース−コレクタ接合に発生する光誘起電圧Vmに比
例する。
合ダイオードのI−V特性から、順バイアス電流IFと
光電流ILを用いて数2からI=0の時にV=Vmで求
められる。
それぞれ数3、数4で表わされる。
は素電荷量、nはダイオードの理想因子、Vは印加電
圧、kはボルツマン定数、Tは絶対温度を表わす。
孔対の生成密度、Pmは励起光強度、γは量子効率、R
Oは反射率、hνはフォトンのエネルギーを表わす。
結晶ウエハに含まれる欠陥の効果がない理想的な状態で
あり、実際の実験結果を説明するためには、電子・正孔
の生成密度を左右する再結合中心として作用する欠陥の
影響を導入しなければならない。
結晶ウエハのエミッタ−ベース空乏層およびベース−コ
レクタ空乏層において、単一レベルの再結合中心が、エ
ミッタ−ベース接合界面およびベース−コレクタ接合界
面から幅Wに亘って密度Ntで一様に存在し、再結合電
流が支配的になると仮定すれば、数3は数5で表わされ
る。
(qV/2kT)−1〕
キャリア捕獲断面積、Vthはキャリアの熱速度、Nt
は再結合中心密度、niは真性キャリア濃度を表わす。
=Vmであり、数4および数5より、光励起電圧Vmは
数6で表わされる。
(1/σVthni){γ(1−RO)/hν}Pm/N
t〕
W)(1/σVthni){γ(1−RO)/hν}とお
くと、AおよびBはσが一定であれば定数となるため、
Tが一定の下では反射率差信号強度(ΔR/R)は数7
で表わされる。
タとした励起光強度(Pm)に対する反射率差信号強度
(106ΔR/R)の関係図である。図3において、○
および▲で示す特性は実験値、実線で示した特性は数7
による理論値であり、実験値と理論値は極めてよく一致
する。
m)が増加するに伴い、反射率差信号強度(106ΔR
/R)も数7に従って増加する。また、励起光強度(P
m)が同じであれば、再結合中心密度(Nt)が増加す
るに伴い、反射率差信号強度(106ΔR/R)は減少
する。
R/R)が高い値を示した半導体エピタキシャル結晶ウ
エハ、即ち再結合中心密度(Nt)の低い半導体エピタ
キシャル結晶ウエハを用いて作製したヘテロ接合バイポ
ーラトランジスタ(HBT)は、図2で電流利得(h
FE)が高い値を示すことが確認できた。
R/R)が低い値を示した半導体エピタキシャル結晶ウ
エハ、即ち再結合中心密度(Nt)の高い半導体エピタ
キシャル結晶ウエハを用いて作製したヘテロ接合バイポ
ーラトランジスタ(HBT)は、図2で電流利得(h
FE)が低い値を示す。
度(ΔR/R)は、再結合中心密度(Nt)が増加する
ことによって減少し、再結合中心密度(Nt)が減少す
ることによって増加する関係にあるため、反射率差信号
強度(ΔR/R)を測定することにより、半導体エピタ
キシャル結晶ウエハの再結合中心密度(Nt)を評価す
ることができる。
R/R)とヘテロ接合バイポーラトランジスタ(HB
T)の電流利得(hFE)の相関については以下のよう
に考察される。ヘテロ接合バイポーラトランジスタ(H
BT)の電流利得(hFE)が低下する原因は、エミッ
タ−ベース接合領域における再結合電流成分の増大とベ
ース層における再結合電流成分の増大が考えられる。
電流の増大については、エミッタ−ベース空乏層中にお
いて再結合中心として作用する欠陥の密度が高ければ、
再結合電流成分が増加し、電流利得(hFE)を低下さ
せる原因となる。同じように、空乏層中の再結合中心密
度が高ければ、反射率差信号強度(ΔR/R)を低下さ
せてしまう。
ついては、ベース層中の再結合中心の増加が再結合電流
を増加させるため、電流利得(hFE)を低下させる原
因となる。
中心生成機構として、成長中および成長後の高温保持に
よるフレンケル反応を考えた。ベース層のような高い不
純物濃度を有するIII−V族化合物半導体p型結晶
は、平衡状態でV族原子空孔が高い飽和濃度を有するこ
とが知られており、これはフェルミ準位効果とも呼ばれ
ている。
面のフェルミ準位が結晶のバンドギャップの中央付近に
ピン留めされているため、成長表面近傍におけるV族原
子空孔の濃度は低い。
が結晶内部に取り込まれる際に、V族原子空孔濃度の未
飽和を解消するため、フレンケル反応によってV族原子
空孔が生成される。
よび格子間原子は、ベース層中で再結合中心として作用
する。また、生成された格子間原子は、比較的大きな拡
散定数を有するため、容易に拡散してエミッタ−ベース
空乏層やベース−コレクタ空乏層に侵入する。
となる場合が多いが、これらの空乏層に侵入した格子原
子が再結合中心として作用して反射率差信号強度(ΔR
/R)を低下させるものと考えられる。
して作用する欠陥が生成されることに伴い、エミッタ−
ベース空乏層およびベース−コレクタ空乏層にも再結合
中心として作用する欠陥が侵入し、ヘテロ接合バイポー
ラトランジスタ(HBT)の電流利得(hFE)を低下
させると同時に、半導体エピタキシャル結晶ウエハの反
射率差信号強度(ΔR/R)も低下させる。
低下は、ベース層品質の低下を示唆しており、本願発明
の発明者は、実験と考察に基づいて反射率差信号強度
(ΔR/R)の低下がベース層の劣化に起因することを
実証した。
晶ウエハの反射率差信号強度(ΔR/R)を低下させる
結晶品質の劣化は、ヘテロ接合バイポーラトランジスタ
(HBT)の電流利得(hFE)の低下をもたらすこと
が明らかになった。
ヘテロ接合バイポーラトランジスタ(HBT)の所望の
電流利得(hFE)が得られる値の範囲を設定し、反射
率差信号強度(ΔR/R)スペクトルの測定を半導体エ
ピタキシャル結晶ウエハについて実施し、設定した範囲
内にある反射率差信号強度(ΔR/R)の半導体エピタ
キシャル結晶ウエハを選定することにより、所望の電流
利得(hFE)が得られるヘテロ接合バイポーラトラン
ジスタ(HBT)を作製するために適した品質の良い半
導体エピタキシャル結晶ウエハの選別が可能となる。
R)が大きい程、半導体エピタキシャル結晶ウエハの結
晶品質は優れ、さらにこの半導体エピタキシャル結晶ウ
エハを用いて作製したヘテロ接合バイポーラトランジス
タ(HBT)の電流利得(hF E)も高い値のものが得
られる。
6ΔR/R)と電流利得(hFE)の線形な相関から、
半導体エピタキシャル結晶ウエハの反射率差信号強度
(10 6ΔR/R)を測定することにより、この半導体
エピタキシャル結晶ウエハを用いて作製したヘテロ接合
バイポーラトランジスタ(HBT)の電流利得
(hFE)を正確に予測することができる。
book on Semiconductors Completely Revised Edition
Vol.2,1994,p.527-635」に紹介されている。
定することにより、室温ならびに非破壊で、半導体エピ
タキシャル結晶ウエハの品質を評価することができ、反
射率差信号強度が高い程、半導体エピタキシャル結晶ウ
エハの結晶品質が優れていると判定することができる。
(HBT)構造を有する半導体エピタキシャル結晶ウエ
ハで測定する反射率差信号強度を所定値の範囲に設定し
てウエハを選定することにより、この半導体エピタキシ
ャル結晶ウエハを用いて所望の電流利得を有するヘテロ
接合バイポーラトランジスタ(HBT)を作製すること
ができる。
な経費や作業時間を大幅に低減し、電気的特性に優れた
半導体素子の作製に適した半導体エピタキシャル結晶ウ
エハを容易に選別可能な半導体結晶測定法を提供するこ
とができる。
晶ウエハのエミッタ−ベース空乏層、ベース−コレクタ
空乏層からの反射率差信号強度(ΔR/R)のスペクト
ル図
の試料からの反射率差信号強度(ΔR/R)と、この試
料から作製したヘテロ接合バイポーラトランジスタ(H
BT)の電流利得(hFE)の関係図
起光強度(Pm)に対する反射率差信号強度(106Δ
R/R)の関係図
Claims (5)
- 【請求項1】 光励起による過剰な電子・正孔の生成・
消滅による半導体の内部電界変調を利用した半導体エピ
タキシャル結晶ウエハの半導体結晶測定法であって、 光励起による過剰な電子・正孔の生成・消滅により生ず
る前記半導体エピタキシャル結晶ウエハのバンドギャッ
プ近傍で最大振幅となる反射率差強度に基づいて結晶品
質を判定することを特徴とする半導体結晶測定法。 - 【請求項2】 前記結晶品質は、反射率差強度が大きい
ほど優れていると判定することを特徴とする請求項1記
載の半導体結晶測定法。 - 【請求項3】 前記半導体エピタキシャル結晶ウエハ
は、ヘテロ接合バイポーラトランジスタ構造を有するこ
とを特徴とする請求項1記載の半導体結晶測定法。 - 【請求項4】 ヘテロ接合バイポーラトランジスタ構造
を有する前記半導体エピタキシャル結晶ウエハは、エミ
ッタ層およびコレクタ層のバンドギャップエネルギー近
傍において、光励起により発生する最大振幅の反射率差
強度を測定することによって結晶品質を判定することを
特徴とする請求項1、請求項2または請求項3記載の半
導体結晶測定法。 - 【請求項5】 ヘテロ接合バイポーラトランジスタ構造
を有する前記半導体エピタキシャル結晶ウエハを用いて
作製されるヘテロ接合バイポーラトランジスタの電流利
得を反射率差強度から予測することを特徴とする請求項
1、請求項2、請求項3または請求項4記載の半導体結
晶測定法。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004075284A1 (ja) * | 2003-02-21 | 2004-09-02 | Sumitomo Chemical Company, Limited | 半導体エピタキシャル結晶ウエハの品質判定方法並びにこれを用いたウエハ製造方法 |
JP2011101049A (ja) * | 2011-02-07 | 2011-05-19 | Mitsubishi Electric Corp | 半導体層の検査方法 |
-
2000
- 2000-07-13 JP JP2000212212A patent/JP3646218B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|---|---|---|
WO2004075284A1 (ja) * | 2003-02-21 | 2004-09-02 | Sumitomo Chemical Company, Limited | 半導体エピタキシャル結晶ウエハの品質判定方法並びにこれを用いたウエハ製造方法 |
JP2011101049A (ja) * | 2011-02-07 | 2011-05-19 | Mitsubishi Electric Corp | 半導体層の検査方法 |
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