JP2001299313A - 低温加熱調理装置および低温加熱調理方法 - Google Patents

低温加熱調理装置および低温加熱調理方法

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JP2001299313A
JP2001299313A JP2000115258A JP2000115258A JP2001299313A JP 2001299313 A JP2001299313 A JP 2001299313A JP 2000115258 A JP2000115258 A JP 2000115258A JP 2000115258 A JP2000115258 A JP 2000115258A JP 2001299313 A JP2001299313 A JP 2001299313A
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Japan
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cooling
heating
temperature
cooking
medium
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Application number
JP2000115258A
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English (en)
Inventor
Teruyoshi Sato
輝義 佐藤
Susumu Matsuda
進 松田
Shigeo Inaba
重雄 稲葉
Toshitaka Fukase
利隆 深瀬
Masahiro Hiyoshi
政宏 日吉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tosei Denki Corp
Original Assignee
Tosei Denki Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 温度管理を正確に行ない、加熱から冷却また
は冷凍までを一貫して行なう。 【解決手段】 食材を真空包装した真空包装品を収容す
る調理容器3と、調理容器に供給する水を加熱するとと
もに、熱湯を調理容器との間で循環させる加熱流路を有
する加熱機構4と、調理容器に供給する水を冷却すると
ともに、冷却した水を調理容器との間で循環させる冷却
流路を有する冷却機構5と、加熱機構および冷却機構を
制御する制御装置6とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、肉や野菜などの食
材を真空包装した真空包装品を低温加熱して調理する低
温加熱調理装置およびその調理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、レストラン、ホテル、病院、給食
センター、結婚式場など大量の料理を調理とするところ
では、料理の素材、半加工品、調味料などを真空包装袋
に入れて真空包装した真空包装品を用い、計画的に調理
を行って保存し、食卓に出すときに真空包装品を加熱す
ればよい状態に準備している。
【0003】真空包装品を用いた調理は、例えば、湯煎
器またはスチームコンベクションなどに真空包装品を入
れ、温水またはスチームによって低温加熱(例えば、7
0℃)する。その後、真空包装品を冷蔵庫または冷凍機
などに移し、雑菌の繁殖防止やドリップの発生を抑制す
るために、冷風または冷水や冷アルコールによって急速
に冷却又冷凍している。冷却保存する場合、低温加熱
後、90分以内に真空包装品の芯温を0℃〜3℃に冷却
する必要があり、また冷凍保存する場合は、低温加熱
後、芯温が−1〜−5℃の温度帯を20分以内に通過さ
せる必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、低温加熱調
理の場合、調理した真空包装品の風味や栄養分を損ねな
いために、所定の温度域内で低温加熱する必要がある。
具体的には、食材等の要素により最適とされる設定温度
に対して、±1℃の温度範囲で加熱することが要求され
る。したがって、美味しい料理を低温加熱調理によって
行なうためには、温度管理に正確性が必要である。
【0005】しかしながら、スチームコンベクションの
場合は、一度に多くの真空包装品を低温加熱することは
可能であるが、スチームで加熱するために正確な温度管
理が難しい。このため、真空包装品の低温加熱には、正
確な温度管理が可能な水などの液体を使用した湯煎器が
好ましいが、一度に多くの真空包装品を低温加熱するた
めに容積を大きくすると、設定温度まで液体を均一に加
熱するのに長い時間を要し、また湯を補給した際にも、
安定した設定温度になるまでに無駄な時間を要してしま
う。
【0006】また、冷蔵庫などの冷風で冷却又冷凍する
場合は、冷水などの液体冷却に比べ熱伝導が悪く、この
ため長い時間を要し、また真空包装品に冷風が均一に当
たらないので温度むらが発生する。その結果、雑菌の繁
殖やドリップが発生する可能性が少なくない。このた
め、真空包装品の冷却などには、冷水や冷アルコールな
どの液体を使用して浸漬することが好ましいが、湯煎器
同様に設定温度まで液体を冷却するのに長い時間を要す
るという問題がある。また、浸漬するために使用する浸
漬槽は上面が開口した浴槽タイプのために、真空包装品
の出し入れが煩雑である。
【0007】例えば、湯煎器などからラックで運んでき
た真空包装品を一つずつ前屈みで浸漬槽内に入れなけれ
ばならず、作業者は不自然な姿勢での作業を強いられて
しまう。また、ラックごと浸漬槽内に入れるには、リフ
ターやクレーンなどの装置が必要となり、装置の設置ス
ペースや費用の問題が発生する。また、湯煎器などの加
熱用機器と、冷凍機や浸漬槽などの冷却用機器が別体の
ために、真空包装品の出し入れと移動が必要となり、作
業者にとっては重労働となる。また、低温加熱した後、
すぐに取り出して移動し、冷却しなければならないの
で、一連の作業が長時間に及ぶ。このため、早朝出勤、
深夜残業を強いられることにもなり、長時間労働、人員
の増加を招いている。また、真空包装品は、加熱や冷却
などが適正な温度で行われたか否かを時間の経過ととも
に管理する必要がある。しかし、加熱機器と冷却機器と
が別体のために、加熱から冷却まで一連の経過が分から
ず、正確な管理が極めて困難である。
【0008】そこで、本発明は、従来の低温加熱調理の
問題点を解決し、正確な温度管理を可能にするととも
に、加熱から冷却または冷凍までを一貫して行なうこと
ができる低温加熱調理装置およびその調理方法を提供す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載のものは、食材を真空包装した真空
包装品を収容する調理容器と、上記調理容器に供給する
液状温熱伝導媒体を加熱するとともに、加熱した液状温
熱伝導媒体を調理容器との間で循環させる加熱流路を有
する加熱機構と、上記調理容器に供給する液状冷熱伝導
媒体を冷却するとともに、冷却した液状冷熱伝導媒体を
調理容器との間で循環させる冷却流路を有する冷却機構
と、上記加熱機構および冷却機構を制御する制御装置
と、を備え、上記制御装置は、液状温熱伝導媒体を設定
加熱温度に制御するとともに、液状温熱伝導媒体の循環
を制御して調理容器内を加熱せしめる加熱制御手段と、
液状冷熱伝導媒体を設定冷却温度に制御するとともに、
液状冷熱伝導媒体の循環を制御して調理容器内を冷却せ
しめる冷却制御手段と、を備えたことを特徴とする低温
加熱調理装置である。
【0010】請求項2に記載のものは、上記加熱機構
は、上記液状温熱伝導媒体を貯留する加熱タンクと、加
熱タンク内の液状温熱伝導媒体を加熱する加熱部と、加
熱タンク内に貯留された液状温熱伝導媒体を調理容器と
の間で循環させる加熱貯留流路と、を備え、上記冷却機
構は、液状冷熱伝導媒体を貯留する冷却タンクと、液状
冷熱伝導媒体を冷却する冷却部と、冷却タンクに貯留さ
れた液状冷熱伝導媒体を調理容器との間で循環させる冷
却貯留流路と、を備えたことを特徴とする請求項1に記
載の低温加熱調理装置である。
【0011】請求項3に記載のものは、上記調理容器に
貯留された貯留媒体を一旦外部に導出してからそのまま
調理容器内に戻して循環させる容器内外循環流路を備
え、上記冷却制御手段は、上記容器内外循環流路に常温
の液状熱伝導媒体を循環させて調理容器内を補助冷却す
ることを特徴とする請求項1または2に記載の低温加熱
調理装置である。
【0012】請求項4に記載のものは、上記冷却制御手
段は、常温の液状熱伝導媒体と液状温熱伝導媒体とを設
定温度に混合して容器内外循環流路に循環させることを
特徴とする請求項3に記載の低温加熱調理装置である。
【0013】請求項5に記載のものは、上記調理容器内
に空気流を発生させる送風機構を備え、この送風機構を
冷却制御手段により制御することを特徴とする請求項1
から4の何れかに記載の低温加熱調理装置である。
【0014】請求項6に記載のものは、上記調理容器
は、内部に液状熱伝導媒体をシャワー状に噴射させるノ
ズルを備えたことを特徴とする請求項1から5の何れか
に記載の低温加熱調理装置である。
【0015】請求項7に記載のものは、上記制御装置
は、上記加熱タンク、冷却タンクおよび調理容器の温度
を記録する記録手段を備えたことを特徴とする請求項1
から6の何れかに記載の低温加熱調理装置である。
【0016】請求項8に記載のものは、上記調理容器
は、その前面を開閉可能な前面扉を備えたことを特徴と
する請求項1から7の何れかに記載の低温加熱調理装置
である。
【0017】請求項9に記載のものは、上記制御装置
は、調理容器を加熱状態または冷却状態に制御している
ときに、調理容器の施錠機構を制御して前面扉を開放不
能状態にすることを特徴とする請求項8に記載の低温加
熱調理装置である。
【0018】請求項10に記載のものは、上記前面扉の
前面側に、前面扉を覆って密閉する外扉を備えたことを
特徴とする請求項8または9に記載の低温加熱調理装置
である。
【0019】請求項11に記載のものは、上記前面扉の
外側と外扉の内側との間に、調理容器から漏れた液体を
排出可能な排液口を開設し、上記液漏れを検出する液漏
検出センサを備えたことを特徴とする請求項10に記載
の低温加熱調理装置である。
【0020】請求項12に記載のものは、食材を真空包
装した真空包装品を調理容器に収容し、該調理容器に液
状温熱伝導媒体を循環させて上記食材を加熱する加熱調
理工程と、加熱調理工程が終了した後に、調理容器に常
温の液状熱伝導媒体を循環させて調理容器内を補助冷却
して粗熱を取る第1冷却工程と、調理容器に液状冷熱伝
導媒体を循環させて調理容器内を冷却する第2冷却工程
と、を含むことを特徴とする低温加熱調理方法である。
【0021】請求項13に記載のものは、食材を密閉包
装した包装品を調理容器に収容し、該調理容器に液状温
熱伝導媒体を循環させて上記食材を加熱する加熱調理工
程と、加熱調理工程が終了した後に、調理容器に常温の
液状熱伝導媒体を循環させて調理容器内を補助冷却して
粗熱を取る第1冷却工程と、第1冷却工程の後に、調理
容器に空気流を循環させて調理容器内の水切りを行う送
風工程と、送風工程の後に、調理容器に液状冷熱伝導媒
体を循環させて水切りされた調理容器内を冷却する第2
冷却工程と、を含むことを特徴とする低温加熱調理方法
である。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に基づいて説明する。図1は本発明の低温加熱調理装
置の正面図及び断面図、図2は低温加熱調理装置の概略
構成図、図3は低温加熱調理装置の電気的構成を示すブ
ロック図である。
【0023】低温加熱調理装置1(以下、調理装置1と
いう)は、筐体2内に、食材を真空包装した真空包装品
を収容して密閉する調理容器3(チャンバー)と、調理
容器3に供給する液状温熱伝導媒体(以下、温熱媒体と
いう)を設定加熱温度に加熱するとともに、加熱した温
熱媒体を調理容器3との間で循環可能に構成した加熱流
路を有した加熱機構4と、調理容器3に供給する液状冷
熱伝導媒体(以下、冷熱媒体という)を設定冷却温度に
冷却するとともに、冷却した冷熱媒体を調理容器3との
間で循環可能に構成した冷却流路を有した冷却機構5
と、加熱機構4および冷却機構5を制御する制御装置6
と、を備えて構成し、調理容器3に温熱媒体または冷熱
媒体などを循環して真空包装品を低温加熱調理するもの
である。
【0024】筐体2は、前面に開口部を開設した中空箱
形状の筐体本体7と、筐体本体7に開閉可能に取り付け
られ、開口部を塞ぐ片開き式の外扉8とから構成する。
筐体2内には、外扉8の奥に調理容器3を配置し、この
調理容器3の後方あるいは側方に加熱機構4、冷却機構
5、制御装置6を適宜に配設する。そして、筐体2の前
面には、設定操作などの操作を行うための各種設定スイ
ッチを設けた操作パネル11を設ける。
【0025】外扉8は、調理容器3の内部を透視できる
ように耐圧ガラスを嵌めた監視窓12を設け、調理容器
前面側を囲繞するように内面にシール材を設けて、閉じ
た状態で調理容器前面側を密閉可能に構成する。そし
て、外扉8の前面には施錠機能付きのノブ13を設け
る。また、外扉8と調理容器3の前面との間には、調理
容器3から漏れた温熱媒体などを排出する排液口14
と、漏れた液体を検出するための液漏検出センサ15と
を配設し、漏れた液体を外部に排出するとともに、液漏
検出センサ15からの検出信号に基づいて制御装置6が
ランプ76、ブザー77などで液漏れを報知し、また、
ポンプを停止して各バルブを閉じて運転を停止する。
【0026】調理容器3は、前面が開放した中空箱形状
の容器本体16と、容器本体16に開閉可能に取り付け
られ、容器本体16を液密状に密閉する前面扉17とか
ら構成し、前面扉17と外扉8とによって2重に密閉さ
れる2重扉構造とする。したがって、内部の温熱媒体な
どを外部に流出するトラブルを防止できる。また、調理
容器3には、温熱媒体などの貯留量を検出するためのレ
ベルセンサLaを有し、制御装置6によって容器内の液
面を管理する。
【0027】容器本体16は、真空包装品を多数(例え
ば、250個程度)収納したラック18を収納可能な大
きさに形成し、上部には、常温の液状熱伝導媒体(以
下、常温媒体という)を導入するための第1導入口20
Aおよび第2導入口21Aと、大気開放するための電磁
バルブVaを設けた配管を接続する通気口22Aとを開
設し、側部には、温熱媒体や冷熱媒体を導入するための
第3導入口23Aと、調理容器3内に空気を循環するた
めの吸気口24および排気口25を開設し、下部には、
温熱媒体などを導出するための第1導出口26Aを開設
するとともに、温熱媒体などを排出するための電磁バル
ブVbを設けた配管を接続する第2導出口27Aを開設
する。
【0028】第1導入口20Aは、電磁バルブVcを設
けた配管を介して給水源(例えば、水道)と接続する。
第2導入口21Aは、電磁バルブVdを設けた配管を介
して給水源に接続し、この電磁バルブVdを介して給水
源から供給される常温媒体(例えば、水道の水)をシャ
ワー状に噴射可能なノズル28が取り付けられている。
ノズル28は、調理容器3内に常温媒体をシャワー状に
噴射して真空包装品の表面に付着した液汁や冷熱媒体
(例えば、アルコールなど)を洗い流すことができる。
このシャワー処理は、制御装置6が電磁バルブVdを開
閉することによってなされる。第3導入口23Aは、温
熱媒体を導出するための電磁バルブViと冷熱媒体を導
出する電磁バルブVpとに接続した配管に接続する。第
3導入口23A近傍の配管には、調理容器3内の温度を
検出するための温度検出センサSaを配設し、制御装置
6によって容器内の温度管理をする。
【0029】吸気口24および排気口25は、それぞれ
後述する送風機構31を構成するダクトに接続する。第
1導出口26Aは、調理容器3を循環する温熱媒体や冷
熱媒体などを浄化するためのフィルタ32を設けた配管
を介して、温熱媒体を加熱機構4に戻す電磁バルブVk
の一端と、冷熱媒体を冷却機構5に戻す電磁バルブVr
の一端とに接続する。
【0030】前面扉17は、容器本体16内部を透視す
る耐圧ガラスを嵌めた監視窓33を設けるとともに、容
器本体16の前面開口を囲繞して液密状に密閉するため
のシール材(例えば、シリコンゴム)を全周縁に設けて
ある。また、前面扉17には、電気的制御可能な施錠機
構36付きのノブ34や前面扉17の開閉を検出するた
めの前面扉開閉検出センサ35を設け、制御装置6が調
理容器3内を加熱状態または冷却状態に制御していると
きは、前面扉17を開放不能状態(ロック)に制御可能
にする。このため、作業者の安全を確保でき、また、無
人で調理装置1を運転しても安全である。
【0031】上記した調理容器3は、前面扉17を開い
て容器本体16に真空包装品を収納したラック18を押
し入れ、前面扉17を閉じて容器本体16を密封した状
態で、循環供給される温熱媒体に真空包装品を浸漬して
低温加熱を行うことができ、また、循環供給される冷熱
媒体に低温加熱された真空包装品を浸漬すると迅速に冷
却または冷凍を行うことができる。したがって、真空包
装品の低温加熱調理から冷却または冷凍までを同一の調
理容器3内で一貫して行うことができる。このため、従
来のように真空包装品をその都度低温加熱装置から取り
出して冷却装置へ移動する手間を省くことができる。ま
た、調理容器3の前面側から真空包装品などを出し入れ
する作業を行えるので、作業者は、前屈みすることなく
自然な姿勢で作業を行なうことができ、作業者の負担を
軽減することができる。
【0032】加熱機構4は、加熱タンク40に内蔵した
ヒーター41によって加熱タンク40内に貯留した温熱
媒体(例えば、水など)を設定加熱温度(例えば、70
℃)の熱湯に加熱し、循環ポンプPaの作動によって配
管および電磁バルブを介して調理容器3との間で温熱媒
体(熱湯)を循環可能に構成する。なお、ヒーター41
は加熱部に相当する。
【0033】加熱タンク40は、所定量の温熱媒体を貯
留可能な円筒形状のタンク内にヒーター41を配設し、
上部には、給水源から内部に貯留する温熱媒体としての
水を導入するための第1導入口20Bと、大気開放用の
電磁バルブVeを設けた配管を接続する通気口22Bと
を開設し、側部には、加熱タンク40から導出されて循
環してきた温熱媒体を導入するための第2導入口21B
を開設し、下部には、温熱媒体を循環させるために導出
する第1導出口26Bと、温熱媒体を抜き出すための電
磁バルブVfを設けた配管を接続する第2導出口27B
とを開設する。また、加熱タンク40には、貯留量を検
出するためのレベルセンサLbを設け、制御装置6によ
ってタンク内の液面管理をする。
【0034】第1導入口20Bは、電磁バルブVgを設
けた配管を介して給水源と接続する。第2導入口21B
は、配管を介して電磁バルブVhの一端に接続する。電
磁バルブVhの他端は、循環ポンプPaを設けた配管を
介して電磁バルブVkの一端に接続するとともに、電磁
バルブVlを設けた配管を介して、電磁バルブViと第
3導入口23Aとの間の配管に接続する。循環ポンプP
aが介挿される配管には、循環ポンプPaの近傍に加熱
タンク40の温度を検出するための温度検出センサSb
を配設し、制御装置6によってタンク内の温度管理をす
る。第1導出口26Bは、配管を介して電磁弁Viと接
続するとともに、電磁弁Vjを設けた配管を介して電磁
バルブVkと循環ポンプPaとの間の配管に接続する。
【0035】このように、配管に各電磁バルブ、循環ポ
ンプPaを介して温熱媒体を循環する以下の各循環流路
が形成される。加熱貯留流路は、「加熱タンク40(第
1導出口26B)→電磁バルブVj→循環ポンプPa→
電磁バルブVh→加熱タンク40(第2導入口21
B)」の順に、加熱タンク40に貯留される温熱媒体を
循環する閉流路を形成する。なお、加熱貯留流路を形成
するための電磁バルブの開閉は、少なくとも、電磁バル
ブVi、Vk、Vlを閉じ、かつ、電磁バルブVj、V
hを開けた状態である。
【0036】加熱貯留流路は、加熱タンク40の温熱媒
体を循環して均一な設定加熱温度に準備することができ
る。この加熱タンク循環処理は制御装置6によって制御
される。具体的には、制御装置6は、加熱タンク40の
貯留量が所定量あるか否かをレベルセンサLbからの検
出信号に基づいて判断し、所定量に満たないときは、電
磁バルブVgを開けて給水源から温熱媒体を補給して所
定量とする。加熱タンク40が所定量貯留された状態
で、所定の電磁バルブを制御して加熱貯留流路を形成
し、温度検出センサSbからの検出信号に基づいてヒー
ター41を制御するとともに、循環ポンプPaを作動さ
せて加熱タンク40の温熱媒体を循環し、均一な設定加
熱温度の状態に準備する。したがって、即、調理容器3
に設定加熱温度の温熱媒体を供給することができる。こ
のため、真空包装品を急速に設定加熱温度に低温加熱す
ることができ、加熱時間を短縮できる。なお、加熱タン
ク40の温熱媒体が設定加熱温度に準備できたらランプ
76、ブザー77などで報知してもよい。
【0037】加熱流路は、「加熱タンク40(第1導出
口26B)→電磁バルブVi→調理容器3(第3導入口
23A→第1導出口26A)→電磁バルブVk→循環ポ
ンプPa→電磁バルブVh→加熱タンク40(第2導入
口21B)」の順に温熱媒体を調理容器3との間で循環
する閉流路を形成する。なお、加熱流路を形成するため
の電磁バルブの開閉は、少なくとも、電磁バルブVj、
Vl、Vp、Vrを閉じ、かつ、電磁バルブVh、V
i、Vkを開けた状態である。
【0038】加熱流路は、温熱媒体を調理容器3との間
で循環することにより真空包装品を低温加熱することが
できる。そして、この低温加熱処理(加熱調理工程)は
制御装置6によって制御される。具体的には、制御装置
6は、調理容器3の貯留媒体の有無をレベルセンサLa
からの検出信号に基づいて判断する。調理容器3に貯留
媒体がない状態で、所定の電磁バルブを制御して加熱流
路を形成し、加熱タンク40に準備されている設定加熱
温度の温熱媒体を調理容器3に供給して貯留する。調理
容器3に温熱媒体を所定量貯留した状態(温熱媒体に真
空包装品を浸漬した状態)で、温度検出センサSaから
の検出信号に基づいてヒーター41を制御するととも
に、循環ポンプPaを作動させて温熱媒体を設定加熱温
度に調節しながら循環させ、調理容器3内を加熱する。
そして、温度検出センサSaからの検出信号によって、
調理容器3内が設定加熱温度に到達したことを検出する
と、この時点から設定された低温加熱時間まで調理容器
3内を設定加熱温度に保って均一に低温加熱する。した
がって、調理容器3内温度と平衡状態となった真空包装
品を設定加熱温度で均一に低温加熱調理することができ
る。すなわち、芯温を設定加熱温度とした状態で低温加
熱時間まで低温加熱調理をすることができる。なお、低
温加熱時間が終了するとランプ76、ブザー77などで
低温加熱の終了を報知してもよい。
【0039】また、加熱流路は、低温加熱調理済みの冷
凍保存された真空包装品を再加熱することができる。こ
の再加熱処理は制御装置6によって制御され、その制御
内容は上記低温加熱処理と同様な処理であり、解凍され
た真空包装品を設定された再加熱温度(例えば、80
℃)で所定時間加熱する。
【0040】また、本実施形態では、調理容器3内に貯
留された温熱媒体または常温媒体を加熱タンク40を通
さないで循環する容器内外循環流路を形成することがで
きる。
【0041】容器内外循環流路は、「調理容器3(第1
導出口26A)→電磁バルブVk→循環ポンプPa→電
磁バルブVl→調理容器3(第3導入口23A)」の順
に調理容器3の貯留媒体を循環する閉流路を形成する。
容器内外循環流路を形成するための電磁バルブの開閉状
態は、少なくとも、電磁バルブVh、Vi、Vj、V
p、Vrを閉じ、かつ、電磁バルブVk、Vlを開けた
状態である。
【0042】容器内外循環流路は、低温加熱調理された
真空包装品を補助冷却して粗熱を取ることができる。そ
して、この粗熱取り処理(第1冷却工程)は、制御装置
6によって制御される。具体的には、制御装置6は、低
温加熱処理同様に調理容器3に貯留媒体がない状態とす
る。なお、加熱タンク40に温熱媒体がないときは、調
理容器3の貯留媒体を加熱タンク40に戻して調理容器
3に貯留媒体がない状態とする。この状態で、電磁バル
ブVcを開けて給水源から調理容器3内に常温媒体を導
入して所定量貯留する。そして、調理容器3が所定量貯
留された状態(常温媒体に真空包装品を浸漬した状態)
で、所定の電磁バルブを制御して容器内外循環流路を形
成し、循環ポンプPaを作動させて常温媒体を所定時間
循環して補助冷却する。したがって、低温加熱調理され
た真空包装品を常温で均一に補助冷却して粗熱を取るこ
とができ、後の冷熱媒体による冷却を効率よく行うこと
ができる。すなわち、冷熱媒体を用いた冷却または冷凍
時に真空包装品の粗熱が取られているので、冷熱媒体の
温度上昇を抑制でき、冷却または冷凍時間の短縮を図る
ことができる。したがって、冷熱媒体を用いた冷却また
は冷凍の目的でもある雑菌の繁殖防止などを確実に行う
ことができる。
【0043】また、容器内外循環流路は、低温加熱後に
冷凍保存された真空包装品を解凍することができる。こ
の解凍処理は制御装置6によって制御され、常温媒体に
よる常温解凍処理と、常温媒体と温熱媒体とを混合した
混合媒体による温水解凍処理とに分けられる。
【0044】常温解凍処理は、上述した粗熱取り処理と
同様な処理であり、容器内外循環流路に常温媒体を所定
時間循環する。なお、温度検出センサSaからの検出信
号によって常温媒体の温度低下を検出した場合は、調理
容器3内の常温媒体を電磁バルブVbを開いて排水し、
新たな常温媒体を再度貯留する。したがって、冷凍保存
された真空包装品を常温で解凍することができる。
【0045】温水解凍処理は、常温解凍処理と同様な処
理であり、加熱タンク40から調理容器3に温熱媒体を
入れ、温度検出センサSaからの検出信号に基づいて、
容器内で常温媒体と温熱媒体を混合して設定された解凍
温度に調節し、この混合媒体を容器内外循環流路に循環
する点で異なる。すなわち、容器内外循環流路に解凍温
度に調節された混合媒体を所定時間循環する。したがっ
て、冷凍保存された真空包装品を設定された適正解凍温
度で解凍できる。
【0046】冷却機構5は、冷却タンク50と、冷凍機
51によって循環される冷媒を通す第1熱交換器52と
を備え、冷却タンク50内の冷熱媒体(例えば、水、ア
ルコールなど)を設定冷却温度(例えば、水の場合は1
℃、アルコールの場合は−30℃)に冷却し、循環ポン
プPbの作動によって配管および電磁バルブを介して調
理容器3との間で冷熱媒体を循環可能に構成する。な
お、冷凍機51および第1熱交換器52は、本発明の冷
却部に相当する。また、冷熱媒体は、適宜目的に合わせ
て選定する。例えば、低温加熱調理された真空包装品の
冷却を目的とする場合は水を使用し、また冷却または冷
凍を目的とする場合はアルコールを使用する。なお、ア
ルコールは、アルコール濃度50%のアルコール水溶液
である。また、アルコールに限らず、所定濃度の塩化ナ
トリウム水溶液でもよい。要するに、冷熱媒体は食品を
冷却できる不凍液であればよい。
【0047】冷却タンク50は、所定量の冷熱媒体を貯
留可能な円筒形状のタンク内に第1熱交換器52を配設
し、上部には、給水源から内部に貯留する冷熱媒体とし
ての水を導入するための第1導入口20Cと、外気との
通気または冷熱媒体としての水などを導入をするための
電磁バルブVmを設けた配管を接続する通気口22Cと
を開設し、側部には、冷却タンク50から導出された冷
熱媒体を導入するための第2導入口21Cを開設し、下
部には、冷熱媒体を導出するための第1導出口26C
と、冷熱媒体を抜き出すための電磁バルブVnを設けた
配管を接続する第2導出口27Cとを開設する。また、
冷却タンク50には、内部の貯留量を検出するためのレ
ベルセンサLcを配設し、制御装置6によってタンク内
の液面管理をする。
【0048】第1導入口20Cは、電磁バルブVoを設
けた配管を介して給水源と接続する。第2導入口21C
は、配管を介して循環ポンプPbの一端に接続する。循
環ポンプPbの他端は、配管を介して電磁バルブVrに
接続するとともに、電磁バルブVqを設けた配管を介し
て第1導出口26Cと接続する。循環ポンプPbが介挿
される配管には、循環ポンプPbの近傍に冷却タンク5
0の温度を検出するための温度検出センサScを配設
し、制御装置6によってタンク内の温度管理をする。第
1導出口26Cは、配管を介して電磁弁Vpと接続する
とともに、配管を介して電磁弁Vqの一端と接続する。
【0049】このように、配管に各電磁バルブ、循環ポ
ンプPbを介して冷熱媒体を循環する以下の各循環流路
が形成される。
【0050】冷却貯留流路は、「冷却タンク50(第1
導出口26C)→電磁バルブVq→循環ポンプPb→冷
却タンク50(第2導入口21C)」の順に、冷却タン
ク50に貯留された冷熱媒体を一旦外部に導出してから
戻して循環する閉流路を形成する。なお、冷却貯留流路
を形成するための電磁バルブの開閉は、少なくとも、電
磁バルブVp、Vr、Vsを閉じ、かつ、電磁バルブV
qを開けた状態である。
【0051】冷却貯留流路は、冷却タンク50の冷熱媒
体を循環して均一な設定冷却温度に準備することができ
る。そして、この冷却タンク循環処理は制御装置6によ
って制御される。具体的には、制御装置6は、冷却タン
ク50の貯留量が所定量あるか否かをレベルセンサLc
からの検出信号に基づいて判断し、所定量に満たないと
きは、貯留媒体の種類によって処理を変更する。貯留媒
体が水の場合は、電磁バルブVoを開けて給水源から水
を補給して所定量とし、一方、アルコールの場合はラン
プ76、ブザー77などで報知する。そして、冷却タン
ク50が所定量貯留された状態であることが確認したな
らば、所定の電磁バルブを制御して冷熱貯留流路を形成
し、温度検出センサScからの検出信号に基づいて冷凍
機51を制御するとともに、循環ポンプPbを作動さ
せ、これにより冷却タンク50の冷熱媒体を循環して均
一な設定冷却温度とし、準備を終了する。したがって、
即、調理容器3に設定冷却温度の冷熱媒体を供給でき、
調理容器3内を急速に冷却または冷凍することができ
る。このため、真空包装品の雑菌の繁殖防止やドリップ
の発生を抑制することができる。すなわち、真空包装品
の芯温を、所定時間以内(例えば、90分以内)に所定
の冷却温度(例えば、0〜3℃)まで冷却することがで
き、また、所定時間以内(例えば、20分以内)に特定
の温度範囲(例えば、−1〜−5℃)を通過させること
ができる。なお、冷却タンク50の冷熱媒体が設定冷却
温度に準備できたらランプ76、ブザー77などで報知
することが望ましい。
【0052】冷却流路は、「冷却タンク50(第1導出
口26C)→電磁バルブVp→調理容器3(第3導入口
23A→第1導出口26A)→電磁バルブVr→循環ポ
ンプPb→冷却タンク50(第2導入口21C)」の順
に冷熱媒体を循環する閉流路を形成する。なお、冷却流
路を形成するための電磁バルブの開閉は、少なくとも、
電磁バルブVi、Vk、Vl、Vq、Vsを閉じ、か
つ、電磁バルブVp、Vrを開けた状態である。
【0053】冷却流路は、調理容器3に冷熱媒体を供給
することによって真空包装品を冷却または冷凍すること
ができる。そして、この冷液冷却・冷凍処理(第2冷却
工程)は制御装置6によって制御される。具体的には、
制御装置6は、低温加熱処理同様に調理容器3に貯留媒
体がない状態とし、この状態で、所定の電磁バルブを制
御して冷却流路を形成し、冷却タンク50内で設定冷却
温度に調節されている冷熱媒体を調理容器3に所定量供
給して貯留する。
【0054】調理容器3に冷熱媒体を所定量貯留した状
態(冷熱媒体に真空包装品を浸漬した状態)で、温度検
出センサSaからの検出信号に基づいて冷凍機51を制
御するとともに、循環ポンプPbを作動させて冷熱媒体
を設定冷却温度に調節しながら循環し、調理容器3内を
冷却または冷凍する。そして、温度検出センサSaから
の検出信号によって、調理容器3内が設定冷却温度に到
達したことを検出すると、真空包装品が調理容器3内温
度と平衡状態となったことをランプ76、ブザー77な
どで報知する。
【0055】このように、冷液冷却・冷凍処理は、冷熱
媒体を設定冷却温度に調節しながら真空包装品を均一に
冷却または冷凍することができる。このため、雑菌の繁
殖防止やドリップの発生を抑制するための条件を達成す
ることができる。
【0056】送風機構31は、ダクト内に、送風機60
と、この送風機60の下流側に、冷熱媒体が循環される
第2熱交換器61を配設して構成する。なお、ダクト
は、本発明の送風流路に相当する。
【0057】ダクトは、一端を調理容器3の排気口25
に接続し、他端を吸気口24に接続する。したがって、
送風機60によって発生される空気流は、第2熱交換器
61を通過した後に調理容器3内に送風され、調理容器
3およびダクト内を循環する。また、ダクトには、吸気
口24の近傍に温度検出センサSdを配設し、制御装置
6によって空気流の温度管理をする。
【0058】第2熱交換器61は、配管を介して電磁バ
ルブVsに接続するとともに、電磁バルブVqと循環ポ
ンプPbとの間の配管に接続する。したがって、第2熱
交換器61は、「冷却タンク50(第1導出口26C)
→電磁バルブVs→第2熱交換器61(コイル状の管の
一端から他端)→循環ポンプPb→冷却タンク50(第
2導入口21C)」の順に、冷熱媒体を循環する熱交換
流路の一部となる。したがって、熱交換流路に冷熱媒体
を循環すると、通過する気流を冷却することができ、ま
た、冷熱媒体の循環を停止すると、調理容器3内温度の
空気流とすることができる。なお、熱交換経路を形成す
るための電磁バルブの開閉は、少なくとも、電磁バルブ
Vp、Vq、Vrを閉じ、かつ、電磁バルブVsを開け
た状態である。また、第2熱交換器61に循環させる冷
媒は冷熱媒体に限らず、第2熱交換器61に冷凍機51
を接続して冷凍機51の冷媒を循環させてもよい。
【0059】送風機構31は、冷風または調理容器内温
度の風によって、調理容器内(調理容器3の内面、真空
包装品、ラック18など)に付着した温熱媒体などを吹
き飛ばして水切りをすることができる。そして、この水
切り処理(送風工程)は制御装置6によって制御され、
冷風による冷風水切り処理と、調理容器内温度の風によ
る常温水切り処理とに分けられる。
【0060】具体的には、制御装置6は、粗熱取り処理
と同様に調理容器3に貯留媒体がない状態とする。この
状態で、冷風水切り処理の場合は、所定の電磁バルブを
制御して熱交換流路を形成し、循環ポンプPbを作動さ
せて第2熱交換器61に冷熱媒体を循環するとともに、
送風機60を所定時間作動して冷却された空気流を発生
させ、この冷風を調理容器3内に吹き込む。この様にす
ると、調理容器3内に付着した温熱媒体や冷熱媒体を気
流により吹き飛ばしたり気化を促進することができ、か
つ、真空包装品を冷却することができる。特に、冷熱媒
体としてアルコールを用いて真空包装品を冷却または冷
凍する場合、アルコール濃度の低下を抑制するために有
効である。すなわち、アルコール濃度が低下すると冷熱
媒体の氷点が高温側に変化し、目的の冷却または冷凍を
できない可能性が生じるからである。なお、熱交換流路
に冷熱媒体として水を使用している場合は5℃程度の冷
風を、またアルコールを使用している場合は−20℃程
度の冷風を送ることができる。
【0061】一方、常温水切り処理の場合は、電磁バル
ブVsを閉じた状態で、送風機60を所定時間作動して
調理容器3内温度の空気流を発生させる。この様にして
発生させた空気流を調理容器3内に吹き込むと、調理容
器3内に付着した温熱媒体など気化または吹き飛ばすこ
とができる。
【0062】また、送風機構31は、冷風によって真空
包装品を冷却または冷凍することができる。そして、こ
の冷風冷却・冷凍処理は制御装置6によって制御され
る。制御内容は冷風水切り処理と同様な処理であり、水
切りだけではなく、冷風によって真空包装品を冷却また
は冷凍する点が異なる。すなわち、温度検出センサSd
からの検出信号に基づいて電磁バルブVsを制御して、
空気流を設定冷却温度に調節しながら調理容器3内に送
風し、真空包装品を冷却または冷凍する。そして、温度
検出センサSdからの検出信号によって、調理容器3内
が設定冷却温度に到達したことを検出すると、真空包装
品が調理容器3内の温度と平衡状態となったことをラン
プ76、ブザー77などで報知する。
【0063】また、送風機構31は、冷風によって低温
調理後に冷凍保存された真空包装品を解凍することがで
きる。この低温解凍処理は制御装置6によって制御され
る。その制御内容は冷風冷却・冷凍処理と同様な処理で
あり、空気流を設定された解凍温度(例えば、5℃)に
調節しながら調理容器3内に送風する。この様にする
と、冷凍保存された真空包装品を低温で解凍することが
できる。また、送風で解凍すると、真空包装品ばかりで
なく、真空包装されていない冷凍品、例えば鍋等に入れ
た状態で冷凍したものであっても解凍することができ
る。なお、冷熱媒体としてアルコールを使用している場
合は−20℃程度の冷風となるので、電磁バルブVdを
開閉制御してノズル28から常温媒体をシャワー状に噴
射すると、冷風温度を調節することができる。
【0064】次に、制御装置6について説明する。制御
装置6は、図3に示すように、低温加熱調理装置1の各
種制御を行うワンチップマイクロコンピュータ70と、
温度データを記憶保持する記録手段としての不揮発性メ
モリ71(例えば、EEPROM(Electrically Erasa
ble Programmable Read Only Memory))と、各信号の
入出力処理を行うインターフェイス回路72と、時間を
生成する時計IC73などから構成される。
【0065】ワンチップマイクロコンピュータ70は、
演算処理を行うCPU、低温加熱調理装置1の制御プロ
グラムを格納するROMおよびワークエリアとしてのR
AMが内蔵される。
【0066】不揮発性メモリ71は、低温加熱から冷却
または冷凍までの過程において、経時的に、調理容器
3、加熱タンク40および冷却タンク50の温度データ
を記憶保持する。
【0067】インターフェイス回路72は、操作パネル
11に設けられた各種操作スイッチ(電源スイッチ、ス
タートスイッチ、ストップスイッチなど)、前面扉開閉
検出センサ35、液漏検出センサ15、温度検出センサ
Sa〜Sd、レベルセンサLa〜Lcからの信号が入力
される。また、インターフェイス回路72からは、ヒー
ター41、冷凍機51、循環ポンプPa,Pb、電磁バ
ルブVa〜Vd、送風機60、施錠機構36、記憶保持
された調理容器3などの温度データを印字するためのプ
リンタ75、各種報知音を発するブザー77、各種状態
を表示するランプ76に制御信号が出力される。
【0068】時計IC73は、低温加熱を開始する時間
や、解凍を開始する時間などを管理するための時間信号
を出力する。
【0069】次に、制御装置6により行われる低温加熱
調理装置1の制御について説明する。制御装置6は、電
源スイッチの入力を検出すると低温加熱制御処理を開始
し、まず、初期化処理を行い、ワークエリアのクリアや
初期設定などをする。その後、設定入力処理に移行す
る。設定入力処理は、操作パネル11の各種設定スイッ
チの入力に基づいて、上述した加熱タンク循環処理、冷
却タンク循環処理、シャワー処理、低温加熱処理、粗熱
取り処理、水切り処理(冷風水切り処理、常温水切り処
理)、冷風冷却・冷凍処理、冷液冷却・冷凍処理、解凍
処理(低温解凍処理、常温解凍処理、温水解凍処理)、
再加熱処理の各処理を単独または任意に組み合わせて実
行させるための設定、および、各処理に対応して、真空
包装品の加熱温度(温熱媒体の設定加熱温度)、加熱時
間、冷却温度(冷熱媒体の設定冷却温度)、解凍温度、
解凍処理の選択、再加熱温度(温熱媒体の設定再加熱温
度)、再加熱時間などの設定を行う。また、実行させる
処理の開始時間や終了時間の設定も可能である。例え
ば、「低温加熱処理→粗熱取り処理→冷風水切り処理→
冷液冷却・冷凍処理」(第1調理パターンとする)、
「低温加熱処理→粗熱取り処理→冷風水切り処理→冷液
冷却・冷凍処理→解凍処理→再加熱処理」(第2調理パ
ターンとする)のように調理パターンを選択して設定で
きる。
【0070】このように設定できるので、任意に各処理
を組合せて実行させることができる。したがって、食材
の種類に適した低温加熱から冷却又は冷凍までの一貫し
た処理を行うことができ、また、調理容器3に真空包装
品を収納した後は、低温加熱から冷却または冷凍まで自
動で実行でき、この結果、夜間に低温加熱調理を済ませ
て保存しておくことができる。このため、作業者は、残
業や早出などの必要がなくなり、作業者の負担を軽減で
き、また、夜間電力を使用できるので電気料金の節約に
もなる。なお、任意に組み合わされた設定を不揮発性メ
モリ71に記憶保持して、以降は、この記憶保持した設
定を呼び出して設定できるようにしてもよい。この様に
すると、設定入力の簡便化を図ることができる。
【0071】設定入力処理の設定は、タスク処理によっ
て実行される。タスク処理は、スタートスイッチの入力
を条件に、設定された各処理の実行や時間管理を行い、
各処理を並列的(時分割)又は設定された順序毎に制御
するタスク管理処理を行う。なお、スタートスイッチの
入力は、前面扉開閉検出センサ35によって前面扉17
が閉じていることを条件に有効となる。
【0072】例えば、第1調理パターンが設定された場
合について説明する。タスク管理処理は、スタートスイ
ッチの入力に基づいて、加熱タンク循環処理と冷却タン
ク循環処理を並列的に実行し、温熱媒体や冷熱媒体を設
定加熱温度(例えば、70℃)に準備する。準備が終了
したら加熱タンク循環処理の実行を停止して低温加熱処
理(加熱調理工程)を起動し、低温加熱処理と冷却タン
ク循環処理を並列的に実行する。したがって、低温加熱
調理が行われる。
【0073】真空包装品が設定加熱温度に到達してから
設定時間(加熱時間)を経過したら低温加熱処理の実行
を停止して粗熱取り処理(第1冷却工程)を起動し、粗
熱取り処理と冷却タンク循環処理を並列的に実行する。
したがって、低温加熱調理した後の真空包装品を常温の
水により冷却して粗熱を効率良く取ることができる。
【0074】粗熱取り処理の所定時間の経過に基づいて
該処理の実行を停止し、また、冷却タンク循環処理の実
行を停止して、冷風水切り処理(送風工程)と加熱タン
ク循環処理を起動し、両処理を並列的に実行する。した
がって、これにより調理容器3内に付着した水が切られ
る。
【0075】冷風水切り処理の所定時間の経過に基づい
て該処理の実行を停止して冷液冷却・冷凍処理(第2冷
却工程)を起動し、冷液冷却・冷凍処理と加熱タンク循
環処理を並列的に実行する。したがって、真空包装品が
冷却または冷凍される。
【0076】真空包装品が設定冷却温度(例えば、1
℃)に到達したら冷液冷却・冷凍処理の実行を停止して
冷却タンク循環処理を起動し、加熱タンク循環処理と冷
却タンク循環処理を並列的に実行する。したがって、低
温加熱調理済みの真空包装品が冷却保存可能な状態とな
る。また、第1調理パターンを実行中、加熱タンク40
に貯留される温熱媒体や冷却タンク50に貯留される冷
熱媒体は、常に設定された温度に担保されているので、
一定の環境下で連続して低温加熱調理が行える。このた
め、品質の安定した真空包装品を大量に提供することが
できる。さらに、一定の環境が担保されているので他の
処理も即、実行させることができる。
【0077】また、第2調理パターンが設定された場合
は、上述した第1調理パターンにおける冷液冷却・冷凍
処理の終了後、冷却タンク循環処理を起動せずに、冷液
冷却・冷凍処理を継続して実行し、解凍処理開始時間ま
で真空包装品を冷却する。すなわち、設定された再加熱
処理の終了時間から解凍処理の開始時間を算出し、この
開始時間まで真空包装品を冷却状態に保持する。なお、
加熱タンク循環処理は、粗熱取り処理後、起動させずに
解凍処理開始時間の所定時間前から起動して温熱媒体を
設定加熱温度に準備するようにしてもよい。この様にす
ると、電気料金を削減することができる。なお、加熱タ
ンク循環処理を断続的または継続して実行してもよい。
【0078】そして、解凍処理開始時間の所定時間前に
なると、加熱タンク循環処理を起動し、解凍処理開始時
間まで加熱タンク循環処理と冷液冷却・冷凍処理を並列
的に実行する。
【0079】解凍処理開始時間になると、設定された解
凍温度に適した解凍処理(低温解凍処理、常温解凍処
理、温水解凍処理)を選択し解凍処理に移行する。例え
ば、常温解凍処理が選択された場合は、加熱タンク循環
処理の実行を停止して常温解凍処理を起動し、常温解凍
処理と冷却タンク循環処理を並列的に実行する。この様
にすると、真空包装品が常温で解凍される。
【0080】真空包装品が解凍温度に到達したら常温解
凍処理の実行を停止して再加熱処理を起動し、再加熱処
理と冷却タンク循環処理を並列的に実行する。そして、
真空包装品が設定再加熱温度に到達してから所定時間経
過したならば、再加熱処理の実行を停止して加熱タンク
循環処理を起動し、加熱タンク循環処理と冷却タンク循
環処理を並列的に実行して再加熱処理を終了する。
【0081】再加熱処理は設定された終了時間が経過す
ると、食材が再加熱温度まで昇温して終了するので、こ
の食材を直ちに食卓に出すことができる。なお、再加熱
処理の前にシャワー処理を実行してもよい。
【0082】また、タスク処理は以下の制御を行う。例
えば、各処理の実行中において調理容器3、加熱タンク
40及び冷却タンク50の温度を検出して経時的に温度
データを不揮発性メモリ71に記録し、操作パネル11
の印刷スイッチからの信号に基づいて、不揮発性メモリ
71に記憶保持した温度データをプリンタ75に印字出
力する制御を行う。したがって、真空包装品の低温加熱
から冷却または冷凍まで一貫した温度データを確認する
ことができる。このため、真空包装品を正確に管理する
ことができ、品質の安定を図ることができる。また、温
度データは、不揮発性メモリ71に記憶保持されている
ので、過去の温度データを参照することができる。な
お、不揮発性メモリ71の温度データは、操作パネル1
1のクリアスイッチからの信号に基づいて消去される。
また、温度データの記録は不揮発性メモリ71に限ら
ず、ワークエリアに温度データを記憶し、この記憶に基
づいてプリンタ75に印字出力してもよい。また、温度
検出センサSa〜Scからの温度データを、随時、プリ
ンタ75に印字出力してもよい。この場合、プリンタ7
5は記録手段を構成する。
【0083】また、加熱タンク循環処理及び冷却タンク
循環処理を除いた各処理を実行中、施錠機構36を作動
させて調理容器3の前面扉17を開放不能にロックし、
ストップスイッチからの信号に基づいて、実行している
処理を強制終了して調理容器3の貯留媒体を排水し、排
水が終了したことを条件に施錠機構36のロックを解除
して前面扉17を開放可能に制御する。また、液漏検出
センサ15からの検出信号に基づいて、ランプ76、ブ
ザー77などで報知して警告するとともに、実行してい
る処理を中断する制御を行う。
【0084】ところで、今回開示された実施形態はすべ
ての点で例示であって、種々の変更が可能である。例え
ば、低温加熱処理が済んだ真空包装品を冷却する場合
に、冷液冷却・冷凍処理の前に、粗熱取り処理及び冷風
水切り処理を実行したが、これに限らず、粗熱取り処
理、冷風水切り処理の一方または両方を実行しなくても
よい。また、冷風水切り処理の代わりに常温水切り処理
を実行してもよい。また、加熱タンク40の温熱媒体や
冷却タンク50の冷熱媒体を常に循環して設定された温
度に保つようにしたが、これに限らず、調理容器3内を
加熱または冷却を行わないときは、各タンク内で各媒体
を設定された温度に保つようにしてもよい。
【0085】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば以下
の効果を奏する。請求項1に記載の発明は、食材を真空
包装した真空包装品を収容する調理容器と、上記調理容
器に供給する液状温熱伝導媒体を加熱するとともに、加
熱した液状温熱伝導媒体を調理容器との間で循環させる
加熱流路を有する加熱機構と、上記調理容器に供給する
液状冷熱伝導媒体を冷却するとともに、冷却した液状冷
熱伝導媒体を調理容器との間で循環させる冷却流路を有
する冷却機構と、上記加熱機構および冷却機構を制御す
る制御装置と、を備えたので、真空包装品の低温加熱調
理から冷却または冷凍までを同じ調理容器内で一貫して
行うことができる。したがって、従来のように真空包装
品を低温加熱した後に、その都度取り出して、冷却装置
へ移動する手間を省くことができる。また、夜間に低温
加熱調理を済ませて保存しておくこともできる。このた
め、作業者の負担を軽減でき、また、夜間電力を使用で
きるので電気料金の削減にもなる。
【0086】液状温熱伝導媒体を設定加熱温度に調節し
て調理容器に循環させるので、真空包装品を設定加熱温
度で均一に低温加熱調理することができ、また、低温調
理した後に冷凍保存された真空包装品を再加熱すること
ができる。また、液状冷熱伝導媒体を設定冷却温度に調
節して調理容器に循環させるので、真空包装品を均一に
冷却または冷凍でき、雑菌の繁殖防止やドリップの発生
を抑制するための条件を達成することができる。
【0087】また、同一の調理容器で、液体による低温
加熱、冷却、解凍、再加熱を行うことができる。したが
って、一つの装置で真空包装品の様々な調理処理を行う
ことができ、加熱調理装置1を冷却調理装置を別個用意
する必要がない。このため、設置スペースや費用を抑え
ることができる。
【0088】請求項2に記載の発明は、加熱タンクに貯
留した液状温熱伝導媒体を調理容器に供給するので、真
空包装品を急速に設定加熱温度に低温加熱することがで
き、温度上昇時間の短縮を行える。また、冷却タンクに
貯留した液状冷熱伝導媒体を調理容器に供給するので、
調理容器内を急速に冷却または冷凍することができる。
このため、真空包装品の雑菌の繁殖防止やドリップの発
生を抑制することができる。
【0089】また、加熱タンクに貯留される温熱媒体や
冷却タンクに貯留される冷熱媒体は、設定された温度に
保たれているので、一定の環境下で連続して低温加熱調
理が行える。このため、大量の真空包装品を繰り返し低
温調理しても、品質を安定させることができる。また、
再加熱や解凍などの処理も即、実行することができる。
【0090】請求項3および12に記載の発明は、調理
容器に貯留された貯留媒体を一旦外部に導出してからそ
のまま戻して循環させる容器内外循環流路を備え、容器
内外循環流路に常温の液状熱伝導媒体を循環させて調理
容器内を補助冷却するので、液状冷熱伝導媒体による冷
却を効率よく行うことができる。
【0091】また、容器内外循環流路に常温の液状熱伝
導媒体を循環させて、低温加熱調理した後に冷凍保存さ
れた真空包装品を品質を損なうことなく解凍することが
できる。
【0092】請求項4に記載の発明は、常温の液状熱伝
導媒体と液状温熱伝導媒体を設定温度に混合して調理容
器に循環するので、低温加熱料理済みの冷凍保存された
真空包装品を適正な設定温度で解凍することができる。
【0093】請求項5および14に記載の発明は、調理
容器内に空気流を発生させる送風機構31を備え、調理
容器内に空気流を発生させるので、扉を開くことなく調
理容器3内を水切りすることができる。
【0094】請求項6に記載の発明は、調理容器内に常
温の液状熱伝導媒体をシャワー状に噴射させるノズルを
備えているので、真空包装品の表面に付着した液汁や液
状冷熱伝導媒体(例えば、アルコールなど)を確実に洗
い流すことができる。
【0095】請求項7に記載の発明は、加熱タンク、冷
却タンクおよび調理容器の温度を記録する記録手段を備
えたので、真空包装品の低温加熱から冷却または冷凍ま
で一貫した温度データを確認することができる。このた
め、真空包装品を正確に管理することができ、品質の安
定を図ることができる。
【0096】請求項8に記載の発明は、調理容器が前面
扉による前開きなので、調理容器の前面側から真空包装
品などを出し入れする作業を行える。このため、作業者
は、前屈みすることなく自然な姿勢で作業を行なうこと
ができ、作業の負担を軽減することができる。
【0097】請求項9に記載の発明は、調理容器を加熱
状態または冷却状態に制御しているときには、前面扉を
開放不能状態にするので、作業者の安全を確保できる。
また、無人で本装置を運転しても安全である。
【0098】請求項10に記載の発明は、前面扉の前面
側に外扉を備えるので、作業者の安全を一層確実にする
ことができる。また、無人で本装置を運転しても安全で
ある。
【0099】請求項11に記載の発明は、前面扉と外扉
との間に、調理容器から漏れた液体を排出可能な排液口
を開設するとともに、液漏れを検出する液漏検出センサ
を配設したので、万一、液漏れが発生しても迅速な対応
を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は正面図、(b)は左側面から見た縦断
面図、(c)は上方から見た断面図である。
【図2】低温加熱調理装置の構成を示す図である。
【図3】低温加熱調理装置の電気的構成を示すブロック
図である。
【符号の説明】
1 低温加熱調理装置 2 筐体 3 調理容器 4 加熱機構 5 冷却機構 6 制御装置 7 筐体本体 8 外扉 11 操作パネル 12 監視窓 13 ノブ 14 排液口 15 液漏検出センサー 16 容器本体 17 前面扉 20A 第1導入口(調理容器) 20B 第1導入口(加熱タンク) 20C 第1導入口(冷却タンク) 21A 第2導入口(調理容器) 21B 第2導入口(加熱タンク) 21C 第2導入口(冷却タンク) 22A 通気口(調理容器) 22B 通気口(加熱タンク) 22C 通気口(冷却タンク) 23A 第3導入口 24 吸気口 25 排気口 26A 第1導出口(調理容器) 26B 第1導出口(加熱タンク) 26C 第1導出口(冷却タンク) 27A 第2導出口(調理容器) 27B 第2導出口(加熱タンク) 27C 第2導出口(冷却タンク) 28 ノズル 31 送風機構 32 フィルタ 33 前面扉の監視窓 34 前面扉のノブ 35 前面扉開閉検出センサ 36 施錠機構 40 加熱タンク 41 ヒーター 50 冷却タンク 51 冷凍機 52 第1熱交換器 60 送風機 61 第2熱交換器 70 ワンチップマイクロコンピュータ 71 不揮発性メモリ 72 インターフェイス回路 73 時計IC 75 プリンタ 76 ランプ 77 ブザー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 稲葉 重雄 静岡県田方郡大仁町神島字日之前244番地 東静電気株式会社内 (72)発明者 深瀬 利隆 静岡県田方郡大仁町神島字日之前244番地 東静電気株式会社内 (72)発明者 日吉 政宏 静岡県田方郡大仁町神島字日之前244番地 東静電気株式会社内 Fターム(参考) 4B021 LA01 LP01 LP04 LP09 LT01 LT03 LT06 4B048 PE14 PS13 PS15 4B054 AA02 AC16 BA09 BC07 BC19 CH02 CH16 4B055 AA01 AA29 BA27 BA35 BA36 BA52 BA62 CA08 CA71 CA73 CA81 CD01 DB09

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 食材を真空包装した真空包装品を収容す
    る調理容器と、 上記調理容器に供給する液状温熱伝導媒体を加熱すると
    ともに、加熱した液状温熱伝導媒体を調理容器との間で
    循環させる加熱流路を有する加熱機構と、 上記調理容器に供給する液状冷熱伝導媒体を冷却すると
    ともに、冷却した液状冷熱伝導媒体を調理容器との間で
    循環させる冷却流路を有する冷却機構と、 上記加熱機構および冷却機構を制御する制御装置と、を
    備え、 上記制御装置は、 液状温熱伝導媒体を設定加熱温度に制御するとともに、
    液状温熱伝導媒体の循環を制御して調理容器内を加熱せ
    しめる加熱制御手段と、 液状冷熱伝導媒体を設定冷却温度に制御するとともに、
    液状冷熱伝導媒体の循環を制御して調理容器内を冷却せ
    しめる冷却制御手段と、を備えたことを特徴とする低温
    加熱調理装置。
  2. 【請求項2】 上記加熱機構は、 上記液状温熱伝導媒体を貯留する加熱タンクと、 加熱タンク内の液状温熱伝導媒体を加熱する加熱部と、 加熱タンク内に貯留された液状温熱伝導媒体を調理容器
    との間で循環させる加熱貯留流路と、を備え、 上記冷却機構は、 液状冷熱伝導媒体を貯留する冷却タンクと、 液状冷熱伝導媒体を冷却する冷却部と、 冷却タンクに貯留された液状冷熱伝導媒体を調理容器と
    の間で循環させる冷却貯留流路と、を備えたことを特徴
    とする請求項1に記載の低温加熱調理装置。
  3. 【請求項3】 上記調理容器に貯留された貯留媒体を一
    旦外部に導出してからそのまま調理容器内に戻して循環
    させる容器内外循環流路を備え、 上記冷却制御手段は、 上記容器内外循環流路に常温の液状熱伝導媒体を循環さ
    せて調理容器内を補助冷却することを特徴とする請求項
    1または2に記載の低温加熱調理装置。
  4. 【請求項4】上記冷却制御手段は、 常温の液状熱伝導媒体と液状温熱伝導媒体とを設定温度
    に混合して容器内外循環流路に循環させることを特徴と
    する請求項3に記載の低温加熱調理装置。
  5. 【請求項5】 上記調理容器内に空気流を発生させる送
    風機構を備え、この送風機構を冷却制御手段により制御
    することを特徴とする請求項1から4の何れかに記載の
    低温加熱調理装置。
  6. 【請求項6】 上記調理容器は、内部に液状熱伝導媒体
    をシャワー状に噴射させるノズルを備えたことを特徴と
    する請求項1から5の何れかに記載の低温加熱調理装
    置。
  7. 【請求項7】 上記制御装置は、 上記加熱タンク、冷却タンクおよび調理容器の温度を記
    録する記録手段を備えたことを特徴とする請求項1から
    6の何れかに記載の低温加熱調理装置。
  8. 【請求項8】 上記調理容器は、その前面を開閉可能な
    前面扉を備えたことを特徴とする請求項1から7の何れ
    かに記載の低温加熱調理装置。
  9. 【請求項9】 上記制御装置は、調理容器を加熱状態ま
    たは冷却状態に制御しているときに、調理容器の施錠機
    構を制御して前面扉を開放不能状態にすることを特徴と
    する請求項8に記載の低温加熱調理装置。
  10. 【請求項10】 上記前面扉の前面側に、前面扉を覆っ
    て密閉する外扉を備えたことを特徴とする請求項8また
    は9に記載の低温加熱調理装置。
  11. 【請求項11】 上記前面扉の外側と外扉の内側との間
    に、調理容器から漏れた液体を排出可能な排液口を開設
    し、上記液漏れを検出する液漏検出センサを備えたこと
    を特徴とする請求項10に記載の低温加熱調理装置。
  12. 【請求項12】 食材を真空包装した真空包装品を調理
    容器に収容し、該調理容器に液状温熱伝導媒体を循環さ
    せて上記食材を加熱する加熱調理工程と、 加熱調理工程が終了した後に、調理容器に常温の液状熱
    伝導媒体を循環させて調理容器内を補助冷却して粗熱を
    取る第1冷却工程と、 調理容器に液状冷熱伝導媒体を循環させて調理容器内を
    冷却する第2冷却工程と、を含むことを特徴とする低温
    加熱調理方法。
  13. 【請求項13】 食材を密閉包装した包装品を調理容器
    に収容し、該調理容器に液状温熱伝導媒体を循環させて
    上記食材を加熱する加熱調理工程と、 加熱調理工程が終了した後に、調理容器に常温の液状熱
    伝導媒体を循環させて調理容器内を補助冷却して粗熱を
    取る第1冷却工程と、 第1冷却工程の後に、調理容器に空気流を循環させて調
    理容器内の水切りを行う送風工程と、 送風工程の後に、調理容器に液状冷熱伝導媒体を循環さ
    せて水切りされた調理容器内を冷却する第2冷却工程
    と、を含むことを特徴とする低温加熱調理方法。
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