JP2002022974A - 光配線盤および光モジュール - Google Patents
光配線盤および光モジュールInfo
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Abstract
を搭載してなる光配線盤にあっては、光モジュールに係
る各種作業(光ファイバのコネクタ成端、光コネクタに
対する光ファイバのコネクタ接続)等の作業性を向上で
き、しかも光モジュールの高密度収納を実現できる技術
の開発が求められていた。 【解決手段】 対向する両側(第1作業面側、第2作業
面側)に引き出し可能に光モジュール30を収納する成
端部21を備え、この成端部21の対向する両側には、
それぞれ、成端部21からの光モジュール30の引き出
しを規制するストッパ部52、53が設けられている光
配線盤、並びに、第2作業面側と第1作業面側とにそれ
ぞれ成端部21に対して係脱自在のラッチ36、37が
設けられた光モジュール30を提供する。
Description
モジュールに関するものである。
板ケース状の光モジュールを用い、この光モジュールの
側部に取り付けられた光コネクタによって光ファイバを
コネクタ接続可能に成端するとともに、光ファイバの余
長を前記光モジュール内に収納する構成が提案されてい
る。
用いた光配線盤の一例を示す図であって、(a)は正面
図、(b)は側断面図である。図17(a)、(b)
中、符号1は光配線盤、2はモジュール収納部、3は光
モジュールである。図17(a)、(b)において、光
配線盤1に設けられたモジュール収納部2には、外観薄
板ケース状の光モジュール3が縦置きにして横並びに複
数配列収納されている。各光モジュール3は、モジュー
ル収納部2に引き込まれた光ファイバ4の余長を収納す
るとともに、その側部に取り付けられた光コネクタ5
(光コネクタアダプタ)によって前記光ファイバ4をコ
ネクタ接続可能に成端するようになっている。各光モジ
ュール3の光コネクタ5は、モジュール収納部2の1側
部である作業面側(図17(b)中左側)に向けられて
おり、この作業面側に引き込まれた光ファイバ6が前記
光コネクタ5にコネクタ接続されることで、光ファイバ
4、6同士が接続されるようになっている。光ファイバ
6は、先端が光コネクタ7(光コネクタプラグ)によっ
てコネクタ接続可能に成端されており、モジュール収納
部2に収納された各光モジュール3の光コネクタ5に対
して着脱自在とされることが普通であり、光コネクタ5
に対する光コネクタ7の接続を切り替えることで、光フ
ァイバ4に対して切替接続される。
配線盤1では、光モジュール3の光コネクタ5に対する
光ファイバ6の接続作業は、各光モジュール3をモジュ
ール収納部2の所定の収納位置に収納した状態で行うこ
とが一般的であり(通常、モジュール収納部2の最奥部
に光モジュール3を突き当てて収納する)、モジュール
収納部2の作業面側の一定領域8(以下「コネクタ配列
領域8」)に各光モジュール3の光コネクタ5が揃った
状態で行われる。このため、前述の接続作業は、コネク
タ配列領域8近傍の多数本の光ファイバ6が高密度に配
線される領域にて行うこととなり、例えば、活線状態の
光ファイバ6に触れて光通信の瞬断を生じさせたり、場
合によっては光ファイバ6を折り曲げて傷めてしまうと
いった不都合が生じやすいといった問題があった。ま
た、光ファイバ6との接触を回避しつつ接続作業を進め
るのでは、作業能率が低下するといった不満もある。さ
らに、前述の接続作業では、光ファイバ4、6同士を正
しく接続する必要があるが、前述のように、コネクタ配
列領域8近傍に多数本の光ファイバ6が配線されている
と、回線の確認がしにくくなり、誤接続の原因となる。
これに鑑みて、例えば、光モジュール3のコネクタ取付
面3aに回線番号等を示す表示を設けることも提案され
ているが、高密度実装型の光配線盤1では、モジュール
収納部2にて接続される光ファイバ4、6の心数が多
く、コネクタ配列領域8近傍に配線される光ファイバ6
もさらに増大するため、前記表示が見えにくくなる上、
前記表示を確認するために光ファイバ6を掻き分ける際
に光ファイバ6を傷める可能性があり、前記問題の根本
的な解決に至らない。なお、前述の問題は、光ファイバ
6の接続作業に限定されず、光ファイバの切替作業、光
ファイバの撤去作業等でも共通である。また、光モジュ
ールを複数収納する構成であれば、光配線盤以外、例え
ば光接続箱等でも、前記問題は同様に生じる。
3内側からの光コネクタ5に対する光ファイバ4の接続
作業や切替接続作業等の光モジュール3内の作業を行う
には、光モジュール3を作業面側に引き出して作業台上
にて開放するから、光配線盤1からの光モジュール3の
引き出し、収納の際には、周囲の光ファイバを傷めない
ように、細心の注意を払う必要があり、また、開放した
光モジュール3での作業中も、光配線盤1と光モジュー
ル3との間に引き出された光ファイバ4の周囲の光ファ
イバ6との接触等に注意を払う必要があるなど、作業性
に不満があった。さらに、光モジュール3の収納時に
は、光配線盤1との間に引き出された光ファイバ4の収
納作業に手間が掛かるといった不満もあった。
ので、光モジュールを、対向する両側に引き出し可能に
収納することを実現して、第1作業面側での作業(引き
出した光モジュールへの光ファイバの収納、光コネクタ
に対する接続による成端等)と、第2作業面側での光モ
ジュールの光コネクタに対する光ファイバのコネクタ切
替作業とを対向する両側に分離することができ、しか
も、第2作業面側での光ファイバのコネクタ接続等の作
業性を向上できる光配線盤、並びに、対向する両側に引
き出し可能に光モジュールを収納する光配線盤に適用さ
れる光モジュールを提供することを目的とするものであ
る。
は、光ファイバをコネクタ接続可能に成端する光コネク
タが側部に取り付けられた光モジュールが収納される光
配線盤において、前記光モジュールの前記光コネクタに
対向する後端側が向けられる第1作業面側と、前記光モ
ジュールの光コネクタが向けられる第2作業面側とに、
それぞれ引き出し可能として光モジュールが収納される
成端部を備え、この成端部の第1作業面側には、前記光
モジュールと係脱可能に係合して前記光モジュールの第
1作業面側への引き出しを規制する第1作業面側ストッ
パ部が設けられ、前記成端部の第2作業面側には、前記
光モジュールと係脱可能に係合して前記光モジュールの
第2作業面側への引き出しを規制する第2作業面側スト
ッパ部が設けられていることを特徴とする光配線盤を前
記課題の解決手段とした。本発明の光配線盤では、成端
部の第1、第2作業面側ストッパ部に光モジュールを係
合させることで、光モジュールを安定収納することがで
きる。また、これら第1、第2作業面側ストッパと光モ
ジュールとの係合を解除することで、第1作業面側また
は第2作業面側への光モジュールの引き出しが可能とな
る。この光配線盤では、成端部の両側への光モジュール
の引き出しが可能であるから、第1作業面側、第2作業
面側でのそれぞれの作業を分離でき、しかも、各作業面
側では作業対象の光モジュールの引き出しにより、引き
出した光モジュールに係る作業を効率良く行うことがで
きる。光モジュールを第1作業面側に引き出すことで、
光ファイバの光モジュール内への収納、撤去、入れ替
え、光モジュールの光コネクタに対する切替接続等の作
業を効率良く行うことができる。第2作業面側へ光モジ
ュールを引き出すことで、第2作業面側での、光モジュ
ールの光コネクタに対する光ファイバのコネクタ接続、
接続解除、切替接続等の作業を、周囲の光モジュールに
接続されている光ファイバとの接触等を回避しつつ、効
率良く行うことができる。
配線盤において、前記成端部には、前記収納位置に対し
て前記第2作業面側にずれた位置にて前記光モジュール
と係合して第1作業面側への引き出しを規制する引出保
留位置ストッパ部が設けられていることを特徴とする。
この発明では、第2作業面側に引き出した光モジュール
を引出保留位置ストッパ部に係合させることで、この光
モジュールの光コネクタに対する光ファイバのコネクタ
接続時に作用する押圧力(光コネクタプラグの押し込み
力)によって光モジュールが第1作業面側に押し込まれ
ることを防止できるから、光ファイバのコネクタ接続の
作業性を向上できる。なお、引出保留位置ストッパ部
は、光モジュールの第1作業面側への引き出しを規制す
ることのみならず、光モジュールの第2作業面側へのさ
らなる引き出しを規制する構成であることがより好まし
い。これにより、光モジュールの光コネクタに対する光
ファイバのコネクタ接続解除に伴う引っ張り力によっ
て、光モジュールが第2作業面側に引き出されることが
防止され、結局、光モジュールの光コネクタに対する光
ファイバのコネクタ着脱作業を行っても、光モジュール
が第2作業面側、第1作業面側のいずれの方向にも移動
が規制され、引出保留位置ストッパ部との係合位置に安
定に支持される。
バを収納するケース状のモジュール本体と、このモジュ
ール本体の側部に設けられ前記モジュール本体に収納さ
れている光ファイバをコネクタ接続可能に成端する光コ
ネクタとを備え、ユニットに対して、対向する両側部の
いずれの側にも引き出し可能に収納される光モジュール
であって、前記光コネクタ側の端部と、前記光コネクタ
に対向する反対側の端部とに、それぞれ前記ユニットに
対して係脱自在のラッチが設けられていることを特徴と
する。この発明の光モジュールは、ユニットに対して係
脱自在のラッチを光コネクタ側と、その反対側とに備え
ているから、各ラッチが係脱可能に係合される構成のユ
ニットを採用することで、ユニットに収納した光モジュ
ールの、ユニットの対向する両側部に対する引き出し許
可方向の切替等を自在に行える。ユニットに対する光モ
ジュールの目的の引き出し方向に位置するラッチのユニ
ットに対する係合解除操作により、光モジュールの引き
出しが可能となるから、光モジュールの引き出し作業
は、この光モジュールの引き出し方向側のユニット側部
での作業により行うことができ、作業性を向上できる。
モジュールにおいて、前記モジュール本体の前記ユニッ
トへの収納時の上側となる側部に、前記光ファイバを内
部に引き込む光ファイバ引込口が、前記光コネクタ側の
端部と前記光コネクタに対向する反対側の端部とを結ぶ
方向に延在するスリット状に形成されており、前記光フ
ァイバ引込口を介してモジュール本体内に引き込まれて
いる光ファイバが、該光ファイバ引込口の延在方向に沿
って移動自在になっていることを特徴とする。この光モ
ジュールによれば、ユニットに対する引き出し作業を行
っても、光ファイバ引込口からモジュール本体内に引き
込まれている光ファイバは、スリット状の光ファイバ引
込口の延在範囲により、光ファイバ引込口の延在方向両
端に位置するモジュール本体によって押圧されるまで
は、光モジュールとの一体的な移動を直ちに生じる訳で
はない。光モジュールの引き出し距離が、光ファイバ引
込口の延在範囲によって、モジュール本体による光ファ
イバの押圧、移動を生じない範囲内であれば、光モジュ
ールの引き出しに伴う光ファイバの移動は殆ど生じな
い。この場合、光モジュールの引き出し、再収納等の作
業を行っても、光ファイバ引込口の延在範囲によって、
光ファイバの移動を光モジュールの移動距離に比べて抑
えることができ(または移動無し)、例えば、活線状態
の光ファイバの光通信に悪影響(瞬断等)を与えたり、
光ファイバを傷めるといった不都合を防止できる。な
お、光ファイバ引込口を介してモジュール本体内に引き
込まれている光ファイバが引き出し可能になっているこ
とも、活線状態の光ファイバの光通信に悪影響を与えた
り、光ファイバを傷めるといった不都合の回避に寄与す
る。
第1実施形態を図面を参照して説明する。図1は光配線
盤10を第2作業面側から見た全体正面図、図2は光配
線盤10を構成する成端架体11を光配線盤10の第2
作業面側に対向する第1作業面側から見た斜視図、図3
は光配線盤10(詳細には成端架体11)に設けられる
成端部21を示す第2作業面側から見た正面図、図4は
光配線盤10に適用される成端部21を示す側断面図で
ある。
端架体11、12と、ジャンパ用架体13とを、成端架
体11、12間に前記ジャンパ用架体13を介在させて
横並びに連設したものである。また、これら架体11、
12、13は、内部に光ファイバが配線される配線台1
4上に載置状態に設置されている。
1(成端ユニット)が上下に多段に設置された架体であ
る。成端架体12は、前記成端部21と左右対象の構造
の成端部22が上下に多段に設置された構成になってい
る。なお、成端架体11、12も、単独で本発明に係る
光配線盤として機能するものである。
1、22には、外観薄板ケース状の光モジュール30が
縦置き横並びに複数配列収納されている。成端架体11
の成端部21に収納されている各光モジュール30は、
光配線盤10に引き込まれた光ファイバケーブル15か
ら口出しされた光ファイバ16を、該光モジュール30
の側部に取り付けられた光コネクタ31によって、成端
部21の第2作業面側(図1中紙面手前、図2中左奥
側、図4中左側)に引き込まれる別の光ファイバ17、
70に対してコネクタ接続可能に成端するようになって
いる。成端架体12の成端部22に収納されている各光
モジュール30は、光配線盤10に引き込まれた光ファ
イバ60を、該光モジュール30の側部に取り付けられ
た光コネクタ31によって、成端部22の第2作業面側
(図1中紙面手前、図2中左奥側、図4中左側)に引き
込まれる別の光ファイバ17、70に対してコネクタ接
続可能に成端するようになっている。図11(b)に示
すように、光ファイバ16、60は、具体的には、光モ
ジュール30内側から光コネクタ31に接続された光フ
ァイバ44に接続されることで、前記光コネクタ31に
よって、光ファイバ17、70に対してコネクタ接続可
能に成端される(但し、図11(b)は、ケーブル側光
ファイバ16を成端する光モジュール30を例示してい
る)。成端部21、22では、光モジュール30の光コ
ネクタ31によって、光配線盤10の第2作業面側に引
き込まれる光ファイバ17、70に対してコネクタ接続
可能に成端する光ファイバ16、60が異なる。
ール30の側部に設けられた光コネクタ31は、光配線
盤10の一側部である第2作業面側(図1中紙面手前、
図2中左奥側、図4中左側)に向けられており、別途、
この第2作業面側に引き込まれた光ファイバ17、70
が前記光コネクタ31にコネクタ接続されることで、光
ファイバ16、60に対して光ファイバ17、70が接
続される。前記光コネクタ31は、光コネクタアダプ
タ、光コネクタレセプタクル等である。この光コネクタ
31に第2作業面側からコネクタ接続される光ファイバ
17、70は、光コネクタプラグ17a、70aによっ
て前記光コネクタ31に対してコネクタ接続可能に成端
されており、光コネクタ31に対して着脱自在であり、
接続、接続解除、切替接続等を行うことができる。
グ70aによって、光モジュール30の光コネクタ31
に対してコネクタ接続可能に成端されており、成端部2
1、22の光モジュール30の光コネクタ31同士間を
接続するジャンパ用光ファイバとして機能する。そし
て、この光配線盤10では、ジャンパ用架体13を介し
て成端架体11、12間に渡すようにして配線された光
ファイバ70の両端を、成端部21、22の光モジュー
ル30の光コネクタ31に第2作業面側から接続するこ
とで、光ファイバ16、60間が、前記光ファイバ70
を介して接続されるようになっている。また、光ファイ
バ70の光コネクタ31に対する接続を切り替えること
で、接続するケーブル側光ファイバ16に対する別の光
ファイバ60の接続が切り替えられる。
引き込まれた光ファイバ17も、各成端部21、22の
光モジュール30の光コネクタ31に対してコネクタ接
続可能になっている。光ファイバ17は、先端の光コネ
クタ17aによって、光モジュール30の光コネクタ3
1に対してコネクタ接続可能に成端されており、光配線
盤10の外側から成端部21、22に引き込まれて、光
モジュール30の光コネクタ31にコネクタ接続される
ことで、目的の光ファイバ16または光ファイバ60に
対して接続されるようになっている。この光ファイバ1
7も、光モジュール30の光コネクタ31に対する切替
接続により、光ファイバ16、60に対する接続を自在
に切り替えることができる。
単心または多心の光ファイバ心線、光ファイバコード
等、各種構成が採用可能である。また、光ファイバ1
7、70先端の光コネクタ17a、70aとしては、例
えば、JIS C 5973に制定されるSC形光コネ
クタ(Single fiber Coupling optical fiber connecto
r)、JIS C 5983に制定されるMU形光コネ
クタ(Miniature-Unit couplimg optical fiber connec
tor)等の光コネクタプラグが採用される。多心の場合
では、JIS C 5982に制定されるMPO形光コ
ネクタ(MultifiberPush On)等が採用される。これら光
コネクタ17a、70aの構成に対応して、光モジュー
ル30側の光コネクタ31も、前記光コネクタ17a、
70aがコネクタ接続可能な、光コネクタアダプタや光
コネクタレセプタクル等が採用される。
光配線盤10の外部から配線台14に引き込まれてジャ
ンパ用架体13に引き上げられ、このジャンパ用架体1
3の第1作業面側に設けられたケーブル導入部13a
(図2参照)にて固定具13bにより固定され、この固
定された端末から光ファイバ16(以下、「ケーブル側
光ファイバ」と称する場合がある)が口出しされる。前
記ケーブル導入部13aは、ジャンパ用架体13を構成
する仕切り板13cを境界にして、光配線盤10の第2
作業面側に対向する第1作業面側に位置する領域であ
り、第2作業面側に対して前記仕切り板13cによって
仕切られているから、このケーブル導入部13aに引き
込まれた光ファイバケーブル15や、該光ファイバケー
ブル15端末から口出しされた光ファイバ16は、第2
作業面側に配線される光ファイバ17、70等との干渉
が防止されている。なお、前記光ファイバ16として
は、光ファイバ心線、光ファイバコード等が採用され
る。前記光ファイバ16は、前記ジャンパ用架体13か
ら成端架体11に引き込まれて、目的の成端部21に配
線され、この成端部21の目的の光モジュール30に配
線される。
ュール30によってコネクタ接続可能に成端される光フ
ァイバ60は、ジャンパ用架体13のケーブル導入部1
3aから目的の成端部22に配線され、この成端部22
の目的の光モジュール30に配線される。光ファイバ6
0は、ジャンパ用架体13上部に設けられた開口部13
gからの引き込みや、配線台14からの引き上げによ
り、ケーブル導入部13に導入される(図1では、開口
部13gからの導入のみを例示)。
10のフレーム10a上部に設けられたケーブル導入部
18、ジャンパ用架体13の上部に設けられた開口部1
3g等を介して光配線盤10内に引き込まれ、前記ジャ
ンパ用架体13や、成端架体12の側部に設けられた光
ファイバ配線部19を介して成端架体11の目的の成端
部21に引き込まれ、この成端部21内の目的の光モジ
ュール30の光コネクタ31にコネクタ接続される。な
お、光ファイバ17は、成端架体12の光モジュール3
0の光コネクタ31に接続される場合もある。この場合
は、光ファイバ17、60同士が接続される。
イバ17は、例えばコードケーブル等の光ファイバケー
ブル17bであり、前記ケーブル導入部18に固定され
た光ファイバケーブル17b端末から口出しされて、光
配線盤10内に配線される。配線台14から引き込まれ
る光ファイバ17も光ファイバケーブル等として導入す
ることが可能である。コードケーブル等の光ファイバケ
ーブルとして導入する場合は、光配線盤10に設けられ
たケーブル固定部により光ファイバケーブルを固定し、
この固定された光ファイバケーブル端末から口出しした
光ファイバ17を光配線盤10内に引き回して配線す
る。
7、70は、仕切り板13cを介して第2作業面側の光
ファイバ配線部13dに配線されるから、仕切り板13
cを介して第1作業面側のケーブル導入部13aに配線
された光ファイバ16、60等との干渉が防止される。
ジャンパ用架体13の光ファイバ配線部13dや、成端
架体12の光ファイバ配線部19では、仕切り板13c
やフレーム10aから突設されて該光ファイバ配線部1
3d、19の複数箇所に配設されたサポート部材13
e、19aに光ファイバ17、70を引っ掛けたり、サ
ポート部材13fに通すことで、該光ファイバ17、7
0の余長の湾曲処理や、各成端部21、22への振り分
け配線等を効率良く行うことができる。
1、22に引き込まれた光ファイバ17、70は、成端
部21の第2作業面側に設けられた樋状の配線ダクト5
3に配線され、さらに、この配線ダクト53から引き上
げるようにして、目的の光モジュール30の光コネクタ
31にコネクタ接続される。前記光ファイバ17、70
は、光ファイバ配線部13d、19での配線ルートを変
えるだけで、引き込み先の成端部21、22を簡単に変
更できるから、これにより、成端部21、22の光モジ
ュール30の光コネクタ31に対する切替接続等を容易
に行うことができる。ジャンパ用光ファイバである光フ
ァイバ70を介した光ファイバ16、60間の切替接続
も容易に行うことができる。なお、配線ダクト53の光
ファイバ配線部13dに望む端部に設けられたクランプ
53aは、前記光ファイバ配線部13dから導入された
光ファイバ17、70をクランプして引き留める。モジ
ュール台23の下側にて、配線ダクト53内側に突設さ
れたサポート部材20aは、成端部21、22に収納さ
れた光モジュール30の光コネクタ30と配線ダクト5
3との間に配線された光ファイバ17、70を光モジュ
ール30毎に集合させて保持する。
は、具体的には、複数の光モジュール30が縦置き横並
びに載置されるモジュール台23と、このモジュール台
23の上方に設置された上部プレート24と、この上部
プレート24の上に設置された引出保留位置ストッパ部
25と、前記配線ダクト53とを備え、前記モジュール
台23と前記上部プレート24との間のモジュール収納
空間26内に光モジュール30を収納するようになって
いる。また、前記引出保留位置ストッパ部25の上方に
は、該成端部21に引き込まれた光ファイバ16が、該
成端部21内の目的の光モジュール30に振り分け配線
される配線棚29が設けられている。上部プレート24
は、第2作業面側から見て(図3参照)成端部21の左
右両端の側板27a、27b間に架設されている。但
し、図4においては、上部プレート24の図示を省略し
ている。図3に示すように、前記引出保留位置ストッパ
部25は上部プレート24上に積層されたプレート状に
構成されており、昇降自在に設けられている。
されたガイド溝23aに、光モジュール30から突設さ
れたガイド片32が挿入され、また、図3、図5、図7
(a)〜(c)に示すように、上部プレート24に形成
されたガイド溝24aに光モジュール30から突設され
た鍔部33が挿入されるから、光モジュール30の縦置
き状態を安定に維持することができる。
けられた前記配線棚29には、前記ジャンパ用架体13
のケーブル導入部13aに開口された光ファイバ導入口
29aから導入された光ファイバ16が引き回されるよ
うになっている。配線棚29に導入、配線された光ファ
イバ16は、該配線棚29の第1作業面側の端部に沿っ
て複数連設された配線口29bから、光モジュール30
に向けて引き落とされる。
5に示すように、前記上部プレート24は、モジュール
収納空間26の中央部を上から覆うように設けられてお
り、図2、図4、図5に示すように、前記配線口29b
は、上部プレート24よりも第1作業面側にて、モジュ
ール収納空間26の前記上部プレート24に覆われてい
ない部分であるモジュール露出領域26a上に位置して
いる。前記配線棚29から引き落とされた光ファイバ1
6は、前記モジュール露出領域26aに露出された光モ
ジュール30に対して、該光モジュール30の上側(図
2、図4中上側)に向けられた側面に開口された光ファ
イバ引込口34(図6(d)参照)から引き込まれる。
て、(a)は正面図、(b)は光コネクタ31側から見
た側面図(左側面図)、(c)は前記光コネクタ31と
対向する側(以下「後端側」)から見た側面図(右側面
図)、(d)は平面図である。図11は、光モジュール
30の内部構造を示す図であって、(a)は光モジュー
ル30の両側部に設けられた蓋40a、40bの一方
(蓋40a)を取り外した状態を示す図、(b)は他方
の蓋40bと内部に収納されている2枚の仕切り材3
8、39の内の一方(仕切り材39)とを取り外し、モ
ジュール本体35を構成する仕切り壁である仕切り材3
8を露出させた状態を示す図である。
ュール30は、概略プレート状の外観薄板ケース状のモ
ジュール本体35の一側部に光コネクタ31が実装され
た構成になっている。図6(a)〜(d)および図11
(a)、(b)に示すように、モジュール本体35は、
前記光コネクタ31が取り付けられるコネクタ取付部3
5dと、このコネクタ取付部35dから連続して形成さ
れた長方形状の仕切り壁である仕切り材38と、この仕
切り材38の前記光コネクタ取付部35dの側を除く周
囲の3辺に設けられた側壁部35a、35b、35c
と、前記仕切り材38の厚さ方向両側にクリアランスを
介して取り付けられる開閉自在の蓋40a、40bとを
備えて構成されている。この光モジュール30の前記光
コネクタ31側の端部と、前記光コネクタ31に対向す
る反対側の端部とには、前記成端部21に設けられたス
トッパ部51、52(図4参照)に対して係脱可能に係
合されるラッチ36、37が設けられている。また、鍔
部33と一方のラッチ36とは、前記ガイド片32と対
向する反対側に設けられている。他方のラッチ37は、
ガイド片32の延長上に突設されており、モジュール本
体35を介して一方のラッチ36と丁度対角の位置に対
向配置されている。
うに、前記光ファイバ引込口34は、成端部21に収納
された光モジュール30の上側に向けられる側部に形成
されている。図6(d)に示すように、前記光モジュー
ル30は、光コネクタ31が取り付けられた側の側部か
ら後端側にわたって延在するようにして設けられた2枚
のシート状の仕切り材38、39によって、内部に3つ
の領域(収納部41、42、43)に画成されている。
(b)に示すように、光モジュール30の厚さ方向一方
の側部を開閉する蓋40aと、一方の仕切り材38との
間に画成された余長収納部41には、前記光ファイバ引
込口34から引き込まれたケーブル側光ファイバ16の
余長16aが収納される。この余長収納部41は、前記
光ファイバ引込口34と連通されており、このケーブル
側光ファイバ16の余長16a(図4参照)が引き出し
可能に湾曲収納されるようになっている。なお、前記光
ファイバ引込口34の一側部は、前記蓋40aによって
開閉されるようになっている。
には、仕切り材38から突設されたマンドレル38bが
設けられている。余長収納部41に収納される光ファイ
バ16の余長16aは、前記マンドレル38bに巻き掛
けるようにして湾曲処理することができる。また、余長
収納部41には、前記余長16aには、成端部からの光
モジュール30の引き出し等に対応して引き出される引
き出し長を確保して余長16aを収納する。
壁38cが前記マンドレル38bを外側から囲繞するよ
うにして突設されており、前記余長16aは、前記余長
収納壁38cよってその内側に画成された余長収納空間
41a内に収納される。余長収納壁38cは、光ファイ
バ16を傷めないように湾曲されており、余長収納空間
41a内に収納された光ファイバ16の余長16aは、
例えば、光モジュール30の移動等に伴う引き出しや、
光ファイバ引込口34からの押し込み等の際に、光特性
に影響を与えない湾曲半径を維持しつつ、余長収納空間
41a内を円滑に移動することができる。
38cの前記光ファイバ引込口34に対応する位置を切
り欠いた形状の連通口42aを介して、光ファイバ16
が引き出し可能に収納される。前記光ファイバ引込口3
4は、光コネクタ31側から該光コネクタ31に対向す
る後端部にわたって延在する側壁部35aに、光コネク
タ31側から該光コネクタ31に対向する後端部にわた
って延在するスリット状に形成されており、前記余長収
納空間41aの連通口42aは前記光ファイバ引込口3
4とほぼ対応する大きさに形成されている。なお、光フ
ァイバ引込口34が形成されている側壁部35aは、ガ
イド片32が設けられている側壁部35bに対して、仕
切り材38を介して対向配置されており、成端部21に
収納した際には上側、つまり、配線棚29の側に向けら
れるようになっている。
の複数箇所に突設された押え片38aは、余長収納部4
1、接続部収納部42内の光ファイバを仕切り材38に
押え込むものである。図12に示すように、この押え片
38aは、仕切り材38から立ち上げられて、該仕切り
材38に沿うようにして屈曲形成された舌片であり、仕
切り材38の厚さ方向両側の適切箇所に突設されてお
り、また、その形状は、余長収納部41や接続部収納部
42の内部での光ファイバの配線ルート、湾曲半径等に
鑑みて、適宜設定される。仕切り材38には、該押え片
38aに対応する形状の穴38hが形成されている。な
お、モジュール本体35の各部は、内部に収納する光フ
ァイバ16、44を傷めにくい素材、例えばプラスチッ
ク等の合成樹脂から形成される。また、前記仕切り材3
8は、モジュール本体35の側壁部35a、35b、3
5cやコネクタ取付部38dとともに一体成形により形
成された仕切り壁である。
接続部収納部42には、前記ケーブル側光ファイバ16
と該光モジュール30に内蔵の光ファイバ44(光ファ
イバ素線、光ファイバ心線、光ファイバコード等)との
光接続部45が収納される。ケーブル側光ファイバ16
は、この接続部収納部42と前記余長収納部41との間
を仕切る仕切り材38に形成された連通穴38dを介し
て、接続部収納部42と前記余長収納部41との間に連
通される。一方、光モジュール30に内蔵の光ファイバ
44は、この仕切り材38に対して前記接続部収納部4
2を介して逆側に位置する仕切り材39に形成された図
示しない連通穴を介して、前記仕切り材39によって仕
切られた光ファイバ収納部43から接続部収納部42に
引き込まれる。光接続部45は、仕切り材38に設けら
れたホルダ38eに着脱自在に保持される。仕切り材3
9は、光モジュール30に取り出し可能に収納されてい
るから、余長収納部41に対向する逆側の前記蓋40b
を開放して前記仕切り材39を取り出すことで、接続部
収納部42を開放できる。なお、前記接続部収納部42
に収納される光接続部45としては、融着接続部、光コ
ネクタ等、各種構成が採用可能である。また、接続部収
納部42内にて前記光接続部45を保持する構成として
は、光接続部45を接続部収納部42内で極力浮動させ
ずに保持するものであれば良く、前記ホルダ38eに限
定されず、例えば仕切り壁である仕切り材38とは別の
仕切り材39に設けたホルダ等であっても良い。
の蓋40aに対して対向する反対側に設けられた開閉自
在の蓋40bと他方の仕切り材39との間に画成された
光ファイバ収納部43では、光モジュール30の内部か
ら前記光コネクタ31に接続された光ファイバ44が前
記接続部収納部42まで引き回し配線される。この光フ
ァイバ収納部43は、蓋40bの開閉により開閉でき
る。図11(a)、(b)において、光ファイバ44
は、光コネクタプラグ44aによってコネクタ接続可能
に成端された先端が、多連の光コネクタアダプタである
光コネクタ31に対して接続されるようになっている。
光ファイバ収納部43を開放すると、光コネクタ31に
対する光ファイバ44の切替接続等の作業を行うことが
できる。
ール30内蔵の光ファイバ44に対するケーブル側光フ
ァイバ16の接続作業は、成端部21から第1作業面側
に引き出した光モジュール30を開放して行う。光ファ
イバ16、44同士の光接続部は、光モジュール30の
接続部収納部42に収納され、光モジュール30内蔵の
光ファイバ44の余長は、接続部収納部42または光フ
ァイバ収納部43に収納され、ケーブル側光ファイバ1
6の余長16aは引き出し長を確保して余長収納部41
に湾曲収納される。
ル30の光コネクタ31側の端部に設けられたラッチ3
6は、モジュール本体35から突設された弾性片であ
り、ツマミ36aと、突爪36bとを備えている。光モ
ジュール30の前記光コネクタ31に対向する反対側の
端部に設けられたラッチ37は、モジュール本体35か
ら突設された弾性片であり、ツマミ37aと、突爪37
bとを備えている。図4に示すように、光モジュール3
0は、前記ラッチ36を、成端部21の上部プレート2
4の第2作業面側に設けられた第2作業面側ストッパ部
51と係合させ、前記ラッチ37を、成端部21のモジ
ュール台23の第1作業面側端部に設けられた第1作業
面側ストッパ部52と係合させることで、成端部21内
の所定の収納位置に安定収納される(図4の位置が所定
の収納位置。以下、「収納位置S」と称する場合があ
る)。なお、以下、第2作業面側ストッパ部51に係合
されるラッチ36を「第2作業面側ラッチ36」、第1
作業面側ストッパ部52に係合されるラッチ37を「第
1作業面側ラッチ37」と称して区別することを基本と
する。
第2作業面側ストッパ部51は、具体的には、前記第2
作業面側ラッチ36の突爪36bが挿入される係合穴5
1aがモジュール収納空間26に収納される各光モジュ
ール30毎に対応させて複数形成されたプレート状に形
成されている。前記係合穴51aは、第2作業面側スト
ッパ部51の前後方向(第2作業面側から、あるいは第
1作業面側から見た光配線盤10の奥行き方向。図5中
上下、図7(a)〜(c)中左右)中央部に形成されて
いる。
6bの第2作業面側には、前記第2作業面側ストッパ部
51の前記係合穴51aの第2作業面側に存在する当接
部51bに突き当てられることで、それ以上の第2作業
面側への移動を規制する当接面36cが形成されてい
る。第2作業面側ストッパ部51は、光モジュール30
の第2作業面側への移動限界を設定する機能を果たす。
前記突爪36bの第1作業面側には、第1作業面側から
第2作業面側に行くにしたがって次第に上方(図7
(a)〜(c)中上方。第2作業面側ストッパ部51
側)にせり上がる形状のテーパ面36dが形成されてい
る。したがって、前記係合穴51aに入り込んだ前記突
爪36bが、光モジュール30の第1作業面側への移動
とともに移動されると、第2作業面側ストッパ部51の
前記係合穴51aの第1作業面側に存在する押し下げ部
51cと前記テーパ面36dとの当接により、前記突爪
36bが前記押し下げ部51cの下側に入り込むこと
で、前記第2作業面側ラッチ36が弾性変形され、第2
作業面側ストッパ部51から突爪36bが抜き出され
る。
側ストッパ部52は、具体的には、モジュール台23の
ガイド溝23aの第1作業面側端部に突設されたストッ
パ壁52aを備えて構成されている。第1作業面側ラッ
チ37の前記突爪37bの第1作業面側には、前記第1
作業面側ストッパ部52のストッパ壁52aに突き当て
られることで、それ以上の第1作業面側への移動を規制
する当接面37cが形成されている。第1作業面側スト
ッパ部52は、光モジュール30の第1作業面側への移
動限界を設定する機能を果たす。第1作業面側ストッパ
部52の第2作業面側にずれた位置にて前記ガイド溝2
3a内に突設された保留突壁52aと前記第1作業面側
ストッパ部52との間に確保されたラッチ収納溝52c
には、収納位置Sに収納される光モジュール30の第1
作業面側ラッチ37の突爪37bが挿入される。前記前
記突爪37bの第2作業面側には、第1作業面側から第
2作業面側に行くにしたがって次第に上方(図8
(a)、(b)中上方。第2作業面側ストッパ部51
側)にせり上がる形状のテーパ面37dが形成されてい
る。したがって、前記ラッチ収納溝52cに入り込んだ
前記突爪37bが、光モジュール30の第2作業面側へ
の移動とともに移動されると、前記保留突壁52aと前
記テーパ面37dとの当接により、前記突爪37bが前
記保留突壁52a上に乗り上げることで、前記第1作業
面側ラッチ37が弾性変形され、前記突爪37bがラッ
チ収納溝52cから抜け出される。
の前記ガイド溝23a、24aは、互いに平行になって
おり、成端部21のストッパ51、52に対する光モジ
ュール30のラッチ36、37の係合が解除されれば、
光モジュール30は、モジュール台23および上部プレ
ート24の前記ガイド溝23a、24aにガイドされつ
つモジュール台23上をスライド移動することで、第1
作業面側または第2作業面側への光モジュール30の引
き出しが可能である。各ラッチ36、37の係合解除操
作は、例えば、ツマミ37a、37aの手動操作等によ
り、成端部21の第2作業面側ストッパ部51の係合穴
51aや第1作業面側ストッパ部52のラッチ収納溝5
2cから突爪36b、37bを抜き出すことで簡単に行
うことができる。また、引き出した光モジュール30の
収納位置Sへの再収納も可能であり、各ラッチ36、3
7をストッパ51、52に係合させることで、光モジュ
ール30を再度、安定に保持することができる。第2作
業面側、第1作業面側への光モジュール30の引き出し
作業については、後に詳述する。
作業面側から成端部21に挿入し、ストッパ51、52
に対するラッチ36、37の係合により収納位置Sに収
納すれば、第1作業面側、第2作業面側のいずれにも光
モジュール30の引き出しが規制されるので、第2作業
面側に向けられた光コネクタ31に対する光ファイバ1
7、70先端の光コネクタプラグ17a、70aの接続
作業による光モジュール30の第1作業面側への押し込
みや、前記光コネクタプラグ17a、70aの光コネク
タ31に対する接続解除による光モジュール30の第2
作業面側の引き出しが防止され、光コネクタ31に対す
る光ファイバ17、70の接続、接続解除、切替接続等
の作業性が確保される。
トッパ部51に対する係合とは、図7(a)に示すよう
に、第2作業面側ラッチ36の突爪36bが第2作業面
側ストッパ部51の係合穴51aに入り込んだ状態であ
り、第1作業面側ラッチ37の第1作業面側ストッパ部
52に対する係合とは、図8(a)に示すように、第1
作業面側ラッチ37の突爪37bが第1作業面側ストッ
パ部52のラッチ収納溝52cに入り込んだ状態であ
る。
る光ファイバ17、70の着脱作業を行う際には、図9
に示すように、作業対象の光モジュール30を第2作業
面側の引出保留位置Rに引き出す。図7(a)〜(c)
に示すように、収納位置Sから引出保留位置Rへの光モ
ジュール30の引き出しは、収納位置Sに収納されてい
る作業対象の光モジュール30の第2作業面側ラッチ3
6を操作して第2作業面側ストッパ部51に対する係合
を解除し、第2作業面側へ引き出すことでなされる。光
モジュール30が第2作業面側に移動されると、成端部
21内での収納時に光モジュール30の上側となる側部
から突設されている鍔部33が、成端部21に設けられ
ている引出保留位置ストッパ部25に形成された係合穴
25a(図7(a)〜(c)、図5参照)に入り込むこ
とで、引出保留位置ストッパ部25に係合し、それ以上
の第2作業面側への移動が規制される。また、図9に示
すように、鍔部33が係合穴25aに入り込むと、光モ
ジュール30の第1作業面側への移動も規制される。
業面側ラッチ36の第2作業面側ストッパ部51に対す
る係合解除、並びに、光モジュール30の引出保留位置
Rへの引き出し作業は、いずれも、光配線盤10の第2
作業面側からの第2作業面側ラッチ36の操作によって
行うことができる。具体的には、光モジュール30の第
2作業面側ラッチ36に突設されているツマミ36aの
操作のみによって行うことができる。つまり、第2作業
面側ラッチ36の第2作業面側ストッパ部51に対する
係合解除は、ツマミ36aの下方への押し下げ操作によ
り弾性片である第2作業面側ラッチ36を下方へ曲げ変
形させることで、光モジュール30上方の第2作業面側
ストッパ部51の係合穴51aから第2作業面側ラッチ
36の突爪36bを下方へ抜き出す。光モジュール30
の引出保留位置Rへの引き出し作業は、前記第2作業面
側ラッチ36の第2作業面側ストッパ部51に対する係
合解除にて用いたツマミ36aをそのまま第2作業面側
に引っ張り操作することにより行うことができる。な
お、光モジュール30の第2作業面側への引き出しは、
前記ツマミ36aの引っ張り操作に限定されず、例え
ば、別途、引き出し用のツマミを光モジュールに突設し
ておき、このツマミの引っ張り操作等によっても行える
ことは言うまでも無い。
光モジュール30の第1作業面側ラッチ37は、光モジ
ュール30の第2作業面側への移動に伴って、前記突爪
37bの第2作業面側に設けられているテーパ面37d
によって保留壁部52bに乗り上がり、乗り越えること
で、第1作業面側ストッパ部52に対する係合が自動的
に解除される。
部25は、上下方向に変位自在になっており、第1作業
面側に行くにしたがってモジュール収納空間26から上
方へ離間するように傾斜されたテーパ状の鍔受け部25
bを備えている。前記引出保留位置ストッパ部25は、
前記鍔受け部25bが鍔部33によって第1作業面側か
ら押圧されることにより上方に押し上げられ、鍔受け部
25bに沿って引出保留位置ストッパ部25の下側に入
り込んだ鍔部33が前記引出保留位置ストッパ部25の
前後方向中央部に設けられた前記係合穴25aに到達し
たところで、自重あるいは必要に応じて設けられるスプ
リングの付勢力等によりモジュール収納空間26側に移
動する。これにより、図9に示すように、鍔部33が係
合穴25aに入り込む結果、鍔部33の前後方向の移動
が拘束されることとなり、光モジュール30が引出保留
位置Rに固定されることとなる。この状態では、光モジ
ュール30の前後方向への移動が防止されているから、
光ファイバ17、70先端の光コネクタプラグ17a、
70aの光コネクタ31に対する着脱作業を、光モジュ
ール30の第1作業面側への押し込みや第2作業面側へ
の引き出しを生じること無く、効率良く行うことができ
る。
した状態にて、光コネクタ31に対する光ファイバ1
7、70のコネクタ接続、接続解除、切替接続等の作業
を行う構成では、周囲の光モジュール30の光コネクタ
31に接続されている光ファイバ17、70を避けて、
作業対象の光コネクタ31を効果的に露出させることが
できるから、この光コネクタ31に対する光ファイバ1
7、70の着脱作業性を向上できる。また、作業対象の
光コネクタ31の周囲の光モジュール30の光コネクタ
31や、この光コネクタ31に接続されている光ファイ
バ17、70等に接触して、光特性に影響を与えること
を防止できる。これら周囲の光コネクタ31や光ファイ
バ17、70に対する干渉防止の点からも、作業対象の
光コネクタ31に対する光ファイバ17、70の着脱作
業性を向上できる。
作業面側に移動させるには、まず、成端部21の両側部
に設けられている離脱レバー25cを上方に押し上げ操
作することで、この離脱レバー25cと一体的に設けら
れている引出保留位置ストッパ部25を上方に押し上げ
て、係合穴25aから鍔部33を抜き出す。これによ
り、引出保留位置ストッパ部25に対する鍔部33の係
合が解除されるから(係合穴25aに鍔部33が入り込
んだ状態が引出保留位置ストッパ部25に対する鍔部3
3の係合状態)、この係合解除後、光モジュール30を
第1作業面側に押圧することで第1作業面側に移動させ
ることができ、収納位置Sへの再収納等を行うことがで
きる。
光モジュール30を第1作業面側に抜き出すには、第1
作業面側ラッチ37の第1作業面側ストッパ部52に対
する係合を解除し、光モジュール30を第1作業面側に
引き出せば良い。図2および図10に示すように、光モ
ジュール30を第1作業面側に抜き出すことで、例え
ば、この光モジュール30によってコネクタ接続可能に
成端するケーブル側光ファイバ16の新規収納、入れ替
え、撤去、光モジュール30内蔵の光ファイバ44に対
する接続切替等の作業を、適切な作業台上等にて、効率
良く行うことができる。
トッパ部52に対する係合解除は、具体的には、図8
(a)中仮想線に示すように、第1作業面側ラッチ37
のツマミ37aを上方に引き上げて、前記第1作業面側
ストッパ部52のストッパ壁52aの第1作業面側に乗
り越えさせることでなされる。そして、この係合解除
後、光モジュール30を第1作業面側に引き出すこと
で、成端部21から光モジュール30を抜き出すことが
できる。なお、第2作業面側ラッチ36は、光モジュー
ル30の第1作業面側への移動に伴い、突爪36bの第
1作業面側に設けられているテーパ面36dが第2作業
面側ストッパ部51の押し下げ部51cに押圧されるこ
とで、下方に押し下げ変形され、第2作業面側ストッパ
部51の係合穴51aから突爪36bが抜け出ること
で、第2作業面側ストッパ部51に対して自動的に係合
解除される。第1作業面側に抜き出した光モジュール3
0は、最初の収納作業と同様の作業により、再度、収納
位置Sに収納することができる。
収納、第1作業面側、第2作業面側への光モジュール3
0の引き出しは、成端架体12側の成端部22でも、成
端架体12の成端部21と同様である。
Sから第2作業面側、第1作業面側のいずれの側へも光
モジュール30の引き出しを行うことができる。また、
第2作業面側へは、光モジュール30の光コネクタ31
に対する光ファイバ17、70の着脱を容易に行える引
出保留位置Rでの固定や、引出保留位置Rでの固定解除
による収納位置Sへの再収納を容易に行うことができる
から、所望の光モジュール30の光コネクタ31に対す
る光ファイバ17、70の接続、接続解除、切替接続等
の作業性を向上できる。
の収納位置Sに収納された光モジュール30の光ファイ
バ引込口34は、配線棚29の配線口29bの直下に位
置しており、前記配線棚29から光モジュール30に引
き込まれる光ファイバ16は、前記配線棚29の配線口
29bからほぼ垂直下方に引き落とされる。前記光ファ
イバ引込口34はスリット状であり、成端部21のモジ
ュール収納空間26に収納された光モジュール30にお
いては、光ファイバ引込口34は、該光モジュール30
の上側に向けられる側部にて、成端部21における光モ
ジュール30のスライド移動方向、すなわち、モジュー
ル台23に形成されたガイド溝23aや上部プレート2
4に形成されたガイド溝24aに沿った方向に延在され
ている。配線棚29から光モジュール30に引き込まれ
ている光ファイバ16は、前記光ファイバ引込口34の
延在範囲によって該光ファイバ引込口34内を移動する
ことができる。したがって、例えば、前記収納位置Sに
ある光モジュール30を、第2作業面側や第1作業面側
にスライド移動(引き出し)した場合に、光ファイバ引
込口34の延在方向端部が光ファイバ16に到達して光
モジュール30によって光ファイバ16が押し動かされ
るまで光ファイバ16は強制的には移動されないから、
この光ファイバ16の光モジュール30の移動との追従
移動距離を抑えることができる。前記光モジュール30
の第2作業面側や第1作業面側への移動距離が、前記光
ファイバ引込口34の延在方向端部が光ファイバ16に
到達しない範囲である場合は、光モジュール30の移動
に伴う光ファイバ16の追従移動は殆ど無いか、あるい
は全く無くすことができる。なお、光モジュール30の
移動距離が、前記光ファイバ引込口34での光ファイバ
16の移動可能な範囲を超える場合は、光モジュール3
0の余長収納部41内に収納されている余長16aが光
ファイバ引込口34から引き出される。光モジュール3
0を収納位置Sに戻せば、引き出された余長16aは、
再度、光ファイバ引込口34から押し込むようにして光
モジュール30内(詳細には、余長収納部41内)に湾
曲収納することができる。
形態を説明する。本実施形態の光配線盤は、前記第1実
施形態の光配線盤10の成端部21、22に代えて、図
13等に示す成端部80を搭載したものである。成端部
80は、クランプ53aの設置位置等を適宜変更するこ
とにより、図1の光配線盤10の成端架体11、12に
搭載される。また、この光配線盤の成端部80には、前
記第1実施形態の光配線盤10に適用される光モジュー
ル30に代えて、若干構成の異なる光モジュール90が
収納される。なお、図13〜図16中、図1〜図10と
同一の構成部分には同一の符号を付し、その説明を簡略
化する。
14は成端部80に適用される光モジュール90を示す
図であって、(a)は正面図、(b)は光コネクタ31
側から見た側面図(左側面図)、(c)は前記光コネク
タ31と対向する側(以下「後端側」)から見た側面図
(右側面図)、(d)は平面図である。
形態の光配線盤10の成端部21の第2作業面側ストッ
パ部51に代えて、図13中符号81の複合ストッパ部
を採用したものである。図13および図15に示すよう
に、前記複合ストッパ部81は、成端部80内の所定の
収納位置S1に収納された光モジュール90の第2作業
面側ラッチ92が係脱可能に係合される第2作業面側ス
トッパ部81aと、前記収納位置S1よりも第2作業面
側(図13、図15中左側)の引出保留位置R1(図1
5参照)に引き出された光モジュール90の第2作業面
側ラッチ92が係脱可能に係合される引出保留位置スト
ッパ部81bとを備える。また、第2作業面側ストッパ
部81aと引出保留位置ストッパ部81bとの間には、
両ストッパ部81a、81b間を移動する第2作業面側
ラッチ92をガイドするラッチガイド部81c(図16
(a)〜(c)参照)が設けられている。
ジュール90は、外観薄板ケース状のモジュール本体9
1の一側部に光コネクタ31が実装されて構成されてい
る。モジュール本体91の光コネクタ31が取り付けら
れた側の側面には、前記第2作業面側ラッチ92が設け
られ、前記光コネクタ31に対向する後端側には、成端
部80の第1作業面側ストッパ部52に対して係脱自在
に係合する第1作業面側ラッチ37が設けられている。
この光モジュール90の第1実施形態の光モジュール3
0に対して異なる点は、前記第2作業面側ラッチ92の
みであり、他の部分は、第1実施形態の光モジュール3
0と同様の構成であり、例えば、該光モジュール90の
厚さ方向2箇所に配設された二枚のシート状の仕切り材
38、39によって、余長収納部41、接続部収納部4
2、光ファイバ収納部43の3つの領域に内部が仕切ら
れている構造等も同様である。
ュール90の第2作業面側ラッチ92は、具体的には、
モジュール本体91から突設された弾性片であり、成端
部80に収納された際に上側に向けられる側面から突設
されている鍔部93と、この鍔部93よりも第2作業面
側(図13中左側、図14(a)中左側、図15中左
側)に配置されるツマミ94とを備えて構成される。
留位置ストッパ部81bは、具体的には、図16(a)
〜(c)に示すように、成端部80の前後方向(光配線
盤の前後方向。第2作業面側からあるいは第1作業面側
から見た奥行き方向。光モジュール90のスライド移動
方向と一致。)に延在する部材である複合ストッパ部8
1に、前後方向に離間して設けられている。前記第2作
業面側ストッパ部81aは、光モジュール90の第2作
業面側ラッチ92の前記鍔部93をスライド移動自在に
収納する鍔挿入溝82の第2作業面側端部を塞ぐように
して設けられている壁部であり、前記鍔部93が当接さ
れることにより、それ以上の第2作業面側への移動を規
制する。前記鍔挿入溝82は、前記複合ストッパ部81
aの第1作業面側端部(「第1作業面側」は光配線盤、
成端部80の第1作業面側に一致)に貫通されており、
この鍔挿入溝82の第1作業面側端部の開口部82aを
介して、前記鍔部93の前記鍔挿入溝82に対する挿
入、第1作業面側への抜き出しを自在に行うことができ
る。前記引出保留位置ストッパ部81bは、前記第2作
業面側ストッパ部81aよりも第2作業面側にて、前記
複合ストッパ部81aに前記鍔部93が挿入される鍔挿
入穴83が形成された部分である。鍔挿入穴83に挿入
された鍔部83は、第2作業面側、第1作業面側のいず
れにも動かないように該鍔挿入穴83内に拘束される。
7、並びに、成端部80の第1作業面側ストッパ部52
の具体的構成は、図8(a)、(b)に例示した通りで
あり、第1作業面側ラッチ37は第1作業面側ストッパ
部52に対して係脱自在に係合する構成であり、第2作
業面側への光モジュール90の移動に対しては自動的に
係合が解除され、第1作業面側への光モジュール90の
移動時には弾性変形操作によって係合解除されるように
なっている。
80の収納位置S1に安定収納した状態を示す。図13
において、光モジュール90の第2作業面側ラッチ92
は成端部90の複合ストッパ部81の第2作業面側スト
ッパ部81aに係合され、前記第1作業面側ラッチ37
は成端部80の第1作業面側ストッパ部52に係合され
ており、これにより、光モジュール90が、ストッパ部
81a、52との係合により、第2作業面側、第1作業
面側のいずれにも引き出されないように固定されてい
る。なお、光モジュール90の第1作業面側ラッチ37
の第1作業面側ストッパ部52に対する係合とは、第1
実施形態にて説明した通りである(図8(a)参照)。
一方、光モジュール90の第2作業面側ラッチ92の複
合ストッパ部81に対する係合とは、図16(a)に示
すように、第2作業面側ストッパ部81aの鍔挿入穴8
2に鍔部93を挿入した状態である。この状態では、第
2作業面側ラッチ92を弾性変形させない限り、第2作
業面側ストッパ部81aの鍔挿入穴82から鍔部93が
抜き出ることは無い。
バ16の引き込み、前記ケーブル側光ファイバ16の光
コネクタ31に対する光モジュール90内側からの接続
(具体的には光モジュール90内蔵の光ファイバとの接
続等)によるコネクタ成端(コネクタ接続可能な成端)
等の作業は、成端部80の第1作業面側にて行う。ケー
ブル側光ファイバ16の光コネクタ31によるコネクタ
成端を完了した光モジュール90は、成端部80の第1
作業面側から成端部80の収納位置S1に挿入、収納さ
れ、図13の状態となる。なお、光モジュール90は、
一旦、収納位置S1に収納してから、ケーブル側光ファ
イバ16の収納が必要になったものから、適宜第1作業
面側に引き出してケーブル側光ファイバ16の引き込
み、コネクタ成端作業を行い、再度、成端部80内に収
納するようにしても良い。
ァイバ16の入れ替え、増設、撤去、光コネクタ31に
対する切替接続等の作業は、光モジュール90を成端部
80の第1作業面側に引き出して、作業台上等にて開放
して行う。収納位置S1から光モジュール90を第1作
業面側に引き出すには、光モジュール90の第1作業面
側ラッチ37の第1作業面側ストッパ部52に対する係
合を解除し、光モジュール90を第1作業面側に押し動
かせば良い。図8(a)中仮想線に示すように、光モジ
ュール90の第1作業面側ラッチ37の第1作業面側ス
トッパ部52に対する係合解除は、引き上げるようにし
て弾性変形させた第1作業面側ラッチ37を、第2作業
面側ストッパ部52のストッパ壁52aの第1作業面側
に乗り越えさせるようにすれば良い。一方、光モジュー
ル90の第2作業面側ラッチ92は、光モジュール90
の第1作業面側への移動にしたがって、複合ストッパ部
81aの第2作業面側ストッパ部81aの鍔挿入溝82
から鍔部93が引き出されるから、別途、係合解除作業
を必要としない。なお、第1作業面側に引き出した光モ
ジュール90の収納位置S1への再収納作業は、前述の
収納作業と全く同様の作業によって行うことができる。
る光ファイバ17、70のコネクタ接続、接続解除、切
替接続等の作業は、図15に示すように、作業対象の光
モジュール90を、前記収納位置S1よりも第2作業面
側にずれた引出保留位置R1に引き出し、第2作業面
側、第1作業面側のいずれにも移動しないように固定し
た状態にて行う。光モジュール90を引出保留位置R1
に引き出すには、複合ストッパ部81の第2作業面側ス
トッパ部81aに対する第2作業面側ラッチ92の係合
(第2作業面側への移動規制)を解除し、光モジュール
90を第2作業面側に押し動かし、第2作業面側ラッチ
92を引出保留位置ストッパ部81bに係合させる。一
方、光モジュール90の第1作業面側ラッチ37は、図
8(b)に示すように、光モジュール90の第2作業面
側の移動に伴って、前記第1作業面側ラッチ37が第2
作業面側のテーパ面37dによって前記第1作業面側ス
トッパ部52の保留壁部52bに乗り上げ、乗り越える
ことで、第1作業面側ストッパ部52との係合が解除さ
れるから、別途、係合解除作業を行う必要は無い。した
がって、光モジュール90の引出保留位置R1への引き
出し作業は、この光配線盤の成端部80の第2作業面側
からの作業のみによって行うことができる。
ジュール90の引出保留位置R1への移動は、具体的に
は、ツマミ94の操作等により、弾性片である第2作業
面側ラッチ92を複合ストッパ部81に対する離間方向
に弾性変形(図16(b)では下方への弾性変形)させ
て鍔部93を鍔挿入溝82から抜き出し、次いで、光モ
ジュール90の第2作業面側への移動により、前記鍔部
93を引出保留位置ストッパ部81bの鍔挿入穴83に
挿入する。前記鍔部93は、鍔部挿入溝82から抜き出
された後、第2作業面側ラッチ92自身の弾性力によっ
て、鍔部挿入溝82から引出保留位置ストッパ部81b
の鍔挿入穴83にわたって延在する溝状のラッチガイド
部81cに押圧されて、このラッチガイド部81cに沿
ってガイドされつつ、鍔挿入穴83まで移動されるた
め、収納空間S1から引出保留位置R1への光モジュー
ル90の移動は、前記ラッチガイド部81cとモジュー
ル台23のガイド溝23aとによりガイドされつつ円滑
になされる。なお、引出保留位置R1から収納位置S1
への光モジュール90の移動も、同様に、前記ラッチガ
イド部81cとモジュール台23のガイド溝23aとに
よりガイドされつつ円滑になされる。
83に到達した鍔部93は、第2作業面側ラッチ92自
身の弾性によって、鍔挿入穴83に挿入される。これに
より、光モジュール90の第2作業面側ラッチ92が引
出保留位置ストッパ部81bに係合されることとなり、
引出保留位置ストッパ部81bの鍔挿入穴83に挿入さ
れた鍔部93により、光モジュール90の第2作業面
側、第1作業面側のいずれの方向への移動も規制され
る。したがって、この光モジュール90の光コネクタ3
1に対する光ファイバ17、70のコネクタ接続、接続
解除、切替接続等の作業を効率良く行うことができる。
モジュール90を移動させるには、光モジュール90の
第2作業面側ラッチ92を操作して引出保留位置ストッ
パ81bとの係合を解除し、光モジュール90を第1作
業面側に押し込むようにしてスライド移動させれば良
い。引出保留位置R1から第1作業面側へスライド移動
する光モジュール90は、第1作業面側ラッチ37を成
端部80の第1作業面側ストッパ部52に係合させ、第
2作業面側ラッチ92の鍔部93を第2作業面側ストッ
パ部81aの第1作業面側の鍔挿入溝82に挿入するこ
とで、収納位置S1に再収納することができる。また、
引出保留位置R1から収納位置S1付近まで押し込んだ
光モジュール90を操作して第1作業面側を浮き上がる
ようにすることで、第1作業面側ラッチ37を第1作業
面側ストッパ部52の第1作業面側に乗り越えさせる
と、光モジュール90を、収納位置S1を通過させて、
成端部80の第1作業面側に引き出すことができる。
イド移動した光モジュール90を収納位置S1するに
は、具体的には、第1作業面側ラッチ37の突爪37b
が、第1作業面側ストッパ部52の保留壁部52bに突
き当たったところで、第1作業面側を浮き上がらせるよ
うにして操作し、前記突爪37bをラッチ収納溝52c
に挿入することで、第1作業面側ストッパ部52に係合
させる。第2作業面側ラッチ92の鍔部93は、第2作
業面側ラッチ92自身の弾性力によってラッチガイド部
81cに付勢された状態で該ラッチガイド部81cに沿
ってスライド移動するから、前記鍔部93は、第2作業
面側ストッパ部81aの第1作業面側の鍔挿入溝82に
到達したところで、鍔挿入溝82に自動的に挿入され
る。これにより、両ラッチ37、92が各ストッパ部5
2、81aに係合され、光モジュール90が収納位置S
1に再収納され、安定保持される。第1作業面側の浮き
上がり操作を行った光モジュール90の第1作業面側ラ
ッチ37の突爪37bを、第1作業面側ストッパ部52
のストッパ壁52aの第1作業面側に乗り越えさせる
と、第1作業面側ラッチ37を第1作業面側ストッパ部
52に係合させること無く、成端部80の第1作業面側
に自在に引き出せるようになる。
の光配線盤10と同様に、成端部80の収納位置S1に
収納した光モジュール90の、第2作業面側および第1
作業面側の両方向への引き出しが可能である。しかも、
この光配線盤では、成端部80の所定の収納位置S1に
収納された光モジュール90の第2作業面側ラッチ92
が係合される第2作業面側ストッパ部81aと、この第
2作業面側ストッパ部81aの第2作業面側に設けら
れ、引出保留位置R1に引き出された光モジュール90
の第2作業面側ラッチ92が係合される引出保留位置ス
トッパ部81bとを備える複合ストッパ部81を採用し
たことで、前記第1実施形態の光配線盤10の引出保留
位置ストッパ部25に相当する構成を別途設置する必要
が無く、構成を単純化することができる。光モジュール
90についても、該光モジュール90を引出保留位置に
保持するための構成を、第2作業面側ラッチ92に集約
することができるため、第1実施形態記載の光モジュー
ル30のように、第2作業面側ラッチ36のほかに引出
保留位置保持用の鍔部33を別途必要とする構成と比べ
て、構成を単純化することができ、低コスト化を実現で
きる。しかも、第2作業面側ストッパ部81aや引出保
留位置ストッパ部81bに対して、第2作業面側ラッチ
92の係合を切り替えるだけで、成端部80における光
モジュール90の保持位置を簡単に変更できるので、収
納位置S1と引出保留位置R1との間での光モジュール
90の引き出し、再収納等の作業性を向上できるといっ
た利点がある。
ュールの具体的構成は、前記実施の形態に限定されず、
各種変更が可能であることはいうまでもない。光配線盤
に設けられる第2作業面側ストッパ部や、第1作業面側
ストッパ部の具体的構成は、前記実施の形態の第1、第
2実施形態に例示したものに限定されず、各種構成が採
用可能である。つまり、第2作業面側ストッパ部として
は、光モジュールの光コネクタ側に設けられる第2作業
面側ラッチに対して、第2作業面側への光モジュールの
移動を規制しかつ第1作業面側への移動を許可する構成
であれば良く、前記第1作業面側ストッパ部としては、
前記光モジュールの光コネクタに対向する反対側に設け
られる第1作業面側ラッチに対して、第1作業面側への
移動を規制し第2作業面側への移動を許可する構成であ
れば良く、各周構成が採用可能である。
ジュールとしては、第2作業面側ラッチや第1作業面側
ラッチを備えていない構成の光モジュールも適用可能で
ある。つまり、第2作業面側ストッパ部としては、第2
作業面側への光モジュールの移動を規制しかつ第1作業
面側への移動を許可するように光モジュールに係脱可能
に係合する構成であれば良く、第1作業面側ストッパ部
としては、第1作業面側への光モジュールの移動を規制
し第2作業面側への移動を許可するように光モジュール
に係脱可能に係合する構成であれば良い。例えば、これ
ら第2作業面側ストッパ部や第1作業面側ストッパ部と
して、光モジュールに対して係脱可能なラッチを採用
し、光モジュールには、第2作業面側ストッパ部や第1
作業面側ストッパ部に係合されるラッチが設けられてい
ない構成も採用可能である。光モジュールの内部を3つ
の領域に仕切る2枚の仕切り材としては、前記実施の形
態に記載のように、コネクタ取付部等と一体成形された
仕切り壁と、モジュール本体から取り出し可能なシート
の組み合わせに限定されない。仕切り材としては、開閉
自在の蓋を備えるモジュール本体の内部に、光コネクタ
側から該光コネクタに対向する後端側に延在するように
して2枚が並行して設けられる構成であれば良く、例え
ば、2枚ともモジュール本体に取り出し可能に収納され
るシートであっても良い。
ニットは、光配線盤に限定されず、例えば、光成端箱、
光分岐接続箱等、各種構成のユニットに幅広く適用可能
である。前記実施の形態にて記載した光配線盤10や、
光配線盤(成端架体)11、12も、この光モジュール
の適用可能なユニットの一例である。また、ユニット化
されている成端部21、80も、本発明に係る光モジュ
ールの適用可能なユニットとして機能する。本発明に係
る光モジュールが適用されたユニットとしては、この光
モジュールの光コネクタが向けられる第2作業面側やこ
の第2作業面側に対向する第1作業面側へ、光モジュー
ルを引き出し可能に収納する構成が採用される。また、
光モジュールの光コネクタ側のラッチとしては、ユニッ
トに対して、第2作業面側への光モジュールの移動を規
制しかつ第1作業面側への移動を許可する係合構造を採
用し、前記光コネクタに対向する反対側のラッチとして
は、ユニットに対して、第1作業面側の移動を規制し第
2作業面側の移動を許可する係合構造を採用する。これ
により、光モジュールの対向する両側のラッチのユニッ
トに対する係脱によって、光モジュールのユニットに対
する係合保持状態、引き出し可能状態を簡単に切り替え
ることができる。また、ユニットに対して光モジュール
を引き出そうとする側に位置するラッチのユニットに対
する係合を解除することで、光モジュールの引き出しが
可能となるから、ユニットの前記第2作業面側または第
1作業面側の一方の側からの作業により、光モジュール
の引き出し作業を行うことができる。
によれば、光モジュールが収納される成端部の第1作業
面側に、前記光モジュールと係脱可能に係合して前記光
モジュールの第1作業面側への引き出しを規制する第1
作業面側ストッパ部が設けられ、前記成端部の第2作業
面側には、前記光モジュールと係脱可能に係合して前記
光モジュールの第2作業面側への引き出しを規制する第
2作業面側ストッパ部が設けられ、第2作業面側ストッ
パ部並びに第1作業面側ストッパ部を光モジュールに対
して係合させることで成端部内での光モジュールの安定
収納を実現できる。また、第1、第2作業面側ストッパ
部の光モジュールに対する係合を解除することで、第1
作業面側、第2作業面側のいずれの側にも光モジュール
の引き出しが可能であるから、第2作業面側での光コネ
クタに対する光ファイバに対するコネクタ接続、接続解
除、切替接続等の作業、並びに、第1作業面側での光モ
ジュールの引き出し、収納等の作業が、成端部の対向す
る両側に分離されて互いに干渉すること無く効率良く行
うことができるとともに、しかも、作業対象の光モジュ
ールが引き出されていることで、第1作業面側並びに第
2作業面側のいずれの側でも、作業対象の光モジュール
に対する作業を周囲の光モジュールや光ファイバ等との
干渉を避け得る場所にて効率良く行うことができ、作業
性を向上できる。作業対象の光モジュールの第2作業面
側への引き出しが可能であると、作業対象の光モジュー
ルの光コネクタに対する光ファイバのコネクタ接続、接
続解除、切替接続等の作業を、他の光モジュールの光コ
ネクタや、この光コネクタに接続されている光ファイバ
と干渉すること無く、効率良く行うことができ、作業性
を向上できるといった利点がある。この結果、成端部に
光モジュールを高密度収納しても、光モジュールの光コ
ネクタに対する第2作業面側からの光ファイバのコネク
タ接続、接続解除等の作業性を確保できるので、光モジ
ュールの収納密度の高密度化を実現できる。請求項2記
載の発明では、成端部に設けられた引出保留位置ストッ
パ部に係合された光モジュールの第1作業面側への引き
出しが規制されることで、この光モジュールの光コネク
タに対する光ファイバのコネクタ接続等の作業性を一層
向上できるといった優れた効果を奏する。
コネクタ側の端部と、前記光コネクタに対向する反対側
の端部とに、それぞれ設けられているラッチのユニット
に対する係脱を切り替えることで、ユニットに対する係
合を解除したラッチの側への光モジュールのユニットか
らの引き出しが可能となる。光モジュールの光コネクタ
側に設けられているラッチのユニットに対する係合を解
除すると、この光コネクタ側への光モジュールのユニッ
トから引き出しが可能となるから、充分な作業スペース
が確保できる場所にて、光コネクタに対する光ファイバ
のコネクタ接続、接続解除等の作業を行うことができ
る。
ニットに対して引き出し、再収納等を行っても、スリッ
ト状の光ファイバ引込口の延在範囲によって光ファイバ
の移動を抑えることができるから、この光ファイバによ
る光通信に悪影響を与えたり、光ファイバを傷めるとい
った不都合を容易に防止できる。また、光ファイバ引込
口を介してモジュール本体内に引き込まれている光ファ
イバが引き出し可能になっていることも、活線状態の光
ファイバの光通信に悪影響を与えたり、光ファイバを傷
めるといった不都合の回避に寄与する。
面側から見た正面図である。
盤の第2作業面側に対向する第1作業面側から見た斜視
図である。
される成端部を第2作業面側から見た正面図である。
断面図である。
ュールを示す図であって、(a)は正面図、(b)は光
コネクタ側から見た側面図(左側面図)、(c)は前記
光コネクタと対向する側(後端側)から見た側面図(右
側面図)、(d)は平面図である。
業面側ストッパ部並びに引出保留位置ストッパ部と、光
モジュールの第2作業面側ラッチ並びに鍔部との関係を
示す側断面図であって、(a)は成端部内の収納位置で
の光モジュールの収納時、(b)は光モジュールの第2
作業面側ラッチの前記第2作業面側ストッパ部に対する
係合解除時、(c)は光モジュールの収納位置から第2
作業面側への引き出し時を示す。
業面側ストッパ部と、光モジュールの第1作業面側ラッ
チとの関係を示す側断面図であって、(a)は成端部内
の収納位置での光モジュールの収納時、(b)は第2作
業面側への引き出し時を示す。
モジュールを引き出した状態を示す側断面図である。
への光モジュールの引き出し状態を示す側断面図であ
る。
あって、(a)は光モジュールの両側部に設けられた蓋
の一方(蓋40a)を取り外した状態を示す図、(b)
は他方の蓋と仕切り材とを取り外した状態を示す図であ
る。
部の仕切り材に形成されている押え片近傍を示す斜視図
である。
であって、この光配線盤の成端部を示す側断面図であ
る。
を示す図であって、(a)は正面図、(b)は光コネク
タ側から見た側面図(左側面図)、(c)は前記光コネ
クタ31と対向する側(後端側)から見た側面図(右側
面図)、(d)は平面図である。
に光モジュールを引き出した状態を示す側断面図であ
る。
合ストッパ部と、光モジュールの第2作業面側ラッチと
の関係を示す側断面図であって、(a)は複合ストッパ
部の第2作業面側ストッパ部に対する光モジュールの第
2作業面側ラッチの係合時、(b)は複合ストッパ部の
第2作業面側ストッパ部に対する光モジュールの第2作
業面側ラッチの係合解除時、(c)は複合ストッパ部の
引出保留ストッパ部に対する光モジュールの第2作業面
側ラッチの係合時を示す。
一例を示す図であって、(a)は正面図、(b)は側断
面図である。
16…光ファイバ(ケーブル側光ファイバ)、21,2
2,80…成端部(成端ユニット)、25,81b…引
出保留位置ストッパ部、30,90…光モジュール、3
1…光コネクタ、36,92…第2作業面側ラッチ、3
7…第1作業面側ラッチ、51,81a…第2作業面側
ストッパ部、52…第1作業面側ストッパ部、81…複
合ストッパ部(第2作業面側ストッパ部、引出保留位置
ストッパ部)。
Claims (4)
- 【請求項1】 光ファイバ(16)をコネクタ接続可能
に成端する光コネクタ(31)が側部に取り付けられた
光モジュール(30、90)が収納される光配線盤にお
いて、 前記光モジュールの前記光コネクタに対向する後端側が
向けられる第1作業面側と、前記光モジュールの光コネ
クタが向けられる第2作業面側とに、それぞれ引き出し
可能として光モジュールが収納される成端部(21、2
2、80)を備え、 この成端部の第1作業面側には、前記光モジュールと係
脱可能に係合して前記光モジュールの第1作業面側への
引き出しを規制する第1作業面側ストッパ部(52)が
設けられ、前記成端部の第2作業面側には、前記光モジ
ュールと係脱可能に係合して前記光モジュールの第2作
業面側への押し込みを規制する第2作業面側ストッパ部
(51、81a)が設けられていることを特徴とする光
配線盤(10、11、12)。 - 【請求項2】 前記成端部には、前記収納位置に対して
前記第2作業面側にずれた位置にて前記光モジュールと
係合して第1作業面側への引き出しを規制する引出保留
位置ストッパ部(25、81b)が設けられていること
を特徴とする請求項1記載の光配線盤。 - 【請求項3】 光ファイバ(16)を収納するケース状
のモジュール本体と、このモジュール本体の側部に設け
られ前記モジュール本体に収納されている光ファイバを
コネクタ接続可能に成端する光コネクタ(31)とを備
え、ユニット(10、11、12、21、22、80)
に対して、対向する両側部のいずれの側にも引き出し可
能に収納される光モジュールであって、 前記光コネクタ側の端部と、前記光コネクタに対向する
反対側の端部とに、それぞれ前記ユニットに対して係脱
自在のラッチ(36、37、92)が設けられているこ
とを特徴とする光モジュール(30、90)。 - 【請求項4】 前記モジュール本体の前記ユニットへの
収納時の上側となる側部に、前記光ファイバを内部に引
き込む光ファイバ引込口(34)が、前記光コネクタ側
の端部と前記光コネクタに対向する反対側の端部とを結
ぶ方向に延在するスリット状に形成されており、前記光
ファイバ引込口を介してモジュール本体内に引き込まれ
ている光ファイバが、該光ファイバ引込口の延在方向に
沿って移動自在になっていることを特徴とする請求項3
記載の光モジュール。
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