JP2001347838A

JP2001347838A - 車両用サンシェード装置

Info

Publication number: JP2001347838A
Application number: JP2001121626A
Authority: JP
Inventors: Kerupuru Michael; ケルプルミヒャエル; Horst-Martin Schulz; シュルツホルスト−マルティーン
Original assignee: Webasto Japan Co Ltd
Current assignee: Webasto Japan Co Ltd
Priority date: 2000-04-19
Filing date: 2001-04-19
Publication date: 2001-12-18
Also published as: DE10019644B4; DE10019644A1

Abstract

(57)【要約】【課題】均一な巻取挙動および小さい巻取径を達成で
き、巻上ブラインドウェブの十分な剛性および良好な遮
音性および断熱性を保証し、簡単、コンパクト且つ軽量
にサンシェード装置を構成する。【解決手段】巻上ブラインドウェブ１２と、巻上ブラ
インドウェブ１２を巻取る装置１８とを有し、巻上ブラ
インドウェブ１２を、２つの平行な可撓性層１４，１６
から形成し、該可撓性層１４，１６を、巻取方向を横切
って延びる１つの周縁範囲２２で１つの層１４に固定さ
れ且つ巻取方向を横切って延びる他の周縁範囲２４で他
の１つの層１６に固定された、巻取方向を横切って延び
る可撓性ストリップ２０によって結合する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、特に、透明ルーフ
部分の下方に設置するための、巻上ブラインドウェブ
と、該巻上ブラインドウェブを巻取る装置とを有する車
両用サンシェード装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】この種のサンシェード装置は、例えば、
ドイツ特許第１９７４５８６６号から公知であり、この
場合、巻上ブラインド・ウェブは、一層に構成され、板
バネ状牽引バーに横方向へ結合され、前端に引張バーを
備えており、バーは、それぞれ、側方の案内レールに案
内されている。ドイツ特許第４４３１１１０号には、更
に、この種のサンシェード装置が記載されており、この
場合、巻上ブラインド・ウェブは、一層に構成され、端
面で、横方向へ延びる補強ストリップを備えている。

【０００３】ドイツ特許第４２１８３８０号には、外ラ
イニングと内ライニングとの間にピラミッド状支持要素
を有するフォーム材製支持手段を設けた形式の自動車用
折畳カバーが記載されている。ドイツ特許第１９８０８
６７８号には、気密に閉鎖された可撓性材料製中空部材
を有する、自動車のスライドルーフのサンシェードが記
載されている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】冒頭に述べた巻取式サ
ンシェード装置には、補強要素が、一緒に巻取り得ない
補足構造部材として構成され、従って、上記構造部材の
案内のための補足機構を設置しなければならないという
欠点がある。補強材の巻取は、不調和な巻取挙動を招
く。更に、不十分な遮音性および断熱性が得られるに過
ぎない。更に、補強部材が、余分な構造スペースを必要
とする。本発明の課題は、均一な巻取挙動および小さい
巻取径を達成でき、引出状態において、巻上ブラインド
ウェブの十分な剛性および良好な遮音性および断熱性を
保証する巻取式サンシェード装置を創成することにあ
る。更に、サンシェード装置をできる限り簡単に、コン
パクトに且つ軽量に構成することを意図する。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この課題は、本発明にも
とづき、請求項１に開示の如き車両用サンシェード装置
によって解決される。すなわち、請求項１にかかる本発
明は、巻上ブラインドウェブと、該巻上ブラインドウェ
ブを巻取る装置とを有する車両用サンシェード装置にお
いて、前記巻上ブラインドウェブが、２つの平行な可撓
性層から形成され、該可撓性層が、巻取方向を横切って
延びる１つの周縁範囲で前記可撓性層の１つに固定され
且つ巻取方向を横切って延びる他の周縁範囲で前記可撓
性層の他の１つに固定された、巻取方向を横切って延び
る可撓性ストリップによって結合されていることを特徴
とする。

【０００６】本発明に係るこの解決法の場合、構造部材
を補足する必要はなく、しかも、引出状態において、巻
上ブラインドの良好な剛性を達成できる。更に、２層構
成によって、良好な遮音性および断熱性が得られる。別
個の剛な補強部材の設置の必要性がないので、均一な巻
取挙動、良好な巻取径、軽量性およびコンパクト性が得
られる。本発明の有利な実施例を従属請求項に示したす
なわち、前記双方の可撓性層は、該可撓性層を重畳し且
つ前記可撓性ストリップを前記可撓性層の間で該層と平
行に位置することによって休止位置を形成するように構
成することができる。

【０００７】また、双方の可撓性層は、引出状態では、
相互に相対的に摺動できるように構成することができ
る。前記可撓性ストリップは、前記可撓性層の上記の相
互摺動時に上昇され、かくして、前記可撓性層を相互に
離隔された動作位置に駆動するのに十分な剛性を有する
よう構成することができる。また、前記可撓性ストリッ
プは、動作位置では、双方の可撓性層に対してほぼ垂直
をなすように構成することができる。

【０００８】双方の可撓性層は、休止位置では、巻取り
得るように構成することができる。双方の可撓性層およ
び前記可撓性ストリップは、同一材料から構成すること
ができる。また、双方の可撓性層および前記可撓性スト
リップは、織物材料から構成することができる。前記巻
取装置は、予圧されたロールによって構成することがで
きる。サンシェード装置は、透明ルーフ範囲の下方に設
置するように構成することができる。

【０００９】前記可撓性ストリップは、巻取方向へ本質
的に等間隔で配置されるように構成することができる。
また、前記可撓性ストリップは、前記可撓性層に平行な
位置において、層平面内にキャンバーを有するように構
成することができる。そして、前記可撓性ストリップ
は、前記可撓性層に関して本質的に垂直な位置におい
て、横方向キャンバーを形成するように構成することが
できる。前記可撓性層の１つの層の前端および他の層の
後端の近傍には、引張バーが設けてあり、このうち１つ
の引張バーは、ブラインドウェブの引出に役立ち、他の
引張バーは、双方の可撓性層の相互引張に役立つように
構成することができる。

【００１０】

【発明の実施の形態】以下に、添付の図面を参照して本
発明の実施形態を詳細に説明する。図１〜３に示した如
く、サンシェード装置１０は、上部層１４および下部層
１６からなる巻上ブラインドウェブ１２と、適切な態様
で、例えば、バネによって予圧され巻上ブラインドウェ
ブ１２を巻取るロール１８とを含む。双方の層１４，１
６は、巻取方向に対して直角に（横切って）延びる１つ
の周縁範囲２２で１つの層１４に固定され且つ巻取方向
に対して直角に（横切って）延びる他の周縁範囲２４で
他の１つの層１６に固定されている、巻取方向に対して
直角に（横切って）延びる複数のストリップ２０によっ
て結合されている。

【００１１】巻取方向または縦方向に関して、ストリッ
プ２０を本質的に等間隔で配置するのが好ましい。この
場合、上部層１４および下部層１６のストリップ２０の
固定点の間隔は、異なる径にもとづき巻取時に生ずる差
異が補償されるよう変更する。双方のブラインド層１
４，１６およびストリップ２０は、何れも、可撓性材料
（好ましくは、織物材料）から構成され、この場合、す
べての要素について、同一材料を使用できる。

【００１２】双方の可撓性層１４，１６における可撓性
ストリップ２０の固定は、例えば、接着、溶接または縫
付によって行うことができる。図１，２において、ブラ
インドウェブ１２は、層１４，１６が重畳し且つストリ
ップ２０が層１４，１６の間で層１４，１６に平行に位
置する、いわゆる、休止位置にある。この休止位置で
は、サンシェード装置１０の上方の透明範囲が開放され
るよう、図１のブラインドウェブをほぼ均一の巻取挙動
でロール１８に巻取ることができる。この場合、特に、
車両ルーフの透明範囲、例えば、スライドルーフまたは
チルトルーフの可動な透明カバーが対象となる。

【００１３】図２に示した位置では、ブラインドウェブ
１２は、かかるものとして、なお休止位置にあり、即
ち、ブラインドウェブ１２が予圧力に抗してロール１８
によって既に本質的に引出されているが、双方の層１
４，１６は、なお、重畳している。図３に、いわゆる動
作位置に置かれたブラインドウェブ１２を示した。この
場合、双方の可撓性層１４，１６は、図２，３に２６，
２８で示した点に対応する張力を導入することによっ
て、相互に本質的に平行に摺動される。

【００１４】この場合、ストリップ２０は、層１４，１
６の上記の相互摺動時に双方の層１４，１６に関して休
止位置から上昇し、かくして、層１４，１６を図３に示
した動作位置において相互に引離すのに十分な剛性を有
するよう構成されている。この場合、ストリップ２０
は、最終的に、双方の層１４，１６に対してほぼ垂直を
なす。この動作位置では、ブラインドウェブ１２の良好
な遮音性および断熱性および十分な剛性が補償される。
図４〜６に示した他の実施例の場合、可撓性ストリップ
２０は、緊張状態のブラインドに横方向キャンバーを与
えるのに役立つ。このため、ストリップ２０は、図４に
示した如く、双方の層１４，１６の非緊張状態では、平
面図で見てＸ−Ｙ平面内で湾曲される。下部層１６に固
定された上部引張バー２６を上部層１４の後部範囲にロ
ール１８の近傍に固定された後部引張バー２８に対して
相対的に摺動することによって、上記キャンバーは、Ｙ
−Ｚ平面内の横方向キャンバーに変換され（図５）、こ
の場合、ストリップ２０は、平面図で見て、平行に配列
される（図６）。

【００１５】後部引張バー２８に対する前部引張バー２
６の相対摺動は、引出時に後部引張バー２８を終点位置
に達する直前に位置不変のストッパに当接させ、他方、
前部位置バー２６をなお少量だけ更に前方へ引張するこ
とによって達成するのが好ましい。即ち、補強要素とし
て作用する可撓性ストリップ２０を含むブラインドウェ
ブ１２の本発明に係る２層構造によって、ブラインドウ
ェブ１２は、１層構造に比して補強され、更に、遮音性
および断熱性が改善され、この場合、しかも、巻取挙動
が損なわれることはなく、更に、異なる材料からなる別
個の剛な部材を設ける必要がないので、サンシェード装
置の機械的複雑性が増大することはない。

【００１６】

【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、均
一な巻取挙動および小さい巻取径を達成でき、引出状態
において巻上ブラインドウェブの十分な剛性および良好
な遮音性および断熱性を保証することができ、更に、サ
ンシェード装置をできる限り簡単に、コンパクトに且つ
軽量に構成することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】休止位置の巻取状態の本発明に係るサンシェー
ド装置の縦断面図である。

【図２】休止位置の引出状態の図１のサンシェード装置
の図面である。

【図３】動作位置の引出状態の図１のサンシェード装置
の図面である。

【図４】引出したが緊張されてない状態の別の実施形態
の略平面図である。

【図５】緊張状態の図４の実施形態の略斜視図である。

【図６】緊張状態の図４の実施形態の略平面図である。

【符号の説明】

１０サンシェード装置１２巻上ブラインドウェブ１４上部層（可撓性層）１６下部層（可撓性層）１８ロール２０ストリップ（可撓性ストリップ）２２ストリップの周縁範囲２４ストリップの周縁範囲２６前部引張バー２８後部引張バー

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】巻上ブラインドウェブ（１２）と、該巻
上ブラインドウェブ（１２）を巻取る装置（１８）とを
有する車両用サンシェード装置において、前記巻上ブラインドウェブ（１２）が、２つの平行な可
撓性層（１４，１６）から形成され、該可撓性層（１
４，１６）が、巻取方向を横切って延びる１つの周縁範
囲（２２）で前記可撓性層の１つ（１４）に固定され且
つ巻取方向を横切って延びる他の周縁範囲（２４）で前
記可撓性層の他の１つ（１６）に固定された、巻取方向
を横切って延びる可撓性ストリップ（２０）によって結
合されていることを特徴とする車両用サンシェード装
置。
【請求項２】双方の可撓性層（１４，１６）が、該可
撓性層（１４，１６）を重畳し且つ前記可撓性ストリッ
プ（２０）を前記可撓性層（１４，１６）の間で該層と
平行に位置することによって休止位置を形成することを
特徴とする請求項１に記載の車両用サンシェード装置。
【請求項３】双方の可撓性層（１４，１６）が、引出
状態では、相互に相対的に摺動できることを特徴とする
請求項２に記載の車両用サンシェード装置。
【請求項４】前記可撓性ストリップ（２０）が、前記
可撓性層（１４，１６）の上記の相互摺動時に上昇さ
れ、かくして、前記可撓性層（１４，１６）を相互に離
隔された動作位置に駆動するのに十分な剛性を有するよ
う構成されていることを特徴とする請求項３に記載の車
両用サンシェード装置。
【請求項５】前記可撓性ストリップ（２０）が、動作
位置では、双方の可撓性層（１４，１６）に対してほぼ
垂直をなすことを特徴とする請求項４に記載の車両用サ
ンシェード装置。
【請求項６】双方の可撓性層（１４，１６）が、休止
位置では、巻取り得ることを特徴とする請求項２〜５の
１つに記載の車両用サンシェード装置。
【請求項７】双方の可撓性層（１４，１６）および前
記可撓性ストリップ（２０）が、同一材料から構成され
ていることを特徴とする請求項１〜６の１つに記載の車
両用サンシェード装置。
【請求項８】双方の可撓性層（１４，１６）および前
記可撓性ストリップ（２０）が、織物材料から構成され
ていることを特徴とする請求項１〜７の１つに記載の車
両用サンシェード装置。
【請求項９】前記巻取装置（１８）が、予圧されたロ
ールであることを特徴とする請求項１〜８の１つに記載
の車両用サンシェード装置。
【請求項１０】サンシェード装置（１０）が、透明ル
ーフ範囲の下方に設置するよう構成されていることを特
徴とする請求項１〜９の１つに記載の車両用サンシェー
ド装置。
【請求項１１】前記可撓性ストリップ（２０）が、巻
取方向へ本質的に等間隔で配置されていることを特徴と
する請求項１〜１０の１つに記載の車両用サンシェード
装置。
【請求項１２】前記可撓性ストリップ（２０）が、前
記可撓性層（１４，１６）に平行な位置において、層平
面内にキャンバーを有することを特徴とする請求項１〜
１１の１つに記載の車両用サンシェード装置。
【請求項１３】前記可撓性ストリップ（２０）が、前
記可撓性層（１４，１６）に関して本質的に垂直な位置
において、横方向キャンバーを形成することを特徴とす
る請求項１〜１２の１つに記載の車両用サンシェード装
置。
【請求項１４】前記可撓性層の１つの層（１６）の前
端および他の層（１４）の後端の近傍には、引張バー
（２６，２８）が設けてあり、このうち１つの引張バー
（２６）は、ブラインドウェブ（１２）の引出に役立
ち、他の引張バー（２８）は、双方の可撓性層（１４，
１６）の相互引張に役立つことを特徴とする請求項１〜
１３の１つに記載の車両用サンシェード装置。