JP2001316022A - カールシート補正装置とこのカールシート補正装置を備えた画像形成装置 - Google Patents

カールシート補正装置とこのカールシート補正装置を備えた画像形成装置

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JP2001316022A
JP2001316022A JP2000140134A JP2000140134A JP2001316022A JP 2001316022 A JP2001316022 A JP 2001316022A JP 2000140134 A JP2000140134 A JP 2000140134A JP 2000140134 A JP2000140134 A JP 2000140134A JP 2001316022 A JP2001316022 A JP 2001316022A
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curl
roller
endless belt
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Atsushi Horikoshi
堀越  淳
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カールシートのカールを確実に補正すること
ができるようにする。 【課題手段】 カールシート補正装置50は、複数の案
内ローラ55,56に巻き掛けられて循環する無端ベル
ト57と、無端ベルトの循環領域を狭める方向に無端ベ
ルトを押圧する少なくとも1つのカール補正ローラ58
と、を備え、複数の案内ローラの内、回転駆動力を与え
られる駆動案内ローラ55の母線を真っ直ぐに形成し、
カールしたシートを無端ベルトとカール補正ローラとで
搬送しながらカールを補正するようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カール(湾曲)し
たシートのカールを補正するカールシート補正装置と、
この装置を本体に装備した複写機、プリンタ、ファクシ
ミリ、及びこれらの複合機器等の画像形成装置とに関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、種々の画像形成装置の内、フルカ
ラー画像を出力可能な、電子写真方式を用いたプリンタ
や複写機が普及している。
【0003】図6に示すように、プリンタ40は、本体
1の上部に設けられたリーダ部2で原稿を読み、その情
報を画像記録部4の各カラーに対応する感光ドラム5
Y,5M,5C,5Bkにイエロー、マゼンタ、シア
ン、ブラックの各色のトナー像を各々形成し、シート供
給部3から供給したシートにトナー像を重ねて転写し、
定着・排出部6によって各色のトナー像をシートに定着
してソータ27に排出するようになっている。
【0004】ところで、近年、画像形成装置には、画像
が形成されたシートを所望の部数に並べるソータ、シー
ト束を綴じるステープラ、シートに孔を明けるパンチ、
及びシートを大量積載できるようにするフイニッシャ等
の後処理装置を装備する需要が高まってきている。特
に、プリンタにおいては、画像を下向きにして排出する
裏面シート排出という機能を選択的に使用できる機種の
需要が高まってきている。
【0005】このような処理装置においては、今まで、
普通に排出トレイ上に積載していたのと比べて、シート
のカールの大きさや向きの影響を受けやすく、シートの
カールが大き過ぎると後処理装置内での積載不良や、整
合不良、ステープル不良といった不具合が発生しやす
い。
【0006】こような問題に対処するため、図6に示す
プリンタ40は、後処理装置より上流に、カールシート
を補正するカールシート補正装置26を有している。
【0007】カールシート補正装置26は、図7に示す
カールシート補正部30を備えている。カールシート補
正部30は、スポンジローラ28と、金属ローラ29と
を備えている。スポンジローラ28は、金属の心棒28
aの周辺にスポンジ層28bとゴム層28Cを設けた構
造になっている。金属ローラ29は、矢印F方向に付勢
されて、スポンジローラ28に多少押し込まれ、ニップ
を形成している。
【0008】各ローラ28,29は、不図示の駆動源に
よって、矢印方向に回転駆動させられて、矢印P方向か
らニップに進入させられる上向きカール(シートの両端
が上向きになっている)のシートに下向きのカール(シ
ートの両端が下向きになっている)を付与してシートを
水平に補正するようになっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のカール
シート補正装置26は、金属ローラ29に回転駆動力を
入力すると、シートに対する摩擦力が小さいため、スリ
ップを起こしやすく、搬送速度が不安定になりやすい。
逆に、スポンジローラ28に回転駆動力を入力すると、
スポンジ部が押圧されて変形しているため、ローラの外
径が安定せず、やはり搬送速度が安定しない。
【0010】しかも、カールシート補正装置26の下流
側にステープラ、パンチ等の後処理装置が配設されてい
る場合、後処理装置に送り込むシートのタイミングや搬
送速度が正確でないと、その下流の搬送路においてジャ
ム等を発生させることがある。
【0011】このような問題を回避するため、従来のカ
ールシート補正装置26は、カール補正部30の搬送速
度を細かく合わせ込んだり、さらに下流にローラ対を設
けて搬送速度を調節したりしていた。しかし、この場合
には、搬送速度を制御する制御装置を特別に設ける必要
があり、カールシート補正装置26の構造が複雑、且つ
大型になっていた。
【0012】さらには、より大きなカールシートを補正
しようとする場合、金属ローラ29のスポンジローラ2
8に対する押し込み量を、より一層大きくする必要があ
る。そのようにすると、前述の回転駆動力の入力トルク
が増大し、カールシート補正装置のコストアップ等につ
ながるという、別の問題が生じていた。
【0013】(目的)本発明は、簡単な構造で、カール
シートのカールを確実に補正することのできるカールシ
ート補正装置と、この装置を備えた画像形成装置とを提
供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、カールシート補正装置は、複数の案内ローラに巻き
掛けられて循環する無端ベルトと、前記無端ベルトの循
環領域を狭める方向に前記無端ベルトを押圧する少なく
とも1つのカール補正ローラと、を備え、前記複数の案
内ローラの内、回転駆動力を与えられる駆動案内ローラ
の母線を真っ直ぐに形成し、カールしたシートを前記無
端ベルトと前記カール補正ローラとで搬送しながら前記
カールを補正するようになっている。
【0015】本発明のカールシート補正装置において、
前記カール補正ローラは、前記無端ベルトの張り側を押
圧するようになっている。
【0016】本発明のカールシート補正装置において、
前記カール補正ローラは、前記無端ベルトの張り側を押
圧し、且つ前記駆動案内ローラは、前記シートの搬送方
向の最下流側に配設されている。
【0017】本発明のカールシート補正装置において、
前記複数の案内ローラの内、従動回転させられる従動案
内ローラの中間部分の径は、両端の径よりも大きく設定
されている。
【0018】上記目的を達成するため、画像形成装置
は、シートに画像が形成される画像形成手段と、前記画
像形成手段によって画像が形成されたシートのカールを
除去する上記何れか1つのカールシート補正装置と、を
備えている。
【0019】上記目的を達成するため、本発明の画像形
成装置は、シートに画像が形成される画像形成手段と、
前記画像形成手段によって画像が形成されたシートを表
裏反転して排出する表裏反転手段と、前記表裏反転手段
に設けられた上記何れか1つのカールシート補正装置
と、を備えている。
【0020】(作用)案内ローラの回転によって無端ベ
ルトは循環する。このとき、無端ベルトは、カール補正
ローラに押圧されて循環する。このため、無端ベルト
は、カール補正ローラに押圧されている部分が無端ベル
トの循環領域を狭める方向に屈曲させられる。シート
は、カール補正ローラと無端ベルトの屈曲した部分との
間を通過する。この間に、無端ベルトの屈曲した部分に
よってシートのカールを補正する。しかも、駆動案内ロ
ーラの母線が真っ直ぐに形成されているため、無端ベル
トに回転速度むらが生じるようなことがない。このた
め、無端ベルトは、所望の速度でシートを正確に送る。
【0021】カール補正ローラが無端ベルトの張り側を
押圧するようになっていると、シートがカール補正ロー
ラと無端ベルトとの間に進入することによる負荷変動が
生じても、無端ベルトに対するカール補正ローラの押し
込み量の変化が少ない。このため、無端ベルトのシート
搬送速度はほぼ一定である。
【0022】カール補正ローラが無端ベルトの張り側を
押圧し、且つ駆動案内ローラがシートの搬送方向の最下
流側に配設されていると、カール補正ローラに押圧され
て屈曲している張り側が真っ直ぐになろうとする傾向が
強いため、シートがカール補正ローラと無端ベルトとの
間に進入することによる負荷変動が生じても、無端ベル
トに対するカール補正ローラの押し込み量の変化が少な
い。このため、無端ベルトのシート搬送速度はほぼ一定
である。
【0023】複数の案内ローラの内、従動回転させられ
る従動案内ローラの中間部分の径が、両端の径よりも大
きく設定されていると、ベルトは、循環しながら、従動
案内ローラの端部の方へ移動しようとすると、径の太い
中間部分の方に移動し、循環中に案内ローラから外れる
ことが少ない。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
基づいて説明する。
【0025】先ず、本発明の実施形態のカールシート補
正装置を備えた画像形成装置の1例であるプリンタを図
1、図2に基づいて説明し、次に、本発明の実施形態の
カールシート補正装置を図1、図3、図4、及び図5に
基づいて説明する。
【0026】(プリンタ) (プリンタの構成)図1において、プリンタ40の本体
100は、第1本体100a、第2本体100b、第3
本体100cの3つに分かれている。なお、本体は3つ
に分割することなく一体に形成されていてもよい。第1
本体100aには、プリンタ40の主要部分が設けられ
ている。第2本体100bには、カールシート補正装置
50が設けられている。第3本体100cには、不図示
のステープラ、孔明け装置等の後処理装置が装備されて
いる。
【0027】第1本体100aは、複写する原稿を読み
取るリーダ部102、シートSを供給するシート供給部
103、電子写真方式で原稿の情報をトナー像にする画
像記録部104、供給されたシートにトナー像を転写す
る転写部105、トナー像をシートに定着して排出する
定着・排出部106、及びシートを反転搬送する反転搬
送部107の一部分等を備えている。画像記録部104
と転写部105は、画像形成手段を構成している。
【0028】原稿を読み取るリーダ部102は、原稿が
セットされる原稿台2e、原稿に光を照射する光源2
a、原稿からの反射光をCCDに導くミラーユニット2
c及びレンズユニット2d、原稿からの反射光を受けて
反射光を電気信号に変換するCCD2b等を備えてい
る。
【0029】シートを供給するシート供給部103は、
シートを収容するカセット部11a,11b、カセット
部11a,11bからシートSを送り出すシート供給ロ
ーラ12a,12b、シートが重なって送られないよう
に重送を防止するシート分離ローラ対13a,13b、
シートをカセット部から後述の転写部105に送るシー
ト搬送部15、手差しによってシートが供給される手差
し部11c、手差し部11cのシートSを供給するシー
ト供給ローラ12c、シートが重なって送られないよう
に重送を防止する分離ローラ対13c、及びシートの供
給のタイミングをとるレジストローラ対14等を備えて
いる。
【0030】電子写真方式を用いて原稿の情報をトナー
像にする画像記録部104は、イエロー、マゼンタ、シ
アン、ブラックの各色に対応した感光ドラム5Y,5
M,5C,5Bk、不図示のレーザ発光装置からのレー
ザ光を走査するポリゴンミラーを含み、ポリゴンミラー
からのレーザ光を前述の感光ドラムに導くミラーユニッ
ト10、感光ドラムを帯電する一次帯電器6Y,6M,
6C,6Bk、感光ドラム上の潜像をトナーで可視化す
る現像器7Y,7M,7C、7Bk、及び感光ドラムに
付着して残った残存トナーを除去するクリーナ9Y,9
M,9C,9Bkを備えている。
【0031】供給されたシートにトナー像を転写する転
写部105は、シートを吸着して搬送する転写ベルト1
6、転写ベルト16を駆動する駆動ローラ16a、転写
ベルト16を帯電する帯電器16b、及び感光ドラム上
のトナー像をシートに転写する転写帯電器8Y,8M,
8C,8Bkを備えている。
【0032】シートにトナー像を定着させて排出する定
着・排出部106は、互いに加圧接触したニップ部にお
いてシートSにトナー像を定着する定着・加圧ローラ対
17、トナー像が定着されたシートSを排出するシート
排出ローラ対19等を備えている。
【0033】反転搬送部107は、第1本体100aと
第2本体2bとに股がって設けられており、シート排出
方向(矢印B方向)と反転方向(矢印C方向)とにシー
トの行き先を切り替えるフラッパ18、搬送経路62、
シートを反転(裏返しに)する反転経路21、回転方向
が正・逆転する搬送ローラ対20及び反転ローラ対2
2、裏返しにされたシートを反転経路21からシート搬
送部15に搬送する第1本体100a内の水平搬送路5
4等を備えている。
【0034】(プリンタの動作)プリンタ41の動作を
図2のフローチャートに基づいて説明する。
【0035】原稿が原稿台2eに置かれて不図示のスタ
ートキーがユーザーによって押されると、光源2aとミ
ラーユニット2cは原稿面に沿って移動する。原稿から
の反射光は、ミラーユニット2c、レンズユニット2d
によってCCD2bに導かれ、順次電気信号に変換され
て、原稿が読み込まれる(S2)。
【0036】電気信号に変換された画像信号は、不図示
のレーザ・発光装置に送られて発光を制御する。そし
て、画像信号に応じたレーザ光は、ポリゴンミラーによ
り走査され、ミラーユニット10によって画像記録部1
04の感光ドラム5Y,5M,5C,5Bkに照射され
て、潜像になる(S3)。
【0037】感光ドラム5Y,5M,5C,5Bkは図
中右方向に回転する。感光ドラム上の潜像は、現像器7
Y,7M,7C,7Bkによりトナー像として可視化さ
れる(S4)。
【0038】一方、シートは、あらかじめ設定されるか
または原稿をプリスキャンして自動的に選択された、カ
セット部11a,11b、手差し部11cの内、何れか
1つからシート搬送部15を経てレジストローラ対14
に送られる(S6)。
【0039】そして、シートSは、前述の画像信号との
タイミングをとられた後に、転写ベルト16に送られ
る。転写ベルト16は、駆動ローラ16aによってレジ
ストローラ対14の搬送スピードよりもやや低いスピー
ドで回転しており、帯電器16bによって与えられた転
写ベルト16の表面の電荷により、シートを吸着する
(S7)。
【0040】転写ベルト16に吸着されたシートは、感
光ドラム5Y,5M,5C,5Bk上の画像信号と同期
して搬送される。先ず、転写ベルト16上のシートを感
光ドラム5Yに接触させる。そして、転写帯電器8Yに
より、感光ドラム5Y上のイエローのトナー像をシート
に転写する。以下、感光ドラム5M,5C,5Bkにお
いて同様にマゼンタ、シアン、ブラックの各色のトナー
像が転写されて、シートにフルカラー画像が形成される
(S8)。そして、シート上のトナー像は、定着・排出
部106に送り込まれ、定着・加圧ローラ対17のニッ
プで熱と圧力によって定着される(S9)。
【0041】ここで、シートの両面にプリントするか、
片面にプリントするかによりシーケンスが分かれる(S
10)。
【0042】シートの両面にプリントする場合、シート
Sはフラッパ18によって反転搬送部107に送られ、
搬送ローラ対20により反転ローラ対22に送られる。
反転ローラ対22はシートの後端付近で逆転し、シート
を搬送ローラ対20方向に送り出す。送り出されたシー
トは、水平搬送路54に送られる(Sll)。水平搬送
路54に送られたシートは、残りの面に画像が形成され
て、排出される(S12)。
【0043】シートSの一方の面にのみプリントすると
きと、両面のプリントが終了したとき、シートSは、シ
ート排出ローラ対19から、フラッパ18の切り替えに
よって、シート排出ローラ対51によってシート排出ト
レイ64には排出されるか、或いはステープル、孔明け
等の後処理装置によって後処理されてシート排出トレイ
64に排出される(S13)。
【0044】(カールシート補正装置)図3はカールシ
ート補正装置50の概略断面図、図4はカールシート補
正部63の斜視図、図5はカールシート補正部63の断
面図である。
【0045】カールシート補正装置50は、カールシー
トを補正する機能と、シートを排出する方向を変更する
方向変更機能を有している。プリンタ41内の定着・排
出部106は、シートに下向きカールを付与する特性が
ある。また、シート排出トレイ64にシートを積載する
場合や、後処理装置でシートに後処理を施す場合、下向
きカールのほうが上向きカールより取り扱いやすいた
め、上向きカールを下向きに補正する場合が多い。
【0046】先ず、図3において、矢印B方向にシート
を搬送する場合について説明する。シートSは、定着・
排出部106を通過し、シート排出ローラ対19によっ
て送り出され、フラッパー18によって選択的に矢印B
方向へ案内され、搬送経路65を経て、シート排出ロー
ラ対51によって装置外もしくは後処理装置(不図示)
へと排出される。この場合、シートは、もともと下向き
であるのでカールシート補正部63を通過しない。
【0047】次に、矢印C方向にシートを搬送する場合
について説明する。搬送経路62、反転経路21は、シ
ートの両面にプリントをする場合に使用される。定着・
排出部106を通過し、排出ローラ対19によって送り
出され、フラッパ18で選択的に矢印C方向へ案内され
たシートは、正逆回転可能な搬送ローラ対20を通過
し、搬送路21に導かれ、反転ローラ対22に至る。シ
ートは、さらに搬送され、シート後端がプラスチック製
のシートからなる反転シート53を通過した後、反転ロ
ーラ対22が逆転し、スイッチバックする。シートは、
反転シート53によって水平搬送部54へと案内され、
2面目に画像を形成すべく画像記録部104へ搬送され
る。
【0048】次に、シートを矢印C方向に一旦搬送した
後、矢印D方向にシートを搬送する場合について説明す
る。この搬送経路は画像を下向きにしてシートを排出す
る裏面排出動作を行う場合に使用される。
【0049】カールシート補正部63は、駆動ローラ
(駆動案内ローラ)55、従動ローラ56、それに巻き
かけられたゴム製の無端ベルト57、その無端ベルト5
7を押圧してカール補正ニップを形成する押圧ローラ
(カール補正ローラ)58を備えている。
【0050】駆動ローラ55の母線はストレートであ
り、正確な円筒に形成されている。このため、その回転
数から無端ベルト57の周速が正確に算出できるように
なっている。従動ローラ56は、回転軸66に6個の円
筒部材67を設けて形成されている。円筒部材67は、
6本の無端ベルト57の寄りを防止するため、中間部分
67aの直径が両端67b,67bの直径よりも大きく
設定されて、クラウン形状(太鼓形状)に形成されてい
る。押圧ローラ58の両端は、押圧ばね59,59によ
って無端ベルト57を屈曲させる方向に付勢されてい
る。押圧ローラ58は、無端ベルト57の循環領域を狭
くする方向に、無端ベルト57を押圧している。各ロー
ラ56,58は、フレーム60に対して回転自在に支持
されている。駆動ローラ55は、ギア61を介して駆動
源(不図示)であるモータからの回転駆動を与えられ
る。
【0051】シートは、定着・排出部106で下向きカ
ールを付与されているため、矢印D方向に搬送して、裏
面シート排出機能によって表裏反転しようとした場合、
何も補正しないと上向きカールの状態で排出されること
になる。
【0052】矢印D方向にシートが進む場合、駆動ロー
ラ55は矢印E方向に回転している。シートは、ガイド
62a,62bに案内されて、無端ベルト57と押圧ロ
ーラ58のニップ部に進入する。ニップ部は無端ベルト
57と押圧ローラ58によって屈曲パスを形成してい
る。この屈曲パスをシートが通過することによって、上
向きカールのシートが下向きにカール付けされて、例え
ば平らに補正される。カール補正されたシートはガイド
62b、ガイド片68、ガイド65aに案内されて、排
出ローラ対51に至り、機外へ排出、または別の後処理
装置へ受け渡される。
【0053】次に、ベルト周速とシート搬送速度との関
係について、図5を用いて説明する。ここでは、簡単の
ために駆動ローラ55と押圧ローラ58の直径は同一
(φd)とする。図に示すように、駆動ローラ55が角
度α°回転したとすると、ベルト57の駆動ローラ55
での内周の進み距離Lは L=d・(α/360) となる。それに対して押圧ローラ58において無端ベル
ト57の外周の進み距離がLとなり、結局、シートの厚
さを無視すると、シートの進み距離は駆動ローラ55の
外周の移動距離と同一になる。
【0054】つまり、このカールシート補正部63での
シート搬送速度は駆動ローラ55の周速と同じになる。
よって、所望のシート搬送速度がある場合、それと駆動
ローラ55の外周速度が同一になるように設定すればよ
い。
【0055】駆動ローラ55と押圧ローラ58の直径が
異なる場合には、その分を補正することで同様にシート
搬送速度を得ることができる。
【0056】なお、押圧ローラ58は、複数設けられて
いてもよい。
【0057】(カールシート補正装置の利点)本実施形
態のカールシート補正装置50は、駆動ローラ55を従
動ローラ56に対して、シート搬送方向の下流側に配し
ている。このような配置にすることで、無端ベルト57
の張り側に押圧ローラ58が配置され、シートの進入に
よる負荷変動に対して押圧ローラ58のベルト57に対
する進入量(押し込み量)の変化を小さくすることが可
能で、シート搬送速度の安定化にとって有利である。
【0058】また、本実施形態のように、無端ベルト5
7に薄いゴム製のベルトを使用することで、それを変形
させるエネルギーは、従来例で示したようなスポンジロ
ーラを変形させるエネルギーに比べてはるかに小さくな
り、駆動ローラ55の駆動トルクを小さくすることがで
きる。
【0059】したがって、本実施形態のカールシート補
正装置は、駆動ローラ55と従動ローラ56とに巻き掛
けられた無端ベルト57、その無端ベルト57を押圧す
る押圧ローラ58、駆動ローラ55に回転駆動を与える
駆動装置を有するカールシート補正部63を使用してい
るので、駆動トルクが小さいため、駆動装置を安価にす
ることができる。駆動ローラ55の母線がストレートで
あるカールシート補正部63を用いることによって、シ
ートの搬送速度がばらつかず、正確に所望の速度でシー
トを送り出すことできるようになる。
【0060】
【発明の効果】本発明のカールシート補正装置は、複数
の案内ローラに巻き掛けられて循環する無端ベルトと、
無端ベルトの循環領域を狭める方向に前記無端ベルトを
押圧する少なくとも1つのカール補正ローラとを備え、
複数の案内ローラの内、回転駆動力を与えられる駆動案
内ローラの母線を真っ直ぐに形成してあるので、シート
の搬送速度にばらつきが殆ど生じることがなく、シート
を正確に所望の速度で送り出すことができる。
【0061】本発明のカールシート補正装置は、カール
補正ローラが、無端ベルトの張り側を押圧するようにな
っているので、カール補正ローラと無端ベルトとの間へ
のシートの進入による負荷変動に対してカール補正ロー
ラのベルトに対する押し込み量の変化を小さくすること
ができ、シート搬送速度を安定させることができる。
【0062】本発明のカールシート補正装置は、カール
補正ローラが、無端ベルトの張り側を押圧し、且つ駆動
案内ローラが、シートの搬送方向の最下流側に配設され
ているので、無端ベルトの張り側にカール補正ローラを
配設することができ、カール補正ローラと無端ベルトと
の間へのシートの進入による負荷変動に対して案内ロー
ラのベルトに対する押し込み量の変化を小さくすること
ができて、シート搬送速度を安定させることができる。
【0063】本発明の画像形成装置は、シートを正確に
所望の速度で送り出すことのできる上記カールシート補
正装置を備えているので、シート詰まりを起こすことな
く、画像の形成されたシートを供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のカールシート補正装置を
備えた画像形成装置の正面概略断面図である。
【図2】図1の画像形成装置の動作説明用のフローチャ
ートである。
【図3】カールシート補正装置の主要部分の詳細図であ
る。
【図4】カールシート補正装置の主要部分の斜視図であ
る。
【図5】図1のカールシート補正装置の主要部分の断面
図である。
【図6】従来のカールシート補正装置を備えた画像形成
装置の正面概略断面図である。
【図7】図6のカールシート補正装置の主要部分の拡大
図である。
【符号の説明】
S シート 41 プリンタ(画像形成装置) 50 カールシート補正装置 55 駆動ローラ(駆動案内ローラ) 56 従動ローラ 56a 円筒部材 57 無端ベルト 58 押圧ローラ(カール補正ローラ) 59 押圧ばね 60 フレーム 63 カールシート補正部 66 回転軸 67 円筒部材 67a 中間部分 67b 両端 100 本体 100a 第1の本体 100b 第2の本体 100c 第3の本体 102 リーダ部 103 シート供給部 104 画像記録部(画像形成手段) 5Y,5M,5C,5Bk 感光ドラム 105 転写部(画像形成手段) 8Y,8M,8C,8Bk 転写帯電器 106 定着・排出部 107 反転搬送部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の案内ローラに巻き掛けられて循環
    する無端ベルトと、 前記無端ベルトの循環領域を狭める方向に前記無端ベル
    トを押圧する少なくとも1つのカール補正ローラと、を
    備え、 前記複数の案内ローラの内、回転駆動力を与えられる駆
    動案内ローラの母線を真っ直ぐに形成し、カールしたシ
    ートを前記無端ベルトと前記カール補正ローラとで搬送
    しながら前記カールを補正することを特徴とするカール
    シート補正装置。
  2. 【請求項2】 前記カール補正ローラが、前記無端ベル
    トの張り側を押圧することを特徴とする請求項1に記載
    のカールシート補正装置。
  3. 【請求項3】 前記カール補正ローラが、前記無端ベル
    トの張り側を押圧し、且つ前記駆動案内ローラが、前記
    シートの搬送方向の最下流側に配設されていることを特
    徴とする請求項1に記載のカールシート補正装置。
  4. 【請求項4】 前記複数の案内ローラの内、従動回転さ
    せられる従動案内ローラの中間部分の径が、両端の径よ
    りも大きく設定されていることを特徴とする請求項1に
    記載のカールシート補正装置。
  5. 【請求項5】 シートに画像が形成される画像形成手段
    と、 前記画像形成手段によって画像が形成されたシートのカ
    ールを除去する請求項1乃至4項の内、いずれか1項に
    記載のカールシート補正装置と、 を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】 シートに画像が形成される画像形成手段
    と、 前記画像形成手段によって画像が形成されたシートを表
    裏反転して排出する表裏反転手段と、 前記表裏反転手段に設けられた請求項1乃至4項の内、
    いずれか1項に記載のカールシート補正装置と、 を備えたことを特徴とする画像形成装置。
JP2000140134A 2000-03-14 2000-05-12 カールシート補正装置とこのカールシート補正装置を備えた画像形成装置 Pending JP2001316022A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010173831A (ja) * 2009-01-30 2010-08-12 Canon Inc シート搬送装置および画像形成装置

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