JP2001353504A - 潤滑調質冷間圧延方法 - Google Patents
潤滑調質冷間圧延方法Info
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- JP2001353504A JP2001353504A JP2000222913A JP2000222913A JP2001353504A JP 2001353504 A JP2001353504 A JP 2001353504A JP 2000222913 A JP2000222913 A JP 2000222913A JP 2000222913 A JP2000222913 A JP 2000222913A JP 2001353504 A JP2001353504 A JP 2001353504A
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- rolling
- work roll
- cross angle
- lubricating
- roll
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- Metal Rolling (AREA)
- Reduction Rolling/Reduction Stand/Operation Of Reduction Machine (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 上および下降伏点のある金属ストリップ材料
を潤滑調質冷間圧延する際に、ジャンピングによる低圧
下率の限界を小さくするとともに、安定した圧下率およ
び良好な板形状を得ることができる圧延方法を提供す
る。 【解決手段】 上および下降伏点が存在する金属ストリ
ップ材料を潤滑調質冷間圧延するに際し、ワークロール
直径が350mm以上、かつ該ワークロールの平均表面粗
さが0.2μmRa以上0.9μmRa以下で、圧延潤
滑油を供給しながら、板圧延機の上下ワークロール水平
方向のなすクロス角度を0度超から2.0度以下にして
冷間圧延する。または、板圧延機の上下ワークロールの
異速率を3.5%以上12%以下の範囲でかつロール周
速度を圧延機出側のストリップ材料速度よりも高速で冷
間圧延する。
を潤滑調質冷間圧延する際に、ジャンピングによる低圧
下率の限界を小さくするとともに、安定した圧下率およ
び良好な板形状を得ることができる圧延方法を提供す
る。 【解決手段】 上および下降伏点が存在する金属ストリ
ップ材料を潤滑調質冷間圧延するに際し、ワークロール
直径が350mm以上、かつ該ワークロールの平均表面粗
さが0.2μmRa以上0.9μmRa以下で、圧延潤
滑油を供給しながら、板圧延機の上下ワークロール水平
方向のなすクロス角度を0度超から2.0度以下にして
冷間圧延する。または、板圧延機の上下ワークロールの
異速率を3.5%以上12%以下の範囲でかつロール周
速度を圧延機出側のストリップ材料速度よりも高速で冷
間圧延する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、上および下降伏
点のある金属ストリップ材料を潤滑調質冷間圧延する際
に、ジャンピングによる低圧下率の限界を小さくすると
ともに、安定した低圧下率を得ることを可能にする圧延
方法に関するものである。
点のある金属ストリップ材料を潤滑調質冷間圧延する際
に、ジャンピングによる低圧下率の限界を小さくすると
ともに、安定した低圧下率を得ることを可能にする圧延
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、表面の清浄度の面から潤滑調質冷
間圧延が要求されるようになってきた。潤滑調質冷間圧
延では圧延時に鉄粉が発生しても潤滑油等で洗い流せ、
かつ、潤滑をすることによって圧延時に発生する鉄粉自
体を抑えることができるので、無潤滑調質冷間圧延と比
較して圧延後の表面の清浄度が向上する。このため、潤
滑調質冷間圧延が積極的に行われるようになってきた
が、以下に示す課題が生じるようになった。
間圧延が要求されるようになってきた。潤滑調質冷間圧
延では圧延時に鉄粉が発生しても潤滑油等で洗い流せ、
かつ、潤滑をすることによって圧延時に発生する鉄粉自
体を抑えることができるので、無潤滑調質冷間圧延と比
較して圧延後の表面の清浄度が向上する。このため、潤
滑調質冷間圧延が積極的に行われるようになってきた
が、以下に示す課題が生じるようになった。
【0003】一般に、ワークロールが大きな板圧延機を
用いて、上および下降伏点のある金属ストリップ材料を
潤滑圧延をすると、ジャンピングと呼ばれる現象が生じ
ることが知られている。図1にジャンピングと呼ばれる
現象を説明するための概念図を示す。
用いて、上および下降伏点のある金属ストリップ材料を
潤滑圧延をすると、ジャンピングと呼ばれる現象が生じ
ることが知られている。図1にジャンピングと呼ばれる
現象を説明するための概念図を示す。
【0004】図1において、横軸は圧延荷重であり、縦
軸は圧下率を表す。図1から明らかなように、ある圧延
荷重(a点)までは圧延荷重を増大していっても弾性変
形ばかり生じ圧下率はゼロのままであるが、ある圧延荷
重(a点)以上になると同時に圧下率はある圧下率(b
点:ジャンピング開始点と記す)まで増大する。この時
に圧延荷重を低減して行くと圧延荷重は、(d点)、圧
下率は(c点)迄ともに減少するが、それ以下の圧延荷
重になると圧下率は再びゼロとなる。圧下率を取るため
には再度a点迄の圧延荷重をかける必要がある。圧延荷
重がa点以上の場合には圧下率は圧延荷重とともに上昇
し、圧延機の圧延力限界までの圧下率(f点)まで任意
に取ることができる。このようなa点からb点に飛ぶよ
うなジャンピングが生じると低圧下率の圧延が不可能と
なるばかりでなく、原板変動等の外乱で圧延荷重が変動
して製品品質は保てなくなりスクラップになる。また、
このようなジャンピング現象やa点→b点→c点→d点
→a点のループを描くヒステリシス現象は、上および下
降伏点のある金属材料のみに起こる現象であることが経
験的に知られている。
軸は圧下率を表す。図1から明らかなように、ある圧延
荷重(a点)までは圧延荷重を増大していっても弾性変
形ばかり生じ圧下率はゼロのままであるが、ある圧延荷
重(a点)以上になると同時に圧下率はある圧下率(b
点:ジャンピング開始点と記す)まで増大する。この時
に圧延荷重を低減して行くと圧延荷重は、(d点)、圧
下率は(c点)迄ともに減少するが、それ以下の圧延荷
重になると圧下率は再びゼロとなる。圧下率を取るため
には再度a点迄の圧延荷重をかける必要がある。圧延荷
重がa点以上の場合には圧下率は圧延荷重とともに上昇
し、圧延機の圧延力限界までの圧下率(f点)まで任意
に取ることができる。このようなa点からb点に飛ぶよ
うなジャンピングが生じると低圧下率の圧延が不可能と
なるばかりでなく、原板変動等の外乱で圧延荷重が変動
して製品品質は保てなくなりスクラップになる。また、
このようなジャンピング現象やa点→b点→c点→d点
→a点のループを描くヒステリシス現象は、上および下
降伏点のある金属材料のみに起こる現象であることが経
験的に知られている。
【0005】このようなジャンピングは粗度の小さなロ
ールや摩擦係数が小さい場合やロール径が大きい場合に
顕著になることが経験的に知られており、操業的にはロ
ール粗度の粗い圧延や、ロールの粗度落ちの少ない表面
改質ロールを使用した圧延や無潤滑圧延等で対応してき
た。
ールや摩擦係数が小さい場合やロール径が大きい場合に
顕著になることが経験的に知られており、操業的にはロ
ール粗度の粗い圧延や、ロールの粗度落ちの少ない表面
改質ロールを使用した圧延や無潤滑圧延等で対応してき
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した問題を解決す
るための従来の方法に関する課題は次の通りである。 粗度の小さなロールを使用せずに粗度の粗いロールを
使用する方法では、圧延後の板の粗度はロール粗度でほ
とんど決まってしまうので、小さな板粗度が要求される
製品を製造することができないという問題がある。ロ
ール径が大きいロールでなく小さいロールを使用する方
法では、その効果が出るのは0.3mm程度の板厚の金属
ストリップを圧延する場合にはロール径を300mm程度
にする必要があり、既存の4Hiや6Hiのような圧延
機には適用できないという問題がある。ロールの粗度
落ちの少ない表面改質ロールを使用する方法は効果があ
り、Crメッキ等が行われているが製造コストを上昇さ
せるという問題や小ロット他品種にはエッジマークの問
題から大きな効果が得られにくい。
るための従来の方法に関する課題は次の通りである。 粗度の小さなロールを使用せずに粗度の粗いロールを
使用する方法では、圧延後の板の粗度はロール粗度でほ
とんど決まってしまうので、小さな板粗度が要求される
製品を製造することができないという問題がある。ロ
ール径が大きいロールでなく小さいロールを使用する方
法では、その効果が出るのは0.3mm程度の板厚の金属
ストリップを圧延する場合にはロール径を300mm程度
にする必要があり、既存の4Hiや6Hiのような圧延
機には適用できないという問題がある。ロールの粗度
落ちの少ない表面改質ロールを使用する方法は効果があ
り、Crメッキ等が行われているが製造コストを上昇さ
せるという問題や小ロット他品種にはエッジマークの問
題から大きな効果が得られにくい。
【0007】このように従来の方法では、ジャンピング
が生じにくい対策を施すと他の問題が生じてしまうとい
う欠点があった。本発明は、上述した従来法の問題点を
解決するものであって、安定した圧下率および良好な板
形状を得ることができる潤滑調質冷間圧延方法を提供す
ることを課題とする。
が生じにくい対策を施すと他の問題が生じてしまうとい
う欠点があった。本発明は、上述した従来法の問題点を
解決するものであって、安定した圧下率および良好な板
形状を得ることができる潤滑調質冷間圧延方法を提供す
ることを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の請求項1は、上および下降伏点が存在する金
属ストリップ材料を潤滑調質冷間圧延するに際し、ワー
クロール直径が350mm以上、かつ該ワークロールの平
均表面粗さが0.2μmRa以上0.9μmRa以下
で、圧延潤滑油を供給しながら、板圧延機の上下ワーク
ロール水平方向のなすクロス角度を0度超から2.0度
以下にして冷間圧延することを特徴とする潤滑調質冷間
圧延方法であり、本発明の請求項2は、請求項1に記載
のワークロールのクロス角を圧延中に任意に変更可能な
クロス角制御装置を配置し、圧延時の金属材料の圧下
率、圧延荷重、クロス角を検出し、該圧延荷重の測定値
が目標値と一致するようにクロス角を制御することを特
徴とする潤滑調質冷間圧延方法であり、本発明の請求項
3は、請求項2に記載のワークロールに少なくともベン
ダー力を付与するベンダー装置を配置し、クロス角に応
じて該ベンダー力を制御することを特徴とする潤滑調質
冷間圧延方法であり、本発明の請求項4は、上および下
降伏点が存在する金属ストリップ材料を潤滑調質冷間圧
延するに際し、ワークロール直径が350mm以上、かつ
該ワークロールの平均表面粗さが0.2μmRa以上
0.9μmRa以下で、圧延潤滑油を供給しながら、板
圧延機の上下ワークロールの異速率を3.5%以上12
%以下の範囲でかつロール周速度を圧延機出側のストリ
ップ材料速度よりも高速で冷間圧延することを特徴とす
る潤滑調質冷間圧延方法であり、本発明の請求項5は、
請求項4記載の潤滑調質冷間圧延方法で圧延する際、上
下ワークロールは1つの駆動モータでギアを介して駆動
されることを特徴とする潤滑調質冷間圧延方法である。
の本発明の請求項1は、上および下降伏点が存在する金
属ストリップ材料を潤滑調質冷間圧延するに際し、ワー
クロール直径が350mm以上、かつ該ワークロールの平
均表面粗さが0.2μmRa以上0.9μmRa以下
で、圧延潤滑油を供給しながら、板圧延機の上下ワーク
ロール水平方向のなすクロス角度を0度超から2.0度
以下にして冷間圧延することを特徴とする潤滑調質冷間
圧延方法であり、本発明の請求項2は、請求項1に記載
のワークロールのクロス角を圧延中に任意に変更可能な
クロス角制御装置を配置し、圧延時の金属材料の圧下
率、圧延荷重、クロス角を検出し、該圧延荷重の測定値
が目標値と一致するようにクロス角を制御することを特
徴とする潤滑調質冷間圧延方法であり、本発明の請求項
3は、請求項2に記載のワークロールに少なくともベン
ダー力を付与するベンダー装置を配置し、クロス角に応
じて該ベンダー力を制御することを特徴とする潤滑調質
冷間圧延方法であり、本発明の請求項4は、上および下
降伏点が存在する金属ストリップ材料を潤滑調質冷間圧
延するに際し、ワークロール直径が350mm以上、かつ
該ワークロールの平均表面粗さが0.2μmRa以上
0.9μmRa以下で、圧延潤滑油を供給しながら、板
圧延機の上下ワークロールの異速率を3.5%以上12
%以下の範囲でかつロール周速度を圧延機出側のストリ
ップ材料速度よりも高速で冷間圧延することを特徴とす
る潤滑調質冷間圧延方法であり、本発明の請求項5は、
請求項4記載の潤滑調質冷間圧延方法で圧延する際、上
下ワークロールは1つの駆動モータでギアを介して駆動
されることを特徴とする潤滑調質冷間圧延方法である。
【0009】本発明により、上および下降伏点のある金
属ストリップ材料を潤滑調質冷間圧延をする際、低粗度
でも高い摩擦係数が確保されるのでジャンピングが生じ
にくく、かつ、摩擦係数の低減が防止できるので、従来
製造することのできなかった低粗度で低圧下率の製品を
安定して製造することができる。
属ストリップ材料を潤滑調質冷間圧延をする際、低粗度
でも高い摩擦係数が確保されるのでジャンピングが生じ
にくく、かつ、摩擦係数の低減が防止できるので、従来
製造することのできなかった低粗度で低圧下率の製品を
安定して製造することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】先ず本発明の第1〜第3の発明に
ついて説明する。図2は、この発明を実施するための圧
延機本体の一例を示す構成図である。図2において、圧
延機のワ−クロールは上ワークロール1と下ワークロー
ル1′から構成されており、各ワークロールはそれぞれ
上ワークロールチョック7および下ワークロールチョッ
ク7′によって支持されている。上下ワークロールチョ
ック7、7′を支点として上下ワークロールの垂直方向
の撓みを制御するためのインクリースおよびディクリー
スベンダー力を付与することが可能なベンダー装置12
が配置されている。また、バックアップロールは上バッ
クアップロール2と下バックアップロール2′から構成
されており、各バックアップロールはそれぞれ上バック
アップロールチョック8および下バックアップロールチ
ョック8′によって支持されている。上バックアップロ
ールチョック上部には、荷重検出装置10が配置され、
ワークサイドおよびドライブサイドの荷重が検出され
る。また、荷重検出装置10の上部には電動圧下装置1
1が配置されており、金属ストリップSを圧延する際の
パスライン調整が行われる。さらに、下バックアップロ
ールチョック下部には、圧延力を付与するための油圧圧
下装置9が配置されている。これらの装置およびチョッ
ク等は圧延機のハウジング13内に納められている。
ついて説明する。図2は、この発明を実施するための圧
延機本体の一例を示す構成図である。図2において、圧
延機のワ−クロールは上ワークロール1と下ワークロー
ル1′から構成されており、各ワークロールはそれぞれ
上ワークロールチョック7および下ワークロールチョッ
ク7′によって支持されている。上下ワークロールチョ
ック7、7′を支点として上下ワークロールの垂直方向
の撓みを制御するためのインクリースおよびディクリー
スベンダー力を付与することが可能なベンダー装置12
が配置されている。また、バックアップロールは上バッ
クアップロール2と下バックアップロール2′から構成
されており、各バックアップロールはそれぞれ上バック
アップロールチョック8および下バックアップロールチ
ョック8′によって支持されている。上バックアップロ
ールチョック上部には、荷重検出装置10が配置され、
ワークサイドおよびドライブサイドの荷重が検出され
る。また、荷重検出装置10の上部には電動圧下装置1
1が配置されており、金属ストリップSを圧延する際の
パスライン調整が行われる。さらに、下バックアップロ
ールチョック下部には、圧延力を付与するための油圧圧
下装置9が配置されている。これらの装置およびチョッ
ク等は圧延機のハウジング13内に納められている。
【0011】圧延機の入側には金属ストリップを供給す
るリール3が、また出側には金属ストリップを巻き取る
リール4が配置され、各リールと板圧延機間には入側お
よび出側デフレクターロール5、6が配置されている。
なお、図示してはいないが、入側および出側デフレクタ
ーロールにはパルスジェネレータが設置されており、入
側および出側の金属ストリップの板速度を検出し、マス
フロー一定則から圧延時における圧下率が検出可能であ
る。
るリール3が、また出側には金属ストリップを巻き取る
リール4が配置され、各リールと板圧延機間には入側お
よび出側デフレクターロール5、6が配置されている。
なお、図示してはいないが、入側および出側デフレクタ
ーロールにはパルスジェネレータが設置されており、入
側および出側の金属ストリップの板速度を検出し、マス
フロー一定則から圧延時における圧下率が検出可能であ
る。
【0012】なお、図示はしていないがこの圧延機では
ワークロールのクロス角を変更する方法は2つ有り、一
つはワークロールのクロス角は上下およびワークサイド
・ドライブサイドのワークロールチョックの入側および
出側に取り付けているライナーの厚みを変える方法と、
もう一つの方法はワークロールおよびバックアップロー
ルをペアでワークロールクロス角制御装置を用いて変更
する方法とがある。この圧延機を用いて本発明について
の実験を行なった。基本圧延条件を表1に示す。
ワークロールのクロス角を変更する方法は2つ有り、一
つはワークロールのクロス角は上下およびワークサイド
・ドライブサイドのワークロールチョックの入側および
出側に取り付けているライナーの厚みを変える方法と、
もう一つの方法はワークロールおよびバックアップロー
ルをペアでワークロールクロス角制御装置を用いて変更
する方法とがある。この圧延機を用いて本発明について
の実験を行なった。基本圧延条件を表1に示す。
【0013】
【表1】
【0014】先ず、圧延荷重および摩擦係数に及ぼすワ
ークロールクロス角の効果を確認するために、同一圧延
条件でワークロールクロス角のみを変えた圧延を行っ
た。図3は圧延荷重および摩擦係数に及ぼすワークロー
ルクロス角の効果を示す図であり、図3の(a)は圧延
荷重比に及ぼすワークロールクロス角の影響を示す図で
あり、図3の(b)は摩擦係数に及ぼすワークロールク
ロス角の影響を示す図である。圧延荷重比はワークロー
ルクロス角が0度の場合を基準として各ワークロールク
ロス角の圧延荷重の値を基準の圧延荷重で除した値であ
る。また、摩擦係数は圧延荷重解析モデルと材料の変形
抵抗を用いて実験値と計算値とが一致するようにして求
めた値である。
ークロールクロス角の効果を確認するために、同一圧延
条件でワークロールクロス角のみを変えた圧延を行っ
た。図3は圧延荷重および摩擦係数に及ぼすワークロー
ルクロス角の効果を示す図であり、図3の(a)は圧延
荷重比に及ぼすワークロールクロス角の影響を示す図で
あり、図3の(b)は摩擦係数に及ぼすワークロールク
ロス角の影響を示す図である。圧延荷重比はワークロー
ルクロス角が0度の場合を基準として各ワークロールク
ロス角の圧延荷重の値を基準の圧延荷重で除した値であ
る。また、摩擦係数は圧延荷重解析モデルと材料の変形
抵抗を用いて実験値と計算値とが一致するようにして求
めた値である。
【0015】図3より、ワークロールクロス角が増大す
ると共に圧延荷重および摩擦係数が増大することが明ら
かになった。また、その効果はワークロールクロス角が
2度までであり、それよりも大きなワークロールクロス
角では、圧延荷重および摩擦係数増大の効果が認められ
ないことが明らかになった。従って、本発明のワークロ
ールクロス角は0度超よりも大きく2度以下とした。
ると共に圧延荷重および摩擦係数が増大することが明ら
かになった。また、その効果はワークロールクロス角が
2度までであり、それよりも大きなワークロールクロス
角では、圧延荷重および摩擦係数増大の効果が認められ
ないことが明らかになった。従って、本発明のワークロ
ールクロス角は0度超よりも大きく2度以下とした。
【0016】次ぎに、同様の実験をワークロールの粗度
を変えて行った結果、ワークロール粗度が0.2μmR
a未満の粗さでは本効果が得られないこと、ワークロー
ル粗度が0.9μmRaよりも大きな場合でもやはり本
効果が得られないことが明らかになった。従って、本発
明のワークロール粗度を0.2μmRa以上0.9μm
Ra以下とした。
を変えて行った結果、ワークロール粗度が0.2μmR
a未満の粗さでは本効果が得られないこと、ワークロー
ル粗度が0.9μmRaよりも大きな場合でもやはり本
効果が得られないことが明らかになった。従って、本発
明のワークロール粗度を0.2μmRa以上0.9μm
Ra以下とした。
【0017】図4に、表1と同じ条件であるが、圧延速
度が100m/min でのジャンピングに及ぼすワークロー
ルクロス角の効果を確認するために、同一圧延条件で圧
延荷重をかけて行きワークロールクロス角のみを変えた
圧延を行った。基準はワークロールクロス角0度、圧下
率2%の値である。図4より、ワークロールクロス角が
0度すなわち従来の圧延方法では、ジャンピングの影響
によって圧下率が2%以上のものしか作れなかったが、
ワークロールクロス角を変えることによって、従来より
も低い圧下率からの製品を作ることが可能となった。今
回の実験では、ワークロールクロス角が1度で圧下率
1.0%以上の製品が、ワークロールクロス角が2度で
圧下率0.5%以上の製品が作れるようになった。
度が100m/min でのジャンピングに及ぼすワークロー
ルクロス角の効果を確認するために、同一圧延条件で圧
延荷重をかけて行きワークロールクロス角のみを変えた
圧延を行った。基準はワークロールクロス角0度、圧下
率2%の値である。図4より、ワークロールクロス角が
0度すなわち従来の圧延方法では、ジャンピングの影響
によって圧下率が2%以上のものしか作れなかったが、
ワークロールクロス角を変えることによって、従来より
も低い圧下率からの製品を作ることが可能となった。今
回の実験では、ワークロールクロス角が1度で圧下率
1.0%以上の製品が、ワークロールクロス角が2度で
圧下率0.5%以上の製品が作れるようになった。
【0018】また、同じ条件で圧延機を変えてワークロ
ールクロス角0度でワークロール径のみ変えた実験(W
R径、50mm、150mm、200mm、250mm、300
mm、350mm)を行った。その結果、ワークロール径が
350mmよりも小さい場合には、ジャンピングは生じに
くくなり、圧下率0.3%以上の製品が得られることが
明らかになった。従って、本発明のワークロール径の下
限を350mmとした。
ールクロス角0度でワークロール径のみ変えた実験(W
R径、50mm、150mm、200mm、250mm、300
mm、350mm)を行った。その結果、ワークロール径が
350mmよりも小さい場合には、ジャンピングは生じに
くくなり、圧下率0.3%以上の製品が得られることが
明らかになった。従って、本発明のワークロール径の下
限を350mmとした。
【0019】次ぎに、本発明の第2の圧延方法について
説明する。図3に示したように圧延荷重および摩擦係数
はワークロールクロス角θと共に増大し、その関係は2
次式で近似可能である。予め実験を行い近似式を作成す
る。 P=C1 θ2 +C2 θ+C3 ここでC1 〜C3 は定数である。
説明する。図3に示したように圧延荷重および摩擦係数
はワークロールクロス角θと共に増大し、その関係は2
次式で近似可能である。予め実験を行い近似式を作成す
る。 P=C1 θ2 +C2 θ+C3 ここでC1 〜C3 は定数である。
【0020】目標の圧下率が得られる圧延荷重の目標値
をPref とし、圧延している際の圧延荷重およびワーク
ロールのクロス角を測定し実績値をそれぞれPexp 、θ
expとする。次ぎに荷重差△P=Pref −Pexp を求め
る。この△Pが得られるワークロールのクロス角の修正
量△θを例えば次式から求める。
をPref とし、圧延している際の圧延荷重およびワーク
ロールのクロス角を測定し実績値をそれぞれPexp 、θ
expとする。次ぎに荷重差△P=Pref −Pexp を求め
る。この△Pが得られるワークロールのクロス角の修正
量△θを例えば次式から求める。
【数1】 上式から、△θを求め、次のコイルを圧延する際にワー
クロールクロス角度をθexp +△θになるように制御し
て圧延する。
クロールクロス角度をθexp +△θになるように制御し
て圧延する。
【0021】表1に示した圧延条件で、ワークロールク
ロス角を0.5度に設定して圧下率が2%の製品を大量
に生産した場合の圧延荷重およびワークロールクロス角
の変化を図5に記号○印で示す。また、比較のためにワ
ークロールクロス角が0.0度の場合を従来技術として
記号□印で示す。さらに、初期設定を0.5度とし上述
した方法でワークロールクロス角を制御した場合の結果
を図5に記号●印で示す。
ロス角を0.5度に設定して圧下率が2%の製品を大量
に生産した場合の圧延荷重およびワークロールクロス角
の変化を図5に記号○印で示す。また、比較のためにワ
ークロールクロス角が0.0度の場合を従来技術として
記号□印で示す。さらに、初期設定を0.5度とし上述
した方法でワークロールクロス角を制御した場合の結果
を図5に記号●印で示す。
【0022】図5より、ワークロールクロス角を0.0
度に設定した従来技術の場合、圧延ton数が増大して
行くにつれ圧延荷重は減少し、圧延ton数が600t
on以上になると、ジャンピングの影響によって圧下率
が2%の製品は製造不能になった。ワークロールクロス
角を0.5度に設定した場合、圧延ton数が増大して
行くにつれ圧延荷重および摩擦係数は減少し、圧延to
n数が1200ton以上になると、ジャンピングの影
響によって圧下率が2%の製品は製造不能になった。ワ
ークロールクロス角をの初期設定を0.5度にし、目標
の圧下率が得られる圧延荷重の目標値をPref とし、圧
延している際の圧延荷重およびワークロールのクロス角
を測定し実績値をもとに目標荷重が一致するようにワー
クロールクロス角度を制御した場合、圧延ton数が増
大しても圧延荷重は減少することなく圧延が可能であ
り、圧延ton数が2500ton以上になると、ワー
クロールクロス角の制限により圧延荷重が目標値と一致
しなくなった。従って、この発明の効果は圧延ton数
2500tonまで認められた。
度に設定した従来技術の場合、圧延ton数が増大して
行くにつれ圧延荷重は減少し、圧延ton数が600t
on以上になると、ジャンピングの影響によって圧下率
が2%の製品は製造不能になった。ワークロールクロス
角を0.5度に設定した場合、圧延ton数が増大して
行くにつれ圧延荷重および摩擦係数は減少し、圧延to
n数が1200ton以上になると、ジャンピングの影
響によって圧下率が2%の製品は製造不能になった。ワ
ークロールクロス角をの初期設定を0.5度にし、目標
の圧下率が得られる圧延荷重の目標値をPref とし、圧
延している際の圧延荷重およびワークロールのクロス角
を測定し実績値をもとに目標荷重が一致するようにワー
クロールクロス角度を制御した場合、圧延ton数が増
大しても圧延荷重は減少することなく圧延が可能であ
り、圧延ton数が2500ton以上になると、ワー
クロールクロス角の制限により圧延荷重が目標値と一致
しなくなった。従って、この発明の効果は圧延ton数
2500tonまで認められた。
【0023】次ぎに、本発明の第3の圧延方法について
説明する。図5に示したように、ワークロールクロス角
を制御することによって安定した圧延が可能となるが、
ワークロールクロス角に応じて板形状は変化してしま
う。すなわち、ワークロールクロス角が大きくなるに従
って、板形状は端伸びから中伸び方向へ変化してしま
う。本発明の第3の圧延方法はこの課題を解決するもの
である。予め実験を行いワークロールクロス角を変更し
た際に、板形状が板急峻度の目標値内にはいるようなベ
ンダー力を求める。この関係を定式化してワークロール
クロス角に対応したベンダー力が求まるようにしてお
く。この関係式に基づいてワークロールクロス角に応じ
たベンダー力を付与して圧延する。基本的にはワークロ
ールクロス角が増大するにつれて、ワークロールベンダ
ー力はインクリース側からディクリース側へ変更され
る。
説明する。図5に示したように、ワークロールクロス角
を制御することによって安定した圧延が可能となるが、
ワークロールクロス角に応じて板形状は変化してしま
う。すなわち、ワークロールクロス角が大きくなるに従
って、板形状は端伸びから中伸び方向へ変化してしま
う。本発明の第3の圧延方法はこの課題を解決するもの
である。予め実験を行いワークロールクロス角を変更し
た際に、板形状が板急峻度の目標値内にはいるようなベ
ンダー力を求める。この関係を定式化してワークロール
クロス角に対応したベンダー力が求まるようにしてお
く。この関係式に基づいてワークロールクロス角に応じ
たベンダー力を付与して圧延する。基本的にはワークロ
ールクロス角が増大するにつれて、ワークロールベンダ
ー力はインクリース側からディクリース側へ変更され
る。
【0024】本発明の第4〜第5の発明について説明す
る。図7は、この発明を実施する圧延機本体の一例を示
す構成図である。図7において圧延機のワ−クロールは
上ワークロール1と下ワークロール1′から構成されて
おり、各ワークロールはそれぞれ上ワークロールチョッ
ク7および下ワークロールチョック7′によって支持さ
れている。またバックアップロールは上バックアップロ
ール2と下バックアップロール2′から構成されてお
り、各バックアップロールはそれぞれ上バックアップロ
ールチョック8および下バックアップロール8′によっ
て支持されている。上バックアップロールチョック上部
には、荷重検出装置10が配置され、ワークサイドおよ
びドライブサイドの荷重が検出される。また、荷重検出
装置の上部には電動圧下装置11が配置されており、金
属ストリップSを圧延する際のパスライン調整が行われ
る。さらに、下バックアップロールチョック下部には、
圧延力を付与するための油圧圧下装置9が配置されてい
る。これらの装置およびチョック等は圧延機のハウジン
グ13内に納められている。
る。図7は、この発明を実施する圧延機本体の一例を示
す構成図である。図7において圧延機のワ−クロールは
上ワークロール1と下ワークロール1′から構成されて
おり、各ワークロールはそれぞれ上ワークロールチョッ
ク7および下ワークロールチョック7′によって支持さ
れている。またバックアップロールは上バックアップロ
ール2と下バックアップロール2′から構成されてお
り、各バックアップロールはそれぞれ上バックアップロ
ールチョック8および下バックアップロール8′によっ
て支持されている。上バックアップロールチョック上部
には、荷重検出装置10が配置され、ワークサイドおよ
びドライブサイドの荷重が検出される。また、荷重検出
装置の上部には電動圧下装置11が配置されており、金
属ストリップSを圧延する際のパスライン調整が行われ
る。さらに、下バックアップロールチョック下部には、
圧延力を付与するための油圧圧下装置9が配置されてい
る。これらの装置およびチョック等は圧延機のハウジン
グ13内に納められている。
【0025】圧延機の入側には金属ストリップを供給す
るリール3が、また出側には金属ストリップを巻き取る
リール4が配置され、各リールと板圧延機間には入側お
よび出側デフレクターロール5、6が配置されている。
なお図示してはいないが、入側および出側デフレクター
ロールにはパルスジェネレータが設置されており、入側
および出側の金属ストリップの板速度を検出しマスフロ
ー一定則から圧延時における圧下率が検出可能である。
るリール3が、また出側には金属ストリップを巻き取る
リール4が配置され、各リールと板圧延機間には入側お
よび出側デフレクターロール5、6が配置されている。
なお図示してはいないが、入側および出側デフレクター
ロールにはパルスジェネレータが設置されており、入側
および出側の金属ストリップの板速度を検出しマスフロ
ー一定則から圧延時における圧下率が検出可能である。
【0026】なお、図示はしていないがこの圧延機では
上下のワークロールは独立した2つのモータによって駆
動されており、異速率(x)は上下ワークロールの周速
度(VU 、VL )を用いて、次式で表される。なお、V
U は上ワークロールの周速度であり、VL は下ワークロ
ールの周速度である。 X=(VU −VL )/VL ×100(%) この異速率になるように上下ワークロールの周速度は設
定され、その設定値になるように各モータの回転速度が
制御されている。この圧延機を用いて本発明についての
実験を行なった。基本圧延条件を表2に示す。
上下のワークロールは独立した2つのモータによって駆
動されており、異速率(x)は上下ワークロールの周速
度(VU 、VL )を用いて、次式で表される。なお、V
U は上ワークロールの周速度であり、VL は下ワークロ
ールの周速度である。 X=(VU −VL )/VL ×100(%) この異速率になるように上下ワークロールの周速度は設
定され、その設定値になるように各モータの回転速度が
制御されている。この圧延機を用いて本発明についての
実験を行なった。基本圧延条件を表2に示す。
【0027】
【表2】
【0028】先ず、図1に示したジャンピング開始点
(b点)の圧下率に及ぼす異速率の効果を確認するため
に、同一圧延条件で各設定異速率の水準毎に圧延荷重を
変化させた圧延を行った。図8はジャンピング開始点圧
延荷重および摩擦係数に及ぼすワークロールクロス角の
効果を示す図である。図より明らかなように、ジャンピ
ング開始点は異速率が約3.5%以上の範囲で通常圧延
よりも大きく減少することが判明した。さらに、異速率
が約3%のところでバラツク原因は高速ロール側(上ロ
ール)の中立点位置がロールバイト内に有ったり無かっ
たりの不安定な状態であることを突き止めた。異速率が
3.5%以内である場合、中立点の位置はロールバイト
内に存在し、そのため圧下率0の状態から圧下をかけて
いった際、最も塑性変形しやすい板中央部の材料のメタ
ルフローを阻止する摩擦剪断力が作用するためにジャン
ピグ開始点は低下しなかったことが判明した。
(b点)の圧下率に及ぼす異速率の効果を確認するため
に、同一圧延条件で各設定異速率の水準毎に圧延荷重を
変化させた圧延を行った。図8はジャンピング開始点圧
延荷重および摩擦係数に及ぼすワークロールクロス角の
効果を示す図である。図より明らかなように、ジャンピ
ング開始点は異速率が約3.5%以上の範囲で通常圧延
よりも大きく減少することが判明した。さらに、異速率
が約3%のところでバラツク原因は高速ロール側(上ロ
ール)の中立点位置がロールバイト内に有ったり無かっ
たりの不安定な状態であることを突き止めた。異速率が
3.5%以内である場合、中立点の位置はロールバイト
内に存在し、そのため圧下率0の状態から圧下をかけて
いった際、最も塑性変形しやすい板中央部の材料のメタ
ルフローを阻止する摩擦剪断力が作用するためにジャン
ピグ開始点は低下しなかったことが判明した。
【0029】以上のことから、本発明の異速率の下限値
と高速ロール側の中立点位置が限定された。また、異速
率を大きくして行き、異速率が12%よりも大きくなる
と、チャタリングやヒートスクラッチや大きな反りが多
発することが明らかになった。このことから異速率の上
限値が規定された。即ち、板圧延機の上下ワークロール
の異速率を3.5%以上12%以下の範囲でかつ高速ロ
ール周速度を圧延機出側のストリップ材料速度よりも高
速な状態で冷間圧延することが安定した圧延を可能と
し、ジャンピング開始点を低減すること明らかになっ
た。
と高速ロール側の中立点位置が限定された。また、異速
率を大きくして行き、異速率が12%よりも大きくなる
と、チャタリングやヒートスクラッチや大きな反りが多
発することが明らかになった。このことから異速率の上
限値が規定された。即ち、板圧延機の上下ワークロール
の異速率を3.5%以上12%以下の範囲でかつ高速ロ
ール周速度を圧延機出側のストリップ材料速度よりも高
速な状態で冷間圧延することが安定した圧延を可能と
し、ジャンピング開始点を低減すること明らかになっ
た。
【0030】また、異速率を大きくして行くと高速ロー
ル側の圧延トルクは大きくなり、低速ロール側の圧延ト
ルクは小さくなって負のトルクになること、これらの平
均トルクは異速率にあまり影響されずほぼ一定の値を取
ることが判明した。このことは、設備としては高速ロー
ルを駆動するモータ容量を通常圧延よりも大きくする必
要があることを示している。また、低速ロールを駆動す
るモータは発電機として機能していることを示してい
る。発電機側の電力回収効率が100%であれば通常圧
延と比較して圧延エネルギーとして同じであるが、今回
の実験からはメカロス等の影響で大きな異周速圧延時の
圧延エネルギーは通常圧延時よりも大きいことが判明し
た。従って、上記の圧延方法ではジャンピング開始点は
低減するものの、設備コストおよび製造コストが通常圧
延よりも大きくなることが判明した。
ル側の圧延トルクは大きくなり、低速ロール側の圧延ト
ルクは小さくなって負のトルクになること、これらの平
均トルクは異速率にあまり影響されずほぼ一定の値を取
ることが判明した。このことは、設備としては高速ロー
ルを駆動するモータ容量を通常圧延よりも大きくする必
要があることを示している。また、低速ロールを駆動す
るモータは発電機として機能していることを示してい
る。発電機側の電力回収効率が100%であれば通常圧
延と比較して圧延エネルギーとして同じであるが、今回
の実験からはメカロス等の影響で大きな異周速圧延時の
圧延エネルギーは通常圧延時よりも大きいことが判明し
た。従って、上記の圧延方法ではジャンピング開始点は
低減するものの、設備コストおよび製造コストが通常圧
延よりも大きくなることが判明した。
【0031】この欠点を解消するのが本発明の第5の発
明である。上述した異速率の範囲内で最適な異速率を計
算し、上下のワークロールを1つのモータを用いてギア
を介して駆動することによって問題は解決される。即
ち、上下ワークロールに駆動力を伝達する上下のスピン
ドルに直結した歯数の異なる上下ギアをモータの減速機
を介してきた1つのギアで回転させれば良い。
明である。上述した異速率の範囲内で最適な異速率を計
算し、上下のワークロールを1つのモータを用いてギア
を介して駆動することによって問題は解決される。即
ち、上下ワークロールに駆動力を伝達する上下のスピン
ドルに直結した歯数の異なる上下ギアをモータの減速機
を介してきた1つのギアで回転させれば良い。
【0032】なお、本発明の第4の発明において、中立
点位置は板厚や材質や張力によって変化することは明ら
かなので、条件によって張力条件を変更することが好ま
しいことは云うまでもない。また、本発明の第5の発明
において、ギアは1水準だけでなく数水準(例えば、異
速率で4、8、12%)変えられるように予め設計する
ことが望ましいことも云うまでもない。
点位置は板厚や材質や張力によって変化することは明ら
かなので、条件によって張力条件を変更することが好ま
しいことは云うまでもない。また、本発明の第5の発明
において、ギアは1水準だけでなく数水準(例えば、異
速率で4、8、12%)変えられるように予め設計する
ことが望ましいことも云うまでもない。
【0033】<実施例1>使用した圧延機は図2に示し
たものと同じ圧延機である。図6に圧延ton数と圧延
荷重およびワークロールクロス角および板形状とベンダ
ー力の関係を示す。なお、従来技術と比較するために、
図6に示すように本発明と従来技術について圧延を行っ
た。図6において、従来技術は記号□で表され、ワーク
ロールクロス角が0度のままの圧延であり、ベンダー力
はオペレータによって圧延機出側の板形状を目でもって
手動調整した。本発明は記号○で表され、初期ワークロ
ールクロス角0.1度であり、目標圧下率での目標圧延
荷重が一致するようにワークロールクロス角は制御さ
れ、クロス角度に応じてベンダー力も自動制御される。
詳細な圧延条件を表3に示す。
たものと同じ圧延機である。図6に圧延ton数と圧延
荷重およびワークロールクロス角および板形状とベンダ
ー力の関係を示す。なお、従来技術と比較するために、
図6に示すように本発明と従来技術について圧延を行っ
た。図6において、従来技術は記号□で表され、ワーク
ロールクロス角が0度のままの圧延であり、ベンダー力
はオペレータによって圧延機出側の板形状を目でもって
手動調整した。本発明は記号○で表され、初期ワークロ
ールクロス角0.1度であり、目標圧下率での目標圧延
荷重が一致するようにワークロールクロス角は制御さ
れ、クロス角度に応じてベンダー力も自動制御される。
詳細な圧延条件を表3に示す。
【0034】
【表3】
【0035】従来技術では圧延ton数が700ton
でジャンピングにより圧下率2%が得られなくなった
が、本発明では圧延ton数が2700tonまで安定
して圧延することができき、良好な板形状が得られた。
でジャンピングにより圧下率2%が得られなくなった
が、本発明では圧延ton数が2700tonまで安定
して圧延することができき、良好な板形状が得られた。
【0036】<実施例2>使用した圧延機は図7に示し
たものと同じ圧延機である。だだし、モータは1つでギ
アを介して上下ワークロールを駆動した。ギア比として
5%の異速率が生じるように設計した。圧延条件を表4
に示す。
たものと同じ圧延機である。だだし、モータは1つでギ
アを介して上下ワークロールを駆動した。ギア比として
5%の異速率が生じるように設計した。圧延条件を表4
に示す。
【0037】
【表4】
【0038】本条件で圧延した結果、従来の通常圧延で
はジャンピングによって圧下率8%以上の製品しか作れ
なかったものが、圧下率4%の製品が安定して作れるよ
うになった。また、圧下率8%で圧延した結果、圧延消
費動力は通常圧延時と変わらないことを確認した。
はジャンピングによって圧下率8%以上の製品しか作れ
なかったものが、圧下率4%の製品が安定して作れるよ
うになった。また、圧下率8%で圧延した結果、圧延消
費動力は通常圧延時と変わらないことを確認した。
【0039】
【発明の効果】上および下降伏点のある金属ストリップ
材料を潤滑調質冷間圧延する際に、ジャンピングによる
低圧下率の限界を小さくするとともに、安定した圧下率
および良好な板形状を得ることができる。
材料を潤滑調質冷間圧延する際に、ジャンピングによる
低圧下率の限界を小さくするとともに、安定した圧下率
および良好な板形状を得ることができる。
【図1】ジャンピング現象の概念を表す説明図である。
【図2】この発明を実施する圧延機本体の一例を示す構
成図である。
成図である。
【図3】圧延荷重および摩擦係数に及ぼすのワークロー
ルクロス角の効果を示す図であり、(a)は圧延荷重比
に及ぼすワークロールクロス角の影響を示す図であり、
(b)は摩擦係数に及ぼすワークロールクロス角の影響
を示す図である。
ルクロス角の効果を示す図であり、(a)は圧延荷重比
に及ぼすワークロールクロス角の影響を示す図であり、
(b)は摩擦係数に及ぼすワークロールクロス角の影響
を示す図である。
【図4】ジャンピングに及ぼすワークロールクロス角の
効果を示す図である。
効果を示す図である。
【図5】本発明の効果を示す図であり、(a)は荷重比
に及ぼす圧延ton数の影響を表す図であり、(b)は
ワークロールクロス角と圧延ton数の関係を示す図で
あり、ワークロールクロス角を0.5度の場合が記号○
印で、ワークロールクロス角が0.0度の場合が記号□
印で、初期設定を0.5度としワークロールクロス角を
制御した場合が記号●印で示す。
に及ぼす圧延ton数の影響を表す図であり、(b)は
ワークロールクロス角と圧延ton数の関係を示す図で
あり、ワークロールクロス角を0.5度の場合が記号○
印で、ワークロールクロス角が0.0度の場合が記号□
印で、初期設定を0.5度としワークロールクロス角を
制御した場合が記号●印で示す。
【図6】本発明の実施例を示す図であり、(a)は荷重
比に及ぼす圧延ton数の影響を表す図であり、(b)
はワークロールクロス角と圧延ton数の関係を示す図
であり、(c)は板急峻度に及ぼす圧延ton数の影響
を表す図であり、(d)はベンダー力と圧延ton数の
関係を示す図であり、従来技術を記号□印で、本発明を
記号○印で示す。
比に及ぼす圧延ton数の影響を表す図であり、(b)
はワークロールクロス角と圧延ton数の関係を示す図
であり、(c)は板急峻度に及ぼす圧延ton数の影響
を表す図であり、(d)はベンダー力と圧延ton数の
関係を示す図であり、従来技術を記号□印で、本発明を
記号○印で示す。
【図7】この発明を実施する圧延機本体の他の一例を示
す構成図である。
す構成図である。
【図8】ジャンピング開始点に及ぼすの異速率の効果を
示す図である。
示す図である。
1 :上ワークロール 1′:下ワークロール 2 :上バックアップロール 2′:下バックアップロール 3 :巻き戻しリール 4 :巻き取りリール 5 :入側デフレクターロール 6 :出側デフレクターロール 7 :上ワークロールチョック 7′:下ワークロールチョック 8 :上バックアップロールチョック 8′:下バックアップロールチョック 9 :油圧圧下装置 10 :荷重検出装置 11 :電動圧下装置 12 :ベンダー装置 13 :ハウジング S :金属ストリップ
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B21B 37/28 B21B 37/00 116J (72)発明者 小川 茂 千葉県富津市新富20−1 新日本製鐵株式 会社技術開発本部内 Fターム(参考) 4E002 AD06 BB09 BB11 BB16 BB18 BC02 BC03 BC05 BC07 BC08 BD03 CB08 CB09 4E016 AA02 BA02 CA09 FA11 4E024 AA01 BB01 BB06 BB07 BB10 CC02 CC04 DD12 DD19 FF01 GG07
Claims (5)
- 【請求項1】 上および下降伏点が存在する金属ストリ
ップ材料を潤滑調質冷間圧延するに際し、ワークロール
直径が350mm以上、かつ該ワークロールの平均表面粗
さが0.2μmRa以上0.9μmRa以下で、圧延潤
滑油を供給しながら、板圧延機の上下ワークロール水平
方向のなすクロス角度を0度超から2.0度以下にして
冷間圧延することを特徴とする潤滑調質冷間圧延方法。 - 【請求項2】 ワークロールのクロス角を圧延中に任意
に変更可能なクロス角制御装置を配置し、圧延時の金属
材料の圧下率、圧延荷重、クロス角を検出し、該圧延荷
重の測定値が目標値と一致するようにクロス角を制御す
ることを特徴とする請求項1に記載の潤滑調質冷間圧延
方法。 - 【請求項3】 ワークロールに少なくともベンダー力を
付与するベンダー装置を配置し、クロス角に応じて該ベ
ンダー力を制御することを特徴とする請求項2に記載の
潤滑調質冷間圧延方法。 - 【請求項4】 上および下降伏点が存在する金属ストリ
ップ材料を潤滑調質冷間圧延するに際し、ワークロール
直径が350mm以上、かつ該ワークロールの平均表面粗
さが0.2μmRa以上0.9μmRa以下で、圧延潤
滑油を供給しながら、板圧延機の上下ワークロールの異
速率を3.5%以上12%以下の範囲でかつロール周速
度を圧延機出側のストリップ材料速度よりも高速で冷間
圧延することを特徴とする潤滑調質冷間圧延方法。 - 【請求項5】 上下ワークロールを1つの駆動モータで
ギアを介して駆動することを特徴とする請求項4記載の
潤滑調質冷間圧延方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000222913A JP2001353504A (ja) | 2000-04-11 | 2000-07-24 | 潤滑調質冷間圧延方法 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000109082 | 2000-04-11 | ||
| JP2000-109082 | 2000-04-11 | ||
| JP2000222913A JP2001353504A (ja) | 2000-04-11 | 2000-07-24 | 潤滑調質冷間圧延方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001353504A true JP2001353504A (ja) | 2001-12-25 |
Family
ID=26589835
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000222913A Withdrawn JP2001353504A (ja) | 2000-04-11 | 2000-07-24 | 潤滑調質冷間圧延方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001353504A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010260069A (ja) * | 2009-04-30 | 2010-11-18 | Nippon Steel Corp | 金属板材の圧延方法 |
| CN101979170A (zh) * | 2010-11-19 | 2011-02-23 | 无锡嘉联不锈钢有限公司 | 一种眼镜边框不锈钢带的生产方法 |
| CN102744265A (zh) * | 2011-04-22 | 2012-10-24 | 宝山钢铁股份有限公司 | 带钢c翘控制方法 |
| CN111687222A (zh) * | 2020-06-15 | 2020-09-22 | 浙江昊昌特材科技有限公司 | 高性能不锈钢无缝钢管用高精度自动化可逆冷轧机 |
-
2000
- 2000-07-24 JP JP2000222913A patent/JP2001353504A/ja not_active Withdrawn
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010260069A (ja) * | 2009-04-30 | 2010-11-18 | Nippon Steel Corp | 金属板材の圧延方法 |
| CN101979170A (zh) * | 2010-11-19 | 2011-02-23 | 无锡嘉联不锈钢有限公司 | 一种眼镜边框不锈钢带的生产方法 |
| CN102744265A (zh) * | 2011-04-22 | 2012-10-24 | 宝山钢铁股份有限公司 | 带钢c翘控制方法 |
| CN102744265B (zh) * | 2011-04-22 | 2014-10-01 | 宝山钢铁股份有限公司 | 带钢c翘控制方法 |
| CN111687222A (zh) * | 2020-06-15 | 2020-09-22 | 浙江昊昌特材科技有限公司 | 高性能不锈钢无缝钢管用高精度自动化可逆冷轧机 |
| CN111687222B (zh) * | 2020-06-15 | 2022-07-08 | 浙江昊昌特材科技有限公司 | 不锈钢无缝钢管用自动化可逆冷轧机 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20071002 |