JP2001350443A - 電界放出型表示装置 - Google Patents

電界放出型表示装置

Info

Publication number
JP2001350443A
JP2001350443A JP2000167551A JP2000167551A JP2001350443A JP 2001350443 A JP2001350443 A JP 2001350443A JP 2000167551 A JP2000167551 A JP 2000167551A JP 2000167551 A JP2000167551 A JP 2000167551A JP 2001350443 A JP2001350443 A JP 2001350443A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
power supply
switching power
field emission
gate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000167551A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuichi Suzuki
和一 鈴木
Haruhisa Hirakawa
治久 平川
Takeshi Rokusha
雄 六車
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Futaba Corp
Original Assignee
Futaba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Futaba Corp filed Critical Futaba Corp
Priority to JP2000167551A priority Critical patent/JP2001350443A/ja
Publication of JP2001350443A publication Critical patent/JP2001350443A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Transforming Electric Information Into Light Information (AREA)
  • Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)
  • Cathode-Ray Tubes And Fluorescent Screens For Display (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 FEDの無駄な消費電力を削減すること。 【解決手段】 制御回路66においてスイッチング電源
67から出力されるゲート電圧Vgと、温度検出回路1
3の温度検出結果により得られる検出電圧をコンパレー
タ12によって比較し、その比較結果により得られる比
較電圧をスイッチング電源67にフィードバックするこ
とで、スイッチング電源67のスイッチング動作を制御
回路66により直接制御する。これにより、スイッチン
グ電源67からFEDパネルの温度変化に応じた適正レ
ベルのゲート電圧Vgを直接出力することが可能にな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はコールドカソードと
して知られている電界放出素子を利用した電界放出型表
示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】金属または半導体表面の印加電圧を10
9[V/m]程度にすると、トンネル効果により電子が
障壁を通過して、常温でも真空中に電子放出が行われる
ようになる。これを電界放出(Field Emission)と呼
び、このような原理で電子を放出するカソードを電界放
出素子、あるいは電界放出カソード(Field Emission C
athode)と呼んでいる。
【0003】近年、半導体微細加工技術を駆使して、ミ
クロンサイズの電界放出素子からなる面放出型の電界放
出カソードを作製することが可能となっており、電界放
出カソードを基板上に多数個形成したものは、その各エ
ミッタから放出された電子を蛍光面に照射することによ
って平面型の表示装置や各種の電子装置を構成する電子
供給手段として知られている。
【0004】図5に電界放出型表示素子の一例として、
スピント型と呼ばれる電界放出型表示素子の斜視図を示
す。この図5に示すスピント(Spindt)型の電界放出素
子(以下、「FEC」と記す)は、第1の基板100
(カソード基板)上にカソード電極101が形成されて
おり、このカソード電極101上に抵抗層102、絶縁
層103及びゲート電極104が順次形成されている。
そして、絶縁層103に形成された開口孔内にエミッタ
コーン115が形成され、このエミッタコーン115の
先端部分がゲート電極104の開口部から臨んでいる。
【0005】このようなFECにおいては、微細加工技
術を用いることによりエミッタコーン115とゲート電
極104との距離をサブミクロンとすることができるた
め、エミッタコーン115とゲート電極104間に僅か
数十ボルトの電圧を印加することにより、エミッタコー
ン115から電子を放出させることができる。
【0006】したがって、上記FECがアレイ状に多数
個形成されている第1の基板100の上方に、蛍光材料
が塗布されている第2の基板(アノード基板)116を
配置し、ゲート−カソード間にゲート電圧VG 、カソー
ド−アノード間にアノード電圧VAを印加すると、エミ
ッタコーン115から放出される電子によって蛍光材を
発光させることができ、このようなFECを電子放出源
として用いた電界放出型画像表示装置(Field Emission
Display:以下、「FED」と表記する)が開発されて
いる。
【0007】ところで、上記したようなFEDは、その
動作可能な温度範囲が例えば−40℃〜+85℃と比較
的広いが、画像の明るさに関係するエミッション電流
(カソードから放出される電子流)の温度依存性が大き
いものとなっている。例えば低温域ではエミッション電
流が減少して、画面全体の輝度が低下するという特性を
有する。また、逆に高温域ではエミッション電流が増加
して画面全体の輝度が増加するという特性を有してい
る。このため、温度変化に伴い表示される表示画像の輝
度にバラツキが発生するという欠点があった。
【0008】そこで、従来のFEDでは、温度変化に伴
う画像全体の輝度のバラツキを防止するためにゲート電
圧制御回路が設けられており、例えばFEDパネルの周
囲温度または内部温度の温度検出結果に基づいて、ゲー
ト電源から供給される電圧をコントロールし、適正なゲ
ート電圧を得るようにしていた。
【0009】図6は、従来のFEDに備えられているゲ
ート電圧制御回路の構成図である。この図6に示すゲー
ト電圧制御回路110は、例えばゲート電圧制御用のト
ランジスタTr1,Tr2からなる電圧調整回路(シリー
ズレギュレータ)、コンパレータ113及び温度検出回
路114によって構成されている。このようなゲート電
圧制御回路110では、トランジスタTr1及びTr2が
図のように接続され、ゲート電源111から入力端子1
12を介して入力される電圧Vggを、所定レベルのゲー
ト電圧Vgに変換して出力端子115を介して出力する
ようにされる。
【0010】この場合、トランジスタTr2から出力さ
れるゲート電圧Vgは、直列に接続された抵抗R1,R2
により分圧され、その分圧電圧がコンパレータ113の
逆相入力端子(−)に入力される。また、その正相入力
端子(+)には、温度検出回路114からの検出電圧が
入力される。コンパレータ113は、上記温度検出回路
114からの検出電圧と、上記分圧電圧との比較結果を
トランジスタTr1のベースに出力するようにされる。
【0011】つまり、このような構成とされるゲート電
圧制御回路110では、温度検出回路114の温度検出
結果に基づいて、ゲート電源111から出力される電圧
Vggを、トランジスタTr1,Tr2からなる電圧調整回
路により適正なゲート電圧Vgに調整することで、温度
変化に伴う輝度のバラツキを防止するようにしていた。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たゲート電圧制御回路110では、シリーズレギュレー
タによって降圧して適正なゲート電圧Vgを得るように
しているため、ゲート電源111からの電圧Vggは、常
にゲート電圧Vgより高い電圧レベル(Vgg>Vg)であ
る必要がある。つまり、ゲート電源111から出力され
る電圧Vggは、ゲート電圧Vgが取りうる最も高い電圧
レベル以上に設定しておく必要がある。このため、上記
したゲート電圧制御回路110では、トランジスタTr
1,Tr2からなる電圧調整回路において、常にゲート電
源からの電圧Vggとゲート電圧Vgの電位差(Vgg−V
g)分の電力損失(Ig×(Vgg−Vg))が発生すると
いう欠点があった。
【0013】特に、FEDの動作可能な温度範囲内にお
ける輝度レベルをほぼ一定レベルとなるようにするに
は、低温時に必要な比較的高いレベルのゲート電圧Vg
に合わせてゲート電源111の出力電圧Vggのレベルを
設定する必要がある。しかし、実際のFEDの使用条件
を考えた場合は、常温(25℃)付近で使用されること
が殆どであり、ゲート電源111から出力される電圧V
ggのレベルを低温時に合わせて高いレベルに設定する
と、通常の使用条件下において、電圧調整回路で発生す
る電力損失が大きくなるという問題点があった。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような問題
点を鑑みて成されたものであり、電界放出を行うエミッ
タを有するカソード電極と上記エミッタから電子を放出
させるためのゲート電極が絶縁層を介して配設されてい
る第1の基板と、第1の基板に対向配置され、蛍光体が
塗布されたアノード電極が形成されている第2の基板と
から成る電界放出型の画像表示部を備えた電界放出型表
示装置において、ゲート電極に供給するゲート電圧を発
生するスイッチング電源と、画像表示部の周囲または内
部の温度を検出する温度検出手段と、温度検出手段から
出力される検出電圧と、スイッチング電源から出力され
るゲート電圧との比較を行い、その比較結果に基づい
て、スイッチング電源のスイッチング動作を制御する制
御手段とを備えるようにした。
【0015】本発明によれば、温度検出手段からの検出
電圧とスイッチング電源から出力されるゲート電圧とに
基づいて、制御手段によってスイッチング電源のスイッ
チング動作を直接制御することで、温度変化に応じた適
正レベルのゲート電圧をスイッチング電源から直接出力
することが可能になる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。図1は本発明が適用されるカラーFEDの
概略構成を示した図である。この図1において、31は
カソード基板、32はアノード基板、33はスペーサ、
34−1〜34−4はカソード電極、35−1,35−
2はゲート電極、36−1〜36−5はアノード電極、
37は蛍光体ドットをそれぞれ示している。このような
構成のカラーFEDは、電界放出カソード(FEC)が
形成されたカソード基板31と、アノード電極36−1
〜36−5が形成されたアノード基板32とが対向配置
されたもので、スペーサ33により両者の間隙を一定に
支持すると共に、両基板の外周を図示しない側面部によ
り封止して、その内部が真空状態に保持されたものであ
る。なお、この図1では構造をわかりやすくするため、
アノード基板32とカソード基板31との間隙を拡げて
図示している。
【0017】このカソード基板31上には、カソード電
極34−1〜34−4がストライプ状に形成され、その
上に図示していないが複数の開口部を有する絶縁層が形
成されている。そして、この絶縁層の開口部内のカソー
ド電極34−1〜34−4上には、円錐状のエミッタコ
ーンが形成され、絶縁層上に複数のゲート電極35−
1,35−2が形成されている。カソード電極34−1
〜34−4からは、図示していないがカソード引き出し
電極が引き出されており、これらのカソード引き出し電
極が、後述するカソードドライバ(データドライバ)に
接続される。
【0018】ゲート電極35−1,35−2は、それぞ
れが1つのドットと対応するパッチ状とされており、こ
のパッチ状のゲート電極35−1,35−2には上述し
た絶縁層の開口部に形成されているエミッタコーンに対
応して図示するような複数の孔が形成されている。そし
て、これらのゲート電極35−1〜35−4からも、図
示していないがゲート引き出し電極が引き出され、後述
するゲートドライバ(スキャンドライバ)に接続されて
いる。
【0019】一方、透明のアノード基板32の下面に
は、透明のアノード電極36−1〜36−5が、上述し
たカソード電極34−1〜34−4と並行してストライ
プ状に形成されている。
【0020】アノード電極36−1〜36−5には、I
TO(導電性酸化インジウム)の薄膜が使用され、この
下面には複数個の蛍光体ドット37がアノード電極36
−1〜36−5の長手方向に所定間隔をおいてドット状
に塗布されており、例えばアノード電極36−1には赤
(R)、アノード電極36−2には緑(G)、アノード
電極36−3には青(B)、アノード電極36−4には
赤(R)というように、R,G,Bの3種類の蛍光体ド
ット37が交互に配置されてカラーFEDの表示部が構
成されている。
【0021】図2は、上記図1に示したカラーFEDを
駆動する駆動装置の構成を示したブロック図である。こ
の図2において、69は上記図1に示したようなカラー
FEDから構成されるFEDパネル、61は入力される
画像データを保持するための信号入力バッファである。
62はコントローラであり、例えば信号入力バッファ6
1を介して入力される画像データを1フレーム単位でR
GB別に表示用RAM(Random Access Memory)63に
一時的に保持させると共に、表示用RAM63に記憶さ
せたRGB画像データを表示方式に応じて読み出してデ
ータドライバ(カソードドライバ)64に転送する。デ
ータドライバ64は、後述するスイッチング電源67か
ら出力されるカソード電圧Vc、及び上記コントローラ
62からのRGB画像データに基づいて、FEDパネル
69のカソード端子C1〜Cmに所定のカソード電圧を供
給するようにされる。65は同じくコントローラ62の
制御に基づいてFEDパネル69のアノード電極をスイ
ッチング駆動するためのアノード電源とスイッチ回路か
らなるアノード電源/スイッチ回路である。
【0022】66はスイッチング電源67の制御を行う
制御回路であり、例えば動作温度範囲内(−40℃〜+
85℃)において、FEDパネル69全体の輝度レベル
が一定となるように、スイッチング電源67のスイッチ
ング動作をコントロールするようにされる。なお、制御
回路66及びスイッチング電源67の構成については後
述する。
【0023】68はコントローラ62の制御に基づい
て、スイッチング電源67から供給されるゲート電圧V
gにより、FEDパネル69のゲート端子G1,G2・・
・G(2n)を走査するスキャンドライバであり、例えば
FEDパネル69を表示方式に応じて順次選択する線順
次方式によってマトリックス上に配置されている画素を
駆動するようにされる。
【0024】図3は、上記図2に示したスイッチング電
源67と制御回路66の構成例を示した図である。この
図3において、一点破線で囲ったスイッチング電源67
では、例えば図示しないバッテリやブリッジ整流回路等
から入力される入力電圧Vinが平滑用のコンデンサCi
で直流電圧に平坦化されてコンバータトランス3の一次
巻線に入力される。
【0025】コンバータトランス3の一次巻線には、一
次電流を断続するスイッチング素子Q1と、このスイッ
チング素子Q1を制御する電源制御IC2が設けられて
おり、スイッチング素子Q1によって断続された一次電
流によってコンバータトランス3の二次巻線に交番電圧
が誘起される。そして、この二次巻線に誘起された誘起
出力をダイオードD1及び平滑コンデンサC1から成る整
流平滑回路4により整流・平滑してゲート電圧Vgを得
るようにしている。そして、このゲート電圧Vgは、出
力端子5を介してスキャンドライバ68(図2参照)
と、一点破線で囲って示した制御回路66に出力され
る。
【0026】制御回路66は、コンパレータ12と、温
度検出回路13により構成される。温度検出回路13
は、例えばサーミスタ等の温度検出素子を有し、FED
パネル69の内部又はその周囲に温度検出を行い、その
温度検出結果に応じた検出電圧をコンパレータ12の逆
相入力端子(−)に入力するようにされる。
【0027】コンパレータ12は、入力端子11を介し
て入力されるゲート電圧Vgを抵抗R1,R2により分圧
した分圧電圧が正相入力端子(+)に入力されており、
このゲート電圧Vgを分圧した分圧電圧と、温度検出回
路13の検出電圧との比較結果を比較電圧として出力す
るようにされる。
【0028】そして、このコンパレータ12から出力さ
れる比較電圧が制御電圧として、制御回路66の出力端
子14−スイッチング電源67の入力端子8を介して電
源制御IC2にフィードバックされ、電源制御IC22
は、この制御電圧に基づいてスイッチング素子Q1のス
イッチング動作を制御するようにしている。
【0029】このように本実施の形態では、制御回路6
6においてスイッチング電源67から出力されるゲート
電圧Vgと、温度検出回路13の温度検出結果により得
られる検出電圧とをコンパレータ12によって比較し、
その比較結果により得られる比較電圧をスイッチング電
源67にフィードバックするようにしている。つまり、
制御回路66により、スイッチング電源67のスイッチ
ング動作を直接制御して、スイッチング電源67からF
EDパネル69の温度変化に応じた適正レベルのゲート
電圧Vgを直接出力できるようにしている。
【0030】従って、このような本実施の形態によれ
ば、従来のようにゲート電源111から出力される電圧
Vggを、適正なゲート電圧Vgに調整するゲート電圧制
御回路110を設ける必要が無く、ゲート電圧制御回路
110においてゲート電源111からの電圧Vggを適正
なゲート電圧Vgに降圧するための電圧調整を行う必要
がない。これにより、従来、ゲート電圧制御回路110
において発生していたゲート電源111からの電圧Vgg
とゲート電圧Vgの電位差(Vgg−Vg)分の電力損失
(Ig×(Vgg−Vg))が発生しないものとなる。
【0031】特に、実際のFEDの使用条件を考えた場
合は、常温(25℃)付近で使用されることから、図4
に示すように、スイッチング電源67の電力変換効率が
常温(25℃)において最も良くなるように、例えばコ
ンバータトランス3の巻線数やスイッチング素子Q1の
スイッチング周波数などを設定すれば、通常の使用条件
下において、電圧調整回路で発生する電力損失をより削
減することが可能になる
【0032】また本実施の形態のスイッチング電源67
では、コンバータトランス3の二次巻線の所定巻線位置
にタップが設けられており、このタップから得られる二
次側出力をダイオードD2及び平滑コンデンサC2から成
る整流平滑回路6により整流・平滑し、この電圧をカソ
ード電圧Vcとして出力端子8を介してデータドライバ
64に出力するようにしている。このようにすれば、例
えばゲート電圧用のゲート電源と、カソード電圧用のカ
ソード電源をそれぞれ設ける場合に比べて電源部の構成
を簡略化することができる。
【0033】なお、この場合のカソード電圧Vcは、例
えばFEDのカットオフ電圧(発光開始電圧)をVth、
カットオフ電圧のバラツキを考慮した電圧αとした時
に、(Vc=Vg−Vth+α)となるように、例えば常
温時においてコンバータトランス3の一次巻線の巻線
数、及び二次巻線全体の巻線数とタップ−アース間の巻
線数の巻線比などを設定すると、FEDの動作可能な温
度範囲内において、FEDパネル69の漏れ発光を防止
することができると共に、カソードにおける無効な消費
電力の発生を抑制することも可能にされる。
【0034】また、本実施の形態では、サーミスタ等に
より構成した温度検出回路13によってFEDパネル6
9の周囲温度又は内部温度の検出を行い、検出される温
度変化に基づいてスイッチング電源67から出力される
ゲート電圧Vg(及びカソード電圧Vc)をコントロール
しているが、これはあくまでも一例であり、本発明はこ
のような構成に限定されるものでない。例えば、周囲の
温度変化は、上記図5に示した抵抗層102の抵抗値に
よって検出することができることから、例えば抵抗層1
02の抵抗値をモニタしたり、或いはカソード電極10
2から放出される放出電流(エミッション電流)の電流
値を検出して温度変化を把握するようにしてもよい。但
し、エミッション電流により温度変化を把握する場合
は、表示画像によっても電流値が変化するので、その場
合は例えばブランキング期間(画像の非表示期間)など
を利用して1フレーム単位で電流検出を行うようにれば
良い。
【0035】また、図3に示したスイッチング電源67
はあくまでも一例であり、本発明のスイッチング電源
は、このような構成に限定されるものでない。例えば本
実施の形態では他励式のスイッチング電源を例に挙げて
いるが、自励式のスイッチング電源によって構成するこ
とも可能である。また、コンバータトランス3の二次側
からは、ゲート電圧Vgだけを出力するようにしてもよ
い。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の電界放出
型表示装置においては、温度検出手段からの検出電圧と
スイッチング電源から出力されるゲート電圧とに基づい
て、制御手段によってスイッチング電源のスイッチング
動作を直接制御することで、温度変化に応じた適正レベ
ルのゲート電圧をスイッチング電源から直接出力できる
ようにしている。これにより、従来、ゲート電源から出
力される電圧を画像表示部の周囲温度に応じた適正なゲ
ート電圧に降圧する際に発生していた電力損失を削減す
ることが可能になり、それだけ電力効率の良い電界放出
型表示装置を提供することができる。また、従来、ゲー
ト電源から出力される電圧を画像表示部の周囲温度に応
じた適正なゲート電圧に降圧するのに必要であった電圧
調整回路も不要になるので、それだけ回路規模を簡略化
を図ることが可能になる。
【0037】また、スイッチング電源からゲート電圧と
カソード電圧を出力できるように構成すれば、例えばゲ
ート電圧用のゲート電源と、カソード電圧用のカソード
電源をそれぞれ設ける場合に比べて電源部の構成を簡略
化することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の本実施の形態とされるFEDの斜視図
である。
【図2】本実施の形態とされるFEDのブロック図であ
る。
【図3】本実施の形態のスイッチング電源と制御回路の
構成を示したブロック図である。
【図4】スイッチング電源の温度変化と電力変換効率の
関係を示した図である。
【図5】電界放出カソードの構成を説明するための図で
ある。
【図6】従来のゲート電圧制御回路の内部構成を示した
ブロック図である。
【符号の説明】
1 8 11 入力端子、2 電源制御IC、3 コン
バータトランス、46 整流平滑回路、5 7 14
出力端子、12 コンパレータ、13 温度検出回路、
31 カソード基板、32 アノード基板、33 スペ
ーサ、34−1〜34−4 カソード電極、35−1
35−2 ゲート電極、36−1〜36−5 アノード
電極、37 蛍光体ドット、61 信号入力バッファ、
62コントローラ、63 表示用RAM、64 データ
ドライバ、65 アノード電極/アノードスイッチ回
路、66 制御回路、67 スイッチング電源、68ス
キャンドライバ、69 FEDパネル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 六車 雄 千葉県茂原市大芝629 双葉電子工業株式 会社内 Fターム(参考) 5C036 EE19 EF06 EF08 EG02 EG12 EG47 5C058 AA03 BA06 BA35 CA14 5C080 AA01 BB05 CC03 DD22 DD26 JJ02 JJ03 JJ05 JJ06

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電界放出を行うエミッタを有するカソー
    ド電極と上記エミッタから電子を放出させるためのゲー
    ト電極が絶縁層を介して配設されている第1の基板と、
    該第1の基板に対向配置され、蛍光体が塗布されたアノ
    ード電極が形成されている第2の基板とから成る電界放
    出型の画像表示部を備えた電界放出型表示装置におい
    て、 上記ゲート電極に供給するゲート電圧を発生するスイッ
    チング電源と、 上記画像表示部の周囲または内部の温度を検出する温度
    検出手段と、 上記温度検出手段から出力される検出電圧と、上記スイ
    ッチング電源から出力されるゲート電圧との比較を行
    い、その比較結果に基づいて、上記スイッチング電源の
    スイッチング動作を制御する制御手段と、 を備えていることを特徴とする電界放出型表示装置。
  2. 【請求項2】 上記スイッチング電源は、上記ゲート電
    圧と共に、上記カソード電極に供給するカソード電圧を
    発生することを特徴とする請求項1に記載の電界放出型
    表示装置。
JP2000167551A 2000-06-05 2000-06-05 電界放出型表示装置 Pending JP2001350443A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000167551A JP2001350443A (ja) 2000-06-05 2000-06-05 電界放出型表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000167551A JP2001350443A (ja) 2000-06-05 2000-06-05 電界放出型表示装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001350443A true JP2001350443A (ja) 2001-12-21

Family

ID=18670690

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000167551A Pending JP2001350443A (ja) 2000-06-05 2000-06-05 電界放出型表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001350443A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006106144A (ja) * 2004-09-30 2006-04-20 Toshiba Corp 表示装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006106144A (ja) * 2004-09-30 2006-04-20 Toshiba Corp 表示装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7109955B2 (en) Apparatus and method for driving multi-color light emitting display panel
JPH0728414A (ja) 電子ルミネッセンス表示システム
JP2005326830A (ja) 表示装置
US20070109230A1 (en) Electron emission display device and method of driving the same
JP4424622B2 (ja) 発光装置及び表示装置
JPH0992131A (ja) 電界放出型表示装置
JP2003122305A (ja) 有機el表示装置およびその制御方法
JP2001350443A (ja) 電界放出型表示装置
US7710362B2 (en) Electron emission display (EED) and method of driving the same
US20060267507A1 (en) Electron emission display and method of controlling voltage thereof
JP2001350444A (ja) 電界放出型表示装置
US7863823B2 (en) Method of improving uniformity of brightness between pixels in electron emission panel
JP3661046B2 (ja) 蛍光表示管のフィラメント電圧制御装置
JP2000206925A (ja) 平面型表示装置
JPH1115431A (ja) 電界放出型ディスプレイ装置
EP1420386B1 (en) Display device and drive control method therefor
US7138761B2 (en) Field emission display and driving method thereof
JP2001051645A (ja) 画像表示装置
JP2006337484A (ja) 画像表示装置
JP2006523858A (ja) 表示装置
JP2001202059A (ja) 冷陰極発光素子の駆動方法、冷陰極発光素子の駆動回路およびディスプレイ装置
RU2244982C2 (ru) Вакуумный люминесцентный индикатор
KR20020085204A (ko) 전계 방출 표시소자
KR20060114483A (ko) 전자방출소자의 구동장치 및 그 구동방법
JP2001202058A (ja) 冷陰極発光素子の駆動方法、冷陰極発光素子の駆動回路およびディスプレイ装置