JP2002024124A - 情報配信方法、および、情報配信管理サーバ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 自己の予定にしたがった適切な情報を入手す
ることが可能な情報配信システムを提供する。 【解決手段】 ユーザのスケジュールを管理して、予定
に合致した情報を配信する制御サーバ１２は、ユーザ端
末から当該ユーザの予定であって、関連する日時、場所
および内容を含む予定を受理して、予定を当該ユーザの
スケジュールに登録するユーザスケジュール管理部３６
と、ユーザの要求にしたがって、他のユーザのスケジュ
ールを検索し、ユーザの予定と合致する予定をもつ他の
ユーザを特定するスケジュール照合部４０と、他のユー
ザが存在することをユーザに通知するメール処理部４２
とを備えている。ユーザの要求に、他のユーザとのメー
ル送受信の希望が含まれている場合には、他のユーザが
通信中であるか否かし、通信中であれば、ユーザ端末
と、他のユーザのユーザ端末との間のメール送受信等を
仲介する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の技術分野】本発明は、インターネットを利用
した情報の授受、特に、人と人或いは人と店舗との間の
情報を授受するシステムに関する。

【０００２】

【従来の技術】近年のインターネットの普及により、数
多くの情報提供サイトが出現し、サイトの検索エンジン
を利用して、店舗の情報をユーザに提供するサービスが
実用化されている。その一方、趣味や嗜好を共通するよ
うなユーザのコミュニティを形成したサイトを見出すこ
とができる。このようなコミュニティサイトでは、趣味
や嗜好についてＢＢＳなどを利用して情報を交換した
り、趣味や嗜好が共通する知人をつくったりすることが
できる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記サーチエンジンで
は、ユーザが端末装置を操作して、自己の探したいカテ
ゴリを指定し、提示されたリストから店舗を選択するよ
うに構成されているのが一般的である。しかしながら、
上記サーチエンジンでは、単に店舗の情報がユーザに提
示されるだけであり、自分が当該店舗に出向いたとき
に、何らかの理由で店舗が閉まっていたり、或いは、飲
食店では空席が無いため利用できない場合が考えられ
る。また、コミュニティサイトを利用した場合に、ユー
ザが自己の予定について相手にコメントを求め、或い
は、同行を求めることは可能であったが、そのために
は、コミュニティにおいて自己の予定を他人に提示する
必要があった。これは、プライバシー保護の面からのあ
まり望ましいものではない。

【０００４】本発明は、自己の予定にしたがった適切な
情報を入手することが可能な情報配信システムを提供す
ることを目的とする。また、本発明は、自己の予定に合
致する他のユーザとの情報交換を、ユーザのプライバシ
ーを保護しつつ、つまり、セキュアな状況で実現できる
情報配信システムを提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明の目的は、ユーザ
端末から当該ユーザの予定であって、関連する日時、場
所および内容の少なくとも一つ以上を含む予定を受理す
るステップと、前記予定を当該ユーザのスケジュールに
登録するステップと、ユーザの要求にしたがって、他の
ユーザのスケジュールを検索し、前記スケジュール中の
予定と合致する予定をもつ他のユーザを特定するステッ
プと、前記他のユーザが存在することをユーザに通知す
るステップとを備えたことを特徴とする情報配信方法に
より達成される。本発明によれば、ユーザの予定と日
時、場所や内容が一致する他のユーザが存在することを
知らせることが可能となる。

【０００６】本発明の好ましい実施態様においては、さ
らに、ユーザの要求に、他のユーザとのメール送受信の
希望が含まれている場合に、前記他のユーザが通信中で
あるか否かを判断するステップと、前記他のユーザが通
信中である場合に、前記ユーザのユーザ端末と、前記他
のユーザのユーザ端末との間のメール送受信を仲介する
ステップとを備えている。また、好ましい実施態様にお
いては、さらに、ユーザの要求に、他のユーザとのチャ
ットの希望が含まれている場合に、前記他のユーザが通
信中であるか否かを判断するステップと、前記他のユー
ザが通信中である場合に、前記ユーザのユーザ端末と、
前記他のユーザのユーザ端末との間のチャットを仲介す
るステップとを備えている。

【０００７】これら実施態様によれば、ユーザは、自分
の予定に合致する予定をもっている他のユーザと通信を
なすことができ、適当な情報交換が可能となる。また、
メール送受信やチャットにおいては、仲介を設けている
ため、自己のメールアドレスなどを他のユーザに知らせ
る必要が無く、プライバシーの保護が可能となる。本発
明のさらに好ましい実施態様においては、前記ユーザに
よる予定を受理するのに応答して、他のユーザが検索さ
れるように構成されている。これにより、ユーザは予定
の登録の際に、タイムリーに他のユーザの存否を確認す
ることが可能となる。

【０００８】また、本発明の別の実施態様において、情
報配信方法は、ユーザ端末から当該ユーザの予定であっ
て、関連する日時、場所および内容の少なくとも一つ以
上を含む予定を受理するステップと、前記予定を当該ユ
ーザのスケジュールに登録するステップと、店舗の端末
から当該店舗に関する情報を受理するステップと、前記
店舗に関する情報を登録するステップと、前記ユーザ端
末からのアクセスの際に、前記ユーザのスケジュールを
検索して、何れかの予定に合致する店舗に関する情報
を、前記アクセスにかかるコンテンツとともに前記ユー
ザ端末に伝達するステップとを備えている。この実施態
様によれば、ユーザは自己の予定にあった店舗の情報を
自動的に入手することが可能となる。また、店舗の側か
らも、当該店舗に来店する可能性のある顧客（ユーザ）
に対してのみ情報を配信できるという利点がある。店舗
に関する情報は、単なる店舗の紹介であっても良いし、
店舗におけるイベントの日時および内容を含んでも良
い。

【０００９】また、本発明のさらに別な実施態様におい
て、情報配信方法は、ユーザ端末から、ユーザの予定で
あって、関連する日時、場所および内容を含む予定を受
理するステップと、前記場所および内容に合致する店舗
を、登録された店舗の情報から選択するステップと、前
記選択された店舗の端末に、前記予定を示すメッセージ
を伝達するステップと、前記選択された店舗のうちの何
れかからの返信メッセージを受理して、これを前記ユー
ザ端末に伝達するステップとを備えている。この実施態
様によれば、ユーザは自己の予定に合致する店舗の情報
を略リアルタイムで入手することができる。返信メッセ
ージに電話番号やＥメールアドレスが添付されていれ
ば、直接店舗とのコンタクトをとることも可能となる。

【００１０】また、本発明の目的は、ユーザのスケジュ
ールを管理して、当該スケジュール中に含まれる予定に
合致した情報を配信する情報配信制御サーバであって、
ユーザ端末から当該ユーザの予定であって、関連する日
時、場所および内容の少なくとも一つ以上を含む予定を
受理して、当該予定を当該ユーザのスケジュールに登録
するユーザスケジュール管理手段と、ユーザの要求にし
たがって、他のユーザのスケジュールを検索し、前記ス
ケジュール中の予定と合致する予定をもつ他のユーザを
特定するスケジュール照合手段と、前記他のユーザが存
在することをユーザに通知する通知手段とを備えたこと
を特徴とする情報配信制御サーバによっても達成され
る。

【００１１】さらに、本発明の目的は、ユーザのスケジ
ュールを管理して、当該スケジュール中に含まれる予定
に合致した情報を配信する情報配信制御サーバであっ
て、ユーザ端末から当該ユーザの予定であって、関連す
る日時、場所および内容の少なくとも一つ以上を含む予
定を受理して、当該予定を当該ユーザのスケジュールに
登録するユーザスケジュール管理手段と、店舗の端末か
ら当該店舗に関する情報を受理して、当該店舗に関する
情報を登録する店舗情報登録手段と、前記ユーザ端末か
らのアクセスの際に、前記ユーザのスケジュールを検索
して、何れかの予定に合致する店舗に関する情報を、前
記アクセスにかかるコンテンツとともに前記ユーザ端末
に伝達する店舗情報選択手段とを備えたことを特徴とす
る情報配信制御サーバによっても達成される。

【００１２】

【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明の実施の形態につき説明を加える。図１は、本発明の
実施の形態にかかる情報配信システムの概略構成を示す
ブロックダイヤグラムである。図１に示すように、情報
配信システム１０においては、制御サーバ１２がインタ
ーネット１４に接続されている。インターネット１４に
は、レストランをはじめ種々の店舗の店舗コンピュータ
１６−１、・・・、１６−ｐや、一般ユーザの利用する
ユーザコンピュータ２０−１、・・・、２０−ｑ、およ
び、電話サービス会社のサーバ（電話サービスサーバ）
１８が接続されている。携帯電話やＰＤＡなどの携帯端
末２２−１、・・・、２２−ｎは、電話サービスサーバ
１８を介して、インターネット１４にアクセスできるよ
うになっている。携帯端末２２は、ユーザが利用するユ
ーザ携帯端末と、店舗側にて利用される店舗側携帯端末
が存在する。本明細書において、これらを区別して説明
すべき場合には、それぞれを、ユーザ携帯端末２２、店
舗側携帯端末２２と称する。

【００１３】このような情報配信システム１０におい
て、制御サーバ１２は、ユーザコンピュータ２０の間、
ユーザコンピュータ２０と携帯端末２２との間、およ
び、ユーザコンピュータ２０やユーザ携帯端末２２と、
店舗コンピュータ１６や店舗側携帯端末２２との間の情
報の授受を制御できるようになっている。

【００１４】図２は、制御サーバ１２の構成を示すブロ
ックダイヤグラムである。図２に示すように、制御サー
バ１２は、当該制御サーバ１２を介した情報の授受（情
報提供サービス）を利用するためにユーザを登録するユ
ーザ登録部２６と、登録されたユーザに関する種々の情
報を記憶するユーザデータベース（ＤＢ）２８と、上記
情報提供サービスを利用する店舗を登録する店舗登録部
３０と、登録された店舗に関する種々の情報を記憶する
店舗ＤＢ３２と、アクセスしたユーザや店舗を認証する
ユーザ／店舗認証部３４と、ユーザのスケジュールの更
新や参照などを実行するユーザスケジュール管理部３６
と、各ユーザのスケジュールを記憶するスケジュールＤ
Ｂ３８と、各ユーザのスケジュールを照合するスケジュ
ール照合部４０と、照合されたスケジュールなどにした
がってユーザに伝達すべきメールを作成するメール処理
部４２と、店舗からの情報に関する種々の処理を実行す
る店舗情報処理部４４とを有している。

【００１５】このように構成された情報配信システム１
０においては、制御サーバ１２を介した通信により以下
の事項が実現される。 （１）ユーザのスケジュール管理により、あるユーザの
行動と合致する行動をとる他のユーザを見出して、当該
他のユーザに関する情報を、上記ユーザに通知する。 （２）ユーザのスケジュール管理により、当該ユーザの
行動に関連する広告をユーザに配信する。 （３）ユーザの要求に応じて、必要な店舗の情報をユー
ザに伝達する。 これらの機能を実現するのに先立って、まず、ユーザお
よび店舗の登録がなされる。図３は、ユーザの登録処理
手順を示すフローチャートである。これは、ユーザコン
ピュータ２０と制御サーバ１２との通信によっても可能
であるし、ユーザ携帯端末２２と制御サーバ１２との通
信によっても実現できる。そこで、この処理において
は、ユーザ側の端末（ユーザコンピュータ２０或いはユ
ーザ携帯端末２２）を単に「ユーザ端末」と称する。

【００１６】まず、登録を希望するユーザが、ユーザ端
末を操作することにより、（ユーザ携帯端末２２の場合
には電話サービスサーバ１８および）インターネット１
４を介して制御サーバ１２に登録要求が伝達され（ステ
ップ３０１）、次いで、ユーザ自身が使用を希望するユ
ーザＩＤおよびパスワードが制御サーバ１２に伝達され
る（ステップ３０２）。制御サーバ１２のユーザ登録部
２６は、受理したユーザＩＤおよびパスワードを参照し
て、既に使用されているものではないか否かを判断する
（ステップ３１１）。ここでいずれかが既に使用されて
いる場合には、再度ユーザＩＤ或いはパスワードの入力
をユーザ端末に促す。したがって、この場合には、ステ
ップ３０２、３１１の処理が繰り返される。

【００１７】ユーザＩＤおよびパスワードが決定される
と、制御サーバ１２のユーザ登録部２６は登録フォーム
をユーザ端末に送信する（ステップ３１２）。この登録
フォームには、ユーザの氏名、ユーザコンピュータ２０
のＥメールアドレス、ユーザ携帯端末２２のＥメールア
ドレス、住所、電話番号、性別、生年月日、職業、趣味
などが含まれる。これらのうち、ユーザの氏名、何れか
のＥメールアドレスなど必須のものと、職業や趣味など
任意のものが定められている。

【００１８】ユーザは、ユーザ端末に登録フォームが受
理された（ステップ３０３）後に、ユーザ端末のキー、
場合によってはマウスを操作して、必要な情報を入力す
る。記入済の登録フォームは、ユーザ端末から制御サー
バ１２に伝達される（ステップ３０４、３１３）。制御
サーバ１２のユーザ登録部２６は、受理した記入済の登
録フォームを参照して、ユーザにより記入された各種の
データを、ユーザＩＤと関連付けてユーザＤＢ２８に記
憶する（ステップ３１４）。また、この際に、ユーザＩ
Ｄに関連付けられたスケジューラ領域が、ユーザＤＢ２
８中に確保される。

【００１９】その後に、ユーザ登録部２６は、登録完了
通知を作成して、これを、通信処理部２４を介して、ユ
ーザ端末に向けて送信する（ステップ３１５）。たとえ
ば、ユーザ端末がユーザコンピュータ２０であれば、登
録完了を示す画像（コンテンツ）を送信すればよいし、
ユーザ端末がユーザ携帯端末２２であれば、登録完了を
示すメッセージからなるメールを送信すればよい。ユー
ザ端末においては、送信された登録完了通知を受理する
と、これを表示装置（図示せず）の画面上に表示し、登
録の完了をユーザに知らせる（ステップ３１５）。これ
により、ユーザの登録処理が終了する。

【００２０】また、本実施の形態においては、店舗につ
いても店舗側コンピュータ１６或いは店舗側携帯端末２
２のいずれかから、店舗等の登録ができるようになって
いる。この場合の手順も、ユーザ端末のかわりに、店舗
側コンピュータ１６或いは店舗側携帯端末２２になる点
を除くと略同様である。なお、店舗の登録フォームには
店舗の名称、住所、業種、電話番号、Ｅメールアドレス
などを記入するようになっている。また、地図画像のＵ
ＲＬや店舗までの経路を示すテキストを添付できるよう
にしても良い。さらに、店舗において取り扱う商品やサ
ービスに関する情報を登録することもできる。たとえ
ば、洋服店や運動具店などにおける商品（ワンピース、
Ｔシャツや、ゴルフクラブ、ボディボードなど）や、旅
行代理店におけるサービス（商品）（パッケージツアー
など）に関する情報をと黒くできる。また、登録フォー
ムに記入された各種データは、店舗登録部３０により店
舗ＤＢ３２に記憶される。

【００２１】次に、ユーザのスケジューラに関する処理
について説明を加える。図４は、ユーザ端末によるスケ
ジュール情報の入力／更新の手順の一例を示すフローチ
ャートである。まず、ユーザ端末は、制御サーバ１２の
スケジューラにアクセスする（ステップ４０１）。ここ
で、ユーザ端末からは制御サーバ１２に対して、ユーザ
ＩＤおよびパスワードが添付される。制御サーバ１２の
ユーザ／店舗認証部３４は、受理したユーザＩＤおよび
パスワードを、ユーザＤＢ２８のデータを参照して認証
し（ステップ４１１）、当該ユーザのスケジュールをス
ケジュールＤＢ３８から探し出して、当該ユーザのスケ
ジュールのデータを、通信処理部２４を介してユーザ端
末に送信する（ステップ４１２）。ユーザ端末は、スケ
ジュールのデータを受理すると、これを表示装置の画面
上に表示する（ステップ４０２）。図５は、表示された
スケジュール表の一例である。画面５０１の中央／右欄
５０２には、カレンダーが表示され、日にちごとに設定
された予定が示されるようになっている。また、右欄５
０３には、当日のより詳細なスケジュールが表示され
る。これは、カレンダー中の応答日（符号５０４）に示
される情報をより詳細に示したものであることが理解で
きよう。

【００２２】ユーザが特定の日時の自己の予定を入力す
る場合には、所定のコマンドを入力すると、図６に示す
ようなウィンドウが開かれる。たとえば、図６に示すよ
うに、このウィンドウにおいては、開始日時および終了
日時、予定の内容、場所、その他のメモなどを選択或い
は記入することができる。予定の内容ではカテゴリ、お
よび、より詳細な情報の双方を入力できるようになって
いる。カテゴリでは、「飲食」、「ショッピング」、
「スポーツ」、「レジャー」、「生活（ライフ）」、
「仕事」など、内容を大まかに捉えたものが含まれ、こ
れらのそれぞれに、詳細な情報が含まれるようになって
いる。たとえば、「飲食」には、「ごはん」、「飲
み」、「お茶」、「パーティ」など、「飲食」というカ
テゴリをより再分類したものが設定されている。また、
右欄６０１には、後述する他のユーザの検索に利用する
種々のオプションを通知するボタン（符号６０２〜６０
４）が設けられている。ユーザがウィンドウを参照し
て、項目を入力して登録ボタン６０５を押すと、ユーザ
端末から制御サーバ１２に、ウィンドウに入力されたデ
ータが伝達される（ステップ４０３、４１３）。

【００２３】制御サーバ１２のユーザスケジュール管理
部３６は、受理したデータを、スケジュールＤＢ３８の
当該ユーザＩＤに関連する領域に記憶する。これにより
スケジュールＤＢ３８が更新される（ステップ４１
４）。次いで、ユーザスケジュール管理部３６は、更新
されたスケジュールのデータを、通信処理部２４を介し
て、ユーザ端末に伝達する（ステップ４１５）。これに
より、ユーザ端末の表示装置（図示せず）の画面上に
は、新たに追加された予定が、カレンダー中などに表示
される。

【００２４】上記新たな予定を登録する際に、オプショ
ンボタンがオンされた場合につき説明を加える。図６に
示すように、本実施の形態においては、以下に述べるよ
うな、３種類のオプションが用意されている。 （ａ）自己が新たに登録した予定と、場所や内容が一致
ないし類似する他のユーザを検索し、そのようなユーザ
が存在するか否かを提示する（符号６０１参照）。 （ｂ）他のユーザを検索した上で、当該他のユーザとの
メール送受信を可能にする（符号６０２参照）。 （ｃ）他のユーザを検索した上で、当該他のユーザとの
チャットを可能にする（符号６０３参照）。

【００２５】図７および図８は、上記何れかのオプショ
ンボタンがオンされていた場合の処理を示すフローチャ
ートである。ユーザ端末においてオプションボタン６０
２〜６０４のいずれかがチェックされ、かつ、他の項目
（開始日時、終了日時、内容等）が記入され（ステップ
７０１、７０２）、ユーザが登録ボタン６０５をオンす
ると、ユーザ端末から制御サーバ１２に、ユーザにより
記入されたデータが伝達される（ステップ７１１）。制
御サーバのユーザスケジュール管理部３６が、図４のス
テップ４１１〜４１５の処理を実行する一方、スケジュ
ール照合部４０が、オプションおよび入力されたユーザ
の予定を解析する（ステップ７１２）。

【００２６】次いで、スケジュール照合部４０は、スケ
ジュールＤＢ３８を検索して、同一のオプションを選択
し、かつ、略同じ時間に略同じ目的（内容）で同じ場所
にいる予定を、スケジュールに登録しているような他の
ユーザを見つけ出す（ステップ７１３）。スケジュール
照合部４０による検索結果は、ユーザ端末に伝達され
（ステップ７１５）、ユーザ端末の表示装置の画面上に
表示される（ステップ７０４）。

【００２７】上記（ａ）に示したオプション（符号６０
２参照）が選択されていた場合には、ステップ８０１に
てノー(No)と判断され、ユーザ端末等における処理は終
了する。その一方、（ｂ）或いは（ｃ）にて示したオプ
ション（符号６０３，６０４参照）が選択されていた場
合には、他のユーザの通信状況の調査依頼がユーザ端末
から制御サーバ１２に伝達され（ステップ８０２、８１
１参照）、制御サーバ１２の通信処理部２４は、検索さ
れた他のサーバが制御サーバ１２を介した通信を行なっ
ているか否かを判断する（ステップ８１２、８１３）。
なお、どのようなオプションが選択されたかは、図７の
ステップ７０３、７１１に示すように、ユーザ端末から
制御サーバ１２に伝達されているため、ステップ８０
２、８１１に示すように、他のユーザの通信状況の調査
依頼の授受を省略できることは言うまでもない。

【００２８】上記他のユーザが通信中ではない場合（ス
テップ８１２でノー(No)）には、他のユーザが通信中で
ない（非通信）ことを示すデータがユーザ端末に伝達さ
れる（ステップ８１４、８０３）。その一方、上記他の
ユーザが通信中である場合（ステップ８１２でイエス(Y
es)）には、他のユーザが通信中であることを示すデー
タが、ユーザ端末に伝達される（ステップ８１５、８０
４参照）。その後、選択されていたオプションにしたが
って、当該他のユーザとの間で、制御サーバ１２を介在
させた形態のメール或いはチャットが開始される（ステ
ップ８０５、８１６）。このメール或いはチャットで
は、ユーザ端末と、上記検索により見出された他のユー
ザ端末との間で、直接メールなどのデータの授受が行な
われるのではなく、一方のユーザ端末から、いったん制
御サーバ１２のメール処理部４２にデータが受け入れら
れ、メール処理部４２から通信処理部２４を経て他のユ
ーザ端末にデータが転送されるように構成している。こ
れにより、制御サーバ１２によっては、一方のユーザの
メールアドレス等を、他方のユーザに知らせることな
く、当該ユーザ間の情報の授受を可能にしている。

【００２９】このように、本実施の形態によれば、オプ
ションを設定しておくことで、ユーザが、日時、場所お
よび内容（目的）を含む予定を入力すると、当該予定に
略合致する予定がある他のユーザを検索し、当該ユーザ
とのメール通信やチャットができる。したがって、ユー
ザは、所望のように予定の近い他のユーザと連絡をとり
情報交換をすることが可能となる。

【００３０】また、本実施の形態においては、ユーザが
制御サーバ１２にアクセスして、たとえば、予定を入力
し、或いは、他のユーザとの間でメール通信等を行なう
際に、当該ユーザのスケジュールに応じた広告配信が可
能となっている。ここでは、（ａ）上述した店舗の登録
において店舗ＤＢ３２に記憶された情報に基づく広告の
配信と、（ｂ）登録した店舗に特定のイベントがある場
合に、このような特定の情報に基づく広告の配信とが可
能となっている。後者においても、店舗ＤＢ３２にイベ
ントに関するデータが登録されるため、広告の特定およ
び配信の処理（図９（ｂ）参照）は、両者で異ならな
い。

【００３１】図９（ａ）は、登録した店舗に特定のイベ
ントがある場合に、そのようなイベントを登録する処理
を示すフローチャートである。このイベントの登録は、
店舗側コンピュータ１６でも店舗側携帯端末２２でも実
行することができる。以下、この処理を実行する店舗側
コンピュータ１６或いは店舗側携帯端末２２を店舗側端
末と称する。

【００３２】店舗側のオペレータは、店舗側端末を操作
して、制御サーバ１２にアクセスし、イベントの入力要
求を店舗側端末から制御サーバ１２に伝達する（ステッ
プ９０１）。制御サーバ１２のユーザ／店舗認証部３４
は、入力要求に添付された店舗ＩＤおよびパスワードを
参照して、店舗を認証する。次いで、店舗側端末に入力
されたイベント情報が制御サーバ１２に伝達される（ス
テップ９０２、９１２）。このイベント情報には、日
時、イベント内容が含まれる。たとえば、「＊月＊＊日
から××日まで、全品１０パーセントオフのバーゲン」
などがイベント情報たり得る。このようにして制御サー
バ１２に伝達されたイベント情報は、店舗情報処理部４
４により、店舗ＩＤと関連付けて店舗ＤＢ３２に記憶さ
れる（ステップ９１３）。

【００３３】ユーザ端末によるアクセスおよび広告の配
信について図９（ｂ）を参照して説明する。ユーザ端末
から制御サーバ１２にアクセス要求があると（ステップ
９２１）、制御サーバ１２のユーザ／店舗認証部３４
は、アクセス要求に添付されたユーザＩＤおよびパスワ
ードを参照してユーザを認証する（ステップ９３１）。
次いで、ユーザＩＤに基づき、このユーザのスケジュー
ルをスケジュールＤＢ３８から取り出し、当該ユーザの
現在或いは今後の予定がどうなっているかが特定される
（ステップ９３２）。次いで、当該ユーザの何れかの予
定に含まれる日時、場所および内容と、登録された店舗
情報、或いは、店舗のイベント情報が合致すると、この
店舗の情報および／またはイベント情報を含むバナー
が、アクセス要求のあったコンテンツに貼り付けられる
（ステップ９３３、９３４）。上記バナーは、登録され
た店舗の情報だけではなく、画像や地図へのリンクであ
っても良い。

【００３４】上記バナーが貼り付けられたコンテンツ
は、通信処理部２４を介してユーザ端末に伝達され（ス
テップ９３５）、ユーザ端末の表示装置の画面上に当該
コンテンツが表示される（ステップ９２２）。このよう
にして、ユーザのスケジュールに合致した情報、つま
り、ユーザの予定に含まれる場所や内容（目的）に合致
した店舗の情報や、ユーザの予定の含まれる日時、場所
および内容（目的）に合致した店舗のイベントの情報
を、ユーザに伝達することが可能となる。

【００３５】次に、ユーザの要求に応じた店舗の情報提
供について説明する。上述した実施の形態におけるスケ
ジュールを参照した他のユーザの検索や、店舗情報の提
供は、将来におけるユーザの予定に応えたものであっ
た。無論、ユーザが予定の行動（たとえば、ある場所で
のショッピング）をとっている際に、当該行動を自己の
スケジュールに登録すれば、リアルタイムでの他のユー
ザや店舗に関する情報を受けることはできる。以下の店
舗の情報提供では、ユーザの現時点或いは近い将来の行
動に対して、さらにリアルタイムな店舗に関する情報の
提供を受けることができる点で有用である。

【００３６】図１０および図１２は、店舗に関する情報
提供の手順を示すフローチャートである。図１０に示す
ように、まず、店舗情報の検索要求がユーザ端末から制
御サーバ１２に伝達されると（ステップ１００１）、制
御サーバ１２のユーザ／店舗認証部３４が、検索要求に
添付されたユーザＩＤおよびパスワードを参照してユー
ザを認証する（ステップ１０１１）。その後に、検索フ
ォームが制御サーバ１２からユーザ端末に伝達される
（ステップ１０１２、１００２）。図１１（ａ）は、検
索フォームの一例を示す図である。検索フォーム１１０
１には、検索したいカテゴリ、エリア、日時のほか、イ
ベントを入力することができる。たとえば、日時では、
現在（いま）のほか近い将来（たとえば、数時間後程
度）の時刻などを指定することができる。また、コメン
ト欄にはユーザが所望のコメントを入力できる。

【００３７】このようにしてユーザによる記入済フォー
ムは、制御サーバ１２に伝達される（ステップ１００
３、１０１３）。制御サーバ４２のメール処理部４２
は、上記記入内容を解析して、店舗情報処理部４４に、
上記メールに示すカテゴリ、エリアに合致する店舗の検
索を依頼する（ステップ１０１４）。店舗情報処理部
は、依頼に応答して、店舗ＤＢ３２を検索し、上記カテ
ゴリやエリアに合致する店舗の情報を見出して、これを
メール処理部４２に伝達する（ステップ１０１５）。メ
ール処理部４２は、ユーザからの記入済フォームに基づ
くメールデータを作成し（ステップ１０１６）、通信処
理部２４を介して、メールデータを検索された店舗の店
舗側端末に送信する（ステップ１０１７）。このメール
データには、必要であれば返信用のフォームが添付され
る。たとえば、店舗側コンピュータ１６がインターネッ
トに常時接続されている或いは頻繁に自己のメールボッ
クスに新着メールの確認をするような構成がとられてい
れば、店舗側端末としてコンピュータ１６を利用しても
良い。上記以外の場合には、店舗側端末として携帯端末
２２を利用するのが望ましい。

【００３８】メールデータを受理した店舗側端末におい
て、店舗側のオペレータは、メールを参照して、自分の
店舗がユーザの求める条件を満たせる場合には、返信フ
ォームに必要な情報を入力することができる。図１１
（ｂ）は、返信フォームの一例を示す図である。たとえ
ば、あるエリアのレストランをユーザが探していた場合
に、空席のあるレストランは、返信フォーム１１０２
に、空席があるということや電話を待っていることなど
必要な情報を記入して、制御サーバ１２に送信すればよ
い。

【００３９】図１２に示すように、店舗側端末から制御
サーバ１２にメッセージ（記入済返信フォーム）が伝達
されると、当該メッセージは、制御サーバ１２からユー
ザ端末に転送される（ステップ１２１２）。したがっ
て、ユーザは、店舗からのメッセージを参照することが
可能となる。これにより、ユーザは現時点或いは近い将
来に自分が出かけたい場所を確保したり、その情報を入
手することが可能となる。その一方、店舗側において
も、顧客を確保したいときに、条件が合致するユーザに
対して情報を提供することが可能となる。

【００４０】本発明は、以上の実施の形態に限定される
ことなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内
で、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内
に包含されるものであることは言うまでもない。たとえ
ば、スケジュールの登録内容は前記実施の形態に限定さ
れるものではない。また、あるユーザと予定の合致する
他のユーザや、情報を配信すべき店舗を見出す際に、全
ての条件が完全に一致する場合だけでなく、一致度が所
定の値より大きいような、他のユーザや店舗を略条件が
一致したと判断して、これら他の店舗やユーザの情報
を、ユーザに伝達するように構成しても良い。

【００４１】また、前記実施の形態においては、ユーザ
が自己の予定を登録する際に、当該予定に合致する予定
を有する他のユーザを検索するように構成されているが
このような構成に限定されるものではない。たとえば、
ユーザがスケジュール中の予定を指定して、上述した３
つのオプションの何れかを選択し、当該予定および選択
されたオプションを示す情報を制御サーバが受理して、
他のユーザの検索を開始するように構成しても良い。な
お、本明細書において、一つの手段の機能が、二つ以上
の物理的手段により実現されても、若しくは、二つ以上
の手段の機能が、一つの物理的手段により実現されても
よい。

【００４２】

【発明の効果】本発明によれば、携帯端末によるアクセ
スの際に、ユーザの嗜好に合致した広告を配信するため
の手法を提供することが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 図１は、本発明の実施の形態にかかる情報配
信システムの概略構成を示すブロックダイヤグラムであ
る。

【図２】 図２は、本実施の形態にかかる制御サーバの
構成を示すブロックダイヤグラムである。

【図３】 図３は、本実施の形態にかかるユーザの登録
処理手順を示すフローチャートである。

【図４】 図４は、本実施の形態において、ユーザ端末
によるスケジュール情報の入力／更新の手順の一例を示
すフローチャートである。

【図５】 図５は、本実施の形態において、ユーザ端末
に表示されたスケジュール表の一例である。

【図６】 図６は、本実施の形態において、スケジュー
ル表に関して開かれるウィンドウの一例である。

【図７】 図７は、本実施の形態において何れかのオプ
ションボタンがオンされていた場合の処理を示すフロー
チャートである。

【図８】 図８は、本実施の形態において何れかのオプ
ションボタンがオンされていた場合の処理を示すフロー
チャートである。

【図９】 図９は、本実施の形態における広告配信に関
する処理を示すフローチャートである。

【図１０】 図１０は、本実施の形態において、店舗に
関する情報提供の手順を示すフローチャートである。

【図１１】 図１１は、本実施の形態にかかる店舗の検
索フォームおよび店舗からの返信フォームの一例を示す
図である。

【図１２】 図１２は、本実施の形態において、店舗に
関する情報提供の手順を示すフローチャートである。

【符号の説明】

１０ 情報配信システム １２ 制御サーバ １４ インターネット １６ 店舗側コンピュータ ２０ ユーザコンピュータ ２２ 携帯端末 ２６ ユーザ登録部 ２８ ユーザＤＢ ３０ 店舗登録部 ３２ 店舗ＤＢ ３６ ユーザスケジュール管理部 ３８ スケジュールＤＢ ４０ スケジュール照合部

Claims (11)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ユーザ端末から当該ユーザの予定であっ
   て、関連する日時、場所および内容の少なくとも一つ以
   上を含む予定を受理するステップと、 前記予定を当該ユーザのスケジュールに登録するステッ
   プと、 ユーザの要求にしたがって、他のユーザのスケジュール
   を検索し、前記スケジュール中の予定と合致する予定を
   もつ他のユーザを特定するステップと前記他のユーザが
   存在することをユーザに通知するステップとを備えたこ
   とを特徴とする情報配信方法。
2. 【請求項２】 さらに、ユーザの要求に、他のユーザと
   のメール送受信の希望が含まれている場合に、 前記他のユーザが通信中であるか否かを判断するステッ
   プと、 前記他のユーザが通信中である場合に、前記ユーザのユ
   ーザ端末と、前記他のユーザのユーザ端末との間のメー
   ル送受信を仲介するステップとを備えたことを特徴とす
   る請求項１に記載の情報配信方法。
3. 【請求項３】 さらに、ユーザの要求に、他のユーザと
   のチャットの希望が含まれている場合に、 前記他のユーザが通信中であるか否かを判断するステッ
   プと、 前記他のユーザが通信中である場合に、前記ユーザのユ
   ーザ端末と、前記他のユーザのユーザ端末との間のチャ
   ットを仲介するステップとを備えたことを特徴とする請
   求項１または２に記載の情報配信方法。
4. 【請求項４】 前記ユーザによる予定を受理するのに応
   答して、他のユーザが検索されるように構成されたこと
   を特徴とする請求項１ないし３の何れか一項に記載の情
   報配信方法。
5. 【請求項５】 ユーザ端末から当該ユーザの予定であっ
   て、関連する日時、場所および内容の少なくとも一つ以
   上を含む予定を受理するステップと、 前記予定を当該ユーザのスケジュールに登録するステッ
   プと、 店舗の端末から当該店舗に関する情報を受理するステッ
   プと、 前記店舗に関する情報を登録するステップと、 前記ユーザ端末からのアクセスの際に、前記ユーザのス
   ケジュールを検索して、何れかの予定に合致する店舗に
   関する情報を、前記アクセスにかかるコンテンツととも
   に前記ユーザ端末に伝達するステップとを備えたことを
   特徴とする情報配信方法。
6. 【請求項６】 前記店舗に関する情報が、店舗における
   イベントの日時および内容を含むことを特徴とする請求
   項５に記載の情報配信方法。
7. 【請求項７】 ユーザ端末から、ユーザの予定であっ
   て、関連する日時、場所および内容を含む予定を受理す
   るステップと、 前記場所および内容に合致する店舗を、登録された店舗
   の情報から選択するステップと、 前記選択された店舗の端末に、前記予定を示すメッセー
   ジを伝達するステップと、 前記選択された店舗のうちの何れかからの返信メッセー
   ジを受理して、これを前記ユーザ端末に伝達するステッ
   プとを備えたことを特徴とする情報配信方法。
8. 【請求項８】 ユーザのスケジュールを管理して、当該
   スケジュール中に含まれる予定に合致した情報を配信す
   る情報配信制御サーバであって、 ユーザ端末から当該ユーザの予定であって、関連する日
   時、場所および内容の少なくとも一つ以上を含む予定を
   受理して、当該予定を当該ユーザのスケジュールに登録
   するユーザスケジュール管理手段と、 ユーザの要求にしたがって、他のユーザのスケジュール
   を検索し、前記スケジュール中の予定と合致する予定を
   もつ他のユーザを特定するスケジュール照合手段と、 前記他のユーザが存在することをユーザに通知する通知
   手段とを備えたことを特徴とする情報配信制御サーバ。
9. 【請求項９】 ユーザの要求に、他のユーザとのメール
   送受信の希望が含まれている場合に、前記他のユーザが
   通信中であるか否かを判断する判断手段と、 前記他のユーザが通信中である場合に、前記ユーザのユ
   ーザ端末と、前記他のユーザのユーザ端末との間のメー
   ル送受信を仲介するメール送受信仲介手段とを備えたこ
   とを特徴とする請求項８に記載の情報配信制御サーバ。
10. 【請求項１０】 ユーザの要求に、他のユーザとのメー
    ル送受信の希望が含まれている場合に、前記他のユーザ
    が通信中であるか否かを判断する判断手段と、 前記他のユーザが通信中である場合に、前記ユーザのユ
    ーザ端末と、前記他のユーザのユーザ端末との間のチャ
    ットを仲介するチャット仲介手段とを備えたことを特徴
    とする請求項８または９に記載の情報配信制御サーバ。
11. 【請求項１１】 ユーザのスケジュールを管理して、当
    該スケジュール中に含まれる予定に合致した情報を配信
    する情報配信制御サーバであって、 ユーザ端末から当該ユーザの予定であって、関連する日
    時、場所および内容の少なくとも一つ以上を含む予定を
    受理して、当該予定を当該ユーザのスケジュールに登録
    するユーザスケジュール管理手段と、 店舗の端末から当該店舗に関する情報を受理して、当該
    店舗に関する情報を登録する店舗情報登録手段と、 前記ユーザ端末からのアクセスの際に、前記ユーザのス
    ケジュールを検索して、何れかの予定に合致する店舗に
    関する情報を、前記アクセスにかかるコンテンツととも
    に前記ユーザ端末に伝達する店舗情報選択手段とを備え
    たことを特徴とする情報配信制御サーバ。