JP2001304184A - 送風機用羽根車 - Google Patents

送風機用羽根車

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JP2001304184A
JP2001304184A JP2000122717A JP2000122717A JP2001304184A JP 2001304184 A JP2001304184 A JP 2001304184A JP 2000122717 A JP2000122717 A JP 2000122717A JP 2000122717 A JP2000122717 A JP 2000122717A JP 2001304184 A JP2001304184 A JP 2001304184A
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impeller
blower
resin
fiber
air conditioner
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Masaharu Ota
雅春 太田
Narihiro Sato
成広 佐藤
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、特に翼型の羽根厚みが15mm以
上あるようなφ350mm以上の空気調和機の送風機用
羽根車において、厚翼形状でありながら大幅に軽量化し
て強度の優れ、送風性能の向上を図ることを課題とす
る。 【解決手段】 円柱形状のハブ2の周囲に複数個の翼型
の羽根3を設けて形成された送風機用羽根車1で、ハブ
の周囲に複数の翼型の羽根を備え、合成樹脂材料に10
%〜30%の長繊維のGF(ガラスファイバー、以下G
F)あるいはCF(カーボンファイバー、以下CF)を
混入して、羽根の一部を射出成形時にコアバックさせて
構成されたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軽量化及び翼型羽
根部の厚肉形状が可能で強度の優れた空気調和機の送風
機用羽根車に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の空気調和機の送風機用羽
根車は、例えば、特開平10−19693号公報等で知
られているように、図3に示すような構成のものが一般
に知られている。すなわち円柱形状のハブ2の周囲に複
数個の翼型の羽根3を設けて形成された送風機用羽根車
で、中央のボス4(モータ固定用)をモータのシャフト
に固定して送風機用羽根車を回転させて送風させるもの
である。
【0003】送風機用羽根車の材料は、開発当初はプレ
ス加工して塗装した塗装鋼板やアルミ鋼板の金属を使用
していたが、近年は、生産性や性能面を重視してポリプ
ロピレン樹脂などで樹脂化し射出成形して製造されてい
る。また、より性能面を考慮して翼型の羽根の厚みを3
から15mm程度に厚くしたものも造られている。さら
に翼型の羽根の厚みを厚くした送風機用羽根車を軽量化
するために、羽根全体の材料に、発泡剤や熱膨張性マイ
クロカプセルなどを成形材料に混入して成形時に、発泡
や膨張させ充填したものや、特開平10−19693号
公報等で知られているように翼型の羽根に中空部を設け
るために蓋板を設け溶着加工しているものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来、特に羽根厚みが
15mm以上あるような樹脂製送風機用羽根車の構成に
おいて、ポリプロピレン樹脂に発泡剤や膨張剤を混入し
成形したものは、φ350mm以上の送風機用羽根車で
成形時のサイクルタイムなどの生産性を考慮すると、7
00g以下にすることは困難で同様に軽量化の限界があ
った。
【0005】また羽根全体の材料に、発泡剤や熱膨張性
マイクロカプセルなどを成形材料に混入して高倍率に発
泡さすと、成形サイクルタイムが長くなり、樹脂表面硬
度が低下し傷つきやすく、また送風機用羽根車が高速回
転時に熱変形しやすく、また破壊回転強度が低くなる傾
向がある。
【0006】また、翼型の羽根に蓋板を溶着加工して取
り付ける方法は、成形後に蓋板取付けの二次加工が必要
であり、また三次元形状の翼型の羽根に蓋板を溶着加工
するのは微妙な位置ズレが発生し、均一の中空部を確保
するのには歩留まりが悪くなり生産性に問題が生じやす
い。
【0007】本発明はこのような課題を解決するもの
で、翼型羽根部のヒケのない厚肉形状が可能で従来品よ
り強度低下が少なく、大幅に軽量化できる送風機用羽根
車を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明の
送風機用羽根車は、ハブの周囲に複数の翼型の羽根を備
え、合成樹脂材料に10%〜30%の長繊維のGF(ガ
ラスファイバー、以下GF)あるいはCF(カーボンフ
ァイバー、以下CF)を混入して、羽根の一部を射出成
形時にコアバックさせて膨張成形で形成し軽量化したこ
とを特徴とする。
【0009】請求項2記載の本発明の送風機用羽根車
は、繊維長6mm〜12mmのGFで構成したことを特
徴とする。
【0010】請求項3記載の本発明の送風機用羽根車
は、合成樹脂材料がPP(ポリプロピレン)系樹脂、AS
(アクリロニトリル・スチレン)系樹脂、A/EPDM/
S(アクリロニトリル・エチレンプロピレン−ジエン・
スチレン)系樹脂、ASA(アクリロニトリル・スチレン
・アクリル酸エステル)系樹脂のいずれか一つの合成樹
脂材により構成されたことを特徴とする。
【0011】請求項4記載の本発明の送風機用羽根車
は、長繊維のGFと、マイカ(雲母)を合わせて20%〜
40%混入した合成樹脂材により構成されたことを特徴
とする。
【0012】請求項5記載の本発明の送風機用羽根車
は、成形品の見かけ比重が0.4〜0.9としたことを
特徴とする。
【0013】請求項6記載の本発明の送風機用羽根車
は、合成樹脂材料の長繊維が立体状に絡みあった状態で
混入され構成されたことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態におけ
る空気調和機の送風機羽根車は、ハブの周囲に複数の翼
型の羽根を備え、合成樹脂材料に10%〜30%の長繊
維のGFあるいはCFを混入して、羽根の一部を射出成
形時にコアバックさせて膨張成形で形成したものであ
る。この構成によれば送風機用羽根車の軽量化が計れ、
熱変形や破壊回転強度の優れたものが得られる。特にφ
350mm以上の送風機用羽根車で700g以下にする
ことが可能となり、大型の送風機用羽根車の場合、モー
タの起動時や回転時にかかる負担が少なくできる。ま
た、羽根を厚肉化に伴い低騒音化が可能となり送風性能
の向上が図れる。
【0015】請求項2記載の発明は、繊維長6mm〜1
2mmのGFあるいはCFで構成したものである。この
GFあるいはCFを合成樹脂材料に10%〜30%の長
繊維のGFを混入して、羽根の一部を射出成形時にコア
バックさせる膨張成形を行なうと、長繊維のGFが樹脂
の配向緩和により立ち上がり体積が増加して送風機用羽
根車の軽量化が図れる。
【0016】請求項3記載の発明は、構成材料にPP
(ポリプロピレン)系樹脂、AS(アクリロニトリル・ス
チレン)系樹脂、A/EPDM/S(アクリロニトリル・
エチレンプロピレン−ジエン・スチレン)系樹脂、AS
A(アクリロニトリル・スチレン・アクリル酸エステル)
系樹脂のいずれか一つの合成樹脂材より構成されたもの
である。これらは送風機用羽根車に適した材料で、GF
なしで密度が0.9〜1.1程度、GFを混入した場合
の膨張成形前で密度が1.0〜1.35程度であり軽量
化が図れる。またこれらの樹脂は耐候処理することが容
易であり、屋外でも10年以上の耐久性を確保すること
ができる。
【0017】請求項4記載の発明は、長繊維のGF(ガ
ラスファイバー)と、マイカ(雲母)を合わせて20%〜
40%混入した合成樹脂材により構成されたものであ
る。特に剛性と耐熱性と制振性の向上を要求される送風
機用羽根車の構成材料に適した材料であり、密度1.0
〜1.35程度で剛性及び耐熱性を向上させて、なお且
つ軽量化を図ることができる。また、同様に耐候処理す
ることが容易であり屋外でも10年以上の耐久性を確保
することができる。
【0018】請求項5記載の発明は、樹脂の見かけ比重
を0.4〜0.9なるようにしたものである。GFの混
入量、コアバックする大きさなどによって重量調整が可
能となり、0.4〜0.9の見かけ比重の範囲であれ
ば、送風機用羽根車の形状を安定させ軽量化、強度を維
持することができる。 請求項6記載の発明は、合成樹
脂材料の長繊維が立体状に絡みあった状態で混入され構
成されたものである。この構成により樹脂内にガラスフ
ァイバーが、一定方向にかたよりがなくランダムに効率
良く分散することによって、成形時にスライド型をコア
バック成形したときは体積が増加し、均一な膨張層がで
きて軽量化が図れる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面及び表
を参照して説明する。図1は本発明の一実施例である空
気調和機の送風機用羽根車の外観斜視図である。図2
は、図1における空気調和機の送風機用羽根車の翼型の
羽根A−A断面図。図2において送風機用羽根車1は、
円柱形状のハブ2の周囲に複数個の翼型の羽根3を設け
て形成されたもので、中央のボス4(モータ固定用)を
モータのシャフトに固定して送風機用羽根車を回転させ
て送風させるものである。
【0020】実施例1〜11は、図1と図2に示すよう
に円柱形状のハブ2の周囲に複数個の翼型の羽根3を設
けて形成された空気調和機の送風機用羽根車1で、羽根
3の中央のコアバック部5を設けて膨張成形して構成さ
れたものである。表−1に各合成樹脂材で膨張成形した
送風機用羽根車1で、合成樹脂材の種類、充填材の種類
と混入量、成形前の樹脂の密度、膨張成形したテストピ
ースの曲げ強さ、成形品のみかけ比重、成形品の重量を
示す。尚、送風機用羽根車1はφ350mmの3枚羽根
のもので、羽根中央部の断面部の最大肉厚を16mmに
したものである。
【0021】
【表1】
【0022】実施例1は、送風機用羽根車1の合成樹脂
材として、6mmの長繊維GFを10%混入し樹脂密度
が0.98のPP系樹脂を用いて膨張成形したものであ
る。成形後の成形品の見かけ比重を0.90にしたもの
である。
【0023】長繊維GFや長繊維CFとは、一般的に溶
融含浸による引抜き法で製造してもので6〜25mm程
度のものがマスターバッチとして造られている。従っ
て、ペレット長さが6mmのマスターバッチを使用した
場合は、成形前は6mm長さの繊維長となっている。
尚、従来例に使用している短繊維とは溶融混練法により
マスターバッチや樹脂材料製造時に直接材料に混入して
造られている。短繊維においては、3mm長さのもので
も溶融混練時に破損するため平均が0.3〜0.5mm
程度の長さになっている。
【0024】また膨張成形とは、出光IEM(Injection
Expanded Molding)で知られているように射出成形時
において、金型に樹脂を充填し、金型の一部また全面を
目標とする形状まで後退させ(コアバック)、長繊維を混
入した樹脂のスプリングバック特性で膨張させる成形法
である。本発明においては、厚翼部である羽根の中央部
をコアバックして成形するものである。尚、樹脂表面の
平滑性と成形サイクルを上げるためには、膨張部に微量
の低圧ガスを注入している。また微量の発泡剤を混入す
ることにより安定した成形品と成形品表面が得られる。
発泡剤は0.2%程度である。
【0025】尚、本発明の膨張成形した送風機用羽根車
の成形品の長繊維の状態は図3に示すように、短繊維よ
りも立体的に絡みあった状態になっている。この状態
は、樹脂が配向緩和している状態でおこり長繊維が立ち
上がって体積が増加する現象で、スプリングバック現象
と言われている。
【0026】成形品の見かけ比重は、成形品の体積を水
中に浸漬し増した水量の体積を計る。例えば実施例1の
場合700ccの場合、水の質量に換算して700gを
A(g)とし、成形品の重量B(g)が630gの場合、B
をAで除した数値となる。従って、実施例1の場合は6
30/700=0.90となる。この成形品の見かけ比
重は、長繊維の混入量やスライド金型のコアバック部5
の体積をかえることによって調整することで、成形品の
重量管理が可能となる。成形品の重量は630gとな
り、PP系樹脂の従来例の720gと比較してかなり軽
量化した送風機用羽根車を造ることができる。
【0027】また膨張成形したテストピースの曲げ強度
は800kgf/cm2で従来例の700kgf/cm2
と比較して強度が増している。曲げ試験は、公知のもの
で1/4インチ試験片を用いJIS−K−7203に準
拠した。尚、曲げ強度を上げることによって送風機用羽
根車の破壊回転数が向上し、台風などて30m/程度以
上の強風に曝された時の耐風速強度もさらに向上する。
また、同時に送風機用羽根車の実使用時の耐熱変形性も
向上する。
【0028】また屋外に使用する場合、このPP(ポリ
プロピレン)系樹脂材料は耐候処理することが容易であ
り、屋外でも10年以上の耐久性を確保することができ
る。
【0029】実施例2は、送風機用羽根車1の合成樹脂
材として、12mmの長繊維GFを20%混入し樹脂密
度が1.04のPP系樹脂を用いて膨張成形したもので
ある。成形後の成形品の見かけ比重を0.75にしたも
のである。成形品重量は525gとなる。曲げ強度は1
100kgf/cm2でさらに強度の高いものが得られ
る。
【0030】実施例3〜8は、表−1に示すように各実
施例とも軽量化が図れ、曲げ強度も従来品以上の強度を
確保している。特に実施例6は280gで軽く、曲げ強
度も1400kgf/cm2で優れている。実施例4〜
6はCFを混入したPP系樹脂を用いているためGFよ
りも軽量化ができまた曲げ強度も高いものが得られる。
剛性の高い送風機用羽根車を用いることによって、夏場
の太陽の直射光などで室外機送風機用羽根車の表面温度
が70℃程度の高温に暴露された状態で運転しても、従
来品よりも熱変形しにくくバランス変化が生じにくい。
尚、膨張成形することによっても剛性は向上している。
【0031】尚、実施例に用いた長繊維は6mm〜12
mmであり、12mm以上は成形機の詰まりなどが生じ
易く6mm以下では軽量化の効果が少なくなる。また短
繊維では効果がでない。
【0032】実施例7、実施例8はPP系樹に充填材と
して長繊維GFにマイカを追加したものである。マイカ
を混入することにより制振性が向上する。
【0033】成形品の見かけ比重は、0.4以下である
と軽量化はできるが成形時間が長くなり好ましくない。
また0.9以上であると、成形品の重量が重くなりメリ
ットが少なくなる。したがって0.4〜0.9の範囲が
好ましい。
【0034】以上は、合成樹脂材がPP(ポリプロピレ
ン)系樹脂材料の実施例に従って説明したが送風機用羽
根車の膨張成形に適した、他のAS(アクリロニトリル
・スチレン)系樹脂、A/EPDM/S(アクリロニトリ
ル・エチレンプロピレン−ジエン・スチレン)系樹脂、
ASA(アクリロニトリル・スチレン・アクリル酸エス
テル)系樹脂に関しても同様に膨張成形ができて、成形
品の見かけ比重を0.4〜0.9にすることによって軽
量化が図れる。また、これらの樹脂材料は熱可塑性樹脂
の中でも耐候性の優れた材料であり、耐候処理すること
で屋外でも10年以上の耐久性を確保することができ
る。各樹脂の代表例として実施例9〜11に示す。実施
例9〜11は、曲げ強度は900kgf/cm2で従来
品よりも強度が高く、成形品の重量も約525gとなり
同様に軽量化ができる。尚、PP系樹脂と同様に曲げ強
度を上げることによって送風機用羽根車の破壊回転数が
向上し、台風などて30m/程度以上の強風に曝された
時の耐風速強度もさらに向上する。また、同時に送風機
用羽根車の実使用時の耐熱変形性も向上する。
【0035】尚、膨張成形した送風機用羽根車の吸音特
性や透過損失は、膨張率によってかわるが従来品よりも
優れている。
【0036】従来例の合成樹脂材は、樹脂密度が1.1
4のPP系樹脂に発泡剤を0.8重量%混入して射出成
形したものである。従来例に使用した送風機用羽根車1
も、φ350mmの3枚羽根のもので、羽根中央部の断
面部の最大肉厚を16mmにしたものである。
【0037】
【発明の効果】以上のように本発明は、空気調和機の送
風機用羽根車として用いた場合、軽量化が図れ、熱変形
や破壊回転強度の優れたものが得られる。
【0038】請求項1記載の発明は、ハブの周囲に複数
の翼型の羽根を備え、合成樹脂材料に10%〜30%の
長繊維のGF(ガラスファイバー)あるいはCF(カーボ
ンファイバー)を混入して、羽根の一部を射出成形時に
コアバックさせて膨張成形で形成したものである。この
構成によれば、特に高剛性・高弾性GFとCFを使用す
ることよって剛性が高く軽量化が図れ、熱変形や破壊回
転強度の優れたものが得られる。
【0039】請求項2記載の発明は、長繊維の繊維長が
6mm〜12mmのGF(ガラスファイバー)あるいはC
F(カーボンファイバー)で構成したものである。この構
成によれば膨張成形する時に、長繊維タイプの成形機を
使用した場合、長繊維の金型内のゲート詰まりなどもな
く成形性が良好で効率よく膨張成形ができ、外観も良好
で軽量化が図れ、熱変形や破壊回転強度の優れたものが
得られる。また長繊維は、6mm〜12mmが主に造ら
れているため低コストでありコスト合理化が図れる。
【0040】請求項3記載の発明は、合成樹脂材料がP
P(ポリプロピレン)系樹脂、AS(アクリロニトリル・
スチレン)系樹脂、A/EPDM/S(アクリロニトリル
・エチレンプロピレン−ジエン・スチレン)系樹脂、A
SA(アクリロニトリル・スチレン・アクリル酸エステ
ル)系樹脂のいずれか一つの合成樹脂材により構成され
たものである。この構成によれば空気調和機の送風機用
羽根車に適した樹脂材料であり、室外で使用しても10
年以上の長期の耐久性を維持することができ、軽量化が
図れ、熱変形や破壊回転強度の優れたものが得られる。
【0041】請求項4記載の発明は、長繊維のGF(ガ
ラスファイバー)と、マイカ(雲母)を合わせて20%〜
40%混入した合成樹脂材により構成したものである。
この構成によればマイカ(雲母)の制振効果により、長繊
維のGFのみよりも制振性の優れた空気調和機の送風機
用羽根車ができ、軽量化が図れ、熱変形や破壊回転強度
の優れたものが得られる。
【0042】請求項5記載の発明は、成形品の見かけ比
重が0.4〜0.9にしたものである。成形品の見かけ
比重は、0.4以下であると軽量化はできるが成形時間
が長くなり好ましくない。また0.9以上であると、成
形品重量が重くなりメリットが少なくなる。したがって
空気調和機の送風機用羽根車に適した成形性が良く、軽
量化が図れ、熱変形や破壊回転強度の優れたものが得ら
れる。
【0043】請求項5記載の発明は、合成樹脂材料の長
繊維が立体状に絡みあった状態で混入され構成されたも
のである。成形品の長繊維の状態は図1に示すように、
短繊維よりも立体的に絡みあった状態になっている。こ
の状態は、樹脂が配向緩和している状態でおこり長繊維
が立ち上がって体積が増加するため、より軽量化が図れ
熱変形や破壊回転強度の優れたものが得られる。
【0044】また、本発明の、膨張成形による低騒音
化、軽量化に伴う材料のコストダウン、羽根の厚肉化に
伴う送風性能の向上により電気代の低減などが図れ省エ
ネ・環境面でも貢献することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の空気調和機の送風機用羽根
車の外観斜視図
【図2】本発明の空気調和機の送風機用羽根車における
翼型の羽根の径方向断面図
【図3】本発明の膨張成形した空気調和機の送風機用羽
根車の長繊維の状態を表す斜視図
【符号の説明】
1 送風機用羽根車 2 ハブ 3 翼型の羽根 4 ボス(モータ固定用) 5 コアバック部 6 ねじ固定用ボス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3H022 AA02 BA04 CA54 DA00 DA13 3H033 AA02 AA18 BB02 BB08 CC01 DD25 DD26 DD27 EE00 EE11 EE19

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハブの周囲に複数の翼型の羽根を備え、
    材料として合成樹脂に10%〜30%の長繊維のGF
    (ガラスファイバー)あるいはCF(カーボンファイバー)
    を混入して、前記羽根の一部を射出成形時にコアバック
    させて膨張成形で形成したことを特徴とする空気調和機
    の送風機用羽根車。
  2. 【請求項2】 前記GF(ガラスファイバー)あるいは前
    記CF(カーボンファイバー)繊維長を6mm〜12mm
    としたことを特徴とする請求項1記載の空気調和機の送
    風機用羽根車。
  3. 【請求項3】 前記合成樹脂をPP(ポリプロピレン)系
    樹脂、AS(アクリロニトリル・スチレン)系樹脂、A/
    EPDM/S(アクリロニトリル・エチレンプロピレン
    −ジエン・スチレン)系樹脂、ASA(アクリロニトリル
    ・スチレン・アクリル酸エステル)系樹脂のいずれか一
    つとしたことを特徴とする請求項1または2記載の空気
    調和機の送風機用羽根車。
  4. 【請求項4】 長繊維のGF(ガラスファイバー)と、マ
    イカ(雲母)を合わせて20%〜40%混入した合成樹脂
    としたことを特徴とする請求項1〜3いづれか1項記載
    の空気調和機の送風機用羽根車。
  5. 【請求項5】 成形品の見かけ比重が0.4〜0.9の
    請求項1〜4いずれか一項記載の空気調和機の送風機用
    羽根車。
  6. 【請求項6】 合成樹脂の長繊維が立体状に絡みあった
    状態で混入されたことを特徴とする請求項1〜5いづれ
    か1項記載の空気調和機の送風機用羽根車。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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