JP2001353861A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JP2001353861A
JP2001353861A JP2000177729A JP2000177729A JP2001353861A JP 2001353861 A JP2001353861 A JP 2001353861A JP 2000177729 A JP2000177729 A JP 2000177729A JP 2000177729 A JP2000177729 A JP 2000177729A JP 2001353861 A JP2001353861 A JP 2001353861A
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Japan
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ink jet
image
pretreatment liquid
recording apparatus
recording
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JP2000177729A
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English (en)
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Kyuhachiro Iwasaki
久八郎 岩崎
Hitoshi Arita
均 有田
Kakuji Murakami
格二 村上
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、細線等の再現性に優れ色境界での
滲みのない色調の良好な高画質で耐水性に優れた画像を
高速に出力可能なインクジェット記録装置を提供するこ
とを目的とする。 【解決手段】 本発明のインクジェット記録装置は、前
処理液を記録媒体に塗布する前処理液塗布手段(20)
と、画像記録の副走査方向に配列した複数の色毎のライ
ン走査型インクジェットヘッド(36〜39)を具備
し、一定速度で副走査方向に搬送され、前記前処理液が
塗布された前記記録媒体に画像を記録する画像記録手段
(30)とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインクジェット記録
装置に関し、詳細にはインクジェット方式の画像記録法
に有効な、記録媒体の前処理手段に関するものであり、
具体的には画像品質を向上させるための前処理液を塗布
する前処理液塗布装置を具備したインクジェット記録装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、インクジェットプリンタは低騒
音、低ランニングコスト、カラー化が容易といった利点
から急速に普及してきている。しかしながら、普通紙に
記録すると、にじみ、濃度、色調や裏写り等といった初
期品質問題に加え、耐水性、耐候性といった画像の堅牢
性に関わる問題を抱えていたため、これらの問題を解決
する様々な提案が成されてきた。
【0003】それらの解決手段として、インクによる画
像が形成された際に、普通紙などの被記録材表面にイン
ク中の染料を定着するための材料を予め塗工した被記録
材、又は表面に白色顔料や水溶性高分子を塗工した被記
録材を使用することが、特開昭56−86789号公
報、特開昭55−144172号公報、特開昭52−5
3012号公報又は特開昭56−89594号公報等に
開示されている。しかし、この方法では、予め塗工処理
した専用紙を購入しなければならないため、身近にある
紙を自由に使えるというわけにはいかないという不便さ
があり、また鉛筆やペンによる加筆性の問題があった。
【0004】また、2色重ね部分等の色境界での滲みを
抑えるために、インクに界面活性剤などを添加すること
により、インクの浸透性を高めることが特開昭55−6
5269号公報等に開示されている。この方法は、イン
クが記録紙に高速に浸透するため、2色重ね部分等の色
境界での滲みの解決やスメア(印字後の接触による画像
汚れ)に対しては効果的だが、滲みや裏写りは解決でき
ない。更に、インクに揮発性溶剤を添加する方法が特開
昭55−66976号公報に開示されているが、上記浸
透性インクと同様の効果が得られるがノズルが目詰まり
を起こしやすい。また、耐水性、耐光性を向上させるた
めに色剤として顔料を含有するインクの使用も増加して
きているが、顔料を含有するインクでは目詰まり等ノズ
ル周りの信頼性を維持するのが難しく、また写真画像や
CG等の高い色再現性を要求される場合にはシアンやマ
ゼンタ色の発色が不十分となり満足な画像が得られない
という問題がある。
【0005】そこで、このような問題を解決するため
に、特開昭56−89595号公報には、被記録材上に
予めカルボキシメチルセルロース、ポリビニルアルコー
ル、ポリ酢酸ビニル等のポリマー溶液を噴射し、ついで
そのポリマー溶液が付着した部分にインクを噴射して印
字するインクジェット記録方法が提案されている。しか
し、この方法では印字画像のシャープネスの向上は得ら
れるが、印字画像の乾燥性の向上に効果が得られずカラ
ー画像での画質改善効果があまり認められない。また、
インク中の染料を不溶化する化合物を含む画像記録促進
液を被記録材上にインクジェット方法により付着した後
にその画像記録促進液が付着した部分にインクを噴射し
て印字するインクジェット記録方法が特開昭64−63
185号公報、特開平8−20159号公報又は特開平
8−20161号公報等に開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、画像記
録促進液を被記録材上にインクジェット方法により付着
する方法では、2色重ね部での水分付着量が大きいた
め、色境界での滲みを十分に抑えることができず、また
インクの裏写りが大きいという問題がある。さらに、被
記録材のコックリング(波打ち)が発生するという問題
がある。また、画像記録促進液をインクジェットヘッド
で吹き付けるため、噴射を安定的に得るためには液の粘
度や表面張力に制約があり、さらに目詰まりを起こさな
いためにノズルの径や液の組成に制約条件が加わり自由
度が著しく小さくなるという問題があった。一方、記録
速度の高速化へのニーズはますます高まってきており、
ライン走査型のインクジェットヘッドによる高速システ
ムの開発も盛んになってきている。しかし、ライン走査
型のインクジェットヘッドによる記録速度はヘッドのイ
ンク噴射性能からすれば100ppm以上も可能である
が、実際には用紙によるインクの吸収が追いつかず、画
像が滲んだり、用紙の波打ちが発生して高画質で高速化
を達成することが困難な状況である。
【0007】本発明はこのような問題点を解決するため
のものであり、細線等の再現性に優れ色境界での滲みの
ない色調の良好な高画質で耐水性に優れた画像を高速に
出力可能なインクジェット記録装置を提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記問題点を解決するた
めに、本発明のインクジェット記録装置は、前処理液を
記録媒体に塗布する前処理液塗布手段と、画像記録の副
走査方向に配列した複数の色毎のライン走査型インクジ
ェットヘッドを具備し、一定速度で副走査方向に搬送さ
れ、前処理液が塗布された記録媒体に画像を記録する画
像記録手段とを有する。よって、前処理液の特性とライ
ン型インクジェットヘッドの特性を制御して最適化を図
ることでコストパフォーマンスに優れ、細線等の再現性
に優れ色境界での滲みのない色調の良好な高画質で耐水
性に優れた画像を高速に出力可能なインクジェット記録
装置を提供できる。
【0009】また、各色毎のライン走査型インクジェッ
トヘッドのヘッド間隔をs、前処理液によるインクの定
着時間をtとしたとき、画像記録手段における用紙の副
走査速度Vはs/t以下とすることにより、実質的に色
境界滲みの問題のない良好な画像が高速度で得られる。
【0010】更に、画像記録手段における画像記録密度
をDp(dpi)、前処理液によるインクの定着時間を
t(sec)としたとき、画像記録手段における用紙の
副走査速度Vは(25.4/Dd)/t(mm/se
c)以下とすることにより、滲みやボケのない極めてシ
ャープな画像が高速度で得られる。
【0011】また、前処理液は色材凝集剤を含む液体で
あることにより、特にインクジェット記録方式に効果的
である。そして、前処理液は、水または湿潤性有機溶剤
とカチオン性樹脂を10〜80重量%含有することによ
り、インクの定着時間が極めて短いので高画質で極めて
高速な記録が可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明のインクジェット記録装置
は、前処理液を記録媒体に塗布する前処理液塗布手段
と、画像記録の副走査方向に配列した複数の色毎のライ
ン走査型インクジェットヘッドを具備し、一定速度で副
走査方向に搬送され、前処理液が塗布された記録媒体に
画像を記録する画像記録手段とを有する。
【0013】
【実施例】図1は本発明の一実施例に係るインクジェッ
ト記録装置の構成を示す断面図である。同図において、
本実施例のインクジェット記録装置1は、主に、用紙供
給ユニット10、前処理液塗布ユニット20、そして画
像記録ユニット30を含んで構成されている。用紙供給
ユニット10は用紙11を送り出す給紙ローラ12を有
する。前処理液塗布ユニット20は、色剤と、該色剤を
分散または溶解する溶媒からなる記録液中の色剤を不溶
化する化合物とを含有する液体である前処理液22を収
納する前処理液タンク21と、前処理液22を攪拌して
汲み上げる汲上げローラ23と、汲み上げられた前処理
液を塗布ローラ25に均一な膜厚に制御する膜厚制御ロ
ーラ24と、塗布ローラ25とによって搬送されてくる
用紙11に前処理液22を塗工するカウンタローラ26
を含んで構成されている。そして、画像記録ユニット3
0は、ベルト駆動ローラ32,33の間に渡され、当該
ベルト駆動ローラ32,33が回動することによって、
搬送されてきた用紙11を副走査方向である図中矢印方
向に一定速度で連続的に搬送する用紙搬送ベルト31
と、用紙搬送ベルト31の上に用紙11を案内する搬送
ローラ34と、記録終了後の用紙11を押し出す搬送ロ
ーラ35と、用紙11の幅だけ記録可能なノズルを具備
した、ライン走査型のブラック用インクジェットヘッド
36、シアン用インクジェットヘッド37、マゼンタ用
インクジェットヘッド38及びイエロー用インクジェッ
トヘッド39とを含んで構成されている。なおライン走
査型のブラック用インクジェットヘッド36、シアン用
インクジェットヘッド37、マゼンタ用インクジェット
ヘッド38及びイエロー用インクジェットヘッド39は
一定間隔で配置されており、用紙11の送り速度と同期
して画像を記録していく。記録された用紙11は排出ロ
ーラ40,41によって排出部に排出される。インクは
各色のタンク46が配置され、チューブ(図示せず)で
それぞれのヘッドに供給される。前処理液も同様の位置
に配置されチューブ(図示せず)で前処理液タンク21
に供給され、液面21−1が一定の高さに保たれるよう
になっている。
【0014】次に、このような構成を有する本実施例の
インクジェット記録装置における一連の画像記録動作に
ついて説明する。用紙給紙ユニット10に収納されてい
る用紙11は給紙ローラ12によって送り出される。一
方、前処理液塗布ユニット20の前処理液タンク21内
の前処理液22は汲上げローラ23によって汲み上げら
れ、塗布ローラ25のローラ面に膜厚制御ローラ24に
よって均一な膜厚に制御される。そして、塗布ローラ2
5とカウンタローラ26によって前処理液22が用紙1
1の記録領域に均一に薄く塗布される。そして、前処理
液が塗布された用紙11は前処理液塗布ユニット20に
よって前処理液22を塗布され、用紙ガイド44に沿っ
て搬送ローラ42,43によって搬送され、更に用紙ガ
イド45に沿って用紙搬送ベルト31上に送られる。そ
の後、前処理液が塗布された用紙11は用紙搬送ベルト
31によって一定速度で連続的に副走査方向に搬送さ
れ、順次ライン走査型のブラック用インクジェットヘッ
ド36、シアン用インクジェットヘッド37、マゼンタ
用インクジェットヘッド38及びイエロー用インクジェ
ットヘッド39によって画像が記録される。記録が終了
した用紙11は排出ローラ40,41によって排出部に
排出される。
【0015】ここで、用紙11上に印写されたインク滴
が前処理液22の作用で定着する時間t(sec)は隣
接するドットを打ったとき、インクの色間の滲み(ブリ
ーディング)の領域が0.1mm以下であるものと定義
する。インクの色間の滲み(ブリーディング)の領域が
0.1mm以下であれば官能検査の結果目視的にはシャ
ープな境界画像として実質的に問題がない。即ち、本実
施例のインクジェット記録装置においては、用紙11上
に印写されたインク滴が前処理液22の作用で定着する
時間t(sec)とは、ある色のべた画像を記録し、隣
接した次のラインから別の色でべた画像を記録する場合
でも色の境界における滲み、混色が0.1mm以下に収
まる時間である。色の境界地点における印写時間間隔
は、各色のインクジェットヘッド間の距離をs(mm)
とし、用紙の速度をV(mm/sec)とすると、s/
Vである。この時間間隔が、インク滴が前処理液の作用
で定着する時間t(sec)より長ければ境界における
色にじみが1ドットライン以下に収まるから、s/V
(sec)はt(sec)以上、即ちV(mm/se
c)はs/t(mm/sec)以下であれば良い。よっ
て、V=s/tにすることにより、画質が許容される範
囲内で、最も高速記録が達成できることとなる。
【0016】以上は色の境界におけるブリーディングの
解決を図ったものだが、同じ色で図形や文字を描く場合
でも隣接する次のドットの印写タイミングが早すぎると
滲みやボケの原因となる。滲みのない極めてシャープな
画像を必要とする場合は、用紙の送り速度Vを次のよう
に設定することで達成される。用紙の送り方向の記録密
度をDd(dpi)、1ドットピッチを送る時間は(2
5.4/Dd)/Vであるから、これがインク滴が前処
理液の作用で定着する時間t(sec)以上であれば良
い。即ち、Vは(25.4/Dd)/t(mm/se
c)以下であれば滲みやボケのない極めてシャープな画
像が得られる。そして、V=(25.4/Dd)/t
(mm/sec)のときが記録速度は最も速い。なお、
この場合のインクジェットヘッドの噴射の最大周波数
は、(V/25.4)×Dd (Hz)である。
【0017】また、前処理液22としては、色材凝集剤
を含む液体は水または湿潤性有機溶剤と下記一般化学式
(1)〜(8)に示すようなカチオン性樹脂を10〜8
0重量%含有したものである場合では、tが150μs
ec程度であり、用紙11の送り方向の記録密度を60
0dpi、インクジェットヘッドの噴射周波数は約6.
7kHzで、80ppm相当の速度(用紙サイズA4の
横送りに相当する)で良好な画像が実験的に得られた。
【0018】
【化1】
【0019】
【化2】
【0020】
【化3】
【0021】
【化4】
【0022】
【化5】
【0023】
【化6】
【0024】
【化7】
【0025】
【化8】
【0026】上記一般化学式(1)〜(8)に示される
カチオン性樹脂は、重量平均分子量が1000から10
万の範囲のものが好ましく、さらに好ましくは、200
0から5万、より一層好ましくは2000から3万のも
のが好ましい。重量平均分子量が10万よりも大きい
と、溶媒に溶けにくいため、前処理液が不均一になり、
画質のむらを生じ易くなる。逆に、重量平均分子量が1
000よりも小さい場合、にじみ防止や耐水性向上の効
果が小さく、好ましくない。また、アニオン性成分と高
い反応性を得るためには、カチオン性樹脂のpH3にお
けるカチオン度は3meq/g以上、更に好ましくは
3.5meq/gであることが好ましい。カチオン度と
は、ポリビニル硫酸カリウム試薬を用いたコロイド滴定
により求められる。詳しくは、以下の手順にて求めるこ
とができる。すなわち、コニカルビーカーに脱イオン水
90mlをとり、試料(乾品換算)の500ppm水溶
液を10ml加えて塩酸水溶液でpH4.0とし、約1
分間攪拌する。次にトルイジンブルー指示薬を2〜3滴
加え、N/400ポリビニル硫酸カリウム試薬(N/4
00PVSK)で滴定する。滴定速度は、2ml/分と
し、検水が青から赤紫色に変色して10秒間以上保持す
る時点を終点とする。カチオン度(meq/g)=(N/400PVSK
滴定量)×(N/400PVSKの力価)/2により求めること
ができる。カチオン度が高いものほど、カチオン性が強
く、記録液中のアニオン性成分と効率よく反応すること
ができ、よって、前処理液の必要量を低減でき、被記録
材のカールやコックリングを起こさずに、高画質の画像
を得ることが可能になる。
【0027】カチオン樹脂のカウンターイオンは、ハロ
ゲンイオン、硝酸イオン、亜硝酸イオン、酢酸イオン、
燐酸イオン、硫酸イオン等の無機系陰イオンならびに蟻
酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、グリコール
酸、グルコン酸、乳酸等の有機酸由来の有機系陰イオン
など任意のものでよいが、記録液中のアニオン性成分と
の反応性を考慮すれば、前処理液中で高い割合でイオン
的に解離していることが好ましく、よって、ハロゲンイ
オン、硝酸イオン、亜硝酸イオン、酢酸イオンから選ば
れる一価の陰イオンが特に好ましい。
【0028】これらのカチオン樹脂は、市販のものも利
用できる。具体的には、 PAA−HCl−3L、PA
A−HCl−10L(ポリアリルアミン塩酸塩)、PA
A−10C(ポリアリルアミン)(以上日東紡績製)
Q−101(ポリアミン系)、Q−311(ポリアミン
系)、Q−501(ポリアミン系)、(以上ハイモ株式
会社製)、アコフロックC567、C573、C57
7、C581(ポリアミン系)、(以上三井サイテック
株式会社製)、などがあげられる。これらのカチオン樹
脂は、単独で用いても、2種以上を混合して用いても構
わない。
【0029】この前処理液を被記録材に当接して付与す
る手段とは、ローラ塗布や、ワイヤーバーやブレードに
よる塗工方法などが含まれる。これらの方法では、これ
までインクジェット方式により液滴として付与できなか
った高粘度の被記録材の前処理液を被記録材に均一に塗
布することができる。更に、この当接付与手段により付
与される被記録材の前処理液には、前述の従来方法では
配合することのできなかった数々の添加剤をも配合する
ことができ、被記録材の前処理液の処方を組む自由度を
大きく拡げることができる。
【0030】特に、被記録材に当接して前処理液を付与
する手段が、ローラ塗布手段であると、高粘度の前処理
液をごく少量付与することが可能であり、また簡素な構
成のため、付与手段を低コストで、かつコンパクトに作
製することが可能になるため、好ましい。
【0031】前述したように、インクジェット方式によ
り液滴として吐出させる前処理方法では使えなかった高
粘度の前処理液が使用可能である。すなわち、前処理液
には、高濃度でカチオン性樹脂を含有させることができ
る。高濃度で薄い層にて付着させることにより、付着量
が少なくてすみ、表面近傍にカチオン性樹脂がとどまる
ので、画質が著しく良くなり、被記録材のカール、コッ
クリング等を抑えることができる。具体的に、前処理液
に含まれる上記カチオン性樹脂の含有量は、10〜80
重量%であることが好ましい。10重量%未満である場
合は、細線の再現性、フェザリングや色境界にじみの低
減、画像濃度の向上、裏抜け濃度の低減等の画質改善効
果が十分には得られず、また80重量%よりも多い場合
は、溶媒成分の蒸発等による物性変化が著しく変化し、
所定量を均一に付与することが困難となりやすい。
【0032】前処理液の粘度は、B型粘度計で10から
10000mPa・s(25℃、ローターNO.4、回
転数30rpm)であることが好ましく、さらに好まし
くは、10から1000mPa・sの範囲であることが
好ましい。前処理液は、被記録材表面にあって、記録液
中のアニオン性成分とのイオン的な相互作用により、細
線の再現性、耐水性向上、にじみ防止などの画質改善効
果が得られる。ところが、前処理液の粘度が10mPa
・s未満であると、前処理液が被記録材内部へ浸透して
しまい、フェザリングや色境界にじみ防止効果が小さ
い。この場合、十分な画質改善効果を得るために、多量
の前処理液を付与すると、前処理液が被記録材内部に浸
透してしまい、着色剤も被記録材内部に浸透してしまう
ために画像濃度の低下をもたらす。また、前処理液に含
まれる溶媒成分により被記録材のカール、コックリング
を引き起こしやすい。逆に、前処理液の粘度が1000
0mPa・sよりも大きいと、被記録材への均質な付与
が困難となり、好ましくない。
【0033】所望の粘度に調節するために、前処理液
は、各種溶媒を含有することができる。溶媒としては、
上記カチオン性樹脂の溶解性に優れ、前処理液の安全
性、コストの点から水が特に好ましい。水の含有量は5
〜80重量%であることが好ましい。5重量%未満で
は、カチオン性樹脂が安定に溶解しにくく、80重量%
よりも大きいと、画像滲みが生じ易くなり、また、被記
録材のカール、コックリングが生じ易くなり、好ましく
ない。
【0034】また、前処理液中の水などの溶媒成分が蒸
発することにより粘度が変化すると、被記録材への付与
量も変化してしまい、一定の画像品質を確保することが
できない。乾燥防止以外に、被記録材の前処理液を所望
の物性にするため、記録液中の着色剤を不溶化する化合
物やその他添加剤の溶解安定性を向上させるため、また
被記録材の前処理液の塗工特性を安定にするため等の目
的で下記の水溶性有機溶媒を使用することができる。水
溶性有機溶剤の含有量は、5〜70重量%の範囲が好ま
しい。5重量%未満では、蒸発抑制による粘度安定化効
果ならびに溶解助剤としての効果が不十分であり、また
70重量%よりも多い場合には、裏抜けや画像にじみを
誘発するため好ましくない。
【0035】すなわち、水溶性有機溶媒としては、エチ
レングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレン
グリコール、ポリエチレングリコーノレ、ポリプロピレ
ングリコール、1,5ペンタンジオール、1,6へキサ
ンジオール、グリセロール、1,2,6−へキサントリ
オール、1,2,4−ブタントリオール、1,2,3−
ブタントリオール、ペトリオール等の多価アルコール
類、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレン
グリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコール
モノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチル
エーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、
テトラエチレングリコールモノメチルエーテル、プロピ
レングリコールモノエチルエーテル等の多価アルコール
アルキルエーテル類、エチレングリコールモノフェニル
エーテル、エチレングリコールモノベンジルエーテル等
の多価アルコールアリールエーテル類、N−メチル−2
−ピロリドン、N−ヒドロキシエチル−2−ピロリド
ン、2−ピロリドン、1,3−ジメチルイミダゾリジノ
ン、ε−カプローラクタム等の含窒素複素環化合物、ホ
ルムアミド、N−メチルホルムアミド、N,N−ジメチ
ルホルムアミド等のアミド類、モノエタノールアミン、
ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モノエチ
ルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン等のアミ
ン類、ジメチルスルホキシド、スルホラン、チオジエタ
ノール等の含硫黄化合物類、プロピレンカーボネート、
炭酸エチレン、γ−ブチローラクトン等を用いることが
できる。これらの溶媒は、水とともに単独もしくは、複
数混合して使用することができる。
【0036】これらの中で特に好ましいものはジエチレ
ングリコール、チオジエタノール、ポリエチレングリコ
ール200〜600、トリエチレングリコール、グリセ
ロール、1,2,6−へキサントリオール、1,2,4
−ブタントリオール、ペトリオール、1,5−ペンタン
ジオール、N−メチル−2−ピロリドン、N−ヒドロキ
シエチルピロリドン、2−ピロリドン、1,3−ジメチ
ルイミダゾリジノンであり、これらを用いることにより
記録液中の着色剤を不溶化する化合物やその他の添加剤
の高い溶解性と水分蒸発による塗工不良の防止に対して
優れた効果が得られる。
【0037】更に、被記録材の前処理液には一価アルコ
ールを含有させることが好ましく、それにより被記録材
の前処理液の泡立ちによる塗布むらなどの発生を防止す
ることができ、その被記録材の前処理液を被記録材に当
接して付与した後、記録液を液滴として吐出して被記録
材に付着させることより画像を形成すると、均一な濃度
を有する画像を得ることができる。
【0038】本発明の前処理液は、特開平8−1425
00号公報に記載されるシリコーン化合物とカチオン性
化合物を含有する無色の液体組成物を用いた場合に比
べ、高速記録に適している。すなわち、シリコーン化合
物が付着した部分はインクの浸透性が著しく低いため画
像部の乾燥が遅く、また、この画像形成方法で高速印字
を行うと、低浸透に加え記録媒体への濡れ性が悪いので
隣接ドットの合一を生じ、べた画像部等にヘッド主走査
方向に沿って白筋が発生するなど、著しく画質が悪化す
るという問題を生じていた。本発明の前処理液は、水な
らびに水溶性溶媒を主溶媒としているため、前処理液の
付与された被記録材と記録液との濡れ性や浸透性に悪影
響を及ぼすことがない。よって、高速記録を行っても、
良好な画像品質を得ることができる。また、本発明の前
処理液を構成する各種成分は、安定であり、長期に保存
した後でもその特性になんら変化を生じない。
【0039】更に、本発明の前処理液には、0.1〜5
重量%の防腐・防かび剤を含有することが好ましい。被
記録材と接触させながら前処理液を付与するため、たと
えば紙粉のような汚染原因物質が混じり込みやすく、前
処理液を変質させ、変質による付着量変化や画質改善効
果自体の低下を及ぼすことがある。そこで、0.1〜5
重量%の防腐・防かび剤を添加することにより、長期間
安定に作用することのできる前処理を得ることができ
る。防腐防黴剤としては安息香酸ナトリウム、ペンタク
ロロフェノールナトリウム、2−ピリジンチオール−1
−オキサイドナトリウム、ソルビン酸ナトリウム、デヒ
ドロ酢酸ナトリウム、1,2−ジベンジソチアゾリン−
3−オン(アビシャ社のプロキセルCRL、プロキセル
BDN、プロキセルGXL)等が使用できる。添加量
は、0.1重量%未満では、防腐・防かび効果が不十分
であり、5重量%よりも多い場合、画像品質を低下させ
る。
【0040】また、本発明の被記録材の前処理液には、
定着性向上のためバインダー樹脂を添加することが好ま
しい。バインダー樹脂としては、アクリル系樹脂、酢酸
ビニル系樹脂、スチレン−ブタジエン系樹脂、塩化ビニ
ル系樹脂、アクリル−スチレン系樹脂、ブタジエン系樹
脂、スチレン系樹脂などが挙げられる。
【0041】更に、本発明の被記録材の前処理液には、
界面活性剤を含有することができる。カチオン性樹脂と
界面活性剤とを含有する前処理液を普通紙などの被記録
材に付与した後に記録液を被記録材に付着させると、被
記録材の表面サイズ剤の分布による不規則な濡れが少な
くなるため、フェザリングが少なく細線等の再現性に優
れ色境界にじみのない高画質で、且つ画像濃度の高い画
像が得られる。これは、記録液が被記録材に均一に浸透
するとともに色材が不溶化し被記録材の表面近傍に留ま
るためであると考えられる。界面活性剤としては、例と
してドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ラウリル
酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルエーテルサ
ルフェートのアンモニウム塩等のアニオン性界面活性
剤、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ステ
アリルジメチルベンジルアンモニウム、塩化ステアリル
ジメチルベンジルアンモニウム、塩化ステアリルトリメ
チルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウ
ム、塩化ミリスチルジメチルベンジルアンモニウム、塩
化ベンザルコニウム、エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノ
プロピルエチルジメチルアンモニウム、塩化ジデシルジ
メチルアンモニウム等のカチオン系界面活性剤、イミダ
ゾリン誘導体等の両性界面活性剤、ポリオキシエチレン
アルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニ
ルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエステル、ポ
リオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシエチレン
アルキルアミド、ポリエキシエチレンプロピレンブロッ
クポリマー、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエ
チレンソルビタン脂肪酸エステル、アセチレンアルコー
ルのエチレンオキサイド添加物等のノニオン系界面活性
剤、フッ素系界面活性剤等が挙げられる。界面活性剤以
外の溶剤の具体的としては、ジエチレングリコールモノ
フェニルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエ
ーテル、エチレングリコールモノアリルエーテル、ジエ
チレングリコールモノフェニルエーテル、ジエチレング
リコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモ
ノブチルエーテル、テトラエチレングリコールクロロフ
ェニルエーテル等の多価アルコールのアルキル及びアリ
ールエーテル類、エタノール、2−プロパノール等の低
級アルコール類、2−エチル−1,3−ヘキサンジオー
ル、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオー
ルなどの低水溶性多価アルコール類が挙げられるが、前
処理液中に溶解し、所望の物性に調整できるものであれ
ば、これに限らない。
【0042】前処理液における上記化合物の含有量とし
ては、0.1〜50重量%が好ましい。前処理液の均一
性を確保するためには、界面活性剤のうち特にカチオン
性界面活性剤が好ましい。これにより、記録液と被記録
材表面との濡れ性を向上させるとともに、高画質で、且
つ画像濃度の高い耐水性に優れた画像が得られる。カチ
オン性界面活性剤としては、イオネットD46、イオネ
ットLEC、セクリルVN、サンスタット1200、サ
ンスタットKT−305C、カチオンG−50、イオネ
ットRK−15(以上三洋化成工業株式会社製)等が挙
げられる。
【0043】具体的に、着色剤を不溶化するカチオン性
化合物の種類として、本発明のジシアンジアミド・ホル
マリン重縮物、ジシアンジアミド・ジエチレントリアミ
ン重縮物、エピクロルヒドリン・ジメチルアミン付加重
合物、ジメチルジアリルアンモニウムクロライド・SO
2共重合物、アリルアミン塩の重合物、ジアルキルアミ
ノエチル(メタ)アクルレート4級塩重合物、ジメチル
ジアリルアンモニウムクロライド重合物、ジアリルアミ
ン塩・SO2共重合物等の他に、ポリアリルアミン、カ
チオンエポキシ樹脂、ポリエチレンイミン、ポリアクリ
ルアミド、ポリ(メタ)アクリル酸エステル、ポリビニ
ルホルムアミド、アミノアセタール化ポリビニルアルコ
ール、ポリビニルピリジン、ポリビニルベンジルホスホ
ニウム、カチオンエマルジョン等や、多価金属塩などを
含有することも可能である。
【0044】これらカチオン性樹脂は市販のものを用い
ることが可能で、具体的には、サンスタットE−81
8、サンフィックス70、サンフィックス555C、サ
ンフィックスLC−55、サンフックスPAC−700
コンク、サンヨウエリオンA−3、サンフィックス41
4、サンフィックス555、サンフィックスPRO−1
00、サンフィックス555US、セロポールYM−5
00(以上三洋化成工業株式会社製)、#675、#F
R−2P、#1001(以上住友化学工業株式会社
製)、LUPASOL SC61B(BASF社製)等
が挙げられる。また、ZP−700(ビニルホルムアミ
ド系)、MP−184(ポリアクリル酸エステル系)、
MP−173H(ポリメタクリル酸エステル系)、MP
−180(ポリメタクリル酸エステル系)、MX−02
10(ポリメタクリル酸エステル系)、MX−8130
(ポリアクリル酸エステル系)、E−395(ポリアク
リル酸エステル系)、E−305(ポリアクリル酸エス
テル系)、 Q−105H(ジシアンジアミド系)、N
eo−600(ポリアクリルアミド系)、(以上ハイモ
株式会社製)、スーパーフロック2490(ポリアクリ
ル酸塩系)、スーパーフロック3180、3380、3
580、3880、3390、3590、3500、S
D2081(ポリアクリルアミド)、アコフロックC4
98T、C498Y(ポリアクリル酸エステル系)、ス
ーパーフロック1500、1600、アコフロックC4
81、C483、C485、C488、C480 (ポ
リメタアクリル酸エステル)、(以上三井サイテック株
式会社製)、 PAS−A−1、PAS−A−5、PA
S−A−120L、PAS−A−120S、PSA−J
−81、PAS−880、PAS−92(ジアリルジメ
チルアンモニウム塩系共重合物)、PAS−H−5L、
PAS−H−10L、PAS−M−1(ジアリルジメ
チルアンモニウム塩系重合物)、(以上日東紡績製)、
等が挙げられる。
【0045】カチオン性エマルジョンとして、アクリッ
トUW319−SX、アクリットRKW−460、アク
リットRKW−400SX、アクリットRKW−450
SX、アクリットRKW−450(以上大成化工株式会
社製)等が挙げられる。多価金属塩としては、硝酸マグ
ネシウム・六水和物、酢酸マグネシウム・四水和物、硝酸
カルシウム・四水和物、酢酸カルシウム・一水和物、塩化
カルシウム・無水物、乳酸カルシウム・五水和物、蟻酸カ
ルシウム・無水物、安息香酸マグネシウム・三水和物、硫
酸マグネシウム・七水和物等が挙げられる。
【0046】前処理液中のカチオン性樹脂と記録液中の
アニオン性成分との反応性は、液相でもっとも効率的で
あることから、前処理液を当接する付与手段で被記録材
に対して付与した後、前処理液が乾燥する前に記録液に
より印字することが好ましい。高い反応性を確保できれ
ば、より一層前処理液使用量が少なくてすみ、被記録材
のカール、コックリングを生じさせずに画質を向上させ
ることが可能になる。
【0047】被記録材の前処理液の被記録材への付着量
としては0.5g/m2〜10g/m2が好ましく、それ
により被記録材のカールをよりよく抑えることができ
る。0.5g/m2未満であると、画質改善効果が不十
分であり、10g/m2より多いと、被記録材がカール
やコックリングを生じ、また付着量が多すぎるため裏抜
け濃度が増大する。
【0048】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、特許請求の範囲内の記載であれば多種の変
形や置換可能であることは言うまでもない。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のインクジ
ェット記録装置は、前処理液を記録媒体に塗布する前処
理液塗布手段と、画像記録の副走査方向に配列した複数
の色毎のライン走査型インクジェットヘッドを具備し、
一定速度で副走査方向に搬送され、前処理液が塗布され
た記録媒体に画像を記録する画像記録手段とを有する。
よって、前処理液の特性とライン型インクジェットヘッ
ドの特性を制御して最適化を図ることでコストパフォー
マンスに優れ、細線等の再現性に優れ色境界での滲みの
ない色調の良好な高画質で耐水性に優れた画像を高速に
出力可能なインクジェット記録装置を提供できる。
【0050】また、各色毎のライン走査型インクジェッ
トヘッドのヘッド間隔をs、前処理液によるインクの定
着時間をtとしたとき、画像記録手段における用紙の副
走査速度Vはs/t以下とすることにより、実質的に色
境界滲みの問題のない良好な画像が高速度で得られる。
【0051】更に、画像記録手段における画像記録密度
をDp(dpi)、前処理液によるインクの定着時間を
t(sec)としたとき、画像記録手段における用紙の
副走査速度Vは(25.4/Dd)/t(mm/se
c)以下とすることにより、滲みやボケのない極めてシ
ャープな画像が高速度で得られる。
【0052】また、前処理液は色材凝集剤を含む液体で
あることにより、特にインクジェット記録方式に効果的
である。そして、前処理液は、水または湿潤性有機溶剤
とカチオン性樹脂を10〜80重量%含有することによ
り、インクの定着時間が極めて短いので高画質で極めて
高速な記録が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るインクジェット記録装
置の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1;インクジェット記録装置、10;用紙供給ユニッ
ト、11;用紙、12;用紙給紙ローラ、20;前処理
液塗布ユニット、21;前処理液タンク、22;前処理
液、23;汲上げローラ、24;膜厚制御ローラ、2
5;塗布ローラ、26;カウンタローラ、30;画像記
録ユニット、31;用紙搬送ベルト、32,33;ベル
ト駆動ローラ、34,35,40〜43;搬送ローラ、
36〜39;ライン走査型インクジェットヘッド、4
4,45;用紙ガイド、46;タンク。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村上 格二 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2C056 EA05 EA13 EC12 EC31 EE17 FA10 HA42 2H086 BA02 BA11

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前処理液を記録媒体に塗布する前処理液
    塗布手段と、 画像記録の副走査方向に配列した複数の色毎のライン走
    査型インクジェットヘッドを具備し、一定速度で副走査
    方向に搬送され、前記前処理液が塗布された前記記録媒
    体に画像を記録する画像記録手段とを有することを特徴
    とするインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 各色毎の前記ライン走査型インクジェッ
    トヘッドのヘッド間隔をs、前記前処理液によるインク
    の定着時間をtとしたとき、前記画像記録手段における
    用紙の副走査速度Vは、s/t以下とする請求項1記載
    のインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 前記画像記録手段における画像記録密度
    をDp(dpi)、前記前処理液によるインクの定着時
    間をt(sec)としたとき、前記画像記録手段におけ
    る用紙の副走査速度Vは、(25.4/Dd)/t(m
    m/sec)以下とする請求項1記載のインクジェット
    記録装置。
  4. 【請求項4】 前記前処理液は色材凝集剤を含む液体で
    ある請求項1記載のインクジェット記録装置。
  5. 【請求項5】 前記前処理液は、水または湿潤性有機溶
    剤とカチオン性樹脂を10〜80重量%含有する請求項
    1又は4の記載のインクジェット記録装置。
  6. 【請求項6】 前記カチオン性樹脂がジシアンジアミド
    ・ホルマリン重縮合物である請求項5記載のインクジェ
    ット記録装置。
  7. 【請求項7】 前記カチオン性樹脂がジシアンジアミド
    ・ジエチレントリアミン重縮合物である請求項5記載の
    インクジェット記録装置。
  8. 【請求項8】 前記カチオン性樹脂がエピクロルヒドリ
    ン・ジメチルアミン付加重合物である請求項5記載のイ
    ンクジェット記録装置。
  9. 【請求項9】 前記カチオン性樹脂がジメチルジアリル
    アンモニウムクロライド・SO2共重合物である請求項
    5記載のインクジェット記録装置。
  10. 【請求項10】 前記カチオン性樹脂がジアリルアミン
    塩・SO2共重合物である請求項5記載のインクジェッ
    ト記録装置。
  11. 【請求項11】 前記カチオン性樹脂がジメチルジアリ
    ルアンモニウムクロライド重合物である請求項5記載の
    インクジェット記録装置。
  12. 【請求項12】 前記カチオン性樹脂がアリルアミン塩
    の重合物である請求項5記載のインクジェット記録装
    置。
  13. 【請求項13】 前記カチオン性樹脂がジアルキルアミ
    ノエチル(メタ)アクリレート4級塩重合物である請求
    項5記載のインクジェット記録装置。
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