JP2001303706A - 合成梁構造 - Google Patents
合成梁構造Info
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Abstract
共に、スラブ厚の変化に柔軟に対応することができ、し
かも、コンクリート打設のための型枠組立が容易にでき
る合成梁構造を提供する。 【解決手段】 上下フランジ1a、1b及びウェブ1c
を有するI形鉄骨梁1の下フランジ1bの下面を露出さ
せた状態で、下フランジ1bから上フランジ1aの近く
までの空間を梁コンクリート10Aで充填すると共に、
上フランジ1aをその上側及び下側に配したスラブ上端
筋5及びスラブ下端筋6と共に床スラブコンクリート1
0B中に埋設し、スラブ下端筋6の端部を上フランジ1
aの下側の床スラブコンクリート10B中に定着させ
た。
Description
骨も含む)梁を中心に構成された合成梁構造に係り、特
に床スラブとの一体化を図った合成梁構造に関する。
構造として、特開平5−86674号公報や特開平11
−166294号公報に記載のものが知られている。
ので、1はI形鉄骨梁である。このI形鉄骨梁1は、上
下フランジ1a、1bと、それらをつなぐウェブ1cと
からなる。図示例の構造は、I形鉄骨梁1に型枠(図示
略)を設けると共に、この型枠に床版101を設け、床
版101上に床スラブコンクリート102を打設する際
に、I形鉄骨梁1の上下フランジ1a、1b間の空間に
も同時に梁コンクリート103を打設して、I形鉄骨梁
1を中心とした合成梁104と床スラブ105とを一体
化することで、I形鉄骨梁1の横座屈に対する変形性能
を向上させ、I形鉄骨梁1に発生するおそれのある局部
座屈を防止するようにしたものである。
ので、110は予め工場製作された合成梁である。この
合成梁110は、上下フランジ1a、1b及びウェブ1
cよりなるI形鉄骨梁1を、上フランジ1a及びこの上
フランジ1a寄りのウェブ1c部分を残してコンクリー
トブロック111中に埋設し、ウェブ1cのコンクリー
トブロック111上への露出部分に、ウェブ1cの延在
方向に間隔をおいて貫通孔112を複数形成したもので
ある。
る露出部分の下方でコンクリートブロック111の上部
に床型枠(図示略)を設置し、上フランジ1aの上側と
下側にスラブ上端筋5と下端筋6を配すると共に、スラ
ブ下端筋6をウェブ1cの貫通孔112に通し、その上
で床型枠上に床スラブコンクリート113を打設するこ
とにより、合成梁110と床スラブ114とを一体化し
たものである。
造は、I形鉄骨梁1の上フランジ1aの上側と下側に配
筋を施していない上、上フランジ1aを完全に床スラブ
コンクリート102中に埋没させていないので、床スラ
ブ105の厚さが薄い場合に、床スラブ105と合成梁
104の一体性が弱まるおそれがある。
上フランジ1aの上側と下側にスラブ上端筋5と下端筋
6を設置し、上フランジ1aを完全に床スラブコンクリ
ート113中に埋没させているので、床スラブ114の
厚さが薄い場合にも、床スラブ114と合成梁110の
一体性を確保することができる。
cの貫通孔112にスラブ下端筋6を貫通させるように
しているので、スラブ厚を変える場合に、それに応じて
スラブ下端筋6の配筋位置を変えることができない。つ
まり、スラブ厚の変化に柔軟に対応することができない
おそれがある。また、I形鉄骨梁1の下フランジ1bが
完全にコンクリートブロック111中に埋没しているの
で、この下フランジ1bを利用しての型枠の組立が困難
である。
の一体性を高めることができると共に、スラブ厚の変化
に柔軟に対応することができ、しかも、コンクリート打
設のための型枠組立が容易にできる合成梁構造を提供す
ることを目的とする。
構造は、上下フランジ及びウェブを有するI形鉄骨梁の
下フランジの下面を露出させた状態で、下フランジから
上フランジの近くまでの空間を梁コンクリートで充填す
ると共に、上フランジをその上側及び下側に配したスラ
ブ上端筋及びスラブ下端筋と共に床スラブコンクリート
中に埋設し、スラブ下端筋の端部を上フランジの下側の
床スラブコンクリート中に定着させたことを特徴とす
る。
下フランジから上フランジの近くまでの空間を梁コンク
リートで充填すると共に、上フランジの上側と下側にス
ラブ上端筋と下端筋を配し、上フランジをこれらスラブ
上端筋及び下端筋と共に床スラブコンクリート中に埋設
しているので、床スラブと合成梁の一体性を高めること
ができる。また、I形鉄骨梁の下フランジの下面を露出
させているので、下フランジを利用してコンクリート打
設のための型枠を組み立てることができる。また、スラ
ブ下端筋の端部は上フランジの下側の床スラブコンクリ
ート中に定着させているだけであるから、要求されるス
ラブ厚に応じてスラブ下端筋の配筋位置を自由に変える
ことができ、柔軟にスラブ厚の変更に対応することがで
きる。
記載の合成梁構造であって、前記I形鉄骨梁に対して、
該I形鉄骨梁と交差するようにI形鉄骨小梁が取り付け
られ、該I形鉄骨小梁は、その上面が、前記床スラブコ
ンクリートの下面と一致するような位置に設けられてい
ることを特徴としている。
床スラブコンクリートに埋設する必要がない。
記載の合成梁構造であって、前記I形鉄骨小梁には、前
記I形鉄骨梁に対して接合される端部を除いた部分に対
して、その上下フランジ間にあらかじめ小梁コンクリー
トが充填されていることを特徴としている。
能および強度を向上させることができる。
明の第一の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1
(a)は第一の実施形態の合成梁構造の完成状態の断面
図、(b)はコンクリート打設前の状態を示す断面図で
ある。
(a)に上下フランジ1a、1b及びウェブ1cを有す
るI形鉄骨梁1の下フランジ1bの下面を露出させた状
態で、下フランジ1bから上フランジ1aの近くまでの
空間を梁コンクリート10Aで充填すると共に、上フラ
ンジ1aを、その上側及び下側に配したスラブ上端筋5
及びスラブ下端筋6と共に床スラブコンクリート10B
中に埋設し、スラブ下端筋6の端部を上フランジ1aの
下側の床スラブコンクリート10B中に定着させたもの
である。
の下フランジ1bを利用して、下フランジ1bの幅方向
外縁から上フランジ1aの幅方向外縁の近傍位置までウ
ェブ1cと平行に梁型枠21を設ける。同時に、この梁
型枠21の上端に床型枠22を設ける。この際、床型枠
22の上面が、上フランジ1aの下側に間隔をおいて位
置するように設定する。また、上フランジ1aの上側に
スラブ上端筋5を配筋すると共に、上フランジ1bの下
側にスラブ下端筋6を配筋する。ここで、スラブ下端筋
6の端部は、単にウェブ1cの近傍まで接近させるだけ
にしておく。
枠22の上側の空間にコンクリート10を打設すること
により、図1(a)に示すような、床スラブ3と合成梁
2が一体化した合成梁構造が出来上がる。この場合、床
スラブ3の上面3aは上フランジ1aの上側に位置し、
床スラブ3の下面3bは上フランジ1aの下側に位置す
る。
ンジ1aの上側と下側にスラブ上端筋5と下端筋6が配
されており、上フランジ1aがこれらスラブ上端筋5及
び下端筋6と共に床スラブコンクリート10Bの中に埋
設されているので、床スラブ3と合成梁2の一体性が高
い。しかも、上下フランジ1a、1b間の空間には梁コ
ンクリート10Aが充填されているので、耐火性能が高
い上に、梁の剛性及び横座屈性能が高い。
ランジ1aの下側の床スラブコンクリート10B中に定
着させているだけであるから、要求されるスラブ厚T1
に応じて、スラブ下端筋6の配筋位置を自由に変えるこ
とができる。この場合、スラブ下端筋6及び床型枠22
を上下させることにより、階高と梁高さHを一定とした
状態でスラブ厚さを変えることができる。図2はスラブ
厚さをT2に変更した場合の例を示している。
1のウェブ1cにスタッド11を溶接し、スタッド11
にメッシュ筋12を配した上で、コンクリート10を打
設するようにしてもよい。そうした場合は、梁コンクリ
ート10A〔図1(a)参照〕とI形鉄骨梁1の一体性
を一層高めることができる。
型枠に捨て型枠を使用してもよい。図4の符号23は捨
て型枠仕様の鋼板、24は捨て型枠仕様のデッキプレー
トを示す。
10Aと床スラブコンクリート10B〔図1(a)参
照〕を一緒に打設する場合を説明したが、予め梁コンク
リート10Aを打設しておいてから、床スラブコンクリ
ート10Bを打設するようにしてもよい。
で一部の梁コンクリート10Bを打設した合成梁20を
作っておき、この合成梁20のコンクリート10B上面
に床型枠24を取り付けて、床スラブコンクリート10
Bを打設するようにしている。
ついても、溶接や高力ボルト等による梁の接合後に、床
スラブコンクリートの打設と同時に接合部にコンクリー
トを充填する方法で容易に施工することができる。
柱梁接合部の例を示しており、(a)はコンクリート充
填前、(b)はコンクリート充填後の状態を示す。この
例では、I形鉄骨梁1の端部を円形鋼管柱30に溶接や
高力ボルト等によって接合した後、型枠を組み立ててコ
ンクリート10を打設している。
柱梁接合部の例を示しており、(a)はコンクリート充
填前、(b)はコンクリート充填後の状態を示す。この
例では、I形鉄骨梁1の端部を角形鋼管柱40のブラケ
ット41に溶接や高力ボルト等によって接合した後、型
枠を組み立ててコンクリート10を打設している。
の実施の形態について説明する。図8は、第二の実施の
形態の合成梁構造50の完成状態の断面図、図9は、図
8におけるI−I線矢視断面図である。この実施の形態
の合成梁構造50は、図1に示したものと同様の合成梁
構造に対して小梁51を取り付けたものである。ここ
で、小梁51は、I形鉄骨梁1に交差するように設けら
れたI形鉄骨小梁52と、このI形鉄骨小梁52の上フ
ランジ52aおよび下フランジ52b間に充填された小
梁コンクリート53とにより構成されている。I形鉄骨
小梁52は、その上フランジ52aの上面が床スラブコ
ンクリート10Bの下面(床スラブ3の下面3b)と一
致するような位置に配置されている。
ち、合成梁2に対して接合される端部を除いた部分に対
して、その上下フランジ間52a,52bにあらかじめ
小梁コンクリート53が充填された状態で使用されるも
のである。図10は、小梁51をI形鉄骨梁1に取り付
ける際の状況を示す断面図であり、図11は、図10の
II−II線矢視断面図である。
その端部51aが、小梁コンクリート53から露出する
とともにI形鉄骨小梁52のウェブ52cに連続する接
合端部54として形成されたものとされ、この接合端部
54が、I形鉄骨梁1の上下フランジ1a,1b間にウ
ェブ1cと直交するように設けられたリブプレート55
に対して接合されることによって、梁コンクリート10
A打設前のI形鉄骨梁1に対して取り付けられる。この
とき、形成すべき床スラブ3の下面とI形鉄骨小梁52
の上フランジ52aの上面の位置が一致するように、I
形鉄骨小梁52は、その上面がI形鉄骨梁1の上面より
も若干低い位置となるように設けられる。
1に取り付けた後に、上記第一の実施の形態と同様の手
順で、I形鉄骨梁1の上フランジ1a,1bの上下にス
ラブ上端筋5およびスラブ下端筋6を配置し、さらに、
I形鉄骨梁1の周囲の梁コンクリート10Aの打設対象
位置と床スラブコンクリート10Bの打設対象位置位置
とにコンクリート10を打設する。これにより、図8,
図9に示したような構造を得ることができる。
記第一の実施の形態と同様の効果を得ることができるほ
か、I形鉄骨小梁52が、その上面が、床スラブコンク
リート10Bの下面と一致するように設けられているた
め、小梁51の上面を床スラブコンクリート10Bに埋
設する必要がない。これにより、施工性に優れるととも
に、小梁51に過度な構造性能を付与することが無く、
合理的な構造を実現することができる。
小梁52に、その接合端部54を除いた部分に対して、
その上下フランジ52a,52b間にあらかじめ小梁コ
ンクリート53が充填されているために、小梁51をあ
らかじめ製作しておくことができ、施工性の向上に寄与
することができるだけでなく、小梁51の耐火性能およ
び強度を向上させることができる。特に、小梁51を床
スラブコンクリート10Bと一体化していないに関わら
ず、このようにI形鉄骨小梁52に対して小梁コンクリ
ート53を打設しておくことにより、床スラブ3を支持
するのに十分な耐力と高い剛性とを得ることができる。
2の例に示すように、梁コンクリート10Aのうち、床
スラブコンクリート10Bの下方の一定部分の幅寸法が
拡大するようにし、これにより、梁コンクリート10A
のうち、床スラブコンクリート10Bに接する一部をハ
ンチ56として形成してもよい。
10Aの幅寸法が床スラブコンクリート10B近くで拡
大するため、床スラブコンクリート10Bと梁コンクリ
ート10Aとを一体打設する際に、特に上フランジ1a
近くの位置における梁コンクリート10Aの充填性を確
保しやすい。これによって、施工性が向上するととも
に、梁の剛性および横座屈性能を確保することができ
る。
のように、折り曲げ鉄筋57をI形鉄骨梁1の上側およ
び両側方を囲むように配置し、これを床スラブコンクリ
ート10Bと梁コンクリート10Aとを一体化するのに
用いてもよい。この場合、折り曲げ鉄筋57としては、
一端部57aおよび他端部57bが折り曲げられてコ字
状に形成されたものを用い。折り曲げ鉄筋57の一端部
57aをウェブ1cの一方の側面近くに配置し、一端部
57aと連続する中央部57cを上フランジ1aの上側
を巡るように配置する。そして、中央部57cに連続す
る他端部57bをウェブ1cの他方の側面近くに至るよ
うに配置する。さらに、折り曲げ鉄筋57の一端部57
aおよび他端部57bを梁コンクリート10A内に定着
し、中央部57cを床スラブコンクリート10B内に定
着させる。これにより、梁コンクリート10Aおよび床
スラブコンクリート10Bを折り曲げ鉄筋57により一
体化することができ、地震時等における構造安定性を確
保することができる。
り曲げ鉄筋57の折り曲げ部57d,57dを、I形鉄
骨梁1に沿って上フランジ1aの上側に配置された一対
のスラブ補強筋58,58に定着させた状態で配置する
と、折り曲げ鉄筋57の位置決めが容易となり、この図
のように、折り曲げ鉄筋57をI形鉄骨梁1の延在方向
に沿って複数設置するような場合の施工性がよい。ま
た、図14(a)の構造に対して、折り曲げ鉄筋57の
一端部57aおよび他端部57bに対して交差するよう
に補強筋59を配置することによって、図14(b)の
ように、折り曲げ鉄筋の一端部57aおよび他端部57
bと補強筋59とからなるメッシュ補強体60を形成し
てもよい。このメッシュ補強体60を、梁コンクリート
10Aに埋設するようにすれば、梁コンクリート10A
を強固に補強することができ、その剥落を防止すること
ができる。
造61のように、I形鉄骨梁1’における上フランジ1
a’の幅寸法Waが下フランジ1bの幅寸法Wbに比較
して小となるような構成を採用するようにしてもよい。
ここで、上フランジ1a’の厚さ寸法Daは、下フラン
ジ1bの厚さ寸法Dbに比較して大とされている。
ランジ1a’の幅寸法Waが、下フランジ1bの幅寸法
Wbに比較して小とされているために、梁コンクリート
10Aを打設するためにI形鉄骨梁1’の側方に配置さ
れる梁型枠(図示略)や、床スラブコンクリート10B
を打設するために床スラブコンクリート10Bの下面に
配置される床型枠(図示略)と、上フランジ1a’の端
部との空間を拡大することができる。これによって、梁
コンクリート10Aの充填性を確保しやすく、施工性が
よいだけでなく、合成梁構造61形成時における梁の剛
性および横座屈性能を確保することができる。また、こ
の場合、上フランジ1a’の厚さ寸法Daを下フランジ
1bの厚さ寸法Dbに比較して大としたので、上フラン
ジ1a’の断面積を確保することができ、上フランジ1
a’の強度が低下することが無く、構造安定性を確保で
きる。
鉄筋62をI形鉄骨梁1’の上側および両側方を囲むよ
うに配置し、これを床スラブコンクリート10Bと梁コ
ンクリート10Aとを一体化するのに用いてもよい。こ
の場合、折り曲げ鉄筋62としては、一端部62aおよ
び他端部62bが折り曲げられてコ字状に形成されると
ともに、一端部62aと他端部62bとの間の中央部6
2cの長さ寸法が、上フランジ1a’の幅寸法Waと略
同一のものを用いるようにする。そして、折り曲げ鉄筋
62の一端部62aをウェブ1cの一方の側面近くに配
置し、中央部62cを上フランジ1a’の上側を巡るよ
うに配置し、他端部62bをウェブ1cの他方の側面近
くに至るように配置する。さらに、折り曲げ鉄筋62の
一端部62aおよび他端部62bを梁コンクリート10
A内に定着し、中央部62cを床スラブコンクリート1
0B内に定着させる。これにより、梁コンクリート10
Aおよび床スラブコンクリート10Bを折り曲げ鉄筋6
2により一体化することができ、地震時等における構造
安定性を確保することができる。
うに、折り曲げ鉄筋62の折り曲げ部62d,62d
を、I形鉄骨梁1’に沿って上フランジ1a’の上側に
配置された一対のスラブ補強筋58,58に定着させた
状態で配置すると、折り曲げ鉄筋62の位置決めが容易
となり、特に、図示のように、折り曲げ鉄筋62をI形
鉄骨梁1’の延在方向に沿って複数設置するような場合
の施工性がよい。また、図17(a)の構造に対して、
折り曲げ鉄筋62の一端部62aおよび他端部62bに
対して交差するように補強筋59を配置することによっ
て、図17(b)のように、折り曲げ鉄筋の一端部62
aおよび他端部62bと補強筋59とからなるメッシュ
補強体63を形成してもよい。このメッシュ補強体63
を、梁コンクリート10Aに埋設するようにすれば、梁
コンクリート10Aを強固に補強することができ、その
剥落を防止することができる。
よれば、I形鉄骨梁の上フランジをスラブ上端筋及び下
端筋と共に床スラブコンクリート中に埋設しているの
で、床スラブとの一体性を高めることができる。また、
下フランジの下面を露出させているので、下フランジを
利用してコンクリート打設のための型枠組立が容易にで
きる。また、スラブ下端筋の端部を上フランジの下側の
床スラブコンクリート中に定着させているので、スラブ
下端筋の配筋位置を自由に変えることができ、スラブ厚
の変更に柔軟に対応することができる。
上面が、床スラブコンクリートの下面と一致するような
位置に設けられているため、小梁の上面を床スラブコン
クリートに埋設する必要がない。これにより、施工性が
優れているとともに、小梁に過度な構造性能を付与する
ことが無く、合理的な構造を実現することができる。
に、その端部を除いた部分に対して、その上下フランジ
間にあらかじめ小梁コンクリートが充填されているため
に、小梁をあらかじめ製作しておくことができ、施工性
の向上に寄与することができるだけでなく、小梁の耐火
性能および強度を向上させることができる。特に、小梁
を床スラブコンクリートと一体化していないに関わら
ず、このようにI形鉄骨小梁に対して小梁コンクリート
を打設しておくことにより、床スラブを支持するのに十
分な耐力と高い剛性とを得ることができる。
梁構造の完成状態の断面図、(b)はコンクリート打設
前の状態を示す断面図である。
る。
例を示す断面図である。
である。
ブコンクリートを打設する場合の例を示す断面図であ
る。
例を示し、(a)はコンクリート充填前、(b)はコン
クリート充填後の状態を示す図である。
を示し、(a)はコンクリート充填前、(b)はコンク
リート充填後の状態を示す図である。
立断面図である。
鉄骨梁に小梁を取り付けた際の状態を示す立断面図であ
る。
である。
す合成梁構造の立断面図である。
例を示す合成梁構造の立断面図である。
る折り曲げ鉄筋の配置状況の一例、および(b)他の例
を表す斜視図である。
例を示す合成梁構造の立断面図である。
断面図である。
る折り曲げ鉄筋の配置状況の一例、および(b)他の例
を表す斜視図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 上下フランジ及びウェブを有するI形鉄
骨梁の下フランジの下面を露出させた状態で、下フラン
ジから上フランジの近くまでの空間を梁コンクリートで
充填すると共に、上フランジをその上側及び下側に配し
たスラブ上端筋及びスラブ下端筋と共に床スラブコンク
リート中に埋設し、スラブ下端筋の端部を上フランジの
下側の床スラブコンクリート中に定着させたことを特徴
とする合成梁構造。 - 【請求項2】 請求項1記載の合成梁構造であって、前
記I形鉄骨梁に対して、該I形鉄骨梁と交差するように
I形鉄骨小梁が取り付けられ、該I形鉄骨小梁は、その
上面が、前記床スラブコンクリートの下面と一致するよ
うな位置に設けられていることを特徴とする合成梁構
造。 - 【請求項3】 請求項2記載の合成梁構造であって、前
記I形鉄骨小梁には、前記I形鉄骨梁に対して接合され
る端部を除いた部分に対して、その上下フランジ間にあ
らかじめ小梁コンクリートが充填されていることを特徴
とする合成梁構造。
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---|---|---|---|
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JP2000035808 | 2000-02-14 | ||
JP2000-35808 | 2000-02-14 | ||
JP2001013473A JP4502164B2 (ja) | 2000-02-14 | 2001-01-22 | 合成梁構造 |
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---|---|
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2001
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