JP2002016346A - 電子部品の電極形成装置、電子部品の電極形成方法、及び電子部品の製造方法 - Google Patents

電子部品の電極形成装置、電子部品の電極形成方法、及び電子部品の製造方法

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JP2002016346A
JP2002016346A JP2000194618A JP2000194618A JP2002016346A JP 2002016346 A JP2002016346 A JP 2002016346A JP 2000194618 A JP2000194618 A JP 2000194618A JP 2000194618 A JP2000194618 A JP 2000194618A JP 2002016346 A JP2002016346 A JP 2002016346A
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corner
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Application number
JP2000194618A
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English (en)
Inventor
Hisaya Tsunoda
久也 角田
Hiroshi Arai
啓 荒井
Yoshio Yamamoto
義雄 山本
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子部品の角部に角部電極を形成するとき、
必ず側面電極と一対に形成され、角部電極のみを形成す
ることができなかった。 【解決手段】 外周を複数の外周平面311〜318で
形成した多面回転体31を用いて、各外周平面には転写
パターン溝36を設けた転写板331〜338を固定
し、電極塗料供給部40から転写板331〜338の転
写パターン溝36に電極塗料を供給する。多面回転体3
1の下方には、搬送治具52の上に載せた被転写物53
を待機させ、多面回転体31を間歇的に回転して電極塗
料を充填した転写板331を被転写物53の角部に対向
させる。そして、多面回転体31を被転写物53の角部
に向けて相対的に移動し、転写板331を被転写物53
の角部に押付けて被転写物53の角部に角部電極を形成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所謂チップと呼ば
れるような電子部品の電極形成装置及び電子部品の電極
形成方法並びに電子部品の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近来、携帯電話やPHSなどの移動体通
信機には、チップアンテナが使用されてきている。図2
1はチップアンテナの1例を示し、(a)は上側主面11
を見た斜視図、(b)はX方向から下側主面12を見た斜
視図である。セラミック等の誘電材料を用いた直方体状
の基体1は、対向する側面15,16を貫通する空洞1
7,17を設けた6面体に構成され、その上側主面11
にはミアンダ状の放射電極2が形成される。基体1のも
う一つの対向する側面13,14には、側面電極3,4
及び固定電極5,6が形成され、下側主面12には、図
示しない回路基板の配線パターンに接続する接続電極
7,8,9が形成される。
【0003】このチップアンテナ1は、下側主面12を
回路基板に向けて接続電極7,8,9を回路配線パター
ンに半田付けし、また、側面電極3,4及び固定電極
5,6に半田フィレットを形成して、チップアンテナ1
を回路基板の回路配線パターンに堅固に実装している。
このように、チップアンテナ1は、上側主面11、下側
主面12及び側面13,14に、それぞれ異なる形状の
電極2〜9が形成されるが、各表面11〜14に形成さ
れた電極2〜9は、隣接する表面の角部、即ち、面と面
が交わる部分に於いて導通していなければならない。
【0004】角部電極の形成には、例えば、特開平10
−135088号公報に記載の製造方法がある。この従
来例は、図22に示すように、積層フィルタ10に角部
付き側面電極を形成する製造方法を示しており、弾性体
で作った転写板18の転写面18aに溝19を設け、こ
の溝19を設けた転写面18aを上に向けて転写板18
を固定し、溝19に導電ペースト20を充填した後、積
層フィルタ10を転写板18の上方から転写面18aに
降下せしめ、積層フィルタ10の側面を転写板18の転
写面18aに当接することにより、先ず、側面電極を形
成し、積層フィルタ10の側面を転写板に押し付けるこ
とで、積層フィルタ10の角部に導電ペースト20を付
着させ、積層フィルタ10の側面及び角部に同時に電極
を形成するものである。
【0005】また、図23に示すように、円柱状の中心
軸21の外周面に弾性体22,23を巻き付け、この弾
性体22,23の間に円周方向に溝24を設けて転写装
置26を構成し、この転写装置26の中心軸21を回転
しながら溝24に導電ペースト25を充填した後、中心
軸21の回転を止め、中心軸21の中心を通る法線方向
上方から積層フィルタ10を降下させて、この積層フィ
ルタ10の側面を転写装置26の溝部24部分に押し付
けて角部電極付き側面電極を形成する製造方法を示して
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、転写板
18を用いた製造方法では、転写板18は、溝19を設
けた転写面18aが常に上を向いて固定され、導電ペー
スト20を転写板18の溝19に供給し充填する操作が
完了した後、積層フィルタ10を1個毎に支持具で掴持
し、しかも、積層フィルタ10の被転写側面を転写板1
8の転写面18aに対し平行に保持し且つ鉛直に降下さ
せ、転写板18の転写面18aに押し付ける一連の動作
は、機構が複雑になり且つ転写の1サイクルの動作が完
了する時間(タクト)が長くなり、また、この製造方法
で形成される角部電極は、必ず側面電極と一対に形成さ
れ、角部電極のみを形成することができなかった。
【0007】また、円柱状の中心軸21の外周面を転写
面に構成した転写装置26では、外周面に形成された溝
24の幅及び本数に規定された直線状の側面電極しか形
成できないばかりでなく、角部電極の幅及び長さを自由
に設定して形成することができない課題があった。
【0008】更に、従来の製造方法では、チップアンテ
ナ1や積層フィルタ10等の電子部品に角部電極付き側
面電極を形成するため、電子部品に形成する角部電極の
位置が側面電極のパターン形状により制約される課題が
あった。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、請求項1の発明に係わる電子部品の電極形成装置
は、回転軸を備え外周を複数の外周平面で形成した多面
回転体及び該回転体の各外周平面に固定すると共に転写
パターン溝を設けた転写体とを有する転写部と、前記転
写体の前記転写パターン溝に電極塗料を供給する電極塗
料供給部と、搬送治具の上に載せた被転写物と、前記転
写部を回転すると共に前記被転写物の角部に向けて電極
塗料を充填した前記転写体を対向させる回転駆動部と、
前記転写部を前記被転写物の角部に押付けて前記被転写
物の角部に角部電極を形成する移動手段とを備えること
である。
【0010】この手段に於いて、転写部の一部を構成す
る多面回転体は、厚味のある円盤形状をしており、回転
軸を中心として正多角形、例えば、正三角形、正方形、
正八角形等に形成されて回転軸の中心から外周平面を見
た角度は等しく、周面が等面積、等形状の複数の外周平
面で形成される。多面回転体としては、正三角形の三平
面回転体乃至正十二角形の十二平面回転体等の範囲から
選ばれるが、正八角形をした八平面回転体が最も好まし
い。用途によっては、表裏面を利用する板状の二平面回
転体とすることができる。各外周平面には、等形状に作
られた転写体が取外し可能に固定される。
【0011】上述の発明では、多面回転体の最上部に位
置する外周平面が水平に静止している状態が動作の基準
となる。この静止状態に於いて、電極塗料供給部が転写
部の上方から降下し、転写体の転写パターン溝に電極塗
料を充填する。電極塗料の充填が完了すると、転写部は
回転駆動部の働きで間欠的に回転し停止する。電極塗料
を充填した転写体が被転写物の角部と対向する転写位置
で停止すると、転写部側が被転写物の角部に向けて移動
し、又は被転写部側が転写部に向けて移動して被転写物
の角部に転写体を押付け角部電極を転写する。
【0012】請求項2の発明は、上述の発明に関して、
転写部及び電極塗料供給部並びに回転駆動部は転写移動
ブロックを構成し、移動手段は転写移動ブロックを被転
写物に向けて移動させるガイド部を備えることである。
この構成では、被転写物は転写位置に静止しており、転
写部側が被転写物の角部に向けて移動する。ガイド部
は、LMガイドとサーボモータで構成され、転写体と被
転写物の間の転写角度を維持しながら転写移動ブロック
の移動を許容する。転写移動ブロックの移動は、サーボ
モータを駆動源としてLMガイド上を摺動させることに
より行われる。転写角度は、転写パターン溝に電極塗料
を充填した転写面と被転写物の角部を形成する表面との
間の角度で、この角度により、被転写物の角部を形成す
る2つの表面に於ける角部電極の長さを決める。例え
ば、転写角度を45度に設定すると、2つの表面に転写
される角部電極の長さはほぼ等しくなる。
【0013】請求項3の発明では、上述の発明に於ける
転写部の転写体は、外周平面に着座する台金と、該台金
の上に取付ける転写板とから構成すると共に、転写板の
表面には転写パターン溝を形成したことである。台金に
対する転写板の固定には、接着剤、例えば、瞬間接着剤
が使用される。台金には金属材料、例えば、アルミニュ
ウムが用いられ、また、転写板にはウレタン等のゴム材
が用いられる。転写パターン溝は転写板の一方の表面を
研削加工して形成する。転写パターン溝を設けた転写板
の表面が転写面となる。転写パターン溝は、転写板を横
断する如く直線状に必要本数形成される。
【0014】請求項4の発明では、上述の発明に於ける
回転駆動部は、多面回転体の最上部に位置する外周平面
を水平に停止すると共にこの停止位置を基準にして多面
回転体を間歇的に回転させることである。電極塗料供給
部による電極塗料の充填と転写部による転写は、転写部
の回転を止めて行われる。最上部に位置する外周平面が
水平に静止しているとき、転写部の転写体に対し電極塗
料供給部から電極塗料の供給が行われ、転写パターン溝
に電極塗料が充填される。電極塗料が充填された転写体
が転写位置に来て停止するまでに、転写部は何回かの間
歇的回転を繰返す。この間歇動作は、多面回転体に於け
る外周平面の数により決まる。
【0015】請求項5の発明に係わる電子部品の電極形
成装置は、回転軸を中心として外周を8つの外周平面を
持つ正八角形に構成した八平面回転体と、前記各外周平
面に着座する台金及びこの台金の上に取着すると共に表
面に転写パターン溝を設けた転写板とからなる転写体
と、該転写板の前記転写パターン溝に電極塗料を供給す
る電極塗料供給部と、搬送治具の上に載せた被転写物
と、前記八平面回転体を間歇的に回転して電極塗料を充
填した前記転写体を前記被転写物の角部に対向させる回
転駆動部と、少なくとも前記電極塗料供給部と共に前記
八平面回転体を前記被転写物の角部に向けて移動し前記
転写体を前記被転写物の角部に押付け前記被転写物の角
部に角部電極を形成する移動手段とを備えることであ
る。
【0016】この発明によれば、回転駆動部が最適の転
写状態から八平面回転体を45度の角度間隔で時計方向
に回転させて停止すると、電極塗料供給部が降下して、
次の外周平面に着座した転写体に電極塗料を供給し、電
極塗料の供給が完了すると電極塗料供給部が上昇し転写
体から離れる。転写パターン溝に電極塗料が充填された
転写体が転写位置に停止すると、被転写物に対する角部
電極の転写が可能となる。八平面回転体が被転写物に向
けて移動し且つ転写が完了するまでは、八平面回転体の
回転が停止しているので、転写体による被転写物に対す
る転写と電極塗料供給部による他の転写体に対する電極
塗料の供給が併行して行われる。
【0017】請求項6の発明は、転写体を取付けた八平
面回転体及び電極塗料供給部並びに回転駆動部は転写移
動ブロックを構成し、移動手段は転写移動ブロックを被
転写物に向けて移動させる水平に対し45度傾斜したガ
イド部を備えることである。この構成に於いて、ガイド
部は、LMガイドとサーボモータで構成され、LMガイ
ドは、水平に対して45度に設定される。サーボモータ
を駆動源として、転写移動ブロックの移動をLMガイド
に沿って摺動させることにより、45度の転写角度が維
持される。転写移動ブロックが被転写物から離れると、
八平面回転体は回転を開始し、45度回転すると停止
し、電極塗料供給部による電極塗料の供給が再び開始さ
れる。この電極塗料の供給は、転写移動ブロックが所定
の静止位置へ移動中にも行われ、高速での転写作業が可
能になる。
【0018】請求項7の発明では、回転駆動部は、八平
面回転体の最上部及び最下部の外周平面が水平となる静
止状態を基準にして、前記八平面回転体を間歇的に45
度回転させることである。この構成を採用すると、八平
面回転体の最上部が電極塗料供給部による電極塗料の供
給位置となり、八平面回転体の中心を通る垂直線に対し
下向きに45度の角度位置が転写位置となるので、八平
面回転体は45度ずつ間歇回転動作を繰返すだけで良
い。即ち、八平面回転体の回転を止めた位置が被転写物
の角部に対して角部電極を形成するのに最適の転写位置
となる。従って、回転動作が簡略になる。
【0019】請求項8の発明では、電極塗料供給部は、
電極塗料供給窓を有する導電ペースト受皿と、電極塗料
供給窓から転写体に電極塗料を供給するスキージ機構部
を備えたことである。導電ペースト受皿には、電極塗料
が用意され。スキージ機構部が動作し、スキージが電極
塗料を掻出して電極塗料供給窓に進入してきた転写板の
転写パターン溝に電極塗料を充填する。
【0020】請求項9の発明は、搬送治具を固定した作
業台と、作業台を移動して被転写物を載せた搬送治具を
転写位置に待機させる作業台移動手段とを備えることで
ある。作業台は水平に配置され、また、作業台の上に
は、予め、被転写物を載せた搬送治具が複数用意され
る。作業台は、搬送治具を乗せたまま転写体と対向する
転写位置に運び待機する。作業台は、水平に旋回する回
転テーブルとして構成することができ、一つの被転写物
に対する転写が完了すると、直ぐに次の被転写物を転写
位置に用意する。作業台の移動は、回転方向のみなら
ず、横方向、せり上がり方向、転写体に対する直交方向
等から適宜に選択される。
【0021】請求項10の発明に係わる電子部品の電極
形成方法は、転写パターン溝を設けて転写面を形成した
転写板を備え、転写パターン溝に電極塗料を充填した転
写板を転写面が被転写物の1つの角部に対向するように
配置し、転写板と被転写物を相対的に移動して転写板を
被転写物の対向する角部に押し付け、被転写物の角部に
電極を形成することである。
【0022】この方法によれば、被転写物の角部、即
ち、2つの表面が交わる角及びその近傍にのみ電極塗料
が転写され、角部電極が形成される。また、被転写物の
何処の位置の角部であっても、自由に角部電極を形成で
き、しかも、必要に応じて幾つでも形成できる。
【0023】請求項11の発明は、上述の方法の発明に
関して、角部を形成する被転写物の表面に対し、転写板
の転写面を45度に配置することである。これにより、
被転写物の2つの表面に形成される角部電極の長さがほ
ぼ等しくなる。
【0024】請求項12の発明に係わる電子部品の製造
方法は、回転体の外周を複数の外周平面で構成し、該各
外周平面に転写板を含む転写体を設置し、転写板に転写
パターン溝を設けて転写面を形成すると共に転写パター
ン溝に電極塗料を充填し、この後、回転体を回転して電
極塗料を充填した転写板を被転写物の1つの角部に対向
させ、転写板を被転写物の対向する角部に押付け、被転
写物の角部に角部電極を形成することである。
【0025】この方法によれば、回転体を回転して被転
写物の角部に次々に転写できるので、転写時のタクト、
換言すれば、転写の1サイクル当たりの時間が短くな
り、高速での転写作業が可能になる。
【0026】請求項13の発明は、複数の転写体に順次
電極塗料を供給すると共に、回転体を間歇的に回転し
て、転写パターン溝に電極塗料を充填した転写体を回転
体の中心を通る下向きの傾斜線上に位置させて停止し、
被転写物の角部に対向させることである。被転写物は、
回転体の下方に位置し、回転体の回転を妨げることがな
く、被転写物の角部に対する転写角度が容易に得られ
る。
【0027】請求項14の発明では、回転体は、外周を
正八角形に形成し、傾斜線は回転体の中心を通る垂直線
に対し45度に設定することである。この傾斜線上に被
転写物の角部を配置することにより、正八角形をした八
平面回転体は、基本形態の静止状態に於いて、最適の転
写位置が得られ、また、被転写物を水平に置くことによ
り最も好ましい転写角度が得られる。
【0028】請求項15の発明は、転写体と被転写物を
傾斜線に沿って相対的に移動し、転写体を被転写物に押
付けることである。適切な転写角度を得ることができれ
ば、転写体を被転写物に向け移動して押付けてもよく、
これとは逆に、被転写物を転写体に向けて移動し押付け
ても良い。何れの方法に於いても良好な角度電極が得ら
れる。
【0029】請求項16の発明は、転写体を傾斜線に沿
って被転写物の対向する角部に向けて移動することであ
る。転写位置への被転写物の搬入及び転写位置からの被
転写物の搬出が容易になる。
【0030】
【発明の実施の形態】本発明に係る電子部品の電極形成
装置の実施の形態を図面を参照して説明する。図1に於
いて、30は回転転写装置で、円盤状の多面回転体3
1、換言すれば、外周を8つの平面311〜318で構
成した断面正八角形の八平面回転体を備える。この多面
回転体31の8つの外周平面311〜318には、それ
ぞれ、台金321〜328に支持された転写板331〜
338が被着される。各外周平面311〜318を多面
回転体31の中心から見た角度は、等しく45°であ
る。また、各外周平面311〜318の中心軸方向の寸
法も同じである。多面回転体31は、静止状態に於い
て、最上部及び最下部に外周平面、例えば、外周平面3
11及び外周平面315が位置し、且つこの外周平面3
11,315が水平方向(X軸)に対して平行になる状
態が基本となる。また、多面回転体31は、中心に回転
軸34が設けられ回転駆動部35に連結される。回転駆
動部35は、多面回転体31を基本形態の位置から時計
方向に45度ずつ間歇的に回転させ、予め定めた時間停
止させる。多面回転体31にブレーキ付き8分割インデ
ックスを内蔵しておくと45度の間歇動作が確実とな
る。
【0031】40は電極塗料供給部で、回転転写装置3
0の上方に設けられ、導電ペースト受皿41及びスキー
ジ機構部42から構成される。電極塗料供給部40に
は、移動駆動部43が結合されており、この移動駆動部
43の働きにより、電極塗料供給部40は、上下方向、
即ち、垂直方向(Y軸)に移動動作して電極塗料供給部
40の導電ペースト受皿41を回転転写装置30に当接
させ、また、スキージ機構部42内部のスキージ動作が
行われて転写板331〜338に導電ペーストが供給さ
れる。
【0032】50は被転写物載置部で、水平に設置され
且つ水平面で回転可能な作業台51と、この作業台51
の上に載置された搬送治具52からなり、搬送治具52
の上には角部電極形成前の電子部品である直方体の被転
写物53が載せられる。この状態では、被転写物53の
角部電極を形成する角部が、静止状態に於ける多面回転
体31の最上部の外周平面311から3番目の外周平面
314、換言すれば、斜め下向きの外周平面314と対
向し、外周平面314と多面回転体31の中心を通る斜
線54は、被転写物53の角部と交差する。角部を形成
する被転写物53の2つの表面は、一方は水平で他方は
垂直であり、斜線54を仰ぐ角度は共に135°であ
る。
【0033】上述の回転転写装置30及び電極塗料供給
部40は、図示しないフレームに取付けられて転写移動
ブロック27を構成する。転写移動ブロック27は、図
2に示すように、水平方向(X軸)に対して45度に傾
けた金属レールガイド28に摺動可能に取付けられてお
り、図示しないサーボモーターを駆動源として、矢印2
9方向、換言すれば、斜線54の方向に移動可能であ
り、斜め下方への転写移動では、転写板の転写面301
を被転写物53の角部に押付けて角部電極を形成し、転
写完了後には斜め上方に回避移動する。
【0034】上述の構成の電極形成装置の動作を説明す
る。初期の段階では、多面回転体31の転写板331〜
338には導電ペーストが供給されていないので、先
ず、多面回転体31の基本形態の位置で、移動駆動部4
3の動作により電極塗料供給部40が降下し、最上部の
外周平面311に載置された転写板331に導電ペース
トが供給される。導電ペーストの供給が完了すると、移
動駆動部43により電極塗料供給部40は上昇して転写
板331から離れる。この後、多面回転体31は、回転
駆動部35により回転駆動され、45度回転して停止す
る。ここでは、多面回転体31の外周平面318が最上
部に位置し、上述同様に、電極塗料供給部40が降下し
て転写板338に導電ペーストが供給される。電極塗料
供給部40は上昇し、再び、多面回転体31は45度回
転される。
【0035】このような動作が繰返されて多面回転体3
1の外周平面316が最上部に位置して停止すると、最
初に導電ペーストが供給された転写板331は、最初の
位置から135度回転した転写位置で停止している。こ
の状態では、電極塗料供給部40により、多面回転体3
1の外周平面316に取付けられた転写板336に導電
ペーストが供給され、同時に、転写移動ブロック27
が、サーボモータの回転により、金属レールガイド28
に沿って斜め下方に降下して、転写板331の転写面3
01が被転写物53の角部に押付けられ、導電ペースト
が転写される。
【0036】この後、電極塗料供給部40は多面転写体
31から離れ、また、転写移動ブロック27は、サーボ
モータの働きで金属レールガイド28に沿って斜め上方
に上昇し、被転写物53から離れる。多面回転体31
は、再び、回転駆動部35の働きで45度時計方向に回
転されて停止する。この状態では、多面回転体31の外
周平面311が最下部に位置し、次の外周平面318が
転写位置となり、外周平面315が最上部となって、導
電ペースト供給可能位置となる。また、作業台51は、
搬送治具52に被転写物53を載せたまま転写位置から
回転移動し、次の被転写物53が別の搬送治具52に載
せられた状態で転写位置に待機する。
【0037】次の転写サイクルでは、移動駆動部43の
働きで電極塗料供給部40が降下し、最上部の外周平面
315の上に固定された転写板335に導電ペーストが
供給され、同時に、移動ブロック27が金属レールガイ
ド28に沿って降下し、外周平面318の上に固定され
ている転写板338の転写面が、待機中の被転写物53
の角部に角部電極を形成する。即ち、導電ペーストの供
給動作と移動ブロック27の移動動作が併行して行われ
る。この後、移動ブロック27は、上述同様に、転写位
置から離れるが、多面回転体31の静止中に最上部の外
周平面315上の転写板335に対する導電ペーストの
供給が既に完了しており、電極塗料供給部40は、導電
ペースト供給可能位置から離れている。従って、多面回
転体31は回転可能状態となり、回転駆動部35によ
り、45度回転される。また、作業台51が回転して次
の被転写物53が転写位置に用意され、次のサイクルに
入る。ここに、被転写物53に対する角部電極の形成が
連続して行われ、角部電極形成の1サイクルのタクトが
短くなる。
【0038】回転転写装置30について、図1、図3及
び図4を用いて詳述する。図4に於いて、転写板33
は、弾性部材、例えば、ウレタン等のゴム材料を用いて
長方形に作られ、その一方主面には、 主面を短手方向
に横断する転写パターン溝36が設けられ、転写面33
aが形成される。転写面33aに形成される転写パター
ン溝36の本数は、転写パターン幅、転写板33を形成
するゴム材の強度及び転写に要求される精度が許容する
範囲で決められ、通常は、1〜5本程度である。一方、
台金32の表面には、転写板33を位置決めするため、
転写板33と同じ形状の浅い凹部38が形成され、凹部
38の底面には、台金32を貫通する2つの位置決め孔
38aが設けられ、また、凹部38の外には台金32を
貫通する4つの座繰り付き通し穴37が設けられる。台
金32は、金属材、例えば、アルミニュウムで作られ
る。転写板33は、他方主面を台金32の凹部38に挿
入し、接着剤、例えば、瞬間接着剤を用いて台金32に
固定される。この固定により、転写板33は、台金32
に対し正確に位置が定められる。転写板33を台金32
に接着固定の後、転写板33の転写面33aとなる主面
を、ダイサーを用いた研削加工により溝を堀込んで転写
パターン溝36を形成する。
【0039】この様な構成の転写体は、図1及び図3に
示すように、多面回転体31の各外周平面311〜31
8に位置決めされてボルトで固定される。即ち、各外周
平面311〜318には、それぞれの台金321〜32
8を正確に位置決めするために、2本の位置決めピン3
11aが植設されており、また、それぞれの台金321
〜328を固定するために、それぞれの台金321〜3
28に設けた通し穴37に対応して、それぞれネジ穴3
9aが設けられている。
【0040】上述の構成に於いて、多面回転体31の各
外周平面311〜318の上に、転写板331〜338
と台金321〜328からなる転写体が固定される。即
ち、各転写体は、位置決めピン311aをそれぞれの位
置決め孔38aに挿入して、各外周平面311〜318
の上に位置決めされると共に、通し穴37に挿入したボ
ルト39をネジ穴39aに螺合することにより、それぞ
れの台金321〜328が外周平面311〜318に取
外し可能に固定される。転写板331〜338を交換す
る場合、例えば、転写パターン溝361〜368を1本
から3本に変える等の転写パターンを交換する場合に
は、台金321〜328ごと転写板331〜338を外
周平面311〜318から取外した後、台金321〜3
28から転写板331〜338を引剥がし、新しい転写
板331〜338に交換する。台金321〜328は再
利用される。なお、成型の精度が得られるならば、台金
の上に金型成型により転写パターン溝付き転写板を一体
に作っても良い。この場合には、転写板のみの交換はで
きないので、台金ごと交換される。
【0041】電極塗料供給部40について図5及び図6
を用いて説明する。スキージ機構部42は、筐体44を
備える。筐体44の内側には、対向する側壁44a,4
4b間に2本の円柱状レール42a,42bが平行に横
架される。スキージ支持台45は、直方体の形状をして
おり、水平方向に貫通する2つの摺動横孔45a,45
bが設けられる。摺動横孔45a,45bにはレール4
2a,42bが緩挿されており、スキージ支持台45は
レール42a,42bに沿って滑動する。また、スキー
ジ支持台45には、垂直方向に貫通する2つの摺動縦孔
45c,45dが摺動横孔45aと45bの間に設けら
れる。この摺動縦孔45c,45dには、スキージ4
6,47の円柱状の摺動桿46a,47aが滑らかに且
つガタ付きなく挿通される。
【0042】それぞれの摺動桿46a,47aの下端に
は、スキージ46,47が向かい合って取付けられる。
スキージ46,47は、その対向面が下方に向かって互
いに離れるように折れ曲がっている。そして、その幅
は、転写板33より広いが、枠体48に内接しない程度
の幅である。筐体44の底部は開口44cされており、
導電ペースト受皿41の枠体48が開口44cの縁部分
に固定される。枠体48は、底板49で塞がれており、
底板49の中央には導電ペースト供給窓49aが設けら
れる。この窓49aの縁は、上方に向かって厚みが減少
するような断面鋭角の形状に形成される。
【0043】上述の構成に於いて、初期の段階では、電
極塗料供給部40は、回転転写装置30から離れてお
り、スキージ支持台45は、レール42a,42bの一
端側、例えば、図5の左側に片寄って静止し、スキージ
46は降下し、その下端は導電ペースト受皿41の底板
49に接触し、一方、スキージ47は上昇した静止位置
で停止している。このときまでに、導電ペースト受皿4
1には、導電ペースト60が供給されている。電極形成
装置の動作が開始されると、移動駆動部43が起動し、
電極塗料供給部40を降下させて、回転転写装置30の
転写板33が、図5及び図6のように、導電ペースト受
皿49の導電ペースト供給窓49aに嵌る。即ち、転写
板33は転写パターン溝36の深さまで導電ペースト受
皿41の内部に進入する。
【0044】この状態では、導電ペースト供給窓49a
の縁は、ゴム材で作られた転写板33の弾力を利用して
転写板33と密着している。換言すれば、転写板33
は、導電ペースト受皿41の導電ペースト供給窓49a
に密に嵌合し、導電ペーストを転写パターン溝36に充
填する際、導電ペースト60が導電ペースト受皿41の
導電ペースト供給窓49aから外に漏出しないようにシ
ールされる。転写板33が導電ペースト受皿41に嵌入
すると、移動駆動部43により、スキージ支持台45
は、レール42a,42bを矢印45eの方向、換言す
れば、図5の右側方向にゆっくりと滑走する。この動作
で、スキージ46は、導電ペースト60を押しながら転
写板33の転写面33aを摺動し、転写パターン溝36
に導電ペースト60を充填する。スキージ46による導
電ペースト60の充填が完了すると、スキージ支持台4
5は、レール42a,42bの右端側で停止し、同時
に、移動駆動部43の働きで電極塗料供給部40が上昇
し、導電ペースト受皿41は転写板33から離れ、導電
ペースト供給の1サイクルが完了する。
【0045】この後、多面回転体31は45度回転して
停止し、電極塗料供給部40は次の転写板33に対向す
る。電極塗料供給部40は再び降下し、転写板33が、
上述同様に、導電ペースト受皿41の導電ペースト供給
窓41aに進入すると、移動駆動部43は、前に導電ペ
ーストの供給に用いた摺動桿46aを上方(矢印46
c)に持上げ、同時に、摺動桿47aを下方(矢印47
c)に押下げ、これにより、スキージ46は上方に移動
して静止位置で停止すると共に、スキージ47は下方に
移動し、その下端部分は導電ペースト受皿41の底板4
9に接触する。この後、スキージ支持台45は、左側方
向、即ち、矢印45fの方向にレール42a,42bを
移動し、これに伴って、スキージ47は、上述同様に、
導電ペースト60を底板49部分から掻出して転写板3
3の転写パターン溝36に充填する。充填が完了してス
キージ47が左側の底板49部分に移動すると、スキー
ジ支持台45は、レール42a,42bの左端側で停止
し、電極塗料供給部40は回転転写装置30から離れて
上昇し、所定位置で停止する。この後、多面回転体31
は45度回転し、導電ペースト供給の次のサイクルが始
まる。
【0046】図7及び図8を用いて被転写物載置部50
を説明する。作業台51は、ターンテーブルとして構成
される。ターンテーブル51は、垂直に設置された回転
軸55に軸支されており、図示しない回転駆動部により
水平面で回転する。ターンテーブル51の周縁には、4
5度間隔で8個の搬送治具521〜528が取外し可能
に載置され、ワークポケット52a内の凸台部522a
の上には、それぞれ被転写物531〜538が載せられ
ている。
【0047】この構成に於いて、ターンテーブル51
は、回転軸55を中心に時計方向に45度ずつ間歇的に
回転する。ターンテーブル51の上には、予め、搬送治
具521〜528が載置されている。被転写物531が
転写板33と対向する転写位置を基準にして、ターンテ
ーブル51の左90度の位置、換言すれば、搬送治具5
27の位置で搬送治具521の凸台部522a上に被転
写物531が載せられる。搬送治具521に被転写物5
31を載せると、ターンテーブル51は45度回転され
て停止し、被転写物531の有無及び搬送治具521か
らの被転写物531のはみ出しの状態が検出される。同
時に、次の被転写物538が搬送治具528のワークポ
ケット52aに挿入される。
【0048】この後、ターンテーブル51は45度回転
し、図7のように、転写位置で停止する。ここで、転写
パターン溝36に導電ペーストが充填された転写板33
が、被転写物531の水平に置かれた表面に対して仰角
135度の方向から接近し被転写物531の角部に角部
電極を転写する。また、上述同様にして、被転写物53
7が配置される。転写が完了し、転写板33が被転写物
531から離れると、換言すれば、図1に於ける転写移
動ブロック27が被転写物載置部50から離れると、タ
ーンテーブル51は再び45度回転し、搬送治具521
は被転写物531と共に搬送治具532の位置で停止す
る。この位置で、転写が完了した被転写物531は搬送
治具521のワークポケット52aから取外される。転
写位置には、次の被転写物538が待機している。ま
た、被転写物531の角部電極が形成された角部の反対
側の角部に角部電極を形成する場合には、被転写物53
1がワークポケット52aから取出され、水平に180
度回転されて再び搬送治具531のワークポケット52
a内の凸台部522aの上に載せられる。この様にし
て、被転写物531〜538には、次々に角部電極が形
成される。
【0049】図1、図2及び図7の搬送治具52、52
1〜528に付いて、図8乃至図10を用いて説明す
る。搬送治具52は、ベース521、ワーク台522及
びワークホルダ523から構成される。ベース521の
下部には、底面を面一にして両側(X軸方向)に突出し
たフランジ521a、521bが設けられ、各々のフラ
ンジ521a,521bには、上下に貫通する貫通孔5
21cが設けられる。ベース521の上にはワーク台5
22が重ねられる。ワーク台522の中央部には、被転
写物53を載せる直方体状の凸台部522aが上方に突
出して設けられる。凸台部522aの表面は水平であ
る。ワーク台522の上には、ワークホルダ523が重
ねられる。ワークホルダ523には、少なくともX軸方
向及びZ軸方向に於いて直角に交わる2辺を有する開口
部523aが設けられる。この開口部523aには、ワ
ーク台522の凸台部522aが挿入され、凸台部52
2aの表面を底面とするワークポケット52aが形成さ
れる。
【0050】開口部523aの直角に交わる2辺は、搬
送治具52,521〜528を転写板33,331〜3
38と対向する側に位置しており、そのX軸方向及びZ
軸方向の開口内壁面は垂直である。この垂直な内壁面
は、被転写物53の位置決めのX基準面52b及びZ基
準面52cとなる。また、ワークホルダ523の上面
は、開口部523aを一部含んで傾斜面523bに形成
されており、この傾斜面523bが、回転転写装置30
の転写板33,331〜338に向けられる。そして、
搬送治具52,521〜528が転写位置に位置すると
きには、開口部523aのZ軸方向の辺は、転写板3
3,331〜338に設けた転写パターン溝36と直交
する配置関係となる。
【0051】また、ワークホルダ523には、開口部5
23aのZ基準面52cと対向する側に、角柱状のX軸
方向位置決めクランプ524を進退する摺動溝523c
が設けられ、更に、X基準面52bと対向する側に、Z
軸方向位置決めクランプ525aを収容する凹欠部52
3dが設けられる。Z軸方向位置決めクランプ525a
は、L字型のレバー525の先端部分に直立して設けら
れ、また、レバー525は、支点525bを中心として
ワーク台522の表面に沿って若干旋回可能である。バ
ネ525cは、レバー525とワーク台522の間に設
けられ、旋回後のレバー525を元の位置に復帰させ、
また、クランプ動作のとき、バネの弾力をクッションと
して被転写物53の破損を防止する。なお、ワーク台5
22及びワークホルダ523は、ネジでベース521に
固定される。また、搬送治具52,521〜528は、
貫通孔521cに挿入したボルトにより作業台51に固
定される。
【0052】上述の搬送治具52,521〜528に於
いて、ワークポケット52aに被転写物53を入れて凸
台部522aに載せると、被転写物53の角部53cを
形成する主面53aは水平になり、側面53bは垂直に
なる。このとき、被転写物53の角部53cを形成する
主面53aは、ワークポケット52aから露出してお
り、また、側面53bも、傾斜面523bの形成により
低くなった開口部523aのZ基準面52cから露出し
ている。
【0053】また、ワークポケット52aは、通常、被
転写物53を余裕を持って収容する大きさに作られてお
り、ワークポケット52aに被転写物53を入れたと
き、Zクランプ駆動機構50aの押圧を受けてZ軸方向
位置決めクランプ525aが被転写物53をX基準面5
2bに押付けて位置決めし、これに同期して、Xクラン
プ駆動機構50bの押圧によりX軸方向位置決めクラン
プ524が被転写物53をZ基準面52cに位置決めす
る。即ち、被転写物53を、直交する2辺を形成するX
基準面52b及びZ基準面52cに押付けることによ
り、転写板33,331〜338に対する被転写物53
の転写の姿勢が確定する。被転写物53は、角部電極5
6の転写時に転写板33,331〜338から押圧力を
受けるが、X軸方向位置決めクランプ524は、Xクラ
ンプ駆動機構50bにより固定された状態で被転写物5
3を支持しているので、位置ずれすることなくZ基準面
52cに対する被転写物53の密着状態を維持する。
【0054】図11及び図12を用いて角部電極の転写
方法を詳述する。被転写物53は、図21のように、主
面及び側面に放射電極及び側面電極が形成されたチップ
アンテナ、又は、内部に電極が形成された積層コンデン
サ及び積層フィルタ等の完成前の電子部品である。被転
写物53は直方体に作られており、主面53aと側面5
3bが交わる角部53c、即ち、角及びその近傍に角部
電極56が設けられる。転写板33の転写パターン溝に
直交する方向の長さPは、被転写物53の角部53cの
長さ、換言すれば、隣接する主面53aと側面53bが
交わる辺の長さLよりも小さく、転写パターン33の転
写面33aが被転写物53の角部53cに当接したとき
には、転写面33aはその長さPに亘って角部53cと
接触する。
【0055】転写板33を用いて被転写物53の角部5
3cに角部電極56を形成するに際し、図13のよう
に、転写板33の転写パターン溝には導電ペースト36
aが充填されている。導電ペースト36aの深さDは、
約0.5mmである。そして、静止している被転写物5
3に対し、矢印29の斜め45度上方から角部53cに
接近し接触する。この後、転写板33は、矢印29の方
向に更に押圧され、図14のように、転写板33の転写
面が約0.3mmの深さdに凹み、転写板33の転写パ
ターン溝の溝幅wに相当する角部電極56が形成され
る。主面53a及び側面53bに形成される角部電極5
6の長さs1、s2は、ほぼ等しく、凹みの深さdによ
り決まる。角部電極56の幅wは、例えば、1.5〜
2.7mmの範囲で必要に応じて任意に決められる。ま
た、角部電極56の幅は、例えば、主面53aに形成さ
れた放射電極53dのパターン幅や側面53bに形成さ
れた側面電極53eのパターン幅と同じに定めることが
でき、また、これらのパターン幅よりも広く形成し得
る。放射電極53dと側面電極53eの端部が若干ずれ
ていても確実に電気的に導通することができる。
【0056】図15は回転転写装置の他の実施の形態を
示す。図15(A)は、多面回転体を板状の二平面体に構
成している。二平面回転体61の2つの外周平面61
a,61bには、夫々台金612a,612bがボルト
締めで着座され、その上には転写パターン溝を形成した
転写板611a,611bが載置される。二平面回転体
61は、平面方向に回転軸61cが設けられ、回転可能
に軸支される。
【0057】図15(B)は、3つの外周平面62a,6
2b,62cを有する断面正三角形の多面回転体であ
る。三平面回転体62の中心には、回転軸62dが設け
られ、回転駆動部から伝達される回転力により三平面回
転体62が回転する。それぞれの外周平面62a,62
b,62cには、上述同様に、転写板621a,621
b,621cを固定した台金622a,622b,62
2cが着脱可能に取付けられる。外周平面62aを上に
向け且つ水平にして三平面回転体62を静止させると、
他の2つの外周平面62b,62cは、水平面に対して
60度の仰角になる。
【0058】図15(C)は、断面正方形の四平面回転体
63を用いた回転転写装置を示す。四平面回転体63の
中心には、回転軸63eが設けられ、回転軸63eを中
心とした多面回転体63の外周は、4つの外周平面63
a,63b,63c,63dから構成される。それぞれ
の外周平面63a〜63dには、各々台金632a,6
32b,632c,632d及び転写板631a,63
1b,631c,631dが装着される。四平面回転体
63の外周平面63aを上向きにして水平にすると、外
周平面63b,63dは垂直になる。この垂直な外周平
面63b,63dの存在が図15(A)の二平面回転体6
1と相違する点である。
【0059】上述の回転転写装置は、多面回転体の最上
部の外周平面を水平方向に対し平行にして静止したと
き、他の外周平面の何れも水平に対し45度にならない
点で図1の回転転写装置30と相違する。従って、上述
の回転転写装置を用いて構成した電極形成装置の動作
は、図1の回転転写装置30と相違する。
【0060】以下に、図1の回転転写装置30と図15
の回転転写装置を入換えた場合の動作を説明する。初期
の段階では、多面回転体61,62,63の転写板には
導電ペーストが供給されていないので、図1と同様に、
移動駆動部43により電極塗料供給部40が降下し、最
上部の外周平面61a,62a,63aに取付けられた
転写板611a,621a,631aに導電ペーストが
供給される。導電ペーストの供給が完了すると、電極塗
料供給部40が回転転写装置から離れる。回転駆動部3
5は、多面回転体61,62,63を時計方向に間歇的
に回転駆動する。
【0061】即ち、図15(A)の二平面回転体61の場
合は、135度回転して停止すると、転写パターン溝に
導電ペーストが充填された転写板611aが、水平に対
し45度の転写角度となり、転写可能となる。転写移動
ブロック27は、図1と同様に、被転写物載置部50の
方向に移動し、被転写物53に角部電極を形成する。転
写移動ブロック27が被転写物載置部50の方向に移動
中には電極塗料供給部40による導電ペーストの供給は
行われない。即ち、二平面回転体61のもう1つの外周
平面61bが上向きに且つ水平にならないので、電極塗
料供給部40は静止したままである。被転写物53に対
する角部電極の転写が完了し、転写移動ブロック27が
被転写物載置部50から離れると、二平面回転体61は
45度回転して停止し、この後、電極塗料供給部40の
次の降下が開始される。
【0062】また、図15(B)の三平面回転体62の場
合は、基本形態の位置から時計方向に15度回転して停
止する。三平面回転体62の外周平面62bは、水平に
対して45度の角度となっているが、外周平面62bに
載置された転写板621bの転写パターン溝には導電ペ
ーストが充填されていないので、転写移動ブロック27
は停止したままである。三平面回転体62は、再び回転
を開始し、105度回転して停止する。この状態では、
次の外周平面62cに設けた転写板621cが電極塗料
供給部40と対向する。電極塗料供給部40は降下し、
転写板621cに導電ペーストを供給する。電極塗料供
給部40が上昇し、転写板621cから離れると、三平
面回転体62は15度回転して停止する。
【0063】ここでは、先に導電ペーストの供給を受け
た転写板621aが転写位置、換言すれば、水平に対し
45度の角度で停止している。転写移動ブロック27
は、水平に対し45度の転写角度で斜め下方に降下し、
転写板621aを被転写物53の角部に押付け導電ペー
ストを転写する。転写移動ブロック27が転写物載置部
50から離れると、三平面回転体62は105度回転し
て停止し、次のサイクルに移行する。多面回転体として
三平面回転体62を使用するときは、三平面回転体62
の回転動作は、15度回転と105度回転の二段階の間
歇動作となる。図15(C)の四平面回転体63及び五平
面以上の多面回転体を用いた場合も、同様に、多面回転
体の構成により転写動作が異なる。なお、被転写物載置
部50の動作は図1の場合と同様である。
【0064】図16は角部電極形成方法の他の実施の形
態を示す。転写パターン溝に導電ペーストが充填された
転写板71は、その転写面が水平(x軸)に対し45度
に設定されるのではなく、任意の角度に定められる。こ
れに対して、被転写物73は、その角部73cで直角に
交わる主面73aと側面73bが転写板71の転写面7
1aに対し45度となる如く搬送治具72により支持さ
れる。この搬送治具72は、図8乃至図10の搬送治具
52とは異なり、簡略型の搬送治具であり、段部72b
とこの段部72bに対し直角な斜壁面72cが設けら
れ、搬送治具72の段部72bは、段部72bと斜壁面
72cが交わる角を頂点として、水平に対して整合角度
θだけ傾けて形成される。
【0065】整合角度θは、水平に対し転写板71のな
す角度が45度の場合には、θはゼロとなる(θ=
0)。転写板71が水平に対し45度よりも大きい角度
θaの場合は、整合角度θは、角度θaを45度から減
じた角度に等しく(θ=45°−θa)、水平に対し下
向きの負の角度となる。また、45度よりも小さい角度
θbの場合には、整合角度θは、角度θbを45度から
減じた水平に対し上向きとなる角度に等しい(θ=45
°−θb)。搬送治具72の段部72bに被転写物73
を載せると、転写板71の転写面71aに対し被転写物
73の主面73a及び側面73bは、45度になる。従
って、搬送治具72の段部72bを頂部72a側から加
工すれば、転写板71が水平に対し任意の傾きであって
も、換言すれば、図1及び図15に示す何れの転写装置
であっても良好に角部電極を形成することができる。
【0066】被転写物載置部の他の実施の形態を説明す
る。上述では作業台としてターンテーブルを示したが、
図17に示すように、被転写物53及び搬送治具52を
載せた作業台57を転写板33に対し横方向(矢印57
a方向)に移動しても良い。被転写物53が転写板33
と対向する転写位置に静止したとき、転写板33を、上
述同様に、被転写物53の角部に向けて移動し、角部電
極を転写する。
【0067】上述では被転写物を静止させ、転写移動ブ
ロックを被転写物に向けて移動する場合について説明し
たが、転写移動ブロックを静止したままとし、作業台に
載せた被転写物を転写移動ブロックの方向に移動して角
部電極の転写を行うことができる。図18は転写移動ブ
ロックの一部となる正五角形状の回転転写装置を示す。
周面を5つの外周平面で構成した五平面回転体64は、
回転軸64aを中心に時計方向に間歇的に回転する。五
平面回転体64は、基本形態の位置で静止しており、電
極塗料の充填された転写板33は、回転軸64aの中心
を通る下向きの傾斜線が36度に位置し、転写板33は
水平に対して36度に傾いて静止している。一方、被転
写物73は、搬送治具72により、角部を形成する表面
が転写板33の転写面に対し45度に支えられる。この
状態で、搬送治具72を転写角度を維持しながら転写板
33の方向(矢印58)に移動し、被転写物73を転写
板33に押付け、角部電極を転写する。
【0068】なお、被転写物の形状は直方体に限らず、
鋭角のみの三角柱形状、鈍角のみの五角柱形状、鈍角と
鋭角を有する台形形状でも良い。この様な形状の被転写
物に角部電極を形成するには、例えば、図19に示すよ
うに、三角柱状の被転写物75をV字形の段部74aを
有する簡易型の搬送治具74で支持し、角部に角部電極
を転写する。
【0069】回転転写装置の別の用途について説明す
る。被転写物の表面には、従来スクリーン印刷を用いて
表面電極及び側面電極を形成しているが、回転転写装置
の転写板を利用して表面電極及び側面電極を転写する。
例えば、図20に示すように、転写板631cに被転写
物77の表面を向けて表面電極や側面電極を転写しても
良い。
【0070】
【発明の効果】請求項1の電子部品の電極形成装置によ
れば、電極塗料供給部による転写部の転写体への電極塗
料の供給、転写部による被転写物の角部に対する角部電
極の形成、基本形態の位置からの転写部の間歇的回転、
これらの一連の動作を交互に行うことにより、被転写物
の角部に対する角部電極の転写作業を高速に行うことが
できる。しかも、転写の1サイクル当りの時間が短くな
るので、電子部品の製造時間を短縮することができる。
【0071】また、被転写物の隣接する表面が交わる角
部にのみ角部電極を形成するので、被転写物の表面に形
成された電極パターン同士を電気的に結合できるばかり
でなく、角部電極を単独で形成することができる。従っ
て、角部電極を形成するのに電極パターン形状からの制
約を余り受けない利点がある。
【0072】更に、被転写物の角部にのみ角部電極を転
写するので、被転写物の表面に設ける電極パターンを自
由に設計でき、また、角部電極自体の幅及び被転写物の
表面に転写される角部電極の長さを自由に設定できる。
【0073】請求項2の発明によれば、転写部及び電極
塗料供給部は、共に転写移動ブロックに含まれ被転写物
に向けて移動するので、移動の途中に於いても電極塗料
供給部から転写部へ電極塗料を供給することができ、ま
た、転写移動ブロックの移動にはガイド部を利用するの
で、ガイド部を転写角度に設置すれば被転写物に対する
角部電極の転写を良好に行うことができる。
【0074】請求項3の発明によれば、多面回転体の外
周平面に取付ける台金及び転写板は、同じ規格に作るこ
とができるので、転写部の作製が容易になる。
【0075】請求項4の発明によれば、転写部の基本形
態が定まるので、多面回転体の間歇的回転の角度及び電
極塗料供給部の動作のタイミング並びに転写移動ブロッ
クの移動のタイミング等が容易に設定できる。
【0076】請求項5の電子部品の電極形成装置によれ
ば、八平面回転体の基本形態に於いて、電極塗料供給物
から転写体への電極塗料の供給位置と被転写物の角部に
対する転写位置が同時に得られ、しかも、八平面回転体
を45度間歇的に回転した際にも基本形態が得られる。
また、電極塗料供給部と八平面回転体を一緒に被転写物
の角部に向けて移動するので、移動の途中に於いても電
極塗料供給部から転写体へ電極塗料を供給することがで
き、転写の1サイクルの時間を一層短くすることができ
る。
【0077】請求項6の発明によれば、八平面回転体及
び電極塗料供給部は、共に転写移動ブロックに含まれ被
転写物に向けて移動するので、移動の途中に於いても電
極塗料供給部から転写体に対し電極塗料を供給すること
ができ、また、転写移動ブロックの移動にはガイド部を
利用するので、ガイド部を45度の転写角度に設置すれ
ば被転写物に対する角部電極の転写を良好に行うことが
できる。
【0078】請求項7の発明によれば、八平面回転体は
45度回転することにより基本形態が得られるので、回
転軸駆動部の間歇的回転駆動の操作が簡単になる。
【0079】請求項8の発明によれば、電極塗料供給部
が降下した際、電極塗料供給窓から転写体に対して迅速
に電極塗料を供給することができる。
【0080】請求項9の発明によれば、転写体を載置し
た回転体の回転に同期して、被転写物が次々と転写位置
に搬送されるので、角度電極の転写を迅速に行うことが
できる。
【0081】請求項10の電子部品の電極形成方法によ
れば、転写板又は被転写物の何れか一方を移動して転写
板の転写面を被転写物の角部に押付けるので、被転写物
の角部にのみ角部電極を形成でき、また、転写パターン
溝と被転写物の角部をなす辺を交差する如く押付けるの
で、角部電極の形成が容易になる。しかも、被転写物の
表面に形成された表面電極に拘わりなく、任意の角部に
且つ幾つでも角部電極を転写することができる。
【0082】請求項11の発明によれば、被転写物に対
し転写角度を45度に設定するので、角部を形成する2
つの表面に於ける角部電極の長さをほぼ等しくすること
ができる。また、直線状の転写パターン溝を被転写物の
角部を形成する2つの表面が交わる辺に対し直角に配置
することにより、2つの表面に形成される角部電極が傾
斜して転写されるのを防止することができる。
【0083】請求項12の電子部品の製造方法によれ
ば、回転体の外周には転写パターン溝に電極塗料を充填
した転写体が複数設けられ、しかも、回転体を回転して
電極塗料を充填した転写板を次々と被転写物の角部に対
向させることができるので、回転体の回転に同期して被
転写物を転写位置に次々と搬送することにより、高速に
転写作業をすることがでる。
【0084】請求項13の発明によれば、電極塗料が次
々と転写体に充填され、回転体の回転により転写位置に
来るので、転写の1サイクル当たりの時間を短くするこ
とができる。また、被転写物の角部に対する転写は、回
転体の斜め下方で行うので、転写体に対する電極塗料の
供給を転写位置から離れた合理的な位置で行うことがで
きる。
【0085】請求項14の発明によれば、回転体を八平
面回転体に構成し、転写位置を決める傾斜線を45度と
したので、転写板に対する電極塗料の供給と被転写物に
対する転写作業を併行して行うことができ、また、回転
体を45度の間歇的な1回の回転で、被転写部の角部に
対し最適の転写位置と最も好ましい転写角度を得ること
ができる。
【0086】請求項15の発明によれば、転写体と被転
写物を、転写位置を決める傾斜線に沿って移動するの
で、転写体と被転写部の何れを移動しても良好な角度電
極を形成することができる。
【0087】請求項16の発明によれば、転写位置から
の転写済み被転写部の取出し、転写位置への次の被転写
部の搬入が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電子部品の電極形成装置に於ける
概略構成図である。
【図2】本発明に係る電子部品の電極形成装置の一部を
示す概略構成図である。
【図3】図1の電極形成装置に於ける回転転写装置の一
部断面正面図である。
【図4】図3の回転転写装置に装着する転写体の分解斜
視図である。
【図5】図1の電極形成装置に於ける電極塗料供給部の
断面側面図である。
【図6】図5の一点鎖線X−Xに於ける断面正面図であ
る。
【図7】図1の電極形成装置に於ける被転写物載置部の
平面図である。
【図8】図1の電極形成装置で用いる搬送治具の斜視図
である。
【図9】図8の一点鎖線Z−Zに於ける断面正面図であ
る。
【図10】図8の断面側面図で、(A)は一点鎖線1X
−1Xに於ける断面を示し、(B)は一点鎖線2X−2
Xに於ける断面を示す。
【図11】本発明に係る電子部品の電極形成方法を説明
する転写板と被転写物の斜視図である。
【図12】本発明に係る電子部品の電極形成方法により
形成された電子部品の斜視図である。
【図13】図11の電極形成方法を説明する一部断面側
面図である。
【図14】図13に於ける転写の進行を説明する一部断
面側面図である。
【図15】本発明に係る回転転写装置の他の実施の形態
を示す側面図で、(A)は二平面回転体、(B)は三平
面回転体、及び(C)は四平面回転体をそれぞれ用いた
形態を示す。
【図16】図1の電極形成装置で用いる搬送治具の他の
実施の形態を示す側面図である。
【図17】図1の電極形成装置に於ける被転写物載置部
の他の実施の形態を示す平面図である。
【図18】本発明に係る電子部品の電極形成方法の他の
実施の形態を説明する概略構成図である。
【図19】本発明の回転転写装置を用いた角部電極形成
の他の実施の形態を説明する概略構成図である。
【図20】本発明に係る回転転写装置を用いた平面電極
形成の実施の形態を説明する概略構成図である。
【図21】チップアンテナの一例を示す斜視図であ、
(a)は表面斜視図、(b)は裏面斜視図である。
【図22】従来の転写板を用いた転写方法を示す斜視図
である。
【図23】従来の回転軸を用いた転写方法を示す斜視図
である。
【符号の説明】
27 転写移動ブロック 28 金属レールガイド 30 回転転写装置 31 多面回転体 32,321,322,323,324,325,32
6,327,328台金 33,71,331,332,333,334,33
5,336,337,338 転写板 33a、301 転写面 34,55 回転軸 35 回転駆動部 36 転写パターン溝 36a,60 導電ペースト 37 通し穴 38 凹部 38a 位置決め孔 39 ボルト 40 電極塗料供給部 41 導電ペースト受皿 42 スキージ機構部 42a レール 43 移動駆動部 44 筐体 45 スキージ支持台 46,47 スキージ 46a,47a 摺動桿 48 枠体 49 底板 49a 導電塗料供給窓 50 被転写物載置部 51,57 作業台 52,72,74,521,522,523,524,
525,526,527,528 搬送治具 52a ワークポケット 52b X基準面 52c Z基準面 53,73,75531,532,533,534,5
35,536,537,538 被転写物 56 角部電極 72b,74a 段部 72c 垂直壁 311、312,313,314,315,316,3
17,318 外周平面 311a 位置決めピン 521 ベース 522 ワーク台 523 ワークホルダ 524,525a クランプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01Q 13/08 H01G 1/14 Z Fターム(参考) 5E082 AA01 GG10 GG28 MM11 MM17 MM21 PP08 PP10 5E343 AA02 AA11 BB21 BB72 DD01 DD20 DD56 DD57 FF01 GG08 GG11 5J045 AB06 DA10 EA07 MA00 NA01 5J046 AA19 AB13 PA07

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸を備え外周を複数の平面で形成し
    た多面回転体及び該回転体の各外周平面に固定すると共
    に転写パターン溝を設けた転写体とを有する転写部と、
    前記転写体の前記転写パターン溝に電極塗料を供給する
    電極塗料供給部と、搬送治具の上に載せた被転写物と、
    前記転写部を回転すると共に前記被転写物の角部に向け
    て電極塗料を充填した前記転写体を対向させる回転駆動
    部と、前記転写部を前記被転写物の角部に押付けて前記
    被転写物の角部に角部電極を形成する移動手段とを備え
    ることを特徴とする電子部品の電極形成装置。
  2. 【請求項2】 転写部及び電極塗料供給部並びに回転駆
    動部は転写移動ブロックを構成し、移動手段は前記転写
    移動ブロックを被転写物に向けて移動させるガイド部を
    備えることを特徴とする請求項1に記載の電子部品の電
    極形成装置。
  3. 【請求項3】 転写部の転写体は、外周平面に着座する
    台金と、該台金の上に取付ける転写板とから構成すると
    共に、転写板の表面には転写パターン溝を形成したこと
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電子部品の
    電極形成装置。
  4. 【請求項4】 回転駆動部は、多面回転体の最上部に位
    置する外周平面を水平に停止すると共にこの停止位置を
    基準にして前記多面回転体を間歇的に回転させることを
    特徴とする請求項1又は請求項2又は請求項3に記載の
    電子部品の電極形成装置。
  5. 【請求項5】 回転軸を中心として外周を8つの外周平
    面を持つ正八角形に構成した八平面回転体と、前記各外
    周平面に着座する台金及びこの台金の上に取着すると共
    に表面に転写パターン溝を設けた転写板とからなる転写
    体と、該転写板の前記転写パターン溝に電極塗料を供給
    する電極塗料供給部と、搬送治具の上に載せた被転写物
    と、前記八平面回転体を間歇的に回転して電極塗料を充
    填した前記転写体を前記被転写物の角部に対向させる回
    転駆動部と、少なくとも前記電極塗料供給部と共に前記
    八平面回転体を前記被転写物の角部に向けて移動し前記
    転写体を前記被転写物の角部に押付け前記被転写物の角
    部に角部電極を形成する移動手段とを備えることを特徴
    とする電子部品の電極形成装置。
  6. 【請求項6】 転写体を取付けた八平面回転体及び電極
    塗料供給部並びに回転駆動部は転写移動ブロックを構成
    し、移動手段は前記転写移動ブロックを被転写物に向け
    て移動させる水平に対し45度傾斜したガイド部を備え
    ることを特徴とする請求項5に記載の電子部品の電極形
    成装置。
  7. 【請求項7】 回転駆動部は、八平面回転体の最上部及
    び最下部の外周平面が水平となる静止状態を基準にし
    て、前記八平面回転体を間歇的に45度回転させること
    を特徴とする請求項5又は請求項6に記載の電子部品の
    電極形成装置。
  8. 【請求項8】 電極塗料供給部は、電極塗料供給窓を有
    する導電ペースト受皿と、前記電極塗料供給窓から転写
    体に電極塗料を供給するスキージ機構部を備えたことを
    特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の電
    子部品の電極形成装置。
  9. 【請求項9】 搬送治具を固定した作業台と、該作業台
    を移動して被転写物を載せた搬送治具を転写位置に待機
    させる作業台移動手段とを備えることを特徴とする請求
    項1乃至請求項8のいずれかに記載の電子部品の電極形
    成装置。
  10. 【請求項10】 転写パターン溝を設けて転写面を形成
    した転写板を備え、前記転写パターン溝に電極塗料を充
    填した転写板を前記転写面が被転写物の1つの角部に対
    向するように配置し、前記転写板と前記被転写物を相対
    的に移動して前記転写板を前記被転写物の対向する角部
    に押付け、前記被転写物の角部に電極を形成することを
    特徴とする電子部品の電極形成方法。
  11. 【請求項11】 角部を形成する被転写物の表面に対
    し、転写板の転写面を45度に配置することを特徴とす
    る請求項10に記載の電子部品の電極形成方法。
  12. 【請求項12】 回転体の外周を複数の外周平面で構成
    し、該各外周平面に転写板を含む転写体を設置し、前記
    転写板に転写パターン溝を設けて転写面を形成すると共
    に前記転写パターン溝に電極塗料を充填し、この後、前
    記回転体を回転して電極塗料を充填した転写板を被転写
    物の1つの角部に対向させ、前記転写板を前記被転写物
    の対向する角部に押付け、前記被転写物の角部に角部電
    極を形成することを特徴とする電子部品の製造方法。
  13. 【請求項13】 複数の転写体に順次電極塗料を供給す
    ると共に、回転体を間歇的に回転して、転写パターン溝
    に電極塗料を充填した転写体を回転体の中心を通る下向
    きの傾斜線上に位置させて停止し、被転写物の角部に対
    向させることを特徴とする請求項12に記載の電子部品
    の製造方法。
  14. 【請求項14】 回転体は、外周を正八角形に形成し、
    傾斜線は回転体の中心を通る垂直線に対し45度に設定
    することを特徴とする請求項12又は請求項13に記載
    の電子部品の製造方法。
  15. 【請求項15】 転写体と被転写物を傾斜線に沿って相
    対的に移動し、転写体を被転写物に押付けることを特徴
    とする請求項13又は請求項14に記載の電子部品の製
    造方法。
  16. 【請求項16】 転写体を傾斜線に沿って被転写物の対
    向する角部に向けて移動することを特徴とする請求項1
    5に記載の電子部品の製造方法。
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CN113799476A (zh) * 2021-09-16 2021-12-17 信丰福昌发电子有限公司 一种高密度线路板生产用防焊丝印装置及其实施方法

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