JP2001500886A - 親油性領域中に比較的長い鎖を有する分子が挿入されるか又は疎水性の相互作用によりこのような分子と結合されている、脂質二重膜を有する構造物 - Google Patents

親油性領域中に比較的長い鎖を有する分子が挿入されるか又は疎水性の相互作用によりこのような分子と結合されている、脂質二重膜を有する構造物

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Abstract

(57)【要約】 脂質二重膜又はペプチドを基礎にした構造物が公表されている。少なくとも1個の親水性領域及び少なくとも1個の親油性領域からなる1個以上の分子の1個以上の親油性領域が脂質二重膜の内側の親油性領域中又は、これらの構造物を構成しているペプチドの親油性領域中に侵入する。

Description

【発明の詳細な説明】 親油性領域中に比較的長い鎖を有する分子が挿入されるか又は疎水性の相互作用 によりこのような分子と結合されている、脂質二重膜を有する構造物 本発明は平面状の又は湾曲した脂質二重膜を有する構造物に関する。本発明は 更にこのような構造物の化粧品又は製薬学的使用並びにそれらの調製法に関する 。これに加えて本発明は平面状の又は湾曲した脂質二重膜を有する構造物を調製 するために好都合な、ある種の新規な物質の調製法に関する。 それ自体は全く構造的に均質ではないある種の生体分子は技術的生化学用語で 「脂質」の語の下で分類される。元来の意味においては「脂質」は脂肪(fats) (ギリシャ語:το λιποζ=脂肪、油)、すなわちグリセロールのカルボン 酸エステルであると理解することができる。 より広範な意味でこの術語は少なくとも1個の明らかに親水性の分子の領域及 び少なくとも1個の明らかに親油性の分子の領域を特徴としてもつ非水溶性分子 の群を包含するものと理解される。化合物のすべてのむしろ不均質な群の中で、 アシル化グリセロールのリン酸エステル、いわゆる「リン脂質」及びその他の化 合物がこれに属する。 それらの構造の本質の結果として脂質は概して例えば水と混合される時にはイ ンビトロでどんな真の分子溶液をも形成しないで、その代わりにそれらは主とし て、図1に示されるように脂質分子の親油性分子領域がミセルの内側に位置し、 脂質の分子の親水性領域がミセルの外側領域を形成しているいわゆるミセルとし て集合しているコロイドを形成する かあるいは、液体−結晶相を形成する。脂質の分子は親水性領域(h)及び親油 性領域(l)を有する。図1に示されたミセル(M)はその球の内側が分子の親 油性部分で集合されている脂質分子の球を形成している。ミセルは水性の環境( W)内に存在するのでミセルの外殻は当然、脂質分子の親水性基により形成され ている。 既知の脂質二重層中にそれら自体が整列する脂質の性能は極めて重要な生物学 的意味をもつ。この配列の場合、水性又は概括的に極性の環境内においては個々 の脂質分子は、平行に配列されている脂質分子の2層の分子の層がそれらの親油 性領域を相互に集合して並ぶように、それら自体相互の上に層を形成する。これ は図2に示されている。脂質分子は親水性領域(h)及び親油性領域(l)を有 する。図2に示された脂質二重層(L)はその膜の内側が脂質分子の親油性部分 を集合させている脂質分子の膜を形成している。脂質二重層は水性環境(W)内 に存在するので、脂質二重層の外殻は当然、脂質分子の親水性基により形成され ている。 脂質は前記のように、それらの構造的特性のため、主としていわゆるミセルに 集合するが、ある種の条件下では脂質をベシクル又はリポソームに処理すること も技術的に可能である。 ベシクル又はリポソームは外部は脂質二重層により境界を形成されて、それら の内側に水性相を蓄えている閉鎖された球形の顕微鏡的物体である。これは図3 に示されている。脂質分子は親水性領域(h)及び親油性領域(l)を有する。 詳細な拡大図においてより明確に見ることができるように、図3に示されたベシ クルの脂質二重層(L)は中空の球の形態の、その膜の内側に脂質分子の親油性 部分が集合されている、脂質 分子の膜を形成している。脂質二重層は水性環境(W)内に存在するので、脂質 二重層の外殻はもちろん脂質分子の親水性基により形成されている。ベシクルの 中心は水性相で充填されている。リポソームの直径は通常数ナノメーター(具体 的には約25ナノメーター)から約1μmまでのサイズの次元で変動する。 図12はいわゆる多層ベシクル(M)の横断面及び詳細な拡大図を示している 。ベシクルは外側の層を形成している数層の、この場合は2層の脂質二重膜から なり、その脂質二重膜が親水性領域(h)及び親油性領域(l)を有する脂質分 子からなる。概して極性の、なかでも水性相(w)の薄い層が脂質二重膜の間に 配置される。活性化合物(この場合はQ)で充填されることもできる他の極性の 、通常は水性相が多層ベシクルの内側に存在する。多層ベシクルの脂質二重膜が その場合は概して親油性の特性をもつ活性化合物で充填される可能性がある場合 もある。 専門家は例えばリポソームの調製には極めて精通している。一種類の方法は例 えば脂質/水系に超音波をかけることからなり、一旦適切な脂質が選択された場 合は生成されるリポソームを濾去することのみが必要である。しかしリポソーム はまた具体的には約100nmの穴サイズを有する膜フィルターを通す適切な脂 質のベシクルの押し出しにより形成することもできる。 リポソームを包んでいる脂質二重膜の基礎的成分は通常リン脂質、しばしばレ シチンの群から選択される。時々、特にいわゆるニオソームの場合には非イオン 性界面活性剤もまた外層物質として使用される。概括的に外層と水性の中身から なる「空の」リポソームと、その中身が水溶性の活性化合物が添加されている水 性相であるか又はその外層に親油 性の活性化合物が添加されている「充填」リポソームの間は区別される。微生物 はいわばリポソームとしてカプセルに封入することができる、すなわち「通常の 」リポソームと対照的に、「トランスファーソーム」はそのままの形態で表皮中 に浸透すると言われている。しかし概括的にリポソームは実際そのままの形態で 浸透せず、その代わりに角質層の表層に吸着される。リポソームがエンドサイト ーシスにより身体の細胞中に取り込まれるという多数の証明がある。リポソーム 含有調製物を局所投与することに加えてそれらを静脈内投与することも可能であ る。 細胞膜は同様に脂質二重層により外部と境界を形成され、それらの内側に水性 相を蓄えている閉鎖した顕微鏡的物体であるとみなすことができる。これは図4 に示されている。脂質分子は親水性領域(h)及び親油性領域(l)を有する。 図4に示された細胞の脂質二重層(L)は、中空の物体を形成し、その内側が脂 質分子の親油性部分で集合されている脂質分子の膜を形成している。細胞膜中に は統合(integral)蛋白質(B)及び末梢(peripheral)蛋白質(C)が包埋さ れている。脂質二重層は水性環境(W)内に存在するので脂質二重層の外殻はも ちろん脂質分子の親水性の基により形成されている。細胞の中心はそれもまた最 終的には水性相である細胞血漿(E)で充填されている。非常に広範な種類の生 物学的機能を果すことができる細胞小器官(D)もまた細胞の内側に存在する。 なかでも最も強く生物学的興味を引く脂質は、それらがすべての生存細胞及び/ 又はそれらの細胞の小器官の細胞膜の基礎物質を表すためにリン脂質である。 これまでに優に千を越える細胞膜の脂質が単離及び同定されている。これまで のこれらの最大の割合をもつものは細胞の総脂質分画の約40 %ないし90%より多くを表しているリン脂質である。これに関連しては、5種 類のリン脂質、ホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミン、ホス ファチジルセリン、カルジオリピン(ジホスファチジルグリセロール)及びスフ ィンゴミエリンが主要なものである。糖脂質は血漿膜、ミエリン、小胞体及びあ る種の小器官、例えば光合成を実施する生体の葉緑体の重要な成分である。 ホスファチジルコリンの中で最も重要なものは例えば一般構造 [式中、R1及びR2は具体的には15又は17個の炭素原子及び4個までのシス の二重結合をもつ非分枝脂肪族基を表す] を特徴とするレシチンである。レシチンは生きている細胞中で重要であるのみな らず、それらはまた好ましくは最も一般的に市販されているリポソームの外層の ための基礎成分として使用されている。 スフィンゴ脂質の基礎となる構造は以下の構造式 を特徴とするスフィンゴシン又はフィトスフィンゴシンである。 スフィンゴ脂質の誘導体は例えば一般基礎構造 [式中、 R1及びR3は相互に独立して1ないし28個の炭素原子を有する飽和又は不飽 和の分枝又は非分枝アルキル基を表し、 R2は水素原子、1ないし28個の炭素原子を有する飽和又は不飽和の分枝又 は非分枝アルキル基、糖ラジカル、有機基でエステル化されていないか又はエス テル化されているリン酸基、あるいは有機基でエステル化されていないか又はエ ステル化されている硫酸基の群から選択され、そして Yは水素原子、ヒドロキシル基又はもう1種のヘテロ官能基のいずれかを表す ] を特徴とする。 最も頻繁に遭遇するスフィンゴ脂質は天然に存在するセラミド、セレブロシド 、ガングリオシド、なかでもスフィンゴミエリン、スフィンゴスルファチド及び 糖スフィンゴシドを含むスフィンゴリン脂質、並びに化学合成により入手可能な 類似体を含み、スフィンゴ脂質の例は以下に挙げられる。 セラミド[式中、R1及びR3はアルキル基を表し、R2=H]、 スフィンゴリン脂質 [式中、R1及びR3はアルキル基を表し、R4はオルガニル基を表す]。 スフィンゴミエリンは の種類のオルガニルホスホリル化スフィンゴ脂質である。 セラミドの構造式中のR2が糖ラジカルの群から選択される場合は通常モノグ リコシルセラミド又はジグリコシルセラミド又はトリグリコシ ルセラミド、あるいはより全般的にオリゴグリコシルセラミドが存在するか区別 される。モノグリコシルセラミドは通常セレブロシドと称される。 オリゴグリコシルセラミドは通常ガングリオシドと称される。 セラミドI、II、III及びIV、グリコシルセラミド、ラクトシルセラミド及び ガングリオシドGM1、2及び3が頻繁に存在するスフィンゴ脂質である。 更に、ある種の他の成分、例えばコレステロールが血漿膜の統合成分であるこ とが知られている。その親油性の特性のためにコレステロールは脂質分子の親油 性領域により包囲されている脂質二重膜の内側に存在 する。 結果的に、それらの本質的な特徴体が1種類以上の脂質二重層により形成され ているような、生存及び非生存構造物の両者が存在することが強調されなければ ならない。 ゲル剤は特に近年ますます流行してきた一般的な化粧品及び皮膚科学的調製形 態を表す。技術的意味においては、ゲル剤は、骨組形成体及び液体分散物質(例 えば水)として、概して、長鎖の分子群(例えばゼラチン、ケイ酸、多糖類)か らなる通常、固体、コロイド状の分散物質からなる、少なくとも2種の成分から なる、寸法の比較的安定な、変形し易い分散系であると理解されている。 コロイド状の分散物質はしばしば増粘剤又はゲル化剤と称される。それは分散 剤中で空間的格子を形成し、それによりコロイド形態で存在する個々の粒子が静 電気の相互作用により相互に多少とも固く結合することができる。 格子を包囲している分散剤はゲル化剤に対する静電気親和性を特徴としている 、すなわち主として極性の(なかでも親水性の)ゲル化剤は選択的に極性分散物 質(なかでも水)をゲル化させ、一方主として非極性のゲル化剤は選択的に非極 性の分散物質をゲル化させる。 例えばゲル化剤と分散剤の間、又は分散剤分子それら自体の間の水素結合の形 態を採る強力な静電気相互作用もまた同様に分散剤の強力な架橋に導くことがで きる。ヒドロゲルはほとんど100%の水(ゲル化剤の例えば約0.2〜1.0 %は別にして)からなることができ、これに関連して完全に固体のコンシステン シーを有する。これに関連して水の分画は氷様の構造の元素で存在し、これは従 ってゲル剤がそれらの名称 の由来に正当性を与えていることを意味している[ラテン語“gelatum”=新規 の標準ドイツ語の“Gelatine”に対する錬金術師の術語“gelatina”(16世紀 )による“frozen”から]。 更に、リポゲル及びオレオゲル(ワックス、脂肪及び脂肪油からの)及び更に カーボゲル(パラフィン又は石油ゼリーからの)もまた化粧品及び製薬学的生薬 学においては周知である。実際的には、実質的に水を含まないオレオゲルと実質 的に脂肪を含まないヒドロゲルとの間は区別されている。ゲル剤は通常透明であ る。化粧品及び/又は製薬学的生薬学においてはゲル剤は概括的に半固体の、し ばしば流動性のコンシステンシーの特徴をもつ。 しかし、その本質的特性物が脂質二重層である2種以上の個々の構造物を架橋 させることはこれまで可能でなかった。特に生存構造物の場合には、常に、生体 は第2の又は更にそれ以上の生体に結合されて存続しないであろうしあるいは少 なくとも損傷されずにその経過を存続しないであろうと推定されなければならな かった。従って本発明の目的はこの欠点を是正することであった。 例えば、体液中に存在する、少なくともある割合の遊離細胞又は適切な場合に は、多少とも集合した細胞が、関連する体液の粘度を増加させるためにいかにし て相互に結合し得るかは、当該技術分野においてこれまで公表されなかった。ヒ ト又は動物の身体に傷ができる時、まず最初に、その凝固が傷の治癒に重要な役 目を果す種々の量の血液が放出される。しかし凝固が起こるまでは血液はむしろ 低粘度で存在するので溢れ出る血液は血液量の不足の結果として身体を衰弱させ るのみであり、他方傷の治癒に何の貢献もしない。そうしなければ特に重症の出 血性の傷 の場合には生命を脅かす血液量不足によるショックをもたらす可能性がある血液 量不足を予防するために、局所的に、すなわち体外的に血液がその粘度を増加さ せるのを補助することが望ましいであろう。 この特別な欠点を是正することもまた本発明の目的であった。 この特性の欠点、すなわちその本質的な特徴物が脂質二重層である2種類以上 の個々の構造物を架橋させることが可能ではないか又は満足には可能でないこと はまた化粧品としてそして生薬学的に著しく興味深い、リポソームのような非生 存構造物の場合にも存在した。 同様にこの特性の個々の構造物を安定化させることも問題であった。例えば、 リポソームは概括的にある温度、通常約40℃を越えると熱に不安定であり、界 面活性剤又は、UVフィルター物質のようなその他の物質の効果に対して安定で ないか又は満足な程度には安定でない。これらの問題を解決するためのアプロー チ、例えばいわゆる「Stealth(R)リポソーム」、すなわちそれらの外皮にポリエ トキシル化成分を保有するリポソーム[Allen,T.M.(1989)in“Liposomes:th e therapy in infe ctious diseases and cancer",Lopez-Berestein,G and Fi edler,I.7.,eds.,pages 405-415,Alan R.Liss,New York]が存在するが、 当該技術分野の欠点は許容されなければならない。 従って本発明のもう一つの目的は脂質二重層を基礎にした以前から既知の投与 形態に比較して実質的な改善を示すことができる新規の化粧品及び製薬学的投与 形態を開発することであった。例えば、リポソームを含む単純なゲル剤を意味す ることを意図しない、リポソームを基礎にしたゲル剤は例えば、これまで当該技 術分野で知られていなかった。更にもう一つの目的は脂質二重膜を有する構造物 、特には単一層又は多層 のベシクル又はリポソームの安定性を増加させることであった。 驚くべきことにはこれらの目的は本発明に従って、1個以上の分子の1個以上 の親油性領域が脂質二重膜の内側の親油性領域内に挿入されるか、又はこのよう な分子が疎水性相互作用により脂質二重膜と結合し、そしてこのような分子が少 なくとも1個の親水性領域及び少なくとも1個の親油性領域からなるような、脂 質二重膜を基礎にした構造物により達成される。 事実、Nachr.Chem.Techn.Lab.43(1995)No.1,pp.9 ff.は、それらの 分子が2個の鎖末端それぞれにおいて疎水性部分を示すミクロエマルションの液 滴を架橋させるための連鎖状の親水性分子につき記載している。該疎水性の部分 はミクロエマルション液滴中に挿入され、親水性の鎖領域は連続的水性相中に存 在する。厳密な意味では恐らく疎水性部分が「挿入されること」は必要でないか も知れない。これに関連して特別な場合には、疎水性部分は疎水性の相互作用に よりミクロエマルションの液滴の表面に接触して、多少ともその表面に強力に付 着したままである場合にはそれは全く適切である可能性がある。この刊行物は疎 水性の末端基としてオレイル基を有するポリオキシエチレングリコールを架橋剤 であるように引用している。この原理は図5に示されており、O/Wミクロエマ ルションの連続的水性相(W)により包囲された陰の付いた円として示されてい るミクロエマルションの液滴(O)は、線として表されている架橋分子により相 互に連結されており、これらの架橋分子は親水性領域(hh)を特徴とし、そし て更に両端に長方形で表された親油性部分(II)を擁している。エマルション液 滴はまた原則的に幾つかの疎水性部分を収容することができ、それにより架橋を 強化させ、 そして格子が三次元であることを確保することは明らかである。しかし該論文に は本発明の構造物及びそれらの特性についての記載はなかった。 図6a及び6bに描かれたような構造物は本発明の例である。これらの図は、 連続的水性相(W)により包囲され、そして少なくとも1個の親水性領域(hh )及び少なくとも1個の親油性領域(ll)からなる1個以上の分子の親油性領 域(ll)が脂質二重膜の内側の親油性領域中に挿入されている、リポソームの ようなベシクルの横断面図を示している。図6aにおいては2個のベシクルが結 合物質により相互に結合されている。 図6bに描かれた本発明に従う構造物は、連続的水性相(W)により包囲され 、外層として、本質的に中空の球形の、閉鎖された脂質二重膜を示しているベシ クル又はリポソームからなり、1個の親水性領域(hh)及び2個の親油性領域 (ll)からなる分子の親油性領域(ll)が脂質二重膜の内側の親油性領域中 に挿入されている。第2の親油性領域は本発明のこの態様中で自由に可動性であ る。 図6cに描かれている本発明の構造物は連続的水性相(W)により包囲され、 外層として、本質的に中空の球形の、閉鎖された脂質二重膜を示すベシクル又は リポソームからなり、1個の親水性領域(hh)及び2個の親油性領域(ll) からなる分子の2個の親油性領域(ll)が前記のベシクルの脂質二重膜の内側 の親油性領域中に挿入されている。 図7に描かれている本発明の構造物は、連続的水性相(W)により包囲され、 外層として、本質的に中空の球形の、閉鎖された脂質二重膜を示す複数のベシク ル又はリポソームからなり、これらのベシクル又はリポソームがそれぞれ1個の 親水性領域(hh)及び2個の親油性領域(l l)を示す複数の分子により相互に結合している。構造物は多層のベシクルが集 結される時には同様であると仮定することができる。 図8に描かれている本発明の構造物は、連続的水性相(W)、例えば体液によ り包囲されており、そして、外層として、本質的に中空の球形の、閉鎖された脂 質二重膜を示す複数の生存細胞(又は適切な場合には死亡細胞も)からなり、こ れらの細胞がそれぞれ1個の親水性領域(hh)及び2個の親油性領域(ll) を示す複数の分子により相互に結合されている。 図9に描かれている本発明の構造物は、連続的水性相(W)により包囲され、 それぞれ1個の親水性領域(hh)及び2個の親油性領域(ll)を示す複数の 分子により相互に結合されている幾つかの平面状の脂質二重膜(LC)からなる 。 それらの分子が、少なくとも1個の親水性領域及び少なくとも1個の親油性領 域からなり、そして本明細書の範躊内で「結合分子」、「結合物質」等のような 術語で言及されることが望まれる脂質二重膜の内側の親油性領域中にそれらの親 油性領域により挿入されることがてきる本発明に従って使用される物質は、概括 的に以下、 [ここで、 Bは各々の架橋分子の親水性領域を表し、そして Aはそれぞれ一分子内で異なる化学的性質をもつ可能性もある、疎水性領域を表 す] 領域を表す] のような構造パターンに当て嵌まる。 しかし、のような構造パターン及び類似の方法で形成されそして更により複雑な構造物も また、ここに提示されている本発明の範囲内に確実に入れられる。 以下のような構造パターン [ここで、 Zはこれに関連して親水性でも疎水性でもよい中心単位を表し、概して少官能価 又は多官能価の分子残基からなる] もまた本明細書に提示されている発明の範晴内に入れられる。 より高い分枝化の度合を有する結合物質もまた当然本発明の範疇内に入れられ る。 例えばパターン(10)のZは、それらの3個のOH官能基がB領域と重なり 、それら自体例えば長さの等しい又は等しくないポリオキシエチレンの鎖を表す ことができ、そしてそれらの末端OH基が比較的長鎖の脂肪酸でエステル化され ているグリセリル残基からなる可能性がある。その結果、パターン(9)に対応 する構造物が生成され得るような、部分的に置換されたグリセロールを考えるこ とも可能である。 好都合には、結合物質が全体として水溶性であるか又は少なくとも水分散性で あり、A群の疎水性の貢献が打ち消されるように親水性のB群を選択することが できる。 構造パターン(1)の場合には例えば以下の、より具体的な構造パターンを認 めることができる。 [ここで、R1、R2、R3、R4、R5及びR6は相互に独立して分枝又は非分枝の 飽和又は不飽和の環状又は連鎖状脂肪族、芳香族又はヘテロ芳香族基、例えば分 枝又は非分枝又は環状アルキル又はアルカノイル基、アルキル又はアリール置換 体により未置換の又は置換されているアリール又はアロイル基、あるいはアルキ ル化又はアリール化されたオルガニルシリル基を表すことができる]。これに関 連してxは分子全体を水溶性又は少なくとも水分散性にさせ、具体的には10よ り大きい範囲、好都合には20ないし107の範囲から選択される数を表す。a 及びbは、 結合物質が水溶性又は少なくとも適切な水分散性を示すような、xに依存して選 択される数である。個々の場合に、例えば増粘剤が誘導多糖類の群から選択され る時には、xは適当な場合には例えば300より実質的に高い値を採ることがで き、数百万の値すらを採ることができる。これはそれ自体は専門家に既知のこと であり、更なる説明を要しない。 構造パターン(2)の場合には、例えば以下の、より具体的な構造パターンを 認めることができる。 [ここで、R1、R2及びR3は相互に独立して分枝又は非分枝の飽和又は不飽和 の環状又は連鎖状脂肪族、芳香族又はヘテロ芳香族基、例えば分枝又は非分枝又 は環状アルキル又はアルカノイル基、アルキル又はアリール置換体により未置換 の又は置換されているアリール又はアロイル基、あるいはアルキル化又はアリー ル化されたオルガニルシリル基を表すことができる]。これに関連してx、y及 びzは相互に独立して、分子全体を水溶性又は少なくとも水分散性にさせ、具体 的には10を越える範囲、好都合には20ないし107の範囲から選択される数 を表す]。 これに関連して部分的置換もまた考慮でき、X、y又はzのインデックスのう ちの1種類以上がゼロの値を採ることができそしてR1、R2又はR3の基のうち の1種類以上が水素原子を表すことができる。 構造パターン(3)の場合には例えば以下の、より具体的な構造パターンを認 めることができる。[ここで、R1、R2、R3及びR4は相互に独立して分枝又は非分枝の飽和又は不 飽和の環状又は連鎖状脂肪族、芳香族又はヘテロ芳香族基、例えば分枝又は非分 枝又は環状アルキル又はアルカノイル基、アルキル又はアリール置換体により未 置換の又は置換されているアリール又はアロイル基、あるいはアルキル化又はア リール化されたオルガニルシリル基を表すことができる]。これに関連してu、 v、w及びxは相互に独立して分子全体を水溶性又は少なくとも水分散性にさせ 、具体的には10を越える範囲、好都合には20ないし107の範囲から選択さ れる数を表す]。 もちろん部分的置換が考えられ、u、v、w及びxのインデックスのうちの1 種類以上がゼロの値を採り、R1、R2、R3及びR4の基のうち の1種類以上が水素原子を表すことが可能であることがこの場合にも当てはまる 。これに関連して物質はもちろん他の構造パターンと重複する。構造パターン( 9)の場合には、例えば以下の、より具体的な構造パターンが認めることができ る。[ここで、R1、R2、R3及びR4は相互に独立して分枝又は非分枝の飽和又は不 飽和の環状又は連鎖状脂肪族、芳香族又はヘテロ芳香族基、例えば分枝又は非分 枝又は環状アルキル又はアルカノイル基、アルキル又はアリール置換体により未 置換の又は置換されているアリール又はアロイル基、あるいはアルキル化又はア リール化されたオルガニルシリル基を表すことができる]。これに関連してx及 びyは相互に独立して、分子全体を水溶性又は少なくとも水分散性にさせ、そし て具体的には10を越える範囲、好都合には20ないし107の範囲から選択さ れる数を表す]。 構造パターン(10)の場合には、例えば以下の、より具体的な構造パターン を認めることができる。 [ここで、R1、R2及びR3は相互に独立して分枝又は非分枝の飽和又は不飽和 の環状又は連鎖状脂肪族、芳香族又はヘテロ芳香族基、例えば分枝又は非分枝又 は環状アルキル又はアルカノイル基、アルキル又はアリール置換体により未置換 の又は置換されているアリール又はアロイル基、あるいはアルキル化又はアリー ル化されたオルガニルシリル基を表すことができる]。これに関連してx、y及 びzは相互に独立して分子全体を水溶性又は少なくとも水分散性にさせ、具体的 には10を越える範囲、好都合には20ないし107の範囲から選択される数を 表す]。 構造パターン(11)の場合には、例えば以下の、より具体的な構造パターン を認めることができる。 [ここで、R1、R2、R3及びR4は相互に独立して分枝又は非分枝の飽和又は不 飽和の環状又は連鎖状脂肪族、芳香族又はヘテロ芳香族基、例えば分枝又は非分 枝又は環状アルキル又はアルカノイル基、アルキル又はアリール置換体により未 置換の又は置換されているアリール又はアロイル基あるいはアルキル化又はアリ ール化されたオルガニルシリル基を表すことができる]。これに関してはu、v 、w及びxは相互に独立して分子全体を水溶性又は少なくとも水分散性にさせ、 具体的には10を越える範囲、好都合には20ないし107の範囲から選択され る数を表す]。 構造パターン(12)の場合には、例えば以下の、より具体的な構造パターン が認めることができる。[ここで、R1、R2、R3、R4及びR5は相互に独立して分枝又は非分枝の飽和 又は不飽和の環状又は連鎖状脂肪族、芳香族又はヘテロ芳香族基、例えば分枝又 は非分枝又は環状アルキル又はアルカノイル基、アルキル又はアリール置換体に より未置換の又は置換されているアリール又はアロイル基あるいはアルキル化又 はアリール化されたオルガニルシリル基を表すことができる]。これに関連して u、v、w、x及びyは相互に独立して分子全体を水溶性又は少なくとも水分散 性にさせ、具体的には10を越える範囲、好都合には20ないし107の範囲か ら選択される数を表す。 構造パターン(13)の場合には、例えば以下の、より具体的な構造パターン が認めることができる。[ここで、R1、R2、R3、R4、R5及びR6は相互に独立して分枝又は非分枝の 飽和又は不飽和の環状又は連鎖状脂肪族、芳香族又はヘテロ芳香族基、例えば分 枝又は非分枝又は環状アルキル又はアルカノイル基、アルキル又はアリール置換 体により未置換の又は置換されているアリール又はアロイル基あるいはアルキル 化又はアリール化されたオルガニルシリル基を表すことができる]。これに関連 してu、v、w、x、y及びzは相互に独立して分子全体を水溶性又は少なくと も水分散性にさせ、具体的には10を越える範囲、好都合には20ないし107 の範囲から選択される数を表す。 適切な場合には前記の構造パターンを、例えばいわゆるデンドリマー基におい て効果をもつように増粘剤分子の末端で更に分枝化されるように修飾することも また好都合である。 以下の群 − 一般式R−O−(−CH2−CH2−O−)n−R’ [式中、R及びR’は相互に独立して分枝又は非分枝のアルキル、アリール又は アルケニル基を表し、nは100を越える数である] のポリエチレングリコールエーテル、 − 一般式R−COO−(−CH2−CH2−O−)n−R’ [式中、R及びR’は相互に独立して分枝又は非分枝のアルキル、アリール又は アルケニル基を表し、nは100を越える数である] のエーテル化脂肪酸エトキシラート、 − 一般式R−COO−(−CH2−CH2−O−)n−C(O)−R’ [式中、R及びR’は相互に独立して分枝又は非分枝のアルキル、アリール又は アルケニル基を表し、nは100を越える数である] のエステル化脂肪酸エトキシラート、 一般式R−O−(−CH2−CH(CH3)−O−)n−R’ [式中、R及びR’は相互に独立して分枝又は非分枝のアルキル、アリール又は アルケニル基を表し、nは100を越える数である] のポリプロピレングリコールエーテル、 一般式R−COO−(−CH2−CH(CH3)−O−)n−C(O)−R’ [式中、R及びR’は相互に独立して分枝又は非分枝のアルキル、アリール又は アルケニル基を表し、nは100を越える数である] のエステル化脂肪酸プロポキシラート、 一般式R−O−Xn−Ym−R’ [式中、R及びR’は相互に独立して分枝又は非分枝のアルキル、アリール又は アルケニル基を表し、X及びYは同一でなく、それぞれオキシエチレン基又はオ キシプロピレン基のどちらかを表し、そしてn及びm は相互に独立してその合計が100を越える数を表す] のポリプロピレングリコールエーテル、 − 一般式R−COO−Xn−Ym−R’ [式中、R及びR’は相互に独立して分枝又は非分枝のアルキル、アリール又は アルケニル基を表し、X及びYは同一でなく、それぞれオキシエチレン基又はオ キシプロピレン基のどちらかを表し、そしてn及びmは相互に独立してそれらの 合計が100を越える数を表す] のエーテル化脂肪酸プロポキシラート、 から選択される結合物質が特に適切であることが判明した。 PEG−800−ジステアラート及びPEG−800−ジオレアートは特に好 都合である。PEG−1600−テトライソステアリン酸ペンタエリスリチル、 PEG−800−ジオレイン酸メチルグルコース、PEG−1200−トリイソ ステアリン酸ソルビタン、PEG−2400−ヘキサイソステアリン酸ソルビト ール及びPEG−1200−トリイソステアリン酸グリセリルもまた結合物質と して好都合に使用することができる。 しかし脂質二重膜を有する個々の構造物の濃度が増加するに従ってより小さい 親水性領域を特徴とする,より単純な結合物質を使用することが可能であること 、すなわち例えば高度のポリエトキシル化度を有するものよりも低い度合のポリ エトキシル化度を有する結合物質を優先させることが可能であり好都合であるこ とを認めることができる。 好都合な結合物質は例えば以下の構造モチーフを有する群及び関連物質から選択される。これに関連してZは特に好都合には、 107までのポリエトキシル化度を有するポリオキシエチレン基の群から選択す ることかてきる親水性領域を表す。 以下の種類のジコレステリル化合物[ここで、Z1及びZ2は相互に独立して一重結合、エステル基、炭酸エステル基 、酸素、酸アミド基、酸イミド基、チオカルボン酸エステル基、ウレタン基及び カルバメート基の群から選択することができる]が特に好都合な結合物質である ことが判明した。 PEG−n−Chol2と総称されることが希望される、以下の種類のジコレ ステリル化合物 [ここで、nは分子全体を水溶性又は少なくとも水分散性にさせ、具体 的には10を越える範囲から、好都合には20ないし107の範囲から、極めて 特に好都合には120ないし800の範囲から選択される数を表す]が極めて特 に好都合な結合物質であることが判明した。本発明はまたこれらの物質及びそれ らを調製するための以下に記載される方法に関する。 PEG−n−Chol2は通常の化学的方法を使用して得ることができる。P EG−n−Chol2は特に好都合には所望の度合の重合度nを有する酸化ポリ エチレンを一般構造のコレステリル誘導体と反応させることにより得ることができ、その際例えば以 下の反応スキーム に従う物質HXの除去を促進する反応条件を提供することが好都合である。 PEG−n−Chol2は特に好都合には反応スキームに従って、基本的条件下で所望の重合度nを有する酸化ポリエチレンをクロロ蟻 酸コレステリルと反応させることにより得ることができる。本発明の好ましいP EG−n−Chol2結合物質に到達するための好都合な方法は、大部分又は完 全に無水条件下で所望の重合度nを有する酸化ポリエチレンに、過剰のクロロ蟻 酸コレステリル及び塩基、例えばピリジンを添加すること並びに概括的に固体の 反応生成物を通常の仕上げ方法に従って仕上げることからなる。 専門家者は前記の情報を基礎にしそして彼の全般的な専門知見を基礎にして脂 質二重層の親油性領域中に侵入しそして少なくとも1個の親水 性領域及び少なくとも1個の親油性領域からなる分子を構成するその他の所望の 個々の化合物をいかにして得ることができるかを知っている。 脂質二重膜を基礎にした基礎構造物は好都合には天然、合成又は部分的に合成 の源を有するすべての通常の脂質から選択することができる。ホスファチジルコ リン、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルセリン、カルジオリピ ン(ジホスファチジルグリセロール)及びスフィンゴミエリンのようなリン脂質 並びに更に糖脂質又はグリセロ脂質が特に好都合である。 レシチン、スフィンゴシン又はフィトスフィンゴシン、セラミド、セレブロシ ド、ガングリオシド及びスフィンゴリン脂質のようなスフィンゴ脂質、並びにな かでもこれらのうちでスフィンゴミエリン、スフィンゴスルファチド及び糖スフ ィンゴシド並びに化学合成により得ることができる類似体が特に重要である。 本発明に従って使用することができる脂質の例はジメチルジオクタデシルアン モニウムクロリド、ジメチルジオクタデシルアンモニウムブロミド、1−パルミ トレイル−2−オレイル−sn−グリセロ−3−ホスファチジルコリン、ジミリ ストレイルホスファチジルコリン及び1−パルミトレイル−2−オレイル−3− ホスファチジルグリセロールである。 脂質二重膜を基礎にした構造物を架橋又は結合させるための、その分子が少な くとも1個の親水性領域及び少なくとも1個の親油性領域からなる物質の使用は 本発明の特に好都合な態様である。 リポソーム又は液体結晶性構造物を架橋又は結合させるための、その分子が少 なくとも1個の親水性領域及び少なくとも1個の親油性領域からなる物質の使用 は本発明の極めて特に好都合な態様である。 驚くべきことには本発明の説に従うと、更なる増粘物質を添加せずに単に水及 びリポソームを使用することにより、優れた化粧品又は製薬学的特性及び卓越し たレオロジー動態を示すゲル状の化粧品又は製薬学的調製物を得ることができる ことが判明した。これは、専門家にはリポソームをそのまま保持することがいか に困難であるか知られているので尚更重要である。 ベシクル状物質すなわち単一層、二重層又は多重層のベシクル又はリポソーム の安定性を実質的に増加させるために本発明の構造物を使用することができ、こ の安定性が特に好都合には温度、界面活性剤及び更にUVフィルター物質のよう なその他の物質の効果に対して増加されることは更に驚くべきことであった。 その分子が少なくとも1個の親水性領域及び少なくとも1個の親油性領域から なる物質の、生存又は死亡細胞を架橋又は結合させるための使用も同様に本発明 の極めて特に好都合な態様である。 本発明に従うと、例えば本発明の結合物質により新鮮血中の生存細胞を相互に 結合させ、それにより血液細胞を損傷させずに、血液が高い粘度を達成する補助 をすることができる。更に本発明に従って相互に結合される生存細胞が完全に十 分に分裂及び生育することができることも認められた。 更に細胞懸濁物、レトロウィルス及び更に酵素すらを本発明に従って使用され る結合物質の補助により、相互に結合又は架橋させることができる。 更に細胞物質がそれに結合され得る医薬補助物中に本発明の生成物を取り入れ ることすら可能である。例えば、図10において本発明に従っ て使用される結合物質は支持体(B)中に挿入されている。親水性領域(hh) が水性媒体、例えば傷の滲出液中に存在する間に、親油性領域(ll)が生存細 胞の脂質二重膜と結合する。 本発明の更にもう一つの驚くべき態様として、本発明の構造物に驚くべき特性 を付与することができるポリマー、コポリマー及び/又はポリマー混合物を本発 明の構造物の脂質二重膜中に取り込むことができることが判明した。これは図1 1に示されている。親油性の特性を有するポリマー例えばポリスチレンを本発明 の結合分子と架橋結合しているベシクルの懸濁物の脂質二重膜中に埋め込む。こ れに関連して既にポリマー形態で存在している物質を最終ベシクル又はリポソー ム中に取り込むか、あるいは既にポリマー形態で存在する物質を最終的ベシクル 又はリポソームのための基礎脂質中に取り込んで次にそれ自体既知の方法を使用 してこれらのベシクル又はリポソームを調製するか、あるいはポリマーの基礎と なるモノマーを最終ベシクル又はリポソーム中に取り込んで次に例えばUV照射 により重合化反応を開始させるか、あるいはポリマーの基礎となるモノマーを最 終ベシクル又はリポソームのための基礎脂質中に取り込んで次にそれら自体既知 の方法を使用してこれらのベシクル又はリポソームを調製しそして次に例えばU V照射により重合化反応を開始させるか、あるいはこれらの方法の変形法を使用 することができる。 本発明の構造物が化粧品又は製薬学的調製物の成分として使用される場合はす でに前記で述べられたように、独占的に水及び例えばリポソーム及び1種類以上 の結合物質からなる調製物を得ることが完全に可能であり好都合である。しかし もちろん、本発明の構造物を他の投与形態、例えば通常のエマルション、すなわ ち1種類以上の水性相に加えて1種 類以上の油相を保有する調製物中に取り込むこともまた可能であり好都合である 。例えば通常の単相エマルション及び複エマルション及び更にミクロエマルショ ン、並びに更に大部分は乳化剤を含まないヒドロ分散物又はリポ分散物並びに更 に純粋な油相ですら本発明の調製物のための適切な基材であることが判明した。 これに関しては本発明の油含有調製物の油相は好都合には、3ないし30個の C原子からなる鎖長をもつ飽和及び/又は不飽和の分枝及び/又は非分枝アルカ ンカルボン酸と、3ないし30個のC原子からなる鎖長をもつ飽和及び/又は不 飽和の分枝及び/又は非分枝アルコールから形成されるエステルの群から、ある いは芳香族カルボン酸と3から30個のC原子からなる鎖長をもつ飽和及び/又 は不飽和の分枝及び/又は非分枝アルコールから形成されるエステルの群から選 択される。次にこのようなエステル油は好都合にはミリスチン酸イソプロピル、 パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸イソプロピル、オレイン酸イソプロピ ル、ステアリン酸n−ブチル、ラウリン酸n−ヘキシル、オレイン酸n−デシル 、ステアリン酸イソオクチル、ステアリン酸イソノニル、イソノナン酸イソノニ ル、パルミチン酸2−エチルヘキシル、ラウリン酸2−エチルヘキシル、ステア リン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−オクチルドデシル、オレイン酸オ レイル、エルカ酸オレイル、オレイン酸エルシル及びエルカ酸エルシル並びに更 にこれらのエステルの合成、半合成及び天然の混合物、例えばジョジョバ油、か らなる群から選択することができる。 更に油相は好都合には分枝及び非分枝の炭化水素及び炭化水素ワックス、シリ コーン油、ジアルキルエーテルの群、飽和又は不飽和の分枝又 は非分枝アルコール、例えば脂肪酸トリグリセリド、すなわち8ないし24個の 、特には12〜18個のC原子からなる鎖長を有する飽和及び/又は不飽和の分 枝及び/又は非分枝アルカンカルボン酸のトリグリセロールエステルの群から選 択することができる。脂肪酸トリグリセリドは好都合には例えば合成、半合成及 び天然の油、例えば、オリーブ油、ヒマワリ油、大豆油、ピーナツ油、ナタネ油 、アーモンド油、ヤシ油、ココナツ油、ヤシの芯油等の群から選択することがで きる。 これらの油及びワックス成分の任意の混合物もまた本発明の範疇内で好都合に 使用される。 油相は好都合には、イソステアリン酸2−エチルヘキシル、オクチルドデカノ ール、イソノナン酸イソトリデシル、イソエイコサン、ココア酸2−エチルヘキ シル、安息香酸C12-15−アルキル、カプリルカプロン酸トリグリセリド及びジ カプリリルエーテルの群から選択される。 本発明の範疇内で好都合に使用することができる炭化水素はパラフィン油、ス クアラン及びスクアレンである。 油相は好都合には、更に環状又は線状シリコーン油を含有するかあるいは独占 的にこれらの油からなることができるが、しかしシリコーン油もしくはシリコー ン油類の他に、追加的な量のその他の油相成分を含有することが好ましい。 好都合には、シクロメチコン(オクタメチルシクロテトラシロキサン)が本発 明に従って使用することができるシリコーン油として使用される。しかし、その 他のシリコーン油、例えばヘキサメチルシクロトリシロキサン、ポリジメチルシ ロキサン及びポリ(メチルフェニルシロキサン)もまた、本発明の範疇内で好都 合に使用することができる。 更に、シクロメチコンとイソノナン酸イソトリデシルの混合物及びシクロメチ コンとイソステアリン酸2−エチルヘキシルの混合物も特に好都合である。 本発明の調製物は好都合には電解質、特には以下の陰イオン、塩素イオン並び に更に、特に硫酸、炭酸、リン酸、ホウ酸及びアルミン酸イオンを含む無機オキ ソ元素陰イオンを有する1種類以上の塩を含んでなる。有機陰イオン例えば乳酸 、酢酸、安息香酸、プロピオン酸、酒石酸、クエン酸イオン等を基礎にした電解 質もまた好都合に使用することができる。エチレンジアミン四酢酸及びその塩に よっても匹敵する効果を達成することができる。 アンモニウム、アルキルアンモニウム、アルカリ金属、アルカリ土類金属、マ グネシウム、鉄及び亜鉛イオンが塩の陽イオンとして好ましく使用される。化粧 品には生理学的に無害な電解質のみを使用するべきであることはそれ自体言うを 待たない。一方、本発明のミクロエマルションの特別な医学的用途は少なくとも 原則的には医学的監督なしには使用するべきでないような電解質の使用を要する 可能性がある。 塩化カリウム、塩化ナトリウム、硫酸マグネシウム及び硫酸亜鉛並びにそれら の混合物が特に好ましい。死海の天然の塩中に存在するような塩の混合物も同様 に好都合である。 電解質(類)の濃度は調製物の総重量に基づいて約0.1〜10.0重量%、 特に好都合には約0.3〜8.0重量%にするべきである。 更に本発明の調製物は特に皮膚の平滑化を促進する1種類以上の物質が添加さ れる時に皮膚の平滑化に著しく役立つ。 本発明の調製物が化粧品消臭剤/制汗剤の基材である場合は、すべて の一般的な活性化合物、例えば、一般的香料成分のような匂い隠蔽剤、匂い吸収 剤、例えば、なかでもモンモリロナイト、カオリナイト、イライト、ベイデライ ト、ノントロナイト、サポナイト、ヘクトライト、ベントナイト及びスペクタイ トを含むドイツ特許第40 09 347号明細書に記載されたシート状ケイ酸 塩及びまた例えばリチノール酸の亜鉛塩を好都合に使用することができる。抗微 生物剤もまた本発明のミクロエマルション中に取り込まれるものに適切である。 好都合な物質の例は2,4,4’−トリクロロ−2’−ヒドロキシジフェニルエ ーテル(イルガサン(Irgasan))、1,6−ジ(4−クロロフェニルビグアニド) ヘキサン(クロルヘキシジン(Chlorhexidine))、3,4,4’−トリクロロカ ルバニリド、第四級アンモニウム化合物、チョウジ油、ハッカ油、タイム油、ク エン酸トリエチル、ファーネソール(3,7,11−トリメチル−2,6,10 −ドデカトリエン−1−オール)並びに更にドイツ特許第37 40 186号 、同第39 38 140号、同第42 04 321号、同第42 29 7 07号、同第42 29737号、同第42 37 081号、同第43 09 372号及び同第43 24 219号明細書に公表された活性物質である。 通常の制汗活性化合物、特に収斂剤、例えば塩基性塩化アルミニウムも同様に 好都合に本発明の調製物中に使用することができる。 本発明の化粧品消臭剤はエアゾール、すなわちエアゾール容器又はスクイーズ ボトルから又はポンプ装置により噴霧することができる調製物の形態で存在する かあるいはロールオン装置により適用することができる液体組成物の形態で存在 することができるが、それらはまた通常のびん及び容器から適用できる調製物の 形態で存在することもできる。 単独で又は相互の組み合わせて使用することができる通常の周知の揮発性の液 化噴射剤例えば炭化水素(プロパン、ブタン及びイソブタン)がエアゾール容器 から噴霧可能な本発明の化粧品消臭剤のための噴射剤としての使用に適する。圧 縮空気もまた好都合に使用できる。 専門家には原則的には本発明に適するであろうが環境又はその他の付随する環 境への疑わしい影響のために拒絶されなければならない無毒の噴射ガス、なかで もフルオロクロロ炭化水素(CFC)が存在することが知られている。 日焼け止め剤の形態で存在する化粧品及び皮膚科学的調製物もまた好ましい。 これらの日焼け止め剤は好ましくは本発明の活性化合物組み合わせ物に加えて更 に少なくとも1種のUVAフィルター物質及び/又は少なくとも1種のUVBフ ィルター物質及び/又は少なくとも1種の無機顔料を含んでなる。 しかし本発明の範疇内で、その主目的が日光を遮蔽することではないがUV遮 蔽物質を含んでなるような化粧品及び皮膚科学的調製物を調製することもまた好 都合である。例えばUV−A及び/又はUV−Bフィルター物質は通常バニシン グクリーム中に取り入れられている。 好都合には本発明の調製物はUVB領域のUV光線を吸収する物質を含んでな ることができ、そのフィルター物質の総量は例えば調製物の総量に基づいて0. 1重量%ないし30重量%、好ましくは0.5ないし10重量%、特には1ない し6重量%である。 UVBフィルターは油溶性でも水溶性でもよい。挙げることができる油溶性物 質の例は、 − 3−ベンジリデンカンファー及びその誘導体、例えば 3−(4−メチルベンジリデン)カンファー、 − 4−アミノ安息香酸誘導体、好ましくは 4−(ジメチルアミノ)安息香酸2−エチルヘキシル及び 4−(ジメチルアミノ)安息香酸アミル、 − ケイ皮酸のエステル、好ましくは 4−メトキシケイ皮酸2-エチルヘキシル及び 4−メトキシケイ皮酸イソペンチル、 − サリチル酸のエステル、好ましくは サリチル酸2−エチルヘキシル、 サリチル酸(4−イソプロピルベンジル)及び サリチル酸ホモメンチル、 − ベンゾフェノンの誘導体、好ましくは 2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、 2−ヒドロキシ−4−メトキシ−4’−メチルベンゾフェノン及び 2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、 − ベンザルマロン酸のエステル、好ましくは 4−メトキシベンザルマロン酸2−エチルヘキシル、 − 2,4,6−トリアニリノ(p−カルボ−2’−エチル−1’−ヘ キシ ルオキシ)−1,3,5−トリアジン である。 以下のもの、 − 2−フェニルベンズイミダゾール−5−スルホン酸及びその塩、例えばその ナトリウム、カリウム又はそのトリエタノールアンモニウム塩、 − ベンゾフェノンのスルホン酸誘導体、好ましくは 2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸及びその塩 ; − 3−ベンジリデンカンファーのスルホン酸誘導体、例えば、 4−(2−オキソ−3−ボルニリデンメチル)ベンゼンスルホン酸及び 2−メチル−5−(2−オキソ−3−ボルニリデンメチル)スルホン酸及び それらの塩、 が好都合な水溶性物質である。 本発明に従って使用することができる前記のUVBフィルターのリストは明ら かに非制限的であることを意図している。 本発明はまた本発明のUVAフィルターのUVBフィルターとの組み合わせ物 、あるいはUVBフィルターをも含んでなる本発明の化粧品又は皮膚科学的調製 物に関する。 本発明の調製物中に化粧品及び/又は皮膚科学的調製物中に通常存在するUV Aフィルターを使用することもまた好都合の可能性がある。これらの物質は好ま しくはジベンゾイルメタンの誘導体、特には1−4’−tert−ブチルフェニ ル)−3−(4’−メトキシフェニル)プロパン−1,3−ジオン及び1−フェ ニル−3−(4’−イソプロピルフェニル)プロパン−1,3−ジオンである。 本発明はまたこれらの組み合わせ物を含んでなる調製物にも関する。UVBフィ ルター物質に対して言及されたものと同量のUVAフィルター物質を使用するこ とができる。 本発明の化粧品及び/又は皮膚科学的調製物はまたUV光線から皮膚を遮蔽す るために化粧品中に通常使用される無機顔料を含んでなる可能 性がある。これらの顔料はチタン、亜鉛、鉄、ジルコニウム、ケイ素、マンガン 、アルミニウム及びセリウムの酸化物及びこれらの混合物並びに更に酸化物がそ の中の活性物質である誘導体である。特に好ましくはその顔料は二酸化チタンを 基礎にした顔料である。前記の組み合わせ物について言及された量を使用するこ とができる。 本発明の驚くべき特性は本発明の調製物が皮膚中における化粧品又は皮膚科学 的活性化合物のための非常に良好な担体であり、好都合な活性化合物が酸化的ス トレスから皮膚を保護することができる抗酸化剤であることである。 本発明の調製物は好都合には1種類以上の抗酸化剤を含んでなる。化粧品及び /又は皮膚科学的用途に適するか又は通常使用されるすべての抗酸化剤を有益で しかし場合によって使用されるべき抗酸化剤として使用することができる。これ に関しては、例えば、皮膚の酸化的ストレスを制御するものとしての化粧品又は 皮膚科学的投与が特に重要な場合に単独の活性化合物の群として抗酸化剤を使用 することが好都合である。しかし調製物がもう1つの目的例えば消臭剤又は日焼 け止め剤として役立つ場合には、本発明の調製物に1種類以上の抗酸化剤を提供 することもまた好都合である。 特に好都合には抗酸化剤は非常に少量の相容的用量(例えばpmolからμm ol/kg)における、アミノ酸(例えばヒスチジン、チロシン及びトリプトフ ァン)及びそれらの誘導体、イミダゾール(例えばウロカニン酸)及びそれらの 誘導体、D,L−カルノシン、D−カルノシン、L−カルノシン及びそれらの誘 導体(例えばアンセリン)のようなペプチド、カロチノイド、カロテン(例えば α−カロテン、β−カロテ ン及びリコペン)及びそれらの誘導体、リポ酸及びその誘導体(例えばジヒドロ リポ酸)、アウロチオグルコース、プロピルチオウラシル及びその他のチオール (例えばチオレドキシン、グルタチオン、システイン、シスチン、シスタミン並 びに、それらのグリコシル、n−アセチル、メチル、エチル、プロピル、アミル 、ブチル及びラウリル、パルミトイル、オレイル、γ−リノレイル、コレステリ ル及びグリセリルエステル)及び更にそれらの塩、チオジプロピオン酸ジラウリ ル、チオジプロピオン酸ジステアリル、チオジプロピオン酸及びその誘導体(エ ステル、エーテル、ペプチド、脂質、ヌクレオチド、ヌクレオシド及び塩)及び スルホキシイミン化合物(例えばブチオニン・スルホキシイミン、ホモシステイ ン・スルホキシイミン、ブチオニン・スルホン並びにペンタ−、ヘキサ−及びヘ プタ−チオニン・スルホキシイミン)、並びに更に、(金属)キレート化剤(例 えばα−ヒドロキシ脂肪酸、α−ヒドロキシパルミチン酸、フィチン酸及びラク トフェリン)、α−ヒドロキシ酸(例えばクエン酸、乳酸及びリンゴ酸)、フミ ン酸、胆汁酸、胆汁抽出物、ビリルビン、ビリベルジン、EDTA、EGTA及 びそれらの誘導体、不飽和脂肪酸及びそれらの誘導体(例えばγ−リノレン酸、 リノール酸及びオレイン酸)、葉酸及びその誘導体、ユビキノン及びユビキノー ル及びそれらの誘導体、ビタミンC及び誘導体(例えばパルミチン酸アスコルビ ル、Mg−リン酸アスコルビル、酢酸アスコルビル)、トコフェロール及び誘導 体(例えば酢酸ビタミンE)、ビタミンA及び誘導体(パルミチン酸ビタミンA )及びまたベンゾインの安息香酸コニフェリル、ルチン酸及びその誘導体、フェ ルラ酸及びその誘導体、ブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソー ル、ノルジヒドログアヤク樹脂 酸、ノルジヒドログアヤレチン酸、トリヒドロキシブチロフェノン、尿酸及びそ の誘導体、亜鉛及びその誘導体(例えばZnO及びZnSO4)、セレン及びそ の誘導体(例えばセレノメチオニン)、スチルベン及びそれらの誘導体(例えば 酸化スチルベン、酸化トランス−スチルベン)並びに、本発明に従って適宜な前 記の活性化合物の誘導体(塩、エステル、エーテル、糖、ヌクレオチド、ヌクレ オシド、ペプチド及び脂質)からなる群から選択される。 本発明の範疇内では油溶性の抗酸化剤が特に好都合に使用することができる。 調製物中の抗酸化剤(1種類以上の化合物)の量は好ましくは調製物の総重量 を基づいて0.001ないし30重量%、特に好ましくは0.05〜20重量% 、特には1〜10重量%である。 ビタミンE及び/又はその誘導体が抗酸化剤(類)を構成する場合には、調製 物の総重量に基づいて0.001〜10重量%の範囲からそれらのそれぞれの濃 度を選択することが好都合である。 ビタミンAもしくはビタミンA誘導体又はカロテンもしくはそれらの誘導体が 抗酸化剤(類)を構成する場合には、調製物の総重量に基づいて0.001〜1 0重量%の範囲からそれらのそれぞれの濃度を選ぶことが好都合である。 専門家はもちろん、目の利く使用者のための化粧品調製物は大部分、通常の補 助物質及び添加剤なしには考えられないことを知っている。これらの物質の例は コンシステンシー付与剤、充填剤、香料、染料、乳化剤、ビタミン又は蛋白質の ような追加的活性化合物、日焼け止め剤、安定剤、忌虫剤、アルコール、水、塩 、抗微生物効果、蛋白分解効果又は 角質溶解効果、等を有する物質である。 本発明の活性化合物はまた非常に好都合には、親油性活性化合物の群から、特 には以下の群、アセチルサリチル酸、アトロピン、アズレン、ヒドロコーチゾン 及びその誘導体、例えば17−吉草酸ヒドロコーチゾン、ビタミン類例えばアス コルビン酸及びその誘導体、B及びD群のビタミン、非常に好都合にはビタミン B1、ビタミンB12、ビタミンD1、及び更にビサボロール、不飽和脂肪酸すなわ ち必須脂肪酸(しばしばビタミンFとも称される)、なかでもγ−リノレン酸、 オレイン酸、エイコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸及びそれらの誘導体、 クロラムフェニコール、カフェイン、プロスタグランジン、チモール、カンファ ー、植物及び動物源の抽出物及びその他の生成物、例えばツキミソウ油、ルリヂ シャ油又はスグリ油、魚油、鱈の肝油並びに更にセラミド及びセラミド様化合物 、等から選択することができる。 親油性活性化合物の使用はもちろん本発明に従って好ましいが、本発明の調製 物の更なる利点は、それが特に高度の有効度を伴って生物学的に使用可能にさせ ることができる厳密に油溶性又は親油性の活性化合物である点である。 本発明の化粧品及び皮膚科学的調製物はこのような調製物中に通常使用されて いる化粧品補助物質、例えば保存剤、殺バクテリア剤、抗ウィルス剤、香料、発 泡抑制物質、染料、着色効果を有する顔料、更に本発明の増粘剤の定義に入らな いその他の増粘物質、界面活性物質、乳化剤、皮膚軟化、加湿及び/又は保湿効 果を有する物質、抗炎症物質、医薬品、脂肪、油、ワックスあるいは、アルコー ル、ポリオール、ポリマー、気泡安定剤、電解質及び有機溶媒のような化粧品又 は皮膚科学的調製物の その他の通常の成分を含んでなることができる。 PEG−140−Chol2の調製例 酸化ポリエチエレン(M=6000gmol-1、n≒140)36g(6mm ol)をベンゼン50mlに溶解させ、凍結乾燥により、存在する水の痕跡を無 くす。次に酸化ポリエチエレンを新鮮な脱水ジクロロメタン70ml中に取り上 げる。クロロ蟻酸コレステリル10.8g(24mmol)及びピリジン5ml (後者はCaH2上で蒸留)を窒素雰囲気下で添加する。ポリマーをジエチルエ ーテル1.51中に沈殿させ、ジクロロメタン/ジエチルエーテルからの繰り返 す再沈殿(3回)により精製する。前に乾燥された生成物を温アセトン約11に 溶解させて0℃で定量析出させる。 収量:PEG−140−Chol2(4.8mmol)33g、理論値の81 %に対応する。 PEG−180−Chol2の調製例 酸化ポリエチエレン(M=8000gmol-1、n≒180)48g(6mm ol)をベンゼン70mlに溶解させ、凍結乾燥により、存在する水の痕跡を無 くす。次に酸化ポリエチエレンを新鮮な脱水ジクロロメタン100ml中に取り 上げる。クロロ蟻酸コレステリル10.8g(24mmol)及びピリジン5m l(後者はCaH2上で蒸留)を窒素雰囲気下で添加する。ポリマーをジエチル エーテル1.51中に沈殿させ、ジクロロメタン/ジエチルエーテルからの繰り 返す再沈殿(3回)により精製する。前に乾燥された生成物を温アセトン約11 に溶解させ て0℃で定量析出させる。 収量:PEG−180−Chol2(4.8mmol)44g、理論値の80 %に対応する。 PEG−450−Chol2の調製例 酸化ポリエチエレン(M=20,000gmol-1、n≒450)120g( 6mmol)をベンゼン170mlに溶解させ、凍結乾燥により、存在する水の 痕跡を無くす。次に酸化ポリエチエレンを新鮮な脱水ジクロロメタン100ml 中に取り上げる。クロロ蟻酸コレステリル10.8g(24mmol)及びピリ ジン5ml(後者はCaH2上で蒸留)を窒素雰囲気下で添加する。ポリマーを ジエチルエーテル2.51中に沈殿させ、ジクロロメタン/ジエチルエーテルか らの繰り返す再沈殿(3回)により精製する。前に乾燥された生成物を温アセト ン約11に溶解させて0℃で定量析出させる。 収量:PEG−450−Chol2(4.8mmol)90g、理論値の80 %に対応する。 PEG−800−Chol2の調製例 酸化ポリエチエレン(M=35,000gmol-1、n≒800)58g(6 mmol)をベンゼン130mlに溶解させ、凍結乾燥により、存在する水の痕 跡を無くす。次に酸化ポリエチエレンを新鮮な脱水ジクロロメタン100ml中 に取り上げる。クロロ蟻酸コレステリル10.8g(24mmol)及びピリジ ン5ml(後者はCaH2上で蒸留)を窒素雰囲気下で添加する。ポリマーをジ エチルエーテル1.51中に 沈殿させ、ジクロロメタン/ジエチルエーテルからの繰り返す再沈殿(3回)に より精製する。前に乾燥された生成物を温アセトン約11に溶解させて0℃で定 量析出させる。 収量:PEG−800−Chol2(4.8mmol)160g、理論値の8 0%に対応する。 ベシクルの調製例1 塩化ジメチルジオクタデシルアンモニウム176mgを60℃で二重蒸留水( double-distilled water)8ml中に懸濁させる。懸濁液を超音波浴(Laborato ry Supplies Co.)中で60℃で45〜60分間音波をかける。冷却後ベシクル 懸濁液が得られる。 ベシクルの調製例2 臭化ジメチルジオクタデシルアンモニウム176mgを室温で二重蒸留水8m l中に懸濁させる。懸濁液を窒素下で超音波浴(Laboratory Supplies Co.)中 で室温で45〜60分間音波をかける。ベシクル懸濁液が得られる。 ベシクルの調製例3 1−パルミトレイル−2−オレイル−sn−グリセロ−3−ホスファチジルコ リン176mgを室温で二重蒸留水8ml中に懸濁させる。懸濁液を窒素下で超 音波浴(Laboratory Supplies Co.)中で室温で45〜60分間音波をかける。 ベシクル懸濁液が得られる。 ベシクルの調製例4 1−パルミトレイル−2−オレイル−sn−グリセロ−3−ホスファチジルコ リン176mgを室温で二重蒸留水8ml中に懸濁させる。懸濁液を窒素下で超 音波浴(Laboratory Supplies Co.)中で室温で45〜60分間音波をかける。 ベシクル懸濁液が得られる。 ベシクルの調製例5 ジミリストレイルホスファチジルコリン176mgを60℃で二重蒸留水8m l中に懸濁させる。懸濁液を45〜60分間室温で懸濁させる。懸濁液を窒素下 で超音波浴(Laboratory Supplies Co.)中で室温で45〜60分間音波をかけ る。ベシクル懸濁液が得られる。 ベシクルの調製例6 1−パルミトレイル−2−オレイル−3−ホスファチジルグリセロール176 mgを室温で二重蒸留水8ml中に懸濁させる。懸濁液を窒素下で超音波浴(La boratory Supplies Co.)中で室温で45〜60分間音波をかける。ベシクル懸 濁液が得られる。 実施例1 ベシクルの調製例1で得られるベシクル懸濁液を二重蒸留水2ml中のPEG −800−Chol250mgの分散液に添加する。混合物は数分間でゲル化す る。 実施例2 ベシクルの調製例2で得られるベシクル懸濁液を二重蒸留水2ml中のPEG −800−Chol250mgの分散液に添加する。混合物は数分間でゲル化す る。 実施例3 ベシクルの調製例3で得られるベシクル懸濁液を二重蒸留水2ml中のPEG −800−Chol250mgの分散液に添加する。混合物は数分間でゲル化す る。 実施例4 ベシクルの調製例4で得られるベシクル懸濁液を二重蒸留水2ml中のPEG −800−Chol250mgの分散液に添加する。混合物は数分間でゲル化す る。 実施例5 ベシクルの調製例5で得られるベシクル懸濁液を二重蒸留水2ml中のPEG −800−Chol250mgの分散液に添加する。混合物は数分間でゲル化す る。 実施例6 ベシクルの調製例6で得られるベシクル懸濁液を二回蒸留水2ml中のPEG −800−Chol250mgの分散液に添加する。混合物は数分間でゲル化す る。 実施例7 二重蒸留水2ml中のPEG−800−Chol250mgの分散液を新鮮な ヒト血液5mlに添加する。血液は数分間でゲル化し、関与した血液細胞はその 後のテストに有効であることが認められる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 脂質二重膜を基礎にした構造物で、1個以上の分子の1個以上の親油性領 域が脂質二重膜の内側の親油性領域中に挿入されるか又はこれらの分子が疎水性 相互作用により脂質二重膜と結合し、そしてこれらの分子が少なくとも1個の親 水性領域及び少なくとも1個の親油性領域からなる構造物。 2. それらの外側の形態がそれ自体で本質的に閉鎖されている湾曲した脂質二 重膜により境界を形成されていることを特徴とする第1項記載の構造物。 3. それらが生存又は死亡成熟核又は原始核細胞又はこのような細胞の分離さ れた(isolated)小器官の群から選択され、1個以上の分子の親油性領域が細胞 又は細胞小器官の境界を形成している脂質二重膜の内側の親油性領域中に挿入さ れるかあるいは、これらの分子が疎水性相互作用により脂質二重膜と結合し、そ してこれらの分子が親水性領域及び少なくとも1個の親油性領域からなることを 特徴とする第2項記載の構造物。 4. 以下の構造パターン [式中、 Bはそれぞれの架橋分子の親水性領域を表し、そして Aはそれぞれ分子内の異なる化学特性の可能性をもつ疎水性領域を表し、そし て Zはこれに関連して親水性又は疎水性の可能性のある中心単位を表し、概して 少官能価の又は多官能価の分子残基からなる] に対応する物質の群から選択される、1個類以上の分子の親油性領域が脂質二重 膜の内側の親油性領域中に挿入されていることを特徴とする第1項記載の構造物 。 5. 1個以上の分子の1個以上の親油性領域が脂質二重膜の内側の親油性領域 中に挿入されるか、あるいはこれらの分子が疎水性相互作用により脂質二重膜と 結合し、これらの分子が − 一般式R−O−(−CH2−CH2−O−)n−R’ [式中、R及びR’は相互に独立して分枝又は非分枝アルキル、アリール又はア ルケニル基であり、nは100を越える数である] のポリエチレングリコールエーテル、 − 一般式R−COO−(−CH2−CH2−O−)n−R’ [式中、R及びR’は相互に独立して分枝又は非分枝アルキル、アリール又はア ルケニル基であり、nは100を越える数である] のエーテル化脂肪酸エトキシラート、 − 一般式R−COO−(−CH2−CH2−O−)n−C(O)−R’ [式中、R及びR’は相互に独立して分枝又は非分枝アルキル、アリール又はア ルケニル基であり、nは100を越える数である] のエステル化脂肪酸エトキシラート、 一般式R−O−(−CH2−CH(CH3)−O−)n−R’ [式中、R及びR’は相互に独立して分枝又は非分枝アルキル、アリール又はア ルケニル基であり、nは100を越える数である] のポリプロピレングリコールエーテル、 一般式R−COO−(−CH2−CH(CH3)−O-)n−C(O)−R’ [式中、R及びR’は相互に独立して分枝又は非分枝アルキル、アリール又はア ルケニル基であり、nは100を越える数である] のエステル化脂肪酸プロポキシラート、 一般式R−O−Xn−Ym−R’ [式中、R及びR’は相互に独立して分枝又は非分枝アルキル、アリール又はア ルケニル基を表し、X及びYは同一でなく、それぞれオキシエ チレン基又はオキシプロピレン基のどちらかを表し、そしてn及びmは相互に独 立してその合計が100を越える数を表す] のポリプロピレングリコールエーテル、 − 一般式R−COO−Xn−Ym−R’ [式中、R及びR’は相互に独立して分枝又は非分枝アルキル、アリール又はア ルケニル基を表し、X及びYは同一でなく、それぞれオキシエチレン基又はオキ シプロピレン基のどちらかを表し、そしてn及びmは相互に独立してそれらの合 計が100を越える数を表す] のエーテル化脂肪酸プロポキシラート、 の群から選択されることを特徴とする第1項記載の構造物。 6. 1個以上の分子の1個以上の親油性領域が脂質二重膜の内側の親油性領域 中に挿入されるか、あるいはこれらの分子が疎水性相互作用により脂質二重膜と 結合し、そしてこれらの分子がPEG−800−ジステアラート及びPEG−8 00−ジオレアート、更にPEG−1600−テトライソステアリン酸ペンタエ リスリチル、PEG−800−ジオレイン酸メチルグルコース、PEG−120 0−トリイソステアリン酸ソルビタン、PEG−2400−ヘキサイソステアリ ン酸ソルビトール及びPEG−1200−トリイソステアリン酸−グリセリルの 群から選択されることを特徴とする第1項記載の構造物。 7. 以下の種類 [ここで、nは分子全体を水溶性又は少なくとも水分散性にさせる数、具体的に は10より大きい範囲、好都合には20〜300の範囲から、極めて特に好都合 には120〜200の範囲から選択される数を表す]のジコレステリル化合物の 群から選択される1個以上の分子の1個以上の親油性領域が脂質二重膜の内側の 親油性領域中に挿入されていることを特徴とする第1項記載の構造物。 8. 脂質二重膜を基礎にした構造物を架橋又は結合させるための、その分子が 少なくとも1個の親水性領域及び少なくとも1個の親油性領域からなる物質の使 用。 9. リポソーム又は液体結晶構造物を架橋又は結合させるための、その分子が 少なくとも1個の親水性領域及び少なくとも1個の親油性領域からなる物質の使 用。 10. ベシクル状物体、すなわち単層、二層又は多層状ベシクル又はリポソー ムの安定性を増加させるための、その分子が少なくとも1個の親水性領域及び少 なくとも1個の親油性領域からなる物質の使用。
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