JP2001509781A - 疎水性カルボマー錯体組成物 - Google Patents

疎水性カルボマー錯体組成物

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Abstract

(57)【要約】 ビスマスカルボマーやニコチンカルボマーなどの親水性カルボマー錯体を150μmの篩に通るように粉砕した後、水不溶性の陰イオン性ポリマーで含浸処理する。好ましい陰イオン性ポリマーは部分メチルエステル化メタクリル酸ポリマーである。

Description

【発明の詳細な説明】 疎水性カルボマー錯体組成物 本発明は、錯体(具体的にはビスマスカルボマーおよびニコチンカルボマー) の疎水性粉末、医薬製剤(具体的には該粉末を含有する腸溶性カプセル剤)、炎 症性腸疾患の治療におけるその使用、および該疎水性粉末の製造法に関する。 カルボキシポリメチレンポリマー(「カルボマー」)は製薬業において分散剤 、乳化剤、懸濁化剤または濃化剤として広く使用されている。通常それらは、ア リルスクロースまたはペンタエリトリトールのアリルエーテルで架橋されたアク リル酸の高分子量ボリマーである。一連のカルボマーがB.F.Goodrich社からCARB OPOLという商標で販売されている。 カルボマー中の突き出したカルボキシ基は、それらをイオン性にし、金属塩な どの塩類やその他の錯体の形成を可能にする。これらの錯体のいくつかは薬理学 的特性を持つ。例えばEP-A-0 293 885は、エリスロマイシンの苦みを遮蔽しその 全身吸収を向上させるという利点を持つカルボマーとエリスロマイシンの錯体を 開示している。口中でのエリスロマイシンの溶解をさらに減少させることによっ てその味をさらに遮蔽するには、その薬物錯体をポリマーコーティングすること ができ、その場合は、フタル酸ヒドロキシプロピルメチルセルロースが最も好ま しい。 ビスマスカルボマーは胃腸障害の治療に役立つ(WO-A-9201457を参照されたい )。また最近、ニコチンカルボマーが炎症性腸疾患の治療に役立つことが明らか になった(PCT/GB97/00369:未公開)。 WO-A-9201457の実施例7では、0.5〜2.1mmの範囲の顆粒がEudragit Lでスプレ ーコーティングされた後、硬ゼラチンカプセルに封入された。理論上は、そのビ スマスカルボマー錯体が腸壁を覆って、その粘膜付着性カルボマーが粘膜壁に隣 接したその位置にビスマスを保持し、炎症性腸疾患と戦うはずである。しかし、 WO-A-9201457のカプセル剤を調べたところ、その能力は予想されるほどではなか った。 しかし本発明者らは意外にも、カルボマー錯体の150μm以下の粒子を水不溶 性の陰イオン性ポリマーでコーティングすることによって、著しく改善された治 療効力を持つビスマスカルボマーの優れた剤形を形成させうることを発見した。 より具体的に述べると、本発明者らは、WO-A-9201457のカプセル剤の内容物が その放出時に腸内でボーラスまたは塊を形成し、それが最適とは言えない粘膜壁 の被覆につながることを発見した。これに対して本発明は、腸の水性媒質での優 れた分散性と、粘膜壁での優れた被覆性を与えることにより、ビスマスカルボマ ー錯体の治療効果を著しく向上させるものである。初期研究の結果、本発明を他 の親水性カルボマー錯体、より具体的にはニコチンカルボマー錯体にも適用でき ることが、現時点でわかっている。 したがって、易水分散型の親水性カルボマー錯体、具体的には胃腸路での放出 時にボーラスを形成することなく容易に分散する剤形を提供することが、本発明 の目的である。 第一の側面として、本発明は、水不溶性の陰イオン性ポリマーでコーティング された、150μmの篩を通過する親水性カルボマー錯体からなる疎水性粉末を提 供する。 この疎水性粉末の製造法は、本発明のもう1つの側面となる。従来、このよう な小さい粒子を十分にコーティングすることは極めて困難であり、本発明者らは 、ポリグリコール化ワックス、モノステアリン酸ソルビタン、塩化セチルピリジ ニウムなどといった典型的な疎水化物質を親水性カルボマー錯体に適用した場合 にも塊が形成することを見出している。意外にも、水不溶性の陰イオン性ポリマ ーを150μm以下の粒子上に使用すると、十分なコーティングが起こって、その 粒子を上述のように分散、膨潤させた。 したがって本発明は、第二の側面として、親水性カルボマー錯体の易水分散性 組成物の製造法であって、150μmの篩を通過する該錯体の粒子を水不溶性陰イ オン性ポリマーの溶液でコーティングし、その被覆粒子を乾燥することからなる 方法を提供する。 第三の側面として、本発明は、薬理学的に許容できる本発明の疎水性粉末を含 む医薬組成物を提供する。 粒子上のコーティングは部分的なコーティングであっても完全なコーティング であってもよく、また、被覆粒子が膨潤して粘膜を覆う前にまず分散するように 、粒子を陰イオン性ポリマーで含浸処理することができる。 親水性カルボマー粒子の100%が100μmの篩を通過する(すなわちそれらが10 0μm以下である)ことが好ましく、親水性カルボマー粒子の少なくとも90%( とりわけ少なくとも95%)が64μmの篩(より好ましくは50μmの篩)を通過す ることがより好ましい。正確な粒子サイズは、その陰イオン性ポリマーによるコ ーティング後に適度な疎水性を持つ組成物が得られるほど十分に小さくなければ ならない。好ましい粒 子サイズはその錯体中に存在する陽イオンの性質と量およびその陰イオン性ポリ マーの性質と量に応じて変動しうる。 現時点で好ましい陰イオン性ポリマーは、陰イオン性カルボン酸ポリマー(す なわち、その陰イオン基が少なくとも主として遊離カルボン酸および/またはエ ステル化されたカルボン酸基であるポリマー)である。陰イオン性ポリマーはア クリルポリマーであることがとりわけ好ましく、現時点で最も好ましいポリマー は部分メチルエステル化メタクリル酸ポリマー、例えば遊離酸基とエステル基の 比が約1:1であるポリ(メタクリル 売されているもの)や、とりわけ遊離酸基とエステル基の比が約1:2であるポリ (メタ 標で販売されているもの)などである。この点に関して、特定の陰イオン性ポリ マーとその量を選択することにより、望ましい溶解特性を持つ親水性粒子を得る ことができる。 使用される陰イオン性ポリマーの量は、その塩中に存在する陽イオンの性質と 量、含浸用陰イオン性ポリマーの性質と量、および必要とされる疎水性の程度に 依存するだろう。適量は簡単な実験で決定できるが、通常はカルボマー錯体の重 量に基づいて10〜50%の量、好ましくは20〜40%、より好ましくは25〜35%、と りわけ約3分の1の量で陰イオン性ポリマーが存在することになるだろう。粒子 サイズが小さいことを考慮すると、ポリマーの量はその粒子をコーティングする のに必要な理論量より少なくなるだろう。またカルボマーの膨潤と溶解はpHに よって制御されないだろう。疑いを避けるため、上記の%w/wは粒子をコーティ ングする方法で使用されるポリマーにも適用される。 好ましくは、カルボマー粒子と混合する溶媒/ポリマー混合物中に、ある量の 水を存在させる。 通常、本発明の粉末は、カプセル(通常、このカプセルは胃腸路の望ましい位 置でその内容物が放出されるようにコーティングされる)に充填されて、経口投 与されるだろう。これらのカプセルは軟ゼラチンカプセル、また好ましくは硬ゼ ラチンカプセルにすると便利である。ただし、胃腸路の必要な部位で溶解する他 のカプセルを使用することもできる。 小腸にカルボマー錯体を投与したい場合は、カプセルが胃を通過している間そ れを保 護する腸溶性被覆剤で、カプセルをコーティングすることができる。小腸で溶解 しうる従来の腸溶性被覆剤はいずれも使用できるが、その被覆剤は、含浸粉末が 疎水性を失って容易に分散できなくなる閾値より低いpHで、その内容物を放出 すべきである。好適なコーティング材料としては、酢酸フタル酸セルロース、フ タル酸ヒドロキシプロピルメチルセルロース、あるいは最初にエチルセルロース 、次にポリ酢酸フタル酸ビニルなどがあるが、適当な溶解特性を持つ陰イオン性 ポリマーを使用することが好ましい。現時点で好ましいポリマーは陰イオン性カ ルボン酸ポリマーである。このポリマーはアクリルポリマーであることがとりわ け好ましく、現時点で最も好ましいポリマーは、遊離酸基とエステル基の比が約 1:1の部分メチルエステル化メタクリル酸ポリマー(例:EudragitTML)である。 カルボマー錯体は炎症性腸疾患の治療または維持療法で活性であるものが好ま しい。本発明では、ビスマスカルボマーとニコチンカルボマーが、特に炎症性腸 疾患の治療用として、とりわけ好ましい。 本明細書にいうカルボマー錯体がカルボマーの金属塩などといった塩類を包含 することは上記の説明から理解されるだろう。 大腸に投与する必要があるビスマスカルボマー錯体、ニコチンカルボマー錯体 、またはその他のカルボマー錯体を含有するカプセル剤は、好ましくは、大腸ま たはその特定の領域で選択的に溶解する被覆剤でコーティングされる。例えば潰 瘍性大腸炎やクローン結腸炎などの結腸疾患を治療する場合、そのカプセル被覆 剤は胃液とpH7未満の腸液には不溶性であるが、結腸液には可溶性であること により、そのカプセルが少なくとも回腸に到達するまではその被覆剤が実質上無 傷のままであり、好ましくはその後に結腸中で薬物の徐放をもたらすことが好ま しい。この目的には、遊離酸とエステル基の比が約1:2である部分メチルエステ ル化メタクリル酸ポリマー(例:EUDRAGITTMS)を含む被覆剤が好適である。 コーティング分野ではよく知られているように、カプセル被覆剤は可塑剤と、 着色剤、光沢剤、タルクおよび/またはステアリン酸マグネシウムなどといった その他のコーティング添加物を含有することができ、また通常はそれらを含有す るだろう。具体的に述べると、陰イオン性カルボン酸アクリルポリマーは通常10 〜50重量%(とくに10〜25重量%)の可塑化剤(とくにタエン酸トリエチルまた はフタル酸ジエチル)を含有する。 また、陰イオン性ポリマーをカプセル被覆剤として使用する場合、それを、水 に不溶であるが透過性の中性ポリマーとの混合物として使用することができる。 水に不溶であるが透過性の中性ポリマーは、好ましくはアクリル酸エステルポリ マー、とくにメタクリル酸メチルエステルのアクリル酸エチルエステルとのコポ リマーである。中性ポリマーが存在する場合、陰イオン性ポリマーと中性ポリマ ーの分子比は5:1〜1:5の範囲、とくに3:1〜1:3の範囲、最も好ましくは1:1〜1:3 の範囲が適当である。 腸溶コーティングをカプセルに施すには、スプレーコーティングやパンコーテ ィングなどといった従来のコーティング技術が使用される(例えばD.Dreher,"Fi lm coatings on acrylic resin basis for dosage forms with controlled drug release(薬物制御放出性を持つ剤形用のアクリル樹脂基剤のフイルムコーテイ ング)",Pharma International 1/2(1975)3.を参照されたい)。 本発明のさらなる側面は次の通りである。 (a)炎症性腸疾患、とくにクローン病および/または潰瘍性大腸炎の治療用薬 剤の製造における本発明第一側面の疎水性粉末の使用。 (b)胃腸路内の炎症領域に本発明第一側面の疎水性粉末を投与することからな る炎症性腸疾患の治療法。 (c)150μmの篩を通過する親水性カルボマー錯体の粒子をその含浸によって疎 水性粉末にするための陰イオン性ポリマーの使用。 本発明の好ましい態様は次の通りである。 (a)150μmの篩を通過する粒子サイズを持つビスマスカルボマー錯体またはニ コチンカルボマー錯体の粒子をそのカルボマー錯体の20〜40重量%の部分メチル エステル化メタクリル酸ポリマーでコーティングしたものからなる疎水性粉末を 含有する腸溶性カプセル剤。 (b)ビスマスカルボマー錯体またはニコチンカルボマー錯体の易水分散性組成 物の製造法であって、そのカルボマー錯体を粉砕し、150μmの篩に通し、篩に かけたその粒子を、溶媒と該カルボマー粒子の20〜40重量%の部分メチルエステ ル化メタクリル酸ポリマーとの混合物に添加し、撹拌した後、溶媒を蒸発させて 被覆カルボマー錯体粒子を得ることからなる方法。 さらに好ましくは、クエン酸アルキル(クエン酸トリエチルなど)、C1-4アル コール (イソプロパノールなど)および水が、上記の溶媒/ポリマー混合物中にポリマ ーと共に存在する。この混合物にビスマス粒子を加えて撹拌した後、溶媒を減圧 下に40〜80℃(最も好ましくは50〜70℃)で留去すると有利である。 以下、本発明を例証するために非制限的実施例を記載する。 実施例1 約15%w/wのビスマスを含有するビスマスカルボマー(クエン酸ビスマスとCar bopolTM974Pから従来通りに調製)を、その粒子の95%が50μmの篩を通過する まで粉砕(微粉化)した(99.8%<98μm、80%<10μm)。 Eudragit S 100(39.33g)とクエン酸トリエチル(3.93g)をイソプロパノー ル(786.34g)と水(39.33g)の撹拌混合液にゆっくりと加え、透明な溶液が得 られるまでその混合物を撹拌した。撹拌を続けながら、微粉化したビスマスカル ボマー(131.07g)をゆっくりと加えた。次にその混合物を−0.8バールの減圧下 に50℃で撹拌し、生成した蒸気を凝縮させた。残渣が粉末状になったら、新たな 蒸気が生成しなくなるまで温度を徐々に70℃に上げた。得られた粉末を20℃に冷 却し、減圧を解いた。生成物中の塊をすべて破砕し、その粉末を減圧下に70℃で 4時間放置することによって乾燥した。 得られた疎水性含浸粉末は、約30%のEUDRAGITTMSと5〜10%の水分を含有し、 したがってその粉末のビスマス含量は約9.7%w/wに低下した。 実施例2 約2%w/wのニコチンを含有するニコチンカルボマー(ニコチンとCarbopolTM9 74Pから従来通りに調製)を、その粒子の95%が50μmの篩を通過するまで粉砕 (微粉化)した。 Eudragit S 100(39.33g)とクエン酸トリエチル(3.93g)をイソプロパノー ル(786.34g)と水(39.33g)の撹拌混合液にゆっくりと加え、透明な溶液が得 られるまでその混合物を撹拌した。撹拌を続けながら、微粉化したニコチンカル ボマー(131.07g)をゆっくりと加えた。次にその混合物を−0.8バールの減圧下 に50℃で撹拌し、生成した蒸気を凝縮させた。残渣が粉末状になったら、新たな 蒸気が生成しなく なるまで温度を徐々に70℃に上げた。得られた粉末を20℃に冷却し、減圧を解い た。生成物中の塊をすべて破砕し、その粉末を減圧下に70℃で4時間放置するこ とによって乾燥した。 疎水性含浸ニコチンカルボマー粉末が得られた。 実施例3 硬ゼラチンサイズ0カプセル(2000個)のそれぞれに実施例1の含浸ビスマス カルボマー粉末436.6gとステアリン酸マグネシウム(滑沢剤)4.4mgを充填し、 下記の成分を含有するEUDRAGITTMLの水性分散液でスプレーコーティングした(5 0mg/カプセル): Eudragit L 30 D-55 263.0g クエン酸トリエチル 27.6g ポリソルベート80 MO 55 F 0.6g モノステアリン 1.5g タルク 1.4g 水 130.0g この水性分散液は次のように調製した。 第一成分は、クエン酸トリエチル、ポリソルベート80 MO 55 FおよびEudragit L 30 D-55を一緒に撹拌することによって形成させた。 第二成分は、水の一部(100g)を65℃に加熱し、モノステアリンを加え、均質 化してエマルジョンを形成させ、それをゆっくり撹拌しながら室温まで冷却(15 分間)することによって調製した。 第三成分はタルクを残りの水(30g)に分散させることによって調製した。 第一成分を105μmフィルターで濾過し、その濾液をゆっくり撹拌しながら、 同じフィルターを通して第二成分を添加し、次に撹拌を続けながら第三成分を加 えた。 この被覆カプセル剤は0.1N塩酸に2時間耐性であったが、pH5.5以上では迅 速に崩壊した。カプセルの崩壊に続く粉末の分散を2種類の方法で調べた。第一 の方法では、各試験カプセルを、電磁撹拌機により60rpmで撹拌した250cm3ビー カー中37℃のリ ン酸緩衝溶液(pH5.5、6.0または6.5)100cm3の表面に置いた。カプセルの崩 壊と内容物の分散に要する時間を観察した。第二の方法では、37℃のリン酸緩衝 溶液(pH5.5、6.0または6.5)を用いて、各試験カプセルを米国薬局方XXIIに 記載の崩壊試験にかけた。 どちらの試験についても同じ崩壊時間と分散時間が観察された。それらを次の 表1に示す。 粉末が含浸されていない(ただし同じカプセルに封入されている)場合は、上 記のデータとは対照的に、ビスマスカルボマーの塊が形成され、一部しか分散し なかった。 これらの試験を6.8より高いpHで繰返したところ、含浸粉末は完全には分散し なかった。したがって、実施例1の含浸カプセルを含むカプセル剤の投与で満足 できる結果を得るには、そのカプセル被覆剤がpH5.5とpH6.5の間で溶解すべ きである。 完全に分散したビスマスカルボマー粉末を含有するpH6.5のリン酸緩衝溶液 (その溶液中で実施例1のカプセルを崩壊させた後のもの)を穏やかに撹拌し、 そこに1M水酸化ナトリウム水溶液をゆっくりと加えてそのpHを上昇させ、粉末 を溶解させた。その溶液の粘度は、次の表2に示すように、ビスマスカルボマー の濃度およびpH上昇と共に増大した。 1)Brookfield社DVIIスピンドル62;60rpm2)Brookfield社DVIIスピンドル63;1.5rpm pH7.5に達した後、溶液を48時間静置し、次にそれらの粘度を再測定した。 その結果を次の表3に示す。 2)Brookfield社DVIIスピンドル63;1.5rpm 3)Brookfield社DVIIスピンドル63;0.3rpm 本発明が、開示した特定の詳細に制限されないことと、下記請求項に定義する 本発明の範囲から逸脱することなく数多くの変更や改変を施しうることは理解さ れるだろう。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】平成10年5月22日(1998.5.22) 【補正内容】 請求の範囲 1. 親水性粘膜付着性カルボマー錯体の粒子を150μmの篩にかけて通過させ 、水不溶性の陰イオン性ポリマーでコーティングしたものであって、そうするこ とにより胃腸路での放出時に、膨潤して粘膜を罹う前にまず分散する粒子からな る疎水性粉末。 2. (補正なし) 3. (補正なし) 4. (補正なし) 5. (補正なし) 6. (補正なし) 7. (補正なし) 8. (補正なし) 9. (補正なし) 10. (補正なし) 11. (補正なし) 12. (補正なし) 13. (補正なし) 14. (補正なし) 15. (補正なし) 16. (補正なし) 17. (補正なし) 18. (補正なし) 19. (補正なし) 20. (補正なし) 21. 150μmの篩を通過する親水性カルボマー錯体の粒子をその含浸によっ て疎水性粉末にするための陰イオン性ポリマーの使用。 22.前記カルボマーおよび/または前記ポリマーが請求項2〜11のいずれかに定 義されるものである請求項21に記載の使用。 23.親水性カルボマー錯体の易水分散性組成物の製造法であつて、150μmの 篩を通過する該錯体の粒子を選択し、該粒子を水不溶性陰イオン性ポリマーの溶 液でコーティングし、その被覆粒子を乾燥することからなる方法。 24.前記カルボマーおよび/または前記ポリマーが請求項2〜11のいずれかに定 義したものである請求項23に記載の方法。 25. (補正なし) 26. (補正なし) 27. (補正なし)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 1/04 A61P 1/04 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S D,SZ,UG),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU ,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH, CN,CU,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,G B,GE,GH,HU,IL,IS,JP,KE,KG ,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT, LU,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX,N O,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG ,SI,SK,TJ,TM,TR,TT,UA,UG, US,UZ,VN,YU

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 水不溶性の陰イオン性ポリマーでコーティングされた、150μmの篩を通過 する親水性カルボマーの粒子からなる疎水性粉末。 2. 親水性カルボマー粒子の少なくとも90%が100μmの篩を通過する請求項 1に記載の疎水性粉末。 3. 親水性カルボマー粒子の少なくとも90%が50μmの篩を通過する請求項2 に記載の粉末。 4. 陰イオン性ポリマーが陰イオン性カルボン酸ポリマーである請求項1〜3の いずれかに記載の粉末。 5. 陰イオン性ポリマーが部分メチルエステル化メタクリル酸ポリマーである 請求項4に記載の粉末。 6. 前記アクリルポリマーが、遊離酸基とエステル基の比が約1:1の部分メチ ルエステル化メタクリル酸ポリマーである請求項5に記載の粉末。 7. 前記アクリルポリマーが、遊離酸基とエステル基の比が約1:2の部分メチ ルエステル化メタクリル酸ポリマーである請求項5に記載の粉末。 8. 陰イオン性ポリマー含量がカルボマー錯体の重量に基づいて20〜40重量% である上記請求項のいずれかに記載の粉末。 9. 陰イオン性ポリマーの量がカルボマー錯体の重量の約3分の1である請求 項8に記載の粉末。 10.前記カルボマー錯体がビスマスカルボマーである上記請求項のいずれかに 記載の粉末。 11.前記カルボマー錯体がニコチンカルボマーである請求項1〜9のいずれかに 記載の粉末。 12.薬理学的に許容できる請求項1〜11のいずれかに記載の疎水性粉末を含む 医薬組成物。 13.前記粉末がカプセルに封入されている請求項12に記載の組成物。 14.前記カプセルが胃腸路の所望の位置でその内容物を放出するように腸溶コ ーティングされている請求項13に記載の組成物。 15.前記カプセルが陰イオン性カルボン酸ポリマー含有被覆剤でコーティング されている請求項14に記載の組成物。 16.前記カプセル被覆剤の陰イオン性ポリマーが部分メチルエステル化メタク リル酸ポリマーである請求項15に記載の組成物。 17.前記カプセル被覆剤の陰イオン性ポリマーが、遊離酸基とエステル基の比 が約1:1の部分メチルエステル化メタクリル酸ポリマーである請求項16に記載の 組成物。 18.前記カプセル被覆剤の陰イオン性ポリマーが、遊離酸基とエステル基の比 が約1:2の部分メチルエステル化メタクリル酸ポリマーである請求項16に記載の 組成物。 19.150μmの篩を通過する粒子サイズを持つビスマスカルボマー錯体または ニコチンカルボマー錯体の粒子を前記カルボマー錯体の20〜40重量%の部分メチ ルエステル化メタクリル酸ポリマーでコーティングしたものからなる疎水性粉末 を含有する腸溶性カプセル剤。 20.炎症性腸疾患治療用薬剤の製造における請求項1〜11のいずれかに記載の 粉末の使用。 21.150μmの篩を通過する親水性カルボマー錯体の粒子をその含浸によって 親水性粉末にするための陰イオン性ポリマーの使用。 22.前記ポリマーのカルボマー塩が請求項2〜11のいずれかに定義されるもの である請求項21に記載の使用。 23.親水性カルボマー錯体の易水分散性組成物の製造法であって、150μmの 篩を通過する該錯体の粒子を水不溶性陰イオン性ポリマーの溶液でコーティング し、その被覆粒子を乾燥することからなる方法。 24.前記ポリマーのカルボマー塩が請求項2〜11のいずれかに定義したもので ある請求項23に記載の方法。 25.前記カルボマー錯体を陰イオン性ポリマーと溶媒の混合物に添加し、その 溶媒を蒸発させて被覆カルボマー粒子を得る請求項23または24に記載の方法。 26.前記陰イオン性ポリマーがカルボマー錯体の20〜40重量%の量で使用され る請求項25に記載の方法。 27.ビスマスカルボマー錯体またはニコチンカルボマー錯体の易水分散性組成 物の製造法であって、前記カルボマー錯体を粉砕し、150μmの篩に通し、篩に かけた前記 粒子を、溶媒と該カルボマー粒子の20〜40重量%の部分メチルエステル化メタク リル酸ポリマーとの混合物に添加し、撹拌し、溶媒を蒸発させて被覆カルボマー 錯体粒子を得ることからなる方法。
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