JP2001355506A - 空燃比センサの故障診断装置 - Google Patents

空燃比センサの故障診断装置

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JP2001355506A
JP2001355506A JP2000180467A JP2000180467A JP2001355506A JP 2001355506 A JP2001355506 A JP 2001355506A JP 2000180467 A JP2000180467 A JP 2000180467A JP 2000180467 A JP2000180467 A JP 2000180467A JP 2001355506 A JP2001355506 A JP 2001355506A
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air
fuel ratio
pump current
ratio sensor
nernst cell
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JP2000180467A
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Shigeo Okuma
重男 大隈
Hiroyuki Osaki
博之 大崎
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Hitachi Unisia Automotive Ltd
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Unisia Jecs Corp
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    • Y02T10/40Engine management systems

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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ネルンストセル部とポンプセル部とを含んで
構成されるセンサ素子を備えてなる空燃比センサの故障
診断に際し、診断許可条件をより適切に規定して、診断
精度の向上を図る。 【解決手段】 ネルンストセル部に交流電圧を印加し
て、これによりネルンストセル部に流れる電流(振幅)
より、ネルンストセル部のインピーダンスRiを計測す
る(S1)。ポンプセル部でのポンプ電流Ipを計測す
る(S2)。この結果、インピーダンスRiが所定値以
下(素子温度が所定の活性温度以上に相当)で、かつ、
ポンプ電流Ipが所定範囲内のとき(A/F雰囲気を特
定し、少なくとも燃料カット時を除外)に、故障診断の
実施を許可する(S3,S4→S5)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の排気系
に装着されて空燃比制御に用いられる空燃比センサの故
障診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関の空燃比制御装置として、空燃
比センサにより排気中の酸素濃度などに基づいて実際の
空燃比を検出し、これが目標空燃比となるように、機関
への燃料供給量をフィードバック制御するものが知られ
ている。
【0003】ところで、上記の空燃比フィードバック制
御を行うためには、空燃比センサが故障していないこと
が前提条件となるため、信頼性向上のため、空燃比セン
サの故障の有無をその出力に基づいて診断することが行
われており、また法規上診断が義務付けられている場合
もある。
【0004】具体的には、所定の診断許可条件が成立し
ているときに、空燃比センサの出力が所定範囲内にある
か否かを判定して、範囲内であれば正常、範囲外であれ
ば故障と診断している。
【0005】ここで、前記診断許可条件は、一般に、車
速が所定値以上、及び/又は機関回転数が所定値以上の
運転条件とし、このような運転条件であれば、排気受熱
により、空燃比センサの素子温度が上昇して活性化して
おり、故障していなければ当然に所定のセンサ出力があ
るとみなしている。
【0006】しかし、外気温が極めて低いなどの理由
で、排気からの受熱量に対し、放熱量を無視できないよ
うな場合は、素子温度が下がってしまうので、このよう
な状況にて故障診断を行うと、活性化していないだけで
あるにもかかわらず、故障と誤診断してしまうことがあ
る。
【0007】そこで、特開2000−55861号公報
では、空燃比センサの素子温度に相関のあるセンサ素子
の内部抵抗(素子抵抗)を検出し、内部抵抗が所定値以
下の場合に、素子温度が所定の活性温度以上であるとし
て、故障診断を許可するようにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、空燃比
のリーン・リッチに応じた電圧を発生するネルンストセ
ル部と、該ネルンストセル部により検出される空燃比の
リーン・リッチに応じた方向に所定の電圧が印加されて
空燃比に応じてポンプ電流が連続的に変化するポンプセ
ル部と、を含んで構成されるセンサ素子を備えてなる空
燃比センサにおいて、単にセンサ素子の内部抵抗が所定
値以下(素子温度が所定の活性温度以上)のときに故障
診断を行うようにすると、そのときの空燃比雰囲気を特
定できないので、燃料カット時などにも、故障診断を行
ってしまい、燃料カット時は、極めてリーンな雰囲気で
あり、空燃比センサの出力であるポンプ電流が極めて大
きくなるため、ポンプ電流が所定範囲内にあるか否かを
判定して、範囲外のときに故障と診断すると、空燃比セ
ンサが正常であっても、故障と誤診断してしまうという
問題点があった。
【0009】本発明は、このような実状に鑑み、空燃比
センサの故障診断に際し、診断許可条件をより適切に規
定して、診断精度の向上を図ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る空燃比セン
サの故障診断装置は、内燃機関の排気系に装着され、空
燃比のリーン・リッチに応じた電圧を発生するネルンス
トセル部と、該ネルンストセル部により検出される空燃
比のリーン・リッチに応じた方向に所定の電圧が印加さ
れて空燃比に応じてポンプ電流が連続的に変化するポン
プセル部と、を含んで構成されるセンサ素子を備えてな
る空燃比センサに適用され、該空燃比センサの故障診断
を行う故障診断手段を備えることを前提とする。
【0011】ここにおいて、請求項1に係る発明では、
図1に示すように、センサ素子の内部抵抗を計測する内
部抵抗計測手段と、ポンプ電流を計測するポンプ電流計
測手段と、内部抵抗が所定値以下で、かつポンプ電流が
所定範囲内のときに、前記故障診断の実施を許可する故
障診断許可手段と、を設けたことを特徴とする。
【0012】請求項2に係る発明では、前記故障診断許
可手段は、ポンプ電流に関する所定範囲を、燃料カット
時のポンプ電流を含まないように設定することを特徴と
する。
【0013】請求項3に係る発明では、前記故障診断手
段は、空燃比センサの出力であるポンプ電流が第1の所
定範囲内か否かを判定して、範囲内のときに正常と診断
し、範囲外のときに故障と診断するものであり、前記故
障診断許可手段は、ポンプ電流に関し、前記第1の所定
範囲を含みこれより広い第2の所定範囲内か否かを判定
して、範囲内のときに診断を許可し、範囲外のときに診
断を不許可とすることを特徴とする。
【0014】請求項4に係る発明では、前記内部抵抗計
測手段は、前記ネルンストセル部に交流電圧を印加し
て、これにより前記ネルンストセル部に流れる電流(詳
しくはその振幅)より前記ネルンストセル部のインピー
ダンスを計測するものであることを特徴とする。
【0015】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、センサ素
子の内部抵抗が所定値以下で、素子温度が所定の活性温
度以上であることを前提とし、かつポンプ電流により空
燃比雰囲気をある程度特定してから、故障診断を行うた
め、故障診断の精度を向上させることができる。
【0016】請求項2に係る発明によれば、故障診断許
可のポンプ電流に関する所定範囲を、燃料カット時のポ
ンプ電流を含まないように設定することで、燃料カット
時に故障診断を行うのを防止して、誤診断を確実に回避
することができる。
【0017】請求項3に係る発明によれば、故障診断で
のポンプ電流の所定範囲(第1の所定範囲)に対し、故
障診断許可条件のポンプ電流の所定範囲(第2の所定範
囲)を適切に設定して、診断精度を向上させることがで
きる。
【0018】請求項4に係る発明によれば、センサ素子
の内部抵抗の計測に際し、ネルンストセル部に交流電圧
を印加して、ネルンストセル部のインピーダンスを計測
することにより、ポンプセル部での空燃比検出精度に影
響を与えることなく、素子温度と相関のある内部抵抗
(インピーダンス)を的確に計測することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態につい
て説明する。図2は本発明の一実施形態を示す内燃機関
の空燃比フィードバック制御装置のシステム図である。
【0020】内燃機関(以下エンジンという)1には、
各気筒毎に、吸気通路2又は燃焼室内に臨むように、燃
料噴射弁3が設けられ、各燃料噴射弁3の燃料噴射はコ
ントロールユニット4により制御される。
【0021】コントロールユニット4は、例えば、エア
フローメータ5からの信号に基づいて検出される吸入空
気量Qaと、クランク角センサ6からの信号に基づいて
検出されるエンジン回転数Neとから、ストイキ(λ=
1)相当の基本燃料噴射量Tp=K×Qa/Ne(Kは
定数)を演算し、これを目標空燃比tλの他、排気通路
7に配置した空燃比センサ8からの信号に基づく空燃比
フィードバック補正係数αにより補正して、最終的な燃
料噴射量Ti=Tp×(1/tλ)×αを演算し、この
Tiに対応するパルス幅の燃料噴射パルスを、エンジン
回転に同期して、各燃料噴射弁3に出力する。但し、所
定の減速運転条件では、燃料噴射弁3からの燃料噴射を
停止させて、燃料カットを行わせる。
【0022】ここで、空燃比センサ8は、排気通路7に
配置されて、排気中の酸素濃度に応じた信号を出力する
もので、コントロールユニット4は、空燃比センサ8か
らの信号に基づいて、エンジン1に供給されている混合
気の空燃比λを検出し、これが目標空燃比tλとなるよ
うに、空燃比フィードバック補正係数αをPI制御など
により増減設定することで、空燃比λを目標空燃比tλ
にフィードバック制御する。
【0023】また、空燃比センサ8としては、空燃比を
リニアに検出可能ないわゆる広域型空燃比センサを用い
る。図3はかかる広域型空燃比センサ8のセンサ素子構
造を示し、これについて説明する。
【0024】センサ素子の本体20は、酸素イオン導電
性を有するジルコニア等の固体電解質材料で多孔質層に
形成されて、排気通路中に置かれる。本体20の内部に
は、図で下側から、ヒータ21、大気室22、ガス拡散
室23を備えている。
【0025】ヒータ21は、これへの通電により、セン
サ素子を加熱することができる。大気室22は、排気通
路外で、基準ガスである大気と連通するように形成され
ている。
【0026】ガス拡散室23は、本体20の図で上面側
より形成した排気導入孔24により、γアルミナ等から
なる保護層25を介して、排気と連通するように形成さ
れている。
【0027】ここで、大気室22の上壁に設けた電極2
6Aと、ガス拡散室23の下壁に設けた電極26Bと
で、ネルンストセル部26が構成される。また、本体2
0の上壁に設けて保護層28で覆った電極27Aと、ガ
ス拡散室23の上壁に設けた電極27Bとで、ポンプセ
ル部27が構成される。
【0028】ネルンストセル部26は、ガス拡散室23
内の酸素イオン濃度(酸素分圧)によって影響されるネ
ルンストセル部電極26A,26B間の酸素分圧比に応
じて、電圧を発生するようになっている。
【0029】従って、ネルンストセル部電極26A,2
6B間の酸素分圧比によって発生する電圧を検出するこ
とで、空燃比がストイキ(λ=1)に対してリーンであ
るかリッチであるかを検出することができる。
【0030】ポンプセル部27は、これに所定の電圧が
印加されると、これによりガス拡散室23内の酸素イオ
ンが移動して、ポンプセル部電極27A,27B間に電
流(ポンプ電流)が流れるようになっている。
【0031】そして、ポンプセル部電極27A,27B
間に所定の電圧を印加したときに、該電極間を流れるポ
ンプ電流(限界電流)Ipは、ガス拡散室23内の酸素
イオン濃度に影響されるので、ポンプ電流Ipを検出す
れば、排気の空燃比を検出することができる。
【0032】すなわち、図4(A)に示すように、ポン
プセル部27の電圧−電流特性は、空燃比λに応じて変
化し、所定の電圧を印加したときのポンプ電流Ipより
排気の空燃比λを検出することができる。
【0033】また、ネルンストセル部26でのリーン・
リッチの出力に基づいて、ポンプセル部27に対する電
圧の印加方向を反転させることで、リーン領域とリッチ
領域との両方の空燃比領域において、図4(B)に示す
ように、ポンプセル部27を流れるポンプ電流Ipに基
づいて、広範囲な空燃比λの検出が可能となる。
【0034】このため、図5の回路図に示すように、ネ
ルンストセル部26のガス拡散室23側の電極26Bを
接地し、大気室22側の電極26Aを差動増幅回路31
の−側入力端子に接続し、差動増幅回路31の+側入力
端子にはストイキ相当の基準電圧Vsを印加してある。
【0035】そして、差動増幅回路31の出力端子をポ
ンプ電流検出用抵抗32を介してポンプセル部27の排
気通路側の電極27Aに接続し、ガス拡散室23側の電
極27Bを接地してある。
【0036】空燃比がリーンのときは、ネルンストセル
部26の電極26A,26B間に発生する電圧が基準電
圧Vsより低くなるので、差動増幅回路31の出力レベ
ルが正レベルになり、この正レベル電圧がポンプセル部
27とポンプ電流検出用抵抗32との直列回路に供給さ
れる。このとき、ポンプセル部27には、電極27Aか
ら電極27Bに向かってポンプ電流Ipが流れるため、
ガス拡散室23内の酸素が電極27Bでイオン化してポ
ンプセル部27内を移動し、電極27Aから酸素ガスと
して放出される結果、ガス拡散室23内の酸素が汲み出
される。ガス拡散室23内の酸素の汲み出しにより、ガ
ス拡散室23の中の排気ガスと大気室22の中の大気と
間に酸素濃度差が生じ、この酸素濃度差に応じた電圧が
ネルンストセル部26の電極26A,26B間に発生
し、この電圧が差動増幅回路31の−側入力端子に供給
される。差動増幅回路31の出力電圧は、その電圧と基
準電圧Vsとの差電圧に比例した電圧となるので、ポン
プ電流Ipは排気ガスの酸素濃度に比例し、ポンプ電流
検出抵抗32の両端電圧として出力される。
【0037】空燃比がリッチのときには、ネルンストセ
ル部26の電極26A,26B間に発生する電圧が基準
電圧Vsを超えるので、差動増幅回路31の出力レベル
が正レベルから負レベルに反転し、このレベルの反転に
よりポンプセル部27の電極27A,27B間に流れる
ポンプ電流Ipが減少し、電流の方向が反転する。すな
わち、ポンプ電流Ipが電極27Bから27Aの方向に
流れ、外部の酸素が電極27Aでイオン化してポンプセ
ル部27内を移動し、電極27Bから酸素ガスとしてガ
ス拡散室23内に放出されるので、酸素がガス拡散室2
3内に汲み込まれる。
【0038】従って、ガス拡散室23内の酸素濃度が一
定となるようにポンプ電流Ipを供給することにより、
酸素を汲み込んだり、汲み出したりするので、図4に示
したように、ポンプ電流Ipは、リーン領域及びリッチ
領域において排気ガス中の酸素濃度にそれぞれ比例して
流れる。
【0039】よって、ポンプ電流Ipを電流検出用抵抗
32と検出アンプ33とで電圧変換して、マイコン34
に入力させることで、ポンプ電流Ipから、空燃比λを
検出することができる。
【0040】尚、ヒータ21には、バッテリ電圧VBを
印加するが、通電回路中にスイッチング素子35を設け
てある。従って、このスイッチング素子35のON・O
FFをマイコン34によりデューティ制御することによ
り、ヒータ21への通電量を制御することができる。
【0041】上記のような構造と特性とを有するセンサ
素子に対し、本発明では、センサ素子の温度と相関のあ
る内部抵抗を計測すべく、センサ素子(特にネルンスト
セル部26)に高周波の交流電圧を印加して、そのイン
ピーダンスを計測する。
【0042】このため、図5の回路図に示すように、ネ
ルンストセル部26の接地側(電極26B側)に交流電
源36を設けて、マイコン34の制御の下に、交流電源
36より、高周波の交流電圧(周波数f=3KHz 、振幅
1.75V)を印加し、これによりネルンストセル部26に
流れる電流を電流検出用抵抗37と検出アンプ38とに
より電圧変換する。
【0043】検出アンプ38からの信号は、例えばハイ
パスフィルタと積分器とからなるインピーダンス検出回
路39に入力することで、交流成分のみを取出して、そ
の振幅からインピーダンスRiを検出する。これによ
り、センサ素子の温度と相関のあるネルンストセル部2
6のインピーダンスRiを計測することができる。
【0044】その一方、ネルンストセル部26の出力側
(電極26B側)と差動増幅回路31との間に、ローパ
スフィルタ40を設けて、差動増幅回路31側に交流成
分が入力されないようにし、これにより空燃比検出への
影響を除去してある。
【0045】次にマイコン34による空燃比センサの故
障診断についてフローチャートにより説明する。図6は
空燃比センサ故障診断のフローチャートであり、所定時
間毎に実行される。
【0046】ステップ1(図にはS1と記す。以下同
様)では、交流電源36をONにして、ネルンストセル
部26に高周波の交流電圧(周波数f=3KHz 、振幅1.
75V)を印加した状態で、交流電圧の印加によりネルン
ストセル部26に流れる電流(振幅)に基づき、インピ
ーダンス検出回路39等を介して、ネルンストセル部2
6のインピーダンスRiを計測する。このインピーダン
スRiは空燃比センサの素子温度と相関があり、低温時
ほど大きく、高温になるほど小さくなる。従って、この
部分が素子温度計測のための内部抵抗(インピーダン
ス)計測手段に相当する。
【0047】ステップ2では、検出アンプ33の出力電
圧を読込むことで、空燃比センサの出力であるポンプ電
流Ipを計測する。この部分がポンプ電流計測手段に相
当する。
【0048】ステップ3では、第1の故障診断許可条件
として、計測されたインピーダンスRiが所定値(例え
ば150Ω)以下(素子温度で550℃以上に相当)か
否かを判定する。尚、下限側を設定し、第1の所定値
(例えば150Ω)以下で、第2の所定値(例えば30
Ω)以上の所定範囲内か否かを判定するようにしてもよ
い。
【0049】ステップ4では、第2の故障診断許可条件
として、ポンプ電流Ipが0を含む所定範囲(例えば+
9mA〜−9mA)内か否かを判定する。ここで、後述
する故障診断において、空燃比センサの出力であるポン
プ電流Ipが第1の所定範囲(例えば+5mA〜−5m
A)内か否かを判定して、範囲内のときに正常と診断
し、範囲外のときに故障と診断するものとすると、故障
診断許可条件の判定では、ポンプ電流Ipに関し、前記
第1の所定範囲を含みこれより広い第2の所定範囲(例
えば+9mA〜−9mA)内か否かを判定して、範囲外
のときに診断を不許可とすることで、空燃比雰囲気を特
定し、少なくとも燃料カット時を除外するのである。
【0050】第1又は第2の故障診断許可条件が不成立
の場合、すなわち、インピーダンスRiが所定値を超え
ているか、ポンプ電流Ipが所定範囲外の場合は、誤診
断防止のため、故障診断を行うことなく、本ルーチンを
終了する。
【0051】第1及び第2の故障診断許可条件が成立し
ている場合、すなわち、インピーダンスRiが所定値以
下で、かつポンプ電流Ipが所定範囲内の場合は、故障
診断を行うべく、ステップ5へ進む。従って、ステップ
3,4の部分が故障診断許可手段に相当する。
【0052】ステップ5では、空燃比センサの出力に基
づいて故障診断を行う。具体的には、空燃比センサの出
力であるポンプ電流Ipが所定範囲(例えば+5mA〜
−5mA)内か否かを判定し、所定範囲内の場合に診断
OKとする。
【0053】ステップ6では、診断OKか否かを判定
し、これに従ってステップ7又はステップ8へ進み、O
K判定又はNG判定を行って、本ルーチンを終了する。
従って、ステップ5〜8の部分が故障診断手段に相当す
る。
【0054】以上のように、センサ素子の内部抵抗(イ
ンピーダンス)が所定値以下で、素子温度が所定の活性
温度以上であることを前提とし、かつ、ポンプ電流によ
り空燃比雰囲気をある程度特定して、少なくとも燃料カ
ット時を除外してから、故障診断を行うため、故障診断
の精度を向上させることができる。
【0055】また、空燃比センサの故障診断のみなら
ず、燃料系などの故障診断に際しても、前記の故障診断
許可条件を用いることで、各種故障診断の精度を向上さ
せることができる。
【0056】尚、以上では説明を省略したが、空燃比セ
ンサの素子温度と相関のある内部抵抗(インピーダン
ス)の計測結果を用いて、ヒータ21の制御を行うこと
もできる。すなわち、計測されたインピーダンス(実R
i)と目標インピーダンス(目標Ri)とを比較し、比
較結果に応じて、PI制御あるいはPID制御などによ
り、実Riが目標Riに一致する方向に、ヒータ21を
デューティ制御することにより、素子温度を目標温度に
フィードバック制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の構成を示す機能ブロック図
【図2】 本発明の一実施形態を示す内燃機関の空燃比
フィードバック制御装置のシステム図
【図3】 空燃比センサのセンサ素子構造を示す図
【図4】 空燃比センサの特性図
【図5】 空燃比センサの回路図
【図6】 空燃比センサの故障診断のフローチャート
【符号の説明】
1 エンジン 3 燃料噴射弁 4 コントロールユニット 8 空燃比センサ 20 センサ素子本体 21 ヒータ 22 大気室 23 ガス拡散室 24 排気導入孔 26 ネルンストセル部 27 ポンプセル部 31 差動増幅回路 32 ポンプ電流検出用抵抗 33 検出アンプ 34 マイコン 35 スイッチング素子 36 交流電源 37 電流検出用抵抗 38 検出アンプ 39 インピーダンス検出回路 40 ローパスフィルタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3G084 BA09 BA13 DA27 EA11 EB11 EB22 FA07 FA29 FA38 3G301 HA01 JB01 JB09 KA26 LB02 MA01 MA12 NA08 ND01 PA01Z PD04B PE03Z

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内燃機関の排気系に装着され、空燃比のリ
    ーン・リッチに応じた電圧を発生するネルンストセル部
    と、該ネルンストセル部により検出される空燃比のリー
    ン・リッチに応じた方向に所定の電圧が印加されて空燃
    比に応じてポンプ電流が連続的に変化するポンプセル部
    と、を含んで構成されるセンサ素子を備えてなる空燃比
    センサと、 該空燃比センサの故障診断を行う故障診断手段と、 センサ素子の内部抵抗を計測する内部抵抗計測手段と、 ポンプ電流を計測するポンプ電流計測手段と、 内部抵抗が所定値以下で、かつポンプ電流が所定範囲内
    のときに、前記故障診断の実施を許可する故障診断許可
    手段と、 を含んで構成される空燃比センサの故障診断装置。
  2. 【請求項2】前記故障診断許可手段は、ポンプ電流に関
    する所定範囲を、燃料カット時のポンプ電流を含まない
    ように設定することを特徴とする請求項1記載の空燃比
    センサの故障診断装置。
  3. 【請求項3】前記故障診断手段は、空燃比センサの出力
    であるポンプ電流が第1の所定範囲内か否かを判定し
    て、範囲内のときに正常と診断し、範囲外のときに故障
    と診断するものであり、 前記故障診断許可手段は、ポンプ電流に関し、前記第1
    の所定範囲を含みこれより広い第2の所定範囲内か否か
    を判定して、範囲内のときに診断を許可し、範囲外のと
    きに診断を不許可とすることを特徴とする請求項1又は
    請求項2記載の空燃比センサの故障診断装置。
  4. 【請求項4】前記内部抵抗計測手段は、前記ネルンスト
    セル部に交流電圧を印加して、これにより前記ネルンス
    トセル部に流れる電流より前記ネルンストセル部のイン
    ピーダンスを計測するものであることを特徴とする請求
    項1〜請求項3のいずれか1つに記載の空燃比センサの
    故障診断装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN105705753A (zh) * 2013-11-13 2016-06-22 罗伯特·博世有限公司 在连续运行中诊断λ传感器的方法

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CN105705753A (zh) * 2013-11-13 2016-06-22 罗伯特·博世有限公司 在连续运行中诊断λ传感器的方法
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