JP2001500632A - 取外し容易なラベル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 容器（３５）に巻き付けられ、端に近接した箇所で接着剤によって容器に付着するラベル（２５）が提供される。ラベル（２５）には、接着剤を溶解させ取外し易くすべく溶剤を接近させるため、端の近傍に孔が開けられている。このようなラベル（２５）を容器（３５）に貼る方法も提供される。

Description

【発明の詳細な説明】 取外し容易なラベル 発明の背景 本発明は、容器の内容物を使い切ったときに容器から容易に取外すことができ るラベル、およびこのようなラベルを容器に貼る方法に関する。 容器の内容物を使い切った後には、容器からラベルを取外すのが望ましい。容 器自体をリサイクルし、或いは、容器の構成材料をリサイクルして新しい容器や 他の物品を製造することができる。 ラベルが紙で作られており、ラベルが水溶性接着剤によって容器に貼られてい る場合には、ラベルの取外しは、比較的容易である。このような場合、ラベルは 、洗浄装置に案内され、水で、或いは必要ならば温水で、或いは必要ならば又は 所望であれば界面活性剤を含んだ水で洗浄される。水は紙に浸透し、接着剤を溶 解し、ラベルを取外し易くする。 しかしながら、ラベルが非水溶性で浸透しにくいプラスチック材料で作られて いる場合、及び／又は、ラベルを容器に貼るのに用いられている接着剤が非水溶 性である場合には、上述の方法は、あまり有効ではない。 発明の目的 本発明の目的は、容器から容易に取外すことができるラベルを提供することで ある。 本発明の特定の目的は、ラベルを容器に貼るのに使用されている接着剤に対し て溶剤が容易に接近できるラベルおよびラベル付き容器を提供することである。 上述のおよび他の目的は、以下の説明および請求の範囲から明白であろう。 発明の概要 本発明によれば、ラベルには、多数の微小な孔が開けられている。これらの孔 によって、後端が先端の上に重ねられているラベルの、先端と後端との間の接着 剤およびラベルの先端と容器との間の接着剤を含む、下に位置する表面に、水や 他の液体が接近できる。例えば、ラベルが容器に完全に巻き付けられ、後端が先 端の上に重ねられ、かつ、接着剤によって先端に付着している場合、或いは先端 が接着剤によって容器に付着している場合には、これらの多数の微小な孔は、上 述の重ねられた領域の上に位置し、先端と後端との間、および先端と容器との間 の接着剤への溶剤の接近を可能にする。ラベルが容器に完全に巻き付けられてお らず、先端と後端が接着剤によって容器に直接付着している場合には、先端が後 端の上に重ねられている完全な巻き付けの場合と同様に、一定パターンの孔が先 端と後端の両方に設けられる。 本発明によれば、容器からラベルを取外そうとする場合は、水や他の溶剤を噴 射し、或いはラベルが貼られた容器を溶剤に浸漬させる等して、適当な溶剤に漬 ける。反応を促進させるため、溶剤を温めたり加熱したりしてもよく、接着剤の 吸収を助けるため、溶剤に界面活性剤を含ませてもよい。 接着剤が非水溶性である場合には、適当な溶剤を使用するのがよい。 図面の簡単な説明 第１図は、ラベルに孔を開ける１つの方法を示した概略図である。 第２図は、本発明にしたがって孔が開けられたラベルの図である。 第３図は、本発明によってラベルが貼られた容器の図である。 好ましい実施例の詳細な説明 第１図を参照すると、ラベル材料のロールから引き出されたような、ラベル材 料の連続ストリップ又はウェブ１０が示されている。例えば米国特許第４，５０ ０，３８６号に記載されていように、周知のように、このようなウェブは、ロー ルから、所望長さのラベルを切断するラベルカッタに連続的に供給される。ラベ ルは、回転真空ドラムに付着され、ラベル貼りステーションまで回転される。ラ ベルが真空ドラムによって拾い上げられるステーションと、ラベル貼りステーシ ョンとを通過する際、ラベルの前端と後端に接着剤が付けられる。ラベル貼りス テーションのところで、容器が次々に供給され、各ラベルの先端は、真空ドラム から解放された容器に付着し、巻き付き始めたラベルの付いた容器を回転させて 、容器にラベルを完全に巻き付け、或いは完全に巻き付けるのが望ましくない場 合には容器にラベルを部分的に巻き付ける。このような方法を記載した典型的な 特許は、米国特許第４，１０８，７０９号、同第４，１８１，５５５号、および 同第５，２６９，８６４号である。 ここに記載されている孔開け方法を、切断およびラベル貼り作業とは別個に実 施してもよく、ラベル貼り機に供給するときに、ラベル材料のウェブにおいて実 施してもよい。また、ラベル貼りは、連続的な、いわゆるロール供給式である必 要はなく、ラベル材料のウェブから予め切断され、かつ、孔開けされているラベ ルのスタックを用いて実施してもよい。 再び第１図を参照すると、前記ラベルカッタによって、ラベルストックが個々 のラベル長さに切断される線を表す破線１１が示されている。すなわち、上述の ように、ラベル材料が切断されて個々のラベルになり、ラベルは、スタックに堆 積され、スタックからラベル貼り機に供給される。 破線１１の両側に、別の破線１２が示されている。破線１１と破線１２との間 の空間すなわち帯域が、参照符号１３で示されている。連続的なロール供給式の ラベル貼り作業が行われるものとすると、破線１１は、或るラベルの先端と次の ラベルの後端とを示している。 本発明によれば、ウェブの各破線１１の両側の領域１３に、一定パターンの多 数の孔が形成されている。 孔１４は、互いに近接しており、各孔は、非常に小さく、ピンホール程度の寸 法である。パターンは、列状の孔の間隔が均一であり、列自体の間隔が均一であ る幾何学的パータンであるのがよい。しかしながら、これは必須ではない。パタ ーンは、径が小さく、（当該型式のラベル貼りが用いられる場合には）ラベルの 重複端の間の接着剤層、およびラベルの端部を容器に直接付ける接着剤に、溶剤 が接近するのに十分な数の孔を備えた無秩序なパターンでもよい。 孔１４は、幾つかの方法のうちの１つで形成することができる。例えば、第１ 図に示されるように、レーザビームでウェブ材料に孔を焼き抜いてもよい。第１ 図に示されるように、一定パターンの孔２１を備えたマスク２０を、レーザビー ム２２とウェブ１０との間に配置する。マスクは、孔２１を通過するものを除い て全てのレーザ照射を遮蔽する。孔の寸法と形体は、マスクを通過するビームが 、或るラベルを次のラベルから分離する破線１１の両側の帯域１３に沿った所望 位置のところで、ウェブ１０に当たるようになっている。ラベルがロールからカ ッタ、更に、真空ドラムに搬送される間にこの作業を実施する場合には、マスク を不動状態に保持し、更に、ウェブが移動するとき、帯域１３にのみ孔１４が焼 き抜けられるように、レーザビームの照射をオン・オフするのがよい。或いは、 ラベル貼り作業とは別個にウェブ１０にレーザ照射をし、次いで巻き戻してロー ルにし、必要に応じてラベル貼り機に供給してもよい。或いは、レーザ照射によ って処理されたウェブを切断して個々のラベルにし、次いで、個々のラベルを米 国特許第４，９７８，４１６号に記載されているようなスタック供給式ラベル貼 り機に供給してもよい。第１図を参照して説明した工程は、煙草を吸うときに煙 の流れに空気を引き込むため煙草製造業者が煙草フィルタを取り囲む紙に孔を焼 き抜くのに用いるような方法である。このようにフィルタ内に引き込まれた空気 は、煙草の一部分を燃やし、煙中のタールの含有量を減少させる。 ラベル材料に孔開けする別の方法は、押し出される直前に、プラスチック材料 に水蒸気を含ませる方法である。次いで、プラスチック材料を押し出し、プラス チック材料が完全に凝固する前に水蒸気はプラスチック材料を押し破り、孔を形 成する。 一定パターンの孔を形成する更に別の方法は、円筒形表面から突出した多数の 針を備えたローラをラベル材料に当てる方法である。ローラと針は、孔開けし易 いように加熱し、孔を取り囲むウェブの材料を焼き抜いてもよい。 次に第２図を参照すると、参照符号２５で表される個々のラベルが示されてい る。ラベル２５は、先端２６と後端２６とを有している。ラベル２５には、先端 に隣接して、一定パターンの孔２８が形成されている。同様に、後端にも、一定 パターンの孔２９が形成されている。 次に第３図を参照すると、参照符号３５で表され、本体部分３７と頸部３７と を備えた容器が示されている。孔２９が孔２８に重なるようにして、ラベル２５ が容器に貼られた状態で示されている。 容器の内容物を使い切ると、容器を適当な溶剤と接触させる。使用している接 着剤が水溶性である場合には、溶剤は水であり、必要ならば水を加熱し、所望な らば水に界面活性剤を加えてもよい。水が孔に浸透して接着剤を溶解し、軽く擦 る等して、ラベルを容易に取外すことができる。接着剤が非水溶性である場合に は、アセトン、キシレン、塩素化炭化水素のような適当な溶剤を準備するのがよ い。 上述の工程を紙ラベル、金属箔、並びにプラスチックラベルに適用してもよい が、プラスチックラベルに関しては、より有用である。何故ならば、プラスチッ クラベルは、紙ラベル程には水による取外しが有効ではないからである。典型的 なラベル材料、接着材料、および溶剤を以下の第１表に示す。 第１表 先端および先端に取付けられていない後端を各々有するセグメントとして使用 されるラベル並びに容器に巻かれるラベルに関連して、本発明を説明してきた。 ラベル貼りの別の方法は、スリーブ形態のラベルであって、容器に嵌め、弾性に よって或いは加熱によって容器上で収縮させるものを使用することである。通常 、このようなラベル貼り工程では、接着剤を使用しないが、例えば、容器に塗布 された接着剤を使用する場合には、スリーブ状に形成される前に、レーザ照射等 を使用することによって、スリーブに、上述のように、孔を開けるのがよい。 また、本発明は、保護シート等のラベル以外のシート材料のセグメント又はス リーブおよび容器以外の物品への用途にも有用であることは明白である。 したがって、新規で有用なラベル、ラベル貼り方法、およびラベル付き容器が 提供されることは明白である。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，Ｓ Ｄ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ， ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，Ｆ Ｉ，ＧＢ，ＧＥ，ＧＨ，ＨＵ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ， ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，Ｍ Ｘ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ， ＵＡ，ＵＧ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＷ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 1．容器又は他の物品に巻き付けるのに適したシート材料のセグメントであって 、先端と後端とを有し、前記端を物品に付着させる接着剤に接近するため、前 記端の各々の近傍に、多数の微小な孔が形成されているセグメント。 2．プラスチック材料で形成されたラベルの形態を有している請求の範囲第１項 に記載のセグメント。 3．紙で形成されたラベルの形態を有している、ことを特徴とする請求の範囲第 １項に記載のセグメント。 4．ラベルの先端と容器の本体との間の接着剤、およびラベルの後端と容器の本 体又はラベルの先端との間の接着剤によってラベルが貼られる、ことを特徴と する請求の範囲第１項〜第３項のいずれか１項に記載のラベルが貼られる容器 。 5．ラベルがプラスチックである、ことを特徴とする請求の範囲第４項に記載の 容器。 6．ラベルが紙である、ことを特徴とする請求の範囲第４項に記載の容器。 7．接着剤が水溶性である、ことを特徴とする請求の範囲第５項又は第６項に記 載の容器。 8．接着剤が非水溶性であり或いは水に溶けにくい、ことを特徴とする請求の範 囲第５項又は第６項に記載の容器。 9．先端および後端を有し且つ前記各端の近傍に多数の微小な孔を有するシート 材料のセグメントを準備し、セグメントの先端を物品に当ててセグメントの先 端を接着剤によって物品に付着させ、セグメントを物品に巻き付けてセグメン トの後端を物品に直接付着させ、或いはセグメントをその先端の上に重ねて接 着剤によってセグメントの先端に付着させ、このような接着剤の上に位置する セグメントの各端のところに、接着剤層へ液体が接近するのを可能にする複数 の微小な孔を形成することを含む、ことを特徴とするシート材料のセグメント を物品に貼る方法。 10．セグメントがラベルであり、物品が容器である、ことを特徴とする請求の範 囲第９項に記載の方法。 11．ラベルがプラスチックである、ことを特徴とする請求の範囲第１０項に記載 の方法。 12．ラベルが紙である、ことを特徴とする請求の範囲第１０項に記載の方法。 13．接着剤が水溶性である、ことを特徴とする請求の範囲第９項〜第１２項のい ずれか１項に記載の方法。 14．接着剤が非水溶性であり或いは水に溶けにくい、ことを特徴とする請求の範 囲第９項〜第１２項のいずれか１項に記載の方法。 15．接着剤によって付着されている物品から取外し易いシート材料のセグメント を形成する方法であって、前記セグメントが、先端および後端を有し、セグメ ントの各端に隣接して多数の孔を形成することを含む方法。 16．レーザ照射を、レーザ照射ビームを多数のビームに分割するマスクを通過さ せて、セグメントを焼き抜くことによって、孔を形成する、ことを特徴とする 請求の範囲第１５項に記載の方法。 17．円筒形表面から突出した多数の針をもつ円筒形ローラを、セグメントの上に 通過させることによって孔を形成する、ことを特徴とする請求の範囲第１５項 に記載の方法。 18．針が加熱されている、ことを特徴とする請求の範囲第１７項に記載の方法。 19．セグメントがプラスチックであってシート材料として押出成形されており、 押出成形の前に揮発性液体をセグメント材料に含ませ、押出成形の際、及び／ 又は押出成形の直後に、蒸発させてセグメントに多数の孔を形成する、ことを 特徴とする請求の範囲第１５項に記載の方法。 20．セグメントが紙ラベルである、ことを特徴とする請求の範囲第１５項〜第１ ８項のいずれか１項に記載の方法。 21．セグメントがプラスチックラベルである、ことを特徴とする請求の範囲第１ ５項〜第１８項のいずれか１項に記載の方法。