JP2002017888A - 歩行訓練用浴槽 - Google Patents

歩行訓練用浴槽

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JP2002017888A
JP2002017888A JP2000204247A JP2000204247A JP2002017888A JP 2002017888 A JP2002017888 A JP 2002017888A JP 2000204247 A JP2000204247 A JP 2000204247A JP 2000204247 A JP2000204247 A JP 2000204247A JP 2002017888 A JP2002017888 A JP 2002017888A
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JP2000204247A
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Hajime Suzuki
肇 鈴木
Tsutomu Fukuda
勤 福田
Hidetoshi Ito
英俊 伊藤
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Sakai Medical Co Ltd
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Sakai Medical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 既に訓練し終わった非健常者が退出を行って
いる間に、次の非健常者が訓練浴槽内への侵入準備を行
うことができ、多数の非健常者を歩行訓練する際に、連
続的にかつ効率よく歩行訓練を行う。 【解決手段】 非健常者が歩行訓練を行う運動浴槽1
と、運動浴槽の左右両側にそれぞれ運動浴槽に対して水
密に設けられかつ非健常者が入退可能な入退手段を有す
るトランスファ浴槽2A、2Bと、運動浴槽1と左右の
トランスファ浴槽2A、2Bの間に設けられそれら浴槽
間を水密に仕切る開閉可能な扉6とを備える。左右のト
ランスファ浴槽2A、2Bの間には、一方のトランスフ
ァ浴槽2Aから他方のトランスファ浴槽2Bへ逆に他方
のトランスファ浴槽2Bから一方のトランスファ浴槽2
Aへそれぞれ水を強制的に移動させる第1のポンプ手段
7を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、身体障害者等の歩
行障害を有する非健常者が歩行訓練等に使用する歩行訓
練用浴槽に関するものである。
【0002】
【従来の技術】身体障害者等の歩行障害を有する非健常
者が歩行訓練に使用するものに、例えば歩行訓練用浴槽
がある。この種の歩行訓練用浴槽は、水を張った浴槽内
に非健常者を招き入れ、立位で歩行運動させるものが一
般的であり、水を張ることで非健常者に浮力を与え、非
健常者を、足腰に加わる体重を軽減させた状態で無理な
く歩行訓練を行わせるものである。
【0003】歩行訓練用浴槽の一例として、例えば、実
開平6−68747号公報には、次のものが開示されて
いる。すなわち、搬送車に乗った状態で出入りできる入
退浴槽(トランスファ浴槽)と、該入退浴槽に隣接して
配置された歩行浴槽(運動浴槽)と、両浴槽を開閉自在
に仕切る扉と、扉を開状態と閉状態に変更作動する動力
手段とを備え、入退浴槽内の水をポンプ装置によって歩
行浴槽へ移動させる歩行訓練用浴槽が開示されている。
【0004】上記構成の歩行訓練用浴槽で歩行訓練を行
うには、まず非健常者が入退浴槽に入り、入退浴槽内に
水を供給する。水が所定高さまで至った時点で、この入
退浴槽と予め水が張られている運動浴槽との間の扉を開
き、非健常者が運動浴槽側へ移る。この運動浴槽で、非
健常者は所定時間歩行訓練を行う。この間、入退浴槽と
運動浴槽との間の扉は開いたままでも、あるいは一旦閉
じ、入退浴槽内の水を運動浴槽内に移した状態で歩行訓
練を行ってもよい。歩行訓練が終わると、扉を開き非健
常者が運動浴槽から入退浴槽へ移る。その後、入退浴槽
と運動浴槽との間の扉を閉じ、入退浴槽内の水を運動浴
槽内に戻した後、非健常者は、入退浴槽に設けられた出
入り用の扉をあけて外部へ出る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記説明の
従来の歩行訓練用浴槽は、以下のような問題があった。
すなわち、歩行訓練を行うには、前述したように、非健
常者の入退浴槽への侵入、→入退浴槽内への水の供給、
→入退浴槽と訓練浴槽との間の扉の開放、→非健常者の
入退浴槽から訓練浴槽への移動、→実際の歩行訓練、→
非健常者の訓練浴槽から入退浴槽への移動、→入退浴槽
からの水の排出、→入退浴槽から非健常者の退出という
一連の動作を非健常者一人について行わなければならな
い。そして、多数の非健常者を連続的に訓練する場合に
は、上述した一連の動作を繰り返し行わなければなら
ず、時間がかかりすぎるという問題があった。
【0006】本発明の歩行訓練用浴槽は、上記事情を鑑
みてなされたものであって、下記をその目的としてい
る。すなわち、既に訓練し終わった非健常者が退出動作
を行っている間に、次の非健常者が訓練浴槽内への侵入
準備を行うことができ、多数の非健常者を歩行訓練する
際に、連続的にかつ効率よく歩行訓練を行うことがで
き、時間の大幅な短縮化が図れる歩行訓練用浴槽とする
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の歩行訓練用浴槽
は、上記課題を解決するために以下の手段を採用した。
すなわち、請求項1記載の歩行訓練用浴槽は、身体障害
者等の歩行障害を有する非健常者が歩行訓練に使用する
歩行訓練用浴槽において、前記非健常者が歩行訓練を行
う運動浴槽と、該運動浴槽の左右両側にそれぞれ運動浴
槽に対して水密に設けられかつ前記非健常者が入退可能
な入退手段を有するトランスファ浴槽と、前記運動浴槽
と前記左右のトランスファ浴槽の間に設けられそれら浴
槽間を水密に仕切る開閉可能な扉とを備えることを特徴
とする。請求項2記載の歩行訓練用浴槽は、前記左右の
トランスファ浴槽の間には、一方のトランスファ浴槽か
ら他方のトランスファ浴槽へ逆に他方のトランスファ浴
槽から一方のトランスファ浴槽へそれぞれ水を強制的に
移動させる第1のポンプ手段を備えていることを特徴と
する。請求項3記載の歩行訓練用浴槽は、前記左右のト
ランスファ浴槽の少なくとも一方の浴槽と前記運動浴槽
との間にはトランスファ浴槽から運動浴槽へまた逆に運
動浴槽からトランスファ浴槽へそれぞれ水を強制的に移
動させる第2のポンプ手段を備えていることを特徴とす
る。
【0008】本発明の歩行訓練用浴槽によれば、運動浴
槽の左右両側にそれぞれ運動浴槽に対して水密に設けら
れかつ前記非健常者が入退可能な入退手段を有するトラ
ンスファ浴槽を備えているから、例えば、歩行訓練を終
えた非健常者が一方のトランスファ浴槽へ移動して退出
の準備を行っている間に、次に訓練を受けようとする非
健常者が他側のトランスファ浴槽内に侵入して訓練の準
備を行うことができる。つまり、退出動作と侵入動作と
を並行して同時間に行うことができ、その分、多数の非
健常者を歩行訓練する際の時間の短縮化が図れる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の歩行訓練用浴槽の一実施
形態について、図面を参照しながら以下に説明を行う。
【0010】本実施形態の歩行訓練用浴槽は、身体障害
者等の歩行障害を有する非健常者が歩行訓練に使用する
ものであり、図1及び図3に示すように、非健常者が歩
行訓練を行う運動浴槽1と、該運動浴槽1の左右両側に
それぞれ運動浴槽1に対して水密に設けられ、かつ前記
非健常者が入退可能な入退手段3を有するトランスファ
浴槽2A、2Bと備えている。
【0011】トランスファ浴槽2A,2Bは左右対称の
違いはあるが、構成としては同一のものである。したが
って、ここではその内の一方のトランスファ浴槽2A
(図1〜図3中右側のトランスファ浴槽2A)について
のみ説明し、他側のトランスファ浴槽2B(図1〜図3
中左側のトランスファ浴槽2B)の説明は省略する。ト
ランスファ浴槽2Aの側壁2bには、非健常者の出入り
口となる開口部2aが設けられ、この開口部2aには、
該開口部2aに平行にスライド移動する第1の引き戸4
が備えられている。また、トランスファ浴槽2Aと運動
浴槽1との仕切面5には、該仕切面5に平行にスライド
移動する第2の引き戸6が備えられている。これら第1
の引き戸4及び第2の引き戸6は、図示されないモータ
の動作により水平スライド移動されるようになってい
る。
【0012】トランスファ浴槽2A、2Bは、図3に示
す複数の固定脚7を介在させて床面f上に固定された浴
槽である。これら左右のトランスファ浴槽2A、2Bの
間には、一方のトランスファ浴槽2Aから他方のトラン
スファ浴槽2Bへ逆に他方のトランスファ浴槽2Bから
一方のトランスファ浴槽2Aへそれぞれ水を強制的に移
動させる第1のポンプ手段7が備えられている。第1の
ポンプ手段7は、左右のトランスファ浴槽2A、2Bを
接続する配管8と、該配管8中に介装されたポンプ9と
から構成されている。配管8は、左右のトランスファ浴
槽2A、2Bにそれぞれ直接接続される接続管8aが途
中分岐され、この分岐された両分岐管8b、8cにまた
がるように連通管8dが設けられ、この連通管8dに前
記ポンプ9が介在された構成になっている。また、分岐
管8bと連通管8dとが合流する箇所には第1の3方弁
8eが設けられ、分岐管8cと連通管8dとが合流する
箇所には第2の3方弁8fが設けられている。
【0013】このようなポンプ手段7によれば、第1、
第2の3方弁8e、8fを互いに関連した状態で適宜切
り換えることにより、一方のトランスファ浴槽2Aから
他方のトランスファ浴槽2Bへ水を強制的に移動させる
ときには図1中実線矢印で示すような、また、他方のト
ランスファ浴槽2Bから一方のトランスファ浴槽2Aへ
水を強制的に移動させるときには図1中破線矢印で示す
ような水の流路をそれぞれ形成し、この状態でポンプ9
を駆動することによって、一台のポンプ9でありなが
ら、一方のトランスフ2Aから他方のトランスファ浴槽
2Bへまたその逆方向へ水を強制的に移動させることが
できるようになっている。
【0014】このような両トランスファ浴槽2A、2B
間の水の移動は、例えばポンプ9を2台設け、その内の
一台のポンプによって一方のトランスファ浴槽2A内か
ら他方のトランスファ浴槽2B内への水の移動を行わ
せ、他のポンプによって他方のトランスファ浴槽2B内
から一方のトランスファ浴槽2A内への水の移動を行わ
せるようにしてもよい。なお、トランスファ浴槽2A、
2B内の水の排水は、排水孔2cからなされるようにな
っている。このトランスファ浴槽1の開口部2aは、図
3の視線において略U字形状をなし、その上端縁が閉じ
ておらず、前記非健常者や後述される回転移動座椅子1
0がここを通過する際に、障害物がないようになってい
る。
【0015】図2に示すように、運動浴槽1は、複数の
固定脚11を介在させて床面f上に固定された浴槽であ
り、その側壁の一部は、歩行訓練中の前記非健常者を観
察するためのガラス窓12となっている。また、運動浴
槽1の内部には、前記非健常者が歩行訓練する際に手で
掴むための一対の手摺13が固定されている。
【0016】前記第1の引き戸4は、略正方形形状を有
する板形状の部材であり、図4に示すように、トランス
ファ浴槽1に設けられたガイド面14上に支持された状
態で、水平方向にスライド移動できるようになってい
る。同図に示すように、開口部2aには、第1の引き戸
4を水密にシールするシール機構15が備えられてい
る。このシール機構15は、鉛直方向に延在してその軸
線回りに回動自在にトランスファ浴槽1に固定されたシ
ャフト15aと、該シャフト15aの軸線方向に複数固
定された偏芯カム15bと、開口部2aの周縁に沿って
固定されたゴム製のシール材15cと、鉛直方向に長い
板形状の当接板15dと、該当接板15dをトランスフ
ァ浴槽1の外部に向かって付勢するスプリングコイルで
ある付勢部材15eとを備えている。
【0017】このシール機構15により、図4に示すシ
ール前状態から、シャフト15aと共に偏芯カム15b
を前記軸線回りに約180゜回動させることで、図5に
示す水密なシール状態となる。すなわち、シャフト15
a軸線から偏芯カム15bの外周面までの距離は、a点
とb点とではa点の方が長いので、偏芯カム15bが回
転すると、前記軸線からこれらa点及びb点の距離の差
分だけ第1の引き戸4がシール材15cに向かって押し
付けられ、両者の間が完全に合致することで水密なシー
ルが得られるのである。
【0018】逆に、図5の状態から図4の状態に偏芯カ
ム15bを約180゜回転させると、これが第1の引き
戸4と接する箇所がa点からb点へと変わり、第1の引
き戸4が付勢部材15eの弾性力によってシール材15
cから遠ざけられるように押し出されてシール状態が解
除される。なお、トランスファ浴槽1の、第2の引き戸
6が位置する部分にも、以上説明のシール機構15と同
様の構成を有するシール機構15が設けられており、必
要に応じて仕切面5においてトランスファ浴槽1と運動
浴槽1との間を水密にシールしたり、あるいはこれを解
除できるようになっている。
【0019】図2及び図3に示すように、この歩行訓練
用浴槽には、前記非健常者を座位で乗せる回転移動座椅
子10と、該回転移動座椅子10を上下動及び鉛直軸心
回りに回動してこれをトランスファ浴槽1内外に出し入
れする回転昇降リフト20とからなる前記入退手段3が
備えられている。
【0020】図3に示すように、回転昇降リフト20
は、トランスファ浴槽1の外壁面に固定されており、図
示されない内蔵駆動機構によって、鉛直方向の上下移動
と鉛直軸線回りの回動を行う駆動軸22を備えている。
回転移動座椅子10は、支持部材23を介して駆動軸2
2に固定されており、これと共に鉛直方向の上下移動
と、鉛直軸線回りの回動とを行うようになっている。こ
の移動座椅子10の符号24は、座位状態の前記非健常
者が手で掴んでその身体を支えるためのハンドルであ
る。なお、図1、図3において符号26は、運動浴槽1
内の底面に回動自在に固定された一対のローラ26a
と、これに巻帯された幅広ベルト26bとからなるベル
ト式床面であり、幅広ベルト26bを回転移動させるこ
とにより、非健常者に、その場で歩行訓練が行えるよう
になっている。
【0021】上記の構成からなる歩行訓練用浴槽によ
り、非健常者を歩行訓練させる方法について以下に説明
を行う。まず、左右のトランスファ浴槽2A、2Bと運
動浴槽1との間にそれぞれ設けてある第2の引き戸6を
閉じ、該第2の引き戸6に付設されてあるシール機構1
5を駆動させて、切面5において左右のトランスファ浴
槽2A、2Bと運動浴槽1との間を水密にシールした
後、運動浴槽1内に水を供給して水を張る。同時に、他
方トランスファ浴槽2B内にも水を供給して水を張る。
【0022】そして、図示されない車椅子に乗せられた
前記非健常者を一方のトランスファ浴槽2Aに横付け
し、続いて該一方のトランスファ浴槽2Aに付設してあ
る回転昇降リフト20を起動させ、駆動軸22を回動さ
せるとともに、乗りやすい高さに回転移動座椅子10を
降下させることで、この回転移動座椅子10を前記非健
常者に近付ける。この状態で、前記非健常者は、図示さ
れない介護者の補助を受けながら回転移動座椅子10へ
と乗り移る。
【0023】次に、前記介護者は、一方のトランスファ
浴槽2Aに設けられた第1の引き戸4をスライド移動さ
せ(図2の二点鎖線の位置に水平移動させ)て開口部2
aを開けた後、回転昇降リフト20を駆動させる。する
と、回転昇降リフト20は、前記非健常者を乗せた回転
移動座椅子10を一旦上昇させた後、水平方向に回動さ
せることで、前記非健常者を、開口部2aより一方のト
ランスファ浴槽2A内へと招き入れる。そして、トラン
スファ浴槽2A内に至った前記非健常者は、降りやすい
高さに回転移動座椅子10とともにゆっくりと降下され
る。
【0024】前記介護者は、前記非健常者が一方のトラ
ンスファ浴槽2A内に完全に入ったのを確認した後、該
一方のトランスファ浴槽2Aの第1の引き戸4を再びス
ライドさせて開口部2aを閉じる。さらに、開口部2a
のシール機構15を図4から図5に示す状態へ動作させ
て開口部2aを水密に閉じた後、前記他方のトランスフ
ァ浴槽2B内に予め張っている水をポンプ9を作動させ
て、配管8を通して一方のトランスファ浴槽2A内へと
導き入れる。一方のトランスファ浴槽2A内への水の供
給が終わった後、ポンプ9を停止させる。この状態で、
前記非健常者は、トランスファ浴槽2A内の水による浮
力の助けを受けながら立ち上がる(図6(a)参照)。
なお、このポンプ9によって一方のトランスファ浴槽2
A内の水位を十分な高さにしておくことで、前記非健常
者は、トランスファ浴槽2A内で座位からの立ち上がり
の訓練を行うことが可能である。
【0025】次に、一方のトランスファ浴槽2Aと運動
浴槽1間の仕切面5のシール機構をそれぞれ動作させ
て、該一方のトランスファ浴槽2Aと運動浴槽1との間
のシールを解除した後、図示せぬモータにより第2の引
き戸6をスライドさせて仕切面5を開口させることによ
り、一方のトランスファ浴槽2A内と運動浴槽1内との
仕切を無くす。このとき、第2の引き戸6は、観音開き
する扉式のように、運動浴槽1内の水を押しのけて開閉
する必要がなく、仕切面5に平行にスライドすることで
水圧を受けずに少ない力で開閉がなされる。そして、前
記非健常者は、手摺13を掴みながら運動浴槽1内へと
進入していく。
【0026】前記非健常者が運動浴槽1内に完全に至っ
たのを確認した後、前記介護者は、再び前記モータを駆
動させることで一方のトランスファ浴槽2Aと運動浴槽
1との間の第2の引き戸6をスライドさせ、更にこの第
2の引き戸6に付設されたシール機構15を作動させて
一方のトランスファ浴槽2Aと運動浴槽1との間を水密
に仕切る。続いて前記非健常者は、手摺13を掴みなが
ら幅広ベルト26b上で、これを回動させるように運動
浴槽1内で歩行し、歩行訓練を行う。歩行訓練中の非健
常者の足腰の状態は、ガラス窓12を通して前記介護者
によって観察される(図6(b)参照)。この非健常者
が歩行訓練を行っている間に、第1のポンプ手段7を介
して一方のトランスファ浴槽2A内の水を他方のトラン
スファ浴槽2B内に移しておく。
【0027】歩行訓練完了後は、他方のトランスファ浴
槽2Bと運動浴槽1との間に設けた第2の引き戸6を開
き、運動浴槽1内と他方のトランスファ浴槽2B内との
間の仕切をなくす。そして、前記非健常者は、手摺13
を掴みながらさらに前進して、他方のトランスファ浴槽
2B内に至り、そこで降下されている回転移動座椅子1
0に座り、退出の準備を行う。その後、他方のトランス
ファ浴槽2Bと運動浴槽1との間に設けた第2の引き戸
6を閉じ、該第2の引き戸6に付設してあるシール機構
を駆動させて、他方のトランスファ浴槽2Bと運動浴槽
1との間を水密に仕切る。このように歩行訓練を終えた
非健常者を他方のトランスファ浴槽2B内へ導くときに
同時に、前記一方のトランスファ浴槽2Aでは、次に歩
行訓練を行う非健常者を、前述したように一方のトラン
スファ浴槽2Aに付設してある回転昇降リフト20を駆
動して、一方のトランスファ浴槽2Aの壁面2bの開口
部2aから招き入れる。
【0028】その後、前記介護者は、他方のトランスフ
ァ浴槽2Bと運動浴槽1との間に設けてある第2の引き
戸6を閉じて運動浴槽1内と他方のトランスファ浴槽2
B内との間を水密に仕切り、続いて、第1のポンプ手段
7を通して、他方のトランスファ浴槽2B内にある水
を、一方のトランスファ浴槽2Aに移す(図6(c)参
照)。
【0029】次に、前記介護者は、排水が完全になされ
たのを確認した後、他方のトラスファ浴槽2Bの開口部
2aのシール機構15を解除し、他方のトランスファ浴
槽2Bの側壁2bに付設してある第1の引き戸4をスラ
イドさせて開口部2aを開放し、ここより前記非健常者
を出す。すなわち、前記非健常者を乗せたまま回転移動
座椅子10を上昇させた後、これを水平方向に回動させ
て他方のトランスファ浴槽2B外へと運び出す。さら
に、回転移動座椅子10をゆっくりと下降させ、予め他
方のトランスファ浴槽2Bの近傍に配置してある車椅子
に近付けた後、前記非健常者は、前記介護者の補助を受
けて前記車椅子へと乗り移り、当該歩行訓練用浴槽から
の退出が完了する(図6(d)参照)。
【0030】上述の歩行訓練が終えた非健常者の他方の
トランスファ浴槽2Bからの退出動作と同時に、一方の
トランスファ浴槽2Aに招いているこれから歩行訓練を
行おうとする非健常者を、運転浴槽1内に導き入れる。
つまり、一方のトランスファ浴槽2Aと運動浴槽1間の
仕切面5のシール機構をそれぞれ動作させて、該一方の
トランスファ浴槽2Aと運動浴槽1との間のシールを解
除した後、同箇所にある第2の引き戸6をスライドさせ
て仕切面5を開口させ、この状態で、前記これから歩行
訓練を行おうとする非健常者を、手摺13で案内誌なが
ら運動浴槽1内へと進入させる。以下、上記した一連の
動作を繰り返すことにより、多数の非健常者について歩
行訓練を行わせるのである。
【0031】本実施形態の歩行訓練用浴槽によれば、運
動浴槽1の左右両側にそれぞれ運動浴槽1に対して水密
に設けられかつ前記非健常者が入退可能な入退手段を有
するトランスファ浴槽2A、2Bを備えているから、例
えば、歩行訓練を終えた非健常者が他方のトランスファ
浴槽2Bへ移動して退出の準備を行っている間に、次に
訓練を受けようとする非健常者が一方のトランスファ浴
槽2A内に侵入して訓練の準備を行うことができる。つ
まり、歩行訓練用浴槽からの退出動作と同歩行訓練用浴
槽への侵入動作とを並行して同時に行うことができ、そ
の分、多数の非健常者を歩行訓練する際の時間の大幅な
短縮化が図れる。
【0032】なお、上記実施形態においては、運動浴槽
1の左右のある両トランスファ浴槽2A、2B間の水の
移動を行うものとして、配管の中にポンプと3方弁を組
み付けてなる第1のポンプ手段7を備えているが、図1
中二点鎖線で示すように、例えば、これと同一構成の第
2のポンプ手段30を運動浴槽1と一方のあるいは他方
のトランスファ浴槽との間に設け、この第2のポンプ手
段30によって運動浴槽とトランスファ浴槽との間で水
の移動を行うようにしてもよい。このような構成にする
ことによって、水を追加することなく、当該歩行訓練浴
槽内に現に貯えられている範囲内の水を用いてトランス
ファ浴槽の水位あるいは運動浴槽の水位を自由に設定す
ることができる。したがって、例えば、トランスファ浴
槽内での起立訓練時において訓練者にとって最適な水位
に設定することができ、また、運動浴槽内での歩行訓練
時においては訓練者にとって最適な水位に設定すること
ができる。
【0033】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の歩行訓練用浴槽
によれば、運動浴槽の左右両側にそれぞれ運動浴槽に対
して水密に設けられかつ非健常者が入退可能な入退手段
を有するトランスファ浴槽とを備えているから、例え
ば、歩行訓練を終えた非健常者が一方のトランスファ浴
槽へ移動して退出の準備を行っている間に、次に訓練を
受けようとする非健常者が他側のトランスファ浴槽内に
侵入して訓練の準備を行うことができ、つまり、退出動
作と侵入動作とを並行して同時に行うことができ、した
がって、多数の非健常者を歩行訓練する際の時間の短縮
化が図れる。
【0034】請求項2記載の歩行訓練用浴槽によれば、
左右のトランスファ浴槽の間に、一方のトランスファ浴
槽から他方のトランスファ浴槽へ逆に他方のトランスフ
ァ浴槽から一方のトランスファ浴槽へそれぞれ水を強制
的に移動させる第1のポンプ手段を備えているから、非
健常者が一方のトランスファ浴槽へ侵入しようとすると
き、あるいは非健常者が一方のトランスファ浴槽から退
出使用とするときに、該一方のトランスファ浴槽内の水
を他方のトランスファ浴槽内に移動させておくことがで
き、また、逆に、非健常者が他方のトランスファ浴槽へ
侵入しようとするとき、あるいは非健常者が他方のトラ
ンスファ浴槽から退出しようとするときに、該他方のト
ランスファ浴槽内の水を一方のトランスファ浴槽内に移
動させておくことができ、双方のトランスファ浴槽を余
分な水を一時的に貯えるタンク代わりとして利用するこ
とができ、もって水の大幅な節約が実現できる。
【0035】請求項3記載の歩行訓練用浴槽によれば、
左右のトランスファ浴槽の少なくとも一方の浴槽と前記
運動浴槽との間にはトランスファ浴槽から運動浴槽へま
た逆に運動浴槽からトランスファ浴槽へそれぞれ水を強
制的に移動させる第2のポンプ手段を備えているから、
水を追加することなく、現状に貯えられている範囲内の
水を用いてトランスファ浴槽の水位あるいは運動浴槽の
水位を自由に設定することができ、もって、例えば、ト
ランスファ浴槽内での起立訓練時において訓練者にとっ
て最適な水位に設定することができ、また、運動浴槽内
での歩行訓練時においては訓練者にとって最適な水位に
設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態である歩行訓練用浴槽を
示す概略側面図である。
【図2】 本発明の実施の形態である歩行訓練用浴槽の
詳細を示す平面図である。
【図3】 本発明の実施の形態である歩行訓練用浴槽の
詳細を示す側面図である。
【図4】 同歩行訓練用浴槽の要部を示す図であって、
図3のB−B線で見た断面図である。
【図5】 同歩行訓練用浴槽の要部を示す図であって、
図3のB−B線で見た断面図である。
【図6】 同歩行訓練用浴槽を用いた訓練手順を示す工
程図である。
【符号の説明】
1・・・運動浴槽 2A、2B・・・トランスファ浴槽 2a・・・開口部 2b・・・側壁 3・・・入退手段 7・・・第1のポンプ手段 8・・・仕切面 9・・・ポンプ 30・・・第2のポンプ手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 身体障害者等の歩行障害を有する非健常
    者が歩行訓練に使用する歩行訓練用浴槽において、 前記非健常者が歩行訓練を行う運動浴槽と、該運動浴槽
    の左右両側にそれぞれ運動浴槽に対して水密に設けられ
    かつ前記非健常者が入退可能な入退手段を有するトラン
    スファ浴槽と、前記運動浴槽と前記左右のトランスファ
    浴槽の間に設けられそれら浴槽間を水密に仕切る開閉可
    能な扉とを備えることを特徴とする歩行訓練用浴槽。
  2. 【請求項2】 前記左右のトランスファ浴槽の間には、
    一方のトランスファ浴槽から他方のトランスファ浴槽へ
    逆に他方のトランスファ浴槽から一方のトランスファ浴
    槽へそれぞれ水を強制的に移動させる第1のポンプ手段
    を備えていることを特徴とする請求項1記載の歩行訓練
    用浴槽。
  3. 【請求項3】 前記左右のトランスファ浴槽の少なくと
    も一方の浴槽と前記運動浴槽との間にはトランスファ浴
    槽から運動浴槽へまた逆に運動浴槽からトランスファ浴
    槽へそれぞれ水を強制的に移動させる第2のポンプ手段
    を備えていることを特徴とする請求項1または2記載の
    歩行訓練用浴槽。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100771955B1 (ko) 2006-12-27 2007-10-31 손길배 입,퇴실용 환자 운반기구가 구비된 수중러닝머신
CN102626296A (zh) * 2011-02-07 2012-08-08 阿特韦格有限责任两合公司 盆浴和/或淋浴装置

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