JP2002014747A - 携帯形電子機器およびこの電子機器に用いる冷却装置 - Google Patents

携帯形電子機器およびこの電子機器に用いる冷却装置

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JP2002014747A JP2000196864A JP2000196864A JP2002014747A JP 2002014747 A JP2002014747 A JP 2002014747A JP 2000196864 A JP2000196864 A JP 2000196864A JP 2000196864 A JP2000196864 A JP 2000196864A JP 2002014747 A JP2002014747 A JP 2002014747A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、ディスプレイユニットの回動時に、
循環経路に加わる機械的なストレスを問題のないレベル
まで軽減することができ、循環経路の損傷およびそれに
基づく冷媒の漏洩を未然に防止できる電子機器の提供を
目的とする。 【解決手段】電子機器は、半導体パッケージ9を内蔵す
るコンピュータ本体2と、この本体にヒンジ軸23を介し
て回動可能に支持されたディスプレイユニット3とを備
えている。コンピュータ本体の内部には半導体パッケー
ジに熱的に接続された受熱ヘッド27が設置されていると
ともに、ディスプレイユニットには放熱器28が設置され
ている。受熱ヘッドと放熱器とは、冷媒を強制的に循環
させる循環経路29を介して接続され、循環経路はコンピ
ュータ本体とディスプレイユニットとに跨って配置され
ている。循環経路は、ヒンジ軸と同軸状に配置されて、
ディスプレイユニットの回動に追従して捩じり変位可能
な形状の曲げ吸収部52,53を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発熱する半導体パ
ッケージを収容したポータブルコンピュータのような携
帯形電子機器およびこの電子機器に組み込まれた半導体
パッケージを強制的に冷却するための冷却装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ポータブルコンピュータのような携帯形
電子機器は、文字、音声および画像のような多用のマル
チメディア情報を処理するためのMPU(Micro Processing
Unit)を装備している。この種のMPUは、情報の処理速
度の高速化や多機能化に伴って消費電力が増加の一途を
辿り、動作中の発熱量もこれに比例して急速に増加する
傾向にある。
【0003】そのため、MPUの安定した動作を保証する
ためには、MPUの放熱性を高める必要があり、それ故、
ヒートシンクやヒートパイプのような様々な放熱・冷却
手段が必要不可欠な存在となる。
【0004】従来、発熱量の大きなMPUを搭載したポー
タブルコンピュータにあっては、MPUが実装された回路
基板上にヒートシンクを設置し、このヒートシンクとMP
Uとをヒートパイプや伝熱シートを介して熱的に接続す
るとともに、このヒートシンクの周囲に電動ファンを介
して冷却風を強制的に送風する構成が採用されている。
【0005】この従来の冷却方式の場合、空気がMPUの
熱を奪う媒体となるので、MPUの冷却性能の多くは、電
動ファンの送風能力に依存することになる。ところが、
MPUの冷却性能を高めるために冷却風の風量を増大させ
ると、電動ファンの回転数が増大し、大きな騒音を発す
るといった問題が生じてくる。しかも、ポータブルコン
ピュータでは、MPUや電動ファン等を収納する筐体が薄
くコンパクトに設計されているため、この筐体の内部に
送風能力に優れた大きな電動ファンを収容するスペース
や理想的な送風経路を確保することができない。
【0006】近い将来、ポータブルコンピュータ用のMP
Uは、更なる消費電力の増加が予想され、それに伴いMPU
の発熱量も飛躍的な増加が見込まれる。したがって、従
来の強制空冷による冷却方式では、MPUの冷却性能が不
足したり限界に達することが懸念される。
【0007】このことから、最近、空気よりも遥かに高
い比熱を有する液体を熱伝達媒体(冷媒)として利用
し、MPUの冷却効率を改善しようとする、いわゆる液冷
による冷却方式が試されている。
【0008】この新たな冷却方式では、筐体の内部にMP
Uに熱的に接続された受熱ヘッドを設置するとともに、
この筐体に支持されたディスプレイユニットの内部に放
熱板を設置し、これら受熱ヘッドと放熱板との間を冷媒
としての液体が充填された循環パイプで熱的に接続して
いる。
【0009】この冷却方式によると、循環パイプ内の液
体を受熱ヘッドと放熱板との間で強制的に循環させるこ
とにより、受熱ヘッドに伝えられたMPUの熱を液体を介
して放熱板に運び、ここでディスプレイユニットへの熱
伝導による拡散により空気中に放出するようになってい
る。そのため、液例による冷却方式は、従来の強制空冷
に比べてMPUの熱を効率良くディスプレイユニットに輸
送することができ、MPUの冷却性能を高めることができ
るとともに、騒音面でも何ら問題は生じないといった利
点を有している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記液例に
よる冷却方式の場合、放熱板がディスプレイユニットの
内部に設置されるために、液体の流れ経路となる循環パ
イプは、このディスプレイユニットと筐体との間に跨っ
て配管されることになる。
【0011】この際、ポータブルコンピュータのディス
プレイユニットは、筐体にヒンジ装置を介して支持さ
れ、この筐体の上面のキーボードを覆う閉じ位置と、上
記キーボードを露出させる開き位置とに亙って回動し得
るようになっている。そのため、ディスプレイユニット
が閉じ位置と開き位置とに亙って回動される度に、上記
循環パイプのうち特に筐体とディスプレイユニットとに
跨る部分に、ディスプレイユニットの回動に伴う機械的
なストレスが集中して加わり、この部分で循環パイプが
破損する虞があり得る。
【0012】循環パイプの破損は、筐体内部やディスプ
レイユニット内部への液体の漏洩につながるので、これ
が原因で回路基板がショートする虞があり、ポータブル
コンピュータ特有の使用形態を鑑みた時に、いち早く改
善すべき重要な事項となってくる。
【0013】本発明は、このような事情にもとづいてな
されたもので、ディスプレイユニットの回動時に、循環
経路に加わる機械的なストレスを問題のないレベルまで
軽減することができ、循環経路の損傷およびそれに基づ
く冷媒の漏洩を未然に防止できる電子機器および冷却装
置の提供を目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係る本発明の電子機器は、発熱体を内蔵
する機器本体と、この機器本体にヒンジ軸を介して支持
され、このヒンジ軸の軸回り方向に回動可能なディスプ
レイユニットと、上記機器本体内の発熱体に熱的に接続
された受熱部と、上記ディスプレイユニットに設置され
た放熱部と、上記機器本体と上記ディスプレイユニット
とに跨って配置され、上記受熱部と上記放熱部との間で
冷媒を強制的に循環させる循環経路とを具備している。
そして、上記循環経路は、上記ヒンジ軸と同軸状に配置
されて、上記ディスプレイユニットの回動に追従して捩
じり変位可能な形状の曲げ吸収部を備えていることを特
徴としている。
【0015】また、請求項12に係る本発明の電子機器
用冷却装置は、機器本体内の発熱体に熱的に接続される
受熱部と、上記機器本体にヒンジ軸を介して回動可能に
支持されたディスプレイユニットに設置される放熱部
と、上記受熱部と上記放熱部とを接続するとともに、こ
れら受熱部と放熱部との間で冷媒を強制的に循環させる
循環経路とを具備している。そして、上記循環経路は、
上記ヒンジ軸と同軸状に配置されて、上記ディスプレイ
ユニットの回動に追従して捩じり変位可能な形状の曲げ
吸収部を備えていることを特徴としている。
【0016】このような構成によれば、受熱部と放熱部
との間で冷媒が強制的に循環されるので、発熱体の熱
は、筐体の受熱部から循環経路を流れる冷媒を介してデ
ィスプレイユニットの放熱部に輸送され、ここで大気中
に放出される。放熱部での熱交換により冷却された冷媒
は、循環経路を通じて受熱部に戻され、再び発熱体の熱
を受ける。このようなサイクルを繰り返すことで、発熱
体の熱を効率良くディスプレイユニット側に逃して大気
中に放出することができる。
【0017】放熱部を有するディスプレイユニットは、
ヒンジ軸を中心としてその軸回り方向に回動されるの
で、このディスプレイユニットが回動する時、冷媒の流
れ経路となる循環経路のうちヒンジ軸の軸線上に位置さ
れた曲げ吸収部が滑らかに捩じれ、ディスプレイユニッ
トの回動による曲げを緩やかな捩じり力に変換して受け
止める。このため、循環経路の特定部分に機械的なスト
レスが集中して加わることはなく、このストレスを問題
のないレベルまで低減することができる。
【0018】上記目的を達成するため、請求項2に係る
本発明の電子機器は、発熱体を内蔵する機器本体と、上
記機器本体にヒンジ軸を介して支持され、このヒンジ軸
の軸回り方向に回動可能なディスプレイユニットと、上
記機器本体内の発熱体に熱的に接続された受熱部と、上
記ディスプレイユニットに設置された放熱部と、上記機
器本体と上記ディスプレイユニットとに跨って配置さ
れ、上記受熱部と上記放熱部との間で冷媒を強制的に循
環させる循環経路とを具備している。上記循環経路は、
上記受熱部で加熱された冷媒を上記放熱部に導く第1の
熱移送パイプと、上記放熱部で放熱された冷媒を上記受
熱部に導く第2の熱移送パイプとを有し、これら第1お
よび第2の熱移送パイプは、夫々上記ヒンジ軸の軸方向
に沿ってコイル状に巻回された複数のループ部を有する
曲げ吸収部を含み、これら曲げ吸収部は、そのループ部
が互いにかみ合うように同軸状に組み合わされているこ
とを特徴としている。
【0019】このような構成によれば、受熱部と放熱部
との間で冷媒が強制的に循環されるので、発熱体の熱
は、筐体の受熱部から第1の熱移送パイプを流れる冷媒
を介してディスプレイユニットの放熱部に輸送され、こ
こで大気中に放出される。放熱部での熱交換により冷却
された冷媒は、第2の熱移送パイプを経て受熱部に戻さ
れ、再び発熱体の熱を受ける。このようなサイクルを繰
り返すことで、発熱体の熱を効率良くディスプレイユニ
ット側に逃して大気中に放出することができる。
【0020】放熱部を有するディスプレイユニットは、
ヒンジ軸を中心としてその軸回り方向に回動されるの
で、このディスプレイユニットが回動する時、冷媒の流
れ経路となる循環経路にあっては、その第1および第2
の熱移送パイプ上に位置する曲げ吸収部が、ディスプレ
イユニットの回動による曲げを緩やかな捩じり力に変換
して受け止める。
【0021】すなわち、曲げ吸収部は、回動中心となる
ヒンジ軸の軸方向に沿ってコイル状に巻回されているの
で、この曲げ吸収部にディスプレイユニットの回動に伴
う曲げが加わると、曲げ吸収部の複数のループ部が巻き
締められたり、巻き弛める方向に滑らかに変位し、第1
および第2の熱移送パイプに加わる曲げを吸収する。こ
のため、第1および第2の熱移送パイプの特定部分に機
械的なストレスが集中して加わることはなく、このスト
レスを問題のないレベルまで軽減することができる。
【0022】また、コイル状に巻かれた曲げ吸収部は、
同軸状に組み合わされているので、これら曲げ吸収部が
互いに離間することはなく、第1および第2の熱移送パ
イプに夫々曲げ吸収部を形成したにも拘わらず、これら
曲げ吸収部を第1および第2の熱移送パイプの途中にコ
ンパクトに設置することができる。このため、機器本体
やディスプレイユニットの内部に、各熱移送パイプの曲
げ吸収部を個別に収める広いスペースを確保する必要は
なく、曲げ吸収部の設置を無理なく行うことができる。
【0023】また、上記目的を達成するため、請求項3
に係る本発明の電子機器は、発熱体を内蔵する機器本体
と、上記機器本体にヒンジ軸を介して支持され、このヒ
ンジ軸の軸回り方向に回動可能なディスプレイユニット
と、上記機器本体内の発熱体に熱的に接続された受熱部
と、上記ディスプレイユニットに設置された放熱部と、
上記機器本体と上記ディスプレイユニットとに跨って配
置され、上記受熱部と上記放熱部との間で冷媒を強制的
に循環させる循環経路とを具備している。上記循環経路
は、上記ヒンジ軸の軸方向に延びるとともに、このヒン
ジ軸と同軸状に配置された弾性変形が可能な中空の曲げ
吸収部を有し、この曲げ吸収部の内部は、少なくとも上
記受熱部で加熱された冷媒を上記放熱部に導く第1の通
路部と、上記放熱部で放熱された冷媒を上記受熱部に導
く第2の通路部とに仕切られていることを特徴としてい
る。
【0024】このような構成によれば、受熱部と放熱部
との間で冷媒が強制的に循環されるので、発熱体の熱
は、筐体の受熱部から循環経路を流れる冷媒を介してデ
ィスプレイユニットの放熱部に輸送され、ここで大気中
に放出される。放熱部での熱交換により冷却された冷媒
は、循環経路を通じて受熱部に戻され、再び発熱体の熱
を受ける。このようなサイクルを繰り返すことで、発熱
体の熱を効率良くディスプレイユニット側に逃して大気
中に放出することができる。
【0025】放熱部を有するディスプレイユニットは、
ヒンジ軸を中心としてその軸回り方向に回動されるの
で、このディスプレイユニットが回動する時、冷媒の流
れ経路となる循環経路上の曲げ吸収部がディスプレイユ
ニットの回動による曲げを緩やかな捩じり力に変換して
受け止める。
【0026】すなわち、曲げ吸収部は、ヒンジ軸の軸方
向に沿って延びる細長い中空状をなしているので、この
ヒンジ軸の軸線回りに捩じれ易くなり、この曲げ吸収部
にディスプレイユニットの回動に伴う曲げが加わった際
には、曲げ吸収部が滑らかに捩じり変位し、循環経路に
加わる曲げを吸収する。このため、循環経路の特定部分
に機械的なストレスが集中して加わることはなく、この
ストレスを問題のないレベルまで軽減することができ
る。
【0027】また、上記構成によると、受熱部から放熱
部に冷媒を導く第1の通路部と、放熱部から受熱部に冷
媒を導く第2の通路部とが一つの曲げ吸収部の内部に互
いに並んで配置されているので、曲げ吸収部は循環経路
上の一個所に設置すれば良い。このため、曲げ吸収部を
循環経路の途中にコンパクトに設置することができ、機
器本体やディスプレイユニットの内部に、曲げ吸収部を
収める広いスペースを確保する必要はない。
【0028】
【発明の実施の形態】以下本発明の第1の実施の形態を
ポータブルコンピュータに適用した図1ないし図6にも
とづいて説明する。
【0029】図1および図2に示すように、ポータブル
コンピュータ1は、機器本体としてのコンピュータ本体
2と、このコンピュータ本体2に支持されたディスプレ
イユニット3とを備えている。
【0030】コンピュータ本体2は、その外郭となる筐
体4を有している。筐体4は、底壁4a、上壁4b、左
右の側壁4cおよび前壁4dを有する中空の箱状をなし
ており、この筐体4の上壁4bにキーボード5が組み込
まれている。上壁4bの後端部には、上向きに張り出す
中空の凸部6が形成されている。凸部6は、キーボード
5の後方において、筐体4の幅方向に沿って延びてい
る。この凸部6の両端面は、筐体4の側壁4cよりも筐
体4の幅方向に沿う内側に位置されている。
【0031】図2および図3に示すように、筐体4の内
部には、回路基板8が収容されている。回路基板8は、
筐体4の底壁4aと平行に配置されており、この回路基
板8の上面に発熱体としてのBGA形の半導体パッケージ
9が実装されている。
【0032】半導体パッケージ9は、ポータブルコンピ
ュータ1の中枢となるMPU(Micro Processing Unit)を構
成するものである。この半導体パッケージ9は、矩形状
のベース基板10と、このベース基板10にフリップチ
ップ接続されたICチップ11とを有し、このベース基板
10が多数の半田ボール12を介して回路基板8の上面
に半田付けされている。そして、この種の半導体パッケ
ージ9は、情報の処理速度の高速化や多機能化に伴って
動作中の消費電力が増加しており、それに伴いICチップ
11の発熱量も冷却を必要とする程に大きなものとなっ
ている。
【0033】上記ディスプレイユニット3は、ディスプ
レイハウジング15と、このディスプレイハウジング1
5の内部に収容された液晶表示パネル16とを備えてい
る。ディスプレイハウジング15は、例えばマグネシウ
ム合金のような熱伝導性に優れた金属材料にて構成さ
れ、前面に表示用の開口部17を有する偏平な箱状をな
している。液晶表示パネル16は、文字や画像のような
各種の情報を表示する表示画面(図示せず)を有し、こ
の表示画面はディスプレイハウジング15の開口部17
を通じて外方に露出されている。
【0034】図1および図2に示すように、ディスプレ
イハウジング15は、その一端部から突出する一対の脚
部18a,18bを有している。脚部18a,18b
は、ディスプレイハウジング15の幅方向に互いに離間
して配置されており、これら脚部18a,18bの間に
筐体4の凸部6が位置されている。そのため、脚部18
a,18bは、凸部6の両端面と向かい合う側面を有し
ている。
【0035】ディスプレイユニット3は、ヒンジ装置2
0を介して筐体4の後端部に回動可能に支持されてい
る。ヒンジ装置20は、第1のブラケット21、第2の
ブラケット22およびヒンジ軸23を備えている。
【0036】第1のブラケット21は、筐体4の底壁4
aにねじ止めされており、この第1のブラケット21の
一端部が上記凸部6の右端部の内側に導かれている。第
2のブラケット22は、ディスプレイハウジング15の
内部に収容されている。この第2のブラケット22は、
ディスプレイハウジング15の内面にねじ止めされてお
り、その一端部がディスプレイユニット15の右側の脚
部18b内に導かれている。
【0037】ヒンジ軸23は、第1のブラケット21の
一端部と第2のブラケット22の一端部との間に跨って
おり、凸部6の右側の端面および脚部18bの側面を貫
通している。そのため、ヒンジ軸23は、筐体4やディ
スプレイハウジング15の幅方向に沿って水平に配置さ
れている。
【0038】ヒンジ軸23の一方の端部は、第1のブラ
ケット21の一端部に回動可能に連結されている。この
ヒンジ軸23と第1のブラケット21との連結部分に
は、例えば波形座金を用いた摩擦式のブレーキ機構24
が組み込まれており、このブレーキ機構24の存在によ
り、ヒンジ軸23の自由な回動が制限されている。ま
た、ヒンジ軸23の他方の端部は、第2のブラケット2
2の一端部に固定されている。
【0039】このため、ディスプレイユニット3は、ヒ
ンジ軸23の軸回り方向に回動可能に筐体4に支持され
ており、このヒンジ軸23を中心に上記キーボード5を
覆うように倒される閉じ位置と、キーボード5や表示画
面を露出させる開き位置とに亙って選択的に回動し得る
ようになっている。
【0040】ヒンジ装置20とは反対側に位置された左
側の脚部18aは、その側面から凸部6の左端面に向け
て突出する円筒状のパイプガイド25を有している。パ
イプガイド25は、凸部6の左端面を回動可能に貫通し
てこの凸部6の内部に開口されている。このため、筐体
4の内部とディスプレイハウジング15の内部とは、パ
イプガイド25および左側の脚部18aを介して互いに
連通されている。
【0041】図1および図2に示すように、ポータブル
コンピュータ1には、上記半導体パッケージ9のICチッ
プ11を強制的に冷却する液例式の冷却装置26が一体
的に組み込まれている。冷却装置26は、受熱部として
の受熱ヘッド27、放熱部としての放熱器28およびこ
れら受熱ヘッド27と放熱器28とを接続する循環経路
29を備えている。
【0042】図3や図4に示すように、受熱ヘッド27
は、偏平な箱状をなす熱伝導ケース30を有している。
熱伝導ケース30は、例えばアルミニウム合金のような
熱伝導性に優れた金属材料にて構成され、上記半導体パ
ッケージ9よりも大きな平面形状を有している。
【0043】熱伝導ケース30の内部には、互いに平行
をなす複数のガイド壁31が形成されており、これらガ
イド壁31は、熱伝導ケース30の内部を複数の冷媒流
路32に区画している。また、熱伝導ケース30は、冷
媒入口33と冷媒出口34とを有している。冷媒入口3
3は、冷媒流路32の上流端に連なるとともに、冷媒出
口34は、冷媒流路32の下流端に連なっている。
【0044】このような受熱ヘッド27は、筐体4に収
容された回路基板8の上面に設置されており、その四つ
の角部がねじ36を介して回路基板8に支持されてい
る。受熱ヘッド27の熱伝導ケース30は、半導体パッ
ケージ9を間に挟んで回路基板8と向かい合っており、
この熱伝導ケース30の下面の中央部と半導体パッケー
ジ9のICチップ11との間に伝熱シート37が介在され
ている。
【0045】そして、熱伝導ケース30は、板ばね38
を介してICチップ11に押し付けられており、これによ
り、伝熱シート37がICチップ11と熱伝導ケース30
との間で挟み込まれている。このため、熱伝導ケース3
0は、伝熱シート37を介してICチップ11に熱的に接
続されている。
【0046】図2に示すように、上記放熱器28は、放
熱板40と、蛇行状に屈曲された放熱パイプ41とを備
えている。放熱板40は、例えばアルミニウム合金のよ
うな熱伝導性に優れた金属材料にて構成されている。こ
の放熱板40は、液晶表示パネル16の背後において、
ディスプレイハウジング15の内面にねじ止めあるいは
接着等の手段により固定され、このディスプレイハウジ
ング15に対し熱的に接続されている。
【0047】放熱パイプ41は、例えば熱伝導性に優れ
たアルミニウム合金又は銅系の金属材料にて構成されて
いる。この放熱パイプ41は、放熱板40の表面に接着
又ははんだ付け等の手段により固定され、この放熱板4
0に熱的に接続されている。放熱パイプ41は、冷媒入
口42と冷媒出口43とを備えている。冷媒入口42お
よび冷媒出口43は、ディスプレイハウジング15の左
端部に位置されているとともに、このディスプレイハウ
ジング15の高さ方向に互いに離れている。
【0048】循環経路29は、第1の熱移送パイプ45
と第2の熱移送パイプ46とを備えている。これら熱移
送パイプ45,46は、例えば直径が2〜3mm程度の金
属製丸パイプにて構成されている。
【0049】第1の熱移送パイプ45は、受熱ヘッド2
7の冷媒出口34と放熱パイプ41の冷媒入口42とを
接続するためのもので、筐体4の内部を凸部6の左端部
に向けて導かれた後、この凸部6の内部からパイプガイ
ド25および左側の脚部18aの内部を通してディスプ
レイハウジング15の内部の左端部に導かれている。
【0050】第2の熱移送パイプ46は、受熱ヘッド2
7の冷媒入口33と放熱パイプ41の冷媒出口43とを
接続するためのもので、筐体4の内部を凸部6の左端部
に向けて導かれた後、この凸部6の内部からパイプガイ
ド25および左側の脚部18aの内部を通してディスプ
レイハウジング15の内部の左端部に導かれている。
【0051】このため、受熱ヘッド27の冷媒流路32
と放熱パイプ41とは、第1および第2の熱移送パイプ
45,46を介して接続されており、これら冷媒通路3
2および放熱パイプ41を水、あるいはフロロカーボン
のような液状の冷媒が循環するようになっている。
【0052】なお、受熱ヘッド27と放熱パイプ41と
の間で循環される冷媒は、液状に限らず、場合によって
は空気やヘリウムガスのような気体であっても良い。
【0053】第2の熱移送パイプ46の途中には、ポン
プ47が設置されている。ポンプ47は、筐体4の内部
に収容されており、このポンプ47から送り出された冷
媒は、受熱ヘッド27に導かれるとともに、ここから第
1の熱移送パイプ45を通じて放熱パイプ41に導かれ
た後、第2の熱移送パイプ46を通じてポンプ47に戻
される。そのため、冷媒47は、受熱ユニット27と放
熱パイプ41との間で強制的に循環されるようになって
いる。
【0054】図2および図3に見られるように、第1お
よび第2の熱移送パイプ45,46は、筐体4の凸部6
とディスプレイハウジング15の脚部18aとに跨る中
間部50,51を有している。中間部50,51は、ヒ
ンジ軸23の軸線O1に沿って直線状に配管されている。
これら中間部50,51は、夫々図6に示すような曲げ
吸収部52,53を備えている。曲げ吸収部52,53
は、第1および第2の熱移送パイプ45,46をヒンジ
軸23の軸線O1の方向に沿ってコイル状に巻回すること
で構成され、これら曲げ吸収部52,53は、所定のピ
ッチPを存して隣り合う複数のループ部54,55を有
している。
【0055】第1および第2の熱移送パイプ45,46
の曲げ吸収部52,53は、図6の(A)に最も良く示
されるように、夫々のループ部54,55が互いにかみ
合うように同軸状に組み合わされている。すなわち、曲
げ吸収部52,53を組み合わせた状態では、一方の曲
げ吸収部52のループ部54の間に他方の曲げ吸収部5
3のループ部55が介在されており、これら曲げ吸収部
52,53は、ヒンジ軸23の軸線O1上に位置されてい
る。隣り合うループ部54,55は、ヒンジ軸23の軸
方向に互いに離れており、これら隣り合うループ部5
4,55の間に断熱用の隙間57が形成されている。
【0056】そして、曲げ吸収部52,53は、パイプ
ガイド25を貫通して配置されており、その一端が凸部
6の内側に位置されているとともに、他端がディスプレ
イハウジング15の脚部18aの内側に位置されてい
る。このため、曲げ吸収部52,53は、筐体4とディ
スプレイハウジング15とに跨って配置されている。
【0057】このような構成のポータブルコンピュータ
1において、半導体パッケージ9のICチップ11が発熱
すると、このICチップ11の熱は、伝熱シート37を介
して受熱ヘッド27の熱伝導ケース30に伝えられる。
この熱伝導ケース30の冷媒流路32には、冷媒が供給
されているので、熱伝導ケース30に伝えられたICチッ
プ11の熱は、この熱伝導ケース30から冷媒流路32
を流れる冷媒に移される。この熱交換により加熱された
冷媒は、第1の熱移送パイプ45を経てディスプレイユ
ニット3の放熱器28に導かれ、この冷媒の流れに乗じ
てICチップ11の熱が放熱器28に輸送される。
【0058】放熱器28に導かれた冷媒は、蛇行状に屈
曲された長い放熱パイプ41を流れるので、この流れの
過程で冷媒に取り込まれた熱が放熱パイプ41に伝わる
とともに、ここから放熱板40への熱伝導により拡散さ
れる。放熱板40は、熱伝導性を有するディスプレイハ
ウジング15に熱的に接続されているので、放熱板40
に逃された熱は、ディスプレイハウジング15への熱伝
達により拡散され、このディスプレイハウジング15の
表面から大気中に放出される。
【0059】放熱パイプ28を流れる過程での熱交換に
より冷却された冷媒は、第2の熱移送パイプ46を介し
てポンプ47に導かれ、このポンプ47で加圧された
後、再び受熱ヘッド27に供給される。
【0060】このように筐体4の受熱ヘッド27とディ
スプレイユニット3の放熱器28との間で冷媒を循環さ
せることで、半導体パッケージ9の熱を効率良くディス
プレイユニット3に輸送してここから放出することがで
きる。このため、従来一般的な強制空冷との比較におい
て、半導体パッケージ9の放熱性能を高めることがで
き、発熱量の増大に対して無理なく対応することができ
る。
【0061】一方、上記構成のポータブルコンピュータ
1において、放熱器28を内蔵するディスプレイユニッ
ト3は、ヒンジ軸23を中心として閉じ位置と開き位置
とに亙って回動可能であるので、このディスプレイユニ
ット3と閉じ位置から開き位置、又は開き位置から閉じ
位置に回動させた時、受熱ヘッド27と放熱器28とを
接続する第1および第2の熱移送パイプ45,46に曲
げが作用する。
【0062】この際、第1および第2の熱移送パイプ4
5,46は、筐体4からディスプレイハウジング15に
跨る中間部50,51がヒンジ軸23の軸方向に沿って
直線状に配管されているとともに、この中間部50,5
1上にヒンジ軸23の軸方向に沿ってコイル状に巻回さ
れた曲げ吸収部52,53が形成されている。
【0063】そのため、ディスプレイユニット3の回動
に伴う曲げが曲げ吸収部52,53に加わると、曲げ吸
収部52,53のループ部54,55が巻き締められた
り、巻き弛める方向に滑らかに変位し、第1および第2
の熱移送パイプ45,46に加わる曲げを穏やかな捩じ
りに変換して吸収する。
【0064】したがって、第1および第2の熱移送パイ
プ45,46の特定部分に機械的なストレスが集中して
加わることはなく、このストレスを問題のないレベルま
で軽減することができる。
【0065】よって、放熱器28を内蔵するディスプレ
イユニット3が回動するにも拘わらず、第1および第2
の熱移送パイプ45,46の損傷やそれに伴う冷媒の漏
洩を未然に防止することができ、信頼性を充分に確保で
きる。
【0066】しかも、第1および第2の熱移送パイプ4
5,46の曲げ吸収部52,53は、そのコイル状に巻
回されたループ部54,55が互いに噛み合うように同
軸状に組み合わされているので、これら曲げ吸収部5
2,53を第1および第2の熱移送パイプ45,46の
途中にコンパクトに設置することができる。
【0067】このため、筐体4およびディスプレイハウ
ジング15の内部に、第1および第2の熱移送パイプ4
5,46の曲げ吸収部52,53を個別に収める広いス
ペースを確保する必要はなく、これら曲げ吸収部52,
53の設置を無理なく行えるといった利点がある。
【0068】加えて、曲げ吸収部52,53を同軸状に
組み合わせた時に、隣り合うループ部54,55の間に
断熱用の隙間57が存在するので、受熱ヘッド27での
熱交換により加熱された冷媒が流れる曲げ吸収部52
と、放熱器28での熱交換により冷却された冷媒が流れ
る曲げ吸収部53との間での不所望な熱交換を防止する
ことができる。このため、受熱ヘッド27から放熱器2
8にかけての熱の輸送効率を高めることができる。
【0069】なお、本発明は上記第1の実施の形態に特
定されるものではなく、図7および図8に本発明の第2
の実施の形態を示す。
【0070】この第2の実施の形態は、ディスプレイユ
ニット3の回動時に、第1および第2の熱移送パイプ4
5,46に加わる曲げを吸収するための構成が上記第1
の実施の形態と相違しており、それ以外のポータブルコ
ンピュータ1および冷却装置26の基本的な構成は、第
1の実施の形態と同様である。そのため、第2の実施の
形態において、第1の実施の形態と同一の構成部分には
同一の参照符号を付して、その説明を省略する。
【0071】図7に示すように、第1および第2の熱移
送パイプ45,46は、その中間部50,51に共通の
曲げ吸収部61を有している。曲げ吸収部61は、ヒン
ジ軸23の軸方向に延びる細長い偏平な中空箱状に形成
されており、その断面形状が長軸X1と短軸X2とを有する
角パイプ状をなしている。曲げ吸収部61は、耐熱性を
有する合成樹脂材料にて構成されており、ヒンジ軸23
の軸線O1上に位置されているとともに、この軸線回りに
捩じり変形が可能となるような弾性を有している。
【0072】曲げ吸収部61の内部は、区画壁62によ
って第1の通路部63と第2の通路部64とに仕切られ
ている。これら通路部63,64は、曲げ吸収部61の
長軸X1方向に並べて配置されている。第1の通路部63
は、その長手方向に沿う両端部に接続口65a,65b
を有し、これら接続口65a,65bに第1の熱移送パ
イプ45の上流部分45aと下流部分45bとが接続さ
れている。第2の通路部64は、その長手方向に沿う両
端部に接続口66a,66bを有し、これら接続口66
a,66bに第2の熱移送パイプ46の上流部分46a
と下流部分46bとが接続されている。
【0073】そのため、第1の通路部63は、第1の熱
移送パイプ45の一部となってここを受熱ヘッド27か
ら放熱器28に向う冷媒が流れるとともに、第2の通路
部64は、第2の熱移送パイプ46の一部となってここ
を放熱器28からポンプ47に向う冷媒が流れるように
なっている。
【0074】そして、この曲げ吸収部61は、ディスプ
レイハウジング15のパイプガイド25に挿通されてお
り、このディスプレイハウジング15の脚部18aと筐
体4との間に跨って配置されている。
【0075】このような構成によると、弾性変形が可能
な合成樹脂材料にて構成された曲げ吸収部61は、ヒン
ジ軸23の軸方向に沿って延びる細長い偏平な中空箱状
をなしているので、このヒンジ軸23の軸線O1回りに捩
じり易いような形状となる。このため、曲げ吸収部61
にディスプレイユニット3の回動に伴う曲げが加わった
際には、その回動方向に滑らかに捩じり変位することに
なり、曲げ吸収部61に加わる曲げを穏やかな捩じりに
変換して吸収する。
【0076】よって、第1および第2の熱移送パイプ4
5,46の特定部分に機械的なストレスが集中して加わ
ることはなく、このストレスを問題のないレベルまで軽
減することができる。
【0077】加えて、上記構成によると、受熱ヘッド2
7から放熱器28に向う冷媒が流れる第1の通路部63
と、放熱器28から戻される冷媒が流れる第2の通路部
64とが一つの曲げ吸収部61の内部に互いに並んで配
置されているので、この曲げ吸収部61は循環経路29
の一個所に設置すれば良い。このため、曲げ吸収部61
を循環経路29の途中にコンパクトに設置することがで
き、筐体4やディスプレイハウジング15の内部に、曲
げ吸収部61を収める広いスペースを確保する必要はな
い。
【0078】また、図9は、本発明の第3の実施の形態
を開示している。
【0079】この第3の実施の形態は、上記第2の実施
の形態を発展させたもので、上記曲げ吸収部61の内部
が一対の区画壁71a,71bによって第1の通路部6
3、第2の通路部64および空気室72とに三つに仕切
られている。空気室72は、曲げ吸収部61の全長に亙
って延びているとともに、第1および第2の通路部6
3,64の間に位置されている。そして、空気室72
は、第1および第2の通路部63,64とは独立した空
間となっており、この空気室72が断熱層として機能し
ている。
【0080】このような構成によれば、空気室72の存
在により、第1の通路部63と第2の通路部64との間
を熱的に遮断することができ、受熱ヘッド27での熱交
換により加熱された冷媒が流れる第1の通路部63と、
放熱器28での熱交換により冷却された冷媒が流れる第
2の通路部64とが共通の曲げ吸収部61の内部に位置
するにも拘わらず、これら通路部63,64の間での不
所望な熱交換を防止することができる。
【0081】このため、冷却装置26を全体的に見た時
に、受熱ヘッド27から放熱器28にかけての熱の輸送
効率を高めることができ、半導体パッケージ9の放熱性
能を良好に維持することができる。
【0082】また、図10および図11は、本発明の第
4の実施の形態を開示している。
【0083】この第4の実施の形態は、ディスプレイユ
ニット3の回動時に、第1および第2の熱移送パイプ4
5,46に加わる曲げを吸収するための構成が上記第1
の実施の形態と相違しており、それ以外のポータブルコ
ンピュータ1および冷却装置26の基本的な構成は、第
1の実施の形態と同様である。そのため、第4の実施の
形態において、第1の実施の形態と同一の構成部分には
同一の参照符号を付して、その説明を省略する。
【0084】図10に示すように、第1および第2の熱
移送パイプ45,46は、その中間部50,51に共通
の曲げ吸収部71を有している。曲げ吸収部71は、ヒ
ンジ軸23の軸方向に延びる細長い中空円筒状に形成さ
れている。この曲げ吸収部71は、耐熱性を有する柔軟
な合成樹脂材料にて構成されており、ヒンジ23の軸線
O1上に位置されている。そして、曲げ吸収部71の外周
面には、ガイド部としての螺旋状の溝72が形成されて
おり、この溝72の存在により、柔軟な曲げ吸収部71
がヒンジ軸23の軸線O1回りに捩じれ易い構成となって
いる。
【0085】曲げ吸収部71の内部は、区画壁73によ
って第1の通路部74と第2の通路部75とに仕切られ
ている。これら通路部74,75は、曲げ吸収部71の
径方向に並べて配置されている。第1の通路部74は、
その長手方向に沿う両端部に接続口76a,76bを有
し、これら接続口76a,76bに第1の熱移送パイプ
45の上流部分45aと下流部分45bとが接続されて
いる。第2の通路部75は、その長手方向に沿う両端部
に接続口77a,77bを有し、これら接続口77a,
77bに第2の熱移送パイプ46の上流部分46aと下
流部分46bとが接続されている。
【0086】そのため、第1の通路部74は、第1の熱
移送パイプ45の一部となってここを受熱ヘッド27か
ら放熱器28に向う冷媒が流れるとともに、第2の通路
部75は、第2の熱移送パイプ46の一部となってここ
を放熱器28からポンプ47に向う冷媒が流れるように
なっている。
【0087】そして、この曲げ吸収部71は、ディスプ
レイハウジング15のパイプガイド25に挿通されてお
り、このディスプレイハウジング15の脚部18aと筐
体4との間に跨って配置されている。
【0088】このような構成によると、柔軟な合成樹脂
材料にて構成された曲げ吸収部71は、ヒンジ軸23の
軸線O1の方向に延びる中空の円筒状をなすとともに、そ
の外周面に螺旋状の溝72が形成されているので、曲げ
吸収部71自体が溝72に沿って捩じれ易くなる。
【0089】このため、曲げ吸収部71にディスプレイ
ユニット3の回動に伴う曲げが加わった際には、この曲
げ吸収部71がディスプレイユニット3の回動方向に滑
らかに捩じり変位することになり、曲げ吸収部71に加
わる曲げを穏やかな捩じりに変換して吸収する。
【0090】よって、第1および第2の熱移送パイプ4
5,46の特定部分に機械的なストレスが集中して加わ
ることはなく、このストレスを問題のないレベルまで軽
減することができる。
【0091】また、受熱ヘッド27から放熱器28に向
う冷媒が流れる第1の通路部74と、放熱器28から戻
される冷媒が流れる第2の通路部75とが一つの曲げ吸
収部71の内部に互いに並べて配置されているので、曲
げ吸収部71は循環経路29の一個所に設置すれば良
い。このため、曲げ吸収部71を循環経路29の途中に
コンパクトに設置することができ、筐体4やディスプレ
イハウジング15の内部に、曲げ吸収部71を収める広
いスペースを確保する必要はない。
【0092】なお、第4の実施の形態では、曲げ吸収部
71を捩じれ易くするため、この曲げ吸収部71の外周
面に螺旋状の溝72を形成したが、この溝72の代わり
に螺旋状の凸条を形成しても良い。
【0093】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、ディスプ
レイユニットの回動時に、循環経路に加わる曲げを曲げ
吸収部が穏やかな捩じりに変換して吸収するので、機器
本体とディスプレイユニットとに跨る循環経路の特定部
分に機械的なストレスが集中して加わることはなく、こ
のストレスを問題のないレベルまで軽減することができ
る。このため、放熱部を有するディスプレイユニットが
回動するにも拘わらず、冷媒が流れる循環経路の損傷や
それに伴う冷媒の漏洩を未然に防止することができ、信
頼性を充分に確保することができる。
【0094】また、本発明によれば、第1および第2の
熱移送パイプの曲げ吸収部は、そのコイル状に巻回され
たループ部が互いにかみ合うように同軸状に組み合わさ
れているので、これら曲げ吸収部を循環経路の途中にコ
ンパクトに設置することができる。このため、機器本体
やディスプレイユニットの内部に、第1および第2の熱
移送パイプの曲げ吸収部を個別に収める広いスペースを
確保する必要はなく、これら曲げ吸収部の設置を無理な
く行うことができる。
【0095】また、本発明によれば、一つの曲げ吸収部
の内部に、冷媒の流れ方向が異なる第1および第2の二
つの通路部が形成されているので、この曲げ吸収部は循
環経路の一個所に設置すれば良く、この曲げ吸収部を循
環経路の途中にコンパクトに設置することができる。こ
のため、機器本体やディスプレイユニットの内部に、曲
げ吸収部を収める広いスペースを確保する必要はなく、
曲げ吸収部の設置を無理なく行えるとともに、電子機器
のコンパクト化にも容易に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態において、液例式の
冷却装置を組み込んだポータブルコンピュータの斜視
図。
【図2】コンピュータ本体およびディスプレイユニット
に液例式の冷却装置を組み込んだ状態を概略的に示すポ
ータブルコンピュータの断面図。
【図3】受熱ヘッドと半導体パッケージとの位置関係を
示す断面図。
【図4】熱伝導ケースの内部の冷媒流路を示す受熱ヘッ
ドの断面図。
【図5】筐体とディスプレイハウジングとに跨る第1お
よび第2の熱移送パイプの曲げ吸収部を拡大して示すポ
ータブルコンピュータの断面図。
【図6】(A)は、第1および第2の熱移送パイプの曲
げ吸収部を互いにかみ合うように組み合わせた状態を示
す斜視図。(B)は、第1および第2の熱移送パイプの
曲げ吸収部を個別に示す斜視図。
【図7】本発明の第2の実施の形態において、筐体とデ
ィスプレイハウジングとに跨る第1および第2の熱移送
パイプの曲げ吸収部を拡大して示すポータブルコンピュ
ータの断面図。
【図8】第1および第2の熱移送パイプの曲げ吸収部の
斜視図。
【図9】本発明の第3の実施の形態に用いられる曲げ吸
収部の断面図。
【図10】本発明の第4の実施の形態において、筐体と
ディスプレイハウジングとに跨る第1および第2の熱移
送パイプの曲げ吸収部を拡大して示すポータブルコンピ
ュータの断面図。
【図11】曲げ吸収部の断面図。
【符号の説明】
1…電子機器(ポータブルコンピュータ) 2…機器本体(コンピュータ本体) 3…ディスプレイユニット 9…発熱体(半導体パッケージ) 23…ヒンジ軸 27…受熱部(受熱ヘッド) 28…放熱部(放熱器) 29…循環経路 45…第1の熱移送パイプ 46…第2の熱移送パイプ 52,53,61,71…曲げ吸収部 54,55…ループ部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年5月7日(2001.5.7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】この新たな冷却方式では、筐体の内部にMP
Uに熱的に接続された受熱ヘッドを設置するとともに、
この筐体に支持されたディスプレイユニットの内部に放
熱板を設置し、これら受熱ヘッドと放熱板との間を冷媒
としての液体が流れる循環パイプを介して接続してい
る。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】この冷却方式によると、受熱ヘッドと放熱
板との間で液体を強制的に循環させることにより、受熱
ヘッドに伝えられたMPUの熱を液体を介して放熱板に運
び、ここでディスプレイユニットへの熱伝導による拡散
により空気中に放出するようになっている。そのため、
液冷による冷却方式は、従来の強制空冷に比べてMPUの
熱を効率良くディスプレイユニットに輸送することがで
き、MPUの冷却性能を高めることができるとともに、騒
音面でも何ら問題は生じないといった利点を有してい
る。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記液冷
よる冷却方式の場合、放熱板がディスプレイユニットの
内部に設置されるために、液体の流れ経路となる循環パ
イプは、このディスプレイユニットと筐体との間に跨っ
て配管されることになる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】このような構成によれば、受熱部と放熱部
との間で冷媒が強制的に循環されるので、発熱体の熱
は、機器本体の受熱部から循環経路を流れる冷媒を介し
てディスプレイユニットの放熱部に輸送され、ここで大
気中に放出される。放熱部での熱交換により冷却された
冷媒は、循環経路を通じて受熱部に戻され、再び発熱体
の熱を受ける。このようなサイクルを繰り返すことで、
発熱体の熱を効率良くディスプレイユニット側に逃して
大気中に放出することができる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】このような構成によれば、受熱部と放熱部
との間で冷媒が強制的に循環されるので、発熱体の熱
は、機器本体の受熱部から第1の熱移送パイプを流れる
冷媒を介してディスプレイユニットの放熱部に輸送さ
れ、ここで大気中に放出される。放熱部での熱交換によ
り冷却された冷媒は、第2の熱移送パイプを経て受熱部
に戻され、再び発熱体の熱を受ける。このようなサイク
ルを繰り返すことで、発熱体の熱を効率良くディスプレ
イユニット側に逃して大気中に放出することができる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】このような構成によれば、受熱部と放熱部
との間で冷媒が強制的に循環されるので、発熱体の熱
は、機器本体の受熱部から循環経路を流れる冷媒を介し
てディスプレイユニットの放熱部に輸送され、ここで大
気中に放出される。放熱部での熱交換により冷却された
冷媒は、循環経路を通じて受熱部に戻され、再び発熱体
の熱を受ける。このようなサイクルを繰り返すことで、
発熱体の熱を効率良くディスプレイユニット側に逃して
大気中に放出することができる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0051
【補正方法】変更
【補正内容】
【0051】このため、受熱ヘッド27の冷媒流路32
と放熱パイプ41とは、第1および第2の熱移送パイプ
45,46を介して接続されており、これら冷媒流路3
2、放熱パイプ41、第1および第2の熱移送パイプ4
5,46に、水あるいはフロロカーボンのような液状の
冷媒が封入されている。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0052
【補正方法】変更
【補正内容】
【0052】なお、冷媒は、液状に限らず、場合によっ
ては空気やヘリウムガスのような気体であっても良い。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0053
【補正方法】変更
【補正内容】
【0053】第2の熱移送パイプ46の途中には、ポン
プ47が設置されている。ポンプ47は、筐体4の内部
に収容されており、このポンプ47から送り出された冷
媒は、受熱ヘッド47に導かれるとともに、ここから第
1の熱移送パイプ45を通じて放熱パイプ41に導かれ
た後、第2の熱移送パイプ46を通じてポンプ47に戻
される。そのため、冷媒は、受熱ヘッド27と放熱パイ
プ41との間で強制的に循環されるようになっている。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0054
【補正方法】変更
【補正内容】
【0054】図2および図5に見られるように、第1お
よび第2の熱移送パイプ45,46は、筐体4の凸部6
とディスプレイハウジング15の脚部18aとに跨る中
間部50,51を有している。中間部50,51は、ヒ
ンジ軸23の軸線O1に沿って直線状に配管されている。
これら中間部50,51は、夫々図6に示すような曲げ
吸収部52,53を備えている。曲げ吸収部52,53
は、第1および第2の熱移送パイプ45,46をヒンジ
軸23の軸線O1の方向に沿ってコイル状に巻回すること
で構成され、これら曲げ吸収部52,53は、所定のピ
ッチPを存して隣り合う複数のループ部54,55を有
している。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0059
【補正方法】変更
【補正内容】
【0059】放熱パイプ41を流れる過程での熱交換に
より冷却された冷媒は、第2の熱移送パイプ46を介し
てポンプ47に導かれ、このポンプ47で加圧された
後、再び受熱ヘッド27に供給される。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0071
【補正方法】変更
【補正内容】
【0071】図7に示すように、第1および第2の熱移
送パイプ45,46は、その中間部50,51に共通の
曲げ吸収部61を有している。曲げ吸収部61は、ヒン
ジ軸23の軸方向に延びる細長い偏平な中空箱状に形成
されており、その断面形状が長軸X1と短軸X2とを有する
角パイプ状をなしている。曲げ吸収部61は、耐熱性を
有する合成樹脂材料にて構成されており、ヒンジ軸23
の軸線O1上に位置されているとともに、この軸線O1
回りに捩じり変形が可能となるような弾性を有してい
る。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0072
【補正方法】変更
【補正内容】
【0072】曲げ吸収部61の内部は、区画壁62によ
って第1の通路部63と第2の通路部64とに仕切られ
ている。これら通路部63,64は、曲げ吸収部61の
長軸X1方向に並べて配置されている。第1の通路部6
3は、その長手方向に沿う両端部に接続口65a,65
bを有している。一方の接続口65aは、第1の熱移送
パイプ45の上流部分45aに接続され、他方の接続口
65bは、第1の熱移送パイプ45の下流部分45bに
接続されている。第2の通路部64は、その長手方向に
沿う両端部に接続口66a,66bを有している。一方
の接続口66aは、第2の熱移送パイプ46の下流部分
46bに接続され、他方の接続口66bは、第2の熱移
送パイプ46の上流部分46aに接続されている。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0084
【補正方法】変更
【補正内容】
【0084】図10に示すように、第1および第2の熱
移送パイプ45,46は、その中間部50,51に共通
の曲げ吸収部81を有している。曲げ吸収部81は、ヒ
ンジ軸23の軸方向に延びる細長い中空円筒状に形成さ
れている。この曲げ吸収部81は、耐熱性を有する柔軟
な合成樹脂材料にて構成されており、ヒンジ軸23の軸
線O1上に位置されている。そして、曲げ吸収部81
外周面には、ガイド部としての螺旋状の溝82が形成さ
れており、この溝82の存在により、柔軟な曲げ吸収部
81がヒンジ軸23の軸線O1回りに捩じれ易い構成と
なっている。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0085
【補正方法】変更
【補正内容】
【0085】曲げ吸収部81の内部は、区画壁83によ
って第1の通路部84と第2の通路部85とに仕切られ
ている。これら通路部84,85は、曲げ吸収部81
径方向に並べて配置されている。第1の通路部84は、
その長手方向に沿う両端部に接続口86a,86bを有
している。一方の接続口86aは、第1の熱移送パイプ
45の上流部分45aに接続され、他方の接続口86b
は、第1の熱移送パイプ45の下流部分45bに接続さ
れている。第2の通路部85は、その長手方向に沿う両
端部に接続口87a,87bを有している。一方の接続
口87aは、第2の熱移送パイプ46の下流部分46b
に接続され、他方の接続口87bは、第2の熱移送パイ
プ46の上流部分46aに接続されている。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0086
【補正方法】変更
【補正内容】
【0086】そのため、第1の通路部84は、第1の熱
移送パイプ45の一部となってここを受熱ヘッド27か
ら放熱器28に向かう冷媒が流れるとともに、第2の通
路部85は、第2の熱移送パイプ46の一部となってこ
こを放熱器28からポンプ47に向かう冷媒が流れるよ
うになっている。
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0087
【補正方法】変更
【補正内容】
【0087】そして、この曲げ吸収部81は、ディスプ
レイハウジング15のパイプガイド25に挿通されてお
り、このディスプレイハウジング15の脚部18aと筐
体4との間に跨って配置されている。
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0088
【補正方法】変更
【補正内容】
【0088】このような構成によると、柔軟な合成樹脂
材料にて構成された曲げ吸収部81は、ヒンジ軸23の
軸線O1の方向に延びる中空の円筒状をなすとともに、そ
の外周面に螺旋状の溝82が形成されているので、曲げ
吸収部81自体が溝82に沿って捩じれ易くなる。
【手続補正19】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0089
【補正方法】変更
【補正内容】
【0089】このため、曲げ吸収部81にディスプレイ
ユニット3の回動に伴う曲げが加わった際には、この曲
げ吸収部81がディスプレイユニット3の回動方向に滑
らかに捩じり変位することになり、曲げ吸収部81に加
わる曲げを穏やかな捩じりに変換して吸収する。
【手続補正20】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0091
【補正方法】変更
【補正内容】
【0091】また、受熱ヘッド27から放熱器28に向
かう冷媒が流れる第1の通路部84と、放熱器28から
戻される冷媒が流れる第2の通路部85とが一つの曲げ
吸収部81の内部に互いに並べて配置されているので、
この曲げ吸収部81は循環経路29の一個所に設置すれ
ば良い。このため、曲げ吸収部81を循環経路29の途
中にコンパクトに設置することができ、筐体4やディス
プレイハウジング15の内部に、曲げ吸収部81を収め
る広いスペースを確保する必要はない。
【手続補正21】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0092
【補正方法】変更
【補正内容】
【0092】なお、第4の実施の形態では、曲げ吸収部
81を捩じれ易くするため、この曲げ吸収部81の外周
面に螺旋状の溝82を形成したが、この溝82の代わり
に螺旋状の凸条を形成しても良い。
【手続補正22】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】符号の説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【符号の説明】 1…電子機器(ポータブルコンピュータ) 2…機器本体(コンピュータ本体) 3…ディスプレイユニット 9…発熱体(半導体パッケージ) 23…ヒンジ軸 27…受熱部(受熱ヘッド) 28…放熱部(放熱器) 29…循環経路 45…第1の熱移送パイプ 46…第2の熱移送パイプ 52,53,61,81…曲げ吸収部 54,55…ループ部
【手続補正23】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】
【手続補正24】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】
【手続補正25】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図10
【補正方法】変更
【補正内容】
【図10】
【手続補正26】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図11
【補正方法】変更
【補正内容】
【図11】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4E360 AB02 AB12 ED02 ED03 ED16 ED17 ED23 ED27 GA02 GA12 GA24 GA29 GA52 GB46 GC04 5E322 AA07 AA11 AB01 AB04 AB06 AB07 DA01 FA01 FA02 FA05 5F036 AA01 BA03 BA05 BA10 BA24 BB21 BB43 BB48 BC09

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発熱体を内蔵する機器本体と、 上記機器本体にヒンジ軸を介して支持され、このヒンジ
    軸の軸回り方向に回動可能なディスプレイユニットと、 上記機器本体内の発熱体に熱的に接続された受熱部と、 上記ディスプレイユニットに設置された放熱部と、 上記機器本体と上記ディスプレイユニットとに跨って配
    置され、上記受熱部と上記放熱部との間で冷媒を強制的
    に循環させる循環経路とを具備し、 上記循環経路は、上記ヒンジ軸と同軸状に配置されて、
    上記ディスプレイユニットの回動に追従して捩じり変位
    可能な形状の曲げ吸収部を備えていることを特徴とする
    携帯形電子機器。
  2. 【請求項2】 発熱体を内蔵する機器本体と、 上記機器本体にヒンジ軸を介して支持され、このヒンジ
    軸の軸回り方向に回動可能なディスプレイユニットと、 上記機器本体内の発熱体に熱的に接続された受熱部と、 上記ディスプレイユニットに設置された放熱部と、 上記機器本体と上記ディスプレイユニットとに跨って配
    置され、上記受熱部と上記放熱部との間で冷媒を強制的
    に循環させる循環経路とを具備し、 上記循環経路は、上記受熱部で加熱された冷媒を上記放
    熱部に導く第1の熱移送パイプと、上記放熱部で放熱さ
    れた冷媒を上記受熱部に導く第2の熱移送パイプとを有
    し、これら第1および第2の熱移送パイプは、夫々上記
    ヒンジ軸の軸方向に沿ってコイル状に巻回された複数の
    ループ部を有する曲げ吸収部を含み、これら曲げ吸収部
    は、そのループ部が互いにかみ合うように同軸状に組み
    合わされていることを特徴とする携帯形電子機器。
  3. 【請求項3】 発熱体を内蔵する機器本体と、 上記機器本体にヒンジ軸を介して支持され、このヒンジ
    軸の軸回り方向に回動可能なディスプレイユニットと、 上記機器本体内の発熱体に熱的に接続された受熱部と、 上記ディスプレイユニットに設置された放熱部と、 上記機器本体と上記ディスプレイユニットとに跨って配
    置され、上記受熱部と上記放熱部との間で冷媒を強制的
    に循環させる循環経路とを具備し、 上記循環経路は、上記ヒンジ軸の軸方向に延びるととも
    に、このヒンジ軸と同軸状に配置された弾性変形が可能
    な中空の曲げ吸収部を有し、この曲げ吸収部の内部は、
    少なくとも上記受熱部で加熱された冷媒を上記放熱部に
    導く第1の通路部と、上記放熱部で放熱された冷媒を上
    記受熱部に導く第2の通路部とに仕切られていることを
    特徴とする携帯形電子機器。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれかの記
    載において、上記循環経路は、冷媒を圧送するポンプを
    備えていることを特徴とする携帯形電子機器。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項3のいずれかの記
    載において、上記ディスプレイユニットは、熱伝導性の
    ディスプレイハウジングを有し、上記放熱部は、上記デ
    ィスプレイハウジングに熱的に接続されていることを特
    徴とする携帯形電子機器。
  6. 【請求項6】 請求項5の記載において、上記受熱部
    は、冷媒が流れる冷媒流路を有する熱伝導ケースを有
    し、この熱伝導ケースに上記発熱体が熱的に接続されて
    いるとともに、上記放熱部は、蛇行状に配管された放熱
    パイプを有し、この放熱パイプが上記ディスプレイハウ
    ジングに熱的に接続されていることを特徴とする携帯形
    電子機器。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし請求項3のいずれかの記
    載において、上記曲げ吸収部は、上記機器本体と上記デ
    ィスプレイユニットとに跨って配置されていることを特
    徴とする携帯形電子機器。
  8. 【請求項8】 請求項2の記載において、上記曲げ吸収
    部を含む上記第1および第2の熱移送パイプは、弾性変
    形が可能な金属製の丸パイプにて構成されていることを
    特徴とする携帯形電子機器。
  9. 【請求項9】 請求項3の記載において、上記曲げ吸収
    部は、長軸と短軸とを有する偏平な中空箱状をなしてお
    り、上記第1の通路部と上記第2の通路部とは、上記曲
    げ吸収部の長軸方向に互いに並べて配置されていること
    を特徴とする携帯形電子機器。
  10. 【請求項10】 請求項3又は請求項9の記載におい
    て、上記曲げ吸収部は、上記第1の通路部と第2の通路
    部との間に介在される断熱層を有していることを特徴と
    する携帯形電子機器。
  11. 【請求項11】 請求項3の記載において、上記曲げ吸
    収部は、上記ヒンジ軸の軸方向に沿って延びる円筒状を
    なしており、この曲げ吸収部の外周面に螺旋状のガイド
    部が形成されていることを特徴とする携帯形電子機器。
  12. 【請求項12】 機器本体内の発熱体に熱的に接続され
    る受熱部と、 上記機器本体にヒンジ軸を介して回動可能に支持された
    ディスプレイユニットに設置される放熱部と、 上記受熱部と上記放熱部とを接続するとともに、これら
    受熱部と放熱部との間で冷媒を強制的に循環させる循環
    経路とを具備し、 上記循環経路は、上記ヒンジ軸と同軸状に配置されて、
    上記ディスプレイユニットの回動に追従して捩じり変位
    可能な形状の曲げ吸収部を備えていることを特徴とする
    電子機器用冷却装置。
  13. 【請求項13】 請求項12の記載において、上記循環
    経路は、上記受熱部で加熱された冷媒を上記放熱部に導
    く第1の熱移送パイプと、上記放熱部で放熱された冷媒
    を上記受熱部に導く第2の熱移送パイプとを有し、ま
    た、上記曲げ吸収部は、上記第1および第2の熱移送パ
    イプの一部を夫々上記ヒンジ軸の軸方向に沿ってコイル
    状に巻回することで構成され、これら第1および第2の
    熱移送パイプの曲げ吸収部は、複数のループ部を有する
    とともに、このループ部が互いに噛み合うように同軸状
    に組み合わされていることを特徴とする電子機器用冷却
    装置。
  14. 【請求項14】 請求項13の記載において、上記第1
    および第2の熱移送パイプの曲げ吸収部を同軸状に組み
    合わせた時に、隣り合うループ部の間に断熱用の隙間が
    形成されることを特徴とする電子機器用冷却装置。
  15. 【請求項15】 請求項12の記載において、上記曲げ
    吸収部は、上記ヒンジ軸の軸方向に沿って延びるととも
    に、弾性変形が可能な中空の細長い形状を有し、この曲
    げ吸収部の内部は、少なくとも上記受熱部で加熱された
    冷媒を上記放熱部に導く第1の通路部と、上記放熱部で
    放熱された冷媒を上記受熱部に導く第2の通路部とに仕
    切られていることを特徴とする電子機器用冷却装置。
  16. 【請求項16】 請求項15の記載において、上記曲げ
    吸収部は、長軸と短軸とを有する偏平な中空箱状をなし
    ており、上記第1の通路部と上記第2の通路部とは、上
    記曲げ吸収部の長軸方向に互いに並べて配置されている
    ことを特徴とする電子機器用冷却装置。
  17. 【請求項17】 請求項15又は請求項16の記載にお
    いて、上記曲げ吸収部は、上記第1の通路部と第2の通
    路部との間に介在される断熱層を有していることを特徴
    とする電子機器用冷却装置。
  18. 【請求項18】 請求項15の記載において、上記曲げ
    吸収部は、円筒状をなしており、この曲げ吸収部の外周
    面に螺旋状のガイド部が形成されていることを特徴とす
    る電子機器用冷却装置。
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