JP2002005991A - 高周波接点シート及び高周波接点シート製造方法 - Google Patents

高周波接点シート及び高周波接点シート製造方法

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JP2002005991A
JP2002005991A JP2000189703A JP2000189703A JP2002005991A JP 2002005991 A JP2002005991 A JP 2002005991A JP 2000189703 A JP2000189703 A JP 2000189703A JP 2000189703 A JP2000189703 A JP 2000189703A JP 2002005991 A JP2002005991 A JP 2002005991A
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sheet
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resist film
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contact sheet
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Setsuo Kotado
節夫 古田土
Fumikazu Suzuki
文和 鈴木
Tadashi Kamiya
正 神谷
Hironori Tsugane
浩典 津金
Satoshi Hayakawa
聡 早川
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Anritsu Corp
Original Assignee
Anritsu Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】超高周波のIC素子における信号の漏洩やパッ
ド間での相互干渉を防止し、信号の高精度な伝達を実現
する。 【解決手段】板状のレジスト膜12に光を照射してレジ
スト膜12の表面とほぼ垂直な軸を有する少なくとも一
つの同軸空間12aを形成し、レジスト膜12に形成さ
れた少なくとも一つの同軸空間12aに導電材を充填
し、レジスト膜12を除去して形成した少なくとも一つ
の同軸線路7と、少なくとも一つの同軸線路7の端部が
表面に位置するように絶縁材を形成したシート6とを具
備した高周波接点シート5。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体デバイスの
性能検査を行うICテスタであり特に超高周波用ICテ
スタ、あるいは超高周波IC素子のチップ間配線に利用
される高周波接点シート、及び高周波接点シート製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的なIC素子は図6に示すような構
造を持つ。すなわち、IC素子1の側面部から入出力用
電極パッド(以下、「パッド」という)1aが引き出さ
れる。
【0003】しかしながら、実装技術の進展により、I
C素子で用いられる周波数は高くなり、IC素子の備え
るパッドの数は増加し、パッドのサイズは小さくなり、
各パッドの間隔は狭くなる傾向にあり、これに伴ってI
C素子の構造も変化している。
【0004】例えば、IC素子がベアチップの状態ある
いはベアチップにおける回路部分が簡易パッケージ化さ
れた状態で、セラミック基板に多層配線される場合があ
る。
【0005】特に、システムLSI素子や超高周波用I
C素子は、駆動周波数や取り扱う周波数が高くなるにつ
れ、従来のセラミックパッケージに封入した状態では所
定レベルの性能を確保することが困難なため、ベアチッ
プ状、あるいは簡易樹脂パッケージ化された状態で用い
られる。
【0006】したがって、IC素子の性能検査を行う場
合にも、このようなベアチップ状あるいは簡易樹脂パッ
ケージ化された状態のIC素子に対する性能検査が必要
となる。
【0007】図7は、高周波化に対応してパッドをグリ
ッド状に配置したIC素子を例示する下方斜視図であ
り、半球状のパッド2aがIC素子2の表面(ここでは
下面)にグリッド状に配置されている。このようにパッ
ドをグリッド状に配置することで、信号の伝達遅延など
が防止される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記図
7に示すIC素子2において各パッド2a間の高さは一
定とは限らないため、IC素子2の性能検査を行う場合
には各パッド6a間の高さのばらつきを補正する必要が
ある。
【0009】このIC素子2の各パッド2a間の高さの
ばらつきを補正する手法の一つに、導電性ゴムを含む高
周波接点シートを利用する手法がある。
【0010】図8は、この導電性ゴムを含む高周波接点
シートの利用状態を例示する断面図である。
【0011】導電性ゴム3aを含む高周波接点シート3
は、IC素子2のパッド2aの位置に対応して導電性ゴ
ム3aを配置している。
【0012】性能を検査する場合には、IC素子2と検
査基板4とでこの高周波接点シート3を挟み、導電性ゴ
ム3aの弾性力により各パッド2aの高さのばらつきを
補正しつつ、IC素子2のパッド2aと基板4のフット
パターン4aとの間を電気的に導通させる。
【0013】しかしながら、このように高周波接点シー
ト3に導電性ゴム3aを利用した場合、導電性ゴムの性
質上超高周波に対応することができず、また繰り返し利
用すると導電性ゴム3aの弾性力が劣化するという問題
がある。
【0014】これに対し、IC素子2の各パッド2a間
の高さのばらつきを補正する他の手法として、高周波接
点シートにばねで支持されている端子を設け、このばね
で支持されている端子により各パッドの高さのばらつき
を補正しつつ信号を入出力する技術もある。
【0015】しかしながら、このようなばねを備えた高
周波接点シートは、製造が困難である。また、ばねを備
えるため端子の小型化が困難であり実装技術の進展に伴
うIC素子の小型化に対応しきれないという問題があ
る。
【0016】さらに、高周波の信号を取り扱うIC素
子、超高速の信号を取り扱うIC素子、超高速で動作す
る複数のIC素子の間を上記のような高周波接点シート
によって配線すると、信号の漏洩やIC素子のパッド間
での相互干渉の影響が大きくなる。この信号の漏洩や相
互干渉が原因となり、信号の劣化や誤作動が発生すると
いう問題もある。
【0017】本発明は、上記事情に鑑みてなされた発明
であり、マイクロマシンに代表される微細加工技術を用
いることで製造容易かつ小型化でき、異方性導電シート
と併用することでパッド間の高さのばらつきを補正可能
であり、IC素子が超高周波化、超高速化しても高精度
な信号伝達が可能な高周波接点シート、及び高周波接点
シート製造方法を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明の骨子は、シート
に同軸線路を一体形成する点にある。本発明を実現する
にあたって講じた具体的手段について以下に説明する。
【0019】第1の発明は、絶縁性のシートと、シート
の表面とほぼ垂直(垂直を含む)な軸を持ちシートの一
方の表面から他方の表面に信号を伝達する少なくとも一
つの同軸線路とを具備した高周波接点シートである。
【0020】この第1の発明の高周波接点シートによっ
て端子(パッド)間を接続すると、信号の漏洩や端子間
での相互干渉を防止でき、信号伝達の信頼性を向上させ
ることができる。
【0021】第2の発明は、板状のレジスト膜に光を照
射してレジスト膜の表面とほぼ垂直な軸を有する少なく
とも一つの同軸空間を形成し、レジスト膜に形成された
少なくとも一つの同軸空間に導電材を充填し、レジスト
膜を除去して形成した少なくとも一つの同軸線路と、少
なくとも一つの同軸線路の端部が表面に位置するように
絶縁材を形成したシートとを具備した高周波接点シート
である。
【0022】この第2の発明の高周波接点シートは容易
に製造でき、また同軸線路を小型化させることができ
る。
【0023】また、IC素子のパッドとの接触端子とし
て、同軸線路の中心導体の端部を利用することで、IC
素子の周波数が高くても、パッドの数が多くても、パッ
ドサイズが小さくても、各パッドの間隔が狭くても、同
軸線路の外導体の作用により信号の漏洩やパッド間での
相互干渉を防止できる。
【0024】したがって、IC素子の性能検査やIC素
子間の配線において信号伝達の信頼性を向上させること
ができる。
【0025】第3の発明は、第1及び第2の発明と同様
の高周波接点シートであるが、同軸線路の中心導体の端
部がシートの表面から突出している高周波接点シートで
ある。
【0026】この第3の発明の高周波接点シートは、異
方性導電シートと併用することで、IC素子の各パッド
間の高さのばらつきを補正しつつ、高精度に信号を伝達
できる。
【0027】例えば、IC素子の検査において、突出し
た中心導体の一方の端部をIC素子の各パッドと接触さ
せ、突出した中心導体の他方の端部を異方性導電シート
の一方の表面と接触させ、異方性導電シートの他方の表
面を検査基板のフットパターンと接触させる。
【0028】すると、中心導体の一方の端部がパッドと
接触し、また異方性導電シートにおいて中心導体の他方
の端部により圧力が与えられた部分が導電状態となり、
IC素子のパッドと検査基板のフットパターンとの間が
導通状態となる。
【0029】この場合、同軸線路により信号の漏洩やパ
ッド間での相互干渉が防止され、異方性導電シートの弾
性によりIC素子の各パッド間の高さのばらつきが補正
される。また、この第3の発明の高周波接点シートは繰
り返し利用しても劣化しにくい。
【0030】なお、複数のIC素子の間を配線する場合
にも上記と同様に第3の発明の高周波接点シートを利用
できる。
【0031】第4の発明は、板状のレジスト膜に光を照
射してレジスト膜の表面とほぼ垂直な軸を有する少なく
とも一つの同軸空間を形成する工程と、レジスト膜に形
成された少なくとも一つの同軸空間に導電材を充填して
少なくとも一つの同軸線路を形成し、レジスト膜を除去
する工程と、少なくとも一つの同軸線路の端部が表面に
位置するようにシートを形成する工程とからなる高周波
接点シート製造方法である。
【0032】このように、光の照射によって形成した同
軸空間から同軸線路を形成することで、同軸線路を小さ
くでき、上記第1及び第2の実施の形態に係る高周波接
点シートを製造できる。
【0033】第5の発明は、基板の表面に金属膜を付着
する工程と、金属膜にレジスト膜を形成する工程と、レ
ジスト膜に光を照射してレジスト膜の表面とほぼ垂直な
軸を有する少なくとも一つの同軸空間を形成する工程
と、メッキを行って少なくとも一つの同軸空間に同軸線
路を形成する工程と、レジスト膜を除去する工程と、少
なくとも一つの同軸線路の端部が表面に位置するように
絶縁材を充填する工程と、基板と金属膜とを除去する工
程とからなる高周波接点シート製造方法である。
【0034】この第5の発明に係る高周波接点シート製
造方法は、上記第4の発明に係る高周波接点シート製造
方法をより詳細に説明しており、上記第4の発明と同様
の作用により同様の効果を得ることができる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態について説明する。
【0036】(第1の実施の形態)本実施の形態におい
ては、マイクロマシンに代表される微細加工技術を用い
て製造された小型の同軸線路を樹脂シートに一体形成し
た高周波接点シートについて説明する。
【0037】図1は、本実施の形態に係る高周波接点シ
ートを例示する上面図である。
【0038】また、図2は、図1のA−A線断面図であ
る。
【0039】この高周波接点シート5においては、絶縁
性の樹脂シート6の一方の表面から他方の表面に通じる
同軸線路7が形成されている。この同軸線路7は樹脂シ
ート6の表面に対してほぼ垂直な軸を持つ。同軸線路7
の中心導体7aの端部は、外導体7bの端部や樹脂シー
ト6の表面より突出しており電極として利用される。中
心導体7aと外導体7bの間には誘電体7cがある。
【0040】なお、高周波接点シート5のすべての電極
がこの同軸線路7の端部である必要はない。例えば、信
号の漏洩やパッド間での相互干渉を防止する優先度の高
い電極に同軸線路7の端部を利用してもよい。
【0041】図3は、本実施の形態に係る高周波接点シ
ート5を利用した性能検査を例示する斜視図であり、図
8と同一の部分については同一の符号を付してその説明
を省略し、ここでは異なる部分についてのみ詳しく説明
する。
【0042】高周波接点シート5の一方の表面にはDU
T(被測定デバイス)であるIC素子2が配置される。
高周波接点シート5には、このIC素子2のパッド2a
の位置に応じて同軸線路7の端部が配置されている。
【0043】また、高周波接点シート5の他方の表面に
は、異方性導電シート8を介して検査基板4が配置され
る。検査基板4には、IC素子2のパッド2aの位置に
応じてフットパターン4aが配置されている。
【0044】異方性導電シート8は、高周波接点シート
5の他方の表面に位置する同軸線路7の中心導体7aの
端部と検査基板4のフットパターン4aとから圧力を受
け、この圧力を受けている部分が電気的に導通した状態
となる。
【0045】また、この異方性導電シート8は、弾性を
持ち、IC素子2の各パッド2a間の高さのばらつきを
補正する。
【0046】IC素子2のパッド2aからの出力信号
は、同軸線路7、異方性導電シート8の導通部分を介し
て検査基板4のフットパターン4aに出力され、さらに
コネクタ9を介して図示しない高周波用ICテスタに伝
達される。
【0047】一方、IC素子2への入力信号は、図示し
ない高周波用ICテスタ、コネクタ9、検査基板4のフ
ットパターン4a、異方性導電シート8の導通部分、同
軸線路7を介してIC素子2のパッド2aに伝達され
る。
【0048】図示しない高周波用ICテスタは、IC素
子2への入力信号及びIC素子2からの出力信号に基づ
いて性能を検査する。
【0049】図4は、本実施の形態に係る高周波接点シ
ート5とIC素子2と検査基板4との間の接触状態を示
す断面図である。
【0050】高周波接点シート5の備える同軸線路7の
中心導体7aの一方の端部は、IC素子2パッド2aと
接触する。
【0051】これに対し、同軸線路7の中心導体7aの
他方の端部は異方性導電シート8の一方の表面を圧縮
し、検査基板4のフットパターン4aは異方性導電シー
ト8の他方の表面を圧縮する。これにより、異方性導電
シート8のうち、同軸線路7の中心導体7aの他方の端
部と検査基板4のフットパターン4aとの間の部分8a
が電気的に導通状態となる。
【0052】また、IC素子2の各パッド2a間の高さ
にばらつきがあっても、異方性導電シート8の弾性によ
り補正され、IC素子2のパッド2aと同軸線路7との
接触が確保される。
【0053】このIC素子2で高周波の信号が扱われて
も、パッド2aに接触する電極が同軸状であるため、信
号の漏洩やパッド間での相互干渉を防止できる。
【0054】以上説明したように、本実施の形態に係る
高周波接点シート5は、樹脂シート6に同軸線路7を一
体形成しており、一方の表面でIC素子2のパッド2a
と接触し、他方の表面で異方性導電シート8を介して検
査基板4と接触する。
【0055】これにより、IC素子2で用いられる周波
数が高くても、IC素子2のパッド2aの数が多くて
も、パッド2aのサイズが小さくても、パッド2aの間
隔が狭くても、伝達する信号の漏洩を防止でき、信頼性
を高くすることができる。
【0056】したがって、この高周波接点シート5を利
用することによりIC素子の性能を高精度に検査でき
る。
【0057】また、本実施の形態に係る高周波接点シー
ト5と検査基板4との間に弾性を持つ異方性導電シート
8と配置することで、IC素子2のパッド2aや検査基
板4のフットパターン4aの高さのばらつきを補正する
ことができる。
【0058】したがって、IC素子2のパッド2aと検
査基板4のフットパターン4aとの間の電気的な導通が
確保され、信頼性が高く、高精度な性能検査を行うこと
ができる。また、本実施の形態に係る高周波接点シート
5は、劣化しにくいため繰り返し利用できる。
【0059】なお、本実施の形態においては、主に高周
波接点シート5及び異方性導電シート8をIC素子2の
性能検査に利用する場合について説明しているが、例え
ばグリッド状に配置されたパッド2aを持つ複数のIC
素子2を多層配線する場合にも、上記の高周波接点シー
ト5及び異方性導電シート8を利用できる。この場合、
各IC素子2のパッド2a間配線における信号の漏洩が
防止され、複数のIC素子間で超高周波の信号を高精度
に伝達することができる。
【0060】また、本実施の形態においては、高周波接
点シート5をIC素子2に対して適用しているが、例え
ばシステムLSI素子に対しても同様に適用できる。
【0061】(第2の実施の形態)本実施の形態におい
ては、上記第1の実施の形態に係る高周波接点シートを
製造する方法について説明する。
【0062】図5は、本実施の形態に係る高周波接点シ
ート製造方法における高周波接点シートの製造段階を例
示する斜視断面図である。
【0063】まず、絶縁性の基板10を準備する。図5
(a)は、この状態を示している。
【0064】次に、絶縁性の基板10の表面上に薄膜金
属11を付着する。図5(b)は、この状態を示してい
る。薄膜金属11は例えば真空蒸着、スパッタ、あるい
はプリント印刷などを利用して形成する。この薄膜金属
11の厚さは例えば数千A〜1μm程度とする。
【0065】次に、LIGAライクプロセスを用いて例
えば0.1〜1.0mm程度の厚さのレジスト膜12を
薄膜金属11上に形成する。図5(c)は、この状態を
示している。
【0066】次に、例えば紫外線やSOR光などの光を
レジスト膜12に照射し、レジスト膜12の表面とほぼ
垂直方向の軸を持つ同軸の空間12aを形成する。光は
IC素子2のパッド2aの位置に応じてレジスト膜12
に照射される。図5(d)は、この状態を示している。
【0067】次に、電気メッキ法を用いて、例えばニッ
ケル(Ni)、金(Au)、銅(Cu)などの金属を同
軸の空間12aにメッキし、同軸線路7を形成する。図
5(e)は、この状態を示している。
【0068】次に、レジスト膜12を除去する。図5
(f)は、この状態を示している。
【0069】次に、例えばPIQなどの液状樹脂材を用
いてレジスト膜12を除去した後の空僻部を充填し、同
軸線路7の端部を表面に配置した板状の樹脂シート6を
形成する。図5(g)は、この状態を示している。
【0070】そして、絶縁性の基板10及び薄膜電極1
1を例えばエッチングなどを用いて除去し、高周波接点
シート5が製造される。図5(h)は、この状態を示し
ている。
【0071】以上説明したように、本実施の形態に係る
高周波接点シート製造方法においては、レジスト膜12
に光を照射して同軸の空間12aを形成し、この同軸の
空間12aにメッキを行う。これにより、小型の同軸線
路7を形成できる。
【0072】この小型の同軸線路7の端部をIC素子2
のパッド2aに接触させることで上記第1の実施の形態
で述べたように信号伝達の信頼性を向上させることがで
きる。
【0073】例えば、同軸線路7の中心導体7aの径を
10μm、外導体7bの径を100μm程度とすること
もでき、IC素子2のパッド2aの間隔が200μm程
度と狭い場合であっても、信号の漏洩やパッド間での相
互干渉を防止できる。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように本発明の高周波接点
シートを利用することにより、IC素子の周波数が高く
ても、パッドの数が多くても、パッドサイズが小さくて
も、各パッドの間隔が狭くても、信号の漏洩やパッド間
での相互干渉を防止できる。したがって、IC素子の信
号伝達の信頼性を向上できる。
【0075】また、本発明の高周波接点シートは、異方
性導伝シートと併用することによりIC素子の各パッド
間の高さのばらつきを補正できる。
【0076】さらに、本発明の高周波接点シート製造方
法を利用すれば、小さい同軸線路を含む高周波接点シー
トを容易に製造できる。
【0077】これにより、信頼性が高く高精度の性能検
査を行うことができ、複数のIC素子間の信号伝達を高
精度に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態に係る高周波接点
シートを例示する上面図。
【図2】 同実施の形態に係る高周波接点シートの断面
図。
【図3】 同実施の形態に係る高周波接点シートを利用
した性能検査を例示する斜視図。
【図4】 同実施の形態に係る高周波接点シートとIC
素子と検査基板との間の接触状態を示す断面図。
【図5】 本発明の第2の実施の形態に係る高周波接点
シート製造方法における高周波接点シートの製造段階を
例示する斜視断面図。
【図6】 一般的なIC素子を例示する外観斜視図。
【図7】 パッドをグリッド状に配置したIC素子を例
示する下方斜視図。
【図8】 導電性ゴムを含む高周波接点シートの利用状
態を例示する断面図。
【符号の説明】
1、2…IC素子 1a、2a…パッド 3、5…高周波接点シート 3a…導電性ゴム 4…検査基板 4a…フットパターン 6…樹脂シート 7…同軸線路 7a…中心導体 7b…外導体 7c…誘電体 8…異方性導電シート 9…コネクタ 10…絶縁性の基板 11…薄膜金属 12…レジスト膜 12a…同軸の空間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 神谷 正 東京都港区南麻布五丁目10番27号 アンリ ツ株式会社内 (72)発明者 津金 浩典 東京都港区南麻布五丁目10番27号 アンリ ツ株式会社内 (72)発明者 早川 聡 東京都港区南麻布五丁目10番27号 アンリ ツ株式会社内 Fターム(参考) 2G003 AA07 AG07 AH05 2G011 AA16 AA22 AB06 AB08 AC32 AE03 AF04

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁性のシート(6)と、 前記シートの表面とほぼ垂直な軸を持ち、前記シートの
    一方の表面から他方の表面に信号を伝達する少なくとも
    一つの同軸線路(7)とを具備したことを特徴とする高周
    波接点シート。
  2. 【請求項2】 板状のレジスト膜に光を照射して前記レ
    ジスト膜の表面とほぼ垂直な軸を有する少なくとも一つ
    の同軸空間を形成し、前記レジスト膜に形成された少な
    くとも一つの同軸空間に導電材を充填し、前記レジスト
    膜を除去して形成した少なくとも一つの同軸線路(7)
    と、 前記少なくとも一つの同軸線路の端部が表面に位置する
    ように絶縁材を形成したシート(6)とを具備したことを
    特徴とする高周波接点シート。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載の高周波接点
    シートにおいて、 前記同軸線路(7)の中心導体(7a)の端部は、前記シート
    (7)の表面から突出していることを特徴とする高周波接
    点シート。
  4. 【請求項4】 板状のレジスト膜(12)に光を照射して前
    記レジスト膜(12)の表面とほぼ垂直な軸を有する少なく
    とも一つの同軸空間(12a)を形成する工程と、 前記レジスト膜(12)に形成された少なくとも一つの同軸
    空間(12a)に導電材を充填して少なくとも一つの同軸線
    路(7)を形成し、レジスト膜(12)を除去する工程と、 前記少なくとも一つの同軸線路(7)の端部が表面に位置
    するようにシート(6)を形成する工程とからなる高周波
    接点シート製造方法。
  5. 【請求項5】 基板(10)の表面に金属膜(11)を付着する
    工程と、 前記金属膜(11)にレジスト膜(12)を形成する工程と、 前記レジスト膜(12)に光を照射して前記レジスト膜(12)
    の表面とほぼ垂直な軸を有する少なくとも一つの同軸空
    間(12a)を形成する工程と、 メッキを行って前記少なくとも一つの同軸空間(12a)に
    同軸線路(7)を形成する工程と、 前記レジスト膜(12)を除去する工程と、 前記少なくとも一つの同軸線路(7)の端部が表面に位置
    するように絶縁材を充填する工程と、 前記基板(10)と前記金属膜(11)とを除去する工程とから
    なる高周波接点シート製造方法。
JP2000189703A 2000-06-23 2000-06-23 高周波接点シート及び高周波接点シート製造方法 Pending JP2002005991A (ja)

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