JP2001505041A - 組換えジオールデヒドラターゼを発現する組換え菌によるグリセロールからの1,3−プロパンジオールの製造 - Google Patents
組換えジオールデヒドラターゼを発現する組換え菌によるグリセロールからの1,3−プロパンジオールの製造Info
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Abstract
(57)【要約】
1,2−プロパンジオールを分解するジオールデヒドラターゼ酵素を有することが知られている細菌由来の遺伝子を、細菌性宿主にクローニングし、前記宿主をグリセロールの存在下で増殖させる、グリセロールの1,3−プロパンジオールへの生物変換方法が提供される。宿主細胞内での外来遺伝子の発現は、グリセロールの1,3−プロパンジオールへの酵素的変換を促進するものであり、1,3−プロパンジオールは培養物から単離する。
Description
【発明の詳細な説明】
組換えジオールデヒドラターゼを発現する組換え菌によるグリセロールからの1,
3−プロパンジオールの製造発明の属する技術分野
本発明は、ジオールデヒドラターゼをコードする外来遺伝子を内包する組換え
菌による、グリセロールの1,3−プロパンジオールへの生物変換方法に関する
。発明の背景
1,3−プロパンジオールは、ポリエステル繊維の生産およびポリウレタンや
環状化合物の製造に有用であり得るモノマーである。
1,3−プロパンジオールに至る多様な化学的経路が知られている。たとえば
、1,3−プロパンジオールは、ホスフィン、水、一酸化炭素、水素および酸の
存在下で、エチレンオキシドおよび触媒から調製してもよいし、アクロレインを
触媒液相水和した後、還元することにより調製してもよいし、また、一酸化炭素
および水素の存在下で、周期律表VIII族触媒上で反応させた、グリセロールのよ
うな炭化水素から調製してもよい。1,3−プロパンジオールは一般にこれらの
方法により生成可能だが、費用がかかるし、また環境汚染物質を含む廃液を生じ
てしまう。
更新可能な供給源から生成する原料を利用する、1,3−プロパンジオールに
至る生物学的経路が知られている。たとえば、グリセロールを1,3−プロパン
ジオールに変換することのできる菌株が、クレブシエラ、シトロバクター、クロ
ストリジウム、およびラクトバシラスなどの属に見られる。これらの細菌におい
ては、グリセロールは酸化または還元系に入る。グリセロールの酸化は、結果的
にグリセロールデヒドロゲナーゼによりグリセロールをジヒドロキシアセトン(
DHA)へ変換し、そのDHAはアデノシン三リン酸(ATP)依存キナーゼに
よりリン酸化されて、細胞内の解凍系に入るジヒドロキシアセトンリン酸(DH
AP)を生じる。グリセロールの還元は、グリセロールデヒドラターゼが触媒し
てまず異
性化と脱水が起こり、3−ヒドロキシプロピオンアルデヒドを生じ、これが1,
3−プロパンジオール:NAD+酸化還元酵素により更に還元されて、最終的な
細胞代謝産物である1,3−プロパンジオールを生じる。K.ニウモニエ(K.pne
umoniae)においては、還元系に含まれる二つの酵素のみならず酸化系に含まれ
るうちの少なくとも最初の二つの酵素の発現は、相互に作用して調節されている
。この4酵素系は機能的に連結しており、グリセロールからの1,3−プロパン
ジオールの生成は、DHAからDHAPに至る経路により供給される還元剤の存
在に依存する。
グリセロールの1,3−プロパンジオールへの変換の原因となる遺伝子は単離
されており、それらはすべてdhaレギュロンに包含されている。組換え菌の、
タンパク発現能と生育速度が高いという潜在的な長所を利用するために、大腸菌
(E.コリ)内で、異種遺伝子としてのdhaレギュロンを発現させる試みがいく
つかなされている。たとえば、シトロバクター由来のdhaレギュロン[Daniel
ら、FEMS Microbiol.Lett.,100,281(1992)]およびクレブシエラ由来のdhaレ
ギュロン[Tongら、Appl.Environ.Microbiol.,57,3541(1991)]を大腸菌内で発
現し、グリセロールを1,3−プロパンジオールに変換することが示されている
。組換え菌内でのdhaレギュロンの発現は、野生型での1,3−プロパンジオ
ールの生成よりも有利である可能性を提案するものである。dhaレギュロンに
含まれる遺伝子は、酵素と、グリセロールの1,3−プロパンジオールへの効率
的な変換に必要な還元剤との双方を提供する。しかしながら、グリセロールデヒ
ドロゲナーゼおよびグリセロールデヒドラターゼの双方を同時に過剰発現すると
、DHAに変換するグリセロールも出てくる。還元系酵素のみを発現しながら、
還元剤の生成のための異なる基質を提供することによって、すべてのグリセロー
ルを1,3−プロパンジオールに変換するのが有利であろう。好ましい系は、グ
リセロール基質をより効率的に利用しながら、ジオール生成物の高収率を維持す
るものであろう。
多くの細菌が、1,2−プロパンジオールを単一炭素源として利用可能である
ことは、以前から知られている。この能力は、pduオペロンによりコードされ
る、特定のビタミンB12依存ジオールデヒドラターゼにより賦与されるものと考
えら
れる。pduオペロンは、ビタミンB12の生合成に必要な酵素をコードするco
bオペロンに連結しており、双方のオペロンとも、c pocR遺伝子によりコ
ードされる同一の活性化タンパク質の調節下にある。
近年、クレブシエラ・オキシトカのジオールデヒドラターゼをコードする遺伝
子がクローニングおよび配列決定され、大腸菌内で発現された。活性ジオールデ
ヒドラターゼがこれらの形質転換体内に観察されたが、これらのクローンが炭素
基質を1,3−プロパンジオールに代謝できるという証拠はない。
多様なサルモネラ属およびクレブシエラ属が、嫌気条件下で、1,2−プロパ
ンジオールの、プロピオンアルデヒド、最終的には1−プロパノールおよびプロ
ピオン酸への変換を触媒するジオールデヒドラターゼを生産することが知られて
いる。ジオールデヒドラターゼはまた、クロストリジウム、およびプロピオニバ
クテリウムで同定されているが、大腸菌ではされていない。クレブシエラ種由来
のジオールデヒドラターゼは、グリセロールを1,3−プロパンジオールに変換
できる[Forageら、Bacteriol,149,413(1981)]。
pduジオールデヒドラターゼの主たる機能は1,2−プロパンジオールの代
謝にあるが、本発明者らは、大腸菌内でK.ニウモニエのジオールデヒドラター
ゼを発現することにより、グリセロールの1,3−プロパンジオールへの変換が
触媒されることを発見した。このジオールデヒドラターゼ系を発現する組換え菌
は、グリセロールを所望の1,3−プロパンジオール生成物に変換し、かつ、グ
リセロールデヒドラターゼ系のような連結系に依存しない。本発明者らは、クレ
ブシエラ種由来のpduジオールデヒドラターゼ遺伝子による組換え菌の形質転
換により、新規で、効率的かつ省コストの、1,3−プロパンジオールに至る生
物学的経路が提供されることを発見した。発明の要旨
本発明は、クレブシエラ・ニウモニエから単離した約35kbのDNA断片を含
有するコスミドであって、前記断片が、図5、第4列の制限部位を有する活性ジ
オールデヒドラターゼ酵素をコードするコスミドを含む。
本発明は、更に、宿主微生物と、上記コスミドとを含有する形質転換微生物を
含む。
本発明は、更に、活性ジオールデヒドラターゼ酵素をコードし、配列番号1に
記載するようなDNA配列を有する遺伝子、または活性アルコールデヒドロゲナ
ーゼ酵素をコードし、配列番号2に記載するようなDNA配列を有する遺伝子を
含む。
本発明は、更に、宿主微生物と、上記遺伝子のいずれかとを含有する形質転換
微生物を含む。
本発明は、更に、ジオールデヒドラターゼを発現可能な遺伝子で微生物宿主を
形質転換し、そして前記形質転換宿主を炭素基質に接触させることによる、炭素
基質の生物変換を含む。
本発明は、更に、クレブシエラ・ニウモニエから単離した約35kbの断片を含
有するコスミドに由来し、かつ、活性ジオールデヒドラターゼ酵素、および前記
コスミドによりコードされる他のあらゆる機能細菌タンパク質をコードする遺伝
子で微生物宿主を形質転換し、そして前記形質転換宿主を炭素基質に接触させる
ことによる、炭素基質の生物変換を含む。図面の簡単な説明
図1は、K.ニウモニエのpdu−cob領域の遺伝子構成の概略図である。
DNA配列は、GCG-Wisconsin packageを用いて分析し、またオープンリーディ
ングフレームは、GAPを用いてS.ティフィムリウム(S.typhimurium)配列
と比較した。同一性%および類似性%を示す。
図2は、S.ティフィムリウムのpduC遺伝子にコードされるアミノ酸配列
と、K.ニウモニエのpduC遺伝子にコードされるアミノ酸配列との比較であ
る。
図3は、K.ニウモニエのpduC遺伝子にコードされるアミノ酸配列と、シ
トロバクター・フリウンジ(Citrobacter freundii)由来のグリセロールデヒド
ラターゼのアミノ酸配列との比較であり、類似性%および同一性%を示す。
図4は、K.ニウモニエ由来のグリセロールデヒドラターゼ遺伝子のオープン
リーディングフレームから推定されるアミノ酸配列と、シトロバクター・フリウ
ンジ由来の同じ遺伝子にコードされるアミノ酸配列との比較である。この図は、
二つの推定アミノ酸配列間の類似性%および同一性%を示す。
図5は、コスミドpKP1,pKP2,およびpKP4の制限酵素地図(Ec
oR1、BamH1、EcoRV、およびNot1)をそれぞれ第1列、第2列
、および第4列に示すものであり、また、0.8%アガロースゲル電気泳動にお
ける分離を示す。分子量マーカーは、端のレーンに注入した。4番とした列は、
ジオールデヒドラターゼ酵素を含むコスミドを示す。発明の詳細な説明
ここに用いる以下の用語は、請求項および明細書の解釈に用いてよい。
「構築体」なる用語は、プラスミド、ウイルス、自立複製する配列、ファージ
、またはあらゆる供給源に由来する、線状または環状の、一本鎖または二本鎖の
DNAまたはRNAの塩基配列を指し、複数の塩基配列を連結するかまたは再結
合して特異な構築物としたものであり、プロモーター断片と選ばれた遺伝子産物
のDNA配列を、適切な3‘末端非翻訳領域配列と共に細胞へ導入することがで
きる。
「形質転換」または「トランスフェクション」なる用語は、核酸導入後、細胞
において新たな遺伝子が獲得されることを指す。
「発現」なる用語は、遺伝子産物の配列をコードする遺伝子からの、その遺伝
子産物への転写および翻訳を指す。発現に際しては、遺伝子産物の配列をコード
するDNA鎖を、たいていはメッセンジャーRNAである相補的RNAにまず転
写し、ついで転写したメッセンジャーRNAを、上記遺伝子産物がタンパク質で
ある場合はその遺伝子産物に翻訳する。
ここで用いる「プラスミド」または「ベクター」または「コスミド」なる用語
は、細胞の主要な代謝に関与しない遺伝子をたいてい担持する、染色体外の要素
を指し、通常は環状二本鎖DNA分子の形である。
「炭素基質」なる用語は、微生物によって代謝されうるあらゆる炭素源を意味
し、少なくとも一つの炭素原子を含むものである。
「デヒドラターゼ酵素」なる用語は、グリセロール分子を生成物の3−ヒドロ
キシプロピオンアルデヒドに変換可能なあらゆる酵素を指すものとする。本発明
の目的においては、デヒドラターゼ酵素は、好ましい基質がそれぞれグリセロー
ルおよび1,2−プロパンジオールである、グリセロールデヒドラターゼまたは
ジオールデヒドラターゼのいずれかである。
「1,3−プロパンジオール」なる用語は、式HOCH2CH2CH2OHの化合
物を指し、繊維製造用のポリマーの生産において、モノマーとして有用である。
以下の菌株は、ブダペスト条約の規定のもとにアメリカ基準菌株保存機構[Ame
rican Type Culture Collection(ATCC)、米国20852メリーランド州、ロックビル
、パックローンドライブ12301所在]に寄託された:コスミドpKP1を含む大腸
菌DH5αに対応するATCC受託番号第69789番。ATCC受託番号第6
9790番は、コスミドpKP4を含む大腸菌DH5αを指す。
本発明は、組換え生物を用いた、グリセロールからの1,3−プロパンジオー
ルの生物学的製造法を含む。この方法は、1,2−プロパンジオールに特異性を
有する異種のpduジオールデヒドラターゼ遺伝子で形質転換した形質転換大腸
菌を組み込んでいる。この形質転換大腸菌は、炭素源としてのグリセロールの存
在下で増殖し、その増殖培地から1,3−プロパンジオールが単離される。
本発明の方法は、ポリエステルやその他のポリマーの製造に有用な1,3−プ
ロパンジオールモノマーの、迅速で、廉価、かつ環境責任を果たしうる供給源を
提供する。
本発明は、pduジオールデヒドラターゼの発現に適した形質転換宿主細胞を
提供する。適切な宿主細胞は、一般に、ジオールデヒドラターゼ遺伝子を通常は
内包していないものであろう。本発明の方法において好ましいのは、大腸菌、枯
草菌(バシラス・サチリス)、バシラス・リヒェニフォルミス(Bacillus liche
niformis)、またはピヒア・パストリスである。形質転換宿主細胞内のジオール
デヒドラターゼは、さきにTorayaら、J.Biol.Chem.,252,963(1977)が記載してい
る。遺伝子の単離:
pduジオールデヒドラターゼ遺伝子はあらゆる適切な供給源から得られるが
、好ましくは、1,2−プロパンジオールを唯一の炭素源として利用可能である
ことがわかっている細菌から得る。pdu遺伝子を内包することがわかっている
適切な細菌には、限定はないが、クレブシエラ属、クロストリジア属、サルモネ
ラ属、
およびシトロバクター属がある。
細菌ゲノムから所望の遺伝子を得る方法は、分子生物学の業界では一般的で、
よく知られている。本発明においては、所望のジオールデヒドラターゼをコード
する遺伝子を単離するのに、実質的にあらゆる方法を用いてよい。たとえば、遺
伝子の配列がわかっている場合は、制限酵素切断により作製した適切な遺伝子ラ
イブラリーを、その所望の遺伝子配列に相補的なプローブでスクリーニングして
よい。配列を単離したら、そのDNAを、ポリメラーゼ・チェイン・リアクショ
ン(PCR)(米国特許第4,683,202号)のような標準的なプライマー支配の増
幅法で増幅して、適切なべクターを用いて形質転換するのに適した量のDNAを
得る。
あるいはまた、ゲノムDNAの長い断片(35〜45kb)がベクターにパッケ
ージングされているコスミドライブラリーを作製して、適当な宿主を形質転換す
るのに用いてよい。コスミドベクターは、大量のDNAを収容可能な点で特異で
ある。一般に、コスミドベクターは、外来DNAのパッケージング、そしてその
後の環状化に必要なcosDNA配列の、少なくとも一つのコピーを有する。c
os配列に加え、これらのベクターは、ColE1のような複製起点や、アンピ
シリンまたはネオマイシンに耐性の遺伝子のような薬剤耐性マーカーも含むこと
がよくある。多数のコスミドベクターが当業界で知られており、例えば、amp
マーカー、ColE1複製起点、および単一のcos部位を含有するpJB8[I
sh-Horowiczら、Nucl.Acids Res.9,2989(1981)];ならびに、二つのcos部位
、カナマイシン耐性遺伝子とアンピシリン耐性遺伝子の双方、およびColE1
複製起点を含むc2RB[Batesら、Gene,26,137(1983)]がある。あらゆるコス
ミドベクターが本発明に用いるのに適しているが、Stratagene社(カリフォルニ
ア州ラホラ所在)から提供されるSupercos1ベクターが、最も好ましい。
典型的には、コスミドをクローニングするために、外来DNAを適当な制限酵
素を用いて単離し、コスミドベクターのcos領域の隣に連結する。次いで、線
状化した外来DNAを含有するコスミドベクターは、λバクテリオファージのよ
うなDNAパッケージング媒体にインビトロでパッケージングする。パッケージ
ングの間、cos部位は開裂し、外来DNAが細菌性ウイルス粒子の頭部にパッ
ケージングされる。これらの粒子は、大腸菌のような適切な宿主細胞にトランス
フェクションするのに用いる。細胞に注入すると、外来DNAはcos粘着末端
の影響下で環状化する。この方法で、外来DNAの長い断片を組換え宿主細胞内
に導入し、発現させることができる。
コスミドベクターおよびコスミドによる形質転換法は、本発明の状況において
、グリセロールを1,3−プロパンジオールに加工可能な遺伝子を所有すること
がわかっている細菌属から、ゲノムDNAの長い断片をクローニングするのに用
いた。具体的には、K.ニウモニエおよびK.アエロゲネスのゲノムDNAを、
当業界でよく知られた方法により単離し、コスミドベクターSupercos1へ挿入す
るために制限酵素Sau3Aで切断して、GigapackII(登録商標)パツケージン
グ抽出物を用いてパッケージングした。ベクターの構築の後、このコスミドDN
Aで大腸菌XL1-Blue MR細胞を形質転換した。形質転換体は、細胞をグリセロー
ルの存在下で増殖させ、1,3−プロパンジオール形成について培地を分析する
ことにより、グリセロールを1,3−プロパンジオールへ変換する能力のあるも
のをスクリーニングした。
コスミドによる形質転換から生成したpKP4およびpKP5と称するDNA
配列を、GenbankデータベースのDNA配列と比較した。S.ティフィムリウム
のpdu領域とホモロジーを示す独立したクローンがいくつか同定されたが、こ
のことは、これらの形質転換体が、1,2−ジオールデヒドラターゼ遺伝子を含
む、1,2−プロパンジオール利用酵素をコードするDNAを担持していたこと
を示唆する。これに対し、pKP1およびpKP2と称する形質転換体において
は、オープンリーディングフレームがC.フリウンジ由来のグリセロールデヒド
ラターゼ遺伝子に広範囲なホモロジーを示したが、このことは、これらの形質転
換体が、グリセロールデヒドラターゼ遺伝子をコードするDNAを含んでいたこ
とを示唆する。細胞:
本発明は、更に、炭素基質を1,3−プロパンジオールに変換可能な形質転換
宿主細胞を含む。さきに開示したように、宿主細胞は、ジオールデヒドラターゼ
をコードする単一の遺伝子、またはジオールデヒドラターゼ、および生物変換の
工
程を促進することで知られるその他の酵素をコードする一連の特定の遺伝子、ま
たはコスミドの全DNA断片によって形質転換してよい。本発明に用いるのに好
ましいのは、大腸菌DH5αである。しかしながら、その他の細胞も上記遺伝子
によって形質転換されやすいと考えられ、それらには、限定はないが、バシラス
属、クレブシエラ属、シトロバクター属、クロストリジア属、およびピヒア属が
含まれると考えられる。炭素基質:
本発明は、形質転換した宿主生物の酵素機構によって、所望の1,3−プロパ
ンジオール最終生成物に変換される炭素基質を提供する。実質的に、デヒドラタ
ーゼ酵素の基質として機能するあらゆる炭素基質が、アルコールを最も利用する
本発明に適している。好ましい炭素基質には、限定はないが、グリセロール、エ
チレングリコール、1,2−プロパンジオール、1,2−ブタンジオール、および
2,3−ブタンジオールがあるが、グリセロールが最も好ましい。1,3−プロパンジオールの精製および単離
発酵培地からの1,3−プロパンジオールの精製方法は、当業界では知られて
いる。たとえば、反応混合物を有機溶媒で抽出し、蒸留して、カラムクロマトグ
ラフィーにかけることによって、細胞培地からプロパンジオールを得ることがで
きる(米国特許第5,356,812号)。この方法に特に適した有機溶媒は、シクロヘ
キサンである(米国特許第5,008,473号)。
1,3−プロパンジオールは、培地を高圧液体クロマトグラフィー(HPLC
)分析にかけることによって直接同定してよい。本発明において好ましいのは、
0.01N硫酸を移動相に用いるイソクラティック方式で、分析用イオン排除カ
ラムによって分析する方法である。
以下の実施例により本発明を説明するが、これらは本発明をいかようにも限定
するものではない。実施例 一般的方法
制限酵素切断、リン酸化、連結、および形質転換は、Sambrook,Jら、Molecula
r Cloning:Laboratory Manual、第二版、Cold Spring Harbor Laboratory Press
、19
89年、に記載のようにして行った。GeneClean(カリフォルニア州ラホラ所在
のストラテジーン社製)を、製造者に指示されているように用いて、制限部位か
ら酵素を切り出すのに用いた。制限酵素は、New England Biolabs社(マサチュ
ーセッツ州ボストン所在)またはPromega社(ウィスコンシン州マディソン所在
)より入手した。増殖培地は、GIBCO/BRL(メリーランド州ゲイザーズバーグ所
在)より入手した。
略語の意味は以下の通りである:「h]は時間を意味し、「min」は分を意
味し、「sec」は秒を意味し、そして「d」は日を意味する。培地:
合成S12培地を、1,3−プロパンジオール生産能のある細菌形質転換体の
スクリーニングに用いた。S12培地は以下の成分を含む:硫酸アンモニウム、
10mM;リン酸カリウム緩衝液、pH7.0、50mM;MgCl2、2mM;
CaCl2、0.7mM;MnCl2、50μM;FeCl3、1μM;ZnCl、
1μM;CuSO4、1.72μM;CoCl2、2.53μM;Na2MoO4、
2.42μM;およびチアミン塩酸塩、2μM。
合成S15培地もまた、1,3−プロパンジオール生産能のある細菌形質転換
体のスクリーニングに用いた。S15培地は以下の成分を含む:硫酸アンモニウ
ム、10mM;リン酸カリウム緩衝液、pH7.0、1mM;MOPS/KOH
緩衝液、pH7.0、50mM;MgCl2、2mM;CaCl2、0.7mM;M
nCl2、50μM;FeCl3、1μM;ZnCl、1μM;CuSO4、1.7
2μM;CoCl2、2.53μM;Na2MoO4、2.42μM;およびチアミ
ン塩酸塩、2μM。1,3−プロパンジオールの単離および同定:
グリセロールの1,3−プロパンジオールへの変換はHPLCでモニターした
。分析は、紫外線(210nm)および赤外線検出を用いる、Waters Maxima82
0HPLCシステムにより実施した。試料を、ShodexSH−1011P予備カラ
ム(6mm×50mm)を備えたShodexSH−1011カラム(8mm×300mm、マ
サチューセッツ州ミルフォード所在のWaters社より購入)に注入した。温度は5
0℃に調節し、移動相としての0.01NH2SO4
を流速0.5ml/minで用いた。定量分析が望まれる場合は、外部標
準品としての、あらかじめ量のわかっているトリメチル酢酸と共に、試料を調製
した。典型的には、グリセロール(赤外線検出)、1,3−プロパンジオール(
赤外線検出)、およびトリメチル酢酸(紫外線および赤外線検出)の保持時間は
、それぞれ、20.67min、26.08min、および35.03minであ
った。
1,3−プロパンジオールの生成は、Hewlett Packard社製5890シリーズII
ガスクロマトグラフを、Hewlett Packard社製5971シリーズ質量選択的検出
器(EI)と、HP-INNOWaxカラム(長さ30m、内径0.25mm、フィルム厚さ
0.25ミクロン)と組み合わせたガスクロマトグラフィー/質量分析(GC/
MS)により確認した。グリセロールから生成した1,3−プロパンジオールの
保持時間および質量スペクトルを、真正な1,3−プロパンジオールのもの(m
/e:57,58)と比較した。細胞:
コスミド形質転換に用いた宿主細胞は、Jesseら[Focus,10,69(1988)]に十分
に記載されている大腸菌DH5αであり、GIBCO/BRL社より入手した。K.ニウモニエおよびK.アエロゲネスのコスミドライブラリーの構築:
マサチューセッツ州ケンブリッジ所在のハーバード医学校の、E.C.C.Lin教授
より入手し、またRuch,F.E.およびLin,E.C.C.,Journal of Bacteriology,Vol.12
4,p.348(1975年10月)に記載されている、K.ニウモニエ(ATCC受
託番号第25955番)およびK.アエロゲネス(K.ニウモニエまたはアエロ
バクター・アエロゲネス)ECL第2106番)を、100mlのLB培地で、
通気下37℃で8h増殖させた。菌(チューブあたり25ml)を、DuPont社の
SorvallGLC2.B遠心機により、室温で15min、3,000rpmで遠心した。細
菌をペレット状にし、上清を捨てた。細菌細胞ペレットは、−20℃で凍結した
。DNAを切断しないよう特別に注意して(即ちボルテックスは行わない)、以
下に概説するようにして染色体DNAを単離した。一つのチューブの菌を、2.
5mlの50mMトリス−10mM EDTAに再懸濁し、500μlのリゾチ
ーム(1mg/ml)を加えた。ペレットをそっと再懸濁し、懸濁液を37℃で
15minインキュベートした。ドデシル硫酸ナトリウムを最終濃度が0.5%
となるように加
えた。これによって溶液が透明となった。プロテイナーゼK(50μg/ml)
を加え、懸濁液を55℃で2hインキュベートした。チューブを取り出し、氷浴
に移して、塩化ナトリウムを最終濃度が0.4Mとなるように加えた。2倍容の
エタノールをこの液体に加えた。ガラス管を界面に挿入して、DNAをそっと巻
き取った。DNAを70%エタノールを含むチューブに浸けた。真空乾燥の後、
DNAを500μlの水に再懸濁し、DNA濃度を分光工学的に測定した。等量
の希釈DNAを0.5%アガロースゲルに流し、このDNAの本来の長さを決定
した。
染色体DNAを、上記のSambrookらの文献に概説されているようにして、Sau3
Aで部分的に消化した。DNA(2μg)を2ユニットのSau3A(ウィスコンシン
州マディソン所在のPromega社製)で、全体積を200μlとして室温で切断し
た。0、5、10および20minの時点で試料(50μl)を取り出し、5μ
molのEDTAを含むチューブに移した。これらのチューブを、70℃で10
min間インキュベートした。等量の試料(2μl)を抜き出して、0.5%ア
ガロースゲル電気泳動により分析し、切断の度合いを決定し、残りの試料(48
μl)を−20℃で保存した。アガロースゲルをエチジウムブロミドで染色し、
紫外線下で可視化して、染色体DNAの部分切断を決定した。時間の経過と共に
染色体DNAの長さの減少が観察され、染色体DNAの長さの減少がSau3Aの作
用によることを示した。残りの試料から、標準的なプロトコール(上記したSamb
rookらの文献)によってDNAを抽出した。
K.ニウモニエまたはK.アエロゲネス由来の部分切断DNAのコスミドライ
ブラリーを、SupercosコスミドベクターキットおよびGigapack II(登録商標)
パッケージング抽出物、ならびにStratagene社(カリフォルニア州ラホラ所在)
より購入した試薬を用いて調製した。製造者の指示に従って実施した。大腸菌XL
1-Blue MRをトランスフェクションして決定した1mlあたりのファージ力価は
、パッケージングされたK.ニウモニエが4×104〜1.0×105、パッケー
ジングされたK.アエロゲネスが1.2×105であった。
コスミドDNAを大腸菌形質転換体6株から単離したところ、長いDNA(2
5〜30kb)の挿入があることがわかった。実施例1 K.ニウモニエ由来のコスミドライブラリーDNAで形質転換され、かつ1,3 −プロパンジオールを生成するグリセロールデヒドラターゼ酵素を含有する大腸 菌株のスクリーニング
実施例1は、K.ニウモニエ由来のコスミドライブラリーDNAで形質転換し
た大腸菌細胞で、グリセロールを1,3−プロパンジオールに変換した酵素が存
在するもののスクリーニングを証明した。二つの陽性クローンの配列決定により
、それぞれのクローンが、グリセロールデヒドラターゼをコードする遺伝子に対
し、高度のホモロジーを有する遺伝子を含むことがわかった。
K.ニウモニエのDNAを感染させた大腸菌XL1-Blue MRの約1,000個のコ
ロニーを含む6つの形質転換皿を、5mlのLB培地で洗浄し、遠心した。菌を
ペレット状にし、5mlのLB培地+グリセロールに再懸濁した。等量(50μl
)を、0.2%グリセロール+1mlにつき400ngのビタミンB12+0.001
%の酵素エキス+50μg/mlのアンピシリン(50amp)を加えたS12
合成培地を入れた15mlのチューブに接種した。このチューブを上端まで培地
で満たし、パラフィンで包んで30℃でインキュベートした。48h後、わずか
な濁りが観察された。78hおよび132h後に、等量について、上記したよう
にして生成物分布を分析したところ、1,3−プロパンジオールに陽性であり、
また後者の時点では、1,3−プロパンジオールの量が増えていた。
1,3−プロパンジオール生産について陽性と判断された菌をLB+50amp
に植え付け、個々のコロニーを単離するために段階希釈を実施した。48個の独
立したコロニーを単離し、1,3−プロパンジオール生産について再度チェック
した。コスミドDNAを6個の独立したコロニーから単離し、大腸菌DH5α株
を形質転換した。形質転換体の1,3−プロパンジオール生産について再度チェ
ックした。二つの形質転換体が特性を表し、DH5α−pKP1およびDH5α
−pKP2と命名した。
DH5α−pKP1およびDH5α−pKP2のDNA配列分析により、グリ
セロールデヒドロゲナーゼおよびグリセロールデヒドラターゼ遺伝子の双方の存
在が示された。更に、形質転換したこの大腸菌のグリセロールデヒドラターゼ遺
伝子は、シトロバクター・フリウンジ由来のグリセロールデヒドラターゼ遺伝子
に対し、96%の類似性および95%の同一性を有していた(図4)。したがっ
て、pKP1およびpKP2が、K.ニウモニエ由来のdhaレギュロン遺伝子
を含むことが明らかとなった。実施例2 K.ニウモニエ由来のコスミドライブラリーDNAで形質転換され、かつ1,3 −プロパンジオールを生成する1,2−プロパンジオールデヒドラターゼ酵素を 含有する大腸菌株のスクリーニング
実施例2は、K.ニウモニエ由来のコスミドライブラリーDNAで形質転換し
た大腸菌細胞で、グリセロールの1,3−プロパンジオールへの変換を可能とし
た活性酵素が存在するもののスクリーニングを証明した。陽性クローンの配列決
定により、それぞれのクローンが、pduオペロンにコードされる1,2−プロ
パンジオールデヒドラターゼをコードする遺伝子に対し、高度のホモロジーを有
する遺伝子を含むことがわかった。
パッケージングしたK.ニウモニエ由来のコスミドDNAを感染させた大腸菌
XL1-Blue MRの個々のコロニーを、200μlのS15培地+0.2%グリセロー
ル+400ng/mlのビタミンB12+0.001%酵素エキス+50μg/mlの
アンピシリン(50amp)を入れたマイクロタイターウェルに接種した。マイ
クロタイターウェルのほかに、LB+50ampを入れたマスタープレートにも
接種した。96hの後、100μlを取って、0.2ミクロンのナイロン膜フィ
ルターを含むRainin社製のマイクロフュージ・チューブ(microfuge tube)で遠
心した。菌体を残して、濾液をHPLC分析にかけた。約240個のコロニーを
スクリーニングした後、1,3−プロパンジオール生産を証明した陽性クローン
を同定した。3個の陽性クローンが同定され、そのうち2個はLB+50amp
で増殖し、他の1個は増殖しなかった。LB+50ampで増殖した2個の陽性
クローンから個々のコロニーを単離し、1,3−プロパンジオールの生産を証明
し、pKP4およびpKP5と命名した。pKP4およびpKP5を含む大腸菌
株からコスミドDNAを単離し、大腸菌株DH5αを形質転換した。6個の独立
した形質転換体が、1,3−プロパンジオールの生産を証明した。pKP4また
はpKP5を含む大腸
菌株DH5αは、後述するように、グリセロールを1,3−プロパンジオールに
変換することができた。大腸菌株DH5α−pKP4およびDH5α−pKP5による1,3−プロパン ジオールの生産
培地をいっぱいに満たした2mlのスクリューぶたのサイロジェニック・バイ
アル(cyrogenic vial)に、pKP4またはpKP5を含む大腸菌株DH5αを接
種し、かつ、30℃で培養した。培地は、0.01%酵素エキス、0.008%カ
ザミノ酸、50μg/mlのアンピシリン、10μg/mlのカナマイシン、0
.4μg/mlのビタミンB12、および0.2%グリセロール、または0.1%グ
リセロール+0.1%D−グルコースを補足したS12培地からなっていた。接種
は、寒天平板培地(50μg/mlアンピシリンを補足したLB)から直接行っ
た。66h後、600nmでの吸光度(OD600)により増殖を測定し、反応の
すすみ具合と生成物分布をHPLCで測定した。結果を表1および表2に示す:
試料は、個々の形質転換体を示す接尾表記により示し、Glyはグリセロールであ
り、GluはD−グルコースであり、Con.は転化率であり、Sel.は選択率であり、Y
ldは収率であり、NAは適用不可ということである。転化率、選択率、および収率
は、グリセロールの消費量に基づいた。
pKP4およびpKP5のDNA配列分析
pKP4およびpKP5の双方の場合における挿入DNAの長さは、25〜3
0kbにわたっていた。双方のクローンとも共通な断片を有していたが、ある断
片は異なっていた。pKP4の22kbのEcoR1断片を、GeneCIeanを用い
てアガロースゲルから溶出した後、BamHIまたはEcoRVで切断して、得
られる多様な断片を、EcoR1、BamH1またはHincIIで切断したプ
ラスミドpIBI31にサブクローニングした。挿入断片を含むクローンを同定
し、DNA配列を作製した。
作製したDNA配列は、S.ティフィムリウムのcob、pocRおよびpd
u遺伝子にホモロジーを示した。S.ティフィムリウムのpduオペロンが、1
,2−プロパンジオール利用に必要な遺伝子をコードすることは、よく知られて
いる[Bobikら、J.Bacteriol,174,2253(1992)]。同様に、cobオペロンがビタ
ミン
B12合成に必要な遺伝子をコードすることが知られている。pduオペロン内に
ついては、更に、pduC遺伝子がジオールデヒドラターゼ生成をコードするこ
とが認められている。
K.ニウモニエの、pduオペロン遺伝子をコードする領域を図1に示す。図
1は、K.ニウモニエのpdu−cob領域の遺伝子構成の概略図である。この
pdu−cob領域と、S.ティフィムリウムに属する遺伝子の同じ領域とを、
ウィスコンシン州立大学のSequence Analysis Software[米国53711ウィス
コンシン州、マディソン、サイエンス・ドライブ575所在、Genetics Compute
r Group(1991)、バージョン7、1991年4月]により提供されるアルゴリズ
ムを用いて比較した。Genetics Computer GroupのGAPプログラムにより計算
した同一性%および類似性%の表を、以下に示す。
類似性% 同一性%
pocR 90.48% 84.35%
pduA 100% 94.85%
pduB 99.16% 96.64%
pduC 98.31%(部分配列) 94.92%
pduF 92.42% 82.20%
この比較および図2からわかるように、pduCオープンリーディングフレー
ムは、S.ティフィムリウムのpduC遺伝子に対し広範囲なホモロジー(98
.31%)を示した。pduCをpduFに連結すると、シトロバクター・フリ
ウンジ由来のグリセロール・デヒドラターゼをコードする遺伝子に対しホモロジ
ーを示した(図3)。
図3は、K.ニウモニエ由来のpduC遺伝子にコードされる推定アミノ酸配
列と、C.フリウンジのグリセロールデヒドラターゼ遺伝子にコードされるアミ
ノ酸配列との比較である。これらの比較により、類似性%が84%しかなく、ま
た同一性%が70%しかないことがわかった。このように、ジオールデヒドラタ
ーゼをコードするpduC遺伝子は、明らかに異なる酵素をコードしており、こ
れらの形質転換大腸菌株で、グリセロールを1,3−プロパンジオールへ変換す
るのに利用されている。ジオールデヒドラターゼ酵素をコードする遺伝子の配列
を、配列番号1に示す。
また、pdu遺伝子上に、アルコールデヒドロゲナーゼをコードする領域と高
度のホモロジーを示す別のオープンリーディングフレームが同定された。たとえ
ば、推定アミノ酸の比較によれば、このオープンリーディングフレームは、大腸
菌のアルコールデヒドロゲナーゼに対し43%のホモロジーを有し、またC.フ
リウンジの酸化還元酵素に対し54%のホモロジーを有していた。このオープン
リーディングフレームの配列を決定し、配列番号2とした。実施例3 K.アエロゲネス由来のコスミドライブラリーDNAで形質転換され、かつ1, 3−プロパンジオールを生成するグリセロールデヒドラターゼ酵素を含有する大 腸菌株のスクリーニング
実施例3は、K.アエロゲネス由来のコスミドライブラリーDNAで形質転換
した大腸菌細胞で、グリセロールを1,3−プロパンジオールへ変換した活性酵
素が存在するもののスクリーニングを証明した。陽性クローンの配列決定により
、それぞれのクローンが、pduオペロンにコードされる1,2−プロパンジオ
ールデヒドラターゼをコードする遺伝子に対し、高度のホモロジーを有する遺伝
子を含むことが示された。
K.アエロゲネス由来のDNAを感染させた大腸菌XL1-Blue MRの個々のコロ
ニーを、200μlのS15培地+0.2%グリセロール+400ng/mlのビ
タミンB12+0.001%酵素エキス+50μg/mlのアンピシリン(50am
p)を入れたマイクロタイターウェルに接種した。
培養上清について、96h後の1,3−プロパンジオールが存在するか分析し
た。2枚のマイクロタイタープレートで二つのコロニーが陽性だったが、室温で
1週間おくと、菌は見えなくなった。3枚目のマイクロタイタープレートに接種
し、LB+50ampを入れたマスタープレートにも接種した。KAE3E10
と標識した陽性クローンが一つ同定された。KAE3E10を含むマスタープレ
ートを、
陽性クローンを再培養するのに用い、コスミドDNAを単離した。DH5α細胞
をKAE3E10DNAで形質転換し、形質転換体のうち、グリセロールを1,
3−プロパンジオールに変換するものをスクリーニングした。KAE3E10を
pKA3と命名し直した。pKA3は、約40kbの挿入断片を含んでいた。p
KA3のDNA配列は、S.ティフィムリウムのcob、pocRおよびpdu
オペロンに対しホモロジーのある領域を示した。
したがって、pKA3が1,2−プロパンジオールを利用するオペロンをコー
ドすることは明らかである。ジオールデヒドラターゼは、グリセロールの1,3
−プロパンジオールへの変換に寄与していたと考えられる。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項
【提出日】平成9年3月20日(1997.3.20)
【補正内容】
「形質転換」または「トランスフェクション」なる用語は、核酸導入後、細胞
において新たな遺伝子が獲得されることを指す。
「発現」なる用語は、遺伝子産物の配列をコードする遺伝子からの、その遺伝
子産物への転写および翻訳を指す。発現に際しては、遺伝子産物の配列をコード
するDNA鎖を、たいていはメッセンジャーRNAである相補的RNAにまず転
写し、ついで転写したメッセンジャーRNAを、上記遺伝子産物がタンパク質で
ある場合はその遺伝子産物に翻訳する。
ここで用いる「プラスミド」または「ベクター」または「コスミド」なる用語
は、細胞の主要な代謝に関与しない遺伝子をたいてい担持する、染色体外の要素
を指し、通常は環状二本鎖DNA分子の形である。
「炭素基質」なる用語は、微生物によって代謝されうるあらゆる炭素源を意味
し、少なくとも一つの炭素原子を含むものである。
「デヒドラターゼ酵素」なる用語は、グリセロール分子を生成物の3−ヒドロ
キシプロピオンアルデヒドに変換可能なあらゆる酵素を指すものとする。本発明
の目的においては、デヒドラターゼ酵素は、好ましい基質がそれぞれグリセロー
ルおよび1,2−プロパンジオールである、グリセロールデヒドラターゼまたは
ジオールデヒドラターゼのいずれかである。
「1,3−プロパンジオール」なる用語は、式HOCH2CH2CH2OHの化合
物を指し、繊維製造用のポリマーの生産において、モノマーとして有用である。
以下の菌株は、1995年4月18日、ブダペスト条約の規定のもとにアメリ
カ基準菌株保存機構[American Type Culture Collection(ATCC)、米国20852メリ
ーランド州、ロックビル、パックローンドライブ12301所在]に寄託された:コス
ミドpKP1を含む大腸菌DH5αに対応するATCC受託番号第69789番
。ATCC受託番号第69790番は、コスミドpKP4を含む大腸菌DH5α
を指す。
本発明は、組換え生物を用いた、グリセロールからの1,3−プロパンジオー
ルの生物学的製造法を含む。この方法は、1,2−プロパンジオールに特異性を
有す
る異種のpduジオールデヒドラターゼ遺伝子で形質転換した形質転換大腸菌を
組み込んでいる。この形質転換大腸菌は、炭素源としてのグリセロールの存在下
で増殖し、その増殖培地から1,3−プロパンジオールが単離される。
請求の範囲
1.クレブシエラ・ニウモニエから単離した約35kbのDNA断片を含有するコ
スミドであって、前記断片が、ATCC受託番号第69790番としてアメリカ
菌株保存機構に寄託されている組換え大腸菌内に含まれるような、活性ジオール
デヒドラターゼ酵素をコードすることを特徴とするコスミド。
2.宿主微生物と、請求項1のコスミドとを含有することを特徴とする形質転換
微生物。
3.前記宿主微生物が大腸菌であり、かつアメリカ基準菌株保存機構にATCC
受託番号第69790番として寄託されていることを特徴とする請求項2に記載
の形質転換微生物。
4.細菌を形質転換させた場合に、グリセロールから1,3−プロパンジオール
への代謝を生じせしめることを特徴とする請求項1に記載のコスミド。
5.宿主微生物と、活性機能タンパク質をコードする、請求項1のコスミドのD
NA断片とを含有することを特徴とする形質転換微生物。
6.請求項1のコスミドに包含される、ジオールデヒドラターゼ酵素をコードす
る遺伝子を含有することを特徴とするDNA断片。
7.グリセロールの1,3−プロパンジオールへの生物変換を具える方法であっ
て、ジオールデヒドラターゼを発現可能な遺伝子で微生物宿主を形質転換し、そ
して形質転換微生物宿主をグリセロールに接触させることを特徴とする方法。
8.グリセロールの1,3−プロパンジオールへの生物変換を具える方法であっ
て、クレブシエラ・ニウモニエから単離した約35kbの断片を含有するコスミド
に由来し、かつ活性ジオールデヒドラターゼ酵素、および前記コスミドによりコ
ードされる他のあらゆる機能細菌タンパク質をコードする遺伝子で微生物宿主を
形質転換し、そして形質転換微生物宿主をグリセロールに接触させることを特徴
とする方法。
9.前記の他の機能細菌タンパク質がアルコールデヒドロゲナーゼであることを
特徴とする請求項8に記載の方法。
10.前記微生物宿主が、エシェリヒア、バシラス、クレブシエラ、シトロバク
ター、サッカロミセス、クロストリジウム、およびピヒア属からなる群より選ば
れることを特徴とする、請求項7または8に記載の方法。
11.前記微生物宿主が、大腸菌、枯草菌、バシラス・リヒェニフォルミス、お
よびピヒア・パストリス種からなる群より選ばれることを特徴とする、請求項1
0に記載の方法。
12.前記微生物宿主が大腸菌であることを特徴とする請求項11に記載の方法
。
13.前記遺伝子が、クレブシエラ、クロストリジウム、サルモネラ、およびシ
トロバクター属からなる群より単離されたジオールデヒドラターゼ遺伝子である
ことを特徴とする、請求項7または8に記載の方法。
14.前記形質転換微生物宿主が、ジオールデヒドラターゼ酵素をコ
ードし、かつ配列番号1のDNA配列を含有する遺伝子を含む組換え大腸菌DH
5αであることを特徴とする、請求項7または8に記載の方法。
15.前記形質転換微生物宿主が、ジオールデヒドラターゼ酵素をコードし、か
つ配列番号2のDNA配列を含有する遺伝子を含む組換え大腸菌DH5αである
ことを特徴とする、請求項13に記載の方法。
【手続補正書】
【提出日】平成11年7月6日(1999.7.6)
【補正内容】
【図5】
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
C12R 1:145)
(C12P 7/18
C12R 1:42)
(C12P 7/18
C12R 1:01)
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L
U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF
,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,
SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S
Z,UG),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD
,RU,TJ,TM),AL,AU,BB,BG,BR
,CA,CN,CZ,EE,GE,HU,IS,JP,
KP,KR,LK,LR,LT,LV,MG,MK,M
N,MX,NO,NZ,PL,RO,SG,SI,SK
,TR,TT,UA,US,UZ,VN
(72)発明者 ナカムラ,チャールズ,エドウィン
アメリカ合衆国 19703−2422 デラウェ
ア州 クレイモント マウント ヴァーノ
ン ドライブ 2
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.クレブシエラ・ニウモニエから単離した約35kbのDNA断片を含有するコ スミドであって、前記断片が、図5、第4列の制限部位を有する活性ジオールデ ヒドラターゼ酵素をコードすることを特徴とするコスミド。 2.宿主微生物と、請求項1のコスミドとを含有することを特徴とする形質転換 微生物。 3.前記宿主微生物が大腸菌であり、かつアメリカ基準菌株保存機構にATCC 受託番号第69790番として寄託されていることを特徴とする請求項2に記載 の形質転換微生物。 4.細菌を形質転換させた場合に、グリセロールから1,3−プロパンジオール への代謝を生じせしめることを特徴とする請求項1に記載のコスミド。 5.宿主微生物と、活性機能タンパク質をコードする、請求項1のコスミドのD NA断片とを含有することを特徴とする形質転換微生物。 6.請求項1のコスミドに包含される、ジオールデヒドラターゼ酵素をコードす る遺伝子を含有することを特徴とするDNA断片。 7.活性ジオールデヒドラターゼ酵素をコードし、配列番号1に記載するような DNA配列を有することを特徴とする遺伝子。 8.活性アルコールデヒドロゲナーゼをコードし、配列番号2に記載するような DNA配列を有することを特徴とする遺伝子。 9.宿主微生物と、請求項7または請求項8のDNA配列とを含有することを特 徴とする形質転換微生物。 10.大腸菌DH5αと、請求項7または請求項8のDNA配列とを含有するこ とを特徴とする形質転換微生物。 11.炭素基質の生物変換を具える方法であって、ジオールデヒドラターゼを発 現可能な遺伝子で微生物宿主を形質転換し、そして前記形質転換宿主を前記基質 に接触させることを特徴とする方法。 12.炭素基質の生物変換を具える方法であって、クレブシエラ・ニウモニエか ら単離した約35kbの断片を含有するコスミドに由来し、かつ活性ジオールデヒ ドラターゼ酵素、および前記コスミドによりコードされる他のあらゆる機能細菌 タンパク質をコードする遺伝子で微生物宿主を形質転換し、そして前記形質転換 宿主を前記基質に接触させることを特徴とする方法。 13.前記の他の機能細菌タンパク質がアルコールデヒドロゲナーゼであること を特徴とする請求項12に記載の方法。 14.前記炭素基質が、エチレングリコール、1,2−プロパンジオール、グリ セロール、および2,3−ブタンジオールからなる群より選ばれることを特徴と する、請求項11または12に記載の方法。 15.前記炭素基質がグリセロールであることを特徴とする請求項14に記載の 方法。 16.グリセロールを1,3−プロパンジオールに変換することを特徴とする請 求項15に記載の方法。 17.前記微生物宿主が、エシェリヒア、バシラス、クレブシエラ、シトロバク ター、サッカロミセス、クロストリジウム、およびピヒア属からなる群より選ば れることを特徴とする、請求項11または12に記載の方法。 18.前記微生物宿主が、大腸菌、枯草菌、バシラス・リヒェニフォルミス、お よびピヒア・パストリス種からなる群より選ばれることを特徴とする、請求項1 7に記載の方法。 19.前記微生物宿主が大腸菌であることを特徴とする請求項18に記載の方法 。 20.前記遺伝子が、クレブシエラ、クロストリジウム、サルモネラ、およびシ トロバクター属からなる群より単離されたジオールデヒドラターゼ遺伝子である ことを特徴とする、請求項11または12に記載の方法。 21.前記形質転換宿主が、ジオールデヒドラターゼ酵素をコードし、かつ配列 番号1のDNA配列を含有する遺伝子を含む組換え大腸菌DH5αであることを 特徴とする、請求項16に記載の方法。 22.前記形質転換宿主が、ジオールデヒドラターゼ酵素をコードし、かつ配列 番号1のDNA配列を含有する遺伝子を含む組換え大腸菌DH5αであることを 特徴とする、請求項20に記載の方法。 23.請求項11または12の方法の生成物。
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