JP2001506878A - 一体的な上着を有するバックパック - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 独立のバックパックが取り付けられ又は取り付け可能なバックパネル（５２）を有する上着（１６）を含む一体的なバックパック／上着。ショルダーストラップ（５８）を有するフロント側バックパック組立体（１８）がバックパネル（３０）の前面に取り付けられ又は取り付け可能であり、収納コンパートメント（３４Ａ、３４Ｂ、３４Ｃ）を含むリヤ側バックパック組立体（１４）がバックパネル（３２）の背面に取り付けられ又は取り付け可能である。周状の上着用コンパートメント（２８）が二つの壁（６４、６２）を有し、一方の壁はフロント側バックパック組立体（ｌ８）に取り付けられ、他方の壁はリヤ側バックパック組立体（１４）に取り付けられる。上着用コンパートメント（２８）はリヤ側バックパック組立体（１４）を囲繞している。上着（１６）が着用されていない場合に上着を収納して保護すべく、上着（１６）は巻き上げられ又は折り畳まれて上着用コンパートメント（２８）内に収納され、二つの壁（６４、６２）が封止手段（５０）により接続される。リヤ側バックパック組立体（１４）及びフロント側バックパック組立体（１８）を接続することにより形成されたバックパックは上着と共に又は上着を使用することなく装用可能であり、上着はバックパックと共に又はバックパックを使用することなく着用可能である。

Description

【発明の詳細な説明】 一体的な上着を有するバックパック発明の背景 本発明は、あらゆる種類の必需品を携行するためのバックパックに係り、更に 詳細にはジャケットの如き上着を携行し得るよう構成されたバックパックに係る 。 バックパックは多くの人の要求や要望を満たすための種々の特徴を有するよう 種々の大きさ及び形態にて製造されている。デイパックとして知られている小型 のバックパックは、一般に、内部フレームや外部フレームが設けられることなく 形成され、学生のためのブックキャリアとして機能したり、ハイカーのための一 日の必需品を保持するために使用されたりする。例えば雨が降ったり気温が下が ったりした場合にはジャケットやスウェットシャツが必要になることが多い。一 般に、ジャケットや他の防護上着は、バックパック内に十分な余裕空間がある場 合にはバックパック内に配置され、或いは手により携行される。 例えば米国特許第４，９４９，４０１号公報に記載されている如く、バックパ ックを上着に取り付けることが知られている。しかし従来技術に於いては、バッ クパックの収納容量を低下させることなくバックパックと一体に形成された上着 を収納する方法は知られていない。発明の概要 本発明の主要な目的は、必要なときには上着を使用することができ、不要なと きにはバックパック内に上着を収納 することができるバックパック／上着の組合せを提供することである。 本発明の他の一つの目的は、一体的な上着を有するバックパックであって、上 着を取り外すことができ、またバックパックを外したりバックパックのコンパー トメントに対するアクセスが制約されることなく上着を着用することができるバ ックパックを提供することである。 本発明の更に他の一つの目的は、市販のバックパック及び市販の上着を使用し て一体的なバックパック／上着を製造することである。 本発明の更に他の一つの目的は、上着を収納するためのバックパック内空間を 犠牲にすることなく既存のバックパックより形成される一体的なバックパック／ 上着を提供することである。 本発明の更に他の一つの目的は、バックパック及び上着を相互に独立して使用 することができるよう、一体的でありしかも取り外し可能な上着を有するバック パックを提供することである。 少なくとも一つのコンパートメントを含む前向きの部分とショルダーストラッ プを含む後ろ向きの部分とを有するバックパックが提供される。後ろ向きの部分 は上着のバックパネルの背面に取り外し可能に又は永久的に取り付けられる。前 向きの部分は上着のバックパネルの前面に取り外し可能に又は永久的に取り付け られる。上着収納コンパー トメントが上着の前面に隣接する部材及び上着の背面に隣接する部材の二つの部 材により形成されている。上着収納コンパートメントの各半分の部分は実質的に バックパックの周りに周方向に延在している。上着収納コンパートメントの二つ の部材は、その内部に巻き上げられた上着を収納すべく、ファスナ、ベルクロ（ Velcro）接着パッド、スナップ、他の同様の装置の如き封止部材により互いに接 続される。 本発明の上述の及び他の目的及び利点は添付の図面を参照しつつ以下の説明を 読むことにより容易に理解される。尚各図に於いて、同一の符号は同一の部材を 示している。図面の簡単な説明 図１は本発明による一体的なバックパック／上着を上着が展開された状態にて 示す背面図である。 図２は本発明による一体的なバックパック／上着を上着が展開された状態にて 示す正面図である。 図３は本発明による一体的なバックパック／上着を上着が収納された状態にて 示す背面図である。 図４は本発明による一体的なバックパック／上着を上着が収納された状態にて 示す正面図である。 図５は各部材を良好に図示すべく分解された状態にて本発明による一体的なバ ックパック／上着を示す図３の線５−５に沿う水平断面図である。 図６は各部材を良好に図示すべく分解された状態にて本 発明による一体的なバックパック／上着の他の一つの実施形態を示す図３の線５ −５に沿う水平断面図である。 図７は各部材を良好に図示すべく分解された状態にて本発明による一体的なバ ックパック／上着の更に他の一つの実施形態を示す図３の線５−５に沿う水平断 面図である。 図８は本発明のバックパックが取り付け可能に取り外された本発明による上着 の背面を示す背面図である。好ましい実施形態の説明 本発明を最もよく説明すべく、添付の図に於いて、特に断らない限り一体的な バックパック／上着１０全体の構成部材は実質的に上下方向の中心平面１２に対 し左右対称に構成されている。従って一方の側の部材についての説明は他方の側 の部材にも同様に適用される。但しこのことは本発明を対称的な構造に限定する ものではない。 図１に於いて、一体的なバックパック／上着１０はリヤ側バックパック組立体 １４と例示的な上着１６、即ちファスナ封止部材１７を有するジャケットとを含 むものとして図示されている。上着１６は左側の袖３８を含む左側部分２０、右 側の袖４０を含む右側部分２２、ファスナが設けられた襟４２を含む上側部分２ ４、下側部分２６上に巻き上げられ、上着はバックパック組立体１４の中心へ向 けて内方へ巻き上げられる。上着１６のバックパネル５２は実質的に周状の上着 用コンパートメント２８を経て延在し、バックパックのリヤパネル３０及びフロ ントパネル３２ （後者は図２に示されている）に接続されており、また最もよく例示されている 如くリヤパネル３０とフロントパネル３２との間にサンドイッチ状に挟まれてい る。上着１６が全ての方向より上着用コンパートメント２８内に巻き上げられる と、コンパートメントが閉じられて上着がコンパートメント内に収納される。上 着用コンパートメントの背壁６２の内周縁３７は実質的にリヤ側バックパック組 立体１４の外周縁３６に当接し、図示の如く矩形ではないにしても実質的にリヤ 側バックパック組立体の外形に対応している。図３には上着用コンパートメント ２８の外周縁５１を囲繞する上着用コンパートメントの封止部材５０が図示され ており、この封止部材はファスナ、スナップ、ベルクロファスナ材パッド、他の 型式の封止部材であってよい。上着用コンパートメント２８はバックパックを人 の肩より下ろさなくても開くことができ、すぐに着用し得るよう上着を展開する ことができる。 図１には少なくとも一つの例示的な収納コンパートメント３４を有するリヤ側 バックパック組立体１４の例示的な構成が図示されており、収納コンパートメン ト３４は符号３４Ａ、３４Ｂ、３４Ｃにより示された複数個のリヤ収納コンパー トメントとして図示されている。またリヤ側バックパック組立体１４は弾性スト ラップ４４、ラッシュコード４６、ボトルホルダ４８を含み、またボトルホルス ター、水筒、ウエストベルト、キーホルダー、氷斧用ループの如 きバックパックの使用者に有用な他のバックパック装置を含んでいる。 一体的なバックパック／上着１０は外周縁３６若しくは内周縁６８に沿って又 はそれらに対し何れかの側に於いて縫合する等の手段によって永久的に取り付け られた状態に形成されてよい。或いは他の実施形態に於いては、リヤ側バックパ ック組立体１４若しくはフロント側バックパック組立体１８はそれ単独で使用さ れるよう上着１６より取り外し可能であってよい。まず永久的に取り付けられた 実施形態について説明する。 図２に示されている如く、フロント側バックパック組立体１８は上着のバック パネル５２の前面５６に取り付けられており、パッド６０を有するショルダース トラップ５８を含んでおり、パッド６０によりリヤ側バックパック組立体１４及 びその内容物が装用者の肩に支持されるようになっている。またフロント側バッ クパック組立体１８は上着用コンパートメントの前壁６４を含んでおり、前壁６ ４は上着１６が前壁６２と背壁６４との間の空間に巻き上げられると、前述の封 止部材５０により背壁６２に接続される。典型的には織物よりなるフロントパネ ル３２は前面５６を覆うよう延在し前壁６４の内周縁６８に接続された状態にて 図示されている。典型的にはフロントパネル３２は実質的にリヤパネル３０の寸 法及び形状に対応しており、フロントパネル３２及びリヤパネル３０は上着の同 一の領域の 両側を覆っている。封止部材５０はファスナ、ベルクロファスナ材パッド、スナ ップ、他の型式の封止部材であってよいが、ファスナ又はベルクロファスナ材の 細長いストリップを使用することが好ましい。 添付の図に於いては、本発明は上着のバックパック５２の前面５６を覆うフロ ントパネル３２を有するものとして図示されているが、フロントパネル３２は場 合によっては省略されてもよい。 図３及び図４は上着１６が周状の上着用コンパートメント２８内に巻き上げら れ折り畳まれた状態にて本発明を示している。図３のリヤ側バックパック組立体 はメッシュ式コンパートメント３４Ａ、ファスナ７０を有する第二のコンパート メント３４Ｂ、ファスナ７２を有する第三のコンパートメント３４Ｃを有するも のとして図示されている。ラッシュコード４６はクリンチ７４により互いに接続 されている。上着用コンパートメント２８は上着のバックパネル５２（図１及び 図２参照）の前側に配置された前壁６４と、バックパネルの後方に配置された背 壁６２とにより形成されており、前壁６４及び背壁６２は好ましい実施形態に於 いては実質的に互いに他に対し対称をなし、外周縁５１に沿って封止部材５０に より互いに接続可能である。上着用コンパートメント２８の背壁６２の内周縁６ ８はリヤ側バックパック組立体１４に接続されている。 二つのファスナ７６を含む封止部材５０がバックパック 組立体１４の両側に一つずつの割合にて上着用コンパートメント２８の外周縁５ １の周りに配置されている。引張り片７８を有する各ファスナ７６は、バックパ ックの下端に設けられた開位置ストッパ８０とバックパックの上端に設けられた 閉位置ストッパ８２との間にて作動するようになっている。ファスナ７６の代り にベルクロストリップ、スナップ、他の封止部材が使用されてもよい。 上着１６は外周縁３６に於いてリヤ側バックパック組立体１４に当接する周状 の上着用コンパートメント２８内に巻き上げられ折り畳まれた状態にて図示され ている。上着用コンパートメント２８の幅８４は折り畳まれた上着１６を収納し 封止部材５０を閉ざすことができる程度であれば十分である。一般に上着用コン パートメント２８の両側の上下方向に延在する部分には上着の大きい部分が収納 されなければならないので、上下方向の部分の幅はコンパートメントの上側の部 分及び下側の部分の幅よりも大きい。 図４はフロント側バックパック組立体１８及び上着用コンパートメントの前壁 ６４を示している。フロント側バックパック組立体１８はショルダーパッド６０ が取り付けられた一対のショルダーストラップ５８を含んでいる。ショルダース トラップ５８の上端８６はフロント側バックパック組立体１８の上端部に取り付 けられており、下端８８はフロント側バックパック組立体の下縁部９０に取り付 けられている。ショルダーストラップ５８はバックル９２が設 けられた状態にて図示されている。またフロント側バックパック組立体１８は全 長に亘り延在するネット式コンテナ９４が設けられた状態にて図示されている。 上側封止部材１００は互いに対向するベルクロファスナ材パッド９６及び９８よ りなり、封止部材を開くためのハンドル１０２が設けられている。或いはベルク ロファスナ材パッド９６及び９８の代りに、他の封止装置が使用されてもよい。 背壁６２の場合と同様、上着用コンパートメント２８の前壁６４はバックパッ ク組立体に接続された内周縁６８を有している。外周縁５１は一対のファスナ７ ６を有し、これらのファスナは背壁６２に設けられたファスナ７６と係合するよ うになっている。背壁６２及び前壁６４に設けられたファスナ７６、７６が互い に接続され、閉位置にもたらされると、巻き上げられた上着１６が上着用コンパ ートメント２８内に収納され、上着が汚れたり濡れたりすることがコンパートメ ント２８により防止される。 図５に於いて、例示的な一体的なバックパック／上着、即ち永久的に接続され た一体的なバックパック／上着１０の構造が分解断面図として図示されている。 上着用コンパートメントの壁６２及び６４、ネット式コンパートメント９４、フ ロントパネル３２、上着のバックパネル５２、リヤパネル３０、弾性テープ４８ 、リヤ側ネット式コンパートメント３４Ａ、コンパートメント３４Ｂの第二の背 壁１０６、コンパートメント３４Ｂ、ラッシュコード４６を含 む主要な構成部分が主要な縫合線１０４Ａ及び１０４Ｂにより互いに一体的に接 続された状態にて図示されている。縫合線１０４Ａ及び１０４Ｂは実際にはバッ クパック／上着１０の周りに周状に延在する同一の縫合線である。壁６２及び６ ４は縫合線１０４Ａ及び１０４Ｂに沿う強度を向上させるべく折り返し部１１４ を含んでいる。 第二の縫合線がショルダーストラップ５８の上端をフロントパネル３２及びリ ヤパネル３０に接続するための縫合線１０８を含んでいる。第二の縫合線１１０ が弾性テープ４８の中間部をリヤパネル３０に取り付けている。第二の縫合線１ １２が第三のコンパートメント３４Ｃを第二のコンパートメント３４Ｂに取り付 けている。 例示的な三つの部分よりなる取り外し可能なバックパック／上着１０の構造が 図６に示されている。この実施形態に於いては、フロント側バックパック組立体 １８及びリヤ側バックパック組立体１４の一方又は両方が上着１６より取り外し 可能である。フロント側バックパック組立体１８及びリヤ側バックパック組立体 １４は上着１６を単独で使用し着ることができるよう互いに接続可能である。 図６に示されている如く、フロントパネル３２Ａがコンパートメントの前壁６ ４の一体的な中央部であり、それらは一つの部材を含んでいる。同様にリヤパネ ル３０Ａがコンパートメントの背壁６２の一体的な中央部であり、それらは一つ の部材を含んでいる。 ベルクロファスナ材パッド１２０及び１２２が縫合線１１８に沿って縫合する ことにより上着のバックパネル５２のそれぞれ前面５６及び背面５４に取り付け られている。パッド１２０はループ面を有し、パッド１２２はフック面を有して いることが好ましい。かくしてベルクロファスナ材パッド１２０及び１２２が取 り付けられた上着１６はそれ単独で着ることができ、またフロント側バックパッ ク組立体１８若しくはリヤ側バックパック組立体１４と組み合わされることによ り、一体的な上着用コンパートメント２８を有する完成した一体的なバックパッ ク／上着１０を形成することができる。 ベルクロファスナ材パッド１２４が縫合線１２６に沿って縫合することにより フロントパネル３２Ａの背面に取り付けられている。ショルダーストラップ５８ の上端は縫合線１２８に沿ってパッド１２４及びパネル３２Ａに取り付けられて いる。ベルクロファスナ材パッド１２４は取り外し可能にベルクロファスナ材パ ッド１２０に係合し取り付けられるよう構成されている。 ベルクロファスナ材パッド１３０が縫合線１３２に沿ってリヤパネル３０Ａの 前面に取り付けられており、ベルクロファスナ材パッド１２２に取り外し可能に 取り付けられるようになっている。コンパートメント３４Ｂ、３４Ｃ及びコード ４６により示されるバックパック部材は同一の縫合線又は縫合線１１２を含む他 の縫合線に沿ってリヤパネ ル３０Ａに取り付けられている。リヤ側バックパック組立体１４は縫合により接 続されているので、上着用コンパートメント２８の背壁６２を含んでいる。 取り外し可能な三つの部分よりなるバックパック／上着１０、即ちフロント側 バックパック組立体１８若しくはリヤ側バックパック組立体１４がファスナ、ス ナップ又は他の接続装置により上着１６に取り付け可能なバックパック／上着１ ０が形成されてもよい。図７に示されている如く、リヤ側バックパック組立体１ ４及びフロント側バックパック組立体１８の両方が上着１６より取り外される必 要がある場合には、上着のバックパネル５２の両側にファスナが使用される。各 ファスナには取り付けストリップ１３８が設けられており、更にもし必要ならば 強化ストリップ（図示せず）が追加されてもよい。ファスナ１３４が二つのファ スナ半体１３４Ａ及び１３４Ｂを有している。第二のファスナ半体１３４Ａ及び 第一のファスナ半体１３６Ａが、壁６２及び６４により形成された周状の上着用 コンパートメント２８内へ突出するよう、縫合線１４０に沿って上着のバックパ ネル５２のそれぞれ前面５６及び背面５４に取り付けられている。同様に第四の ファスナ半体１３４Ｂ及び第三のファスナ半体１３６Ｂが上着用コンパートメン ト２８内にてそれぞれファスナ半体１３４Ａ及び１３６Ａに対向するようフロン トパネル３２Ａに取り付けられている。ファスナ半体１３４Ａはフロント側バッ クパック組立体１ ４を上着１６に取り付けるべくファスナ１３４Ｂに接続される。同様にファスナ 半体１３６Ａはリヤ側バックパック組立体１４を上着１６に取り付けるべくファ スナ半体１３６Ｂに接続される。ファスナ１３４及び１３６の何れも上着用コン パートメント２８の前壁６４及び背壁６２の内側に位置し、従って見えない。 もし必要ならば、ファスナ１３４及び１３６は典型的にはバックパック／上着 １０の各側に一つずつの割合にて一対の短いファスナに置き換えられてもよい。 図８は図７に示された上着１６の背面図であり、縫合線１４０に沿って縫合す ることにより上着のバックパネル５２に取り付けられた二つのファスナ半体１３ ６Ａ及び１３６Ａを示している。これらの二つのファスナ半体は実質的にリヤ側 バックパック組立体１８の矩形の部分１４４を囲繞しており、各ファスナ半体は 開位置ストッパ１４６と閉位置ストッパ１４８との間に延在するよう取り付けら れている。 上着のバックパネル５２の前面５６（見えない）一対のファスナ半体１３４Ａ を含む同様の外観を有している。 リヤ側バックパック組立体１４が上着１６に取り付けられると、痕跡状の線１ ５０が上着用コンパートメント２８の周りに延在する。 上着のバックパネル５２の前面５４のうちファスナ半体１３６Ａの延在範囲内 に存在する部分１５４は、必要に応 じて図柄やレタリングによって美観が向上されてよい。 バックパックのパネルを構成する材料は当技術分野に於いて有用であると思わ れる材料である。織物はナイロンやポリエステル又はそれらの混合繊維にて形成 されてよく、例えば耐水性を付与すべくポリ塩化ビニルやポリウレタンにて被覆 されてよい。また革や革状材料が使用されてもよい。尚本発明はかかる特定の材 料に限定されるものではない。 添付の図面に図示された構成に対し種々の修正が加えられてよく、例えば収納 コンパートメント３４が追加されたり数が低減されてよく、強度を向上させるべ く追加の縫合線が追加されてよく、パネルの大きさが変更されてよく、強化スト リップやパネルが追加されてもよい。これらの変更は添付の図面に図示されてい ないが、当業者には明らかである。 添付の図面に図示された特定のバックパック構造は、本発明の基本原理、即ち 中間の上着のバックパネルの前面及び背面にサンドイッチ状に取り付けられ又は 取り付け可能な独立のバックパックの例示にすぎない。バックパックの寸法を上 着の寸法に合わせることができ、また上着用コンパートメント２８が巻き上げら れ折り畳まれた上着を収納するに足る大きさに設定される限り、バックパック及 び上着１６の任意の組合せが採用されてよい。 所望のバックパック容量や所望の上着の型式及び大きさ が可能であるよう、種々の上着１６と種々の形態のバックパックとが種々の組合 せにて使用されてよい。かくして上着１６は、ジャケット、ベスト、スウェット シャツ、Ｔシャツ、スポーツシャツ、ジーンズジャケット、ジーンズシャツ、前 開きの上着又は前開き可能な他の型式の上着であってよい。種々の形態及び大き さの複数の上着及び種々の大きさ及び形態の複数個のフロント側バックパック組 立体及びリヤ側バックパック組立体が注文仕様に合わせて相互に交換可能に接続 されてよい。 本発明は短期間、即ち数日間までのアウトドア旅行に特に有用である。本発明 のバックパック／上着がスポーツ用品レンタルサービスによってレンタルされる 場合には、相互に交換可能であることによって顧客の体格や希望、予想される天 候等に応じてカスタマイズすることが可能である。更に本発明によれば、厳しい 天候の状況に於いて衣類を着る必要性を過小評価する多数のハイカーやバイク乗 りにとって上着がすぐに利用可能な状況に維持される。 本発明の範囲内にて図示の一体的なバックパック／上着の構造、構成、作動、 製造方法に関し種々の変更が加えられてよい。

───────────────────────────────────────────────────── 【要約の続き】 ック組立体（１８）を接続することにより形成されたバ ックパックは上着と共に又は上着を使用することなく装 用可能であり、上着はバックパックと共に又はバックパ ックを使用することなく着用可能である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．一体的なバックパック／上着にして、 前面及び背面を有するバックパネルを有する上着と、 リヤ側バックパック組立体であって、 前記背面に取り付けられるよう構成され実質的にバックパックの背面寸法 に対応する形状のリヤパネルと、 前記リヤパネルに取り付けられた少なくとも一つの収納コンパートメント と、 実質的に前記リヤパネルの周りに延在し、前記リヤパネルに取り付けられ 、第一の封止手段を備えた外周縁を有する第一の上着用コンパートメント壁と、 を含むリヤ側バックパック組立体と、 フロント側バックパック組立体であって、 前記前面に取り付けられるよう構成され実質的に前記リヤパネルに対応す る形状のフロントパネルと、 前記フロントパネルに取り付けられた上端及び下端を有する一対のショル ダーストラップと、 実質的に前記フロントパネルの周りに延在し、前記フロントパネルに取り 付けられ、第二の封止手段を備えた外周縁を有し、前記第一及び第二の封止手段 は互いに接続されることにより閉じられた上着用コンパートメントを形成する第 二の上着用コンパートメント壁と、 を含むフロント側バックパック組立体と、 とを含んでいることを特徴とする一体的なバックパック／上着。 ２．前記フロントパネル及び前記リヤパネルはそれらの間にサンドイッチ状に挟 まれた前記上着の前記バックパネルに接続されていることを特徴とする請求項１ に記載の一体的なバックパック／上着。 ３．前記フロントパネル及び前記リヤパネルはそれらの周縁に沿って縫合するこ とにより互いに接続されていることを特徴とする請求項２に記載の一体的なバッ クパック／上着。 ４．前記ショルダーストラップは前記フロントパネルの上縁部に取り付けられた 上端と、前記フロントパネルの側縁下方部に取り付けられた下端とを含んでいる ことを特徴とする請求項１に記載の一体的なバックパック／上着。 ５．前記第一及び第二の封止部材は前記上着用コンパートメントを閉じるために 接続可能な互いに係合するファスナ半体を含んでいることを特徴とする請求項１ に記載の一体的なバックパック／上着。 ６．前記第一及び第二の封止部材はフック及びループ式ファスナ材の係合面を含 んでいることを特徴とする請求項１に記載の一体的なバックパック／上着。 ７．前記第一及び第二の封止部材は互いに係合するスナップを含んでいることを 特徴とする請求項１に記載の一体的なバックパック／上着。 ８．前記上着は前開きであり、ジャケット、スポーツシャツ、ベスト、ジーンズ シャツ、スウェットシャツのうちの一つを含んでいることを特徴とする請求項１ に記載の一体的なバックパック／上着。 ９．前記リヤパネルは縫合により前記背面に取り付けられていることを特徴とす る請求項１に記載の一体的なバックパック／上着。 １０．前記フロントパネルは縫合により前記前面に取り付けられていることを特 徴とする請求項１に記載の一体的なバックパック／上着。 １１．前記リヤパネル及び前記背面に取り付けられたフック及びループ式ファス ナ材の互いに対向し係合するパネルを含み、これにより前記リヤパネルは取り外 し可能に前記上着に取り付けられることを特徴とする請求項１に記載の一体的な バックパック／上着。 １２．前記フロントパネル及び前記前面に取り付けられたフック及びループ式フ ァスナ材の互いに対向し係合するパネルを含み、これにより前記フロントパネル は取り外し可能に前記上着に取り付けられることを特徴とする請求項１に記載の 一体的なバックパック／上着。 １３．前記リヤパネルは前記第一の上着用コンパートメント壁の一体的な中央部 を含んでいることを特徴とする請求項１に記載の一体的なバックパック／上着。 １４．前記フロントパネルは前記第二の上着用コンパート メント壁の一体的な中央部を含んでいることを特徴とする請求項１に記載の一体 的なバックパック／上着。 １５．一体的なバックパック／上着にして、 前面及び背面を有するバックパネルを有する上着と、 前記背面に設けられた第一の取り付け手段と、 前記前面に設けられた第二の取り付け手段と、 リヤ側バックパック組立体であって、 実質的にバックパックの背面寸法に対応する形状のリヤパネルと、 前記リヤパネルの周りに延在するよう配置された第一の上着用コンパート メント壁と、 前記リヤパネルに取り付けられた少なくとも一つの収納コンパートメント と、 を含むリヤ側バックパック組立体と、 フロント側バックパック組立体であって、 前記リヤパネルの少なくとも一部に対応する形状のフロントパネルと、 前記フロントパネルの周りに延在するよう配置された第二の上着用コンパ ートメント壁と、 前記フロントパネルに取り付けられた上端及び下端を有する一対のショル ダーストラップと、 を含むフロント側バックパック組立体と、 前記第一及び第二の上着用コンパートメント壁に設けられ、前記第一及び第二 の上着用コンパートメント壁を接続 して周状の上着用コンパートメントを形成する封止手段と、 接続解除可能に前記リヤ側のバックパック組立体を前記背面に接続する第三の 取り付け手段と、 接続解除可能に前記フロント側バックパック組立体を前記前面に接続する第四 の取り付け手段と、 を含んでいることを特徴とする一体的なバックパック／上着。 １６．前記第一乃至第四の取り付け手段はそれぞれファスナ半体であり、前記第 一の取り付け手段のファスナ半体は前記第三の取り付け手段のファスナ半体に接 続可能であり、前記第二の取り付け手段のファスナ半体は前記第四の取り付け手 段のファスナ半体に接続可能であり、これにより前記フロントパネル及び前記リ ヤパネルを前記上着の前記バックパネルに接続可能であることを特徴とする請求 項１５に記載の一体的なバックパック／上着。 １７．前記ファスナ半体は前記第一及び第二の上着用コンパートメント壁の裏側 に延在していることを特徴とする請求項１６に記載の一体的なバックパック／上 着。 １８．前記ファスナ半体は前記封止手段が閉じられているときには前記上着用コ ンパートメント内に収容されることを特徴とする請求項１６に記載の一体的なバ ックパック／上着。 １９．前記封止手段は前記第一及び第二の上着用コンパートメント壁に設けられ たフック及びループ式ファスナ材の 係合パッドを含んでいることを特徴とする請求項１５に記載の一体的なバックパ ック／上着。 ２０．前記第一及び第三の取り付け手段はフック及びループ式ファスナ材の互い に対向する係合パッドを含んでいることを特徴とする請求項１５に記載の一体的 なバックパック／上着。 ２１．前記第二及び第四の取り付け手段はフック及びループ式ファスナ材の互い に対向する係合パッドを含んでいることを特徴とする請求項１５に記載の一体的 なバックパック／上着。 ２２．前記リヤパネル及び前記フロントパネルはそれぞれ前記背面及び前記前面 より取り外し可能であり、互いに接続されることにより両者の間に上着が介在す ることなく一体的なバックパックを形成することを特徴とする請求項１５に記載 の一体的なバックパック／上着。 ２３．種々の形態及び大きさの複数個の上着と種々の大きさ及び形態の複数個の フロント側バックパック組立体及びリヤ側バックパック組立体とが注文仕様に合 わせて相互に交換可能に接続され得ることを特徴とする請求項１５に記載の一体 的なバックパック／上着。 ２４．一体的なバックパック／上着にして、 上着のバックパネルの前面に取り付けられたショルダーストラップを含み、外 方へ延在し外周縁を有する第一の周壁を含むバックパックのフロント部分と、 上着のバックパネルの背面に取り付けられた少なくとも一つの収納コンパート メントを含み、外方へ延在し外周縁を有する第二の周壁を含むバックパックのリ ヤ部分と、 前記第一及び第二の周壁の前記外周縁を接続解除可能に接続する接続手段と、 を含んでいることを特徴とする一体的なバックパック／上着。 ２５．前記接続手段はファスナ、フック及びループ式ファスナ材の互いに対向す る係合パッド、係合スナップの何れかを含んでいることを特徴とする請求項２４ に記載の一体的なバックパック／上着。 ２６．外周縁を囲繞する周縁封止部材を有する実質的に周状の上着ホールダより 開いた上着を取り外す方法にして、 前記外周縁の周りの前記周縁封止部材を開く工程と、 前記ホールダの全ての部分より外方へ前記上着を広げて前記上着を開いた状態 にする工程と、 とを含んでいることを特徴とする方法。