JP2002001967A - インクジェットプリントヘッドの製造方法 - Google Patents

インクジェットプリントヘッドの製造方法

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JP2002001967A
JP2002001967A JP2000190407A JP2000190407A JP2002001967A JP 2002001967 A JP2002001967 A JP 2002001967A JP 2000190407 A JP2000190407 A JP 2000190407A JP 2000190407 A JP2000190407 A JP 2000190407A JP 2002001967 A JP2002001967 A JP 2002001967A
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Ichiro Kono
一郎 河野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】吐出ノズルと混色防止溝とを正確且つ容易に形
成できるインクジェットプリントヘッドの製造方法を提
供する。 【解決手段】先ず工程1〜工程4で基板25に駆動回路
26、発熱部31、個別配線電極32、共通配線電極3
3及び隔壁34を形成し、更にインク供給溝27及びイ
ンク給送孔28を形成する。そして工程5及び工程6に
おいて、先ず、第1のオリフィス板材35を隔壁34の
上に貼設し、この上にエッチング用第1マスク膜37を
形成し、エッチングを行って吐出ノズル38を穿設す
る。続いて上記第1のオリフィス板材35の上に第2の
オリフィス板材39を積層し、この表面にエッチング用
第2マスク膜42を形成し、エッチングを行って混色防
止溝43を穿設し、吐出ノズル38と連通させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吐出ノズルと混色
防止溝とを正確且つ容易に形成できるインクジェットプ
リントヘッドの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、印字ヘッドからインクを用紙
面に吐出して印字を行うインクジェットプリンタがあ
る。このインクジェットプリンタによる印字方法は、印
字ヘッドのインク吐出面に多数配列されている微細な孔
(吐出ノズル)からインクの液滴を吐出させ、このイン
ク滴(印字ドット)を紙、布などの被記録材に着弾させ
て吸収させ、これにより文字や画像等の印字を行なうも
のであり、騒音の発生が少なく、特別な定着処理を要す
ることもなく且つフルカラー記録も比較的容易な記録方
法である。
【0003】インクの液滴を吐出させる方法としては、
微細なインク加圧室に発熱部を配して、この発熱部に電
気パルスを与え高速でインクと発熱部の界面に気泡を発
生させ、その気泡の成長力を利用して吐出ノズルから液
滴を吐出させるサーマル式のインクジェットプリントヘ
ッドがある。
【0004】上記のサーマル式のインクジェットプリン
トヘッドには、インク滴の吐出方向により、二通りの構
成があり、一つは発熱部の発熱面に平行な方向へインク
を吐出する構成のものであり、他の一つは発熱部の発熱
面に垂直な方向にインクを吐出する構成のものである。
中でも発熱部の発熱面に垂直な方向にインク滴を吐出す
る構成のものは、ルーフシュータ型インクジェットプリ
ントヘッドと呼称されており、発熱部の発熱面に平行な
方向へインクを吐出する構成のものに比較して、消費電
力が極めて小さくて済むことが知られている。
【0005】このルーフシュータ型のインクジェットプ
リントヘッドの製法としては、例えば6×2.54mm
以上の直径の一枚のシリコンウエハ上に例えば90個以
上に区画された10mm×15mm程度の大きさの多数
のチップ基板の上に、LSI形成技術と薄膜形成技術を
利用して、多数の発熱部と、これらを個々に駆動する駆
動回路とインク流路と吐出ノズルとを一括してモノリシ
ックに形成する方法がある。
【0006】図6(a),(b),(c) は、そのような従来のイ
ンクジェットプリントヘッド(以下、単に印字ヘッドと
いう)の製造方法を工程順に示す図であり、それぞれ一
連の工程においてチップ基板上に形成されていく状態の
概略の平面図と断面図を模式的に示している。尚、これ
らの図には、説明の便宜上、1列のみの吐出ノズルを備
えたモノクロ用印字ヘッドを示しているが、実際にはこ
のような印字ヘッドが複数個(通常は4個)連なった形
状で1個のチップ基板に形成されたものがフルカラー用
印字ヘッドとして一般的に実用化されている。
【0007】また、同図(c) には23個の吐出ノズルを
示しているが、実際には、設計上の方針によっても異な
るが64個、128個、256個等、多数の吐出ノズル
が形成されるものである。図7(a),(b),(c) は、上段に
図6(a),(b),(c) の平面図をそれぞれ一部を拡大して詳
細に示しており、図7(a),(b),(c) の中段には上段のA
−A′断面矢視図(同図(a) 参照)を示し、下段には上
段のB−B′断面矢視図(同図(a) 参照)示している。
また、図7(a),(b),(c) の中段に示す断面図は、それぞ
れ図6(a),(b),(c) の下に示す断面図と同一のものであ
る。尚、図7(a),(b),(c) には、図示する上での便宜
上、本来は上記のように64個、128個又は256個
というように多数形成されるインク吐出ノズルを、5個
のインク吐出ノズルで代表させて示している。
【0008】この印字ヘッドの製造方法は、先ず、工程
1として、4×25.4mm以上のシリコン基板上にダ
イシングラインによって多数細分化されたチップ基板の
区画にそれぞれLSI形成処理により駆動回路とその端
子を形成すると共に、厚さ1〜2μmの酸化膜(Si O
2 )を形成し、次に、工程2として、薄膜形成技術を用
いて、タンタル(Ta)−シリコン(Si)−酸素
(O)又はTa−Si−O−N(窒素)系の発熱抵抗体
膜と、Ti−W等の密着膜と、良導体の例えばAuなど
の電極膜とを、スパッタあるいは真空蒸着等の真空成膜
装置で連続して順次積層して成膜する。
【0009】そして、電極膜と発熱抵抗体膜をフォトリ
ソグラフィー技術によって夫々パターニングし、条形の
発熱抵抗体膜の発熱部とする領域を露出させその両側の
発熱抵抗体膜に重ねて配線電極を形成して、発熱部と両
側の配線電極とからなる発熱素子を形成する。この工程
で発熱部の位置が決められる。
【0010】図6(a) 及び図7(a) は、上記の工程1及
び工程2が終了した直後の状態を示している。すなわ
ち、チップ基板1の短手方向の一方の(図では右方の)
側端部近傍に沿って駆動回路2が形成され、チップ基板
1の長手方向の一方の(図では上方の)端部に駆動回路
端子2−1が形成されている(図6(a) 参照)。
【0011】そして、その上からチップ基板1の全面に
形成されたパッシベーション膜3の上に、発熱部4が形
成されている。発熱部4の一方の端部に共通電極5が接
続され、他方の端部と駆動回路2との間に個別配線電極
6が接続されている。上記の発熱部4、共通電極5、及
び個別配線電極6は1組となって条形状にパターン化さ
れて、各条が発熱素子を形成し、所定の間隔で平行に並
設されている。
【0012】これらの並設により、チップ基板1上に
は、発熱部列4′及び個別配線電極列2′が形成されて
いる。そして、共通電極5には、共通給電端子5−1が
形成されている(図6(a) 参照)。続いて、工程3とし
て、個々の発熱部4に対応するインク加圧室及びこれら
のインク加圧室にインクを供給するインク流路を形成す
べく感光性ポリイミドなどの有機材料からなる隔壁部材
をコーティングで形成し、これをフォトリソグラフィー
技術によりパターン化した後に、300℃〜400℃の
熱を30分〜60分加えるキュア(乾燥硬化、焼成)を
行い、高さ1/2程度の上記感光性ポリイミドによる隔
壁をチップ基板上に形成・固着させる。更に、工程4と
して、ウェットエッチング装置またはサンドブラスト装
置などにより上記チップ基板の面に細長のインク供給溝
を形成し、更にこのインク供給溝に連通し基板下面に開
口するインク給送孔を形成する。
【0013】この工程4では、発熱部、配線電極、隔壁
などが形成されている表面側のインク供給溝と、裏面側
のインク給送孔では、形状が異なるため、表裏から別々
に加工を行う。例えば表面側にインク供給溝をチップ基
板の厚さ半分程度まで穿設し、裏面側からインク給送孔
を穿設して表裏に貫通させる。
【0014】図6(b) 及び図7(b) は、上述の工程3及
び工程4が終了した直後の状態を示している。すなわ
ち、細長いインク供給溝7及び丸又は角形のインク給送
孔8が形成され、インク供給溝7の左側に位置する共通
電極5部分と、右方の個別配線電極6が配設されている
部分、及び各発熱部4と発熱部4の間に、隔壁9(シー
ル隔壁9−1、9−2、区画隔壁9−3)が形成されて
いる。
【0015】上記の隔壁9は、個別配線電極6上のシー
ル隔壁9−2を櫛の胴とすれば、各発熱部4と発熱部4
との間に伸び出す区画隔壁9−3は櫛の歯に相当する形
状をなしている。これにより、この櫛の歯状の区画隔壁
9−3を仕切り壁として、その歯と歯の間の付け根部分
に発熱部4が位置する微細な区画部が、発熱部4の数だ
け形成される。
【0016】この後、工程5として、ポリイミドのフィ
ルムからなるオリフィス板を、上記積層構造の最上層つ
まり隔壁の上に貼設する。このオリフィス板の貼設に際
しては、予め貼設面一面に接着材として熱可塑性ポリイ
ミドを極薄にコーテングしたオリフィス板を隔壁の上に
載置する又は隔壁の接着面に熱可塑性ポリイミドを塗布
した上に接着材のコーティングされていないオリフィス
板を載置した後、真空中で50〜200℃で加熱しなが
ら、9.8×10-4Paの数倍の圧力で加圧し、これを
数10分続けて、オリフィス板を隔壁上に固着させる。
【0017】更に、工程6として、真空装置又はスパッ
タ装置でTi、Ni、Cu又はAlなどの金属膜をオリ
フィス板表面に蒸着し、この金属膜をパターン化してエ
ッチング用マスクを形成し、ヘリコン波等によるドライ
エッチング等により上記の金属膜マスクに従ってポリイ
ミドを選択的にエッチングすることを2度繰り返して、
多数の吐出ノズルと混色防止溝をオリフィス板に一括形
成する。
【0018】図6(c) 及び図7(c) は、上述した工程5
と工程6が終了した直後の状態を示している。すなわ
ち、オリフィス板10が共通電極給電端子5−1及び駆
動回路端子2−1の部分を除く全領域を覆っており、シ
ール隔壁9−2及び区画隔壁9−3によって形成されて
いる区画部も上を覆われて隔壁9の厚さに対応する高さ
の微細なインク加圧室11を形成して、その開口をイン
ク供給溝7方向に向けている。そして、これらインク加
圧室11の開口とインク供給溝7とを連通させるインク
流路12が形成されている。
【0019】そして、オリフィス板10には、インク加
圧室11の発熱部4に対向する位置に吐出ノズル13及
びそのノズル列を取り囲む混色防止溝14が形成されて
いる。これにより、混色防止溝14と共に例えば256
個等の多数の吐出ノズル13を1列に備えた多数のモノ
カラー用印字ヘッド15がシリコンウェハ上に完成す
る。
【0020】ここまでが、シリコンウェハの状態で処理
される。そして、最後に、工程7として、ダイシングソ
ーなどを用いてシリコンウェハをスクライブラインに沿
ってカッテングして、チップ基板単位毎に個別に分割
し、実装基板にダイボンデングし、端子接続し、その接
続部分を樹脂等で封止処理して、実用単位のモノカラー
用印字ヘッドモジュールが完成する。
【0021】上記のように1列の吐出ノズル13を備え
たモノカラー用印字ヘッド15はモノクロ用インクジェ
ットヘッドの構成であるが、通常フルカラー印字におい
ては、減法混色の三原色であるイエロー(Y)、マゼン
タ(M)、シアン(C)の3色に、文字や画像の黒部分
に専用されるブラック(Bk)を加えて合計4色のイン
クを必要とする。したがって最低でも4列のノズル列が
必要である。
【0022】図8は、上述の図6及び図7に示したチッ
プ基板1、駆動回路2、駆動回路端子2−1、発熱部
4、共通電極5、共通電極給電端子5−1、個別配線電
極6、インク供給溝7、インク供給孔8、隔壁9、オリ
フィス板10、インク加圧室11、インク流路12、吐
出ノズル13及び混色防止溝14の各部を1組としてな
るモノカラー用印字ヘッド15(15a、15b、15
c、15d)をヘッド素子として、このヘッド素子をや
や大きく区画したチップ基板16上に4列並べ、これに
より、1個のチップ基板16に4列のノズル列17(1
7a、17b、17c、17d)を形成してフルカラー
用印字ヘッド18を構成した例を示す図である。
【0023】上述した製造方法によれば図6(c) に示す
モノカラー用印字ヘッド15の構成をモノリシックに4
列に構成して図8に示すフルカラー用印字ヘッド18と
することは容易に可能であり、各ヘッド素子としてのモ
ノカラー用印字ヘッド15(15a〜15d)のノズル
列の位置関係も今日の半導体の製造技術により正確に配
置することが可能である。
【0024】ところで、上記のフルカラー用印字ヘッド
18が、インクジェットプリンタに配設されて印字を実
行すべく駆動されてインクの吐出を行うと、用紙面から
跳ね返ったインク等が吐出ノズル13の近傍に付着す
る。この付着インクを放置しておくと乾燥して吐出ノズ
ル13のインク吐出機能を阻害する虞があるから、ワイ
ピングブレードを用いて一定使用周期毎に吐出ノズル1
3の拭き取り清掃を行っている。
【0025】このときワイピングブレードで掻き寄せら
れたインクが散逸して隣接のノズル列17のインクと混
ざり合って吐出ノズル13内のインクに混色を起さない
ように、上記のように混色防止溝14を設けることが考
えられている。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、オリフ
ィス板という板状部材に、これを貫通する吐出ノズルと
途中までの深さに穿設する混色防止溝とを形成するには
種々の困難を伴うものであることが判明した。
【0027】図9(a),(b) は、吐出ノズルを形成してか
ら混色防止溝を形成する場合の工程を示す図である。こ
の場合は、先ず、同図(a) に示すように、オリフィス板
10の表面に吐出ノズルに対応するパターンを備えたマ
スク膜19を形成し、このマスク膜19に従って吐出ノ
ズル13をオリフィス板10に貫通させて形成する。
【0028】続いて、同図(b) に示すように、混色防止
溝14を形成すべく新たなマスク膜21を形成するが、
このままでは、マスクパターンをエッチングする際にエ
ッチャントが既に形成されている吐出ノズル13から印
字ヘッド内部に浸入して不具合を起こしてしまう。ま
た、混色防止溝14をエッチングで形成する際にも同様
の不具合が発生する。したがって、吐出ノズル13を予
め適宜のレジストで遮蔽する必要がでてくるが、しかし
吐出ノズルを正確に遮蔽することは難しく、また、その
為の工数も多く必要とする。したがって、先に混色防止
溝14を形成してから吐出ノズル13を形成することが
考えられる。
【0029】図10(a),(b) は、混色防止溝14を形成
してから吐出ノズル13を形成する場合の工程を示す図
である。この場合は、先ず、同図(a) に示すように、オ
リフィス板10の表面に所定のマスクパターンを備えた
マスク膜22を形成し、このマスク膜22に従って所定
の深さの混色防止溝14を形成する。
【0030】続いて、同図(b) に示すように、吐出ノズ
ル13を形成すべく新たなマスクパターン23を形成す
るが、このとき、混色防止溝14の垂直に形成されてい
る側壁14−1や底面に適正なマスク膜を被着させる必
要がある。しかし、混色防止溝14の底面角部のマスク
膜23−1が正しい厚さに形成されない等の不具合が発
生して、この場合もまた技術的に極めて困難であるとい
う問題を有していた。
【0031】本発明の課題は、上記従来の実情に鑑み、
混色防止溝と吐出ノズルを正確且つ容易に形成できるイ
ンクジェットプリントヘッドの製造方法を提供すること
である。
【0032】
【課題を解決するための手段】先ず、請求項1記載の発
明のインクジェットプリントヘッドの製造方法は、互い
に異なる色のインクを吐出する吐出ノズルと吐出ノズル
の間でのインクの混合を防止するための混色防止溝を備
え、上記インクに圧力を作用させて該インクを上記吐出
ノズルから所定方向に噴射させる構成のインクジェット
プリントヘッドの製造方法であって、上記吐出ノズルが
設けられる第1のオリフィス板材をプリントヘッド形成
基板に設置する工程と、上記第1のオリフィス板材表面
に所定のパターンを備えたエッチング用第1マスク膜を
形成する工程と、上記エッチング用第1マスク膜を介し
てエッチングを行い上記第1のオリフィス板材を貫通す
る吐出ノズルを形成する工程と、上記第1のオリフィス
板材に第2のオリフィス板材を積層する工程と、上記第
2のオリフィス板材表面に所定のパターンを備えたエッ
チング用第2マスク膜を形成する工程と、上記エッチン
グ用第2マスク膜を介してエッチングを行い、上記吐出
ノズルの延長領域及びこれを囲む領域に上記吐出ノズル
に連通するように上記混色防止溝を形成する工程とを、
有して構成される。
【0033】上記第2のオリフィス板材は、例えば請求
項2記載のように、上記エッチング用第1マスク膜表面
に積層されるようにしてもよく、また、請求項3記載の
ように、上記エッチング用第1マスク膜を除去した後、
上記第1のオリフィス板材表面に積層されるようにして
もよい。
【0034】また、上記第1のオリフィス板材は、例え
ば請求項4記載のように、上記第1のオリフィス板材が
設置された上記プリントヘッド形成基板を上記第1のオ
リフィス板材の上記第2のオリフィス板材が積層される
面が鉛直方向下方に向いた姿勢に保持し、その下方から
上記第2のオリフィス板材が積層されるようにすること
が好ましい。
【0035】次に、請求項5記載の発明のインクジェッ
トプリントヘッドの製造方法は、互いに異なる色のイン
クを吐出する吐出ノズルと吐出ノズルの間でのインクの
混合を防止するための混色防止溝を備え、上記インクに
圧力を作用させて該インクを上記吐出ノズルから所定方
向に噴射させる構成のインクジェットプリントヘッドの
製造方法であって、少なくとも上記吐出ノズルの一部が
設けられる第1のオリフィス板材をプリントヘッド形成
基板に設置する工程と、上記第1のオリフィス板材表面
に所定のパターンを備えたエッチング用第1マスク膜を
形成する工程と、上記エッチング用第1マスク膜を介し
てエッチングを行い上記第1のオリフィス板材を貫通す
る上記吐出ノズルの一部を形成する工程と、上記第1の
オリフィス板材に第2のオリフィス板材を積層する工程
と、上記第2のオリフィス板材表面に所定のパターンを
備えたエッチング用第2マスク膜を形成する工程と、上
記第エッチング用2マスク膜を介してエッチングを行っ
て上記吐出ノズルの一部と連通する吐出ノズルの残部と
上記混色防止溝とを形成する工程と、を有して構成され
る。
【0036】更に、請求項6記載の発明のインクジェッ
トプリントヘッドの製造方法は、上記インクに圧力を作
用させて該インクを吐出ノズノから所定方向に噴射させ
るインクジェットプリントヘッドの製造方法であって、
上記吐出ノズノが設けられる厚さHのオリフィス板材を
設置する工程と、上記オリフィス板材の表面に上記吐出
ノズルを形成するための第1の透孔パターンを備えた第
1のマスク膜を形成する工程と、該第1のマスク膜を介
し異方性エッチングにより上記吐出ノズルの長さhに相
当する深さの凹部を上記オリフィス板材に穿鑿する工程
と、前記異方性エッチングがなされたオリフィス板表面
に上記凹部を含む領域に対応する第2の透光パターンを
を備えた第2のマスク膜を形成する工程と、該第2のマ
スク膜を介し異方性エッチングによりH−hに相当する
深さだけ上記オリフィス板材を穿鑿する工程と、を有し
て構成される。
【0037】上記第2の透孔パターンは、請求項7に記
載されているように、互いに異なる色のインクを吐出す
る吐出ノズルと吐出ノズルの間でのインクの混合を防止
するための混色防止溝に対応するパターンとするのがよ
い。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。図1(a) 〜(f) は、第1の実
施の形態におけるインクジェットプリントヘッドの製造
工程の途中工程から最終工程までを示す断面図である。
本実施の形態においては、製造工程4までは上述した従
来の製造工程4までと同一であり、工程5から製造方法
が従来と異なる。
【0039】すなわち、工程1から工程4までにおい
て、図1(a) に示すように、基板25には、一方(図の
右方)の側端部近傍に沿って駆動回路26が形成され、
基板25の他方(図の左方)の側端部近傍に沿って細長
いインク供給溝27が形成されている。インク供給溝2
7には基板25の裏面に開口するインク給送孔28が連
通して形成されている。
【0040】また、基板25の上面には、パッシベーシ
ョン膜を介してTa−Si−O系のおよそ1000Å〜
5000Åの厚さの発熱抵抗体膜からなる20〜30μ
m×20〜30μmの面積の発熱部31が形成され、そ
の発熱部31の両側(図の左右方向)には、W−Ti系
の1000Å〜3000Åの厚さの密着層からなる下地
配線膜とAuの3000Å〜10000Åの厚さの上部
配線膜の二層構造からなる個別配線電極32と共通配線
電極33が形成されている。また、インク供給溝27よ
りも左方の基板端部全面と各発熱部31の間及びそれに
続く発熱部31左方の基板端部全面に、高さおよそ10
μmの隔壁34が形成され、プリントヘッド形成基板が
構成されている。
【0041】そして、本実施の形態における工程5及び
工程6においては、先ず、図1(a)に示すように、ポリ
イミドのフィルムからなる第1のオリフィス板材35を
隔壁34の上に貼設する。この第1のオリフィス板材3
5の貼設では、貼設面に予め熱可塑性接着材36が塗布
されているものを用いているが、オリフィス板材ではな
く詳しくは後述する隔壁の方に熱可塑性接着材を塗布し
てオリフィス板材を貼設するようにしてもよい。
【0042】上記に続いて、同図(b) に示すように、第
1のオリフィス板材35の表面に、吐出ノズルに対応す
る所定のパターン37−1を備えたエッチング用第1マ
スク膜37を形成する。このエッチング用第1マスク膜
37の形成は、従来の工程6の場合と同様である。すな
わち、真空装置又はスパッタ装置によるTi、Ni、C
u又はAlなどの金属膜のオリフィス板表面への成膜の
後、この金属膜上へのレジストの成膜、このレジスト膜
のパターン化、このパターンに沿ったエッチングによる
金属膜のパターン化、によってエッチング用第1マスク
膜37が形成されている。
【0043】次に、このエッチング用第1マスク膜を介
してエッチングを行って、同図(c)に示すように、第1
のオリフィス板材35を貫通する吐出ノズル38を穿設
する。この吐出ノズル38の穿設方法としては、例えば
酸素プラズマを用いたヘリコン波ドライエッチングによ
る方法が能率がよくて好ましい。
【0044】続いて、この吐出ノズル38を穿設した第
1のオリフィス板材35に、同図(d) に示すように、第
2のオリフィス板材39を積層する。この第2のオリフ
ィス板材39の貼設では、貼設面に予め熱可塑性接着材
41が塗布されているものを用いる。
【0045】そして、第2のオリフィス板材39表面
に、同図(e) に示すように、混色防止溝に対応する所定
のパターン42−1を備えたエッチング用第2マスク膜
42を形成する。このエッチング用第2マスク膜42の
形成は、上記のエッチング用第1マスク膜37の形成の
場合と同様である。
【0046】このように、上記のように吐出ノズル38
を形成した後で混色防止溝用のマスク膜を形成しても、
吐出ノズル38の上には第2のオリフィス板材39が貼
設されていて吐出ノズル38の口を覆っているので、エ
ッチング用第2マスク膜42のエッチャントが吐出ノズ
ル38から印字ヘッド内部に流入する虞が全く無い。こ
の後、エッチング用第2マスク膜42を介してヘリコン
波等によるエッチングを行い、混色防止溝43を穿設す
る。
【0047】図2(a) は、上記のように吐出ノズル38
と混色防止溝43が形成されて完成したフルカラーイン
クジェットプリントヘッド40を模式的に示す外観平面
図であり、同図(b) は、同図(a) のc断面部分の、第1
のオリフィス板材35及び第2のオリフィス板材39の
みを示す図である(図1(f) も参照)。
【0048】図2(b) に示すように、吐出ノズル38の
図の破線で示す延長領域44及びこの延長領域44を囲
む領域45に、吐出ノズル38に連通するように混色防
止溝43が形成されている。このように、本実施の形態
によれば、混色防止溝と吐出ノズルとを正確且つ容易に
形成することができる。
【0049】尚、このような混色防止溝は、図2(a),
(b) のように吐出ノズル38の延長領域44を含む形状
で形成するのではなく、吐出ノズル38と吐出ノズル3
8の間に形成するようにしても良い。図2(c) は、その
ような混色防止溝を備えたフルカラーインクジェットプ
リントヘッド40′を模式的に示す外観平面図であり、
同図(d) は、同図(c) のd断面部分の、第1のオリフィ
ス板材35及び第2のオリフィス板材39のみを示す図
である。同図(c),(d) に示す吐出ノズル38′及び混色
防止溝43′の形成方法において工程5及び工程6にお
ける前段の工程は、図1(a) 〜(c) までの工程と同一で
ある。
【0050】但し、この場合は図1(c) に示す第1のオ
リフィス板材35を貫通する吐出ノズル38は、図2
(c),(d) に示す吐出ノズル38′の下半分38´−1と
なっている。そして、続く後段の工程において、図1
(d) の場合と同様に第1のオリフィス板材35に第2の
オリフィス板材39を積層し、この第2のオリフィス板
材39の表面に、図2(c),(d) に示すように、吐出ノズ
ル38′及び混色防止溝43′の形状に対応する所定の
パターンを備えたエッチング用第2マスク膜46を形成
し、このエッチング用第2マスク膜46を介してエッチ
ングを行う。これにより、混色防止溝43′が形成され
ると共に吐出ノズル38′の下半分38´−1と連通す
る吐出ノズル38′の上半分38´−2が形成される。
【0051】尚、上記図2(a),(b) (図1(f) と同一)
に示すフルカラーインクジェットプリントヘッド40又
は図2(c),(d) に示すフルカラーインクジェットプリン
トヘッド40′において、いずれの場合も、混色防止溝
43又は43′内の側面及び底面に、撥インク膜を被着
してもよい。この場合、ワイピングブレードによる混色
防止溝内の付着インクに対する払拭効果が向上する。
【0052】また、図2(c),(d) に示す例では、いずれ
も第2のオリフィス板材39は、エッチング用第1マス
ク膜37の表面に積層されているが、第2のオリフィス
板材39の積層方法は、これに限ることなく、特には図
示しないが、上記のエッチング用第1マスク膜37を除
去した後、第1のオリフィス板材35の表面に積層する
ようにしてもよい。
【0053】第2のオリフィス板材39をエッチング用
第1マスク膜37の表面に積層した場合は、エッチング
用第1マスク膜37が、エッチング用第2マスク膜46
を介して行うエッチングのエッチング止めとなり、第2
のオリフィス板材39をエッチング用第1マスク膜37
を除去して第1のオリフィス板材35の表面に直接積層
した場合は、第1及び第2のオリフィス板材間に強い密
着性が得られるというそれぞれ特有の利点がある。
【0054】図3(a) は、図1(c) の状態から、同図
(d) に示す第2のオリフィス板材39を積層する工程
の、他の例を示す図である。この例に示す第2のオリフ
ィス板材39の積層方法は、図3(a) に示すように、第
1のオリフィス板材35の第2のオリフィス板材39を
積層される面35′を鉛直方向下方に向けて、その下方
から第2のオリフィス板材39を積層する。
【0055】このようにすると、第2のオリフィス板材
39を第1のオリフィス板材35に熱圧着する際に、ガ
ラス転移点を超えて溶融した熱可塑性ポリイミド等の熱
可塑性接着材41が吐出ノズル38内に入り込む虞が全
く無くなるので極めて良好な作業性が得られる。
【0056】また、図1(e) に示した混色防止溝用のエ
ッチング用第2マスク膜42を形成された基板25を、
図1(e) に示したように上向きにしてヘリコン波エッチ
ングにかけるのではなく、図3(b) に示すように、基板
25を下向きにしてエッチングするようにしてもよい。
ヘリコン波エッチングにおける媒体ガスのプラズマは、
重力方向に対し下から上に吹き付けることも容易である
ので、このように基板25を下向きにして下からエッチ
ングすることも可能である。
【0057】そして、このように第2のオリフィス板材
39の天地逆の圧着姿勢のまま、ヘリコン波ドライエッ
チングを行うと、熱可塑性接着材41により発生するエ
ッチング残渣が吐出ノズル38内に進入する不具合を、
より確実に防止することができる。
【0058】図4(a) 〜(d) は、第2の実施の形態にお
けるインクジェットプリントヘッドの製造工程の途中工
程から最終工程までを示す断面図である。尚、本実施の
形態において製造工程の工程1、工程2、及び工程4
は、上述した第1の実施の形態の場合と同一であり、図
4(a) には、図1(a) と同一構成部分には図1(a) と同
一の番号を付与して示している。
【0059】本例において、先ず工程3では、詳しくは
図示しないが、先ず駆動回路26、発熱部31、個別配
線電極32及び共通配線電極33が形成された基板25
の上に、熱硬化型ポリイミドの隔壁材料を全面に塗布
し、これを熱硬化させて厚さ10μm の隔壁材層34′
を形成する。そして更にその上に、熱可塑性ポリイミド
の接着材を全面に塗布し、これを熱硬化させて接着材層
36′を形成する。
【0060】次に、この隔壁材層34′と接着材層3
6′の二層構造の上にTi又はAl等の隔壁形成用のメ
タルマスクを形成し、このメタルマスクに従って、隔壁
材層34′と接着材層36′の二層構造を一括してドラ
イエッチングすることにより、上部に熱可塑性ポリイミ
ドの接着材36が被着された隔壁34を形成する。
【0061】この後、工程4において、図1(a) の場合
と同様に通常の方法で、図4(a) に示すようにインク供
給溝27とインク給送孔28を形成した後、工程5にお
いて、同じく図4(a) に示すように、図1(a) の場合よ
りも厚い厚さHの一枚のオリフィス板材48を上記の隔
壁34の上に載置し、このオリフィス板材48を熱圧着
により隔壁34上に固定する。
【0062】続いて、このオリフィス板材48の表面
に、図4(a) に示すように、吐出ノズルを形成するため
の第1の透孔パターン49−1を備えたマスク膜49を
形成する。そして、同図(b) に示すように、上記のマス
ク膜49を介し異方性エッチングにより得たい吐出ノズ
ルの長さhに相当する深さだけオリフィス板材48を穿
鑿する。これによりオリフィス板材48には第1の透孔
パターン49−1の下に深さhの穴51が形成される。
【0063】次に、同図(c) に示すように、マスク膜4
9の上記第1の透光パターン49−1を含む領域にわた
り、混色防止溝を形成するための第2の透光パターン4
9−2を形成する。そして、この第2の透光パターン4
9−2が形成されたマスク膜49を介し、異方性エッチ
ングにより、H−hに相当する深さだけオリフィス板材
48を穿鑿する。
【0064】なお、本実施形態では、第1の透孔パター
ンを形成したマスク膜49を除去せずにそのマスク膜に
第2の透孔パターンを形成して新たな第2のマスク膜と
している。しかし、このような方法に限らず、第1の透
孔パターンを形成したマスク膜49を一旦除去して新た
な第2のマスク膜を被着して、それに第2の透孔パター
ンを形成してもよい。
【0065】第2の透孔パターンを形成したマスク膜4
9を介した異方性エッチングにより、同図(d) に示すよ
うに、オリフィス板材48には第2の透孔パターン49
−2の下に深さH−hの混色防止溝52が形成されると
共に、上記の穴51が更に深さH−hだけ穿鑿されたこ
とにより、上記混色防止溝52に連通しオリフィス板材
48の下面まで貫通する吐出ノズル53が形成される。
【0066】このように、本実施の形態においても、混
色防止溝と吐出ノズルとを正確且つ容易に形成すること
ができる。尚、本例の場合は、上述したように熱可塑性
の接着材36を隔壁34の上にのみ形成することによ
り、オリフィス板材48裏面の吐出ノズル53形成領域
には接着材36が存在しないようにしているが、図1
(a) の場合のように吐出ノズル形成領域にも接着材が存
在する場合は、そのエッチングレートを考慮して、その
分最初の穴51のエッチング量を大き目とすればよい。
【0067】図5(a),(b) は、それぞれ上記のオリフィ
ス板材の厚さ、吐出ノズルの長さ、及び混色防止溝の深
さの関係を示す図である。オリフィス板材の厚さをH、
吐出ノズルの長さをhとしたとき、同図(a) は「h=h
´>H/2」の場合を示し、同図(b) は「h=h″<H
/2」の場合を示している。
【0068】同図(a) 又は同図(b) いずれの場合も、上
述したように、最初に穿鑿される穴51´、51″は、
この後に形成すべき吐出ノズル53´、53″の長さh
´、h″に相当している。そして、マスク膜49の混色
溝に対応する第2の透孔パターン49−2に従って深さ
「H−h´」、「H−h″」だけオリフィス板材48を
穿鑿することにより、その「H−h´」、「H−h″」
だけの深さの混色防止溝52´、52″が形成されると
共に長さh´、h″の吐出ノズル53´、53″が夫々
形成される なお、本発明のインクジェットプリンタの製造方法は、
上記実施形態のようにヘッド基板として表面に絶縁膜を
被着したシリコン基板を用いる場合に限らず、ガラス基
板やセラミックス基板等のその他の絶縁性基板を用いる
場合にも、好適に適用できることは勿論である。
【0069】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の製
造方法によれば、オリフィス板材を二層にして上部層に
混色防止溝を形成すると共に吐出ノズルを貫通させるの
で、オリフィス板に吐出ノズルと混色防止溝を正確且つ
容易に形成することが可能となる。
【0070】また、混色防止溝形成時にレジスト材で吐
出ノズルを遮蔽して内部を保護する必要がないので、混
色防止溝の穿設工程が単純且つ容易となる。また、本発
明の他の製造方法によれば、単層構造の通常のオリフィ
ス板に対して2段階の異方性エッチングを夫々適正に制
御して実施することにより、吐出ノズルの上部に溝が形
成された構造の単層オリフィス板を正確且つ容易に製造
することができる。
【0071】その場合、マスク膜を取り替えずにマスク
パターンを変えて二度使用すれば、二段階の異方性エッ
チングで使用するマスク膜が同一である分だけ工程が単
純化され、作業の能率が向上する。また、厚い一枚のオ
リフィス板材を用いることができるので、ヘッド内部へ
の垂れ下がりが発生しないので垂れ下がり防止の処理が
不要となり、工程及び構成が単純化されて全体としての
作業能率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a) 〜(f) は第1の実施の形態におけるインク
ジェットプリントヘッドの製造工程の途中工程から最終
工程までを示す断面図である。
【図2】(a) は完成したフルカラーインクジェットプリ
ントヘッドを模式的に示す外観平面図、(b) は(a) のc
断面部分の第1のオリフィス板材及び第2のオリフィス
板材のみを示す図、(c) は混色防止溝の形成位置の変形
例を示す図、(d) は(c)のd断面部分の第1のオリフィ
ス板材及び第2のオリフィス板材のみを示す図である。
【図3】(a) は基板を天地逆にして第2のオリフィス板
材を積層する方法を示す図、(b) は第2のオリフィス板
材の天地逆の圧着姿勢のままヘリコン波ドライエッチン
グを行う場合の説明図である。
【図4】(a) 〜(d) は第2の実施の形態におけるインク
ジェットプリントヘッドの製造工程の途中工程から最終
工程までを示す断面図である。
【図5】(a),(b) はそれぞれ第2の実施の形態における
オリフィス板材の厚さ、吐出ノズルの長さ及び混色防止
溝の深さの関係を示す図である。
【図6】(a),(b),(c) は従来のインクジェットプリント
ヘッドの製造方法を工程順に示す平面図とそのA−A´
断面図である。
【図7】(a),(b),(c) は図6(a),(b),(c) の平面図とそ
のA−A´、B−B´各断面図を一部拡大して詳細に示
す図である。
【図8】従来のモノカラー用印字ヘッドをヘッド素子と
して4列並べて形成したフルカラー用印字ヘッドを示す
図である。
【図9】(a),(b) は従来の吐出ノズルを形成してから混
色防止溝を形成する場合の不具合を説明する図である。
【図10】(a),(b) は従来の混色防止溝を形成してから
吐出ノズルを形成する場合の不具合を説明する図であ
る。
【符号の説明】
1 チップ基板 2 駆動回路 2−1 駆動回路端子 3 パッシベーション膜 4 発熱部 4′ 発熱部列 5 共通電極 5−1 共通電極給電端子 6 個別配線電極 6′ 個別配線電極列 7 インク供給溝 8 インク給送孔 9 隔壁 9−1、9−2 シール隔壁 9−3 区画隔壁 10 オリフィス板 11 インク加圧室 12 インク流路 13 吐出ノズル 14 混色防止溝 14−1 側壁 15 モノカラー用印字ヘッド 16 チップ基板 17(17a、17b、17c、17d) ノズル列 18 フルカラー用印字ヘッド 19、21、22、23 マスク膜 25 基板 26 駆動回路 27 インク供給溝 28 インク給送孔 31 発熱部 32 個別配線電極 33 共通配線電極 34 隔壁 35 第1のオリフィス板材 36、41 熱可塑性接着材 37 エッチング用第1マスク膜 37−1 パターン 38、38′ 吐出ノズル 39 第2のオリフィス板材 40、40′ フルカラーインクジェットプリントヘッ
ド 42 エッチング用第2マスク膜 42−1 パターン 43、43′ 混色防止溝44 延長領域 45 延長領域を囲む領域 46 エッチング用第2マスク膜 48 オリフィス板材 49 マスク膜 49−1 第1の透孔パターン 49−2 第2の透孔パターン 51、51′、51″ 穴 52、52′、52″ 混色防止溝 53、53′、53″ 吐出ノズル

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに異なる色のインクを吐出する吐出
    ノズルと吐出ノズルの間でのインクの混合を防止するた
    めの混色防止溝を備え、前記インクに圧力を作用させて
    該インクを前記吐出ノズルから所定方向に噴射させる構
    成のインクジェットプリントヘッドの製造方法であっ
    て、 前記吐出ノズルが設けられる第1のオリフィス板材をプ
    リントヘッド形成基板に設置する工程と、 前記第1のオリフィス板材表面に所定のパターンを備え
    たエッチング用第1マスク膜を形成する工程と、 前記エッチング用第1マスク膜を介してエッチングを行
    い前記第1のオリフィス板材を貫通する吐出ノズルを形
    成する工程と、 前記第1のオリフィス板材に第2のオリフィス板材を積
    層する工程と、 前記第2のオリフィス板材表面に所定のパターンを備え
    たエッチング用第2マスク膜を形成する工程と、 前記エッチング用第2マスク膜を介してエッチングを行
    い、前記吐出ノズルの延長領域及びこれを囲む領域に前
    記吐出ノズルに連通するように前記混色防止溝を形成す
    る工程とを、 有することを特徴とするインクジェットプリントヘッド
    の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記第2のオリフィス板材は、前記エッ
    チング用第1マスク膜表面に積層されることを特徴とす
    る請求項1記載のインクジェットプリントヘッドの製造
    方法。
  3. 【請求項3】 前記第2のオリフィス板材は、前記エッ
    チング用第1マスク膜を除去した後、前記第1のオリフ
    ィス板材表面に積層されることを特徴とする請求項1記
    載のインクジェットプリントヘッドの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記第1のオリフィス板材が設置された
    前記プリントヘッド形成基板を前記第1のオリフィス板
    材の前記第2のオリフィス板材が積層される面が鉛直方
    向下方に向いた姿勢に保持し、その下方から前記第2の
    オリフィス板材が積層されることを特徴とする請求項
    1、2又は3記載のインクジェットプリントヘッドの製
    造方法。
  5. 【請求項5】 互いに異なる色のインクを吐出する吐出
    ノズルと吐出ノズルの間でのインクの混合を防止するた
    めの混色防止溝を備え、前記インクに圧力を作用させて
    該インクを前記吐出ノズルから所定方向に噴射させる構
    成のインクジェットプリントヘッドの製造方法であっ
    て、 少なくとも前記吐出ノズルの一部が設けられる第1のオ
    リフィス板材をプリントヘッド形成基板に設置する工程
    と、 前記第1のオリフィス板材表面に所定のパターンを備え
    たエッチング用第1マスク膜を形成する工程と、 前記エッチング用第1マスク膜を介してエッチングを行
    い前記第1のオリフィス板材を貫通する前記吐出ノズル
    の一部を形成する工程と、 前記第1のオリフィス板材に第2のオリフィス板材を積
    層する工程と、 前記第2のオリフィス板材表面に所定のパターンを備え
    たエッチング用第2マスク膜を形成する工程と、 前記第エッチング用2マスク膜を介してエッチングを行
    って前記吐出ノズルの一部と連通する吐出ノズルの残部
    と前記混色防止溝とを形成する工程と、 を有することを特徴とするインクジェットプリントヘッ
    ドの製造方法。
  6. 【請求項6】インクに圧力を作用させて該インクを吐出
    ノズノから所定方向に噴射させるインクジェットプリン
    タヘッドの製造方法であって、 前記吐出ノズノが設けられる厚さHのオリフィス板材を
    設置する工程と、 前記オリフィス板材の表面に前記吐出ノズルを形成する
    ための第1の透孔パターンを備えた第1のマスク膜を形
    成する工程と、 前記第1のマスク膜を介し異方性エッチングにより前記
    吐出ノズルの長さhに相当する深さの凹部を前記オリフ
    ィス板材に穿鑿する工程と、 前記異方性エッチングがなされたオリフィス板表面に前
    記凹部を含む領域に対応する第2の透光パターンを備え
    た第2のマスク膜を形成する工程と、 該第2のマスク膜を介し異方性エッチングによりH−h
    に相当する深さだけ前記オリフィス板材を穿鑿する工程
    と、 を有することを特徴とするインクジェットプリントヘッ
    ドの製造方法。
  7. 【請求項7】 前記第2の透孔パターンは、互いに異な
    る色のインクを吐出する吐出ノズルと吐出ノズルの間で
    のインクの混合を防止するための混色防止溝に対応する
    パターンであることを特徴とする請求項6記載のインク
    ジェットプリントヘッドの製造方法。
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