JP2002012457A - 積層体 - Google Patents

積層体

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JP2002012457A
JP2002012457A JP2000188794A JP2000188794A JP2002012457A JP 2002012457 A JP2002012457 A JP 2002012457A JP 2000188794 A JP2000188794 A JP 2000188794A JP 2000188794 A JP2000188794 A JP 2000188794A JP 2002012457 A JP2002012457 A JP 2002012457A
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laminate
glass
resin
resin layer
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Takeshi Awaya
武司 淡谷
Kunio Nakada
邦雄 中田
Masaki Tawara
雅貴 田原
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Central Glass Co Ltd
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Landscapes

  • Joining Of Glass To Other Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】住宅などの建物の窓に用いられる板ガラスは、
安全性の高いものはあるが、明確に評価されたものがな
かった。 【解決手段】樹脂層や樹脂フィルムを板ガラスの間に設
け、これらの厚みを規定することによって、外部から容
易に破壊しにくい3層構成から7層構成の積層体をとし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、住宅の窓等に使用
する積層体に関し、特に防犯性能を付与した積層体に関
する。
【0002】
【従来の技術】合わせガラスと呼ばれる、2枚の板ガラ
スが樹脂層によって接着された積層体は、人体が積層体
にぶつかり衝撃力を受けても、積層体が破砕して衝撃力
を緩和するので、学校や図書館等の公共建物の窓ガラス
や自動車の風防ガラスなどに、安全ガラスとして使用さ
れている。合わせガラスの安全性能は、JIS R32
05で評価される。
【0003】安全ガラスについては、英国特許828,
381号明細書に、樹脂層にポリビニルブチラール(P
VB)を用い、2枚の板ガラスを樹脂層で接着させた3
層構成のものと、樹脂層の間にポリエチレンテレフタレ
ート(PET)フィルムを挿入させ、2枚のガラスを該
樹脂層で接着させた5層構成のものが開示されており、
評価は鋼球の落下試験によって、安全性能を判断してい
る。
【0004】また、特表平7−503414号公報に開
示されているように、3枚乃至7枚の板ガラスをPVB
で接着し、衝撃物の耐貫通性能を向上さて、防弾ガラス
としたものがある。
【0005】耐貫通性の観点から、合わせガラスは、1
枚の板ガラスよりも防犯性能は高いと言われ、接着する
板ガラスの枚数を増やせば、耐貫通性能が向上し、つい
には弾丸をも通さない性能を有するようになる。
【0006】また、防火性能を目的として製造されてい
る網入りガラスは、通常使用されている透明な板ガラス
や着色されている板ガラスよりも、ガラス中の網によ
り、耐貫通性能は高く、防犯性能を有すると判断され
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】2枚の板ガラスを樹脂
層によって接着した合わせガラスは、安全性能は評価さ
れているものの、耐貫通性能を重視する防犯性能につい
ては、不明である。
【0008】また、板ガラスの枚数を多くした耐貫通性
の優れた防弾用の積層体は、厚みが大きく、住宅用のサ
ッシに嵌め込むことができない。
【0009】本発明は、住宅の窓ガラスを破壊して、外
から住宅内に侵入することを困難にし、耐貫通性能を重
視した防犯性能の高い積層体を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の積層体は、ポリ
ビニルブチラール、エチレンビニルアセテートまたは架
橋エチレンビニルアセテートの1つからなる樹脂層を2
枚の板ガラスの間に設け、該樹脂層で2枚の板ガラスが
接着されている積層体において、厚みx1が2mm以上
の樹脂膜と、厚みy1とy2が1.5mm以上である2枚
の板ガラスとを加熱・加圧して接合となる積層体であ
り、窓枠の溝巾から積層体を嵌め込むのに必要な面クリ
アランスの最小値を引いた値tに対して,x1≦t−
(y1+y2)であることを特徴とする積層体である。
【0011】また、ポリビニルブチラール、エチレンビ
ニルアセテートあるいは架橋エチレンビニルアセテート
の1つからなる樹脂層を2層設け、該樹脂層の間にポリ
エチレンテレフタレートフィルムを挿入し、該樹脂層の
外側に板ガラスがあり、該樹脂層によって該板ガラスと
該ポリエチレンテレフタレートフィルムが接着されてい
る5層構成の積層体において、1つの厚みx2が0.3
mm以上である樹脂膜と、もう1つの厚みx3が0.6
mm以上である樹脂膜と、厚みz1が0.1mm以上の
ポリエチレンテレフタレートフィルムと、厚みy1、y2
が1.5mm以上である2枚の板ガラスとを、加熱・加
圧して接合となる積層体であって、窓枠の溝巾から積層
体を嵌め込むのに必要な面クリアランスの最小値を引い
た値tに対して、x2+x3+z1≦t−(y1+y2)で
あることを特徴とする積層体である。
【0012】また、ポリビニルブチラール、エチレンビ
ニルアセテートあるいは架橋エチレンビニルアセテート
の1つからなる樹脂層を3層設け、該樹脂層の間にポリ
エチレンテレフタレートフィルムを挿入し、最外側に板
ガラスがあり、該樹脂層によって該板ガラスと該ポリエ
チレンテレフタレートフィルムが接着されている7層構
成の積層体において、厚みx4、x5、x6が0.3mm
以上である3枚の樹脂膜と、厚みz2、z3が0.1mm
以上である2枚のポリエチレンテレフタレートフィルム
と、厚みy1、y2が1.5mm以上である2枚の板ガラ
スとを加熱・加圧して接合となる積層体であって、窓枠
の溝巾から積層体を嵌め込むのに必要な面クリアランス
の最小値を引いた値tに対して、x4+x5+x6+z2+
z3≦t−(y1+y2)であることを特徴とする積層体
である。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明に用いられる樹脂層は、ポ
リビニルブチラール(PVB)、エチレンビニルアセテ
ート(EVA)、あるいは架橋エチレンビニルアセテー
ト(架橋EVA)の樹脂膜の内の1つを用いる。
【0014】板ガラスは透明なフロート板ガラスあるい
は着色された熱線吸収板ガラス、ガラス面に光学薄膜が
塗膜されている熱線反射ガラス、高性能熱線反射ガラ
ス、低放射ガラス等である。積層体に対して、透明度を
必要とされない場合はEVA、透明度を必要とされる場
合はPVB、耐水性能を必要とされる場合には架橋EV
Aをそれぞれ使用することが好ましい。
【0015】PETフィルムは透明なものや着色された
もの、あるいは光学薄膜の塗膜されたものを使用するこ
とができ、不透明なものでもよい。
【0016】また、本発明の積層体は、住宅に用いるこ
とを主な目的としており、従って、住宅に用いられる通
常のサッシに嵌め込むことが可能でなければならない。
【0017】図3は、本発明の積層体を窓枠に嵌め込ん
だ要部の断面図である。窓枠14の溝巾wおよび積層体
12を嵌め込むのに必要な面クリアランスの最小値aに
対し嵌め込むことが可能な積層体12の厚みtは、w−
2aである。
【0018】厚み5mm以下の板ガラスに対して使用さ
れる窓枠では、wは9mm、aは1mmであり、したが
ってt=7mmとなる。また、厚み8mmの板ガラスに
対しては、w=11mm、a=1mmであり、t=9m
mとなる。
【0019】積層体は、図2に示すような、樹脂層3に
板ガラス1,2が接着されている3層構成のもの、図4
に示すように、樹脂層4,5の間にPETフィルムが挿
入されて接着され、樹脂層4に板ガラス1が、樹脂層5
に板ガラス2が接着されている5層構成のもの、さらに
は図5に示すように、2枚のPETフィルム10,11
が樹脂層6,7,8の間に挿入されして接着され、最外
側に板ガラス1,2が接着されている7層構成のもので
ある。
【0020】板ガラス1,2は1.5mm以上であるこ
とが好ましく、望ましくは2.0mm以上である。板ガ
ラスが薄いと、積層体はたわみやすいので、積層体の面
積が大きい場合は、サッシののみこみしろが不十分とな
る場合がある。また、住宅において、厚みが3mm以上
の板ガラスが多く用いられているので、台風時の風圧に
対する安全性から、1.5mmよりも薄い板ガラスを用
いることは好ましいとはいえない。
【0021】前述の積層体は、いずれも合わせガラスを
製造するオートクレーブ装置や真空融着装置等で加熱・
加圧することで、板ガラスやPETフィルムが樹脂層に
より、強固に接着されたものである。
【0022】積層体の製造条件は、限定されるものでは
ないが、例えばPVBの場合は、加熱温度を120〜1
45℃、圧力を1.03×106〜1.27×106Pa
/m 2(10.5〜13.0kg/cm2)とすることが望
ましい。
【0023】また、EVAの場合は、加熱温度を90〜
110℃とし、架橋EVAの場合は、加熱温度を約12
0〜140℃とすることが望ましい。
【0024】
【作用】前述する3層構成、5層構成および7層構成の
積層体の防犯性能を、CEN規格「TC129N222
E」に基づき、判定する。すなわち、積層体を1100
mm×900mmのサイズで作製し試験体とする。この
試験体に、重さ4.11Kg、直径100mmの鋼球を
高さ9mから3回自由落下させ、貫通の有無により、防
犯性能を判定した。この試験方法での判定基準は、同規
格のP4Aクラスである。なお、CEN規格「TC12
9N222E」では、予想されるガラスの破り方(使用
する道具や開口の大きさ)により防犯クラスが9段階に
分かれており、P4Aクラスは「中道具(小型のバール
等)」を用いて手を差し込める程度の「小開口」を開
け、窓のクレセントを外して侵入する手口に対応する防
犯ガラスである。
【0025】本発明の積層体は、厚みが比較的小さいも
ので、前記規格に基ずく防犯性能を有するものである。
【0026】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明を詳細に説
明する。
【0027】実施例1 本実施例の積層体は、図2に示す3層構成の積層体で、
サイズ1100mm×900mm、厚み1.7mmの透
明なフロート板ガラス1,2を樹脂層3により、加熱・
加圧処理して接着した。樹脂層3には、厚み2.2mm
のPVB、EVAあるいは架橋EVAを用いた。
【0028】実施例2 厚み2.4mmの透明なフロート板ガラスを用いた他
は、実施例1と同様にした。
【0029】実施例3 厚み2.7mmの透明なフロート板ガラスを用いた他
は、実施例1と同様にした。
【0030】比較例1 樹脂層3に厚み1.5mmのPVB、EVAあるいは架
橋EVAを用いた他は、実施例1と同様にした。
【0031】比較例2 厚み2.4mmの透明なフロート板ガラスを用いた他
は、比較例1と同様にした。
【0032】比較例3 厚み2.7mmの透明なフロート板ガラスを用いた他
は、比較例1と同様にした。
【0033】実施例1から比較例3までの積層体を、C
EN規格「TC129N222E」P4Aクラスの試験
を行い、表1の試験結果を得た。表1において、樹脂膜
の厚みは接合前の測定値であり、積層体の厚みは接合後
の測定値である。
【0034】
【表1】
【0035】表1に示す結果から、図2に示すようなP
VB、EVAあるいは架橋EVAの1つからなる樹脂層
を2枚の板ガラスの間に設け、該樹脂層で2枚の板ガラ
スが接着されている積層体において、樹脂層の厚みx1
は、2mm以上で、板ガラスの厚みy1、y2および窓枠
に嵌め込むことのできる積層体の厚みtに対して,x1
≦t−(y1+y2)とすれば、CEN規格「TC129
N222E」のP4Aクラスの防犯性能を有する。
【0036】図1は、樹脂層3の厚みx1を、使用する
板ガラスの厚みの合計y1+y2とサッシに嵌め込むこと
ができる積層体の厚みtに対して示したものである。図
1により、y1、y2およびtから、樹脂層の厚みを決定
できる。
【0037】実施例4 本実施例の積層体は、図4に示す5層構成の積層体で、
サイズ1100mm×900mm、厚み1.7mmの透
明なフロート板ガラス1,2を、PETフィルム9を挟
んだ樹脂層4、5により、加熱・加圧処理して接着し
た。
【0038】樹脂層4には厚み0.8mmのPVB、E
VAあるいは架橋EVAを用い、樹脂層5には厚み0.
4mmのPVB、EVAあるいは架橋EVAを用いた。
PETフィルム9には厚み0.2mmのものをもちい
た。
【0039】実施例5 板ガラス1,2の厚みを2.4mmとした他は、実施例
4と同様にした。
【0040】実施例6 板ガラス1,2の厚みを2.7mmとした他は、実施例
4と同様にした。
【0041】実施例7 樹脂層4の厚みを1.2mmとした他は実施例4と同様
にした。
【0042】実施例8 板ガラス1,2の厚みを2.4mmとした他は、実施例
7と同様にした。
【0043】実施例9 板ガラス1,2の厚みを2.7mmとした他は、実施例
7と同様にした。
【0044】実施例10 樹脂層4の厚みを0.7mm、樹脂層5の厚みを0.5
mmとした他は実施例4と同様にした。
【0045】実施例11 板ガラス1,2の厚みを2.4mmとした他は、実施例
10と同様にした。
【0046】実施例12 板ガラス1,2の厚みを2.7mmとした他は、実施例
10と同様にした。
【0047】実施例13 PETフィルム9の厚みを0.1mmとした他は、実施
例9と同様にした。
【0048】実施例14 樹脂層5の厚みを0.8mmとした他は、実施例13と
同様にした。
【0049】比較例4 樹脂層4の厚みを0.4mmとした他は実施例4と同様
にした。
【0050】比較例5 樹脂層4の厚みを0.4mmとした他は実施例5と同様
にした。
【0051】比較例6 樹脂層4の厚みを0.4mmとした他は実施例6と同様
にした。
【0052】比較例7 PETフィルム9の厚みを0.3mmとした他は比較例
4と同様にした。
【0053】比較例8 PETフィルム6の厚みを0.3mmとした他は比較例
5と同様にした。
【0054】比較例9 PETフィルム6の厚みを0.3mmとした他は比較例
6と同様にした。
【0055】実施例4から実施例14、および比較例4
から比較例12までの、5層構成の積層体を、CEN規
格「TC129N222E」P4Aクラスの試験を行
い、表2の試験結果を得た。表2において、表1と同じ
く、樹脂膜の厚みは接合前の測定値であり、積層体の厚
みは接合後の測定値である。
【0056】
【表2】
【0057】表2に示す結果から、図4に示すような、
PVB、EVAあるいは架橋EVAの1つからなる樹脂
層を2層設け、該樹脂層4、5の間にPETフィルム9
を挿入し、該樹脂層4、5の外側に板ガラス1、2があ
り、該樹脂層4、5によって該板ガラス1、2と該PE
Tフィルム9が接着されている5層構成の積層体におい
て、該樹脂層の1つの厚みx2は0.3mm以上であ
り、もう1つの厚みx3は0.6mm以上であり、2枚
の板ガラスの厚みy1、y2は共に1.5mm以上であ
り、窓枠の溝巾から積層体を嵌め込むのに必要な面クリ
アランスの最小値を引いた値tに対して、x2+x3+z
1≦t−(y1+y2)とすれば、CEN規格「TC12
9N222E」のP4Aクラスの防犯性能を有する。
【0058】図6は、樹脂層4,5の厚みの合計x2+
x3を、使用する板ガラスの厚みの合計y1+y2、使用
するPETフィルム9の厚みZ1、およびサッシに嵌め
込むことができる積層体の厚みtに対して示したもので
あり、図6を用いて、y1、y2、z1およびtから、樹
脂層の厚みを決定できる。
【0059】実施例15 本実施例の積層体は、図5に示す7層構成の積層体で、
サイズ1100mm×900mm、厚み1.7mmの透
明なフロート板ガラス1,2を、PETフィルム10、
11を挟んだ樹脂層6,7,8により、加熱・加圧処理
して接着した。
【0060】樹脂層6,7,8には厚み0.4mmのP
VB、EVA、あるいは架橋EVAを用い、PETフィ
ルム10、11には、厚み0.1mmのものを用いた。
【0061】実施例16 板ガラス1,2の厚みを2.4mmとした他は、実施例
15と同様にした。
【0062】実施例17 板ガラス1,2の厚みを2.7mmとした他は、実施例
15と同様にした。
【0063】実施例18 PETフィルム10,11の厚みを0.2mmとした他
は実施例15と同様にした。
【0064】実施例19 PETフィルム10,11の厚みを0.2mmとした他
は実施例16と同様にした。
【0065】実施例20 PETフィルム10,11の厚みを0.2mmとした他
は実施例17と同様にした。
【0066】比較例10 樹脂層6,7,8の厚みを0.2mmとした他は実施例
15と同様にした。
【0067】比較例11 樹脂層6,7,8の厚みを0.2mmとした他は実施例
16と同様にした。
【0068】比較例12 樹脂層6,7,8の厚みを0.2mmとした他は実施例
17と同様にした。
【0069】比較例13 PETフィルム10,11の厚みを0.2mmとした他
は比較例10と同様にした。
【0070】比較例14 PETフィルム10,11の厚みを0.2mmとした他
は比較例11と同様にした。
【0071】比較例15 PETフィルム10,11の厚みを0.2mmとした他
は比較例12と同様にした。
【0072】比較例16 樹脂層6,7,8の厚みを0.25mmとした他は比較
例15と同様にした。
【0073】前記の実施例15から実施例20および比
較例10から比較例16までの7層構成の積層体につい
て、CEN規格「TC129N222E」P4Aクラス
の試験を行い、表3の試験結果を得た。表3において、
表1、表2と同じく、樹脂膜の厚みは接合前の測定値で
あり、積層体の厚みは接合後の測定値である。
【0074】
【表3】
【0075】表3に示す結果から、図5に示すような、
PVB、EVAあるいは架橋EVAの1つからなる樹脂
層を3層設け、該樹脂層6、7、8の間にPETフィル
ム10、11を挿入し、最外側に板ガラス1、2があ
り、該樹脂層6、7、8によって該板ガラス1、2と該
PETフィルム10、11が接着されている7層構成の
積層体において、該樹脂層6、7、8の3層の厚みx
4、x5、x6はすべて0.3mm以上であり、該PET
フィルム10、11の厚みz2、z3は共に0.1mm以
上であり、2枚の板ガラス1、2の厚みy1、y2は共に
1.5mm以上であって、窓枠の溝巾から積層体を嵌め
込むのに必要な面クリアランスの最小値を引いた値tに
対して、x4+x5+x6+z2+z3≦t−(y1+y2)
とすれば、CEN規格「TC129N222E」のP4
Aクラスの防犯性能を有する。
【0076】図7は、樹脂層6,7,8の厚みの合計x
4+x5+x6を、使用する板ガラスの厚みの合計y1+y
2、使用するPETフィルムの厚みz2+z3、およびサ
ッシに嵌め込むことができる積層体の厚みtに対して示
したものであり、図7を用いて、y1、y2、z2、z3お
よびtから、樹脂層の厚みを決定できる。
【0077】
【発明の効果】本発明の積層体は、住宅用の通常のサッ
シに使用できる、耐貫通性に優れ、防犯性の高い積層体
を提供することを可能にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】3層構成の積層体の実施例にたいする、各層の
厚みの関係を示すグラフ。
【図2】3層構成の積層体の断面図。
【図3】積層体を窓枠に嵌め込んだ要部の断面図。
【図4】5層構成の積層体の断面図。
【図5】7層構成の積層体の断面図。
【図6】5層構成の積層体の実施例にたいする、各層の
厚みの関係を示すグラフ。
【図7】7層構成の積層体の実施例にたいする、各層の
厚みの関係を示すグラフ。
【符号の説明】
1、2 板ガラス 3,4,5、6,7,8 樹脂層 9,10,11 PETフィルム 12 積層体 13 シーリング材 14 窓枠 15 バックアップ材 16 セッティングブロック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田原 雅貴 三重県松阪市大口町1510番地 セントラル 硝子株式会社硝子研究所内 Fターム(参考) 4G061 AA04 BA01 BA02 CB03 CB18 CB19 CD02 CD03 CD18 DA29 DA30 DA40

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリビニルブチラール、エチレンビニルア
    セテートまたは架橋エチレンビニルアセテートの1つか
    らなる樹脂層を2枚の板ガラスの間に設け、該樹脂層で
    2枚の板ガラスが接着されている積層体において、厚み
    x1が2mm以上の樹脂膜と、厚みy1とy2が1.5m
    m以上である2枚の板ガラスとを加熱・加圧して接合と
    なる積層体であり、窓枠の溝巾から積層体を嵌め込むの
    に必要な面クリアランスの最小値を引いた値tに対し
    て,x1≦t−(y1+y2)であることを特徴とする積
    層体。
  2. 【請求項2】ポリビニルブチラール、エチレンビニルア
    セテートあるいは架橋エチレンビニルアセテートの1つ
    からなる樹脂層を2層設け、該樹脂層の間にポリエチレ
    ンテレフタレートフィルムを挿入し、該樹脂層の外側に
    板ガラスがあり、該樹脂層によって該板ガラスと該ポリ
    エチレンテレフタレートフィルムが接着されている5層
    構成の積層体において、1つの厚みx2が0.3mm以
    上である樹脂膜と、もう1つの厚みx3が0.6mm以
    上である樹脂膜と、厚みz1が0.1mm以上のポリエ
    チレンテレフタレートフィルムと、厚みy1、y2が1.
    5mm以上である2枚の板ガラスとを、加熱・加圧して
    接合となる積層体であって、窓枠の溝巾から積層体を嵌
    め込むのに必要な面クリアランスの最小値を引いた値t
    に対して、x2+x3+z1≦t−(y1+y2)であるこ
    とを特徴とする積層体。
  3. 【請求項3】ポリビニルブチラール、エチレンビニルア
    セテートあるいは架橋エチレンビニルアセテートの1つ
    からなる樹脂層を3層設け、該樹脂層の間にポリエチレ
    ンテレフタレートフィルムを挿入し、最外側に板ガラス
    があり、該樹脂層によって該板ガラスと該ポリエチレン
    テレフタレートフィルムが接着されている7層構成の積
    層体において、厚みx4、x5、x6が0.3mm以上で
    ある3枚の樹脂膜と、厚みz2、z3が0.1mm以上で
    ある2枚のポリエチレンテレフタレートフィルムと、厚
    みy1、y2が1.5mm以上である2枚の板ガラスとを
    加熱・加圧して接合となる積層体であって、窓枠の溝巾
    から積層体を嵌め込むのに必要な面クリアランスの最小
    値を引いた値tに対して、x4+x5+x6+z2+z3≦
    t−(y1+y2)であることを特徴とする積層体。
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