JP2002018185A - 洗濯機 - Google Patents

洗濯機

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JP2002018185A
JP2002018185A JP2000202356A JP2000202356A JP2002018185A JP 2002018185 A JP2002018185 A JP 2002018185A JP 2000202356 A JP2000202356 A JP 2000202356A JP 2000202356 A JP2000202356 A JP 2000202356A JP 2002018185 A JP2002018185 A JP 2002018185A
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detergent
washing
water
amount
water level
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Application number
JP2000202356A
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English (en)
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Takayuki Hirano
高行 平野
Satoshi Nishiwaki
智 西脇
Izumi Morita
いづみ 森田
Takako Tazawa
貴子 田沢
Yoshimi Nishimura
好美 西村
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 標準量以上の多めの洗剤を利用して、充分な
洗浄性能を得るとともに、この多めの洗剤利用によりす
すぎ性能が低下するなどの憂いを解消する。 【解決手段】 洗剤投入器22を備えるとともに、洗い
行程や脱水行程を自動的に行う複数の洗濯コースを有す
る洗濯機において、前記洗濯コースのうち前記洗剤投入
器22より標準量以上の洗剤量を投入するように設定さ
れたコースでは、洗い行程直後に実行される中間脱水時
の回転速度を定常回転以下に設定した構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洗剤投入器を備
え、該投入器より標準より多めの洗剤量を投入して充分
な洗浄性能を得るようにした洗濯機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、洗剤投入器を備えた脱水兼用洗濯
機にあっては、被洗濯物の量(布量)に基づき設定され
た所定水位と、これに応じた洗剤の標準的洗浄性能を得
るべく所定の洗剤濃度を求めて、これを標準の洗剤量と
して設定するとともに、洗濯機の撹拌水流による洗濯機
能も加味して、所定水位に応じた洗剤量を洗剤投入器よ
り自動的に投入するようにしている。更に付言すると、
一般的に洗剤量が多いと、洗い行程の直後に行っている
中間脱水時に遠心放出される洗濯水(洗剤液)から大量
の泡が発生して、これが大きな抵抗となって正常な脱水
回転起動が得られなかったりする。
【0003】また、特に中間脱水が不充分な場合には、
続いて行うすすぎ行程においては、通常より未だ多めの
洗剤分が残存し被洗濯物に付着した状態にあるため、通
常にすすぎ洗いする程度では洗剤分をすすぎ落とすに不
充分となり、最終洗い上がりの洗濯物に洗剤成分が付着
したままとなり、着心地や衛生的にも良くない。従っ
て、このような事情から、時間や水量、そして洗浄性能
を見極め、総合的な判断に基づき標準の洗剤量が定めら
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の標準
的な洗剤量による洗浄性能は、通常の汚れには充分な洗
浄効果が期待できるが、汚れが被洗濯物の布質や織物に
しっかりと染み付いているような場合、洗い上がりを見
ても未だくすんだ色合いが見られることがあり、汚れが
完全に除去されていない場合が見受けられる。これに対
処すべく、撹拌水流を強くしたり、単に長時間設定の洗
い行程にすることでは、機械的な撹拌作用のみが強くな
り過ぎて、布傷みや布絡みが発生し易く、延いては布縮
みが大きくなる場合もあるなど好ましくない。
【0005】そこで最近、洗剤の酵素による洗浄性能を
充分に活用した洗濯方法が検討され、特には洗剤量が標
準量と比較して多めに(例えば標準の2〜3倍)投入し
てなる洗い行程を有するコース(所謂バイオコースと称
する)を設けることが考えられている。しかしながら、
このバイオコースでは、上記したように多めの洗剤分に
対する問題、即ち洗い行程直後に行う中間脱水時に大量
の泡が発生して所謂泡乗り切りが悪く、また洗剤分をす
すぎ落とすに充分なすすぎ性能が得難いとする問題が残
り、このままでは実用に供し難い。
【0006】本発明は、上記した事情に鑑みてなされた
もので、その目的は、標準量以上の多めの洗剤を利用し
た洗濯コースを設けて、充分な洗浄性能を導き出すとと
もに、この多めの洗剤利用による泡乗り切りの問題や、
すすぎ性能が低下するのを抑えることができるようにし
た洗濯機を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の洗濯機は、第1の手段として、洗剤投入器
を備えるとともに、洗い行程や脱水行程を自動的に行う
複数の洗濯コースを有するものにおいて、前記洗濯コー
スのうち前記洗剤投入器より標準量以上の洗剤量を投入
するように設定されたコースでは、洗い行程直後に実行
される中間脱水時の回転速度を定常回転以下に設定した
ことを特徴とする(請求項1の発明)。
【0008】斯かる構成によれば、多めの洗剤を利用し
て洗剤による洗浄能力を充分に発揮させて、しつこい汚
れをも綺麗に洗い落とすことができ、それでいて洗剤量
が多いが故に懸念される洗い直後の中間脱水時の泡乗り
切りの問題を発生することなく、円滑に起動し脱水回転
させることで、結果的にすすぎ不足となることを効果的
に抑制でき洗い上がりを良好とする。
【0009】また、上記目的を達成するために、本発明
の洗濯機は、第2の手段として、洗剤投入器を備えると
ともに、洗い行程や脱水行程を自動的に行う複数の洗濯
コースを有するものにおいて、前記洗濯コースのうち前
記洗剤投入器より標準量以上の洗剤量を投入するように
設定されたコースでは、洗い行程から次の脱水行程が実
行されるまでの間に貯水すすぎ行程を行うよう設定した
ことを特徴とする(請求項2の発明)。
【0010】斯かる構成によれば、洗い直後には直ちに
脱水回転させることなく、その間に洗濯槽内に給水貯留
して行う貯水すすぎを行うようにしたので、被洗濯物に
含浸している濃度の高い洗剤液を効果的に希釈し、或は
除去できるので、その後における脱水行程において、泡
の発生を抑えつつ効率の良いすすぎ作用が期待できる点
で有効である。
【0011】そして、請求項2記載のものにおいて、貯
水すすぎ時の水位は、洗い時の水位より高くしたことを
特徴とする(請求項3の発明)。
【0012】斯かる構成によれば、すすぎ時の水量が加
増されるので、浴比も大きくなるなど洗剤分の希釈度合
を高めることができ、以って洗剤量が多いコースにおけ
るすすぎ行程にあって、そのすすぎ効果を低下させるこ
となく洗い上がりの良い洗濯ができる。
【0013】また、上記目的を達成するために、本発明
の洗濯機は、第3の手段として、洗剤投入器を備えると
ともに、洗い行程や脱水行程を自動的に行う複数の洗濯
コースを有するものにおいて、前記洗濯コースのうち前
記洗剤投入器より標準量以上の洗剤量を投入するように
設定されたコースにあって、洗い行程後のすすぎ行程で
はシャワー注水脱水を行うとともに、そのシャワー注水
量を標準コース時より多く設定したことを特徴とする
(請求項4の発明)。
【0014】斯かる構成によれば、注水量が増すので被
洗濯物にむらなく注水でき、それだけ洗剤の希釈効果を
高めることができて、すすぎ度合の向上に繋がる。
【0015】また、上記目的を達成するために、本発明
の洗濯機は、第4の手段として、洗剤投入器および水位
設定手段を備え、この所定水位の設定に応じた洗剤量が
投入される洗い行程や脱水行程を自動的に行う複数の洗
濯コースを有するものにおいて、前記洗濯コースのうち
前記洗剤投入器より標準量以上の洗剤量を投入するよう
に設定されたコースでは、所定水位以上の水位が設定さ
れたときには、所定水位時における洗剤濃度以下となる
ように洗剤量が投入されるようにしたことを特徴とする
(請求項5の発明)。
【0016】斯かる構成によれば、布量が多くなるに伴
い洗剤量も比例的に多くなるが、洗剤量が多いほどすす
ぎ効果は低下する傾向にある。従って、本来的に最も多
量の洗剤を必要とする「高水位」設定時にあっては、他
の水位設定時に比して洗剤濃度を低下させたものであ
る。これにより、「高水位」時にあって洗剤分が付着残
留するなどのすすぎ効果の低下を招くことなく洗い上が
りを良好にできる。
【0017】また、上記目的を達成するために、本発明
の洗濯機は、第5の手段として、洗剤投入器および水位
設定手段を備え、この所定水位の設定に応じた洗剤量が
投入される洗い行程や脱水行程を自動的に行う複数の洗
濯コースを有するものにおいて、前記洗濯コースのうち
前記洗剤投入器より標準量以上の洗剤量を投入するよう
に設定されたコースでは、所定水位以上の水位設定がで
きないようにしたことを特徴とする(請求項5の発
明)。
【0018】斯かる構成によれば、多めの洗剤量を利用
するコースにあっては、所定水位以上の水位(例えば
「高水位」)の設定ができないようにし、このままでは
運転がスタートできないようにすることで、すすぎ不足
が見込まれる洗濯運転を行うことなく、結果的に上記請
求項5の発明と同じく、すすぎ不足が生じないようにす
る上で有効な手段である。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明を洗い行程や脱水行
程を同一槽内で自動的に行う脱水兼用洗濯機に適用した
第1実施例につき、図1ないし図5を参照して説明す
る。まず、図2は洗濯機全体の概略構成を示す外観斜視
図で、該図面に示すように、筐体1は、大きくは矩形箱
状の外箱2と、その上部に被着されたトップカバー3と
から構成されている。この筐体1内には、破線で示した
ように樹脂製の水受槽4を吊持機構5により弾性支持
し、この水受槽4内に脱水槽を兼用した洗濯槽6を回転
可能に設けている。この洗濯槽6には、周知のように周
壁に多数の透孔7を形成しており、また内底部には撹拌
体8を回転可能に設けている。
【0020】一方、上記水受槽4の外底部には、中央部
に位置してDDモータ9を設けていて、該モータ9は上
記攪拌体8または上記洗濯槽6を直結駆動するもので、
その回転力は図示しないクラッチ機構により切換え伝達
される構成にある。また、内底部の隅部には、途中に排
水弁10を経て機外に排水するための排水口11を形成
するとともに、これに隣接してエアトラップ12が設け
られ、エアチューブ13を介して前記トップパネル3の
後部カバー3a内に水位センサ14を設けて、水位を設
定するための所謂水位設定手段を構成している。
【0021】そして、前記トップパネル3の上面のほぼ
中央部には洗濯物出入口3bを有し、該出入口3bの上
方を開閉する二つ折り可能な蓋体15が回動可能に設け
られており、更にトップパネル3の前部には操作パネル
16が設けられていて、詳細な説明は省略するが、これ
は特に図3に示すように各種の自動洗濯コース17a〜
17dのコース設定操作部17や、水位設定操作部1
8、洗剤量設定操作部19、およびスタート操作部20
等を設けて、必要に応じ個々の条件を調整可能とすると
ともに、これらに対応したLEDによる点灯表示とか数
値表示など各種の表示部21を設けている。
【0022】しかるに、この操作パネル16の裏面内部
には、図示しないがマイクロコンピュータからなる制御
装置が設けられ、上記設定操作群による設定操作に基づ
く入力信号を受けて、予め記憶された制御プログラムに
沿って各種の条件設定に応じた洗濯運転を自動的に実行
する。この制御装置には、上記のほか前記洗濯槽6内の
貯留水位を検知する水位設定手段である水位センサ14
から水位検知信号や、前記DDモータ9の回転を検知す
る回転センサ(図示せず)からの回転検知信号等が入力
されるようになっている。
【0023】また、図2において前記トップパネル3の
後部カバー3aには、洗剤投入器22を装備している。
この洗剤投入器22は、詳細には図4の一部破断した正
面図に示すように、粉末洗剤を収納する容器状のホッパ
23を有し、該ホッパ23の外周壁の両側部に爪部2
4,25を形成し、後部カバー3aの取付開口部26の
開口縁部に形成した爪係合部27,28にそれぞれ弾性
係合させることによって、後部カバー3a(トップパネ
ル3)に着脱可能に取付けている。
【0024】また、洗剤投入器22の上記ホッパ23の
内方下部には、多数の突起を有する洗剤撹拌体29を横
軸回転可能に軸支して設けており、更にその下方のホッ
パ23内最下部には、洗剤送出体30を設けている。こ
の洗剤送出体30はコイル状をなし、特には図中左側の
基端部から中間部まで漸次径大となって、中間部から図
中右側の先端部までストレートに径大なコイル線材から
なっており、これの中間部に洗剤撹拌体29の突起の一
つを係合させている。従って、洗剤送出体30が回転さ
れると、それに伴って洗剤撹拌体29も、洗剤送出体3
0と係合する突起を順次送り変えて回転されるようにな
っている。
【0025】更に、ホッパ23の最下部の図中右側端部
には洗剤出口31を有しており、これの内部に上記洗剤
送出体30の先端部を位置させている。また、この洗剤
出口31には、これを開閉可能な栓体32を設けてお
り、この栓体32は、ホッパ23の背部に設けた図示し
ない例えばモータを主体とする開閉駆動装置により回動
されることによって、開閉されるようになっている。
【0026】一方、ホッパ23の最下部の図中左側端部
には軸受部34を有しており、これの内部に上記洗剤送
出体30の基端部に連結し一体化した軸35を位置させ
ている。この軸35の洗剤送出体30側とは反対の図中
左側部には従動ギヤ36を設けており、この従動ギヤ3
6に噛合して回転力を伝える駆動ギヤ37をモータ38
の出力軸に取付けている。尚、ホッパ23の上部は開口
せられ、これに開閉可能な蓋33が装着されている。
【0027】このように、洗剤投入器23を装備した後
部カバー3aの内方には、このほか、洗濯槽6内に給水
するための給水手段として、給水ポンプ39、給水弁4
0、および注水ケース41を配置している。この給水手
段の構成につき概述すると、まず給水ポンプ39につい
ては、ポンプケース42の内部に、ポンプモータにより
回転駆動される羽根車43を設け、この羽根車43の回
転により吸水する吸水口44と、その吸水した水を吐出
する吐水口(図示せず)等を有し、そのうちの吸水口4
4を、前記後部カバー3aから上方に露出させている。
そして、この吸水口44には、風呂水を吸水利用すべく
先端が図示しない浴槽内まで延ばされた吸水ホース(図
示せず)の一端を接続可能としている。
【0028】また、給水弁40については、上部に1つ
の入水口45を有し、前方に指向して第1,第2の出水
口46,47を有するもので、その入水口45から第1
の出水口46への流路の開放、並びに入水口45から第
2の出水口47への流路の開放を、ソレノイドやモータ
等の駆動源の駆動力により切換える三方弁からなってお
り、入水口45を前記後部カバー3aから上方に突出状
態に露出させている。この入水口45には、図示しない
水道の蛇口に連結された給水ホース(図示せず)が接続
されている。
【0029】更に、注水ケース41については、上記給
水ポンプ39および給水弁40を介して供給される水を
前記洗濯槽6内に注入するもので、図3にはその一部の
み示しているが、給水ポンプ39の吐水口が通じる水路
と、給水弁40の第1の出水口46が通じる水路、およ
び第2の出水口47が通じる水路を有し、そのうちの給
水弁40の第1の出水口46に通じた水路を流れる水の
経路を、図3に二点鎖線の矢印Aで示している。
【0030】加えて、この注水ケース41には、前記洗
剤投入器22の洗剤出口31の下方に位置して洗剤通口
48を形成しており、これの下方に、上記給水弁40の
第1の出水口46と通じた水路を介して上記矢印A方向
に水が流れるようになっている。尚、このほか、給水ポ
ンプ39の吐水口が通じた水路と、給水弁40の第2の
出水口47が通じた水路も、後述するように途中経路は
異なるものの最終出口は同じく注水ケース41を介して
洗濯槽6内に臨む構成としている。
【0031】そして、図1は、コース設定操作部17
(図3参照)にて選択設定された一つのコースの自動洗
濯行程図を示したもので、本実施例では図3に示すバイ
オコース17cを選択した行程を開示するものである。
斯かるバイオコースの最たる特徴は、洗剤の酵素による
洗浄性能を充分に活用すべく、多めの洗剤量を利用する
ことにあり、例えば本実施例では図5に例示したように
標準の洗剤量に比して約3倍の洗剤量を投入するよう設
定されている。この場合、洗剤投入器22は、モータ3
8への通電時間が長く設定されることにより、洗剤送出
体30の回転駆動により多めの洗剤が送出される。尚、
この図1には、該コースの中でいくつかの行程におい
て、洗濯槽6が回転される所謂脱水回転速度の制御態様
(a),(b),(c)を開示しており、この本コース
における3種類の脱水回転モードについては、作用説明
の項にて後述する。
【0032】次に、上記のように構成された本実施例の
作用について述べる。今、操作パネル16にて洗剤量多
めのコースであるバイオコース17cが設定された場合
につき説明する。また、洗濯水としては一般的な水道水
を利用するものとするほか、洗濯水量や洗剤量は以下に
述べるが、自動的に制御され或は予め記憶された制御プ
ログラムに則り設定される。
【0033】まず、洗濯槽6内に図示しない被洗濯物を
入れ、蓋体15を閉じて、操作パネル16のスタート操
作部20を操作して洗濯機の運転を開始させると、最初
に被洗濯物の布量検知を行う。この布量検知は、例え
ば、DDモータ9に所定の入力をして洗濯槽6内の撹拌
体8を回転駆動させ、このときのDDモータ9の回転数
を図示しない回転センサにより検知する方法にて行うも
ので、その検知結果を入力信号として図示しない制御装
置に基づき、必要水位の決定がなされるとともに、この
水位に対応して洗剤の投入量が決定される。
【0034】次いで、給水弁40が入水口45から第1
の出水口46への流路を開放動作することにより、その
第1の出水口46から矢印Aで示す水路を経て注水ケー
ス41から洗濯槽6内へ給水が行われる。併せて、先に
決定された洗剤量に基づき洗剤投入器22から洗剤が自
動的に送出され、破線矢印Bで示すように洗剤通口48
から注水ケース41の底板上に逐次送り込まれる。即
ち、具体的に述べると、例えば布量検知に基づき洗濯す
るに必要な水位が、図5に示す「中水位」に決定されて
いるものとすると、まず洗剤投入器22の栓体32が図
示しない開閉駆動装置により開放される。そして、多め
の洗剤量としては「中水位」に対応して、一般的な洗剤
計量カップに謂う3.9カップ分(約105g)の洗剤
量を送出するに見合う時間、モータ38が通電駆動され
る。
【0035】この回転力は、駆動ギヤ37から従動ギヤ
36を介して洗剤送出体30のコイル螺進方向に伝達さ
れ、この洗剤送出体30の回転に基づき、ホッパ23内
に収納された粉末洗剤が少量ずつ、徐々に洗剤出口31
から矢印Bで示すように自動的に送り出される。しかし
て、その送り出された洗剤(図示せず)は、洗剤出口3
1の下方に位置した注水ケース41の洗剤通口48を通
って下方の内底部上に落ち、前述の矢印Aで示す水路を
経て該ケース41に流れてきた水により溶かされて、そ
の水とともに注水ケース41の出口から洗濯槽6内に洗
剤液(洗濯水)となって注入される。尚、このようにし
て洗剤投入が行われるとき、ホッパ23内では洗剤撹拌
体29が洗剤送出体30の回転に伴って回転されること
により、ホッパ23内の粉末洗剤を適当にほぐす働きを
する。
【0036】そして、上記した布量および決定水位に適
合した最適量の洗剤を送り出した後、即ち所定時間通電
駆動されたモータ38は停止され、且つ洗剤出口31を
開放していた栓体32は、その図示しない開閉駆動装置
を閉成動作させて閉じる。しかる後、設定水位(この場
合、「中水位」)まで給水されると、水位設定手段であ
る水位センサ14等により給水弁40が閉成動作して給
水が停止されるとともに、DDモータ9が通電されて駆
動し、その回転力は撹拌体7のみに伝達されて洗剤液に
よる洗濯水流が生成され、被洗濯物を撹拌する洗い行程
(図1参照)が開始される。
【0037】しかるに、本実施例の如くバイオコースの
洗い行程では、洗剤が有する酵素の洗浄力を充分に引き
出し活用すべく、図5に示すように標準の約3倍の洗剤
量が投入されており、従って、この洗い行程では、具体
的な態様についての説明は省略するが例えば、洗剤の洗
浄成分が充分に浸透し効果を発揮できるように標準コー
スに比して充分に長い時間設定とし、更には途中に撹拌
体8を停止する休止期間を設け、所謂漬け置き洗いを採
用したりなどして多めの洗剤を有効に活用した洗い運転
モードが採用される。このような洗い行程が所定時間行
われ終了すると、図1に示すように排水行程に移行し、
排水弁10が開放動作して洗濯槽6および水受槽4内の
洗濯水を機外に排出する。
【0038】次いで、排水弁10は開放した状態のま
ま、洗濯槽6が回転駆動される中間脱水行程に移行する
が、該行程は通常、後段のすすぎ行程を効率良く進める
ために行われ、所謂洗い行程直後の被洗濯物に付着含浸
している洗剤分を予め遠心脱水を利用して抽出し、機外
に排出しようとすることにある。しかるに、本実施例で
は、多めの洗剤量を利用した洗い行程を実行しているの
で、排水後の洗濯槽6内および水受槽4内には撹拌によ
る発泡状態の洗剤分が付着したりして排出されずに残留
し、被洗濯物にも遥かに濃度の高い洗剤溶液が含浸する
などして残存している。ところで、一般に遠心脱水する
場合、定格容量(負荷)に対し許容される最大の回転速
度が設定されており、この所謂定常回転速度により所定
時間脱水運転することで円滑に起動し効率の良い脱水運
転を可能としている。
【0039】しかしながら、上記のように洗剤分を多量
に含んだ状態で、定常回転速度にて遠心脱水を行った場
合には、洗濯槽6の透孔7から遠心放出された洗剤液が
水受槽4と勢いよく衝突するなどして撹乱され、大量の
泡を発生することになる。この大量の泡は、そのまま運
転を続行すれば水受槽4の上端開口部から溢れ出して、
遂にはDDモータ9の機構部や床面を濡らすなどして、
種々の問題を惹起する。或は、泡の抵抗が大きくて洗濯
槽6が正常に起動せず異常な低速回転をするに止まり、
所謂泡乗り切りが悪くて有効な脱水(洗剤液)作用が得
られないばかりか、一層泡の発生を助長することになり
かねない。
【0040】しかるに、図1には脱水回転モード
(a),(b),(c)の三つの態様につき示している
が、そのうち、本実施例における中間脱水行程では、
(a)に示すように最大回転速度が定常回転速度以下に
設定してある。即ち、後述する脱水回転モード(b),
(c)では最終的に定常回転速度たる900rpmで脱
水回転するのに対し、その半分以下の400rpmに抑
えられて設定されている。これは、泡の発生を抑えつつ
脱水作用を可能とする回転速度を得るべく設定したもの
である。しかも、本実施例では400rpmに達する中
間時点において所定時間200rpmの低速回転を実行
して、所謂段階的に回転速度を上昇させるようにしてい
る。従って、脱水運転当初の一気に脱水された洗剤液
(洗濯水)が排水能力を上回って水受槽4内底部に貯留
されて、その液位が高まるのを防止している。特にこの
液位が高まって回転する洗濯槽6の外底部まで達した場
合には、該洗剤液を直接撹拌して泡の異常発生を招くこ
とになるため、この異常現象を防止するに有効である。
また、上記洗濯槽6の低速回転(200rpm)は、内
部機構の共振回転速度よりも低い回転速度となるように
設定することが可能で、内部機構が共振を起こすことを
避ける脱水回転モードを提供できる。
【0041】このように、泡の異常な発生を抑えつつ被
洗濯物からの洗剤分を多量に含んだ洗濯水を所定時間脱
水する中間脱水行程を終えると、引き続き脱水回転モー
ド(b)によるシャワー注水脱水行程に移行し、そして
同じ行程を2回続けて実行する。このシャワー注水脱水
行程における脱水回転モード(b)は、定常回転速度の
900rpmに達するまでの間に、図示するように2段
階の速度調整が行われ、特にその1段目では注水しなが
ら洗濯槽6を極低速の20rpmにて回転させている。
即ち、給水弁40から注水ケース41を経た清浄水(水
道水)を洗濯槽6内に、この場合、被洗濯物に向けて注
水しつつ洗濯槽6を回転させ、且つ極低速回転とするこ
とにより被洗濯物全体に注水するに有効で、湿潤するの
に有効としている。
【0042】この注水により、特に被洗濯物に残留して
いた洗剤分が清浄水により希釈され置換されて、所定時
間後、続いて2段目の回転速度である200rpmに上
昇調整される。この段階では注水動作は停止され、脱水
作用のみとなるが、注水により薄められたとは言え未だ
洗剤液を多く含んだ状態にあるので、この低速回転によ
り所定時間脱水回転させて泡の発生に対処しつつ脱水し
た後、定常回転にて脱水回転させるようにしている。従
って、斯かるシャワー注水脱水行程は、遠心力を利用し
て注水された清浄水と洗剤液との置換作用が積極的に行
われ、行程最後には定常回転速度にて強力に遠心脱水さ
れるもので、言わば洗濯槽6内に貯水されることなくす
すぎ作用が行われ、これが2回繰り返し実行されること
により、被洗濯物に含浸された洗剤分は一層除去され
る。尚、そのほか洗濯槽6による極低速回転は、内部機
構の共振回転速度よりも低い回転速度にて実行可能であ
るから、内部機構が共振を起こすことを避けながらシャ
ワー注水脱水行程が実行できる。
【0043】次いで、給水弁40による給水行程が行わ
れ、洗濯槽6内に貯水される。これは、前述の洗い行程
における給水動作とは若干異なる態様にて注水される。
即ち、ここでは給水弁40の第2の出水口39が開放
し、これを通じて流れる水道水は、先に矢印Aで示した
水路とは別の水路(矢印Cで流れ方向のみ示す)を経て
注水ケース41に至り、この水路中に設けられた例え
ば、図示しない柔軟仕上剤などの貯留部を経て洗濯槽6
内に注入されるようにしている。従って、この給水行程
では、必要に応じ柔軟仕上剤などが水道水(清浄水)と
共に洗濯槽6内に注入され、清浄水は水位センサ14に
より設定水位である「中水位」まで注水されて、給水行
程が停止される。
【0044】そして、ほぼ同時にDDモータ9が駆動さ
れ、撹拌体8による洗い動作が開始され、洗濯槽6内に
貯留された清浄水により被洗濯物に残存する洗剤分を更
に希釈し、或は取り除く貯水すすぎとしてのためすすぎ
行程が実行される。このような、ためすすぎ行程を所定
時間終えると、このすすぎ水を排水弁10を介して機外
に排出した後、最終脱水行程に移行する。ここでは、図
1の脱水回転モード(c)にて示すように、途中に低速
回転速度の200rpmによる段階を経て定常回転速度
の900rpmに達するようにして、急激な回転の立ち
上がりを抑えて異常振動の発生を抑制しながら最終的に
強力な遠心脱水作用を実行する。
【0045】このように本実施例によれば、次のような
効果を有する。即ち、バイオコースのように洗剤量を標
準量に比して多めに投入する洗濯コースにあっては、洗
剤の酵素を充分に活用した洗浄効果が得られ、例えば被
洗濯物の衣類に染み込んだしつこい汚れに対しても効果
的な洗浄作用を得ることができる。しかるに、多めの洗
剤を投入することによる憂い、所謂泡乗り切りとかすす
ぎ効果への悪影響が懸念されるが、その一つである洗い
行程直後に行われる中間脱水行程における泡乗り切りの
問題に対しては、本構成では段階的に回転上昇させると
ともに、特には定常回転(実施例では900rpm)以
下の回転速度(同400rpm)に設定したことによ
り、洗剤濃度の高い洗剤液を泡の発生を抑えながら脱水
することができる。しかも、この中間脱水行程が有効に
実施できることは、洗剤分を脱水作用にて予め排出でき
ることにある。従って、すすぎ効果を助長でき続いて行
われるすすぎ行程を効率良く実施できるもので、以って
今一つのすすぎ効果が低下する憂いに対しても有効に対
処できる。
【0046】続いて、本構成では洗濯槽6を極低速回転
させながら注水するシャワー注水脱水行程を行うように
しており、且つこれを2回実施するようにしているの
で、共振回転数以下による振動を抑えた脱水回転モード
(b)にて洗剤分を除去するすすぎ作用を効果的に得ら
れ、しかも注水が槽外に飛散するのを防止しつつ水をむ
らなく被洗濯物に降り掛けることができるなど、すすぎ
性能の改善を図ることができる。
【0047】尚、本実施例では洗い行程において、水道
水を利用して給水弁40を介した給水経路につき述べた
が、これに限らず、風呂水で行う場合(風呂水コース)
では、給水弁40に代わって給水ポンプ39を利用して
作動させ、図示しない浴槽内から吸水ホースを通じて吸
い上げた風呂水を、給水ポンプ39の吐水口から洗剤投
入器22の洗剤出口31を経て矢印Aの水路に合流させ
る構成としている。従って、先の水道水(給水弁40)
利用と同じく洗剤送出体30により送り出された洗剤を
矢印Bで示すように落下せて、注水ケース41を流れる
水とともに洗濯槽6内へ供給可能とするものである。
【0048】(変形例)図6は、すすぎ行程の実施態様
の変形例を示したもので、上記第1実施例におけるすす
ぎ行程たるシャワー注水脱水およびためすすぎによるす
すぎ性能を改善した例にある。これは、上記したすすぎ
行程は、通常の洗剤量による標準コースにて実施される
内容と同じとしているのに対し、図6に示す[例1]で
は、ためすすぎのみの行程を3回実施する内容であり、
また[例2]ではシャワー注水脱水を3回実施し、その
上でためすすぎを2回行うものである。
【0049】斯かる実施態様によれば、いずれも洗濯槽
6に給水して貯留して行う貯水すすぎ(ためすすぎ)を
増やした内容にある。このことは、シャワー注水脱水で
は比較的少量の水にてすすぎ効果を得るようにしたもの
であるのに対し、使用水量は多くなるが短時間で洗剤液
を希釈するのに好適し高いすすぎ性能が期待できるため
すすぎを多く採用することで、多めの洗剤量による洗濯
コースにあっても、より確実にすすぎ効果を得るに好都
合とした例である。
【0050】(第2の実施態様)次に、図7は本発明の
第2実施例のバイオコースを示す行程図で、これは上記
第1実施例における洗い行程直後の中間脱水を直ちに行
わず、その前段にためすすぎ行程を実施するプログラム
としたものである。即ち、「給水・多めの洗剤投入−洗
い−排水」の一連の行程は、上記した第1実施例と全く
同様に行われる。この洗い行程の直後、本実施例では洗
濯槽6内に所定水位まで注水して撹拌体8を駆動しての
洗い動作が行われ、所謂清浄水による貯水すすぎとして
のためすすぎ行程を実行するようにしている。
【0051】これにより、未だ多量に残留する洗剤分を
希釈および除去し、そして機外に排出する。そして、こ
の後に洗濯槽6を脱水回転させる中間脱水行程を実行す
る。従って、前段のためすすぎにて洗剤分が希釈され且
つ排出されているので、斯かる中間脱水では泡乗り切り
の問題に対しても有効に作用する。勿論、上記第1実施
例の中間脱水と同じ脱水モードで行えば一層好都合であ
ることは言うまでもない。
【0052】以下、上記第1実施例と同様に、シャワー
注水脱水行程を2回実施し、ためすすぎおよび最終脱水
行程へと移行するもので、説明は省略する。従って、本
実施例においても多めの洗剤量が投入された洗濯コース
を実施しても、洗い行程から次の脱水行程が実行される
までの間に貯水すすぎ行程を行うようしたので、発泡問
題およびすすぎ効果の低下が懸念される憂いも一層効果
的に回避できる。
【0053】(第3の実施態様)図8は本発明の第3実
施例を示すもので、本実施例では多めの洗剤量による洗
濯コースの実行に対し、すすぎ性能の改善を図ったもの
である。そのうち、図8の(a)は、ためすすぎ行程の
水位を洗い行程の設定水位より一段階高い水位にて実行
するようプログラムしたものであり、また同図(b)は
シャワー注水脱水時のシャワー注水量を標準コースに比
して多く用いるように設定した具体例を示したものであ
る。即ち、図8(a)に示すためすすぎ行程の水位は、
布量検知に基づく洗い時の設定水位より一段階高い水位
として実行するので、例えば洗い時の水位が「中水位」
であった場合、ためすすぎでは「高水位」に設定され実
行される。従って、前記したように貯水すすぎによりす
すぎ度合を高めることができる上に、浴比を大きくでき
て余裕ある水量にて洗剤分の希釈をより促進できる。
【0054】ただし、洗い時に「高水位」と設定された
場合には、ためすすぎも同じ「高水位」に設定されるよ
うにしている。これは、一般に洗濯槽6の「高水位」位
置より僅か上位に図示しないが周知の溢水口を設けてい
て、万が一、給水系統に異常を生じて過給水された場合
に、溢水口より流れ出て所定の排水場所に排出できるよ
うにしている。従って、通常「高水位」以上の水位設定
では上記溢水口から水が漏出してすすぎ洗いに有効に利
用できないことから、同水位としたものである。斯かる
事情から、本構成では多めの洗剤量を投入するコースで
は、すすぎ性能をより高めるには、洗い時の設定水位が
「中水位」以下となる布量(被洗濯物量)が好ましい。
勿論、洗濯槽6を大きくして「高水位」以上の水位設定
を可能としても良い。
【0055】一方、図8(b)に示すシャワー注水量を
増した場合も、水量が多いだけ被洗濯物に対し、むらな
く注水できて洗剤の希釈効果を高めることができるもの
で、具体的には該図面に示すように標準コースに比して
約1.5倍のシャワー注水量としている。この場合、注
水量を水位に応じて多段階に調整することは容易でない
ので、実際には給水弁40の通電時間をコントロールす
ることにより注水量を調整し設定するようにしており、
本構成では注水条件が15〔l/分〕のときの時間設定
を()内に記している。従って、上記第1、第2の実施
例の如くコース設定にあって、洗剤量が多いことによる
洗剤分のすすぎ効果をより確実に改善するには、ためす
すぎおよびシャワー注水脱水のいずれの行程とも、水量
を標準より加増して実行することで容易に対処できる。
【0056】(第4の実施態様)図9および図10は本
発明の第4実施例を示すもので、これは多めの洗剤量を
投入するコースにおいて、特に洗剤量の設定手段を具体
的数値のもとに例示したものである。まず、図9におい
ては、布量検知に基づき水位設定手段により設定された
水位に対し、多めの洗剤量および標準洗剤量を示したも
ので、多めの洗剤量は標準量に比して約3倍に設定し
て、より洗浄効果を高めるようにしている。
【0057】しかしながら、「高水位」に限り上記3倍
に比例しない洗剤濃度、例えば本構成では「中水位」設
定時と同じ洗剤量に設定している。これは、「高水位」
に対しても同様に3倍の洗剤量に設定した場合、洗剤の
絶対量が多くて洗濯機の構成および性能では充分なすす
ぎ性能が期待できない、若しくは容易でないことによる
もので、例えば前記第3実施例(図8参照)でも述べた
如く、ためすすぎを「高水位」以上に設定して行うこと
ができないなど、所望のすすぎ性能を得ることが困難で
ある。従って、布量検知に基づき「高水位」が設定され
ても洗剤濃度は3倍以下の濃度設定(本構成では、中水
位と同等に設定)にして、すすぎ効果が低下するのを抑
えたものである。
【0058】しかるに、図10に示すフローチャートに
て洗剤量の設定フローにつき改めて説明すると、洗濯機
の運転をスタートさせると、図示しない制御装置に基づ
き、最初に被洗濯物量の測定、即ち布量検知を行う(ス
テップS1)。この布量検知は、例えば、DDモータ9
に所定の入力をして洗濯槽6内の撹拌体8を回転させ、
このときのモータ9の回転数を図示しない回転センサに
より検知する方法により行われる。そして、バイオコー
スなどの多めの洗剤量を投入するコース設定されている
か否かの判定(ステップS2)がなされ、「NO」の場
合には、通常の標準コースにおける上記検知布量に応じ
た水位にて標準量の洗剤量が投入され(ステップ6)、
そして洗い行程(ステップ7)に移行する。
【0059】一方、ステップ2にて「YES」の場合に
は、布量検知結果が5kg以上か判定され(ステップ
3)、ここでは例えば5kg以上では「高水位」が設定
され、以下では各布量に応じた水位設定が行われるよう
にしている。従って、このステップ3にて布量が5kg
以下の「NO」の場合には、各検知布量に基づく水位
(「中」〜「少」水位)に設定され、その水位に応じた
多めの洗剤量(標準時の3倍)が投入される(ステップ
5)。ところが、このステップ3にて布量5kg以上の
「YES」の場合には、「高水位」に設定されるものの
投入される多めの洗剤量は、図9に示したように「中水
位」設定時と同じ洗剤量が投入される(ステップ4)。
【0060】このように、本実施例では、多めの洗剤量
投入コースにあって、布量検知の結果、「高水位」に設
定されても他の所定水位における洗剤濃度以下となる洗
剤量を設定するようにしたもので、特に洗剤分のすすぎ
不足が生じないようにする上で有効な設定手段である。
ただし、洗浄性能が異なる各種の洗剤に応じ、或は洗濯
機の機能等により上記「高水位」における多めの洗剤量
を、「中水位」以上で標準量の3倍以下とする範囲内で
適宜の洗剤濃度に設定することは可能である。
【0061】(第5の実施の態様)次いで、図11に示
す本発明の第5実施例は、多めの洗剤量を投入するコー
ス、例えばバイオコースを設定した場合には、「高水
位」によるバイオコースは実行できないようにしたもの
である。即ち、図11に示す例では、標準コースにあっ
ては、「高水位」から「少水位」まで図示矢印方向に水
位設定が随時できるのに対し、バイオコースの場合に
は、「中水位」以下の水位設定のみを可能としている。
従って、今、手動操作により「高水位」に設定しようと
しても設定できず洗濯運転をスタートできず、或は、被
洗濯物(布量)を減らすことを使用者に促すことができ
る。また、上記第4実施例でも述べたように布量検知に
基づき自動的に水位および洗剤量が決定され投入される
場合には、必要な水位が「高水位」と決定されたとき
に、エラー表示などによりバイオコースを行うのが不適
当であることを報知するようにするとともに、洗濯運転
を停止する。
【0062】以って、本実施例においても多めの洗剤量
を利用する場合、特に「高水位」が設定されるような場
合には、運転がスタートできないようにすることで洗剤
分のすすぎ不足のまま洗濯運転が開始され終了しないよ
うにしたもので、結果的に上記第4実施例と同じく、す
すぎ不足が生じないようにする上で有効な設定手段であ
る。
【0063】尚、本発明は上記し且つ図面に示した各実
施例に限定されるものではなく、多めの洗剤量を投入し
ての洗い行程では、洗剤による洗浄能力を最大限に発揮
できる洗い運転モードを採用することが好ましく、例え
ば、洗剤洗いを2回実施したり、更には長時間設定にす
るなど種々変形して実施可能で、その他、すすぎ行程に
おいても同様であるとともに、各実施例を適宜組合せて
実施することも可能であるなど、本発明の要旨を逸脱し
ない範囲内にて種々変更して実施できるものである。
【0064】
【発明の効果】本発明は以上の説明から明らかなよう
に、複数の洗濯コースのうち洗剤投入器から標準コース
における洗剤量より多めの洗剤量を投入するように設定
されたコースにおいては、洗い行程直後に実行される中
間脱水時の回転速度を定常回転以下に設定したものであ
る。従って、洗剤量が多いであるが故の泡乗り切りが悪
くて所望の中間脱水ができないとか、そのためにすすぎ
不足が懸念されるなどの憂いもなく、洗剤自体が有する
洗浄能力を充分に活用できて、被洗濯物にしっかりと染
み付いた汚れをも綺麗に洗い落とすことができる洗濯機
を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す洗濯コースの行程図
【図2】洗濯機全体の概略構成を示す外観斜視図
【図3】操作パネル部分の拡大平面図
【図4】洗剤投入器および給水手段の構成を一部破断し
て示す正面図
【図5】水位と洗剤量との関係を示した作用説明図
【図6】本発明の変形例を示すすすぎ行程の作用説明図
【図7】本発明の第2実施例を示す洗濯コースの行程図
【図8】本発明の第3実施例を示すすすぎ行程の作用説
明図
【図9】本発明の第4実施例を示す図5相当図
【図10】フローチャート図
【図11】本発明の第5実施例を示す水位設定手段の作
用説明図
【符号の説明】
1は筐体、3はトップパネル、3aは後部カバー、4は
水受槽、6は洗濯槽、8は撹拌体、9はDDモータ、1
4は水位センサ(水位設定手段)、16は操作パネル、
17はコース設定操作部、22は洗剤投入器、23はホ
ッパ、30は洗剤送出体、31は洗剤出口、32は栓
体、38はモータ、39は給水ポンプ(給水手段)、4
0は給水弁(給水手段)、および41は注水ケースを示
す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森田 いづみ 愛知県瀬戸市穴田町991番地 株式会社東 芝愛知工場内 (72)発明者 田沢 貴子 愛知県瀬戸市穴田町991番地 株式会社東 芝愛知工場内 (72)発明者 西村 好美 愛知県瀬戸市穴田町991番地 株式会社東 芝愛知工場内 Fターム(参考) 3B155 AA17 AA21 BB08 BB09 CA16 CB06 GA28 GB04 KA02 KA19 KA33 LB10 LB11 LB18 LB29 LB31 MA01 MA02 MA03 MA05 MA08 MA10

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗剤投入器を備えるとともに、洗い行程
    や脱水行程を自動的に行う複数の洗濯コースを有するも
    のにおいて、 前記洗濯コースのうち前記洗剤投入器より標準量以上の
    洗剤量を投入するように設定されたコースでは、洗い行
    程直後に実行される中間脱水時の回転速度を定常回転以
    下に設定したことを特徴とする洗濯機。
  2. 【請求項2】 洗剤投入器を備えるとともに、洗い行程
    や脱水行程を自動的に行う複数の洗濯コースを有するも
    のにおいて、 前記洗濯コースのうち前記洗剤投入器より標準量以上の
    洗剤量を投入するように設定されたコースでは、洗い行
    程から次の脱水行程が実行されるまでの間に貯水すすぎ
    行程を行うよう設定したことを特徴とする洗濯機。
  3. 【請求項3】 貯水すすぎ時の水位は、洗い時の水位よ
    り高くしたことを特徴とする請求項2記載の洗濯機。
  4. 【請求項4】 洗剤投入器を備えるとともに、洗い行程
    や脱水行程を自動的に行う複数の洗濯コースを有するも
    のにおいて、 前記洗濯コースのうち前記洗剤投入器より標準量以上の
    洗剤量を投入するように設定されたコースにあって、洗
    い行程後のすすぎ行程ではシャワー注水脱水を行うとと
    もに、そのシャワー注水量を標準コース時より多く設定
    したことを特徴とする洗濯機。
  5. 【請求項5】 洗剤投入器および水位設定手段を備え、
    この所定水位の設定に応じた洗剤量が投入される洗い行
    程や脱水行程を自動的に行う複数の洗濯コースを有する
    ものにおいて、 前記洗濯コースのうち前記洗剤投入器より標準量以上の
    洗剤量を投入するように設定されたコースでは、所定水
    位以上の水位が設定されたときには、所定水位時におけ
    る洗剤濃度以下となるように洗剤量が投入されるように
    したことを特徴とする洗濯機。
  6. 【請求項6】 洗剤投入器および水位設定手段を備え、
    この所定水位の設定に応じた洗剤量が投入される洗い行
    程や脱水行程を自動的に行う複数の洗濯コースを有する
    ものにおいて、 前記洗濯コースのうち前記洗剤投入器より標準量以上の
    洗剤量を投入するように設定されたコースでは、所定水
    位以上の水位設定ができないようにしたことを特徴とす
    る洗濯機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014039725A (ja) * 2012-08-23 2014-03-06 Toshiba Corp 洗濯機
JP2014210122A (ja) * 2013-04-22 2014-11-13 日立アプライアンス株式会社 洗濯機

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