JP2001301313A - インクジェット記録用シート - Google Patents

インクジェット記録用シート

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JP2001301313A
JP2001301313A JP2000079711A JP2000079711A JP2001301313A JP 2001301313 A JP2001301313 A JP 2001301313A JP 2000079711 A JP2000079711 A JP 2000079711A JP 2000079711 A JP2000079711 A JP 2000079711A JP 2001301313 A JP2001301313 A JP 2001301313A
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recording sheet
pigment
receiving layer
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JP2000079711A
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English (en)
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Osamu Miyagawa
修 宮川
Hisahiro Omote
尚弘 表
Toshio Ando
俊男 安藤
Norio Yabe
紀雄 矢部
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Nippon Paper Industries Co Ltd
Jujo Paper Co Ltd
Original Assignee
Nippon Paper Industries Co Ltd
Jujo Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、水性及び油性顔料インク
のいずれをも良好に吸収する、画像定着性の優れたイン
クジェット記録シートを提供することである。 【解決手段】 この発明は、シート状基材の少なくと
も一面にインク受容層を塗設してなるインクジェット記
録シートであって、前記インク受容層が主として平均粒
子径が3μm以上の多孔性顔料及び水系エマルジョン樹
脂から成り、前記多孔性顔料と前記水系エマルジョン樹
脂の重量比(多孔性顔料:水系エマルジョン樹脂)が7
0:30〜45:55であるインクジェット記録シート
を提供する。このインクジェット記録シートは水性イン
ク、油性インクで共用することが可能であり、インク吸
収性、インク乾燥性が良好であり、且つ画像定着性に優
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、無機顔料や有機
顔料を各種溶媒に分散した顔料インクにて記録を行うイ
ンクジェット記録に適したインクジェット記録シートに
関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録方式は、インクの微
小液滴を飛翔させて紙などのインクジェット記録シート
に付着させ、画像、文字などの記録を行うものである
が、他の記録方式に比較して低騒音であって、現像、定
着のプロセスを必要とせず、かつ容易にフルカラー記録
が行えることから、各種文字、図形及びカラー画像など
の記録装置として種々の用途において急速に普及してい
る。このようなインクジェット記録方式で使用されるイ
ンクは、水性インク、すなわち水あるいは水と親水性溶
剤の混合溶媒中に各種の水溶性染料を溶解し、必要によ
り各種の添加剤を配合したものが大半を占めている。こ
れは、水性インクが印字後の色調が鮮やかで明るいこ
と、インクジェットのコントラストが大きいこと、イン
ク粘度の調整が容易であることや安全性の面で利点を有
しているためである。
【0003】しかし、昨今のインクジェット記録画像
は、銀塩写真に代わるものとして、高解像度、高画像濃
度、高保存安定性などが要求されているため、従来の水
性染料インクを用いるシステムでは、銀塩写真並みの画
像濃度や画像の保存安定性を達成することが困難であっ
た。これに対して、特に画像の保存安定性を改良するた
めに、色材として顔料を用いたインクの検討が行われて
いる。例えば、特開平4−234467号公報、同5−
156189号公報、同5−179183号公報、同5
−202324号公報、同5−263029号公報、同
5−331397号公報、同6−122846号公報、
同6−136311号公報などには、水性染料の代わり
に水性顔料を用いたインクが開示されている。
【0004】また、インクの溶媒として、例えば、アル
キルアルコール類、脂肪族又は芳香族炭化水素類、ハロ
ゲン化炭化水素類、エーテル類、ケトン類、エステル
類、多価アルコール類や可塑剤などの非親水性の有機溶
剤を用いた油性インクも種々提案されている。このよう
な油性インクは、水性インクに比べて画像の耐水性が良
好であること、インクジェット記録シートのコックリン
グ(水性の溶媒成分が紙に浸透することで発生するシー
トのぼこつき)が全く発生しないなどの利点を備えてい
る。さらに色材として無機顔料や有機顔料を用いる油性
顔料インクは、画像の耐光性や耐オゾン性に優れる。
【0005】ところで一般に、インクジェット記録シー
トには、インクの吸収性が速くて、印字ドットが重なっ
た場合でもインクが流れ出したり滲んだりしないこと、
印字ドットが横方向へ必要以上に大きく拡散しないこと
が要求される。特に染着性のない顔料を色材とする顔料
インクで記録する場合、指などで画像部をこすっても色
材が記録シートからとれないこと(画像定着性)が要求
される。従来のインクジェット記録シートの多くは、水
溶性染料が水あるいは水と親水性溶剤の混合溶媒などに
低濃度で溶解された水性インクに対して好適に用いられ
るものであり、インク受容層に用いられる樹脂は、酸化
でんぷん、エーテル化でんぷん、ゼラチン、カゼイン、
メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒド
ロキシメチルセルロース、ポリビニルピロリドン、ポリ
ビニルアルコールなどの水溶性樹脂が用いられる場合が
多く、このようなインクジェット記録シートは何れも水
性インクに適するように検討されたものであり、油性顔
料インクには適さなかった。また、特開平10−264
499号公報、特開平10−264503号公報、特開
平10−264505号公報には油性染料インクに適し
たインクジェット記録シートが提案されているが、染着
性のない顔料を色材とする油性顔料インクを用いた場合
には画像定着性がなく適さなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、水性
及び油性顔料インクのいずれをも良好に吸収する、画像
定着性の優れたインクジェット記録シートを提供するこ
とである。
【課題を解決するための手段】本発明者らは、シート状
基材の少なくとも一面にインク受容層を塗設してなるイ
ンクジェット記録シートであって、前記インク受容層が
主として平均粒子径が3μm以上の多孔性顔料及び水系
エマルジョン樹脂から成り、前記多孔性顔料と前記水系
エマルジョン樹脂の重量比(多孔性顔料:水系エマルジ
ョン樹脂)が70:30〜45:55であるインクジェ
ット記録シートであれば、水性顔料インク及び油性顔料
インクを共に良好に吸収し、且つ画像定着性に優れるこ
とを見いだした。特に、多孔性顔料の吸油量をJIS
K5101の標準試験条件下において、200ml/1
00g以上とすること、水系エマルジョン樹脂がポリエ
ステル系エマルジョン樹脂又はスチレンアクリル系エマ
ルジョン樹脂とすることにより、さらに好適な顔料イン
ク用インクジェット記録シートを得ることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明に用いるシート状基材とし
ては、従来から公知の基材を用いることができる。例え
ば、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リカーボネート、セルローストリアセテート、ポリイミ
ド等の合成樹脂フィルム、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、エチレン/プロピレン共重合体などのバインダー樹
脂と炭酸カルシウム、タルク、シリカなどの無機顔料を
混合して延伸した合成紙、化学パルプや機械パルプなど
の木材パルプと顔料を主成分として、バインダー及びサ
イズ剤や定着剤などの添加剤を混合して抄紙された原紙
類、原紙にコート層を設けたアート紙、コート紙、キャ
ストコート紙などの塗工紙類、原紙に樹脂含浸を施した
含浸透明紙類などがあげられ、用途に応じ各種基材を選
択することが好ましい。
【0008】本発明に用いる多孔性顔料は、顔料表面や
内部に細孔を多く有するものであれば何を用いてもかま
わない。具体的には、シリカや、ゼオライト、金属酸化
物のキセロゲルを粉末状にしたものなどをあげることが
できる。コストや多孔性顔料の品質安定性の点から特に
シリカが好ましく用いられる。また、多孔性顔料の吸油
性は100m1/100g以上が好ましく、特に200
m1/100g以上であることがより好ましい。吸油量
の値が大きいとインク吸収性、乾燥性に優れ、画像滲み
の発生がなく、記録後のインク乾燥時間を短くすること
ができる。多孔性顔料がシリカの場合、吸油量は220
〜280ml/100gであることが好ましい。ここ
で、吸油量はJIS K5101の標準試験条件下にお
いて測定する。
【0009】本発明に用いる多孔性顔料は、特に画像定
着性の点から、平均粒子径が3μm以上、好ましくは3
〜15μmである必要がある。ここで、平均粒子径はコ
ールターカウンター法により測定する。顔料インクの場
合、印字後の画像部は主として着色顔料によリ形成され
ており、この顔料粒子をインク受容層中に結着させる為
に、平均粒子径3μm以上の多孔性顔料を用いることが
有効であることがわかった。平均粒子径3μm以上の多
孔性顔料を使用した場合、そのインク受容層上に印字さ
れた画像は、指で擦っても着色剤が落ちることはなく、
定着性が優れている。本発明に特に好ましく用いられる
シリカは、その製造方法により、湿式法、乾式法に大別
される。湿式法は、珪砂を原料としたケイ酸ソーダと硫
酸を混合し、ケイ酸ゾルを生成させる。ケイ酸ゾルは次
第に重合し、一次粒子を形成しさらに三次元的な凝集体
を形成する。その後、ミクロサイズに微粉化する方法で
ある。乾式法は、ハロゲン化珪素の高温での気相法加水
分解による方法、及び珪砂とコークスを電気炉でアーク
法によリ加熱還元気化して空気酸化する方法である。本
発明においてはその製造方法に限定されない。
【0010】本発明の水系エマルジョン樹脂は、界面活
性剤や保護コロイドで疎水性高分子ポリマーを高濃度且
つ低粘度に分散させたものであり、その造膜はエマルジ
ョン粒子の融合によって行われるものである。この水系
エマルジョン樹脂は多孔性顔料に対するバインダー樹脂
として機能する。水系エマルジョン樹脂としては、ポリ
ウレタン系エマルジョン樹脂、アクリル系エマルジョン
樹脂、ポリエステル系エマルジョン樹脂、ポリスチレン
系エマルジョン樹脂、ポリ酢酸ビニル系エマルジョン樹
脂、及びスチレンブタジエンラテックスなどの合成ゴム
ラテックス等があり、特にポリエステル系エマルジョン
樹脂又はスチレンアクリル系エマルジョン樹脂がインク
吸収性、乾燥性に優れた記録シートが得られる点で好ま
しい。これらの樹脂は単独でも、複数の樹脂の混合物と
しても用いることができる。
【0011】一方、この水系エマルジョン樹脂の代わり
に、骨格中に親水性のOH基をもつ水溶性樹脂(例え
ば、PVA樹脂)、高酸価樹脂のポリアミン中和物、ア
ミド基をもつポリマーの酸付加物などを水溶化して骨格
とする水溶性樹脂や有機溶剤に溶解する樹脂をバインダ
ー樹脂として用いた場合には満足なインク吸収性やイン
ク乾燥性を得ることができない。本発明のインク受容層
において、多孔性顔料とバインダー樹脂の重量比(多孔
性顔料:バインダー樹脂)は70:30〜45:55、
好ましくは60:40〜50:50である。
【0012】本発明の水性顔料インクは水や親水性有機
溶剤に顔料、水溶性樹脂その他の水性の助剤等を添加し
たものであり、また本発明の油性顔料インクはアルキル
アルコール類、脂肪族又は芳香族炭化水素類、ハロゲン
化炭化水素類、エーテル類、ケトン類、エステル類、多
価アルコール類や可塑剤などの非親水性の有機溶剤に顔
料、樹脂その他の非親水性の助剤等を添加したものであ
る。インク受容層の塗工厚みに特に制限はないが、好ま
しくは1〜50μm、より好ましくは5〜30μmであ
る。尚、塗工厚みはインク吸収性、乾燥性、必要に応じ
て透明性を考慮して決定する。
【0013】また、インク受容層には必要に応じて、レ
ベリング剤、粘度調整剤、着色剤、防腐剤などの助剤を
本発明の効果を損なわない程度に適当量加えてもよい。
インク受容層の形成方法としては、コンマコート、リッ
プコート、バーコート、エアナイフコート、カーテンコ
ート、グラビアコート、ロールコート、ダイコートなど
の公知の塗工方式を利用して形成することが可能であ
る。また、インク受容層の基材に対する接着性を更に補
強するために、必要に応じてインク受容層と基材との間
に接着剤層を設けてもよい。
【0014】本発明のインクジェット記録シートが優れ
た結果をもたらす理由として以下が考えられる。即ち、
前述した特定多孔性顔料が構成する細孔の大きさや吸着
性が色材顔料との結着性を高めることにより画像定着性
を上げ、また、多孔性顔料と水系エマルジョン樹脂の比
率を特定の範囲内とすることで、多孔性顔料とエマルジ
ョン粒子が融合して形成されるインク受容層の多孔質な
層構造がインク吸収性及びインク乾燥性を良好にし、こ
れらの性能が相まって要求品質を満たしていると推測さ
れる。特に、多孔性顔料の吸油量が200ml/100
g以上であり、水系エマルジョン樹脂がポリエステル樹
脂及び/又はスチレンアクリル樹脂の場合にその効果が
大きい。
【0015】
【実施例】以下、本発明を実施例によってさらに詳述す
るが、本発明はこれらの実施例によって限定されるもの
ではない。尚、実施例及び比較例における薬品の添加量
は、特に断らない限り、重量部もしくは重量%とする。実施例1 基材は厚さ50μmのポリエステルフィルムHS(帝人
(株)製)を使用した。水系エマルジョン樹脂としてポ
リエステル樹脂バイロナールMD1100(東洋紡
(株)製、分子量:20,000、Tg:40℃)30
%溶液25部、シリカとして、平均粒子径12μm、吸
油量220ml/100gのシリカP−78F(水澤化
学工業(株)製)17.5%水分散液75部を混合し、
インク受容層用塗工液を作製した。この塗工液をマイヤ
ーバーにて基材に塗布後、80℃2分間乾燥し、厚み1
2μmのインク受容層を有するインクジェット記録シー
トを得た。
【0016】実施例2 基材は厚さ100μmのラミネート紙「商品名オーパ
ー」(日本製紙(株)製、熱可塑性樹脂を紙の両面に積
層したラミネート紙)を使用した。水系エマルジョン樹
脂として、ポリエステル樹脂バイロナールMD1100
(東洋紡(株)製)30%溶液15部、スチレンアクリ
ル樹脂ウルトラゾールFCX−8(ガンツ化成(株)
製、Tg:-20℃)42%溶液10部、シリカとし
て、平均粒子径12μm、吸油量220ml/100g
のシリカP−78F(水澤化学工業(株)製)17.5
%水分散液75部を混合し、インク受容層用塗工液を作
製した。この塗工液をマイヤーバーにて塗布後、80℃
で3分間乾燥し、厚み20μmのインク受容層を有する
インクジェット記録シートを得た。
【0017】実施例3 基材は坪量65g/mの樹脂含浸型透明紙を使用し
た。水系エマルジョン樹脂として、スチレンアクリル樹
脂ウルトラゾールFCX−8(ガンツ化成(株)製)4
2%溶液30部、シリカとして、平均粒子径12μm、
吸油量220ml/100gのシリカP−78F(水澤
化学工業(株)製)17.5%水分散液70部を混合
し、インク受容層用塗工液を作製した。この塗工液をマ
イヤーバーにて基材に塗布後、80℃で2分間乾燥し、
厚み15μmのインク受容層を有するインクジェット記
録シートを得た。
【0018】実施例4 基材は厚さ50μmのポリエステルフィルムHS(帝人
(株)製)を使用した。熱可塑性の水系エマルジョン樹
脂として、ポリエステル樹脂バイロナールMD1100
(東洋紡(株)製)30%溶液25部、シリカとして、
平均粒子径3μm、吸油量245ml/100gのシリ
カP−78A(水澤化学工業(株)製)17.5%水分
散液75部を混合し、インク受容層用塗工液を作製し
た。この塗工液をマイヤーバーにて基材に塗布後、80
℃で2分間乾燥し、厚み12μmのインク受容層を有す
るインクジェット記録シートを得た。
【0019】実施例5 基材は厚さ100μmの合成紙「商品名オーパー」(日
本製紙(株)製)を使用した。水系エマルジョン樹脂と
して、ポリエステル樹脂バイロナールMD1100(東
洋紡(株)製)30%溶液15部、スチレンアクリル樹
脂ウルトラゾールFCX−8(ガンツ化成(株)製)4
2%溶液10部、シリカとして、平均粒子径3μm、吸
油量245ml/100gのシリカP−78A(水澤化
学工業(株)製)17.5%水分散液を75部混合し、
インク受容層用塗工液を作製した。この塗工液をマイヤ
ーバーにて基材に塗布後、80℃で3分間乾燥し、厚み
20μmのインク受容層を有するインクジェット記録シ
ートを得た。
【0020】実施例6 基材は厚さ100μmの合成紙「商品名オーパー」(日
本製紙(株)製)を使用した。水系エマルジョン樹脂と
して、ポリエステル樹脂バイロナールMD1100(東
洋紡(株)製)30%溶液25部、シリカとして、平均
粒子径6μm、吸油量95ml/100gのシリカ、サ
イリシア770(富士シリシア(株)製17.5%水分
散液を75部混合し、インク受容層用塗工液を作製し
た。この塗工液をマイヤーバーにて基材に塗布後、80
℃で3分間乾燥し、厚み20μmのインク受容層を有す
るインクジェット記録シートを得た。
【0021】比較例1 基材は厚さ50μmのポリエステルフィルムHS(帝人
(株)製)を使用した。熱可塑性の水系エマルジョン樹
脂として、ポリエステル樹脂バイロナールMD1100
(東洋紡(株)製)30%溶液13部、シリカとして、
平均粒子径12μm、吸油量220ml/100gのシ
リカP−78F(水澤化学工業(株)製)17.5%水
分散液90部を混合し、インク受容層用塗工液を作製し
た。この塗工液をマイヤーバーにて基材に塗布後、80
℃で2分間乾燥し、厚み12μmのインク受容層を有す
るインクジェット記録シートを得た。
【0022】比較例2 基材は厚さ50μmのポリエステルフィルムHS(帝人
(株)製)を使用した。熱可塑性の水系エマルジョン樹
脂として、ポリエステル樹脂バイロナールMD1100
(東洋紡(株)製)30%溶液40部、シリカとして、
平均粒子径12μm、吸油量220ml/100gのシ
リカP−78F(水澤化学工業(株)製)17.5%水
分散液46部を混合し、インク受容層用塗工液を作製し
た。この塗工液をマイヤーバーにて基材に塗布後、80
℃で2分間乾燥し、厚み12μmのインク受容層を有す
るインクジェット記録シートを得た。
【0023】比較例3 基材は厚さ50μmのポリエステルフィルムHS(帝人
(株)製)を使用した。水系エマルジョン樹脂として、
ポリエステル樹脂バイロナールMD1100(東洋紡
(株)製)30%溶液25部、シリカとして、平均粒子
径2.5μm、吸油量150ml/100gのシリカP
−73(水澤化学工業(株)製)17.5%水分散液7
5部を混合し、インク受容層用塗工液を作製した。この
塗工液をマイヤーバーにて基材に塗布後、80℃で2分
間乾燥し、厚み20μmのインク受容層を有するインク
ジェット記録シートを得た。
【0024】比較例4 基材は厚さ50μmのポリエステルフィルムHS(帝人
(株)製)を使用した。水系エマルジョン樹脂として、
ポリエステル樹脂バイロナールMD1100(東洋紡
(株)製)30%溶液40部、シリカとして、平均粒子
径12μm、吸油量220ml/100gのシリカP−
78F(水澤化学工業(株)製)17.5%水分散液5
5部を混合し、インク受容層用塗工液を作製した。この
塗工液をマイヤーバーにて基材に塗布後、80℃で2分
間乾燥し、厚み20μmのインク受容層を有するインク
ジェット記録シートを得た。
【0025】比較例5 基材は厚さ50μmのポリエステルフィルムHS(帝人
(株)製)を使用した。バインダー樹脂として、有機溶
剤可溶型ポリエステル樹脂バイロン20SS(東洋紡
(株)製、分子量:15,000、Tg:67℃)30
%溶液25部、シリカとして、平均粒子径6μm、吸油
量95ml/100gのシリカ、サイリシア770(富
士シリシア(株)製)20%分散液75部を混合し、イ
ンク受容層用塗工液を作製した。この塗工液をマイヤー
バーにて基材に塗布後、80℃で2分間乾燥し、厚み1
2μmのインク受容層を有するインクジェット記録シー
トを得た。
【0026】比較例6 基材は厚さ100μmの合成紙「商品名オーパー」(日
本製紙(株)製)を使用した。バインダー樹脂として、
有機溶剤可溶型アクリル樹脂サーモラックS−2000
(綜研化学(株)製)50%溶液15部、シリカとし
て、平均粒子径2.5μm、吸油量150ml/100
gのシリカP−73(水澤化学工業(株)製)17.5
%分散液85部を混合し、インク受容層用塗工液を作製
した。この塗工液をマイヤーバーにて基材に塗布後、8
0℃で3分間乾燥し、厚み20μmのインク受容層を有
するインクジェット記録シートを得た。
【0027】比較例7 基材は坪量65g/mの樹脂含浸型透明紙を使用し
た。バインダー樹脂として、ポリビニルアルコールKH
−17(日本合成(株)製、重合度:1700、鹸化
度:80mol%)10%溶液40部、シリカとして、
平均粒子径3.5μm、吸油量210ml/100gの
シリカ、サイリシア440(富士シリシア(株)製)1
5%水分散液60部を混合し、インク受容層用塗工液を
作製した。この塗工液をマイヤーバーにて基材に塗布
後、80℃で2分間乾燥し、厚み12μmのインク受容
層を有するインクジェット記録シートを得た。
【0028】比較例8 基材は厚さ50μmのポリエステルフィルムHS(帝人
(株)製)を使用した。バインダー樹脂として、ポリビ
ニルピロリドンK−30(ISP(株)製、分子量:4
0,000)10%溶液40部、シリカとして、平均粒
子径12μm、吸油量180ml/100gのシリカ、
サイリシア470(富士シリシア(株)製)15%水分
散液60部を混合し、インク受容層用塗工液を作製し
た。この塗工液をマイヤーバーにて基材に塗布後、80
℃2分間乾燥し、厚み10μmのインク受容層を有する
インクジェット記録シートを得た。
【0029】比較例9 基材は厚さ100μmの合成紙「商品名オーパー」(日
本製紙(株)製)を使用した。バインダー樹脂として、
ヒドロキシエチルセルロースSP200(ダイセル化学
工業(株)製)10%溶液40部、シリカとして、平均
粒子径2.5μm、吸油量150ml/100gのシリ
カP−73(水澤化学工業(株)製)15%水分散液6
0部を混合し、インク受容層用塗工液を作製した。この
塗工液をマイヤーバーにて基材に塗布後、80℃で2分
間乾燥し、厚み12μmのインク受容層を有するインク
ジェット記録シートを得た。
【0030】実施例1〜6及び比較例1〜9におけるイ
ンク受容層の構成を表1に整理する。
【表1】
【0031】各インクジェット記録用紙の性能を以下の
試験方法により評価した。ローランド製の水性顔料イン
ク(型番:PG−YE−2、PG−HG−2、PG−C
Y−2、PG−BK−2)を用いたインクジェットプロ
ッターCJ−70及びオリンパス光学工業製の油性顔料
インク(PJ3600専用インク)を用いたインクジェ
ットプロッターPJ3600を使用し、シアン、マゼン
タ、イエロー、ブラック各色の55〜100%濃度のベ
タを印字したインクジェット記録用紙について、インク
吸収性、インク乾燥性及び画像定着性を以下のように評
価した。
【0032】インク吸収性については、目視によりビー
ディング(斑状のムラ)の有無を評価した。画像部が均
一で斑状に見えないものを「良好」、画像部が不均一で
全体が斑状に見えるものを「不良」、部分的に斑状に見
えるが使用には大きく影響しないものを「やや劣るが問
題なし」とした。インク乾燥性については、印字後、上
質紙を重ねて押し当てた時にインクが上質紙に転移しな
くなるまでの時間で評価した。この時間が3分未満の場
合には○、3〜4分の場合には△、4分以上の場合には
×とした。この評価が△以上であれば実用上問題ない。
画像定着性については、印字乾燥後、画像部を綿棒で擦
りベタ画像の色落ち程度を反射濃度計にて測定して評価
し、濃度低下率20%未満のものを良好、濃度低下率2
0%以上のものを不良とした。これらの評価結果を表2
に示す。
【0033】
【表2】
【0034】
【発明の効果】本発明のインクジェット記録用シート
は、水性顔料インク及び油性顔料インクのいずれを用い
たインクジェット記録方式においても、インク吸収性、
インク乾燥性及びその画像の定着性に共に優れる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09D 133/00 C09D 167/00 167/00 201/00 201/00 B41J 3/04 101Y (72)発明者 安藤 俊男 埼玉県東松山市東平1551 日本製紙株式会 社東松山事業所内 (72)発明者 矢部 紀雄 埼玉県東松山市東平1551 日本製紙株式会 社東松山事業所内 Fターム(参考) 2C056 EA05 FC06 2H086 BA15 BA33 BA34 BA45 BA47 4J038 CA041 CC031 CC061 CF021 CG141 CJ031 DD001 DG001 HA166 HA446 HA466 KA08 KA20 MA10 PB11

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート状基材の少なくとも一面にインク
    受容層を塗設してなるインクジェット記録シートであっ
    て、前記インク受容層が主として平均粒子径が3μm以
    上の多孔性顔料及び水系エマルジョン樹脂から成り、前
    記多孔性顔料と前記水系エマルジョン樹脂の重量比(多
    孔性顔料:水系エマルジョン樹脂)が70:30〜4
    5:55であるインクジェット記録シート。
  2. 【請求項2】 前記多孔性顔料の吸油量が200ml/
    100g以上である請求項1に記載のインクジェット記
    録シート。
  3. 【請求項3】 前記水系エマルジョン樹脂がポリエステ
    ル系エマルジョン樹脂又はスチレンアクリル系エマルジ
    ョン樹脂である請求項1又は2に記載のインクジェット
    記録シート。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019167497A (ja) * 2018-03-26 2019-10-03 大建工業株式会社 水性塗料組成物
CN118388998A (zh) * 2024-06-25 2024-07-26 广州精卓新材料有限公司 一种镜面油墨的制备方法及其应用

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