JP2001335785A - 一酸化炭素除去装置 - Google Patents

一酸化炭素除去装置

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JP2001335785A JP2000159591A JP2000159591A JP2001335785A JP 2001335785 A JP2001335785 A JP 2001335785A JP 2000159591 A JP2000159591 A JP 2000159591A JP 2000159591 A JP2000159591 A JP 2000159591A JP 2001335785 A JP2001335785 A JP 2001335785A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】構造が簡素で小型の一酸化炭素除去装置を提供
する。 【解決手段】反応器本体1と、反応器本体の内部に設け
られ、酸化触媒が充填されて、一酸化炭素含有ガスが通
過する第1の流路2と、反応器本体の内部に設けられ、
酸化剤が通過する第2の流路3と、第1の流路と第2の
流路とを仕切り、第2の流路を通過する酸化剤が第1の
流路に流入する酸化剤噴出開口部9を有する仕切板4
と、を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料電池システム
等に用いられる一酸化炭素除去装置に関し、特に構造が
簡素で小型の一酸化炭素除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】燃料電池システムは、燃料が有するエネ
ルギを直接電気エネルギに変換する装置であり、電解質
膜を挟んで設けられた一対の電極のうちの陰極(燃料
極)側に水素リッチガスを供給するとともに、他方の陽
極(酸化剤極)側に空気などの酸素含有ガスを供給し、
これら一対の電極の電解質膜側の表面で生じる下記の電
気化学反応を利用して電極から電気エネルギを取り出す
ものである。
【0003】
【化1】 陰極反応:H→2H+2e 陽極反応:2H+2e+(1/2)O→HO 起電燃料となる水素リッチガスを生成する装置として、
メタノールを水蒸気改質して水素を多量に含む燃料ガス
とする改質器が用いられ、酸素を含有する酸化剤ガスを
生成する装置として、空気を取り入れて圧縮空気とする
圧縮機が用いられる。そして、圧縮機からの圧縮空気を
アフタークーラ等で冷却したのち燃料電池の陽極へ供給
する一方で、燃料タンクから改質器へメタノールガスを
送り、当該改質器にて改質された水素リッチガスを燃料
電池の陰極へ供給する。
【0004】こうした燃料電池システムは、二次電池に
よる電気自動車に比べ、走行可能距離や燃料のインフラ
ストラクチャの整備条件等の点で有利であることから、
車両用駆動電源への採用が検討されている。
【0005】ところで、改質反応により生成された改質
ガスには、水素および二酸化炭素の他に、微量の未改質
燃料ガスや一酸化炭素などの不純物が含まれている。こ
のような未改質燃料ガスや一酸化炭素などの不純物を含
んだガスをそのまま燃料電池へ供給すると、燃料電池の
電極触媒として常用されている白金が被毒し、触媒活性
が失われて電池性能が低下するといった問題がある。
【0006】そこで、生成された改質ガスを一酸化炭素
除去装置に通すことで一酸化炭素濃度を低下させること
が行われている。こうした一酸化炭素除去装置を燃料電
池システムに設けることにより、電池性能の低下が防止
されるとともに、改質ガス中の水素がより高純度化され
るので、発電効率も向上する。
【0007】従来の一酸化炭素除去装置としては、特開
平8−47621号公報に開示されたものが知られてい
る。この一酸化炭素除去装置では、一酸化炭素除去装置
に酸化剤を導入する場合、反応器内で発生する発熱量を
分散し、温度分布のばらつきを小さくするために反応器
を直列に複数設置し、それぞれの反応器の入口部分にお
いて酸化剤を導入する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記一
酸化炭素除去装置では、直列に複数設置した反応器の一
酸化炭素含有ガスの流れ方向の上流に、酸化剤を該ガス
に均一に混合させるための酸化剤混合部を設置する必要
があったので、装置全体の容積が大きくなるという問題
があった。
【0009】また、複数の反応器と酸化剤混合器を接合
する必要があるので、装置の構成が複雑になるという問
題があった。
【0010】本発明は、このような従来技術の問題点に
鑑みてなされたものであり、構造が簡素で小型の一酸化
炭素除去装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明によれば、反応器本体と、前記反応器本体の
内部に設けられ、酸化触媒が充填されて、一酸化炭素含
有ガスが通過する第1の流路と、前記反応器本体の内部
に設けられ、酸化剤が通過する第2の流路と、前記第1
の流路と第2の流路とを仕切り、前記第2の流路を通過
する酸化剤が前記第1の流路に流入する酸化剤噴出開口
部を有する仕切板と、を備えた一酸化炭素除去装置が提
供される。
【0012】この請求項1記載の発明によれば、ごく小
さい容積の酸化剤流路によって酸化剤を一酸化炭素含有
ガスに混合できるので、酸化剤混合部を設置するよりも
一酸化炭素除去装置の容積を小さくすることができる。
また、複数の反応器と酸化剤混合部とを一体化できるの
で、一酸化炭素除去装置の構成を簡素化し製造工程を少
なくできる。
【0013】上記発明においては特に限定されないが、
請求項2記載の一酸化炭素除去装置は、前記第1の流路
の一方の面に接するように冷媒が通過する第3の流路を
さらに備える。
【0014】この請求項2記載の発明によれば、冷媒に
より反応熱を除去する一酸化炭素除去装置においても、
ごく小さい容積の酸化剤流路によって酸化剤を一酸化炭
素含有ガスに混合できるので、酸化剤混合部を設置する
よりも一酸化炭素除去装置の容積を小さくすることがで
きる。また、複数の反応器と酸化剤混合部とを一体化で
きるので、一酸化炭素除去装置の構成を簡素化し製造工
程を少なくできる。
【0015】上記発明においては特に限定されないが、
請求項3記載の一酸化炭素除去装置は、前記酸化剤噴出
開口部の大きさが、一酸化炭素含有ガスの下流側に向か
って小さくされている。
【0016】また、請求項4記載の一酸化炭素除去装置
は、前記酸化剤噴出開口部の間隔が、一酸化炭素含有ガ
スの下流側に向かって大きくされている。
【0017】これら請求項3および4記載の発明によれ
ば、酸化剤混合部を設置するよりも一酸化炭素除去装置
の容積を小さくしながら、同時に酸化反応による該ガス
中の一酸化炭素量の減少に合わせて混合する酸化剤量が
減少することにより、該ガス中に酸化剤が過剰に存在し
たり、逆に不足したりすることを抑制し、反応器の効率
を高めることができる。これにより、一酸化炭素除去装
置の容積をさらに小さくすることができる。
【0018】なお、上記発明において前記酸化剤噴出開
口部の形状は特に限定されず、孔であってもスリットで
あっても良い。
【0019】
【発明の効果】請求項1、5および6記載の発明によれ
ば、ごく小さい容積の酸化剤流路によって酸化剤を一酸
化炭素含有ガスに混合できるので、酸化剤混合部を設置
するよりも一酸化炭素除去装置の容積を小さくすること
ができる。また、複数の反応器と酸化剤混合部とを一体
化できるので、一酸化炭素除去装置の構成を簡素化し製
造工程を少なくできる。
【0020】これに加えて、請求項2記載の発明によれ
ば、冷媒により反応熱を除去する一酸化炭素除去装置に
おいても、ごく小さい容積の酸化剤流路によって酸化剤
を一酸化炭素含有ガスに混合できるので、酸化剤混合部
を設置するよりも一酸化炭素除去装置の容積を小さくす
ることができる。また、複数の反応器と酸化剤混合部と
を一体化できるので、一酸化炭素除去装置の構成を簡素
化し製造工程を少なくできる。
【0021】また、請求項3および4記載の発明によれ
ば、酸化剤混合部を設置するよりも一酸化炭素除去装置
の容積を小さくしながら、同時に酸化反応による該ガス
中の一酸化炭素量の減少に合わせて混合する酸化剤量が
減少することにより、該ガス中に酸化剤が過剰に存在し
たり、逆に不足したりすることを抑制し、反応器の効率
を高めることができる。これにより、一酸化炭素除去装
置の容積をさらに小さくすることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。まず最初に、図10を参照しなが
ら、本発明の一酸化炭素除去装置の応用例としての燃料
電池システムを説明する。
【0023】図10は本発明の一酸化炭素除去装置を適
用した燃料電池システムの一例を示すブロック図であ
り、同図に示すように、燃料電池システム50は、メタ
ノールなどの炭化水素を水蒸気改質して水素リッチな改
質ガスを生成する改質器51と、水素ガスおよび酸素ガ
スを燃料ガスとして発電する燃料電池52と、改質ガス
に含まれた一酸化炭素を除去する一酸化炭素除去装置5
3と、一酸化炭素除去装置53および燃料電池52に酸
化剤である空気を供給するコンプレッサ54とを有す
る。
【0024】改質器51は、Cu−Zn系触媒やCu−
Cr系触媒などのメタノール改質触媒が収納された改質
反応部511と、この改質反応部511におけるメタノ
ール改質用触媒を適正温度に加熱するための加熱部51
2とを有する。そして、改質器51は、改質反応部51
1に水蒸気とメタノールガスとの供給を受け、改質反応
部511のメタノール改質用触媒による下記2段の改質
反応を進行させて、例えば水素濃度が75%前後の水素
リッチな改質ガスを生成し、水蒸気とともにこの改質ガ
スを下流に送り出す。
【0025】
【化2】CHOH→2H+CO CO+HO→H+CO この化学反応は、改質反応部511におけるメタノール
改質用触媒が例えば200〜300℃の適正温度の環境
下で進行する。このため、加熱部512に発熱エネルギ
ー源としてメタノールと水素ガスとを供給して燃焼さ
せ、その燃焼熱により改質反応部511を加熱する。な
お、この水素ガスには燃料電池52からの余剰水素ガス
が用いられる。
【0026】上記改質反応式から明らかなように、改質
器51から送り出される改質ガスは、水素ガスと二酸化
炭素ガスとでその大部分を占める混合ガスであるが、上
記改質反応の中間生成物である一酸化炭素ガスも0.1
〜5%前後含まれる。
【0027】一酸化炭素除去装置53は、改質器51か
らの改質ガスと、コンプレッサ54からの空気の供給を
受け、改質ガス中の一酸化炭素を酸化除去したのち、水
素リッチとなった改質ガスを燃料電池52に送り出す。
なお、一酸化炭素除去装置53の詳細な構成と一酸化炭
素の酸化除去については後述する。
【0028】燃料電池52は、水素イオンを選択的に透
過する電解質膜521、例えば固体高分子電解質膜をア
ノード522とカソード523とで狭持し、アノード5
22に供給される水素ガスと、カソード523に供給さ
れる空気との電気化学反応により起電力を呈する。
【0029】
【化3】 アノード反応:H→2H+2e カソード反応:2H+2e+(1/2)O→HO 上記アノード反応にて生成した水素イオンはH(xH
O)の水和状態で電解質膜521を透過(拡散)
し、この電解質膜521を透過した水素イオンはカソー
ド523で上記カソード反応に供される。この結果とし
て、燃料電池52は起電力を呈し、モータ等の外部負荷
に起電力を供給する。この場合、アノード522からは
余剰の水素ガスが改質器51の加熱部512に供給さ
れ、カソード523からは余剰の空気が大気に放出され
る。そして、加熱部512では、アノード522から供
給された改質ガス中の未使用水素ガスをメタノールとと
もに燃焼させる。
【0030】次に本実施形態の一酸化炭素除去装置53
の詳細な構成を説明する。図1は本発明の一酸化炭素除
去装置53の実施形態を示す断面図であり、同図に示す
ように、一酸化炭素除去装置53は、反応器本体1と、
改質器51から供給される一酸化炭素含有ガスが通過す
る触媒充填流路2と、コンプレッサ54から供給される
空気などの酸化剤が通過する酸化剤流路3と、これら両
流路2,3を隔てる仕切板4とを有する。
【0031】この仕切板4には、酸化剤流路3に供給さ
れた酸化剤を触媒充填流路2に導入するための酸化剤噴
出孔9が複数設けられている。また、触媒充填流路2の
内部に設けられたフィンの表面には、一酸化炭素を酸化
するための触媒がコーティングされている。
【0032】なお、一酸化炭素含有ガスへの酸化剤の拡
散性を向上させるためのフィン形状として、図2に示す
ようなオフセット型フィンや、図3に示すような多孔板
型フィンを用いても良い。
【0033】改質器51から供給される一酸化炭素含有
ガスは、入口管路5を通過して触媒充填流路2に導入さ
れる。これに対して、コンプレッサ54から供給される
酸化剤(空気)は、導入配管7を通過して途中で分岐し
たのち、酸化剤流路3に導入される。酸化剤流路3の導
入配管7に接続していない方の端部は、バー8により閉
塞されているため、酸化剤流路3に導入された酸化剤
は、酸化剤噴出孔9から触媒充填流路2に噴出する。
【0034】これにより、一酸化炭素含有ガスは、酸化
剤を同伴しながら触媒充填流路2を流れ、該ガスと酸化
剤とが混合される。そして、フィンの表面にコーティン
グされた触媒上では、一酸化炭素の酸化反応(CO+1
/2O→CO)が進行する。以上の工程により、目
的とする濃度まで一酸化炭素が除去されたガスは、出口
管路6を通じて燃料電池52のアノード522へ排出さ
れる。
【0035】本実施形態の一酸化炭素除去装置53で
は、酸化剤流路3はごく小さな容積で良いので、酸化剤
流路3を設置したとしても一酸化炭素除去装置53(実
質的には反応器本体1)の容積増大にはあまり影響しな
い。したがって、一般的な一酸化炭素除去装置において
設置されている、反応器本体の上流側の酸化剤混合部に
相当する容積を縮小することができる。
【0036】また、反応器本体と酸化剤混合部とを一体
化して製造できるため、複数の反応器本体と酸化剤混合
部とを接合する従来の一酸化炭素除去装置よりも製造工
程を少なくできる。
【0037】本発明の仕切板4は種々に改変することが
できる。図4乃至図7はそれぞれ本発明に係る仕切板の
実施形態を示す正面図である。
【0038】一酸化炭素含有ガスに酸化剤が過剰に存在
すると、副反応が活発になる。この副反応とは、例えば
メタノール改質においては、水素の酸化反応(H+1
/2O→HO)やメタノールの酸化反応(CH
H+3/2O→CO+2HO)である。こうした
副反応は大きな発熱をともなうので、触媒充填流路2の
内部、特に一酸化炭素除去装置の反応器本体1の入口直
後の部分の温度が上昇する。そして、この場所において
は一酸化炭素を生成する副反応である逆シフト反応(C
+H→CO+HO)が活発になるので、一酸化
炭素除去装置の効率が低下する。
【0039】一方、一酸化炭素含有ガス中の酸化剤が不
足すると、一酸化炭素の酸化反応が不完全となるため、
該ガス中の一酸化炭素濃度を目的とする濃度まで低減す
ることができない。
【0040】図4乃至図7に示す仕切板4の実施形態
は、こうした酸化剤の過不足を防止するものである。
【0041】図4に示す仕切板4には、一酸化炭素含有
ガスの流れの下流側に向かって径が小さくなるように酸
化剤噴出孔9が設けられている。このため、該ガスの流
れの下流側に向かって一酸化炭素量が減少するのにとも
ない、該ガスに混合される酸化剤の量が減少する。これ
により、該ガス中に酸化剤が過剰に存在したり、逆に不
足したりすることがなくなり、一酸化炭素除去効率の低
下の要因を抑制できるので、一酸化炭素除去装置の容積
をさらに縮小することができる。
【0042】図5に示す仕切板4には、一酸化炭素含有
ガスの流れの下流側に向かって密度が疎になるように酸
化剤噴出孔9が設けられている。このため、該ガスに混
合される酸化剤の量は、該ガスの流れの下流側に向かっ
て少なくなる。これにより、図4に示す実施形態と同様
に、一酸化炭素除去装置の反応器の効率が高まり、一酸
化炭素除去装置の容積をさらに小さくすることができ
る。
【0043】図6に示す仕切板4には、一酸化炭素含有
ガスの流れの下流側に向かって幅が小さくなるように酸
化剤噴出スリット9aが設けられている。このため、該
ガスに混合される酸化剤の量は、該ガスの流れの下流側
に向かって少なくなる。これにより、図4および図5に
示す実施形態と同様に、一酸化炭素除去装置の反応器の
効率が高まり、一酸化炭素除去装置の容積をさらに小さ
くすることができる。
【0044】さらに、図7に示す仕切板4には、一酸化
炭素含有ガスの流れの下流側に向かって密度が疎となる
ように酸化剤噴出スリット9aが設けられている。この
ため、該ガスに混合される酸化剤の量は、該ガスの流れ
の下流側に向かって少なくなる。これにより、図4乃至
図6に示す実施形態と同様に、一酸化炭素除去装置の反
応器の効率が高まり、一酸化炭素除去装置の容積をさら
に小さくすることができる。
【0045】本発明の一酸化炭素除去装置はさらに改変
することができる。図8は本発明の一酸化炭素除去装置
の他の実施形態を示す断面図であり、この一酸化炭素除
去装置53は、反応器本体10と、一酸化炭素含有ガス
が通過する触媒充填流路11と、酸化剤が通過する酸化
剤流路12と、冷媒が通過する冷媒流路13と、触媒充
填流路11と酸化剤流路12とを隔てる仕切板14と、
触媒充填流路11と冷媒流路13とを隔てる仕切板16
とを有する。
【0046】触媒充填流路11と酸化剤流路12とを隔
てる仕切板14には、酸化剤を触媒充填流路13に導入
するための酸化剤噴出孔15が複数設けられている。こ
の仕切板14は、図4乃至図7に示す実施形態の仕切板
を用いても良い。触媒充填流路11の内部は、図1に示
す実施形態と同様に、表面に一酸化炭素を酸化するため
の触媒がコーティングされたフィンが設けられている。
【0047】一酸化炭素含有ガスは、入口管路22を通
過して触媒充填流路11に導入される。これに対して、
酸化剤は、導入配管18を通過して途中で分岐したの
ち、酸化剤流路12に導入される。
【0048】酸化剤流路12の導入配管18に接続して
いない方の端部はバー20により閉塞されているため、
酸化剤流路12に導入された酸化剤は、酸化剤噴出孔1
5から触媒充填流路11に噴出する。
【0049】これにより、一酸化炭素含有ガスは、酸化
剤を同伴しながら触媒充填流路11を流れ、該ガスと酸
化剤が混合される。そして、触媒充填流路11の内部に
設置されたフィンの表面にコーティングされた触媒上で
は、一酸化炭素の酸化反応が進行し、目的とする濃度ま
で一酸化炭素が除去されたガスは、出口管路17を通じ
て燃料電池52へ排出される。
【0050】一方、冷媒は導入配管21を通過して途中
で分岐したのち、冷媒流路13に導入される。ここで、
冷媒は仕切板16を介して触媒充填流路11と接してい
るため、触媒充填流路11を通過する一酸化炭素含有ガ
スと熱交換したのち、排出管19から排出される。
【0051】なお、触媒充填流路11の内部においては
発熱反応が進行するため、温度分布にばらつきが生じ
る。例えばメタノール改質の場合、一酸化炭素の酸化反
応の他に主としてメタノールや水素の酸化反応が起こる
ため大きな温度分布が生じ、触媒の最適温度領域から外
れた高温の領域においては上述した副反応が活発になる
ため、反応器の効率が低下する。
【0052】しかしながら、本実施形態のように、冷媒
で反応熱を除去することで、温度分布のばらつきが小さ
くなり、一酸化炭素除去装置の反応器の効率を高めるこ
とができる。この温度分布の改善結果を図9に示す。
【0053】なお、本実施形態において設けた酸化剤流
路12は、ごく小さな容積で良いので、酸化剤流路12
を設置することは一酸化炭素除去装置53(実質的には
反応器本体10)の容積増大にはあまり影響しない。し
たがって、冷媒で反応熱を除去し反応器を高効率にでき
る一酸化炭素除去装置においても、一般的な一酸化炭素
除去装置において設置されている、反応器本体の上流側
の酸化剤混合部に相当する容積を縮小することができ
る。また、反応器本体と酸化剤混合部とを一体化して製
造できるため、複数の反応器本体と酸化剤混合部とを接
合する従来の一酸化炭素除去装置よりも製造工程を少な
くできる。
【0054】なお、以上説明した実施形態は、本発明の
理解を容易にするために記載されたものであって、本発
明を限定するために記載されたものではない。したがっ
て、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技
術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一酸化炭素除去装置の実施形態を示す
断面図である。
【図2】図1に示す一酸化炭素除去装置の触媒充填流路
に用いられるオフセット型フィンを示す斜視図である。
【図3】図1に示す一酸化炭素除去装置の触媒充填流路
に用いられる多孔板型フィンを示す斜視図である。
【図4】本発明の一酸化炭素除去装置に用いられる仕切
板の変形例を示す正面図である。
【図5】本発明の一酸化炭素除去装置に用いられる仕切
板の他の変形例を示す正面図である。
【図6】本発明の一酸化炭素除去装置に用いられる仕切
板のさらに他の変形例を示す正面図である。
【図7】本発明の一酸化炭素除去装置に用いられる仕切
板のさらに他の変形例を示す正面図である。
【図8】本発明の一酸化炭素除去装置の他の実施形態を
示す断面図である。
【図9】図8に示す実施形態の温度分布を示すグラフで
ある。
【図10】本発明の一酸化炭素除去装置を適用した燃料
電池システムの一例を示すブロック図である。
【符号の説明】 50…燃料電池システム 51…改質器 52…燃料電池 53…一酸化炭素除去装置 1,10…反応器本体 2,11…触媒充填流路 3,12…酸化剤流路 4,14…仕切板 9,9a,15…酸化剤噴出孔,酸化剤噴出スリット
(酸化剤噴出開口部) 13…冷媒流路 54…コンプレッサ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】反応器本体と、 前記反応器本体の内部に設けられ、酸化触媒が充填され
    て、一酸化炭素含有ガスが通過する第1の流路と、 前記反応器本体の内部に設けられ、酸化剤が通過する第
    2の流路と、 前記第1の流路と第2の流路とを仕切り、前記第2の流
    路を通過する酸化剤が前記第1の流路に流入する酸化剤
    噴出開口部を有する仕切板と、を備えた一酸化炭素除去
    装置。
  2. 【請求項2】前記第1の流路の一方の面に接するように
    冷媒が通過する第3の流路をさらに備えた請求項1記載
    の一酸化炭素除去装置。
  3. 【請求項3】前記酸化剤噴出開口部の大きさが、一酸化
    炭素含有ガスの下流側に向かって小さくされた請求項1
    または2記載の一酸化炭素除去装置。
  4. 【請求項4】前記酸化剤噴出開口部の間隔が、一酸化炭
    素含有ガスの下流側に向かって大きくされた請求項1ま
    たは2記載の一酸化炭素除去装置。
  5. 【請求項5】前記酸化剤噴出開口部が孔である請求項1
    乃至4記載の一酸化炭素除去装置。
  6. 【請求項6】前記酸化剤噴出開口部がスリットである請
    求項1乃至4記載の一酸化炭素除去装置。
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