JP2002020272A - 貼付剤用基布および貼付剤 - Google Patents

貼付剤用基布および貼付剤

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JP2002020272A
JP2002020272A JP2000205393A JP2000205393A JP2002020272A JP 2002020272 A JP2002020272 A JP 2002020272A JP 2000205393 A JP2000205393 A JP 2000205393A JP 2000205393 A JP2000205393 A JP 2000205393A JP 2002020272 A JP2002020272 A JP 2002020272A
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Masataka Ikeda
昌孝 池田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ドライタッチでソフトな風合いと、優れたスト
レッチ性と伸長回復性を有し、皮膚の動きへの追従性と
皮膚への低刺激性に優れた貼付剤用基布の提供。 【解決手段】ポリトリメチレンテレフタレート繊維糸条
を含む編地からなる貼付剤用基布。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は貼付剤用基布および
貼付剤に関し、さらに詳しくは貼り薬、膏薬等に用いる
貼付剤用基布および貼付剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、貼付剤には皮膚の動きへの追
従性、皮膚への低刺激性等の性能が要求されている。貼
付剤用基布としては、ポリエチレンテレフタレート繊維
等の合成繊維や綿等の織物、編物、不織布が用いられて
おり、例えば、特公平8−25871号にはポリエチレ
ンテレフタレートの編物が記載されている。しかしなが
ら、ポリエチレンテレフタレート繊維からなる編地は皮
膚の動きへの追従性は必ずしも十分なものではなかっ
た。特に、肘や膝等の屈伸部位に肘や膝等を延ばした状
態で貼った場合には、ストレッチ性が劣るため、屈伸に
充分に追従できない欠点がある。従って深く曲げると皮
膚が引張られ痛み感が強く、繰返し曲げると貼付剤が剥
がれることがある。
【0003】一方、肘や膝等を曲げた状態で貼った場合
は、伸ばしたときに基布の伸長回復性が不良であるた
め、皮膚を引張る状態となるとともに大きな皺が発生す
る欠点がある。また、長時間貼付する場合には皮膚への
低刺激性が重要な性能となるが、この編地は基布の柔軟
性が不十分なため貼付け時に基布のエッジ部による物理
的な皮膚への刺激があった。この皮膚刺激を軽減するた
めに、編地を薄くすると、強度が低下し、貼付剤用基布
としては不適なものとなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ソフ
トな風合いと優れたストレッチ性(本発明では緯(幅)
方向の定荷重時伸び率で表わす)と伸長回復性(本発明
では伸長弾性率で表わす)を有し、皮膚の動きへの追従
性と皮膚への低刺激性に優れた貼付剤用基布を提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記した
課題はポリトリメチレンテレフタレート繊維糸条を含む
編地を貼付剤用基布として用いることで達成されること
を見出し、本発明を完成するに至った。すなわち、本発
明は、ポリトリメチレンテレフタレート繊維糸条を含む
編地からなる貼付剤用基布およびかかる基布を用いたこ
とを特徴とする貼付剤である。以下、本発明について詳
述する。
【0006】本発明において、ポリトリメチレンテレフ
タレート繊維とは、トリメチレンテレフタレート単位を
主たる繰返し単位とするポリエステル繊維をいい、トリ
メチレンテレフタレート単位を約50モル%以上、好ま
しくは70モル%以上、さらには80モル%以上、さら
に好ましくは90モル%以上のものをいう。したがっ
て、第三成分として他の酸成分および/またはグリコー
ル成分の合計量が、約50モル%以下、好ましくは30
モル%以下、さらには20モル%以下、さらに好ましく
は10モル%以下の範囲で含有されたポリトリメチレン
テレフタレートを包含する。
【0007】ポリトリメチレンテレフタレートは、テレ
フタル酸またはその機能的誘導体と、トリメチレングリ
コールまたはその機能的誘導体とを、触媒の存在下で適
当な反応条件下で重縮合せしめることにより製造され
る。この製造過程において、適当な一種または二種以上
の第三成分を添加して共重合ポリエステルとしてもよい
し、またポリエチレンテレフタレート等のポリトリメチ
レンテレフタレート以外のポリエステル、ナイロンとポ
リトリメチレンテレフタレートを別個に製造した後、ブ
レンドしたり複合紡糸(鞘芯、サイドバイサイド等)し
てもよい。
【0008】添加する第三成分としては、脂肪族ジカル
ボン酸(シュウ酸、アジピン酸等)、脂環族ジカルボン
酸(シクロヘキサンジカルボン酸等)、芳香族ジカルボ
ン酸(イソフタル酸、ソジウムスルホイソフタル酸
等)、脂肪族グリコール(エチレングリコール、1,2
−プロピレングリコール、テトラメチレングリコール
等)、脂環族グリコール(シクロヘキサンジメタノール
等)、芳香族を含む脂肪族グリコール(1,4−ビス
(β−ヒドロキシエトキシ)ベンゼン等)、ポリエーテ
ルグリコール(ポリエチレングリコール、ポリプロピレ
ングリコール等)、脂肪族オキシカルボン酸(ω−オキ
シカプロン酸等)、芳香族オキシカルボン酸(P−オキ
シ安息香酸等)等が挙げられる。また、1個または3個
以上のエステル形成性官能基を有する化合物(安息香酸
等またはグリセリン等)も重合体が実質的に線状である
範囲内で使用できる。
【0009】さらに二酸化チタン等の艶消剤、リン酸等
の安定剤、ヒドロキシベンゾフェノン誘導体等の紫外線
吸収剤、タルク等の結晶化核剤、アエロジル等の易滑
剤、ヒンダードフェノール誘導体等の抗酸化剤、難燃
剤、制電剤、顔料、蛍光増白剤、赤外線吸収剤、消泡剤
等を含有させてもよい。
【0010】本発明においてポリトリメチレンテレフタ
レート繊維の紡糸については、例えば1500m/分程
度の巻取り速度で紡糸して未延伸糸を得た後、2〜3.
5倍程度で延撚する方法、紡糸−延撚工程を直結した直
延法(スピンドロー法)、例えば巻取り速度5000m
/分以上の高速紡糸法(スピンテイクアップ法)、紡糸
後、一度水浴で冷却してから延伸する方法などのいずれ
の方法を採用してもよい。
【0011】繊維の形態は長繊維でも短繊維でもよい
が、強度の面から長繊維が好ましい。また、長さ方向に
均一なものや太細のある繊維でもよく、断面形状におい
ても丸型、三角、L型、T型、Y型、W型、八葉型、偏
平、ドッグボーン型等の多角形型、多葉型、中空型や不
定形なものでもよいが、特に丸型が好ましい。
【0012】さらに、糸条の形態としては原糸、仮撚加
工糸(POYの延伸仮撚糸を含む)、先撚仮撚糸(例え
ばSまたはZ方向に600〜1000T/M先撚し、Z
またはS方向に3000〜4000T/M仮撚したも
の)、空気噴射加工糸、リング紡績糸、オープンエンド
紡績糸等の紡績糸やマルチフィラメント原糸(極細糸を
含む)、混繊糸等が挙げられるが、特にストレッチ性が
高まることから仮撚加工糸が好ましい。単糸繊度は0.
1〜11dtex程度のものを用いることができるが、
編地のストレッチ率や伸長回復性を向上させるために1
〜8dtexがより好ましい。また、総繊度は20〜2
00dtex、特に30〜150dtexが好ましい。
【0013】なお、本発明の目的を損なわない範囲内で
ウール、綿に代表される天然繊維等や他の合成繊維を混
紡(サイロスパンやサイロフィル等)、交絡混繊(高収
縮糸との異収縮混繊糸等)、交撚、複合仮撚(伸度差仮
撚等)、2フィード流体噴射加工等の手段で混用しても
よい。
【0014】本発明でいうポリトリメチレンテレフタレ
ート繊維糸条を含む編地とは、ポリトリメチレンテレフ
タレート繊維糸条単独で構成された編地、およびポリト
リメチレンテレフタレート繊維糸条と他の繊維糸条(単
独あるいは複数)と交編された編地である。ポリトリメ
チレンテレフタレート繊維と交編する方法としては、例
えば引き揃えて給糸する方法、それぞれ単独でループを
形成する方法、ループを形成せずに挿入する方法等があ
る。交編する他の繊維はいかなる繊維でもかまわない
が、好ましくはポリエステル系繊維、ポリアミド系繊
維、ポリアクリル系繊維、ポリビニル系繊維、ポリプロ
ピレン系繊維、ポリウレタン系等の弾性繊維(ベアヤー
ンとして、またカバリング、コアヤーン形態でポリトリ
メチレンテレフタレート繊維やその他の素材と混用し
て)等の合成繊維や、綿、麻、ウール、絹等の天然繊維
やキュプラ、レーヨン、ポリノジック等のセルロース系
繊維やアセテート系繊維を混用することができる。
【0015】本発明の編地を構成するポリトリメチレン
テレフタレート繊維糸条の割合は50重量%以上である
ことが好ましい。より好ましい範囲は80重量%以上、
特に好ましい範囲は100重量%である。50重量%未
満であると、ソフト風合いでストレッチ性に優れた編地
を得にくいことがある。本発明でいう編地とは、丸編
地、横編地、経編地が挙げられるが、特に丸編地が好ま
しい。具体的な編組織としては、両面編(スムース)が
ストレッチ性と表面平滑性が高まるので最も好ましい。
また、編地の密度は40〜60コース/インチ、35〜
55ウェル/インチが好ましい。
【0016】本発明の編地は、JIS−L−1018に
よる2.5cm幅当たり19.6Nの荷重で測定した緯
(幅)方向の定荷重時伸び率が80〜250%、特に9
0〜200%であることが好ましい。この定荷重時伸び
率が80%未満であると、ストレッチ性が劣り、貼付時
の皮膚への追従性が不十分となりやすく、一方250%
を超えると伸長弾性率の低下が大きくなり、伸長回復性
が劣るものとなる傾向にある。さらに、本発明の編地は
JIS−L−1018のA法(定伸長法)により測定し
た緯(幅)方向の50%伸長の伸長弾性率が60%以
上、特に80%以上であると、貼付時の屈伸に対する追
従性がより優れるので好ましい。
【0017】本発明の編地は、目付が10〜200g/
2 の範囲が好ましい。より好ましくは30〜150g
/m2 の範囲である。目付が10g/m2 未満であると
強度と伸長回復性が劣りやすく、200g/m2 を超え
るとストレッチ性と貼付時の皮膚への刺激性が劣る傾向
にある。
【0018】本発明において、ポリトリメチレンテレフ
タレート繊維糸条を含む編地生機を熱水、湿熱、乾熱等
のリラックス熱処理を行うことにより、コースとウェル
の配列や密度バランスが変化し、組織点の長さ変化や交
差点の屈曲によるクリンプ付与や、糸状の浮いている部
分に捲縮付与による形態変化を持たせることができ、編
地は高いストレッチ性と優れた伸長回復性を発現する。
一方、ポリトリメチレンテレフタレート繊維は沸水収縮
率が6〜15%程度と高く、熱応力も高いため、このリ
ラックス熱処理により編地は高収縮し、嵩密度が大きく
なりすぎて編地構成繊維相互の自由度が低下してしま
い、風合いが硬く、ストレッチ性も低いものしか得られ
ない。
【0019】したがって、ソフト風合いと高ストレッチ
性ならびに優れた伸長回復性を得るためには、あらかじ
め密度を粗く設計した編地生機を幅入れプレセット、ま
たはリラックス熱処理により適正な嵩密度とすることが
重要であり、糸自身の収縮以外に組織収縮を起こさせる
ことによってコースまたはウェル方向に細かい屈曲クリ
ンプや捲縮を与えるとともに、構成繊維自身の自由度を
高めることができる。
【0020】具体的方法としては、ゲージまたは編地密
度を従来のポリエチレンテレフタレート等で一般的に行
われている設計より約10〜30%粗く設計した生機を
用いる。さらに、従来ポリエチレンテレフタレートで行
われている180〜190℃で幅出しセットに対し、精
練前または精練後に所望のストレッチ率が得られるよう
に緯方向の幅入れ率を設定し、150〜170℃の乾熱
で30秒から2分間の幅入れ熱処理を行う方法や、リラ
クサーや液流染色機等を用い80〜130℃の熱水で揉
布してリラックスさせる方法により、幅入り率が5〜3
0%、より好ましくは10〜20%の幅入れを行う。そ
の後、有り幅で150〜170℃のファイナルセットを
施すことによって緯(幅)方向の高ストレッチ性と優れ
た伸長回復性、ならびにソフト風合いが同時に得られ
る。
【0021】特に、仮撚加工糸等の加工糸を用いた場合
は、これらの熱処理温度を糸の加工温度より約10℃程
度低くすることが、高ストレッチ性と優れた伸長回復性
ならびにソフト風合いを得る上で必要である。ポリトリ
メチレンテレフタレート繊維で良好な捲縮を得るために
は、ポリエチレンテレフタレートより仮撚加工温度を低
く設定する必要があり、この温度が170℃程度で良好
な捲縮を有する加工糸が得られる。したがって、編地の
熱セット温度は150〜160℃が好ましい。なお、1
70℃以上で熱セットすると捲縮がフローしてしまい、
ストレッチ性は高まるが、伸長回復性が低下し形態安定
性が不良となる。
【0022】また、経方向に追い込みながら熱セットす
ることにより、編地の経(長さ)方向のストレッチ性も
高めることができる。なお、熱処理機としては、ピンテ
ンター、クリップテンター、ショートループドライヤ
ー、シュリンクサーファードライヤー、ドラムドライヤ
ー等が使用できるが、所望のストレッチ率を得るには
経、緯方向に寸法制御ができるピンテンターが好まし
い。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、実施例により本発明をさら
に具体的に説明する。なお、実施例における物性等の評
価は以下の方法により測定した。 (1)ηsp/c ηsp/cはポリマーを90℃でo−クロロフェノール
に1g/デシリットルの濃度で溶解し、その後、得られ
た溶液をオストワルド粘度管に移し、35℃で測定し、
下記式により算出した。
【0024】ηsp/c=(T/T0 −1)/C T :試料溶液の落下時間(秒) T0 :溶剤の落下時間(秒) C :溶液濃度(g/デシリットル) (2)弾性回復率(%) 繊維をチャック間距離20cmで引張試験機に取付け、伸
長率10%まで引張速度20cm/minで伸長し、1分
間放置した。その後、再び同じ速度で収縮させ、応力−
歪み曲線を描く。収縮中、応力がゼロになったときの伸
度を残留伸度(A)とする。弾性回復率は以下の式に従
って求めた。
【0025】10%伸長時の弾性回復率=(10−A)
/10×100(%) (3)定荷重時伸び率(%) JIS−L−1018の定荷重伸び率をグラブ法に準拠
して、緯(幅)方向のみ測定した。サンプル2.5cm幅
当たり19.6Nの一定荷重で測定した。 (4)目付(g/m2 ) JIS−L−1018の正量の測定法に準拠して測定し
た。 (5)伸長弾性率(%) JIS−L−1018の伸長弾性率A法(定伸長法)に
準拠して、緯(幅)方向のみ測定した。グラブ法により
引張速度10cm/分で、50%の一定伸長で測定した。 (6)風合い 被験者10人で風合いを触感判定し、風合い硬いを0
点、風合い柔軟を1点とし、各人に評価してもらい、そ
の総点から下記の基準に従い風合い(柔軟度)を測定し
た。
【0026】9〜10点:◎、7〜8点:○、4〜6
点:△、0〜3点:× (7)貼付皮膚への追従性 編地の片面にゴム系粘着剤を塗布した縦10cm、横15
cmの四角形の貼付剤サンプルを作成した。このサンプル
を編地の緯方向(サンプルの横方向)が腕の長手方向と
なるように、肘を延ばした状態で被験者に貼り付けた。
被験者10人に肘の屈伸運動を100回してもらい、つ
っぱり感、剥がれ状態を評価した。また、肘を曲げた状
態で同様に10人の被験者に貼り付け、肘を延ばした状
態の皺発生状態を評価した。
【0027】
【実施例】実施例1 ηsp/c=0.8のポリトリメチレンテレフタレート
を紡糸温度265℃、紡糸速度1200m/分で未延伸
糸を得、次いでホットロール温度60℃、ホットプレー
ト温度140℃、延伸倍率3倍、延伸速度800m/分
で延撚して、84dtex/36fの延伸糸を得た。延
伸糸の強伸度、弾性率ならびに10%伸長時の弾性回復
率はおのおの2.9cN/dtex、45%、24cN
/dtexならびに94%であった。この延伸糸を下記
に示す仮撚加工条件で仮撚加工を行い、仮撚加工糸を得
た。得られた仮撚加工糸を用い28ゲージの丸編機にて
スムース編地を作製した。
【0028】この編地を精練後、サーキュラー染色機を
用い120℃で30分間分散染料で染色を行い、次いで
還元洗浄を行い水洗脱水後、開反して乾燥した。乾燥し
た編地を通常の仕上げ剤を浸漬後、絞液し、有り幅で1
60℃×1分間のファイナルセットを行い、50コー
ス、45ウェルの編地を得た。この編地は目付が125
g/m2 、定荷重時伸び率が150%、伸長弾性率が9
3%であり、風合い評価ランクは◎であり、きわめてソ
フトであった。
【0029】また、貼付剤の皮膚への追従性評価は、被
験者10人中8人がつっぱり感を感じず、剥がれも全く
なかった。また、皺発生評価は被験者10人全員に小皺
が発生する程度であり、外観が良好であった。 〈仮撚条件〉 仮撚機:ARCT−450Bピン仮撚機 糸速:84m/min、スピン回転数:277000r
pm 仮撚数:3600T/m、1stフィード:0% ヒータ温度:170℃、TUフィード:5.03% 比較例1 84dtex/36fのポリエチレンテレフタレート繊
維(旭化成工業社製) を下記に示す仮撚条件で仮撚加工を行い、仮撚加工糸を
得た。得られた仮撚加工糸を用い28ゲージの丸編機に
てスムース編地を作製した。
【0030】この編地をファイナルセット温度を180
℃で幅出しセットとする以外は実施例1と同様に処理し
て、49コース、45ウェルの編地を得た。この編地は
目付が123g/m2 、定荷重時伸び率が70%、伸長
弾性率が74%であり、風合い評価ランクは△であり、
比較的硬いものであった。
【0031】また、貼付剤の皮膚への追従性評価は、被
験者10人全員がつっぱり感を感じ、そのうち3人は貼
付剤の端部に剥がれがあった。また、皺発生評価は被験
者10人全員に大皺が発生し、外観が不良であった。 〈仮撚条件〉 仮撚機:ARCT−450Bピン仮撚機 糸速:84m/min、スピン回転数:277000r
pm 仮撚数:3300T/m、1stフィード:+2% ヒータ温度:220℃、TUフィード:5.03%
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、ドライタッチでソフト
な風合いと、優れたストレッチ性と伸長回復性を有し、
皮膚の動きへの追従性と皮膚への低刺激性に優れた貼付
剤用基布および貼付剤を提供できる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリトリメチレンテレフタレート繊維糸
    条を含む編地からなる貼付剤用基布。
  2. 【請求項2】 JIS−L−1018による2.5cm
    幅当たりの19.6Nの荷重で測定した緯方向の定荷重
    時伸び率が80〜250%、およびJIS−L−101
    8のA法(定伸長法)により測定した緯方向の50%伸
    長の伸長弾性率が60%以上である請求項1記載の基
    布。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載された貼付剤用
    基布を用いたことを特徴とする貼付剤。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008156259A (ja) * 2006-12-22 2008-07-10 Teika Seiyaku Kk 水系貼付剤
JP2009254831A (ja) * 2008-04-17 2009-11-05 Tyco Healthcare Group Lp ポリ(トリメチレン)テレフタレートフィラメントおよびこのフィラメントから作製される物品

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