JP2001298284A5 - - Google Patents

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JP2001298284A5
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【発明の名称】ケーブル配線整理構造
【特許請求の範囲】
【請求項1】筐体の側面に配置し背面から前面に渡って設けられたケーブル引き込み部と、
前記ケーブル引き込み部に引き込んだケーブルを収納するケーブル収納部と、
前記ケーブル引き込み部と前記ケーブル収納部とを仕切る仕切板に背面から前面に渡って設けられた切り欠き部と、
を有することを特徴とするケーブル配線整理構造。
【請求項2】ケーブル引き込み部が上段、ケーブル収納部が下段、切り欠き部がその間にあることを特徴とする請求項1記載のケーブル配線整理構造。
【請求項3】ケーブル引き込み部及びケーブル収納部が傾斜していることを特徴とする請求項1または請求項2記載のケーブル配線整理構造。
【請求項4】架背面側が高く、前面側を低く傾斜したことを特徴とする請求項1から3いずかに記載のケーブル配線整理構造。
【請求項5】ケーブル引き込み部、ケーブル収納部、切り欠き部が筒状部品の組み合わせにて形成することを特徴とする請求項1から4いずかに記載のケーブル配線整理構造。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、背面から前面に配線構造を持つ筐体の配線整理構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図4は従来の筐体のコネクタ付きケーブル配線形態を示す図である。図において、1は筐体、2は筐体1背面から前面に配線されるコネクタ付きケーブル、4は基板やユニットを収めたバスケット、5はバスケット間の隙間である。
【0003】
従来のケーブル配線方法は多々存在するが、筐体背面から前面にコネクタ付きケーブル2の配線を行う方法としては、図4に示したように、基板やユニットを設置したバスケット間の隙間5を通して背面から前面に配線する方法が一般的である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の筐体のコネクタ付きケーブル配線形態は以上のように構成されているので、コネクタ付きケーブル2を筐体1の背面から前面に配線するにはユニット間の隙間5を通さなければならず、ユニット間のスペースを取る必要があり、筐体1の外形寸法に影響を及ぼす。
【0005】
筐体1の実装密度との関係において、充分な隙間5が確保できない場合には、コネクタ付きケーブル2を前面に引っ張り出すための治具等を使用して配線を行わなければならず、作業効率が悪くなるという問題があった。
【0006】
また、コネクタ付きケーブル2の増設時には、既設したコネクタ付きケーブル2が邪魔になるという問題点があった。
【0007】
この発明は、上記のような問題点を解消するためになされたもので、小スペースで筐体の前面から背面への引き回しを実現し、治具などの工具を必要とせず、コネクタ付きケーブル増設時も既設のケーブルが邪魔にならないケーブル配線整理構造を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るケーブル配線整理構造は、筐体の側面に配置し背面から前面に渡って設けられたケーブル引き込み部と、ケーブル引き込み部に引き込んだケーブルを収納するケーブル収納部と、ケーブル引き込み部とケーブル収納部とを仕切る仕切板に背面から前面に渡って設けられた切り欠き部と、を有することを特徴とする。
【0009】
また、この発明に係るケーブル配線整理構造は、ケーブル引き込み部が上段、ケーブル収納部が下段、切り欠き部がその間にあることを特徴とする。
【0010】
また、この発明に係るケーブル配線整理構造は、ケーブル引き込み部及びケーブル収納部が傾斜していることを特徴とする。
【0011】
また、この発明に係るケーブル配線整理構造は、架背面側が高く、前面側を低く傾斜したことを特徴とする。
【0012】
また、この発明に係るケーブル配線整理構造は、ケーブル引き込み部、ケーブル収納部、切り欠き部が筒状部品の組み合わせにて形成することを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1を図面を参照して説明する。
図1及び図2は実施の形態1を示す図で、図1はケーブルを背面から引き込む筐体の概略斜視図であり、図2は筐体の要部の拡大図と傾斜付き2段構造のスロープ部品の前面からの断面図である。
【0014】
図において、1は配線を背面から引き込む筐体、2は背面より引き込まれたコネクタ付きケーブル、2aはケーブル、2bはコネクタ、3は背面から前面に傾斜した傾斜付き2段構造のスロープ部品である。傾斜付き2段構造のスロープ部品3は板金部品にて形成されている。
【0015】
傾斜付き2段構造のスロープ部品3は、上下2段に構成され、上段スペースの引き込み部にコネクタ2bを滑らせて背面より引き込み、コネクタ2bを前面接続後下段スペースのケーブル収納部に敷設されたケーブル2aを上下仕切部の切り欠き部から落とし込むものである。
【0016】
傾斜付き2段構造のスロープ部品3を使用し、筐体1背面から前面に配線すれば、背面よりコネクタ付きケーブル2を傾斜付き2段構造のスロープ部品3の上段スペース内を滑らせながら配線を行う事ができ、治具等を使用せず、容易に配線を行えることができるので作業性の改善を提供できる。
【0017】
また、筐体1の側面側に傾斜付き2段構造のスロープ部品3を設置することによりバスケット間配線スペースを設定する必要がなくなり、使用ケーブルによって、傾斜付き2段構造のスロープ部品3の大きさを適切に選択することで、筐体実装効率を向上できる。
【0018】
また、敷設したケーブル2aを傾斜付き2段構造のスロープ部品3の下段スペース内に落としこむことにより、追作業・増設作業時に、既設のケーブル2aが邪魔にならないため、作業効率が向上する。
【0019】
実施の形態2.
上記実施の形態1では、傾斜付き2段構造のスロープ部品3を板金部品にて形成したものを示したが、傾斜付き2段構造のスロープ部品3を樹脂などの成形品で形成してもよい。
【0020】
上述の実施の形態によれば、傾斜付き2段構造のスロープ部品3を樹脂などの成形品で形成することにより、部品を安価で提供することができる。
【0021】
実施の形態3.
以下、この発明の実施の形態3を図面を参照して説明する。
図3は実施の形態3を示す図で、傾斜付き2段構造のスロープ部品を示す図である。図に示すように、傾斜付き2段構造のスロープ部品3は、一対の市販品のパイプ部品を加工した部品3aを板金部品3bに固定したものである。
【0022】
傾斜付き2段構造のスロープ部品3は、上下2段に構成され、上段スペースにコネクタ2bを滑らせて背面より引き込み、コネクタ2bを前面接続後、下段スペースに敷設されたケーブル2aを一対の市販品のパイプ部品を加工した部品3aの対向した切り欠き部から落とし込むものである。
【0023】
上述の実施の形態によれば、傾斜付き2段構造のスロープ部品3を市販品の簡易改造により形成できるので、部品点数の削減が図られ、部品を安価で提供することができる。
【0024】
【発明の効果】
この発明に係るケーブル配線整理構造は、小スペースで筐体の前面から背面への引き回しを実現し、治具などの工具を必要とせず、コネクタ付きケーブル増設時も既設のケーブルが邪魔にならないという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1を示す図で、配線を背面から引き込む筐体の全体斜視図である。
【図2】実施の形態1を示す図で、配線を背面から引き込む筐体の要部拡大斜視図、及び傾斜付き2段構造のスロープ部品の前面からの断面図である。
【図3】実施の形態3を示す図で、市販パイプ部品を使用した傾斜つき2段構造のスロープ部品の斜視図および断面図である
【図4】従来の配線を背面から前面に引き込む筐体の要部拡大斜視図である。
【符号の説明】
1 筐体、2 コネクタ付きケーブル、2a ケーブル、2b コネクタ、3 スロープ部品、3a 市販品のパイプ部品を加工した部品、3b 板金部品、4 バスケット、5 隙間。
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